JP2007070799A - クリーンルーム用の床パネル及び該床パネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の曲げ強度を確保しつつ開口率を向上させることができる軽量なクリーンルーム用の床パネルを提供する。
【解決手段】パネル本体2に多数の換気孔4が設け、各換気孔4の周囲に、換気孔4を包囲し且つパネル本体2の裏面側に突出する筒状リブ5を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】パネル本体2に多数の換気孔4が設け、各換気孔4の周囲に、換気孔4を包囲し且つパネル本体2の裏面側に突出する筒状リブ5を設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、室内空間の床面を形成する床パネルの内、特にクリーンルームの床面を形成するクリーンルーム用の床パネル及び該床パネルの製造方法に関するものである。
上述の如きクリーンルームは、極めて清浄度の高いルーム環境を維持することが要求されている。そこで、本来の建物床(床スラブ)上に支柱脚(根太)を林設し、該支柱脚上に換気孔を穿設した床パネルを敷設して、該床パネルの上面をクリーンルームの床面とする二重床構造とし、該床パネルと建物床面との間を、クリーンルーム内から床パネルの換気孔を介して排気された室内空気の換気流路等として活用するクリーンルームシステムが採用されている。
この種のクリーンルームの床面として用いられる床パネルにおいては、パンチやダイスを用いて多数の換気孔を穿設したものが公知である(例えば特許文献1又は特許文献2参照)。
特開平5−222828号公報
特開平6−229103号公報
この種のクリーンルームの床面として用いられる床パネルにおいては、パンチやダイスを用いて多数の換気孔を穿設したものが公知である(例えば特許文献1又は特許文献2参照)。
しかしながら、上記床パネルにおいては、クリーンルーム内の換気効率を向上させるべく孔径の大きな換気孔を穿設すると、これによって床パネルの曲げ強度は脆弱なものとなり、クリーンルーム内に配備する設備等の集中荷重によって該設備下の床パネルが容易に変形してしまう問題があった。かかる問題は、床パネルの厚さを増大させる等して解決することが考えられるが、これによって床パネルの重量が増大してしまう問題が新たに生じる。
そこで、本発明は、所定の曲げ強度を確保しつつ開口率を向上させることができる軽量なクリーンルーム用の床パネル及び該床パネルの製造方法を提供するようにしたものである。
そこで、本発明は、所定の曲げ強度を確保しつつ開口率を向上させることができる軽量なクリーンルーム用の床パネル及び該床パネルの製造方法を提供するようにしたものである。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
即ち、本発明における課題解決のための技術的手段は、パネル本体2に多数の換気孔4が設けられたクリーンルーム用の床パネルにおいて、
前記換気孔4の周囲に、換気孔4を包囲し且つパネル本体2の裏面側に突出する筒状リブ5が設けられていることを特徴とする。
これによれば、換気孔4の周囲に該換気孔4を包囲する筒状リブ5が突出状に形成されるため、該筒状リブ5を有する換気孔4の周囲の曲げ強度が筒状リブ5を備えていない状態よりも向上することとなる。
即ち、本発明における課題解決のための技術的手段は、パネル本体2に多数の換気孔4が設けられたクリーンルーム用の床パネルにおいて、
前記換気孔4の周囲に、換気孔4を包囲し且つパネル本体2の裏面側に突出する筒状リブ5が設けられていることを特徴とする。
これによれば、換気孔4の周囲に該換気孔4を包囲する筒状リブ5が突出状に形成されるため、該筒状リブ5を有する換気孔4の周囲の曲げ強度が筒状リブ5を備えていない状態よりも向上することとなる。
また、前記筒状リブ5は、パネル本体2の換気孔4の開口縁部をパネル本体2の裏面側に突出状に塑性変形してなることが好ましい。
これによれば、筒状リブ5はパネル本体2に一体に形成されるため、筒状リブ5を別途形成してパネル本体2に後付け等する必要はなく、部品点数の削減が図られる。また、該筒状リブ5は塑性変形によって形成されるため、該筒状リブ5を有する換気孔4の周囲は筒状リブ5の加工硬化によって強度が高められることとなる。
また、筒状リブ5を有する換気孔4は該筒状リブ5を形成するために拡開されることとなり、これによって、パネル本体2の開口率が向上することとなる。
これによれば、筒状リブ5はパネル本体2に一体に形成されるため、筒状リブ5を別途形成してパネル本体2に後付け等する必要はなく、部品点数の削減が図られる。また、該筒状リブ5は塑性変形によって形成されるため、該筒状リブ5を有する換気孔4の周囲は筒状リブ5の加工硬化によって強度が高められることとなる。
また、筒状リブ5を有する換気孔4は該筒状リブ5を形成するために拡開されることとなり、これによって、パネル本体2の開口率が向上することとなる。
また、前記パネル本体2の端縁から裏面側に突出する支持枠体3がパネル本体2と一体に設けられていることが好ましい。
これによれば、パネル本体2のさらなる曲げ強度の向上が図られることとなるのである。
