JP2007041718A - 情報配信システム、情報配信装置、情報受信装置、および、プログラム - Google Patents

情報配信システム、情報配信装置、情報受信装置、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 移動体通信を用いた情報配信を効率的におこなう。
【解決手段】 情報配信装置100は、動画像などのコンテンツとともに配信する情報をコード変換してコードシンボルを作成し、作成したコードシンボルを動画像データに合成する。コードシンボルが合成された動画像データは、通信ネットワーク10を介して移動体通信端末200に送信される。移動体通信端末200は、情報配信装置100から配信された動画像データを受信し、合成されているコードシンボルを抽出して復号する。復号された情報がURLである場合には、当該URLが示すウェブサイトに通信ネットワーク10を介してアクセスする。移動体通信端末200は、情報配信装置100から配信された動画像データの再生とともに、コードシンボルの復号によって得られた画像データや文字情報、および、URLに基づくウェブページなどを表示出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報配信システム、情報配信装置、情報受信装置、および、プログラムに関し、特に、携帯電話などの移動体通信端末を用いたコンテンツ配信に好適な情報配信システム、情報配信装置、情報受信装置、および、プログラムに関する。
電子技術や通信技術の発達により、携帯電話などの移動体通信においても情報通信が高度化しており、配信された動画像をリアルタイムに再生することなども可能となっている。
一方で、利用者の情報に対する要求も多様化しているため、複数種類の情報を同時に得られる、いわゆるマルチメディアの需要も高い。よって、利便性向上やユーザ満足度向上のために、移動体通信においてもマルチメディア化が進展している。従来、移動体通信におけるマルチメディア通信を実現するには、いわゆる多重化によって複数種類の情報を伝送する技術が用いられていた(例えば、特許文献1)。
しかしながら、配信する情報自体も高度化しているため、データ量が大きくなる傾向があり、従来の多重化による情報配信では、伝送効率が低下してしまう場合がある。特に、動画像を配信する場合、リアルタイムに再生できるストリーミング再生が広くおこなわれているが、ストリーミング再生時に多くの情報を多重化すると伝送効率が低下し、良好な再生品質が得られなくなってしまう問題がある。したがって、特に、通信速度が比較的低速な移動体通信においては、伝送効率を低下させることなく、より多くの情報を配信できる手法の確立が望まれている。
特開平10−51495号公報
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、移動体通信端末等への効率的な情報配信を可能にする情報配信システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる情報配信システムは、
通信ネットワークを介して接続された情報配信装置と情報受信装置とから構成された、複数種類の情報を含むコンテンツを配信するための情報配信システムであって、
前記情報配信装置は、
前記複数種類の情報のうちのいずれかをコードシンボル化して前記コンテンツに合成したコンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、
前記コードシンボル化された情報が合成されたコンテンツデータを、前記通信ネットワークを介して前記情報受信装置に配信する配信手段と、を備え、
前記情報受信手段は、
前記情報配信装置が配信したコンテンツデータを、前記通信ネットワークを介して受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したコンテンツ情報に合成されているコードシンボル化された情報を取得し、受信したコンテンツとともに出力する出力手段と、を備える、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる情報配信装置は、
配信する複数種類の情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が取得した前記複数種類の情報のうちのいずれかをコード変換するコード変換手段と、
前記コード変換手段により変換されたコードを示すコード画像を生成するコード画像生成手段と、
前記コード変換手段によるコード変換がおこなわれなかった情報に、前記コード画像を合成するコード画像合成手段と、
前記コード画像合成手段によって前記コード画像が合成された情報を、通信ネットワークを介して所定の受信装置に送信する情報送信手段と、
を備えることを特徴とする。
上記情報配信装置において、
前記情報取得手段は、少なくとも動画像データを取得し、
前記コード画像合成手段は、前記動画像データに前記コード画像を合成することが望ましい。
上記情報配信装置において、
前記情報送信手段は、マルチキャスト送信によって、前記情報を送信してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかる情報受信装置は、
所定の情報配信装置によって配信された情報を、通信ネットワークを介して受信する情報受信手段と、
前記情報受信手段が受信した情報に、所定のコード画像が合成されている場合、当該コード画像を抽出するコード画像抽出手段と、
前記コード画像抽出手段が抽出したコード画像を復号するコード復号手段と、
前記コード復号手段による復号に基づいて、少なくとも1以上の情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が取得した情報と、前記コード画像が合成されていた情報とを同時に出力する情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする。
上記情報受信装置において、
前記配信された情報は動画像データであり、この場合、
前記コード画像抽出手段は、前記動画像データが示すフレーム画像に合成されているコード画像を抽出し、
前記情報出力手段は、前記動画像データの再生と同時に、前記情報取得手段が取得した情報を出力することが望ましい。
上記情報受信装置において、
前記情報取得手段は、
前記コード画像の復号に基づいて所定のアドレス情報が取得された場合、当該アドレス情報に基づいて、前記通信ネットワークを介した通信をおこなう通信手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記通信手段の通信によって情報を取得することが望ましい。
上記情報受信装置において、
前記情報出力手段は、前記情報受信手段が受信した情報と、前記情報取得手段が取得した情報とを表示出力する表示手段をさらに備えていることが望ましい。
