JP2007055639A - 包装用積層フィルム及び包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部より被包装物を確認することのできる透明性を維持しながら、帯電防止性、静電シールド性、防湿性を有し、かつ、ヒートシール性を有する包装用積層フィルムを提供する。
【解決手段】 表面固有抵抗が1013Ω/cm2以下に帯電防止処理された、透明の外層及びシーラント層間に、導電性金属の蒸着膜から成る透明な導電層を設けると共に、酸化金属又は酸化珪素の蒸着膜から成る透明なバリアー層を設け、水蒸気透過度を1.0g/m2・d以下とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、包装用積層フィルム及び包装袋に関し、一例として半導体、IC等の電子部品、これらの電子部品を備えた電子機械器具等を包装するに適した包装用積層フィルム及び包装袋に関する。
半導体、IC、その他の電子部品は、静電気の帯電や周囲の電・磁界による悪影響を受け易く、これらによって狂いや故障、破損等が起こるおそれがある。そのため、このような電子部品等を包装する包装材には、帯電防止性や静電シールド性が要求されている。
このような要求から、帯電防止性と静電シールド性を備えた包装用積層フィルムや、これを製袋して得られた包装袋が電子部品等の包装に使用されており、一例として、図6に示す層構成を有する包装用積層フィルムが使用されている。
図6に示す包装用積層フィルムは、帯電防止処理のされた外層用のPETフィルムの積層面側に印刷を施して印刷層を形成し、この印刷層に導電層としてアルミニウム箔を貼り合わせると共に、アルミニウム箔に補強用のナイロンフィルムを貼り合わせ、このナイロンフィルムに更に帯電防止処理のされた低密度ポリエチレン(LDPE)のフィルムをシーラント層として積層したものである。
このように形成された包装用積層フィルムにあっては、外層及びシーラント層が共に帯電防止処理されていることによって帯電を好適に防止することができるものとなっているだけでなく、中間に設けられたアルミニウム箔が導電性を有することで、被包装物を包装した際に被包装物が導体によって覆われることで静電シールドされることとなり、その結果、被包装物を帯電及び外部の静電界より同時に保護することが可能となっている。
しかも、導電層として設けたアルミニウム箔は、高いバリアー性を有することから、前述の構成の包装用積層フィルムにあっては、高いガスバリアー性や防湿性を発揮するものとなっている。
しかし、前述のように構成された包装用積層フィルムにあっては、導電層として設けたアルミニウム箔の遮蔽性によって透明性が失われ、その結果、外部より被包装物を見ることができず、被包装物の確認が必要な場合に不便なものとなっている。
そのため、このようなアルミニウム箔に代えて、アルミニウム等の導電性金属を透明性を損なわない程度に蒸着(このような透明性を有する蒸着を以下「ハーフ蒸着」という。)することによって、導電層を形成した包装用積層フィルムも提案されている。なお、本発明の説明において、「透明」には「半透明」を含む。
この発明の先行技術文献情報としては次のものがある。
特開2003−145662号公報
従来技術として説明した、図6に示す包装用積層フィルムにおいて中間層に設けられていたアルミニウム箔に代え、導電性金属の蒸着により得た導電層を設けた包装用積層フィルムにあっては、この導電層を前述の「ハーフ蒸着」によって得ることで、静電シールドと透明性の両立が可能となっている。
一方、アルミニウム箔が有する高いバリアー性によって、図6に示す積層フィルムによって実現されていた防湿性等の特性は、これをハーフ蒸着によって得られた導電層に置き換えることによって低下する。
しかし、電子部品等の被包装物には湿度を嫌うものもあることから、このような電子部品等の包装材として、帯電防止性を有することは勿論、透明性を有しながら静電シールド性があり、かつ、高いバリアー性を持つ、複合的な特性を有する包装材に対する要求は高い。
そこで本発明は、上記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、外部より被包装物を確認することのできる透明性を維持しながら、帯電防止性、静電シールド性、防湿性を有し、かつ、ヒートシール性を有する包装用積層フィルム、及び前記積層フィルムを製袋して得られた包装袋を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の包装用積層フィルムは、表面固有抵抗が1013Ω/cm2以下に帯電防止処理された、透明の外層及びシーラント層間に、少なくとも導電性金属の蒸着膜から成る透明な導電層を設けると共に、酸化金属又は酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜から成る透明なバリアー層を設け、水蒸気透過度を1.0g/m2・d以下とすると共に、前記シーラント層は,被包装物の汚染防止処理がされ,且つ,その滑り性が0.4以下であることを特徴とする(請求項1)。
