JP2007108979A - プロジェクト計画妥当性チェック方法、及びそのプログラム - Google Patents

プロジェクト計画妥当性チェック方法、及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 入力されたプロジェクトに関するデータに含まれる語彙の重要度に応じて、最適な承認者を設定する。
【解決手段】 入力されたプロジェクトの計画の作成内容を示すデータであるプロジェクト計画作成データをチェックするプロジェクト計画妥当性チェック方法は、前記プロジェクト計画作成データを取得し、少なくとも、所定の語彙と、前記作成内容を承認すべきユーザである第1の承認者を識別する第1承認者識別情報と、が関連付けられたデータ群からなる語彙承認者関連情報に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記語彙を抽出し、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報と、前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第1承認者識別情報とを照合し、前記照合の結果に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクトの計画作成支援に関する。
プロジェクトの計画作成を支援するためのプロジェクト管理ツールとして様々な製品が提供されている。例えば、ツールが出力する画面項目を入力していけば、ある程度の整合性がとれたプロジェクト計画を策定できるようになっている。
したがって、プロジェクト運営経験の浅いプロジェクトマネージャであっても、同ツールが用意した必要項目を埋めていくだけで、ある程度辻褄の合うプロジェクト計画を策定することが可能になってきた。
例えば、特許文献1では、プロジェクトに影響を与えるリスクにつき、複数のリスク項目間の影響関係を考慮して正確に評価している。
特開2005−190402号公報
しかし、このようなツールは単に計画に必須な項目を埋めるだけのものであって、入力された項目内容の正しさ、すなわち、作業の重要度に応じた内容が設定されているのかどうかをチェックできるものではなかった。従って、経験の浅い管理者がこのようなツールを利用しても、信頼性の高いプロジェクト計画を立てることは困難であった。
言い換えれば、このようなツールを利用することで、実は内容に不備が含まれていたとしても見た目上は形の整ったプロジェクト計画ができてしまうため、プロジェクト遂行段階毎に潜むタスクの重要度を隠蔽する傾向があり、経験の浅いプロジェクトマネージャでは、そうしたリスクの潜むタスクを見落としがちになる。例えば、上司による承認処理が必要な契約要綱に関するタスクであるにも関わらず承認者のアサイン漏れがあったり、開発試作前段階の最終レビューが必要なタスクでレビューの必要性を理解できず、レビュー設定漏れがあったりがする。こうした不備を含んだ状態のままのプロジェクト計画に沿ってプロジェクトを遂行した場合、後に手戻りが発生する原因となり、後々にプロジェクト計画を大幅に見直す必要に迫られる。
上記の課題に鑑み、本発明では、プロジェクトに関するデータが入力された場合、そのデータに含まれる語彙に応じて、最適な承認者を設定するプロジェクト計画妥当性チェック方法、及びそのプログラムを提供する。
本発明にかかる、プロジェクトの計画に関するデータであるプロジェクト計画作成データをチェックするプロジェクト計画妥当性チェック方法は、前記プロジェクト計画作成データを取得し、少なくとも、所定の語彙と、前記プロジェクトの計画内容を承認すべきユーザである第1の承認者を識別する第1承認者識別情報と、が関連付けられたデータ群からなる語彙承認者関連情報に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記語彙を抽出し、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報と、前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第1承認者識別情報とを照合し、前記照合の結果に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報を変更する。
このように構成することにより、プロジェクト計画作成データに誤った承認者が設定されていた場合でも、そのプロジェクト計画作成データに含まれる語彙に応じて、最適な第1承認者を設定することができる。
本発明にかかる前記プロジェクト計画妥当性チェック方法は、さらに、前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第2承認者識別情報を前記プロジェクト計画作成データに設定する。
このように構成することにより、知識や経験等の観点から、そのプロジェクトや作業項目に関して最適な第2承認者を設定することができる。
本発明にかかる、プロジェクトの計画に関するデータであるプロジェクト計画作成データをチェックする処理を、コンピュータに実行させるプロジェクト計画妥当性チェックプログラムは、前記プロジェクト計画作成データを取得する取得処理と、少なくとも、所定の語彙と、前記プロジェクトの計画内容を承認すべきユーザである第1の承認者を識別する第1承認者識別情報と、が関連付けられたデータ群からなる語彙承認者関連情報に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記語彙を抽出する語彙抽出処理と、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報と、前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第1承認者識別情報とを照合する第1承認者照合処理と、前記第1承認者照合処理の照合結果に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報を変更する第1承認者変更処理と、を、コンピュータに実行させる。
このように構成することにより、プロジェクト計画作成データに誤った承認者が設定されていた場合でも、そのプロジェクト計画作成データに含まれる語彙に応じて、最適な第1承認者を設定することができる。
本発明を用いることにより、プロジェクトに関するデータが入力された場合、そのデータに含まれる語彙に応じて、最適な承認者を設定することができる。
本発明では、計画者(ユーザ)がプロジェクト管理ツールを使って必要項目を入力する際に、従来、その項目の重要性を意識しなかった計画者により入力された入力情報から語彙(例えば、「契約」など)を取得し、その語彙に応じた処理を行う。