上記情報受信装置は、移動体通信端末によって構成されることが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点にかかるプログラムは、
コンピュータに、
複数種類の情報を取得する機能と、
取得した前記複数種類の情報のうちのいずれかをコード変換する機能と、
変換したコードを示すコード画像を生成する機能と、
コード変換をおこなわなかった情報に、前記コード画像を合成する機能と、
前記コード画像が合成された情報を、通信ネットワークを介して所定の受信装置に送信する機能と、
を実現させることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第5の観点にかかるプログラムは、
所定の情報配信装置から配信された情報を、通信ネットワークを介して受信する機能と、
受信した情報に、所定のコード画像が合成されている場合、当該コード画像を抽出する機能と、
抽出したコード画像を復号する機能と、
前記コード画像の復号に基づいて、少なくとも1以上の情報を取得する機能と、
前記コード画像の復号に基づいて所定のアドレス情報が取得された場合、当該アドレス情報に基づいて、前記通信ネットワークを介した通信をおこなって情報を取得する機能と、
前記コード画像の復号に基づいて取得した情報と、当該コード画像が合成されていた情報とを同時に出力する機能と、
を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、複数種類の情報をコード画像(例えば、2次元コードなどのコードシンボル)に変換し、動画像データなどに合成して配信するので、複数種類の情報を効率的に配信することができる。
以下、図面を参照して本発明にかかる実施形態を説明する。まず、本発明を適用した情報配信システムについて説明する。図1は、本実施形態にかかる情報配信システム1の構成を示す図である。図示するように、本実施形態にかかる情報配信システム1は、情報配信装置100と、移動体通信端末200と、から構成され、情報配信装置100と移動体通信端末200とは、通信ネットワーク10および基地局20を介して相互接続されている。
ここで、移動体通信端末200は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などといった移動体通信用の端末装置(電話機)であり、通信サービスを提供する事業者(キャリア等)などによって運用される通信ネットワーク10および基地局20と接続することで通信(音声通話およびデータ通信)をおこなう。
また、情報配信装置100は、例えば、通信事業者(キャリア)などと予め契約した事業体によって運用され、当該キャリアが提供する通信サービスを用いて、移動体通信端末200への情報配信サービスを提供する。
この場合、情報配信装置100から配信される情報は、例えば、通信ネットワーク10を介してキャリアのセンタ(不図示)に送信された後、センタから通信ネットワーク10を介して各基地局20に送信される。ここで、通信ネットワーク10は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などといった所定の通信プロトコルに基づいてデータ伝送するための通信ネットワークである。また、基地局20は、所定の無線通信機能を備え、通信ネットワーク10を介して受信した情報を、無線通信により移動体通信端末200に伝送する。なお、情報配信装置100がキャリアによって運用されてもよく、この場合、キャリアのセンタに情報配信装置100が構成されてもよい。
このような情報配信システム1を構成する情報配信装置100と移動体通信端末200の構成を以下説明する。まず、図2を参照して、情報配信装置100の構成を説明する。図2は、情報配信装置100の構成を示すブロック図である。図示するように、情報配信装置100は、素材データ取得部110、コンテンツ作成部120、ウェブサーバ部130、などから構成される。
素材データ取得部110は、動画像取得装置111、画像取得装置112、コンテンツ素材DB113、などから構成され、情報配信装置100が配信する情報のコンテンツを構成するデータ(素材データ)を取得し、コンテンツ作成部120に提供する。
動画像取得装置111は、例えば、ビデオカメラなどで構成され、映像コンテンツを配信する場合の動画像データを取得する。
画像取得装置112は、例えば、スキャナ装置などから構成され、画像コンテンツを配信する場合の画像データを取得する。
コンテンツ素材DB113は、例えば、ハードディスク装置などの記憶装置から構成されたデータベース装置であり、既に作成されているコンテンツ素材(動画像や画像、テキストなど)のデータを蓄積する。
コンテンツ作成部120は、切替部121、入力部122、コードシンボル作成部123、画像合成部124、コンテンツDB125、などから構成され、素材データ取得部110から提供された素材データを用いて、移動体通信端末200に配信するコンテンツを作成し、ウェブサーバ部130に提供する。
切替部121は、例えば、素材データ取得部110から提供されたコンテンツデータの種類などに応じて、配信するコンテンツのメインデータであるかサブデータ(詳細後述)であるかを判別し、判別結果に応じて、提供されたコンテンツデータが入力部122または画像合成部124のいずれかに入力されるよう、データ経路の切り替えをおこなう。
ここで、本実施形態にかかる情報配信装置100は、配信するコンテンツデータ(動画像など)に、2次元コードなどのコードシンボルを重畳して配信する。例えば、商品広告の映像に、当該商品に関連する他の情報がコード化されたコードシンボルを重畳して配信する。すなわち、複数種類の情報を同時に配信する、いわゆるマルチメディア配信をおこなう。この場合において、本実施形態では、配信時に直接的に提供されるコンテンツを構成するデータを「メインデータ」とし、コード化されて配信するコンテンツを構成するデータを「サブデータ」とする。
入力部122は、コード化する情報を入力してコードシンボル作成部123に提供する。入力部122は、切替部121による切り替えによって素材データ取得部110から提供されたサブデータを入力する他、例えば、キーボードなどの入力装置による文字情報(例えば、文章やURL(Uniform Resource Locator)などのアドレス情報)の入力などをおこなう。
コードシンボル作成部123は、例えば、2次元コードなどのコードシンボルを作成するためのエンコーダであり、入力部122により入力された情報をエンコードすることでコード変換(コード化)し、変換したコードを示すコードシンボル(コード画像)を作成する。本実施形態では、コードシンボルとして、QRコード(登録商標)などの2次元コードを作成するものとする。
画像合成部124は、切替部121の切り替えにより素材データ取得部110から提供されたメインデータとコードシンボル作成部123により作成された2次元コードを示す画像データとを合成する。本実施形態では、メインデータとして動画像データを用いるものとし、この場合、画像合成部124によって、映像を構成する画像内に2次元コードが合成される。これにより、情報配信装置100が移動体通信端末200に配信するコンテンツデータが作成される。
