JP2007108964A - 誘導システムおよび誘導方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
複数の火炎・ガス検出ユニットにより、対象空間の火煙および/またはガスを検出し、安全な方向への避難を誘導指示する。
【解決手段】
火炎・ガス検出ユニットU1,U2は、光発射部111、光検出部112、方位・距離検出部113からなるレーザレーダ11と、スペクトルアナライザ12と、誘導指示装置13(避難経路情報記憶装置14と、避難経路表示装置15と、方位情報および距離情報に基づき避難経路情報記憶装置14内の避難経路情報を参照して最適な避難経路を決定し少なくとも1つの避難経路表示装置15に表示させる制御装置16を有する)とを備えており、それぞれが独立して火煙および/またはガスの検出を行う。
【選択図】 図1
複数の火炎・ガス検出ユニットにより、対象空間の火煙および/またはガスを検出し、安全な方向への避難を誘導指示する。
【解決手段】
火炎・ガス検出ユニットU1,U2は、光発射部111、光検出部112、方位・距離検出部113からなるレーザレーダ11と、スペクトルアナライザ12と、誘導指示装置13(避難経路情報記憶装置14と、避難経路表示装置15と、方位情報および距離情報に基づき避難経路情報記憶装置14内の避難経路情報を参照して最適な避難経路を決定し少なくとも1つの避難経路表示装置15に表示させる制御装置16を有する)とを備えており、それぞれが独立して火煙および/またはガスの検出を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の火炎および/またはガス検出ユニットにより、対象空間の火煙および/またはガスを検出し、安全な方向への避難を誘導指示する誘導システムおよび誘導方法に関する。
従来、大気中に浮遊するエアロゾル(気体中に存在する液体あるいは固体の微小粒子)を複数の検出局により検出することで、テロ等による有害ガスを検出し警報を発するシステムが知られている(特許文献1参照)。
この種のシステム9では、図8に示すように、何れかの検出局91(S1,S2,S3で示す)が有害ガス発生を検出したときは、当該検出局91により有害ガス発生の事実が中央局92に通知され、中央局92は警戒信号CTNを施設93(B1,B2で示す)に送信する。施設93では、周囲の人々に有害ガス発生の事実を知らせたり、避難経路を知らせたりする。これにより、人々は速やかに安全な場所に避難することができる。
特開2000−22641公報
しかし、中央局92が警戒信号CTNを無線で送信しているので、中央局92の送信設備や施設93の受信設備が破壊されている場合には、たとえば、テロ等により有害ガスが発生したときに、システムが機能しない。また、中央局92の送信設備や施設93の受信設備が破壊されていない場合であっても、たとえば施設93の外にいる人々には有害ガスの発生事実を知らせることができなかったり、避難経路を正確に知らせることができなかったりするという問題がある。
テロ等による有害ガスの発生に限らず、事故等により火災が発生したようなときに図8のシステムにより火煙や有害ガスを検出して火災を知らせる場合にも、上記と同様の問題が生じる。
テロ等による有害ガスの発生に限らず、事故等により火災が発生したようなときに図8のシステムにより火煙や有害ガスを検出して火災を知らせる場合にも、上記と同様の問題が生じる。
本発明の目的は、上記の問題を解決することであり、複数の火炎および/またはガス検出ユニットにより、対象空間の火煙および/またはガスを検出し、安全な方向への避難を誘導指示する誘導システムおよび誘導方法を提供することにある。
本発明の災害時誘導システムは、対象空間の火煙および/またはガスを検出し、安全な方向への避難を誘導指示する誘導システムであって、
前記誘導システムは、前記火煙および/または前記ガスの検出と誘導指示とを行うそれぞれ独立した複数の火炎および/またはガス検出ユニットを有し、
各火炎および/またはガス検出ユニットは、
