JP2007034747A - 物品確認装置、撮像装置及び物品確認方法 - Google Patents

物品確認装置、撮像装置及び物品確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】偽造媒体の作成を困難にすると共に、容易且つ高精度に物品の真贋を確認することができる物品確認装置を提供する。
【解決手段】カード等の物品40を登録するときに、照明光の方向及び撮像方向の少なくとも一方を異ならせて基準の物品表面の再現不能な微細な特徴を含む特徴画像を同一撮像範囲50について複数個撮像し、該撮像した複数個の特徴画像または該撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴情報を該複数個の特徴画像毎に登録する。確認対象の物品が登録された基準の物品か否かを確認するときには、確認対象の物品表面の特徴画像を、基準の物品を撮像したときと同じ条件で複数個撮像し、該撮像した複数個の特徴画像と基準の物品の複数個の特徴画像とを比較した結果、または該撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴と基準の物品の複数個の特徴画像に含まれる特徴との比較結果に基づいて、確認対象の物品が基準の物品であるか否かを判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、物品の真贋を確認する物品確認装置、物品の真贋を確認するために用いられる撮像装置、及び物品確認方法に関する。
従来より、クレジットカード等の貴重品や重要書類などの真贋を確認するため、様々な技術が提案されている。例えば、図7に示すように、物品60を光源54によって照明し、物品60の表面を所定の観測領域(図7(B)の撮影範囲70)から、当該物品60自体が元来有している再現不能な微小な特徴、例えば表面の微細な凹凸のパターン(図7(B)には物品表面の凸部60aと該凸部60aに対して光源54と反対方向に伸びる陰影とが特徴として図示されている)などをカメラ52等で読取って予め登録しておき、確認対象の物品62の表面の微小な特徴をカメラ52等で読み取り、予め登録しておいた特徴と比較することによって、確認対象の物品60の真贋を確認する書類確認装置や物品確認装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2004−153405号公報 特開2005−010581号公報
しかしながら、従来技術では、登録されている物品(真正媒体)60(図7参照)の表面を予め外部のカメラで撮影し、図8に示すように、物品確認装置の真贋を確認するためのカメラ52の撮像解像度よりも高い解像度の写真64を未登録の物品62に貼付すると、貼付された写真64の特徴が登録済の特徴と一致して確認対象の物品の真贋の区別ができなくなり、誤った判定結果を出力してしまうことがある、という問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、偽造媒体の作成を困難にすると共に、容易且つ高精度に物品の真贋を確認することができる物品確認装置、撮像装置及び物品確認方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の物品確認装置は、物品表面を照明する光の方向及び撮像方向の少なくとも一方を異ならせて物品表面の再現不能な微細な特徴を含む特徴画像を同一撮像範囲について複数個撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって基準の物品表面の特徴画像が複数個撮像されたときに、該撮像された複数個の特徴画像または該撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴を示す特徴情報を該複数個の特徴画像毎に登録する登録手段と、前記撮像手段によって確認対象の物品表面の特徴画像が前記基準の物品を撮像したときと同じ条件で複数個撮像されたときに、該撮像された複数個の特徴画像の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像の各々とを比較した比較結果、または該撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々との比較結果に基づいて、前記確認対象の物品が前記登録された基準の物品であるか否かを判定する判定手段と、を含んで構成されている。
このような構成によれば、基準の物品を登録するときおよび確認対象の物品を確認するときに、物品を照明する光の方向を異ならせたり、撮像方向を異ならせたりすることによって同一撮像範囲について複数個の特徴画像を撮像することができ、同一の撮像範囲について外部の撮像手段で基準の物品を撮像して得られた1つの特徴画像では再現しきれない特徴画像を多重に得ることができる。更に、確認対象の複数個の特徴画像の各々と登録された基準の物品の複数個の特徴画像の各々とを比較した比較結果、または確認対象の複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々と登録された基準の物品の複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々との比較結果に基づいて、確認対象の物品が基準の物品であるか否かを判定するため、偽造媒体の作成が困難となると共に、容易且つ高精度に物品の真贋を確認することができる。
