JP2007037076A - Ofdm復調装置、方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】伝送路応答に基づいて、受信信号に含まれる、最大遅延時間の遅延波の先頭から先行波の後尾までの区間の一部である保持区間に含まれる受信信号を保持する手段102と、保持区間に含まれるあらかじめ定めた長さの区間の信号を周波数変換して複数のフィルタバンク出力を得る出力手段104と、フィルタバンク出力ごとに、推定された伝送路応答とフィルタバンクの周波数特性およびサブキャリアの変調信号の候補から複数のレプリカを生成するレプリカ生成手段113と、フィルタバンク出力ごとに、フィルタバンク出力とレプリカとの間の誤差が最小となるレプリカを選択するレプリカ選択手段107と、フィルタバンク出力ごとに選択されたレプリカから、サブキャリアの変調信号を選択する変調信号選択手段107とを備える。
【選択図】 図1
Description
前記アンテナで受信した受信信号の伝送路応答を推定する推定手段と、前記伝送路応答に基づいて、前記受信信号に含まれる、最大遅延時間の遅延波の先頭から先行波の後尾までの区間の一部である保持区間に含まれる受信信号を保持する保持手段と、前記保持区間に含まれるあらかじめ定めた長さの区間の信号を周波数変換して複数のフィルタバンク出力を得る出力手段と、前記フィルタバンク出力ごとに、前記推定された伝送路応答と前記フィルタバンクの周波数特性およびサブキャリアの変調信号の候補から複数のレプリカを生成するレプリカ生成手段と、前記フィルタバンク出力ごとに、前記フィルタバンク出力と前記レプリカとの間の誤差が最小となるレプリカを選択するレプリカ選択手段と、前記フィルタバンク出力ごとに選択されたレプリカから、サブキャリアの変調信号を選択する変調信号選択手段として機能させるためのものである。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態のOFDM復調装置について図1、図2、図3を参照して説明する。
本実施形態のOFDM復調装置は、アンテナ101、ISIフリー区間保持部102、シリアル−パラレル変換部(S/P)103、フィルタバンク104、複数の誤差算出部105、複数の誤差加算部106、複数の判定部107、変調信号候補部108、112、チャネル推定部109、フィルタ特性部110、サンプル時間部111、複数のレプリカ生成部113を備えている。
アンテナ101は、OFDM信号を受信し、LNA(low noise amplifier)に出力する。LNAは、OFDM信号を所望の振幅に増幅する。周波数変換部は、LNAで増幅されたOFDM信号を、IF(intermediate frequency)周波数帯に変換する。可変ゲインアンプは、周波数変換されたOFDM信号を適切な信号レベルに調整する。直交復調部は、レベルを調整されたOFDM信号をベースバンド信号に直交復調する。A/D変換器は、ベースバンド信号をデジタル信号に変換する。LNA、周波数変換部、可変ゲインアンプ、直交復調部、およびA/D変換器は、通常よく知られた装置なので、このような簡単な説明にとどめ図示をしない。
本実施形態では、ISIフリー区間長Dは後述するフィルタバンク104のポイント数M以上の値であるものとする。また、有効シンボルポイント数Nとフィルタバンクポイント数Mの比をK=N/Mとする。本実施形態では、Nを8192、Mを4096(K=2)の例の場合を想定して説明する。
時刻np≦n≦np+M−1の受信信号に対するフィルタバンク出力はベクトルの長さがMである次式で表される。
以下、具体的に説明する。siをi番目のサブキャリアの変調信号(ここで、0≦i≦N−1)とする。siはsi∈Sを満たすV通りの変調信号のうちの何れかが割り当てられるものとする。ここで、QPSK(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)の場合、Sは以下の数式で示される。
まず、p=1として(ステップS401)、フィルタバンク104が上記の式(1)にしたがって<z>pを計算する(ステップS402)。pは、最尤系列推定に使用するフィルタバンクの出力数Pを超えるまで、以下のステップS402からステップS407を繰り返す。次に、ζ=1に設定して、ζが417を超えるまで、以下のステップS404からステップS406を繰り返す。4は上記のPに対応し、17はフィルタバンク104が計算する際に使用するサブキャリアの数に対応する。