(1)広帯域コヒーレント光を発射する光発射部、対象空間中で散乱され戻ってくる前記コヒーレント光を検出し散乱光情報信号とする光検出部、および前記散乱光情報信号から前記火煙および/または前記ガスの発生場所の方位および距離を特定して方位情報および距離情報を生成する方位および距離検出部からなるレーザレーダと、
(2)前記散乱光情報信号をスペクトル解析して、前記火煙および/またはガスの種類および/または濃度を特定するスペクトルアナライザと、
(3)誘導指示装置と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の災害時誘導システムでは、前記誘導指示装置は、
避難経路情報を記憶した避難経路情報記憶装置と、
避難経路を表示する1つまたは複数の避難経路表示装置と、
前記方位情報および前記距離情報に基づき、前記避難経路情報を参照して最適な避難経路を決定し前記1つまたは複数の避難経路表示装置に表示させる制御装置と、
を備えることができる。
前記誘導システムは、前記火煙および/または前記ガスの検出と誘導指示とを行うそれぞれ独立した複数の火炎および/またはガス検出ユニットを有し、
各火炎および/またはガス検出ユニットは、
(1)広帯域コヒーレント光を発射する光発射部、対象空間中で散乱され戻ってくる前記コヒーレント光を検出し散乱光情報信号とする光検出部、および前記散乱光情報信号から前記火煙および/または前記ガスの発生場所の方位および距離を特定して方位情報および距離情報を生成する方位および距離検出部からなるレーザレーダと、
(2)前記散乱光情報信号をスペクトル解析して、前記火煙および/またはガスの種類および/または濃度を特定するスペクトルアナライザと、
(3)誘導指示装置と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の災害時誘導システムでは、前記誘導指示装置は、
避難経路情報を記憶した避難経路情報記憶装置と、
避難経路を表示する1つまたは複数の避難経路表示装置と、
前記方位情報および前記距離情報に基づき、前記避難経路情報を参照して最適な避難経路を決定し前記1つまたは複数の避難経路表示装置に表示させる制御装置と、
を備えることができる。
本発明において、「火煙」は、スス等を含む煙である。また、「ガス」は典型的に有害ガスであるが、水蒸気等の無害ガスを含んでもよい。
「ガスの種類」は、検出するべきガス種が決まっているときには、特定する必要はない。また、「ガスの濃度」は具体的な数値として特定することが必須ではなくたとえば、スペクトルアナライザによる検出値が所定の閾値を越えたときに、「火煙またはガス」が発生したものと判断する。
「ガスの発生場所の方位」は、レーザレーダからみた方位であってもよいし、避難経路表示装置装置からみた方位であってもよい。
また「ガスの発生場所の距離」は、レーザレーダからの距離であってもよいし、避難経路表示装置装置からの距離であってもよい。
「ガスの種類」は、検出するべきガス種が決まっているときには、特定する必要はない。また、「ガスの濃度」は具体的な数値として特定することが必須ではなくたとえば、スペクトルアナライザによる検出値が所定の閾値を越えたときに、「火煙またはガス」が発生したものと判断する。
「ガスの発生場所の方位」は、レーザレーダからみた方位であってもよいし、避難経路表示装置装置からみた方位であってもよい。
また「ガスの発生場所の距離」は、レーザレーダからの距離であってもよいし、避難経路表示装置装置からの距離であってもよい。
本発明の災害時誘導システムでは、前記光発射部の出力は30mW以下とすることができる。また、前記コヒーレント光の周波数は、波長換算で200nm以上かつ10μm以下となる周波数帯域に含まれるようにできる。
本発明の災害時誘導システムでは、前記レーザレーダは前記対象空間を三次元走査することができる。
本発明の災害時誘導システムでは、複数の火炎および/またはガス検出ユニットが、前記1つまたは複数の避難経路表示装置のうち少なくとも一つの避難経路表示装置を共用しており、前記少なくとも一つの避難経路表示装置における表示を、前記複数の火炎および/またはガス検出ユニットにより決定するこができる。