具体的には、プロジェクト計画段階で設定された属性値(作業内容など)と、その評価基準となる語彙とを比較し、その内容に応じた処理する(プロジェクト計画の妥当性をチェックする)。
本発明では、作業項目定義画面として複数の入力項目を備えた画面を出力し、該画面に対して入力された文字データを語彙単位に分解し、所定の語彙(キーワード)と承認者ランクを関連付けて登録してある語彙テーブルを参照して分解した語彙がキーワードであるかを判断し、その語彙がキーワードである場合、その語彙に対応する承認者ランクを判別し、承認者項目欄に該承認者ランクに相当するメンバが設定されていなかった場合には、該承認者ランクに相当するメンバを設定し直し、再設定した旨を通知する。
このようにすることにより、作業内容に応じた適切な承認者を確実に設定することが可能になる。
図1は、本発明にかかるプロジェクト計画妥当性チェックプログラムの概要を示す。プロジェクト計画妥当性チェックシステム1は、語彙承認者関連情報8を備えており、取得処理2、語彙抽出処理3、第1承認者照合処理4、第1承認者変更処理5、第2承認者設定処理6、変更通知処理7を行う。
語彙承認者関連情報8は、少なくとも、所定の語彙(例えば、‘契約’やプロジェクトの規模または費用等を表す語彙、等)と、前記作成内容を承認すべきユーザである第1の承認者を識別する第1承認者識別情報(例えば、以下の実施形態で言えば承認者IDに相当する)と、が関連付けられたデータ群からなる。語彙承認者関連情報8は、以下の実施形態でいえば、評価語彙集テーブルに相当する。語彙承認者関連情報8では、プロジェクト計画の内容として重要な語彙が予め登録されているとともに、その語彙に関連する事象に適切な承認者が登録されている。
さらに、語彙承認者関連情報8には、その登録されている語彙に関連する事象について所定の知識または経験を有するユーザである第2の承認者を識別する第2承認者識別情報(例えば、以下の実施形態で言えば公開承認者IDに相当する)が含まれている。
取得処理2では、ユーザにより入力されたプロジェクトの計画に関するデータ(プロジェクト計画作成データ)を取得する。プロジェクト計画作成データは、プロジェクト単位、または、該プロジェクトを構成する作業項目単位のデータである。以下の実施形態で言えば、それぞれプロジェクト管理テーブル、作業項目テーブルに格納されるデータことである。
語彙抽出処理3では、プロジェクト計画作成データに含まれる語彙のうち、語彙承認者関連情報8に格納されている語彙と一致するものを抽出する。これにより、プロジェクト計画作成データに含まれる語彙のうち重要な語彙のみを取得することができる。
第1承認者照合処理4では、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報と、前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第1承認者識別情報とを照合する。これにより、ユーザが入力した承認者に関する情報が妥当(適切)か否かを判断することができる。
第1承認者変更処理5では、前記第1承認者照合処理4の照合結果に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報を変更する。これにより、ユーザが入力した第1次承認者(以下の実施形態では承認者に相当する)が妥当でない(適切でない)と判断された場合、妥当な承認者に修正することができる。
第2承認者設定処理6では、語彙承認者関連情報8から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第2承認者識別情報を前記プロジェクト計画作成データに設定する。これにより、知識や経験等の観点から、そのプロジェクトについて最適な第2次承認者(以下の実施形態では公開承認者に相当する)を設定することができ、入力された情報に関して第1次及び第2次承認者により二重チェックを図ることができる。
変更通知処理7では、第1承認者変更処理5により前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報が変更された場合、その旨の通知を出力する。例えば、以下の実施形態で言えば、承認者がシステム側で変更された場合にその旨を知らせるために表示させる旗マーク等に相当する。これにより、システム側で入力されたデータを変更した旨をユーザに通知することができる。
それでは、以下に本発明の実施形態について詳述する。
図2は、本実施形態におけるプロジェクト計画妥当性チェックシステムの構成の概要を示す。本実施形態におけるプロジェクト計画妥当性チェックシステム10は、プロジェクト計画妥当性チェック装置18と、入出力装置19とから構成される。
プロジェクト計画妥当性チェック装置18は、入出力装置19から入力された所定の項目の入力が妥当か否かを判断し、その判断結果に基づいて所定の処理を行う。プロジェクト計画妥当性チェック装置18は、少なくとも、記憶部16と、制御部17とからなる。
記憶部16には、評価語彙集テーブル11、承認者ランクテーブル12、ユーザ管理テーブル13、作業項目テーブル14、及びプロジェクト管理テーブル15が格納されている。制御部17では、本実施形態にかかるプロジェクト計画妥当性チェック処理17a及びその他のプロジェクト計画妥当性チェック装置18の動作に関する制御が行われる。
評価語彙集テーブル11は、評価の対象となる語彙情報と、その語彙に関する事象について承認すべきユーザ(承認者)の情報とを関係付けたテーブルである。承認者ランクテーブル12は、承認者のランク情報(例えば、役職、立場)が格納されたテーブルである。ユーザ管理テーブル13は、ユーザに関する情報が格納されたテーブルである。
作業項目テーブル14は、プロジェクトを構成する要素である作業項目に関する情報が格納されたテーブルである。プロジェクト管理テーブル15は、プロジェクトに関する情報が格納されたテーブルである。
制御部17は、評価語彙集テーブル11、承認者ランクテーブル12、ユーザ管理テーブル13、作業項目テーブル14、及びプロジェクト管理テーブル15に基づいて、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aを行う。
入出力装置19は、プロジェクト計画妥当性チェック装置18に対して情報を入力したり、入力した内容やプロジェクト計画妥当性チェック装置18により処理された結果を表示等したりするためのものである。
次に、図3〜図6を用いて、プロジェクト計画妥当性チェックシステムの使用方法について説明する。