次に、レプリカ生成部113が、チャネル推定部109で推定された伝送路応答推定値、変調信号候補部108で生成された変調信号候補、フィルタ特性部110に格納されているフィルタ特性、サンプル時間部111で決定されたnpに基づいて、レプリカを生成する(ステップS405)。そして、誤差算出部105が変調信号候補の尤度(誤差)を算出する(ステップS406)。
本発明の第2の実施形態のOFDM復調装置について図5を参照して説明する。第1の実施形態と相違する点は、誤差比較部507、508と、判定部509、510を追加したことである。誤差算出部501、誤差加算部503、判定部505、変調信号候補部511などは図1には描かれていないが、省略されているだけであり、これらは第1の実施形態のOFDM復調装置も備えている。ところで、誤差算出部105、501、502、誤差加算部106、503、504、判定部107、505、506は3個だけしかないわけでなく、本実施形態のOFDM復調装置はそれぞれM個ずつ備えている。また、OFDM復調装置は、誤差比較部507、508、判定部509、510を、それぞれM−1個ずつ備えている。
図4のステップS401から始まり、ステップS411まで処理した後に、図6のステップS601が続く。ステップS601では、cK・mの信号成分を最も多く含むフィルタバンク104の出力に対応する判定部505が、E(ζ)(m)が最小になるcK・mを選択する。次に、誤差比較部507が、誤差加算部106から出力された誤差の和(E(ζ)(m−1))と誤差加算部503から出力された誤差の和(E(ζ)(m))の最小値の大きさを比較する(ステップS602)。誤差比較部507が、E(ζ)(m−1)の方が小さいと判定した場合にはステップS605に進み、一方、E(ζ)(m−1)の方が小さくないと判定した場合にはステップS604に進む(ステップS603)。
本発明の第3の実施形態のOFDM復調装置について図7を参照して説明する。第1の実施形態と相違する点は、判定部107、505の出力をそれぞれレプリカ生成部702、703に入力したことである。誤差算出部501、誤差加算部503、判定部505、変調信号候補部511などは図1には描かれていないが、省略されているだけであり、これらは第1の実施形態のOFDM復調装置も備えている。ところで、誤差算出部105、501、502、誤差加算部106、503、504、判定部107、505、506は3個だけしかないわけでなく、本実施形態のOFDM復調装置はそれぞれM個ずつ備えている。
ステップS902では、判定済みのサブキャリアK・m−8〜K・m−1の計8本を確定値として用いており、サブキャリアK・m〜K・m+8の計9本のみをパラメータとしている。例えば、レプリカ生成部702は、判定部107で判定済のサブキャリアK・m−8〜K・m−1の計8本を確定値とする。
次に、本実施形態の変形例のOFDM復調装置について図11を参照して説明する。
図7に示した第3の実施形態のOFDM復調装置と相違する点は、誤差算出部、誤差加算部、判定部、レプリカ生成部、変調信号候補部がそれぞれ1つだけしか備えていないことと、切替部1101、フィルタバンク番号変更部1102を新たに備えることである。
しかし、この変形例は図7の第3の実施形態と同様な動作を行い、効果も同様である。
本発明の第4の実施形態のOFDM復調装置について図12を参照して説明する。第1の実施形態と相違する点は、第1の実施形態での判定部107が、メトリック算出部1201、1202、1203と、生き残りパス選択部1204、1205と判定部1206を備えていることである。ところで、誤差算出部105、501、502、誤差加算部106、503、504、メトリック算出部1201、1202、1203は3個だけしかないわけでなく、本実施形態のOFDM復調装置はそれぞれM個ずつ備えている。また、OFDM復調装置は、生き残りパス選択部1204、1205を、M−1個備えている。判定部1206は1個備えているだけである。
また、誤差算出部105、501、502は、それぞれレプリカ生成部701、1207、1208からレプリカを受け取る。
生き残りパス選択部1204、1205は、それぞれメトリック算出部1202,1203から出力されたメトリックに基づいて、変調信号の変調方式によって決まる数のサブキャリアから同一値である複数のc2・m、c2・m+1のうち、最大のメトリックである1つのc2・m、c2・m+1を選択する。
