JP2007066647A - 電池冷却構造および電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 冷却効率に優れた電池冷却構造および電池モジュールを提供する。
【解決手段】 電池冷却構造は、正極シート、負極シートおよびセパレータの積層体からなる電池素子20と、電池素子20を電解質とともに封入するラミネート外装体41とを備える。ラミネート外装体41は、電池素子20の円筒側面20a上で重なる内層42および外層43を有する。内層42と外層43との間に冷却水が流される。
【選択図】 図2
【解決手段】 電池冷却構造は、正極シート、負極シートおよびセパレータの積層体からなる電池素子20と、電池素子20を電解質とともに封入するラミネート外装体41とを備える。ラミネート外装体41は、電池素子20の円筒側面20a上で重なる内層42および外層43を有する。内層42と外層43との間に冷却水が流される。
【選択図】 図2
Description
この発明は、一般的には、電池冷却構造および電池モジュールに関し、より特定的には、冷却媒体が流れる通路を備える電池冷却構造およびその電池冷却構造が用いられた電池モジュールに関する。
従来の電池冷却構造を備えた電池モジュールに関して、たとえば、特開2002−319383号公報には、耐久強度および電池寿命の改良を目的とした電池モジュールが開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された電池モジュールは、積層電極体の周囲が絶縁フィルムにより覆われて構成された単電池と、単電池を両側から押圧して固定する保持部材とを備える。保持部材の、単電池を押圧する面の反対側の面には、冷却用流体を流すための流体用通路が形成されている。
また、特開2005−56655号公報には、放熱効率の向上を目的とした扁平型2次電池が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された扁平型2次電池は、発電要素体で発生した熱を、ラミネートフィルム内から外部に放出するための放熱板を備える。放熱板は、発電要素体を構成する2枚のセパレータの間に挟持されている。
また、特開平9−50821号公報には、積層型バッテリの温度上昇を防止し、長寿命で高性能なバッテリを実現することを目的としたバッテリモジュールが開示されている(特許文献3)。また、特開2004−103258号公報には、ラミネートフィルムのシール性を確保することによって、単電池の信頼性を向上させることを目的とした組電池が開示されている(特許文献4)。
特開2002−319383号公報
特開2005−56655号公報
特開平9−50821号公報
特開2004−103258号公報
上述の特許文献1では、冷却用流体を流すための流体用通路が、単電池の外周に配置される保持部材に形成されている。しかしながら、単電池で最も発熱が大きくなるのは、積層電極体に含浸させられた電解質である。このため、絶縁フィルム内の積層電極体と冷却用通路との間の距離が大きいほど、積層電極体から冷却用媒体に向けた熱伝導の効率が悪くなる。これにより、電池の冷却効率が低下するおそれが生じる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、冷却効率に優れた電池冷却構造および電池モジュールを提供することである。
この発明に従った電池冷却構造は、正極シート、負極シートおよびセパレータの積層体からなる電池素子と、電池素子を電解質とともに封入する外装体とを備える。外装体は、電池素子の表面上で重なる複数の層を有する。複数の層の間に冷却媒体が流される。
このように構成された電池冷却構造によれば、冷却媒体が、発熱が大きくなる電池素子により近接した位置に流されるため、電池素子から冷却媒体への熱伝導を効率良く行なわせることができる。これにより、電池素子と冷却媒体との間の熱交換が促進し、優れた冷却効率を実現することができる。
また好ましくは、電池冷却構造は、複数の層の間に配置されるチューブ部材をさらに備える。チューブ部材には、冷却媒体が流される。このように構成された電池冷却構造によれば、冷却媒体の通路を簡易に構成するとともに、電池冷却構造の製造コストを低く抑えることができる。
この発明に従った電池モジュールは、上述のいずれかに記載の電池冷却構造が用いられた電池モジュールである。この電池モジュールでは、電池素子と冷却媒体が流される外装体とを備える電池セルと、電池素子と電池素子を電解質とともに封入するのみの外装体とを備える電池セルとが、隣り合う電池素子間に複数の層を挟持しながら交互に積層されている。
