JP2007107489A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な内燃機関における噴霧の要求特性に容易且つ安価に対応し得る噴孔プレートを構築すること。
【解決手段】燃料噴射弁1の先端に設ける噴孔プレート13Aは、両平面間を貫通させる貫通孔が少なくとも1つ(第1及び第2の貫通孔131A1,131A2)形成された板状のプレート主体131Aと、噴孔132A1を有し、そのプレート主体131Aの貫通孔(第1及び第2の貫通孔131A1,131A2)に挿入された噴孔部材132Aとを備え、そのプレート主体131Aの貫通孔(第1及び第2の貫通孔131A1,131A2)を燃料通路11a側よりも燃料噴射側の方が小さい段付き孔とし、この貫通孔(第1及び第2の貫通孔131A1,131A2)の形状に合わせて噴孔部材132Aを成形すること。
【選択図】 図4

Description

本発明は、燃料を噴射させる燃料噴射弁に係り、その燃料噴射時の様々な噴霧特性を容易且つ安価に得ることが可能な燃料噴射弁に関する。
従来、先端に板状の噴孔プレートを2枚重ね合わせて配備した燃料噴射弁が知られている。例えば、この種の燃料噴射弁としては、下記の特許文献1,2に開示されている。先ず、特許文献1においては、夫々の噴孔プレートに異なる形状の噴孔を形成し、その噴孔プレートの組み合わせによって噴霧特性を変化させている。また、特許文献2においても夫々の噴孔プレートに異なる形状の噴孔を形成したものが開示されている。
尚、下記の特許文献3には、軸心に沿って貫通した穴を有するテーパー状のスリーブと、このスリーブが嵌合される貫通孔を有するスリーブ受け台とを先端に配備し、そのスリーブの穴を噴孔として利用する燃料噴射弁が開示されている。
また、下記の特許文献4には、一端面側に形成された弁座及び当該弁座と連通する他端面側の凹部を有する弁座エレメントを先端に配備し、その凹部内に配置した霧化円板を他端面側から挿入した支持エレメントで固定する燃料噴射弁が開示されている。
また、下記の特許文献5には、長手方向弁座チャネルを有するインジェクタ弁座と、貫通孔を有し、その長手方向弁座チャネルに挿入される挿入体とを備えた燃料噴射弁が開示されている。
更に、下記の特許文献6には、内部と外部とを貫通させた取付孔を有するノズル本体と、その取付孔に装着された噴口部材とを備える燃料噴射弁が開示されている。その噴口部材は、その取付孔に取り付ける為の基端部側の装着部と、その取付孔の内壁との間に所定の間隙を形成する噴口形成部と、基端部側から噴口形成部に至る燃料導入通路とを有している。
また更に、下記の特許文献7には、噴射ノズルの噴孔内に当該噴孔内の燃料の旋回流を抑制し得る部品が嵌挿された燃料噴射弁が開示されている。
特開2005−127186号公報 特開2002−115628号公報 特開2005−98196号公報 特表2002−503314号公報 特開2001−280224号公報 特開2004−353678号公報 特開2002−213328号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に開示された噴孔プレートにおいては、噴孔が直接形成されているので、その噴孔の形状が複雑なものである場合には加工し難く、内燃機関の噴霧の要求特性を満たすことができない、という不都合があった。また、複雑な形状の噴孔を形成することができたとしても、原価の高騰を招来してしまう虞がある。
更に、噴孔プレートに多数の噴孔を直接形成した際には、その加工時の熱歪み等の影響を受けて各々の噴孔の形状が精度良く出ず、また、夫々の噴孔間の位置関係等にバラツキも生じてしまうので、所望の要求特性を得ることができない、という不都合もあった。
また、噴孔プレートに噴孔を直接形成してしまうと、噴霧の要求特性の異なる内燃機関への汎用性が低くなり、個別に噴孔プレートを用意しなければならないので、原価の高騰を招いてしまう。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、様々な内燃機関における噴霧の要求特性に容易且つ安価に対応し得る噴孔プレートを備えた燃料噴射弁を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、燃料通路と連通状態にある噴孔を有する噴孔プレートが先端に設けられた燃料噴射弁において、その噴孔プレートは、両平面間を貫通させる貫通孔が少なくとも1つ形成された板状のプレート主体と、噴孔を有し、そのプレート主体の貫通孔に挿入された噴孔部材とを備え、そのプレート主体の貫通孔を燃料通路側よりも燃料噴射側の方が小さい段付き孔とし、この貫通孔の形状に合わせて噴孔部材を成形している。
この請求項1記載の燃料噴射弁によれば、複数種類のプレート主体や噴孔部材の組み合わせを変えることによって、様々な内燃機関の噴霧の要求特性に応じた噴孔プレートを容易且つ安価に構築することができる。また、プレート主体の貫通孔を燃料通路側よりも燃料噴射側の方が小さい段付き孔とし、この貫通孔の形状に合わせて噴孔部材を成形しているので、燃料通路側からの燃料の圧力による噴孔部材の外部への脱落を回避することができる。
