JP2007120340A - ガスタービンの燃焼器尾筒シール構造 - Google Patents

ガスタービンの燃焼器尾筒シール構造 Download PDF

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Tomohito Nagai
友人 永井
Yukihiro Hashimoto
幸弘 橋本
Mitsuru Kondo
充 近藤
Eigo Kato
永護 加藤
Satoru Konishi
哲 小西
Hiroharu Tada
弘治 多田
Tomohiro Imae
智裕 今榮
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Abstract

【課題】 ガスタービンの燃焼器尾筒出口とガスパス入口の接続構造を、シール効果が高く、実現容易なものとする。
【解決手段】 燃焼器の尾筒10は複数個のものが環状に配置され、ガスパスの入口をなす第1段静翼20も複数の静翼分割片20aを環状に配置して構成される。尾筒10の出口と第1段静翼20との間を接続するシール30も複数のシール分割片30aを環状に配置して構成される。静翼分割片20aは複数ずつ連結してセグメントとする。連結には連結板27とボルト28が使用される。
【選択図】 図1

Description

本発明はガスタービンの燃焼器尾筒シール構造に関する。
ガスタービンは、環状に並べた複数の燃焼器の尾筒より高温燃焼ガスを作動流体としてガスパスに吹き込み、動力を得る。ガスパスの入口は通常第1段静翼により構成される。尾筒出口とガスパス入口の間にはシール構造が設けられ、作動流体を極力外部に漏らさないようガスパスに導く。かかるシール構造の例を特許文献1、2に見ることができる。
特許文献1、2に記載されたシール構造の基本的構造を図17に示す。10は燃焼器の尾筒、20はガスパスの入口を構成する第1段静翼、30は尾筒10と第1段静翼20を接続するシールである。シールは尾筒10と第1段静翼20の外周側と内周側にそれぞれ設けられるものであり、図示のシール30は外周側のシールである。内周側のシールは図示しない。
尾筒10の出口には外フランジ11が形成され、シール30には外フランジ11を受け入れる環状溝31が形成される。第1段静翼20には前方に向かって突出する前面リブ21が形成され、シール30の後端には前面リブ21を受け入れる環状溝32が形成される。
前面リブ21と環状溝32の間には3箇所に間隙が生まれる。第1の間隙は前面リブ21の内周面(車室の中心側を向く面)とこれに対向する環状溝32の内面との間に形成される間隙G1であり、第2の間隙は前面リブ21の前端面とこれに対向する環状溝32の内面との間に形成される間隙G2であり、第3の間隙は前面リブ21の外周面(車室の外周側を向く面)とこれに対向する環状溝32の内面との間に形成される間隙G3である。間隙G1、G2、G3の幅は部品の加工精度や組立精度によって左右されるが、特にガスタービンの場合、第1段静翼20とシール30が膨張したり収縮したりする熱変形によって大きく変動する。前面リブ21の外面と環状溝32の内面が接触し、間隙が消滅するといったことも、ガスタービンを運転する際にしばしば見受けられるところである。
第1段静翼20もシール30も、単一の環状部品として構成するのは製作や他部品との組み合わせの面で困難である。また熱膨張による応力を緩和する必要もあるところから、それぞれ複数の分割片に分割されている。
特開2000−257862号公報(第4−6頁、図1−8) 特開2004−301115号公報(第6−10頁、図1−14)
第1段静翼とシールを各々複数の分割片に分割すれば、分割片間に間隙が生じ、そこから作動流体が漏洩することは避けがたい。また第1段静翼の分割片は、作動流体により熱せられ、膨張するとき、翼断面がタービン軸線に関し非対称的に延びているところから、部位によって変形度合いが異なってくる。前方から見ればあたかも第1段静翼の分割片が傾くように見える。このため、第1段静翼を受け入れるシール分割片の溝はある程度ゆとりを持った寸法とせざるを得ず、作動流体の漏洩を招く程度の間隙が生じてしまう。
シール箇所からの作動流体漏洩を防ぐため、特許文献1、2においてもブラシシールや長四辺形状の薄板を複数枚積層してその一方の長辺側を束ねて固定したシールなど、様々なシール構造が工夫されている。しかしながらこれらのシール構造は、コスト的に不利であったり、分割片同士の間隙からの漏洩防止には効果がなかったりして、実用に耐えるとは言い難い面もあった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、燃焼器尾筒出口とガスパス入口の接続構造を、シール効果が高く、実現容易なものとすることを目的とする。
(1)上記目的を達成するために本発明は、環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記ガスパスの入口を構成する第1段静翼を、環状に配置した複数の静翼分割片により構成するとともに、前記静翼分割片を複数ずつボルト連結してセグメント化したことを特徴としている。