このように構成された電池モジュールによれば、電池素子を電解質とともに封入するのみの外装体を備える電池セルでは、その電池セルに隣接する電池セルに流される冷却媒体によって電池素子が冷却される。これにより、冷却媒体が流される外装体を備える電池セルと電池素子を電解質とともに封入するのみの外装体を備える電池セルとの双方で、電池素子を効率良く冷却することができる。また、冷却媒体が流される外装体を備える電池セルだけを積層して電池モジュールを構成した場合と比較して、積層方向に沿った電池モジュールの長さを小さく抑えることができる。これにより、電池モジュールの小型化を図ることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、冷却効率に優れた電池冷却構造および電池モジュールを提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における電池冷却構造が適用された電池モジュールを示す斜視図である。図中に示す電池モジュールは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な2次電池とを動力源とするハイブリッド自動車に搭載されている。
図1は、この発明の実施の形態1における電池冷却構造が適用された電池モジュールを示す斜視図である。図中に示す電池モジュールは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な2次電池とを動力源とするハイブリッド自動車に搭載されている。
図1を参照して、電池モジュール10は、複数のラミネート電池セル80とラミネート電池セル90とが、図中の矢印101に示す方向(以下、単に電池セルの積層方向とも呼ぶ)に交互に積層されて構成されている。ラミネート電池セル80および90は、図示しない正極端子および負極端子を備え、これらの端子が、電池セル間で互いに電気的に直列に接続されている。ラミネート電池セル80および90は、リチウムイオン電池から構成されている。
積層されたラミネート電池セル80および90の両側には、エンドプレート11および12が配置されている。エンドプレート11とエンドプレート12とは、積層されたラミネート電池セル80および90の上下でそれぞれ延びる拘束バンド13および14によって、互いに結合されている。このような構成により、積層されたラミネート電池セル80とラミネート電池セル90とが一体に保持されている。
図2は、図1中のII−II線上に沿った電池セルの断面図である。図3は、図1中のIII−III線上に沿った電池セルの断面図である。図2を参照して、ラミネート電池セル80は、巻回型の電池素子20と、電池素子20を覆うように設けられたラミネート外装体41と、ラミネート外装体41に設けられ、冷却水が流れる水冷ジャケット51とを備える。図3を参照して、ラミネート電池セル90は、電池素子20と、電池素子20を覆うように設けられたラミネート外装体46とを備える。
図4は、図2および図3中の電池素子を示す斜視図である。図5は、図4中の電池素子の分解組み立て図を示す斜視図である。図4および図5を参照して、電池素子20は、正極シート21と、セパレータ29を介して正極シート21と重ね合わされた負極シート26とから構成されている。
正極シート21は、略矩形形状を有するアルミニウム箔から形成されている。正極シート21の両面には、正極活物質を含有するペースト22が塗布されている。正極活物質としては、LiMn2O4、LiCoO2、LiNiO3等、リチウムイオン電池に用いられる正極活物質の1種もしくは2種以上を特に限定することなく使用できる。正極シート21の長手方向に延びる一方の周縁には、ペースト22が塗布されていないペースト未塗布部23が、帯状に延びて形成されている。
負極シート26は、正極シート21と同一形状を有する銅箔から形成されている。負極シート26の両面には、負極活物質を含有するペースト27が塗布されている。負極活物質としては、アモルファスカーボン、グラファイトカーボン等、リチウムイオン電池に用いられる負極活物質の1種もしくは2種以上を特に限定することなく使用できる。負極シート26の長手方向に延びる一方の周縁には、ペースト27が塗布されていないペースト未塗布部28が、帯状に延びて形成されている。
セパレータ29は、短手方向の長さが正極シート21および負極シート26よりも小さく形成された略矩形形状を有する。セパレータ29としては、たとえば、多孔質のポリプロピレン樹脂シートを使用することができる。
