JP2007052002A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】基準発振器に原子発振器を用いた場合でも、その発熱の影響を受けることなく、計時機構、計時回路を駆動する。
【解決手段】第1発振信号を生成し出力する水晶発振器11と、第1発振信号よりも高精度の第2発振信号を生成し出力する原子発振器13と、第1発振信号および第2発振信号に基づいて動作する時計モジュール12と、原子発振器13と、水晶発振器11および時計モジュール12とを、熱的に分離する熱的分離手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器に係り、特に基準クロック信号を生成する発振器を備えた電子機器に関する。
従来、電子時計においては、基準発振器から出力される基準クロック信号を分周して例えば1Hzの信号を生成し、この1Hzの信号に基づいて時刻を計時するものがある。この種の電子時計には、基準発振器に、温度補償水晶発振器(Temperature Compensated Crystal Oscillator)を用いて、年差±数十秒以内を実現した年差時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年では、原子発振器を使った標準発振器が提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特公平6−31731号公報 米国特許第6806784号 米国特許第6265945号 特開昭58−38882号公報
ところで、従来の水晶発振器を用いた時計においては、水晶発振器を輪列機構などの駆動機構と一体化していわゆるムーブメントを構成することにより、装置の小型化を図っていた(例えば、特許文献4参照)。
ここで、電子時計の基準発振器に原子発振器を使用しようとする場合には、従来の水晶発振器を用いた時計と同様の構成を採用すると、原子発振器の熱(例えば、セルの温度保持に起因するヒータの熱、レーザダイオードの発熱などであり、85℃程度)のために、輪列機構等の駆動体の材料、それらを円滑に駆動させるための潤滑油、電力を供給する電池などがその温度上昇に起因して悪影響を受けるという問題点が生じることとなる。
具体的には、原子発振器からの熱により、時計駆動体(ムーブメント)を構成する要素(潤滑油、発振回路、駆動回路、電池など)が変形、変質、特性劣化などの悪影響を受ける可能性が生じる。
また、発熱に伴って電力ロスが大きくなり、結果として消費電力が増加するという問題点も生じる。
そこで、本発明の目的は、基準発振器に原子発振器を用いた場合でも、その発熱の影響を低減し、消費電力の低減も図ることが可能な携帯時計あるいは電子機器、特に腕時計として構成された携帯時計を提供することにある。
上記課題を解決するため、第1発振信号を生成し出力する水晶発振器と、前記第1発振信号よりも高精度の第2発振信号を生成し出力する原子発振器と、前記第1発振信号および前記第2発振信号に基づいて動作する動作モジュールと、前記原子発振器と、前記水晶発振器および前記動作モジュールとを、熱的に分離する熱的分離手段と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、原子発振器と、水晶発振器および動作モジュールとは熱的分離手段により熱的に分離されるので、水晶発振器および動作モジュールは原子発振器の発熱の影響を受けることがなく、正常な動作状態を長期にわたって維持することが可能となる。
この場合において、水晶発振器と動作モジュールとは一体的に配置されているようにしてもよい。
また、前記原子発振器は、前記動作モジュールと一体的に配置されているようにしてもよい。
また、前記熱的分離手段は、空気層あるいは断熱材のうち少なくともいずれかを含むようにしてもよい。
また、前記動作モジュールを収納するモジュール収納部を有するケースを備え、前記原子発振器は、前記ケースのモジュール収納部の周囲に配置されるようにしてもよい。
さらに、前記動作モジュールを支持する断熱材で形成された中枠を有し、前記モジュール収納部は、前記中枠に支持された前記動作モジュールを収納するようにしてもよい。
また、前記原子発振器と前記動作モジュールとは、3次元空間的に分離されて配置されているようにしてもよい。
さらに、前記動作モジュールおよび前記原子発振器の所定平面に対する正射影が重ならないように前記動作モジュールおよび前記原子発振器が配置されているようにしてもよい。
さらにまた、前記電子機器は、計時装置を構成しており、前記動作モジュールは、時計駆動回路を含んでいるようにしてもよい。
また、当該電子機器は、腕時計として構成されており、前記腕時計を人体に装着するための時計バンドを備え、前記原子発振器は、前記時計バンドに支持されているようにしてもよい。
さらに、当該電子機器は、腕時計として構成されており、前記原子発振器は、前記腕時計を人体に装着するための時計バンドに支持されているようにしてもよい。
さらにまた、時刻表示用の文字板を備え、前記原子発振器は、前記文字板に支持されているようにしてもよい。
また、前記原子発振器は、原子を封入したセルと、前記セルを加熱するヒータと、前記セルに対して、前記原子の励起に伴う励起状態のエネルギー準位と、基底状態のエネルギー準位とのエネルギー差に相当する周波数を参照するとともに、前記ヒータを制御し前記セルを所定温度に維持する制御装置と、を備えているようにしてもよい。
本発明によれば、基準発振器に原子発振器を用いた場合でも、その発熱の影響を受けることなく、計時機構、計時回路を駆動できる。