図3は、本実施形態におけるプロジェクト作業項目定義画面を示す。同図は、入出力装置19の表示部にプロジェクト作業項目定義画面20が表示されている状態を示す。プロジェクト作業項目定義画面20は、当該システムの上位システムより遷移して表示される。
プロジェクト計画の作成にあたり、ユーザはこの画面によって、プロジェクト計画の枠組みとなるデータを作成することになる。プロジェクトは、複数の作業項目(作業工程)から構成される。プロジェクト作業項目定義画面20は、この個々の作業項目に関する入力を行うための画面である。
同図において、プロジェクト作業項目定義画面20には、「作業定義」欄21、「担当者・日程定義」欄22、「文書定義」欄23と、「作業説明」ボタン24、「登録」ボタン25、「キャンセル」ボタン26が表示されている。
「作業定義」欄21は、「作業項目名」21aの入力項目からなる。「作業項目名」21aは作業項目の名称を示すものであり、同図では「初期作業」が入力されている。
「担当者・日程定義」欄22は、「開始日」22a、「終了日」22b、「最終納期」22c、「予定作業日数」22d、「担当者」22e、「承認者」22fの入力項目からなる。「開始日」22aには、「作業項目名」21aに入力した作業項目の開始日が入力される。「終了日」22bには、「作業項目名」21aに入力した作業項目の終了日が入力される。
「最終納期」22cには、最終の納期が入力される。「予定作業日数」22dには、「作業項目名」21aに入力した作業項目の予定作業日数が入力される。「担当者」22eには、「作業項目名」21aに入力した作業項目を担当する担当者名が入力される。「承認者」22fには、「作業項目名」21aに入力した作業項目を承認する承認者が入力される。
「文書定義」欄23は、「参照文書」23a、「作成文書」23bの入力項目からなる。「参照文書」23aには、「作業項目名」21aに入力した作業項目において参照する文書名が入力される。「作成文書」23bには、「作業項目名」21aに入力した作業項目において作成する文書名が入力される。
「作業説明」ボタン24を押下すると、「作業項目名」21aに入力した作業項目の作業内容を入力する画面が表示される。これについては、図4で説明する。
図4は、本実施形態におけるプロジェクト作業項目定義画面(詳細)を示す。プロジェクト作業項目定義画面(詳細)30は、図3で「作業説明」ボタン24を押下すると表示される。
プロジェクト作業項目定義画面(詳細)30には、「作業説明」入力欄31と、「閉じる」ボタン32がある。「作業説明」入力欄31には、図3の「作業項目名」21aに入力した作業項目の作業内容を入力することができる。「閉じる」ボタン32を押下すると、プロジェクト作業項目定義画面20に戻る。それでは、図3の説明に戻る。
「登録」ボタン25を押下すると、プロジェクト作業項目定義画面20及びプロジェクト作業項目定義画面(詳細)30に入力した内容が作業項目テーブル14に登録され、後述するプロジェクト計画妥当性チェック処理17aが実行される。
「キャンセル」ボタン26を押下すると、作業項目テーブル14への登録処理を行わないで当該画面を閉じる。
図5は、本実施形態におけるプロジェクト作業項目定義画面(プロジェクト計画妥当性チェック処理後)を示す。図5は、図3で「登録」ボタン25を押下して、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aが実行された後のプロジェクト作業項目定義画面20を示す。図5では、新たに、「公開承認者」22f、「チェック結果」表示欄27が表示されている。
ここで、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aとは、図3及び図4で登録した内容に評価語彙集テーブル11に格納されている語彙と一致する語彙がある場合、その語彙の重要度に応じて、その作業項目についての承認者が適切か否かをチェックする処理のことである。
図4のプロジェクト作業項目定義画面(詳細)30の「作業説明」入力欄31には、一例として、「押印された契約内容の写しを、担当の営業より入手して、契約書の作成を行なった後、顧客と契約を行います。」が入力されている。
このとき、例えば、評価語彙集テーブル11に「契約」という語彙が格納されている場合、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aでは、評価語彙集テーブル11の「契約」という語彙に基づいて、「作業説明」入力欄31に「契約」という語彙があるか否かを判別する。「作業説明」入力欄31には、40で示すように、「契約」という語彙が含まれている。そこで、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aでは、さらに、「承認者」22eに適切な承認者名が入力されているか否かの判断が実行される。
「承認者」22eに適切な承認者名が入力されていない場合、または承認者名が未入力の場合、評価語彙集テーブル11に予め設定されている承認者名を使って、システム側ではその承認者名を更新登録する。このとき、システム側において、ユーザが入力した「承認者」22eをシステム側で変更した旨を示す変更フラグを立てる。
このようにして、登録処理およびプロジェクト計画妥当性チェック処理が終了すると、図3で「承認者」22eに入力された承認者名「大西△△」が、図5では承認者名「八木□□」に変更されている。
そして、「チェック結果」欄27には、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aによるチェック結果が表示される。図5の例では、「契約作業に対する承認者が誤っていました。承認者の設定を行いました。」が表示されている。
さらに、図5では「公開承認者」22fが表示されている。公開承認者は、例えば、部、課、または、プロジェクト等の垣根を越えて設定される承認者のことである。一般的に、承認者は自身の所属する部、課、または、プロジェクト等の責任者や管理者であることが多いが、これらの者が必ずしもその作業に関する経験や知識があるとは限らない。そこで、「承認者」とは別にシステム側で予め設定されている二次承認者として「公開承認者」が設けられている。この「公開承認者」22fはプロジェクト作業項目定義画面20では表示項目となっており、この画面からは入力することができない。
次に、プロジェクトを構成する各作業項目を登録後に、ガントチャート画面を参照する場合について説明する。
図6は、本実施形態におけるプロジェクトガントチャート画面を示す。プロジェクトガントチャート画面50は、「プロジェクト名」表示部51、ガントチャート表示部52からなる。「プロジェクト名」表示欄51には、プロジェクトの名称が表示される。ガントチャート表示部52には、縦軸に「プロジェクト名」表示欄51に表示されたプロジェクトを構成する作業項目が表示され、横軸は時間軸(期間)が表示されている。
