JP2007107897A - ガス漏洩検知装置 - Google Patents

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重忠 佐澤
Shoichi Hara
正一 原
Hiroshi Mitsuaki
拓 三秋
Mitsuo Nanba
三男 難波
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Abstract

【課題】 集合住宅にガスを供給するガス配管系を対象とした場合でも、微少流量だけでなく大流量や同一流量のガス漏れも的確に検知することができるようにする。
【解決手段】 この発明のガス漏洩検知装置5は、ガス供給元から各ガス使用先に向けて分岐しているガス配管および各ガス使用先でのガスの漏洩を検知する装置であり、後段のガス配管等でのガス流量を検出する超音波式のガス流量検出手段6と、そのガス流量検出手段6が検出したガス流量に基づいて、ガス漏洩があるか否かの判別を行うガス漏洩判別手段7とを備え、ガス漏洩判別手段6は、所定の微少流量以上の検出が第1の判定時間以上連続したとき微少流量漏洩と判別し、所定幅内の同一流量の検出が第2の判定時間以上連続したとき同一流量漏洩と判別し、所定の大流量以上の検出が第3の判定時間以上連続したとき大流量漏洩と判別するようにしている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ガス供給元から各ガス使用先に向けて分岐しているガス配管および各ガス使用先でのガスの漏洩を検知するガス漏洩検知装置に関するものである。
図15は従来のガス漏洩検知の説明図である。従来、ガス供給元から各ガス使用先に向けて分岐しているガス配管、例えば図15に示すように、LPガスボンベ1,1,…から集合住宅の各世帯に向けて分岐しているガス配管や、その各ガス使用先でのガス漏れを検知する場合、ガス供給元の圧力調整器91に接続したガス配管101からバイパスさせて膜式ガス流量計501を配置し、その膜式ガス流量計501で通常のガス流量の計測を行うとともに、その計測結果を用いてガス漏れの検知を行うようにしていた。この場合、ガス流量を計量室を用いて計測することとなるため、リアルタイムで計測できず、ガス流量の計測自体に約1時間を要し、計測に時間を要すること、またその計測データの精度等が要因となって、微少流量のガス漏れ検知には30日程度を要していた。また、ガス漏れが大流量であったり、同一流量である場合は、ガス漏れの場合とガス機器使用の場合との識別が困難なのでガス漏れを検知することができなかった。特に、集合住宅にガスを供給するガス配管系でのガス漏れ検知は、微少流量であれば可能であったが、大流量や同一流量のガス漏れ検知は困難で、全くその対応がなされていなかった。
この発明は上記に鑑み提案されたもので、ガス漏れの検知を短時間に行うことができ、かつ集合住宅にガスを供給するガス配管系を対象とした場合でも、微少流量だけでなく大流量や同一流量のガス漏れも的確に検知することができるガス漏洩検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ガス供給元から各ガス使用先に向けて分岐しているガス配管および各ガス使用先でのガスの漏洩を検知するガス漏洩検知装置において、ガス供給元の分岐する前のガス配管に直列に接続され、後段のガス配管および各ガス使用先でのガス流量を検出する超音波式のガス流量検出手段と、上記ガス流量検出手段が検出したガス流量に基づいて、ガス漏洩があるか否かの判別を行うガス漏洩判別手段と、を備え、上記ガス漏洩判別手段は、所定の微少流量以上の検出が第1の判定時間以上連続したとき微少流量漏洩と判別し、所定幅内の同一流量の検出が第2の判定時間以上連続したとき同一流量漏洩と判別し、所定の大流量以上の検出が第3の判定時間以上連続したとき大流量漏洩と判別するものである。
この発明のガス漏洩検知装置では、超音波式のガス漏洩判別手段を用いて集合住宅等にガスを供給するガス配管系のガス漏洩を検知検知するようにしたので、微少流量から大流量までのガス流量をリアルタイムで精度良く検出することができ、その検出したガス流量に基づいてガス漏れの検知を短時間に行うことができる。また、そのリアルタイムのデータを蓄積し、その蓄積したデータに基づいて、所定の微少流量以上の検出が第1の判定時間以上連続したとき微少流量漏洩と判別し、所定幅内の同一流量の検出が第2の判定時間以上連続したとき同一流量漏洩と判別し、所定の大流量以上の検出が第3の判定時間以上連続したとき大流量漏洩と判別するようにしたので、微少流量だけでなく大流量や同一流量のガス漏れも的確に検知することができる。