また、ここでいう物品表面の再現不能な微細な特徴とは、外部から読取り可能に現れている物品の再現不能な微細な特徴をいい、例えば、外側が下層の特徴が読取り可能に現れる程度に透明な保護膜(透明層)で覆われている物品の場合には、透明層自体に現れている再現不能な微細な特徴だけでなく、透明層の下層に現れている再現不能な微細な特徴も含まれる。
なお、撮像手段は、同じ波長域の光を異なる方向から各方向毎に異なるタイミングで物品表面に照射し、各照射タイミングに同期して特徴画像を複数個撮像するようにしてもよいし、異なる波長域の光を異なる方向から物品表面に同時に照射し、各波長域に応じた複数個の受光手段によって複数個の特徴画像を同時に撮像するようにしてもよい。また、所定波長域の光を物品表面に照射し、異なる位置に配置された複数個の受光手段によって異なる方向から複数個の特徴画像を同時に撮像するか、または単一の受光手段を移動させて異なる方向から複数個の特徴画像を撮像してもよい。
なお、判定手段は、前記確認対象の物品表面の前記撮像された複数個の特徴画像の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像の各々との一致数が過半数を超えた場合、または前記確認対象の物品表面の前記撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々との一致数が過半数を超えた場合に、前記確認対象の物品が前記登録された基準の物品であると判定することができる。
これにより、例えば撮像した特徴画像に含まれるノイズや物品の経時変化等により一致数が減少した場合であっても、誤判定せずに正しく判定できる。なお、ここでいう一致とは、完全に一致している場合だけでなく、類似度が所定値以上、或いは相違度が所定値未満の場合も含まれる。
また、本発明の撮像装置は、基準の物品表面の再現不能な微細な特徴を含む特徴画像が複数個撮像されたときに、該撮像された複数個の特徴画像または該撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴を示す特徴情報を該複数個の特徴画像毎に登録する登録手段、および確認対象の物品表面の特徴画像が前記基準の物品を撮像したときと同じ条件で複数個撮像されたときに、該撮像された複数個の特徴画像の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像の各々とを比較した比較結果、または該撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々との比較結果に基づいて、前記確認対象の物品が前記登録された基準の物品であるか否かを判定する判定手段を備えた判定装置で用いられる特徴画像を撮像するための撮像装置であって、物品表面を照明する光の方向及び撮像方向の少なくとも一方を異ならせて物品表面の再現不能な微細な特徴を含む特徴画像を同一撮像範囲について複数個撮像する。
このような撮像装置により、偽造媒体の作成が困難となると共に、判定装置で容易且つ高精度に物品の真贋を確認することができる。
本発明の物品確認方法は、基準の物品表面を照明する光の方向及び撮像方向の少なくとも一方を異ならせて該基準の物品表面の再現不能な微細な特徴を含む特徴画像を同一撮像範囲について複数個撮像する第1撮像工程と、前記第1撮像工程で撮像された複数個の特徴画像または前記第1撮像工程で撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴を示す特徴情報を該複数個の特徴画像毎に登録する登録工程と、確認対象の物品表面の特徴画像を前記第1撮像工程で前記基準の物品を撮像したときと同じ条件で複数個撮像する第2撮像工程と、前記第2撮像工程で撮像された複数個の特徴画像の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像の各々とを比較した比較結果、または前記第2撮像工程で撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々との比較結果に基づいて、前記確認対象の物品が前記登録された基準の物品であるか否かを判定する判定工程と、を含んでいる。
本発明の物品確認方法も、本発明の物品確認装置と同様に作用するため、偽造媒体の作成が困難となると共に、容易且つ高精度に物品の真贋を確認することができる。
以上説明したように、本発明によれば、偽造媒体の作成を困難にすると共に、容易且つ高精度で物品の真贋を確認することができる、という優れた効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[ランダムパターン]
まず、本発明に係る実施の形態を説明するのに先立ち、物品自体が元来有している再現不能な微細な凹凸の特徴(以下、ランダムパターンと称す)について説明する。
例えば、不織布では、繊維が複雑に絡み合ってできたものであり、この繊維によるパターンが同一になるものはない。すなわち、不織布から繊維によるランダムパターンを観測することができる。また、紙も植物繊維が複雑に絡み合ってできたものであり、不織布と同様に、紙からもランダムパターンを観測することができる。同一種、同一ロットの紙であっても紙毎にそのパターンは異なる。
