JP2007124038A - 高周波増幅器 - Google Patents

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一富 森
Shintaro Shinjo
真太郎 新庄
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Abstract

【課題】アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができる高周波増幅器を得ることを目的とする。
【解決手段】高出力増幅器4における最終段の増幅素子6の消費電流を検出する電流検出回路8を設け、その電流検出回路8により検出された消費電流が一定値以下になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御する。これにより、アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができるようになり、その結果、高周波増幅器を送信機に搭載する場合でも、送信機の大型化やコスト高を回避することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、送信機に搭載される高周波増幅器に関するものである。
高周波増幅器における諸特性(例えば、出力電力特性、効率特性、利得特性、相互変調歪み(IM:Intermoduration Distortion)や隣接チャネル漏洩電力(ACPR:Adjacent Channel Leakage Power Ratio)などの歪み特性)は、増幅素子から出力側を見たインピーダンス(出力負荷インピーダンス)に依存している。
送信機では、アンテナインピーダンスが電波環境によって大きく変動するため、送信機に搭載される高周波増幅器の出力負荷インピーダンスが大きく変動する。そのため、高周波増幅器の諸特性が変動して劣化することがある。
高周波増幅器の出力負荷インピーダンスの変動に対処する方法としては、高周波増幅器の出力側にアイソレータを挿入する方法が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
アイソレータは、アンテナインピーダンスの変動を吸収して、高周波増幅器の出力負荷インピーダンスの変動を抑えることによって、高周波増幅器の諸特性の変動を抑えることができる。
特開2004−260584号公報(段落番号[0009]、図1)
従来の高周波増幅器は以上のように構成されているので、アイソレータを出力側に挿入すれば、出力負荷インピーダンスの変動を抑えて、諸特性の変動や劣化を抑えることができる。しかし、アイソレータを出力側に挿入する分だけ構成が複雑になるため、小型化が困難になるとともに、コスト高を招くなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができる高周波増幅器を得ることを目的とする。
この発明に係る高周波増幅器は、高出力増幅器における最終段の増幅素子の消費電流を検出する電流検出手段を設け、その電流検出手段により検出された消費電流が一定値以下になるように、高出力増幅器の入力電力を制御するようにしたものである。
この発明によれば、高出力増幅器における最終段の増幅素子の消費電流を検出する電流検出手段を設け、その電流検出手段により検出された消費電流が一定値以下になるように、高出力増幅器の入力電力を制御するように構成したので、アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による高周波増幅器を示す構成図であり、図において、電力調整回路2は制御回路9により利得が制御され、入力端子1から入力された信号の電力を調整して、電力調整後の信号を高出力増幅器4の入力端子3に出力する。
高出力増幅器4は増幅素子5,6が直列に接続されており、入力端子3から入力された信号を増幅し、増幅後の信号を出力端子7に出力する。
電流検出回路8は高出力増幅器4における最終段の増幅素子6の消費電流を検出する処理を実施する。なお、電流検出回路8は電流検出手段を構成している。
制御回路9は電流検出回路8により検出された消費電流が一定値以下になるように、電力調整回路2の利得を制御する処理を実施する。なお、電力調整回路2及び制御回路9から電力制御手段が構成されている。
次に動作について説明する。
高出力増幅器4は、入力端子3から信号を入力すると、増幅素子5,6が入力信号を順次増幅して、増幅後の信号を出力端子7に出力するが、その入力信号の電力が大きくなる程、出力信号の電力が大きくなる一方、ACPR(隣接チャンネル漏洩電力:Adjacent Channel Leakage Ratio)やIM(相互変調歪み:Intermoduration distortion)などの歪み特性が劣化する。
また、高出力増幅器4では、出力電力が増加すると電流も増加する特性を有する。特に、高出力増幅器4における最終段の増幅素子6の消費電流は、高出力増幅器4の出力電力との相関が強いため、歪み特性との相関を有する。
高周波増幅器が送信機に搭載される場合、上述したように、高周波増幅器の特性が出力負荷インピーダンスの変動によって大きな影響を受け、出力電力が変動するだけでなく、歪み特性が劣化する状況が発生する。
従来の高周波増幅器は、アイソレータを出力側に挿入することにより、出力負荷インピーダンスの変動を抑えているが、この実施の形態1では、下記のようにして、出力負荷インピーダンスの変動を抑えている。
電流検出回路8は、高出力増幅器4における最終段の増幅素子6の消費電流を検出し、その電流値を制御回路9に出力する。
制御回路9は、電流検出回路8から最終段の増幅素子6の消費電流を示す電流値を受けると、その電流値が予め設定された一定値以下になるように、電力調整回路2の利得を制御する。
電力調整回路2は、入力端子1から信号を入力すると、制御回路9により制御された利得で、その入力信号の電力を調整し、電力調整後の信号を高出力増幅器4の入力端子3に出力する。
高出力増幅器4は、入力端子3から信号を入力すると、増幅素子5,6が入力信号を順次増幅して、増幅後の信号を出力端子7に出力する。
電力調整回路2により入力電力が調整されることにより、高出力増幅器4の出力電力が一定値以下に抑えられる。その結果、出力負荷インピーダンスが変動した場合の歪み特性が一定値以下に抑圧される。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、高出力増幅器4における最終段の増幅素子6の消費電流を検出する電流検出回路8を設け、その電流検出回路8により検出された消費電流が一定値以下になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御するように構成したので、アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができるようになり、その結果、高周波増幅器を送信機に搭載する場合でも、送信機の大型化やコスト高を回避することができる効果を奏する。
