JP2007076638A - インサートを有する複合材料製自転車用部品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】他の自転車用部品との結合のための少なくとも1つのインサート(2、3)を具備する、複合材料製の自転車用部品(4)において、前記部品(4)と前記インサートとの間の結合の向上した複合材料製の自転車用部品(4)、およびその製造方法の提供。
【解決手段】複合材料の成型プロセスに先立って、インサート(2、3)と複合材料(60)との間に接着剤(50)が適用され、前記接着剤(50)の一部分が、前記複合材料(60)と相互浸透することにより、インサート(2、3)と自転車用部品(4)との間に強い接着が得られる。
【選択図】図3
【解決手段】複合材料の成型プロセスに先立って、インサート(2、3)と複合材料(60)との間に接着剤(50)が適用され、前記接着剤(50)の一部分が、前記複合材料(60)と相互浸透することにより、インサート(2、3)と自転車用部品(4)との間に強い接着が得られる。
【選択図】図3
Description
本発明は、他の自転車用部品との連結のために少なくとも1つのインサートを有している複合材料製の自転車用部品およびその製造方法に関する。
複合材料製の自転車用部品としては、特に、ボトム・ブラケットの軸およびペダルの軸ならびに/あるいは自転車用変速機の歯付きクラウンへの接続のためにインサートが設けられてなるペダル・クランクがあげられ、本明細書では、このような好ましい適用についてもっぱら説明する。しかしながら、自転車用部品が、上記とは異なる、例えば座席ポスト筒、座席クランプ、変速用ロッカー・アームなどであってもよいことは理解されるべきである。
さらに、以下では、ねじなどの中間接続要素を受け入れるための孔開きインサートについて言及するが、例えばペダルの軸またはボトム・ブラケットの軸をペダル・クランクに直接取り入れるなど、接続要素そのものがインサートを構成してもよいことを理解すべきである。
本明細書および特許請求の範囲において、「インサート」とは、自転車用部品(特に、ペダル・クランク)に組み込まれる任意の部品を指す。
ペダル・クランクならびにそのボトム・ブラケット軸およびペダルへの接続について、重量を可能な限り軽く保つと同時に、機械的強度の特性を確保するという目標を達成するように、種々の形状、材料、および製造プロセスにて製作されるいろいろな種類のペダル・クランクが知られている。
ペダル・クランクを含む自転車のあらゆる構成部品について、軽量であることが望まれるため、複合材料がますます幅広く使用されるようになってきている。
ペダル漕ぎの際またはペダルの上で立ち上がるときの自転車乗りの推進作用によって引き起こされ、さらに、ペダル・クランクから自転車用変速機の歯付きクラウンを介してチェーンへと伝達される駆動力によって引き起こされるねじり応力など、使用時にペダル・クランクに加わる応力があるため、ペダル・クランク本体とこれに相互作用する要素(ボトム・ブラケットの軸、ペダルの軸、および右側のペダル・クランクの場合には、自転車用変速機の歯付きクラウン、など)との間に、インターフェースとして機能する補強要素をインサートすることが、一般に行なわれている。
本出願人に係る特許文献1においては、金属材料で作られたインサートが配置された金型内にて熱硬化性の複合材料を成型し、ペダル・クランクを得ている。
欧州特許出願公開公報第1 281 609号 (対応特開2003-054478号公報)
成型工程において、可塑状態の複合材料が、適切な支持および型外し部材に取り付けられている領域を除いてインサートの外表面を囲んで、インサートを覆う。このようにして金型の内部に配置された材料が、架橋するまでプレスされ、加熱される。架橋が生じた後、ペダル・クランクが、外し部材を動作させることによって金型から取り出され、室温で冷却される。冷却工程において、ペダル・クランク本体の熱硬化性複合材料とインサートの金属材料との間で冷却係数が相違するため、金属製インサートの周囲を囲んでいる複合材料が、インサートそのものの壁面から剥離しがちであるという欠点が存在する。実際、冷却の際には、インサートを構成している金属材料が、ペダル・クランク本体の複合材料よりも大きく収縮し、剥離の程度は、2つの材料の冷却係数の相違が大きいほど大である。このような剥離は、金属製インサートへの複合材料の付着を弱め、結果として、インターフェース領域の強度および保持の特性を低下させる。その結果、インサートとペダル・クランクとの間に相互の滑りが生じ、インサート‐ペダル・クランク結合を悪化させて、実際にペダル・クランクの使用を不可能にする可能性がある。
このような冷却時の収縮によるインサートの剥離という欠点を除く目的の技術が、本出願人に係る特許文献2に示されている。この文献において、熱可塑性または熱硬化性の複合材料を成型することによってペダル・クランク本体を得ている。ペダル・クランク本体に、成型時または成型後に、金属製のインサートを収容するための着座部が製作される。金属製のインサートは、成型後に、これら着座部に挿入される。
欧州特許出願公開公報第1 486 412号 (対応特開2005-001663号公報)
インサートの外表面とそれを収容する着座部の内表面との間には、接着物質の薄い層(0.05〜1mm)が介在する。接着物質は、すでに硬化または架橋して冷却済みであるペダル・クランク本体にインサートが挿入される前に、インサートに冷間で塗布される。次いで、接着物質、好ましくは2成分のエポキシ樹脂が、室温でまたは加熱工程を伴って重合する。
したがって、ペダル・クランクへのインサートの接着は、インサートの外表面と接着物質層との間の第1の機械的接触面、および接着物質層とペダル・クランクに作られた着座部の内表面との間の第2の機械的接触面によって得られている。
本明細書および特許請求の範囲において、接着剤と被接着物との間の「機械的接触」とは、被接着物の微細な凹凸(micro-irregularities)表面上の接着剤による機械的な保持(mechanical gripping)によって、接着が行なわれることを指す。
2つの機械的接触面における接着は、特許文献2によって製造されるペダル・クランクの使用時の大きなねじり力の存在下では、適切でないかもしれない。やはりこの場合も、インサートとペダル・クランクとの間に相互の滑りが生じ、インサート‐ペダル・クランク結合を悪化させて、実際にペダル・クランクの使用を不可能にする可能性がある。
第2の欠点は、このペダル・クランクの製造方法が複数の工程を必要としており、したがって一連の製造が高価につく点にある。
冷却時の収縮によるインサートの剥離という欠点の回避を目的とした他の技法が、本出願人に係る、本出願の最初の出願日においては未だ公開されていない特許文献3に記載されている。
欧州特許出願第04425151.0号(2004年3月5日付出願) (欧州特許出願公開公報1571075号)
上記文献によれば、一方向の構造繊維を熱可塑性または熱硬化性のポリマー材料に埋め込んで作られるインサートを、ペダル・クランクの本体と一緒に成型する前に、架橋または硬化させる。ペダル・クランクの本体もまた、一方向の構造繊維をポリマー材料に埋め込んで構成される。この文献によれば、インサートおよびペダル・クランク本体が、同じポリマー材料から作られることが好ましく、すなわち連結部の接着を最大にするため、同じ温度係数を有することが好ましい。
他の実施形態において、かかる文献は、インサートのいくつかが金属製である旨を規定している。
インサートへのペダル・クランク本体の接着が、実質的にペダル・クランク本体そのもののポリマー材料によって行なわれることを考えると、応力下で、ある特定のペダル・クランクの使用条件においては、適切でない可能性がある。
本発明の根底にある技術的課題は、自転車の他の部品への接続のために少なくとも1つのインサートが設けられている自転車用部品であって、当該部品とインサートとの間の結合が従来技術の課題解決策よりも強力であり、特にインサートと当該部品との間の相互の滑りがより上手く回避されている自転車用部品を創出することにある。
本発明第1の構成は、複合材料製の自転車用部品(特に、ペダル・クランク)と他の自転車用部品との結合のために用いる少なくとも1つのインサートと、前記複合材料と前記少なくとも1つのインサートとの間に介在する接着剤とを有する、前記複合材料製の前記自転車用部品において、前記接着剤と前記複合材料との相互浸透領域を有していることを特徴とする複合材料製の自転車用部品に関する。
