JP2007046581A - ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】流体の漏れに対して早急に対処可能な破砕ポンプを提供する。
【解決手段】破砕ポンプでは、シール空間300Bに設けられる第一オイルシール341および第二オイルシール342と、シール空間300Bに挿通可能な予備オイルシール353と、予備オイルシール353をシール空間300Bに挿通させるリテーナ350と、リテーナ350をシール空間300B側に移動させるナット352Bを備えている。これにより、第一および第二オイルシール341,342が破損した場合でも、ナット352Bを締め付けてリテーナ350をシール空間300B側に移動させて、予備オイルシール353をシール空間300Bに挿入させることができ、早急に漏れを阻止することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遠心型または軸流型のポンプに関する。
従来、流体中の被移送流体を細かく均一に破砕する遠心型の破砕ポンプが知られている(例えば特許文献1)。
この特許文献1に記載の破砕ポンプは、吐出口が形成されたケーシング本体を備えている。このケーシング本体には、中心を貫通して回転軸が設けられ、この回転軸の中央部はケーシング本体内の軸封部に支持されている。そして、回転軸の先端側である吸込路側には、ケーシング本体の内部で回転して流体を吐出ノズルから圧送する加圧羽根車が設けられ、さらにその先端側には、加圧羽根車と一体に回転して被処理物を破砕処理する破砕羽根車が設けられている。この破砕ポンプでは、被移送流体を破砕羽根車にて破砕して細かく均一にし、加圧羽根車により流体と共に圧送して吐出ノズルから排出させる。
特開平08−135587号公報(第3頁左欄ないし第4頁右欄、図1ないし図5参照)
ところで、特許文献1のような破砕ポンプでは、軸封部に設けられた軸シ―ルによりケーシング本体と回転軸とをシールしているが、回転軸を長時間回転させたりすることにより、軸封部のシールが劣化してシール効率が低下してしまう場合がある。このような場合、ケーシング本体内部の流体や回転軸と軸封部との間に注入されるグリースなどが軸封部から漏れる虞があり、このような漏れに対して早急に対処可能な漏れ対策の構成が望まれている。特に、破砕ポンプを下水処理などに利用する場合、漏れの発生により悪臭が発生したりする虞があり、早急な漏れ対策が可能な構成が望まれている。
本発明は、流体の漏れに対して早急に対処可能なポンプを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るポンプは、流体を吐出する吐出口を有するケーシングと、前記ケーシングを貫通して駆動力発生装置から伝達される駆動力により回転駆動する主軸と、前記主軸に設けられて、前記流体を前記吐出口に圧送する加圧羽根車と、前記主軸および前記ケーシングの間に設けられたシール空間をシールする少なくとも1つのシール部材と、前記シール空間の外部に配置される予備シール部材と、前記主軸の軸心方向に沿って移動することで、前記予備シール部材を前記シール空間内に挿入可能に設けられたリテーナとを備えていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るポンプは、請求項1に記載のポンプにおいて、前記ケーシングには、前記主軸の軸心方向に伸びるスタッドボルトが設けられ、前記リテーナは、前記スタッドボルトが挿通されるスタッド孔を備えているとともに、前記スタッドボルトに螺合されたナットで前記ケーシングに取り付けられることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前記シール空間に設けられる少なくとも1つのシール部材と、前記シール空間に挿通可能な予備シール部材と、この予備シール部材を前記シール空間に挿入するリテーナと、リテーナを移動させる移動手段とを備えている。これにより、シール部材が破損した場合に、移動手段を操作してリテーナを移動させるだけで予備シール部材が前記シール空間に挿入することができる。従って、シール部材が破損して移送流体の漏れが発生した場合でも早急に漏れを阻止する対処ができ、シール部材の破損による移送流体の漏れの量を減少させることができる。
請求項2の発明によれば、前記リテーナは、前記スタッド孔にスタッドボルトを挿通させてナットを螺合させることで取り付けている。これにより、リテーナの取り付けに複雑な取付構造が不要で、簡単な構成で容易にケーシングに取り付けることができる。また、予備シール部材が破損した場合でもナットを外すだけで容易にリテーナを取り外せるため、予備シール部材の交換も容易に実施でき、メンテナンス性を良好にできる。
