JP2007062359A - 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および印刷制御装置、印刷制御プログラム、印刷制御方法ならびに前記プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印字ヘッド200のノズルのうち、印刷方向に対してドット印字位置ずれを起
こしている異常ノズルを特定し、その異常ノズルで印字されるドット印字ラインの印字ピッチを他の正常ノズルで印字されるドット印字ラインの印字ピッチに合わせて補正する。これによって、正常ノズルで印字されるラインと正常ノズルで印字されるラインとの濃度を同じできるため、特に印刷方向に発生する印字位置ずれによるバンディング現象を容易に解消できる。
【選択図】図1
Description
係るインクジェット方式を採用したプリンタ(以下、「インクジェットプリンタ」と称す)は、一般に、インクカートリッジと印字ヘッドが一体的に備えられたキャリッジと称される移動体が印刷用紙上をその紙送り方向に直交する方向(当該印刷用紙の幅方向)に往復しながらその印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出(噴射)することで、印刷用紙上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色ごとの印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(さらに、これら各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、あるいは8色のものも実用化されている)。
特に、このようなバンディング現象は、前述したような「マルチパス型プリンタ」の場合よりも、印字ヘッダが固定(1パス印刷)で、かつノズルの数がマルチパス型プリンタよりも格段に多い「ラインヘッド型プリンタ」の方に顕著に発生し易い(マルチパス型プリンタでは、印字ヘッドを何回も往復させることを利用して白スジを目立たなくする技術がある)。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
また、以下に示す特許文献3においては、ベタ画像に関しては不吐出ノズルの近傍画素の隣接ノズルの吐出量を増やし、ノズル全体でベタ画像を生成するという手法を取り入れている。
複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを備えた印刷装置であって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定手段と、
当該異常ノズル特定手段で特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正手段とを備え、
当該濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正するようになっていることを特徴とするものである。
ここで、「バンディング現象」とは、特に、印刷方向のドット印字位置ずれによってライン状に発生する「濃度(濃度)ムラ」による印刷不良のことをいうものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「印刷制御装置」に関する形態、「印刷制御プログラム」に関する形態、「印刷制御方法」に関する形態、ならびに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、理想のドット位置にドットを形成するときの原点(中心)の決め方としては、例えば、1番ノズルのインク着弾位置を基準に決定する。このとき、ドットを代表する座標としては、中心座標を想定する(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「印刷制御装置」に関する形態、「印刷制御プログラム」に関する形態、「印刷制御方法」に関する形態、ならびに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
形態1に記載の印刷装置において、前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくピッチとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とするものである。
また、本形態は印字位置ずれが発生しているラインのドット印字ピッチを変えるだけであるため、前述したような色変換テーブルを用意して色マッチングを行うような方法に比べて容易に実現することができる。
形態2に記載の印刷装置において、前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記正常ノズルのドット印字ピッチよりも長くなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とするものである。
したがって、本形態は形態1における、異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインを担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づけるための具体的な手段として、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインを担当するノズルのドット印字ピッチを、他の正常ノズルのドット印字ピッチよりも長くしてそのドット印字ラインのドット密度を正常な印字ラインのドット密度よりも小さくするようにしたものである。
また、本形態は印字位置ずれが発生しているラインのドット印字ピッチを長くするだけであるため、前述したような色変換テーブルを用意して色マッチングを行うような方法に比べて容易に実現することができる。
形態1に記載の印刷装置において、前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、当該異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくサイズとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とするものである。
また、本形態は印字位置ずれが発生しているノズルで印字されるドットのサイズを変えるだけであるため、前述したような色変換テーブルを用意して色マッチングを行うような方法に比べて容易に実現することができる。
形態4に記載の印刷装置において、前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、補正前のドットサイズよりも小さくなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とするものである。
