JP2007056790A - 排気タービン過給機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 タービン部3およびコンプレッサ部5を支持するケーシング6を有する排気タービン過給機1であって、ケーシング6の下端部が脚部6aとなっており、脚部6aが、床面に設置された基台に対して固定されているとともに、タービン部3およびコンプレッサ部5の回転軸7と連結された回転軸19aを有する発電機19が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明による排気タービン過給機は、内燃機関から導かれた排気ガスによって駆動されるタービン部と、このタービン部により駆動されて前記内燃機関に外気を圧送するコンプレッサ部と、これらタービン部およびコンプレッサ部を支持するケーシングとを有する排気タービン過給機であって、前記ケーシングの下端部が脚部となっており、この脚部が、床面に設置された基台に対して固定されているとともに、前記タービン部および前記コンプレッサ部の回転軸と連結された回転軸を有する発電機が設けられている。
このような排気タービン過給機によれば、過給機全体の重量が、ケーシングの脚部のみを介して基台に伝達されることとなる(すなわち、脚部のみで支持されることとなる)ので、排気ガスの熱による主たる熱伸びが、ケーシングの上下方向(縦方向)および回転軸の軸線方向(ケーシングの上下方向と直交する方向)に起こることとなる。
ケーシングによりタービン部およびコンプレッサ部の両方が支持されることとなるので、排気ガスの熱により(熱伸び差により)、タービン部の回転軸の軸心と、コンプレッサ部の回転軸の軸心とがズレてしまうことを防止することができ、これら回転軸の振動を低減させることができるとともに、過給機全体の信頼性を向上させることができる。
また、タービン部およびコンプレッサ部の回転軸とともに、発電機の回転軸が回転し、この発電機によって余剰エネルギーが回収されて、例えば、船舶や発電所等の熱効率を向上させることができる。
このような排気タービン過給機によれば、発電機が消音器の内部に略隠れるように納められているので、装置の小型化が図られることとなる。
このような排気タービン過給機によれば、補助ブロワ等から前記内燃機関に外気を圧送する代わりに、この発電機をスタータとして利用し、コンプレッサ部から前記内燃機関に直接、外気を圧送することもできる。
このような内燃機関によれば、振動が少なく、かつ信頼性の高い排気タービン過給機を具備していることとなり、当該内燃機関に安定的に外気が圧送されることとなり、当該内燃機関の性能を十分に発揮させることができて、当該内燃機関の信頼性を向上させることができる。
図1ないし図3に示すように、本実施形態に係る排気タービン過給機1は、図示しない内燃機関(例えば、ディーゼルエンジンやガスタービンエンジン等)から導かれた排気ガス(燃焼ガス)2によって駆動されるタービン部3と、このタービン部3により駆動されて前記内燃機関に外気4を圧送するコンプレッサ部5と、これらタービン部3とコンプレッサ部5との間に設けられてこれらを支持するケーシング6とを主たる要素として構成されたものである。
また、ケーシング6の下端部は、回転軸7の軸線方向においてケーシング6を一点で支持する(回転軸7の軸線方向と直交する方向においては、二点以上で支持する場合もある)脚部6aとなっており、この脚部6aは、床面に設置された基台(図示せず)に固定されるようになっている。すなわち、排気タービン過給機1の重量は、この脚部6aを介して基台に伝達されるようになっている。
なお、図中の符号Pはパンチング・プレートである。このパンチング・プレートPは、その一端部がタービン部3の下端部に固定されているとともに、その他端部がケーシング6の脚部6aと同様、基台に固定されている。そして、このパンチング・プレートPは、脚部6aのように排気タービン過給機1の重量を支持することを主たる目的とするものではなく、排気タービン過給機1が基台に対して動揺(振動)しないようにすることを主たる目的とするものである。
タービン11は、タービン・ロータ12と、タービン・ノズル13とを備えている。タービン・ロータ12は、回転軸7の一端部に設けられた、円盤状のタービン・ディスク12aと、このタービン・ディスク12aの外周上に取り付けられた、翼型断面を有する複数枚のタービン・ブレード12bとを備えている。
また、タービン・ノズル13は、複数枚のノズル・ガイド・ベーン13aを環状に配置して構成されたものであり、タービン・ブレード12bの上流側に配置されている。
コンプレッサ羽根車14は、回転軸7の他端部に取り付けられた、略円盤状のハブ14aと、このハブ14aの外表面から半径方向外側に向かって延びるとともに、周方向に沿って環状に設けられた複数枚の羽根14bとを備えている。
コンプレッサ部5の上流側には、前記内燃機関の吸気系統に接続された消音器(サイレンサ)16が隣接配置されており、この消音器16を通過した外気4は、流入路17を介してコンプレッサ羽根車14の羽根14bに導かれるようになっている。また、コンプレッサ部5の下流側には、図示しないインタークーラやサージタンク等が設けられており、渦巻き室15を通過した外気4は、これらインタークーラやサージタンク等を通過した後、前記内燃機関に供給されるようになっている。
発電機19は、その回転軸19aが、前述した回転軸7と同一回転軸線上に位置するように配置されているとともに、この回転軸19aは、ハブ14aを貫通して消音器16の側に突出する回転軸7の一端部先端と、フレキシブル・カップリング21を介して連結されている。すなわち、発電機19の回転軸19aは、回転軸7とともに回転するようになっている。
これにより、排気ガス2の熱により(熱伸び差により)、回転軸7の軸心と、フレキシブルカップリング21の軸心と、回転軸19aの軸心とがズレてしまうことを防止することができ、これら回転軸7,19およびフレキシブルカップリング21の振動を低減させることができるとともに、過給機全体の信頼性を向上させることができる。
さらに、発電機19が、モータとしても利用できるように構成されている場合には、補助ブロワ等から前記内燃機関に外気4を圧送する代わりに、この発電機19をスタータとして利用し、コンプレッサ部5から前記内燃機関に直接、外気4を圧送することもできる。
2 排気ガス
3 タービン部
4 外気
5 コンプレッサ部
6 ケーシング
6a 脚部
7 回転軸
16 消音器
18 シェルハウジング
18a 凹所
19 発電機
19a 回転軸
Claims (4)
- 内燃機関から導かれた排気ガスによって駆動されるタービン部と、このタービン部により駆動されて前記内燃機関に外気を圧送するコンプレッサ部と、これらタービン部およびコンプレッサ部を支持するケーシングとを有する排気タービン過給機であって、
前記ケーシングの下端部が脚部となっており、この脚部が、床面に設置された基台に対して固定されているとともに、
前記タービン部および前記コンプレッサ部の回転軸と連結された回転軸を有する発電機が設けられていることを特徴とする排気タービン過給機。 - 前記コンプレッサ部の上流側に、前記内燃機関の吸気系統に接続され、かつ前記コンプレッサ部を介して前記ケーシングに支持された消音器が設けられており、この消音器の中央部には、その内部に凹所を有するシェルハウジングが設けられているとともに、前記凹所内には、前記発電機が収容されていることを特徴とする請求項1に記載の排気タービン過給機。
- 前記発電機が、モータとしての機能も有するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排気タービン過給機。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載の排気タービン過給機を具備してなることを特徴とする内燃機関。
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