本発明の災害時誘導方法は、複数の火炎および/またはガス検出ユニットにより、対象空間の火煙および/またはガスを検出し、安全な方向への避難を誘導指示するものであって、
レーザレーダから広帯域コヒーレント光を発射し、前記対象空間中で散乱されて戻ってくる前記コヒーレント光を検出し散乱光情報信号とし、前記散乱光情報信号から前記火煙および/または前記ガスの発生場所の方位および距離を特定して方位情報および距離情報を生成する方位および距離情報生成ステップ、
前記散乱光情報信号をスペクトル解析して、前記火煙および/またはガスの種類および/または濃度を特定する火煙および/またはガス解析ステップ、
前記方位および距離情報生成ステップにおいて生成した方位情報および距離情報に基づき、最適な避難経路を決定し当該避難経路を少なくとも1つの避難経路表示装置に表示させる表示ステップ、
を含むことを特徴とする。
レーザレーダから広帯域コヒーレント光を発射し、前記対象空間中で散乱されて戻ってくる前記コヒーレント光を検出し散乱光情報信号とし、前記散乱光情報信号から前記火煙および/または前記ガスの発生場所の方位および距離を特定して方位情報および距離情報を生成する方位および距離情報生成ステップ、
前記散乱光情報信号をスペクトル解析して、前記火煙および/またはガスの種類および/または濃度を特定する火煙および/またはガス解析ステップ、
前記方位および距離情報生成ステップにおいて生成した方位情報および距離情報に基づき、最適な避難経路を決定し当該避難経路を少なくとも1つの避難経路表示装置に表示させる表示ステップ、
を含むことを特徴とする。
本発明の災害時誘導方法では、前記方位および距離情報生成ステップにおいて、前記レーザレーダが前記対象空間を三次元走査することで、前記方位情報および前記最適な距離情報を決定することができる。
本発明の災害時誘導方法では、複数の火炎・ガス検出ユニットにより前記避難経路の表示を決定することができる。
本発明では、複数の火炎・ガス検出ユニットは、それぞれが独立して火煙および/またはガスの検出を行うので、一箇所の装置の通信設備が破壊等により使用できない場合であっても、システムが機能することができる。また、避難を開始しようとする人々、避難途上にある人々に避難経路を正確に知らせ、安全な方向への避難を誘導指示することができる。
図1(A)は本発明の誘導システムの一実施形態を示す説明図である。図1(A)において、誘導システム1は、同一構成の火炎および/またはガス検出ユニット(以下火炎・ガス検出ユニットとも記す)U1,U2からなる。
火炎・ガス検出ユニットU1,U2は、図1(A)では相互に離隔した箇所に設置され、それぞれが独立して、対象空間100の火煙やガスの検出を行うことができる。
火炎・ガス検出ユニットU1,U2は、図1(A)では相互に離隔した箇所に設置され、それぞれが独立して、対象空間100の火煙やガスの検出を行うことができる。
図1(A)では火炎・ガス検出ユニットはU1,U2の2つのみを示してあるが、3つ以上の火炎・ガス検出ユニット(以下、必要に応じてUk(k=1,2,・・・,m)で総称する)を対象空間100に設置することができる。
本発明では、火炎・ガス検出ユニットUkは、図1(B)のブロック図に示すように、レーザレーダ11と、スペクトルアナライザ12と、誘導指示装置13とを備える。
レーザレーダ11は光発射部111と、光検出部112と、位置検出部113とからなり、誘導指示装置13は避難経路情報記憶装置14と、避難経路表示装置15と、制御装置16とからなる。
なお、図1(B)では、火煙・ガスを符号FSで示している。
本発明では、火炎・ガス検出ユニットUkは、図1(B)のブロック図に示すように、レーザレーダ11と、スペクトルアナライザ12と、誘導指示装置13とを備える。
レーザレーダ11は光発射部111と、光検出部112と、位置検出部113とからなり、誘導指示装置13は避難経路情報記憶装置14と、避難経路表示装置15と、制御装置16とからなる。
なお、図1(B)では、火煙・ガスを符号FSで示している。
