JP2007072274A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ビームに作用させるミラーやレンズ等の光学要素の取り付け精度を向上させ、感光体ドラムの潜像を用いて形成される画像の品位を確保できるようにする。
【解決手段】光走査装置は、側壁224と中間壁225とを有するフレームを備え、そのフレームに対して2次光学系の各光学要素が配設される。これら光学要素は、中間壁225の両面側に分配されて配設される。これによりポリゴンミラー201で反射した1次光学系からの光ビームは、中間壁225の下側から上側に向かって、中間壁225を横切るように光路が設定される。従って中間壁225は、これらの光ビームの光路が存在する領域に、それら光路を遮蔽しないような開口226を備えている。また2次光学系の各光学要素は、中間壁225に対して直接にもしくは所定の支持部材を介して取り付けられている。これにより各光学要素の取り付け精度を向上させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置に関し、より詳細には、例えば、デジタル複写機やプリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置に関する。
デジタル複写機、レーザプリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置が普及している。このような画像形成装置では、レーザビームを走査する光走査装置が用いられる。画像形成装置で画像形成する場合は、感光体ドラムを帯電装置で帯電した後、光走査装置によって画像情報に応じた書き込みを行って、感光体ドラムに静電潜像を形成する。そして現像装置から供給されるトナーによって、感光体ドラム上の静電潜像を顕像化する。そして感光体上で顕像化されたトナー像を転写装置によって記録用紙に転写し、さらに定着装置によって記録用紙に定着することで、所望の画像が得られるようになっている。
またデジタル複写機やレーザプリンタなどのカラー画像形成装置では、その高速化に伴って複数の感光体ドラムをタンデム配列したタンデム方式の装置が実用化されている。ここでは、例えば4つの感光体ドラムを記録紙の搬送方向に配列し、これらの各感光体ドラムに対応した走査光学系によってこれら感光体を同時に露光して潜像をつくり、これらの潜像をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの各々異なる色の現像剤を使用する現像器で顕像化する。そしてこれら顕像化されたトナー像を同一の記録紙に順次重ね合わせて転写することにより、カラー画像を得るようにしている。
複数の感光体ドラムを同時露光するタンデム方式は、1つの感光体ドラムで順次各色毎の画像形成を行う方式に対してカラーもモノクロも同じ速度で出力できるため、高速プリントに有利である。その反面で、複数の感光体ドラムに対応する走査光学系を必要とし、感光体ドラムを露光をするための装置が大型化する傾向があり、その小型化が課題となる。また各々の感光体上ドラムで顕像化したトナー像を記録紙に重ね転写する際に色ずれが生じないようにすることが課題となる。
上記のようなタンデム方式の画像形成装置に関し、例えば、特許文献1及び特許文献2には、光源装置から偏向手段に至る光路中に配された楔形状のプリズムと、その楔形状のプリズムをほぼ光軸周りに回転調整することにより、副走査方向のビームスポットの位置を可変とする書き込み開始位置補正手段とを備え、画像データの書き込み中に感光体ドラム上のビームスポット位置を制御できるようにした光走査装置が開示されている。そしてここでは、連続プリント時においても、各色間の相対的な色ずれを効果的に補正し、色ずれの少ない良好なカラー画像を出力することができる。
また特許文献3には、光源と、その光源から出射した光を4つの光に分岐する装置と、第2のレンズをその光軸を法線とする平面上で駆動させる調整装置と、第1及び第2のレンズからの集光光を回折して干渉させる回折格子と、その回折格子をその格子面内で溝方向と垂直な方向の成分を含む方向へ駆動する微動ステージと、対物レンズ、結像レンズ及びCCDカメラで構成され干渉光を観察する4つの干渉像観察系と、4つの干渉像を処理して第2のレンズのディセンタに対して感度を有する収差のうちひとつの収差を検出する処理装置と、検出した収差から調整量を検出し、調整装置を駆動させる制御装置を有することにより、NAの小さいレンズに対しても高精度で調整を行うことができるようにした
レンズ調整装置が開示されている。
また特許文献4には、光を所定の方向に偏向する光偏向装置と、複数のレーザ素子と、ガラスレンズ及びプラスチックレンズを含み、それぞれのレーザ素子からの出射光の断面形状を所定の形状に変換する偏向前光学系と、光偏向装置により偏向されたそれぞれの光を、所定像面に等速で走査するよう結像する2枚のレンズを含む偏向後光学系を備えた光走査装置が開示されている。偏向光学系の2枚のレンズのパワーは、光偏向装置の反射面の回転軸と直交する方向に関し、それぞれ正に規定されている。また、それぞれのレンズの少なくとも1枚のレンズ面は、回転対称面を含まないレンズに形成される。これにより色ずれのないカラー画像を低コストで提供できる画像形成装置に適した光走査装置を提供することができる。
特開2004−109700号公報 特開2004−109699号公報 特開2004−233638号公報 特開2002−96075号公報
上記のようなタンデム方式の画像形成装置において、現状ではモノクロ画像形成が行われる頻度の方が、カラー画像形成が行われる頻度よりも大幅に多くなっている。一例では、モノクロ画像形成頻度とカラー画像形成頻度との比率は7:3程度といわれる。