以下、本発明における一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る破砕ポンプの軸断面図である。図2は、図1における破砕ポンプのシールボックス近傍を拡大した拡大断面図である。図3は、図2においてリテーナを固定するナットを締め付けた際のシールボックス近傍の拡大断面図である。
〔破砕ポンプの構成〕
図1において、10は破砕ポンプであり、この破砕ポンプ10は、流体中の被移送流体を均一に破砕し、均質な個液混合物として送り出す装置である。このような、破砕ポンプ10は、被移送流体として、例えば廃プラスチックやペットボトル、発泡トレーや生ゴミなどの産廃物、食品、合成樹脂などの原材料、その他あらゆる物質を破砕可能であり、図示しない駆動力発生装置としてのモータと、このモータから伝達される駆動力により回転駆動する主軸100と、主軸100を支持する軸封支え200と、主軸100から伝達される回転駆動力により駆動する遠心ポンプ部300と、主軸100から伝達される回転駆動力により被移送流体を破砕する破砕機構が設けられる破砕取付部400と、被移送流体を吸い込んで破砕取付部400の破砕機構に搬送する吸込部500とを備えている。
主軸100は、一端部に継手部110を備えている。そして、この継手部110は、図示しないモータの駆動軸に接続され、モータの回転駆動力を主軸100に伝達する。また、主軸100は、図1に示すように、軸封支え200、遠心ポンプ部300、破砕取付部400の軸心上に配置されている。
軸封支え200は、破砕ポンプ10を固定する図示しない台座部に固定されており、主軸100を回転可能に支持する。この軸封支え200は、遠心ポンプ部300側に設けられる第一軸封部210と、モータ側に設けられた第二軸封部220とを備えている。
第一軸封部210は、ベアリング部材230Aを介して主軸100を回転可能に保持している。第一軸封部210の遠心ポンプ部300側の端面には、軸封カバー240Aが固定されており、この軸封カバー240Aと主軸100との間には、オイルシール241が設けられている。
第二軸封部220には、軸封支え200の内周面に沿って軸封室形成部材250が固定されている。第二軸封部220は、軸封室形成部材250と主軸100との間に設けられるベアリング部材230Bを介して主軸100を回転可能に支持している。第二軸封部220のモータ側の端面には、軸封カバー240Bが固定されており、この軸封カバー240Bと主軸100との間には、オイルシール242が設けられている。
遠心ポンプ部300は、図1に示すように、吐出ケーシング310と、加圧羽根車320と、シール機構300Aとを備えている。
吐出ケーシング310は、略円筒状に形成されて、座部に例えばボルト締めなどにより固定されているとともに、その略中心軸上に主軸100が挿通されている。この吐出ケーシング310は、破砕取付部400側に設けられる略円筒状のポンプ部310Aと、軸封支え200がボルト止めされる側のシーリング部310Bとを備えている。
ポンプ部310Aは、破砕取付部400が取付可能に設けられている。また、ポンプ部310Aの外周部には、外部とポンプ部310Aの内部とを連通する吐出口311が形成されている。ポンプ部310Aの内部には、加圧羽根車320が主軸100に固定されて回転可能に配置されており、加圧羽根車320の回転により破砕取付部400に設けられる破砕機構から流入された移送流体を含む移送流体が吐出口311から吐出される。
シーリング部310Bの内周側には、シール機構300Aが設けられている。また、シーリング部310Bのモータ側端面には、スタッドボルト313が主軸100の軸心と略平行に立設されている。さらに、シーリング部310Bには、シール機構300Aにグリースを注入する注入孔314が形成され、この注入孔314には、グリース給脂器360に接続されるグリース注入管361が挿通されている。なお、シール機構300Aについての詳細は後述する。
加圧羽根車320には、複数の加圧羽根321が形成されている。そして、加圧羽根車320は、主軸100とともに回転し、破砕機構から導入される移送流体に遠心力を加える。この遠心力により、移送流体はポンプ部310Aの外周側に圧送され、吐出口311から放出される。
破砕取付部400は、図1に示すように、中間ケーシング410と、格子420と、破砕羽根車430とを備えている。
中間ケーシング410は、吐出ケーシング310にボルト締めなどにより、Oリング411を介して固定されている。中間ケーシング410内には、格子420およびシュラウドリング413が固定されている。
格子420は、表裏を貫通する複数のスリット孔421を有している。そして、破砕機構にて破砕された移送流体のうち、スリット孔421を通過可能な大きさの移送流体が格子420を通過して、遠心ポンプ部300に送られる。なお、この格子420のスリット孔421は、被移送流体を破砕するにあたっての破砕粒子の大きさにより適宜変更可能であり、例えば、被移送流体を粉末状に破砕する場合には、粉末粒子の大きさに応じた微小サイズのスリット孔421を有する格子420が用いられる。
