JP2007045091A - 電動式竪型成形機及びそれによる成形方法 - Google Patents

電動式竪型成形機及びそれによる成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金型装置を十分に、かつ、精度良く保護することができるようにする。
【解決手段】フレーム11と、下金型51が取り付けられた下プラテン31と、上金型52が取り付けられた上プラテン35と、下プラテン31より下方において移動自在に配設されたベースプレートと、前記上プラテン35を進退させ、上金型52を下金型51に対して接離させ、型閉じ、型締め及び型開きを行う型締用モータ38と、前記ベースプレートの移動を一定の保持力で緩衝する緩衝装置とを有する。前記ベースプレートの移動が緩衝装置によって一定の保持力で緩衝されるので、型閉じが行われる間、金型装置22の種類によらず、金型装置22を十分に保護することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動式竪型成形機及びそれによる成形方法に関するものである。
従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填し、該キャビティ空間内において冷却して固化させた後、成形品を取り出すようになっている。
そして、竪型の成形機、すなわち、竪型成形機は、金型装置、型締装置及び射出装置によって構成され、前記金型装置は、固定された下金型、及び上下方向に移動自在に配設された上金型を備え、型締装置は、固定された下プラテン、上下方向に移動自在に配設された上プラテン、トグルサポート、トグル機構、型締用モータ等を備え、該型締用モータを駆動し、上プラテンを進退させることによって型閉じ、型締め及び型開きを行う。その結果、型締めに伴い、下金型と上金型との間にキャビティ空間が形成される。
一方、前記射出装置は、上プラテン上に配設され、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる前記加熱シリンダ、溶融させられた樹脂を射出する射出ノズル、計量用モータ、射出用モータ等を備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そして、計量用モータを駆動し、前記スクリューを回転させながら後退させることによって、スクリューの前方に樹脂を溜め、射出用モータを駆動し、前記スクリューを前進させることによって、射出ノズルから樹脂を射出し、前記キャビティ空間に充填する。
ところで、この種の竪型成形機においては、型閉じに伴って、上金型が下金型に当接させられるが、このとき、上金型に、上プラテン、トグルサポート、トグル機構等の重量が加わるので、型閉じ時に上金型が下金型に急激に当接させられると、金型装置を破損させてしまう。そこで、金型装置が破損するのを防止するために、例えば、トグルサポートとフレームとの間に衝撃を吸収するためのばねを配設し、金型装置を保護するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−113964号公報
しかしながら、前記従来の竪型成形機においては、ばねが機能する位置は、型閉じが終了する直前の位置に限られるので、金型装置の種類によっては、金型装置を十分に保護することができない。
また、ばねの撓み量によって、衝撃を吸収するための保持力が変化するので、金型装置を精度良く保護することができない。
本発明は、前記従来の竪型成形機の問題点を解決して、金型装置を十分に、かつ、精度良く保護することができる電動式竪型成形機及びそれによる成形方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明の電動式竪型成形機においては、フレームと、該フレームに固定され、下金型が取り付けられた下プラテンと、該下プラテンより上方において移動自在に配設され、上金型が取り付けられた上プラテンと、該上プラテンとトグル機構によって連結され、下プラテンより下方において移動自在に配設されたベースプレートと、前記上プラテンを進退させ、上金型を下金型に対して接離させ、型閉じ、型締め及び型開きを行う型締用モータと、前記ベースプレートの移動を一定の保持力で緩衝する緩衝装置とを有する。
本発明によれば、電動式竪型成形機においては、フレームと、該フレームに固定され、下金型が取り付けられた下プラテンと、該下プラテンより上方において移動自在に配設され、上金型が取り付けられた上プラテンと、該上プラテンとトグル機構によって連結され、下プラテンより下方において移動自在に配設されたベースプレートと、前記上プラテンを進退させ、上金型を下金型に対して接離させ、型閉じ、型締め及び型開きを行う型締用モータと、前記ベースプレートの移動を一定の保持力で緩衝する緩衝装置とを有する。