また、前記パネル本体2の裏面に、前記換気孔4に対応する挿通孔25を有する補強部材22が設けられ、該補強部材22が前記裏面に重合すると共に前記筒状リブ5の先端部が補強部材22の裏面側に突出するように、筒状リブ5は補強部材22の挿通孔25に挿通されており、前記筒状リブ5の先端部が補強部材22をパネル本体2の裏面に圧着させるようにかしめられていることが好ましい。
これによれば、パネル本体2のさらなる曲げ強度の向上が図られることとなるのである。
また、前記パネル本体2の裏面に、前記換気孔4に対応する挿通孔25を有する補強部材22が設けられ、該補強部材22が前記裏面に重合すると共に前記筒状リブ5の先端部が補強部材22の裏面側に突出するように、筒状リブ5は補強部材22の挿通孔25に挿通されており、前記筒状リブ5の先端部が補強部材22をパネル本体2の裏面に圧着させるようにかしめられていることが好ましい。
これによれば、パネル本体2の板厚の部分的な増肉補強や曲げ強度の向上の目的で該パネル本体2の裏面に配備される補強部材22を溶接することなく該パネル本体2に取り付けることができる。また、補強部材22の取り付けによってパネル本体2の換気孔4が閉塞されてしまうこともない。
また、本発明における課題解決のための他の技術的手段は、上記床パネル1の製造方法において、パネル本体2に多数の換気孔4を設け、その後、該換気孔4を包囲する開口縁部をパネル本体2の裏面側に突出状に塑性変形して換気孔4の周囲にパネル本体2の裏面側に突出する筒状リブ5を形成したことを特徴とする。
また、本発明における課題解決のための他の技術的手段は、上記床パネル1の製造方法において、パネル本体2に多数の換気孔4を設け、その後、該換気孔4を包囲する開口縁部をパネル本体2の裏面側に突出状に塑性変形して換気孔4の周囲にパネル本体2の裏面側に突出する筒状リブ5を形成したことを特徴とする。
また、前記パネル本体2の換気孔4に形成された筒状リブ5との対向位置に挿通孔25を有する補強部材22を形成した後、該補強部材22の挿通孔25を対応する筒状リブ5にそれぞれ外嵌して該補強部材22を前記裏面に重合させると共に前記筒状リブ5を補強部材22の裏面側に突出させ、その後、前記筒状リブ5の先端部をかしめて補強部材22をパネル本体2の裏面に圧着させたことが好ましい。
本発明の床パネルによれば、所定の曲げ強度を確保しつつ開口率を向上させることができ、且つ、軽量なものとすることができる。
以下、本発明に係るクリーンルーム用の床パネル1をクリーンルーム81を備えた室構造80に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明していく。
上記室構造80は、図7に示す如く、半導体の製造等に使用されるクリーンルーム81と、該クリーンルーム81の床下に位置する床下部82と、クリーンルーム81の上方に位置する天井部83とからなる3層構造に形成されている。
クリーンルーム81の床は多数の換気用の孔を有する本実施の形態の床パネル1を敷設して形成されており、該床パネル1を介して床下部82に通じている。また、クリーンルーム81の天井はパネル材85によって形成されており、該パネル材83に形成された複数の通気口86を介して天井部83に通じている。
上記室構造80は、図7に示す如く、半導体の製造等に使用されるクリーンルーム81と、該クリーンルーム81の床下に位置する床下部82と、クリーンルーム81の上方に位置する天井部83とからなる3層構造に形成されている。
クリーンルーム81の床は多数の換気用の孔を有する本実施の形態の床パネル1を敷設して形成されており、該床パネル1を介して床下部82に通じている。また、クリーンルーム81の天井はパネル材85によって形成されており、該パネル材83に形成された複数の通気口86を介して天井部83に通じている。
床下部82は、床スラブ87と床パネル1の間に設けられている。該床下部82には、床スラブ87上に複数の根太88が所定間隔で林設されており、該根太88によって床パネル1が支持されている。該根太88は、上端に配備された皿部89によって互いに隣接する4つの床パネル1の隅部を支持しており、偶部を各根太88の皿部89にそれぞれ位置させるように各床パネル1を敷き並べることにより、床パネル1は隙間無く連続的に敷き並べられることとなる。
また、該床パネル1の上面に、クリーンルーム内での作業に必要とされる複数の設備84が配備されている。
また、該床パネル1の上面に、クリーンルーム内での作業に必要とされる複数の設備84が配備されている。
また、天井部83は、上階の床スラブ87とパネル材85との間に設けられている。天井部83には、空調機90と複数の空気洗浄フィルタ91が設けられており、該空気洗浄フィルタ91が通気口86を覆っている。これによって、空調機90からの空気は空気洗浄フィルタ91及び通気口86を介して天井部83からクリーンルーム81内に吹き込まれることとなる。
また、クリーンルーム81の側壁を構成する内装壁92と建物壁92bとの間には、床下部82と天井部83とを連通する空気循環空間93が設けられており、該空気循環空間93の上方には、空気を循環させるファン94が配備されている。これにより、室構造80内の空気は、図中に矢示で示す如く、天井部83→クリーンルーム81→床下部82→空気循環空間93→天井部83と循環することとなる。
