JP2007082703A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技動作を制御する制御基板を収容した基板ケースの不正な奪取等を不可能又は極めて困難にして、かかる不正行為を確実に防止する遊技機を提供する。
【解決手段】 スロットマシン(1)の天板(38)を開閉可能に形成し、筐体(3)の背面板(39)に、メイン制御基板(30)を収容する基板ケース(30A)を上方からスライド装着する基板ケース装着部(31a、31b)を固設する。開放した筐体上部を介してのみ基板ケースの着脱を許可することで、遊技機が遊技島に設置された状態では、基板ケースの奪取が極めて困難となる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機に関し、詳しくは、遊技動作を制御する制御基板の不正なすり替えや改造等を防止するための対策が講じられた遊技機に関する。
近年の遊技機は、一般にマイクロコンピュータを搭載する制御基板によってゲームの動作が制御されている。例えばパチンコホール等に設置されるスロットマシンには、図柄を変動させてゲームの結果を表示するリール装置や、入賞時等にメダルを払い出すホッパ装置等が設けられているが、これらはメイン制御基板と呼ばれる制御基板によりゲームの進行に併せて動作制御がされている。また、スロットマシン等の遊技機には、サウンドの出力や液晶表示ユニットによる映像表示等のゲームの演出を制御するサブ制御基板や、各種機器ユニット等へ所要の電力を供給する制御を行う電源制御基板等、それぞれの担当に応じた制御基板が複数設けられている。
従来、これら遊技機に設けられる制御基板は、リール等の機械的な動作制御のみならず、入賞に関わる確率変動やメダルの払い出しなどゲームの出玉に関する制御も行っていため、不正なすり替えや改造の対象として狙われやすく、かかる不正行為を防止する対策が講じられている。
例えば、外部から改造等の有無を目視できるように透明な基板ケースに制御基板を収容し、「カシメ」と呼ばれる破壊しなければ開放できない係合ロック機構により基板ケースを閉塞して、その開放の痕跡を残すようにしている。また、基板ケースを同様の係合ロック機構を介して遊技機の筐体内に取り付けることで、基板ケースごと奪取してすり替えるような不正行為を困難にしている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−209238号公報
しかし、上述した従来の遊技機においては、基板ケースの不正な開放及び取り外しの事実を、係合ロック機構の破壊痕跡により発見可能ではあるものの、遊技機の前扉を開放し係合ロック機構の破壊に成功すれば、基板ケースが奪取(不当な取り外し)されることもあり得るため、不正対策は万全なものとは言い難かった。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、ホールに設置された遊技機において、遊技動作を制御する制御基板を収容した基板ケースの不正な奪取等を不可能又は極めて困難にして、かかる不正行為を確実に防止し、安全性を向上させることを目的としている。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遊技者に面する前面側の開口部に対して前扉を開閉可能に取り付けた矩形箱状の筐体内に、遊技動作を制御する制御基板を基板ケースに収容して設けた遊技機であって、前記筐体の天部を開閉可能に形成し、前記前扉に対向する当該筐体の背面板内壁に、前記制御基板を収容する基板ケースの両側部を係止してその前方への脱着を規制する一対の基板ケース装着手段を少なくとも備え、開放した前記天部を通して前記基板ケース装着手段に対し前記基板ケースを着脱可能に装着し得るように構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機によれば、前扉を開放しただけでは、制御基板を収容する基板ケースを基板ケース装着手段から着脱することができず、開放した筐体の天部を通してのみ着脱を可能としたので、制御基板を基板ケースごと奪取するような不正行為の完遂を困難にする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記筐体の天部は、上方に開放可能な天板部材が前記筐体の上縁部に蝶番機構を介して取り付けられることにより、開閉可能な構成としたことを特徴とする。
