JP2007122623A - デジタルコンテンツ提供システム、デジタルコンテンツ提供方法、管理装置およびデジタルコンテンツ提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】訪れた利用者にのみ限定販売するデジタルコンテンツの情報を提供し、そのデジタルコンテンツを利用者が所有する端末を用いて利便性よく購入できるようにする。
【解決手段】商品販売を目的とした店舗や余暇活動における各種サービス施設において、利用者が所有する非接触型情報媒体から利用者に関する情報を読み取り、読み取った情報をサービス事業者の管理端末である会員受付サーバ41に送信する。会員受付サーバ41は、非接触型情報媒体から読み取った情報を受信すると、その利用者に、読み取った店舗等が特別に販売するデジタルコンテンツを購入する権利を付与する。会員受付サーバ41は、付与した購入権利に基づいて、インターネット経由で情報提供および販売する。
【選択図】図1
【解決手段】商品販売を目的とした店舗や余暇活動における各種サービス施設において、利用者が所有する非接触型情報媒体から利用者に関する情報を読み取り、読み取った情報をサービス事業者の管理端末である会員受付サーバ41に送信する。会員受付サーバ41は、非接触型情報媒体から読み取った情報を受信すると、その利用者に、読み取った店舗等が特別に販売するデジタルコンテンツを購入する権利を付与する。会員受付サーバ41は、付与した購入権利に基づいて、インターネット経由で情報提供および販売する。
【選択図】図1
Description
本発明は、利用者が訪れた訪問先に関連するデジタルコンテンツを提供するデジタルコンテンツ提供システム、デジタルコンテンツ提供方法、管理装置およびデジタルコンテンツ提供方法に関する。
インターネットの普及により、パーソナルコンピュータや携帯電話機からeコマースサイトにアクセスしてインターネットショッピングを利用することで、実際に販売店へ出向かなくても、例えば地域特産の商品であっても購入することができる。しかし、商品を提供した店舗は、eコマースサイトによってより多くの商品を販売することができるが、観光関連のサービス事業者は、より多くの旅行者が観光施設を訪れて、交通機関や宿泊施設を利用し、飲食店で食べ、土産販売店で実際の商品を購入することを期待している。
また、集客効果を得るために、サービス事業者が独自にインターネットサイトを立ち上げて利用者向けに情報を提供することもあるが、誰もがアクセスできるインターネットサイトでは、特典サービスとなる情報の提供を制限したいという要望がある。
また、サービス事業者は、有償で提供できるような情報を保有していることも多く、そのような情報をデジタルコンテンツ化し、商品として顧客に認知させ、販売できることができれば、新しい収入源を得ることも可能である。
例えば、利用毎に提供する商品情報を区別して販売する技術として、特許文献1に記載の自動販売機がある。特許文献1に記載の自動販売機は、非接触型ICカード等の非接触媒体を用いて利用者を区別する自動販売機であって、非接触媒体の決済と同時に非接触媒体内に購入商品情報を記憶し、次回購入時に、非接触媒体内に購入商品情報に基づく販売商品一覧をメニュー表示する。非接触媒体の所有者は、そのメニューの中から購入したい商品をタッチパネルのタッチ操作により選択することで商品を購入することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の自動販売機では、実際に出向いた人に応じた商品情報を提供して販売することはできるが、商品情報を提供された人が自動販売機の前で操作しなければその商品を購入することができない。
そこで、本発明は、利用者が訪れた訪問地に関連するデジタルコンテンツを、時間および場所の制限なく購入できるよう提供することを目的とする。
本発明によるデジタルコンテンツ提供システムは、ユーザの訪問先に関連するデジタルコンテンツを提供するデジタルコンテンツ提供システムであって、ユーザの訪問先に設置される訪問先端末と、ユーザがデジタルコンテンツを購入する権利であるコンテンツ購入権を管理する管理装置と、前記訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを配信する配信装置とを備え、前記訪問先端末は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する非接触型情報媒体から、前記ユーザ識別情報を読み取る読取手段(例えば、RFIDリーダ11が備えるCPUによって実現される。)と、前記読取手段が読み取ったユーザ識別情報を前記管理装置に送信する識別情報送信手段(例えば、店舗端末10が備えるCPUによって実現される。)とを有し、前記管理装置は、前記識別情報送信手段から受信したユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザにコンテンツ購入権を付与するコンテンツ購入権付与手段(例えば、会員受付サーバ41が備えるCPUによって実現される。)を有し、前記配信装置は、前記管理装置によってコンテンツ購入権が付与されたことに基づいて、デジタルコンテンツをユーザ端末に配信する配信手段(例えば、コンテンツサーバ44が備えるCPUによって実現される。)を有することを特徴とする。
ここで、「訪問先に関連するデジタルコンテンツ」とは、訪問先の店舗若しくは施設または場所において、限定価値または場所特性のあるデジタルコンテンツをいう。例えば、地域特有の映像や、施設特有の講演映像や講義内容を記録した映像や音声などが該当する。また、「コンテンツ購入権を付与する」とは、ユーザがデジタルコンテンツを購入できる旨を示す情報をいつでも確認可能な状態にすることをいう。
また、識別情報送信手段は、前記読み取り手段が読み取ったユーザ識別情報と、予め定められた訪問先端末を識別するための訪問先識別情報とを前記管理装置に送信し、コンテンツ購入権付与手段は、前記識別情報送信手段から受信したユーザ識別情報および訪問先識別情報に基づいて、前記訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを対象とするコンテンツ購入権を前記ユーザに付与し、配信手段は、前記管理装置がコンテンツ購入権の対象としたデジタルコンテンツをユーザ端末に配信してもよい。
また、管理装置は、ユーザが前記訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを購入可能か否かを示す購入権利情報を記憶する購入権利記憶手段(例えば、データベースサーバ42が備える会員情報データベースによって実現される。)を有し、コンテンツ購入権付与手段は、前記識別情報送信手段からユーザ識別情報および訪問先識別情報を受信すると、前記ユーザ識別情報に基づいて特定されるユーザが、前記訪問先識別情報に基づいて特定される訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを購入可能である旨の購入権利情報を、前記購入権利記憶手段に記憶させ、配信手段は、前記購入権利記憶手段に記憶されている記憶内容に基づいて、デジタルコンテンツをユーザ端末に配信してもよい。
