JP2007074667A - 携帯電話 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アンテナ素子を必要とすることなく、通話時における偏波損を低減できるスライド式携帯無線端末を提供することを目的とする。
【解決手段】 この発明に係るスライド式携帯電話は、操作部筐体に搭載されたKEY基板10と、表示部筐体に搭載されたLCD基板9と、KEY基板グランド10aの端面に垂直に設けられ、LCD基板グランド9aと接続された第一、第二の線状導体12、13と、KEY基板グランド10aと第一の線状導体12間を励振する第一の高周波電源14と、KEY基板グランド10aと第二の線状導体13間を前記第一の高周波電源と同振幅、逆相で励振する第二の高周波電源15とを備えている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、携帯電話に関するものであり、特に携帯電話に搭載されるアンテナ装置に関するものである。
従来より、携帯電話の端末等に搭載される無線端末用アンテナ装置としては、導体板、第一の線状導体、第二の線状導体、第一の高周波電源、第二の高周波電源を備え、それぞれの高周波電源は同振幅で逆相の高周波電力を発生させる無線端末用アンテナ装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
この構成により、導体板の幅方向に振幅の大きな電流が流れるために、この携帯無線端末用アンテナ装置の主偏波は導体板の幅方向に沿ったものとなる。従って、通話時に高い利得を有する携帯無線端末用アンテナ装置を提供することが可能となる。
また、携帯テレビ端末及び携帯電話端末等の移動体無線装置に搭載されるアンテナ装置として、折りたたみ筐体の2つの導体板を高周波電源で励振するアンテナ装置が提供されている(例えば、特許文献2参照)。
この構成により、ダイポールアンテナを構成することができるためアンテナ素子を必要とせず、携帯無線端末用アンテナ装置を小型化することができる。
特開2004−242179号公報 特開2004−208219号公報
従来の携帯電話は、以上のように構成されていたので、特許文献1記載の携帯無線端末用のアンテナ装置では、アンテナ素子が必要となるため小型化の限界という課題があった。
また、特許文献2に記載のアンテナ装置では、放射源となる電流が筐体の長手方向に流れるため、携帯無線端末の基地局に垂直偏波をもつアンテナが用いられるシステムにおいては、通話状態で偏波損が大きくなるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、アンテナ素子を必要とすることなく、通話時における偏波損を低減できる携帯電話を提供することを目的とする。
この発明に係る携帯電話は、操作部筐体に搭載されたKEY基板と、表示部筐体に搭載されたLCD基板と、前記KEY基板グランドの端面に垂直に設けられ、前記LCD基板グランドと接続された第一、第二の線状導体と、前記KEY基板グランドと前記第一の線状導体間を励振する第一の高周波電源と、前記KEY基板グランドと前記第二の線状導体間を前記第一の高周波電源と同振幅、逆相で励振する第二の高周波電源とを備えている。
この発明によれば、アンテナ素子が不要となるため小型化が可能であると共に、通話時における偏波損を低減することで良好な利得を有する携帯電話を提供することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るスライド式携帯電話の概観を示す斜視図である。図1において、本スライド式携帯電話は、表示部筐体1と操作部筐体2を備えている。表示部筐体1の表面には、中央にLCD等の表示部3、その両側に受話部4と送話部5を備えている。操作部筐体2の表面には、操作KEY等から成る操作部6とその片側に送話部7を備えている。また、操作部筐体2は、他の片側に一対のアンテナ収納部8を設けている。
図2は、図1の表示部筐体1と操作部筐体2のそれぞれの内部構成を示す図である。また、図2は、携帯無線端末用アンテナ装置の構成を示している。図2中のXYZ座標系では、筐体の長手方向をZ方向、幅方向をX方向、厚さ方向をY方向とする。