また、本形態は印字位置ずれが発生しているノズルで印字されるドットのサイズを変えるだけであるため、前述したような色変換テーブルを用意して色マッチングを行うような方法に比べて容易に実現することができる。
形態1に記載の印刷装置において、前記印刷データは、M値(M≧3)の画像データであることを特徴とするものである。
すなわち、本形態は形態1における、異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインを担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づけるための具体的な手段として、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインを担当するノズルで印字される画素の画素値画像データを補正するようにしたものである。
また、本形態は印字位置ずれが発生しているノズルで印字されるドットに対応する画素の画素値を変えるだけであるため、前述したような色変換テーブルを用意して色マッチングを行うような方法に比べて容易に実現することができる。
形態6に記載の印刷装置において、前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データの示す濃度値を、補正前の濃度値よりも小さくする補正を行うようになっていることを特徴とするものである。
また、本形態は印字位置ずれが発生しているノズルで印字されるドットに対応する画素の画素値を小さくするだけであるため、前述したような色変換テーブルを用意して色マッチングを行うような方法に比べて容易に実現することができる。
複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを備えた印刷装置で用いられる印刷プログラムであって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定ステップと、
当該異常ノズル特定ステップで特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正することを特徴とするものである。
また、インクジェットプリンタなどといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態8に記載の印刷プログラムにおいて、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくピッチとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
また、形態8と同様に既存の殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態9に記載の印刷プログラムにおいて、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記正常ノズルのドット印字ピッチよりも長くなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
また、形態8と同様に既存の殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態8に記載の印刷プログラムにおいて、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、当該異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくサイズとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
また、形態8と同様に既存の殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態8に記載の印刷プログラムにおいて、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、補正前のドットサイズよりも小さくなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
また、形態8と同様に既存の殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態8に記載の印刷プログラムにおいて、前記印刷データは、M値(M≧3)の画像データであることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様な作用・効果を得ることができる。
また、形態8と同様に既存の殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態8に記載の印刷プログラムにおいて、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データの示す濃度値を、補正前の濃度値よりも小さくする補正を行うことを特徴とするものである。
また、形態8と同様に既存の殆どの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態8〜14のいずれかに記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態7〜12のいずれかに記載の印刷プログラムをユーザなどの需要者に対して容易かつ確実に提供することができる。
複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを用いた印刷方法であって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定ステップと、
当該異常ノズル特定ステップで特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正ステップと、を含み、
前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正することを特徴とするものである。
これによって、形態1と同様な作用・効果を得ることができる。
形態16に記載の印刷方法において、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくピッチとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様な作用・効果を得ることができる。
形態17に記載の印刷方法において、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記正常ノズルのドット印字ピッチよりも長くなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態3と同様な作用・効果を得ることができる。
形態16に記載の印刷方法において、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、当該異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくサイズとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様な作用・効果を得ることができる。