したがって、ガスを供給している集合住宅や家屋、事務所等で使用されているガス機器を含むガス配管系の全体で発生する、様々なガス消費パターンのガス漏洩を的確に検知することができる。
そして、ガス配管系がカバーしている戸数が、例えば2戸の場合や、500戸の場合と増減しても、その戸数増減状況またガス使用状況に応じて判定値を可変とすることでき、ガス漏洩をその状況毎に適正に判定することができる。
図1はこの発明のガス漏洩検知装置が適用されるガス配管系を示す図である。図において、ガス配管系10は、LPガスボンベ1,1,…のLPガスをガス供給先である集合住宅3の各世帯3a,3a,…や、家屋4,4,…等に供給しており、ガス供給元の分岐する前のガス配管11、そのガス配管11から分岐したガス配管12、およびガス供給先の各ガス機器から成っている。
そして、分岐する前のガス配管11には、LPガスボンベ1,1,…の出口側に共通に設けられた圧力調整器9と、その圧力調整器9の後段側のガス漏洩検知装置5とが、直列に設けられている。
図2はガス漏洩検知装置の第1の構成例を示す図で、(a)は装置全体を、(b)はガス流量検出部を示している。ガス漏洩検知装置5は、ガス配管11に配置された電子式ガスメータに構築され、その内部に超音波式のガス流量検出部(ガス流量検出手段)6と、ガス流量検出部6の計測データを処理する制御部7とを備えている。
このガス漏洩検知装置5の内部では、図2(a)に示すように、ガス配管11が横断的に設けられてガスがストレートに流れるようになっている。そして、図2(b)に示すように、そのガス配管11に斜めに対向するように設けられた2つの超音波センサー61,62によってガス流量検出部6が構成され、このガス流量検出部6は、後述する計測原理に従ってガス配管11中を流れるガスの流量を計測する。なお、超音波センサー61,62は超音波を送受信する手段として用いられる。
図3はガス漏洩検知装置の第2の構成例を示す図で、(a)は装置全体を、(b)はガス流量検出部を示している。この第2の構成例において、上記の第1の構成例と略同一の構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
この第2の構成例のガス漏洩検知装置5が、上記の第1の構成例と相違する点は、ガス配管11がU字状に設けられ、2つの超音波センサー61,62がそのガス配管11のU字底部に斜めに対向するように設けられている点である。
上記の第1,第2の構成例のガス漏洩検知装置5において、制御部7は、ガス流量検出部6からの測定結果に基づいて、ガス流量を求めるが、その計測原理は概略下記のようなものである。
先ずガス配管11中に配置した超音波センサー61,62を用いてガスの流れの上流から下流への超音波の到達時間T1と、下流から上流への到達時間T2を測定する
一方、この到達時間T1,T2は、音速C、ガスの流速U、超音波センサー61,62間の距離(伝搬距離)L、超音波センサー61,62同士を結ぶ直線とガスが流れる方向とのなす角度θを用いて下記の式(1)(2)で表される。
Figure 2007107897
Figure 2007107897
上記の式(1)(2)から、ガスの流速Uは、次式(3)で求めることができる。
Figure 2007107897
上記の式(3)からも分かるように、ガスの流速Uは、音速や温度に影響されず、計測した到達時間T1,T2、および超音波センサー61,62の設置条件であるL,θを用いて求めることができる。
ガス流量Qは、このガスの流速Uとガス配管(ガス流路)11の断面積Sを用いて次式(4)で求めることができる。このガス流量Qは、積算値でなくその計測時点での瞬間的な流量である。
Figure 2007107897
制御部7は、マイコンを中心にして動作し、メモリに格納された本発明に係るソフトウェアに従ってCPUが動作する機能を含めて構成され、本発明に係るガス漏洩判別手段を実行している。すなわち、この制御部7では、ガス流量検出部6からの計測結果を入手し、上記の演算を行って現時点のガス流量Qをリアルタイムに求め、そのデータを時系列的にメモリに記憶し蓄積し、そのデータに基づいてガス漏洩検知を行う。
以下に、そのガス漏洩検知について説明する。
