本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。
図1Aは、従来の改良型のアクティブRF IDタグを読み取るためのリーダ/ライタ装置(R/W)とRF IDタグのタイムチャートを示している。リーダ/ライタ装置は、コマンド(CMD)の送信とRF IDからの受信を同じ周波数チャネルで時分割的に行う。リーダ/ライタ装置は、例えば2秒といった一定の周期で例えば100msの持続時間でID要求コマンドを送信し、残りの時間は受信待ち状態となる。
1つのリーダ/ライタ装置によって複数のRF IDタグに対応できるようにするために、各RF IDタグは、一般的には、リーダ/ライタ装置による1回のID要求に対して、衝突回避のためにリーダ/ライタ装置へ応答送信するタイミングをランダムにずらすように構成されている。各RF IDタグは、コマンド受信後の所定時間内のランダムに選択されたタイムスロットでリーダ/ライタ装置へ応答送信し、従って応答の衝突の確率が低減される。そのためにはリーダ/ライタ装置は受信待ちの持続時間を長くする必要がある。例えば、各RF IDタグからのランダムなタイミングにおける応答送信のための持続時間が0〜1.5秒程度の場合、リーダ/ライタ装置は1.5秒以上の受信待ち持続時間を確保する必要がある。従って、リーダ/ライタ装置の応答送信の周期が長くなる。RF IDタグは、リーダ/ライタ装置から送信された要求コマンドを検出するために、一定周期でキャリア・センスを行い、即ち受信RF信号の強度の検知を行い、キャリアを検知した時のみ受信処理および送信動作に移行するよう構成されている。リーダ/ライタ装置による送信の周期が2秒である場合、それを確実に検知するためには、キャリア・センス持続時間も少なくとも約2秒確保する必要がある。
通常、RF IDタグは、キャリア・センスから次のキャリア・センスまでの間の期間は、リーダ・ライタ装置の要求が未検出のときはパワーダウン・モードへ移行し、できるだけ消費電力を削減し、バッテリ稼動時間を長くする必要がある。しかし、キャリア・センス持続時間を少なくとも約2秒確保しようとすると、パワーダウン時間をほとんど確保できなくなり、消費電力の削減も困難である。
従って、図1AのアクティブRF IDタグは、リーダ/ライタ装置からの長い周期の要求コマンドに対して応答する必要があるので、キャリア・センス持続時間が長くなり、消費電力が多くなり、バッテリ稼動時間も短くなる。
一方、接触型ICカードまたは磁気結合による非接触型ICカードは、対応するICカード・リーダ/ライタ装置によって読み取るには、ICカードをリーダ/ライタ装置に挿入するか数センチメートル内に近づけなければならず、不便である。そのようなICカードを電磁波RF信号を介してRF IDタグ・リーダ/ライタ装置によって読み取りことができれば便利である。そのためには、特開2001−251210号公報(図2)に開示されているようにICカードを携帯端末に挿入して携帯端末によってそのIDおよびデータをRF信号でサーバに送信するように構成すればよい。
図1Bは、アクティブRF IDタグそのものに格納されたIDおよび関連するデータをリーダ/ライタ装置に送信する代わりに、ICカード60に格納されたユーザのIDおよび関連するデータをリーダ/ライタ装置に送信する場合におけるアクティブRF IDタグ20の構成を示している。アクティブRF IDタグ20は、RF IDタグ用の外部リーダ/ライタ装置との間でRF信号を送受信する通信部19、外部リーダ/ライタ装置からのコマンドに応答してIDおよびデータを供給する制御部10、ICカード60を挿入するためのスロット、およびICカード・リーダ/ライタ装置を含む通信部14を具えている。
図1Bにおいて、アクティブRF IDタグ20の制御部10は、通信部19を介して外部リーダ/ライタ装置からのID要求コマンドを受信し、それに応答して、通信部19を介してICカード60のIDおよび関連するデータを取り込んで、通信部19を介してそのIDおよびデータを含む応答信号を外部リーダ/ライタ装置に送信する。この場合、ICカード60を読み取るために通信部14によって消費される電力は、典型的には通信部19によって消費される電力より大きい。
図2は、さらに改良されたアクティブ型非接触情報記憶装置としてのアクティブRF IDタグ200とリーダ/ライタ装置300の構成を示している。アクティブ型非接触情報記憶装置として、アクティブRF IDタグ200の代わりに、アクティブRF IDタグ200と同様の構成を有する非接触ICカードを用いてもよい。
アクティブRF IDタグ200は、制御部210と、メモリ214と、メモリ214に格納されているタグID(ID_tag)等のデータを所定の符号化方式に従って符号化して符号化データを生成するデータ生成部220と、データ生成部220から受け取ったベースバンドの符号化データでキャリアを変調して、周波数f2または相異なる周波数f2i(n=1、2、...n)のRF信号を送信する送信部(TX)230と、周波数f1のRF信号を受信して復調してベースバンド符号化データを生成し、受信RF信号のキャリア強度を表すデータを生成する受信部(RX)250と、受信部250から受け取った符号化データを所定の符号化方式に従って復号して復号データを生成するデータ復号部240と、上述のキャリア強度を表すデータに基づいて受信RF信号のキャリアの有無を判定するキャリア判定部246と、予め設定された時間制御シーケンスでウェイクアップ信号を生成するウェイクアップ部270と、送信部230に結合された送信アンテナ(ANT)282と、受信部250に結合された受信アンテナ(ANT)284と、各構成要素210〜270に電力を供給するバッテリ290と、を具えている。周波数f1およびf2は、例えばそれぞれ300MHzおよび301MHzである。周波数f2iは、例えば301MHz、302MHz、....305MHzである。送信部(TX)230の送信出力は、例えば100mWである。代替構成として、アンテナ282と284は1つのアンテナであってもよい。
制御部210は、電源投入後は常に活動状態になっていて、メモリ214と、データ生成部220と、送信部230と、受信部250と、データ復号部240と、キャリア判定部246と、ウェイクアップ部270とに、それぞれメモリ制御信号CTRL_M、データ生成制御信号CTRL_ENC、送信制御信号CTRL_TX、受信制御信号CTRL_RX、データ復号制御信号CTRL_DEC、キャリア判定制御信号CTRL_CSおよびウェイクアップ部制御信号を供給する。制御部210は、プログラムに従って動作するマイクロプロセッサまたはマイクロコンピュータであってもよい。
メモリ214は、RF IDタグ200のタグID(ID_tag)、現在の時刻T、リーダ/ライタ装置300によるアクセスの記録、ウェイクアップ部270の制御スケジュールおよび時間制御シーケンス、バッテリ290の現在の電力残量、等の情報を格納している。これらの情報は、制御部210の制御の下で格納され、更新される。制御部210は、定期的にまたは周期的にバッテリ290の供給電圧の値を検知することによってその現在の電力残量を判定して、バッテリ290の電力残量を表す情報をメモリ214に格納する。
ウェイクアップ部270は、時間を測定し時刻を生成するタイマ274を含み、RF IDタグ200の電源投入後は常に活動状態になっていて、タイマ274の時刻およびメモリ214から読み出した予め設定された制御スケジュールおよび時間制御シーケンスに従って例えば2秒といった所定の周期でウェイクアップ信号(Wakeup)を制御部210に供給する。制御部210は、リーダ/ライタ装置300から、制御スケジュールおよび時間制御シーケンスを修正または更新する命令と、現在の時刻Tと、制御スケジュールおよび時間制御シーケンスとを受信データとして受信したとき、メモリ214中の時刻T、制御スケジュールおよび時間制御シーケンスを修正し更新する。制御部210は、メモリ214中の時刻Tに基づいてタイマ274の時刻を修正し、タイマ274によって生成された現在の時刻Tをメモリ214に書き込み更新する。