また、クリーンルーム81の側壁を構成する内装壁92と建物壁92bとの間には、床下部82と天井部83とを連通する空気循環空間93が設けられており、該空気循環空間93の上方には、空気を循環させるファン94が配備されている。これにより、室構造80内の空気は、図中に矢示で示す如く、天井部83→クリーンルーム81→床下部82→空気循環空間93→天井部83と循環することとなる。
また、クリーンルーム81の出入口と外部との間にはエアーシャワー(図示省略)が装備された前室95が設けられており、クリーンルーム81に入出する作業者は前室95で空気洗浄を行った後にクリーンルーム81内に入る。前室95は、クリーンルーム側のドア94及び外部側のドア(図示省略)を閉塞することによって密閉空間となる。
次に、上記第1の実施の形態の床パネル1について、図1〜図3に基づいて説明する。
本実施の形態の床パネル1は、図1及び図2に示す如く、金属製の薄板にロール成形又はプレスベンダによってプレス成型を施すことにより、無底の直方体状に形成されている。
次に、上記第1の実施の形態の床パネル1について、図1〜図3に基づいて説明する。
本実施の形態の床パネル1は、図1及び図2に示す如く、金属製の薄板にロール成形又はプレスベンダによってプレス成型を施すことにより、無底の直方体状に形成されている。
なお、本実施の形態の床パネル1は、厚さt=3.2mmの金属板によって形成され、長さL=1200mm×幅W=300mm×高さH=50mmとされているが、床パネル1の各部の大きさ及び後述する各部の大きさは、使用用途に応じて適宜変更可能である。
また、該床パネル1は、前記クリーンルーム81の床面を構成すべくクリーンルーム81に上面を露出させる長方形状のパネル本体2と、該パネル本体2の端縁から裏面側に突出する支持枠体3とを備えている。
パネル本体2には、前記クリーンルーム81内の空気を前記床下部82に向けて挿通させる換気孔4が穿設されている。各換気孔4は、その直径RがR=15mmの円形状に形成されており、パネル本体2の長辺方向及び短辺方向にピッチ間隔pをp=30mmとして設けられている。
また、該床パネル1は、前記クリーンルーム81の床面を構成すべくクリーンルーム81に上面を露出させる長方形状のパネル本体2と、該パネル本体2の端縁から裏面側に突出する支持枠体3とを備えている。
パネル本体2には、前記クリーンルーム81内の空気を前記床下部82に向けて挿通させる換気孔4が穿設されている。各換気孔4は、その直径RがR=15mmの円形状に形成されており、パネル本体2の長辺方向及び短辺方向にピッチ間隔pをp=30mmとして設けられている。
また、図2及び図3に示す如く、各換気孔4の周囲には、換気孔4を包囲し且つパネル本体2の裏面側に突出する筒状リブ5が設けられている。該筒状リブ5は、各換気孔4の開口縁部をパネル本体2の裏面側に突出状に塑性変形して形成されており、該筒状リブ5のパネル本体2の表面からの突出高さhは、h=8mmとされている。
また、図1に示す如く、パネル本体2の各偶部に対応する位置には、該床パネル1を前記根太88の皿部89に取り付けるための取付部6が形成されている。
また、該支持枠体3は、図1及び図2に示す如く、パネル本体2の互いに向かい合う長辺方向の両端縁から裏面側に折り曲げ形成された一対の第1の折曲縁部8と、前記長辺方向に対して垂直となる短辺方向(長手方向)の両端縁から裏面側に折り曲げ形成された一対の第2の折曲縁部9とから構成されている。
また、図1に示す如く、パネル本体2の各偶部に対応する位置には、該床パネル1を前記根太88の皿部89に取り付けるための取付部6が形成されている。
また、該支持枠体3は、図1及び図2に示す如く、パネル本体2の互いに向かい合う長辺方向の両端縁から裏面側に折り曲げ形成された一対の第1の折曲縁部8と、前記長辺方向に対して垂直となる短辺方向(長手方向)の両端縁から裏面側に折り曲げ形成された一対の第2の折曲縁部9とから構成されている。
第1の折曲縁部8は、パネル本体2の長辺方向の端部を表面側から裏面側に向けて略直角に屈曲して形成され、その先端をさらにパネル本体2側に向けて略直角に折り曲げることにより、側面視L字状に形成されている。
また、第2の折曲縁部9は、パネル本体2の短辺方向の端部を表面側から裏面側に向けて略直角に屈曲して形成されている。ここで、図1に示す如く、第2の折曲縁部9の幅wは、前記パネル本体2の幅Wよりも僅かに短く、これによって、図2に示す如く、第2の折曲縁部9の側縁と第1の折曲縁部8の側縁との間には隙間Sが設けられ、該隙間Sにより、床パネル1を前記根太88上に配置した場合にも、パネル本体2の偶部の裏面側に向けて該パネル本体2の側方からの手指を挿入することができる。
また、第2の折曲縁部9は、パネル本体2の短辺方向の端部を表面側から裏面側に向けて略直角に屈曲して形成されている。ここで、図1に示す如く、第2の折曲縁部9の幅wは、前記パネル本体2の幅Wよりも僅かに短く、これによって、図2に示す如く、第2の折曲縁部9の側縁と第1の折曲縁部8の側縁との間には隙間Sが設けられ、該隙間Sにより、床パネル1を前記根太88上に配置した場合にも、パネル本体2の偶部の裏面側に向けて該パネル本体2の側方からの手指を挿入することができる。
本実施の形態は以上の構成からなるものであって、次に、本実施の形態の床パネル1の製造方法について、図4及び図5に基づいて説明する。