プロジェクト登録後(プロジェクトを構成する全ての作業項目について登録した後)、プロジェクトガントチャート画面50を表示すると、当該プロジェクトのガントチャートが表示される。さらに、変更フラグが立てられた作業項目に対して、「旗マーク」53が表示される。図3〜図5において作業項目「初期作業」について、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aにより変更フラグが立てられたので、図6のガントチャートでは、「作業項目:初期作業」について「旗マーク」53が表示されている。このようにすることにより、ユーザは承認者がシステム側で変更された作業項目がどれであるかを確認することができる。
なお、本実施形態では、変更された作業項目について「旗マーク」53を表示させたが、これに限定されず、例えば、反転表示や強調表示にしたり、アラーム音を出力したり、メッセージ画面等を表示させてもよい。また、本実施形態では、ガントチャート画面で「旗マーク」53を表示させたが、これに限定されず、変更された作業項目をユーザに知らせることができる画面であればどのような画面であってもよい。
次に、図7〜図11を用いて、評価語彙集テーブル11、承認者ランクテーブル12、ユーザ管理テーブル13、作業項目テーブル14、及びプロジェクト管理テーブル15について説明する。
なお、評価語彙集テーブル11、承認者ランクテーブル12、及びユーザ管理テーブル13のそれぞれに格納されている情報は予め登録されているものである。作業項目テーブル14に格納されている情報は、図3〜図5で説明したプロジェクト作業項目定義画面20及びプロジェクト作業項目定義画面(詳細)30で登録した内容である。また、本実施形態では不図示のプロジェクトそのものの情報を入力するための画面(以下、プロジェクト入力画面という)が別に存在し、その画面によって入力されたデータがプロジェクト管理テーブル15に格納される。
図7は、本実施形態における評価語彙集テーブル11の一例を示す。同図において、評価語彙集テーブル11は、「評価語彙ID」11a、「評価語彙名」11b、「承認者ランクID」11c、及び「公開承認者ID」11dのデータ項目からなる。「評価語彙ID」11aには、「評価語彙名」11bに格納されている語彙を識別するためのIDが格納されている。「評価語彙名」11bには、例えば、‘契約’、‘報告書’、‘オーダー’等のや、プロジェクトの規模に関する語彙など、承認者の設定に影響を及ぼす語彙名が格納されている。
「承認者ランクID」11cには、承認者ランクIDが格納されている。この「承認者ランクID」11cによって、承認者ランクテーブル12と関連付けられている。「公開承認者ID」11dには、公開承認者のユーザIDが格納されている。この「公開承認者ID」11dによって、ユーザ管理テーブル13と関連付けられている。
評価語彙集テーブル11において、「承認者ランクID」11cと公開承認者ID」11dとに格納される情報は、「評価語彙名」11bに格納される語彙名に応じて設定される。すなわち、語彙名の重要性が高いほど、それに対応する承認者のランクも高くなるので、その語彙名の重要性に応じて、「承認者ランクID」11cを設定する。また、語彙名の示す事象について、それに関連する知識や経験の多い人ほど、承認に関してより適切に判断することができるので、その語彙に応じて、「公開承認者ID」11dを設定する。
図8は、本実施形態における承認者ランクテーブル12の一例を示す。同図において、承認者ランクテーブル12は、「承認者ランクID」12a、及び「承認者ランク種別」12bのデータ項目からなる。
「承認者ランクID」12aには、「承認者ランク種別」12bに格納されている情報を識別するIDが格納されている。「承認者ランク種別」12aには、例えば‘部長’、‘課長’の役職等や、‘プロジェクト管理者’、‘同じプロジェクトのメンバ’等の情報を示すランク情報が格納されている。
図9は、本実施形態におけるユーザ管理テーブル13の一例を示す。同図において、ユーザ管理テーブル13は、「ユーザID」13a、「ユーザ名」13b、及び「役職」13cのデータ項目からなる。「ユーザID」13aには、ユーザを識別するIDが格納されている。「ユーザ名」13bには、ユーザの氏名が格納されている。「役職」13cには、ユーザの役職が格納されている。
図10は、本実施形態における作業項目テーブル14の一例を示す。同図において、作業項目テーブル14は、「作業項目ID」14a、「作業項目名」14b、「作業内容」14c、「担当者ID」14d、「承認者ID」14e、「公開承認者ID」14f、「開始日」14g、「終了日」14h、「レビュー日」14i、「プロジェクトID」14j、「変更フラグ」14kのデータ項目からなる。
「作業項目ID」14aには、作業項目を識別するIDが格納される。「作業項目名」14bには、プロジェクト作業項目定義画面20の「作業項目名」21aに入力された作業項目の名称が格納される。「作業内容」14cには、プロジェクト作業項目定義画面(詳細)30の「作業説明」入力欄31に入力された情報が格納される。
「担当者ID」14dには、プロジェクト作業項目定義画面20の「担当者」22eに入力された担当者名に対応するユーザIDが格納される。「担当者ID」14dによって、ユーザ管理テーブル13と関連付けられている。
「承認者ID」14eには、プロジェクト作業項目定義画面20の「承認者」22fに入力された担当者名に対応するユーザIDが格納される。「承認者ID」14eによって、ユーザ管理テーブル13と関連付けられている。「公開承認者ID」14fには、公開承認者のユーザIDが格納される。「公開承認者ID」14fによって、ユーザ管理テーブル13と関連付けられている。
「開始日」14gには、プロジェクト作業項目定義画面20の「開始日」22aに入力された日付が格納される。「終了日」14hには、プロジェクト作業項目定義画面20の「終了日」22hに入力された日付が格納される。「レビュー日」14iには、レビュー日が格納される。
「プロジェクトID」14jには、作業項目が属するプロジェクトを識別するIDが格納される。「プロジェクトID」14jによって、プロジェクト管理テーブル15と関連付けられている。「変更フラグ」14kには、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aによって「承認者ID」14eが変更された旨を示す情報(変更フラグ)が格納される。