図1の例では、増幅素子5,6が直列に接続されている高出力増幅器4を用いているものについて示したが、図2に示すように、最終段の増幅素子6のみからなる高出力増幅器4を用いても、同様の効果を奏することができる。
また、高出力増幅器4の入力電力を調整する電力調整回路2としては、例えば、図3(a)に示すような可変利得増幅器11、図3(b)に示すような可変減衰器12、図3(c)に示すような可変減衰器12と固定利得の増幅器13、あるいは、図3(a)(b)(c)の組合せの回路などが挙げられる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による高周波増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
制御回路21は電流検出回路8により検出された消費電流に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定し、高出力増幅器4の入力電力が上記最大値以下になるように、外部から与えられる入力電力を示す情報を参照して電力調整回路2の利得を制御する処理を実施する。なお、電力調整回路2及び制御回路21から電力制御手段が構成されている。
次に動作について説明する。
電流検出回路8は、上記実施の形態1と同様に、高出力増幅器4における最終段の増幅素子6の消費電流を検出し、その電流値を制御回路21に出力する。
制御回路21は、電流検出回路8から最終段の増幅素子6の消費電流を示す電流値を受けると、その電流値に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定する。
具体的には、制御回路21が、最終段の増幅素子6の消費電流を例えば比例演算式などに代入して、高出力増幅器4における入力電力の最大値を求めてもよいが、制御回路21が、予め、最終段の増幅素子6の消費電流と、高出力増幅器4における入力電力の最大値との対応関係を示すテーブルを記憶し(図5を参照)、そのテーブルを参照して、最終段の増幅素子6の消費電流に対応する高出力増幅器4における入力電力の最大値を求めるようにしてもよい。
制御回路21は、上記のようにして、高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定すると、外部から与えられる高周波増幅器の入力電力を示す情報(入力端子1に入力される信号の電力を示す情報)を参照して、高出力増幅器4の入力電力を把握し、その入力電力が上記最大値以下になるように、電力調整回路2の利得を制御する。
電力調整回路2は、入力端子1から信号を入力すると、制御回路21により制御された利得で、その入力信号の電力を調整し、電力調整後の信号を高出力増幅器4の入力端子3に出力する。
高出力増幅器4は、入力端子3から信号を入力すると、増幅素子5,6が入力信号を順次増幅して、増幅後の信号を出力端子7に出力する。
電力調整回路2により入力電力が調整されることにより、高出力増幅器4の出力電力が一定値以下に抑えられる。その結果、出力負荷インピーダンスが変動した場合の歪み特性が一定値以下に抑圧される。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、高出力増幅器4における最終段の増幅素子6の消費電流を検出する電流検出回路8を設け、その電流検出回路8により検出された消費電流に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定し、高出力増幅器4の入力電力が当該最大値以下になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御するように構成したので、アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができるようになり、その結果、高周波増幅器を送信機に搭載する場合でも、送信機の大型化やコスト高を回避することができる効果を奏する。
図4の例では、増幅素子5,6が直列に接続されている高出力増幅器4を用いているものについて示したが、上記実施の形態1と同様に、最終段の増幅素子6のみからなる高出力増幅器4を用いても、同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3による高周波増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
出力電力検出回路22は高出力増幅器4の出力電力を検出する処理を実施する。なお、出力電力検出回路22は出力電力検出手段を構成している。
制御回路23は電流検出回路8により検出された消費電流に応じて高出力増幅器4における出力電力の最大値を設定し、出力電力検出回路22により検出された出力電力が上記最大値以下になるように、電力調整回路2の利得を制御する処理を実施する。なお、電力調整回路2及び制御回路23から電力制御手段が構成されている。
次に動作について説明する。
電流検出回路8は、上記実施の形態1と同様に、高出力増幅器4における最終段の増幅素子6の消費電流を検出し、その電流値を制御回路23に出力する。
出力電力検出回路22は、高出力増幅器4の出力電力を検出し、その出力電力を制御回路23に出力する。
制御回路23は、電流検出回路8から最終段の増幅素子6の消費電流を示す電流値を受けると、その電流値に応じて高出力増幅器4における出力電力の最大値を設定する。
具体的には、制御回路23が、最終段の増幅素子6の消費電流を例えば比例演算式などに代入して、高出力増幅器4における出力電力の最大値を求めてもよいが、制御回路23が、予め、最終段の増幅素子6の消費電流と、高出力増幅器4における出力電力の最大値との対応関係を示すテーブルを記憶し(図7を参照)、そのテーブルを参照して、最終段の増幅素子6の消費電流に対応する高出力増幅器4における出力電力の最大値を求めるようにしてもよい。
制御回路23は、上記のようにして、高出力増幅器4における出力電力の最大値を設定すると、出力電力検出回路22から出力された出力電力値が上記最大値以下になるように、電力調整回路2の利得を制御する。
電力調整回路2は、入力端子1から信号を入力すると、制御回路23により制御された利得で、その入力信号の電力を調整し、電力調整後の信号を高出力増幅器4の入力端子3に出力する。
高出力増幅器4は、入力端子3から信号を入力すると、増幅素子5,6が入力信号を順次増幅して、増幅後の信号を出力端子7に出力する。