また、カーボン充填した黒色のゴム表面、ICパッケージ用のセラミック表面、金属微粒子分散のUV硬化型塗料の塗膜(所謂ラメ塗装)表面からも、表面の微小なクラックや材料の微粒子等によってランダムパターンが観察できる。また、ステンレス鋼材表面からもヘアライン処理やサンドブラスト処理等、表面仕上げ時に作られたランダムパターンを観察できる。また、皮革も自然の状態でその表面にランダムな皺が形成されているため、この皺がランダムパターンとして観察される。
このように、各種の物品からランダムパターンを観察することができる。このランダムパターンは、意図的に作ったものではなく、物品そのものの成り立ち、製造工程、或いは製造後などで不作為にできたものであり、そのパターンが全く同じである物品が複数存在するとは考え難い。また、同一のものを故意に作り出すことは困難と思われる。すなわち、同一の工程を経て製造・物流された物品であっても、微視的には、各物品ごとにランダムパターンが異なる。特に、上述したようなランダムパターンは、顕微鏡レベルの微細なパターンであり、これを偽造することは容易ではない。また、ゴム表面や皮革表面、或いは不織布といった形状が変化し易い軟らかい素材のランダムパターンも、外力が加わらない状態では安定である。
なお、ランダムパターンについての詳細な説明は、先に先行技術文献として挙げた特許文献1(特開2004−153405号公報)及び特許文献2(特開2005−010581号公報)に記載されているため、ランダムパターンについてのこれ以上のここでの説明は省略する。
本発明は、上記のような物品が元来有するランダムなパターンを、各物品を確認(識別・照合)するための情報として利用するものである。このような微細なランダムパターンの読み取りには、触針法、電子顕微鏡観察法等幾つかの方法が考えられるが、物品保護の観点から未処理、非破壊であることが望ましい。光を利用する方法はこの点で優れている。以下、光を利用してランダムパターンを読み取って、物品の真贋を確認する物品確認装置について説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る物品確認装置の概略構成図である。図1に示すように、物品確認装置10は、CPU12、RAM14、ROM16、外部I/F(インタフェース)処理装置18、内部I/F処理装置20を備え、これらは互いにシステムバス32を介して接続されている。
CPU12は、ROM16に記憶されたプログラムを実行し、物品確認装置10全体の動作を制御する。なお、ROM16に記憶されたプログラムには、登録対象の物品表面のランダムパターンを含む画像(以下、特徴画像と呼称)を撮像し、物品表面のランダムパターンの特徴を示す特徴量を抽出して登録する登録処理プログラムや、確認対象の物品表面の特徴画像を撮像し、撮像した特徴画像から物品表面のランダムパターンの特徴を示す特徴量を抽出して、予め登録されている特徴量と比較することにより認証・非認証を判定する確認処理プログラムが含まれている。
なお、ここでいう物品表面のランダムパターンとは、外部から撮像可能に現れている物品の再現不能な微細な特徴をいう。例えば、外側が下層の微細な特徴が撮像可能に現れる程度に透明な保護膜で覆われている物品の場合には、透明な保護膜自体に現れている再現不能な微細な特徴と、透明な保護膜の下層に現れている再現不能な微細な特徴の双方の特徴を含む。具体的に例示すると、現在金融機関等で広く使用されているクレジットカード等のカードには、例えばラメ状の微細な地紋が現れた塗装の上に、ハードコート等の透明層が固着されているタイプのものが広く普及している。従って、このような物品の場合には、保護膜自体に現れた凹凸等の微細なランダムパターンと、保護膜の下層の微細な地紋(ランダムパターン)の双方を含むことができる。
本実施の形態では、登録対象及び確認対象の物品として、プラスチックカードにテープ状(ストライプ)の磁気記録媒体を貼り付けたキャッシュカードやクレジットカード等の磁気カード(以下、カード)を例に挙げて説明する。
RAM14は、ワークメモリであって、撮像された特徴画像や抽出した特徴量を示すデータあるいは外部装置34から取得した特徴量を示すデータ等を一時的に記憶する領域を含む。
外部I/F処理装置18は、外部装置34との間でデータの授受を行うためのインタフェースである。物品確認装置10は、該外部I/F処理装置18を介して外部装置34に登録対象の物品を登録させるために、物品表面のランダムパターンの特徴量を示すデータを送信したり、該外部I/F処理装置18を介して外部装置34から登録済の物品の特徴量を示すデータを物品確認装置10での確認処理に使用するために受信したりする。
内部I/F処理装置20には、光源部22、カメラ24、磁気ヘッド制御装置26、及びカード搬送装置30が接続されている。
光源部22は、第1の光源22a、第2の光源22b、第3の光源22c、第4の光源22dの4つの光源から構成されている(図2参照)。図2に示すように、各光源22a〜22dは各々異なる方向から光を照射してカード40を照明するように配置され、各々同一波長域の光を照射して、物品確認装置10に挿入されたカード40を照明する。各光源22a〜22dの点灯タイミング(光の照射タイミング)は、内部I/F処理装置20を介してCPU12により制御される。各光源22a〜22dには、例えば、LED、ハロゲンランプ、蛍光灯、キセノン放電管などを用いることができる。
