JP2007126913A - 二重窓枠 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物の開口部に予め設けられた既存窓枠200に、室内側から増設窓枠100を着脱可能に取り付ける。取付方法は、既存窓枠200の室内側端面201と増設窓枠100の室外側端面101の接合、既存窓枠200の内周面202と増設窓枠100の外周面102の接合、又は既存窓枠200の内周面202と増設窓枠100の室外側端面101の連結部材による連結により行う。また、増設窓枠100を既存窓枠200の室内外方向の任意の位置に取付可能とし、増設窓枠100の取付位置を示すマーク120を設ける。
【選択図】図1
Description
これらはいずれも、既存窓枠に合わせて特別に形成した増設窓枠を、専門的な設置工事により施工するものである。
なお、以下の説明において、室外側とは各図面におけるA方向を、室内側とは各図面におけるB方向を示すものとする。
図1に示すように、建物10の開口部には、外側窓枠300が設けられている。外側窓枠300の内周面下側にはレール310が設けられて、外窓351,352が設置されている。
外側窓枠300の室内側には、装飾性を高める目的等のために、中間窓枠250が設けられている。これら外側窓枠300と中間窓枠250は、建物の建築時に建物と不可分に予め施工されているものであり、以下外側窓枠300と中間窓枠250から構成される窓枠を既存窓枠200とする。
なお、建物の構造によっては、中間窓枠250が存在せず、外側窓枠300のみで既存窓枠200が構成されていてもよい。
増設窓枠100の材質は特に限定されず様々な材質のものから自由に選択することができる。ただし、施工面からは軽量かつ成型容易であること、運用面からは対衝撃性、対捻性、耐熱性、紫外線耐久性等の運用耐久性を備えることが望ましく、木材又はプラスチック材を使用することが好ましい。
また、表面に木目や大理石などの模様を加工して、美観を向上させるようにしてもよい。
増設窓枠100を既存窓枠200に取り付ける際には、既存窓枠200の室内側端面201と増設窓枠100の室外側端面101を対向させ、着脱自在に接合することにより行う。着脱自在に接合するためには、両面テープや接着剤等を用いることができるが、取り外したときに既存窓枠200を傷つけないような接合材料を用いることが好ましい。
なお、既存窓枠の室内側端面201は図3に示す斜線部分である。また、増設窓枠100の室外側端面101は図4に示す斜線部分である。
図5は、既存窓枠200に、枠材を1本ずつ取り付けながら増設窓枠100を形成する方法を示す図である。
増設窓枠100は、下辺部を構成する枠材121、左右辺部を構成する枠材122,123、上辺部を構成する枠材124からなり、各枠材を1本ずつ既存窓枠200の室内側端面201に取り付けることにより増設窓枠100を形成する。
このような観点からは、プラスチック材が適しており、特にポリカーボネート材が好ましい。
図6及び図7は、ポリカーボネート材の中空構造の例を示す斜視図であり、図6は断面が四角形の隔壁構造150aを、図7は断面が三角形の隔壁構造150bを示している。
その他にも、内部がセル構造のもの等、ポリカーボネート材内部に空気層が内包されていればよい。
本実施形態における内窓は、図8に示す内窓153のように、防犯面を考慮して開閉不可能な1枚の固定窓としてもよいし、図9に示す内窓151,152のように、室内換気を考慮して開閉可能な引き違い戸としてもよい。引き違い戸とする場合には、クレセント160のような施錠器具を取り付けて、防犯性を向上させるとよい。
また、増設窓枠100を木材又はプラスチック材で形成することにより、軽量で施工が容易とし、対衝撃性、対捻性、耐熱性、紫外線耐久性等を向上させることができる。さらに、表面加工により装飾性も向上させることができる。
特に、両面テープ等の接合部材を用いることにより、取り外したときに既存窓枠200を傷つけることがなく、賃貸住宅において設置した場合に退去時の原状回復のための改修費用が不要となる。
図10は、実施形態2に係る二重窓枠を示す断面図である。
実施形態2に係る二重窓枠は、実施形態1に係る二重窓枠とほぼ同様の構成であるが、既存窓枠200と増設窓枠100の接合方法が異なる。
接合方法は、二重窓枠と同様に、両面テープや接着剤等を用いることができるが、取り外したときに既存窓枠200を傷つけないような接合材料を用いることが好ましい。
また、増設窓枠100は、既存窓枠200に対して完全に装入する必要はなく、接合可能な程度に装入されていればよい。
なお、既存窓枠の内周面202は図11に示す斜線部分である。また、増設窓枠100の外周面102は図12に示す斜線部分である。
特に、両面テープ等の接合部材を用いることにより、取り外したときに既存窓枠200を傷つけることがなく、賃貸住宅において設置した場合に退去時の原状回復のための改修費用が不要となる。
