JP2007117277A - 洗濯脱水乾燥装置 - Google Patents

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Masahiro Fujiwara
正宏 藤原
Jiyungo Katsuki
淳吾 香月
Shuichi Nakayama
修一 中山
Tatsuhiko Yoshii
達彦 吉井
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Abstract

【課題】筐体寸法の大型化を抑え、乾燥効率の向上を図ることができ、また内槽と外槽との間に備えられた摺動部材の摩耗が低減された洗濯脱水乾燥装置を提供すること。
【解決手段】流入口71および流出口76を外槽12の上部に形成する。これにより、ハウジング11の奥行きを小さくすることができる。また、外槽12は、シール部材72により、正面側と背面側との間において2つに区画されるので、全ての熱風が、区画された外槽12の背面側に配置された流入口71から回転ドラム槽13内に流入でき、洗濯物の乾燥効率の向上が可能となる。そして、シール部材72は、乾燥運転では外槽12に対して摺動するが、洗い運転、すすぎ運転および脱水運転では、外槽12に対して径方向に隙間を形成するので、摩耗を低減することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、洗濯脱水乾燥装置に関する。
洗濯物の洗濯、脱水および乾燥を行う洗濯脱水乾燥装置が、従来から提案されている。このような洗濯脱水乾燥装置において、洗濯物を乾燥させるための熱風は、回転駆動される内槽の回転軸方向から内槽内へ送風され、内槽の円周方向に排出される。
洗濯物の乾燥を行う衣類乾燥機が、下記特許文献1において提案されている。特許文献1に記載の衣類乾燥機には、回転ドラムの下方に、衣類を乾燥させるためのヒータおよびクーラが、回転ドラムの回転軸方向に隣接して備えられている。そして、回転ドラムの回転軸方向中央付近における回転ドラムの外周面には、回転ドラムと回転ドラムを内蔵する乾燥室との間の径方向における隙間を塞ぐための摺動部材が備えられており、乾燥室は、この摺動部材により、回転ドラムの回転軸方向において2つに区画される。これにより、ヒータからの熱風は、2つに区画された乾燥室の一方から内槽内に送風され、2つに区画された乾燥室の他方からクーラに向けて排出される。
特開平3−186296号公報
従来から提案されている洗濯脱水乾燥装置は、内槽の回転軸方向に熱風の風路を形成する必要があり、洗濯脱水乾燥装置の筐体寸法が大きくなる。また、回転軸方向に備えられた扉側から熱風を送風する場合においては、扉の温度が高くなるため、熱風の最大温度を低く設定しなければならず、この場合、乾燥時間の長時間化による乾燥効率の悪化が免れなくなる虞がある。
特許文献1に記載の衣類乾燥機は、摺動部材により、乾燥室が回転ドラムの回転軸方向において2つに区画され、ヒータからの熱風は、2つに区画された乾燥室の一方の下方から送風され、他方の下方からクーラに排出される。そのため、回転ドラムの回転軸方向に熱風の風路を形成する必要がなく、上述した筐体寸法の大型化を抑えることができる。
しかし、洗濯脱水乾燥装置においては、内槽(回転ドラム)の下部に水路が配置されるものもあり、その場合、ヒータおよびクーラの配置に検討を要する。また、洗濯、脱水、すすぎおよび乾燥運転を行う洗濯脱水乾燥装置は、1回の運転時間が衣類乾燥機(乾燥運転のみ)に比べて長いので、内槽の回転時間も必然的に長くなる。そのため、内槽または乾燥室(外槽)のいずれか一方に常時摺接している摺動部材に対して、摩耗の対策を講じる必要がある。
このような背景のもとになされたこの発明の目的は、筐体寸法の大型化を抑えた洗濯脱水乾燥装置を提供することである。
この発明の他の目的は、乾燥効率の向上を図ることのできる洗濯脱水乾燥装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、内槽と外槽との間に備えられた摺動部材の摩耗が低減された洗濯脱水乾燥装置を提供することである。