この構成によると、複数の静翼分割片をボルト連結することにより、静翼分割片間の熱変形傾向を相殺し、熱変形を抑制することができる。そのため静翼分割片とシールの間隙が広がらず、作動流体の漏洩を少なくできる。また、ボルト連結する複数の静翼分割片については互いにぴったりと合わせた状態で連結することができるから、静翼全体として見た場合、静翼分割片間の間隙の数が減り、作動流体の漏洩を一層減少させることができる。
(2)また本発明は、環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、隣接する前記シール分割片の対向面に溝を形成し、この溝同士の間にシールプレートを挟み込んだことを特徴としている。
この構成によると、シール分割片同士の間隙がシールプレートで閉ざされるから、シールからの作動流体漏洩を減少させることができる。またシール分割片間の熱変形の差によってシール分割片の並びが不揃いになったとしても、シールプレートと溝の間のがたつき、あるいはシールプレート自身の弾性変形により、シールプレートはその場に留まるので、シール効果を維持することができる。
(3)また本発明は、環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記シール分割片を複数ずつボルト連結してセグメント化したことを特徴としている。
この構成によると、ボルト連結する複数のシール分割片については互いにぴったりと合わせた状態で連結することができるから、シール全体として見た場合、シール分割片間の間隙の数が減り、作動流体の漏洩を減少させることができる。また適度な大きさのセグメントとすることにより、組み付けが容易になる。
(4)また本発明は、上記構成のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、隣接する前記シール分割片セグメントの対向面に溝を形成し、この溝同士の間にシールプレートを挟み込んだことを特徴としている。
この構成によると、シール分割片セグメント同士の間隙がシールプレートで閉ざされるから、シール自体からの作動流体漏洩を減少させることができる。シール分割片セグメント間の熱変形の差によってシール分割片セグメントの並びが不揃いになったとしても、シールプレートと溝の間のがたつき、あるいはシールプレート自身の弾性変形により、シールプレートその場に留まるので、シール効果を維持することができる。
(5)また本発明は、環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記静翼分割片の外周側シュラウドの外面に、線膨張係数の大きい金属層を形成したことを特徴としている。
この構成によると、高温の作動流体が内部を通ることにより静翼分割片の内側部分が膨張し、全体形状に熱変形が生じようとするところ、外周側シュラウドの外面に形成された線膨張係数の大きい金属層の膨張が熱変形を相殺するから、静翼分割片の熱変形で作動流体の漏洩が始まるのを防止できる。また熱変形の抑制により、静翼分割片が他の部材とこすれ合って摩耗し、寿命が短くなることを回避できる。
(6)また本発明は、環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記静翼分割片はそれぞれ前端側に取付固定箇所を備えることを特徴としている。
この構成によると、静翼分割片が取付固定されているのはシールに近い前端側であるから、静翼分割片が熱変形したとしても、変形による位置変動は固定されていない後端側に集中し、前端側にはあまり影響がない。そのため、シールとの間隙を設計仕様通りに保つことが容易であり、作動流体の漏洩を所期のレベルに抑えることができる。
(7)また本発明は、環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記シールの後端に、前記静翼分割片の前面リブを受け入れる環状溝を形成するとともに、前記前面リブの前端面を受け止めるメタルシールを前記環状溝に挿入したことを特徴としている。
静翼分割片の前面リブは、静翼分割片が熱変形することによってシールとの間に相対移動を生じやすく、それだけ摩耗しやすい。この構成によると、摩耗しやすい前面リブの前端面をメタルシールで受け、そこから作動流体の漏洩が起こりにくくすることができる。
(8)また本発明は、上記構成のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記メタルシールは表面に低摩擦化処理が施されていることを特徴としている。
この構成によると、メタルシール表面の摩擦係数が低いので静翼分割片の前面リブがメタルシールにこすれ合っても摩耗が少なく、作動流体の漏洩を招かない。
(9)また本発明は、環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記シールの後端に、前記静翼分割片の前面リブを受け入れる環状溝を形成するとともに、前記前面リブの先端を、金属の薄板を曲げ成形したキャップ状シールで包み、このキャップ状シールの外面を前記環状溝の内面に弾性接触させたことを特徴としている。