カメラ24は、光源部22から照射された光によって照明されたカード40表面の予め定められた撮像範囲50から、特徴画像を撮像する。本実施の形態において、カメラ24及びカメラ24の撮像範囲50は固定されている。カメラ24の撮像タイミングは、内部I/F処理装置20を介してCPU12により制御される。
磁気ヘッド制御装置26には、磁気ヘッド28が接続されている。磁気ヘッド28は、磁気ヘッド制御装置26によって制御され、図示されない挿入口からカード40が挿入されて磁気ヘッド28の読み取り位置まで搬送されたときに、カード40に貼付された磁気記録媒体から情報を読み出す。
カード搬送装置30は、搬送ローラ30a及びモータ30bを含んで構成されている。図示されない挿入口からカード40が挿入されたときに、搬送ローラ30aを回転させて該挿入されたカード40を予め定められた位置まで搬送し、挿入されたカード40を用いた処理が終了したときには、搬送ローラ30aを逆回転させて該処理済みのカード40を搬送して挿入口から排出する。
なお、物品確認装置10と間でデータの授受を行う外部装置34では、物品確認装置10からカード40の識別符号及び特徴量を示すデータを受信したときには、該識別符号と特徴量を示すデータとを対応付けてデータベースに記憶することによってカード40を登録し、物品確認装置10から特徴量のデータの要求を受信したときには、該要求に応じてデータベースから特徴量を示すデータを読み出して物品確認装置10に送信する。
[物品確認装置の動作]
次に、物品確認装置10の動作を説明する。物品確認装置10でカード40の真偽を判定するためには、本物のカード40が有するランダムパターンの特徴を予め登録しておく必要がある。図2及び図3を参照して、物品確認装置10において実行される登録処理について説明する。
登録対象のカード40が不図示の挿入口から挿入されると、カード搬送装置30は磁気ヘッド28の読み取り位置までカード40を搬送する。このとき、図3に示される登録処理プログラムが開始される。
ステップ100では、磁気ヘッド制御装置26で磁気ヘッド28を制御し、カード40の磁気記録媒体から識別符号を読み出して取得する。この識別符号は、カード40を識別するための固有の符号であって予め磁気記録媒体に記録されている。なお、識別符号の取得後は、カード搬送装置30によってカード40を予め定められた位置まで搬送する。
続いて、ステップ102で、図2(A)に示すように第1の光源22aを点灯し、カード40表面を第1の光源22aの方向から光をあてて照明する。第1の光源22aからの光は光線経路36aに沿って進み、ランダムパターンの一部としての凸部40aを含みカード40表面を照らし出し、凸部40aに対して光線経路36a下流側に凸部40aの陰影を作り出す。なお、陰影の方向や形状はカード40表面の凹凸の形状のみならず照明する光の方向(カード40表面に対する光の入射角度を含む)にも依存する。このようにカード40表面を照明した状態で、カード40表面の撮像範囲50の特徴画像をカメラ24で撮像する。撮像後、第1の光源22aを消灯する。
ステップ104では、撮像した特徴画像の画像データから特徴量を抽出するサブルーチンを実行する。図4は、特徴量抽出サブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。なお、特徴量の抽出には、従来公知の技術を採用することができるが、本実施の形態では、先に先行技術文献として挙げた特許文献1(特開2004−153405号公報)及び特許文献2(特開2005−010581号公報)に記載されている方法を適用する。
まずステップ150で、撮像された特徴画像を適切な大きさのメッシュ(メッシュ数d=縦M×横N)に区切り(量子化)、各メッシュをある濃度値(濃度レベルq)で代表させて(標本化)、モザイク状の画像の画像データに変換する。
ステップ152では、量子化標本化後の画像データを、j番目のメッシュの濃度をxjとして、このパターンをx=(x1,x2,・・・xd)t(tは転置を表す)なるベクトル(特徴ベクトル)で記述する。この特徴ベクトルを特徴量とする。
この特徴ベクトルの各要素は対応する画像領域の濃度を与える。得られたパターンは特徴ベクトルによって張られた特徴空間上の1点として表されることになる。前述したように、各物品は、微視的には異なるランダムパターンを有するため、特徴ベクトルもそれぞれ固有の特徴を表すものとなる。すなわち、各物品のランダムパターンの特徴をこの特徴ベクトルによって表すことができる。なお、特徴ベクトルの代わりに、全ベクトルから分散共分散行列又は相関行列を求めて、これを特徴量としてもよい。
第1の光源22aを点灯して撮像した特徴画像から算出した特徴量を示すデータをデータRD1と称す。