電力調整回路2により入力電力が調整されることにより、高出力増幅器4の出力電力が一定値以下に抑えられる。その結果、出力負荷インピーダンスが変動した場合の歪み特性が一定値以下に抑圧される。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、高出力増幅器4における最終段の増幅素子6の消費電流を検出する電流検出回路8と、高出力増幅器4の出力電力を検出する出力電力検出回路22とを設け、その電流検出回路8により検出された消費電流に応じて高出力増幅器4における出力電力の最大値を設定し、その出力電力検出回路22により検出された出力電力が上記最大値以下になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御するように構成したので、アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができるようになり、その結果、高周波増幅器を送信機に搭載する場合でも、送信機の大型化やコスト高を回避することができる効果を奏する。
図6の例では、増幅素子5,6が直列に接続されている高出力増幅器4を用いているものについて示したが、上記実施の形態1と同様に、最終段の増幅素子6のみからなる高出力増幅器4を用いても、同様の効果を奏することができる。
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4による高周波増幅器を示す構成図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
利得算出回路24は制御回路25から出力された高周波増幅器の入力電力を示す情報(入力端子1に入力される信号の電力を示す情報)と出力電力検出回路22により検出された出力電力から高出力増幅器4の利得を算出する処理を実施する。なお、利得算出回路24は利得算出手段を構成する。
制御回路25は利得算出回路24により算出された利得に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定し、高出力増幅器4の入力電力が上記最大値以下になるように、電力調整回路2の利得を制御する処理を実施する。なお、電力調整回路2及び制御回路25から電力制御手段が構成されている。
次に動作について説明する。
高周波増幅器では、アンテナインピーダンスの変動などによって、高出力増幅器4の出力負荷インピーダンスが変動すると、歪み特性が劣化するなどの特性劣化を起こすことがある。
出力負荷インピーダンスの設計値(例えば、50Ω)からのずれが大きくなる程、歪み特性が劣化すると同時に、高出力増幅器4の利得も低下する。
また、利得特性の飽和時においても歪み特性が劣化するため、利得が低下したときに歪み特性が劣化すると考えられる。
したがって、高出力増幅器4の利得と高出力増幅器4の歪み特性との間には相関があり、必要な歪み特性を得るためには、高出力増幅器4の利得を一定値以上に維持する必要があると言える。
そこで、この実施の形態4では、高出力増幅器4の利得が一定値以上になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御するようにしている。
具体的には、以下の通りである。
出力電力検出回路22は、上記実施の形態3と同様に、高出力増幅器4の出力電力を検出し、その出力電力を利得算出回路24に出力する。
制御回路25は、外部から与えられる高周波増幅器の入力電力を示す情報(入力端子1に入力される信号の電力を示す情報)を利得算出回路24に出力する。
利得算出回路24は、制御回路25から高周波増幅器の入力電力を示す情報を受け、出力電力検出回路22から高出力増幅器4の出力電力を受けると、その入力電力と出力電力から高出力増幅器4の利得を算出し、高出力増幅器4の利得を制御回路25に出力する。
高出力増幅器4の利得=出力電力/入力電力
制御回路25は、利得算出回路24から高出力増幅器4の利得を受けると、その利得に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定する。
具体的には、制御回路25が、高出力増幅器4の利得を例えば比例演算式などに代入して、高出力増幅器4における入力電力の最大値を求めてもよいが、制御回路25が、予め、高出力増幅器4の利得と、高出力増幅器4における入力電力の最大値との対応関係を示すテーブルを記憶し(図9を参照)、そのテーブルを参照して、高出力増幅器4の利得に対応する高出力増幅器4における入力電力の最大値を求めるようにしてもよい。
制御回路25は、上記のようにして、高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定すると、外部から与えられる高周波増幅器の入力電力を示す情報(入力端子1に入力される信号の電力を示す情報)を参照して、高出力増幅器4の入力電力を把握し、その入力電力が上記最大値以下になるように、電力調整回路2の利得を制御する。
電力調整回路2は、入力端子1から信号を入力すると、制御回路25により制御された利得で、その入力信号の電力を調整し、電力調整後の信号を高出力増幅器4の入力端子3に出力する。
高出力増幅器4は、入力端子3から信号を入力すると、増幅素子5,6が入力信号を順次増幅して、増幅後の信号を出力端子7に出力する。
これにより、高出力増幅器4の利得が低く、歪み特性が劣化しているときに、電力調整回路2により入力電力が下げられる制御が実施されると、出力負荷インピーダンスが変動した場合の歪み特性が一定値以下に抑圧される。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、外部から与えられる高周波増幅器の入力電力を示す情報と出力電力検出回路22により検出された出力電力から高出力増幅器4の利得を算出する利得算出回路24を設け、その利得算出回路24により算出された利得に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定し、高出力増幅器4の入力電力が上記最大値以下になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御するように構成したので、アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができるようになり、その結果、高周波増幅器を送信機に搭載する場合でも、送信機の大型化やコスト高を回避することができる効果を奏する。
図8の例では、増幅素子5,6が直列に接続されている高出力増幅器4を用いているものについて示したが、上記実施の形態1と同様に、最終段の増幅素子6のみからなる高出力増幅器4を用いても、同様の効果を奏することができる。
実施の形態5.