また、上記目的を達成する為、請求項2記載の発明では、請求項1記載の燃料噴射弁において、噴孔部材の線膨張係数をプレート主体の線膨張係数よりも大きくしている。
この請求項2記載の燃料噴射弁によれば、上記請求項1記載の燃料噴射弁と同様の効果を奏するだけでなく、プレート主体と噴孔部材の熱膨張の相違によって当該噴孔部材のプレート主体に対する圧縮応力が高くなり、その噴孔部材の脱落を効果的に回避することができる。
また、上記目的を達成する為、請求項3記載の発明では、請求項1又は2に記載の燃料噴射弁において、プレート主体の貫通孔と噴孔部材の軸線方向に対する垂直な断面を多角形形状に形成している。
この請求項3記載の燃料噴射弁によれば、上記請求項1又は2に記載の燃料噴射弁と同様の効果を奏するだけでなく、噴孔部材の回転の抑制が可能になるので、プレート主体に対する噴孔の位置を設計通りに配置して組み付けることができ、また、燃料の噴霧方向を所定の状態に保ち続けることができる。
また、上記目的を達成する為、請求項4記載の発明では、燃料通路と連通状態にある噴孔を有する噴孔プレートが先端に設けられた燃料噴射弁において、その噴孔プレートは、一方の平面上に形成された溝及び当該溝に連通する貫通孔を少なくとも1つずつ有する板状の第1及び第2のプレート主体と、これら第1及び第2のプレート主体の貫通孔に連通する噴孔を有し、その第1及び第2のプレート主体の溝に挿入して挟持された噴孔部材とを備えている。
この請求項4記載の燃料噴射弁によれば、上述した請求項1記載の燃料噴射弁と同様に、複数種類のプレート主体や噴孔部材の組み合わせを変えることによって、様々な内燃機関の噴霧の要求特性に応じた噴孔プレートを容易且つ安価に構築することができる。また、その噴孔部材は、第1及び第2のプレート主体の溝において挟持されているので、その第1及び第2のプレート主体からの脱落を回避することができる。
また、上記目的を達成する為、請求項5記載の発明では、請求項1,2又は4に記載の燃料噴射弁において、噴孔部材の軸線方向に対する垂直な断面を円形にし、この噴孔部材の回転を抑制する位置決め部を設けている。更に、請求項6記載の発明では、請求項4記載の燃料噴射弁において、プレート主体の溝と噴孔部材の軸線方向に対する垂直な断面を多角形形状に形成している。
これが為、その請求項5又は6に記載の燃料噴射弁によれば、上述した請求項3記載の燃料噴射弁と同様に、噴孔部材の回転の抑制が可能になるので、プレート主体に対する噴孔の位置を設計通りに配置して組み付けることができ、また、燃料の噴霧方向を所定の状態に保ち続けることができる。
本発明に係る燃料噴射弁は、複数種類の規格化されたプレート主体や噴孔部材を用意し、その夫々の組み合わせを変えることによって、様々な内燃機関の噴霧の要求特性に応じた噴孔プレートを容易且つ安価に構築することができる。これが為、その要求特性に応じた噴霧を行う燃料噴射弁を容易且つ安価に作り出すことが可能になる。
以下に、本発明に係る燃料噴射弁の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係る燃料噴射弁の実施例1を図1から図4に基づいて説明する。
その図1の符号1は、本実施例1の燃料噴射弁を示す。この本実施例1の燃料噴射弁1は、大別すると、燃料を噴射させる弁本体10と当該弁本体10を保持するホルダ20とにより構成されている。そして、この燃料噴射弁1は、図示しない吸気ポート又は/及び燃焼室に燃料を噴射させるようシリンダヘッドに配設される。尚、その図1は、燃料噴射弁1の先端のノズル部分を図示している。
先ず始めに上記ホルダ20について説明する。このホルダ20は、その主要部分が円筒形状に形成され、その円柱状の中空部21に弁本体10を挿入して保持するものである。このホルダ20は、その一端側が吸気ポート又は/及び燃焼室へと連通するシリンダヘッドの燃料噴射弁取付孔(図示略)に挿入される。
また、このホルダ20には、外部の電源供給装置と弁本体10における磁気回路とを電気的に接続するコネクタ部(図示略)が設けられている。これにより、その磁気回路に電源が供給され、弁本体10の後述するニードル12を軸線方向へと往復移動させることができる。
更に、このホルダ20の燃料噴射側の端部には、内径側へと延設された環状部20aが形成されている。この環状部20aは、後述する噴孔プレート13を後述するバルブボディ11の燃料噴射側の端部との間に挟み込んで保持する為のものである。
次に、弁本体10について詳述する。この弁本体10は、バルブボディ11と、このバルブボディ11の内部空間を軸線方向に往復移動するニードル12と、燃料噴射弁1の噴孔を成す噴孔プレート13とを備えている。
先ず、そのバルブボディ11は、略円筒形状に形成され、その内部が燃料通路11aを成している。このバルブボディ11は、上述したホルダ20の中空部21に挿入され、そのホルダ20における燃料噴射側(即ち、吸気ポート側又は/及び燃焼室側)に配置される。