コンテンツDB125は、例えば、ハードディスク装置などから構成され、画像合成部124によって作成されたコンテンツデータを蓄積する。なお、コンテンツDB125は、ウェブサーバ部130の符号化部131(詳細後述)によって符号化されたコンテンツデータを格納してもよい。
ウェブサーバ部130は、情報配信装置100により提供される情報配信サービスのインタフェースとなるウェブサイトを提供する。本実施形態では、ウェブサーバ部130によって提供されるウェブサイトを介した移動体通信端末200とのセッションにより、コンテンツデータの配信をおこなうものとする。よって、ウェブサーバ部130は、符号化部131や通信部132などから構成され、コンテンツ作成部120が作成したコンテンツデータを、通信ネットワーク10を介して移動体通信端末200に送信する。
符号化部131は、コンテンツ作成部120が作成したコンテンツデータを、所定のデータ圧縮方式によって符号化する。ここで、本実施形態では、映像を示す動画像データをメインデータとしたコンテンツを配信するものとする。この場合、符号化部131は、例えば、MPEG−4(Motion Picture Experts Group 4)などの動画像符号化方式に基づいた符号化をおこなう。なお、特定のユーザのみが閲覧可能にコンテンツを配信する場合には、符号化部131により、所定の暗号化方式(例えば、公開鍵暗号化方式など)による暗号化をおこなうものとする。
通信部132は、例えば、NIC(Network Interface Card)やルータなどといった所定の通信装置から構成され、情報配信装置100と通信ネットワーク10とを接続して移動体通信端末200と通信する。この場合、通信部132は、移動体通信端末200からの情報配信要求の受信や、コンテンツデータの送信などをおこなう。
なお、ウェブサーバ部130は、これらの構成の他に、ウェブサイトを提供するために必要な構成および機能を有しているものとする。例えば、CGI(Common Gateway Interface)やASP(Active Server Pages)、SSI(Server Side Include)、などといったウェブサーバ技術により、データベースなどと連動して動的にウェブページを作成する。
ここで、移動体通信端末200に対する情報配信方式として、例えば、特定多数に配信するためのマルチキャスト方式を採用することができる。この場合、通信部132は、配信対象となる移動体通信端末200を特定するための情報(アドレス情報など)を格納したデータベースを備えていてもよい。そして、データベースに記録されているアドレス情報に基づいて、配信対象とする移動体通信端末200にコンテンツデータを配信する。
次に、本実施形態にかかる移動体通信端末200の構成を説明する。本実施形態にかかる移動体通信端末200は、基本機能である音声通話機能の他に、データ通信機能や動画再生機能を備えており、情報配信装置100によって配信された情報(コンテンツ)を受信する情報受信装置として機能する。以下、図3を参照して移動体通信端末200の構成を説明する。図3は、本実施形態にかかる移動体通信端末200の内部構成を示すブロック図である。図示するように、移動体通信端末200は、通信部210、配信データ処理部220、表示制御部230、操作部240、電話部250、などから構成される。
通信部210は、無線部211、アンテナ212、音声通信処理部213、データ通信処理部214、などから構成され、移動体通信端末200の通信機能を実現する。
無線部211は、所定の無線通信回路などから構成され、アンテナ212を介して、移動体通信端末200と基地局20との間の無線通信をおこなう。
音声通信処理部213は、移動体通信端末200の通話機能にかかる音声通信をおこなう。
データ通信処理部214は、移動体通信端末200のデータ通信機能にかかる送受信処理をおこなう。本実施形態では、情報配信装置100によって配信されるコンテンツデータを受信し、配信データ処理部220に提供する。
配信データ処理部220は、コンテンツ復号部221、コンテンツバッファ222、コードシンボル抽出部223、コードシンボル復号部224、などから構成され、情報配信装置100により配信されたコンテンツデータの再生に必要な処理をおこなう。
コンテンツ復号部221は、データ通信処理部214が受信したコンテンツデータを復号(デコード)するためのデコーダであり、本実施形態では、情報配信装置100によるコンテンツデータの符号化方式に対応した復号方式でコンテンツデータを復号する。
コンテンツバッファ222は、例えば、RAM(Random Access Memory)などの半導体記憶装置などから構成され、コンテンツ復号部221により復号された動画像データを一時的に格納する。
コードシンボル抽出部223は、所定の画像処理回路などから構成され、情報配信装置100が作成した映像コンテンツ(メインデータ)に合成されているコードシンボル(2次元コード)画像を抽出する。
コードシンボル復号部224は、コードシンボル抽出部223が抽出したコードシンボル画像を復号(デコード)するためのデコーダであり、本実施形態では、情報配信装置100が作成した2次元コードに対応した復号方式でコードシンボルを復号して、コード化された元データ(サブデータ)を取得する。コードシンボル復号部224はまた、取得したサブデータの種類に応じて、当該データをデータ通信処理部214または表示制御部230に送出する。
表示制御部230は、表示バッファ231や表示部232などから構成され、種々の情報を表示出力する。本実施形態では特に、情報配信装置100により配信されたコンテンツ(映像や画像など)の表示出力をおこなう。
表示バッファ231は、例えば、RAMなどの半導体記憶装置などから構成され、コンテンツ復号部221により復号されたコンテンツ画像やコードシンボル復号部224により抽出されたサブデータを一時的に格納する。
表示部232は、例えば、液晶表示装置などから構成され、表示バッファ231に格納されている画像等を表示出力する。
なお、表示制御部230は、上記各構成の他に、表示部232上での表示を制御するために必要な構成および機能を有しているものとする。例えば、表示部232上に複数の表示領域を設定し、異なる情報がそれぞれの表示領域に表示されるよう表示部232を制御する。
操作部240は、例えば、移動体通信端末200の外面上に構成されるキーやボタンなどから構成され、ユーザによって操作されることで、ユーザの指示等を入力する。
電話部250は、例えば、所定のコーデック回路などから構成され、情報配信装置100の通話機能にかかる入出力をおこなう。すなわち、音声通信処理部213により受信された音声データをデコード(復号)してスピーカ251から出力するとともに、マイクロフォン252に入力された音声を符号化してデータ通信処理部214に送出することで、デジタル方式の音声通話を実現する。