請求項1記載の発明は、円筒体であって、前記円筒体の正面側に開口部を有し、前記円筒体の背面側の上部に、空気を流入させるための流入口を有し、前記円筒体の正面側の上部に、空気を流出させるための流出口を有する外槽と、前記外槽内に設けられた円筒体であって、正面側に開口部を有し、円筒体を貫通する多数の孔を備え、正面側の開口部から内部に洗濯物を出し入れできる内槽と、前記外槽の開口部および前記内槽の開口部を開閉するために設けられた扉と、前記内槽を回転させるための駆動手段と、空気を加熱する加熱手段と、前記加熱空気を、前記流入口を介して前記内槽内に送風し、前記流出口を介して排気する送風・排気手段と、前記加熱空気が、前記流入口から前記内槽内に流入して前記流出口から流出するように、前記外槽の正面側および背面側の途中において、互いに対向する前記外槽の内周面および前記内槽の外周面間の隙間を塞ぐシール部材と、を含み、洗濯物を洗う洗い運転と、洗濯物を脱水する脱水運転と、洗濯物を乾燥させる乾燥運転と、を実行し得ることを特徴とする、洗濯脱水乾燥装置である。
請求項2記載の発明は、前記流入口が、回転駆動中の前記内槽内の洗濯物によって塞がれないように、上面視において、前記内槽の回転軸から直交方向に離間して配置されていることを特徴とする、請求項1記載の洗濯脱水乾燥装置である。
請求項3記載の発明は、前記流出口が、上面視において、前記内槽の回転軸に対して前記流入口の反対側に配置されていることを特徴とする、請求項2記載の洗濯脱水乾燥装置である。
請求項4記載の発明は、前記シール部材が、周囲温度によって形状が変化する部材と前記形状が変化する部材を被覆する弾性部材とを含んでおり、前記洗い運転および前記脱水運転における周囲温度では、径方向における前記外槽と前記内槽との間に隙間を形成し、前記乾燥運転において前記周囲温度が上昇すると、前記隙間を塞ぐことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の洗濯脱水乾燥装置である。
請求項5記載の発明は、前記形状が変化する部材が、形状記憶合金で形成されていることを特徴とする、請求項4記載の洗濯脱水乾燥装置である。
請求項1記載の発明によれば、加熱手段によって生成された加熱空気は、送風・排気手段により熱風となり、外槽の背面側の上部に形成された流入口から内槽内に流入し、洗濯物と熱交換した後、外槽の正面側の上部に形成された流出口から外部に流出される。これにより、外槽の背面側または正面側から内槽の回転軸方向に熱風を流す風路を形成する場合と比べて、筐体の回転軸方向の寸法、すなわち奥行きを小さくすることができる。また、この熱風は、背面側から正面側に移動する際に洗濯物と熱交換し、温度が低下する。そのため、正面に備えられた扉は、温度の低下した熱風に晒されるので高温とならず、熱風の最高温度に対する制限とそれに伴う乾燥時間の長時間化とが解消される。
外槽の上部に熱風の流入口および流出口を備えているので、加熱手段および送風・排気手段も外槽の上方に配置することができ、外槽の下方の空間に上述した水路を配置することが可能となる。
シール部材により、互いに対向する前記外槽の内周面および前記内槽の外周面間の隙間が塞がれるので、熱風の全てが流入口から内槽内に流入でき、洗濯物の乾燥効率の向上が可能となる。
請求項2記載の発明によれば、流入口が洗濯物によって塞がれないので、熱風が円滑に流入口より内槽内に流入することができ、洗濯物の乾燥効率のさらなる向上が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、洗濯物によって塞がれないように、上面視において、内槽の回転軸から直交方向に離間して配置された流入口の、回転軸に対する反対側に、流出口が配置されているので、流入口と流出口との間隔を長くすることができる。そのため、流入口から流出口までの熱風の移動距離も長くなり、洗濯物に対して十分に熱風を浴びせることができるので、洗濯物の乾燥効率をさらに一層向上することができる。
請求項4記載の発明によれば、シール部材の、周囲温度によって形状が変化する部材が、洗い運転および脱水運転において、その周囲温度では径方向における外槽と内槽との間に隙間を形成するので、シール部材は外槽または内槽に対して摺動しない。一方、乾燥運転において、上述した形状が変化する部材が、洗い運転および脱水運転での周囲温度より高い周囲温度によって上述した隙間を塞ぐように変形し、シール部材は外槽または内槽に対して摺動する。このように、乾燥運転においてのみシール部材は外槽または内槽に対して摺動するので、シール部材の摩耗を低減することができる。また、このシール部材において、上述した形状が変化する部材を被覆する弾性部材は、外槽または内槽に対してその形状に追従して摺動するので、確実に上述した隙間を塞ぐことができる。また、弾性部材であるので摺動時の磨耗の低減に寄与することができる。