データ生成部220は、メモリ214に格納されているタグID(ID_tag)等を含む所定のフォーマットのデータを生成して所定の符号化方式に従ってそれを符号化して送信部230に供給する。そのデータはバッテリ残量およびアクセス記録を含むことがある。データ復号部240は、受信した符号化データを所定の符号化方式に従って復号して復号データをデータ生成部220および制御部210に供給する。キャリア判定部246は、受信部250から受信RF信号キャリアの電力の強度を表すデータを受け取って受信キャリアの有無を判定してその判定結果を制御部210に供給する。
リーダ/ライタ装置300は、ホスト・コンピュータ(図示せず)との間でデータを送受信する制御部310と、メモリ314と、制御部310から受け取ったコマンド(CMD)等を含む所定のフォーマットのデータを生成して所定の符号化方式に従って符号化して符号化データを生成するデータ生成部320と、データ生成部320から受け取ったベースバンド符号化データでキャリアを変調して周波数f1のRF信号を送信する送信部(TX)330と、周波数f2またはf21〜f2nのRF信号を受信するよう構成された受信部(RX)350と、受信部350から受け取った受信データを所定の符号化方式に従って復号してバースバンド符号化データを生成し、その生成した復号データを制御部310に供給するデータ復号部340と、時間を測定し時刻を生成するタイマ374と、送信部330に結合された送信アンテナ(ANT)382と、受信部350に結合された受信アンテナ(ANT)384と、を具えている。送信部(TX)330の送信出力は例えば100mWである。代替構成として、アンテナ382と384は1つのアンテナであってもよい。
制御部310は、ホスト・コンピュータからのタグID読み取り要求コマンド等のコマンドを受け取ったとき、そのようなコマンドを含むデータをデータ生成部320に供給する。そのデータは、RF IDタグ200の使用すべき送信周波数f2またはf2i、基準現在の時刻T、新しいまたは更新された制御スケジュールおよび時間制御シーケンス等を含んでいてもよい。そのようなコマンドには、現在の時刻Tとともにタイマ274の時刻を修正または更新するよう命令するコマンドが含まれていてもよい。そのようなコマンドには、新しいまたは更新された制御スケジュールまたは時間制御シーケンスとともにメモリ214に格納されているスケジュールまたはシーケンスを修正または更新するよう命令するコマンドが含まれていてもよい。
図3Aは、リーダ/ライタ装置300のコマンドを含むRF信号の送信処理42のタイミングを示している。図3Bは、リーダ/ライタ装置300の受信待ち状態46および受信RF信号の受信処理48のタイミングを示している。図3Cは、アクティブRF IDタグ200のキャリア・センス50および52、受信RF信号の受信処理54、および応答を含むRF信号の送信処理56のタイミングを示している。
図3Aを参照すると、リーダ/ライタ装置300のデータ生成部320は、制御部310から受け取ったRF IDタグに対するタグID要求コマンドを含むデータを生成しそれを所定の符号化方式に従って符号化して、符号化データを生成する。送信部330は、送信処理42の連続する各タイムスロットにおいて、そのコマンドを含むRF信号を充分短い間隔で繰り返し送信する。
図3Cを参照すると、アクティブRF IDタグ200において、受信部250およびキャリア判定部246は、ウェイクアップ部274のウェイクアップ信号に従って例えば2秒といった一定の周期で例えば約1ms〜10msの所定の持続時間で発生するキャリア・センス50および52のタイミングで制御部210によってイネーブル(活動化、enable)される。それによって、受信部250は受信待ち状態になり、キャリア判定部246は受信部250からの受信RF信号キャリア電力の強度を表すデータに従って受信キャリアの有無の判定を行う。RF IDタグ200がリーダ/ライタ装置300に接近していないときは、キャリア判定部246はキャリアを検知せず(ND)、キャリアが存在しないと判定する。キャリア・センス50相互間の期間51において、RF IDタグ200は休止モードに入って、制御部210およびウェイクアップ部270だけがイネーブルまたはパワー・オン(付勢)されており、その他の構成要素214〜250はディセーブル(非活動化、disable)またはパワー・ダウン(消勢)されている。休止期間51の時間長は、キャリア・センス期間50の終了時点と次のキャリア・センス期間50の開始時点との間の時間長より短くてもよい。
RF IDタグ200がリーダ/ライタ装置300に接近してRF IDタグ200の受信部250がRF信号を受信したときに、キャリア・センス52のタイミングでキャリア判定部246は、RF信号のキャリアを検知し(DT)、キャリアが存在すると判定する。そのキャリアが存在するという判定に応答して、受信部250およびデータ復号部240は直後の受信処理54のタイミングで例えば100msといった所定の持続時間においてイネーブルされ、受信部250はそのRF信号を受信し復調してコマンドを含む符号化データを生成し、データ復号部240はそのデータを所定の符号化方式に従って復号しコマンドを取り出して制御部210に供給する。そのコマンドに応答して、制御部210は、所定期間内のランダムに選択された送信処理56のタイミングで例えば100msといった所定の持続時間において、データ生成部220および送信部230をイネーブルし、データ生成部220はメモリ214から取り出したタグID(ID_tag)を含むデータを生成して所定の符号化方式に従って符号化する。送信部230はそのタグIDを含む応答データでキャリアを変調してRF信号を送信する。
図3Bを参照すると、リーダ/ライタ装置300の受信部350は、常に受信待ち状態46にあり、RF IDタグ200が接近してRF信号を受信したときに、受信処理48のタイミングにおいて受信RF信号を復調して符号化データを生成し、データ復号部350は符号化データを所定の符号化方式に従って復号してタグIDを含む応答データを再生し、その再生されたタグIDを制御部310に供給する。制御部310は、そのタグIDをホスト・コンピュータに供給する。ホスト・コンピュータは、タグIDを処理して、商品の流通または人を監視し管理するのに用いる。
通常、リーダ/ライタ装置300にRF IDタグ200が接近していない時間ははるかに長いので、アクティブRF IDタグ200は大部分の時間期間は休止モードになる。従って、アクティブRF IDタグ200の消費電力は大幅に低減され、バッテリ290の稼動時間は大幅に長くなる。
図4は、リーダ/ライタ装置300によって実行される処理のフローチャートを示している。図5Aおよび5Bは、アクティブRF IDタグ200によって実行される処理のフローチャートを示している。
図4を参照すると、ステップ402において、リーダ/ライタ装置300の制御部310は、ホスト・コンピュータから受け取ったタグID要求があるかどうかを判定する。タグIDの要求があるまでステップ402は繰り返される。タグIDの要求があると判定された場合、手順は送信処理のステップ412および受信処理のステップ422に進む。
