JP2007048670A - 両面発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 両面発光装置において裏写りを軽減すること。
【解決手段】 側部に光源が配置された導光板の表裏面に、光学シートと出光領域を規定する出光窓が形成された遮光シートとがそれぞれ積層され、前記出光窓が大型の出光窓と該大型の出光窓と重なる位置に形成された小型の出光窓とからなる両面発光装置において、前記小型の出光窓が形成された前記遮光シートの、前記導光板側の面の色をグレーとしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 側部に光源が配置された導光板の表裏面に、光学シートと出光領域を規定する出光窓が形成された遮光シートとがそれぞれ積層され、前記出光窓が大型の出光窓と該大型の出光窓と重なる位置に形成された小型の出光窓とからなる両面発光装置において、前記小型の出光窓が形成された前記遮光シートの、前記導光板側の面の色をグレーとしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、携帯型電話機等における液晶表示パネル等を発光させる発光装置に関するものである。
折り畳み式の携帯型電話機においては、これを開いた状態でメインの表示画面が現れるが、閉じた状態でもユーザに情報を提供すべく、メインの液晶表示パネルの背面側にサブの液晶表示パネルを設けたものが普及している。そして、これらのバックライトとしては、メイン、サブの各液晶表示パネル毎に面発光装置を配設したものや、両者共通のバックライトとして両面発光装置を配設したものも提案されている(特許文献1乃至3)。両面発光装置を採用したものは、低コスト化、薄型化を図れるという利点がある。
しかし、両面発光装置ではメイン側の発光領域とサブ側の発光領域とが互いに重なり合うことで、メイン側から見た場合にサブ側の発光領域が浮かび上がってしまう場合がある(裏写り)。
従って、本発明の目的は、両面発光装置において裏写りを軽減することにある。
本発明によれば、側部に光源が配置された導光板の表裏面に、光学シートと出光領域を規定する出光窓が形成された遮光シートとがそれぞれ積層され、前記出光窓が大型の出光窓と該大型の出光窓と重なる位置に形成された小型の出光窓とからなる両面発光装置において、前記小型の出光窓が形成された前記遮光シートの、前記導光板側の面の色をグレーとしたことを特徴とする両面発光装置が提供される。
本発明の両面発光装置によれば、前記小型の出光窓が形成された前記遮光シートの、前記導光板側の面の色をグレーとしたので、当該遮光シートで反射して前記大型の出光窓から出光する光が抑制される。従って、裏写りが軽減する。また、当該遮光シートでの反射を完全に規制するものではないので、前記大型の出光窓から出光する光の輝度が著しく損なわれることもない。
本発明においては、前記小型の出光窓が形成された前記遮光シートが、黒色のシートと、該黒色のシートに対して前記導光板側に積層された乳白色の半透明シートと、を積層してなる構成を採用することができる。この構成によれば、前記黒色のシートと前記乳白色の半透明シートとを積層することで、前記乳白色の半透明シート側の面の色をグレーにすることができる。そして、透明度の異なる前記乳白色の半透明シートを複数種類用意しておくことで、グレーの濃度が異なる前記遮光シートを簡易に得られる。
また、本発明においては、前記グレーの濃度が、前記小型の出光窓から出光される光の輝度に応じて設定される構成を採用できる。この構成によれば、裏写りの軽減の最適化を図ることができる。
また、本発明においては、前記光源と前記導光板との境界に跨る領域において積層される反射シートを備え、該反射シートは前記大型の出光窓と重ならないように配設される構成を採用できる。この構成によれば、前記遮光シートをグレーとしたことにより、全体として若干低下する輝度を前記光源を変えることなく向上できる。
また、本発明においては、前記光学シートがプリズムシートであり、当該プリズムシートのプリズム山面が前記導光板側であることが望ましい。
以上述べた通り、本発明によれば、両面発光装置において裏写りを軽減することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る両面発光装置Aの分解斜視図、図2(a)は両面発光装置Aの各構成の積層後の斜視図である。面発光装置Aは、これから説明する各構成が図2(a)に示すように積層されて不図示のフレーム内に収容され、その表裏面にそれぞれ配設される液晶表示パネルを照明する。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る両面発光装置Aの分解斜視図、図2(a)は両面発光装置Aの各構成の積層後の斜視図である。面発光装置Aは、これから説明する各構成が図2(a)に示すように積層されて不図示のフレーム内に収容され、その表裏面にそれぞれ配設される液晶表示パネルを照明する。