この構成によると、シールの環状溝の内面と静翼分割片の前面リブの外面との間隙が金属薄板のキャップ状シールで閉塞され、作動流体の漏洩が防がれる。キャップ状シールは前面リブを包む形なので、前面リブと環状溝との相対移動により間隙の幅が変動したとしても、常に閉塞状態を維持させることができる。
(10)また本発明は、上記構成のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記キャップ状シールには、前記尾筒に近い側より、前記前面リブを挟みつける湾曲部と、前記環状溝の内面に弾性接触する湾曲部とが形成されていることを特徴としている。
この構成によると、キャップ状シールが前面リブの外面と環状溝の内面の両方に接触するから、作動流体の漏洩が効果的に防止される。
(11)また本発明は、上記構成のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記キャップ状シールには、前記前面リブを挟みつける湾曲部の前方に、前記環状溝の内面に弾性接触するもう一つの湾曲部が形成されていることを特徴としている。
この構成によると、キャップ状シールが多くの箇所で環状溝の内面に接触するから、それだけ漏洩防止効果が高い。
(12)また本発明は、上記構成のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記キャップ状シールは複数の分割片の集合により全体として環状をなすものであることを特徴としている。
ガスパスの入口を構成する第1段静翼が複数の静翼分割片により構成されていると、静翼分割片毎に異なる熱変形傾向を示し、隣接する静翼分割片同士の間でくい違いを生じることがある。キャップ状シールが複数の分割片により構成されていれば、個々の静翼分割片の熱変形に追従することができる。
(13)また本発明は、上記構成のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記キャップ状シールの分割片は隣接する端同士を重ね合わせて配置されていることを特徴としている。
この構成によると、漏洩する隙間のない環状のキャップ状シールを容易に形成することができる。
(14)また本発明は、環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記シールの後端に、前記静翼分割片の前面リブを受け入れる環状溝を形成するとともに、前記前面リブには、外周面と内周面のそれぞれに弾性金属片の一端を溶接し、この弾性金属片の他端を前記環状溝の内面に弾性接触させたことを特徴としている。
この構成によると、静翼分割片の前面リブと環状溝の内面との間隙が弾性金属片で閉塞され、作動流体の漏洩が防がれる。弾性金属片は前面リブの外周面と内周面のそれぞれに溶接されているので、前面リブと環状溝との相対移動により間隙の幅が変動したとしても、弾性金属片と環状溝内面との接触が前面リブの両面で同時に途絶えるということはなく、常に閉塞状態を維持することができる。
(15)また本発明は、上記構成のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記弾性金属片は複数の分割片の集合により全体として環状をなすものでることを特徴としている。
ガスパスの入口を構成する第1段静翼が複数の静翼分割片により構成されていると、静翼分割片毎に異なる熱変形傾向を示し、隣接する静翼分割片同士の間でくい違いを生じることがある。弾性金属片が複数の分割片により構成されていれば、個々の静翼分割片の熱変形に追従することができる。
(16)また本発明は、上記構成のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記弾性金属片の分割片は隣接する端同士を重ね合わせて配置されていることを特徴としている。
この構成によると、漏洩する隙間のない環状金属片を容易に形成することができる。
(17)また本発明は、環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、前記シールの後端に、前記静翼分割片の前面リブを受け入れる環状溝を形成するとともに、前記前面リブには、外周面と内周面のそれぞれに弾性金属片の前端を溶接し、この弾性金属片には、前端の溶接部に続いて、前記環状溝の内面に弾性接触する湾曲部と、前記前面リブの外面に弾性接触する湾曲部とが形成されていることを特徴としている。
この構成によると、弾性金属片が環状溝の内面と静翼分割片の前面リブの外面の両方にに接触するから、それだけ漏洩防止効果が高い。
本発明によると、第1段静翼が複数の分割片に分割され、第1段静翼と燃焼器尾筒出口を接続するシールも複数の分割片に分割されるという、作動流体の漏洩防止を考える上では不利な条件を、様々な手法で克服し、作動流体の漏洩の少ない、高効率のガスタービンを得ることができる。
本発明の第1実施形態を図1に示す。図1は第1段静翼の部分斜視図である。なお本実施形態をはじめどの実施形態でも、図17の基本的構造が根幹をなすものとする。