この場合、前記ベースプレートの移動が緩衝装置によって一定の保持力で緩衝されるので、型閉じが行われる間、金型装置の種類によらず、金型装置を十分に保護することができる。
また、衝撃を吸収するための保持力が変化しないので、金型装置を精度良く保護することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における電動式竪型成形機の概略図である。
図において、11は電動式竪型成形機を搭載するためのフレームであり、該フレーム11は、ベース12、該ベース12と所定の距離を置いて配設された上部材としての上枠13、及び該上枠13とベース12との間に垂直方向に配設され、上枠13を支持する複数の、本実施の形態においては、4本の支柱15(図においては、4本のうちの2本の支柱15だけが示される。)を備え、前記フレーム11には、射出装置21、金型装置22、型締装置23等が搭載される。
そして、該型締装置23は、上枠13に取り付けられ、フレーム11に対して固定された固定部材としての、かつ、固定プラテンとしての下プラテン31、該下プラテン31より下方に、下プラテン31と対向させて配設された下方基材としての、かつ、ベースプレートとしてのトグルサポート32、前記下プラテン31より上方において、下プラテン31と対向させて上下方向に移動自在に配設された可動部材としての、かつ、可動プラテンとしての上プラテン35、該上プラテン35からから下方に向けて延在させて、かつ、下プラテン31を貫通して配設され、前記上プラテン35とトグルサポート32とを連結し、かつ、トグルサポート32を懸垂する複数の、本実施の形態においては、4本の連結部材としてのタイバー34(図においては、4本のうちの2本のタイバー34だけが示される。)、前記トグルサポート32と下プラテン31との間に配設されたトグル機構37、型締用の駆動部としての型締用モータ38、該型締用モータ38を駆動することによって発生させられた回転をトグル機構37に伝達するプーリ・ベルト式の回転伝達系39(駆動要素としての駆動プーリ39a、従動要素としての従動プーリ39b、及び駆動プーリ39aと従動プーリ39bとの間に張設された伝動部材としてのタイミングベルト39cから成る。)、該回転伝達系39と連結されたボールねじ41、該ボールねじ41の回転に伴って進退させられるクロスヘッド43等を備える。
前記ボールねじ41は、回転運動を直進運動に変換する運動方向変換部として機能し、そのために、回転伝達系39と連結され、トグルサポート32に対して回転自在に配設された第1の変換要素としてのボールねじ軸44、及びクロスヘッド43に取り付けられ、前記ボールねじ軸44と螺合させられる第2の変換要素としてのボールナット45を備える。したがって、ボールねじ軸44が回転すると、ボールナット45が進退させられ、クロスヘッド43が進退させられる。
そして、前記下プラテン31に、第1の金型としての、かつ、固定金型としての下金型51が取り付けられ、前記上プラテン35に、前記下金型51と対向させて、第2の金型としての、かつ、可動金型としての上金型52が取り付けられ、上金型52及び下金型51によって前記金型装置22が構成される。
前記トグル機構37は、クロスヘッド43に対して揺動自在に支持されたトグルレバー53、トグルサポート32に対して揺動自在に支持されたトグルレバー54、及び下プラテン31に対して揺動自在に支持されたトグルアーム55を備え、トグルレバー53、54間、及びトグルレバー54とトグルアーム55との間がそれぞれリンク結合される。
前記型締用モータ38を駆動してクロスヘッド43をトグルサポート32と下プラテン31との間で進退させると、前記トグル機構37が屈伸させられ、上プラテン35が進退させられる。その結果、上金型52を下金型51に対して接離させて、型閉じ、型締め及び型開きを行うことができる。
ところで、型閉じに伴って、上金型52が下金型51に当接させられるが、このとき、上金型51に、上プラテン35、トグルサポート32、トグル機構37等の重量が加わるので、型閉じ時に上金型52が下金型51に急激に当接させられると、金型装置22を破損させてしまう。そこで、金型装置22が破損するのを防止するために、下プラテン31とトグルサポート32とを連結して、複数の、本実施の形態においては、2個の油圧式の緩衝装置としてのカウンタバランス装置71が配設され、該カウンタバランス装置71によって、上プラテン35及びトグルサポート32の移動が一定の油圧で全ストロークにおいて緩衝され、金型装置22が保護される。