請求項2に記載の遊技機によれば、例えば遊技機が遊技島に設置され、その上部に設けられる島構造物によって筐体上部が塞がれた状態では、天板部材を開放することができないので基板ケースを着脱することは不可能となる。これにより、制御基板を基板ケースごと奪取等することは極めて困難となり、かかる不正行為を確実に防止する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記筐体の天部は、当該筐体の側面板において前後方向にスライド移動可能に天板部材を取り付けて開閉可能とし、更に前記前扉を当該筐体側に閉じたときには前記天板部材の移動を規制して当該天部の開放を許さない構成としたことを特徴とする。
請求項3に記載の遊技機によれば、例えば遊技機が遊技島に設置され、その上部に設けられる島構造物によって筐体上部が塞がれた状態では、筐体の天部を介しては基板ケースを着脱することができない。また、筐体側に閉じられた前扉が天板部材の移動を規制し天部の開放を許さないので、例えば遊技機を遊技島から引き出しただけでは、前扉を開放しない限り基板ケースを着脱することができない。したがって、制御基板を基板ケースごと奪取等することは極めて困難となり、かかる不正行為を確実に防止する。
本発明の遊技機によれば、筐体の天部を開閉可能に構成し、制御基板を収容する基板ケースを開放した天部を通してのみ着脱可能とした。例えば遊技機が遊技島に設置された状態等においては、筐体上部の島構造物に阻まれて基板ケースを着脱することができず、これにより、遊技機から基板ケースを奪取する等の不正行為の完遂を極めて困難にして、かかる不正行為を確実に防止することができる。
以下、本発明に係る遊技機の好適な実施形態についてスロットマシンを例に説明する。ここで、図1は代表的なスロットマシン1の正面図、図2は図1に示すスロットマシン1の前扉2を開いた状態での内部構造を表した図である。
まず、図1を参照して、スロットマシン1のフロントマスク構造を説明する。遊技者側に面するフロントマスクは、略矩形状の箱体からなる筐体(3)の開口部を塞ぐようにして開閉可能に取り付けられた前扉2の前面において、いわゆる化粧板として硬質プラスチックにより一体的に形成されている。フロントマスクは、上パネル部と下パネル部に概ね分けられ、更に下パネル部の下方には、メダルを貯留するための受皿部が形成された受皿ユニット4が設けられている。
上パネル部には、高輝度の発光ダイオードを内蔵した上部ランプ5及びサイドランプ6a、6bが配置され、リーチや大当たり等の際に点灯または点滅して遊技者の視覚に訴える演出を行っている。また、上パネル部には、スピーカを内蔵した左右の演出用放音部7a、7bが設けられ、ゲームの進行に応じて選択される効果音や楽音等による演出を行っている。更に、演出用放音部7a、7bの間には、液晶表示ユニット8が配置されている。液晶表示ユニット8は、ゲームの進行に応じて選択された動画像を表示して、当該ゲームにストーリー性を与えたり、また、遊技者に内部当選結果を暗示して期待感を惹起させたりする等の演出を行っている。
上パネル部の中央には、略長方形の透明な表示窓9aが形成された中パネルユニット9が取り付けられている。そして、筐体内に設けられている3個の円筒状のリール32a、32b、32cが表示窓9aを通して遊技者に目視されるように構成されている。
すなわち、筐体内には、各外周面に複数の異なる種類を含む例えば21個の識別図柄がほぼ等間隔に描かれた回転制御可能なリール32a、32b、32cが軸方向に一致して並設され、それぞれのリールの回転停止位置によって、表示窓9a側に臨む縦3個、横3列の識別図柄が変動表示されるように構成されている。
前扉2の中段には、ゲームに使用するメダルを投入するための投入口を有するメダル投入部11と、ゲームの操作を指示するためのベットボタン12、スタートレバー13、及び3個のストップボタン14a、14b、14cがそれぞれ所定位置に配設されている。