先ず、平板状の金属板を所定形状に切断して床パネル1の原板12を形成し、その後、図4(a)に示す如く、該原板12の所定位置に所定のピッチ間隔で仮孔13を穿設する(穿孔工程)。該仮孔13は、図5(a)に示す如く、孔抜きパンチ14によって原板12を打ち抜くことによって形成される。また、本実施の形態においては、図4(a)に示す如く、仮孔13のピッチ間隔pは長辺方向及び短辺方向共にp=30mmとされ、仮孔13の直径rはr=8mmとされている。
先ず、平板状の金属板を所定形状に切断して床パネル1の原板12を形成し、その後、図4(a)に示す如く、該原板12の所定位置に所定のピッチ間隔で仮孔13を穿設する(穿孔工程)。該仮孔13は、図5(a)に示す如く、孔抜きパンチ14によって原板12を打ち抜くことによって形成される。また、本実施の形態においては、図4(a)に示す如く、仮孔13のピッチ間隔pは長辺方向及び短辺方向共にp=30mmとされ、仮孔13の直径rはr=8mmとされている。
次に、該原板12にプレスベンダ等によってプレス加工を施すことにより該原板12の端部を折り曲げ、パネル本体2及び支持枠体3となる第1の折曲縁部8と第2の折曲縁部9とを形成する(プレス工程)。
その後、図5(b)に示す如く、パネル本体2に穿設されている仮孔13に該パネル本体2の表面側から裏面側に向けてバーリングパンチ15を押し込む。これによって、仮孔13の開口縁部はパネル本体2の表面側から裏面側に向けて突出状に塑性変形することとなり、これにより、図5(c)に示す如く、仮孔13は、孔径が拡大された換気孔4に形成されると共に、各換気孔4の周囲に該換気孔4を包囲する筒状リブ5が形成される(バーリング工程)。全ての仮孔13にかかる工程を施すことにより、図4(b)に示す如く、パネル本体2の全面に亘って換気孔4及び筒状リブ5が形成されることとなる。本実施の形態においては、孔径はr=8mmからR=15mmに拡開され、図5(c)に示すパネル本体2の表面からの筒状リブ5の突出高さhはh=8mmとされている。
その後、図5(b)に示す如く、パネル本体2に穿設されている仮孔13に該パネル本体2の表面側から裏面側に向けてバーリングパンチ15を押し込む。これによって、仮孔13の開口縁部はパネル本体2の表面側から裏面側に向けて突出状に塑性変形することとなり、これにより、図5(c)に示す如く、仮孔13は、孔径が拡大された換気孔4に形成されると共に、各換気孔4の周囲に該換気孔4を包囲する筒状リブ5が形成される(バーリング工程)。全ての仮孔13にかかる工程を施すことにより、図4(b)に示す如く、パネル本体2の全面に亘って換気孔4及び筒状リブ5が形成されることとなる。本実施の形態においては、孔径はr=8mmからR=15mmに拡開され、図5(c)に示すパネル本体2の表面からの筒状リブ5の突出高さhはh=8mmとされている。
また、筒状リブ5の形成を形成した後、パネル本体2の偶部に位置する換気孔4にエンボス加工を施して該位置に前記取付部6を形成し(取付部形成工程)、これによって、床パネル1の製造工程を完了する。
なお、本実施の形態においては、プレス工程の後にバーリング工程を行っているが、穿孔工程の後にバーリング工程を行い、その後、プレス工程を行う製造工程であっても構わない。
本実施の形態の床パネル1においては、前記クリーンルーム81の床面を形成するパネル本体2に多数穿設された換気孔4の開口縁部に筒状リブ5が配備されるため、各換気孔4の開口縁部の強度は向上することとなる。
なお、本実施の形態においては、プレス工程の後にバーリング工程を行っているが、穿孔工程の後にバーリング工程を行い、その後、プレス工程を行う製造工程であっても構わない。
本実施の形態の床パネル1においては、前記クリーンルーム81の床面を形成するパネル本体2に多数穿設された換気孔4の開口縁部に筒状リブ5が配備されるため、各換気孔4の開口縁部の強度は向上することとなる。
しかも、筒状リブ5は換気孔4の開口縁部を塑性変形することによって形成されている。これによって、換気孔4の開口縁部のみならず該換気孔4の周囲も筒状リブ5の形成による加工硬化によって強度が向上することとなるのである。
また、パネル本体2の端部には第1の折曲縁部8及び第2の折曲縁部9が形成されており、これによってもパネル本体2の曲げ強度が確保される。
一方、上述の如く、前記筒状リブ5は各換気孔4の開口縁部を塑性変形することによって形成されており、該筒状リブ5の形成に伴って孔径は拡大される。
また、パネル本体2の端部には第1の折曲縁部8及び第2の折曲縁部9が形成されており、これによってもパネル本体2の曲げ強度が確保される。
一方、上述の如く、前記筒状リブ5は各換気孔4の開口縁部を塑性変形することによって形成されており、該筒状リブ5の形成に伴って孔径は拡大される。
したがって、本実施の形態の床パネル1によれば、パネル本体2の曲げ強度と開口率とが共に向上することとなるのである。しかも、該床パネル1は一枚の金属板を塑性変形することによって形成されるので、軽量且つ安価に製造されることとなるのである。
発明者は、本実施の形態の効果を確認する目的で、以下に示す第1の試験を行っている。
本試験は、仮孔13のみを開設した比較例のパネル本体2と、全ての仮孔13を筒状リブ5を有する換気孔4に形成した実施例のパネル本体2のそれぞれに載荷試験を行っている。
発明者は、本実施の形態の効果を確認する目的で、以下に示す第1の試験を行っている。
本試験は、仮孔13のみを開設した比較例のパネル本体2と、全ての仮孔13を筒状リブ5を有する換気孔4に形成した実施例のパネル本体2のそれぞれに載荷試験を行っている。