前記カウンタバランス装置71は、第1の緩衝要素としての油圧シリンダ72、該油圧シリンダ72内で摺動自在に配設された第2の緩衝要素としての図示されないピストン、及び該ピストンと連結されたロッド73を備え、油圧シリンダ72の上端が下プラテン31に、ロッド73の下端がトグルサポート32に固定され、前記ロッド73のストロークの全体で上プラテン35及びトグルサポート32の移動を緩衝する。
また、前記射出装置21は、上プラテン35より上方に、該上プラテン35と対向させて配設された射出装置フレーム61、該射出装置フレーム61と上プラテン35との間に配設され、射出装置フレーム61を支持する複数の、本実施の形態においては、4本の支柱62(図においては、4本のうちの2本の支柱62だけが示される。)、前記射出装置フレーム61と上金型52との間に縦方向に延在させて配設されたシリンダ部材としての加熱シリンダ63、該加熱シリンダ63内において、回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材としての図示されないスクリュー、前記加熱シリンダ63の前端に取り付けられた射出ノズル64、前記加熱シリンダ63の後端の近傍に配設され、成形材料としての樹脂を収容するホッパ65、前記加熱シリンダ63の後端に配設された駆動ユニット66等を備える。
該駆動ユニット66は、スクリューと連結され、スクリューを回転させるための計量用の駆動部としての計量用モータ、スクリューと連結され、スクリューを進退させるための射出用の駆動部としての射出用モータ等を備える。なお、電動式竪型成形機は、金型装置22、型締装置23及び射出装置21によって構成される。
次に、電動式竪型成形機の動作について説明する。
まず、前記射出装置21において、計量工程時に、計量用モータを駆動し、スクリューを回転させると、ホッパ65から供給された樹脂は、加熱シリンダ63内において加熱されて溶融させられ、前方に移動して、スクリューの前方に溜められる。これに伴って、スクリューは、所定の位置まで後退させられる。
一方、型締装置23において、前記型締用モータ38を駆動すると、該型締用モータ38の回転は、ボールねじ軸44に伝達され、ボールナット45が前進させられ、それに伴ってクロスヘッド43も前進させられる。そして、該クロスヘッド43の前進に伴って、トグル機構37が伸展させられ、上プラテン35が前進させられて型閉じが行われ、下金型51に上金型52が当接させられる。続いて、型締用モータ38を更に駆動すると、トグル機構37において型締力が発生させられ、該型締力で下金型51に上金型52が押し付けられ、下金型51と上金型52との間にキャビティ空間が形成される。
そして、射出装置21において、射出工程時に、射出ノズル64を上金型52に押し付けてノズルタッチを行い、射出用モータを駆動し、スクリューを前進させると、スクリューの前方に溜められた樹脂は、射出ノズル64から射出されて前記キャビティ空間に充填され、該キャビティ空間内において冷却されて固化され、成形品になる。
続いて、型締装置23において、型締用モータ38が逆方向に駆動され、クロスヘッド43が後退させられ、トグル機構37が屈曲させられると、上プラテン35が後退させられ、型開きが行われる。
次に、カウンタバランス装置71を作動させるための油圧回路について説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における油圧回路を示す図である。
図において、71はカウンタバランス装置であり、該カウンタバランス装置71は、油圧シリンダ72、該油圧シリンダ72内で摺動自在に配設されたピストン74、及び該ピストン74と連結されたロッド73を備え、油圧シリンダ72の上端が下プラテン31に、ロッド73の下端がトグルサポート32に固定される。前記油圧シリンダ72内は、ピストン74によって区画され、下方のロッド73側に第1の油室75が、上方のヘッド側に第2の油室76が形成される。
81は油圧源としての、かつ、保持力発生部としての油ポンプであり、該油ポンプ81の吐出口と前記各カウンタバランス装置71の第1の油室75とは油路L−1を介して接続され、該油路L−1に、油ポンプ81と隣接させて逆止弁82が配設される。前記油路L−1は、油路L−2、L−3を介して油タンク85と接続されるとともに、油路L−4を介して圧力計86と接続される。前記油路L−2にリリーフ弁87が、油路L−3に逆止弁88が、油路L−4に開閉弁89が配設される。また、前記油タンク85と油ポンプ81の吸引口とは油路L−5を介して接続され、該油路L−5にフィルタ91が配設される。