判定部1206は、ビタビアルゴリズムによる最大系列推定の結果を生き残りパス選択部1205から受け取り、受け取った全てのパスのうち、メトリックが最大となるパスに対応するc0、…、cN−1を選択する。すなわち、m=M−1に対応する生き残りパス選択部からの出力は、m=1からm=M−1までに、対応する生き残りパス選択部によって選択されたc2・m、c2・m+1を全て含んでいる。ここでは、図13に示すように、m=1からm=M−1までに、対応する生き残りパス選択部によって選択されたc2・m、c2・m+1とを結ぶ線と、m=1の選択されたc2、c3とm=0での選択されたc2、c3と結ぶ線とを合わせた線の一部又は全部を象徴的にパスと呼んでいる。
メトリック算出部1201,1202,1203は、各m(m≧1)に対応する各ステージにおいて生き残りパスの各々に対して複数のc2・m、c2・m+1に対応する16個のメトリックを計算する(ステップS1401)。
本発明の第5の実施形態のOFDM復調装置について図15を参照して説明する。第1の実施形態と相違する点は、シンボルタイミング同期部1501、チャネル推定部1502を追加して、チャネル推定部109を除いたことである。チャネル推定部1502は、パイロットフィルタバンク出力抽出部1503、MMSE推定部1504を備えている。
本発明の第6の実施形態のOFDM復調装置について図16を参照して説明する。第5の実施形態と相違する点は、チャネル推定部1601を追加して、チャネル推定部1601が判定部107の出力を入力することである。チャネル推定部1601は、パイロットフィルタバンク出力抽出部1602、MMSE推定部1603を備えている。
本発明の第7の実施形態のOFDM復調装置について図17を参照して説明する。第5の実施形態と相違する点は、チャネル推定部1701を追加して、チャネル推定部1701が判定部107の出力を入力することである。チャネル推定部1701は、データフィルタバンク出力抽出部1702、MMSE推定部1703を備えている。
次に、本実施形態では、本発明の実施形態に係るOFDM復調装置が受信する信号を送信するOFDM送信機について説明する。
OFDM送信機は、図19に示すように、マッピング部1901、IFFT部1902、GI付加部1903、アンテナ1904を備えている。
マッピング部1901は、データ系列(図19では「Data」)を入力し、このデータ系列をサブキャリア変調する。
IFFTされた時間波形x(n)(nは整数)は次式で与えられる。ここで、FFTポイント数をLFFTとし、p番目(0≦p≦LFFT−1)のサブキャリアの変調信号をX(p)とする。また、πは円周率とする。
次に、本実施形態のOFDM復調装置の概念を図20、図21を参照して説明する。本実施形態のOFDM復調装置は、図21に示すブロックを備えている。
本実施形態ではISIの影響を受けない区間(ISIフリー区間)の受信信号についてフィルタバンク104がフィルタバンク処理し、フィルタバンク出力に対して判定部107がMLSE処理を行う。
ICI抑圧に必要なフィルタバンク間隔(すなわち、τ1、…、τKの各間隔)を明らかにするための評価を行った。Eb/N0=30dB、α=3とし、尤度平均数Kと遅延時間Dをパラメータとした。表2にシミュレーションの諸元を示す。
第9の実施形態では最尤度推定における計算量の削減を行う。すなわち、図25に示した最尤推定部(MLSE)2501が第8の実施形態とは異なる。
第8の実施形態において、各フィルタバンクにおける最尤推定の状態数は、ICI抑圧範囲αとすると、変調信号がQPSKの場合、42α+1となる。したがって、FFTポイント数をLFFT、フィルタバンクサイズをLFB、有効キャリア数をNCAとすると、第8の実施形態での計算量のオーダーはO(42α+1・LFB・NCA/LFFT)となる。一方、第9の実施形態では、以下に示すような2段階の最尤推定を行うことで、最尤推定における状態数を削減することができ、計算量のオーダーをO(42(α−1)+1・LFB・NCA/LFFT)となる。
さらに、第1のレプリカ選択手段は、αの全ての範囲についてレプリカを選択し、第2のレプリカ選択手段は、第1のレプリカ選択手段が選択したこれらのレプリカに基づいて、レプリカを最終的に決定する。