なお、従来例と実施例は共に同一の厚さt=3.2mmのプレメッキ材から形成されており、長手方向の中途部となる2位置をそれぞれ支持部によって支持している。ここで、該支持部の間隔は600mmとし、該支持部の間の中間となる位置を加圧子によって荷重を加える載荷点とする。
また、本試験においては、加圧子による載荷点の変位を主変位測定点とし、該載荷点近傍の換気孔4の周縁部の変位を局部変位測定点とし、一方の支持部の変位を辺変位測定点とし、各変位測定点の変位量に基づいてこれら各変位測定点の単位荷重あたりの変位を算出し、その結果を図6に示している。
また、本試験においては、加圧子による載荷点の変位を主変位測定点とし、該載荷点近傍の換気孔4の周縁部の変位を局部変位測定点とし、一方の支持部の変位を辺変位測定点とし、各変位測定点の変位量に基づいてこれら各変位測定点の単位荷重あたりの変位を算出し、その結果を図6に示している。
図6に示す如く、主変位測定点及び局部変位測定点において、実施例の変位が比較例の変位を下回り、これによって、実施例の曲げ強度が比較例の曲げ強度よりも大きなものとなることが確認される。
[第2の実施の形態]
図8〜図13は本発明に係る第2の実施の形態を示している。
本実施の形態の床パネル21においては、図8及び図10に示す如く、パネル本体2の裏面側に補強部材22を配備している。
[第2の実施の形態]
図8〜図13は本発明に係る第2の実施の形態を示している。
本実施の形態の床パネル21においては、図8及び図10に示す如く、パネル本体2の裏面側に補強部材22を配備している。
該補強部材22は、図9及び図10に示す如く、パネル本体2に形成されている筒状リブ5の高さよりも小さい厚さを有する薄板の金属板にプレス成型を施して形成されており、一対の脚部23を平坦部24で連結してなるコ字状の断面形状を有し、図9に示す如く、パネル本体2の短辺方向の長さよりも僅かに短い全長を有する長尺状に形成されている。
一対の脚部23の先端は、図10及び図11に示す如く第1の折曲縁部8の先端部と略同一平面上となる位置まで延設されている。また、平坦部24は、図8に示す如く、パネル本体2の長手方向に列設している1列の換気孔4と対向可能な幅を有しており、各換気孔4との対向位置には、図9に示す如く、各換気孔4の筒状リブ5を挿通可能な円形状の挿通孔25が形成されている。
一対の脚部23の先端は、図10及び図11に示す如く第1の折曲縁部8の先端部と略同一平面上となる位置まで延設されている。また、平坦部24は、図8に示す如く、パネル本体2の長手方向に列設している1列の換気孔4と対向可能な幅を有しており、各換気孔4との対向位置には、図9に示す如く、各換気孔4の筒状リブ5を挿通可能な円形状の挿通孔25が形成されている。
なお、本実施の形態の補強部材22は、厚さt=2.3mmの金属板によって長さH=1185mm×幅W=40mm×高さH=46mmの形状に形成されている。また、挿通孔25の孔径DはD=19.5mmとされている。
また、補強部材22は、図8に示す如く、長辺方向に列設される換気孔4の孔列の内、中央に位置する孔列の裏面側に取り付けられている。
ここで、補強部材22のパネル本体2への取付を図11及び図12に基づいて説明する。
また、補強部材22は、図8に示す如く、長辺方向に列設される換気孔4の孔列の内、中央に位置する孔列の裏面側に取り付けられている。
ここで、補強部材22のパネル本体2への取付を図11及び図12に基づいて説明する。
先ず、図12(a)に示す如く、パネル本体2の孔列の換気孔4の筒状リブ5を補強部材22の各挿通孔25に挿通して該補強部材22の平坦部24の上面をパネル本体2の裏面に重合させる。このとき、該平坦部24の厚さは筒状リブ5の突出高さよりも小さいため、筒状リブ5の先端部は該平坦部24の裏面側に突出することとなる。
次に、挿通孔25に挿通された筒状リブ5の先端部に、補強部材22の平坦部24の裏面側から皿モミ金型等のかしめ具27を押し付け、筒状リブ5の先端部を径外方向に塑性変形させてかしめる。これによって、図12(b)に示す如く、補強部材22の挿通孔25の開口縁部は、かしめられた筒状リブ5の先端部とパネル本体2の裏面とによって挟持され、これにより、補強部材22はパネル本体2の裏面に圧着することとなるのである。なお、本実施の形態においては、図11に示す如く、前記孔列の換気孔4の筒状リブ5が1つおきにかしめられている。
次に、挿通孔25に挿通された筒状リブ5の先端部に、補強部材22の平坦部24の裏面側から皿モミ金型等のかしめ具27を押し付け、筒状リブ5の先端部を径外方向に塑性変形させてかしめる。これによって、図12(b)に示す如く、補強部材22の挿通孔25の開口縁部は、かしめられた筒状リブ5の先端部とパネル本体2の裏面とによって挟持され、これにより、補強部材22はパネル本体2の裏面に圧着することとなるのである。なお、本実施の形態においては、図11に示す如く、前記孔列の換気孔4の筒状リブ5が1つおきにかしめられている。
本実施の形態によれば、パネル本体2の裏面側に補強部材22を取り付けることにより、パネル本体2の曲げ強度のさらなる向上が図られるのである。
また、本実施の形態によれば、補強部材22は、溶接接合によることなくパネル本体2の裏面側に取り付けられる。したがって、メッキ鋼板等の溶接性に劣る材料をパネル本体2及び補強部材22として選択する場合にも、これらパネル本体2と補強部材22とを溶接接合の如く強固に圧着することができる。