ステップ104での特徴量抽出サブルーチンが終了した後は、ステップ106に移行し、図2(B)に示すように第2の光源22bを点灯し、カード40表面を第2の光源22bの方向から光をあてて照明する。第2の光源22bからの光は光線経路36bに沿って進み、ランダムパターンの一部としての凸部40aを含みカード40表面を照らし出し、凸部40aに対して光線経路36b下流側に凸部40aの陰影を作り出す。このようにカード40表面を照明した状態で、カード40表面の撮像範囲50の特徴画像をカメラ24で撮像する。撮像後、第2の光源22bを消灯する。
ステップ108では、第2の光源22bを点灯して撮像した特徴画像の画像データから特徴量を抽出するサブルーチンを上述と同様に実行する。第2の光源22bを点灯して撮像した特徴画像から算出した特徴量を示すデータをデータRD2と称す。
続いて、ステップ110で、図2(C)に示すように第3の光源22cを点灯し、カード40表面を第3の光源22cの方向から光をあてて照明する。第3の光源22cの光は光線経路36cに沿って進み、ランダムパターンの一部としての凸部40aを含みカード40表面を照らし出し、凸部40aに対して光線経路36c下流側に凸部40aの陰影を作り出す。このようにカード40表面を照明した状態で、カード40表面の撮像範囲50の特徴画像をカメラ24で撮像する。撮像後、第3の光源22cを消灯する。
ステップ112では、第3の光源22cを点灯して撮像した特徴画像の画像データから特徴量を抽出するサブルーチンを上述と同様に実行する。第3の光源22cを点灯して撮像した特徴画像から算出した特徴量を示すデータをデータRD3と称す。
続いて、ステップ114で、図2(D)に示すように第4の光源22dを点灯し、カード40表面を第4の光源22dの方向から光をあてて照明する。第4の光源22dの光は光線経路36dに沿って進み、ランダムパターンの一部としての凸部40aを含みカード40表面を照らし出し、凸部40aに対して光線経路36d下流側に凸部40aの陰影を作り出す。このようにカード40表面を照明した状態で、カード40表面の撮像範囲50の特徴画像をカメラ24で撮像する。撮像後、第4の光源22dを消灯する。
ステップ116では、第4の光源22dを点灯して撮像した特徴画像の画像データから特徴量を抽出するサブルーチンを上述と同様に実行する。第4の光源22dを点灯して撮像した特徴画像から算出した特徴量を示すデータをデータRD4と称す。
ステップ118では、上記のように光源22a〜22dを順次(異なるタイミングで)点灯して異なる方向からカード40を照明し、各点灯タイミングに同期して撮像した特徴画像毎の特徴量を示すデータRD1〜RD4を、カード40の磁気記録媒体から読み出した識別符号に対応付けて外部装置34に登録する。
次に、確認対象のカード40の真贋を確認する動作について説明する。図5は、物品確認装置10において実行される確認処理プログラムの流れを示すフローチャートである。
確認対象のカード40が不図示の挿入口から挿入されると、カード搬送装置30は磁気ヘッド28の読み取り位置までカード40を搬送する。このとき、図5に示される確認処理プログラムが開始される。
ステップ200では、磁気ヘッド制御装置26で磁気ヘッド28を制御し、カード40の磁気記録媒体から識別符号を読み出して取得する。識別符号の取得後は、カード搬送装置30によってカード40を予め定められた位置まで搬送する。
ステップ202では、取得した識別符号に対応して登録されている特徴量を示すデータRD1〜RD4を外部装置34から取得する。
ステップ204では、登録処理時と同様に、図2(A)に示すように第1の光源22aを点灯し、カード40表面を第1の光源22aの方向から光をあてて照明して、登録処理において登録対象のカード40を撮像した撮像範囲と同一の撮像範囲50の特徴画像をカメラ24で撮像する。
なお、確認処理において登録処理における撮像範囲と同一の撮像範囲を撮像する場合には正確な位置合わせが必要であるが、この位置合わせの方法については特に限定されず、例えば、先に先行技術文献として挙げた特許文献1(特開2004−153405号公報)及び特許文献2(特開2005−010581号公報)に記載されている方法等を適用することができる。この位置合わせ方法のこれ以上のここでの説明は省略する。
ステップ206では、第1の光源22aを点灯して撮像した特徴画像の画像データから特徴量を抽出するサブルーチンを上述と同様に実行する。ここで算出した特徴量を示すデータをデータD1と称す。
ステップ208では、データRD1とデータD1とが一致しているか否かを判断する。ここではデータRD1及びデータD1の類似度が閾値以上であれば、一致していると判断する。なお、類似度の算出には、従来公知の技術を採用することができるが、本実施の形態では、先に先行技術文献として挙げた特許文献1(特開2004−153405号公報)及び特許文献2(特開2005−010581号公報)に記載されている方法を適用し、データRD1が示す特徴量(特徴ベクトル)と、データD1が示す特徴量(特徴ベクトル)との距離を算出して類似度を求める。求めた距離が近い程、類似度が高くなる(両者が似ている)。当然ながら、KL(Karhunen−Loeve)展開等による特徴空間の次元削減を行って距離を求めてもよい。