正極シート21、負極シート26および2枚のセパレータ29が、セパレータ29、負極シート26、セパレータ29、正極シート21の順に重ね合わされている。このとき、正極シート21にペースト22が塗布された領域と、負極シート26にペースト27が塗布された領域とが、セパレータ29を介して向い合う。また、正極シート21のペースト未塗布部23が、セパレータ29の長手方向に延びる一方の端辺から露出し、負極シート26のペースト未塗布部28が、セパレータ29の長手方向に延びる他方の端辺から露出する。
電池素子20は、正極シート21、負極シート26および2枚のセパレータ29からなる積層体が、中心軸110を中心に巻回されることによって形成されている。積層体は、中心軸110に直交する平面で切断した場合の断面形状が長円となるように形成されている。このように構成された電池素子20は、電池素子20が備える外周面のうち最も大きい面積を有し、中心軸110を挟んだ両側で延在する一対の円筒側面20aを有する。
各シートが巻回された積層体の状態において、正極シート21のペースト未塗布部23が多層に重なった位置には、正極端子31が接続されており、負極シート26のペースト未塗布部28が多層に重なった位置には、負極端子32が接続されている。正極端子31および負極端子32は、金属から形成されている。正極端子31は、たとえばアルミニウムから形成されており、負極端子32は、たとえば銅から形成されている。電池素子20には、リチウム塩を有機溶媒に溶かした有機電解質が含浸させられている。
なお、本実施の形態では、正極端子31および負極端子32が、電池素子20の両端からそれぞれ突出する場合について説明したが、これに限定されず、たとえば、正極端子31および負極端子32の双方が電池素子20の一端から突出するように、電池セルが形成されていても良い。
図6は、図2中の電池セルの分解組み立て図を示す斜視図である。図2および図6を参照して、ラミネート外装体41は、たとえば、アルミニウム等の金属からなる基材にポリエチレンテレフタラート樹脂(PET:poly ethylene terephthalate)等の樹脂材料が被膜されたラミネートシートから形成されている。
ラミネート外装体41は、電解質が含浸させられた電池素子20を収容する空間34を形成する内層42と、内層42の外周面との間に隙間を形成するように内層42を覆う外層43とから構成されている。内層42は、電池素子20の円筒側面20aに接触するように設けられている。外層43は、内層42を挟んで円筒側面20aの裏側で内層42との間に隙間を形成するように設けられている。外層43は、電池セルの積層方向に沿った電池素子20の両側で、内層42との間に隙間を形成するように設けられている。
本実施の形態では、内層42は筒形状を有し、その筒形状の内側に、正極端子31および負極端子32が接続された電池素子20が配置される。正極端子31および負極端子32が内層42の外側に突出した状態で、内層42の開口部分45が熱溶着される。これにより、電池素子20を収容する空間34が形成される。外層43は、開口部分45が開口する位置から90°ずれた位置で2方向に開口するように設けられている。外層43は、たとえば熱溶着により内層42と一体にされている。
内層42と外層43との間の隙間には、水冷ジャケット51が位置決めされている。水冷ジャケット51には、電池素子20の円筒側面20aに沿って延びる冷却水通路52が複数、形成されている。水冷ジャケット51は、金属から形成されており、たとえばアルミニウムから形成されている。この場合、電池素子20から冷却水通路52までの間の熱伝導性を向上させることができる。また、水冷ジャケット51を樹脂材料から形成することも可能である。この場合、電池モジュール10の軽量化を図ることができる。
なお、ラミネート外装体41は、以上に説明した形状に限定されず、電池素子20に対して正極端子31および負極端子32が設けられる位置や、冷却水通路52が開口する位置、またはこれらの位置関係等に応じて、適当な形状を採り得る。たとえば、内層42を略矩形形状を有するラミネートシートから形成しても良い。この場合、ラミネートシートが、電池素子20を挟み込んだ状態で2つ折りにされ、重なった周縁が熱溶着されることによって、電池素子20を収容する空間34が形成される。また、たとえば、筒形状を有する内層42の外周上に、内層42よりも一回り大きい筒形状を有する外層43が配置されてラミネート外装体41が構成されていても良い。また、本実施の形態では、内層42と外層43とが同じ材料のラミネートシートから形成されているが、異なる材料のラミネートシートから形成されていても良い。