形態16に記載の印刷方法において、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、補正前のドットサイズよりも小さくなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様な作用・効果を得ることができる。
形態16に記載の印刷方法において、前記印刷データは、M値(M≧3)の画像データであることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様な作用・効果を得ることができる。
形態16に記載の印刷方法において、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データの示す濃度値を、補正前の濃度値よりも小さくする補正を行うことを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様な作用・効果を得ることができる。
複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定手段と、
当該異常ノズル特定手段で特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正手段とを備え、
当該濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正するようになっていることを特徴とするものである。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムやASICなどの特定用途向けのICなどのプリンタとは別のシステムによっても実現することができる(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「印刷制御装置」に関する形態、「印刷制御プログラム」に関する形態、「印刷制御方法」に関する形態、ならびに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
形態23に記載の印刷制御装置において、前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくピッチとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態2および形態23と同様な作用・効果を発揮することができる。
形態24に記載の印刷制御装置において、前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記正常ノズルのドット印字ピッチよりも長くなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態3および形態23と同様な作用・効果を発揮することができる。
形態23に記載の印刷制御装置において、前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、当該異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくサイズとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態4および形態23と同様な作用・効果を発揮することができる。
形態26に記載の印刷制御装置において、前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、補正前のドットサイズよりも小さくなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5および形態23と同様な作用・効果を発揮することができる。
形態23に記載の印刷制御装置において、前記印刷データは、M値(M≧3)の画像データであることを特徴とするものである。
これによって、形態6および形態23と同様な作用・効果を発揮することができる。
形態28に記載の印刷制御装置において、前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データの示す濃度値を、補正前の濃度値よりも小さくする補正を行うようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態7および形態23と同様な作用・効果を発揮することができる。
複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置で用いられる印刷制御プログラムであって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定ステップと、
当該異常ノズル特定ステップで特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正することを特徴とするものである。
これによって、形態1および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態30に記載の印刷制御プログラムにおいて、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくピッチとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態2および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態31に記載の印刷制御プログラムにおいて、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記正常ノズルのドット印字ピッチよりも長くなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態3および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態30に記載の印刷制御プログラムにおいて、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、当該異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくサイズとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態4および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態30に記載の印刷制御プログラムにおいて、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、補正前のドットサイズよりも小さくなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態5および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態30に記載の印刷制御プログラムにおいて、前記印刷データは、M値(M≧3)の画像データであることを特徴とするものである。