また、筒状リブ5を補強部材22の挿通孔25に挿通し、該筒状リブ5の先端部をかしめることによって補強部材22はパネル本体2に取り付けられるため、補強部材22の取付によって換気孔4が閉塞することはなく、該補強部材22の取付によってパネル本体2の開口率が低下することもない。
また、本実施の形態によれば、補強部材22は、溶接接合によることなくパネル本体2の裏面側に取り付けられる。したがって、メッキ鋼板等の溶接性に劣る材料をパネル本体2及び補強部材22として選択する場合にも、これらパネル本体2と補強部材22とを溶接接合の如く強固に圧着することができる。
また、筒状リブ5を補強部材22の挿通孔25に挿通し、該筒状リブ5の先端部をかしめることによって補強部材22はパネル本体2に取り付けられるため、補強部材22の取付によって換気孔4が閉塞することはなく、該補強部材22の取付によってパネル本体2の開口率が低下することもない。
また、補強部材22は、上述の如く機械的な接合方法によってパネル本体2に取り付けられるので、組立工数の削減が図られることとなる。
発明者は、本実施の形態の効果を確認する目的で、以下に示す第2の実験を行っている。
本実験は、補強部材22を取り付けていない比較例の床パネルと、上述の如く補強部材22を配備した実施例の床パネルのそれぞれに載荷試験を行っている。
なお、従来例と実施例は同一の厚さを有するプレメッキ材から形成されている。また、本試験においては、強度的に最弱部となる位置を載荷点として加圧子によって加圧しているが、比較例においては、パネル本体2の長手方向の中途部を一対の支持部によって支持し、該支持部の間の略中央となる位置であって、且つ、一対の第1の折曲縁部8の間の略中央となる位置を加圧子による載荷点とする。
発明者は、本実施の形態の効果を確認する目的で、以下に示す第2の実験を行っている。
本実験は、補強部材22を取り付けていない比較例の床パネルと、上述の如く補強部材22を配備した実施例の床パネルのそれぞれに載荷試験を行っている。
なお、従来例と実施例は同一の厚さを有するプレメッキ材から形成されている。また、本試験においては、強度的に最弱部となる位置を載荷点として加圧子によって加圧しているが、比較例においては、パネル本体2の長手方向の中途部を一対の支持部によって支持し、該支持部の間の略中央となる位置であって、且つ、一対の第1の折曲縁部8の間の略中央となる位置を加圧子による載荷点とする。
なお、支持部間の間隔は600mmとされている。
また、実施例においても、パネル本体2の長手方向の中途部を一対の支持部によって支持し、該支持部の間の略中央となる位置であって、且つ、一対の第1の折曲縁部8の内の一方の折曲縁部8と該折曲縁部8と対向する補強部材22の一方の脚部23の間の略中央となる位置を加圧子による載荷点とする。
なお、実施例においても、支持部間の間隔は600mmとされている。
また、前記第1の試験と同様の主変位位置、局部変位位置及び辺変位位置を変位計測点として設定し、各変位測定点の変位量に基づいてこれら各変位測定点の単位加重あたりの変位を算出し、その結果を図13に示している。
また、実施例においても、パネル本体2の長手方向の中途部を一対の支持部によって支持し、該支持部の間の略中央となる位置であって、且つ、一対の第1の折曲縁部8の内の一方の折曲縁部8と該折曲縁部8と対向する補強部材22の一方の脚部23の間の略中央となる位置を加圧子による載荷点とする。
なお、実施例においても、支持部間の間隔は600mmとされている。
また、前記第1の試験と同様の主変位位置、局部変位位置及び辺変位位置を変位計測点として設定し、各変位測定点の変位量に基づいてこれら各変位測定点の単位加重あたりの変位を算出し、その結果を図13に示している。
図13に示す如く、何れの変位測定点においても、実施例の変位が比較例の変位を下回り、これによって、実施例の曲げ強度が比較例の曲げ強度よりも大きなものとなることが確認される。
図14は、本発明に係る第3の実施の形態を示しており、本実施の形態の床パネル31においては、パネル本体2の長辺方向の端縁に第1の折曲縁部8のみを備え、短辺方向には折曲縁部が配備されていない。この場合、帯板状の金属板にロール成型を施すことによってパネル本体2及び第1の折曲縁部8を形成することができ、組立工数のさらなる削減が図られる。
図14は、本発明に係る第3の実施の形態を示しており、本実施の形態の床パネル31においては、パネル本体2の長辺方向の端縁に第1の折曲縁部8のみを備え、短辺方向には折曲縁部が配備されていない。この場合、帯板状の金属板にロール成型を施すことによってパネル本体2及び第1の折曲縁部8を形成することができ、組立工数のさらなる削減が図られる。
また、図15は、本発明に係る第4の実施の形態を示しており、本実施の形態の床パネル41においては、一対の第1の折曲縁部8の内、一方の折曲縁部8の先端部をパネル本体2側に向けて折り込んで折込部42を形成し、他方の折曲縁部8の先端部をパネル本体2の外方側に折り曲げて前記一方の折曲縁部8の折込部42を受ける受け部43を備えた構成とされている。
これによれば、床パネル41の一方の折曲縁部8の折込部42を該床パネル41の長辺方向に隣り合う床パネル41の他方の折曲縁部8の受け部43上に位置させて該受け部43と折込部42とを係合させることにより、これら床パネル41、41どうしは互いに隙間無く敷設されることとなり、施工精度の向上及び施工工数の削減が図られる。