また、発熱に伴う電力ロスも低減でき、結果として消費電力を低減できる。
次に図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[1]第1実施形態
図1は、実施形態の時計の概要構成を示すブロック図である。
時計(電子時計)10は、腕時計として構成されており、大別すると、第1発振信号SX1を生成し出力する水晶発振器11を備えた動作モジュールとしての時計モジュール12と、第1発振信号SX1よりも高精度の第2発振信号SX2を生成し出力する原子発振器13と、を備えている。
この場合において、時計モジュール12と、原子発振器13とは、3次元空間的に分離されて配置されており、より詳細には、時計モジュール12および原子発振器13の所定平面(表示面に平行な平面)に対する正射影が重ならないように配置されている。
さらに、時計モジュール12は、水晶発振器11と、第1発振信号SX1と第2発振信号SX2の周波数および位相比較を行う周波数・位相比較回路14と、第1発振信号SX1を周波数・位相比較回路14の比較結果に基づいて分周して、基準クロック信号CLKを生成し、出力する分周回路15と、基準クロック信号CLKに基づいて計時機構を駆動する時計駆動回路16と、計時機構を構成し、時計駆動回路16により制御されるモータ17と、モータ17の駆動力を伝達する輪列18と、を備えている。
この時計モジュール12において、後述するモータ17のロータ17Aは、5番車51に噛み合っており、この5番車51のカナ51Aには、4番車52が噛み合っている。
この4番車52の回転軸には、指針部19を構成する秒針が取り付けられており、4番車52の回転に伴って秒針が駆動されることとなる。
そして、4番車52のカナ52Aには、3番車53が噛み合っており、3番車53のカナ53Aには、2番車54が噛み合っている。この2番車54の回転軸には、指針部19を構成する分針が取り付けられており、2番車54の回転に伴って分針が駆動されることとなる。また、2番車54のカナ54Aには、日の裏車55が噛み合っている。日の裏車の回転軸には、図示しない筒車が噛み合っており、この筒車が回転することにより、筒車の回転軸に取り付けられた指針部19を構成する時針が駆動されることとなる。
さらに日の裏車55は、日の裏中間車56に噛み合っている。この日の裏中間車56は、時刻修正輪列57を介してリュウズ58につながっている。
さらに輪列18には、秒針、分針、時針等の指針を備えた指針部19が接続されている。
水晶発振器11は、音叉型水晶振動子を発振させる構成を採っており、例えば32.768kHzの第1発振信号SX1を出力する。
分周回路15は、論理緩急量を付与すべく機能するデータセット機能付き1/2分周回路を含む複数の分周器を多段に接続して構成されており、第1発振信号SX1を第2発振信号SX2を補正基準として、1Hzまで分周し、1Hzのクロック信号CLKを出力する。
図2は、第1実施形態の時計の部品実装状態の説明図である。ここで、図2(a)は、時計を正面側から見た場合の部品実装状態の説明図であり、図2(b)は、時計の要部断面図である。
図3は、第1実施形態の原子発振器の固定状態の説明図である。
時計10は、ケース21を備えている。このケース21は、金属(チタン、ステンレス、アルミなど)あるいは樹脂で形成されている。
ケース21の周縁部寄りに収納される原子発振器13の周囲の全部または一部は熱的分離手段として機能する断熱材50で構成されている。本第1実施形態の場合、図2(b)に示すように、原子発振器13の周囲全部が断熱材50に覆われている。ここで、用いる断熱材50の材料としては、アクリル、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂が挙げられる。
また、断熱材50で周囲が覆われた原子発振器13は、さらに金属製の原子発振器ケース13Aに収納されている。ここで、原子発振器ケース13Aとして金属製の原子発振器ケース13Aを用いているのは、耐磁のためである。この金属製の原子発振器ケース13Aを用いることによって、原子発振器13とモータ17とを近接配置することが可能になる。従って、原子発振器13を電子時計のケース21内に配置する際のレイアウト制約が小さくなり、時計の薄型化、小型化が可能になる。さらに原子発振器ケース13Aは、セラミック、樹脂などをコーティングすることにより断熱構造としてもよい。
また、ケース21の原子発振器周辺にセラミックコーティング、樹脂コーティングなどを施すことで断熱構造としても良い。
さらに、ケース21の中央部分には、断熱材で形成され、熱的分離手段として機能する中枠22が収納されている。
この中枠22内には、電源としての電池23と、原子発振器13、時計モジュール12を構成する分周回路15および時計駆動回路16として機能する時計用IC24と、モータ17と、輪列18と、が収納されている。
この時計モジュール12において、後述するモータ17のロータ17Aは、5番車51に噛み合っており、この5番車51のカナ51Aには、4番車52が噛み合っている。
この4番車52の回転軸には、指針部19を構成する秒針が取り付けられており、4番車52の回転に伴って秒針が駆動されることとなる。
支持部13A1としては、左右方向に形成されたものに限定せずに、1つ以上の支持部で時計モジュール12に位置決め固定されればよい。さらには、ねじSCを用いずに周知の位置決め固定手段で位置決め固定されたものであってもよい。