部品本体とインサートとの間に接着剤を設けることによって、両者の間の接着が向上する。接着剤とインサートとの間の接着は、接着剤そのものの接着特性ゆえに強力である。さらに、自転車用部品の成型プロセスに先立って接着剤が適用されるがために得られる相互浸透領域により、接着剤の粒子とペダル・クランク本体の複合材料の粒子との間の境界面積が大きくなるため、接着剤と複合材料との間の接着力がきわめて大である。このような相互浸透領域においては、接着剤のポリマー鎖と複合材料のポリマー鎖との間にさらに化学結合そのものが存在し、一種の「相互架橋」(mutual cross linking)を実現している。接着剤が自転車用部品の成型プロセスに先立って適用されるため、相互浸透領域が形成されるかどうかには無関係に、複合材料によって接着剤に加わる、接着剤のインサート外表面への付着を維持しようとする圧力のおかげで、インサートの微細な凹凸表面への接着剤の配置が促進される。
相互浸透領域が、0.01mm〜0.1mm、好ましくは0.02mm〜0.08mm、さらに好ましくは0.05mmの平均厚さを有しているのが好ましい。
さらに、接着剤のみからなる領域が、インサートと相互浸透領域との間に置かれているのが好ましい。このような接着剤のみの領域は、接着剤とインサートとの間の接着、したがって最終的にはインサートと自転車用部品の本体との間の接着を、最大化できるようにする。
好ましい態様では、この接着剤領域が、0.05mm〜1mm、好ましくは0.1mm〜0.5mm、さらに好ましくは0.3mmの平均厚さを有している。
インサートは、前記接着剤との接触面が平滑でないのが好ましく、これにより接着剤との接触面が増加するとともに、接着剤に加わるせん断応力が小さくなるよう相互の回転および/または並進運動の防止に寄与する。
本発明第2の構成は、
自動車用部品を他の自転車用部品に接続するための少なくとも1つのインサートを用意する工程、
前記少なくとも1つのインサートの少なくとも一部分に接着剤を適用する工程、および
前記複合材料を、前記接着剤が適用されてなる前記少なくとも1つのインサートと一緒に成型して、前記自転車用部品を形成する工程を具備する、複合材料製の自転車用部品を製造する方法に関する。
自動車用部品を他の自転車用部品に接続するための少なくとも1つのインサートを用意する工程、
前記少なくとも1つのインサートの少なくとも一部分に接着剤を適用する工程、および
前記複合材料を、前記接着剤が適用されてなる前記少なくとも1つのインサートと一緒に成型して、前記自転車用部品を形成する工程を具備する、複合材料製の自転車用部品を製造する方法に関する。
前記部品を前記インサートおよび前記接着剤と一緒に成型することで、接着剤のインサート外表面への付着を維持しようと、複合材料によって接着剤に加わる圧力により、インサートの微細な凹凸表面への接着剤の配置が促進され、結果として接着剤の保持が最大化される。
好ましい態様では、前記成型工程が、前記接着剤および前記複合材料を部分的に相互浸透させる工程を含んでおり、これは上述の利点を伴う。
本発明の有利な態様では、本発明の方法は、前記成型工程に続いて、前記部品をコントロール冷却する工程をさらに含んでいる。このようなコントロール冷却は、例えば金属製インサートの場合に起こるように、インサートおよび複合材料を構成する材料の膨張係数がきわめて異なっているとき、特に好都合である。何故ならば、急速すぎる冷却は、インサートと複合材料との間に界面張力をもたらし、結果として2つの材料の剥離につながるためである。
前記コントロール冷却工程において、前記部品は、好ましくは−12℃/min未満、さらに好ましくは−8℃/min未満、より好ましくは−6℃/min未満の負の温度勾配下に置かれる。
本発明の方法は、前記少なくとも1つのインサートに適用される前記接着剤を前処理して、前記成型工程の温度へ予熱する工程をさらに含んでいるのが好ましい。
好ましい態様では、この前処理工程は、最終的に前記接着剤の粘度が200Pa・s〜5000Pa・s、好ましくは500Pa・s〜3000Pa・s、さらに好ましくは1000Pa・sの値になるようなやり方で行われる。このような粘度の値になると、成型プロセスにおいて、加圧下で複合材料が接着剤に接すると、接着剤がインサートの外表面に好都合に付着保持される。
好ましい態様では、前記接着剤を1分間〜15分間、好ましくは3分間〜10分間、より好ましくは7分間にわたって、60℃〜200℃、好ましくは80℃〜180℃、さらに好ましくは140°の温度に維持して、この前処理工程は行なわれる。
さらに、好ましい態様では、この前処理工程は、接着剤の架橋の程度が50%未満、より好ましくは45%未満の値に保たれるように実行される。このようにすることで、接着剤は、成型プロセスにおいて加圧下で複合材料が衝突しても圧壊を被ることがない。
接着剤の架橋は、複合材料の成型プロセス中に進行する。成型プロセスが接着剤の完全な架橋には充分でない場合、この接着剤の架橋を完了させる工程が、後続して存在してもよい。
前記接着剤の架橋を完了させる工程では、前記自転車用部品は5分間〜90分間、好ましくは10分間〜60分間、さらに好ましくは20分間の時間にわたって、60℃〜200℃、好ましくは80℃〜180℃、さらに好ましくは140℃の温度に維持される。
本発明の有利な態様では、本発明の方法は、前記成型工程に先立って、前記接着剤の粘度を調節する工程をさらに含んでいる。
好ましい態様では、前記接着剤の粘度を調節する工程は、後続の前記接着剤を前処理する工程によって達成される粘度、したがって複合材料を成型する工程の時点における粘度が、前記粘度を調節する工程が存在しない場合に前記接着剤を前処理する工程によって達成される粘度よりも少なくとも1桁大きくなり、好ましくは少なくとも2桁大きくなるように実行される。
より具体的には、前記粘度を調節する工程は、後続の前記接着剤を前処理する工程によって達成される粘度が200Pa・s〜5000Pa・s、好ましくは500Pa・s〜3000Pa・s、さらに好ましくは1000Pa・sとなるように実行される。
さらに具体的には、前記粘度を調節する工程が、100000Pa・sよりも大きい粘度を達成するように実行される。
さらに、好ましくは、前記粘度を調節する工程が、前記接着剤の架橋の程度を、40%を超えないように実行される。
前記接着剤の粘度を調節する工程においては、前記接着剤が適用されてなるインサートを、4時間〜260時間、好ましくは8時間〜100時間、さらに好ましくは約24時間の時間にわたって、20℃〜140℃、好ましくは30℃〜70℃、さらに好ましくは45°の温度に保持される。
本発明による方法においては、前記接着剤を適用する工程に先立ち、前記少なくとも1つのインサートの外表面の選択された部分を前加工して、接着剤の保持能力を向上させる工程をさらに含むのが有利である。
好ましい態様では、前記インサートを前加工する工程は、サンドブラスト処理、サンドペーパー処理、およびアセトン洗浄から選択される表面処理工程を含む。
前記インサートを前加工する工程においては、さらに、上述の表面処理加工によって得られた表面特性を保護するため、前記少なくとも1つのインサートの外表面の前記選択された部分にプライマーを塗布する工程を含むことができる。
接着剤は、好ましくは支持または非支持のフィルムの形態であり、前記接着剤を適用する工程は、前記少なくとも1つのインサートの外表面の前記選択された部分に接着剤フィルムを室温で積層する工程を含んでいる。他の形態の接着剤が使用される場合には、接着剤は、例えばペースト形態の接着剤を塗り広げるなど、他の適切なやり方で適用される。
本発明による自転車用部品およびプロセスにおいては、複合材料は、ポリマー材料に埋め込まれた構造繊維を含むことができる。
典型的な態様では、構造繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、ボロン繊維、およびこれらの組み合わせで構成されるグループから選択されるが、これらのなかでも、炭素繊維が好ましい。
ポリマー材料内での前記構造繊維の配置は、構造繊維のピースまたはチップのランダム配置、ほぼ単方向に整列した繊維の配置、ほぼ2方向に整列した繊維の配置、あるいはこれらの組み合わせであってよい。
自動車用部品本体のポリマー材料は、熱硬化性のポリマー材料であることが好ましい。接着剤もまた熱硬化型である場合には、相互浸透領域において上述の「相互架橋」が存在し、これが部品と接着剤との間、したがって部品とインサートとの間の接着を最大にする。
前記ポリマー材料がエポキシ樹脂を含んでいることが、より好ましい。
自転車用部品のポリマー材料が熱硬化型である場合には、前記成型工程は、前記接着剤が適用された前記少なくとも1つのインサートを囲んでいる加熱された金型に、前記複合材料を導入する工程、および前記金型を閉じて、ある圧力および温度プロファイル下で、前記複合材料の前記熱硬化性ポリマー材料を架橋させる工程を含んでいる。