ステップ412において、制御部310はID要求コマンドおよび関連する情報をデータ生成部320に供給し、データ生成部320はID要求コマンドを含むデータを生成してその生成データを、例えばNRZ(Non Return to Zero)符号化法またはマンチェスタ符号化法等の所定の符号化方式に従って符号化し、送信部330は、図3Aの送信処理42のタイミングでその符号化データでキャリアを変調して周波数f1のRF信号を送信する。制御部310は、ID要求コマンド中にそのID要求コマンドに対する応答の送信周波数f2または可変送信周波数f2iを指定するデータ、その可変送信周波数f2iを使用すべき時刻またはタイムスロットを表すデータ、現在の時刻Tを表すデータ、制御スケジュールおよび時間制御シーケンスを含ませてもよい。
リーダ/ライタ装置300はその周波数f2iを時分割で送信タイムスロット毎に変更するようにしてもよい。それによって、複数のRF IDタグが同時に存在する場合でも、RF IDタグからの応答送信が衝突する確率が減り、リーダ/ライタ装置300で同時に識別できるRF IDタグの数を増大させることができる。
ステップ418において制御部210はデータ送信を終了すべきかどうかを判定する。終了すると判定された場合は、手順はこのルーチンを出る。データ送信を継続すると判定された場合は、手順はステップ412に戻る。図3Aでは、データ送信は繰り返し継続される。
図5Aを参照すると、ステップ502において、RF IDタグ200が起動されたとき、制御部210およびウェイクアップ部270がイネーブルされる。RF IDタグ200がいったん起動されると、制御部210およびウェイクアップ部270は常にイネーブルされて活動状態にある。ウェイクアップ部270は、タイマ274および時間制御シーケンスに従って、所定の周期で受信RF信号のキャリア・センスを行うタイミングを表すウェイクアップ信号を制御部210に供給する。ステップ504において、制御部210は、ウェイクアップ部270から受け取ったウェイクアップ信号がオン状態(ON)を示しているかどうかを判定する。制御部210は、ウェイクアップ信号がオン状態になるまでステップ504を繰り返す。
ステップ504においてウェイクアップ信号がオン状態(ON)を示していると判定された場合、ステップ506において、制御部210は、例えば約1ms〜10msのような短い持続時間の期間だけ受信部250およびキャリア判定部246をイネーブルする。受信部250はRF信号の受信待ち状態となり、キャリア判定部246は受信部250から受け取った受信キャリア電力を表すデータに基づいて受信RF信号のキャリアの存在を判定して、その判定結果を制御部210に供給する。ステップ508において、制御部210は、その判定結果に従ってキャリアが検知されたかどうかを判定する。キャリアが検知されなかったと判定された場合は、ステップ509において制御部210は受信部250およびキャリア判定部246をディセーブル(非可動化)する。その後、手順はステップ530に進む。
ステップ508においてキャリアが検知されたと判定された場合は、ステップ510において、制御部210は、キャリア判定部246をディセーブルし、さらに例えば100ms〜200msといった所定の持続時間において受信部250をイネーブルしたまま、リーダ/ライタ装置300からコマンドを含む周波数f1のRF信号を受信して(図3C、受信54)、受信RF信号を復調する。ステップ512において、制御部210は、受信部250によるRF信号の受信が完了したかどうかを判定する。ステップ512はRF信号の受信が完了するまで繰り返される。
ステップ512においてRF信号の受信が完了したと判定された場合は、ステップ514において、制御部210はデータ復号部240をイネーブルし、データ復号部240は制御部210の制御の下で受信部250から受信データを受け取ってそれを所定の符号化方式に従って復号する。ステップ515において、制御部210は受信部250をディセーブルする。
図5Bを参照すると、ステップ522において、制御部210は、データ復号部240からID要求コマンドを含む復号データを受け取り、復号データに含まれている受信コマンドを処理し、リーダ/ライタ装置300によるアクセスの記録をメモリ214に格納する。受信データ中に時刻修正コマンドおよび現在の時刻Tが含まれていた場合は、制御部210は、ウェイクアップ部270のタイマ274の時刻をその時刻Tに修正または更新する。
ステップ524において、制御部210は復号部240をディセーブルし、そのID要求コマンドに従って、所定の期間(例えば500ms)内の所定数のタイムスロット(例えば100msの幅の5つのタイムスロット)の中の乱数に従って選択された1つのタイムスロットにおいてデータ生成部220および送信部230をイネーブルする。その選択されたタイムスロットが図3Cの送信処理56のタイミングである。データ生成部220は、メモリ214から読み出したRF IDタグ200のタグID(ID_tag)を含むデータを所定の符号化方式に従って符号化して送信部230に供給する。送信部230は、タグIDを含むデータでキャリアを変調して、所定のまたは指定された周波数周波数f2またはf2iのRF信号をアンテナ284を介して送信する。
ステップ529において、制御部210は、データ生成部220および送信部230をディセーブルする。ステップ530において、制御部210は、RF IDタグ200を休止モードにする。休止モードにおいて、基本的に制御部210およびウェイクアップ部270だけがイネーブルされた状態を維持し、その他の構成要素214〜250はディセーブルされた状態になる。
再び図4を参照すると、ステップ422において、制御部310は受信部350をイネーブルして受信待ち状態にする。受信部350は周波数f2のRF信号の受信を待って(受信待ち46)、RF信号を受信する(受信処理48)。ステップ424において、制御部310は受信部350がRF信号の受信を完了したかどうかを判定する。受信が完了するまでステップ424は繰り返される。受信が完了したと判定された場合は、ステップ426において、受信部350は受信データをデータ復号部340に供給する。データ復号部340は受信データを所定の符号化方式に従って復号して応答データを再生し、データを受信したことおよびその応答データを制御部210およびデータ生成部220に供給する。
ステップ432において、制御部310はその復号データをホスト・コンピュータに送出する。ステップ436において制御部310はデータ受信待ちを終了するかどうかを判定する。終了すると判定された場合は、手順はこのルーチンを出る。データ送信を継続すると判定された場合は、手順はステップ422に戻る。図3Bでは、データ受信待ちは繰り返し継続される。
このように、リーダ/ライタ装置300は送信を充分短い間隔で繰り返し行い常に受信待ち状態にあるので、RF IDタグ200のキャリア・センス時間を大幅に減らすことができる。例えば入出管理などにおけるように1日に数回しか送受信を行わず、動作時間のほとんどがキャリア・センスである場合は、RF IDタグ200全体の消費電力は、全体の消費電力を大幅に削減できる。
メモリ214に格納される制御スケジュールとして、休日および平日の夜間(例えば、6:00pm〜6:00am)の所定の時刻と所定の時刻の間の時間期間を指定し、平日の昼間(例えば、6:00am〜6:00pm)の所定の時刻と所定の時刻の間の時間期間を指定してもよい。この場合、ウェイクアップ部270は、その休日および夜間においてウェイクアップ信号を発生せず、従ってRF IDタグ200は休止モードになってキャリア・センスを全く行わず、一方、その平日の昼間において所定の周期(例えば1秒)で、キャリア・センスを行う。