請求項5記載の発明によれば、形状が変化する部材が形状記憶合金であるので、復元性が高く、上述した洗い運転および脱水運転での形状と乾燥運転での形状とを確実に維持することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係るクリーニング店などで使用される業務用の洗濯脱水乾燥装置としてのドラム式洗濯機10を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を側方から見た概略側断面図である。以下では、このドラム式洗濯機10およびその構成要素(構成部品)の説明に関し、便宜上、図1における左側を正面(前)側、右側を背面(後)側、上側を上面(上)側、下側を底面(下)側、手前を右側、奥を左側として説明する。
また、図2は、ドラム式洗濯機10の右側斜視図であり、内部の構成要素を一部露出させるため、一部切欠き状態で示したものである。また、図3は、このドラム式洗濯機10を左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を正面側から見た概略縦断面図である。図4は、図1において、シール部材を説明するための要部拡大図である。
主として図1を参照して、ドラム式洗濯機10は、その外形がハウジング11で区画されている。ハウジング11は正面形状が縦長の長方形状をした略直方体である。
ハウジング11内には外槽12が設けられており、外槽12内には内槽としての回転ドラム槽13が配置されている。外槽12は前後方向へ水平に延びる中心軸14を有する円筒状をなしている。回転ドラム槽13は、横軸型であって、円筒状の外槽12内に同心状に収容されており、中心軸14を中心に回転自在に設けられている。なお、外槽12、中心軸14および回転ドラム槽13が傾斜したいわゆる斜めドラム式洗濯機に対しても、この発明は適用できる。外槽12の正面側端面15は、周面沿いのリング状をしており、その中央に大きな洗濯物出し入れ用の開口部としての出入口16が形成されている。外槽12の出入口16に対応して、ハウジング11には、その正面中央に、円形の開口17が形成されている。そして開口17と外槽12の出入口16との間は、たとえば図示しない弾性パッキンで密閉されている。
開口17には、扉としての蓋19が開閉自在に装着されている。蓋19は、ハウジング11の開口17および外槽12の出入口16を開閉するとともに、回転ドラム槽13の開口部としての洗濯物出入口20の蓋も兼用している。
回転ドラム槽13は、円筒状の周面板21と、出入口20が開口された前端面板22と、後端面板23とを含んでいる。周面板21には、ほぼ全周にわたって、多数の孔24が穿孔されている。孔24により、回転ドラム槽13の内部は外槽12内と連通している。回転ドラム槽13内には、周面板21の内壁から突出するように複数のバッフル25が備えられている。バッフル25は、後端面板23にも突設されていてもよい。バッフル25は、洗濯物を持ち上げるための突起である。
回転ドラム槽13の後端面板23には、中心軸14を中心に後方へ突出する回転軸27が備えられている。回転軸27の中央部は、外槽12の後端面板29に備えられた軸受28により回転自在に保持されている。
外槽12の背面側下方には、回転ドラム槽13を回転駆動させるための駆動手段としてのモータ26が配置されている。モータ26の駆動軸30は前方に向かって延び、その前端部にプーリ31が取り付けられている。回転ドラム槽13の回転軸27の後端部には、プーリ34が取り付けられている。2つのプーリ31,34間には、所定の張力でベルト18が掛け回されており、モータ26が駆動されると、その駆動力がベルト18を介して回転軸27に伝達され、回転ドラム槽13が回転される。
ハウジング11のたとえば背面上側には、図示しない水道設備等が接続可能な給水口32が備えられている。給水口32には主給水管33の一端が接続されており、主給水管33の他端は給水孔35とつながっている。主給水管33の途中部には、給水バルブ37が備えられている。給水バルブ37を開くと、給水口32から主給水管33を介して供給される所定量の水道水が給水孔35から外槽12内に溜められる。外槽12に溜まった水は、回転ドラム槽13の周面板21に形成された多数の孔24を通って回転ドラム槽13内に入り、回転ドラム槽13と外槽12の水位はほぼ等しくなる。
外槽12には、最低位置に排水口50が形成されており、排水口50には排水管51の一端が接続されている。排水管51の他端は機外に延びている。排水管51の途中部には、排水バルブ52が挿入されている。排水バルブ52を開くと、回転ドラム槽13および外槽12に溜められた水が排水管51を介して機外に排出される。