また、このバルブボディ11の内周面における燃料噴射側は、その燃料噴射側に向かうにつれて径が徐々に小さくなるテーパー状に形成されている。上述したニードル12は、その先端が円筒形状に形成され、そのバルブボディ11の内部空間に往復移動自在に挿入される。そして、そのニードル12の往復移動に伴って、このニードル12の先端は、バルブボディ11の燃料噴射側の開口端を閉塞させるが如く当該バルブボディ11におけるテーパー状の内周面に着座する一方、その開口端を開口させるが如くテーパー状の内周面から離座する。これにより、そのニードル12がバルブボディ11におけるテーパー状の内周面に着座すれば燃料の噴射が止められ、その内周面から離座すれば燃料が噴射される。
ここで、この弁本体10には、そのニードル12を軸線方向に往復移動させる図示しない磁気回路及び弾性部材(スプリング)が設けられている。また、この弁本体10には、図示しない燃料ポンプにより加圧された燃料がデリバリパイプを介して供給される。これが為、この弁本体10には、そのデリバリパイプを接続する為の接続部(図示略)が設けられている。
続いて、噴孔プレート13について詳述する。図2〜4の符号13Aは、本実施例1の噴孔プレートを示す。
本実施例1の噴孔プレート13Aは、図2及び図3に示す如く、板状に成形され、バルブボディ11における燃料噴射側の端部に配置される。そして、この噴孔プレート13Aは、そのバルブボディ11の端部と上述したホルダ20の環状部20aとで外郭部が挟持される。
ここで、この噴孔プレート13Aとは、プレート主体131Aに両平面間を貫通させる貫通孔を少なくとも1つ設け、この貫通孔に当該貫通孔よりも小径の貫通孔が形成された部材を挿入したものであり、その小径の貫通孔を燃料噴射弁1の噴孔として利用する為のものである。以下、その小径の貫通孔を「噴孔」といい、この噴孔が形成された部材を「噴孔部材」という。
具体的に、この本実施例1の噴孔プレート13Aは、円盤状に成形されたプレート主体131Aと、このプレート主体131Aの第1及び第2の貫通孔131A1,131A2に各々嵌合された2つの噴孔部材132A,132Aとで構成されている。
例えば、本実施例1にあっては、燃料噴射側を燃料通路11a側よりも小さくした段付き孔となるようプレート主体131Aに第1及び第2の貫通孔131A1,131A2を形成し、これに嵌め込むことができるよう同一形状の外形に噴孔部材132Aを成形する。ここでは、2つの径の異なる円柱を同軸上で重ね合わせたが如き形状からなる第1及び第2の貫通孔131A1,131A2並びに噴孔部材132Aを例示する。
また、その噴孔部材132Aには、外部と燃料通路11aとを連通させる噴孔132A1が形成されている。その噴孔132A1の形状は、この燃料噴射弁1を適用する内燃機関の噴霧形状等の要求特性に応じて形成される。例えば、本実施例1の噴孔部材132Aには、その軸線方向に対して傾倒させた円柱状の噴孔132A1を設けている。
本実施例1にあっては、そのようなプレート主体131Aと2つの噴孔部材132Aとを別個に成形し、その各噴孔部材132Aをプレート主体131Aの第1及び第2の貫通孔131A1,131A2に夫々嵌合することによって噴孔プレート13Aを構成する。尚、吸気ポートや燃焼室からの高熱に耐えることができるのであれば、その第1及び第2の貫通孔131A1,131A2と各噴孔部材132Aとは、接着剤等で固定してもよく、融着させてもよい。
このように、本実施例1にあっては、噴孔132A1をプレート主体131Aへと直接形成せずに、これとは別部材の噴孔部材132Aに形成し、これらを嵌合により一体化することによって噴孔プレート13Aを構成している。これが為、噴孔の形状を内燃機関の様々な噴霧の要求特性に応じて変えた噴孔部材を用意することによって、その要求特性に応じた噴孔プレート13Aを容易且つ安価に構築することができる。
例えば、要求特性を満たす為に複雑な形状の噴孔が必要とされる場合、かかる噴孔をプレート主体131Aに直接形成することは難しく、可能であるとしても原価の高騰を招いてしまう。また、要求特性を満たす為に複数個の噴孔が必要とされる場合、全ての噴孔を1枚のプレート主体131Aに直接形成すると、その加工時の熱歪み等の影響を受けて各々の噴孔の形状が精度良く出ず、更に、夫々の噴孔間の位置関係等にバラツキも生じてしまうので、所望の要求特性を得ることができない。
一方、本実施例1の如く別部材の組み合わせにより噴孔プレート13Aを構成することによって、プレート主体131Aには単純且つ噴孔よりも大きな形状の加工が容易な孔(第1及び第2の貫通孔131A1,131A2)を設ければよい。また、噴孔自体は別部品の噴孔部材(噴孔部材132A)に加工又は一体成型により設ければよいので、複雑な形状の噴孔であっても容易に成形することができる。これが為、この噴孔部材132Aとプレート主体131Aとを一体化することによって要求性能を満足させる噴孔プレート13Aを容易に構築することができる。