ウェイクアップ部270は、制御部210の制御の下で、メモリ214に格納されたバッテリ290の電力の残量に従ってウェイクアップ信号を発生させてもよい。この場合、バッテリ残量が充分であるときは、比較的短い周期で(例えば1秒)キャリア・センスを行い、残量が閾値より低くなったときは、比較的長い周期で(例えば2秒)キャリア・センスを行うようにしてもよい。RF IDタグ200の応答データ中にバッテリ残量を含ませ、リーダ/ライタ装置300経由でホスト・コンピュータへ通知し、ホスト・コンピュータによってユーザに対するバッテリ切れの警告を表示するよう構成してもよい。
上述のようにリーダ/ライタ装置によるアクセスの記録をメモリ214に格納するようにしたことによって、リーダ/ライタ300以外の別のリーダ/ライタによって不正にアクセスされた場合にも、ログが記録されるので、リーダ/ライタ300によってそのアクセス記録を読み取り、ホスト・コンピュータによって解析することによって不正なアクセスを発見することができる。
図6は、図2の構成を変形したより安全なアクティブRF IDタグ202とリーダ/ライタ装置302の構成を示している。RF IDタグ202とリーダ/ライタ装置302の間で送信データは暗号化され、受信データは暗号解読されて認証に用いられる。
RF IDタグ202は、図2のRF IDタグ200におけるデータ生成部220の代わりにデータ生成部222を具え、図2のデータ復号部240の代わりにデータ復号部242を具えている。RF IDタグ202のメモリ214は、タグID(ID_tag)に加えて、認証用の現在の時刻T、認証用のシステムID(ID_system)および暗号鍵/復号鍵Keを格納しており、データ生成部222およびデータ復号部242にそれらの情報を供給する。その認証用の現在の時刻T、認証用のシステムIDおよび暗号鍵/復号鍵Keは、リーダ/ライタ装置302によって予めRF IDタグ202に送信され、制御部210によってメモリ214に予め書き込まれる。データ生成部222は、メモリ214に格納されている暗号鍵Keを用いて所定の暗号方式に従って送信データを暗号化する暗号化部224を含んでいる。データ復号部242は、受信データを所定の暗号方式に従って暗号鍵/復号鍵Keを用いて解読する解読部244を含んでいる。RF IDタグ202のその他の構成はRF IDタグ200と同様であり、再び説明することはしない。システムIDは、リーダ/ライタ装置302とRF IDタグ202等の複数のRF IDタグで構成される同じグループによって共有される共通のIDを表している。ここでは、所定の暗号方式を共通鍵暗号方式として説明するが、公開鍵暗号方式であってもよい。構成要素222、230、242、250および246は、リーダ/ライタ装置302との通信のための通信部190を構成する。
リーダ/ライタ装置302は、図2のリーダ/ライタ装置300におけるデータ生成部320の代わりにデータ生成部322を具え、図2のデータ復号部340の代わりにデータ復号部342を具えている。リーダ/ライタ装置302のメモリ314は、認証用の現在の時刻T、認証用のシステムID(ID_system)および暗号鍵/復号鍵Keを格納している。データ生成部324は、メモリ314に格納されている所定の暗号方式に従って暗号鍵Keを用いて送信データを暗号化する暗号化部322を含んでいる。データ復号部342は、所定の暗号方式に従って暗号鍵/復号鍵Keを用いて受信データを解読する解読部344を含んでいる。リーダ/ライタ装置302のその他の構成はリーダ/ライタ装置300と同様であり、再び説明することはしない。
図7Aは、リーダ/ライタ装置302のID要求コマンド(CMD)を含むRF信号の送信処理42のタイミングを示している。図7Bは、リーダ/ライタ装置302の受信待ち状態46および受信RF信号の受信処理48のタイミングを示している。図7Cは、アクティブRF IDタグ202のキャリア・センス50、52および53、受信RF信号の受信処理54および55、および認証成功の場合における応答を含むRF信号の送信処理56のタイミングを示している。
図7Aを参照すると、リーダ/ライタ装置300のデータ生成部320は、制御部310から受け取ったRF IDタグに対するタグID要求コマンドを含むデータを生成しそれを所定の符号化方式に従って符号化して、符号化された暗号データを生成する。リーダ/ライタ装置300のその他の送信の動作は図3Aの場合と同様である。
図7Cを参照すると、アクティブRF IDタグ202において、受信部250およびキャリア判定部246の動作は、図3Cの場合と同様であり、受信部250およびキャリア判定部246は、ウェイクアップ部274のウェイクアップ信号に従って一定の周期で所定の持続時間で発生するキャリア・センス50、52および53のタイミングで制御部210によってイネーブルされて、受信部250は受信待ち受け状態になる。
キャリア判定部246によるキャリアが存在するという判定(DT)に応答して、受信部250およびデータ復号部242は直後の受信処理54および55のタイミングで所定の持続時間においてイネーブルされ、受信部250はそのRF信号を受信し復調してコマンドを含む符号化された暗号データを生成し、データ復号部240はそのデータを所定の符号化方式に従って復号し暗号データを所定の暗号方式に従って暗号鍵/復号鍵Keを用いて解読してコマンドを取り出して制御部210に供給する。そのコマンドに応答して、制御部210は、そのコマンドに含まれている時刻TおよびシステムIDを用いてリーダ/ライタ装置302を認証する。
認証が成功した場合は、所定期間内のランダムに選択された送信処理56のタイミングで所定の持続時間において、制御部210はデータ生成部222および送信部230をイネーブルし、データ生成部222は、メモリ214から取り出したタグID(ID_tag)、時刻TおよびシステムID(ID_system)を含むデータを、所定の暗号方式に従って暗号鍵Keを用いて暗号化し、その暗号データを所定の符号化方式に従って符号化する。送信部230はその暗号化されたタグIDを含む応答データでキャリアを変調してRF信号を送信する。認証が失敗した場合は、データを生成および送信することなく処理を終了する。
図7Bを参照すると、リーダ/ライタ装置302の受信部350は、常に受信待ち状態46にあり、RF IDタグ202が接近してRF信号を受信したときに、受信処理48のタイミングにおいて受信RF信号を復調して符号化された暗号データを生成し、データ復号部350は符号化された暗号データを所定の符号化方式に従って復号し、その復号された暗号データを、所定の暗号方式に従って暗号鍵/復号鍵Keを用いて解読してタグIDを含む応答データを再生し、その再生された応答を制御部310に供給する。その受信再生された応答に応答して、制御部310は、その応答に含まれている時刻TおよびシステムIDを用いてRF IDタグ202を認証し、そのタグIDをホスト・コンピュータに供給する。代替構成として、制御部310は、その応答に含まれている時刻TおよびシステムIDをホスト・コンピュータに供給し、ホスト・コンピュータが時刻TおよびシステムIDを用いてRF IDタグ202を認証してもよい。
このように、通常、リーダ/ライタ装置302およびRF IDタグ202が送信データを暗号化し、時刻TおよびシステムIDを用いて相互認証を行うことによって、リーダ/ライタ装置302およびRF IDタグ202によって送信されるデータが、第三者に傍受されても、そのデータを不正に使用される危険性が低くなる。従って、リーダ/ライタ装置302およびRF IDタグ202の安全性が高くなる。
図8は、リーダ/ライタ装置302によって実行される処理のフローチャートを示している。図9Aおよび9Bは、アクティブRF IDタグ202によって実行される処理のフローチャートを示している。