図11は、本実施形態におけるプロジェクト管理テーブル15の一例を示す。同図において、プロジェクト管理テーブル15は、「プロジェクトID」15a、「プロジェクト名」15b、「プロジェクト概要」15c、「規模」15d、「金額」15e、「承認者ID」15f、「公開承認者ID」15g、「開始日」15h、「終了日」15i、「メンバID」15j、「変更フラグ」15kのデータ項目からなる。上述の通り、プロジェクト管理テーブル15に格納されるデータは、不図示のプロジェクト入力画面で入力されたデータである。
「プロジェクトID」15aには、プロジェクト名を識別するIDが格納される。「プロジェクト名」15bには、プロジェクトの名称が格納される。「プロジェクト概要」15cには、プロジェクトの内容の説明が格納される。「規模」15dには、プロジェクトの規模(月単位の作業時間)が格納される。「金額」15eには、プロジェクトのコストが格納される。
「承認者ID」15fには、プロジェクトの承認者に対応するユーザIDが格納される。「公開承認者ID」15gには、公開承認者のユーザIDが格納される。「開始日」15hには、プロジェクトの開始日が格納される。「終了日」15iには、プロジェクトの終了日が格納される。
「メンバID」15jには、プロジェクトのメンバのユーザIDが格納される。「変更フラグ」15kには、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aによって「承認者ID」14eが変更された旨を示す情報(変更フラグ)が格納される。
次に、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aについて説明する。
図12は、本実施形態におけるプロジェクト計画妥当性チェック処理17aのフローチャートを示す。図3のプロジェクト作業項目定義画面20で「登録」ボタン25が押下されると、プロジェクト作業項目定義画面20及びプロジェクト作業項目定義画面(詳細)30で入力されたデータが入出力装置19からプロジェクト計画妥当性チェック装置18へ送信される。送信されたそれらのデータは、制御部17の制御により、作業項目テーブル14へレコード単位で格納される。
次に、制御部17は、記憶部16の所定の領域に格納されているプロジェクト計画妥当性チェック処理17aを実行するプログラムを読み出す。そのプログラムに基づいて、制御部17は図12のフローを実行する。
まず、制御部17は、作業項目テーブル14に登録されたレコード群のうち直近に登録されたレコード(以下、作業項目レコードという。)を取得する。そして、制御部17は、その取得したレコード内のデータ項目「作業内容」14cに格納されたテキスト情報を読み出して、一般的に用いられている公知の日本語長文分解方式等の技術により、そのテキストを要素(例えば、名詞、動詞、助詞、助動詞等のテキストを構成する語彙のこと)に分解する(ステップ1、以下、ステップを「S」と称する)。
次に、制御部17は、評価語彙集テーブル11から「評価語彙名」11bを取得し、その「評価語彙名」11bの評価語彙と、S1の分解処理で得られた要素とを照合する(S2)。
S2の照合処理の結果、評価語彙集テーブル11の語彙名と一致する要素がない場合(S3で「No」へ進む)には、制御部17は本フローを終了する。
S2の照合処理の結果、評価語彙集テーブルの語彙名と一致する要素がある場合(S3で「Yes」へ進む)、制御部17は、その要素に応じた承認者か否かを判断する(S4)。ここでは、まず、制御部17は、作業項目レコードの「承認者ID」14eに格納されているユーザIDを読み出す。そして、制御部17は、ユーザ管理テーブル13を参照して、その読み出したユーザIDに対応する「役職」13cを取得する。さらに、制御部17は、承認者ランクテーブル12を参照して、その取得した「役職」13cに一致する「承認者ランク種別」12bに対応する「承認者ランクID」12aを取得する。これにより、承認者の承認者ランク種別を取得することができる。
さらに、制御部17は、評価語彙集テーブル11から、上記で一致した「評価語彙名」11bに対応する「承認者ランクID」11cを取得する。そして、制御部17は、取得した「承認者ランクID」12aと取得した「承認者ランクID」11cとが一致するか否かを判断する。このようにして、S4の処理が行われる。なお、S4での判定条件として、その取得した「承認者ランクID」12aが、その取得した「承認者ランクID」11c以上の場合、「Yes」へ進み、そうでない場合、「No」へ進むとしてもよい。
S4で、取得した「承認者ランクID」12aと取得した「承認者ランクID」11cとが一致した場合(S4で「Yes」へ進む)、S7の処理へ進む。
S4で、取得した「承認者ランクID」12aと取得した「承認者ランクID」11cとが一致しない場合(S4で「No」へ進む)、制御部17は、作業項目テーブル14の「承認者ID」14eに格納されているユーザIDを、その要素に応じた承認者のユーザIDへ更新する(S5)。すなわち、制御部17は、評価語彙集テーブル11から、上記で一致した「評価語彙名」11bに対応する「承認者ランクID」11cを取得する。制御部17は、承認者ランクテーブル12とユーザ管理テーブル13とを関連付けて、その「承認者ランクID」11cに該当するその作業項目を承認すべき部長または課長等のユーザIDを取得する。そして、制御部17は、この取得したユーザIDで作業項目テーブル14の「承認者ID」14eを更新する。
S5の処理後、作業項目テーブル14内の当該作業項目レコードに対応する「変更フラグ」15kをONにする(S6)。例えば、「変更フラグ」14kに「1」または「ON」等を格納する。S6の処理後、S7の処理へ進む。
次に、S4で「Yes」へ進んだ場合、または、S6の処理が完了した場合、その要素に応じた公開承認者のユーザIDが評価語彙集テーブル11の「公開承認者ID」11dに登録されているときには、制御部17は、その「公開承認者ID」11dのユーザIDを作業項目テーブル14内の当該作業項目レコードに対応する「公開承認者ID」14fにセットする(S7)。
S7の終了後、制御部17は、他に一致する要素があるか否かを判断する(S8)。他に一致する要素がある場合(S8で「Yes」へ進む)、S4の処理へ戻る。他に一致する要素がない場合(S8で「Yes」へ進む)、本フローは終了する。
S4〜S8は、S2の照合処理により一致した要素の数だけ繰り返される。なお、この場合(分解された要素が複数の「評価語彙名」11bと一致する場合)、各「評価語彙名」11bに対応する承認者ID及び公開承認者IDを設定する。したがって、複数の語彙が一致する場合には承認者IDや公開承認者IDがそれぞれ複数設定される場合もある。