典型的な態様では、前記圧力および温度プロファイルは、前記複合材料を、5分間〜30分間、好ましくは8分間〜25分間、さらに好ましくは10分間の時間にわたって、10bar〜300bar、好ましくは50bar〜250bar、さらに好ましくは100barの圧力、および60℃〜200℃、好ましくは80℃〜180℃、さらに好ましくは140°の温度で処理することを含んでいる。
さらに、前記成型工程が、複合材料の可塑性(malleability)および母材複合材料中の構造繊維を動かす能力を高めるため、前記複合材料を金型に導入する前に予熱する工程を含んでいるのが好ましい。
代替的な態様として、部品本体のポリマー材料が、熱可塑性であってもよい。
自転車用部品のポリマー材料が熱可塑性である場合、前記成型工程は、典型的には、前記熱可塑性ポリマー材料を溶融させる工程、前記構造繊維を前記熱可塑性材料に混合する工程、および前記接着剤が適用された前記少なくとも1つのインサートを収容しており、前記熱可塑性材料の軟化温度未満の温度に保たれている金型に、前記複合材料を圧力下で注入し、前記複合材料を固化させる工程を含んでいる。
前記金型の温度は、好ましくは60℃〜200℃、より好ましくは80℃〜180℃、さらに好ましくは140℃であり、注入圧力は、好ましくは300bar〜2000bar、より好ましくは500bar〜2000bar、さらに好ましくは1500barである。
好ましい態様では、接着剤が、少なくとも1つの熱硬化性ポリマーを含んでいる。
さらに、好ましい態様では、接着剤が構造接着剤である。
本明細書および特許請求の範囲の記載において、「構造接着剤」とは、大きな機械的応力に耐えることができる熱硬化性の接着剤を意味する。したがって、この用語は、釘固定および溶接などの従来からの接合システムに比肩できるやり方で被接着物を接合でき、接合点における応力の連続的な分布、大きな弾性、振動への高い耐性、および当該部品が動作寿命において直面しうる熱サイクルに耐える能力を可能にする接着剤を包含する。
特に好ましいやり態様においては、接着剤がエポキシ樹脂を含んでいる。
インサートは、金属製であってよく、あるいは複合材料で作られてもよい。
インサートが金属製であって、好ましくはアルミニウム合金または鋼で作られる場合、機械的処理、好ましくは成型、旋削、フライス削り、チョーキング、鍛造、またはダイキャストによって、インサートを得ることができる。
インサートが複合材料で作られる場合には、前記少なくとも1つのインサートを用意する工程が、前記少なくとも1つのインサートを、ポリマー材料に埋め込まれた構造繊維を含んでいる複合材料から成型する工程を含んでいる。
さらに、本発明の方法は、成型工程の前または後に、前記少なくとも1つのインサートに孔を設ける工程を含むことができる。
本明細書および特許請求の範囲の記載において、量、パラメータ、割合、などを表わしている数値の大きさはすべて、そうではないと示されない限り、あらゆる状況において用語「約」を伴うものと理解すべきである。さらには、数値の大きさの範囲はすべて、具体的に示されているものの他に、考えられる最大および最小の数値の組み合わせのすべて、ならびに考えられる中間的範囲のすべてを含んでいる。
本発明のさらなる特徴および利点が、添付の図面を参照しつつ行なわれる本発明の好ましい実施形態についての以下の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
図1、2、および3は、本発明によるペダル・クランク1の一実施形態を示しており、左側のペダル・クランクが示されている。ペダル・クランク1は、ペダル・クランク1を自転車のボトム・ブラケットの軸(図示されていない)に接続するための第1のインサート2、およびペダル・クランク1を自転車の左側のペダル(やはり、図示されていない)に接続するための第2のインサート3を有している。
インサート2および3は、ペダル・クランクの本体4内に取り付けられた最終の構成にて図示されている。
ペダル・クランクの本体4は、図3に概略的に示されているように、構造繊維61がポリマー材料62に埋め込まれている複合材料60で作られている。
複合材料60の構造繊維61は、例えば特許文献4および特許文献5に記載されているように、例えばランダムに配置された繊維のチップまたはピースの形態にて不規則な様相で、典型的な織成構造を形成する規則的な様相で、さらにはこのようなやり方の組み合わせで、ポリマー材料62内に配置することができる。特許文献6に記載のように、単方向の繊維の巻線をインサート2、3の近くに設けてもよい。上述の文献の記載は、ここでの言及によって本明細書に組み込まれたものとする。
欧州特許出願公開第1 270 394号公報
欧州特許出願公開第1 270 393号公報 (上記2件合わせて対応特開2003-072666号公報)
欧州特許出願公開第1 486 413号公報 (対応特開2005-001662号公報)
図3に概略的に示されている実施形態においては、構造繊維61が、不規則な様相でポリマー材料62に埋め込まれたピースの形態であり、繊維は、単方向には配列していない。
構造繊維61は、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、ボロン繊維、およびこれらの組み合わせで構成されるグループから選択されるが、これらの中でも、炭素繊維が好ましい。
ペダル・クランク本体4の複合材料60のポリマー材料62は、熱硬化性であっても、あるいは熱可塑性であってもよいが、熱硬化性が好ましい。
拡大詳細されている図3により明瞭に見て取れるように、インサート2または3の外表面と複合材料60との間には、熱硬化性接着剤50の層が配置されている。
特に有利な態様では、接着剤50は、上述したような構造接着剤である。
接着剤50の層とインサート2または3の外表面とは、上述のように、機械的接触領域51でつなぎあわされている。接着剤50が、ペダル・クランク本体4の複合材料60のポリマー材料62にくらべ、きわめて優れた接着特性を有しているため、インサート2または3における保持は、接着剤なしで行なわれる保持よりも大である。
機械的接触領域51から始まって、接着剤50のみが存在する領域(接着剤領域52として示されている)があり、次いで、構造接着剤50に複合材料60のポリマー材料62(および、構造繊維61)が浸透している相互浸透領域53があり、最後に、複合材料60のみが存在している領域(すなわち、複合領域60)が存在している。
図3に見て取ることができるように、接着剤領域52と相互浸透領域53との間の分離、および相互浸透領域53とペダル・クランク本体4の複合領域60との間の分離は、完全かつ規則的なものではない。したがって、図3に示されている接着剤領域52の厚さS0および相互浸透領域53の厚さS1は、あくまで目安として理解すべきである。
接着剤領域52の平均厚さS0は、好ましくは0.05mm〜1mmであり、さらに好ましくは0.1mm〜0.5mmであり、より好ましくは約0.3mmである。
相互浸透領域53の平均厚さS1は、好ましくは0.01mm〜0.1mmであり、さらに好ましくは0.02mm〜0.08mmであり、より好ましくは約0.05mmである。
相互浸透領域53においては、とりわけ接着剤50の粒子とペダル・クランク本体4の複合材料60の粒子との間の接触面積が大きいため、接着剤50と複合材料60との間の接着力がきわめて大である。
特に好都合な実施形態においては、接着剤50および複合材料60のポリマー材料62が、両者とも熱硬化性ポリマーである。そのような場合、ペダル・クランクの製造方法の説明を読むことによってよりよく理解されるように、相互浸透領域53において、接着剤50のポリマー鎖と複合材料60のポリマー鎖との間に、化学結合そのものも生成され、一種の「相互架橋」が達成される。
したがって、接着剤50と複合材料60との間の接着は、機械的接触による接着と化学結合による接着との組み合わせにより、結合性(cohesive nature)がきわめて大である。
相互架橋の程度、すなわち化学結合の強度、したがって接着の強さは、材料同士が相溶性(compatible)であればあるほど、大きくなる。したがって、そのような材料が、両者ともエポキシ樹脂であり、両者ともフェノール樹脂であり、両者とも不飽和ポリエステル樹脂であり、あるいは両者ともアミド樹脂であることが好ましいが、なかでもエポキシ樹脂が好ましい。
複合材料60のポリマー材料62にかかわりなく、接着剤50は、いずれの場合においても、好ましくは構造的に修飾されたエポキシ熱硬化接着剤のファミリーに属し、非支持のフィルムの形態であることが好都合である。構造接着剤フィルムは、いずれの場合においても、不織布材料マットまたは熱可塑性プラスチックネットによって支持されたフィルムの形態であってよい。