図10はこの発明の実施の形態5による高周波増幅器を示す構成図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
入力電力検出回路26は高出力増幅器4の入力電力を検出する処理を実施する。なお、入力電力検出回路26は入力電力検出手段を構成している。
利得算出回路27は入力電力検出回路26により検出された入力電力と出力電力検出回路22により検出された出力電力から高出力増幅器4の利得を算出する処理を実施する。なお、利得算出回路27は利得算出手段を構成する。
制御回路28は利得算出回路27により算出された利得に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定し、高出力増幅器4の入力電力が上記最大値以下になるように、電力調整回路2の利得を制御する処理を実施する。なお、電力調整回路2及び制御回路28から電力制御手段が構成されている。
次に動作について説明する。
入力電力検出回路26は、高出力増幅器4の入力電力を検出し、その入力電力を利得算出回路27に出力する。
出力電力検出回路22は、上記実施の形態3と同様に、高出力増幅器4の出力電力を検出し、その出力電力を利得算出回路27に出力する。
利得算出回路27は、入力電力検出回路26から高出力増幅器4の入力電力を受け、出力電力検出回路22から高出力増幅器4の出力電力を受けると、その入力電力と出力電力から高出力増幅器4の利得を算出し、高出力増幅器4の利得を制御回路28に出力する。
高出力増幅器4の利得=出力電力/入力電力
制御回路28は、利得算出回路27から高出力増幅器4の利得を受けると、その利得に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定する。
具体的には、制御回路28が、高出力増幅器4の利得を例えば比例演算式などに代入して、高出力増幅器4における入力電力の最大値を求めてもよいが、制御回路28が、予め、高出力増幅器4の利得と、高出力増幅器4における入力電力の最大値との対応関係を示すテーブルを記憶し(図9を参照)、そのテーブルを参照して、高出力増幅器4の利得に対応する高出力増幅器4における入力電力の最大値を求めるようにしてもよい。
制御回路28は、上記のようにして、高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定すると、入力電力検出回路26から出力された高出力増幅器4の入力電力が上記最大値以下になるように、電力調整回路2の利得を制御する。
電力調整回路2は、入力端子1から信号を入力すると、制御回路28により制御された利得で、その入力信号の電力を調整し、電力調整後の信号を高出力増幅器4の入力端子3に出力する。
高出力増幅器4は、入力端子3から信号を入力すると、増幅素子5,6が入力信号を順次増幅して、増幅後の信号を出力端子7に出力する。
これにより、高出力増幅器4の利得が低く、歪み特性が劣化しているときに、電力調整回路2により入力電力が下げられる制御が実施されると、出力負荷インピーダンスが変動した場合の歪み特性が一定値以下に抑圧される。
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、入力電力検出回路26により検出された入力電力と出力電力検出回路22により検出された出力電力から高出力増幅器4の利得を算出する利得算出回路27を設け、その利得算出回路27により算出された利得に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定し、高出力増幅器4の入力電力が上記最大値以下になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御するように構成したので、アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができるようになり、その結果、高周波増幅器を送信機に搭載する場合でも、送信機の大型化やコスト高を回避することができる効果を奏する。
図10の例では、増幅素子5,6が直列に接続されている高出力増幅器4を用いているものについて示したが、上記実施の形態1と同様に、最終段の増幅素子6のみからなる高出力増幅器4を用いても、同様の効果を奏することができる。
実施の形態6.
上記実施の形態4,5では、利得算出回路24(または利得算出回路27)により算出された利得に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定し、高出力増幅器4の入力電力が上記最大値以下になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御するものについて示したが、利得算出回路24(または利得算出回路27)により算出された利得に応じて高出力増幅器4における入力電力の設定値を決定し(図11を参照)、高出力増幅器4の入力電力が上記設定値と一致するように、高出力増幅器4の入力電力を制御するようにしてもよい。
この場合も、アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができる効果を奏する。
実施の形態7.
上記実施の形態4,5では、利得算出回路24(または利得算出回路27)により算出された利得に応じて高出力増幅器4における入力電力の最大値を設定し、高出力増幅器4の入力電力が上記最大値以下になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御するものについて示したが、利得算出回路24(または利得算出回路27)により算出された利得に応じて高出力増幅器4における出力電力の最大値を設定し、出力電力検出回路22により検出された出力電力が上記最大値以下になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御するようにしてもよい。
具体的には、以下の通りである。
ただし、この実施の形態7における高周波増幅器の構成は図8又は図10の構成図が適用される。
入力電力検出回路26は、高出力増幅器4の入力電力を検出し、その入力電力を利得算出回路24(または利得算出回路27)に出力する(図8の構成図が適用される場合、制御回路25が外部から高周波増幅器の入力電力を示す情報を入力する)。
出力電力検出回路22は、高出力増幅器4の出力電力を検出し、その出力電力を利得算出回路24(または利得算出回路27)に出力する。
利得算出回路24(または利得算出回路27)は、制御回路25から高周波増幅器の入力電力を示す情報(または入力電力検出回路26から高出力増幅器4の入力電力)を受け、出力電力検出回路22から高出力増幅器4の出力電力を受けると、その入力電力と出力電力から高出力増幅器4の利得を算出し、高出力増幅器4の利得を制御回路25(または制御回路28)に出力する。
高出力増幅器4の利得=出力電力/入力電力
制御回路25(または制御回路28)は、利得算出回路24(または利得算出回路27)から高出力増幅器4の利得を受けると、その利得に応じて高出力増幅器4における出力電力の最大値を設定する。
具体的には、制御回路25(または制御回路28)が、高出力増幅器4の利得を例えば比例演算式などに代入して、高出力増幅器4における出力電力の最大値を求めてもよいが、制御回路25(または制御回路28)が、予め、高出力増幅器4の利得と、高出力増幅器4における出力電力の最大値との対応関係を示すテーブルを記憶し(図12を参照)、そのテーブルを参照して、高出力増幅器4の利得に対応する高出力増幅器4における出力電力の最大値を求めるようにしてもよい。
制御回路25(または制御回路28)は、上記のようにして、高出力増幅器4における出力電力の最大値を設定すると、出力電力検出回路22により検出された出力電力が上記最大値以下になるように、電力調整回路2の利得を制御する。
電力調整回路2は、入力端子1から信号を入力すると、制御回路25(または制御回路28)により制御された利得で、その入力信号の電力を調整し、電力調整後の信号を高出力増幅器4の入力端子3に出力する。
高出力増幅器4は、入力端子3から信号を入力すると、増幅素子5,6が入力信号を順次増幅して、増幅後の信号を出力端子7に出力する。
これにより、高出力増幅器4の利得が低く、歪み特性が劣化しているときに、電力調整回路2により入力電力が下げられる制御が実施されると、出力負荷インピーダンスが変動した場合の歪み特性が一定値以下に抑圧される。
以上で明らかなように、この実施の形態7によれば、外部から与えられる高周波増幅器の入力電力を示す情報(または入力電力検出回路26により検出された入力電力)と出力電力検出回路22により検出された出力電力から高出力増幅器4の利得を算出する利得算出回路24(または利得算出回路27)を設け、その利得算出回路24(または利得算出回路27)により算出された利得に応じて高出力増幅器4における出力電力の最大値を設定し、高出力増幅器4の出力電力が上記最大値以下になるように、高出力増幅器4の入力電力を制御するように構成したので、アイソレータを出力側に挿入することなく、諸特性の変動や劣化を抑えることができるようになり、その結果、高周波増幅器を送信機に搭載する場合でも、送信機の大型化やコスト高を回避することができる効果を奏する。
また、高出力増幅器4の出力電力を直接モニターしながら、高出力増幅器4の入力電力を制御するため、制御精度が良くなるメリットもある。
実施の形態8.