シュラウドリング413は、略円筒状部材であり、円筒内周面に複数の図示しない内刃が形成されている。そして、このシュラウドリング413の内側には、破砕羽根車430が配置されている。
破砕羽根車430は、吸込部500側に設けられる押え部材431を介して主軸100の先端にボルト締めされている。この破砕羽根車430には、主軸100の軸心から径方向に向かって放射状に突出する複数の破砕羽根432が形成されている。そして、本実施形態の破砕ポンプ10では、格子420のスリット孔421と、シュラウドリング413の内刃と、破砕羽根車420の破砕羽根423と、後述する切刃部材の切刃522により、移送流体を破砕する破砕機構が構成されている。この破砕機構では、主軸100の回転により破砕羽根車430が回転すると、被移送流体を破砕羽根432とシュラウドリング413の内刃との間に挟んだり、破砕羽根432と切刃522との間に挟んだりして破砕する。
吸込部500は、吸込ケーシング510を有しており、この吸込ケーシング510の破砕取付部400から遠ざかる側の開口には、被移送流体を吸込する吸込開口部511が形成されている。この吸込開口部511には、被移送流体が導入される図示しない導入管が取り付けられ、この導入管から破砕ポンプ10の内部に被移送流体が導入される。また、吸込ケーシング510の破砕取付部400側の一部には、図1に示すように、外周側に突出する切刃挿通部512が形成されている。
切刃挿通部512には、外側から切刃部材520が挿入されて、例えばボルト締めなどにより固定されている。また、この切刃部材520は、外周径寸法が切刃挿通部512の内周径寸法と略同一寸法となる胴部521と、胴部521の先端に設けられて破砕羽根車430に近接する切刃522とを備えている。胴部521と切刃挿通部512との間には、Oリング513が設けられ、吸込ケーシング510の内部が密封されている。
〔シール機構の構成〕
次にシール機構300Aの説明を図1ないし図3に基づいて説明する。
シール機構300Aは、吐出ケーシング310のシーリング部310Bに設けられ、スリーブ330と、シールボックス340と、リテーナ350とを備えている。
スリーブ330は、筒内周の径寸法が主軸100の径寸法と略同寸法に形成され、主軸100が挿通されている。また、スリーブ330の加圧羽根車320側の端面は、加圧羽根車320の当接面に固定されている。また、このスリーブ330および加圧羽根車320の固定位置に適宜シール部材が取り付けられた構成としてもよい。なお、スリーブ330と主軸100とが一体的に構成されてもよい。
シールボックス340は、略筒状に形成され、外周面が吐出ケーシング310のシーリング部310Bの内周面に当接して固定されている。シールボックス340の内周面とスリーブ330の外周面との間には、所定寸法だけ間隔が設けられ、シール空間300Bが形成されている。さらに、シールボックス340には、シーリング部310Bの注入孔314に対応する位置に、この注入孔314とシール空間300Bとを連通させる注入連結孔343が形成されており、グリース給脂器360から給脂されるグリースがシール空間300Bに供給されている。
さらに、シールボックス340の内周面には、それぞれ円環状とされたシール部材としての第一オイルシール341および第二オイルシール342が設けられている。第一オイルシール341は、シールボックス340の加圧羽根車320側に設けられ、第二オイルシール342は、シールボックス340の軸封支え200側に設けられている。これらの第一および第二オイルシール341,342は、スリーブ330の外周面に密着している。ここで、シール空間300Bにはグリースが供給されているので、第一オイルシール341および第二オイルシール342がスリーブ330との密着性を保持した状態で主軸100の回転が可能となる。
リテーナ350も、略円筒状に形成されている。また、リテーナ350には、径方向に突出する固定板352が形成されている。この固定板352には、スタッド孔352Aが形成され、前述した吐出ケーシング310のスタッドボルト313が挿通されている。そして、固定板352の軸封支え200側から、スタッドボルト313にナット352Bが螺合され、リテーナ350が保持されている。
また、リテーナ350の加圧羽根車320側の端面には、予備オイルシール353が設けられている。ここで、予備オイルシール353は、通常時には使用されず、図2に示すように、スリーブ330から離間した位置に設けられている。そして、破砕ポンプ10の使用により第一オイルシール341および/または第二オイルシール342が劣化し、グリースや移送流体の漏れが生じた場合、ナット352Bを調整して、図3に示すように、リテーナ350を加圧羽根車320側に移動させる。これにより、リテーナ350の円筒部分がシール空間300B内部に挿入され、予備オイルシール353が第二オイルシール342と並んでスリーブ330の外周面およびシールボックス340の内周面の間に嵌めこまれる。