第1段静翼20は、複数の静翼分割片20aを環状に配置して構成される。静翼分割片20aは外周側シュラウド22と内周側シュラウド23を有し、外周側シュラウド22には図17に描いた前面リブ21が形成され、内周側シュラウド23には前面リブ21と同様の前面リブ24が形成される。外周側シュラウド22と内周側シュラウド23の間には翼片25が形成される。静翼分割片20aはこれを車室内に取り付けるためのガイドリブ26を外面に有する。ガイドリブ26は外周側シュラウド22と内周側シュラウド23の外面にそれぞれ2条ずつ、円周方向に延び、且つ前後に間隔を置く形で形成される。
静翼分割片20aは、隣接する2個同士を一組としてセグメント化され、その上で車室に取り付けられる。隣接する2個の静翼分割片20aをまたぐ形で連結板27を配置し、連結板27を通して各静翼分割片20aに複数ずつのボルト28をねじ込み、締め付けることにより、2個の静翼分割片20aは連結される。連結板27は外周側シュラウド22の側にしか図示されていないが、内周側シュラウド23の側にも配置されるものである。
図1に示す1個の静翼分割片20aが作動流体で加熱され、熱変形した場合、翼片25の形状及び配置の関係から、前面リブ21の左端は図17の間隙G3を縮め、間隙G1を開く形で変位し、前面リブ21の右端はその逆に間隙G3を開き、間隙G1を縮める形で変位する。シール30を不動の基準とみなせば、静翼分割片20aは右肩下がりに傾く形になる。ここで、2個の静翼分割片20aをボルト連結することにより、それらの静翼分割片20aが互いに右肩下がりに変形しようとする傾向を相殺し、熱変形を抑制することができる。そのため前面リブ21の外面と環状溝32の内面との間に極端な間隙が生じることがなくなり、作動流体の漏洩を少なくできる。また、ボルト連結する複数の静翼分割片20aについては互いにぴったりと合わせた状態で連結することができるから、第1段静翼20全体として見た場合、間隙の数が減り、作動流体の漏洩を一層減少させることができる。
2個の静翼分割片20aを寄せ合わせると静翼分割片2個一組のセグメント同士の間隔が広がってしまうような場合は、連結する2個の静翼分割片20aの間にシム(shim)を挟み、セグメントの幅を増大させるような工夫をするとよい。また、セグメント間にシムを入れて間隙を塞いでもよい。なお本実施形態では静翼分割片20aを2個連結して1個のセグメントを構成しているが、可能であるならばそれ以上の個数の静翼分割片20aを連結して1個のセグメントとしてもよい。
本発明の第2実施形態を図2に示す。図2は第1段静翼とシールの部分斜視図である。
第1段静翼20が複数の静翼分割片20aに分割されているのと同様、シール30も複数のシール分割片30aに分割されている。前方から見たときのシール分割片30aの幅は静翼分割片20aの幅の半分である。
シール分割片30aを静翼分割片20aに組み合わせるには次のようにする。すなわち1個のシール分割片30aを静翼分割片20aの中央部分に置く。その両側に2個の静翼分割片20aを置くと、両側のシール分割片30aは自己の半分の幅をもって当該静翼分割片20aの残り部分をカバーする、言い換えれば自己の全幅で2個の静翼分割片20aの合わせ目をカバーする形になる。これを繰り返し、第1段静翼20と燃焼器の尾筒10との間隙をシール分割片30aで埋め尽くす。なお尾筒10も、1個のシール分割片30aで中央部分をカバーされ、その両側のシール分割片30aで隣接尾筒との合わせ目をカバーされることになる。
シール分割片30aを環状に並べたとき、シール分割片30aの製造誤差や組立誤差、あるいはガスタービン運転時の熱膨張などで隣接シール分割片30aに間隙が生じるのは避けがたい。そこで、隣接するシール分割片30aの対向面に溝33を形成し、溝33同士の間に金属の薄板からなるシールプレート34を挟み込む。
シール分割片30a同士の間隙をこのようにシールプレート34で閉ざすことにより、シール30からの作動流体漏洩を減少させることができる。またシール分割片30a間の熱変形の差によってシール分割片30aの並びが不揃いになったとしても、シールプレート34と溝33の間のがたつき、あるいはシールプレート34自身の弾性変形により、シールプレート34はその場に留まるので、シール効果を維持することができる。なお溝33はある程度深くし、シールプレート34にもある程度の幅を持たせて、シール分割片30aの間隙が多少開いてもシールプレート34が脱落することのないようにしておく。
本発明の第3実施形態を図3に示す。図3は第1段静翼とシールの部分斜視図である。
第3実施形態では、第1実施形態で隣接する2個の静翼分割片20aをボルト連結して1個のセグメントとしたのと同様、隣接する2個のシール分割片30aをボルト連結して1個のセグメントとする。隣接する2個のシール分割片30aをまたぐ形で連結板35を配置し、連結板35を通して各シール分割片30aに複数ずつのボルト36をねじ込み、締め付けることにより、2個のシール分割片30aは連結される。