制御部7は、ガス流量Qが予め設定されている基準ガス流量を越えて、予め設定された時間以上継続して検出されたときにガス配管系10(ガス配管11,12、およびガス供給先の各ガス機器)にガス漏洩が発生していると判定する。また、ガス流量Qが、予め設定されている所定幅に収まる場合、その所定幅に収まる状態が予め設定された時間以上継続して検出されたときにガス配管系10(ガス配管11,12、およびガス供給先の各ガス機器)にガス漏洩が発生していると判定する。
図4は微少漏洩検知の説明図である。制御部7は、ガス流量Qが、微少な基準ガス流量QLs、ここでは3リットル/時を越えて検知される場合、その検知時間が、予め設定された判定時間(第1の判定時間)TLs(例えば45時間)以上継続すると、ガス配管系10に微少な漏洩があると判別する。
このガス漏洩判定手法によると、集合住宅等の、例えば2〜500戸でガスが使用されている場合でも、ガス配管系10の全体で発生する微少なガス漏洩を的確に検知することができる。
図5は大流量漏洩検知の説明図である。制御部7は、ガス流量Qが、大きな基準ガス流量QHs、ここでは500リットル/時を越えて検知される場合、その検知時間が、予め設定された判定時間(第3の判定時間)THs(例えば7時間)以上継続すると、ガス配管系10に大流量の漏洩があると判別する。
このガス漏洩判定手法によると、集合住宅等の、例えば2〜500戸でガスが使用されている場合でも、ガス配管系10の全体で発生する大流量のガス漏洩を的確に検知することができる。
図6は同一流量漏洩検知の説明図である。制御部7は、ガス流量Qが、予め設定されている所定幅Ws、ここでは10%(±5%)以内に収まる場合、その所定幅に収まる状態が予め設定された時間(第2の判定時間)TWs(例えば2時間)以上継続して検出されたときにガス配管系10(ガス配管11,12)にガス漏洩が発生していると判別する。図6において、パターンAは、例えばガス配管が完全に切断されている場合に検出される大流量のガス漏洩に対応しており、パターンBはガスがほぼ使用されていない場合やガス機器を消し忘れた場合に検出される同一流量のガス漏洩に対応している。
このガス漏洩判定手法によると、集合住宅等の、例えば2〜500戸で通常ガスが使用されていない深夜の時間帯等に、所定幅のガス流量が継続する場合、ガス配管系10にガス漏洩が発生していると判定することとなり、ほぼガスが使用されていない時間帯を利用して、少量から多量までのガス漏洩を全体的にカバーしつつ的確に検知することができる。
制御部7では、基準ガス流量QLs、QHsとそれに対応する判定時間TLs,THsを予め設定し、実際のガス流量Qをそれらと比較してガス配管系10に微少なガス漏洩があるか、大流量のガス漏洩があるか否かを判別している。また、所定幅Wsとそれに対応する判定時間TWsを予め設定し、実際のガス流量Qをそれらと比較してガス配管系10にほぼ同一流量のガス漏洩があるか否かを判別している。
このように、本発明では、ガス供給元の分岐する前のガス配管11に直列に接続した超音波式のガス流量検出部6を用いて後段のガス配管11,12および各ガス使用先でのガス漏洩を検知するようにしたので、微少流量から大流量までのガス流量をリアルタイムで精度良く検出することができ、その検出したガス流量に基づいてガス漏れの検知を短時間に行うことができる。また微少流量だけでなく大流量や同一流量のガス漏れも的確に検知することができる。
したがって、ガスを供給している集合住宅や家屋、事務所等で使用されているガス機器を含むガス配管系10の全体で発生する、様々なパターンのガス漏洩を的確に検知することができる。
そして、ガス配管系10がカバーしている戸数が、例えば2戸の場合や、500戸の場合は、その戸数増減状況またガス使用状況に応じて基準ガス流量QLs,QHs、所定幅ΔW、および判定時間TLs,THs,TWs(以下、総称して「判定時間TM」という)を見直し適宜最適な値に設定することができ、ガス配管系10に対するガス漏洩をその状況毎に適正に判定することができる。
次に、上記の判定時間TM(TLs,THs,TWs)の設定手法について説明する。
図7はガス漏洩検知装置が検知したガス使用状態を示す図である。図7の縦軸はガス流量Qを示し、横軸は判定時間設定のために用意された学習期間における経過時間Tを示している。この学習期間において、ガス漏洩検知装置5が検知したガス使用状態が、図7に示すような状況になった場合、継続してガスが使用された時間(ガス使用継続時間)は、TA>TB>TCの順であり、波形Aにおいて最も長い時間にわたってガスが継続使用されている。判定時間TMは、この最長のガス使用継続時間TAを採用して設定される。すなわち、最長のガス使用継続時間TAに所定の安全係数(例えば2〜10)を掛けて判定時間TMを求める。また、最長のガス使用継続時間TAに上記の判定時間設定時に用いた安全係数より小さな係数(例えば1.2)を掛けて監視上限レベルTuを求める。さらに、最長のガス使用継続時間TAに上記の監視上限レベル設定時に用いた係数より小さな係数(例えば0.8)を掛けて監視下限レベルTdを求める。この監視上限レベルTuおよび監視下限レベルTdの詳細は後述する。