図2は、第1実施形態の時計の部品実装状態の説明図である。図3は、第1実施形態の原子発振器の固定状態の説明図である。
時計10は、ケース21を備えている。このケース21は、金属(チタン、ステンレス、アルミなど)あるいは樹脂で形成されている。
ケース21の周縁部寄りに収納される原子発振器13の周囲の全部または一部は熱的分離手段として機能する断熱材50で構成されており、用いる断熱材としては、アクリル、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂である。さらにケース21の原子発振器周辺にセラミックコーティング、樹脂コーティングなどを施すことで断熱構造としても良い。
また、ケース21の中央部分には、断熱材で形成され、熱的分離手段として機能する中枠22が収納されている。
このケース21には、断熱材で形成された中枠22Aが収納され、この中枠22A内には、電源としての電池23と、原子発振器13、時計モジュール12を構成する分周回路15および時計駆動回路16として機能する時計用IC24と、モータ17と、輪列18と、が収納されている。
この場合において、原子発振器13は、断熱材で構成された中枠22の内周側に配置されている。原子発振器13を中枠22の内周側に配置することによって、ケース21の外部に温度変化が生じた場合に、その温度変化を緩和させることが可能になり、原子発振器13の温度変化による特性劣化を低減させることが可能になる
中枠22を構成する断熱材の材料としては、アクリル、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂、セラミック、ソーダガラス、鉛ガラス、などが挙げられる。
また、本第1実施形態においては、時計モジュール12は、コの字形状をなしており、原子発振器13を収容した原子発振器ケース13Aは、動作モジュールの窪んだ部分に配置されている。
そして、原子発振器ケース13Aの一端からは、図2中、左右方向に支持部13A1が延びており、図3に示すように、ねじSCが地板BPにねじ込まれることにより、押さえ板FPおよび地板BPに挟持されて、時計モジュール12の配線が形成された基板12A1および原子発振器13の配線が形成された回路基板13Bが電気的に接続されている。
この場合において、原子発振器ケース13Aは、アクリル、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂性の断熱材で形成されており、原子発振器13を時計モジュール12と空間的かつ熱的に分離している。
すなわち、原子発振器13と時計モジュール12とは、以下のような理由から、熱的に分離されている必要がある。
(1)時計モジュールを構成する構造材、歯車などの材料の変形・変質防止
(2)歯車などに塗布された潤滑油の変質防止
(3)電池の劣化防止
(4)回路の変形・変質防止
この場合に、原子発振器13と時計モジュール12とを結ぶ素材の熱伝導率をλ、断面積をA、両者間の距離をxとすると、両者の間の熱抵抗Rは、次式により表される。
R=x/(λ・A)
したがって、原子発振器13と時計モジュール12と熱的に分離するためには熱抵抗Rを大きくすれば良いので、両者を結ぶ場合には、距離xを大きくし、熱伝導率λが小さく、断面積Aを小さくするのが好ましい。
しかしながら、原子発振器13と時計モジュール12との間で信号のやり取りを行うために設けられる信号線は、微小な信号伝送を行う必要上、すなわち、不要なノイズなどを拾わないように、距離xはあまり大きくすることはできない。
そこで、本実施形態では、原子発振器13を収容した原子発振器ケース13Aは、動作モジュールの窪んだ部分に配置して空間的に分離することにより、実効的な熱伝導率λを小さくし、熱抵抗Rを大きくするようにしている。
図4は、原子発振器および第1実施形態の断熱部の説明図である。
原子発振器13を構成する原子発振器ユニット31は、大別すると、アルカリ金属(セシウム)が封入されたセル41と、セル41に対し励起用のレーザ光を出射するレーザダイオード42と、セル41を加熱するヒータ43と、セル41から出射された光を受光するフォトダイオード44と、レーザダイオード42の温度を測定するレーザ温度センサ45と、セル41の温度を測定するセル温度センサ46と、を備えている。
原子発振器13は、原子発振器ユニット31としてセシウム原子発振器が用いられており、この原子発振器ユニット31は、後述する制御回路部47の制御下で局部発振器48が生成した発振信号の周波数が所定周波数(=9.2GHz)であるか否かを所定の物理現象を利用して検証する。
制御回路部33は、レーザ温度センサ45の測定したレーザダイオードの温度に基づいてレーザダイオード42の出力制御を行い、セル温度センサ46の測定したセル41の温度にも基づいてヒータ43の制御を行い、フォトダイオード44の出力信号を処理する制御回路部47と、 制御回路部47を介して出力されるフォトダイオード44の出力信号の周波数を所定周波数までダウンコンバートして出力する局部発振器48と、局部発振器48の出力信号を分周して、第2発振信号SX2として出力する分周回路49と、を備えている。
ここで、制御回路部33は、セル41に対して、セシウム原子の励起に伴う励起状態のエネルギー準位と、基底状態のエネルギー準位とのエネルギー差に相当する周波数を参照するとともに、ヒータ43を制御しセル41を所定温度に維持している。より詳細には、レーザダイオード42は、その出力の上側サイドバンドと下側サイドバンドの周波数差がセシウム原子の固有振動数に一致するように変調されており、セル41内の透過レーザ光量は上側サイドバンドと下側サイドバンドの周波数差がセシウム原子の固有周波数と一致したときに最も大きくなるので、フォトダイオード44の出力が最大となるようにレーザダイオードの変調周波数を調整することにより、変調周波数がセシウム原子の固有周波数を基準として安定化される。その結果、第2発振信号SX2もセシウム原子の固有周波数を基準として安定化されることとなる。