また、配信手段は、訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを配信するための専用配信サイトをインターネット上に開設し、前記専用配信サイトにおけるユーザ操作に応じて、デジタルコンテンツを配信し、管理装置は、コンテンツ購入権付与手段がコンテンツ購入権を付与した場合に、前記コンテンツ購入権によって購入可能となった訪問先に対応する専用配信サイトのURLを本文に含む電子メールを、前記コンテンツ購入権によって前記訪問先のデジタルコンテンツが購入可能となった利用者のユーザ端末の電子メールアドレス宛に送信する配信サイト通知メール送信手段(例えば、会員受付サーバ41が備えるCPUおよびメールサーバ43が備えるCPUによって実現される。)を有し、ユーザ端末は、前記配信サイト通知メール送信手段から受信した電子メールの本文に含まれる専用配信サイトにアクセスするサイトアクセス手段(例えば、携帯電話機30が備えるCPUや、ユーザ端末20が備えるCPUによって実現される。)を有していてもよい。
本発明による管理装置は、ユーザの訪問先に関連するデジタルコンテンツを提供するデジタルコンテンツ提供システムにおいて、ユーザがデジタルコンテンツを購入する権利であるコンテンツ購入権を管理する管理装置であって、ユーザの訪問先に設置される訪問先端末から受信するユーザを識別するためのユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザにコンテンツ購入権を付与するコンテンツ購入権付与手段と、前記コンテンツ購入権付与手段によってコンテンツ購入権が付与されたことに基づいて、前記訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを配信する配信装置に、前記ユーザが前記デジタルコンテンツを購入可能か否かを示す購入権利情報を送信する購入権利情報送信手段とを有することを特徴とする。
また、ユーザが訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを購入可能か否かを示す購入権利情報を記憶する購入権利記憶手段を有し、コンテンツ購入権付与手段は、前記訪問先端末からユーザ識別情報および訪問先端末を識別するための訪問先識別情報を受信すると、前記ユーザ識別情報に基づいて特定されるユーザが、前記訪問先識別情報に基づいて特定される訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを購入可能である旨を示す購入権利情報を前記購入権利記憶手段に記憶させ、購入権利情報送信手段は、配信装置からの問合せに応じて、前記購入権利記憶手段に記憶されている購入権利情報を送信してもよい。
本発明によるデジタルコンテンツ提供方法は、ユーザの訪問先に関連するデジタルコンテンツを提供するデジタルコンテンツ提供方法であって、ユーザの訪問先に設置される訪問先端末が、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する非接触型情報媒体から、前記ユーザ識別情報を読み取り、読み取ったユーザ識別情報を管理装置に送信し、管理装置が、前記訪問先端末から受信したユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザにデジタルコンテンツを購入する権利であるコンテンツ購入権を付与し、配信装置が、前記管理装置によってコンテンツ購入権が付与されたことに基づいて、デジタルコンテンツをユーザ端末に配信することを特徴とする。
本発明によるデジタルコンテンツ提供プログラムは、ユーザの訪問先に関連するデジタルコンテンツを提供するためのデジタルコンテンツ提供プログラムであって、コンピュータに、ユーザの訪問先に設置される訪問先端末からユーザを識別するためのユーザ識別情報および訪問先端末を識別するための訪問先識別情報を受信すると、前記ユーザ識別情報に基づいて特定されるユーザが、前記訪問先識別情報に基づいて特定される訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを購入可能である旨を示す記憶装置に記憶する処理、および前記訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを配信する配信装置からの問合せに応じて、前記記憶装置に記憶されている購入権利情報を送信する処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、非接触型情報媒体を読み取ることによって、その所有者に読み取った場所に特有の限定商品を購入する権利を付与し、付与した購入する権利に基づいてインターネット経由にて限定商品の情報提供や購入手続きを行うので、利用者にとっては、特典サービスである限定商品を利便性よく購入することができ、サービス事業者にとっては、足を運んでもらった利用者に特典サービスである限定商品の情報を認知させることができ、次回の訪問意欲や更なる商品購入の機会を利用者に与えることができる。また、デジタルコンテンツを商品とすることによって、サービス事業者は、場所特定や限定価値のある資源を新たな収入源として販売することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明によるデジタルコンテンツ提供システムは、利用者が訪れた訪問地に関連するデジタルコンテンツを、いつでもどこにいる場合であっても利用者が所有するユーザ端末を用いて購入できるデジタルコンテンツ提供システムである。本発明によるデジタルコンテンツ提供システムは、商品販売を目的とした店舗や余暇活動における各種サービス施設において、利用者が所有する非接触型情報媒体から利用者に関する情報を読み取ることで、訪れた利用者に購入権利を付与し、その購入権利に基づいて場所特性や限定価値のある情報をデジタルコンテンツとしてインターネット経由で提供する。利用者は、所有する携帯電話機や自宅の端末を用いてデジタルコンテンツをダウンロードすることができるので、時間や場所に制限されずに利用者が訪れた訪問地に関連するデジタルコンテンツを購入することができる。
本発明において、非接触型情報媒体とは、RFID技術において非接触で読み書きされる情報を記憶する媒体であって、ラベル型、コイン型、カード型など形状を問わない情報媒体をいう。なお、非接触型情報媒体に記憶された情報は、RFID技術対応のリーダ/ライタによって読み書きされる。また、本発明における非接触情報媒体は、ラベル型、コイン型、カード型など形状を問わない。非接触型情報媒体は、例えば、RFタグ、非接触型ICカードが該当する。以下、本実施の形態において、非接触型情報媒体をRFID媒体と表現し、非接触型情報媒体に記憶された情報をRFIDデータと表現する場合がある。