前記構成の包装用積層フィルムにおいて、前記導電層及び/又は前記バリアー層を透明な基材層上に設け、前記導電層及び/又は前記バリアー層が設けられた前記基材を、前記外層及びシーラント層間に積層しても良い(請求項2)。
さらに、前記外層とシーラント層間には、必要に応じて透明な補強用フィルム層を設けることもできる(請求項3)。
なお、前記シーラント層が低密度ポリエチレンであり、帯電防止剤の添加と共に、滑剤が0〜500ppm及び/又は有機系アンチブロッキング剤が添加されていることが好ましい(請求項4)。
また、本発明の包装袋は、前述した包装用積層フィルムにより製袋されたもので(請求項5)、好ましくは、これを1枚の連続した前記包装用積層フィルムによって製袋する(請求項6)。
以上説明した構成により、帯電防止性、静電シールド性、ガスバリアー性、防湿性を備え、かつ、内容物を確認することができる透明性を有すると共に、容易に包装袋等に製袋することのできるヒートシール性という複合的な特性を備えた包装用積層フィルム、及び包装袋を提供することができた。
前述の導電層及び/又はバリアー層を、外層とは別に設けた基材上に形成した包装用積層フィルムにあっては、予め別個に導電層やバリアー層を形成したこれらの基材を貼り合わせることで本発明の包装用積層フィルムを得ることができ、製造工程を分割することが可能であると共に、前記基材を設けることにより、得られた包装用積層フィルム全体の強度を向上させることも可能となる。
また、必要により補強用フィルム層を設けることで、包装用積層フィルムに対して要求される性能に応じて、必要な強度を確保することが可能となる。
さらに、シーラント層に対する帯電防止処理を、帯電防止剤の塗工による帯電防止剤層の形成によることなく、帯電防止剤の添加によって行う場合には、帯電防止剤層の存在によってヒートシール性が損なわれることを防止できる。
また、滑り性を0.4以下とすることで製袋時のシワ等の不良の発生を防ぎ、被包装物を充填する際の口開き等の不具合を解消する。
なお、前記包装用積層フィルムを製袋して得られた包装袋は、前記包装用積層フィルムの持つ特性を併せ持つものであると共に、一枚の連続した包装用積層フィルムを例えば半折する等して形成された包装袋、ひだ折りして形成されたガゼット袋等にあっては、導電層が連続するために、包装袋に加工した後においても静電シールド性が失われることを防止することができた。
次に、本発明の実施形態を以下に説明する。
〔包装用積層フィルム〕
本発明の包装用積層フィルムは、帯電防止処理のされた外層と、同じく帯電防止処理のされたシーラント層の間に、静電シールド性を有し、かつ透明性を有する導電層、透明性を有すると共にガスバリアー性、特に水蒸気に対するバリアー性を有するバリアー層、及び必要に応じて強度保持のための補強用フィルム層を備えた構成からなり、各層は以下のように構成されている。
なお、前述の導電層、バリアー層、補強用フィルム層の形成順は、前述の順序に限定されず適宜変更可能であるが、以下に示す実施形態にあっては、前述の順で各層を形成するものとして説明する。
1.外層
前述の外層は、包装袋等に製袋した際に外側を成す層で、透明性を有する各種の樹脂フィルムによって形成することが可能であり、本実施形態にあっては一例としてポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムを外層としている。
この外層の帯電防止処理としては、前述のPETフィルムの一方の面(外側となる面)に帯電防止剤を塗布して帯電防止剤層を形成し、これにより表面固有抵抗を前述の値以下に低下させても良く、又は外層を構成する樹脂自体に帯電防止剤を含有させても良く、外層の表面固有抵抗を1013Ω/cm2以下とすることができるものであれば、各種の方法を採用することが可能である。
2.導電層
導電層は、本発明の包装用積層フィルムによって被包装物を包装した際に、この被包装物を包囲して静電シールドとして作用するもので、アルミニウムやニッケル、クロム、その他の導電性を有する金属の蒸着膜であって、これらの導電性の金属を透明性を失わない程度に蒸着することによって形成する。
この導電層は、前述の外層の他方の面(内側となる面)に直接蒸着することにより形成しても良く、また、前記外層とは別個に設けられた透明な基材上に導電性金属を蒸着して導電層を形成し、この導電層の形成された基材を前記外層に貼り合わせても良い。
形成する導電層は、高い透明性を確保する点では蒸着の程度を低くすることが好ましいが、透明性のみを重視して付着の程度を低くすると導電性が損なわれて静電シールドとしての充分な効果を発揮し得ないものとなることから、透光率10〜60%の範囲となるように蒸着することが好ましく、好ましくは13〜40%、より好ましくは30%となるように調整する。
3.バリアー層