このような状況に合理的に対処するため、上記のタンデム方式の画像形成装置において、複数配置される感光体ドラムのうちブラック用の感光体ドラムの径を大きくした構成が採用されている。ブラック用の感光体ドラムのみを大径化することにより、使用頻度の高いモノクロ画像形成を高速化することができ、また使用頻度の異なる感光体ドラムの交換サイクルを同等にすることでき、各色用の感光体ドラムを合理的に使用することができるようになる。
上記のような画像形成装置に適用される光走査装置においては、径の異なる感光体ドラムが同時に使用されているにもかかわらず、各感光体ドラムを露光する光ビームの光路長(例えばポリゴンミラーから各感光体ドラムの露光面までの光路長)を揃える必要があるため、各色用のミラーやレンズ等の光学要素の配置が複雑になる。
このような構成の場合、形成画像の品位を維持するためには、上記のミラーやレンズ等の光学要素の取り付け精度を確保することが必須となる。
一般的に光走査装置は、周辺光からの回り込み光(迷光と呼ばれる)を遮蔽するため、壁面により周囲を囲って内部を遮光した筐体を使用して、その筐体の底面に対してミラーやレンズ等の光学要素を取り付ける構成(ビルドアップ)を採用している。
上記のビルドアップの構成では、例えば、筐体の底部内面に光学要素の取付け用のステーを設け、そのステーに対してレンズ等の光学要素を配置する構成が採られる。
しかしながら、上記のようにステーに対して光学要素を配置すると、例えば、ステーの高さの精度や、ステーに対する光学要素の取り付け精度が必要となり、ステーの高さが高くなるほど、光学要素の取り付け誤差が大きくなるといえる。このような場合、例えば、光学要素の取り付け誤差が大きくなって、必要な光路を遮断してしまう不具合が生じる可能性もある。
上記特許文献1〜4には、上記のような光学要素の取り付け精度を向上させて、画像品質を確保するための技術思想についてはなんら開示されていない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、光ビームを感光体ドラム上で走査して露光することにより感光体ドラムに潜像を形成する光走査装置において、上記光ビームに作用させるミラーやレンズ等の光学要素の取り付け精度を向上させ、感光体ドラムの潜像を用いて形成される画像の品位を確保できるようにした光走査装置と、該光走査装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、画像データに応じて光源から出射された光ビームをポリゴンミラーに照射し、光ビームをポリゴンミラーの回転によって走査光とし、走査光が感光体ドラムを走査して露光することにより感光体ドラムに潜像を形成する光走査装置において、光走査装置は、光源から出射した光ビームに作用する複数の光学要素を配設したフレームを有し、フレームは、光学要素の配設領域を囲む側壁と、側壁に囲まれた空間内で、複数の光学要素が配設された中間壁とを有して構成され、中間壁は、少なくともその一部が側壁の高さ方向の中間点に接続されていることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、複数の光学要素が、中間壁に対して直接にもしくは所定の支持部材を介して取り付けられていることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、各光学要素が、所定の固定部材を用いて、中間壁または支持部材に固定され、固定部材は、感光体ドラムを露光する光ビームを遮蔽しない位置に配置していることを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1ないし第3のいずれか1の技術手段において、中間壁が、中間壁の両面側に、複数の光学要素が分配されて配設されていることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第4の技術手段において、中間壁が、中間壁の両側に配置された光学要素間で、中間壁面の両面のうち一方の面側から他方の面側に通過する光路が存在する領域に、光路を遮蔽しないような開口を有していることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1ないし第5のいずれか1の技術手段において、光走査装置が、複数の光ビームをポリゴンミラーの回転によって走査光とし、複数の走査光が同時に複数の感光体ドラムを走査して露光することにより、各感光体ドラムに潜像を形成することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1ないし第5のいずれか1の技術手段における光走査装置と、光走査装置からの走査光により潜像を形成する感光体ドラムとを備え、潜像を顕像化することで画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置である。
第8の技術手段は、第6の技術手段における光走査装置と、光走査装置からの走査光により潜像を形成する感光体ドラムとを備え、潜像を顕像化することで画像形成を行う画像形成装置であって、像形成装置は、ポリゴンミラーから前記感光体ドラムまでの光路長が、前記複数の光ビームにおいて互いに等しいことを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第8の技術手段において、感光体ドラムが、黒、イエロー、マゼンタ、及びシアンによる画像形成を行なうように4本設けられ、黒用の感光体ドラムと、他のイエロー、マゼンタ及びシアン用の画像形成を行なう感光体ドラムとは、外径が互いに異なることを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第9の技術手段において、感光体ドラムを走査する光ビームの光軸と、感光体ドラム表面と光軸との交点における感光体ドラム表面の接線とのなす角度は、前記複数の感光体ドラムにおいて互いに等しいことを特徴としたものである。