これによって、形態6および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態30に記載の印刷制御プログラムにおいて、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データの示す濃度値を、補正前の濃度値よりも小さくする補正を行うことを特徴とするものである。
これによって、形態7および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態30〜36のいずれかに記載の印刷制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態30〜36のいずれかに記載の印刷プログラムをユーザなどの需要者に対して容易かつ確実に提供することができる。
複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを備えた印刷装置の印刷制御方法であって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定ステップと、
当該異常ノズル特定ステップで特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正ステップと、を含み、
前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正することを特徴とするものである。
これによって、形態1および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態38に記載の印刷制御方法において、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくピッチとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態2および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態39に記載の印刷制御方法において、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記正常ノズルのドット印字ピッチよりも長くなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態3および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態38に記載の印刷制御方法において、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、当該異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくサイズとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態4および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態38に記載の印刷制御方法において、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、補正前のドットサイズよりも小さくなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正することを特徴とするものである。
これによって、形態5および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態38に記載の印刷制御方法において、前記印刷データは、M値(M≧3)の画像データであることを特徴とするものである。
これによって、形態6および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
形態38に記載の印刷制御方法において、前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データの示す濃度値を、補正前の濃度値よりも小さくする補正を行うことを特徴とするものである。
これによって、形態7および形態23と同様な作用・効果を得ることができる。
図1〜図19は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、印刷制御装置、印刷制御プログラム、印刷制御方法、ならびに前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する第1の実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図である。
図示するように、この印字ヘッド200は、いわゆるラインヘッド型のプリンタ(印刷装置)に用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)、主走査方向に直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、シアン(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54、56が紙送り方向(印刷方向あるいは副走査方向ともいう)に重なるように一体的に配列して構成されている。なお、高画質な画像をターゲットとする印字ヘッドの場合は、さらにライトマゼンタ(LM)インクを専用に吐出するライトマゼンタモジュールやライトシアン(LC)インクを専用に吐出するライトシアンモジュールなどを加えた6色や7色のものもある。
例えば、図3および図4に示すように、この印字ヘッド200を構成する4つのノズルモジュール50、52、54、56のうち、マゼンタノズルモジュール54の左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こし、そのインク吐出方向が印刷方向に傾いていると、その異常ノズルN6によって印字されるドットの印字位置が、同じマゼンタノズルモジュール54の隣接する正常ノズルによって印字されるドットの印字位置よりも印刷方向にずれてしまうことになる。
なお、このような印字ヘッド200の特性は、製造段階である程度固定されてしまい、インク詰まりなどによる吐出不良を除けば製造後に変化することは比較的稀であると考えられている。
画素値検出手段14は、この印字ずれ画素特定手段12で特定された印字ずれ画素の画素値を検出する機能を提供するようになっている。例えば、この印字ずれ画素に対応する「C」、「M」、「Y」、「K」それぞれの画素値(濃度値または輝度値)が、8ビット256階調で表現されているとすると、「0」〜「255」の範囲の数値で、「C」、「M」、「Y」、「K」それぞれの画素値を特定するようになっている。