上記の判定時間TMは、微少なガス漏洩時の判定時間TLs、大流量のガス漏洩時の判定時間THs、また略同一流量のガス漏洩時の判定時間TWsと3種類存在するが、その設定しようとする判定時間に応じて図7も次のように変化する。すなわち、微少なガス漏洩時の判定時間TLsを求める場合は、図8に示すようになり、対象となる波形A,B,Cは、この学習期間において、ガス漏洩検知装置5が継続して検知したガス流量Qの波形のうち、基準ガス流量QLsを越えている場合の波形となる。
また、大流量のガス漏洩時の判定時間THsを求める場合は、図9に示すようになり、対象となる波形A,B,Cは、この学習期間において、ガス漏洩検知装置5が継続して検知したガス流量Qの波形のうち、基準ガス流量QHsを越えている場合の波形となる。
また、略同一流量のガス漏洩時の判定時間TWsを求める場合は、図10に示すようになり、対象となる波形A,B,Cは、この学習期間において、ガス漏洩検知装置5が継続して検知したガス流量Qの波形のうち、その所定幅ΔWに連続して収まるガス流量の波形となる。図10のQW1は所定幅ΔWに収まるガス流量の下限値、QW2はその上限値である。
上記のようにして、学習期間のガス流量Qを用いて判定時間TMを設定するが、制御部7では、その後の通常の使用期間においても判定時間TMの自動更新を行う。この更新手法について説明する。
図11は判定時間の更新手法の説明図である。図11の縦軸は一定期間(例えば1日24時間)における最長のガス使用継続時間Tk(以下、「期間最長時間Tk」という)、横軸は経過時間(例えば日数)Tを示す。この期間最長時間Tkは、上記の図7では最長のガス使用継続時間TAに相当している。
制御部7は、今回得られた期間最長時間Tkと、上記の判定時間TM、監視上限レベルTu、監視下限レベルTdとの大小を比較し、図11の(a)位置のように、期間最長時間Tkが監視下限レベルTdと監視上限レベルTuとの間の値となる場合は、判定時間TMの更新を行わない。
次に、図11の(b)位置のように、判定時間TMより小さいが監視上限レベルTuより大きい期間最長時間Tkが発生した場合は、図12に示すように増加再学習モードに入り、その時点Aから経過時間をカウントし、所定の期間(ここでは7日間)以内に再度、判定時間TMより小さいが監視上限レベルTuより大きい期間最長時間Tkbが発生すると、その時点Bにおいて、時点Aの期間最長時間Tkaと時点Bの期間最長時間Tkbとでより大きい方の期間最長時間Tkbを最長のガス使用継続時間として採用し、所定の安全係数(例えば2〜10)を掛けて判定時間TMを求め更新する。増加再学習モードにおいて、判定時間TMより小さいが監視上限レベルTuより大きい期間最長時間Tkbが発生しないときは、増加再学習モードを終了し判定時間TMの更新は行わない。
次に、図11の(c)位置のように、監視下限レベルTuより小さい期間最長時間Tkが発生した場合は、図13に示すように減少再学習モードに入り、その時点Eから経過時間をカウントし、所定の期間(ここでは28日間)にわたって期間最長時間Tkが監視下限レベルTdより小さい状態が続くと、そのE時点から所定の期間までの間で最大の期間最長時間Tkfを最長のガス使用継続時間として採用し、所定の安全係数(例えば2〜10)を掛けて判定時間TMを求め更新する。減少再学習モードにおいて、監視下限レベルTdより大きい期間最長時間Tkbが発生したときは、減少再学習モードを終了し判定時間TMの更新は行わない。
さらに、図11の(d)位置のように、期間最長時間Tkが判定時間TMを越えた場合は、その時点でガス漏洩が発生していると判別する。
このように、判定時間TMを自動更新し、戸数増減やガス消費パターンに応じて最適化できるため、早期のガス漏洩検知を行うことができる。
また、判定時間TMの自動更新により、判定時間TMを現状に対して最適な値に設定することができ、ガス漏洩検知を精度良く行えるようになる。
次に、判定時間TMの他の自動更新手法について説明する。