これによれば、床パネル41の一方の折曲縁部8の折込部42を該床パネル41の長辺方向に隣り合う床パネル41の他方の折曲縁部8の受け部43上に位置させて該受け部43と折込部42とを係合させることにより、これら床パネル41、41どうしは互いに隙間無く敷設されることとなり、施工精度の向上及び施工工数の削減が図られる。
また、図16は、本発明に係る第5の実施の形態を示しており、本実施の形態の床パネル51においては、一対の第1の折曲縁部8の内、一方の折曲縁部8の高さ方向の中途部に屈曲部52を設けて先端部に形成された折込部53をパネル本体2の外方側に向けて張り出させ、他方の折曲縁部8の高さ方向の中途部にも屈曲部54を設けて前記一方の折曲縁部8の折込部53を受ける受け部55を含む先端部をパネル本体側に入り込ませた構成とされている。また、他方の折曲縁部8の受け部55の長さは、前記一方の折曲縁部8の折込部53の長さよりも大きく形成されている。
これによれば、床パネル51の一方の折曲縁部8の折込部53を該床パネル1の長手方向に隣接する床パネル51の他方の折曲縁部8の受け部55上に位置させた状態でスライドすることができ、これによってこれら互いに隣接する床パネル51、51の長辺方向の位置調整を容易に行うことができる。
また、図17は、本発明に係る第6の実施の形態を示しており、本実施の形態の床パネル61においては、床パネル61の長辺方向の中途部にパネル本体2を裏面側に向けて突出状に屈曲形成してなる凸条部61が形成されている。該凸条部62は、床パネル61の長手方向の一方の端部から他方の端部まで延設されており、これによって、パネル本体2は、上述の如き補強部材を設けることなく該補強部材を設けた場合と略同様の曲げ強度を有することととなる。
また、図17は、本発明に係る第6の実施の形態を示しており、本実施の形態の床パネル61においては、床パネル61の長辺方向の中途部にパネル本体2を裏面側に向けて突出状に屈曲形成してなる凸条部61が形成されている。該凸条部62は、床パネル61の長手方向の一方の端部から他方の端部まで延設されており、これによって、パネル本体2は、上述の如き補強部材を設けることなく該補強部材を設けた場合と略同様の曲げ強度を有することととなる。
また、図18は、本発明に係る第7の実施の形態を示しており、本実施の形態の床パネル71においては、補強部材72は挿通孔73を有する平板状に形成されている。これにより、パネル本体2は、補強部材22の圧着によって容易に増肉されることとなり、曲げ強度が補強部材22を配備しない場合と比較して向上することとなる。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、パネル本体2は、金属製によるものに限定されることはなく、硬質プラスチックや超硬質プラスチックやその他の材料によって形成することも可能である。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、パネル本体2は、金属製によるものに限定されることはなく、硬質プラスチックや超硬質プラスチックやその他の材料によって形成することも可能である。
また、換気孔4の形状は、スリット状、楕円状、角形状等、床パネル1の使用用途に応じた形状に形成することが可能である。また、換気孔4のピッチ間隔を孔径よりも小さくすることも大きくすることも可能である。また、換気孔4の配列パターンも、放射状、斜状、ハチノス状等を採用することも可能である。また、本実施の形態においては、パネル本体2の略全面に亘って換気孔4を備えているが、パネル本体2の半面に換気孔4を備え、残りの半面には換気孔4を備えない構成とする等、床パネル1のクリーンルーム81内での配置位置等に応じてパネル本体2の換気孔4を形成する領域は適宜変更可能である。
また、筒状リブ5は、全ての換気孔4に形成する必要はなく、孔列の内の1列若しくは複数列の換気孔4にのみ筒状リブ5を形成する構成も採用することができる。また、任意の一部の領域の換気孔4にのみ筒状リブ5を形成する構成としても構わない。
また、本実施の形態においては、列設された筒状リブ5の先端部を1つ置きにかしめることによって補強部材22をパネル本体2の裏面に圧着する構成が示されているが、全ての筒状リブ5の先端部をかしめる構成とすることももちろん可能である。或いは、中央の1の筒状リブ5の先端部のみをかしめる構成や両端と中央部の筒状リブ5の先端部のみをかしめる構成等、補強部材22をパネル本体2の裏面に強固に圧着することができるものであれば、かしめるべき筒状リブ5の位置及び個数は適宜変更することができる。
また、本実施の形態においては、列設された筒状リブ5の先端部を1つ置きにかしめることによって補強部材22をパネル本体2の裏面に圧着する構成が示されているが、全ての筒状リブ5の先端部をかしめる構成とすることももちろん可能である。或いは、中央の1の筒状リブ5の先端部のみをかしめる構成や両端と中央部の筒状リブ5の先端部のみをかしめる構成等、補強部材22をパネル本体2の裏面に強固に圧着することができるものであれば、かしめるべき筒状リブ5の位置及び個数は適宜変更することができる。