面発光装置Aは導光板1を備える。導光板1は方形で透明の部材からなり、例えば、アクリル樹脂等により形成される。導光板1の側部には導光板1内へ光を入射させる光源2が配設されている。本実施形態の場合、光源2としてLED等の点状光源を例示するが、冷陰極線管等の線状光源でもよい。光源2からの光は導光板1の側面から導光板1内に入射して導光板1内を伝播し、その一部が表面1a、裏面1bからそれぞれ出光することになる。
導光板1の表面1a側、裏面1b側にはそれぞれ光学シート11、21が積層されている。光学シート11、21は、例えば、プリズムシート、拡散シートであり、本実施形態では表裏各1枚ずつ図示しているが、複数種類の光学シートを採用することができる。なお、本書においてシートにはフィルム、板の双方が含まれる。導光板1の表面1a側、裏面b側のいずれか一方には、図1において破線で示す半透過反射シート3を積層することができる。半透過反射シート3は表面1a側又は裏面1b側のいずれかの輝度を向上させるために任意に積層され、表面1a側に積層すると裏面1b側の輝度が向上し表面1a側の輝度は低下する。逆に、裏面1b側に積層すると表面1a側の輝度が向上し、裏面1b側の輝度が低下する。なお、本実施形態では半透過反射シート3を設けない場合について説明するが、設けた場合も同様である。また、光学シート11、21としてプリズムシートを用いる場合には、そのプリズム山面が導光板1側であることが望ましい。
導光板1の表面1a側、裏面b側の最外層にはまた、それぞれ両面発光装置Aの出光領域を規定する出光窓12a、22aを有する遮光シート12、22が積層されている。出光窓12aはメイン側の液晶表示パネルに応じた大きさに設定され、大型の出光窓を構成している。出光窓22aはサブ側の液晶表示パネルに応じた大きさに設定され、小型の出光窓を構成している。
図2(a)に示すように、出光窓22aは出光窓12aと平面視で重なる位置に形成されている。このため、メイン側から両面発光装置Aを見た場合、サブ側の発光領域(出光窓22a)が浮かび上がってしまう(暗くなる)、裏写りが生じる場合がある。このため、本実施形態では遮光シート22の導光板1側の面(以下、内面という。)の色をグレーとすることで裏写りを軽減する。以下、その原理を説明する。
図2(b)は両面発光装置Aの断面図である。同図において各シートは説明の便宜上、空隙を置いて積層されているが、実際には密に積層される。さて、光源2からの光は導光板1内を伝播して表面1aと裏面1bとからそれぞれ出光する。ここで、出光窓22aは出光窓12aよりも小さく、かつ、重なっているため、裏面1bから出光した光の一部は遮光シート22の内面で反射し(矢印a)、再び導光板1を通過して表面1aから出光する。しかし、出光窓22aの領域ではこのような反射が生じないため、メイン側から両面発光装置Aを見た場合、サブ側の発光領域(出光窓22a)が暗くなる、裏写りが生じる。
この裏写りは、メイン側の輝度を向上させた場合、例えば、遮光シート22の内面の反射率を高く設定した場合に顕著に表れる。遮光シート22の内面を黒色にすると反射光がほとんどなくなるため、裏写りがほとんど解消されるが、場合によっては反転した裏写り状態(メイン側から両面発光装置Aを見た場合、サブ側の発光領域(出光窓22a)が明るくなる。)が生じる。また、メイン側の輝度が著しく低下する。そこで、本実施形態では遮光シート22の内面をグレーとすることで、遮光シート22の内面の光の反射率を低下させ、ある程度の反射光を生じさせてメイン側の輝度をある程度確保しながら、裏写りを軽減することができる。
こうして本実施形態では、小型の出光窓22aが形成された遮光シート22の内面の面の色をグレーとしたので、遮光シート22で反射して大型の出光窓12aから出光する光が抑制される。従って、裏写りが軽減する。また、遮光シート22の内面での反射を完全に規制するものではないので、大型の出光窓12aから出光する光の輝度が著しく損なわれることもない。
遮光シート22の内面のグレーの濃度は、サブ側の輝度に応じて設定されることが望ましい。更に望ましくは、サブ側の輝度とメイン側の輝度との輝度比に応じて設定する。サブ側の輝度がメイン側と略同等の場合は、濃度をより濃く(より黒に近く)して反射率を相対的に低くする。メイン側とサブ側の輝度比で両者がほぼ同等の場合は裏写りが顕著に現れ易いので、メイン側の輝度よりも裏写り防止を優先する。
サブ側の輝度がメイン側に比して低い場合はグレーの濃度をより薄く(より白に近く)して反射率を相対的に高くする。メイン側とサブ側の輝度比でサブ側が低い場合(メイン側、サブ側の輝度比でメイン側の方が輝度が高い場合)は、裏写りが顕著には現れないので、裏写り防止よりもメイン側の輝度を優先する。
サブ側の輝度がメイン側よりも高くなる場合は、グレーの濃度をより薄く(より白に近く)して反射率を相対的に高くしていく。メイン側とサブ側の輝度比でサブ側がメイン側よりも高い場合は、裏写りが顕著には現れないようになる。尤も実用上サブ側がメイン側よりも格段に明るく設定することはほとんどない。
まとめると、サブ側の輝度をメイン側よりも高くする場合は、その度合いに応じてグレーの濃度を相対的に薄くし、また、サブ側の輝度をメイン側よりも低くする場合も、その度合いに応じてグレーの濃度を相対的に薄くし、サブ側とメイン側とで輝度が近づくにつれてグレーの濃度を相対的に濃くすることが望ましいのである。