図1は、本発明によるデジタルコンテンツ購入システムの構成例を示したブロック図である。図1に示すデジタルコンテンツ購入システムは、店舗1に設置される店舗端末10とRFIDリーダ11、利用者が自宅にて所有するユーザ端末20、利用者が所有する携帯電話機30、RFID発行者5が所有するRFID発行端末50とRFIDプリンタ51、およびコンテンツ提供者4が所有するWWWサーバ40と会員受付サーバ41とデータベースサーバ42とメールサーバ43とコンテンツサーバ44とを備える。なお、図1における利用者(自宅)2と利用者(外出)3は、同一の利用者を示している。また、図1では、WWWサーバ40が、インターネットを経由してコンテンツ提供者4へアクセスする際の窓口となっていることを示している。つまり、インターネットに接続される端末は、WWWサーバ40が公開するWebサイトにアクセスし、WWWサーバ40がWebサイトの各Webページに予め組み込まれた処理をすることによって、コンテンツ提供者4内の他のサーバ(例えば、会員受付サーバ41)と通信することを示している。
店舗1は、本システムのサービス事業者が所有する店舗、またはサービス事業者と提携している店舗を表している。店舗1は、例えば、ある観光組合に加入している土産販売店、宿泊施設、観光施設や、大型ショッピングセンターに入っている売り場、チェーン展開しているチェーン店などが該当する。また、店舗1は、実際に物品等を販売している店舗に限らず、有償で提供する価値のあるデジタルコンテンツを有している企業や施設の運営団体が、そのデジタルコンテンツの販売条件として利用者に出向くよう定めた任意の場所であってもよい。
店舗端末10は、RFIDリーダ11と接続され、RFIDリーダ11が読み取ったRFIDデータと、読み取った店舗を識別するための店舗IDとを含む情報をネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続される会員受付サーバ41に送信する機能を有する端末である。店舗端末10は、例えばパーソナルコンピュータである。なお、店舗端末10の機能は、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。本実施の形態においては、店舗端末10は、インターネットに接続されるWWWサーバ40を介して会員受付サーバ41と通信する。なお、店舗端末10と会員受付サーバ41とは、専用回線で接続されていてもよい。
また、店舗端末10は、利用者が前もって代金を支払った場合には、支払われた金額を入金情報として、RFIDデータとともに会員受付サーバ41に送信することも可能である。
RFIDリーダ11は、RFID発行者5が発行したRFID媒体からRFIDデータを読み取る装置である。本実施の形態において、RFID媒体が記憶するRFIDデータは、少なくとも会員登録した利用者を識別する会員IDを含んだ情報である。なお、店舗端末10とRFIDリーダ11は、同一筐体に収容されていてもよい。
ユーザ端末20は、利用者が自宅にて所有するインターネットに接続可能な端末であって、例えば、パーソナルコンピュータである。また、ユーザ端末20は、動画や静止画、音楽などマルチメディアコンテンツの再生機能を有していることが望ましい。携帯電話機30は、利用者が所有するインターネット接続機能および電子メール受信機能を有する携帯用端末である。図1では、携帯電話機を例に示しているが、携帯電話機に限らず、例えば、PDAであってもよい。
RFID発行者5は、本システムに用いるRFID媒体を発行する事業者を表している。RFID発行端末50は、利用者の要求に応じて、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続される会員受付サーバ41から、その利用者に応じたRFIDデータを受信し、RFIDプリンタ51を制御して、その利用者固有のRFID媒体を発行する端末である。RFID発行端末50は、例えば、パーソナルコンピュータである。なお、RFID発行端末50の機能は、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。本実施の形態においては、RFID発行端末50は、インターネットに接続されるWWWサーバ40を介して会員受付サーバ41と通信可能とする。なお、RFID発行端末50と会員受付サーバ41とは、専用回線で接続されていてもよい。また、RFID発行端末50は、その場で利用者が会員登録に必要な情報を入力できるよう表示装置と入力装置とを備え、利用者から入力された情報を会員受付サーバ41に送信して会員登録を要求する会員登録機能を有していてもよい。
また、デジタルコンテンツ購入時の決算方法が複数選択できる場合には、RFID発行端末50が入金装置を備えていてもよい。決算方法には、例えば、現金前払いや電子マネー、ポストペイ、携帯電話料金、クレジットカード等が選択肢として可能である。RFID発行端末50は、例えば、決算方法として現金前払い、または電子マネーが選択されている場合に、利用者から入金を受け付け、入金情報を会員受付サーバ41に送信してもよい。また、RFID発行者5は、コンテンツ提供者4と同一の事業者であってもよく、RFID発行端末50は、コンテンツ提供者4のローカルネットワークに接続されていいてもよい。
RFIDプリンタ51は、RFID発行端末50の指示に従って、予め内部に保有しているRFID媒体の記憶領域にRFIDデータを書き込んだ上で、RFID媒体を搬出する装置であって、例えば、RFID対応のラベルプリンタやカードプリンタ、ICカード発行機である。なお、RFID発行端末50とRFIDプリンタ51は、同一筐体に収容され、タッチパネルで入力可能な端末であって店舗やコンビニエンスストア等に配置されていてもよい。
コンテンツ提供者4は、ユーザ管理、店舗管理などを行い、本システムを運営管理するサービス事業者を表している。コンテンツ提供者4は、例えば、観光地の観光組合や、大型ショッピングセンターや、複数の地域にチェーン展開をしている事業者が該当する。WWWサーバ40は、コンテンツ提供者4のローカルネットワーク(例えば、LAN)を介して、会員受付サーバ41とメールサーバ43とコンテンツサーバ44と接続されるとともに、インターネットに接続される装置であって、インターネットを経由したコンテンツ提供者4の他サーバ(例えば、会員受付サーバ41)のアクセス窓口となるサーバである。WWWサーバ40は、インターネット上にコンテンツ提供者4のWebサイトを公開し、Webサイト内の各ページに予め組み込まれている処理に従って動作を行う情報処理装置である。WWWサーバ40は、デジタルコンテンツ販売サービスサイトとして、少なくとも本システムを利用するための会員申込みページと、PC(パーソナルコンピュータ)利用者向けにデジタルコンテンツを送信するPC用コンテンツ販売ページと、携帯電話機利用者向けにデジタルコンテンツを送信する携帯電話機用コンテンツ販売ページとを提供する。
会員受付サーバ41は、主に、会員の登録と、コンテンツを購入する権利(以下、コンテンツ購入権)の付与と、コンテンツ購入権に基づく販売許可認証とを行う装置である。会員受付サーバ41は、コンテンツ提供者4のローカルネットワークを介して、WWWサーバ40とデータベースサーバ42とメールサーバ43とコンテンツサーバ44と通信可能とする。会員受付サーバ41は、具体的には、会員申込みサイトを通じてユーザ端末20や携帯電話機30から会員申込みデータを受け付け処理する機能、RFID発行者5のRFID発行端末からのRFID発行要求に応じてRFID媒体に記憶するRFIDデータを送信する機能、店舗端末からコンテンツ購入権申込みメッセージを受信し申込んだ会員へ店舗毎に識別されるデジタルコンテンツ販売用サイトのURLを通知する機能、コンテンツ販売サイトを通じて会員からコンテンツ購入申込みデータを受信しコンテンツ購入権と照合して購入可能か否かを判断する機能、およびコンテンツサーバ44からコンテンツ購入情報を受信し決算する機能とを有する。なお、会員受付サーバ41の機能は、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。