したがって、全体として、インサート2または3とペダル・クランク本体4との間の接着は、きわめて強力であり、接着剤がない場合および成形済みのペダル・クランクに接着剤が冷間で塗布された場合の両者に比べ、はるかに大である。
図4および5に示されているインサート2は、本出願の最初の出願日には未だ公開されていない本出願人に係る特許文献7に開示されているように、ボトム・ブラケットの軸への接続のため内側に貫通孔6を有しているほぼ筒状の本体からなる。
欧州特許出願第05425436.2号明細書(2005年6月17日出願)
インサート2は、組み立てられた状態における近位端7(すなわち、ボトム・ブラケットの側)から組み立てられた状態における遠位端8(すなわち、ボトム・ブラケットの反対側)まで、主軸Xに沿って延びている。
貫通孔6は、正方形に形作られているボトム・ブラケットの軸の端部を受け入れて連結するために、同様に正方形の断面を有している。貫通孔6は、インサート2の遠位端8において、貫通孔6のサイズに対して拡大された環状領域6a(図2)を有しており、これは、ボトム・ブラケットの軸の正方形の端部に設けられているねじ孔に係合する係止ねじ(図示されていない)の拡大された頭部を当接して収容するのに適したアンダーカット面6bを有している。
他の実施形態において、インサート2の貫通孔6が、ボトム・ブラケットの軸の端部の形状に応じて、別の形状であってよいことは明らかである。
インサート2の外表面には、インサートを長手軸Xに沿ってその全長の約半分にわたって含んでいる近位部9(図5の図における下方の部分)と、インサート2を長手軸Xに沿ってその全長の半分未満の長さにわたって含んでいる遠位部10(図5の図における上方の部分)とがある。
2つの近位部9および遠位部10は、突き出した環状フィン11によって隔てられている。したがって、フィン11はインサート2の中央領域にあるが、インサート2の長手方向の中央面に対し、軸Xに沿って近位端7に向かって変位している。図示の実施形態においては、フィン11が、遠位側から近位側への方向に広がっている。
フィン11は、インサート2がペダル・クランク本体4に取り付けられたときに、インサート2と隣接材料すなわち接着剤50との間の境界面を、増すことができるようにしている。この結果、フィン11がもたらす境界面の増加によって、インサート2に対する接着剤50の保持、ひいては接着が向上する。
インサート2の近位部9は、回転R1の方向(図5の反時計方向)に従っておおむねインサート2の近位端7からおおむねフィン11まで螺旋状に延びる第1のねじ12を有している。第2のねじ13が、第1のねじ12に隣接し、同じ回転R1の方向かつ第1のねじ12と同じピッチで、やはりおおむねインサート2の近位端7からおおむねフィン11まで螺旋状に延びている。このような形状は、実質的に二重ねじを生み出している。2つのねじ12、13は、好ましくはインサート2の断面において180°ずらされている。
同じやり方で、インサート2の遠位部10は、インサート2の遠位端8から出発しておおむねフィン11まで螺旋状に延びる第1のねじ14と、実質的に二重ねじを生み出すよう、第1のねじ14に隣接して同じピッチで、やはりおおむねインサート2の遠位端8からおおむねフィン11まで螺旋状に回る第2のねじ15とを有している。2つのねじ14、15は、やはり好ましくはインサート2の断面において180°ずらされている。一方で、ねじ14、15は、近位部9のねじ12、13の回転R1の方向と反対に、回転R2の方向(図5の時計方向)に巻かれている。
上述のインサート2の外表面の形状は、ペダル漕ぎの動作の際、あるいは例えば自転車乗りがペダル上で立ち上がるときに、反対向きであるねじが、自転車の使用時にペダル・クランク本体4から回転して外れようとするインサート2の傾向を防止するため、好都合である。
ペダルに連結するためのインサート3に関しては、ほぼ円柱形であって、ペダル(図示されていない)に組み合わせられたねじ山付きのピンを係合させるため、ねじ山付きの貫通孔20を備えている。インサート3の側面は、好ましくはわずかに凹状である(すなわち、インサート3が、凹部を外側に向けて備える母線を有する回転体である)。このような凹状の側面は、インサート3がペダル・クランクの本体4に取り付けられたとき、境界面の増加をもたらし、したがって機械的接着面の増加をもたらす。さらに、このような凹状の側面は、インサート3がペダル・クランク本体4から抜け出ることがないようにする。
インサート2およびインサート3の外表面は、いずれの場合においても、図示および上述した構成とは異なる構成を有することができる。特に、表面に溝を設けることができ、刻みを設けることができ、孔を空けることができるが、平滑であってもよい。
しかしながら、平滑でない表面を設けることが、2つの理由、すなわち接着剤50との接触面が増加する点、および相互の回転および/または並進運動の防止に寄与することで、接着剤に加わるせん断応力を小さくするという点で好都合である。
インサート2および3は金属製であり、典型的には、インサート2がアルミニウム合金で製作され、インサート3がスチールで製作されることが好ましい。
別の実施形態においては、インサートまたはインサートの一部を、構造繊維、好ましくは炭素繊維を熱可塑性または熱硬化性のポリマー材料からなる母材に埋め込んだ複合材料など、他の材料で製作することができる。この種のインサートは、特許文献3に記載されており、ここでの言及によって本明細書に取り入れられたものとする。
複合材料で作られるインサートの場合にも、接着剤50が存在しない場合にインサート2、3の保持の機能を担うことになるペダル・クランク本体4の複合材料60のポリマー材料62よりも、接着剤50は、はるかに優れた接着特性を有しているため、接着剤50を適用することが好都合である。すでに述べたように、接着は、相互浸透領域53における相互浸透によっても強化され、さらには、相互の架橋に適した材料を使用することによっても強化される。
図6および7に、本発明による右側ペダル・クランク81の実施形態が示されている。
ペダル・クランク81を自転車のボトム・ブラケットの軸に接続するため、インサート82が示されており、フィン11が省かれている点で、ペダル・クランク1のインサート2に対して変更がなされている。ペダル・クランク81を自転車のペダルに接続するため、インサート83が示されており、外表面が円柱形であって凹状ではない点で、ペダル・クランク1のインサート3に対して変更がなされている。
しかしながら、インサート2、82および3、83を、右側のペダル・クランクおよび左側のペダル・クランクのどちらにおいても使用できることを、理解すべきである。
自転車のクランクセット(図示されていない)を形成すべく、ペダル・クランク81を歯付きクラウンまたは歯付きクラウンの一部に接続するため、ペダル・クランク81は、図示の場合には4つであるが、特定の数のスポーク85を有しており、それぞれのスポーク85にそれぞれのインサート86が備えられており、さらにインサート87が、ペダル・クランク81の本体84に埋め込まれている。インサート86および87は、図6において一点鎖線にて示されている仮想の同一円周に沿って、等しく離間して配置されるのが好ましい。他の種類の右側ペダル・クランクにおいては、スポークの数が異なっていてもよく、それらの、ペダル・クランク81の長手中央軸に対する分布は、歯付きクラウンへの接続がスポーク85においてのみ行なわれて、ペダル・クランク本体84のインサート87が必要とされないようになっていてもよい。
インサート87は、インサート2、3、82、83に完全に類似していてよいが、ペダル・クランク本体4に押し込まれて、歯付きクラウンの取り付けねじをねじ込むための行き止まりの孔88を有するよう、ペダル・クランク本体4の厚さよりも小さい厚さを有しているのが好ましい。インサート87も、複合材料などの任意の材料で製作することができるが、アルミニウム合金で製作された金属製であるのが好ましい。
インサート86を、これまでに説明した他のインサートとまったく同様のやり方で、スポーク85に完全に埋め込むことが可能であるが、しかしながら、インサート86は、スポーク85の端部から突き出しているのが好ましい。この目的のため、各インサート86は、それぞれのスポーク85に埋め込まれる固定部88と、歯付きクラウンの接続ねじのため平滑な貫通孔を備えている接続部89とを有している。
インサート86は、複合材料で作られるのが好ましく、例えば、特許文献3に記載のとおり製造される。