また、外槽12の後端面板29の上部には、外槽12内に所定量以上の水が供給された場合に、その所定量以上の水を外槽12の外部にオーバーフローさせるためのオーバーフロー管38の一端部が接続されている。オーバーフロー管38は、外槽12の後方を通って下方に延び、その他端部が排水管51の途中部(排水バルブ52よりも下流側)に接続されている。外槽12内からオーバーフロー管38にオーバーフローした水は、排水管51を介して機外に排出される。
外槽12の背面側上方には乾燥風路66が形成されている。乾燥風路66は、ハウジング11のたとえば背面に形成された吸気口77を介して機外と連通されており、内部には加熱手段としてのヒータ68が配置されている。ヒータ68は、たとえば図示しないガス供給路から供給されるガスを燃焼させ、その燃焼熱により周囲の空気を加熱するガスヒータである。
外槽12の上部の内周面には乾燥風路66と外槽12内部とを連通させるための流入口71が形成されており、この流入口71よりも回転軸14の軸方向正面側において、環状のシール部材72が回転ドラム槽13に外嵌されている。このシール部材72は、図4に示すように、側断面視が略コ字形状で、形状記憶合金で形成された形状が変化する部材としての骨組み65に、ゴムなどの弾性部材83を被膜して形成されており、回転ドラム槽13に外嵌された状態において、常温では外槽12と径方向に隙間を形成するように形成されている。なお、シール部材72については後に詳説する。
また、図1に示すように、シール部材72よりも回転軸14の軸方向正面側において、外槽12の上部の内周面には流出口76が形成されている。この流出口76を介して、外槽12内部と、屋外に連通された図示しないダクトに接続される排気口78を介して外槽12内の空気を排気するための排気風路79とが連通されている。排気風路79は、外槽12の正面側上方に形成されており、内部には、送風・排気手段としてのファン67が配置されている。
次に、ドラム式洗濯機10の駆動方法(ドラム式洗濯機10を用いた洗濯の仕方)について、洗い運転、すすぎ運転および乾燥運転を説明する。
(1)洗い運転
ユーザは、蓋19を開け、回転ドラム槽13内に洗剤および洗濯物を投入して、蓋19を閉じる。なお、図示しない洗剤供給手段により、所定のタイミングで回転ドラム槽13内に洗剤が供給されても構わない。そして図示しないスタートボタンを押すと、ドラム式洗濯機10は、以下の洗い運転を開始する。
給水バルブ37が開かれ、主給水管33および給水孔35を介して外槽12に洗浄水が供給される。このとき、排水バルブ52は閉じられていて、外槽12および回転ドラム槽13内に洗浄水が溜まる。所定量の洗浄水が供給された後、給水バルブ37が閉じられ、モータ26によって回転ドラム槽13が回転される。この回転に伴い、バッフル25によって回転ドラム槽13内の洗濯物が持ち上げられ、落下されて、洗いが行われる。
洗い終了後、排水バルブ52が開かれ、外槽12内の洗浄水が排水管51を介して機外へ排水される。洗浄水排水後、モータ26によって回転ドラム槽13が脱水回転(高速回転)され、洗濯物に含まれる洗浄水が脱水される脱水運転が行われる。
(2)すすぎ運転
排水バルブ52が閉じられ、給水バルブ37が開かれて、主給水管33および給水孔35を介して外槽12に所定量のすすぎ水が供給される。そしてモータ26により回転ドラム槽13が回転され、回転ドラム槽13内の洗濯物がすすがれる。すすぎ終了後、排水バルブ52が開かれ、外槽12内のすすぎが終わった後のすすぎ水が排水管51を介して機外へ排水される。
外槽12のすすぎ水が排水された後、上述した脱水運転が行われ、洗濯物に含まれるすすぎ水が脱水される。この水も機外に放出される。なお、排水管51から機外へ排出される汚れ成分は、フィルタ等で捕獲し、廃棄物やごみとして処理するようにすればよい。すすぎ運転は、通常2回行われるが、必要に応じてすすぎ運転を追加してもよい。
(3)乾燥運転
脱水運転終了後、乾燥運転が行われる。乾燥運転では、モータ26によって回転ドラム槽13が乾燥回転され、また、ファン67がオンされて、外槽12、回転ドラム槽13、乾燥風路66および、ファン67と流出口76との間の範囲における排気風路79の内部が負圧となる。そのため、吸気口77より機外の空気が乾燥風路66内に吸い込まれる。この空気は、ファン67と同時にオンされたヒータ68を通過すると加熱されて熱風となる。この熱風は乾燥経路66を通って流入口71より外槽12内に流入し、孔24を介して回転ドラム槽13内に流入する。そして、この熱風は、回転ドラム槽13内の洗濯物と熱交換して洗濯物に含まれた水分を気化させた後、水蒸気と共に流出口76を介して排気風路79を通過し、排気口78より機外に排出される。なお、湿気を含んだ空気は排気口78に接続された上記のダクトにより屋外へ放出されるので、ドラム式洗濯機10を配置した室内に湿気が溜まる虞はない。