なお、会員受付サーバ41は、コンテンツ購入権に基づく販売許可認証を行う際に、コンテンツ購入権が付与されているか否かを判断するだけでなく、所定の条件(例えば入金金額や、購入期限、購入回数)に合致するか否かを判断し、条件の範囲内でなければ購入不可とすることも可能である。逆にいえば、利用者は条件範囲内であれば、何度でもデジタルコンテンツを購入することも可能となる。
データベースサーバ42は、デジタルコンテンツを提供する店舗情報を記憶する店舗情報データベースと、サービス利用者となる会員に関する情報を記憶する会員情報データベースとを備え、要求に応じて店舗情報および会員情報の登録、読み出しを行う情報処理装置である。なお、データベースサーバ42は、コンテンツ提供者4のローカルネットワークを介して会員受付サーバ41と接続される。図1では、データベースサーバ42と会員受付サーバ41とを別々の装置で構成する例を示しているが、会員受付サーバ41とデータベースサーバ42は同一の装置であってもよい。つまり、会員受付サーバ41が店舗情報データベースと会員情報データベースとを記憶装置として備える場合にはデータベースサーバ42は省略可能である。
店舗情報データベースは、店舗情報として、コンテンツ提供者4が管理する各店舗の店舗IDと、その店舗の携帯電話機用およびPC用コンテンツ販売ページのURLと、コンテンツ情報とを対応づけて記憶する。コンテンツ情報とは、デジタルコンテンツを購入する際に、決算に必要な情報であって、デジタルコンテンツの名称やコンテンツID、値段を含む。コンテンツ販売ページは、例えば、携帯電話機に直接ダウンロード可能なデジタルコンテンツを携帯電話機用コンテンツとし、携帯電話機に直接ダウンロードするには適さない大容量のデジタルコンテンツをPC用コンテンツとしてダウンロードするのに適した端末がわかるよう表示することが望ましい。
会員情報データベースは、会員情報として、少なくとも会員を識別する情報である会員IDと、会員の携帯メールアドレスと、会員が所有するユーザ端末のメールアドレス(以下、PCメールアドレスという)と、デジタルコンテンツ購入時の決算に必要な情報(例えば、カード番号等)とを対応づけて記憶する。また、会員情報データベースは、会員にコンテンツ購入権を付与した場合には、コンテンツ購入権情報として、会員IDと対応づけて、店舗IDと購入条件とを記憶してもよい。さらに、会員情報データベースには、会員の購入履歴や、所定の期間における購入合計金額などを記憶してもよい。
メールサーバ43は、利用者の携帯メールアドレスおよびPCメールアドレス宛の電子メールを送信する情報処理装置である。
コンテンツサーバ44は、コンテンツ販売ページを通じて要求されるダウンロード要求に応じて、指示されたデジタルコンテンツを送信する情報処理装置である。また、コンテンツサーバ44は、各店舗が提供するデジタルコンテンツを記憶するコンテンツデータベースを備える。なお、コンテンツサーバ44は、コンテンツ提供者4のローカルネットワークを介してWWWサーバ40と会員受付サーバ41とメールサーバ43と通信可能とする。また、コンテンツサーバ44は、デジタルコンテンツの送信が完了した場合には、その旨を会員受付サーバ41に送信する機能も有する。なお、コンテンツサーバ44の機能は、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。
コンテンツデータベースには、店舗IDと対応づけて、デジタルコンテンツ本体だけでなく、デジタルコンテンツを識別するコンテンツIDと、デジタルコンテンツの決算に必要な情報(例えば、価格)とを記憶してもよい。
次に、図2を参照して会員登録およびRFID媒体発行の動作について説明する。図2は、本実施の形態における会員登録およびRFID媒体発行の動作例を示す流れ図である。まず、利用者は、ユーザ端末20から、コンテンツ提供者4がWWWサーバ40によってインターネット上に開設しているデジタルコンテンツ販売サービスサイトにある会員申込みページにアクセスする(ステップS101)。会員申込みページは、図3に示すような会員申込みフォームを含むWebページであって、WWWサーバ40を介して会員受付サーバ41が提供しているWebページである。ユーザ端末20は、例えば、会員申込みページのURLが入力されると、インターネットを介して会員受付サーバ41に会員受付ページのページ情報を要求する旨の情報を送信する。会員受付サーバ41から会員申込みフォームがされる(ステップS102)。例えば、会員受付サーバ41は、会員申込みフォームを含む会員申し込みページのページ情報を予め記憶しておき、インターネットを介して会員申し込みページのページ情報を送信してもよい。図3は、会員申込みフォームの一例を示す説明図である。図3に示すように、会員申込みフォームは、例えば、利用者の氏名と携帯メールアドレスとPCメールアドレスと決済方法とを入力項目として有していてもよい。
ユーザ端末20は、会員申込みページのページ情報を受信すると、会員申込みページを表示する。ユーザ端末20は、利用者が会員申込みページに従って入力した会員申込みデータ(会員申込みページの入力項目に入力された情報をいう)を会員受付サーバ41へ送信する(ステップS103)。
会員受付サーバ41は、ユーザ端末20から会員申込みデータを受信すると、会員申込みデータに基づいて新たに会員情報を作成し、作成した会員情報を会員情報データベースに登録する(ステップS104,105)。会員受付サーバ41は、例えば、新たに会員IDを割り当て、割り当てた会員IDに対応づけて、利用者が希望した決済条件と、携帯メールアドレスと、PCメールアドレスとを含む会員情報を登録する旨の情報をデータベースサーバ42に送信する。データベースサーバ42は、受信した会員情報を会員情報データベースに登録する。会員IDは、会員情報データベースに登録する際に、データベースサーバ42が割り当てることも可能である。ここで、例えば、会員受付サーバ41は、受信した会員申込みデータの決算方法に応じて、更に決算方法に応じて必要な情報(例えば、カード番号等)を入力項目として有するページ情報を送信することも可能である。
また、会員受付サーバ41は、新たに会員情報を登録する際に、RFID媒体を発行する際の認証に用いる会員パスワードを作成する。会員受付サーバ41は、作成した会員パスワードを携帯電話機30に送信する(ステップS106)。会員パスワードは、会員毎に固有の情報であって、RFID発行端末50に入力可能な情報であればよい。
ユーザ端末20は、会員受付サーバ41から会員パスワードを受信すると、会員パスワードを表示する。例えば、会員受付サーバ41は、会員パスワードを表示する会員登録確認ページのページ情報を送信し、ユーザ端末20は、受信したページ情報に基づいて会員登録確認ページを表示してもよい。