バリアー層は、包装用積層フィルムの透明性を損なうことなく、包装袋にガスバリアー性、特に水蒸気に対するバリアー性を与えて、防湿性等を付与するものであり、このようなバリアー層として蒸着によって形成された酸化金属の被膜や、酸化珪素の被膜である無機酸化物膜を用いている。
このバリアー層は、透明の樹脂フィルムから成る基材の表面に前述の酸化金属や酸化珪素を蒸着することによって形成し、このバリアー層の形成された基材を外層とシーラント層間に積層するものとしても良く、また、前述のように導電層を外層を成すフィルムの他面(内側)に直接形成する場合には、この導電層上に直接蒸着することにより形成しても良く、さらに前記導電層を基材上に形成する場合には、この導電層上に、又は前記導電層が形成された基材の他方の面に前記バリアー層を蒸着によって形成しても良い。
前述のように、バリアー層を形成するための基材を別個に設ける場合には、このような基材としてガスバリアー性の高い材質の樹脂を使用しても良く、バリアー層との相乗効果によって包装用積層フィルムに高いバリアー性を与えることができる。
4.補強用フィルム層
補強用フィルム層は、包装用積層フィルムにおいて強度が必要とされる場合に必要に応じて設けるもので、高い強度が必要とされない場合、及び前述のように導電層やバリアー層に設けた基材によって必要な強度を得ることができる場合にはこれを省略することもできる。
補強用フィルム層として、本実施形態にあってはナイロン製のフィルムを使用しているが、透明であり、かつ、得られた包装用積層フィルムにおいて必要とされる強度を得ることができるものであれば、補強用フィルム層の材質はこれに限定されず、各種のものを使用可能である。
5.シーラント層
シーラント層は、本発明の包装用積層フィルムを包装袋に形成等する際にヒートシール性を付与するもので、透明性を有するとともに、製袋等する際に必要となるヒートシール性を発揮するものであれば如何なる材質のものを使用しても良く、本実施形態にあっては一例としてエチレン−αオレフィン系共重合体(直鎖状低密度ポリエチレン:L−LDPE)から成るフィルムを使用している。
なお、このシーラント層を成す樹脂としては、前述の直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)の他、長鎖分岐を持つ分岐状低密度ポリエチレン(LDPE)についても好適に使用することができる。
このシーラント層には、前述の外層と同様に帯電防止処理を施しておくことが必要で、この帯電防止処理の方法としては、前述した外層と同様に帯電防止剤を塗布して帯電防止層を形成することも考えられるが、この構成とする場合には帯電防止剤層の存在によってヒートシール強度が低下するおそれがあることを考慮し、本実施形態にあっては帯電防止剤を添加した樹脂によって形成されたフィルムを既知のラミネート法によって積層し、これをシーラント層としている。
なお、シーラント層には、前述の帯電防止剤のみならず、更に滑剤や有機系アンチブロッキング剤を添加することができ、前記滑剤を一例として500ppm以下、有機系アンチブロッキング剤を一例として500〜5000ppm添加する。
なお、このシーラント層は、包装用積層フィルム全体の透明性を損なうことがないよう、透明なものを使用する。
6.貼り合わせ
前述のように直接蒸着等によって他の層に積層する場合を除き、形成された各層は、これを貼り合わせて積層することにより本発明の包装用積層フィルムとなる。
この積層のための貼り合わせは、既知の各種の方法を使用して行うことができるが、本実施形態にあっては接着剤として褐変の生じ難い脂肪族系樹脂の接着剤、一例としてウレタン系樹脂の接着剤を使用した、ドライラミネートにより積層を行った。
〔包装袋〕
前述のようにして構成された本発明の包装用積層フィルムは、これを使用して包装袋に製袋することで、本発明の包装袋を得ることができる。
前記包装用積層フィルムを使用した包装袋の製袋方法としては、前記包装用積層フィルムのシーラント層同士が重なり合うように配置すると共に、ヒートシールによって重なり合わせた包装用積層フィルムをヒートシールすることによって、包装袋を製袋することができる。
この包装袋の製袋に際しては、導電層が切断されることなく、連続して被包装物を包囲することができるよう、好ましくは一枚の連続した包装用積層シートを半折りして二辺又は三辺シール袋とし、又は一枚の連続した包装用積層シートをヒダ折りにして得られたガゼット袋とすることが好ましい。
次に、本発明の包装用積層フィルム(実施例1〜3)の物性を、比較例(比較例1,2)の物性と比較した結果を以下説明する。
なお、比較対象とした実施例及び比較例の各包装用積層フィルムの構成は、下記の通りである。
〔包装用積層フィルムの構成〕
1.実施例1
実施例1の包装用積層フィルムの層構成を、図1に示す。この包装用積層フィルムの層構成は、下記の表1に示す通りである。
Figure 2007055639