上記では、一例としてプロジェクト作業項目定義画面20の「登録」ボタン25を押下した場合に実行されるプロジェクト計画妥当性チェック処理17aについて説明したが、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aは不図示のプロジェクト入力画面の「登録」ボタンを押下した場合にも実行される。この場合には、作業項目テーブル14の代わりに、プロジェクト管理テーブル15が参照・更新される。この場合について、図12のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、不図示のプロジェクト入力画面で「登録」ボタンが押下されると、このプロジェクト入力画面で入力されたデータが入出力装置19からプロジェクト計画妥当性チェック装置18へ送信される。その送信されたデータは、制御部17の制御により、プロジェクト管理テーブル15へレコード単位で格納される。
次に、制御部17は、記憶部16の所定の領域に格納されているプロジェクト計画妥当性チェック処理17aを実行するプログラムを読み出す。そのプログラムに基づいて、制御部17は図12のフローを実行する。
まず、制御部17は、プロジェクト管理テーブル15に登録されているレコード群のうち、直近に登録されたレコード(以下、プロジェクト管理レコードという。)を取得する。そして、制御部17は、本実施形態では一例として、その取得したレコード内のデータ項目のうち、例えば、「規模」15dと「金額」15eに格納されたテキスト情報を読み出して、一般的に用いられている公知の日本語長文分解方式等の技術により、そのテキストを要素(例えば、名詞、動詞、助詞、助動詞等のテキストを構成する語彙のこと)に分解できる場合には分解する(S1)。この例では、対象となるプロジェクト管理レコードが図11の第1レコードであるとする。そうすると、「規模」15dと「金額」15eにはそれぞれ「500H/月」と「8,000,000円」が格納されており、本実施形態において、これらは既に最小単位の要素の形式であるので分解されない。
次に、制御部17は、評価語彙集テーブル11から「評価語彙名」11bを取得し、その「評価語彙名」11bの評価語彙と、S1の分解処理で得られた要素とを照合する(S2)。
S2の照合処理の結果、評価語彙集テーブル11の語彙名と一致する要素がない場合(S3で「No」へ進む)には、制御部17は本フローを終了する。
S2の照合処理の結果、評価語彙集テーブル11の語彙名と一致する要素がある場合(S3で「Yes」へ進む)、制御部17は、その要素に応じた承認者か否かを判断する(S4)。ここでは、まず、制御部17は、プロジェクト管理レコードの「承認者ID」15fに格納されているユーザIDを読み出す。そして、制御部17は、ユーザ管理テーブル13を参照して、その読み出したユーザIDに対応する「役職」13cを取得する。さらに、制御部17は、承認者ランクテーブル12を参照して、その取得した「役職」13cに一致する「承認者ランク種別」12bに対応する「承認者ランクID」12aを取得する。これにより、承認者の承認者ランク種別を取得することができる。
さらに、制御部17は、評価語彙集テーブル11から、上記で一致した「評価語彙名」11bに対応する「承認者ランクID」11cを取得する。そして、制御部17は、取得した「承認者ランクID」12aと取得した「承認者ランクID」11cとが一致するか否かを判断する。このようにして、S4の処理が行われる。なお、S4での判定条件として、その取得した「承認者ランクID」12aが、その取得した「承認者ランクID」11c以上の場合、「Yes」へ進み、そうでない場合、「No」へ進むとしてもよい。
S4で、取得した「承認者ランクID」12aと取得した「承認者ランクID」11cとが一致した場合(S4で「Yes」へ進む)、S7の処理へ進む。
S4で、取得した「承認者ランクID」12aと取得した「承認者ランクID」11cとが一致しない場合(S4で「No」へ進む)、制御部17は、プロジェクト管理テーブル15の「承認者ID」15fに格納されているユーザIDを、その要素に応じた承認者のユーザIDへ更新する(S5)。すなわち、制御部17は、評価語彙集テーブル11から、上記で一致した「評価語彙名」11bに対応する「承認者ランクID」11cを取得する。制御部17は、承認者ランクテーブル12とユーザ管理テーブル13とを関連付けて、その「承認者ランクID」11cに該当するその作業項目を承認すべき部長または課長等のユーザIDを取得する。そして、制御部17は、この取得したユーザIDでプロジェクト管理テーブル15の「承認者ID」15fを更新する。
S5の処理後、プロジェクト管理テーブル15内の当該プロジェクト管理レコードに対応する「変更フラグ」15kをONにする(S6)。例えば、「変更フラグ」15kに「1」または「ON」等を格納する。S6の処理後、S7の処理へ進む。
次に、S4で「Yes」へ進んだ場合、または、S6の処理が完了した場合、その要素に応じた公開承認者のユーザIDが評価語彙集テーブル11の「公開承認者ID」11dに登録されているときには、制御部17は、その「公開承認者ID」11dのユーザIDをプロジェクト管理テーブル15内の当該プロジェクト管理レコードに対応する「公開承認者ID」15gにセットする(S7)。
S7の終了後、制御部17は、他に一致する要素があるか否かを判断する(S8)。他に一致する要素がある場合(S8で「Yes」へ進む)、S4の処理へ戻る。他に一致する要素がない場合(S8で「Yes」へ進む)、本フローは終了する。
S4〜S8は、S2の照合処理により一致した要素の数だけ繰り返される。なお、この場合(分解された要素が複数の「評価語彙名」11bと一致する場合)、各「評価語彙名」11bに対応する承認者ID及び公開承認者IDを設定する。したがって、複数の語彙が一致する場合には承認者IDや公開承認者IDがそれぞれ複数設定される場合もある。
このようにすることにより、プロジェクトの規模や金額の大きさに基づいて、ユーザにより登録された承認者が適切であるか否かを判断し、適切でない場合には、適切な承認者を設定することができる。また、知識や経験等の観点から、そのプロジェクトについて最適な公開承認者を設定することができる。
なお、本実施形態では、作業項目テーブル14については「作業内容」14c、プロジェクト管理テーブルについては「規模」15d及び「金額」15eのデータ項目を、プロジェクト計画妥当性チェック処理17aのチェックの対象としたが、これに限定されず、チェックの対象はどのようなデータ項目であってもよい。例えば、進捗状況が遅れている、すなわち、予め設定していた工数(時間)に対してどのぐらい遅れているかの状況(遅れ幅)に応じて、承認者が設定されるようにしてもよい(進捗状況が遅れるほど、より上位ランクの承認者を設定する)。