ベットボタン12は、スロットマシン1の当該ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するための押圧式の操作スイッチである。スタートレバー13は、リール32a、32b、32cを一斉に回転させる指示をするためのレバースイッチであり、先端に球形の操作ノブを有するレバーを上下左右の何れかの方向に傾倒操作するとオン作動し、レバーから手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフするように構成されている。
ストップボタン14a、14b、14cは、各リール32a、32b、32cの回転停止を個別に指示するための押圧式スイッチであり、各リールの配列に対応してそれぞれ並設されている。
前扉2に形成された下パネル部には、スロットマシン1のモデルタイプ等を遊技者へ認識させるため、例えば登場キャラクターの絵などを表示するパネル15が設けられている。
受皿ユニット4には、入賞時等においてメダルを排出するメダル払出口16と、スピーカを内蔵しゲームの進行に応じて演出効果音を発生させる演出用放音部17がそれぞれ配設されている。
次に、図2を参照して、スロットマシン1の内部構造を説明する。まず、筐体3側の上部位置には、スロットマシン1の全体動作を統括して制御するメイン制御基板30を基板ケースに収容するメイン制御基板アセンブリ30Aが、背面板36内壁に固設した左右一対の基板ケース装着部31a、31bにその両側部が保持されて設けられている。なお、メイン制御基板30は、CPU、ROM、RAM、その他周辺機器と通信する際の整合機能を有するインタフェース回路等の電子部品を実装したマイコンをベースに形成されている。本発明の特徴的な構成部分である、メイン制御基板アセンブリ30Aの取り付け構造については後述する。
筐体3内のほぼ中央には、円筒状で周面に複数種類の識別図柄が描かれたリール32a、32b、32cを回転可能に並設してユニット化したリールユニット32が、前扉2側に形成される表示窓9aに対向して設置されている。なお、各リール32a、32b、32cは、それぞれに内蔵するステッピングモータによって回転駆動制御される。
リールユニット32の下方には、メダル投入部11から投入されたメダルを貯留し入賞配当の際にメダル払出口33aからメダルを払い出すホッパーユニット33と、ホッパーユニット33から溢れたメダルを収容するためのオーバーフロータンク34と、スロットマシン1に内蔵される各機器へ所要の電力を配電する電源ユニット35とが設置されている。
次に、前扉2側には、その上部の位置に上述の演出用放音部7a、7bに対向するスピーカ21a、21bが取り付けられている。また、スピーカ21a、21bの間に配置されている液晶表示ユニット8(図1参照)の裏面に、当該液晶表示ユニット、スピーカ21a、21b等を制御駆動するサブ制御基板22をケース内に収容するサブ制御基板アセンブリ22Aが取り付けられている。なお、サブ制御基板22は、液晶表示ユニット8による演出映像の表示制御、上部ランプ5及びサイドランプ6a、6b等を使った照明制御、及び演出用放音部7a、7b、17を使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行うための制御回路基板である。
サブ制御基板アセンブリ22Aの下方には、リール32a、32b、32cを透視させるための透明な表示窓9aが形成された中パネルユニット9が取り付けられている。すなわち、中パネルユニット9は、表示窓9aに相当する開口部が中央に形成された枠体に、リール32a、32b、32cの外周面を照射する冷陰極蛍光管23と、スタートレバー13及びストップボタン14a、14b、14c等の操作スイッチ類の信号を筐体3側のメイン制御基板30へ中継する中央表示基板24等を組み付けてユニット化した装置である。
中パネルユニット9の下方には、メダルセレクタ25が取り付けられている。メダルセレクタ25は、前面のメダル投入部11に投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。投入されたメダルがメダルセレクタ25により適正と判定されると、メイン制御基板30へメダル受付信号を送信する。メイン制御基板30は、メダル受付信号を受信する毎にクレジットを加算することで内部的にメダルを貯留する。