本発明によれば、光ビームを感光体ドラム上で走査して露光することにより感光体ドラムに潜像を形成する光走査装置において、上記光ビームに作用させるミラーやレンズ等の光学要素の取り付け精度を向上させ、感光体ドラムの潜像を用いて形成される画像の品位を確保できるようにした光走査装置と、該光走査装置を備えた画像形成装置とを提供することができる。
特に側壁と中間壁とを有するフレームを用いて光走査装置を構成し、このときに照射光学系(2次光学系)を構成する各光学要素を上記中間壁に対して直接にもしくは所定の支持部材を介して取り付けることにより、各光学要素の取り付け精度を向上させることができる。
すなわち、中間壁に対して直接に光学要素を取り付ける場合、光学要素の取り付け精度を安定して確保することができ、また所定の支持部材を介して中間壁に光学要素を取り付ける場合にも、従来の構成のように支持部材の高さが不要に高くなることはなく、中間壁から短い距離で光学要素を固定することができ、従来に比べて光学要素の取り付け精度を向上させることができる。
また各光学要素を中間壁の両面側に分配して配設し、光ビームの光路が存在する領域には中間壁に開口を設けることにより、光路を遮蔽することなくフレーム構成を維持して感光体ドラムへの走査を行うことができるようになる。
図1は、本発明の光走査装置が使用される画像形成装置の構成例を示す図である。画像形成装置は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するものである。そして、図示するように、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3(3(K)、3(C)、3(M)、3(Y))、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット8、排紙トレイ9、原稿読み取り装置(スキャナユニット)13等を有して構成されている。画像形成装置は、原稿読み取り装置13のスキャナによって読み取った原稿画像情報をシート等の媒体に画像形成することができる。また画像形成装置に接続された外部機器等から入力する画像情報を画像形成することもできる。
なお、本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
また本実施形態では、上記ブラック、シアン、マゼンタ、イエローに対応する感光体ドラム3のうち、ブラックに対応する感光体ドラム3(K)は、他の感光体ドラム3(3(C)、3(M)、3(Y))と比べて大きな径(例えば2倍の径)を持つように構成されている。ブラック用の感光体ドラム3(K)のみを大径化することにより、使用頻度の高いモノクロ画像形成を高速化することができ、また使用頻度の異なる感光体の交換サイクルを同等にすることができ、各色用の感光体を合理的に使用することができるようになる。
本実施形態では、上記ブラック、シアン、マゼンタ、イエローに対応する感光体ドラム3に対してそれぞれ1本の光ビームを走査しながら潜像形成を行なう例を説明するが、この他たとえば、ブラック用の感光体ドラム3(K)に対する露光ビームのみに、2ビーム方式(二つのビームを使用して2列の主走査を同時に行う)を適用し、ブラックの高速化を図る構成も採用することができる。
また上記のようにブラックの感光体ドラム3(K)のみを大径化する場合、カラー画像形成時に各色用の全ての感光体を使用するときの“位相制御”を精度よく実行するために、ブラック用の感光体の径を、他の色(イエロー,マゼンタ,シアン)用の感光体ドラム3(C)、3(M)、3(Y)の径の整数倍とすることが好ましい。
また本実施形態では、各感光体ドラム3を走査する光ビームの光軸と、その感光体ドラム3の表面と上記光ビーム光軸との交点における感光体ドラム3表面の接線とのなす角度が、複数の感光体ドラム3において互いに等しくなるように設定されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、図1に示すように接触型のローラ型やブラシ型の帯電器のほかチャージャー型の帯電器が用いられることもある。
露光ユニット1は、本発明に関わる光走査装置に該当するものであり、図1に示すようにレーザ照射部及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成される。露光ユニット1は、レーザビームを走査するポリゴンミラー201と、ポリゴンミラー201によって反射された光ビームを感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。露光ユニット1を構成する光走査装置の構成は、後述して具体的に説明する。また露光ユニット1は、この他発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いる手法もある。
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2はそれぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化するものである。またクリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ベルトクリーニングユニット64等を備えている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63は、中間転写ベルト61を張架し、矢印M方向に回転駆動させる。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。また中間転写ベルト61の上方には、各色用のトナーボックスが設けられ、感光体ドラム3に対してトナーが供給される。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している図示しない中間転写ローラによって行われる。中間転写ローラには、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラは、例えば、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述のように各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61で積層される。このように、積層された画像情報は中間転写ベルト61の回転によって、後述の用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ10は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)が用いられる。