この場合において、原子発振器13全体(図4中、断熱部A0で示す)が断熱された構成を採っている。ここで、断熱部A0は、断熱材で構成されている。
この構成によれば、温度特性のある局部発振器48とレーザダイオード42の動作温度を一定に保つことができるので、基準クロック信号CLK0の出力変動を皆無にできる。
以上の説明では、断熱的な構造についてのみ述べているが、現実的には、耐磁性の観点から、原子発振器13およびその断熱構造の形状および配置も考慮している。
次に実施形態の動作について説明する。
本実施形態においては、腕時計などの小型携帯型時計を前提としているため、消費電力低減の観点から、原子発振器13を間欠駆動(本実施形態では、3時間毎に駆動)している。
図5は、発振動作を中心とした動作フローチャートである。
前回の間欠動作終了後、図示しないカウンタをリセットして計時を開始させ(ステップS1)、当該カウンタのカウント値に基づいて原子発振器13の駆動停止期間(3時間)が経過したか否かを判定する(ステップS2)。
そして、ステップS2の判別において、未だ原子発振器13の駆動停止期間である場合には(ステップS2;n)、分周回路15は図示しない、データセット機能付き1/2分周回路に前回設定された補正データ(あるいは初回の場合には、所定の補正データ)に基づいて、第1発振信号SX1の論理緩急を行いつつ、第1発振信号SX1の周波数を分周し、1Hzのクロック信号CLKを時計駆動回路16に出力する。
これにより、時計駆動回路16は、モータ17を駆動する。
この結果、モータ17のロータ17Aは、5番車51を回転駆動し、5番車51のカナ51Aを介して4番車52を駆動する。そして、この4番車52の回転に伴って秒針が駆動されることとなる。
さらに、4番車52のカナ52Aを介して3番車53が駆動され、この3番車53のカナ53Aを介して2番車54が駆動される。そして、この2番車54の回転に伴って分針が駆動されることとなる。
さらにまた、2番車54のカナ54Aに噛み合っている日の裏車55が駆動され、図示しない筒車が駆動されることにより、時針が駆動されることとなる。
以上の結果、現在時刻が表示されることとなる。
一方、ステップS2の判別において、原子発振器13の駆動停止期間が経過した場合には(ステップS2;y)、原子発振器13に電力が供給され、原子発振器ユニット31の動作を開始させる(ステップS3)。
続いて、電力供給開始から原子発振器13の発振周波数が安定するのに十分な時間が経過した後に、周波数・位相比較回路14は、第1発振信号SX1と第2発振信号SX2の周波数差および位相差を測定し(ステップS4)、周波数差および位相差に基づいて補正データを分周回路15に出力する。
分周回路15のデータセット機能付1/2分周回路に出力し、補正データを格納させる。
その後、原子発振器13への電力供給を開始してから上述の処理が完了するに十分な駆動期間(例えば、10秒)が経過すると、原子発振器13への電力供給を再び遮断し、再び、処理をステップS1に移行する(ステップS7)。以下、同様にして、原子発振器13の動作停止中は、データセット機能付1/2分周回路に記憶された補正データ(論理緩急量)に基づいて、1Hzのクロック信号CLKの位相ずれ量が補正されるとともに、3時間経過毎に、原子発振器13の出力する第2発振信号SX2および水晶発振器11の出力する第1発振信号SX1との周波数差および位相差に基づいて、補正データ(論理緩急量)が更新され、クロック信号CLKの位相ずれ量が補正される、という処理が繰り返される。
これと並行して、分周回路15は新たに設定された補正データに基づいて、第1発振信号SX1の論理緩急を行いつつ、第1発振信号SX1の周波数を分周し、1Hzのクロック信号CLKを時計駆動回路16に出力する。
これにより、時計駆動回路16は、モータ17を駆動する。
この結果、モータ17のロータ17Aは、5番車51を回転駆動し、5番車51のカナ51Aを介して4番車52を駆動する。そして、この4番車52の回転に伴って秒針が駆動されることとなる。
さらに、4番車52のカナ52Aを介して3番車53が駆動され、この3番車53のカナ53Aを介して2番車54が駆動される。そして、この2番車54の回転に伴って分針が駆動されることとなる。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、原子発振器13と時計モジュール12とは、熱的に分離されて配置されているので、時計モジュール12を構成する構造材、歯車などの材料の変形や変質防止、歯車などに塗布された潤滑油の変質防止、電池23の劣化防止、回路の変形・変質防止が図れる。このため、これらに起因する時刻表示精度の低下を防止することができるとともに、原子発振器13が生成した超高精度の基準クロック信号(=発振信号SX2に相当)に基づくクロック信号CLKを生成するので、より一層の時刻表示精度の高精度化を図ることが可能となる。したがって、精度が要求される地下鉄等の鉄道駅員や列車運転者が使用する鉄道用腕時計として構成することが可能になる。
さらに原子発振器13を加熱するためのヒータの発熱に伴う電力ロスも低減することができ、ひいては、電力消費を低減することができる。