図2において、表示部筐体1にはLCD基板9を内装し、操作部筐体2にはKEY基板10を内装している。LCD基板9は表示部3と接続され、KEY基板10は操作部6と接続されている。また、LCD基板9とKEY基板10とは、フレキシブルケーブル11を介して接続されている。
図1のアンテナ収納部8には、一方に第一の線状導体12と第一の高周波電源14が収容され、他方には第二の線状導体13と第二の高周波電源15が収容されている。本スライド式携帯電話に搭載される携帯無線端末用アンテナ装置は、KEY基板10のグランドとなる導体板(以下、KEY基板グランド)10a、LCD基板9のグランドとなる導体板(以下、LCD基板グランド)9a、第一の線状導体12、第二の線状導体13、第一の高周波電源14及び第二の高周波電源15により構成されている。
KEY基板グランド10a、LCD基板グランド9aは長手方向が100mm、幅方向が45mm程度の長さを有しており、一般的な携帯電話等の携帯無線端末の大きさに対応している。
第一の線状導体12、第二の線状導体13はKEY基板グランド10aの端面に設けられ、かつKEY基板グランド10aから垂直方向へ伸び、LCD基板グランド9aに接続される。
第一の線状導体12とKEY基板グランド10aとの間には第一の高周波電源14が設けられ、第二の線状導体13とKEY基板グランド10aとの間には第一の高周波電源14と同振幅、逆位相で励振する第二の高周波電源15が設けられている。
この発明ではKEY基板グランド10aからLCD基板グランド9aへ直接給電しているため、従来アンテナ収納部8内部に設けられていたアンテナ素子スペースを必要とせず、小型化が可能である。
次に動作について説明する。図3は、図1のスライド式携帯電話で通話している状態を示す図である。図3において、携帯無線端末の基地局に垂直偏波が用いられるシステムにおいて良好な通信性能を得るためには、筐体の幅方向(X方向)に沿った偏波を放射する必要がある。
図4は、図1のスライド式携帯電話使用時のKEY基板グランド10a、LCD基板グランド9a上での電流分布の振幅を示す図である。図4に示す電流分布の振幅は、使用周波数帯域を2GHzとしてFDTD(Finite Difference Time Domain)法にて求めたものである。なお、図4(a)〜図4(d)はそれぞれ、KEY基板Z方向、同基板X方向、LCD基板Z方向、同基板X方向の電流分布(振幅)を示す。
図4において、両基板グランドにおいてZ方向よりもX方向に電流が多く流れていることがわかる。これはLCD基板グランド9aの両端を逆相給電しているため、両基板グランド上でZ方向の電流は逆相電流が互いに打ち消しあい、X方向の電流は互いに重なりあわさっているからである。
なお、図4(a)、(c)のKEY基板グランド10a、LCD基板グランド9aの両端に強い電流が流れているが、これらは左右で位相が反転しているため、遠方界では互いに打ち消しあう。
図5は、LCD基板グランド9aの両端を同相給電で給電したときの電流分布の振幅を示す図である。測定方法及び条件は図4の場合と同様である。
図5において、両基板グランドにおいてX方向よりもZ方向に電流が多く流れていることがわかる。これは、同相で給電した場合は、両基板グランド上でZ方向の電流は同相電流が互いに重なりあい、X方向の電流は互いに打ち消しあっているからである。
図6は、図2のLCD基板グランド9aを逆相給電した場合の放射パターンを示す図である。また、図7は、図2のLCD基板9を同相給電した場合の放射パターンを示す図である。図6、7(a)は筐体のZX面を示し、図6、7(b)は筐体のZY面を示す。なお、観測周波数は1945MHzとし、図6、7中のX、Y、Z方向は図2のXYZ座標系に対応するものとする。
図6、7において、同相給電した場合に比べ、逆相給電することによりZY面のEφ成分(筐体の幅方向の偏波)が大きく放射されていることがわかる。従って、携帯無線端末の基地局に垂直偏波を用いるシステムにおいては、逆相給電をすることにより筐体の幅方向(X方向)の偏波(Eφ成分)が大きく放射されるので、通話時の偏波損を低減することができる。その結果、良好な通信性能を得ることができる。
次に、逆相給電を実現するための回路構成を示す。図8は、バランを用いた逆相給電法を図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。図8において、RF回路部20からの出力先(第三の伝送線路18)にバラン19を設けて同振幅、逆相分配する。そして、KEY基板グランド10a端面まで第一、第二の伝送線路16、17で電力を送り、KEY基板グランド10a端面に設けた第一、第二の線状導体12、13を通じてLCD基板グランド9aに給電する。そして、LCD基板グランド9aの両端からは同振幅、逆相給電されることになる。
図9は、伝送線路長を利用した逆相給電法を図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。図9において、RF回路部20の出力先(第三の伝送線路18)に、図8のバラン19の代わりに電力分配器21を設けて、互いに同振幅、同相分配する。第一、第二の伝送線路16、17の長さの差を使用周波数のλ/2となるように設計する。図9では第二の伝送線路17が第一の伝送線路16に比べてλ/2だけ長くなっている。そして、LCD基板グランド9aに給電される左右の電流の位相差はπ/2となり逆相給電が実現できる。その他の構成は、図8と同様である。
図10は、移相器(移相回路)を用いた逆相給電法を図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。図10において、図9と同様にRF回路部20の出力先(第三の伝送線路18)に電力分配器21を設けて、互いに同振幅、同相分配する。ここで、第一、第二の伝送線路16、17の長さは等しいものとする。そして、一方の線状導体(第一、第二の線状導体12、13のいずれか)とLCD基板グランド9a間に移相器22を設ける。移相器22は、使用周波数において位相をπ/2進める(もしくは遅らせる)ものを用いることで逆相給電を実現することができる。その他の構成は、図9と同様である。
図11は、図2のLCD基板グランド9aと線状導体との接続を実現するための一例を示した図である。実際には、スライド式携帯電話はスライド開閉をするため、その接続部を固定することはできない。そこで、図11のようにKEY基板グランド10a上面に導体で構成される第一、第二のバネ部25、26を設け、LCD基板グランド9a下面には導体で構成される第一、第二の突起部23、24を設け、スライド開時にこのバネ部と突起部とをそれぞれ接続することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、アンテナ素子が不要なため小型化が可能であると共に、音声通話時の偏波損を低減することで良好な利得を有するスライド式携帯電話を提供することができる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2について説明する。図12は、この発明の実施の形態2において、図1のスライド式携帯電話でデータ通信している状態を示す図である。データ通信時には、図12に示すようにスライド式携帯電話を保持するため、携帯無線端末の基地局に垂直偏波を用いるシステムにおいては、筐体の長手方向(Z方向)の偏波を放射する必要がある。
図7より、LCD基板グランドを同相で給電した場合、Z方向の偏波(Eθ成分)を放射していることがわかる。従って、データ通信時には、LCD基板グランドを同相で給電することにより、筐体の長手方向の偏波(Eθ成分)が大きく放射されるので、偏波損を低減することができる。その結果、良好な通信性能を得ることができる。
なお、テレビ電話、イヤホン通話は音声通話であるが、携帯電話の保持方法はデータ通信時と同じであるため、データ通信時に分類する。
次に、同相で給電するための回路構成を示す。図13は、電力分配器を用いた同相給電法を図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。なお、図10の構成は、図9の構成において、第一、第二の伝送線路16、17の長さを等しくしたものである。電力分配器21を用いることで同振幅、同相給電が可能となる。
以上のように、この実施の形態2によれば、データ通信時においても、実施の形態1と同様に小型化が可能であると共に、データ通信時の偏波損を低減することで良好な利得を有するスライド式形態電話を提供することができる。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3は、実施の形態1、2を組み合わせたものである。つまり、通話時は逆相給電、データ通信時は同相給電をすることで通話時、データ通信時両時で偏波損を低減することができ、良好な通信性能を得ることができる。