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、若しくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット64によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット64には、中間転写ベルト61に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。また不要となった廃トナーは、廃トナーボックス15に収容される。
給紙カセット8(8a、8b、8c、8d)は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置の露光ユニット1の下側に複数設けられている。また、画像形成装置の上部に設けられている排紙トレイ9は、印刷済みのシートをフェイスダウンで集積するためのトレイである。
また、画像形成装置には、給紙カセット8のシートを転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ9に送るための、用紙搬送路S1が設けられている。給紙カセット8から排紙トレイ9までの用紙搬送路S1の近傍には、ピックアップローラ11、レジストローラ12、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
ピックアップローラ11は、給紙カセット8の端部近傍に備えられ、給紙カセット8からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路S1に供給する。
また、レジストローラ12は、用紙搬送路S1を搬送されているシートを一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端とシートの先端を合わせるタイミングでシートを転写ローラ10に搬送する機能を有している。
定着ユニット7は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、シートを挟んで回転するようになっている。またヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーをシートに熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。
次に、シート搬送経路を説明する。上述のように画像形成装置には予めシートを収納する複数の給紙カセット8(8a、8b、8c、8d)が設けられている。給紙カセット8からシートを給紙するために、各々ピックアップローラ11が配置され、シートを1枚ずつ用紙搬送路S1に導くようになっている。
給紙カセット8から搬送されるシートはレジストローラ12まで搬送され、シートの先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、シート上に画像情報が書き込まれる。その後、シートは定着ユニット7を通過することによってシート上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、排紙トレイ9上に排出される。
上記の搬送経路は、シートに対する片面印字要求のときのものであるが、これに対して両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着ユニット7を通過したシートを逆方向に搬送して搬送路S2へ導き、レジストローラ13を経てシート裏面に印字が行われた後にシートが排紙トレイ9に排出される。
次に本発明の光走査装置の実施形態を具体的に説明する。
本実施形態の光走査装置は、上記のように複数の感光体ドラム3を有し、複数本の光ビームによって各感光体ドラム3を同時に走査露光して各感光体ドラム3に互いに異なる色の画像を形成し、各色の画像を同一の転写媒体上に重ね合わせることによってカラー画像を形成するタンデム方式の画像形成装置に適用可能である。
上述のように、画像形成装置には、ブラック(K)画像形成用の感光体ドラム、シアン(C)画像形成用の感光体ドラム、マゼンタ(M)画像形成用の感光体ドラム、イエロー(Y)画像形成用の感光体ドラムが略等間隔で配置されている。タンデム方式の画像形成装置は、各色の画像を同時に形成するので、カラー画像の形成に要する時間を大幅に短縮することができる。また本例では、ブラック(K)画像形成用の感光体ドラムは、他の色の画像形成用の感光体ドラムに対して2倍の径を有しているため、使用頻度の高いモノクロの画像形成時の画像形成速度を向上させることができる。
なお以下では、K、C、M、Yによって、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローをそれぞれ表すものとする。