図8を参照すると、ステップ402は図4のものと同じであり、再び説明することはしない。ステップ414において、制御部210はID要求コマンドをデータ生成部322に供給する。データ生成部322は、制御部310から受け取ったID要求コマンド、およびメモリ314から取り出した現在の時刻TおよびシステムID(ID_system)を含むデータを、例えばDES(Data Description Standard)、トリプルDESまたはAES(Advanced Encryption Standard)等の所定の暗号方式に従って、メモリ314から取り出した暗号鍵Keを用いて暗号化し、その暗号化データを符号化して符号化データを生成する。送信部332は、その暗号化データでキャリアを変調して周波数f1のRF信号を送信する(図7A、送信処理42)。ステップ418は図4と同じであり、再び説明することはしない。
図9Aを参照すると、ステップ502〜515は図5のものと同様であり、再び説明することはしない。
図9Bを参照すると、ステップ516において、制御部210の制御の下で、メモリ214から取り出した暗号鍵/復号鍵Keを用いて復号データを所定の暗号方式に従って解読し、解読されたコマンド、タグID(ID_tag)、時刻T、システムID(ID_system)を含むデータを制御部210に供給する。そのデータは、制御スケジュールおよび時間制御シーケンスを含んでいてもよい。制御部210は、そのデータを受け取った後、暗号解読された時刻TおよびシステムIDとメモリ214に格納されている時刻TおよびシステムIDとを比較することによって、両者が一致するかどうかを判定し、それによってリーダ/ライタ装置302の認証を行う。
ステップ518において、制御部210は認証が成功したかどうかを判定する。認証が失敗したと判定された場合は、ステップ520において、制御部210はデータ復号部242をディセーブルする。その後、手順は図9Bのステップ530に進む。
ステップ518において認証が成功したと判定された場合は、ステップ522において、制御部210は、データ復号部240からID要求コマンドを含む暗号解読されたデータを受け取り、その解読データに含まれている解読された受信コマンドを処理し、リーダ/ライタ装置300によるアクセス記録をメモリ214に格納する。
ステップ526において、制御部210は、そのID要求コマンドに従って、所定の期間内の所定数のタイムスロットの中の乱数に従ってランダムに選択された1つのタイムスロットにおいてデータ生成部222および送信部230をイネーブルする。その選択されたタイムスロットが図7Cの送信処理56のタイミングである。データ生成部222は、メモリ214から読み出したRF IDタグ202のタグID(ID_tag)、時刻TおよびシステムID(ID_system)を含むデータを、所定の暗号方式に従って暗号鍵Keを用いて暗号化し、その暗号データを所定の符号化方式に従って符号化して送信部230に供給する。送信部230は、その符号化暗号データでキャリアを変調して、周波数f2のRF信号をアンテナ284を介して送信する(図7C、送信56)。ステップ528および530は、図5のものと同様であり、再び説明することはしない。
再び図8を参照すると、ステップ422〜424は図4のものと同様であり、再び説明することはしない。ステップ428において、受信部350は受信データをデータ復号部342に供給する。データ復号部342は受信データを所定の符号化方式に従って復号し、その復号データを所定の暗号方式に従って暗号解読して、そのデータを受信したことおよびその解読データを制御部210およびデータ生成部222に供給する。制御部310は、暗号解読された時刻TおよびシステムIDとメモリ314に格納されている時刻TおよびシステムIDとを比較することによって、一致するかどうかを判定し、それによってRF IDタグ202の認証を行う。RF IDタグ202の制御部210およびリーダ/ライタ装置302の制御部310において、受信した時刻Tと格納されていた時刻Tとの間に所定の範囲内の誤差(例えば±0.5秒)があった場合にも、両者は一致すると判定してもよい。
ステップ430において、制御部310は認証が成功したかどうかを判定する。認証が失敗したと判定された場合は、手順はステップ422に戻る。認証が成功したと判定された場合は、手順はステップ432に進む。ステップ436は、図4のものと同様であり、再び説明することはしない。
図10Aおよび10Bは、上述の改良されたアクティブRF IDタグ202とリーダ/ライタ装置302で構成される情報アクセス・システムを利用した、本発明の実施形態による、カード・スロット206を具えるICカード・ホルダの形態のアクティブRF IDタグ204を示している。ICカード620はカード・スロット206に挿入される。アクティブRF IDタグ204は、ICカード・ホルダを有する携帯電話機に組み込まれていてもよい。
図11は、ICカード・ホルダの形態のアクティブRF IDタグ204の概略的構成を示している。RF IDタグ204は、さらに、カード・スロット206内のICカード620の有無を接触または非接触で検知するカード・センサ606と、ICカード620に対して情報の読み取り書き込みを行うICカード・リーダ/ライタ機能を有する通信部602と、バッテリ290からの供給電力の通信部602への供給をオン・オフするための電源スイッチSWと、電源スイッチSWを制御するスイッチ制御部604と、制御部210と、メモリ214と、通信部190と、バッテリ290と、アンテナ282および284と、を具えている。通信部190は、図6における構成要素222、230、242、250および246を含んでいる。RF IDタグ204における破線で囲まれた構成要素は図6のRF IDタグ202と同じ要素である。代替構成として、スイッチ制御部604は制御部210の一部として構成してもよい。
ICカード620がカード・スロット206に挿入されていない場合は、制御部210およびウェイクアップ部270だけがイネーブルされており、制御部210によって通信部190およびメモリ214はディセーブルされている。
図12は、RF IDタグ204およびリーダ/ライタ装置302の動作の手順を示している。ICカード620がカード・スロット206に挿入されたとき、カード・センサ606がそれを検知する。カード・センサ606は、ICカード620の存在を表す検知信号P/Aをスイッチ制御部604に供給する。スイッチ制御部604は、その検知信号P/Aに応答して、ステップ702において通信部602の電源スイッチSWをターンオンし、ステップ704において制御部210にICカード620の検知を表す検知信号DP/Aを供給する。
制御部210は、検知信号DP/Aに応答して、ステップ728においてICカード620のカードID要求コマンドを通信部602に与える。通信部602は、それに応答してステップ730においてICカード620にカードID要求コマンドを与える。ICカード620は、ステップ732において、そのコマンドを通常の形態で認証して、認証に成功した場合は、ステップ734においてICカード620のIDおよび関連するデータを通信部602に供給する。ICカード620のIDおよび関連するデータは公開鍵暗号方式または共通鍵暗号方式で暗号化されていてもよい。データ通信部602は、ステップ736においてICカード620のIDおよび関連するデータを制御部210に供給する。ステップ738において、制御部210は、ICカード620のIDを通常の形態で認証し、認証に成功した場合は、メモリ214をイネーブルしてICカード620のIDおよび関連するデータをメモリ214に保存する。ICカード620のIDおよび関連するデータが暗号化されている場合は、暗号化されたIDおよび関連するデータをメモリ214に保存してもよいし、またはそれを制御部210によって暗号解読して暗号解読された平文のIDおよび関連するデータをメモリ214に保存してもよい。このとき、制御部210はウェイクアップ部270のタイマ274にICカードのIDの有効時間(例えば、6時間)を設定してもよい。