前記油ポンプ81を作動させると、油タンク85内の油は、油路L−5を介して吸引され、逆止弁82を介して油路L−1に吐出され、各第1の油室75に供給される。前記油路L−1内の油圧は、リリーフ弁87によって設定された設定圧になるように制御され、油圧が設定圧より高くなると、リリーフ弁87によって油圧が油タンク85に逃がされる。ここで、前記設定圧は、成形に伴って上下方向に移動させられる部位、本実施の形態においては、射出装置21、型締装置23のうちの上プラテン35以外の部位、上金型52等の重量に対応させて設定される。また、油路L−1内の油圧が低下すると、油タンク85内の油が逆止弁88を介して油路L−1に供給される。したがって、各第1の油室75内の油圧が油路L−1内の油圧と等しくされ、油ポンプ81によって発生させられた保持力がカウンタバランス装置71に伝達される。また、金型装置22、特に、上金型52(図1)の重量に対応させて前記リリーフ弁87による設定圧を変更することができ、上金型52の重量が大きいほど、設定圧を高くし、上金型52の重量が小さいほど、設定圧を低くすることができる。この場合、リリーフ弁87によって保持力変更部が構成される。
一方、前記各第2の油室76とオイルクリーナ93とが油路L−6を介して接続され、前記各第2の油室76と油タンク85とが油路L−7を介して接続され、前記オイルクリーナ93と油タンク85とが油路L−8を介して接続される。そして、油路L−6に逆止弁94及び開閉弁95が配設され、油路L−7に逆止弁96が配設される。また、前記オイルクリーナ93は、オイルフィルタ97、及び該オイルフィルタ97を保護するための圧力調整弁98を備える。
前述されたように、型閉じ時にトグル機構37が作動させられて伸展し、トグルサポート32は下方に移動しようとし、前記各第1の油室75内の油がピストン74によって押され、第1の油室75内の油圧が高くなる。したがって、油路L−1内の油圧も高くされ、リリーフ弁87によって油圧が油タンク85に逃がされる。その結果、ピストン74は徐々に下方に移動させられるので、トグルサポート32が急激に下方に移動するのを抑制することができる。
このとき、ピストン74が下方に移動するのに伴って、油タンク85内の油は、油路L−7を介して第2の油室76に供給される。なお、ピストン74が下方に移動させられる速度は、リリーフ弁87において油圧を逃がすための油路の開度を調整することによって変更することができる。
また、型開き時にトグル機構37が作動させられて屈曲し、トグルサポート32は上方に移動しようとし、前記各第2の油室76内の油がピストン74によって押され、第2の油室76内の油圧が高くなる。その結果、第2の油室76内の油は、油路L−6を介してオイルクリーナ93に送られた後、油路L−8を介して油タンク85に送られる。
このとき、ピストン74が上方に移動するのに伴って、油タンク85内の油は、油路L−3、L−1を介して第1の油室75に供給される。
このように、油圧シリンダ72内でピストン74が移動する間、トグルサポート32の急激な移動を抑制することができるので、型閉じが行われている所定の区間において金型装置22を十分に保護することができる。
また、前記第1の油室75内の油圧が油路L−1内の油圧と等しくされるので、衝撃を吸収するための保持力が変化しない。したがって、金型装置22を精度良く保護することができる。
なお、本実施の形態においては、油圧シリンダ72内に第1、第2の油室75、76が形成されるようになっているが、ピストン74の下方だけに油室を形成し、ピストン74の上方は大気に開放させることができる。その場合、油路L−6〜L−8及びオイルクリーナ93は不要になる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図3は本発明の第2の実施の形態における油圧回路を示す図である。
図において、101は油圧源としての、かつ、保持力発生部としてのアキュムレータであり、該アキュムレータ101と前記各カウンタバランス装置71の第1の油室75とは油路L−11を介して接続され、該油路L−11に、アキュムレータ101と隣接させて開閉弁102が配設される。前記油路L−11は、油路L−12を介して圧力計86と接続されるとともに、油路L−13を介して油タンク85と接続される。前記油路L−13にリリーフ弁87が配設される。
前記油路L−11内の油圧は、リリーフ弁87によって設定された設定圧になるように制御され、油圧が設定圧より高くなると、リリーフ弁87によって油圧が油タンク85に逃がされる。また、油路L−11内の油圧が低下すると、アキュムレータ101内の油が開閉弁102を介して油路L−11に供給される。したがって、各第1の油室75内の油圧が油路L−11内の油圧と等しくされ、アキュムレータ101によって発生させられた保持力がカウンタバランス装置71に伝達される。
一方、各カウンタバランス装置71の第2の油室76とオイルクリーナ93とが油路L−14を介して接続され、前記各第2の油室76と油タンク85とが油路L−15を介して接続され、前記オイルクリーナ93と油タンク85とが油路L−16を介して接続される。そして、油路L−14に開閉弁95及び圧力計99が配設される。