〔破砕ポンプの動作〕
次に、上記破砕ポンプ10の動作を説明する。
この破砕ポンプ10のモータに電力が供給されると、モータの駆動力により主軸100が回転する。そして、この主軸100の回転により、加圧羽根車320および破砕羽根車430が回転する。この状態で、導入管から破砕ポンプ10の内部に流体とともに被移送流体が導入されると、被移送流体は吸込部500から破砕機構に送られる。この破砕機構において被移送流体は、破砕羽根車430の破砕羽根432およびシュラウドリング413の内刃、あるいは破砕羽根432および切刃部材520の切刃522に挟まれて破砕される。そして、被移送流体が格子420のスリット孔421を通過可能な大きさの粒子に破砕されると、このスリット孔421から遠心ポンプ部300に送られる。
遠心ポンプ部300では、加圧羽根車320の加圧羽根321の回転により移送流体が加圧される。この加圧による遠心力により移送流体は吐出ケーシング310のポンプ部の内周壁に押し出され、吐出口311から放出される。
上記破砕ポンプ10において、主軸100の回転によりシール機構300Aの第一オイルシール341および第二オイルシール342が劣化し、破損してしまう場合がある。このような場合、ナット352Bを調整してリテーナ350を加圧羽根車320側に移動させ、予備オイルシール353をシール空間300B内に挿入する。そして、予備オイルシール353がシール空間300B内部に挿入されると、この予備オイルシール353がシールボックスの内周面およびスリーブ330の外周面に当接し、シール空間300Bを密閉する。これにより、第一オイルシール341および第二オイルシール342が破損した緊急時においても、グリースや流体の漏れを抑えることが可能となる。
〔実施形態の作用効果〕
上述したように、上記一実施の形態の破砕ポンプ10では、シール空間300Bに設けられる第一オイルシール341および第二オイルシール342と、シール空間300Bに挿通可能な予備オイルシール353と、予備オイルシール353をシール空間300Bに挿通させるリテーナ350と、リテーナ350をシール空間300B側に移動させるナット352Bを備えている。このため、第一オイルシール341および第二オイルシール342が例えば主軸100の回転により劣化して破損した場合でも、ナット352Bを締め付けてリテーナ350を加圧羽根車320側に移動させるだけで、予備オイルシール353をシール空間300Bに挿入できる。従って、第一および第二オイルシール341,342が破損して、シール空間300Bから流体やグリースなどが漏れ出した場合でも、リテーナ350を移動させるだけで早急に漏れを阻止することができる。
また、リテーナ350は、リテーナ350に設けられるスタッド孔352Aにスタッドボルト313を挿通させてナット352Bを螺合させて取り付けられている。このため、リテーナ350を取り付けるために複雑な構成は不要であり、リテーナ350を簡単な構成で容易に吐出ケーシング310に取り付けることができる。また、予備オイルシール353が破損した場合でもナット352Bを外すだけで容易にリテーナ350を取り外せるため、予備オイルシール353の交換やメンテナンスも容易に実施できる。
さらに、ナット352Bおよびスタッドボルト313の螺合状態を調整することでリテーナ350を主軸100の軸方向に沿って移動させているため、リテーナ350を主軸100の軸心方向に往復移動させるための複雑な構成を不要にでき、ナット352Bを締め付けるだけで容易にリテーナ350を吐出ケーシング310側に移動させることができる。従って、第一、第二オイルシール341,342が破損してシール空間300Bから流体やグリースが漏れだした場合でも、ナット352Bを締めるだけの簡単な操作で容易にかつ迅速に予備オイルシール353をシール空間300Bに挿入でき、漏れを早急に抑えることができる。
そして、シール空間300Bから漏れが生じていない状態では、予備オイルシール353は、主軸100に接触しない位置に配置されているため、予備オイルシール353が無駄に劣化するのを防止できる。従って、予備オイルシール353の品質を維持でき、漏れが発生した際に、良好に漏れを阻止できる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、上記実施の形態では、シール機構を破砕ポンプ10に適用する例を示したが、これに限定されない。本発明のシール機構は、回転駆動する主軸とこの主軸が挿通されるケーシングとの間に設けられるものであればよく、例えば、破砕機構が形成されず、流体を所定方向に押し流すポンプなどに設けられていてもよい。この場合、主軸とポンプのケースとの間に本発明のシール機構を適用することで漏れ発生時に早急な対応ができるようになる。