すなわち、例えば、前記画像データ取得手段10で取得された多値の画像データの各画素の画素値が前述したように「C」、「M」、「Y」、「K」それぞれの画素値(濃度値)からなるものであって、それぞれの画素値が8ビット256階調で表現されていて、これを階調:N=4として4値化する場合は、図5のドット・階調変換テーブル300に示すように、3つの閾値を用いてそれぞれの画素の画素値を4つに階調値に分類するようになっている。
すなわち、このドット・階調変換テーブル300によれば、多値の画像データのそれぞれの画素の画素値(濃度値)が8ビット(0〜255)で特定される場合、「42(第1閾値)」、「126(第2閾値)」、「210(第3閾値)」といった3つの閾値を用い、画素値が「42以下」の場合は、N=1(濃度「0」、輝度「255」)、画素値が「43〜126」の場合は、N=2(濃度「85」、輝度「170」)、画素値が「127〜210」の場合は、N=3(濃度「170」、輝度「85」)、画素値が「211以上」の場合は、N=4(濃度「255」、輝度「0」)として4値化するようになっている。
そして、印刷制御データ生成手段18は、このようにして画像データN値化手段16でN値化されたN値化データの各画素ごとに、対応するドットを設定してインクジェット方式の印刷手段20において利用可能な印刷用のデータを生成する機能を提供するようになっている。
図の例では、「階調値:4」の4値化とし、画素値として「濃度値」を選択した場合、「階調値:1」の場合のドットサイズは「ドットなし(ドットを印字しない)」、「階調値:2」の場合のドットサイズは、ドットの面積が最も小さい「小ドット」に、「階調値:3」の場合のドットサイズは、ドットの面積が中位の「中ドット」に、「階調値:4」の場合のドットサイズは、ドットの面積が最も大きい「大ドット」にそれぞれ変換されるようになっている。
なお、この画素値として「濃度値」を採用する場合は、この「濃度値」とは逆の関係のドットにそれぞれ変換されるようになっている。
具体的には、前記印字ヘッド200を用いて各ノズルモジュール50、52、54、56ごとに各テストパターンを印刷し、そのテストパターンの印刷物を直接検証、またはそのテストパターンの印刷物を、少なくともその印字ヘッド200の解像度よりも高解像度のスキャナ装置などによって読み取ってノズルごとのドット印字位置が規定印字位置からどの程度ずれているかを検証することで異常ノズルを特定することができる。
そして、このようにして特定された異常ノズル情報は、前記印字ヘッド200の他の情報と共に半導体メモリ(ROM)などの記憶装置などに記憶させておき、新たな画像データを取得するごとに読み出して利用できるようになっている。
この印刷装置100は、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、パソコンなどの図示しない印刷指示端末が接続されている場合は、最初のステップS100に移行してその印刷指示端末から明示的な印刷指示があるかどうかを監視し、この印刷指示と処理対象の多値の画像データが送られてきたときは、その画像データを読み込む(取得)と共に、その画像データが「R」、「B」、「G」の光の3原色からなるカラー画像データであれば、そのカラー画像データを印字ヘッド200の各インク色に対応するように「C」、「M」、「Y」、「K」の各色に色変換処理する(4色の場合)。
ステップS112では、前述したようにその画像データをいくつかの閾値を用いてN値化処理してN値化データに変換してから次のステップS114に移行し、ステップS114では、そのN値化データに基づいて各画素ごとに所定サイズのドットを割り当てた印刷制御データを作成して次のステップS116に移行する。
以下、このステップS116における濃度補正処理について詳しく説明するが、その説明に際して予め把握しておくべき、ドット印字ピッチとそのドット印字ラインの平均濃度(輝度)などに関する一般的な特性を説明する。
そして、図10は、この図9(B)に示すように、一方のドットが印刷方向にずれてその一部のみが重なり合って印字されたときの各領域の濃度の関連の一例を示したものである。すなわち、図の例は、矩形枠で示された単位面積内における何も印字されていない下地色の濃度が「10」、単位面積中央の正常な位置に印字されるドットの濃度が「70」、ずれて印字されるドットの濃度が「60」であるとき、そのドットの重なり合った部分の濃度は「90」であることを示している。
そこで、本発明の濃度補正処理にあっては、バラツキが大きく視覚的に問題となる位置のみに着目してその部分の平均濃度を補正するようにしたものである。なお、本来であれば正常な範囲のバラツキと同一になるように補正すべきであるが、それを実現するためには、バラツキごとに「RGB」から「CMYK(インク色がCMYK4色の場合)」への色変換のためのLUT(ルックアップテーブル)が必要となるので現実的ではない。すなわち、一般にプリンタのLUTはかなりの大きさであるので、各色のバラツキ量ごとに複数のLUTを用意するのは、あまり現実的でない。
一方、図11(B)は、高濃度(低輝度)領域を模式的に示したものであり、印刷方向に対するドットピッチが図9の例よりも短くなって矩形枠で示される単位面積あたりのドット領域に比べて下地領域が占有する割合が少なくなっている。
図示するように、ドット印字ピッチが「1」のときは、ドット面積率が最も小さい「小ドット」の平均濃度が最も低く、次いで「中ドット」の平均濃度が続き、「大ドット」の平均濃度が最も高くなっている。
図示するように、いずれのサイズのドットの場合でも重なり面積率が最大(100%)の場合が最も平均濃度が低く、重なり面積率が低くなるしたがって、すなわち両ドットの印字ずれ量が大きくなるにしたがって単位面積あたりの濃度が高くなることがわかる。
図示するように、ドット重なり面積率が「25%」および「50%」のいずれの場合でも、図13に示した1つのドットの場合と同様に、濃度が飽和する印字ピッチは異なるものの、いずれの場合でもドット印字ピッチが小さくなるにつれて平均濃度が高くなり、あるピッチで濃度が飽和した後、それよりもドット印字ピッチが小さくなってもそれ以上濃度が変化しないことがわかる。したがって、これら一部重なり合った(ずれて印字された)2種類のドットを1つのドットとして捉えると、図13に示した1種類のドット間関係と同様な濃度変化を示すことがわかる。
図17は、この濃度補正処理の流れの一例を示したフローチャート図、図18は、シアンドットとマゼンタドットとからなる2種類の「中ドット」(ドット面積率35%)をドット重なり率100%でドット印字ピッチ「0.8(平均)」で印字した場合に、そのマゼンタドットの一部が印刷方向に印字ずれを起こしている状態を示したものである。なお、図において、印字ずれを起こしてマゼンタドット(印字位置ずれ)とシアンドット(正常印字)とのドット重なり率は50%であるとする。