図3を参照して、ラミネート電池セル90を構成するラミネート外装体46は、ラミネート外装体41の内層42のみを備えた形状に形成されている。ラミネート電池セル90には、水冷ジャケット51が設けられていない。
図1および図2を参照して、ラミネート電池セル80とラミネート電池セル90とを交互に積層することによって、ラミネート電池セル80の電池素子20とラミネート電池セル90の電池素子20との間に、ラミネート電池セル80に設けられた水冷ジャケット51が配置された構造が得られる。ラミネート電池セル80が備えるラミネート外装体41の外層43と、ラミネート電池セル90が備えるラミネート外装体46とが接触する。水冷ジャケット51に形成された冷却水通路52は、電池モジュール10の一方の側面10bから他方の側面10cに向かって、電池セルの積層方向の直交方向に延びている。
本実施の形態では、水冷ジャケット51が設けられていないラミネート電池セル90が1つおきに配置されているため、電池モジュール10をラミネート電池セル80のみから構成した場合と比較して、電池セルの積層方向における電池モジュール10の長さを小さく抑えることができる。これにより、ハイブリッド自動車に対する電池モジュール10の搭載性を向上させることができる。また、電池モジュール10の部品コストを低く抑えることができる。
電池モジュール10の側面10bおよび側面10cの脇には、それぞれ、水冷ジャケット51に向けて冷却水を供給する冷却水供給管16と、水冷ジャケット51に供給された冷却水を回収する冷却水排出管18とが設けられている。冷却水供給管16および冷却水排出管18は、電池セルの積層方向に沿って延びている。冷却水通路52は、側面10bにおいて、冷却水供給管16から分岐する分岐供給管16rに接続され、側面10cにおいて、冷却水排出管18から分岐する分岐排出管18rに接続されている。
このような構成により、冷却水は、冷却水供給管16から分岐供給管16rを通って冷却水通路52に供給される。冷却水は、冷却水通路52を流れる間、水冷ジャケット51の両側に配置されたラミネート電池セル80およびラミネート電池セル90の電池素子20と熱交換を行なう。本実施の形態では、水冷ジャケット51がラミネート外装体41の内層42と外層43との間に位置決めされているため、この際、冷却水が電池素子20により近い位置を流れる。このため、電池素子20から冷却水が流れる冷却水通路52までの熱伝達を効率良く行なわせることができる。電池素子20との熱交換によって温度上昇した冷却水は、分岐排出管18rを通って冷却水排出管18から外部に排出される。
この発明の実施の形態1における電池冷却構造は、正極シート21、負極シート26およびセパレータ29の積層体からなる電池素子20と、電池素子20を電解質とともに封入する外装体としてのラミネート外装体41とを備える。ラミネート外装体41は、電池素子20の表面としての円筒側面20a上で重なる複数の層としての内層42および外層43を有する。内層42と外層43との間に冷却媒体としての冷却水が流される。
このように構成された、この発明の実施の形態1における電池冷却構造によれば、電池素子20から冷却水までの熱伝達性を向上させることにより、電池素子20を効率良く冷却することができる。これにより、電池性能の低下を抑制でき、電池モジュール10の信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、水冷ジャケット51がラミネート電池セル80に一体に設けられているため、冷却水を流すための部材を別途、電池セル間に設置する必要がない。これにより、電池モジュール10を簡易に構成することができる。また、水冷ジャケット51はある程度の強度を有するため、拘束バンド13および14によりラミネート電池セル80および90を一体に保持した場合にも、電池モジュール10の強度を確保することができる。
また、電池セルの製造時、電池素子20をラミネート外装体41に封入する工程と同時に、ラミネート電池セル80に水冷ジャケット51を設けることができる。このため、電池セルの積層工程時には、単にラミネート電池セル80とラミネート電池セル90とを交互に積層すれば良く、電池モジュール10の組み立て時の作業性を向上させることができる。なお、電池セルの製造時、予め水冷ジャケット51を設けたラミネート外装体41に電池素子20を封入しても良いし、電池素子20をラミネート外装体41に封入してから、水冷ジャケット51をラミネート外装体41に設けても良い。