左側のペダル・クランク1に関して、上述したやり方とまったく同じやり方で、各インサート82、83、86、87の外表面とペダル・クランク本体84の複合材料60との間に、接着剤層50が配置され、インサートと接着剤との間の第1の機械的接触領域、接着剤のみの領域、構造接着剤と複合材料とが相互浸透している相互浸透領域が形成されており、相互浸透領域において、構造接着剤と複合材料とが相互浸透して機械的な接着力を向上させるとともに、接着剤およびポリマー材料の両者が熱硬化性樹脂である場合に、化学的な接着力を生み出している。
次に、図8、9、および10を参照し、本発明による製造方法の好ましい実施形態を、熱硬化性のポリマー材料61の場合について説明する。この製造方法は、あくまで一例として、ペダル・クランクの場合を述べている。
インサートを形成する工程100において、インサートが、金属インサートの場合には、適切な機械的加工、例えば成型、旋削、フライス削り、チョーキング、鍛造、またはダイキャストによって形成され、あるいは複合材料製のインサートの場合には、例えば上述の特許文献3に記載の方法に従って、予備成形と架橋によって形成される。
この工程および後続の工程において、インサートに前もって孔を開けてもよく、あるいは接続孔を設けず、最終の孔開け工程111において接続孔を製作してもよい。
インサートを前加工する工程101において、インサートの外表面が、接着剤50の保持を向上させるべく加工される。前加工として、サンドブラスト処理、サンドペーパー処理、およびアセトン洗浄などの公知のプロセスによる表面処理が挙げられる。上述の表面処理によって得た表面特性を保護するため、プライマーを塗布することが好都合である。
積層工程102においては、接着剤層が、室温においてインサートの外表面に適用される。ここでは、接着剤が、支持または非支持のフィルムの形態であることが好ましいために、用語「積層」が使用されていることを理解すべきである。他の形態の接着剤が使用される場合には、接着剤を、例えば塗り広げなどの他の適切なやり方で適用しなければならない。接着剤は未処理の状態にあり、特に、V0として示される約8000±3000Pa・sの粘度を有している。
接着剤の粘度を調節する工程103においては、以下で明らかになる目的のため、インサートとインサートに積層された接着剤フィルム50とで構成されるアセンブリ(以下では、「インサート‐接着剤積層体」と称する)に、接着剤50の粘度を調整するため、特に100000Pa・sを超える値V1に粘度を上げるために、熱処理が加えられる。
粘度を調節する工程103の熱処理は、インサート‐接着剤積層体を20℃〜140℃、好ましくは30℃〜70℃、さらに好ましくは45℃の温度に、4時間〜260時間、好ましくは8時間〜100時間、さらに好ましくは約24時間の時間にわたって保つことで行われる。
粘度を調節する工程103は、インサート‐接着剤積層体を、上述の範囲内で、一定温度T1で時間t1にわたってオーブン内またはオートクレーブ内に置くことによって実行されるのが有利であるが、あるいは、インサート‐接着剤積層体を、コントロールされた加熱プロファイルのもとで処理してもよい。以下では、簡潔であることを目的とし、上記の温度T1および時間t1における処理について言及する。
接着剤の加熱が、架橋を生じさせず、あるいは、いかなる場合でも、低い程度の、好ましくは40%を下回る架橋しか生じないよう、工程103の温度は接着剤のいわゆる「サーマル・リレー段階(thermal relay phase)」に入らないように選択されるのが好ましい。
粘度を調節する工程103においては、接着剤50とインサートの外表面との間で、粘度の増加と同時に、部分的機械的保持が達成される。
引き続く接着剤50を前処理する工程104において、インサート‐接着剤積層体が、ペダル・クランクの所望の外形に従って形作られた金型120の下側半型122で、ボトム・ブラケットへの取り付け、ペダルへの取り付け、および右側のペダル・クランク81の場合には歯付きクラウンへの取り付けに対応する領域に導入される。
下側の半型122のそのような領域には、金型からの取り出し具としても機能する可動の支持具126が設けられるのが有利である。
金型120は、図9、10において抵抗128によって表される例えば電気加熱手段によって、60℃〜200℃、好ましくは80℃〜180℃、さらに好ましくは140°の温度Tmに保たれる。
次いで金型は、下側半型122と組み合わされてペダル・クランクの所望の外形に一致する形状の空洞を内部に有する、金型120の上側半型124によって、閉じられる。
インサートは、1分間〜15分間、好ましくは3分間〜10分間、さらに好ましくは7分間の第2の比較的短い時間t2にわたって金型内120に置かれ、この間に接着剤50が、熱伝導および熱対流によって加熱されて、温度Tmに達する。
時間t2においては、接着剤の温度が粘度を調節する工程103の温度T1よりも高い温度Tmに上昇するが、このときに接着剤50の粘度は、粘度を調節する工程103によって得られた粘度値V1の関数である値V2に低下する。
後述するように、引き続く処理工程を最適化するために、工程104の終わりにおける粘度値V2は、200Pa・s〜5000Pa・s、好ましくは500Pa・s〜3000Pa・s、さらに好ましくは約1000Pa・sであるべきであり、接着剤50の粘度を調節する工程103の温度T1および時間t1は、上述の範囲内において、このような所望の粘度の値V2にもとづいて選択されるべきである。
接着剤を前処理する工程104においては、接着剤の部分的架橋もわずかに生じるが、工程104の終わりにおける接着剤50の架橋の程度は、依然として充分に低く、好ましくは50%未満であり、さらに好ましくは45%未満である。
次いで、構造繊維61を熱硬化性のポリマー材料62(好ましくは、熱硬化性のエポキシ樹脂)に埋め込んでなる、ペダル・クランク本体4を構成する複合材料60を圧縮成型する工程が開始される。
予熱工程105において、可塑性を向上させ、後続の工程において母材ポリマー材料62によって構造繊維61を動かすことができるようにするため、複合材料60は金型の温度Tmよりも低い温度T2に予熱される。
予熱工程105における複合材料60の予熱の温度T2は、好ましくは60℃〜100℃、さらに好ましくは80℃〜90℃、より好ましくは85℃である。
工程106において、予熱された適量の複合材料60は、例えば本出願人に係る特許文献6に詳しく図示および説明されているように、金型120の下側半型122に、例えばポリマー材料を含浸させた一方向繊維の巻線の形態で導入されるか、もしくは、多少なりとも長いピース、または、チップ状の繊維が、単一の優先的方向に従ってランダムに配置されているか、あるいは2つの優先的方向に配列されているポリマー材料の1つ以上の層の束またはロール形態で導入される。次いで金型は、上側半型124によって閉じられる。
相互浸透工程107において、複合材料60が金型120の内部空洞全体を満たして、インサート‐接着剤積層体に衝突するまで流れることができるよう、金型120の空洞には、10bar〜300bar、好ましくは50bar〜250bar、さらに好ましくは100barの圧力Pがかけられる。
さらに、先行の粘度を調節する工程103および前処理する工程104において達成された粘度V2により、接着剤50は、複合材料60が加圧下で到達するとき、好都合なことにインサートの外表面に保持されたまま残っている。さらに、粘度を調節する工程103および前処理する工程104の後では、接着剤50は不完全にしか架橋していないことから、加圧下で複合材料60が衝突しても圧壊を被ることがない。
この点に関し、接着剤50の粘度を調節する工程103が存在しない場合には、成型温度Tmにおいて、すなわち金型内に圧力Pが生成される時点において、接着剤50が到達する粘度V2’が約20Pa・sであり、すなわち粘度V2よりも約2桁小さい点に注目すべきである。この結果、加圧下の複合材料60が衝突したときに、接着剤50がインサートから引き離されてしまう恐れがある。
さらに、粘度を調節する上述の工程103が存在する場合において、前処理する工程104の終わりにおける接着剤の粘度V2は、いかなる場合においても、接着剤50がペダル・クランク本体4の複合材料60と或る特定の深さS1にわたって相互浸透できるよう、充分に低い。
架橋工程108において、金型は、ペダル・クランク1の本体4を構成する複合材料60の架橋を可能にするのに適した、5分間〜30分間、好ましくは8分間〜25分間、さらに好ましくは10分間である時間t3にわたって、前記温度Tmに保たれる。
このようなやり方で、上述の図3に示した機械的接触領域51、接着剤領域52、および相互浸透領域53が形成される。