第1最尤推定部2502は、フィルタバンク出力Z(m−1)から信号系列hat[X(m−1)(2m−4)]、hat[X(m−1)(2m−3)]、hat[X(m−1)(2m−2)]、hat[X(m−1)(2m−1)]、hat[X(m−1)(2m)]を推定する。また、第1最尤推定部2502は、フィルタバンク出力Z(m)から信号系列hat[X(m)(2m−2)]、hat[X(m)(2m−1)]、hat[X(m)(2m)]、hat[X(m)(2m+1)]、hat[X(m)(2m+2)]を推定する。さらに、第1最尤推定部2502は、フィルタバンク出力Z(m+1)から信号系列hat[X(m+1)(2m)]、hat[X(m+1)(2m+1)]、hat[X(m+1)(2m+2)]、hat[X(m+1)(2m+3)]、hat[X(m+1)(2m+4)]を推定する。
α=3、α1=2、α2=2として、第8の実施形態との性能比較を行った。尤度平均数をK=5とし、その他のパラメータは表2にしたがうものとする。
図27において、○は第8の実施形態における特性、+は第9の実施形態における特性である。図27によれば、第8の実施形態と第9の実施形態との特性に特に違いはないので、第9の実施形態は性能を維持しつつ計算量を削減できることが分かる。
また、記憶媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーションシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
さらに、本願発明における記憶媒体は、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限られず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も、本発明における記憶媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構成であってもよい。
また、本願発明の実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の実施形態における機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
Claims (16)
- アンテナを使用して、直交周波数分割多重変調(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を復調するOFDM復調装置において、
前記アンテナで受信した受信信号の伝送路応答を推定する推定手段と、
前記伝送路応答に基づいて、前記受信信号に含まれる、最大遅延時間の遅延波の先頭から先行波の後尾までの区間の一部である保持区間に含まれる受信信号を保持する保持手段と、
前記保持区間に含まれるあらかじめ定めた長さの区間の信号を周波数変換して複数のフィルタバンク出力を得る出力手段と、
前記フィルタバンク出力ごとに、前記推定された伝送路応答と前記フィルタバンクの周波数特性およびサブキャリアの変調信号の候補から複数のレプリカを生成するレプリカ生成手段と、
前記フィルタバンク出力ごとに、前記フィルタバンク出力と前記レプリカとの間の誤差が最小となるレプリカを選択するレプリカ選択手段と、
前記フィルタバンク出力ごとに選択されたレプリカから、サブキャリアの変調信号を選択する変調信号選択手段と、を具備することを特徴とするOFDM復調装置。 - 前記フィルタバンク出力を得る手段は、前記保持区間に含まれるあらかじめ定めた長さの複数の区間の信号を周波数変換し、
前記レプリカ生成手段は、前記フィルタバンク出力ごとに、前記推定された伝送路応答と前記フィルタバンクの周波数特性と前記複数の区間の位置およびサブキャリアの変調信号の候補から複数のレプリカを生成し、
前記レプリカ選択手段は、前記フィルタバンク出力ごとに、前記複数の区間から得られたフィルタバンク出力と各レプリカとの間の誤差の和を求め、その誤差の和が最小となるレプリカを選択することを特徴とする請求項1に記載のOFDM復調装置。 - 前記フィルタバンク出力のうち、周波数が隣接するフィルタバンク出力の両方に含まれるサブキャリアの変調信号の判定の場合に、隣接するフィルタバンク出力に対応する前記誤差のうちの小さい誤差となるレプリカを選択する手段と、
前記選択された誤差が最小となる変調信号を選択する変調信号選択手段と、をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のOFDM復調装置。 - 前記フィルタバンク出力が0番目からM−1(Mは自然数、かつ、M=2,3,…)番目のM個の出力であり、
前記変調信号選択手段は前記フィルタバンクの出力の番号に対応してM個設置されていて、