ここで、利用者が、RFID媒体を入手するためにRFID発行者5を訪れる。RFID発行端末50は、通常時において予め会員受付サーバ41から提供される会員パスワード入力画面を表示していてもよい。会員パスワード入力画面は、少なくとも会員パスワードを入力項目として有する画面である。RFID発行端末50は、利用者から会員パスワードが入力されると、通信ネットワークを介して会員受付サーバ41に会員パスワードを送信し、RFID発行要求を行う(ステップS107)。
会員受付サーバ41は、RFID発行端末50からRFID発行要求として、会員パスワードを受信すると、会員情報データベースと照合し、合致する会員情報が登録されているかを確認する。例えば、会員受付サーバ41は、データベースサーバ42に会員パスワードに合致する会員情報を読み出す旨の要求を送信し(ステップS108)、データベースサーバ42が要求に従って、会員パスワードが一致する会員情報を会員情報データベースから読み出して返信する。または、一致する会員情報が登録されていない場合は、その旨を返信する(ステップS109)。
会員受付サーバ41は、合致する会員情報が登録されている場合には、読み出した会員情報に基づいてRFIDデータを作成し、作成したRFIDデータを通信ネットワークを介してRFID発行端末50に送信する(ステップS110)。RFIDデータは、既に説明したように、少なくとも利用者を識別する情報である会員IDを含んだ情報である。なお、会員情報データベースとの照合の際に、例えば、受信した会員パスワードから会員IDを導出し、導出した会員IDに合致する会員情報が登録されているかを確認することも可能である。
RFID発行端末50は、会員受付サーバ41からRFIDデータを受信すると、RFIDデータを記憶したRFID媒体の発行する(ステップS111)。具体的には、RFID発行端末50は、受信したRFIDデータをRFIDプリンタ51に送信するとともに、RFIDプリンタ51にRFID媒体の印刷を指示する。RFIDプリンタ51は、RFID発行端末50の指示に従って、予め内部に保有しているRFID媒体の記憶領域にRFIDデータを書き込んだ上で、RFID媒体を搬出する。
このような動作によって、利用者は、コンテンツ購入システムに用いるRFID媒体を取得する。図2では、ユーザ端末20を用いて会員登録を行う場合について説明したが、会員登録を行う端末は、ユーザ端末20に限らず、利用者が所有している携帯電話機30からでも可能である。また、RFID発行端末50がデジタルコンテンツ販売サービスサイトにある会員申込みページにアクセスする機能を有することで、会員登録を事前に行わなくてもその場で会員登録を行い、そのままRFID媒体を発行することも可能である。
次に、図4を参照して、コンテンツ購入権の付与動作について説明する。図4は、本実施の形態におけるコンテンツ購入権の付与にかかる動作例を示す流れ図である。ここで、利用者は、本システムを利用してデジタルコンテンツを販売している店舗1に出向いているものとする。まず、利用者は、店舗1に設置されているRFIDリーダ11に、RFID発行端末50によって発行されたRFID媒体をかざす。RFIDリーダ11は、RFID媒体からRFIDデータを読み取り、店舗端末10に送信する(ステップS201)。店舗端末10は、予め店舗1を識別するための店舗IDを記憶しており、RFIDリーダ11からRFIDデータを受信すると、受信したRFIDデータと店舗IDとを含むコンテンツ購入権申込みメッセージを通信ネットワークを介して会員受付サーバ41に送信する(ステップS202)。コンテンツ購入権申込みメッセージには、読み取った日時の情報を含めてもよい。
会員受付サーバ41は、店舗端末10からコンテンツ購入権申込みメッセージを受信すると、コンテンツ購入権申込みメッセージに含まれるRFIDデータおよび店舗IDに基づいて、RFID媒体をかざした会員の携帯メールアドレスと、RFID媒体をかざした店舗専用のコンテンツ販売ページのURLとを入手する。例えば、会員受付サーバ41は、コンテンツ購入権申込みメッセージに含まれるRFIDデータから会員IDを導出し、導出した会員IDに合致する会員情報(少なくとも携帯電話メールアドレス)と、店舗IDに合致する店舗情報(少なくとも携帯電話機用コンテンツ販売ページのURL)とを読み出す旨の要求をデータベースサーバ42に送信し(ステップS203)、データベースサーバ42が要求に従って、会員IDが一致する会員情報を会員情報データベースから読み出し、また店舗IDが一致する店舗情報を店舗情報データベースから読み出して返信する(ステップS204,S205)。または、一致する会員情報または店舗情報が登録されていない場合は、その旨を返信する。
会員受付サーバ41は、コンテンツ購入権申込みメッセージから正しく会員情報と店舗情報とが読み込めた場合には、その会員に、その店舗のコンテンツ購入権を与える。例えば、会員受付サーバ41は、データベースサーバ42に、店舗IDと購入条件とを含むコンテンツ購入権情報を会員情報データベースに登録する旨の要求を送信するとともに、その店舗のデジタルコンテンツを販売するコンテンツ販売ページのURLを通知する。コンテンツ販売ページのURLは、例えば、コンテンツ販売ページのURLを本文に含む電子メール(以下、コンテンツ販売ページ通知メールという。)を作成し、作成したコンテンツ販売ページ通知メールを、メールサーバ43を用いて携帯メールアドレス宛てに送信することで通知する(ステップS206,S207)。
コンテンツ販売ページは、コンテンツデータベースに記憶してあるデジタルコンテンツをダウンロードするWebページであって、WWWサーバ40を介してコンテンツサーバ44が提供するWebページである。また、コンテンツ販売ページは各店舗が固有のURLを持つ。コンテンツ販売ページでは、例えば、図5に示すように、その店舗が販売するデジタルコンテンツの一覧が選択可能に表示してもよい。デジタルコンテンツを一覧表示する際には、名称だけでなく、価格やサイズを含めてもよい。また、携帯電話機用デジタルコンテンツ販売ページの場合には、携帯電話用と、PC用(図中では、パソコン用)とがわかるよう分類して表示してもよい。
なお、コンテンツ販売ページには、利用者がコンテンツ販売ページにアクセスした際に利用者を特定するため、会員IDを入力させて送信する処理が予め組み込まれているものとする。コンテンツ販売ページに最初にアクセスした際に、例えば、会員IDを入力項目として有する認証画面を表示してもよい。または、コンテンツ販売ページ通知メールにて、予めコンテンツ販売ページのURLに認証画面と同様のデータ形式(URLエンコード形式)の会員IDを付加したURLを通知し、アクセスと同時に送信させることも可能である。
図5は、コンテンツ販売ページ通知メールの本文例と、携帯電話機用コンテンツ販売ページの画面例を示す説明図である。コンテンツ販売ページ通知メールは、例えば、携帯メールアドレスに送信する場合には、携帯電話機用コンテンツ販売ページのURL(図中では、コンテンツURLと表示)の他に、コンテンツ購入権を取得した日時(図中では、ID取得日時と表示)や、店舗名を含めてもよい。