図2(A)は、対象空間100に人Pが往来した様子を示しており、レーザレーダ11は、図2(A)に示すように天井CLGに設置することもできるし、床FLRに埋設したり、図示しない壁面,入り隅,出隅等に設置したりすることもできる。
図2(A)の火炎・ガス検出ユニットUk(位置検出部113は図示されていない)では、複数の避難経路表示装置15が、他の構成要素とは離れた床FLRに埋設されている。図2(A)では図示しない制御装置16(図1(B)参照)は、アンテナANTを介してワイヤレスで避難経路表示装置15を制御できる。なお、避難経路表示装置15は天井CLGに設置したり、図示しない壁面や柱に設置したりすることもできる。
本実施形態では、光発射部111は、周波数が波長換算で200nm以上かつ10μmm以下となる周波数帯域(すなわち、紫外から赤外の帯域)に含まれる広帯域コヒーレント光CB(周波数コム光またはスーパーコンティニウム光)が使用される。図2(B)に、下限周波数fAとし、上限周波数fBとした場合のコヒーレント光の周波数特性を示す。コヒーレント光CBを使用することにより、有害ガスについては多数の化学物質の中から、その種類を同定することが可能となる。
対象空間100が太陽光の影響がない室内、たとえば空港施設や劇場である場合には、光発射部111の出力は30mmW以下とすることができる。あらかじめ発生ガスの種類がわかっている場合や、検知目的が明らかな場合(たとえば、水蒸気については検出対象外とするような場合)は、火炎・ガス検出ユニットが発射する光の周波数帯域を狭くしてもよい。
レーザレーダ11は、対象空間100を三次元走査することができ、光検出部112は、対象空間100中で散乱されて戻ってくるコヒーレント光CBを検出する。図1(B)に参照されるように、位置検出部113は、光検出部112が出力した散乱光情報信号から火煙やガスの方位および距離を特定して方位情報DRTおよび距離情報LSTを生成することができる。なお、図1(B)では、位置検出部113は、レーザレーダ11に含めてあるが、レーザレーダ11とは別体に(すなわち、光発射部111および光検出部112からは分離して)構成することもできる。
スペクトルアナライザ12は、光検出部112が出力した散乱光情報信号をスペクトル解析する。
避難経路情報記憶装置14は、避難経路情報ECRを記憶している。避難経路表示装置15は、避難経路をLEDやプラズマディスプレイにより表示(矢印表示、行き止まり表示等)することができ、コンデンサ等の二次電源により停電時でも点灯できるように構成することが好ましい。
制御装置16は、レーザレーダ11が生成した方位情報DRTおよび距離情報LSTに基づき、避難経路情報記憶装置14に記憶した避難経路情報を参照して最適な避難経路を決定し当該避難経路を前記避難経路表示装置15に表示させる。
避難経路情報記憶装置14は、避難経路情報ECRを記憶している。避難経路表示装置15は、避難経路をLEDやプラズマディスプレイにより表示(矢印表示、行き止まり表示等)することができ、コンデンサ等の二次電源により停電時でも点灯できるように構成することが好ましい。
制御装置16は、レーザレーダ11が生成した方位情報DRTおよび距離情報LSTに基づき、避難経路情報記憶装置14に記憶した避難経路情報を参照して最適な避難経路を決定し当該避難経路を前記避難経路表示装置15に表示させる。
上述したように火炎・ガス検出ユニットUkは、相互に離隔した箇所に設置され、それぞれが独立して火煙やガスの検出を行う。換言すると、各火炎・ガス検出ユニットUkは中央の装置(たとえば、図8の従来のシステム9における中央局92)により制御されてはいない。したがって、従来のシステムのように、中央の装置の送信設備が破壊等により稼動できないためにシステムが機能しない、といった問題は生じない。
以上説明したように、誘導システム1によれば、複数の火炎・ガス検出ユニットUkにより、対象空間100の火煙やガスを瞬時に検出し、安全な方向への避難を誘導指示することができる。
なお、誘導システム1では、スペクトルアナライザ12(図1(B)参照)の検出結果(ガスの濃度や、種類)に応じて、避難経路表示装置15による表示の色や大きさを変えることもできる。また、音による警告を併せて行うようにしてもよい。