感光体ドラム3を露光するための本発明に係る光走査装置は、それぞれユニット化された1次光学系(入射光学系)と、2次光学系(出射光学系)とから構成される。1次光学系は、YMCKの光ビームをそれぞれ出射する4つの半導体レーザと、これらの光ビームを2次光学系のポリゴンミラー201(回転多面鏡)に導くミラー及びレンズ等の光学要素とを備えている。また2次光学系は、被走査体である感光体ドラム3上にレーザビームを走査する上記ポリゴンミラー201と、ポリゴンミラー201によって反射された光ビームを感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素、及び光ビームを検出するBDセンサ等を備えている。また、上記ポリゴンミラー201は、各色で共有する構成を採用している。
図2は、本発明の光走査装置の1次光学系ユニットの構成例を示す平面図である。図2において、100は1次光学系ユニット、101はレーザダイオード、102はコリメータレンズ、103はアパーチャ、110は第1ミラー、111は第2ミラー、112はシリンドリカルレンズ、113は第3ミラー、120は1次光学系の光学要素を配設する基板である。
K,C,M,Y用の各レーザダイオード101は、光源駆動手段としてのレーザ駆動回路(図示せず)によって駆動される。このレーザ駆動回路には、画像形成装置の制御部から出力される各種制御信号や画像処理部から供給される画像データが入力され、これら制御信号及び画像データに従って各レーザダイオード101の発光を制御する。
各レーザダイオード101のレーザ出射側には、それぞれK,C,M,Y用のコリメータレンズ102が配設されている。各レーザダイオード101から出力された光ビームは、ほぼ楕円形状の拡散光であり、各色毎に備えられたコリメータレンズ102によって平行光(ビームが進行してもその光束の径が変化しない光)とされる。各色のコリメータレンズ102の後には、所定の間隙をもったアパーチャ(スリット)103が配置され、光ビームの径が規制される。
上記各レーザダイオード101はレーザホルダに取り付けられている。レーザホルダは、1次光学系の基板上に一体形成されているレンズホルダの背面側に取り付けられる。またコリメータレンズ102及びアパーチャ103が配置された鏡筒がレンズホルダの前面側に取り付けられる。レーザダイオード101から発光した光ビームは、コリメータレンズ102及びアパーチャ103を介して鏡筒の外部前方に出射する。
K用レーザダイオード101の鏡筒から出射した光ビームは、K用コリメータレンズ102とK用アパーチャ103を経て、第2ミラー111に向かう。また、C,M,Y用のレーザダイオード101の鏡筒から出射した光ビームは、それぞれC,M,Y用のコリメータレンズ102及びアパーチャ103を経て、第1ミラー110に入射する。第1ミラー110は、C,M,Y用の光ビームのそれぞれを個別に反射する3つのミラーから構成され、これらミラーによって反射された各色用の光ビームは、上記Kの光ビームの進行方向に向かって進み、第2ミラー111に入射する。
各色のレーザダイオード101は、副走査方向(基板面に垂直な方向)について、互いに異なる高さに配置されている。高さの差は例えば約2mmに設定されている。そして第1ミラー110は、対応するレーザダイオード101から出射した光ビームのみを反射し得る位置に配置されている。また第1ミラー110を構成する3つ(C,M,Y用)のミラーは、主走査方向から見てK用レーザダイオード101から出射した光ビームに重なる位置に配置されている。
上記のような構成により、K用レーザダイオード101から出射したK用の光ビームと、第1ミラー110によって反射されたC,M,Y用の光ビームは、主走査方向については全て一致し、副走査方向についてはずれ(高低差)を有して、それぞれの光ビームの光軸が互いに平行となって第2ミラー111に入射する。そしてここでは、各コリメータレンズ102を出射した各色用の光ビームは、光ビームが進行してもその光束の径が変わらない平行光である。
第2ミラー111は、入射したK,C,M,Yの各色用の光ビームをシリンドリカルレンズ112に入射させる。シリンドリカルレンズ112は、入射した各色用の光ビームを副走査方向に集束するために配されている。そしてシリンドリカルレンズ112を出射した各色用の光ビームは、第3ミラー113で反射され、ポリゴンミラー201の反射面に入射する。
ここでは、シリンドリカルレンズ112は、副走査方向にレンズパワーを有しており、シリンドリカルレンズ112からポリゴンミラー201までの光路長に従って、副走査方向にはポリゴンミラー201の反射面近傍で光ビームが収束するように設定されている。すなわち、それぞれが平行光となってシリンドリカルレンズ112に入射した各色用の光ビームは、副走査方向ではポリゴンミラー201の反射面の表面でほぼ収束する。また同時に光軸が互いに平行となってシリンドリカルレンズ112に入射した各色用の光ビームは、副走査方向についてポリゴンミラー201の表面のほぼ同一位置に収束する。
このシリンドリカルレンズ112は、主走査方向にはレンズパワーを有していないため、入射した各色用の光ビームは、主走査方向についてはそのまま平行光として出射して、ポリゴンミラー201の反射面に入射する。通常、ポリゴンミラー201に対して、主走査方向には平行光を入射させる。主走査方向に収束する光であると、後述するfθレンズによって負の像面湾曲が生じて好ましくない。また副走査方向については、反射面の面倒れを補正するために、反射面の表面に収束させるようにする。例えば、ポリゴンミラー201の反射面に入射させる光ビームの副走査方向の位置は、反射面の高さ方向での中央近傍となる。
本実施形態の光走査装置では、YMCK用の4本の光ビームを2次光学系の1つのポリゴンミラー201で偏向させる。この場合、ポリゴンミラー201を経た後に4本の光ビームを分離できるようにし、かつ、各色用の光ビームに主走査方向のずれが生じないようにする必要がある。このために、1次光学系のシリンドリカルレンズ112から出射した4本の光ビームが、ポリゴンミラー201に対して、主走査方向については同一方向から同一位置に入射し、副走査方向については角度差のある方向から略同一位置に入射するように設定する。これらの光路設定は、上記の副走査方向に高低差を持ったレーザダイオード101の配置によって、各色用の光ビームが主走査方向については全て一致し、副走査方向について所定の高低差を有して進行することによって実現されている。これにより、走査光学系によって、各色用の光ビームを分離することができる。