[2]第2実施形態
図6は、第2実施形態の時計の部品実装状態の説明図である。
時計10は、ケース21を備えている。このケース21は、金属(チタン、ステンレス、アルミなど)あるいは樹脂で形成されている。
ケース21の周縁部寄りに収納される原子発振器13の周囲の全部または一部は、熱的分離手段として機能する断熱材50で構成されており、用いる断熱材としては、アクリル、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂である。さらにケース21の原子発振器周辺にセラミックコーティング、樹脂コーティングなどを施して断熱構造としても良い。
また、ケース21の中央部分には、断熱材で形成され、熱的分離手段として機能する中枠22が収納されている。
原子発振器13は、熱的分離手段(断熱材50、中枠22)とケース21とを利用して固定配置されている。
この中枠22内には、電源としての電池23と、時計モジュール12(動作モジュール)を構成する分周回路15および時計駆動回路16として機能する時計用IC24と、モータ17と、輪列18と、が収納されている。
モータ17のロータ17Aは、5番車51に噛み合っており、この5番車51のカナ51Aには、4番車52が噛み合っている。
この4番車52の回転軸には、指針部19を構成する秒針が取り付けられており、4番車52の回転に伴って秒針が駆動されることとなる。
そして、4番車52のカナ52Aには、3番車53が噛み合っており、3番車53のカナ53Aには、2番車54が噛み合っている。この2番車54の回転軸には、指針部19を構成する分針が取り付けられており、2番車54の回転に伴って分針が駆動されることとなる。また、2番車54のカナ54Aには、日の裏車55が噛み合っている。日の裏車の回転軸には、図示しない筒車が噛み合っており、この筒車が回転することにより、筒車の回転軸に取り付けられた指針部19を構成する時針が駆動されることとなる。
さらに日の裏車55は、日の裏中間車56に噛み合っている。この日の裏中間車56は、時刻修正輪列57を介してリュウズ58につながっている。
ケース21には、中枠22を介して時計モジュール12とは熱的に分離された状態で、原子発振器13が内蔵されている。この原子発振器13は、大別すると、原子発振器ユニット31と、制御回路部33と、を備えており、この制御回路部33と、時計モジュール12とは、フレキシブル基板34を介して電気的に接続されている。
制御回路部33は、制御回路部47と、局部発振器48と、分周回路49と、を備えている。
ここで、原子発振器13と時計モジュール12とは、前述した熱的に分離する理由(1)〜(4)及び熱抵抗Rとの関係を考慮して、本第2実施形態では、熱伝導率λを小さくできるとともに、断面積Aを小さく構成できるフレキシブル基板34を用いることとした。
原子発振器13を中枠22の外周側に配置することによって、既存の時計モジュールを利用した商品展開が可能になる。すなわち、例えば、既存の時計モジュールから回路基板と時計用ICとを変更し、この部品変更された時計モジュールに原子発振器13を接続することによって、既存の時計ムーブメントを利用した商品展開が可能になる。この結果、低コストで商品化することが可能になる。
[3]第3実施形態
図7は、第3実施形態の説明図である。
以上の第2実施形態は、原子発振器13をケース21の一部に配置する構成を採っていたが、ケース21の周縁部に時計のムーブメントM(=時計モジュール12B+電池23など)を取り囲むように原子発振器13(図6中、斜線で示す)を配置するように構成することも可能である。
[4]第4実施形態
図8は、第4実施形態の説明図である。
以上の第1実施形態および第2実施形態は、原子発振器13をケース21の一部に配置するものであったが、本第4実施形態は、原子発振器13を中枠22内に収納する場合の実施形態である。
この場合において、中枠22は、断熱材で形成されており、原子発振器13は断熱材で覆われるようにされている。
断熱材の材料としては、アクリル、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂セラミック、ソーダガラス、鉛ガラス、などが挙げられる。
また、原子発振器13は金属ケースにより覆われている。この金属ケースは、セラミック、樹脂などをコーティングすることにより断熱構造としてもよい。
[5]第5実施形態
図9は、第5実施形態の説明図である。
以上の各実施形態は、原子発振器13を平面視でムーブメントMの周囲のいずれかに配置させるものであったが、本第5実施形態は、原子発振器13をムーブメントMの裏面側に重ねて配置する場合の実施形態である。
原子発振器13は、ムーブメントMの裏面側(指針部19とは反対側)に裏蓋60および断熱材61に囲まれた状態で収納されており、裏蓋60に載置されている。
そしてムーブメントMと原子発振器13とは、コイルばね62により電気的に接続され、信号伝送がなされている。特に、コイルばね62を用いる場合には、基準クロック信号CLK0の出力周波数を変更して商品展開する場合であっても、コイルばね62の線径、巻数、外径のうち、少なくともいずれかを変更するだけで、他の構成部品を変更することなく、最適な信号伝送を容易に形成することが可能となる。
このコイルばね62を用いることにより、ムーブメントMと原子発振器13ととの間の距離xをより大きくとることができる。その結果、熱抵抗R(前述の熱抵抗Rの式を参照)を大きくすることが可能となり、原子発振器13からムーブメントMへの熱の伝導を小さくすることが可能となり、断熱性の向上が図れる。