したがって、ドット印字ずれが発生することによって、この2つの値分の変動が発生していることになるため、次のステップS204においてこの濃度変動値を補正すればよい。すなわち、前述したように2つのドットが重なる場合は、その重なり部分について濃度は向上するものの、結果として印字ドット面積が少なくなることから面積階調としては濃度が低下するという結果となる。
具体的には、図16に示したようなドット重なり面積率50%のグラフを用い、前記ドット印字ピッチ「1.0」の値を用いて、濃度変動値として、「41.4」−「35.4」=「6.0」分の補正を行えるドット印字ピッチの移動量を算出する。
これらの情報から、図19に示すように、線形補正により「0.8」のピッチについて、「6」/「4.9」×(「0.9」−「0.8」)=「0.12」の距離だけ変動させればよく、ピッチ「0.8」で印字した状態を距離「0.8」+「0.12」=「0.92」のピッチで印字すればよい。
なお、前述したように実際には、ドットが印字可能な位置はある格子上(印字解像度が720dpiの場合は、720dpiピッチで形成される格子上)の位置に固定されているため、印字ヘッド200の印字解像度によっては、前記処理で算出された位置への印字ができるとは限らない。したがって、前記の例では画像は面積階調で実現されている観点から任意面積に注目したときその平均のドット印字ピッチが前記で計算された位置に変更されているということを意味している。すなわち、図12(A)のドット印字ピッチに対して、図12(B)においてはドットとドットとの間が半分になっているので、図12(A)に対してドット間は1/2となる。また、図12(C)においては、ドット間が半分になっている場合とさらにその半分になっている場合が交互に繰り返されているので、この場合のドット間は1/2と1/4の合成で表現されることとなり、その結果、図12(A)の3/8のドット間というように表現することが可能となる。
本実施の形態では、対象とするドット印字領域は、いわゆるハイライト部やシャドウ部を除く中濃度領域であり、ドット面積率35%の「中ドット」と、ドット面積率20%の「小ドット」といったサイズの異なる2種類のドットが同じ比率で印字されているものとする。また、印字濃度から平均のドット印字ピッチを算出した結果、「0.8」であり、ドット重なり率が50%であったものとする。
一方、ドット印字ずれが発生しない場合(ドット重なり率100%)の濃度値は、同図の「B」および「B´」に示す値の平均値である「22.8+35.4」/2=「29.1」となり、ドット印字ずれが発生することによって、この差分の濃度値の変動が発生していることがわかるため、この濃度変動値を補正すればよい。
次に、図16を用いてドット印字ピッチ「0.8」をドット印字ピッチ「0.9」にする場合の濃度変動量は、同図「c」、「d」、「c´」、「d´」に示すように(「31.3−28.4」−「50.2−45.3」)/2=「3.9」となる。
このようにサイズの異なるドット同士において印字ずれが発生している場合でも、その印字ずれが発生しているラインのドット印字ピッチを補正することによって前記第1の実施の形態と同様にそのラインの平均濃度(輝度)を正常なドット印字ラインと合わせることができるため、濃度(輝度)変化によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることが可能となる。
前記第1および第2の実施の形態では、2種類のドットが常に同一の印字ピッチ(ドット密度)にて印字される例であったが、常に2種類のドットが同一の印字ピッチで印字されることは稀である。したがって、本実施の形態では、ある領域では2種類のドットが印字され、また、ある領域では1種類のみのドットが印字されることによって、印字領域ごとに印字濃度が異なる場合についての濃度補正処理の説明を行う。
本実施の形態では、計算を単純化するためにドット印字ピッチを実施例1などと同様にして1/3の割合でドットが混在するものとする。また、他の領域は濃度「70」でドットが印字されているものとする。また、この領域については、中ドットのみで印字が実施されているものとする。
また、前記実施例1から2つのドットが混合して印字されている領域の濃度差についてずれが生じている領域の濃度は、図14(A)に示すように「41.4」であり、ずれが生じていない場合の濃度は、図14(B)に示すように「35.4」となっていた。
したがって、変動量は「33.5」−「32.0」=「1.5」となる。
また、ドットが重なり合った場合の結果は、前記実施の形態1から「4.9」となっている。
したがって、濃度変動量「1.2」をカバーするためにドット印字ピッチの変動量は、「1.5」/「3.9」×「0.1」=「0.04」となり、ドット印字ピッチを「0.8」+「0.03」=「0.84」に変更すればよい。
次に、この濃度補正処理に関する第4の実施の形態を説明する。
図示するように、最初のステップS300において明示的な印刷指示があるかどうかを監視し、この印刷指示と処理対象の多値の画像データが送られてきたときは、次のステップS302に移行して直ちにその画像データを読み込んで取得する。
そして、このようにしてステップS312における濃度補正処理が終了したならば、次のステップS314に移行して、画素値補正処理が行われた画像データをN値化処理してN値化データに変換してから次のステップS316においてそのN値化データに基づいて各画素ごとに所定サイズのドットを割り当てた印刷制御データを作成して次のステップS118においてその印刷制御データを用いて印刷処理を実行する処理を終了する。
このように、本実施の形態では、N値化前の画像データの画素の画素値(濃度)を補正することによって前記第1〜第3の実施の形態のようにドット印字ピッチ(ドット密度)を操作(補正)した場合と同様な作用・効果を得ることが可能となる。
また、本発明の特徴は、既存の印字ヘッド200および印刷手段20そのものには殆ど手を加えることなく、ドット印字ずれが発生しているラインのドット印字ピッチのみを補正するようにしたため、印字ヘッド200や印刷手段20として特に専用のものを用意する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッド200や印刷手段20(プリンタ)をそのまま活用するができる。
また、本発明の印刷装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタ(シリアルプリンタ)にも適用可能である。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Sの幅方向を画像データの主走査方向、長手方向を画像データの副走査方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sを副走査方向に移動させることでいわゆる1走査(1パス)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙Sを固定し、印字ヘッド200側をその副走査方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200を主走査方向と直交する方向に位置させ、これを主走査方向に何度も往復動させながら印刷用紙Sを所定のピッチずつ副走査方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。したがって、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、補正するノズルの数が大幅に減るため、入力濃度値の補正処理を大幅に軽減することができる。