携帯電話機30は、コンテンツ販売ページ通知メールを受信する。この携帯電話機30は、ステップS201にてRFID媒体をRFIDリーダ11にかざした利用者が所有する携帯電話機であって、会員登録の際に登録した携帯メールアドレスを有する携帯電話機である。携帯電話機30は、所有者の操作に従って、受信したコンテンツ販売ページ通知メールの本文に含まれるコンテンツ販売ページにアクセスする(ステップS208)。
このように、利用者は、訪れた店舗にてRFID媒体をかざすことによって、その店舗が販売するデジタルコンテンツを購入できるコンテンツ販売ページのURLを電子メールで受信する。コンテンツ販売ページのURLを利用者が所有するユーザ端末(ここでは、携帯電話機30)に通知することによって、利用者は、好きなタイミングでコンテンツ販売ページにアクセスし、デジタルコンテンツを購入することができる。また、権利条件の範囲内であれば、再度店舗に足を運ばなくても、何度でも購入することができる。
次に、図6を参照して、デジタルコンテンツの購入にかかる動作を説明する。図6は、本実施の形態におけるデジタルコンテンツ購入の動作例を示す流れ図である。なお、ステップS208までの動作は、図4と同様のため説明省略している。携帯電話機30は、所有者の操作に従って、受信したコンテンツ販売ページ通知メールの本文に含まれる携帯電話機用コンテンツ販売ページにアクセスする(ステップS208)。コンテンツサーバ44は、携帯電話機30からのアクセス要求に応じてURLによって指定される店舗の携帯電話機用コンテンツ販売ページのページ情報を送信する。携帯電話機30は、ページ情報を受信し、コンテンツ販売ページを表示する。
ここで、利用者は、携帯電話用デジタルコンテンツ(例えば、待ち受け画面1)を選択する。携帯電話機30は、利用者の操作に応じて、選択したデジタルコンテンツのダウンロードを要求する(ステップS301)。携帯電話機30は、コンテンツ販売ページに予め組み込まれた処理に従って、例えば、選択されたコンテンツIDを、インターネットを介してコンテンツサーバ44に送信する。ここで、アクセス時に入力させた会員IDや、URLによって特定される店舗IDを含めて送信してもよい。
コンテンツサーバ44は、携帯電話機30からダウンロードを要求されると、指定されたデジタルコンテンツを携帯電話機30に送信する(ステップS302)。ここで、コンテンツサーバ44は、要求内容がコンテンツ購入権の購入条件に合致しているかを、会員受付サーバ41に問い合わせてもよい。購入条件には、コンテンツ購入権を有するか否かだけでなく、例えば、入金残高以内であるか、購入権利の有効期限以内であるか等を含めることも可能である。会員受付サーバ41は、コンテンツサーバ44からの問合せに応じて、会員情報データベースと照合し、購入条件に合致しているか否かを判定して応答する。コンテンツサーバ44は、コンテンツ購入権の購入条件に合致していると判定された場合のみ、デジタルコンテンツを携帯電話機30に送信してもよい。また、購入条件としてコンテンツ購入権を有するか否かを判断するだけである場合には、コンテンツ販売ページにアクセスされた際に問合せすることも可能である。
携帯電話機30は、コンテンツサーバ44からデジタルコンテンツを受信する。また、コンテンツサーバ44は、デジタルコンテンツの送信が完了すると、決済に必要な情報をコンテンツ購入情報として会員受付サーバ41に送信し、決済処理を要求する(ステップS303)。図7は、コンテンツ購入情報の一例を示す説明図である。図7に示すように、コンテンツ購入情報には、利用者の氏名や、携帯メールアドレス、利用店舗ID、決済方法、利用コンテンツ、購入日時を含んでいてもよい。
会員受付サーバ41は、コンテンツサーバ44からの要求に応じて、受信したコンテンツ購入情報に基づいて、決済を行う。会員受付サーバ41は、例えば、データベースサーバ42に、コンテンツを購入した店舗、ダウンロードした日時、ダウンロードしたコンテンツIDを含む購入履歴情報を登録する旨の要求を送信し、データベースサーバ42は、受信した購入履歴情報を会員情報データベースに登録する(ステップS304,S305)。また、会員情報にコンテンツ購入権の購入条件として入金情報が含まれている場合は、購入金額に基づいて入金情報を更新する旨を要求してもよい。
このような動作によって、利用者は、店舗1固有のデジタルコンテンツを携帯電話機30に直接ダウンロードすることができる。
次に、図8を参照して、利用者がPC用デジタルコンテンツを選択した場合の動作について、説明する。図8は、本実施の形態におけるデジタルコンテンツ購入時の動作例を示す流れ図である。なお、ステップS208までの動作は、図4と同様のため説明省略している。携帯電話機30は、所有者の操作に従って、受信したコンテンツ販売ページ通知メールの本文に含まれる携帯電話機用コンテンツ販売ページにアクセスする(ステップS208)。コンテンツサーバ44は、携帯電話機30からのアクセス要求に応じてURLによって指定される店舗の携帯電話機用コンテンツ販売ページのページ情報を送信する。携帯電話機30は、ページ情報を受信し、コンテンツ販売ページを表示する。
ここで、利用者は、PC用デジタルコンテンツ(例えば、壁紙X)を選択する。携帯電話機30は、利用者の操作に応じて、選択したデジタルコンテンツのダウンロードを要求する(ステップS401)。携帯電話機30は、コンテンツ販売ページに予め組み込まれた処理に従って、例えば、選択されたコンテンツIDとアクセス時に入力させた会員IDとURLによって特定される店舗IDとを、インターネットを介して会員受付サーバ41に送信する。ここでは、携帯電話機用デジタルコンテンツ販売ページからPC用デジタルコンテンツが選択されたことを受けて、コンテンツサーバ44ではなく会員受付サーバ41に送信するよう予め組み込まれているものとする。
会員受付サーバ41は、携帯電話機30からダウンロードを要求されると、その要求がコンテンツ購入権の購入条件に合致しているかを判断し、合致している場合には、指定されたデジタルコンテンツをPCからダウンロードするためのPC用コンテンツ購入パスワードとを携帯電話機30に送信する(ステップS402)。携帯電話機30は、受信したPC用コンテンツ購入パスワードを表示する。会員受付サーバ41は、例えば、PC用コンテンツ購入パスワードを本文に含む電子メールを携帯メールアドレスに送信し、携帯電話機30は、受信した電子メールを表示する。また、会員情報データペース412に登録されているPCメールアドレスに、PC用コンテンツ販売ページのURLを本文に含む電子メール(以下、PC用コンテンツ販売ページ通知メールという。)を作成し、送信してもよい。
利用者は自宅に戻ってからユーザ端末20を用い、PC用コンテンツ販売ページにアクセスする(ステップS403)。なお、PC用コンテンツ販売ページには、利用者がPC用コンテンツ販売ページにアクセスした際にPC用コンテンツ購入パスワードを入力させ、送信する処理が予め組み込まれているものとする。ユーザ端末20は、利用者の操作に応じて、PC用コンテンツ購入パスワードを入力し、ダウンロードを要求する(ステップS404)。ユーザ端末20は、PC用コンテンツ購入ページに予め組み込まれた処理に従って、例えば、PC用コンテンツ購入パスワードをインターネットを介してコンテンツサーバ44に送信する。