更に、本実施例1の噴孔プレート13Aは、そのように加工性に優れるので、燃料噴射弁1が複数個の噴孔を要する場合でも熱歪み等の影響を受けずに精度の良い形状や位置関係の噴孔を設けることができる。これが為、この本実施例1の噴孔プレート13Aを用いることによって、要求性能に応じた複数個の噴孔を燃料噴射弁1に設けることができる。
更にまた、本実施例1の噴孔プレート13Aは、プレート主体131Aを共用することができるので、噴孔部材132Aを噴孔の形状が異なる噴孔部材に置き換えることによって違う要求性能のものにすることができる。また、噴孔の数量やそのピッチを変えたプレート主体を複数種類用意し、これと噴孔部材との組み合わせを変えることによって、より多種多様の要求特性に応じた噴孔プレートを構築することができる。このように、本実施例1によれば、複数種類の規格化されたプレート主体や噴孔部材を用意し、その夫々の組み合わせを変えることによって、様々な内燃機関の噴霧の要求特性に応じた噴孔プレートを容易且つ安価に構築することができる。これが為、その要求特性に応じた噴霧を行う燃料噴射弁を容易且つ安価に作り出すことが可能になる。
また、本実施例1の噴孔プレート13Aは、燃料噴射側を燃料通路11a側よりも小さくした段付き孔となるようプレート主体131Aに第1及び第2の貫通孔131A1,131A2を形成し、これと同一形状に噴孔部材132Aを成形しているので、燃料通路11a側からの燃料の圧力による噴孔部材132Aの外部への脱落を回避することができる。
ところで、噴孔プレート13Aの燃料通路11a側の面に段差があると、そこに燃料が残存してしまう。そして、燃料噴射弁1の先端(噴孔側)は吸気ポートや燃焼室に剥き出しになっており高熱にさらされるので、その残存燃料が高熱の影響を受けてデポジットが発生してしまう。また、その残存燃料は、機関停止時における全閉時の燃料漏れ(油密)の原因となる。
そこで、本実施例1にあっては、噴孔プレート13Aの燃料通路11a側が平滑になるよう構成する。例えば、上述したプレート主体131Aと噴孔部材132A,132Aの設計公差を可能な限り小さくし、夫々の間で燃料通路11a側に段差が生じないようにする。また、プレート主体131Aと噴孔部材132A,132Aとを一体化した後で燃料通路11a側に切削等の加工を施して平滑にする。
これにより、そのプレート主体131Aと噴孔部材132A,132Aとの間の段差が無くなり、残存燃料を低減することができるので、デポジットの抑制や油密の低減を図ることができる。また、噴孔プレート13Aの燃料通路11a側を平滑にすることによって、その燃料通路11a側の面にニードル12の先端を近づけることができるので、全閉時のデッドボリューム(その燃料通路11a側の面とニードル12の先端との間の全閉時における容積)を小さくすることができる。これが為、その空間内に残る燃料も少なくすることができるので、より効果的にデポジットの抑制や油密の低減が図れる。
更に、そのような段差を無くすことにより、その燃料通路11a側の面とニードル12の先端との間に生じる圧力損失を低減することができるので、要求特性に応じた良好な噴霧を行うことが可能になる。
ここで、上述した噴孔部材132Aは、プレート主体131Aよりも線膨張係数を大きくすることが好ましい。これにより、高熱にさらされている噴孔部材132A,132Aの温度がプレート主体131Aよりも上昇し、その際の熱膨張の相違によって各噴孔部材132A,132Aのプレート主体131Aに対する圧縮応力が高くなる。これにより、夫々の噴孔部材132A,132Aのプレート主体131Aからの脱落を効果的に回避することができる。特に、この燃料噴射弁1が筒内直接噴射式の内燃機関に適用されるものである場合には、その燃焼室内の燃焼圧によって各噴孔部材132A,132Aが燃料通路11a側へと脱落し易くなるが、燃焼圧が高くなるほど各噴孔部材132A,132Aの温度が上昇するので、そのように線膨張係数を異ならせることによって、噴孔部材132A,132Aの脱落を回避することができる。
一方、噴孔部材132Aとプレート主体131Aの線膨張係数にそのような違いを設けることによって、燃料通路11a側における各噴孔部材132A,132Aとプレート主体131Aとの間に段差が生じる虞がある。これが為、例えば、膨張時に夫々の噴孔部材132A,132Aとプレート主体131Aとの間が平滑になるよう、各噴孔部材132A,132Aとプレート主体131Aの第1及び第2の貫通孔131A1,131A2の常温時における軸線方向高さを設定することが好ましい。
また、噴孔部材132Aは、熱伝導率を大きくしてもよい。これにより、その噴孔部材132Aの熱容量は小さくなり、高温の燃焼ガスによる温度上昇感度が高くなるので、燃料通路11a内の燃料への放熱性を高めることができる。そして、これが為、噴孔132A1の温度上昇が抑制されるので、デポジットの発生を抑制することができる。
次に、本発明に係る燃料噴射弁の実施例2を図5から図8に基づいて説明する。
本実施例2の燃料噴射弁1は、前述した実施例1の噴孔プレート13Aを別のものへと変更したものであり、他については実施例1のものと同様の構成を備えている。