この実施形態に係るドラム式洗濯機10の特徴は、流入口71および流出口76の配置位置ならびにシール部材72を備えていることであり、以下にて詳述する。
上述したように、流入口71は、シール部材72よりも背面側に位置し、流入口71は外槽12の周面の上部であって、前方から見て右側に形成されている。そして、流出口76は、シール部材72よりも正面側に位置し、流出口76は外槽12の周面の上部であって、前方から見て左側に形成されている。
これにより、外槽12の背面または正面に流入口71または流出口76を備えて、中心軸14の軸方向に熱風を送風する風路を形成する場合と比べて、奥行き方向に流入口または流出口を配置するスペースが不要であるから、奥行きを小さくすることができる。また、この熱風は、背面側から正面側に移動する際に洗濯物と熱交換し、温度が低下する。そのため、正面に備えられた蓋19は、温度の低下した熱風に晒されるので高温とならず、熱風の最高温度に対する制限とそれに伴う乾燥時間の長時間化とが解消される。また、外槽12の上方にファン67およびヒータ68などを配置することにより、外槽12の下方に、排水管52や、追加の水路を配置することが可能となる。
また、シール部材72は、上述したように、側断面視が略コ字形状であり、図4(a)に示すように、回転ドラム槽13の外周面に接続される取り付け壁81と取り付け壁81の両端縁から互いに対向するように、かつ外槽12の内周面に向かって延設された1対の可動壁82とを備えている。そして、常温、すなわち洗い運転、すすぎ運転および脱水運転での周囲温度において、一対の可動壁82は、それぞれの遊端部が互いに離間するように配置されており、シール部材72は外槽12と径方向に隙間を形成している。そして、乾燥運転での高い周囲温度において、図4(b)に示すように、一対の可動壁82は、それぞれの遊端部が互いに接近するように移動し、これらの遊端部が外槽12の内周面に接触する。これによりシール部材72は上述の隙間を塞ぎ、図1に示すように、外槽12は、正面側と背面側との間において2つに区画される。
そのため、流入口71からの熱風が、上述の隙間よりリークして回転ドラム槽13内に流入せずに直接流出口76に向かうことなく、流入口71から回転ドラム槽13内に流入でき(図1矢印参照)、洗濯物の乾燥効率の向上が可能となる。
また、上述したように、このシール部材72は形状記憶合金で形成されているので、復元性が高く、洗い運転、すすぎ運転および脱水運転での形状と乾燥運転での形状とをそれぞれの周囲温度に応じて確実に維持することができる。
また、上述したように、洗い運転、すすぎ運転、脱水運転および乾燥運転において、回転ドラム槽13は回転している。図4に示すように、シール部材72は、洗い運転、すすぎ運転および脱水運転では外槽12と径方向に隙間を形成しているので外槽12に対して摺動しておらず、乾燥運転においてのみ、その隙間を塞いで外槽12に対して摺動している。よって、シール部材72が常時外槽12に対して摺動している場合に比べて、シール部材72の摩耗を低減することができる。そして、このシール部材72は、形状記憶合金の骨組み65にゴムなどの弾性部材83を被膜して形成されているので、外槽12に対して、その内周面の形状に追従して摺動することができる。そのため、確実に上述した隙間を塞ぐことができる。また、シール部材72の表面を形成する弾性部材83が摺動時の磨耗の低減に寄与する。なお、洗い運転、すすぎ運転および脱水運転において、シール部材72は、上述したように、外槽12に対して隙間を形成しているので、各運転に使用した水を排水口50から排水するとき、これらの水は全て、上述の隙間を通って排水口50(図1参照)に到達でき、外槽12内に残留することはない。本実施形態では、図1に示すように、排水口50を、シール部材72よりも正面側の排水口50aと背面側の排水口50bとに分割して設けることにより、排水時において、外槽12内の全ての水は確実に排水口50aおよび排水口50bから機外に排水される。
そして左右方向においては、図2および図3に示すように、外槽12の径方向中心(すなわち中心軸14)に対して、右側に流入口71が配置され、左側に流出口76が配置されている。そのため、図2に示すように、流入口71および乾燥風路66と流出口76および排気風路79とを繋ぐ線は、上面視において中心軸14と斜めに交差する。