また上記の構成により、1次光学系の各色用のコリメータレンズ102からシリンドリカルレンズ112までの光路上では、各色用の光ビームは平行光でかつその光軸が互いに平行であるため、コリメータレンズ102からシリンドリカルレンズ112までの光路長を自由に設定することができる。
次に光走査装置の全体構成について説明する。図3〜図7は、光走査装置の構成例を示す図で、図3は光走査装置の側断面図、図4は光走査装置を上方から見た図、図5は光走査装置を下側から見た図、図6は光走査装置を斜め上方から見た斜視図、図7は光走査装置を斜め下方から見た斜視図である。なお、図3〜図7は、光走査装置の上面及び下面に取り付けるカバーを外した状態を示している。
図3〜図7において、200は2次光学系ユニット、201はポリゴンミラー、202は第1fθレンズ、203は第2fθレンズ、204はK用ミラー、205はC用第1ミラー、206はC用第2ミラー、207はC用第3ミラー、208はM用第1ミラー、209はM用第2ミラー、210はY用第1ミラー、211はY用第2ミラー、212はY用第3ミラー、220は各色用のシリンドリカルレンズ、221a,221bは固定用シャフト、222は1次光学系ユニットの設置位置、223はシリンドリカルレンズを保持する枠、224は筐体を構成する側壁、225は筐体を構成する中間壁、226は中間壁に設けられる開口、227はポリゴンモータである。
光走査装置は、上述したような1次光学系ユニット100と、その1次光学系ユニットから出射した光ビームを受けて被走査体である感光体ドラム3上にその光ビームを走査する2次光学系ユニット200とにより構成される。図3〜図7に示すように、上述した1次光学系ユニット100は、2次光学系ユニット200の下側に取り付けられ、1次光学系ユニット100の第3ミラー113で反射した光ビームが、2次光学系ユニットのポリゴンミラー201に入射するように構成される。
2次光学系ユニット200は、1次光学系ユニット100から出射した光ビームに作用するミラーやレンズ等の複数の光学要素を配設したフレームを有している。このフレームは、上記ミラーやレンズ等の光学要素の配設領域を囲む側壁224と、これら側壁224に囲まれた空間内で上記光学要素が配設された中間壁225とを有して構成されている。この中間壁225は、少なくともその一部が側壁224の高さ方向の中間点に接続されている。
すなわち、従来の2次光学系ユニットでは、壁面により周囲を囲って内部を遮光した筐体を使用して、その筐体の底面に対してミラーやレンズ等の光学要素を取り付ける構成(ビルドアップ)を採用しているのに対して、本実施形態では、水平方向に延伸する中間壁225とその中間壁225の周囲を囲んで垂直方向に配設された側壁224とによって2次光学系のフレームを構成している。
また1次光学系ユニットを組み込んだ2次光学系ユニットには、その側壁225内に配置された光学要素を上方と下方から囲むように、防塵用あるいは迷光遮断用のカバーが取り付けられて用いられる。
次に2次光学系の各光学要素について説明する。
ポリゴンミラー201は、回転方向に複数(例えば7つ)の反射面を有し、ポリゴンモータ227によって回転駆動される。ポリゴンミラー201及びポリゴンモータ227は、中間壁225の下側(感光体ドラム3と反対側)に設置されている。
1次光学系のレーザダイオード101から出射して第3ミラー113で反射した各色の光ビームは、2次光学系のポリゴンミラー201の反射面によって反射し、その後の各光学要素を介して感光体ドラム3を走査する。
上記のように、副走査方向について角度差を有してポリゴンミラー201に入射した各レーザビームは、その後も角度差を維持し、第1fθレンズ202及び第2fθレンズ203よりなる走査光学系を経た後に分離される。
第1fθレンズ202は、主走査方向にレンズパワーを有している。これにより主走査方向において、ポリゴンミラー201から出射した平行光の光ビームを、感光体ドラム3表面で所定のビーム径となるように収束させる。また第1fθレンズ202は、ポリゴンミラー201の等角速度運動により主走査方向に等角速度で移動する光ビームを、感光体ドラム3上の走査ライン上で等線速で移動するように変換する機能を有している。
また第2fθレンズ203は、主に副走査方向にレンズパワーを有している。これにより副走査方向において、ポリゴンミラー201から出射した拡散光の光ビームを平行光に変換する。また第2fθレンズ203は、主走査方向にもレンズパワーを有していて、第1fθレンズ202の機能を補完してビーム径の制御及びビーム等線速移動を精度よく実行できるようにしている。
上記の第1fθレンズ202及び第2fθレンズ203は、樹脂によって作製される。fθレンズの所望の特性を得るための非球面形状を形成するために、fθレンズには樹脂材料を用いることが好適である。特に、第2fθレンズ203は、主走査方向と副走査方向の両方にレンズパワーを持っているため、これを実現する複雑な非球面形状を得るためには、樹脂材料を用いて作製することが好ましい。樹脂材料は、透明性、成形性、光弾性率、耐熱性、吸湿性、機械的強度、コスト等の特性を考慮して最適な材料が選択される。
上記ポリゴンミラー201で分離され、第1及び第2fθレンズ202,203を通過した各色用の4本の光ビームのうち、K用の光ビームは、第1及び第2fθレンズ202,203を経て、K用ミラー204で反射し、K用シリンドリカルレンズ220を通って感光体ドラム3(K)に入射する。感光体ドラム3(K)上ではその走査領域に描画が行われる。