前述されたように、型閉じ時にトグル機構37(図1)が作動させられて伸展し、下方基材としての、かつ、ベースプレートとしてのトグルサポート32は下方に移動しようとし、前記各第1の油室75内の油がピストン74によって押され、第1の油室75内の油圧が高くなる。したがって、油路L−11内の油圧も高くされ、リリーフ弁87によって油圧が油タンク85に逃がされる。その結果、ピストン74は徐々に下方に移動させられるので、トグルサポート32が急激に下方に移動するのを抑制することができる。
このとき、ピストン74が下方に移動するのに伴って、油タンク85内の油は、油路L−15を介して第2の油室76に供給される。なお、ピストン74が下方に移動させられる速度は、リリーフ弁87において油圧を逃がすための油路の開度を調整することによって変更することができる。
また、型開き時にトグル機構37が作動させられて屈曲し、トグルサポート32は上方に移動しようとし、前記各第2の油室76内の油がピストン74によって押され、第2の油室76内の油圧が高くなる。その結果、第2の油室76内の油は、油路L−14を介してオイルクリーナ93に送られた後、油路L−16を介して油タンク85に送られる。
このとき、ピストン74が上方に移動するのに伴って、アキュムレータ101内の油は、油路L−11を介して第1の油室75に供給される。
このように、油圧シリンダ72内でピストン74が移動する間、トグルサポート32の急激な移動を抑制することができるので、型閉じが終了するまでの所定の区間において金型装置22を十分に保護することができる。
また、前記第1の油室75内の油圧が油路L−11内の油圧と等しくされるので、衝撃を吸収するための保持力が変化しない。したがって、金型装置22を精度良く保護することができる。
なお、本実施の形態においては、油圧シリンダ72内に第1、第2の油室75、76が形成されるようになっているが、ピストン74の下方だけに油室を形成し、ピストン74の上方は大気に開放させることができる。その場合、油路L−14〜L−16及びオイルクリーナ93は不要になる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図4は本発明の第3の実施の形態における油圧回路を示す図である。
図において、85は油圧源としての、かつ、保持力発生部としての油タンクであり、該油タンク85と前記各カウンタバランス装置71の第1の油室75とは油路L−23、L−21を介して接続される。該油路L−21は、油路L−24を介して圧力計86と接続されるとともに、油路L−22、L−25を介して油タンク85と接続される。前記油路L−22に第1のリリーフ弁110が、油路L−25に第2のリリーフ弁111が配設される。この場合、第1のリリーフ弁110によって保持力変更部が構成される。
前記油路L−21内の油圧は、高さ方向における油タンク85と油圧シリンダ72との水頭圧の差、及び第1のリリーフ弁110によって設定された第1の設定圧になるように制御され、油圧が第1の設定圧より高くなると、第1のリリーフ弁110によって油圧が油タンク85に逃がされる。なお、第2のリリーフ弁111は、保護用のリリーフ弁であり、油路L−21内の油圧が前記第1の設定圧より所定の油圧だけ高く設定された第2の設定圧より高くなると、第2のリリーフ弁111によって油圧が油タンク85に逃がされる。ここで、前記第2の設定圧は、第1のリリーフ弁110が破損した場合、又は第1のリリーフ弁110だけでは対応できない急激な高圧が生じた場合に、油路が破損しないように、油路の耐圧に対応させて設定される。
また、油路L−21内の油圧が低下すると、油タンク85内の油が逆止弁88及び油路L−23を介して油路L−21に供給される。したがって、各第1の油室75内の油圧が油路L−21内の油圧と等しくされ、油タンク85によって発生させられた保持力がカウンタバランス装置71に伝達される。
一方、各カウンタバランス装置71の第2の油室76とオイルクリーナ93とが油路L−14を介して接続され、前記各第2の油室76と油タンク85とが油路L−15を介して接続され、前記オイルクリーナ93と油タンク85とが油路L−16を介して接続される。そして、油路L−14に開閉弁95が配設される。
前述されたように、型閉じ時にトグル機構37(図1)が作動させられて伸展し、下方基材としての、かつ、ベースプレートとしてのトグルサポート32は下方に移動しようとし、前記各第1の油室75内の油がピストン74によって押され、第1の油室75内の油圧が高くなる。したがって、油路L−21内の油圧も高くされ、第1のリリーフ弁110によって油圧が油タンク85に逃がされる。その結果、ピストン74は徐々に下方に移動させられるので、トグルサポート32が急激に下方に移動するのを抑制することができる。