これにより、流入口71と流出口76とを、上述した線が回転軸14と直交するように対向配置する場合に比べると、流入口71と流出口76との間隔を長くすることができる。そのため、乾燥運転における、流入口71から流出口76までの熱風の移動距離も長くなり、洗濯物80に対して十分に熱風を浴びせることができるので、洗濯物の乾燥効率を向上することができる。
図3に示すように、回転ドラム槽13の回転方向は図示矢印の方向(時計回り)であるので、洗濯物80は回転ドラム槽13の回転に伴い、バッフル25によって同じく図示矢印の方向に回転され、流入口71に到達する前に自重により落下する。そのため、洗濯物80は、回転ドラム槽13の回転中においては、常時流入口71から遠ざかる方向へ移動するので、洗濯物80が流入口71を塞ぐ虞はない。よって、ヒータ68からの熱風が円滑に流入口71より回転ドラム槽13内に流入することができ、洗濯物80の乾燥効率のさらなる向上が可能となる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機10を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を側方から見た概略側断面図である。 ドラム式洗濯機10の右側斜視図であり、内部の構成要素を一部露出させるため、一部切欠き状態で示したものである。 このドラム式洗濯機10を左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を正面側から見た概略縦断面図である。 図1において、シール部材を説明するための要部拡大図であり、(a)は、洗い運転、すすぎ運転および脱水運転におけるものであり、(b)は、乾燥運転におけるものである。
符号の説明
10 ドラム式洗濯機
12 外槽
13 回転ドラム槽
16 出入口
19 蓋
20 出入口
24 孔
26 モータ
27 回転軸
65 骨組み
67 ファン
68 ヒータ
71 流入口
72 シール部材
76 流出口
83 弾性部材

Claims (5)

  1. 円筒体であって、前記円筒体の正面側に開口部を有し、前記円筒体の背面側の上部に、空気を流入させるための流入口を有し、前記円筒体の正面側の上部に、空気を流出させるための流出口を有する外槽と、
    前記外槽内に設けられた円筒体であって、正面側に開口部を有し、円筒体を貫通する多数の孔を備え、正面側の開口部から内部に洗濯物を出し入れできる内槽と、
    前記外槽の開口部および前記内槽の開口部を開閉するために設けられた扉と、
    前記内槽を回転させるための駆動手段と、
    空気を加熱する加熱手段と、
    前記加熱空気を、前記流入口を介して前記内槽内に送風し、前記流出口を介して排気する送風・排気手段と、
    前記加熱空気が、前記流入口から前記内槽内に流入して前記流出口から流出するように、前記外槽の正面側および背面側の途中において、互いに対向する前記外槽の内周面および前記内槽の外周面間の隙間を塞ぐシール部材と、
    を含み、
    洗濯物を洗う洗い運転と、
    洗濯物を脱水する脱水運転と、
    洗濯物を乾燥させる乾燥運転と、
    を実行し得ることを特徴とする、洗濯脱水乾燥装置。
  2. 前記流入口は、回転駆動中の前記内槽内の洗濯物によって塞がれないように、上面視において、前記内槽の回転軸から直交方向に離間して配置されていることを特徴とする、請求項1記載の洗濯脱水乾燥装置。
  3. 前記流出口は、上面視において、前記内槽の回転軸に対して前記流入口の反対側に配置されていることを特徴とする、請求項2記載の洗濯脱水乾燥装置。
  4. 前記シール部材は、周囲温度によって形状が変化する部材と前記形状が変化する部材を被覆する弾性部材とを含んでおり、前記洗い運転および前記脱水運転における周囲温度では、径方向における前記外槽と前記内槽との間に隙間を形成し、前記乾燥運転において前記周囲温度が上昇すると、前記隙間を塞ぐことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の洗濯脱水乾燥装置。
  5. 前記形状が変化する部材が、形状記憶合金で形成されていることを特徴とする、請求項4記載の洗濯脱水乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017055861A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 衣類乾燥装置
CN115323721A (zh) * 2021-04-26 2022-11-11 惠而浦公司 用于洗涤机与烘干机组合设备的动态密封件

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