図14は判定時間TMの他の自動更新手法の説明図である。図14の縦軸は時間を示し、横軸は経過時間(ここでは日数)を示す。図14中の階段状の太い実線は判定時間TMを表し、階段状の破線は一定期間(例えば7日間)における最長のガス使用継続時間Tn(以下、「期間最長時間Tn」という)を表している。ここで、経過時間はL1(例えば7日間)→L2(例えば7日間)→L3(例えば7日間)→L4(例えば7日間)と変化し、それに応じて判定時間TMはTM1→TM2→TM3→TM4と変化し、また期間最長時間TnはTn1→Tn2→Tn3→Tn4と変化している。
ここで、判定時間TM3は次式(5)に従って求められ自動更新される。
Figure 2007107897
すなわち、計測して得られた前回の一定期間L2での期間最長時間Tn2に安全係数を掛けるとともに、さらに前々回の一定期間L1での期間最長時間Tn1に対する前回の一定期間L2での期間最長時間Tn2の比(隣接比)を掛けることで、判定時間TM3を求め自動更新を行っている。
また、判定時間TM4は次式(6)に従って求められ自動更新される。
Figure 2007107897
すなわち、計測して得られた前回の一定期間L3での期間最長時間Tn3に安全係数を掛けるとともに、さらに前々回の一定期間L2での期間最長時間Tn2に対する前回の一定期間L3での期間最長時間Tn3の比(隣接比)を掛けることで、判定時間TM4を求め自動更新を行っている。
このように、この自動更新手法では、新たな判定時間TMを、前回での期間最長時間に安全係数を掛けるとともに隣接比を掛けて求めるようにしている。したがって、1年を通した使用時間の変化に添って判定時間TMを変化させることができ、春夏秋冬のガス使用時間の変化に的確に対応して、ガス漏洩の検知を行うことができる。また特異な値に影響されること無く判定時間TMが決定することができる。
なお、上記の説明では、隣接比を期間最長時間Tnを用いて求めるように構成したが、期間最長時間Tnでなく、一定期間における各ガス使用継続時間の平均値を用いて求めるようにしてもよい。
また、上記の説明では、直近のデータ(前回、前々回のデータ)に基づいて隣接比を求めるようにしているが、例えば1年前の同時期であればガス消費パターンも類似しているので、1年前のデータに基づいて隣接比を求め、その隣接比を用いて判定時間TMの更新を行う構成としてもよい。
この発明のガス漏洩検知装置が適用されるガス配管系を示す図である。 ガス漏洩検知装置の第1の構成例を示す図で、(a)は装置全体を、(b)はガス流量検出部を示している。 ガス漏洩検知装置の第2の構成例を示す図で、(a)は装置全体を、(b)はガス流量検出部を示している。 微少漏洩検知の説明図である。 大流量漏洩検知の説明図である。 同一流量漏洩検知の説明図である。 ガス漏洩検知装置が検知したガス使用状態を示す図である。 微少なガス漏洩時の判定時間TLsを求める場合の波形を示す図である。 大流量のガス漏洩時の判定時間THsを求める場合の波形を示す図である。 略同一流量のガス漏洩時の判定時間TWsを求める場合の波形を示す図である。 判定時間の更新手法の説明図である。 増加再学習モードによる判定時間自動更新の説明図である。 減少再学習モードによる判定時間自動更新の説明図である。 判定時間の他の自動更新手法の説明図である。 従来のガス漏洩検知の説明図である。
符号の説明
1 ガスボンベ
3 集合住宅
3a 集合住宅の各世帯
4 家屋
5 ガス漏洩検知装置
6 ガス流量検出部(ガス流量検出手段)
7 制御部(ガス流量検出手段、ガス漏洩判別手段)
9 圧力調整器
10 ガス配管系
11 ガス配管
12 ガス配管
61 超音波センサー
62 超音波センサー

Claims (1)

  1. ガス供給元から各ガス使用先に向けて分岐しているガス配管および各ガス使用先でのガスの漏洩を検知するガス漏洩検知装置において、
    ガス供給元の分岐する前のガス配管に直列に接続され、後段のガス配管および各ガス使用先でのガス流量を検出する超音波式のガス流量検出手段と、
    上記ガス流量検出手段が検出したガス流量に基づいて、ガス漏洩があるか否かの判別を行うガス漏洩判別手段と、を備え、
    上記ガス漏洩判別手段は、所定の微少流量以上の検出が第1の判定時間以上連続したとき微少流量漏洩と判別し、所定幅内の同一流量の検出が第2の判定時間以上連続したとき同一流量漏洩と判別し、所定の大流量以上の検出が第3の判定時間以上連続したとき大流量漏洩と判別する、
    ことを特徴とするガス漏洩検知装置。
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