このようにすることにより、ボルト36と連結板35で連結する2個のシール分割片30aについては互いにぴったりと合わせた状態で連結することができるから、シール30全体として見た場合、シール分割片30a間の間隙の数が減り、作動流体の漏洩を減少させることができる。またセグメントの大きさが適度になり、組み付けが容易になる。
2個のシール分割片30aを寄せ合わせるとシール分割片2個一組のセグメント同士の間隔が広がってしまうような場合は、2個のシール分割片30aの間にシム(shim)を挟み、セグメントの幅を増大させるような工夫をするとよい。また、セグメント間にシムを入れて間隙を塞いでもよい。なお本実施形態ではシール分割片30aを2個連結して1個のセグメントを構成しているが、可能であるならばそれ以上の個数のシール分割片30aを連結して1個のセグメントとしてもよい。
本発明の第4実施形態を図4に示す。図4は第1段静翼とシールの部分斜視図である。
第4実施形態は第2実施形態と第3実施形態を組み合わせたものである。すなわち第3実施形態のように2個のシール分割片30aをボルト連結して1個のセグメントとしたうえで、第2実施形態と同様、セグメントの対向面に溝33を形成し、この溝33同士の間にシールプレート34を挟み込むものである。
このようにすることにより、シール分割片30a間の間隙の数が減り、作動流体の漏洩を減少させることができるうえ、セグメントの大きさが適度になり、組み付けが容易になる。そして残った間隙をシールプレート34で閉ざすことにより、シール30からの作動流体漏洩は一層減少する。シール分割片セグメント間の熱変形の差によってシール分割片セグメントの並びが不揃いになったとしても、シールプレート34と溝33の間のがたつき、あるいはシールプレート34自身の弾性変形により、シールプレート34はその場に留まるので、シール効果を維持することができる。
本発明の第5実施形態を図5に示す。図5は第1段静翼の部分斜視図である。
第5実施形態の第1段静翼20も複数の静翼分割片20aを環状に配置して構成されるが、この静翼分割片20aには、外周側シュラウド22の外面に金属層29が形成されている。金属層29の金属は静翼分割片20aの素材である合金よりも線膨張係数が大きい。金属層29は所定厚さの金属板を静翼分割片20aに接合して得られる。
高温の作動流体が静翼分割片20aの内部を通ると静翼セグメント20aの内側部分が膨張し、全体形状に熱変形が生じようとする。ところが外周側シュラウド22の外面に線膨張係数の大きい金属層29が形成されており、金属層29の膨張が熱変形を相殺する方向に働くので、静翼分割片20aの熱変形はそれほど大きくならない。従って静翼分割片20aの熱変形で作動流体の漏洩が始まることを防止できる。熱変形の抑制により、静翼分割片20aが他の部材とこすれ合って摩耗し、寿命が短くなることを回避できる。
本発明の第6実施形態を図6に示す。図6は第1段静翼の部分斜視図である。
第6実施形態の第1段静翼20も複数の静翼分割片20aを環状に配置して構成されるが、この静翼分割片20aは前端側に取付固定箇所を備える。取付固定は矢印で象徴させてある。
静翼分割片20aの取付固定がシール30に近い前端側で行われているため、静翼分割片20aが熱変形したとしても、変形による位置変動は固定されていない後端に集中し、前端側にはあまり影響がない。そのため、シール30との間隙を設計仕様通りに保つことが容易であり、作動流体の漏洩を所期のレベルに抑えることができる。
図7に本発明の第7実施形態を示す。図7は燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図である。
第7実施形態は、図17の基本構造に次のような改変を施したものである。すなわち複数のシール分割片の集合からなるシール30の後端に環状溝32が形成され、この環状溝32の中に静翼分割片20aの前面リブ21が受け入れられるのであるが、環状溝32には前面リブ21の前端面を受け止めるメタルシール40が挿入されている。メタルシールはメタルO(オー)シールである。
静翼分割片20aの前面リブ21は、静翼分割片20aが熱変形することによってシール30との間に相対移動を生じやすく、それだけ摩耗しやすい。この構成によると、摩耗しやすい前面リブ21の前端面がメタルシール40で受けられるから摩耗が減り、作動流体の漏洩が起こりにくくなる。
メタルシール40の表面にはフッ素樹脂などにより低摩擦化処理が施されている。メタルシール40表面の摩擦係数が低いので、静翼分割片20aの前面リブ21がメタルシール40にこすれ合っても摩耗が少なく、作動流体の漏洩を招かない。
図8に本発明の第8実施形態を示す。図8は燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図である。
第8実施形態でもシール30の環状溝32にメタルシールが挿入されるのであるが、メタルシールの構造が第7実施形態と異なっている。すなわち第8実施形態のメタルシール41は板材を断面U字形に曲げたメタルUシールである。メタルシール41の表面には低摩擦化処理が施されている。これにより、前面リブ21の前端面の摩耗が減り、作動流体の漏洩が起こりにくくなる。