メダルセレクタ25の下方には、当該メダルセレクタによって選別され検出された適正メダルを筐体3側のホッパーユニット33へ案内するメダルガイド部26と、メダルセレクタ25により不適として排除され落下したメダル(または異物)を前面のメダル払出口16へ案内するフローシュート27と、ホッパーユニット33のメダル排出口33aに当接し払い出されたメダルを前面のメダル払出口16へ案内するメダル払出通路28が設けられている。更に、メダル払出口16に隣接して、上述した演出用放音部17に対向するスピーカ29が取り付けられている。
かかる構成のスロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、または先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この状態において、何れかのベットボタン12が押圧操作されると、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームにメダルが賭けられゲームが開始する。
メイン制御基板30は、ゲーム開始の状態でスタートレバー13の作動を検知すると、リール32a、32b、32cを一斉に回転させ始める。同時に入賞役を内部的な処理で抽選し、その結果をフラグ(メモリ)に記憶する。
次に、遊技者がストップボタン14a、14b、14cを任意の順番で押圧操作すると、メイン制御基板30はそれに従い順次、対応するリールを停止させる。そして、メイン制御基板30は全てのリール32a、32b、32cが停止したことを検知すると、各リールに表示された識別図柄の組合せが上述のフラグに記憶された入賞役に係る図柄の組合せと一致しているか否か判定する。これらが一致したときには当該入賞が確定し、その入賞役の種類に応じた配当数のメダルをクレジットに加算する。入賞の配当によりクレジットが上限を超える場合には、ホッパーユニット33を作動して、超過分のメダルをメダル払出口16より受皿ユニット4へ払い出している。
このように、スロットマシン1の遊技者は、リール32a、32b、32cを回転・停止させる遊技操作を行って、表示窓9aに変動表示した識別図柄が有効ラインに揃わなければ賭けたメダルを失うが、予め定められた組合せで図柄が揃い入賞が成立すると賭けた枚数以上のメダルを獲得し得るので、技量と運とに任せてメダルを増やすという興趣を伴った勝敗ゲームを楽しむことができる。
次に、上述したスロットマシン1の全体動作を集中制御するメイン制御基板30を基板ケース内に収容して組み立てられるメイン制御基板アセンブリ30Aの構造を説明する。ここで、図3はメイン制御基板アセンブリ30Aの外観構造を表した斜視図、図4はメイン制御基板アセンブリ30Aの構成を表した分解斜視図である。
これらの図に示されるように、メイン制御基板アセンブリ30Aは、メイン制御基板30と、メイン制御基板30を相対向して収容するケース基体310及びケース蓋体320からなる基板ケースと、ケース基体310を保持する左右一対のホルダー330、340とを備え、これらが組み立てられて構成されている。また、ケース基体310とケース蓋体320とを係合ロック機構により分離・開放不能に閉塞する媒体として、中空円筒状の係合媒体350を使用する。なお、この係合媒体350は、ケース基体310をホルダー340に固定する際にも共通して用いられる。
ケース基体310は、前側が開放する略長方形の箱体として透明なプラスチックで一体形成され、その底板部に小ネジを介してメイン制御基板30が固定される。ケース基体310の上側壁には、ケース蓋体320とヒンジ結合するためのヒンジ軸部311が所定の間隔をおいて3カ所に形成されている。また、ケース基体310の下側壁には、係止孔312aを有し前方(ケース蓋体320側)に延びる上下に弾性変形可能な係止アーム312が2カ所に形成されている。また、係合媒体350が挿入されることで、対向するケース蓋体320と開放不能に係合する一方の係合ロック機構を構成する、円筒容器状の筒状係合部313が4カ所に形成されている。
ケース蓋体320は、ケース基体310に対向するように後側が開放し当該ケース基体とほぼ同寸法の箱体として、透明なプラスチックにより一体形成される。ケース蓋体320の上側壁には、上述したケース基体310のヒンジ軸部311と嵌合するヒンジ軸受部321が3カ所に形成されている。また、ケース蓋体320の下側壁には、ケース基体310の上述した筒状係合部313と開口部同士が対向して他方の係合ロック機構を構成する、円筒容器状の筒状係合部323が4カ所にそれぞれ形成されている。また、ケース蓋体320の下側端には、ケース基体310側の2本の係止アーム312と係止する係止突起322がそれぞれ位置整合して形成されている。