前記レプリカ生成手段は複数個あり、これら複数のレプリカ生成手段のうちの、前記フィルタバンクのm(mは整数、かつ、1≦m≦M−1)番目の出力に対応するレプリカ生成手段は、複数の前記選択手段のうちの、前記フィルタバンクのm−1番目の出力に対応する選択手段が選択した変調信号を確定値として参照することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のOFDM復調装置。 - 前記レプリカ選択手段は、前記フィルタバンクのM個の出力のうち、ヌルサブキャリアと変調サブキャリアとの境界を含む出力に対応するフィルタバンクの出力の番号を0番目として処理を開始することを特徴とする請求項4に記載のOFDM復調装置。
- 前記フィルタバンク出力が0番目からM−1(Mは自然数、かつ、M=2,3,…)番目のM個の出力であり、
前記レプリカ選択手段は、前記フィルタバンク出力の番号に対応してM個設置されていて、
複数の前記レプリカ選択手段のうちの前記フィルタバンクの0番目の出力に対応するレプリカ選択手段による誤差に基づいて、前記フィルタバンクの0番目の出力に対応する、ビタビアルゴリズムでの尤度であるメトリックを算出する第1メトリック算出手段と、
複数の前記レプリカ選択手段のうちの前記フィルタバンクの1番目の出力に対応するレプリカ選択手段による誤差と、前記第1メトリック算出手段により算出されたメトリックとに基づいて、前記フィルタバンクの1番目の出力に対応する、メトリックを算出する第2メトリック算出手段と、
前記フィルタバンク出力のm(mは整数、かつ、0≦m≦M−1)番目の出力に対応するメトリック算出手段により算出されたメトリックに基づいて、m番目のフィルタバンク出力に含まれる複数のサブキャリアに対応する同一値を有する複数の変調信号候補のうちの最大のメトリックを有する変調信号候補を、同一値が存在する数だけ選択する複数のパス選択手段と、
前記複数のパス選択手段で選択された変調信号候補の組み合わせのうち、メトリックが最大となる組み合わせを選択する組合せ選択手段と、を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のOFDM復調装置。 - 前記受信信号に含まれる前記保持区間に相当する仮の保持区間を検出する検出手段をさらに具備し、
前記保持手段は、前記仮の保持区間に含まれる受信信号を保持し、
前記出力手段は、前記仮の保持区間に含まれる受信信号をサンプル時刻ごとに逆フーリエ変換し、
前記推定手段は、
前記仮の保持区間に含まれる受信信号に基づく、前記フィルタバンク出力のうちの、パイロットサブキャリア成分を含む出力を抽出するパイロット出力抽出手段と、
前記パイロット出力抽出手段により抽出された出力に基づいて、最小自乗誤差基準による伝送路応答の時間特性を推定する時間特性推定手段と、を具備し、
前記保持手段は、前記時間特性推定手段が推定した伝送路応答に基づいて、前記保持区間に含まれる受信信号を保持し、
前記出力手段は、前記時間特性推定手段が推定した伝送路応答に基づく前記保持区間に含まれる受信信号を複数のサンプル時刻で逆フーリエ変換することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のOFDM復調装置。 - 前記仮の保持区間に含まれる受信信号に基づく、前記フィルタバンクの出力のうちの、パイロットサブキャリア成分を含む出力を抽出する第2パイロット出力抽出手段と、
前記変調信号選択手段が選択した変調信号と、前記第2パイロット出力抽出手段により抽出された出力とに基づいて、最小自乗誤差基準による伝送路応答の時間特性を推定する時間特性推定手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のOFDM復調装置。 - 前記仮の保持区間に含まれる受信信号に基づく、前記フィルタバンクの出力のうちの、データサブキャリア成分を含む出力を抽出するデータ出力抽出手段と、
前記変調信号選択手段が選択した変調信号と、前記データ出力抽出手段により抽出された出力とに基づいて、最小自乗誤差基準による伝送路応答の時間特性を推定する時間特性推定手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のOFDM復調装置。 - 前記仮の保持区間に含まれる受信信号に基づく、前記フィルタバンクの出力のうちの、データサブキャリア成分を含む出力を抽出するデータ出力抽出手段と、