上記実施の形態1〜7では、増幅素子5,6が直列に接続されている高出力増幅器4を用いて高周波増幅器を構成しているものについて示したが、バランス形高出力増幅器を用いて高周波増幅器を構成するようにしてもよい。
図13はバランス形高出力増幅器の一例を示す構成図であり、図において、90度ハイブリッド33の入力側にはバランス形高出力増幅器の入力端子31と終端器32が接続され、90度ハイブリッド33は入力端子31から信号を入力すると、その入力信号を90度の位相差がある2つの信号に2分配して、2つの信号を並列に接続されている2つの最終段の増幅素子6にそれぞれ出力する。
90度ハイブリッド34の出力側にはバランス形高出力増幅器の出力端子35と終端器36が接続され、90度ハイブリッド33と逆の90度の位相差を発生させることにより、2つの最終段の増幅素子6により増幅された信号を合成して、その合成信号を出力端子35に出力する。
図13の例では、2つの最終段の増幅素子6を並列に接続しているものについて示しているが、2つの高出力増幅器4を並列に接続するようにしてもよい。
次に動作について説明する。
最終段の増幅素子6(または高出力増幅器4)を並列動作させる際、バランス形高出力増幅器の入力端子31から信号を入力すると、90度ハイブリッド33が入力信号を90度の位相差がある2つの信号に2分配して、2つの信号を2つの増幅素子6(または高出力増幅器4)にそれぞれ出力する。
2つの増幅素子6(または高出力増幅器4)は、90度ハイブリッド33により分配された信号を受けると、その信号を増幅して、増幅後の信号を90度ハイブリッド34に出力する。
90度ハイブリッド34は、2つの増幅素子6(または高出力増幅器4)から増幅後の信号を受けると、90度ハイブリッド33と逆の90度の位相差を発生させることにより、2つの増幅後の信号を合成して、その合成信号を出力端子35に出力する。
図13のバランス形高出力増幅器は、出力負荷インピーダンスの変動に対する特性変動が小さい特性を有している。
図14は1段高出力増幅器において、歪み特性(ACPR)が一定値になる出力電力の出力負荷インピーダンス依存性の計算結果を示す説明図である。
特に図14(a)は通常の1段高出力増幅器の場合であり、図14(b)は1段バランス形高出力増幅器の場合である。
図14は、ACPRが一定値になる出力電力の等高線を出力負荷インピーダンスを表しているスミスチャート上に示しており、50Ωの場合に最大の出力電力が得られ、最大出力電力からの低減量を示している。
図14(a)における通常の1段高出力増幅器の場合には、等高線の間隔が狭く、位相方向に偏りが見られるが、図14(b)における1段バランス形高出力増幅器の場合には、より等高線の間隔が広く、位相方向に対しての変化が小さい。したがって、バランス形高出力増幅器は、出力負荷インピーダンスの変動に対する特性変動が小さい特性を有していることが分かる。
この実施の形態8の高周波増幅器では、高出力増幅器としてバランス形高出力増幅器を用いることにより、アイソレータを出力側に挿入することなく、出力負荷インピーダンスが変動したときの歪み特性の劣化を抑えることができる。
図15はバランス形高出力増幅器の出力負荷インピーダンスを変化させた場合の歪み特性(ACPR)と消費電流との関係の計算結果を示す説明図である。また、図16はバランス形高出力増幅器の出力負荷インピーダンスを変化させた場合の歪み特性(ACPR)と利得との関係の計算結果を示す説明図である。
図15及び図16では、出力負荷インピーダンスは、反射係数Gが「G=0.06、0.18、0.29、0.394、0.482、0.558、0.622」である場合において、位相を360度変化させた場合のそれぞれに対して、高出力増幅器の入力電力を固定した条件でACPRを計算している。
図15より、歪み特性(ACPR)と消費電流の間には、単調増加の関係があることがわかる。したがって、バランス形増幅器を高出力増幅器として用いた場合、出力負荷インピーダンスが変動しても、最終段の増幅素子6の消費電流がある値以下になるように制御していれば、歪み特性(ACPR)をある一定の値以下に抑圧できることがわかる。この特性は、バランス形増幅器の特有の特性であり、通常の増幅器では必ずしも、ACPRと消費電流の関係が単調増加にはならない。
この実施の形態8では、上記実施の形態1〜3と比較して、高出力増幅器4としてバランス形高出力増幅器を用いている点のみが異なる。
バランス形高出力増幅器の場合、上述したように、出力負荷インピーダンスの変動に対して、歪み特性(ACPR)と消費電流の間には単調増加の関係があるため、歪み特性を最終段の増幅素子6の電流値でモニターすることが可能である。
上記実施の形態1〜3では、電流検出回路8により検出された消費電流に基づいて高出力増幅器の入力電力を制御したり(実施の形態1)、入力電力の最大値を設定して、入力電力が最大値以下となるように制御したり(実施の形態2)、出力電力の最大値を設定し、出力電力が最大値以下となるように入力電力を制御したり(実施の形態3)することができるため、出力負荷インピーダンスの変動による歪み特性の劣化を抑圧することができ、その結果として、アイソレータなしで送信機を構成することが可能になり、送信機の小形・低コスト化を実現することができる。
さらに、この実施の形態8では、バランス形高出力増幅器を用いているため、歪み特性を最終段の増幅素子6の消費電流を精度よくモニターすることができる。このため、入力電力を制御する際に歪みのマージンを見込んで、入力電力を低めに設定するマージンを最小限にすることができ、高周波増幅器をより高効率で動作させることが可能になる。