次に、上記内容を実現するための回路構成を示す。図14は、この発明の実施の形態3において、電力分配器、移相器及びSPDTスイッチを図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。
図14(a)において、電力分配器21でRF回路部20出力を同振幅、同相分配する。そして、第一の線状導体12とLCD基板グランド9a間にSPDTスイッチ27及び移相器22を設ける。SPDT(Single Pole Double Throw)スイッチは、1入力2出力スイッチのことである。なお、SPDTスイッチは半導体スイッチであっても、MEMSスイッチでもよい。MEMS(Micro Electro Mechanical System)は微小機械スイッチのことである。
図14(b)に示すように、SPDTスイッチ27には、スライド式携帯電話の制御部から通話時、データ通信時識別信号が送信される。
データ通信時には、第一の線状導体12は、LCD基板グランド9aに接続され、同相給電が実現される。
一方、通話時には、第一の線状導体12はπ/2位相を進める(遅れさせる)移相器22を通じてLCD基板グランド9aに接続され逆相給電が実現される。
図15は、この発明の実施の形態3に係るスライド式携帯電話の機能ブロック図である。
図15において、アンテナ28より受信された信号はRF回路部20で復調されて、ベースバンド部33に入力される。
ベースバンド部33はRF回路部20により復調された復調信号に音声復号化等の処理を行う。
そして、ベースバンド部33から入力された信号はD/Aコンバータ36においてデジタル信号からアナログ信号へ変換され、スピーカ37から音声として出力される。
逆に、レシーバ35から入力された利用者の音声は、A/Dコンバータ34によりアナログ信号からデジタル信号に変換されて、ベースバンド部33に入力される。
ベースバンド部33は、デジタル信号に符号化などの処理を施してRF回路部20に出力する。
RF回路部20は、ベースバンド部33から出力されたベースバンド信号を変調処理したあと、アンテナ28を介して基地局に送信する。
制御部31は、携帯電話機の送受信機能や、内蔵メモリ30や外部メモリ32に記憶されたアプリケーションソフトによる処理等、携帯電話機全般の機能を制御する。例えば、上記にて説明した携帯電話機能や送受信に関しては、RF回路部20が着信したことを検知して、着信報知画面を画面に表示し、キーを含む操作系からの操作によりレシーバ35やスピーカ37の音量調整等を行うことができる。
第一の線状導体12に接続するSPDTスイッチ27には制御部31から通話時、データ通信時であることを識別する信号(通話時、データ通信時識別信号)が与えられ、第一の線状導体12とLCD基板グランド9aとを直接接続するか、移相器22を通じて接続するかが選択される。
次に、動作について説明する。図16は、図15の機能ブロック図における、SPDTスイッチの切り替え方法を示すフローチャートである。図16は、図14(b)の通話時、データ通信時の切り換え方法を示すフローチャートであり、制御部31がこのフローチャートに基づいてSPDTスイッチ27に通話時、データ通信時識別信号を送信する。
通常の待ち受け状態において、発信もしくは着信したことをRF回路部20が検知すると(ST1)、制御部31はレシーバ35からの音声信号をベースバンド部33が受信しているかどうかを確認する(ST2)。
ベースバンド部33が音声信号を受信していない場合、制御部31は操作部6のキーボタンが頻繁に押されているかどうかを確認する(ST3)。
制御部31は、キーが頻繁に押下されていることを確認すると、データ通信状態であると認識し、第一の線状導体12をLCD基板グランド9aと接続させる信号(以下、データ通信時識別信号)をSPDTスイッチ27に送信する。この信号を受信したSPDTスイッチ27は、第一の線状導体12とLCD基板グランド9aとを接続させる(ST4)。
ステップST3において、キーが頻繁に押下されていない場合は、再び待ち受け状態に戻る(ST5)。
一方、ステップST2でベースバンド部33が音声信号を受信した場合、制御部31は音声通話状態に入っていると認識する。そして、制御部31は、テレビ電話を使用するための操作部6のキーボタン(テレビ電話ボタン)が押されたかどうかを確認する(ST6)。