制御部210は、ステップ742においてスイッチ制御部604に電源スイッチSWをターンオフするよう命令する制御信号CTRLを供給する。スイッチ制御部604は、その制御信号CTRLに応答して電源スイッチSWをターンオフする。その後は、図6のRF IDタグ202と同様の形態で動作する。この場合、タグID(ID_tag)として、メモリ214に保存されたICカードのIDおよび関連するデータが用いられる。従って、通信部602は、ICカード320の挿入からIDおよび関連するデータを保存するまでの期間720においてのみ動作し、通信部602による消費電力が節減できる。
より具体的に説明すると、ICカード620が挿入されたRF IDタグ204が、それを携帯するユーザの移動によって外部のリーダ/ライタ302の通信可能範囲内に来たものとする。リーダ/ライタ302は、ステップ776においてホスト・コンピュータ301からのタグID要求コマンドを受け取り、ステップ54aにおいてタグID要求コマンドを含むデータを所定の暗号方式に従って暗号化してその暗号化データを所定の符号化方式に従って符号化し、その符号化された暗号データでキャリアを変調して周波数f1のRF信号を充分短い間隔で繰り返し送信する(42)。
RF IDタグ204の通信部190(受信部250、キャリア判定部246)は、上述したようにキャリア・センス52を行い、通信部190(受信部250)はステップ54aにおいてリーダ/ライタ302からタグID要求コマンドを含む符号化された暗号データを搬送する周波数f1のRF信号を受信し、通信部190(データ復号部242)は、ステップ746において上述したように受信データを復号し暗号解読し、制御部210はそのコマンドを含む暗号解読された平文データの認証を行い、認証に成功した場合は、通信部190(データ生成部220、送信部250)は、ステップ56aにおいてIDおよび関連するデータを含む応答データを所定の暗号方式で暗号化し所定の符号化方式で符号化し、その応答データを搬送する周波数f2またはf2iのRF信号をリーダ/ライタ302に送信する。即ち、RF IDタグ204は、図7Cに示されているようにキャリア・センス50および52、受信RF信号の受信処理54、および応答を搬送するRF信号の送信処理56を同様に行う。
リーダ/ライタ302は、ステップ778において、上述したように応答データを復号し暗号解読して平文のIDおよび関連するデータを認証する。認証に成功した場合は、ステップ780において、リーダ/ライタ302は受信したIDおよび関連するデータをホスト・コンピュータ301に供給する。代替構成として、その認証はホスト・コンピュータ301によって行ってもよい。ホスト・コンピュータ301は、ICカード620の受け取ったIDおよび関連するデータが暗号化されている場合は、それを暗号解読する。
RF IDタグ204がリーダ/ライタ302の通信可能範囲内にある期間60において、ステップ776〜780が繰り返される。期間60の前後においてRF IDタグ204がリーダ/ライタ302の通信可能範囲外にあるときは、リーダ/ライタ302は、ステップ762においてホスト・コンピュータ301から受け取ったタグID要求コマンドに応答してステップ42sにおいて送信処理を行う。RF IDタグ204からの応答の受信がないとき、リーダ/ライタ302は、ステップ766において未検出信号をホスト・コンピュータ301に供給する。
その後、カード・スロット206からICカード620が抜き出されたとき、カード・センサ606がそれを検知する。カード・センサ606は、ICカード620の不存在を表す検知信号P/Aをスイッチ制御部604に供給する。スイッチ制御部604は、その検知信号P/Aに応答して、ステップ752において制御部210にICカード620の不検知を表す検知信号DP/Aを供給する。ステップ754において、制御部754はメモリ214の保存されていたICカード620のIDおよび関連するデータを削除する。また、制御部210は、ステップ738におけるメモリ214への保存の後でウェイクアップ部270のタイマ274に設定した有効時間(例えば、6時間)が経過したときにも、ウェイクアップ部270からの有効時間の経過を表す信号に応答して、メモリ214の保存されていたICカード620のIDおよび関連するデータを削除してもよい。それによって、ICカード620のIDおよび関連するデータのセキュリティが確保される。
図13は、RF IDタグ204およびリーダ/ライタ装置302の動作の別の手順を示している。この場合、リーダ/ライタ装置302は、第1の送信モードでは、上述のように、アクティブRF IDタグ204に対するタグID要求コマンドを含むデータを所定の暗号化方式に従って暗号化し、その暗号化データを所定の符号化方式に従って符号化して、符号化された暗号データを生成し、その符号化された暗号データでキャリアを変調して周波数f1のRF信号を送信し、さらに、リーダ/ライタ装置302は、第2の送信モードでは、ホスト・コンピュータ301の要求に従ってICカード620のIDおよび関連するデータを受信するために、ICカード620に対するカードID要求コマンドを含むデータを所定の暗号化方式に従って暗号化し、その暗号化データを所定の符号化方式に従って符号化して、符号化された暗号データを生成し、その符号化された暗号データでキャリアを変調して周波数f1のRF信号を送信する。
図14Aは、リーダ/ライタ装置302のID要求コマンド(CMD)を搬送するRF信号の送信処理42および42aのタイミングを示している。図14Bは、リーダ/ライタ装置302の受信待ち状態46および受信RF信号の受信処理48のタイミングを示している。図14Cは、図13に対応する、アクティブRF IDタグ204のキャリア・センス50および52、受信RF信号の受信処理54および54a、および認証成功の場合における応答を搬送するRF信号の送信処理56および56aのタイミングを示している。
図13および14A〜14Cを参照すると、ICカード620がカード・スロット206に挿入されたとき、カード・センサ606がそれを検知する。カード・センサ606は、ICカード620の存在を表す検知信号P/Aをスイッチ制御部604に供給する。この場合、スイッチ制御部604は、通信部602の電源スイッチSWをターンオンすることなく、ステップ704において制御部210にその検知を表す検知信号DP/Aを供給する。制御部210は、メモリ214をイネーブルしてその検知信号DP/Aの発生を表すデータを保存してもよい。
リーダ/ライタ302は、ステップ762においてログオフ状態にあるホスト・コンピュータ301からタグID要求ホスト・コンピュータ301からのコマンドを受け取り、受け取ったコマンドに応答してステップ42sにおいて上述のように送信処理を行う。
ICカード620が挿入されたRF IDタグ204が、それを携帯するユーザの移動によって外部のリーダ/ライタ302の通信可能範囲内に位置に来たものとする。リーダ/ライタ302は、ステップ768においてホスト・コンピュータ301からのタグID要求コマンドを受け取る。リーダ/ライタ装置302は、上述のように、アクティブRF IDタグ204に対するタグID要求コマンドを含むデータを所定の暗号化方式に従って暗号化し、その暗号化データを所定の符号化方式に従って符号化して、符号化された暗号データを生成し、その符号化された暗号データでキャリアを変調して周波数f1のRF信号を送信する。