コンテンツサーバ44は、ユーザ端末20からダウンロードを要求されると、PC用デジタルコンテンツ購入パスワードに基づいて要求されたデジタルコンテンツを特定し、特定したデジタルコンテンツをユーザ端末20に送信する(ステップS405)。デジタルコンテンツは、会員受付サーバ41に問い合わせることも可能である。
ユーザ端末20は、コンテンツサーバ44からデジタルコンテンツを受信する。また、コンテンツサーバ44は、デジタルコンテンツの送信が完了すると、コンテンツ購入情報を会員受付サーバ41に送信し、決済処理を要求する(ステップS406)。会員受付サーバ41は、コンテンツサーバ44からの要求に応じて、受信したコンテンツ購入情報に基づいて、決済を行う。会員受付サーバ41は、例えば、データベースサーバ42に、コンテンツを購入した店舗、ダウンロードした日時、ダウンロードしたコンテンツIDを含む購入履歴情報を登録する旨の要求を送信し、データベースサーバ42は、受信した購入履歴情報を会員情報データベースに登録する(ステップS407,S408)。また、会員受付サーバ41は、利用者がPC用デジタルコンテンツ購入パスワードによってデジタルコンテンツを購入した場合には、データベースサーバ42に要求してサービス料金を取得し、取得したサービス料金をユーザ端末20にメールで通知することも可能である(ステップS409)。
このような動作によって、利用者は、店舗1固有のデジタルコンテンツを、携帯電話機30だけでなく、ユーザ端末20に直接ダウンロードすることができる。以上のように、本実施の形態によれば、利用者が所有するRFID媒体と携帯電話機を用いて、場所特性のある商品や限定商品の販売サイトに簡単にアクセスできるので、通常、書籍や写真のような印刷物やCDROMやDVDのような電子媒体として販売している商品を携帯電話機を用いてその場で入手することも、ゆっくり自宅のPCを用いて入手することもできる。
また、利用者が店舗や施設を訪れたときに、時間が原因でその場で見ることができなかったイベントや関係者以外には公開できない写真やビデオ映像を電子コンテンツとして入手することも可能である。
また、物品を商品として販売しているサービス事業者が商品やサービスの情報提供だけでなくデジタル化したデータを販売することで高付加価値商品としての販路を増やすことができ、店頭における印刷物や電子媒体を陳列するスペースも削減できる。
また、店舗や施設に置かれているRFIDリーダにRFIDカードをかざすことによってRFID媒体の所有者がいつ、どこで、どのような情報に興味をもってサービスを利用したかがトレースできるので商品販売履歴や顧客嗜好の分析ができる。
また、一度会員登録しておけば、利用者は、RFID媒体をRFIDリーダにかざすだけの簡単な方法で、所望の有料コンテンツサイトにアクセスすることができるので、安心してインターネット有料サイトを利用できることである。また、一度会員登録をしてしまいえば、異なる店舗のデジタルコンテンツも同様に購入することができるので、店舗ごとに会員登録する必要が無く、また携帯電話の利用料金に含めて支払うことや前もって支払った金額の範囲内でのみ購入可能なよう制限をかけることもできるので、安心して利用することができる。
なお、本発明によるデジタルコンテンツ購入システムは、旅行先で立ち寄った観光施設や店舗などに固有のデジタルコンテンツを販売するだけでなく、例えば、日常生活において、商店街やショッピングモール、デパートにおいて各店舗の固有のコンテンツを販売して、利用客が買い物しているときに、店舗情報とともに有料コンテンツを販売するサービスにも適用できる。また、教育や学習の分野においても、有料で提供しているドキュメントや講義内容を記録した映像や音声などのコンテンツを販売するサービスにも適用できる。
本発明によるデジタルコンテンツ購入システムは、場所特性のある情報や場所を限定して提供したい情報を提供するサービス、およびその情報を有料コンテンツとして販売するサービスに活用できる。
1 店舗
10 店舗端末
11 RFIDリーダ
20 ユーザ端末
30 携帯電話機
4 コンテンツ提供者
41 会員受付サーバ
42 データベースサーバ
43 メールサーバ
44 コンテンツサーバ
5 RFID発行者
50 RFID発行端末
51 RFIDプリンタ
10 店舗端末
11 RFIDリーダ
20 ユーザ端末
30 携帯電話機
4 コンテンツ提供者
41 会員受付サーバ
42 データベースサーバ
43 メールサーバ
44 コンテンツサーバ
5 RFID発行者
50 RFID発行端末
51 RFIDプリンタ
Claims (8)
- ユーザの訪問先に関連するデジタルコンテンツを提供するデジタルコンテンツ提供システムであって、
ユーザの訪問先に設置される訪問先端末と、
ユーザがデジタルコンテンツを購入する権利であるコンテンツ購入権を管理する管理装置と、
前記訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを配信する配信装置とを備え、
前記訪問先端末は、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する非接触型情報媒体から、前記ユーザ識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取ったユーザ識別情報を前記管理装置に送信する識別情報送信手段とを有し、
前記管理装置は、前記識別情報送信手段から受信したユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザにコンテンツ購入権を付与するコンテンツ購入権付与手段を有し、
前記配信装置は、前記管理装置によってコンテンツ購入権が付与されたことに基づいて、デジタルコンテンツをユーザ端末に配信する配信手段を有する
ことを特徴とするデジタルコンテンツ提供システム。 - 識別情報送信手段は、前記読み取り手段が読み取ったユーザ識別情報と、予め定められた訪問先端末を識別するための訪問先識別情報とを前記管理装置に送信し、
コンテンツ購入権付与手段は、前記識別情報送信手段から受信したユーザ識別情報および訪問先識別情報に基づいて、前記訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを対象とするコンテンツ購入権を前記ユーザに付与し、
配信手段は、前記管理装置がコンテンツ購入権の対象としたデジタルコンテンツをユーザ端末に配信することを特徴とする
請求項1記載のデジタルコンテンツ提供システム。 - 管理装置は、ユーザが前記訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを購入可能か否かを示す購入権利情報を記憶する購入権利記憶手段を有し、
コンテンツ購入権付与手段は、前記識別情報送信手段からユーザ識別情報および訪問先識別情報を受信すると、前記ユーザ識別情報に基づいて特定されるユーザが、前記訪問先識別情報に基づいて特定される訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを購入可能である旨の購入権利情報を、前記購入権利記憶手段に記憶させ、
配信手段は、前記購入権利記憶手段に記憶されている記憶内容に基づいて、デジタルコンテンツをユーザ端末に配信する