また、このコイルばね62に代えて、導電性ゴムを用いるように構成することも可能である。
裏蓋60は、金属あるいは金属に断熱コーティングとして、セラミック、樹脂がコーティングされたものが用いられる。この場合に、原子発振器ユニット31を構成するセル41を金属ケースで覆うようにしてもよい。
断熱材61の材料としては、アクリル、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂、セラミック、ソーダガラス、鉛ガラス、などが挙げられる。
[6]第6実施形態
図10は、第6実施形態の説明図である。図10(a)は、第6実施形態の時計の平面図、図10(b)は、第6実施形態の第1の態様の説明図、図10(b)は、第6実施形態の第2の態様の説明図である。
以上の第5実施形態は、原子発振器13をムーブメントMの裏面側に重ねて配置するものであったが、本第6実施形態は、原子発振器13を文字板に配置する場合の実施形態である。
原子発振器13は、断熱手段である断熱材80に覆われているとともに、文字板65の下面に配置した断熱手段である第2の断熱材81の上に配置され、内部のムーブメントMから熱的に分離されている。この場合において、原子発振器13および断熱材80は、図10(b)に示すように、分針Hmの回転軌跡を含む平面よりも文字板65側に配置され、かつ、時針Hhの先端の回転軌跡EHよりも外側に配置されている。さらに、原子発振器13および断熱材80は、文字板65に設けられた孔に下方より挿入され、その上面が文字板65から上方に突設されている。
ここで、文字板65の構成としては、基材のみで文字板を構成してもよいし、基材の上面、下面、両面のいずれにセラミック、樹脂がコーティングされたものを用いてもよい。
以上の説明は、原子発振器13および断熱材80が、文字板65に設けられた孔に下方より挿入され、その上面が文字板65から上方に突設されている場合のものであったが、図10(c)に示すように、文字板65に透明セラミック、ソーダガラス、鉛ガラスのように透光性の材料を設けた視認窓65Wを形成し、その下方に視認窓65Wを介して原子発振器13(および断熱材80)を視認可能に配置するようにしてもよい。あるいは、前記視認窓65Wは設けず、断熱材80の上面を文字板65の視認側表面と同じ高さで構成してもよい。さらには、ムーブメントMを文字板65と第2の断熱材81との間に配置する構成としてもよい。
上述したように、本第6実施形態によれば、原子発振器13を文字板65上に配置、あるいは、文字板65を介して視認可能な位置に配置することによって、原子発振器13を搭載した時計であることを時計の外観から容易に認識できるとともに、デザインバリエーションに幅を持たせた商品展開が可能となる。
[7]第7実施形態
図11は、第7実施形態の説明図である。
以上の各実施形態は、原子発振器13を22ケース21内に配置するものであったが、本第7実施形態は、時計バンド内に収納する場合の実施形態である。
原子発振器13は、時計バンド67内に収納されている。
この場合において、時計バンド67が断熱材で構成されているか、あるいは、原子発振器13が断熱材で覆われているようにされている。
時計バンド67を断熱材で構成する場合には、アクリル、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂、ゴム、などで構成する。
時計バンド67を金属で構成する場合には、セラミック、樹脂などのコーティングにより原子発振器13の周囲を断熱構造とするようにしてもよい。
この場合においては、原子発振器13が時計モジュールを含むムーブメントMとの距離が離れているため、信号線が長くなり、ノイズなどを拾いやすくなるため、原子発振器13内に信号増幅用のアンプを備えるのが望ましい。
原子発振器13を時計バンド67内に配置することによって、原子発振器13を搭載した時計の薄型化、小型化が容易に実現できる。さらには、前述と同様に既存の時計ムーブメントを利用した商品化展開が容易になる。
[8]第8実施形態
図12は、第8実施形態の説明図である。
以上の各実施形態は、腕時計を例として説明したが、本第8実施形態は、置き時計として構成した場合の実施形態である。
図12において、図1、図2および図4と同様の部分には同一の符号を付すものとする。
時計(電子時計)70は、携帯型置き時計として構成されており、大別すると、土台71と、土台71に立設された支柱72を介して上部に配置された時計モジュール12Cおよび指針部19と、土台71部分に収納され、交流電力が供給された状態では、交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータユニット73と、AC/DCコンバータユニット73から供給された直流電力を蓄えるバッテリ74と、土台71に載置された原子発振器13と、を備えている。
この場合において、原子発振器13は断熱材75により覆われている。
また、原子発振器13と時計モジュール12Cとの距離が離れているため、信号線が長くなり、ノイズなどを拾いやすくなるため、原子発振器13内には信号増幅用のアンプを備えている。
時計70の動作については、上記各実施形態と同様であるためのその詳細な説明は省略する。
以上の説明のように、上記第2〜8実施形態によっても、原子発振器13と時計モジュール(12、12B、12C)とは、熱的に分離されて配置されているので、時計モジュール(12、12B、12C)を構成する構造材、歯車などの材料の変形や変質防止、歯車などに塗布された潤滑油の変質防止、電池23の劣化防止、回路の変形・変質防止が図れるため、これらに起因する時刻表示精度の低下を防止することができる。