RF IDタグ204は、上述のように周期的にキャリア・センス52を行い、ステップ54sにおいてリーダ/ライタ302からタグID要求コマンドを含む符号化された暗号データを搬送するRF信号を受け取り、制御部210はステップ710においてそのコマンドの認証を行う。認証に成功した場合は、通信部190は、ステップ56においてメモリ214に格納されているRF IDタグ204のIDおよび関連するデータを含む応答データを所定の暗号化方式に従って暗号化し、その暗号データを所定の符号化方式に従って符号化して、符号化された暗号データを生成し、その符号化された暗号データでキャリアを変調して周波数f2またはf2iのRF信号を送信する。即ち、RF IDタグ204は、図14Cに示されているようにキャリア・センス52、受信RF信号の受信処理54、および応答を搬送するRF信号の送信処理56を行う。
リーダ/ライタ302は、ステップ772において、リーダ/ライタ302は受信したIDおよび関連するデータを復号し暗号解読して、暗号解読されたIDおよび関連するデータをホスト・コンピュータ301に供給する。ホスト・コンピュータ301は、ステップ774においてそのIDおよび関連するデータを認証する。代替構成として、その認証はリーダ/ライタ302によって行ってもよい。その認証に成功した場合は、ホスト・コンピュータ301は、ステップ776においてICカード620に対するカードID要求コマンドをリーダ/ライタ302に与える。
ステップ776において、リーダ/ライタ302は、ホスト・コンピュータ301からのカードID要求コマンドを受け取る。リーダ/ライタ302は、ステップ54aにおいて、上述のように、ホスト・コンピュータ301からのカードID要求コマンドを含むデータを所定の暗号化方式に従って暗号化し、その暗号化データを所定の符号化方式に従って符号化して、符号化された暗号データを生成し、その符号化された暗号データでキャリアを変調して周波数f1のRF信号を充分短い間隔で繰り返し送信する(42a)。
RF IDタグ204は、周期的にキャリア・センス52を行い、ステップ54aにおいてリーダ/ライタ302からカードID要求コマンド含む符号化された暗号データを搬送するRF信号を受け取り、制御部210はステップ712においてそのコマンドの認証を行う。認証に成功した場合は、制御部210は、ステップ703において、スイッチ制御部604からの検知信号DP/A、またはメモリ214に保存されている検知信号DP/Aの発生を表すデータの存在を確認して、スイッチ制御部604に電源スイッチSWをターンオンするよう命令する制御信号CTRLを供給する。スイッチ制御部604は、その制御信号CTRLに応答して電源スイッチSWをターンオンする。代替構成として、制御部210は、スイッチ制御部604からの検知信号DP/A、またはメモリ214に保存されている検知信号DP/Aの発生を表すデータの存在を確認することなく、スイッチ制御部604に電源スイッチSWをターンオンするよう命令する制御信号CTRLを供給し、スイッチ制御部604は、カード・センサ606がICカード620の存在を表す検知信号P/Aを発生している場合にだけ、その制御信号CTRLに応答して電源スイッチSWをターンオンしてもよい。
ステップ728〜742は、図12の場合と同様であり、再び説明することはしない。ステップ56aにおいて、RF IDタグ204の通信部190は、ICカード620のIDおよび関連するデータを含む応答データを所定の暗号化方式に従って暗号化し、その暗号データを所定の符号化方式に従って符号化して、符号化された暗号データを生成し、その符号化された暗号データでキャリアを変調して周波数f2またはf2iのRF信号を送信する。ステップ780においてリーダ/ライタ302からホスト・コンピュータ301にIDおよび関連するデータが供給された後、ホスト・コンピュータ301は、ステップ782において、ICカード620のIDおよび関連するデータの認証を行い、認証に成功した場合はログイン状態になる。その際、ホスト・コンピュータ301は、ICカード620の受け取ったIDおよび関連するデータが暗号化されている場合は、それを暗号解読する。その認証に成功した場合またはタイムアウトが生じた場合は、リーダ/ライタ302は、ステップ788において、再び、タグID要求コマンドを搬送するRF信号を充分短い間隔で繰り返し送信する(42)。
その後、リーダ/ライタ302は、ステップ788においてホスト・コンピュータ301からのタグID要求コマンドを受け取る。RF IDタグ204は、キャリア・センス52を行い、ステップ54sにおいてリーダ/ライタ302からタグID要求コマンドを搬送するRF信号を受け取り、制御部210は、ステップ710の場合と同様にステップ746においてそのコマンドの認証を行い、認証に成功した場合は、通信部190はステップ56においてメモリ214に格納されているRF IDタグ204のIDおよび関連するデータを含む応答を搬送するRF信号をリーダ/ライタ302に送信する。リーダ/ライタ302は、ステップ772の場合と同様にステップ792において、リーダ/ライタ302は受信したIDおよび関連するデータをホスト・コンピュータ301に供給する。ホスト・コンピュータ301は、ステップ774の場合と同様にステップ794においてIDおよび関連するデータを認証する。認証に成功した場合は、ホスト・コンピュータ301はログイン状態を維持する。RF IDタグ204がリーダ/ライタ302の通信可能範囲内にある期間60において、ステップ788〜794が繰り返される。
制御部210は、図12の場合と同様の形態で、メモリ214に保存されていたICカード620のIDおよび関連するデータを削除する。
期間60の前後においてRF IDタグ204がリーダ/ライタ302の通信可能範囲外にあるときは、リーダ/ライタ302は、ステップ762においてホスト・コンピュータ301から受け取ったタグID要求コマンドに応答してステップ42sにおいて送信処理を行う。ステップ766においてIDおよび関連するデータを含む応答を受け取らなかった場合、また認証に失敗したときには、ホスト・コンピュータ301はログオフを維持し、またはログオフ状態に移行する。
実施形態では、暗号化方式を用いた図6のRF IDタグ202およびリーダ/ライタ302に関連して説明したが、本発明は、暗号化方式を用いない図2のRF IDタグ200およびリーダ/ライタ300にも適用可能であることは明らかである。
本発明は、例えば、オフィスにおけるユーザに対するRF IDを用いたパーソナル・コンピュータのセキュリティ管理、学校におけるRF IDを用いた生徒の登下校管理、展示場におけるRF IDを用いた来場者に対する情報支援システム、物流管理システムおけるRF IDを用いた物品の管理、等に適用できる。本発明は、例えば、オフィスにおいて、ICカードの社員証をカード・ホルダ型のRF IDタグに挿入してタグ・リーダ/ライタ装置を含むパーソナル・コンピュータによって自動的に認証を行ってパーソナル・コンピュータにログインし、パーソナル・コンピュータから離れたときに自動的にログアウトする場合に適用できる。
以上説明した実施形態は典型例として挙げたに過ぎず、その各実施形態の構成要素を組み合わせること、その変形およびバリエーションは当業者にとって明らかであり、当業者であれば本発明の原理および請求の範囲に記載した発明の範囲を逸脱することなく上述の実施形態の種々の変形を行えることは明らかである。
以上の実施例を含む実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 情報処理装置に接続されていて、ID要求を搬送するRF信号を送信し、応答を搬送するRF信号を受信するよう構成された非接触情報読取り書込み装置と、
メモリと、バッテリと、前記ID要求を搬送するRF信号を受信する受信部と、前記ID要求を搬送するRF信号を受信したときに、前記応答を搬送するRF信号を送信する送信部と、前記受信部および前記送信部を制御する制御部と、ICカードの有無を検知する検知手段と、ICカード読取り書込み手段と、を具えるアクティブ型非接触情報記憶装置と、