図16より、ACPRと利得の間には単調減少の関係があることがわかる。したがって、バランス形増幅器を高出力増幅器として用いる場合、出力負荷インピーダンスが変動しても、最終段の増幅素子6の利得がある値以上になるように制御していれば、歪み特性(ACPR)をある一定の値以下に抑圧できることがわかる。この特性は、バランス形増幅器の特有の特性であり、通常の増幅器では必ずしも、歪み特性(ACPR)と利得の関係は単調減少とならない。
この実施の形態8では、上記実施の形態4〜7と比較して、高出力増幅器4としてバランス形高出力増幅器を用いている点のみが異なる。
バランス形高出力増幅器の場合、上述したように、出力負荷インピーダンスの変動に対して、歪み特性(ACPR)と利得の間には単調減少の関係があるため、歪み特性を最終段の増幅素子6の利得でモニターすることが可能である。
多段の高出力増幅器4の場合、出力負荷インピーダンスの変動による利得の変化は、最終段の増幅素子6の利得の変化が支配的であり、前段の増幅素子5の利得の変化は小さいと考えられる。したがって、多段の高出力増幅器4の場合にも、歪み特性を多段の高出力増幅器の利得でモニターすることが可能である。
上記実施の形態4〜7では、利得算出回路24(または利得算出回路27)により算出された利得に基づいて高出力増幅器4の入力電力を制御したり(実施の形態4,5)、入力電力の最大値を設定して、入力電力が最大値以下となるように制御したり(実施の形態6)、出力電力の最大値を設定して、出力電力が最大値以下となるように入力電力を制御したり(実施の形態7)することができるため、出力負荷インピーダンスの変動による歪み特性の劣化を抑圧することができ、その結果として、アイソレータなしで送信機を構成することが可能になり、送信機の小形・低コスト化を実現することができる。
さらに、この実施の形態8では、バランス形高出力増幅器を用いているため、歪み特性を最終段の増幅素子6の利得で精度よくモニターすることができる。このため、入力電力を制御する際に歪みのマージンを見込んで、入力電力を低めに設定するマージンを最小限にすることができ、高周波増幅器を高効率で動作させることが可能になる。
実施の形態9.
上記実施の形態8では、図13のバランス形高出力増幅器を用いて高周波増幅器を構成するものについて示したが、これに限るものではなく、例えば、図17〜図22のバランス形高出力増幅器を用いて高周波増幅器を構成するようにしてもよい。
図17の例では、最終段の増幅素子6(または高出力増幅器4)を並列動作させる際、バランス形高出力増幅器の入力端子31から信号を入力すると、1/4波長線路42,43及びアイソレーション抵抗44から構成されているウィルキンソン合成・分配器41が、その入力信号を同相・同振幅に分配し、一方の分配信号を90度位相線路45を介して最終段の増幅素子6(または高出力増幅器4)に出力し、他方の分配信号を直接最終段の増幅素子6(または高出力増幅器4)に出力する。
2つの増幅素子6(または高出力増幅器4)は、ウィルキンソン合成・分配器41から分配信号を受けると、その分配信号を増幅する。一方の増幅後の信号は、直接、1/4波長線路47,48及びアイソレーション抵抗49から構成されているウィルキンソン合成・分配器46に出力され、他方の増幅後の信号は、90度位相線路45を介して、ウィルキンソン合成・分配器46に出力される。
ウィルキンソン合成・分配器46は、2つの増幅後の信号を受けると、2つの増幅後の信号を合成して、その合成信号を出力端子35に出力する。
これにより、増幅素子6の入力側で90度の位相差が発生して、増幅素子6の出力側で逆の向きの90度の位相差が発生し、その後、2つの信号を合成するバランス形高出力増幅器となる。
図13のバランス形高出力増幅器と比較して、90度ハイブリッド33,34がウィルキンソン合成・分配器41,46+90度位相線路45に置き換えられた点のみが異なり、より小形に構成することができる。
なお、ウィルキンソン合成・分配器41,46の1/4波長線路42,43,47,48や90度位相線路45は、集中定数(インダクタ、キャパシタ)の回路で構成されていてもよい。
図18の例では、増幅器部分が1段の増幅素子51で構成されており、一方の増幅素子51の前段には、ローパスフィルタ形整合回路53及びそれ以外の整合回路54から構成されている入力整合回路52が接続され、他方の増幅素子51の前段には、ハイパスフィルタ形整合回路56及びそれ以外の整合回路54から構成されている入力整合回路55が接続されている。
また、一方の増幅素子51の後段には、ハイパスフィルタ形整合回路56及びそれ以外の整合回路54から構成されている出力整合回路57が接続され、他方の増幅素子51の後段には、ローパスフィルタ形整合回路53及びそれ以外の整合回路54から構成されている出力整合回路58が接続されている。
増幅素子51の入力側では、入力整合回路52がローパスフィルタ形整合回路53を内蔵し、入力整合回路55がハイパスフィルタ形整合回路56を内蔵しているため、ローパスフィルタ形整合回路53とハイパスフィルタ形整合回路56の位相差が90度になるようにすることで、入力側で90度の位相差を発生することが可能である。