また、本実施形態では、画面に入力した内容をテーブルに登録するタイミングでプロジェクト計画妥当性チェック処理を行ったために作業項目テーブル14のレコード単位またはプロジェクト管理テーブル15のレコード単位でプロジェクト計画妥当性チェック処理がなされたが、これに限定されず、例えば、CSV形式等で複数の作業項目に関する情報(複数レコード数分)や複数のプロジェクトに関する情報(複数レコード数分)が入力されたファイルを読み込んで、プロジェクト計画妥当性チェック処理をするようにしてもよい。
図13は、本実施形態におけるプロジェクト計画妥当性チェックシステムのハードウェア環境の構成ブロック図である。同図においてプロジェクト計画妥当性チェックシステム1は、制御装置(CPU)62、リードオンリメモリ(ROM)63、ランダムアクセスメモリ(RAM)66、通信インターフェース(以下、インターフェースをI/Fという)64、記憶装置67、出力I/F61、入力I/F65、可搬型記憶媒体の読み取り装置68、およびこれらの全てが接続されたバス69、出力I/F61に接続している出力装置70、入力I/F65に接続している入力装置71によって構成されている。
記憶装置67としてはハードディスク、磁気ディスクなど様々な形式の記憶装置を使用することができる。このような記憶装置67、またはROM63には、上記の実施形態で用いたフローのプログラムが格納されている。また、記憶装置67には、上記の実施形態で用いた評価語彙集テーブル11、承認者ランクテーブル12、ユーザ管理テーブル13、作業項目テーブル14、プロジェクト管理テーブル15、及びその他のテーブル群が格納されている。
上記のプログラムは、プログラム提供者側からネットワーク72、および通信I/F64を介して、例えば記憶装置67に格納されることも、また市販され、流通している可搬型記憶媒体に格納され、読み取り装置68にセットされて、制御装置62(制御部17に相当する)によって実行されることも可能である。可搬型記憶媒体としてはCD−ROM、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカードなど様々な形式の記憶媒体を使用することができ、このような記憶媒体に格納されたプログラムが読み取り装置68によって読み取られる。
また、入力装置71には、キーボード、マウス、または電子カメラ、マイク、スキャナ、センサ、タブレットなどを用いることが可能である。また、出力装置70には、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどを用いることが可能である。また、ネットワーク72は、インターネット、LAN、WAN、専用線、有線、無線等の通信網であってよい。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。
以上より、本発明の実施形態によれば、プロジェクト運営経験が浅いプロジェクトマネージャでも、確実なプロジェクト計画を立てられるようになる。
また、見知った承認者やレビュアーを設定することで来る先入観(あの人なら大丈夫)をもけん制し、概要素に関する知識について同等以上の承認者・レビュアーを設定したり、客観的な検証が行える人を設定したりすることができる。
(付記1)
プロジェクトの計画に関するデータであるプロジェクト計画作成データをチェックする処理を、コンピュータに実行させるプロジェクト計画妥当性チェックプログラムであって、
前記プロジェクト計画作成データを取得する取得処理と、
少なくとも、所定の語彙と、前記プロジェクトの計画内容を承認すべきユーザである第1の承認者を識別する第1承認者識別情報と、が関連付けられたデータ群からなる語彙承認者関連情報に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記語彙を抽出する語彙抽出処理と、
前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報と、前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第1承認者識別情報とを照合する第1承認者照合処理と、
前記第1承認者照合処理の照合結果に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報を変更する第1承認者変更処理と、
を、コンピュータに実行させるプロジェクト計画妥当性チェックプログラム。
(付記2)
プロジェクトの計画に関するデータであるプロジェクト計画作成データをチェックするプロジェクト計画妥当性チェック方法であって、
前記プロジェクト計画作成データを取得し、
少なくとも、所定の語彙と、前記プロジェクトの計画内容を承認すべきユーザである第1の承認者を識別する第1承認者識別情報と、が関連付けられたデータ群からなる語彙承認者関連情報に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記語彙を抽出し、
前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報と、前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第1承認者識別情報とを照合し、
前記照合の結果に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報を変更する、
ことを特徴とするプロジェクト計画妥当性チェック方法。
(付記3)
前記語彙承認者関連情報には、さらに、前記語彙に関連する事項について所定の知識または経験を有するユーザである第2の承認者を識別する第2承認者識別情報が含まれている
ことを特徴とする付記2に記載のプロジェクト計画妥当性チェック方法。
(付記4)
前記プロジェクト計画妥当性チェック方法は、さらに、
前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第2承認者識別情報を前記プロジェクト計画作成データに設定する
ことを特徴とする付記3に記載のプロジェクト計画妥当性チェック方法。
(付記5)
前記語彙の抽出を行う場合には、前記プロジェクト計画作成データを語彙ごとに分解し、
前記分解により得られた前記語彙と、前記語彙承認者関連情報に含まれる前記語彙とを照合し、
前記照合の結果、一致した前記語彙を取得する
ことを特徴とする付記2に記載のプロジェクト計画妥当性チェック方法。
(付記6)