図9、10に本発明の第9実施形態を示す。図9、10とも燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図であって、互いに直交する面で断面したものである。
第9実施形態では、静翼分割片20aの前面リブ21の先端を、金属の薄板を曲げ成形したキャップ状シール(オメガシール)42で包む。キャップ状シール42は前面リブ21を対称軸とする形で湾曲しており、尾筒10に近い側より、内側に凹んだ湾曲部43と、外側に膨らんだ湾曲部44が形成されている。そして湾曲部43の内面で前面リブ21を挟みつけ、湾曲部44の外面で環状溝32の内面に弾性接触する。
これにより、環状溝32の内面と静翼分割片20aの前面リブ21の外面との間隙がキャップ状シール42で閉塞され、作動流体の漏洩が防がれる。キャップ状シール42は前面リブ21を包む形なので、前面リブ21と環状溝32との相対移動により間隙の幅が変動したとしても、常に閉塞状態を維持させることができる。またキャップ状シール42は前面リブ21の外面と環状溝32の内面の両方に接触するから、作動流体の漏洩が効果的に防止される。
図10に見られるように、キャップ状シール42は複数の分割片42aに分割され、それらが集合して全体として環状をなすようになっている。静翼分割片20aの内周側シュラウド23の前面リブ24もキャップ状シール42によって包まれるが、こちらのキャップ状シール42も複数の分割片42aに分割され、それらが集合して全体として環状をなすものである。
第1段静翼20が複数の静翼分割片20aにより構成されていると、静翼分割片20a毎に異なる熱変形傾向を示し、隣接する静翼分割片20a同士の間でくい違いを生じることがある。キャップ状シール42が複数の分割片42aにより構成されていれば、個々の静翼分割片20aの熱変形に分割片42aを追従させることができる。
図11に本発明の第10実施形態を示す。図11は図10と同じ方向から見た燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図である。
第10実施形態は第9実施形態の改良に係る。すなわちキャップ状シール42は複数の分割片42aに分割され、それらが集合して全体として環状をなすものであるが、第10実施形態の場合、分割片42aは隣接する端同士を重ね合わせて配置されている。これにより、漏洩する隙間のない環状キャップ状シール42を容易に形成することができる。
図12に本発明の第11実施形態を示す。図12は燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図である。
第11実施形態では、第9、第10実施形態のキャップ状シール42と異なる断面形状のキャップ状シール45が用いられている。すなわちキャップ状シール45には、キャップ状シール42の湾曲部43に相当する湾曲部46と、キャップ状シール42の湾曲部44に相当する湾曲部47が形成されていて、湾曲部46の内面で前面リブ21を挟みつけ、湾曲部47の外面で環状溝32の内面に弾性接触するのであるが、それだけでなく、湾曲部46の前方にもう一つの湾曲部48を有し、この湾曲部48の外面でも環状溝32の内面に弾性接触している。このようにキャップ状シール45はキャップ状シール42に比べ一層多くの箇所で環状溝32の内面に接触するから、それだけ漏洩防止効果が高い。
キャップ状シール45も複数の分割片に分割し、それらが集合して全体として環状をなすようにする。それらの分割片は第10実施形態と同様隣接する端同士を重ね合わせて配置するとよい。
図13に本発明の第12実施形態を示す。図13は燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図である。
第12実施形態では、静翼分割片20aの前面リブ21を挟むキャップ状シールに代え、弾性金属片50を用いて前面リブ21と環状溝32の内面との間隙を閉塞する。弾性金属片50は前面リブ22の外周面と内周面のそれぞれに配置され、前端を前面リブ21に溶接固定される。弾性金属片50の後端は自由端となって環状溝32の内面に弾性接触する。
これにより、前面リブ21と環状溝32の内面との間隙が弾性金属片50で閉塞され、作動流体の漏洩が防がれる。弾性金属片50は前面リブ21の外周面と内周面のそれぞれに溶接されているので、前面リブ21と環状溝32との相対移動により間隙の幅が変動したとしても、弾性金属片50と環状溝32内面との接触が前面リブ21の両面で同時に途絶えるということはなく、常に閉塞状態を維持することができる。なお弾性金属片50は複数の分割片に分割し、それらが集合して全体として環状をなすようにすることができる。
図14、15に本発明の第13実施形態を示す。図14は燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図、図15は弾性金属片の端面図であって、図14の断面方向と直交する方向から見たものである。