実施形態3に係る二重窓枠は、実施形態1に係る二重窓枠や実施形態2に係る二重窓枠とほぼ同様の構成であるが、既存窓枠200と増設窓枠100の接合方法が異なる。すなわち、実施形態3に係る二重窓枠は、断面略L字形の連結部材400を介して既存窓枠200と増設窓枠100を連結するものである。
連結部材400は、水平部401と、水平部401の端部から上方に延びる垂直部402により断面略L字形に形成されている。水平部401は既存窓枠200の内周面202に接続され、垂直部402は増設窓枠100の室外側端面101に接続されるようになっている。これにより、既存窓枠200の内周面202と増設窓枠100の室外側端面101が連結部材400を介して着脱可能に連結されている。
なお、連結部材400の幅は、増設窓枠100の一辺の長さを超えない範囲であればよい。また、必ずしも、増設窓枠100の全部の辺について連結する必要はない。
また、連結部材400と既存窓枠100の接続も、両面テープや接着剤等を用いてもよいが、本実施形態では以下のように接合している。
同様に、既存窓枠200と増設窓枠100の下辺部においては、連結部材400を上下反対に使用して、下端に固定板510が形成されたボルト500が下方に向けて挿入されている。
従って、上下のボルト500,500を締め付けることで、固定板510,510を既存窓枠200の内周面202の上下方向に押し付けることができ、これにより増設窓枠100を既存窓枠200に固定することができるようになっている。
連結部材400は、水平部401と、水平部401の端部から下方に延びる垂直部402により断面略L字形に形成されている。水平部401は既存窓枠200の内周面202に接続され、垂直部402は増設窓枠100の室外側端面101に接続されている。これにより、既存窓枠200の内周面202と増設窓枠100の室外側端面101が連結部材400を介して着脱可能に連結されている。
なお、連結部材400の幅は、増設窓枠100の一辺の長さを超えない範囲であればよい。また、必ずしも、増設窓枠100の全部の辺について連結する必要はない。
また、連結部材400と既存窓枠100の接続も、両面テープや接着剤等を用いてもよいが、本実施形態では以下のように接合している。
同様に、既存窓枠200と増設窓枠100の下辺部においては、連結部材400を上下反対に使用して、下端に固定板510が形成されたボルト500が下方に向けて挿入されている。
従って、上下のボルト500,500を締め付けることで、固定板510,510を既存窓枠200の内周面202の上下方向に押し付けることができ、これにより増設窓枠100を既存窓枠200に固定することができるようになっている。
特に、連結部材400に固定板510が形成されたボルト500を挿入し、固定板510で既存窓枠200の内周面202を上下に押し付けて固定することにより、増設窓枠を取り外したときに既存窓枠200を傷つけることがなく、賃貸住宅において設置した場合に退去時の原状回復のための改修費用が不要となる。
実施形態1に係る二重窓枠においては、既存窓枠200の室内側端面201と増設窓枠100の室外側端面101の間に間隔調整材を差し込んで接合することで実現可能である。
実施形態2に係る二重窓枠においては、増設窓枠100の既存窓枠200の開口部への装入幅を調整することで実現可能である。
実施形態3に係る二重窓枠においては、連結部材400の既存窓枠200への取付位置を調整することで実現可能である。
逆に、外窓251,252と増設窓枠100の内窓151,152の間隔を広く取りすぎても、内窓151,152に結露が生じないものの、十分な断熱性が確保できなかったり、室内空間を圧迫することになってしまう。
こうした場合に、外窓と内窓との最適な距離は、二重窓枠を設置する地域の気候や季節、設置する建物の材質、外窓の大きさ、内窓の大きさ、既存窓枠の材質、増設窓枠の材質等に依存して決定されるものである。
このようにして、マークに合わせて取り付けることで増設窓枠100の設置位置を容易に定めることができる。
このとき、マークに、二重窓枠の設置条件を示す説明文(文字列)や図表、アイコン等を併せて表示することにより、さらに設置が容易となる。
この場合にも、各レールに対して、二重窓枠の設置条件を示す説明文(文字列)や図表、アイコン等を併せて表示することにより、内窓の設置が容易となる。
多くの、既存窓枠200には、増設窓枠100を設置する前にカーテンレールが取り付けられている場合がある。従って、増設窓枠100を設置する場合は、既存窓枠200から既存のカーテンレールを取り外し、新たに既存窓枠100に取り付け直すことになる。