ここで、前述した実施例1にあっては、軸線方向に垂直な断面が円形の第1及び第2の貫通孔131A1,131A2の夫々にこれと同一形状の噴孔部材132A,132Aが嵌合された噴孔プレート13Aを例示している。これが為、これらを組み付ける際には噴孔132A1のプレート主体131Aに対する位置を設計値に合わせることは難しく、燃料の噴霧方向が設計通りのものにならない虞がある。また、組み付け後においては、噴孔部材132Aが周方向に回転してしまい、燃料の噴霧方向を常に一定に保つことができなくなる虞もある。
そこで、本実施例2にあっては、プレート主体の貫通孔と噴孔部材との設計通りの組み付けを可能にし、これらの相対的な回転を規制する位置決め部を設ける。以下、本実施例2の噴孔プレートについて具体的に説明する。
図5及び図6の符号13Bは、本実施例2の噴孔プレートを示す。この噴孔プレート13Bは、第1及び第2の貫通孔131B1,131B2を有するプレート主体131Bと、その第1及び第2の貫通孔131B1,131B2に各々嵌合された2つの噴孔部材132Bとで構成される。
先ず、本実施例2のプレート主体131Bについて説明する。
このプレート主体131Bは、実施例1のプレート主体131Aと同様に、円盤状に成形され、その両平面を貫通させる段付きの第1及び第2の貫通孔131B1,131B2が形成されている。その第1及び第2の貫通孔131B1,131B2は、実施例1における第1及び第2の貫通孔131A1,131A2と同様の断面円形のものである。
また、本実施例2のプレート主体131Bには、その第1及び第2の貫通孔131B1,131B2における夫々の大径側の環状の平面上に溝131B11,131B21が形成されている。本実施例2においては、円柱状の溝131B11,131B21を例示する。
尚、本実施例2にあっては第1及び第2の貫通孔131B1,131B2の各々に2つずつ溝131B11,131B11と溝131B21,131B21を設けているが、ここでの溝は1つの貫通孔に少なくとも1つ設けていればよい。
一方、本実施例2の噴孔部材132Bは、実施例1の噴孔部材132Aと同様に、プレート主体131Bの第1及び第2の貫通孔131B1,131B2に嵌め込むことができるよう同一形状の外形に成形する。この噴孔部材132Bにおいても、その軸線方向に対して傾倒させた円柱状の噴孔132B1が設けられている。
また、この本実施例2の噴孔部材132Bには、その大径側の環状の平面上に、上述した溝131B11,131B11又は溝131B21,131B21へと挿入される2つの突起132B2が形成されている。本実施例2においては、その溝131B11,131B21の形状に合わせて円柱状に突起132B2が形成される。
本実施例2にあっては、そのプレート主体131Bの溝131B11,131B21と噴孔部材132Bの突起132B2とによって位置決め部が構成される。そして、これにより、本実施例2の噴孔プレート13Bによれば、プレート主体131Bに対する噴孔132B1の位置を設計通りに配置して組み付けることができ、また、組み付け後には噴孔部材132Bの回転を抑えることができる。これが為、本実施例2の噴孔プレート13Bは、前述した実施例1と同様の効果を奏するだけでなく、燃料の噴霧方向を所定の状態に保ち続けることができる。
尚、この図5及び図6で例示した噴孔プレート13Bは、プレート主体131Bに溝131B11,131B21を設け、噴孔部材132Bに突起132B2を設けているが、これとは逆に、プレート主体131Bに突起を設け、噴孔部材132Bに溝を設けてもよい。
続いて、同様の機能を為す位置決め部は、以下のように構成してもよい。
図7及び図8の符号13Cは、本実施例2における別構成の位置決め部を有する噴孔プレートを示す。この噴孔プレート13Cは、第1及び第2の貫通孔131C1,131C2を有するプレート主体131Cと、その第1及び第2の貫通孔131C1,131C2に各々嵌合された2つの噴孔部材132Cとで構成される。
そのプレート主体131Cは、円盤状に成形され、実施例1のプレート主体131Aと同様に断面円形の段付きの第1及び第2の貫通孔131C1,131C2が形成されている。一方、噴孔部材132Cは、その第1及び第2の貫通孔131C1,131C2に嵌め込むことができるよう同一形状の外形に成形され、その軸線方向に対して傾倒させた円柱状の噴孔132C1が形成されている。
ここで、かかる噴孔プレート13Cにおいては、プレート主体131Cの第1及び第2の貫通孔131C1,131C2に各々設けたキー131C11,131C21と、各噴孔部材132Cに設けたキー溝132C2とで位置決め部が構成される。そのキー131C11,131C21及びキー溝132C2は、噴孔部材132Cの第1及び第2の貫通孔131C1,131C2への挿入方向に延設されたものである。
これにより、この噴孔プレート13Cによれば、上述した噴孔プレート13Bと同様に、プレート主体131Cに対する噴孔132C1の位置を設計通りに配置して組み付けることができ、また、組み付け後には噴孔部材132Cの回転を抑えることができる。これが為、この噴孔プレート13Cは、燃料の噴霧方向を所定の状態に保ち続けることができる。