さらに、加圧羽根車320にて流体を径方向に圧送する遠心型のポンプにシール機構300Aを設けた構成を示したが、加圧羽根車により流体を軸方向に圧送する軸流型ポンプにシール機構300Aを取り付ける構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、遠心ポンプ部300で移送流体を吐出口311から排出する例を示したがこれに限らない。例えば移送流体としては、液体粒子物であってもよく、固形粒子物であってもよい。また、粒子の大きさも特に限定されず、これは格子420のスリット孔421の大きさにより決定される。
また、上記実施の形態において、シール空間300Bから漏れが生じた場合にナット352Bの締付状態を変化させてリテーナ350をシール空間300Bに挿入する例を挙げたがこれに限定されない。例えば、リテーナ350はボルト締めにより吐出ケーシング310に取り付けられた構成としてもよい。この場合、吐出ケーシング310の軸封支え200側にボルトが螺合されるボルト孔を形成しておき、リテーナ350の固定板352のスタッド孔352Aからボルトを挿通させてボルト孔に螺合させる。このような構成では、ボルトを締め付けることでリテーナ350をシール空間300B側に移動させることができる。さらに、ナット352Bや上述したボルト以外の移動手段を備える構成としてもよい。
また、シールボックス340が吐出ケーシング310のシーリング部310Bに一体的に設けられている構成としてもよい。さらに、シールボックス340が設けられない構成としてもよい。この場合、第一、第二オイルシール341,342は吐出ケーシング310のシーリング部310Bの内周面に直接設けられ、シーリング部310Bの内周面および主軸100の外周面によりシール空間300Bが形成される。
さらに、シール空間300Bの近傍に漏れを検出する漏れ検出センサなどを設け、ナット352Bに漏れ検出センサから送信される信号に基づいてナット352Bの螺合状態を変化させる締付状態変化手段を設ける構成としてもよい。この構成では、漏れ検出センサにより漏れが発生すると、締付状態変化手段に漏れが検出された旨の検出信号を出力する。そして締付状態変化手段は、検出信号が入力されたことを認識すると、ナット352Bを締め付けてリテーナ350をシール空間300B側に移動させ、予備オイルシール353をシール空間300Bに挿入する。このような構成にすることで、シール空間300Bからの漏れの発生を即座に察知し、より早急に漏れを自動的に阻止できる。
さらには、上記において、漏れ報知ランプを設け、漏れ検出センサにて漏れが検出された場合に、漏れ報知ランプを点灯させる構成としてもよい。このような構成では、漏れが生じたことを早急に管理者に報知することができ、第一オイルシール341および第二オイルシール342の交換を促すことができる。なお、漏れ報知ランプを例示したが、漏れを音声や警報音により報知する音声報知手段を設けた構成とするなどしてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
本発明は、破砕ポンプに利用できる他、破砕部が設けられないその他の遠心型ポンプや軸流型のポンプにも利用できる。
本発明の一実施の形態に係る破砕ポンプの一部を断面した断面図。 本実施の形態のシーリング機構を断面した断面図。 予備オイルシールがシール空間に挿入された際のシーリング機構の断面図。
符号の説明
10…破砕ポンプ、100…主軸、300…遠心ポンプ部、300A…シール構造、300B…シール空間、310…ケーシングとしての吐出ケーシング、311…排出口としての吐出口、313…スタッドボルト、320…加圧羽根車、341…シール部材としての第一オイルシール、342…シール部材としての第二オイルシール、350…リテーナ、352B…ナット、353…予備シール部材としての予備オイルシール。

Claims (2)

  1. 流体を吐出する吐出口を有するケーシングと、
    前記ケーシングを貫通して駆動力発生装置から伝達される駆動力により回転駆動する主軸と、
    前記主軸に設けられて、前記流体を前記吐出口に圧送する加圧羽根車と、
    前記主軸および前記ケーシングの間に設けられたシール空間をシールする少なくとも1つのシール部材と、
    前記シール空間の外部に配置される予備シール部材と、
    前記主軸の軸心方向に沿って移動することで、前記予備シール部材を前記シール空間内に挿入可能に設けられたリテーナとを備えている
    ことを特徴とするポンプ。
  2. 請求項1に記載のポンプにおいて、
    前記ケーシングには、前記主軸の軸心方向に伸びるスタッドボルトが設けられ、
    前記リテーナは、前記スタッドボルトが挿通されるスタッド孔を備えているとともに、前記スタッドボルトに螺合されたナットで前記ケーシングに取り付けられる
    ことを特徴とするポンプ。
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