また、ケース基体310を閉塞した状態で背後のホルダー340と離脱不能に係合する筒状係合部324がケース蓋体320の右側壁の4カ所に形成され、これら筒状係合部324を囲んで矩形状枠部325が右側に延びて形成されている。また、ケース蓋体320の左側壁には、同じくケース基体310を閉塞した状態で左側背後のホルダー330と係合する係合突起326が2カ所に形成されている。
左側に位置するホルダー330は、ケース基体310の背面に対向して当接する平板部331と、外縁部に立設する壁状部332とを有して、硬質プラスチックによって一体的に形成されている。また、壁状部332の内側壁には、ケース蓋体320の係合突起326を係合して留める係合凹部333が上下2カ所に形成されている。
右側に位置するホルダー340は、平板部341と、右側の外縁部に立設する支持台部342と、支持台部342から基板ケース側に突起する突起部343とを主に有して硬質プラスチックによって一体的に形成されている。また、平板部341には、ケース蓋体320側の筒状係合部324と開口部同士が対向して係合ロック機構を構成する筒状係合部344が4カ所に形成され、更に平板部341の上下の縁部に、ケース蓋体320側へ延びる一対の係止アーム345が形成されている。
かかる構成のメイン制御基板アセンブリ30Aは次のようにして組み立てられる。すなわち、ケース基体310とケース蓋体320とは、それぞれのヒンジ軸部311とヒンジ軸受部321とが嵌め合わされ、互いに開閉揺動が可能に取り付けられる。そして、メイン制御基板30をケース基体310の底板部にネジ留めしケース蓋体320を閉じて収容する。
ケース基体310にケース蓋体320を閉じただけでは係止アーム312がその弾性変形力により係止突起322に係止しているだけであり、容易に開放できる状態にある。そこで、ケース蓋体320を閉じる際に、ケース基体310とケース蓋体320に形成される何れか一対の筒状係合部313、323に係合媒体350を挿入して係合させることで、これらケース部材同士を開放不能に接合する。係合媒体350は、その両端部がそれぞれの筒状係合部313、323の内部で係合するため、外部からこの係合状態を解除することができなくなる。但し、メイン制御基板の検査のときなどにおいては、ケース蓋体320側の筒状係合部323を当該ケース蓋体の本体から切り離すことにより、当該ケース蓋体を開放することができるようになっている。換言すると、係合状態にある筒状係合部323を本体から切り離した破壊痕跡が当該ケース蓋体320の開放の履歴として残され、これにより、例えば不正な開放があった事実を容易に発見できるように形成されている。
メイン制御基板30を収容して閉じた基板ケースは、ケース基体310及びケース蓋体320の下側壁を跨いでフィルム状の封印シール327が貼り付けられて封印される。そして、ケース蓋体320の係合突起326をホルダー330の係合凹部333に係合して固定し、他方、矩形状枠部325の内側空間にホルダー340の突起部343を嵌め入れつつ係止アーム345の先端突起345aを矩形状枠部325の端部に係止することで、基板ケースがホルダー330、340に安定して保持される。このとき、ホルダー340とケース蓋体320に形成される何れか一対の筒状係合部344、324に係合媒体350を挿入して係合させることで、基板ケースを開放不能に閉塞した状態でホルダー340に固定する。
このようにして、メイン制御基板アセンブリ30Aを組み立てることで、基板ケース(ケース基体310及びケース蓋体320)の開放を困難にするとともに、係合ロック機構の破壊の痕跡によって開放の履歴を管理し、且つ不正を迅速に発見できるようにしている。
次に、メイン制御基板アセンブリ30Aの筐体3への取り付け構造を説明する。メイン制御基板アセンブリ30Aが取り付けられる筐体3の背面板36には、図2に示したように、左右一対の基板ケース装着部31a、31bが固設されている。ここで、図5は、メイン制御基板アセンブリ30Aを取り付けた部分の筐体3及び基板ケース装着部31a、31bの横断面図である。