以上が本実施形態にかかる移動体通信端末200の主要な構成である。なお、上記各構成は、移動体通信端末200によって本発明を実現するために必要な構成を中心に説明したものであり、その他の構成についての詳細な説明は省略する。すなわち、移動体通信端末200は、上記各構成以外にも、移動体通信端末としての基本的な機能や付加的な機能を実現するための構成を必要に応じて備えているものとする。
また、上述した移動体通信端末200の構成のそれぞれは、専用回路等によるハードウェア処理で実現可能であることはもとより、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)などの演算装置によるソフトウェア処理で論理的に実現されてもよい。この場合、移動体通信端末200は、例えば、フラッシュメモリなどの記憶装置から構成された、プログラムを記憶するためのプログラム格納部を備えるものとし、CPUなどがプログラム格納部に格納されているプログラムを実行することで上記各構成として機能する。
以上のような構成を有する情報配信システム1による処理を以下説明する。まず、情報配信装置100によってコンテンツデータを作成するコンテンツ作成処理について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。このコンテンツ作成処理は、例えば、素材データ取得部110により素材データがコンテンツ作成部120に提供されたことを契機に開始されるものとする。
コンテンツ作成部120に素材データが提供されると、切替部121により、提供されたデータがサブデータであるか否かが判別される(ステップS101)。本実施形態では、例として、映像を示す動画像データをメインデータとし、他のデータ(静止画像データやテキストデータなど)をサブデータとする。この場合、切替部121は、提供されたデータの種類によって、当該データがサブデータであるか否かを判別する。ここでは、例えば、メインデータあるいはサブデータとするデータの種類が何であるかをコンテンツ毎に予め設定しておき、切替部121は、設定に基づいて提供されたデータがメインデータであるかサブデータであるかを判別する。
ここで、提供されたデータが動画像データなどのメインデータである場合(ステップS101:No)、切替部121は、当該データを画像合成部124に供給する(ステップS102)。一方、サブデータが提供された場合(ステップS101:Yes)、切替部121は、入力部122を介して、コンテンツ作成部120から提供されたサブデータをコードシンボル作成部123に供給し、当該サブデータをコード変換し(ステップS103)、コードシンボル画像(2次元コード)を作成する(ステップS104)。なお、サブデータとする文字情報やアドレス情報(URLなど)が入力部122によって入力された場合も、コードシンボル作成部123により、当該情報をコードシンボル化する。ここでは、採用しているコードシンボルの規格などに基づく作成方法を用いて、コード変換とコード画像の作成をおこなう。例えば、コードシンボル作成部123をCPUなどで構成し、コード変換およびコード画像作成用のプログラムを実行することで、サブデータのコードシンボル化をおこなう。
サブデータが2次元コード化されると、画像合成部124により、作成されたコードシンボル画像と素材データ取得部110から提供されたメインデータ(動画像データ)とが合成される(ステップS105)。ここでは、例えば、動画像のフレーム内において、コードシンボルが合成される位置を予め定めておき、取得したフレーム画像中の当該位置の画素データを、作成されたコードシンボル画像を構成する画素データに変換することで、フレーム画像にコードシンボル画像を合成する。これにより、図5に例示するような、コードシンボル画像が合成されたフレーム画像が生成される。
画像合成部124により、動画像とコードシンボル画像(2次元コード)とが合成されると、コードシンボル画像が合成された動画像データを、配信するコンテンツデータとしてコンテンツDB125に格納して(ステップS106)、処理を終了する。ここでは、例えば、作成されたコンテンツデータを示す一意の識別情報(コンテンツID)が割り当てられ、当該コンテンツIDを主キーとしたレコードに作成されたコンテンツデータが格納される。また、当該コンテンツデータにアクセスするためのアドレス情報(例えば、URL)や暗号化の要否を示す属性情報などが設定されて、コンテンツDB125に格納される。
以上までの処理が情報配信装置100におけるコンテンツ作成処理である。
次に、上記コンテンツ作成処理で作成されたコンテンツデータを移動体通信端末200に配信するための、情報配信装置100によるコンテンツ配信処理を図6に示すフローチャートを参照して説明する。このコンテンツ配信処理は、ウェブサーバ部130によって、コンテンツ配信をおこなうためのウェブサイト(以下、「配信サイト」とする)が公開されたことを契機に開始されるものとする。
移動体通信端末200から配信サイトへのアクセスがあり、通信部132が、アクセスした移動体通信端末200から、コンテンツの指定による配信要求を受信すると(ステップS201:Yes)、ウェブサーバ部130がコンテンツDB125にアクセスし、要求されたコンテンツのコンテンツデータを検索する(ステップS202)。
要求されたコンテンツのコンテンツデータがコンテンツDB125にない場合(ステップS203:No)、ウェブサーバ部130は、当該コンテンツを配信できない旨を示すウェブページを作成し、アクセス元の移動体通信端末200に送信して、配信不可通知をおこなう(ステップS204)。
一方、要求されたコンテンツデータがコンテンツDB125にある場合(ステップS203:Yes)、符号化部131は、当該コンテンツデータをMPEG−4などの動画像符号化方式で符号化する(ステップS205)。また、符号化部131は、コンテンツDB125に記録されている属性情報に基づいて、当該コンテンツデータの暗号化が必要であるか否かを判別する(ステップS206)。
暗号化が必要である場合には(ステップS206:Yes)、予め規定されている暗号化方式で暗号化をおこなう(ステップS207)。
符号化部131により符号化され、必要に応じて暗号化されたコンテンツデータを、通信部132が移動体通信端末200に送信し(ステップS208)、処理を終了する。
このようにして、移動体通信端末200からの要求に応じて、情報配信装置100はコンテンツデータを配信する。
以上までの処理が情報配信装置100におけるコンテンツ配信処理である。
次に、移動体通信端末200側の処理を以下説明する。コンテンツを受信して再生するために移動体通信端末200が実行するコンテンツ受信処理を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。このコンテンツ受信処理は、情報配信装置100により提供される配信サイトに移動体通信端末200がアクセスしたことを契機に開始される。