第13実施形態では、弾性金属片50は複数の分割片50a(図15参照)の集合からなる。分割片50aは1枚ずつ上下互い違いに置かれ、隣接する端同士が重なり合っている。これにより、漏洩する隙間のない環状の弾性金属板50を容易に形成することができる。
図16に本発明の第14実施形態を示す。図16は燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図である。
第14実施形態では、第12実施形態の弾性金属片50と異なる断面形状の弾性金属片51が用いられている。すなわち弾性金属片51には、前端の溶接部に続いて、環状溝32の内面に弾性接触する湾曲部52と、静翼分割片20aの前面リブ21の外面に弾性接触する湾曲部53とがこの順序で形成されている。この構成によると、弾性金属片51が環状溝32の内面と前面リブ21の外面の両方にに接触するから、それだけ漏洩防止効果が高い。
以上本発明の各実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明はガスタービンの燃焼器尾筒部分のシールに広く利用可能である。
本発明の第1実施形態に係るガスタービン第1段静翼の部分斜視図 本発明の第2実施形態に係るガスタービン第1段静翼とシールの部分斜視図 本発明の第3実施形態に係るガスタービン第1段静翼とシールの部分斜視図 本発明の第4実施形態に係るガスタービン第1段静翼とシールの部分斜視図 本発明の第5実施形態に係るガスタービン第1段静翼の部分斜視図 本発明の第6実施形態に係るガスタービン第1段静翼の部分斜視図 本発明の第7実施形態に係る燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図 本発明の第8実施形態に係る燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図 本発明の第9実施形態に係る燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図 本発明の第9実施形態に係る燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図にして、図9の断面方向と直交する方向に断面したもの 本発明の第10実施形態に係る燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図 本発明の第11実施形態に係る燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図 本発明の第12実施形態に係る燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図 本発明の第13実施形態に係る燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図 本発明の第13実施形態に係る弾性金属片の端面図であって、図14の断面方向と直交する方向から見たもの 本発明の第14実施形態に係る燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図 従来の燃焼器尾筒シール箇所の部分断面図
符号の説明
10 尾筒
11 外フランジ
20 第1静翼
20a 静翼分割片
21 前面リブ
22 外周側シュラウド
23 内周側シュラウド
25 翼片
27 連結板
28 ボルト
29 金属層
30 シール
30a シール分割片
32 環状溝
33 溝
34 シールプレート
35 連結板
36 ボルト
40、41 メタルシール
42 キャップ状シール
42a 分割片
43、44 湾曲部
45 キャップ状シール
46、47、48 湾曲部
50 弾性金属片
50a 分割片
51 弾性金属片
52、53 湾曲部

Claims (17)

  1. 環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、
    前記静翼分割片を複数ずつボルト連結してセグメント化したことを特徴とするガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  2. 環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成される複数のシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、
    隣接する前記シール分割片の対向面に溝を形成し、この溝同士の間にシールプレートを挟み込んだことを特徴とするガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  3. 環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、