図5を参照し、それぞれの基板ケース装着部31a、31bは、矩形状のメイン制御基板アセンブリ30Aの横幅分だけ互いに離間し、筐体3の背面板36から当該メイン制御基板アセンブリの扁平な厚み分だけ前方(筐体3の開口側)に立設するとともに先端部分が互いに内方に折れる係止部を有して固設されている。各基板ケース装着部31a、31bの上方側は開口して形成され、当該開口した部分を介してのみ、メイン制御基板アセンブリ30Aを着脱可能とするとともに、その両側部を係止部で係止して、前方からの脱着(取り外し)ができないように構成している。
更には、基板ケース装着部31a、31bの係止部が、相対向するケース部材の外方側に位置するケース蓋体320の両側部分を係止するので、メイン制御基板アセンブリ30Aを基板ケース装着部31a、31bに装着した状態では、ケース蓋体320を強制的に開放して内部のメイン制御基板30にアクセス等することも不可能となる。
なお、本実施形態では、各基板ケース装着部31a、31bの上端が筐体3の天板部分に当接して設けられているが(図2参照)、基板ケース装着部31a、31bの上端と天板部分との間隔を、最長でもメイン制御基板アセンブリ30Aの縦幅以下にして設けてもよい。
メイン制御基板アセンブリ30Aを筐体3に対して上方から着脱できるようにするために、本発明に係る遊技機においては、筐体3の天板部分が開閉可能に構成されている。
図6は、その第1の実施例による天板部分の構造を表した斜視図である。箱状の筐体3を構成する背面板36と側面板37a、37bの上端内側には、基板ケース装着部31a、31bの上側位置において開口する矩形の開口部40aが形成された筐体補強用の内枠板40が設けられ、更に、背面板36の上部には、蝶番39を介して天板38が開閉可能に取り付けられている。これにより、天板38を内枠板40に閉じて密接させた状態では、開口部40aが覆われて筐体3が閉塞され、一方、天板38を上方に開けた状態では、内枠板40の開口部40aを通して、メイン制御基板アセンブリ30Aを基板ケース装着部31a、31bに対して着脱し得るように構成されている。
ホールにおいて、複数台のスロットマシンを配列して遊技島を構築するに際しては、通常、遊技スペースのフロアーに予め形設した例えば木製の架台及び全体を支える枠体に対し、スロットマシン1の筐体3が木ネジや釘等により固定(釘打ち)される。そして、スロットマシン1が遊技島に設置された状態においては、図7に示すように筐体上部が島構造物によって塞がれる。このため、天板38の開放が規制され、メイン制御基板アセンブリ30Aの脱着を不可とする構成とすることができる。
本実施例のスロットマシン1によれば、前扉2を開放しても筐体3前方の開口部からはメイン制御基板アセンブリ30Aの着脱を不可能とし、天板38を開放して上方からのみ当該メイン制御基板アセンブリを着脱し得るように構成した。これにより、スロットマシン1がホールの遊技島に設置され、筐体上部が島構造物によって塞がれた状態では、天板38の開放が阻止されてメイン制御基板アセンブリ30Aを取り出すことができなくなる。メイン制御基板アセンブリ30Aを筐体3から着脱するには、遊技島よりスロットマシン1を引き出す作業が必要となるため、メイン制御基板アセンブリ30Aを不正に奪取等することは極めて困難となる。したがって、かかる不正行為を確実に防止することができる。
図8は、本発明の第2の実施例によるスロットマシン1の天板部分の構造を表した斜視図である。図8によれば、箱状の筐体3を構成する左右両側の側面板37a、37bの上端内側には、前後方向に直線状に案内溝371a、391bが形成され、そこに矩形平板状の天板41の両側辺、若しくは両側辺に設けた凸部41aが嵌合して当該天板41が摺接移動(スライド)可能に取り付けられている。これにより、筐体3の上部(天板部分)は、天板41を前方の開口部側へ引き出すことで、基板ケース装着部31a、31bの上側部分が開放される。
更に、図8には表れていないが、筐体3に側に前扉2を閉じた状態では、天板41は当該前扉によって阻まれて前方への移動が規制され、筐体3上部を開放することができない構造を有している。これにより、前扉2を閉じた状態でのメイン制御基板アセンブリ30Aの着脱を禁止している。