接着剤50がペダル・クランクの複合材料60のポリマー材料62と同様に熱硬化型である場合には、架橋工程108において、相互浸透領域53に、接着剤50の架橋もまた存在し、したがってポリマー材料62との好都合な「相互」架橋が存在する。相互架橋の程度、したがって化学的な接着の強度は、選択された2つの材料の相溶性に左右されるが、熱硬化性のエポキシ樹脂の場合に最大化される。また、相互架橋の程度は、粘度を調節する工程103および前処理する工程104という2つの工程において接着剤50が達する部分架橋が少なければ少ないほど、大きくなる。
複合材料60の完全な架橋が生じた後、ペダル・クランクが、金型120から取り出される。
接着剤50および複合材料60の熱硬化性ポリマー材料62の架橋曲線が、充分に類似している場合、圧縮成型工程、特に、架橋工程108において、接着剤50の架橋も完結する。
そうでない場合には、「後架橋」工程109と称される接着剤50の架橋を完結させる工程が設けられ、ペダル・クランクが、後架橋時間t4にわたって、上述の範囲に含まれる温度Tmのオーブン内に導入される。
後架橋時間t4は、5分間〜90分間であり、好ましくは10分間〜60分間であり、さらに好ましくは20分間である。
次いで、好ましくは−12℃/min未満、より好ましくは−8℃/min未満、さらにより好ましくは−6℃/minである小さな負の温度勾配ΔT/minでの、ペダル・クランクのコントロール冷却工程110が続けられる。このようなコントロール冷却は、インサートおよび複合材料60を構成する材料の膨張係数がきわめて異なっているとき、例えば金属製インサートにおいて生じるが、このような場合に特に好都合である。何故ならば、急速すぎる冷却は、インサートと複合材料60との間の界面張力につながり、結果として2つの材料の剥離につながるためである。
いかなる場合においても、コントロール冷却工程110が存在しなくても、複合材料60よりもはるかに大きな弾性を有しており、金属製インサートの収縮に追従して或る意味で「ダンパー」として機能する接着剤層50の存在によって、剥離の恐れが大幅に抑制されることを、強調する価値がある。
上記の接着は、接着剤50が存在しなく、インサートへのポリマー材料62の直接接着のみに依存する場合の接着に比べて、顕著に向上する。また、インサートなしのペダル・クランク本体4の複合材料60の架橋後に、接着剤が冷間で塗布される場合の接着(この場合には相互浸透領域53が存在しない)に比べても、接着は顕著に向上する。
最初に、インサートを形成する工程100において接続孔が設けられなかった場合、最後に、工程111において、インサートに接続孔が設けられる。孔を成型後に設けることは、そのような孔の完全な中心出しを達成して、正確に位置合わせされて、ボトム・ブラケット軸の接続、ペダル軸の接続、および右側ペダル・クランク81の場合の歯付きクラウンの接続を可能にするために、好都合であろう。
複合材料60のポリマー材料62が熱可塑性である場合には、本発明の製造方法は、上記に説明した熱硬化性のポリマー材料62を有する複合材料60の場合とは異なり、使用される成型プロセスが、この場合には射出成形である点で相違している。
図11を参照すると、このプロセスの好ましい実施形態は、やはり、第1段階の各工程、すなわちインサートを形成する工程100、インサートを前加工する工程101、インサートに接着剤を積層する工程102、接着剤50の粘度を調節する工程103、および接着剤を前処理する工程104を有するとともに、最終段階の各工程、すなわち接着剤の後架橋させる工程109、ペダル・クランクをコントロール冷却する工程110、およびインサートに孔を設ける工程111を有している。
射出成形のサブプロセスは、以下の工程を有している。
溶融工程115において、熱可塑性の材料62は、射出成形機の加熱チャンバ内で、可塑状態とされて、軟化温度を下回らない温度(典型的には200℃を超える)に達する。
加熱チャンバは、100°〜400°、好ましくは150°〜350°、さらに好ましくは230°の温度T5に保たれる。
混合工程116において、多少なりとも長いピースまたはチップである構造繊維61が、可塑状態の熱可塑性材料62に混合され、複合材料60のフローが形成される。
射出・相互浸透工程117において、複合材料60のフローが、圧力P1で金型120に注入され、空洞を満たして、インサート‐接着剤積層体に衝突する。
複合材料60の射出圧力P1は、300bar〜2500bar、好ましくは500bar〜2000bar、さらに好ましくは1500barである。
すでに述べたように、インサートは、工程100において前もって形成され、おそらくは工程101において前加工され、工程102において接着剤50が積層され、次いで粘度を調節する工程103および前処理する工程104で処理されている。
この射出・相互浸透工程117において、複合材料60の熱可塑性材料62(および構造繊維61)が、或る深さS1にわたって接着剤50と相互浸透する。
引き続く固化工程118において、複合材料60の熱可塑性材料62は、軟化温度よりも金型の温度Tmが低いため、固化してペダル・クランクの所望の外形をとるとともに、接着剤との接着を実現する。
固化工程118の時間t5は、数秒間〜10分間、好ましくは30秒間〜5分間、さらに好ましくは2分間である。
引き続く接着剤50の後架橋工程109は、所定の温度T6で、所定の時間t6にわたって、ペダル・クランクを金型内に残して行なうことができる。
時間t6は、10分間〜120分間、好ましくは18分間〜85分間、さらに好ましくは30分間である。
温度T6は、60°〜200°、好ましくは80°〜180°、さらに好ましくは140°である。
次いで、金型が開放され、ペダル・クランクが取り出されて、コントロール冷却工程110が加えられる。
この場合、インサートとペダル・クランクとの間の結合は、実質的には、機械的な結合である。
しかしながら、上記の接着は、インサートへの熱可塑性材料62の直接接着のみに依存する、接着剤50が存在しない場合の接着に比べて顕著に向上している。また、インサートなしのペダル・クランク本体4の複合材料60の固化後に、接着剤が冷間で塗布される場合の接着(この場合には相互浸透領域53が存在しない)に比べても、接着が顕著に向上している。
左側ペダル・クランク・シリーズを、上述の方法で製造した。
インサートを、接続孔6および20が前もって設けられている、図2に示したインサート2および3の実施形態に従って、アルミニウム合金および鋼で前もって形成した。
これらのインサートに、アセトン中での洗浄によって表面処理を加え、次いでプライマー処理した。
熱硬化性のエポキシ樹脂である構造接着剤フィルム(米国ミネソタ州セントポールにあるミネソタ・マイニング・マヌファクチュアリング・カンパニーの「構造接着剤フィルムAF 163-2」)の約0.35mmの層を、接着剤50としてこれらのインサートに積層した。この接着剤は、室温において約8000Pa・sの初期粘度V0を有している。積層は、小さなパッドによってわずかな圧力を加えて室温で行った。
インサートとインサートに積層された接着剤フィルムとで構成されるアセンブリを、45°の温度T1のオーブンに、24時間の時間t1にわたって導入処理した。アセンブリはオーブンから取り出され、次いで金型120の下側半型122に、支持具/取り出し具126の位置、すなわちボトム・ブラケットおよびペダルの取り付けに対応する領域に導入し、上側半型124を閉じて、ペダル・クランク1の所望の外形に従って形作られた成型チャンバを形成した。
金型120を、電気抵抗128によって、140°の温度Tmに維持した。インサートを、7分間の時間t2にわたって金型120の内部に置いた。140℃の温度Tmにおける接着剤の粘度は、約1000Pa・sのV2値に低下していた。接着剤の架橋の程度は、40%に達した。
この時点で、85℃の温度まで予熱した複合材料60を、金型120の下側半型122に配置した。
複合材料60は、熱硬化性のエポキシ樹脂に炭素繊維61を埋め込んでなる、HexMCTM/C/2000/R1Aという商品名で、仏国Montluel Cedexにあるヘクセル・コンポジット(Hexcel Composites)によって市販されているものとした。
金型を、上側半型124によって閉じた。金型120の内部空洞に100barの圧力Pを加え、複合材料60を、金型120の内部空洞全体を満たしてインサート‐接着剤積層体2、3に衝突するまで流動させた。
次いで、金型120を、複合材料60の熱硬化性樹脂62の架橋が完了するまで、10分間の時間t3にわたって、100barの圧力Pおよび140°の温度Tmに保った。
次いで金型120を開放し、支持具/取り出し具126の助けを借りてペダル・クランク1を取り出した。
このペダル・クランクを、140°の温度Tmのオーブンに導入し、20分間の時間t4にわたって処理し、接着剤50の架橋を完了させた。
オーブンから取り出したペダル・クランクを、毎分−6℃で温度低下させて、コントロール冷却を行った。