テレビ電話ボタンが押下されたことを確認すると、制御部31はテレビ電話状態であると認識し、データ通信時識別信号をSPDTスイッチ27に送信する。この信号を受信したSPDTスイッチ27は、第一の線状導体12とLCD基板グランド9aとを接続させる(ST7)。
ステップST6にて、テレビ電話ボタンが押されていなかった場合、制御部31はイヤホンジャックにイヤホンがさされているかどうかを確認する(ST8)。
制御部31は、イヤホンがイヤホンジャックにさされている場合には、イヤホン通話であると認識し、データ通信時識別信号をSPDTスイッチ27に送信する。この信号を受信したSPDTスイッチ27は、第一の線状導体12とLCD基板グランド9aとを接続させる(ST9)。
ST8にて、イヤホンがイヤホンジャックにさされていない場合には、制御部31は通常の音声通話中であると確認し、第一の線状導体12を移相器22を通じてLCD基板グランド9aと接続させる信号(以下、通話時識別信号)をSPDTスイッチ27に送信する。この信号を受信したSPDTスイッチ27は、移相器22を介して第一の線状導体12とLCD基板グランド9aとを接続させる(ST10)。
図16で示した切り替え方法以外にも、例えば、角度センサを設け、制御部31が角度センサからの角度情報から、保持されている筐体の角度を認識し、通話状態またはデータ通信状態を判断して適切な識別信号をSPDTスイッチ27に送信する方法、等も考えられる。
また、図14の電力分配器21の代わりにバランを用いた切り替え法も考えられる。図17は、この発明の実施の形態3において、バラン、移相器及びSPDTスイッチを図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。
図17(a)において、RF回路部20出力をバラン19で同振幅、逆相分配する。そして、第一の線状導体12とLCD基板グランド9a間にSPDTスイッチ27及び移相器22を設ける。SPDTスイッチ27は半導体スイッチであっても、MEMSスイッチでもよい。
図17(b)に示すように、スライド式携帯電話の制御部31からSPDTスイッチ27には通話時、データ通信時識別信号が送信される。そして、通話時には、第一の線状導体12はLCD基板グランド9aに接続され、逆相給電が実現される。データ通信時には、第一の線状導体12は移相器22を通じてLCD基板グランド9aに接続され、同相給電が実現される。
SPDTスイッチ27に送信される信号のフローチャートは図16と逆になり、通常音声通話状態では第一の線状導体12をLCD基板グランド9aに接続し、それ以外は移相器22を通じてLCD基板グランド9aに接続する。
以上のように、この実施の形態3によれば、実施の形態1、2の効果が併せて得られる。即ち、SPDTスイッチ27で線状導体とLCD基板グランドとの接続状態を切り替えることで、通話時であってもデータ通信時であっても良好な利得を有するスライド式携帯電話を提供することができる。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4について説明する。筐体閉時においても開時と同様の手法が適応できる。特に、スライド式携帯電話では、折りたたみ式の携帯電話とは異なり、筐体閉時の場合でも通話、データ通信が可能であるという利点がある。従って、筐体閉時においても通話時、データ通信時において良好な通信を行うことができる必要がある。
図18は、この発明の実施の形態4に係るスライド式携帯電話の筐体閉時の内部構成を示す図である。筐体開時の場合(図2)と同様に、第一の線状導体12とKEY基板グランド10a間には第一の高周波電源14が設けられ、また、第二の線状導体13とKEY基板グランド10a間には第一の高周波電源14と同振幅、逆位相で励振する第二の高周波電源15を設ける。KEY基板グランド10aからLCD基板グランド9aへ直接給電しているため、従来必要であったアンテナ素子スペースを必要としない。
次に、動作について説明する。動作についても筐体開時と同様に逆相給電することで筐体の幅方向(X方向)の電流が流れるため、携帯無線端末の基地局に垂直偏波を用いるシステムにおいては通話時の偏波損を低減でき良好な通信性能を有することができる。回路例、具体構成は実施の形態1と同様である。