また、図3では、印字ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズルモジュール50、52、54、56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図24に示すように、これら各ノズルモジュール50、52、54、56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成してもよい。特に、このように各ノズルモジュール50、52、54、56ごとに複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成すれば、長尺のノズルユニットで構成する場合に比べて大幅に歩留まりが向上する。
Claims (14)
- 複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを備えた印刷装置であって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定手段と、
当該異常ノズル特定手段で特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正手段とを備え、
当該濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくピッチとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置において、
前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルのドット印字ピッチが、前記正常ノズルのドット印字ピッチよりも長くなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、当該異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度が前記正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくサイズとなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項4に記載の印刷装置において、
前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインを構成するドットのサイズが、補正前のドットサイズよりも小さくなるように、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを補正するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記印刷データは、M値(M≧3)の画像データであることを特徴とする印刷装置。 - 請求項6に記載の印刷装置において、
前記濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データの示す濃度値を、補正前の濃度値よりも小さくする補正を行うようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを備えた印刷装置で用いられる印刷プログラムであって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定ステップと、
当該異常ノズル特定ステップで特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正することを特徴とする印刷プログラム。 - 請求項8に記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを用いた印刷方法であって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定ステップと、
当該異常ノズル特定ステップで特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正ステップと、を含み、
前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正することを特徴とする印刷方法。 - 複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定手段と、
当該異常ノズル特定手段で特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正手段とを備え、
当該濃度補正手段は、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正するようになっていることを特徴とする印刷制御装置。 - 複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置で用いられる印刷制御プログラムであって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定ステップと、
当該異常ノズル特定ステップで特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正することを特徴とする印刷制御プログラム。 - 請求項12に記載の印刷制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 複数色のインク色の各色にそれぞれ対応する複数のノズルモジュールを並べて配置した構成の印字ヘッドを備えた印刷装置の印刷制御方法であって、
前記印字ヘッドの各ノズルモジュールを構成する各ノズルのうち、理想のドット印字位置に対して所定距離以上のドット印字位置ずれを起こしている異常ノズルを特定する異常ノズル特定ステップと、
当該異常ノズル特定ステップで特定された異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインの濃度を補正する濃度補正ステップと、を含み、
前記濃度補正ステップにおいては、前記異常ノズルを含む当該異常ノズルと同じラインの印字を担当するノズルで印字されるドット印字ラインに対応する印刷データを、正常ノズルのみで印字される他のドット印字ラインの濃度に近づくように補正することを特徴とする印刷制御方法。
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