また分離されたY用の光ビームは、Y用第1〜第3ミラー210,211,212で反射して、Y用シリンドリカルレンズ220を通って感光体ドラム3(Y)に入射する。同様に、分離されたC用の光ビームは、C用第1〜第3ミラー205,206,207で反射して、C用シリンドリカルレンズ220を通って感光体ドラム3(C)に入射する。また分離されたM用の光ビームは、M用第1〜第2ミラー208,209で反射して、M用シリンドリカルレンズ220を通って感光体ドラム3(M)に入射する。
2次光学系において各色用のシリンドリカルレンズ220は、副走査方向にレンズパワーを有している。これにより副走査方向について、平行光で入射する光ビームを感光体ドラム3上で所定のビーム径となるように収束させる。また主走査方向については、上述の第1fθレンズ202で収束光となった光ビームがそのまま感光体ドラム3上で収束する。シリンドリカルレンズ220は、樹脂を用いて形成されている。光走査装置のような走査幅全域をカバーする長尺のシリンドリカルレンズ220は、樹脂レンズとすることが好適である。
シリンドリカルレンズ220を出射した各色の光ビームは、帯電された感光体ドラム3を画像データに応じて露光する。これにより、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像が形成される。そして現像器によって、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像がYMCKのトナーによりそれぞれ顕像化される。
上記構成により、2次光学系のポリゴンモータ201から感光体ドラム3までの光路長は、各色用の4つの光ビームにおいて互いに等しくなっている。
上記のような構成を備えた光走査装置は、上述のように側壁224と中間壁225とを有するフレームを備え、そのフレームに対して上述のような2次光学系の各光学要素が配設される。これら光学要素は、中間壁224の両面側に分配されて配設される。
中間壁225は同じ高さの均一な面を持つものではなく、光学要素の配置や光路に応じてその高さが変化するように形成されている。
例えば、ポリゴンミラー201、ポリゴンモータ2227、Y用第1ミラー210,M用第1ミラー208,及びC用第1ミラー205は、中間壁225の下側(感光体ドラム3の反対側)に配設され、他の光学要素、例えば第1,第2fθレンズ202,203、K用ミラー204、C用第2ミラー206、C用第3ミラー207、M用第2ミラー209、Y用第2ミラー211、Y用第3ミラー212、及び各色用のシリンドリカルレンズ220等は、中間壁225の上側(感光体ドラム2側)に配設されている。
上記のような構成によって、ポリゴンミラー201で反射した1次光学系からの光ビームは、中間壁225の下側から上側に向かって、該中間壁225を横切るように光路が設定される。従って、中間壁225は、これらの光ビームの光路が存在する領域に、それら光路を遮蔽しないような開口226を備えている。
また上記のごとくの2次光学系の各光学要素は、中間壁225に対して直接にもしくは所定の支持部材を介して取り付けられている。
従来では、筐体の底面に対してミラーやレンズ等の光学要素を取り付ける構成(ビルドアップ)を採用していたため、筐体の底部内面に光学要素の取付け用の支持部材(ステー)を設ける必要が生じ、かつその支持部材の高さが高いため、光学要素の取り付け誤差が多くなるという課題があった。これに対して本実施形態のように、2次光学系を中間壁225を有するフレームを用いて構成し、その中間壁225の両側に光学要素を分配して配置することにより、各光学要素の取り付け精度を向上させることができる。
すなわち、本実施形態の構成では、中間壁225に対して、各光学要素を直接に取り付けることができ、もしくは必要に応じて支持部材を介して取り付けることができる。支持部材には、レンズやミラー等の光学要素を保持する枠なども含まれる。
中間壁225に対して直接に光学要素を取り付けることにより、光学要素の取り付け精度を安定して確保することができる。また所定の支持部材を介して中間壁225に光学要素を取り付ける場合にも、上記従来のように支持部材の高さが不要に高くなることはなく、中間壁225から短い距離で光学要素を固定することができ、従来に比べて光学要素の取り付け精度を向上させることができる。
また上記光学要素を中間壁225に対して直接にもしくは所定の支持部材を介して取り付けるとき、所定の固定部材を用いて各光学要素を固定する。
例えば固定部材として、ビスなどによる一般的な固定部材のみならず、板バネなどを用いることができる。例えば、光路を折り返すミラー等の両端部を中間壁225もしくは中間壁225に設けられた支持部材上に設置し、板バネをその両端部に押しつけて固定することができる。この場合、例えば折り返し用のミラーに当接して進退する調整用ビス等を設けておき、ミラーの角度調整を行うことができるようにすることができる。
そして上記のような固定部材は、感光体ドラム3を露光する光ビームを遮蔽しない位置に配置される。
上記のような光走査装置は、2次光学系のフレームの所定位置に1次光学系のユニットが配設されて構成されている。これによりユニット化された光走査装置は、プリンタ等の画像形成装置に対して着脱式に構成される。
画像形成装置は、上述のように光走査装置(露光ユニット)が備えられ、その光走査装置よって感光体ドラム3を画像データに応じて露光する。本実施形態では、光走査装置がユニット化されて作製されているため、画像形成装置本体に対する着脱が可能である。例えば、画像形成の高速化等の仕様変更があった場合、上述のように1次光学系や2次光学系の光学要素を交換したり配置を変えることにより対応することもでき、さらには光走査装置のユニット自体を交換可能に構成することができる。