    前記シール分割片を複数ずつボルト連結してセグメント化したことを特徴とするガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  4. 隣接する前記シール分割片セグメントの対向面に溝を形成し、この溝同士の間にシールプレートを挟み込んだことを特徴とする請求項3に記載のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  5. 環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、
    前記静翼分割片の外周側シュラウドの外面に、線膨張係数の大きい金属層を形成したことを特徴とするガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  6. 環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、
    前記静翼分割片はそれぞれ前端側に取付固定箇所を備えることを特徴とするガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  7. 環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、
    前記シールの後端に、前記静翼分割片の前面リブを受け入れる環状溝を形成するとともに、前記前面リブの前端面を受け止めるメタルシールを前記環状溝に挿入したことを特徴とするガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  8. 前記メタルシールは表面に低摩擦化処理が施されていることを特徴とする請求項7に記載のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  9. 環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、
    前記シールの後端に、前記静翼分割片の前面リブを受け入れる環状溝を形成するとともに、前記前面リブの先端を、金属の薄板を曲げ成形したキャップ状シールで包み、このキャップ状シールの外面を前記環状溝の内面に弾性接触させたことを特徴とするガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  10. 前記キャップ状シールには、前記尾筒に近い側より、前記前面リブを挟みつける湾曲部と、前記環状溝の内面に弾性接触する湾曲部とが形成されていることを特徴とする請求項9に記載のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  11. 前記キャップ状シールには、前記前面リブを挟みつける湾曲部の前方に、前記環状溝の内面に弾性接触するもう一つの湾曲部が形成されていることを特徴とする請求項10に記載のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  12. 前記キャップ状シールは複数の分割片の集合により全体として環状をなすものであることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  13. 前記キャップ状シールの分割片は隣接する端同士を重ね合わせて配置されていることを特徴とする請求項12項に記載のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  14. 環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、
    前記シールの後端に、前記静翼分割片の前面リブを受け入れる環状溝を形成するとともに、前記前面リブには、外周面と内周面のそれぞれに弾性金属片の一端を溶接し、この弾性金属片の他端を前記環状溝の内面に弾性接触させたことを特徴とするガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  15. 前記弾性金属片は複数の分割片の集合により全体として環状をなすものであることを特徴とする請求項14に記載のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  16. 前記弾性金属片の分割片は隣接する端同士を重ね合わせて配置されていることを特徴とする請求項15に記載のガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
  17. 環状に配置した複数の燃焼器の尾筒と、環状に配置した複数の静翼分割片により構成される第1段静翼との間を、環状に配置した複数のシール分割片により構成されるシールで接続するガスタービンの燃焼器尾筒シール構造において、
    前記シールの後端に、前記静翼分割片の前面リブを受け入れる環状溝を形成するとともに、前記前面リブには、外周面と内周面のそれぞれに弾性金属片の前端を溶接し、この弾性金属片には、前端の溶接部に続いて、前記環状溝の内面に弾性接触する湾曲部と、前記前面リブの外面に弾性接触する湾曲部とが形成されていることを特徴とするガスタービンの燃焼器尾筒シール構造。
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