なお、誘導システム1では、スペクトルアナライザ12(図1(B)参照)の検出結果(ガスの濃度や、種類)に応じて、避難経路表示装置15による表示の色や大きさを変えることもできる。また、音による警告を併せて行うようにしてもよい。
また、複数の火炎・ガス検出ユニットUkは、ネットワークにより相互接続することもできる。この場合には、レーザレーダ11と、スペクトルアナライザ12と、避難経路情報記憶装置14とは、相互に独立に動作する。制御装置16は、避難経路を決定する際に他の火炎・ガス検出ユニットの避難経路の決定結果と連動させることができる。
たとえば、図3に示すように火炎・ガス検出ユニットU1とU2とで1つの避難経路表示装置15が共用されている場合において、決定可能な方位に幅があるようなときには、それぞれの決定可能な方位の論理積をとることで、最適な方位を決定できる。たとえば、図4に示すように、火炎・ガス検出ユニットU1により判断される決定可能な方位D1(避難経路表示装置15を中心にした、所定方位D0を基準にした平面角)がDa<D1<Dbであり、火炎・ガス検出ユニットU2により判断される決定可能な方位D2がDc<D2<Ddである場合において、Da<Dc<Db<Ddであるときには、Dc以上Db以下の範囲で、最適な方位Dを決定することができる。
ここでは、火炎・ガス検出ユニットU1,U2の決定可能な方位の論理積をとった例を示したが、火炎・ガス検出ユニットUkは隣接する3つ以上の火炎・ガス検出ユニットの決定可能な方位の論理積をとることもできる。また、制御装置16は、防火シャッターを制御することができ、避難経路を決定する際に防火シャッターの制御と同期して当該避難経路を決定することができる。
本発明の誘導方法を、図1に示したシステムに適用する場合を、図5のフローチャートを参照して説明する。本実施形態の誘導方法は、複数の火炎・ガス検出ユニットUkを用いて実施される。
火炎・ガス検出ユニットUkは、それぞれ独立して、方位および距離情報生成ステップS11、火煙・ガス種特定ステップS12、避難経路表示ステップS13、コメント出力ステップS14を実行する。方位および距離情報生成ステップS11は、以下のサブステップS111,S112,S113からなる。
すなわち、まず、レーザレーダ11(図1参照)により、コヒーレント光CBの走査を行い(S111)、コヒーレント光CBの応答に変化があったとき(S112の「YES」)は、応答が変化した場所(火煙やガスの発生場所)の方位および当該場所までの距離を特定して方位情報DRTおよび距離情報LSTを生成する(S113)。S112において応答に変化がなかったとき(S112の「NO」)は、コヒーレント光CB走査を続行する。S111においては、対象空間100を三次元走査し、S113において三次元の方位情報DRTおよび三次元の距離情報LSTを生成することができる。
火煙・ガス種特定ステップS12では、コヒーレント光CBの応答に変化があったとき(S112の「YES」)は、レーザレーダ11の応答から前記対象空間100で発生した火煙および/またはガスの種類を特定する。ここでは、レーザレーダ11が発射したコヒーレント光CBの応答からガスの種類を特定することができる。
避難経路表示ステップS13は、以下のサブステップS131およびS132とからなる。すなわち、方位および距離情報生成ステップ11において生成した方位情報DRTおよび距離情報LSTに基づき、最適な避難経路を決定し(S131)、避難経路を避難経路表示装置15に表示させる(S132)。
コメント出力ステップS14では、火煙・ガス種特定ステップS12において検出したガス種の種類に応じて、「姿勢を低く」、「濡れタオルを口に当てる」等の指示を、適宜のディスプレイに表示したり、音声出力することができる。
コメント出力ステップS14では、火煙・ガス種特定ステップS12において検出したガス種の種類に応じて、「姿勢を低く」、「濡れタオルを口に当てる」等の指示を、適宜のディスプレイに表示したり、音声出力することができる。