ここで、類似度として計算する距離としては、統計学上の判別分析やクラスター分析などで用いられる距離、例えば、市街地距離、ユークリッド距離、標準化ユークリッド距離、ミンコフスキーの距離、マハラノビス距離などを用いることができる(村上征勝著:行動計量学シリーズ「真贋の科学」朝倉書店、1996)。前者4つの距離は、何れも確認対象の物品の特徴ベクトルと登録された本物の物品の特徴ベクトル間の距離として得られる。マハラノビスの距離は、確認対象の物品の特徴ベクトルと登録された本物の物品の特徴ベクトル(平均ベクトル)と、特徴行列(分散共分散行列、又は相関行列)の逆行列から計算される。
なお、類似度と比較する上記閾値については、量子化標本化誤差などを見込んで、所定の許容範囲を設けて設定することが好ましい。すなわち、類似度判定を厳しく行うか、甘くするかの要求に応じて、閾値の大きさを適宜選択すればよい。また、登録(確認)対象の物品の種類によって許容範囲を異ならせてもよい。
ステップ208で、データRD1とデータD1とが不一致であると判断した場合には、ステップ232に移行し、確認対象のカード40を非認証(偽物)と判定する。
一方、ステップ208で、データRD1とデータD1とが一致していると判断した場合には、ステップ210に移行する。
ステップ210では、登録処理時と同様に、図2(B)に示すように第2の光源22bを点灯し、カード40表面を第2の光源22bの方向から光をあてて照明してカード40表面の撮像範囲50の特徴画像をカメラ24で撮像する。
ステップ212では、第2の光源22bを点灯して撮像した特徴画像の画像データから特徴量を抽出するサブルーチンを上述と同様に実行する。ここで算出した特徴量を示すデータをデータD2と称す。
ステップ214では、データRD2とデータD2とが一致しているか否かを判断する。判断の方法は、上記ステップ208での方法と同様である。
ステップ214で、データRD2とデータD2とが不一致であると判断した場合には、ステップ232に移行し、確認対象のカード40を非認証(偽物)と判定する。
一方、ステップ214で、データRD2とデータD2とが一致していると判断した場合には、ステップ216に移行する。
ステップ216では、登録処理時と同様に、図2(C)に示すように第3の光源22cを点灯し、カード40表面を第3の光源22cの方向から光をあてて照明してカード40表面の撮像範囲50の特徴画像をカメラ24で撮像する。
ステップ218では、第3の光源22cを点灯して撮像した特徴画像の画像データから特徴量を抽出するサブルーチンを上述と同様に実行する。ここで算出した特徴量を示すデータをデータD3と称す。
ステップ220では、データRD3とデータD3とが一致しているか否かを判断する。判断の方法は、上記ステップ208での方法と同様である。
ステップ220で、データRD3とデータD3とが不一致であると判断した場合には、ステップ232に移行し、確認対象のカード40を非認証(偽物)と判定する。
一方、ステップ220で、データRD3とデータD3とが一致していると判断した場合には、ステップ222に移行する。
ステップ222では、登録処理時と同様に、図2(D)に示すように第4の光源22dを点灯し、カード40表面を第4の光源22dの方向から光をあてて照明してカード40表面の撮像範囲50の特徴画像をカメラ24で撮像する。
ステップ224では、第4の光源22dを点灯して撮像した特徴画像の画像データから特徴量を抽出するサブルーチンを上述と同様に実行する。ここで算出した特徴量を示す情報をデータD4と称す。
ステップ226では、データRD4とデータD4とが一致しているか否かを判断する。判断の方法は、上記ステップ208での方法と同様である。
ステップ226で、データRD4とデータD4とが不一致であると判断した場合には、ステップ232に移行し、確認処理のカード40を非認証(偽物)と判定する。
一方、ステップ226で、データRD4とデータD4とが一致していると判断した場合には、ステップ230に移行し、確認処理のカード40が本物(登録されているカード)であると判断して認証する。
なお、ステップ230及びステップ232で判定結果が出たときに、該判定結果を外部装置34に送信してもよいし、物品確認装置10に表示装置が設けられている場合には、該表示装置に判定結果を表示するようにしてもよい。
以上説明したように、登録処理時では、光源22a〜22dを順次(異なるタイミングで)点灯して異なる方向からカード40を照明し、各点灯タイミングに同期してカード40表面のランダムパターンを含む特徴画像を同一撮像範囲について複数個撮像し、各特徴画像から特徴量を算出して各特徴画像毎に登録し、確認処理時では、登録処理時と同様の撮像条件で確認対象のカード40の特徴画像を複数個撮像し、各特徴画像から特徴量を算出して、該算出した特徴量と登録処理時に各特徴画像毎に登録された特徴量とを比較して、認証/非認証を判定するようにしたため、偽造媒体の作成を困難にするという効果を奏する。すなわち、登録処理および確認処理時に、同一の撮像範囲について物品(上記ではカード40)を照明する光の方向を異ならせて複数個の特徴画像を撮像するようにしたため、外部のカメラで撮像した1つの画像では再現しきれない特徴量を1つの撮像範囲について多重に得ることができる。これにより、外部のカメラで撮像した1つの画像を偽造媒体に貼付したとしても、登録した複数個の特徴量と一致する画像は再現できないため、偽造媒体の作成が困難となる。また、複数個の特徴画像を撮像して登録や認証を行うため、容易且つ高精度にカード40の真贋を確認することができる。