また、電池モジュール10の冷却機構として、空冷を採用することもできる。この場合、ラミネート外装体41の内層42と外層43との間に形成された冷却風通路に冷却風が流される。空冷では水漏れに対する懸念が生じないため、水冷と比較して、冷却媒体を流す経路を簡易かつ安価に構成することができる。一方、水冷は、空冷と比較して冷却効率に優れる。
また、本実施の形態では、リチウムイオン電池からなるラミネート型の電池モジュール10について説明したが、これに限定されず、たとえば、ニッケル水素電池からなる角型の電池モジュールに本発明を適用しても良い。この場合、電池素子は、複数の層を有する金属製のケースによって覆われ、そのケースの層間に冷却水や冷却風が流される。
また、本発明における電池冷却構造を、燃料電池と2次電池とを動力源とする燃料電池ハイブリッド車(FCHV:Fuel Cell Hybrid Vehicle)または電気自動車(EV:Electric Vehicle)に適用することもできる。本実施の形態におけるハイブリッド自動車では、燃費最適動作点で内燃機関を駆動するのに対して、燃料電池ハイブリッド自動車では、発電効率最適動作点で燃料電池を駆動する。また、2次電池の使用に関しては、両方のハイブリッド自動車で基本的に変わらない。
(実施の形態2)
図7は、この発明の実施の形態2における電池冷却構造に用いられるラミネート電池セルを示す断面図である。図7は、実施の形態1における図2に対応する図である。本実施の形態における電池冷却構造は、実施の形態1における電池冷却構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図7は、この発明の実施の形態2における電池冷却構造に用いられるラミネート電池セルを示す断面図である。図7は、実施の形態1における図2に対応する図である。本実施の形態における電池冷却構造は、実施の形態1における電池冷却構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図7を参照して、本実施の形態では、実施の形態1における水冷ジャケット51に替えて、ラミネート外装体41の内層42と外層43との間に水冷チューブ61が複数本、配置されている。水冷チューブ61は、電池素子20の円筒側面20aに沿って、電池モジュール10の側面10bから側面10cに向かって延びている。水冷チューブ61は、その両端で、分岐供給管16rおよび分岐排出管18rに接続されている。水冷チューブ61は、たとえばアルミニウムから形成されている。
図8は、図7中の電池冷却構造の変形例を示す断面図である。図8を参照して、本変形例では、1本の水冷チューブ61が、電池素子20の表面を覆うように巻回されている。巻回された水冷チューブ61をさらに覆うように、ラミネート外装体41の外層43が設けられている。
このように構成された、この発明の実施の形態2における電池冷却構造によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施の形態では、冷却水を流す通路を簡易に構成するとともに、水冷ジャケット51を用いる場合と比較して電池モジュール10の軽量化を図ることができる。
なお、実施の形態1で説明した電池冷却構造の構成と、実施の形態2で説明した電池冷却構造の構成とを適宜、組み合わせて、別の電池冷却構造を作製しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 電池モジュール、20 電池素子、20a 円筒側面、21 正極シート、26 負極シート、29 セパレータ、41,46 ラミネート外装体、42 内層、43 外層、61 水冷チューブ、80,90 ラミネート電池セル。
Claims (3)
- 正極シート、負極シートおよびセパレータの積層体からなる電池素子と、
前記電池素子を電解質とともに封入する外装体とを備え、
前記外装体は、前記電池素子の表面上で重なる複数の層を有し、
前記複数の層の間に冷却媒体が流される、電池冷却構造。 - 前記複数の層の間に配置されるチューブ部材をさらに備え、
前記チューブ部材に冷却媒体が流される、請求項1に記載の電池冷却構造。 - 請求項1または2に記載の電池冷却構造が用いられた電池モジュールであって、
前記電池素子と、冷却媒体が流される前記外装体とを備える電池セルと、前記電池素子と、前記電池素子を電解質とともに封入するのみの外装体とを備える電池セルとが、隣り合う前記電池素子間に前記複数の層を挟持しながら交互に積層されている、電池モジュール。
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