インサートは、ペダル・クランクの本体に強力に接着していた。これに、引っ張りおよびねじりのサイクルを加えた。このペダル・クランクを、インサートの位置で断面に切断した。領域51において、インサートと隣接する接着剤との間に剥離は観測されなかった。約0.3mmの平均厚さS0の接着剤層52の存在、および約0.05mmの平均厚さS1の相互浸透層53の存在を、確認することができた。
接着剤層52において、圧壊の痕跡は観測されなかった。
左側ペダル・クランク・シリーズを、接着剤50の粘度を調節する工程103が存在しない点を除き、実施例1に従って製造した。
接着剤を前処理する工程104の終わりにおける接着剤50の粘度は、約20Pa・sであった。
ペダル・クランクのいくつかにおいて、加圧された複合材料60が衝突したときに接着剤が引き剥がされたため、インサートの周囲の或る点で接着剤領域50の厚さS0が小さすぎることが観測された。
Claims (50)
- 複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)と他の自転車用部品との結合のための少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)、および前記複合材料(60)と前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)との間に置かれた接着剤(50)とを有している前記自転車用部品(1、81)において、
前記接着剤(50)と前記複合材料(60)との相互浸透領域(53)を有していることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。 - 請求項1において、前記相互浸透領域(53)が、0.01mm〜0.1mmの平均厚さ(S1)を有していることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項1または2において、前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)と前記相互浸透領域(53)との間に前記接着剤(50)のみの領域(52)が介在することを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項3において、前記接着剤領域(52)が、0.05mm〜1mmの平均厚さ(S0)を有していることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項1〜4の何れか一項において、ペダル・クランク(1、81)であることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項1〜5の何れか一項において、前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)は、前記接着剤(50)との接触面が平滑でないことを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項1〜6の何れか一項において、前記複合材料(60)が、ポリマー材料(62)に埋め込まれた構造繊維(61)を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項7において、前記構造繊維(61)は、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、ボロン繊維、およびこれらの組み合わせで構成されるグループから選択されることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項7または8において、前記ポリマー材料(62)内での前記構造繊維(61)の配置が、構造繊維のピースまたはチップのランダム配置、ほぼ単方向に整列した繊維の配置、ほぼ2方向に整列した繊維の配置、およびこれらの組み合わせから選択されることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項7〜9の何れか一項において、前記ポリマー材料(62)が熱硬化性のポリマー材料であることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項10において、前記ポリマー材料(62)がエポキシ樹脂を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項7〜9の何れか一項において、前記ポリマー材料(62)が熱可塑性のポリマー材料であることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項1〜12の何れか一項において、前記接着剤(50)が、少なくとも1つの熱硬化性ポリマーを含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項13において、前記接着剤(50)が構造接着剤であることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項13または14において、前記接着剤(50)がエポキシ樹脂を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項1〜15の何れか一項において、前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)が金属製であることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 請求項1〜15の何れか一項において、前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)が複合材料で作られていることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)。
- 複合材料製(60)の自転車用部品(1、81)を他の自転車用部品に接続するための少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)を用意する工程(100)、
前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)の少なくとも一部分に接着剤(50)を適用する工程(102)、および
前記複合材料(60)を前記接着剤(50)が適用されてなる前記インサート(2、3、82、83、86、87)と一緒に成型し、前記自転車用部品(1、81)を形成する工程(105〜108;115〜118)
を具備する、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。 - 請求項18において、前記成型工程(105〜108;115〜118)が、前記接着剤(50)および前記複合材料(60)を部分的に相互浸透させる工程(107、117)を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18または19において、前記成型工程(105〜108;115〜118)に続いて、前記部品(1、81)をコントロール冷却する工程(110)をさらに含んでいる、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項20における、前記コントロール冷却工程(110)において、前記部品(1、81)が、−12℃/min未満の負の温度勾配(ΔT/min)で処理されることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18〜21の何れか一項において、前記接着剤(50)が、少なくとも1つの熱硬化性ポリマーを含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項22において、前記接着剤(50)が構造接着剤であることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項22または23において、前記接着剤(50)がエポキシ樹脂を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18〜24の何れか一項において、前記複合材料(60)が、ポリマー材料(62)に埋め込まれた構造繊維(61)を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項25において、前記構造繊維(61)が、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、ボロン繊維、およびこれらの組み合わせで構成されるグループから選択されることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項25または26において、前記ポリマー材料(62)内での前記構造繊維(61)の配置が、構造繊維のピースまたはチップのランダム配置、ほぼ単方向に整列した繊維の配置、ほぼ2方向に整列した繊維の配置、およびこれらの組み合わせから選択されることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18〜27の何れか一項において、前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)に適用される前記接着剤(50)を前処理して、前記成型工程の温度(Tm)に予熱する工程(104)をさらに含んでいる、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項28において、前記前処理工程(104)の終わりにおいて、前記接着剤(50)の粘度が200Pa・s〜5000Pa・sの値(V2)を有することを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項28または29において、前記前処理工程(104)が、前記接着剤(50)を1分間〜15分間の時間(t2)にわたって、60℃〜200℃の温度(Tm)に維持して行なわれることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項28〜30の何れか一項において、前記前処理工程(104)が、前記接着剤(50)の架橋の程度が50%未満の値に保たれるように行なわれる特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18〜31の何れか一項において、前記成型工程(105〜108;115〜118)に続いて、前記接着剤(50)の架橋を完了させる工程(109)をさらに含んでいる、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項32において、前記接着剤(50)の架橋を完了させる工程(109)が、前記自転車用部品(1、81)を5分間〜90分間の時間(t4)にわたって60℃〜200℃の温度(Tm)に維持する工程を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18〜33の何れか一項において、前記成型工程(105〜108;115〜118)に先立って、前記接着剤(50)の粘度を調節する工程(103)をさらに含んでいる、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項28〜31の何れか一項に従属する請求項34において、後続の前記接着剤を前処理する工程(104)によって達成される粘度(V2)が、前記粘度を調節する工程(103)が存在しない場合に前記接着剤を前処理する工程(104)によって達成される粘度(V2’)よりも少なくとも1桁大きくなるように、前記粘度を調節する工程(103)が行なわれることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項34または35において、前記粘度を調節する工程(103)は、後続の前記接着剤を前処理する工程(104)によって達成される粘度(V2)が200Pa・s〜5000Pa・sとなるように行なわれることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項36において、前記粘度を調節する工程(103)が、100000Pa・sよりも大きい粘度(V1)を達成するように行なわれることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項34〜37の何れか一項において、前記接着剤(50)の架橋の程度が40%を超えない値に保つように、前記粘度を調節する工程(103)が行なわれることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項34〜38の何れか一項において、前記接着剤(50)の粘度を調節する工程(103)が、前記接着剤(50)が適用された前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)を、4時間〜260時間の時間(t1)にわたって20℃〜140℃の温度(T1)に保つ工程を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18〜39の何れか一項において、前記接着剤を適用する工程(102)に先立ち、前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)の外表面の前記選択された部分を前加工して、前記接着剤(50)の保持能力を向上させる工程(101)をさらに含んでいる、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18〜40の何れか一項において、前記接着剤(50)を適用する工程(102)が、前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)の外表面の前記選択された部分に接着剤フィルム(50)を室温で積層する工程を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18〜40の何れか一項において、前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)に孔を設ける工程(100、111)をさらに含んでいる、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18〜42の何れか一項において、前記ポリマー材料(62)が熱硬化性であることを特徴とするプロセス。
- 請求項43において、前記熱硬化性のポリマー材料(62)が、エポキシ樹脂を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項43または44において、前記成型工程(105〜108)が、前記接着剤(50)が適用された前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)を囲んでいる加熱された金型(120)に、前記複合材料(60)を導入する工程(106)、および前記金型(120)を閉じて、ある圧力および温度プロフィールで処理して、前記複合材料(60)の前記熱硬化性ポリマー材料(62)を架橋させる工程(107、108)を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項45において、前記圧力および温度プロフィールが、前記複合材料(60)を5分間〜30分間の時間(t3)にわたって処理する10bar〜300barの圧力(P)および60℃〜200℃の温度を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項45または46において、前記成型工程(105〜108)が、前記複合材料(60)を前記金型に導入する前に予熱する工程(105)をさらに含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項18〜42の何れか一項において、前記ポリマー材料(62)が熱可塑性であることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項48において、前記成型工程(115〜118)が、前記熱可塑性ポリマー材料(62)を溶融させる工程(115)、前記構造繊維(61)を前記熱可塑性ポリマー材料(62)に混合する工程(116)、前記接着剤(50)が適用された前記少なくとも1つのインサート(2、3、82、83、86、87)を収容して、前記熱可塑性ポリマー材料(62)の軟化温度未満の温度(Tm)に保たれている金型(120)に、前記複合材料(60)を圧力下で注入する工程(117)、および前記複合材料(60)を固化させる工程(118)を含んでいることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
- 請求項49において、前記金型が60℃〜200℃の温度(Tm)に保たれ、前記材料が300bar〜2500barの圧力で注入されることを特徴とする、複合材料(60)製の自転車用部品(1、81)を製造する方法。
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