尚、この図7及び図8で例示した噴孔プレート13Cは、プレート主体131Cにキー131C11,131C21を設け、噴孔部材132Cにキー溝132C2を設けているが、これとは逆に、プレート主体131Cにキー溝を設け、噴孔部材132Cにキーを設けてもよい。
次に、本発明に係る燃料噴射弁の実施例3を図9及び図10に基づいて説明する。
本実施例3の燃料噴射弁1は、前述した実施例1の噴孔プレート13Aを実施例2と同様の位置決め機能を有するものへと変更したものであり、他については実施例1のものと同様の構成を備えている。
図9及び図10の符号13Dは、本実施例3の噴孔プレートを示す。この噴孔プレート13Dは、第1及び第2の貫通孔131D1,131D2を有するプレート主体131Dと、その第1及び第2の貫通孔131D1,131D2に各々嵌合された2つの噴孔部材132Dとで構成される。
先ず、本実施例3のプレート主体131Dは、実施例1のプレート主体131Aと同様の円盤状に成形され、その両平面を貫通させる段付きの第1及び第2の貫通孔131D1,131D2が形成されている。ここで、本実施例3のプレート主体131Dにおいては、その第1及び第2の貫通孔131D1,131D2の軸線方向に対する垂直な断面を多角形形状に形成している。
一方、本実施例3の噴孔部材132Dは、その第1及び第2の貫通孔131D1,131D2に嵌め込むことができるよう同一の多角形形状に成形する。そして、この噴孔部材132Dにおいても、その軸線方向に対して傾倒させた円柱状の噴孔132D1が設けられている。
ここでは、その第1及び第2の貫通孔131D1,131D2と噴孔部材132Dは、軸線方向に対する垂直な断面が矩形に形成されたものを例示する。
このように、本実施例3にあっては第1及び第2の貫通孔131D1,131D2と噴孔部材132Dが多角形形状になっているので、前述した実施例1と同様の効果を奏するだけでなく、噴孔部材132Dの回転を抑制することができる。これが為、この本実施例3の噴孔プレート13Dによれば、実施例2のような位置決め部を設けずとも、プレート主体131Dに対する噴孔132D1の位置を設計通りに配置して組み付けることができ、また、組み付け後には噴孔部材132Dの回転を抑えることができるので、燃料の噴霧方向を所定の状態に保ち続けることができる。
次に、本発明に係る燃料噴射弁の実施例4を図11に基づいて説明する。
本実施例4の燃料噴射弁1は、前述した実施例1の噴孔プレート13Aを別のものへと変更したものであり、他については実施例1のものと同様の構成を備えている。
図11の符号13Eは、本実施例4の噴孔プレートを示す。この噴孔プレート13Eは、プレート主体に複数の貫通孔を設け、その各貫通孔に少なくとも2種類以上の噴孔形状の異なる噴孔部材を嵌合したものである。
具体的に、ここで例示する噴孔プレート13Eは、実施例1と同じ第1及び第2の貫通孔131A1,131A2を有するプレート主体131Aと、その第1貫通孔131A1に嵌合される実施例1と同じ噴孔部材132Aと、その第2貫通孔131A2に嵌合される噴孔部材132Aとは異なる噴孔部材132Eとで構成される。そして、その噴孔部材132Eは、外形が噴孔部材132Aと同様に成形されたものであり、軸線方向に延びる円柱状の噴孔132E1が設けられている。
これにより、かかる噴孔プレート13Eが配備された燃料噴射弁1においては、噴孔部材132Aの132A1からは軸線方向に対して角度をもって燃料が噴霧され、噴孔部材132Eの噴孔132E1からは軸線方向に向けて燃料が噴霧される。これが為、この噴孔プレート13Eは、前述した実施例1と同様の効果を奏するだけでなく、異なる種類の噴孔部材を組み合わせることによって、異形噴霧を容易且つ安価に構築することができる。
このように、プレート主体の複数の貫通孔に少なくとも2種類以上の異なる噴孔部材を嵌合した噴孔プレート13Eを用いることによって、様々な異形噴霧を容易且つ安価に実現することができ、噴霧の自由度を拡大させることができる。そして、かかる噴孔プレート13Eを要求特性に応じて構築することによって、燃焼の自由度を拡大させることができる。
尚、本実施例4の少なくとも2種類以上の異なる噴孔部材を設ける構成は、前述した実施例2,3においても適用することができる。
次に、本発明に係る燃料噴射弁の実施例5を図12に基づいて説明する。
本実施例5の燃料噴射弁1は、前述した実施例1の噴孔プレート13Aを別のものへと変更したものであり、他については実施例1のものと同様の構成を備えている。
図12の符号13Fは、本実施例5の噴孔プレートを示す。この噴孔プレート13Fは、ある規格化された複数の貫通孔を有するプレート主体を用い、燃料噴射弁1に必要とされる噴孔の数量に応じてその数を調節し得るように構成したものである。