を含む、非接触情報記憶装置内の情報にアクセスするための情報アクセス・システムであって、
前記検知手段は前記アクティブ型非接触情報記憶装置における前記ICカードの有無を検知し、
前記検知手段によって前記ICカードが有ることが検知されているとき、前記制御部は、前記ICカード読取り書込み手段をイネーブルして、前記ICカード読取り書込み手段にID要求を供給し、前記ID要求に応答して前記ICカード読取り書込み手段によって読み取られた前記ICカードのIDおよびデータを受け取り、その後前記ICカード読取り書込み手段をディセーブルし、
前記受信部が前記非接触情報読取り書込み装置から前記ID要求を搬送するRF信号を受信したとき、前記制御部は、前記ID要求を搬送するRF信号に応答して、前記送信部を、前記ICカードのIDを含む応答を搬送するRF信号を送信するよう動作させることを特徴とする、情報アクセス・システム。
(付記2) 前記制御部は、前記非接触情報読取り書込み装置から受信した前記ID要求の認証を行い、前記ID要求の前記認証に成功したとき、前記送信部を、前記ICカードのIDを含む応答を搬送するRF信号を送信するよう動作させ、
前記情報処理装置または前記非接触情報読取り書込み装置は、前記アクティブ型非接触情報記憶装置から受信した前記ICカードのIDの認証を行うものであることを特徴とする、付記1に記載の情報アクセス・システム。
(付記3) 前記制御部は、前記非接触情報読取り書込み装置から受信した前記ID要求の認証を行い、前記ID要求の前記認証に成功したとき、前記送信部を、前記ICカードのIDを含む応答を搬送するRF信号を送信するよう動作させ、
前記情報処理装置または前記非接触情報読取り書込み装置は、前記アクティブ型非接触情報記憶装置から受信した前記ICカードのIDの認証を行い、前記ICカードのIDの前記認証に成功したとき、前記情報処理装置はログイン状態になり、
その後、前記受信部が前記非接触情報読取り書込み装置から別のID要求を搬送するRF信号を受信したとき、前記非接触情報読取り書込み装置から受信した前記別のID要求の認証を行い、前記別のID要求の前記認証に成功したとき、前記制御部は、前記別のID要求を搬送するRF信号に応答して、前記送信部を、前記メモリに格納されている前記アクティブ型非接触情報記憶装置のIDを含む応答を搬送するRF信号を送信するよう動作させ、
前記情報処理装置または前記非接触情報読取り書込み装置は、前記アクティブ型非接触情報記憶装置から受信した前記アクティブ型非接触情報記憶装置のIDの認証を行い、前記アクティブ型非接触情報記憶装置のIDの前記認証に成功したとき、前記情報処理装置が現在ログイン状態であれば前記情報処理装置はログイン状態を維持し、
前記情報処理装置は、前記別のID要求に応答して前記アクティブ型非接触情報記憶装置から前記アクティブ型非接触情報記憶装置のIDを受信しないとき、ログオフ状態になるものであることを特徴とする、付記1に記載の情報アクセス・システム。
(付記4) メモリと、
バッテリと、
ID要求を搬送するRF信号を受信する受信部と、
前記ID要求を搬送するRF信号を受信したときに、応答を搬送するRF信号を送信する送信部と、
前記受信部および前記送信部を制御する制御部と、
ICカードの有無を検知する検知手段と、
ICカード読取り書込み手段と、
を具えるアクティブ型非接触情報記憶装置であって、
前記検知手段は前記アクティブ型非接触情報記憶装置における前記ICカードの有無を検知し、
前記検知手段によって前記ICカードが有ることが検知されているとき、前記制御部は、前記ICカード読取り書込み手段をイネーブルして、前記ICカード読取り書込み手段にID要求を供給し、前記ID要求に応答して前記ICカード読取り書込み手段によって読み取られた前記ICカードのIDおよびデータを受け取り、その後前記ICカード読取り書込み手段をディセーブルし、
前記受信部が前記非接触情報読取り書込み装置から前記ID要求を搬送するRF信号を受信したとき、前記制御部は、前記ID要求を搬送するRF信号に応答して、前記送信部を、前記ICカードのIDを含む応答を搬送するRF信号を送信するよう動作させることを特徴とする、アクティブ型非接触情報記憶装置。
(付記5) 前記検知手段によって前記ICカードが有ることが検知されたとき、前記制御部は、前記ICカード読取り書込み手段をイネーブルして、前記ICカード読取り書込み手段にID要求を供給し、前記ID要求に応答して前記ICカード読取り書込み手段によって読み取られた前記ICカードのIDおよびデータを受け取って前記メモリに格納し、次いで前記ICカード読取り書込み手段をディセーブルし、
前記受信部が前記非接触情報読取り書込み装置から前記ID要求を搬送するRF信号を受信したとき、前記制御部は、前記ID要求を搬送するRF信号に応答して、前記送信部を、前記メモリに格納されている前記ICカードのIDを含む応答を搬送するRF信号を送信するよう動作させることを特徴とする、付記4に記載のアクティブ型非接触情報記憶装置。
(付記6) 前記検知手段によって前記ICカードが無いことが検知されたとき、前記制御部は前記メモリにおける前記ICカードのIDを削除するものであることを特徴とする、付記5に記載のアクティブ型非接触情報記憶装置。
(付記7) 前記メモリに格納されてから所定時間が経過したとき、前記制御部は前記メモリにおける前記ICカードのIDを削除するものであることを特徴とする、付記5に記載のアクティブ型非接触情報記憶装置。
(付記8) 前記受信部が前記非接触情報読取り書込み装置から前記ID要求を搬送するRF信号を受信したとき、前記制御部は、前記ID要求を搬送するRF信号に応答して、前記検知手段によって前記ICカードが有ることが検知されているとき、前記ICカード読取り書込み手段をイネーブルして、前記ICカード読取り書込み手段にID要求を供給し、前記ID要求に応答して前記ICカード読取り書込み手段によって読み取られた前記ICカードのIDおよびデータを受け取って、次いで前記ICカード読取り書込み手段をディセーブルし、前記送信部を、前記ICカードのIDを含む応答を搬送するRF信号を送信するよう動作させることを特徴とする、付記4に記載のアクティブ型非接触情報記憶装置。
(付記9) さらに、符号化された暗号ID要求を復号し暗号解読して、復号された平文のID要求を再生する復号部と、
IDを暗号化し符号化して符号化された暗号データを生成する符号化部と、
を具え、
前記制御部は、前記受信部を、所定の周期毎の所定期間に第1の周波数のRF信号をキャリア・センスして検知するよう制御し、
前記受信部が或る所定期間に前記第1の周波数のRF信号をキャリア・センスして検知したとき、前記制御部は、前記受信部をさらに前記符号化された暗号ID要求を搬送するRF信号を受信するよう動作させ、前記復号部を前記平文のID要求を再生するよう動作させ、前記平文のID要求に応答して、前記符号化部に前記メモリまたは前記ICカードから取り出したIDを暗号化して符号化させ、前記送信部に前記符号化された暗号IDを含む応答を搬送する第2の周波数のRF信号を送信させ、
前記制御部は、キャリア・センスのとき、前記或る所定期間および次の所定期間において前記受信部を動作状態にしかつ前記復号部、前記符号化部および前記送信部を不動作状態にし、前記受信部が前記或る所定期間に前記第1の周波数のRF信号をキャリア・センスしても検知されなかったとき、前記キャリア・センスの前記或る所定期間と次にキャリア・センスを行うべき前記次の所定期間との間の非キャリア・センス期間において、前記受信部、前記復号部、前記符号化部および前記送信部を不動作状態を維持するよう制御することを特徴とする、付記4に記載のアクティブ型非接触情報記憶装置。