本実施例のスロットマシン1によれば、前扉2を筐体3から開け、更に天板41をスライドして開放した筐体3の上方からのみメイン制御基板アセンブリ30Aを着脱するように構成したので、例えば、スロットマシン1がホールの遊技島に設置され、筐体上部が島構造物によって塞がれた状態では、メイン制御基板アセンブリ30Aを取り出すことができなくなる。メイン制御基板アセンブリ30Aを着脱するには、遊技島よりスロットマシン1を引き出し、更に前扉2を開放しなければならず、メイン制御基板アセンブリ30Aを筐体3から不正に奪取等することは極めて困難となる。したがって、かかる不正行為を確実に防止することができる。
本発明の遊技機の実施形態であるスロットマシンの前面構造を表した正面図である。 図1に示したスロットマシンの前扉を開いて内部構造を表した図である。 本発明の実施形態によるメイン制御基板アセンブリの外観構造を表した斜視図である。 図3に示したメイン制御基板アセンブリの構成を表した分解斜視図である。 図3に示したメイン制御基板アセンブリを筐体に取り付けた部分の横断面図である。 本発明の実施形態によるスロットマシンの天板部分の第1実施例を表した斜視図である。 本発明の実施形態によるスロットマシンの側面図であって、遊技島に設置された状態を表した図である。 本発明の実施形態によるスロットマシンの天板部分の第2実施例を表した斜視図である。
符号の説明
1…スロットマシン 2…前扉
3…筐体 4…受皿ユニット
5…上部ランプ 6a、6b…サイドランプ
7a、7b…演出用放音部 8…液晶表示ユニット
9…中パネルユニット 9a…表示窓
11…メダル投入部 12…ベットボタン
13…スタートレバー 14a、14b、14c…ストップボタン
15…パネル 16…メダル払出口
17…演出用放音部 21a、21b…スピーカ
22…サブ制御基板 22A…サブ制御基板アセンブリ
23…冷陰極蛍光管 24…中央表示基板
25…メダルセレクタ 26…メダルガイド部
27…フローシュート 28…メダル払出通路
29…スピーカ 30…メイン制御基板
30A…メイン制御基板アセンブリ 31a、31b…基板ケース装着部
32…リールユニット 32a、32b、32c…リール
33…ホッパーユニット 33a…メダル排出口
34…オーバーフロータンク 35…電源ユニット
36…背面板 37a、37b…側面板
38…天板 39…蝶番
40…内枠板 40a…開口部
41…天板 41a…凸部
310…ケース基体 311…ヒンジ軸部
312…係止アーム 312a…係止孔
313…筒状係合部 320…ケース蓋体
321…ヒンジ軸受部 322…係止突起
323、324…筒状係合部 325…矩形状枠部
326…係合突起 327…封印シール
330…ホルダー 331…平板部
332…壁状部 333…係合凹部
340…ホルダー 341…平板部
342…支持台部 343…突起部
344…筒状係合部 345…係止アーム
350…係合媒体 371a、371b…案内溝

Claims (3)

  1. 遊技者に面する前面側の開口部に対して前扉を開閉可能に取り付けた矩形箱状の筐体内に、遊技動作を制御する制御基板を基板ケースに収容して設けた遊技機であって、
    前記筐体の天部を開閉可能に形成し、前記前扉に対向する当該筐体の背面板内壁に、前記制御基板を収容する基板ケースの両側部を係止してその前方への脱着を規制する一対の基板ケース装着手段を少なくとも備え、
    開放した前記天部を通して前記基板ケース装着手段に対し前記基板ケースを着脱可能に装着し得るように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記筐体の天部は、上方に開放可能な天板部材が前記筐体の上縁部に蝶番機構を介して取り付けられることにより、開閉可能な構成としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記筐体の天部は、当該筐体の側面板において前後方向にスライド移動可能に天板部材を取り付けて開閉可能とし、更に前記前扉を当該筐体側に閉じたときには前記天板部材の移動を規制して当該天部の開放を許さない構成としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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