外層:厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面(外側)に帯電防止剤を塗工して帯電防止処理した。
導電層:前記外層の他方の面に、アルミニウムを直接蒸着して蒸着膜を形成し、これを導電層とした。
バリアー層:厚さ12μmのポリビニルアルコールフィルムを基材とし、この基材の一方の面に酸化珪素の蒸着膜を形成してこれをバリアー層とし、このバリアー層の形成された基材の酸化珪素の蒸着面を、前記導電層に貼り合わせた。
シーラント層:高級脂肪酸エステル系の帯電防止剤及び滑剤400ppm、有機系AB剤3000ppmを添加した厚さ70μmのエチレン−αオレフィン系共重合体のフィルムをシーラント層とし、これを前記バリアー層の基材に貼り合わせた。
貼り合わせ方法:前記貼り合わせは、いずれもウレタン系接着剤を使用したドライラミネート法により行った。
2.実施例2
実施例2の包装用積層フィルムの層構成を、図2に示す。この包装用積層フィルムの層構成は、下記の表2に示す通りである。
Figure 2007055639
外層:高級脂肪酸エステル系の帯電防止剤を添加した厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルムを外層とした。
導電層:厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材とし、この基材の一方の面に形成したアルミニウムの蒸着膜を導電層とした。この導電層の形成された基材の蒸着面側を、前記外層を成すナイロンフィルムに貼り合わせた。
バリアー層:厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基材とし、この基材の一方の面に形成した酸化アルミニウムの蒸着膜をバリアー層とした。このバリアー層の形成された基材の前記蒸着面を、前記導電層の形成された前記基材に貼り合わせた。
シーラント層:高級脂肪酸エステル系の帯電防止剤及び滑剤400ppm、有機系AB剤3000ppmを添加した厚さ50μmのエチレン−αオレフィン系共重合体のフィルムをシーラント層とし、これを前記バリアー層を形成した基材に貼り合わせた。
貼り合わせ方法:前記貼り合わせは、いずれもウレタン系接着剤を使用したドライラミネート法により行った。
3.実施例3
実施例3の包装用積層フィルムの層構成を、図3に示す。この包装用積層フィルムの層構成は、下記の表3に示す通りである。
Figure 2007055639
外層:厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に帯電防止剤を塗工して外層とした。
導電層:前記外層の他方の面に、アルミニウムを直接蒸着して導電層とした。
バリアー層:前記導電層の表面に酸化アルミニウムを直接蒸着してバリアー層とした。
補強用フィルム層:2軸延伸ナイロンフィルムを補強用フィルム層とし、これを前記バリアー層に貼り合わせた。
シーラント層:高級脂肪酸エステル系の帯電防止剤及び滑剤400ppm、有機系AB剤3000ppmを添加した厚さ50μmのエチレン−αオレフィン系共重合体のフィルムをシーラント層とし、これを前記補強用フィルム層に貼り合わせた。
貼り合わせ方法:前記貼り合わせは、いずれもウレタン系接着剤を使用したドライラミネート法により行った。
4.比較例1
比較例1の包装用積層フィルムの層構成を、図4に示す。この包装用積層フィルムの層構成は、下記の表4に示す通りである。
Figure 2007055639
外層:厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に帯電防止剤を塗工して外層とした。
導電層:厚さ7μmのアルミニウム箔を導電層とし、前記外層の他方の面に貼り合わせた。
シーラント層:高級脂肪酸エステル系の帯電防止剤を添加した厚さ50μmのエチレン−αオレフィン系共重合体のフィルムをシーラント層とし、これを前記導電層であるアルミニウム箔に貼り合わせた。
貼り合わせ方法:前記貼り合わせは、いずれもウレタン系接着剤を使用したドライラミネート法により行った。
5.比較例2
比較例2の包装用積層フィルムの層構成を、図5に示す。この包装用積層フィルムの層構成は、下記の表5に示す通りである。
Figure 2007055639
外層:厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に帯電防止剤を塗工して外層とした。
導電層:厚さ7μmのアルミニウム箔を導電層とし、前記外層の面に貼り合わせた。
補強用フィルム層:厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルムを補強用フィルム層とし、これを前記導電層であるアルミニウム箔に貼り合わせた。
シーラント層:高級脂肪酸エステル系の帯電防止剤を添加した厚さ50μmのエチレン−αオレフィン系共重合体のフィルムをシーラント層とし、これを前記補強用フィルム層に貼り合わせた。