図6(A),(B)に劇場内において火災が発生した場合(火災を符号FSで示す)の避難経路表示装置15による表示例を示す。図6(A),(B)では2つの火炎・ガス検出ユニットU1,U2により非難経路を決定している。また、火炎・ガス検出ユニットU1,U2のレーザレーダをLRにより示してある。
図6(A)では、3つの避難経路表示装置15(a,b,cで示す)が駆動されており、避難経路表示装置15(a)は火炎・ガス検出ユニットU1に属し、避難経路表示装置15(b)は火炎・ガス検出ユニットU2に属し、避難経路表示装置15(c)は火炎・ガス検出ユニットU1,U2に属している。避難経路表示装置15(c)は、図4において説明したように、それぞれの決定可能な方位の論理積をとることで避難経路の方位を決定している。
図6(B)では、6つの避難経路表示装置15(a,b,c,d,e,fで示す)が駆動されており、避難経路表示装置15(a,b,c)は火炎・ガス検出ユニットU1に属し、避難経路表示装置15(d,e,f)は火炎・ガス検出ユニットU2に属している。
図6(B)では、6つの避難経路表示装置15(a,b,c,d,e,fで示す)が駆動されており、避難経路表示装置15(a,b,c)は火炎・ガス検出ユニットU1に属し、避難経路表示装置15(d,e,f)は火炎・ガス検出ユニットU2に属している。
また、図7では火災が発生した場合(火災を符号FSで示す)において、防火シャッターFDS1,FDS2に連動して非難経路が決定される例を示している。図7では2つの火炎・ガス検出ユニットU1,U2により、避難経路を駆動し、避難経路表示装置15(a,b,c,d,e,fで示す)を駆動している。避難経路表示装置15(e,f)は行き止まりの標識であり、避難経路表示装置15(b,c)は、左折・右折の標識である。また、火炎・ガス検出ユニットU1,U2のレーザレーダをLRにより示してある。
図7では火炎・ガス検出ユニットU2が防火シャッターFDS1,FDS2を動作させている。避難経路表示装置15(a)は、火炎・ガス検出ユニットU1により駆動され、避難経路表示装置15(b,c,d)は、火炎・ガス検出ユニットU1,U2とにより共用され、これら火炎・ガス検出ユニットU1,U2の検出結果により避難経路の方位が決定される。また、避難経路表示装置15(e,f)は、防火シャッターFDS1,FDS2が駆動されたときに行き止まりの標識を表示する。
以上のように本発明の誘導方法によれば、対象空間100の火煙やガスを検出し、安全な方向への避難を誘導指示することができる。
1 誘導システム
11 レーザレーダ
12 スペクトルアナライザ
13 誘導指示装置
14 避難経路情報記憶装置
16 避難経路表示装置
16 制御装置
100 対象空間
111 光発射部
112 光検出部
113 位置検出部
CB コヒーレント光
U1,U2,Uk 火炎および/またはガス検出ユニット
11 レーザレーダ
12 スペクトルアナライザ
13 誘導指示装置
14 避難経路情報記憶装置
16 避難経路表示装置
16 制御装置
100 対象空間
111 光発射部
112 光検出部
113 位置検出部
CB コヒーレント光
U1,U2,Uk 火炎および/またはガス検出ユニット
Claims (9)
- 対象空間の火煙および/またはガスを検出し、安全な方向への避難を誘導指示する誘導システムであって、
前記誘導システムは、前記火煙および/または前記ガスの検出と誘導指示とを行うそれぞれ独立した複数の火炎および/またはガス検出ユニットを有し、
各火炎および/またはガス検出ユニットは、
(1)広帯域コヒーレント光を発射する光発射部、対象空間中で散乱され戻ってくる前記コヒーレント光を検出し散乱光情報信号とする光検出部、および前記散乱光情報信号から前記火煙および/または前記ガスの発生場所の方位および距離を特定して方位情報および距離情報を生成する方位および距離検出部からなるレーザレーダと、
(2)前記散乱光情報信号をスペクトル解析して、前記火煙および/またはガスの種類および/または濃度を特定するスペクトルアナライザと、
(3)誘導指示装置と、
を備えたことを特徴とする誘導システム。 - 前記誘導指示装置は、
避難経路情報を記憶した避難経路情報記憶装置と、