そこで、二重窓枠にカーテンレール600を予め取り付けておくことにより、既存窓枠200に取り付けていたカーテンを増設窓枠100に容易に付け替えることができる。この場合、カーテンレール600のみならずカーテンレール600に、予めカーテン610を取り付けておいてもよい。また、カーテン支持部材としては、カーテンレール600のほか、カーテンを左右に留めるためのフック等も含まれる。さらに、カーテンレール600に替えてブラインドを予め取り付けておくようにしてもよい。
また、既存窓枠200と増設窓枠100の接合や連結は、必ずしも、増設窓枠100の全部の辺について連結する必要はなく、いずれか一辺を接合又は連結することにより取り付けることも可能である。
100 増設窓枠
101 室外側端面
102 外周面
103 室内側端面
110 レール
110a レール
110b レール
110c レール
120 マーク
120a マーク
120b マーク
120c マーク
121 枠材
122 枠材
123 枠材
124 枠材
150a 隔壁構造
150b 隔壁構造
151 内窓
152 内窓
153 内窓
160 クレセント
200 既存窓枠
201 室内側端面
202 内周面
250 中間窓枠
300 外側窓枠
310 レール
351 外窓
352 外窓
400 連結部材
401 水平部
402 垂直部
500 ボルト
510 固定板
600 カーテンレール
610 カーテン
Claims (10)
- 建物の開口部に予め設けられた既存窓枠に、室内側から増設窓枠を着脱可能に取り付けてなる二重窓枠。
- 前記増設窓枠は、木材又はプラスチック材であることを特徴とする請求項1に記載の二重窓枠。
- 前記既存窓枠の室内側端面と前記増設窓枠の室外側端面を対向させ、着脱可能に接合したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二重窓枠。
- 前記既存窓枠の開口部に前記増設窓枠を装入し、前記既存窓枠の内周面と前記増設窓枠の外周面を着脱可能に接合したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二重窓枠。
- 前記既存窓枠の内周面と前記増設窓枠の室外側端面を、断面略L字形の連結部材を介して着脱可能に連結したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二重窓枠。
- 前記増設窓枠を前記既存窓枠の室内外方向の任意の位置に取付可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか一つに記載の二重窓枠。
- 前記既存窓枠及び前記増設窓枠の少なくとも1つに、前記増設窓枠の取付位置を示すマークを設けたことを特徴とする請求項6に記載の二重窓枠。
- 前記マークを複数設け、二重窓枠の設置条件に応じて前記増設窓枠の最適な取付位置を示すようにしたことを特徴とする請求項7に記載の二重窓枠。
- 前記増設窓枠に内窓取付用レールを複数設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか一つに記載の二重窓枠。
- 前記増設窓枠の室内側端面に、カーテン支持部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちいずれか一つに記載の二重窓枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005321680A JP2007126913A (ja) | 2005-11-07 | 2005-11-07 | 二重窓枠 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011174692A (ja) * | 2010-02-23 | 2011-09-08 | Seijiro Yao | ウインドルームエアコン |
JP2013177775A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Rifuojiyuule Kk | 枠材および増設窓 |
JP2016075098A (ja) * | 2014-10-08 | 2016-05-12 | 旭化成ホームズ株式会社 | 断熱構造 |
CN111155868A (zh) * | 2020-01-18 | 2020-05-15 | 浙江绿境环境工程有限公司 | 医院窗洞的连接结构及其施工方法 |
JP7446135B2 (ja) | 2020-03-24 | 2024-03-08 | 株式会社Lixil | カーテンウォールのインナー構造、カーテンウォールのインナー構造の施工方法及びカーテンウォール |
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2005
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