配信サイトにアクセスすると、所望のコンテンツを指定するための画面が表示部232に表示される。ユーザは、操作部240を操作して所望するコンテンツを指示すると、データ通信処理部214は、当該コンテンツの配信を要求する配信要求情報を情報配信装置100に送信する(ステップS301)。
配信要求情報の送信に応じたデータ送信が情報配信装置100によってなされると、データ通信処理部214は、情報配信装置100から配信された情報を受信する(ステップS302)。
送信された情報が配信不可通知である場合(ステップS303:No)、所望するコンテンツは配信されないので、そのまま処理を終了する。
一方、要求したコンテンツのコンテンツデータ(動画像データ)を受信すると(ステップS303:Yes)、データ通信処理部214は、受信した動画像データを順次コンテンツ復号部221に送出する。
コンテンツ復号部221は、動画像データを取得すると、当該データが暗号化されているか否かを判別する(ステップS304)。暗号化されている場合(ステップS304:Yes)、コンテンツ復号部221は、復号に必要な復号キーを移動体通信端末200が有しているか否かを判別する(ステップS305)。復号キーを有していない場合(ステップS305:No)、当該動画像データの復号ができないので、処理を終了する。一方、復号キーを有している場合(ステップS305:Yes)、コンテンツ復号部221は、取得した動画像データを当該復号キーで復号する(ステップS306)。
コンテンツ復号部221は、暗号化が復号された動画像データ、あるいは、暗号化されていない動画像データを、当該動画像データに採用されている符号化方式に対応した方式でデコードし(ステップS307)、動画像を構成する複数のフレーム画像を順次コンテンツバッファ222に展開する(ステップS308)。
コードシンボル抽出部223は、コンテンツバッファ222に展開されたフレーム画像をシーケンス順に指定するカウンタ値iに、1枚目のフレームを示す初期値1を設定し(ステップS309)、i番目のフレーム画像(フレームデータ)をコンテンツバッファ222から取得する(ステップS310)。
そして、コードシンボル抽出部223は、取得したフレーム画像が、動画像符号化においてイントラ符号化されたフレーム(いわゆる「Iピクチャ」)であるか否かを判別する(ステップS311)。ここでは、例えば、フレーム単位に付加されているヘッダ情報などに基づいて、当該フレームがIピクチャであるか否かを判別する。
取得したフレーム画像がIピクチャでない場合(ステップS311:No)、コードシンボル抽出部223は、当該フレーム画像データを表示バッファ231に格納する(ステップS312)。
一方、取得したフレーム画像がIピクチャである場合(ステップS311:Yes)、動画像に合成されているコードシンボル(2次元コード)から情報を取得するためのコードシンボル復号処理を実行する(ステップS400)。ここで、一般的な動画像符号化においては、動き補償によるフレーム間差分符号化が用いられており、シーケンスの先頭やシーンチェンジなどが発生したフレームには、フレーム間差分符号化(インター符号化)の基準となるイントラ符号化がおこなわれるので、情報配信装置100において動画像にコードシンボルが合成されている場合、Iピクチャには必ずコードシンボル画像が合成されていることになる。よって、コードシンボル抽出部223は、Iピクチャを対象としてコードシンボル復号処理を実行する。
このコードシンボル実行処理の詳細を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。処理が開始されると、コードシンボル抽出部223は、当該Iピクチャのフレーム画像に画像処理をおこなうことで、当該フレーム画像中にコードシンボル(2次元コード)を示す画像が合成されているか否かを判別する(ステップS401)。ここでは、コードシンボルに応じて予め設定されている所定の位置検出パターン(例えば、QRコード(登録商標)における切り出しシンボル)などを、例えば、パターンマッチングなどの手法により検出することで、コードシンボルが合成されているか否かを判別する。
当該フレーム画像にコードシンボルが合成されていない場合(ステップS401:No)、少なくとも次のIピクチャが出現するまでのシーケンスにはコードシンボルが合成されていないことになるので、コードシンボル抽出部223はコードシンボル復号処理を終了する。この場合、コードシンボル抽出部223は、当該フレーム画像を表示バッファ231に格納し(ステップS408)、図7に示すコンテンツ受信処理のフローに戻る(詳細後述)。
一方、当該フレーム画像中にコードシンボルが合成されている場合(ステップS401:Yes)、コードシンボル抽出部223は、当該フレーム画像(Iピクチャ)から、コードシンボル部分の画像を切り出して抽出する(ステップS402)。ここでは、例えば、上述した位置検出パターン(ファインダパターン)の位置などに基づいて、フレーム画像中でコードシンボルが合成されている位置(範囲)を認識し、当該範囲内の画素データを取得することで、コードシンボル画像の抽出をおこなう。
コードシンボル部分が切り出されると、コードシンボル復号部224が、抽出されたコードシンボル画像に対して画像処理をおこなうことで、コードシンボル(2次元コード)のデコード(復号)をおこなって(ステップS403)、コード化されている情報(サブデータ)を取得する(ステップS404)。ここでは、採用しているコードシンボルの規格に基づいたデコード方法によってコードシンボルをデコードする。例えば、コードシンボル復号部224をCPUなどで構成し、コードシンボルのデコード用プログラムを実行することで、抽出されたコードシンボルのデコードをおこなう。
コードシンボルから情報を取得すると、コードシンボル復号部224は、取得した情報がURL情報であるか否かを判別する(ステップS405)。ここで、取得した情報が、例えば、画像などである場合(ステップS405:No)、コードシンボル復号部224は、当該データとフレーム画像データとを対応づけて表示バッファ231に格納して(ステップS408)、処理を終了する。すなわち、当該データがコード化されていたコードシンボルが合成されていた動画像データに対応づけて、取得したデータを表示バッファ231に格納する。
また、コードシンボルから取得したサブデータがURLである場合(ステップS405:Yes)、コードシンボル復号部224は、取得したURLデータをデータ通信処理部214および表示バッファ231に送出する。この場合、データ通信処理部214は、コードシンボル復号部224から取得したURLによって示されるウェブページにアクセスし(ステップS406)、当該ウェブページを構成するウェブページデータを取得する(ステップS407)。データ通信処理部214は、取得したウェブページデータとフレーム画像データと対応づけて表示バッファ231に格納して(ステップS408)、処理を終了する。この場合、上記URLにアクセスすることで得られたウェブページデータをサブデータとして、当該URLをコード化したコードシンボルが合成されていた動画像データと対応づけて表示バッファ231に格納する。