遮光シート22は例えばPETフィルムからなる。その内面の色をグレーとする方法としては、グレー色のPETフィルムを用いることが望ましいが、濃度の異なるものが市場において少ないことや、グレー単色であるとある程度光が透過するため、遮光性が劣る場合もある。そこで、遮光シート22を、図2(c)に示すように黒色のシート222と、黒色のシート222に対して導光板1側に積層された乳白色の半透明シート221と、を積層して構成することが望ましい。シート221及び222としては、いずれも例えばPETフィルムが挙げられる。そして、透明度の異なる半透明シート221を複数種類用意しておくことで、グレーの濃度が異なる遮光シート22を簡易に得られる。半透明シート221の透明度は、例えば、シートの厚さや、透明のシート基材に混入される乳白色の顔料の量によって設定でき、市場にも多様な透明度のものが出回っているので、これを黒色のシート222と積層することで任意の濃度のグレー色を得られる。
<第2実施形態>
図3(a)は本発明の他の実施形態に係る両面発光装置A’の分解斜視図、図3(b)は両面発光装置A’の断面図である。図3(b)は上述した図2(b)と同様に、各シートは説明の便宜上、空隙を置いて積層されているが、実際には密に積層される。また、各図において上述した両面発光装置Aと同じ構成については同じ符号を付しており、説明を省略する。以下、異なる構成についてのみ説明する。
図3(a)は本発明の他の実施形態に係る両面発光装置A’の分解斜視図、図3(b)は両面発光装置A’の断面図である。図3(b)は上述した図2(b)と同様に、各シートは説明の便宜上、空隙を置いて積層されているが、実際には密に積層される。また、各図において上述した両面発光装置Aと同じ構成については同じ符号を付しており、説明を省略する。以下、異なる構成についてのみ説明する。
両面発光装置A’は、光源2と導光板1との境界(図3(b)において線L2にて示す)に跨る領域において積層される反射シート31、32とを備える。本実施形態では、メイン側に反射シート31を、サブ側に反射シート32を、それぞれ積層しているが、メイン側、サブ側の少なくともいずれか一方に積層されれば効果がある。反射シート32は、例えば、白色のPETフィルム、或いは、反射面となる導光板1側の面に銀が蒸着されたフィルム等からなり、反射面の反射率がより高いものが望ましい。
さて、遮光シート22の内面をグレーとしたことにより、例えば、これを白色とした場合と比べると、当該内面の反射率が劣るため、当該内面で反射してメイン側へ出光する光は少なくなり、メイン側の輝度が若干低下する。本実施形態では、反射シート31、32を設けたことにより、光源2から上下に出光する光が反射シート31、32で反射されて、図3(b)において矢印で示すように導光板1に入射され易くなり、全体としての輝度を向上できる。従って、遮光シート22の内面をグレーとしたことにより若干低下する輝度を、光源2として特に高出力の光源に変えることなく向上できる。
また、反射シート31及び32は大型の出光窓12aと重ならないように配設されている。図3(b)において線L1は出光窓12aの光源2側の端縁の位置を示しており、反射シート31及び32の光源2と反対側の端縁はこの線L1よりも光源2側に設定される。こうすることで、メイン側から両面発光装置A’を見た場合、反射シート31及び32の端縁が浮かび上がったり、影となったりしないようにすることができる。
A、A’ 両面発光装置
1 導光板
2 光源
11、21 光学シート
12、22 遮光シート
31、32 反射シート
1 導光板
2 光源
11、21 光学シート
12、22 遮光シート
31、32 反射シート
Claims (5)
- 側部に光源が配置された導光板の表裏面に、光学シートと出光領域を規定する出光窓が形成された遮光シートとがそれぞれ積層され、前記出光窓が大型の出光窓と該大型の出光窓と重なる位置に形成された小型の出光窓とからなる両面発光装置において、
前記小型の出光窓が形成された前記遮光シートの、前記導光板側の面の色をグレーとしたことを特徴とする両面発光装置。 - 前記小型の出光窓が形成された前記遮光シートが、
黒色のシートと、該黒色のシートに対して前記導光板側に積層された乳白色の半透明シートと、を積層してなることを特徴とする請求項1に記載の両面発光装置。 - 前記グレーの濃度が、前記小型の出光窓から出光される光の輝度に応じて設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の両面発光装置。
- 前記光源と前記導光板との境界に跨る領域において積層される反射シートを備え、該反射シートは前記大型の出光窓と重ならないように配設されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の両面発光装置。
- 前記光学シートがプリズムシートであり、当該プリズムシートのプリズム山面が前記導光板側であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の両面発光装置。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100726 |