なお、上記実施の形態では、確認処理において、特徴量を示すデータD1〜D4の全てが、外部装置34に登録されているデータRD1〜RD4に一致していると判断したときに確認対象のカード40が本物(登録されているカード)であると判断して認証する例について説明したが、これに限定されず、特徴量を示すデータD1〜D4の過半数が、外部装置34に登録されているデータRD1〜RD4に一致していると判断したときに、確認対象のカード40が本物(登録されているカード)であると判断して認証するようにしてもよい。
図6は、特徴量を示すデータD1〜D4の過半数がデータRD1〜RD4に一致していると判断したときに、確認対象のカード40が本物(登録されているカード)であると判断して認証する場合の確認処理プログラムの流れを示すフローチャートである。
なお、図6において、図5と同様の処理を行うステップについては図5と同一のステップ番号を付して説明を省略する。また、本プログラムでは、一致数をカウントするための変数としてnを用い、図示は省略するが、まず変数nをリセットして(nに0をセットして)から下記の処理を実行する。
ステップ200〜ステップ206までの処理は、図5と同様である。ステップ208では、データRD1とデータD1とが一致しているか否かを前述の方法と同様に判断し、ここで一致していると判断した場合には、ステップ209で、nを1インクリメントして、ステップ210に移行する。
一方、ステップ208で、データRD1とデータD1とが不一致であると判断した場合には、ステップ209の処理はスキップして、ステップ210に移行する。
ステップ210〜ステップ212までの処理は、図5と同様である。ステップ214では、データRD2とデータD2とが一致しているか否かを前述の方法と同様に判断し、ここで一致していると判断した場合には、ステップ215で、nを1インクリメントし、ステップ216に移行する。一方、ステップ214で、データRD2とデータD2とが不一致であると判断した場合には、ステップ215の処理はスキップして、ステップ216に移行する。
ステップ216〜ステップ218までの処理は、図5と同様である。ステップ220では、データRD3とデータD3とが一致しているか否かを前述の方法と同様に判断し、ここで一致していると判断した場合には、ステップ221で、nを1インクリメントし、ステップ222に移行する。一方、ステップ220で、データRD3とデータD3とが不一致であると判断した場合には、ステップ221の処理はスキップして、ステップ222に移行する。
ステップ222〜ステップ224までの処理は、図5と同様である。ステップ226では、データRD4とデータD4とが一致しているか否かを前述の方法と同様に判断し、ここで一致していると判断した場合には、ステップ227で、nを1インクリメントし、ステップ228に移行する。一方、ステップ226で、データRD4とデータD4とが不一致であると判断した場合には、ステップ227の処理はスキップして、ステップ228に移行する。
ステップ228では、nが過半数を超えたか否かを判断する。本実施の形態では、登録時及び確認時において、光の方向を異ならせて4個の特徴画像を撮像して特徴量を算出するため、nが2を超えたとき(nが3か4のとき)に肯定判断され、nが2以下のときには否定判断される。ここでnが過半数を超えたと判断した場合には、ステップ230に移行し、確認対象のカード40が本物(登録されているカード)であると判断して認証する。一方、nは過半数以下であると判断した場合には、ステップ232に移行し、確認対象のカード40を非認証(偽物)と判定する。
このように確認処理を行う場合であっても、上記と同様に、偽造カードの作成を困難にすると共に、容易且つ高精度に物品の真贋を確認することができる。
また、上記実施の形態では、登録時及び確認時において、光の方向を異ならせて4個の特徴画像を撮像して特徴量を算出する例について説明したが、撮像する特徴画像は2個以上であれば特に限定されない。
また、上記実施の形態では、カード40表面を四方から照明してカード40表面を照明する光の方向を異ならせる例について説明したが、カード40表面に対する光の入射角度を異ならせて照明してもよい。
また、上記実施の形態では、異なる位置に配置された複数個の光源22a〜22dを異なるタイミングで点灯して、カード40表面を異なる光の方向から照明する例について説明したが、これに限定されず、単一の光源を移動可能に設け、この光源を移動させることによってカード40を異なる光の方向から照明するようにしてもよい。これによっても、同一の撮像範囲で異なる複数個の特徴画像を撮像することができ、偽造媒体の作成を困難にすると共に、容易且つ高精度にカード40の真贋を確認することができる。
また、上記実施の形態では、カード40を照明する光の方向を異ならせて複数個の特徴画像を撮像する例について説明したが、これに限定されず、撮像方向を異ならせて複数個の特徴画像を撮像するようにしてもよい。例えば、カード40表面に対して、高い位置から撮像した特徴画像と低い位置から撮像した特徴画像とでは、凹凸や陰影の形状が異なる。従って、撮像方向を異ならせることによっても、同一の撮像範囲で異なる複数個の特徴画像を撮像することができる。なお、撮像方向を異ならせる場合には、撮像対象のカード40を動かして角度・方向を変化させ順次撮像してもよいし、カメラ24を動かして順次撮影してもよい。また、複数台のカメラ24を撮像方向が異なるように(異なる位置に)配置してカード40を撮像してもよい。なお、複数台のカメラ24で撮像する場合には、同時に複数個の特徴画像を撮像することができる。