また、増幅素子51の出力側では、出力整合回路57がハイパスフィルタ形整合回路56を内蔵し、出力整合回路58がローパスフィルタ形整合回路53を内蔵しているため、ローパスフィルタ形整合回路53とハイパスフィルタ形整合回路56の位相差が逆の90度になるようにすることで、出力側で逆の90度の位相差を発生することが可能である。
これにより、図17のバランス形高出力増幅器と同様の動作を実現することができる。
図18の例では、図17の90度位相線路45を整合回路内部の回路定数で実現することができるため、図17のバランス形高出力増幅器よりも小形化を図ることができる。
また、ハイパスフィルタ形整合回路56及びローパスフィルタ形整合回路53をそれぞれ、はしご形1段のハイパスフィルタ形整合回路、ローパスフィルタ形整合回路で構成し、それらのインピーダンス変成比を“2”又は“1/2”に設定することで、はしご形1段のハイパスフィルタ形整合回路、ローパスフィルタ形整合回路の間の位相差を90度にすることが可能である。その場合には、ハイパスフィルタ形整合回路56及びローパスフィルタ形整合回路53を構成する回路素子数を削減することが可能であり、さらに小形化が可能である。
図19の例では、段間整合回路59を挿入して、増幅素子51を多段構成にしている点で、図18のバランス形高出力増幅器と相違している。
図19の例では、図18のバランス形高出力増幅器よりも段数が多いため、図18の例よりも利得を高くすることが可能である。
図19の例では、増幅素子51の段数が2段であるが、段数を3段以上に構成してもよいことは言うまでもない。
図20の例では、1/4波長線路62及びDCカットのキャパシタ63から構成されている2倍波反射回路61が2つの増幅素子51の入力側と出力側に接続されている点で、図18のバランス形高出力増幅器と相違している。
図20の例では、2倍波反射回路61が挿入されることにより、図18のバランス形高出力増幅器よりも更に高い効率や高い出力を得ることができる。
図20の例では、増幅素子51の入力側と出力側の双方に2倍波反射回路61が接続されているが、増幅素子51の入力側又は出力側のいずれか一方に2倍波反射回路61が接続されている場合でも、効率や出力を高めることができる。
図21の例では、段間整合回路59を挿入して、増幅素子51を多段構成にしている点で、図20のバランス形高出力増幅器と相違している。
図21の例では、図20のバランス形高出力増幅器よりも段数が多いため、図20の例よりも利得を高くすることが可能である。
図21の例では、増幅素子51の段数が2段であるが、段数を3段以上に構成してもよいことは言うまでもない。
図22の例では、最終段の増幅素子6(または高出力増幅器4)の入力側のウィルキンソン合成・分配器41が挿入されていない点で、図17のバランス形高出力増幅器と相違している。
本願発明では、出力負荷インピーダンスの変動に対する高出力増幅器の歪み特性の劣化を抑えることを目的としているため、出力側のウィルキンソン合成・分配器46については、並列合成する増幅器の間のアイソレーションを実現するために必須であるが、入力側については削除しても影響は小さいと考えられる。したがって、図22の増幅器もバランス形高出力増幅器として動作可能である。入力側のウィルキンソン合成・分配器41がない分だけ小形にすることができる。
図22のバランス形高出力増幅器は、図17のバランス形増幅器から入力側のウィルキンソン合成・分配器41を除いているものについて示したが、図18〜図21のバランス形高出力増幅器から入力側のウィルキンソン合成・分配器41を除くようにしてもよい。
この発明の実施の形態1による高周波増幅器を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による高周波増幅器を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による高周波増幅器の電力調整回路の具体例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による高周波増幅器を示す構成図である。 最終段の増幅素子の消費電流と、高出力増幅器における入力電力の最大値との対応関係を示すテーブルの説明図である。 この発明の実施の形態3による高周波増幅器を示す構成図である。 最終段の増幅素子の消費電流と、高出力増幅器における出力電力の最大値との対応関係を示すテーブルの説明図である。 この発明の実施の形態4による高周波増幅器を示す構成図である。 高出力増幅器の利得と、高出力増幅器における入力電力の最大値との対応関係を示すテーブルの説明図である。 この発明の実施の形態5による高周波増幅器を示す構成図である。 高出力増幅器の利得と、高出力増幅器の入力電力との対応関係を示すテーブルの説明図である。 高出力増幅器の利得と、高出力増幅器における出力電力の最大値との対応関係を示すテーブルの説明図である。 バランス形高出力増幅器の一例を示す構成図である。 1段高出力増幅器において、歪み特性(ACPR)が一定値になる出力電力の出力負荷インピーダンス依存性の計算結果を示す説明図である。 バランス形高出力増幅器の出力負荷インピーダンスを変化させた場合の歪み特性(ACPR)と消費電流との関係の計算結果を示す説明図である。 バランス形高出力増幅器の出力負荷インピーダンスを変化させた場合の歪み特性(ACPR)と利得との関係の計算結果を示す説明図である。 バランス形高出力増幅器の一例を示す構成図である。 バランス形高出力増幅器の一例を示す構成図である。 バランス形高出力増幅器の一例を示す構成図である。 バランス形高出力増幅器の一例を示す構成図である。 バランス形高出力増幅器の一例を示す構成図である。 バランス形高出力増幅器の一例を示す構成図である。