具体的に、ここで例示する噴孔プレート13Fは、実施例1と同じ第1及び第2の貫通孔131A1,131A2を有するプレート主体131Aと、その第1貫通孔131A1に嵌合される噴孔部材132Fと、その第2貫通孔131A2に嵌合される実施例1と同じ噴孔部材132Aとで構成される。その噴孔部材132Fは、外形が噴孔部材132Aと同様に成形されているが、噴孔については形成されていないものである。即ち、この噴孔部材132Fは、燃料の噴霧を遮断するメクラ部材として使用されるものである。以下、この噴孔部材132Fについては、「メクラ部材132F」という。
このように、本実施例5の如くメクラ部材132Fを利用することによって、プレート主体131Aを幅広く共用することができるようになり、より安価に様々な要求特性に応じた噴孔プレートを構築することができる。これが為、この本実施例5の噴孔プレート13Fは、前述した実施例1と同様の効果を奏するだけでなく、噴霧の自由度を拡大させることができ、これに伴う燃焼の自由度の拡大が可能になる。
更に、多数の貫通孔を有するプレート主体を使用する場合には、夫々の噴孔部材の噴孔の形状如何では各噴孔からの噴霧が干渉する虞があり、また、ある貫通孔に噴孔部材を配備すると吸気バルブや排気バルブに噴霧が干渉する虞もある。ここで、一般に、かかる不都合が生じる燃料噴射弁においては、その搭載角度を変更するなどして噴霧の干渉を回避させる。しかしながら、噴霧の干渉が起こり得る貫通孔に本実施例5のメクラ部材132Fを配備することによって、搭載角度の変更等を行わずとも噴霧の干渉を回避することができるので、シリンダヘッドの燃料噴射弁取付孔を変更するなどのコストのかかる対応が不要になる。
尚、本実施例5のメクラ部材132Fを設ける構成は、前述した実施例2〜4においても適用することができる。
次に、本発明に係る燃料噴射弁の実施例6を図13及び図14に基づいて説明する。
本実施例6の燃料噴射弁1は、前述した実施例1の噴孔プレート13Aを以下の如き形態のものへと変更したものであり、他については実施例1のものと同様の構成を備えている。
図13及び図14の符号13Gは、本実施例6の噴孔プレートを示す。この噴孔プレート13Gは、円盤状の第1及び第2のプレート主体131G,132Gと、これら第1及び第2のプレート主体131G,132Gの間に配置された2つの噴孔部材133G,133Gとで構成される。
先ず、その第1プレート主体131Gと第2プレート主体132Gは、同一径に形成され、所定の間隔を設け、中心軸を共通にして対向させて配置される。これら第1及び第2のプレート主体131G,132Gには、その両平面を貫通させる貫通孔と当該貫通孔と連通する溝とが少なくとも1つずつ設けられている。
具体的に、その第1プレート主体131Gには、円柱状の第1及び第2の貫通孔131G1,131G2と、一方の平面における第1及び第2の貫通孔131G1,131G2と同心円上に形成された円形の第1及び第2の溝131G3,131G4とが設けられている。同じく第2プレート主体132Gについても同様に構成されており、円柱状の第1及び第2の貫通孔132G1,132G2と、円形の第1及び第2の溝132G3,132G4とが設けられている。
ここでは、その夫々の第1及び第2の貫通孔131G1,131G2,132G1,132G2は全て同一の直径に形成され、夫々の第1及び第2の溝131G3,131G4,132G3,132G4についても全て同一の直径に形成される。その第1溝131G3,132G3同士と第2溝131G4,132G4同士は、第1プレート主体131Gと第2プレート主体132Gとを対向させた際に各々中心軸を共通にして対向する位置に形成される。
一方、本実施例6の噴孔部材133Gは、上述した夫々の第1及び第2の溝131G3,131G4,132G3,132G4に嵌合し得るよう両端が当該第1及び第2の溝131G3,131G4,132G3,132G4と同等の直径からなる円柱状に成形されている。ここで例示する噴孔部材133Gは、全体がその直径からなる円柱状のものとして成形される。また、この噴孔部材133Gには、その軸線方向に対して傾倒させた実施例1と同様の円柱状の噴孔133G1が形成されている。
本実施例6にあっては、そのような第1及び第2のプレート主体131G,132Gの第1溝131G3,132G3と第2溝131G4,132G4とに各々噴孔部材133G,133Gを嵌合して、夫々の噴孔部材133G,133Gを第1及び第2のプレート主体131G,132Gの間に挟持させることによって噴孔プレート13Gを構成する。
このように、本実施例6にあっては、噴孔部材133Gを第1及び第2のプレート主体131G,132Gで挟み込む構成を採っているので、他に何ら策を講じずとも噴孔部材133Gの脱落を回避することができる。即ち、噴孔部材133Gの固定方法の簡易化を図ることができる。
また、この本実施例6の噴孔プレート13Gによれば、複数種類の規格化されたプレート主体や噴孔部材を用意し、その夫々の組み合わせを変えることによって、様々な内燃機関の噴霧の要求特性に応じた噴孔プレートを容易且つ安価に構築することができる。これが為、その要求特性に応じた噴霧を行う燃料噴射弁を容易且つ安価に作り出すことが可能になる。