前記変調信号選択手段が選択した変調信号と、前記データ出力抽出手段により抽出された出力とに基づいて、最小自乗誤差基準による伝送路応答の周波数特性を推定する周波数特性推定手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のOFDM復調装置。 - 前記保持手段は、前記時間特性推定手段が推定した伝送路応答の時間特性の最大遅延時間に基づいて、前記保持区間を算出することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか1項に記載のOFDM復調装置。
- アンテナを使用して、直交周波数分割多重変調(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を復調するOFDM復調方法において、
前記アンテナで受信した受信信号の伝送路応答を推定し、
前記伝送路応答に基づいて、前記受信信号に含まれる、最大遅延時間の遅延波の先頭から先行波の後尾までの区間の一部である保持区間に含まれる受信信号を保持し、
前記保持区間に含まれるあらかじめ定めた長さの区間の信号を周波数変換して複数のフィルタバンク出力を得て、
前記フィルタバンク出力ごとに、前記推定された伝送路応答と前記フィルタバンクの周波数特性およびサブキャリアの変調信号の候補から複数のレプリカを生成し、
前記フィルタバンク出力ごとに、前記フィルタバンク出力と前記レプリカとの間の誤差が最小となるレプリカを選択し、
前記フィルタバンク出力ごとに選択されたレプリカから、サブキャリアの変調信号を選択することを特徴とするOFDM復調方法。 - アンテナを使用して、直交周波数分割多重変調(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を復調するための、コンピュータで使用されるOFDM復調プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記アンテナで受信した受信信号の伝送路応答を推定する推定手段と、
前記伝送路応答に基づいて、前記受信信号に含まれる、最大遅延時間の遅延波の先頭から先行波の後尾までの区間の一部である保持区間に含まれる受信信号を保持する保持手段と、
前記保持区間に含まれるあらかじめ定めた長さの区間の信号を周波数変換して複数のフィルタバンク出力を得る出力手段と、
前記フィルタバンク出力ごとに、前記推定された伝送路応答と前記フィルタバンクの周波数特性およびサブキャリアの変調信号の候補から複数のレプリカを生成するレプリカ生成手段と、
前記フィルタバンク出力ごとに、前記フィルタバンク出力と前記レプリカとの間の誤差が最小となるレプリカを選択するレプリカ選択手段と、
前記フィルタバンク出力ごとに選択されたレプリカから、サブキャリアの変調信号を選択する変調信号選択手段として機能させるためのOFDM復調プログラム。 - 前記レプリカ生成手段が生成する前記複数のレプリカに相当する次式(ここで、LFFTは前記周波数変換がフーリエ変換または逆フーリエ変換である場合のフーリエ変換または逆フーリエ変換のポイント数、W(p)は前記出力手段で使用する窓係数の周波数特性、hat[H(p)]はp番目のサブキャリアのチャネル特性の推定値、hat[X(m)]はm番目のサブキャリアの信号系列候補、j2=−1、πは円周率、τk(k=1、…)はサンプル時刻、αは前記フィルタバンクに含まれる隣接サブキャリアの範囲)、
- 前記複数の区間の時間間隔は、前記フィルタバンクに含まれる隣接サブキャリアの範囲をαとすると、OFDM信号の有効シンボル長の1/(2α)以下に設定することを特徴とする請求項2に記載のOFDM復調装置。
- 前記レプリカ選択手段は、前記フィルタバンクに含まれる隣接サブキャリアの範囲をαとすると、
α1(α1<α)の隣接サブキャリアの範囲に対応するレプリカを選択する第1のレプリカ選択手段と、
前記第1のレプリカ選択手段が選択したレプリカを仮判定値として、α1の領域と重複する領域を有するα2(α2<α)の隣接サブキャリアの範囲に対応するレプリカを選択する第2のレプリカ選択手段と、を具備し、
第1のレプリカ選択手段は、αの全ての範囲についてレプリカを選択し、第2のレプリカ選択手段は、第1のレプリカ選択手段が選択したレプリカに基づいて、レプリカを決定することを特徴とする請求項1から請求項11、請求項14、請求項15のいずれか1項に記載のOFDM復調装置。
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