符号の説明
1 入力端子、2 電力調整回路(電力制御手段)、3 入力端子、4 高出力増幅器、5,6 増幅素子、7 出力端子、8 電流検出回路(電流検出手段)、9 制御回路(電力制御手段)、11 可変利得増幅器、12 可変減衰器、13 固定利得の増幅器、21 制御回路(電力制御手段)、22 出力電力検出回路(出力電力検出手段)、23 制御回路(電力制御手段)、24 利得算出回路(利得算出手段)、25 制御回路(電力制御手段)、26 入力電力検出回路(入力電力検出手段)、27 利得算出回路(利得算出手段)、28 制御回路(電力制御手段)、31 入力端子、32 終端器、33 90度ハイブリッド、34 90度ハイブリッド、35 出力端子、36 終端器、41 ウィルキンソン合成・分配器、42,43 1/4波長線路、44 アイソレーション抵抗、45 90度位相線路、46 ウィルキンソン合成・分配器、47,48 1/4波長線路、49 アイソレーション抵抗、51 増幅素子、52 入力整合回路、53 ローパスフィルタ形整合回路、54 それ以外の整合回路、55 入力整合回路、56 ハイパスフィルタ形整合回路、57 出力整合回路、58 出力整合回路、59 段間整合回路、61 2倍波反射回路、62 1/4波長線路、63 DCカットのキャパシタ。

Claims (8)

  1. 少なくとも1以上の増幅素子が直列に接続されている高出力増幅器と、上記高出力増幅器における最終段の増幅素子の消費電流を検出する電流検出手段と、上記電流検出手段により検出された消費電流が一定値以下になるように、上記高出力増幅器の入力電力を制御する電力制御手段とを備えた高周波増幅器。
  2. 少なくとも1以上の増幅素子が直列に接続されている高出力増幅器と、上記高出力増幅器における最終段の増幅素子の消費電流を検出する電流検出手段と、上記電流検出手段により検出された消費電流に応じて上記高出力増幅器における入力電力の最大値を設定し、上記高出力増幅器の入力電力が上記最大値以下になるように、上記高出力増幅器の入力電力を制御する電力制御手段とを備えた高周波増幅器。
  3. 少なくとも1以上の増幅素子が直列に接続されている高出力増幅器と、上記高出力増幅器における最終段の増幅素子の消費電流を検出する電流検出手段と、上記高出力増幅器の出力電力を検出する出力電力検出手段と、上記電流検出手段により検出された消費電流に応じて上記高出力増幅器における出力電力の最大値を設定し、上記出力電力検出手段により検出された出力電力が上記最大値以下になるように、上記高出力増幅器の入力電力を制御する電力制御手段とを備えた高周波増幅器。
  4. 少なくとも1以上の増幅素子が直列に接続されている高出力増幅器と、上記高出力増幅器の出力電力を検出する出力電力検出手段と、上記出力電力検出手段により検出された出力電力と上記高出力増幅器の入力電力を示す情報から上記高出力増幅器の利得を算出する利得算出手段と、上記利得算出手段により算出された利得に応じて上記高出力増幅器における入力電力の最大値を設定し、上記高出力増幅器の入力電力が上記最大値以下になるように、上記高出力増幅器の入力電力を制御する電力制御手段とを備えた高周波増幅器。
  5. 少なくとも1以上の増幅素子が直列に接続されている高出力増幅器と、上記高出力増幅器の入力電力を検出する入力電力検出手段と、上記高出力増幅器の出力電力を検出する出力電力検出手段と、上記入力電力検出手段により検出された入力電力と上記出力電力検出手段により検出された出力電力から上記高出力増幅器の利得を算出する利得算出手段と、上記利得算出手段により算出された利得に応じて上記高出力増幅器における入力電力の最大値を設定し、上記高出力増幅器の入力電力が上記最大値以下になるように、上記高出力増幅器の入力電力を制御する電力制御手段とを備えた高周波増幅器。
  6. 少なくとも1以上の増幅素子が直列に接続されている高出力増幅器と、上記高出力増幅器の出力電力を検出する出力電力検出手段と、上記出力電力検出手段により検出された出力電力と上記高出力増幅器の入力電力を示す情報から上記高出力増幅器の利得を算出する利得算出手段と、上記利得算出手段により算出された利得に応じて上記高出力増幅器における出力電力の最大値を設定し、上記出力電力検出手段により検出された出力電力が上記最大値以下になるように、上記高出力増幅器の入力電力を制御する電力制御手段とを備えた高周波増幅器。
  7. 少なくとも1以上の増幅素子が直列に接続されている高出力増幅器と、上記高出力増幅器の入力電力を検出する入力電力検出手段と、上記高出力増幅器の出力電力を検出する出力電力検出手段と、上記入力電力検出手段により検出された入力電力と上記出力電力検出手段により検出された出力電力から上記高出力増幅器の利得を算出する利得算出手段と、上記利得算出手段により算出された利得に応じて上記高出力増幅器における出力電力の最大値を設定し、上記出力電力検出手段により検出された出力電力が上記最大値以下になるように、上記高出力増幅器の入力電力を制御する電力制御手段とを備えた高周波増幅器。
  8. 高出力増幅器として、バランス形の高出力増幅器を用いることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の高周波増幅器。
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