ところで、本実施例6の噴孔プレート13Gにおいても、第1及び第2のプレート主体131G,132Gと噴孔部材133Gとの間に実施例2の如き位置決め部を設けてもよく、また、前述した実施例3の如く第1及び第2の溝131G3,131G4,132G3,132G4と噴孔部材133Gを多角形形状にしてもよい。これにより、噴孔部材133Gの位置決めと回転抑制を図ることができ、噴孔133G1の第1及び第2のプレート主体131G,132Gに対する位置を常に一定に保つことができるので、燃料の噴霧方向を所定の状態に保ち続けることができる。
また、この噴孔プレート13Gは、前述した実施例4の如く、第1及び第2のプレート主体に複数の貫通孔と溝を設け、その各溝に少なくとも2種類以上の噴孔形状の異なる噴孔部材を嵌合してもよい。
また、この噴孔プレート13Gには、前述した実施例5の如きメクラ部材を設けてもよい。
更に、前述した実施例1にて示したものと同様に、噴孔部材133Gの線膨張係数を第1及び第2のプレート主体131G,132Gの線膨張係数よりも大きくしてもよく、また、噴孔部材133Gの熱伝導率を大きくしてもよい。
以上のように、本発明に係る燃料噴射弁は、様々な要求特性に応じた噴孔プレートを容易且つ安価に構築する技術として有用である。
本発明に係る燃料噴射弁の先端部分を示す部分断面図である。 図1の矢印Aの方向からみた実施例1の噴孔プレートを示す図である。 図1の矢印Bの方向からみた実施例1の噴孔プレートを示す図である。 図2のI−I線で切った実施例1の噴孔プレートの断面図である。 図1の矢印Aの方向からみた実施例2の噴孔プレートを示す図である。 図5のII−II線で切った実施例2の噴孔プレートの断面図である。 図1の矢印Aの方向からみた実施例2の噴孔プレートの他の例を示す図である。 図7のIII−III線で切った実施例2の噴孔プレートの断面図である。 図1の矢印Aの方向からみた実施例3の噴孔プレートを示す図である。 図1の矢印Bの方向からみた実施例3の噴孔プレートを示す図である。 実施例4の噴孔プレートの断面図である。 実施例5の噴孔プレートの断面図である。 図1の矢印Aの方向からみた実施例6の噴孔プレートを示す図である。 図13のIV−IV線で切った実施例6の噴孔プレートの断面図である。
符号の説明
11 バルブボディ
11a 燃料通路
13,13A,13B,13C,13D,13E,13F,13G 噴孔プレート
20 ホルダ
20a 環状部
131A,131B,131C,131D,131E,131F プレート主体
131G 第1プレート主体
132G 第2プレート主体
131A1,131B1,131C1,131D1,131G1,132G1 第1貫通孔
131A2,131B2,131C2,131D2,131G2,132G2 第2貫通孔
131B11,131B21
132B2 突起
131C11,131C21 キー
132C2 キー溝
131G3,132G3 第1溝
131G4,132G4 第2溝
132A,132B,132C,132D,132E,132F,133G 噴孔部材
132A1,132B1,132C1,132D1,132E1,133G1 噴孔
132F メクラ部材

Claims (6)

  1. 燃料通路と連通状態にある噴孔を有する噴孔プレートが先端に設けられた燃料噴射弁において、
    前記噴孔プレートは、両平面間を貫通させる貫通孔が少なくとも1つ形成された板状のプレート主体と、噴孔を有し、該プレート主体の貫通孔に挿入された噴孔部材とを備え、前記プレート主体の貫通孔を前記燃料通路側よりも燃料噴射側の方が小さい段付き孔とし、該貫通孔の形状に合わせて前記噴孔部材を成形したことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記噴孔部材の線膨張係数を前記プレート主体の線膨張係数よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 前記プレート主体の貫通孔と前記噴孔部材の軸線方向に対する垂直な断面を多角形形状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射弁。
  4. 燃料通路と連通状態にある噴孔を有する噴孔プレートが先端に設けられた燃料噴射弁において、
    前記噴孔プレートは、一方の平面上に形成された溝及び当該溝に連通する貫通孔を少なくとも1つずつ有する板状の第1及び第2のプレート主体と、該第1及び第2のプレート主体の貫通孔に連通する噴孔を有し、該第1及び第2のプレート主体の溝に挿入して挟持された噴孔部材とを備えることを特徴とした燃料噴射弁。
  5. 前記噴孔部材の軸線方向に対する垂直な断面を円形にし、該噴孔部材の回転を抑制する位置決め部を設けたことを特徴とする請求項1,2又は4に記載の燃料噴射弁。
  6. 前記プレート主体の溝と前記噴孔部材の軸線方向に対する垂直な断面を多角形形状に形成したことを特徴とする請求項4記載の燃料噴射弁。
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