このようにして、Iピクチャに対し、コードシンボルの合成有無を判別し、合成されている場合には、コードシンボルをデコードしてサブデータを取得する。そして、フレーム画像や取得したサブデータを表示バッファ231に格納すると(ステップS408)、図7に示すコンテンツ受信処理のフローに戻る。
ここでは、ステップS312で表示バッファ231に格納したフレーム、もしくは、上記コードシンボル復号処理で表示バッファ231に格納されたフレームが、受信した動画像シーケンスの最終フレームであるか否かが判別される(ステップS313)。この場合、コードシンボル抽出部223が、例えば、各シーケンス単位に付加されているヘッダ情報や各フレーム単位に付加されているヘッダ情報などに基づいて、処理したフレームが最終フレームであるか否かを判別する。
表示バッファ231に格納したフレームが最終フレームでない場合(ステップS313:No)、コードシンボル抽出部223は、カウンタ値iを+1し(ステップS314)、ステップS310に戻って次のフレームを取得する。一方、表示バッファ231に格納したフレームが最終フレームである場合(ステップS313:Yes)、受信したコンテンツ等を表示するためのコンテンツ表示処理を実行する(ステップS500)。このコンテンツ表示処理は、表示制御部230によって実行される。次に、コンテンツ表示処理の詳細を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
処理が開始されると、表示制御部230は、表示バッファ231内に格納されているデータを参照し、メインデータである動画像データの他にサブデータが格納されているか否かを判別する(ステップS501)。
サブデータが格納されていない場合(ステップS501:No)、すなわち、配信された動画像にコードシンボル(2次元コード)が合成されていなかった場合、表示制御部230は、表示部232上に、配信された動画像を表示するための表示領域を設定し(ステップS502)、表示バッファ231に格納されているフレーム画像が設定した表示領域で順次表示されるよう表示部232を制御する。これにより、配信された動画像が表示部232上で表示出力される(ステップS503)。
一方、表示バッファ231にサブデータが格納されている場合(ステップS501:Yes)、表示制御部230は、メインデータの動画像とサブデータのそれぞれが同時に表示できるよう表示部232上に表示領域を設定する(ステップS504)。すなわち、メインデータを表示するための表示領域と、サブデータを表示するための表示領域の少なくとも2以上の表示領域を表示部232上に設定する。
そして、表示制御部230は、表示バッファ231に格納されたメインデータとサブデータのそれぞれが、設定した表示領域で表示されるよう表示部232を制御する。これにより、配信された動画像と、当該動画像に合成されているコードシンボルに基づいて取得されたサブデータとが、表示部232上に表示出力される(ステップS505)。
メインデータとサブデータとを表示する場合の表示例を図10に示す。ここでは、商品の広告を目的としたデータ配信の場合を例に説明する。この場合、例えば、商品イメージの映像をメインデータとして配信するとともに、商品に関する詳細情報などをサブデータとしてコードシンボルにより配信する。この場合、例えば、当該商品の商品写真を示す画像データなどをサブデータとすることができる。この場合の移動体通信端末200における画面表示例を図10(a)に示す。図示するように、表示部232には、表示領域233と表示領域234の2つの表示領域が設定され、メインデータであるイメージ映像(動画像)が表示領域233に表示され、サブデータである商品写真(静止画像)が表示領域234に表示される。
また、コードシンボルとして提供されるサブデータは複数種類のデータを含んでいてもよい。例えば、商品を示す商品写真と、商品を説明するための文字情報の2種類の情報をサブデータとしてもよい。この場合の移動体通信端末200における画面表示例を図10(b)に示す。図示するように、表示部232には、表示領域233〜235の3つの表示領域が設定される。そして、メインデータである動画像が表示領域233に表示され、サブデータのうち、写真画像が表示領域234に表示され、文字情報が表示領域235に表示される。
また、コードシンボルから取得された情報がURLである場合、当該URLによって指定されるウェブページが、メインデータの動画像とともに表示される。この場合の移動体通信端末200における画面表示例を図10(c)に示す。図示するように、表示部232には、表示領域233と234の2つの表示領域が設定され、メインデータである動画像が表示領域233に表示され、サブデータであるURLに基づいてアクセスしたウェブページが表示領域234に表示される。このとき、サブデータとして取得されたURLを表示してもよい。
なお、図10に示すように、メインデータを表示する表示領域においては、コードシンボル(2次元コード)が合成された動画像が表示される。これにより、当該配信コンテンツを受信している移動体通信端末200以外の端末装置においても、同様のデータが取得可能となる。すなわち、撮像によりコードシンボルを認識可能な端末装置(例えば、移動体通信端末)を用いて、移動体通信端末200の表示部232に表示されているコードシンボルを撮像することで、当該装置においてもサブデータを取得することができる。
このようにして、配信されたコンテンツは、所定の終了イベント(例えば、動画像シーケンスの終了やユーザによる終了指示など)があるまで、移動体通信端末200の表示部232に表示される(ステップS506:No)。所定の終了イベントが発生すると(ステップS506:Yes)、処理を終了する。この場合、図7に示すコンテンツ受信処理のフローに戻り、そのまますべての処理を終了する。
以上説明したように、本発明にかかる上記実施形態によれば、移動体通信端末などにコンテンツを配信する際に、関連する種々のデータを同時に提供することができる。特に、データ量が比較的大きい動画像を配信する場合であっても、それと同時に多くの情報を容易かつ効率的に提供することができる。すなわち、一般的な動画像配信で広く採用されているストリーミング配信などにおいて、動画像以外の情報を多重化などによって同時に提供する場合、提供する情報量が多いと、すべての情報の提供が完了するまでに長時間を要してしまうだけでなく、動画像データの伝送負荷にもなってしまうが、提供する情報をコードシンボル化して動画像に合成してしまえば、このような問題を生じさせることなくコンテンツを配信することができる。また、このようなコードシンボルを再生画像とともに表示させることにより、複数装置で同一データの共有利用が可能となり、特に、広告などといった波及効果を求めるコンテンツを配信する場合には、広告内容をより多くの需用者に広められるといった効果も得ることができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