避難経路を表示する1つまたは複数の避難経路表示装置と、
前記方位情報および前記距離情報に基づき、前記避難経路情報を参照して最適な避難経路を決定し前記1つまたは複数の避難経路表示装置に表示させる制御装置と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の誘導システム。 - 前記光発射部の出力は30mW以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の誘導システム。
- 前記コヒーレント光の周波数は、波長換算で200nm以上かつ10μm以下となる周波数帯域に含まれることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の誘導システム。
- 前記レーザレーダは前記対象空間を三次元走査することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の誘導システム。
- 複数の火炎および/またはガス検出ユニットが、前記1つまたは複数の避難経路表示装置のうち少なくとも一つの避難経路表示装置を共用しており、前記少なくとも一つの避難経路表示装置における表示を、前記複数の火炎および/またはガス検出ユニットにより決定することを特徴とする請求項2から5の何れかに記載の誘導システム。
- 複数の火炎および/またはガス検出ユニットにより、対象空間の火煙および/またはガスを検出し、安全な方向への避難を誘導指示する誘導方法であって、
レーザレーダから広帯域コヒーレント光を発射し、前記対象空間中で散乱されて戻ってくる前記コヒーレント光を検出し散乱光情報信号とし、前記散乱光情報信号から前記火煙および/または前記ガスの発生場所の方位および距離を特定して方位情報および距離情報を生成する方位および距離情報生成ステップ、
前記散乱光情報信号をスペクトル解析して、前記火煙および/またはガスの種類および/または濃度を特定する火煙および/またはガス解析ステップ、
前記方位および距離情報生成ステップにおいて生成した方位情報および距離情報に基づき、最適な避難経路を決定し当該避難経路を少なくとも1つの避難経路表示装置に表示させる表示ステップ、
を含むことを特徴とする誘導方法。 - 前記方位および距離情報生成ステップにおいて、前記レーザレーダが前記対象空間を三次元走査することで、前記方位情報および前記最適な距離情報を決定することを特徴とする請求項7に記載の誘導方法。
- 複数の火炎および/またはガス検出ユニットにより前記避難経路の表示を決定することを特徴とする請求項7または8に記載の誘導方法。
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JP2005298240A Withdrawn JP2007108964A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 誘導システムおよび誘導方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN104083841A (zh) * | 2014-07-25 | 2014-10-08 | 电子科技大学 | 一种用于矿井和地下管网的火灾防控***及方法 |
CN112233366A (zh) * | 2020-09-28 | 2021-01-15 | 上海嘉筠通信技术有限公司 | 一种具备人体感应的烟雾探测器 |
CN112233364A (zh) * | 2020-09-28 | 2021-01-15 | 上海嘉筠通信技术有限公司 | 一种具有生命探测功能的NB-IoT烟感报警器 |
-
2005
- 2005-10-12 JP JP2005298240A patent/JP2007108964A/ja not_active Withdrawn
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---|---|---|---|---|
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