また、支持枠体3は、パネル本体2の互いに対向する端縁を支持するものであれば、第1の折曲縁部8と第2の折曲縁部9の何れか一方のみを形成した構成であってもよく、或いは支持枠体3を備えない床パネル1であっても構わない。また、パネル本体2を多角形状に形成した場合に、該多角形状のパネル本体2の互いに対向する端縁にそれぞれ支持枠体3を形成したものであっても構わない。
また、補強部材22は、断面L字状のアングル材を採用することも可能であり、その取付位置は、一対の第1の折曲縁部8の中間となる位置から何れか一方の折曲縁部側にずらした位置に配備することも可能である。また、補強部材22の長手方向の両端をパネル本体2の長辺方向に向けた状態で該補強部材22をパネル本体2に配備することももちろん可能である。
また、補強部材22は、断面L字状のアングル材を採用することも可能であり、その取付位置は、一対の第1の折曲縁部8の中間となる位置から何れか一方の折曲縁部側にずらした位置に配備することも可能である。また、補強部材22の長手方向の両端をパネル本体2の長辺方向に向けた状態で該補強部材22をパネル本体2に配備することももちろん可能である。
また、床パネル1の各部の大きさ及び形状は、本実施の形態にものに限定されることはなく、床パネル1の使用用途に応じて適宜変更した場合にも、本実施の形態と同様の効果を示す。
1 床パネル
2 パネル本体
3 支持枠体
4 換気孔
5 筒状リブ
6 取付部
8 第1の折曲縁部
9 第2の折曲縁部
2 パネル本体
3 支持枠体
4 換気孔
5 筒状リブ
6 取付部
8 第1の折曲縁部
9 第2の折曲縁部
Claims (6)
- パネル本体(2)に多数の換気孔(4)が設けられたクリーンルーム用の床パネルにおいて、
前記換気孔(4)の周囲に、換気孔(4)を包囲し且つパネル本体(2)の裏面側に突出する筒状リブ(5)が設けられていることを特徴とするクリーンルーム用の床パネル。 - 前記筒状リブ(5)は、パネル本体(2)の換気孔(4)の開口縁部をパネル本体(2)の裏面側に突出状に塑性変形してなることを特徴とする請求項1に記載のクリーンルーム用の床パネル。
- 前記パネル本体(2)の端縁から裏面側に突出する支持枠体(3)がパネル本体(2)と一体に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーンルーム用の床パネル。
- 前記パネル本体(2)の裏面に、前記換気孔(4)に対応する挿通孔(25)を有する補強部材(22)が設けられ、該補強部材(22)が前記裏面に重合すると共に前記筒状リブ(5)の先端部が補強部材(22)の裏面側に突出するように、筒状リブ(5)は補強部材(22)の挿通孔(25)に挿通されており、前記筒状リブ(5)の先端部が補強部材(22)をパネル本体(2)の裏面に圧着させるようにかしめられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のクリーンルーム用の床パネル。
- パネル本体(2)に多数の換気孔(4)を設け、その後、該換気孔(4)を包囲する開口縁部をパネル本体(2)の裏面側に突出状に塑性変形して換気孔(4)の周囲にパネル本体(2)の裏面側に突出する筒状リブ(5)を形成したことを特徴とするクリーンルーム用の床パネルの製造方法。
- 前記パネル本体(2)の換気孔(4)に形成された筒状リブ(5)との対向位置に挿通孔(25)を有する補強部材(22)を形成した後、該補強部材(22)の挿通孔(25)を対応する筒状リブ(5)にそれぞれ外嵌して該補強部材(22)を前記裏面に重合させると共に前記筒状リブ(5)を補強部材(22)の裏面側に突出させ、その後、前記筒状リブ(5)の先端部をかしめて補強部材(22)をパネル本体(2)の裏面に圧着させたことを特徴とする請求項5に記載のクリーンルーム用の床パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2005255273A JP2007070799A (ja) | 2005-09-02 | 2005-09-02 | クリーンルーム用の床パネル及び該床パネルの製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8277741B2 (en) | 2008-10-28 | 2012-10-02 | Mccabe Colin Adam | Anti-germicidal and/or antimicrobial apparatus for reducing and/or eliminating germs and/or bacteria from the soles of footwear and method for use |
JP2017206833A (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-24 | 三進金属工業株式会社 | 床材の固定構造 |
JP2021134485A (ja) * | 2020-02-21 | 2021-09-13 | 株式会社 ダイサン | 二重床構造 |
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-
2005
- 2005-09-02 JP JP2005255273A patent/JP2007070799A/ja active Pending
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