さらに発熱に伴う電力ロスも低減することができ、ひいては、電力消費を低減することができる。
[9]実施形態の変形例
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形が可能である。
[9.1]第1変形例
図13は、第1変形例の説明図である。
以上の説明においては、原子発振器13全体(図4中、断熱部A0で示す)が断熱された構成を採っていたが、原子発振器13のうち、セル41、ヒータ43、セル温度センサ46、レーザダイオード42、フォトダイオード44およびレーザ温度センサ45を断熱する構成としてもよい。すなわち、原子発振器ユニット31(図12中、断熱部A1で示す)を断熱する構成としてもよい。ここで、断熱部A1は、断熱材で構成されている。
上記構成によれば、温度特性のあるレーザダイオード42の動作温度を一定に保つことができるので、基準クロック信号CLK0の出力変動を皆無にできる。
[9.2]第2変形例
図14は、第2変形例の説明図である。
上記第1変形例の説明においては、原子発振器13のうち、セル41、ヒータ43、セル温度センサ46、レーザダイオード42、フォトダイオード44およびレーザ温度センサ45について断熱する構成を採っていたが、原子発振器13のうち、セル41、ヒータ43およびセル温度センサ46を断熱する構成(図13中、断熱部A2で示す)としてもよい。ここで、断熱部A2は、断熱材で構成されている。
上記構成によれば、もっとも温度変化の影響を受けやすいセル41の動作温度を一定に保つことができるので、基準クロック信号CLK0の出力変動を皆無にできる。
[9.3]第3変形例
以上の説明では、水晶発振器11の出力する第1発振信号SX1と原子発振器13の出力する第2発振信号SX2との周波数・位相比較を行う場合を例示したが、第1発振信号SX1と第2発振信号SX2の周波数が一致している場合であれば、位相のみを比較するように構成することも可能である。
また、第1発振信号SX1と第2発振信号SX2との周波数比較を行い、原子発振器13の出力する第2発振信号SX2の周波数を基準に水晶発振器11の出力する第1発振信号SX1の発振周波数を補正してもよい。
[9.4]第4変形例
以上の説明では、基準クロック信号CLKの補正方式として、論理緩急方式を採用していたが、論理緩急方式と水晶発振器の容量可変方式とを併用するように構成してもよい。この場合、論理緩急方式と容量可変方式とを併用することで、基準クロック信号CLKの調整範囲を広げることができる。なお、水晶発振回路内に容量可変用のコンデンサを設ける場合に限らず、水晶発振回路の外に、容量可変用のコンデンサを設けるようにしてもよい。
[9.5]第5変形例
以上の説明では、原子発振器13の駆動停止期間を3時間に設定し、駆動期間を10秒に設定する場合を例示したが、これに限らず、任意の時間で構わない。
また、間欠駆動周期を等間隔にせずに、例えば、駆動停止期間を昼間時間帯は短くし(例えば2時間)、夜間時間帯は長くする(例えば4時間)等、間欠駆動周期を不等間隔にしてもよい。
[9.6]第6変形例
以上の説明では、原子発振器ユニット31として、セシウム原子発振器を用いていたが、それ以外の原子発振器(例えばルビジウム原子発振器)を使用してもよい。また、水晶発振器11は、年差時計又は月差時計等で使用される発振器等の任意の水晶発振器でよい。
[9.7]第7変形例
以上においては、電池23として、リチウム電池や銀電池等のコイン型の一次電池が適用されるものとして説明したが、ソーラパネルまたは重力等により回転運動する回転錐の運動エネルギーを発電機のロータに伝達して運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置等の発電手段を配置し、電池23として、二次電池を用いるようにしてもよい。
[9.8]第8変形例
以上の説明では、腕時計あるいは置き時計の場合について説明したが、針以外の表示手段を用いて時刻表示を行うデジタル時計、カレンダ機構を具備する時計、タイムコードが重畳された電波を受信してタイムコードに基づき時刻を補正する電波時計、懐中時計、置き時計及び掛け時計等の時計全般に広く適用が可能である。若しくは、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型計測器、携帯型GPS(Global Positioning System)装置等の携帯可能な電子機器、又は、標準発振器、ノート型パーソナルコンピュータ等の商用電源以外で駆動可能な電子機器に広く適用が可能である。若しくは、商用電源で駆動可能な電子機器にも広く適用することが可能である。
特に、電波時計に適用した場合、電波を受信できない状況、例えば、電波が届かない場所(ビルの中、地下、水中、ノイズ源の近く)であったり、電波のない場所(標準時報局のない場所、宇宙等)であったり、アンテナの向きが不適切、電波の定期点検中、電波周波数やタイムコードが異なっていたり、気象上の電界強度低下等の状況が生じている場合でも、十分に正確な時刻を表示することが可能になり、様々な状況下でも高精度な電波時計を提供することが可能になる。また、携帯電話機等のデータ通信機器に適用した場合には、発振部40からのクロック信号を通信ビットレート決定用基準信号として使用することで、高信頼でかつ高速な通信を行うことができる。