上記実施形態では、ユーザからの要求に応じてコンテンツを配信するものとしたが、例えば、情報配信装置100側から能動的にコンテンツ配信を実施する、いわゆるプッシュ配信の形態であってもよい。この場合において、特定多数のユーザにコンテンツを配信するマルチキャスト送信を採用することもできる。マルチキャスト送信をおこなう場合、上述したように、情報配信装置100内にユーザ情報を蓄積するデータベースを構成し、蓄積されたユーザ情報に基づいて配信先を決定することができる他、例えば、特定のキャリアのユーザに配信する場合には、キャリアのセンタ等に蓄積されているユーザ情報に基づいて、特定多数のユーザに配信するようにしてもよい。
上記実施形態では、コードシンボルを合成することで作成したコンテンツデータをコンテンツDB125に格納するものとしたが、これに限られず、例えば、コードシンボルを合成したコンテンツデータをリアルタイムに配信するようにしてもよい。これにより、例えば、ライブ映像の配信などにおいても、種々のサブデータをコード化して効率的に提供することができる。
また、上記実施形態では、配信するメインデータとして動画像を例示したが、配信するデータの形態は任意である。したがって、サブデータとして例示した静止画像、文字情報、ウェブページなどをメインデータとして配信してもよく、動画像データをサブデータとして配信してもよい。
上記実施形態では、サブデータを2次元コードなどのコードシンボルに変換して動画像に合成させたが、動画像などの画像データと合成可能なものであれば、コードシンボルの形態は任意である。
上記実施形態では、動画像にコードシンボルを合成して配信したが、合成させるタイミングや合成されている時間などは任意である。すなわち、配信されたコンテンツを受信した移動体通信端末200において、コンテンツに合成されたコードシンボルの切り出しと認識が可能でありさえすればよいので、必ずしも動画像シーケンス全体にコードシンボルを合成させる必要はなく、例えば、先頭フレームのみに合成させるようにしてもよい。この場合、移動体通信端末200においてメインデータを表示する間、実質的にコードシンボルを不可視とさせることができる。このようにすれば、例えば、鑑賞性のある動画コンテンツ(映画など)を配信する場合に、配信映像の価値を低下させることなくサブデータも提供することができる。
また、メインデータに合成するコードシンボルは複数種類であってもよい。この場合、例えば、動画像におけるシーンチェンジの際に合成するコードシンボルを変更することで、再生する動画像の内容に応じて、提供するサブデータを変更することができる。
上記実施形態では、広告映像をメインデータとして配信する場合を例示したが、配信する情報の内容や目的はこれに限られず任意である。例えば、映画などといった有料コンテンツをメインデータとして配信する際に、広告画像や広告用ウェブページのURLなどをサブデータとして配信することで、広告収入による有料コンテンツの低料金化を特徴とする配信サービスを提供することができる。
なお、上記実施形態では、コンテンツデータの作成と配信とを一の装置(情報配信装置100)でおこなうものとしたが、例えば、コンテンツ作成部120とウェブサーバ部130とを別個の装置で構成するようにしてもよい。
上記実施形態では、メインデータとサブデータが同時に表示されるよう表示領域を設定したが、表示領域の形態はこれに限られず任意である。例えば、メインデータの表示領域を画面全域に設定した上で、サブデータの表示領域をアイコン化し、ユーザがアイコンを指定したときのみサブデータが表示されるよう表示制御してもよい。
上記実施形態では、本発明にかかる情報受信装置を移動体通信端末で実現させた例を示したが、このような移動体通信端末は、上述した本発明を実現するための機能を予め備えている装置として提供できる他、これらの機能を備えていない移動体通信端末にプログラムを適用することで、上述した移動体通信端末200として機能させることができる。この場合、上述した通信部210や配信データ処理部220、および、表示制御部230による各処理を実現するためのプログラムを既存の移動体通信端末に適用し、当該移動体通信端末を制御するコンピュータ(CPUなど)が適用されたプログラムを実行することで、これらの各機能を実現することができる。すなわち、このようなプログラムを、移動体通信端末の記憶装置にインストールし、制御装置がこれを実行することで、既存の移動体通信端末を上記移動体通信端末200として機能させることができる。
同様に、このようなプログラムを、コンテンツ受信機能を有する種々の装置に適用することによっても、本発明を実現することができる。すなわち、移動体通信端末に限らず、通信ネットワークを介して配信されるコンテンツデータを受信して出力することが可能な種々の装置に本発明を適用することができる。よって、例えば、PDA(Personal Data Assistance:携帯情報端末)やパーソナルコンピュータなどといった任意の情報処理装置などに本発明を適用してもよい。すなわち、このようなプログラムを適用することにより、本発明を実現するための専用装置に限らず、種々の装置で本発明を実現させることができる。
また、上述した情報配信装置100も同様に、プログラムの適用により、例えば、汎用コンピュータ装置で実現することができる。すなわち、上述した情報配信装置100の各機能を実現するためのプログラムをコンピュータ装置の記憶装置にインストールし、CPUなどの制御装置がプログラムを実行することで、当該コンピュータ装置を上述した情報配信装置100として機能させることができる。
このようなプログラムの適用方法は任意であり、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して提供することで任意の装置に適用することが可能である他、所定の記録媒体(例えば、CD−ROM、DVD、メモリカード、など)にプログラムを格納して配布して適用することもできる。
本発明の実施形態にかかる情報配信システムを模式的に示す図である。 図1に示す情報配信装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す移動体通信端末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態にかかるコンテンツ作成処理を説明するためのフローチャートである。 図4に示すコンテンツ作成処理で作成されるコンテンツデータを説明するための図である。 本発明の実施形態にかかるコンテンツ配信処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態にかかるコンテンツ受信処理を説明するためのフローチャートである。 図7に示す処理で実行されるコードシンボル復号処理を説明するためのフローチャートである。 図7に示す処理で実行されるコンテンツ表示処理を説明するためのフローチャートである。 図9に示す処理における画面表示例を示す図であり、(a)は動画像と静止画像を表示させた場合の表示例を示し、(b)は動画像と静止画像と文字情報を表示させた場合の表示例を示し、(c)は動画像とウェブページを表示させた場合の画面表示例を示す。