請求項1または請求項2記載のデジタルコンテンツ提供システム。 - 配信手段は、訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを配信するための専用配信サイトをインターネット上に開設し、前記専用配信サイトにおけるユーザ操作に応じて、デジタルコンテンツを配信し、
管理装置は、コンテンツ購入権付与手段がコンテンツ購入権を付与した場合に、前記コンテンツ購入権によって購入可能となった訪問先に対応する専用配信サイトのURLを本文に含む電子メールを、前記コンテンツ購入権によって前記訪問先のデジタルコンテンツが購入可能となった利用者のユーザ端末の電子メールアドレス宛に送信する配信サイト通知メール送信手段を有し、
ユーザ端末は、前記配信サイト通知メール送信手段から受信した電子メールの本文に含まれる専用配信サイトにアクセスするサイトアクセス手段を有する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のデジタルコンテンツ購入システム。 - ユーザの訪問先に関連するデジタルコンテンツを提供するデジタルコンテンツ提供システムにおいて、
ユーザがデジタルコンテンツを購入する権利であるコンテンツ購入権を管理する管理装置であって、
ユーザの訪問先に設置される訪問先端末から受信するユーザを識別するためのユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザにコンテンツ購入権を付与するコンテンツ購入権付与手段と、
前記コンテンツ購入権付与手段によってコンテンツ購入権が付与されたことに基づいて、前記訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを配信する配信装置に、前記ユーザが前記デジタルコンテンツを購入可能か否かを示す購入権利情報を送信する購入権利情報送信手段とを有する
ことを特徴とする管理装置。 - ユーザが訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを購入可能か否かを示す購入権利情報を記憶する購入権利記憶手段を有し、
コンテンツ購入権付与手段は、前記訪問先端末からユーザ識別情報および訪問先端末を識別するための訪問先識別情報を受信すると、前記ユーザ識別情報に基づいて特定されるユーザが、前記訪問先識別情報に基づいて特定される訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを購入可能である旨を示す購入権利情報を前記購入権利記憶手段に記憶させ、
購入権利情報送信手段は、配信装置からの問合せに応じて、前記購入権利記憶手段に記憶されている購入権利情報を送信する
請求項5記載の管理装置。 - ユーザの訪問先に関連するデジタルコンテンツを提供するデジタルコンテンツ提供方法であって、
ユーザの訪問先に設置される訪問先端末が、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する非接触型情報媒体から、前記ユーザ識別情報を読み取り、読み取ったユーザ識別情報を管理装置に送信し、
管理装置が、前記訪問先端末から受信したユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザにデジタルコンテンツを購入する権利であるコンテンツ購入権を付与し、
配信装置が、前記管理装置によってコンテンツ購入権が付与されたことに基づいて、デジタルコンテンツをユーザ端末に配信する
ことを特徴とするデジタルコンテンツ提供方法。 - ユーザの訪問先に関連するデジタルコンテンツを提供するためのデジタルコンテンツ提供プログラムであって、
コンピュータに、
ユーザの訪問先に設置される訪問先端末からユーザを識別するためのユーザ識別情報および訪問先端末を識別するための訪問先識別情報を受信すると、前記ユーザ識別情報に基づいて特定されるユーザが、前記訪問先識別情報に基づいて特定される訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを購入可能である旨を示す記憶装置に記憶する処理、および
前記訪問先端末に対応するデジタルコンテンツを配信する配信装置からの問合せに応じて、前記記憶装置に記憶されている購入権利情報を送信する処理
を実行させるためのデジタルコンテンツ提供プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005317131A JP2007122623A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | デジタルコンテンツ提供システム、デジタルコンテンツ提供方法、管理装置およびデジタルコンテンツ提供方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005317131A JP2007122623A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | デジタルコンテンツ提供システム、デジタルコンテンツ提供方法、管理装置およびデジタルコンテンツ提供方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007122623A true JP2007122623A (ja) | 2007-05-17 |
Family
ID=38146365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005317131A Pending JP2007122623A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | デジタルコンテンツ提供システム、デジタルコンテンツ提供方法、管理装置およびデジタルコンテンツ提供方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007122623A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7234439B1 (ja) | 2022-03-29 | 2023-03-07 | Kddi株式会社 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
-
2005
- 2005-10-31 JP JP2005317131A patent/JP2007122623A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7234439B1 (ja) | 2022-03-29 | 2023-03-07 | Kddi株式会社 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
JP2023146148A (ja) * | 2022-03-29 | 2023-10-12 | Kddi株式会社 | 情報処理装置及び情報処理方法 |
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