実施形態の時計の概要構成を示すブロック図である。 第1実施形態の説明図である。 第1実施形態の固定状態の説明図である。 原子発振器および第1実施形態の断熱部の説明図である。 発振動作を中心とした動作フローチャートである。 第2実施形態の時計の部品実装状態の説明図である。 第3実施形態の説明図である。 第4実施形態の説明図である。 第5実施形態の説明図である。 第6実施形態の説明図である。 第7実施形態の説明図である。 第8実施形態の説明図である。 第1変形例の説明図である。 第2変形例の説明図である。
符号の説明
10…時計(電子時計)、11…水晶発振器、12…時計モジュール(動作モジュール)、13…原子発振器、14…周波数・位相比較回路、15…分周回路、16…時計駆動回路、17…モータ、18…輪列、19…指針部、31…原子発振器ユニット、41…セル、42…レーザダイオード、43…ヒータ、44…フォトダイオード、46…セル温度センサ、47…制御回路、48…局部発振器、49…分周回路、SX1…第1発振信号、SX2…第2発振信号。

Claims (13)

  1. 第1発振信号を生成し出力する水晶発振器と、
    前記第1発振信号よりも高精度の第2発振信号を生成し出力する原子発振器と、
    前記第1発振信号および前記第2発振信号に基づいて動作する動作モジュールと、
    前記原子発振器と、前記水晶発振器および前記動作モジュールとを、熱的に分離する熱的分離手段と、を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器において、
    前記水晶発振器と前記動作モジュールとは一体的に配置されていることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1記載の電子機器において、
    前記原子発振器は、前記動作モジュールと一体的に配置されていることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1ないし請求項3記載の電子機器において、
    前記熱的分離手段は、空気層あるいは断熱材のうち少なくともいずれかを含むことを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子機器において、
    前記動作モジュールを収納するモジュール収納部を有するケースを備え、
    前記原子発振器は、前記ケースのモジュール収納部の周囲に配置されることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5記載の電子機器において、
    前記動作モジュールを支持する断熱材で形成された中枠を有し、
    前記モジュール収納部は、前記中枠に支持された前記動作モジュールを収納することを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子機器において、
    前記原子発振器と前記動作モジュールとは、3次元空間的に分離されて配置されていることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項7記載の電子機器において、
    前記動作モジュールおよび前記原子発振器の所定平面に対する正射影が重ならないように前記動作モジュールおよび前記原子発振器が配置されていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1ないし請求8のいずれかに記載の電子機器において、
    前記電子機器は、計時装置を構成しており、
    前記動作モジュールは、時計駆動回路を含んでいることを特徴とする電子機器。
  10. 請求項9記載の電子機器において、
    当該電子機器は、腕時計として構成されており、
    前記原子発振器は、前記腕時計のケースを構成する裏蓋に支持されていることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項9記載の電子機器において、
    当該電子機器は、腕時計として構成されており、
    前記腕時計を人体に装着するための時計バンドを備え、
    前記原子発振器は、前記時計バンドに支持されていることを特徴とする電子機器。
  12. 請求項9記載の電子機器において、
    時刻表示用の文字板を備え、
    前記原子発振器は、前記文字板に支持されていることを特徴とする電子機器。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の電子機器において、
    前記原子発振器は、原子を封入したセルと、
    前記セルを加熱するヒータと、
    前記セルに対して、前記原子の励起に伴う励起状態のエネルギー準位と、基底状態のエネルギー準位とのエネルギー差に相当する周波数を参照するとともに、前記ヒータを制御し前記セルを所定温度に維持する制御装置と、
    を備えていることを特徴とする電子機器。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014157987A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Seiko Epson Corp 量子干渉装置、原子発振器および移動体
JP2018146393A (ja) * 2017-03-06 2018-09-20 セイコーエプソン株式会社 電子機器

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