符号の説明
1…情報配信システム、10…通信ネットワーク、20…基地局、100…情報配信装置、110…素材データ取得部、120…コンテンツ作成部、121…切替部、122…入力部、123…コードシンボル作成部、124…画像合成部、125…コンテンツDB、130…ウェブサーバ部、131…符号化部、132…通信部、200…移動体通信端末、210…通信部、211…無線部、212…アンテナ、213…音声通信処理部、214…データ通信処理部、220…配信データ処理部、221…コンテンツ復号部、222…コンテンツバッファ、223…コードシンボル抽出部、224…コードシンボル復号部、230…表示制御部、231…表示バッファ、232…表示部

Claims (11)

  1. 通信ネットワークを介して接続された情報配信装置と情報受信装置とから構成された、複数種類の情報を含むコンテンツを配信するための情報配信システムであって、
    前記情報配信装置は、
    前記複数種類の情報のうちのいずれかをコードシンボル化して前記コンテンツに合成したコンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、
    前記コードシンボル化された情報が合成されたコンテンツデータを、前記通信ネットワークを介して前記情報受信装置に配信する配信手段と、を備え、
    前記情報受信手段は、
    前記情報配信装置が配信したコンテンツデータを、前記通信ネットワークを介して受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信したコンテンツ情報に合成されているコードシンボル化された情報を取得し、受信したコンテンツとともに出力する出力手段と、を備える、
    ことを特徴とする情報配信システム。
  2. 配信する複数種類の情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した前記複数種類の情報のうちのいずれかをコード変換するコード変換手段と、
    前記コード変換手段により変換されたコードを示すコード画像を生成するコード画像生成手段と、
    前記コード変換手段によるコード変換がおこなわれなかった情報に、前記コード画像を合成するコード画像合成手段と、
    前記コード画像合成手段によって前記コード画像が合成された情報を、通信ネットワークを介して所定の受信装置に送信する情報送信手段と、
    を備えることを特徴とする情報配信装置。
  3. 前記情報取得手段は、少なくとも動画像データを取得し、
    前記コード画像合成手段は、前記動画像データに前記コード画像を合成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報配信装置。
  4. 前記情報送信手段は、マルチキャスト送信によって、前記情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報配信装置。
  5. 所定の情報配信装置によって配信された情報を、通信ネットワークを介して受信する情報受信手段と、
    前記情報受信手段が受信した情報に、所定のコード画像が合成されている場合、当該コード画像を抽出するコード画像抽出手段と、
    前記コード画像抽出手段が抽出したコード画像を復号するコード復号手段と、
    前記コード復号手段による復号に基づいて、少なくとも1以上の情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した情報と、前記コード画像が合成されていた情報とを同時に出力する情報出力手段と、
    を備えたことを特徴とする情報受信装置。
  6. 前記配信された情報は動画像データであり、
    前記コード画像抽出手段は、前記動画像データが示すフレーム画像に合成されているコード画像を抽出し、
    前記情報出力手段は、前記動画像データの再生と同時に、前記情報取得手段が取得した情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報受信装置。
  7. 前記情報取得手段は、
    前記コード画像の復号に基づいて所定のアドレス情報が取得された場合、当該アドレス情報に基づいて、前記通信ネットワークを介した通信をおこなう通信手段をさらに備え、
    前記通信手段の通信によって情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の情報受信装置。
  8. 前記情報出力手段は、前記情報受信手段が受信した情報と、前記情報取得手段が取得した情報とを表示出力する表示手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の情報受信装置。
  9. 前記情報受信装置は、移動体通信端末によって構成される、
    ことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の情報受信装置。
  10. コンピュータに、
    複数種類の情報を取得する機能と、
    取得した前記複数種類の情報のうちのいずれかをコード変換する機能と、
    変換したコードを示すコード画像を生成する機能と、
    コード変換をおこなわなかった情報に、前記コード画像を合成する機能と、
    前記コード画像が合成された情報を、通信ネットワークを介して所定の受信装置に送信する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  11. 所定の情報配信装置から配信された情報を、通信ネットワークを介して受信する機能と、
    受信した情報に、所定のコード画像が合成されている場合、当該コード画像を抽出する機能と、
    抽出したコード画像を復号する機能と、
    前記コード画像の復号に基づいて、少なくとも1以上の情報を取得する機能と、
    前記コード画像の復号に基づいて所定のアドレス情報が取得された場合、当該アドレス情報に基づいて、前記通信ネットワークを介した通信をおこなって情報を取得する機能と、
    前記コード画像の復号に基づいて取得した情報と、当該コード画像が合成されていた情報とを同時に出力する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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