このとき、ピストン74が下方に移動するのに伴って、油タンク85内の油は、油路L−15を介して第2の油室76に供給される。なお、ピストン74が下方に移動させられる速度は、第1のリリーフ弁110において油圧を逃がすための油路の開度を調整することによって変更することができる。
また、型開き時にトグル機構37が作動させられて屈曲し、トグルサポート32は上方に移動しようとし、前記各第2の油室76内の油がピストン74によって押され、第2の油室76内の油圧が高くなる。その結果、第2の油室76内の油は、油路L−14を介してオイルクリーナ93に送られた後、油路L−16を介して油タンク85に送られる。
このとき、ピストン74が上方に移動するのに伴って、油タンク85内の油は、逆止弁88及び油路L−23、L−21を介して第1の油室75に供給される。
このように、油圧シリンダ72内でピストン74が移動する間、トグルサポート32の急激な移動を抑制することができるので、型閉じが終了するまでの所定の区間において金型装置22を十分に保護することができる。
また、前記第1の油室75内の油圧が油路L−21内の油圧と等しくされるので、衝撃を吸収するための保持力が変化しない。したがって、金型装置22を精度良く保護することができる。
前記各実施の形態において、油路L−1、L−11、L−21におけるカウンタバランス装置71と隣接する位置に遮断弁を配設することができる。その場合、図示されない制御部の異常判定処理手段(処理部)は、異常判定処理を行い、電動式竪型成形機に異常が発生したかどうかを判断し、異常が発生した場合に遮断弁を閉鎖し、油圧シリンダ72内の油が排出されないようにする。その結果、ピストン74が下方に移動するのを阻止し、上プラテン35及びトグルサポート32を停止させる。
本実施の形態においては、油圧式の緩衝装置が使用されるようになっているが、空圧を油圧に変換するエアロハイドロ式の緩衝装置、ポンプ、ラックアンドピニオンと、トルクを一定にするモータとの組合せ等を使用することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
図1は本発明の第1の実施の形態における電動式竪型成形機の概略図である。 図2は本発明の第1の実施の形態における油圧回路を示す図である。 図3は本発明の第2の実施の形態における油圧回路を示す図である。 図4は本発明の第3の実施の形態における油圧回路を示す図である。
符号の説明
11 フレーム
21 射出装置
22 金型装置
23 型締装置
31 下プラテン
32 トグルサポート
35 上プラテン
37 トグル機構
38 型締用モータ
51 下金型
52 上金型
71 カウンタバランス装置
87 リリーフ弁
110 第1のリリーフ弁

Claims (5)

  1. (a)フレームと、
    (b)該フレームに固定され、下金型が取り付けられた下プラテンと、
    (c)該下プラテンより上方において移動自在に配設され、上金型が取り付けられた上プラテンと、
    (d)該上プラテンとトグル機構によって連結され、下プラテンより下方において移動自在に配設されたベースプレートと、
    (e)前記上プラテンを進退させ、上金型を下金型に対して接離させ、型閉じ、型締め及び型開きを行う型締用モータと、
    (f)前記ベースプレートの移動を一定の保持力で緩衝する緩衝装置とを有することを特徴とする電動式竪型成形機。
  2. 前記緩衝装置は前記フレームとベースプレートとを連結して配設される請求項1に記載の電動式竪型成形機。
  3. 異常が発生したときに、前記ベースプレートを停止させる異常判定処理手段を有する請求項1に記載の電動式竪型成形機。
  4. 上金型の重量に対応させて、前記保持力を変更するための保持力変更部を有する請求項1に記載の電動式竪型成形機。
  5. フレーム、該フレームに固定され、下金型が取り付けられた下プラテン、該下プラテンより上方において移動自在に配設され、上金型が取り付けられた上プラテン、該上プラテンとトグル機構によって連結され、下プラテンより下方において移動自在に配設されたベースプレート、前記上プラテンを進退させ、上金型を下金型に対して接離させ、型閉じ、型締め及び型開きを行う型締用モータ、並びに前記上プラテンに取り付けられた電動式竪型成形機による成形方法において、
    型閉じ時に、前記ベースプレートの移動を一定の保持力で緩衝することを特徴とする電動式竪型成形機による成形方法。
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