前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報を変更する場合には、前記照合の結果、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報と前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第1承認者識別情報とが一致しないとき、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報を、前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第1承認者識別情報に変更する
ことを特徴とする付記2に記載のプロジェクト計画妥当性チェック方法。
(付記7)
前記プロジェクト計画妥当性チェック方法は、さらに、
前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報が変更された場合、その旨の通知を出力する
ことを特徴とする付記2に記載のプロジェクト計画妥当性チェック方法。
本発明にかかるプロジェクト計画妥当性チェックプログラムの概要を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクト計画妥当性チェックシステムの構成の概要を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクト作業項目定義画面を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクト作業項目定義画面(詳細)を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクト作業項目定義画面(プロジェクト計画妥当性チェック処理後)を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクトガントチャート画面を示す図である。 本実施形態における評価語彙集テーブル11の一例を示す図である。 本実施形態における承認者ランクテーブル12の一例を示す図である。 本実施形態におけるユーザ管理テーブル13の一例を示す図である。 本実施形態における作業項目テーブル14の一例を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクト管理テーブル15の一例を示す図である。 本実施形態におけるプロジェクト計画妥当性チェック処理17aのフローチャートを示す図である。 本実施形態におけるプロジェクト計画妥当性チェックシステムのハードウェア環境の構成ブロック図である。
符号の説明
1 プロジェクト計画妥当性チェックシステム
2 取得処理
3 語彙抽出処理
4 第1承認者照合処理
5 第1承認者変更処理
6 第2承認者設定処理
7 変更通知処理
8 語彙承認者関連情報
10 プロジェクト計画妥当性チェックシステム
11 評価語彙集テーブル
12 承認者ランクテーブル
13 ユーザ管理テーブル
14 作業項目テーブル
15 プロジェクト管理テーブル
16 記憶部
17 制御部
18 プロジェクト計画妥当性チェック装置
19 入出力装置

Claims (3)

  1. プロジェクトの計画に関するデータであるプロジェクト計画作成データをチェックするプロジェクト計画妥当性チェック方法であって、
    前記プロジェクト計画作成データを取得し、
    少なくとも、所定の語彙と、前記プロジェクトの計画内容を承認すべきユーザである第1の承認者を識別する第1承認者識別情報と、が関連付けられたデータ群からなる語彙承認者関連情報に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記語彙を抽出し、
    前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報と、前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第1承認者識別情報とを照合し、
    前記照合の結果に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報を変更する、
    ことを特徴とするプロジェクト計画妥当性チェック方法。
  2. 前記プロジェクト計画妥当性チェック方法は、さらに、
    前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第2承認者識別情報を前記プロジェクト計画作成データに設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト計画妥当性チェック方法。
  3. プロジェクトの計画に関するデータであるプロジェクト計画作成データをチェックする処理を、コンピュータに実行させるプロジェクト計画妥当性チェックプログラムであって、
    前記プロジェクト計画作成データを取得する取得処理と、
    少なくとも、所定の語彙と、前記プロジェクトの計画内容を承認すべきユーザである第1の承認者を識別する第1承認者識別情報と、が関連付けられたデータ群からなる語彙承認者関連情報に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記語彙を抽出する語彙抽出処理と、
    前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報と、前記語彙承認者関連情報から得られる前記抽出された前記語彙に対応する前記第1承認者識別情報とを照合する第1承認者照合処理と、
    前記第1承認者照合処理の照合結果に基づいて、前記プロジェクト計画作成データに含まれる前記第1承認者識別情報を変更する第1承認者変更処理と、
    を、コンピュータに実行させるプロジェクト計画妥当性チェックプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010084570A1 (ja) * 2009-01-20 2010-07-29 株式会社日立製作所 プロジェクト管理支援装置
JP2013109503A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Hitachi Solutions East Japan Ltd ガントチャート差分表示装置
JP2014527238A (ja) * 2011-08-31 2014-10-09 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 携帯端末機のスケジュール管理方法及び装置
JP7421943B2 (ja) 2020-02-14 2024-01-25 株式会社ラクス 情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法

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