以上のように、この実施の形態4によれば、実施の形態1と同様に、筐体閉時であっても、アンテナ素子が不要なため小型化が可能であると共に、音声通話時の偏波損を低減することで良好な利得を有するスライド式形態電話を提供することができる。
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5について説明する。実施の形態2(図13)の筐体開時と同様に、LCD基板グランド9aを同相で給電することで筐体の長手方向(Z方向)の電流が流れるため、携帯無線端末の基地局に垂直偏波を用いるシステムにおいてはデータ通信時の偏波損を低減でき良好な通信性能を有することができる。回路例、具体構成は実施の形態2と同様である。
以上のように、この実施の形態5によれば、実施の形態2と同様に、筐体閉時であっても、アンテナ素子が不要なため小型化が可能であると共に、データ通信時の偏波損を低減することで良好な利得を有するスライド式形態電話を提供することができる。
実施の形態6.
以下、この発明の実施の形態6について説明する。実施の形態3と同様に、実施の形態4、5を組み合わせた方法も考えられる。即ち、SPDTスイッチ27を用いて通話時は逆相給電、データ通信時は同相給電をすることで通話時、データ通信時両時で偏波損を低減することができ良好な通信性能を有することができる。回路例、具体構成は実施の形態3と同様である。
以上のように、この実施の形態6によれば、実施の形態3と同様に、筐体閉時であっても、実施の形態4、5の効果が併せて得られる。即ち、SPDTスイッチで線状導体とLCD基板グランドとの接続状態を切り替えることで、通話時であってもデータ通信時であっても良好な利得を有するスライド式携帯電話を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係るスライド式携帯電話の概観を示す斜視図である。 図1の表示部筐体1と操作部筐体2のそれぞれの内部構成を示す図である。 図1のスライド式携帯電話で通話している状態を示す図である。 図1のスライド式携帯電話使用時のKEY基板グランド10a、LCD基板グランド9a上での電流分布の振幅を示す図である。 LCD基板グランド9aの両端を同相給電で給電したときの電流分布の振幅を示す図である。 図2のLCD基板グランド9aを逆相給電した場合の放射パターンを示す図である。 図2のLCD基板グランド9aを同相給電した場合の放射パターンを示す図である。 バランを用いた逆相給電法を図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。 伝送線路長を利用した逆相給電法を図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。 移相器を用いた逆相給電法を図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。 図2のLCD基板グランドと線状導体との接続を実現するための一例を示した図である。 この発明の実施の形態2において、図1のスライド式携帯電話でデータ通信している状態を示す図である。 電力分配器を用いた同相給電法を図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。 この発明の実施の形態3において、電力分配器、移相器及びSPDTスイッチを図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るスライド式携帯電話の機能ブロック図である。 図15の機能ブロック図における、SPDTスイッチの切り替え方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3において、バラン、移相器及びSPDTスイッチを図2のスライド式携帯電話の内部構成に適用した例を示す図である。 この発明の実施の形態4に係るスライド式携帯電話の筐体閉時の内部構成を示す図である。
符号の説明