貼り合わせ方法:前記貼り合わせは、いずれもウレタン系接着剤を使用したドライラミネート法により行った。
6.比較例3
図1の実施例1と同様の基本的な構成を採る比較例3の包装用積層フィルムの層構成は、下記の表6に示す通りである。(シーラント層の添加剤が実施例1と異なる。)
Figure 2007055639
外層:厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面(外側)に帯電防止剤を塗工して帯電防止処理した。
導電層:前記外層の他方の面に、アルミニウムを直接蒸着して蒸着膜を形成し、これを導電層とした。
バリアー層:厚さ12μmのポリビニルアルコールフィルムを基材とし、この基材の一方の面に酸化珪素の蒸着膜を形成してこれをバリアー層とし、このバリアー層の形成された基材の酸化珪素の蒸着面を、前記導電層に貼り合わせた。
シーラント層:高級脂肪酸エステル系の帯電防止剤のみを添加した厚さ70μmのエチレン−αオレフィン系共重合体のフィルムをシーラント層とし、これを前記バリアー層の基材に貼り合わせた。
貼り合わせ方法:前記貼り合わせは、いずれもウレタン系接着剤を使用したドライラミネート法により行った。
7.比較例4
図1の実施例1と同様の基本的な構成を採る比較例4の包装用積層フィルムの層構成を、図1に示す。この包装用積層フィルムの層構成は、下記の表7に示す通りである。(シーラント層の具体的構成が異なる。)
Figure 2007055639
外層:厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面(外側)に帯電防止剤を塗工して帯電防止処理した。
導電層:前記外層の他方の面に、アルミニウムを直接蒸着して蒸着膜を形成し、これを導電層とした。
バリアー層:厚さ12μmのポリビニルアルコールフィルムを基材とし、この基材の一方の面に酸化珪素の蒸着膜を形成してこれをバリアー層とし、このバリアー層の形成された基材の酸化珪素の蒸着面を、前記導電層に貼り合わせた。
シーラント層:高級脂肪酸エステル系の帯電防止剤及び有機系滑剤を600ppm添加した厚さ70μmのエチレン−αオレフィン系共重合体のフィルムをシーラント層とし、これを前記バリアー層の基材に貼り合わせた。
貼り合わせ方法:前記貼り合わせは、いずれもウレタン系接着剤を使用したドライラミネート法により行った。
〔比較結果〕
上記各包装用積層フィルムの物性を比較した結果を、下記の表8に示す。
Figure 2007055639
〔考察〕
以上の比較の結果、本発明の包装用積層フィルムにあっては、アルミニウム箔を導電層として使用した従来の積層フィルムと同様の静電シールド性、及び水蒸気遮断性を有するだけでなく、従来の包装用積層フィルムによっては得ることのできなかった視認性を得ることができ、被包装物を包装した状態において外部より被包装物を確認することができるものであった。
実施例1、比較例3及び4の包装用積層フィルムの(基本的な)層構成を示す説明図。 実施例2の包装用積層フィルムの層構成を示す説明図。 実施例3の包装用積層フィルムの層構成を示す説明図。 比較例1の包装用積層フィルムの層構成を示す説明図。 比較例2の包装用積層フィルムの層構成を示す説明図。 従来の包装用積層フィルムの一例を示す説明図。

Claims (6)

  1. 表面固有抵抗が1013Ω/cm2以下に帯電防止処理された、透明の外層及びシーラント層間に、少なくとも導電性金属の蒸着膜から成る透明な導電層を設けると共に、無機酸化物の蒸着膜から成る透明なバリアー層を設け、水蒸気透過度を1.0g/m2・d以下とすると共に、前記シーラント層は,被包装物の汚染防止処理が施され,且つ,滑り性が0.4以下であることを特徴とする包装用積層フィルム。
  2. 前記導電層及び/又は前記バリアー層を透明な基材層上に設け、前記導電層及び/又は前記バリアー層が設けられた前記基材を、前記外層及びシーラント層間に積層したことを特徴とする請求項1記載の包装用積層フィルム。
  3. 前記外層とシーラント層間に、透明な補強用フィルム層を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の包装用積層フィルム。
  4. 前記シーラント層が低密度ポリエチレンであり、有機系滑剤が0〜500ppm、及び/又は有機系アンチブロッキング剤が500〜5000ppm添加されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の包装用積層フィルム。
  5. 請求項1〜4いずれか1項記載の包装用積層フィルムにより製袋されてなる包装袋。
  6. 1枚の連続した前記包装用積層フィルムによって製袋されて成ることを特徴とする請求項5記載の包装袋。
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