また光走査装置を画像形成装置内で固定するため、光走査装置の両側面に2本の固定用シャフト221a,221bが取り付けられる。そして、画像形成装置本体のフレーム内部には、各固定用シャフト221a,221bを固定支持する支持部が設けられ、固定支持されたシャフト221a,221bに対して光走査装置のフレームが固定される。すなわち、光走査装置は、2本の固定用シャフト221a,221bによって、画像形成装置本体内で保持される。
本発明の光走査装置が使用される画像形成装置の構成例を示す図である。 本発明の光走査装置の1次光学系ユニットの構成例を示す平面図である。 光走査装置の側断面図である。 光走査装置を上方から見た図である。 光走査装置を下側から見た図である。 光走査装置を斜め上方から見た斜視図である。 光走査装置を斜め下方から見た斜視図である。
符号の説明
1…露光ユニット、2…現像器、3…感光体ドラム、4…クリーナユニット、5…帯電器、6…中間転写ベルトユニット、7…定着ユニット、8…給紙カセット、9…排紙トレイ、10…転写ローラ、11…ピックアップローラ、12a,12c,12d,12e…搬送ローラ、13…レジストローラ、61…中間転写ベルト、62…中間転写ベルト駆動ローラ、63…中間転写ベルト従動ローラ、64…中間転写ベルトクリーニングユニット、71…ヒートローラ、72…加圧ローラ、100…1次光学系ユニット、101…レーザダイオード、102…コリメータレンズ、103…アパーチャ、110…第1ミラー、111…第2ミラー、112…シリンドリカルレンズ、113…第3ミラー、120…基板、200…2次光学系ユニット、201…ポリゴンミラー、202…第1fθレンズ、203…第2fθレンズ、204…K用ミラー、205…C用第1ミラー、206…C用第2ミラー、207…C用第3ミラー、208…M用第1ミラー、209…M用第2ミラー、210…Y用第1ミラー、211…Y用第2ミラー、212…Y用第3ミラー、220…シリンドリカルレンズ、221a,221b…固定用シャフト、222…1次光学系ユニットの設置位置、223…シリンドリカルレンズを保持する枠、224…側壁、225…中間壁、226…開口、227…ポリゴンモータ。

Claims (10)

  1. 画像データに応じて光源から出射された光ビームをポリゴンミラーに照射し、該光ビームを前記ポリゴンミラーの回転によって走査光とし、該走査光が感光体ドラムを走査して露光することにより前記感光体ドラムに潜像を形成する光走査装置において、
    該光走査装置は、前記光源から出射した光ビームに作用する複数の光学要素を配設したフレームを有し、
    該フレームは、前記光学要素の配設領域を囲む側壁と、該側壁に囲まれた空間内で、前記複数の光学要素が配設された中間壁とを有して構成され、
    該中間壁は、少なくともその一部が前記側壁の高さ方向の中間点に接続されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、前記複数の光学要素は、前記中間壁に対して直接にもしくは所定の支持部材を介して取り付けられていることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または2に記載の光走査装置において、各前記光学要素は、所定の固定部材を用いて、前記中間壁または前記支持部材に固定され、前記固定部材は、前記感光体ドラムを露光する光ビームを遮蔽しない位置に配置していることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1に記載の光走査装置において、前記中間壁は、該中間壁の両面側に、前記複数の光学要素が分配されて配設されていることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4に記載の光走査装置において、前記中間壁は、該中間壁の両側に配置された前記光学要素間で、該中間壁面の両面のうち一方の面側から他方の面側に通過する光路が存在する領域に、該光路を遮蔽しないような開口を有していることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1に記載の光走査装置において、該光走査装置は、複数の光ビームを前記ポリゴンミラーの回転によって走査光とし、該複数の走査光が同時に複数の感光体ドラムを走査して露光することにより、各前記感光体ドラムに潜像を形成することを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1に記載の光走査装置と、該光走査装置からの走査光により潜像を形成する感光体ドラムとを備え、該潜像を顕像化することで画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6に記載の光走査装置と、該光走査装置からの走査光により潜像を形成する感光体ドラムとを備え、該潜像を顕像化することで画像形成を行う画像形成装置であって、該像形成装置は、前記ポリゴンミラーから前記感光体ドラムまでの光路長が、前記複数の光ビームにおいて互いに等しいことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、前記感光体ドラムは、黒、イエロー、マゼンタ、及びシアンによる画像形成を行なうように4本設けられ、黒用の前記感光体ドラムと、他のイエロー、マゼンタ及びシアン用の画像形成を行なう感光体ドラムとは、外径が互いに異なることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置において、前記感光体ドラムを走査する光ビームの光軸と、前記感光体ドラム表面と前記光軸との交点における前記感光体ドラム表面の接線とのなす角度は、前記複数の感光体ドラムにおいて互いに等しいことを特徴とする画像形成装置。
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