1 表示部筐体、2 操作部筐体、3 表示部、4 受話部、5 送話部、6 操作部、7 送話部、8 アンテナ収納部、9 LCD基板、9a LCD基板グランド、10 KEY基板、10a KEY基板グランド、11 フレキシブルケーブル、12 第一の線状導体、13 第二の線状導体、14 第一の高周波電源、15 第二の高周波電源、16 第一の伝送線路、17 第二の伝送線路、18 第三の伝送線路、19 バラン、20 RF回路部、21 電力分配器、22 移相器(移相回路)、23 第一の導体の突起部、24 第二の導体の突起部、25 第一のバネ部、26 第二のバネ部、27 SPDTスイッチ、28 アンテナ、30 内蔵メモリ、31 制御部、32 外部メモリ、33 ベースバンド部、34 A/Dコンバータ、35 レシーバ、36 D/Aコンバータ、37 スピーカ。

Claims (8)

  1. 操作部筐体に搭載されたKEY基板と、
    表示部筐体に搭載されたLCD基板と、
    前記KEY基板グランドの端面に垂直に設けられ、前記LCD基板グランドと接続された第一、第二の線状導体と、
    前記KEY基板グランドと前記第一の線状導体間を励振する第一の高周波電源と、
    前記KEY基板グランドと前記第二の線状導体間を前記第一の高周波電源と同振幅、逆相で励振する第二の高周波電源とを備えた携帯電話。
  2. 操作部筐体に搭載されたKEY基板と、
    表示部筐体に搭載されたLCD基板と、
    前記LCD基板グランドに端面に垂直に設けられ、前記LCD基板グランドと接続された第一、第二の線状導体と、
    前記KEY基板グランド上に設置されたRF回路部と、
    前記KEY基板グランド上に設置され、前記RF回路部の出力を前記第一、第二の線状導体に対して同振幅、逆相分配するバランとを備え、
    前記第一、第二の線状導体を通じて前記LCD基板グランドに対して同振幅、逆相給電することを特徴とする携帯電話。
  3. 前記バランを、前記第一、第二の線状導体に対して同振幅、同相分配する電力分配器として、
    前記第一、第二の線状導体を通じて前記LCD基板グランドに対して同振幅、同相給電することを特徴とする請求項2記載の携帯電話。
  4. 前記第一の線状導体と前記LCD基板グランドとの間に、使用周波数の位相をπ/2ずらす移相器を備え、
    前記第一、第二の線状導体を通じて前記LCD基板グランドに対して同振幅、逆相給電することを特徴とする請求項3記載の携帯電話。
  5. 使用周波数の波長をλとした場合に、
    前記電力分配器と前記第一、第二の線状導体とを接続するそれぞれの伝送線路の長さの差をλ/2として、
    前記第一、第二の線状導体を通じて前記LCD基板グランドに対して同振幅、逆相給電することを特徴とする請求項3記載の携帯電話。
  6. 前記第一の線状導体と前記移相器との間にSPDTスイッチを備え、
    前記SPDTスイッチが、
    通話時には、前記第一の線状導体を前記移相器を通じて前記LCD基板グランドと接続して、前記第一、第二の線状導体を通じて前記LCD基板グランドに対して同振幅、逆相給電を行い、
    データ通信時には、前記第一の線状導体を前記LCD基板グランドと直接接続して前記第一、第二の線状導体を通じて前記LCD基板グランドに対して同振幅、同相給電を行うことを特徴とする請求項4記載の携帯電話。
  7. 前記電力分配器を、前記第一、第二の線状導体に対して同振幅、逆相分配するバランとし、
    前記SPDTスイッチが、
    通話時には、前記第一の線状導体を前記LCD基板グランドと直接接続して前記第一、第二の線状導体を通じて、前記LCD基板グランドに対して同振幅、逆相給電を行い、
    データ通信時には、前記第一の線状導体を前記移相器を通じて前記LCD基板グランドと接続して前記第一、第二の線状導体を通じて前記LCD基板グランドに対して同振幅、同相給電を行うことを特徴とする請求項6記載の携帯電話。
  8. 前記KEY基板グランド上面に設けられた導体で構成される第一、第二のバネ部と、
    前記LCD基板グランド下面に設けられた導体で構成される第一、第二の突起部とを備え、
    前記第一、第二のバネ部と前記第一、第二の突起部とがそれぞれ接続されることにより、前記第一、第二の線状導体を構成することを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の携帯電話。
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