また、光の波長域を異ならせて複数個の特徴画像を撮像するようにしてもよい。例えば、互いに異なる波長域の光を照射する複数個の光源を異なる位置に配置して設けると共に各波長域に対応した撮像素子を有するカメラを各波長域に対応して複数個設ければ、該複数個の光源を同時に点灯させて異なる方向からカード40表面を照明して複数個の特徴画像を同時に撮像することができる。
なお、同一撮像範囲について異なる複数個の特徴画像が得られるのであれば、上記方法を組み合わせて光の方向及び撮像方向の双方を異ならせ、複数個の特徴画像を撮像するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、登録した特徴量(特徴ベクトル)及び確認対象の特徴量(特徴ベクトル)を比較する場合に、距離に基づいてその類似度を判断して両者が一致しているか否かを判定するようにしたが、登録した特徴ベクトル及び確認対象の特徴ベクトルの成す角度から判断しても良い。
また、上記実施の形態では、特徴量を登録処理時に抽出して登録する例について説明したが、登録処理時には特徴量を抽出せずに撮像した特徴画像そのままを登録しておき、確認処理時に該登録した特徴画像を読み出して特徴量を抽出し、確認対象の特徴画像の特徴量と比較するようにしてもよい。
さらにまた、特徴量に代えて特徴画像を登録しておき、登録した特徴画像と確認対象の特徴画像とを比較して類似度を求めることもできる(画像マッチング方式)。また、特徴画像を実空間上で比較して識別や照合をする以外にも、特徴画像を2次元フーリエ変換により周波数領域へ変換し、フーリエ空間上で比較してもよい。この場合、予め登録されたカード40から得た特徴画像と確認対象のカード40から得た特徴画像とをフーリエ空間上で画像合成し、逆フーリエ変換することで相関強度画像を得て、そのピーク値から二つの画像の類似度を評価することができる。例えば振幅のピークの大きさが予め決めておいた閾値以上であった場合に、登録した特徴量及び確認対象の特徴量が類似(一致)していると判定することができる。
また、上記実施の形態では、外部装置34に特徴量を示すデータを記憶することによって登録対象のカード40を登録する例について説明したが、物品確認装置10内部に特徴量や特徴画像を記憶するための記憶装置を設け、この記憶装置に記憶させるようにしてもよい。
さらにまた、物品確認装置10を、カード40を照明して特徴画像を撮像する撮像手段を備えた撮像装置と、該撮像装置と通信回線やケーブルを介して接続され、該撮像装置で撮像した特徴画像を用いて登録処理や確認処理を行う処理装置と、で構成してもよい。具体的には、撮像装置は、光の方向または撮像方向を異ならせてカード40表面の複数個の特徴画像を撮像し、撮像した複数個の特徴画像を処理装置に送信する。処理装置は、登録処理では、撮像装置から受信した登録対象のカード40の特徴画像から上記実施の形態と同様に特徴量を算出し、特徴量を示すデータをデータベース等に記憶する。また、確認処理では、撮像装置から受信した確認対象のカード40の複数個の特徴画像から上記実施の形態と同様に特徴量を算出し、この算出結果と予め登録されているカード40の特徴量を示す複数個の特徴画像毎のデータとを比較して確認対象のカード40の真贋を判定する。また、特徴量の抽出までを撮像装置側で行うようにしてもよい。このような構成によっても、上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
また、上記実施の形態では、真贋を確認する物品として、クレジットカードやキャッシュカード等のカードを例に挙げて説明したが、これに限定されず、意図的に作ったものではなく、物品そのものの成り立ち、製造工程、或いは製造後などで不作為にできた微細なランダムパターンを有し、外力が加わらない状態で形状が変化にくい物品であれば、どのような物品であっても、本発明に係る物品確認装置、撮像装置及び物品確認方法を用いて真贋を確認することができる。
本発明の実施の形態に係る物品確認装置の概略構成図である。 (A)〜(D)は、異なる位置に配置された4つの光源の各々により登録対象または確認対象のカードを照明する様子を説明する説明図である。 登録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 特徴量抽出サブルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 確認処理プログラムの流れを示すフローチャートである。 確認処理プログラムの変形例を示すフローチャートである。 従来の書類確認装置や物品確認装置を説明する説明図であり、(A)は、物品の側面図、(B)は物品の上面図である。 従来の書類確認装置や物品確認装置における問題点を説明する説明図であり、(A)は、偽造した物品の側面図、(B)は偽造した物品の上面図である。
符号の説明
10 物品確認装置
12 CPU
14 RAM
16 ROM
18 外部I/F処理装置
20 内部I/F処理装置
22 光源部
22a〜22d 光源
24 カメラ
34 外部装置
40 カード
50 撮像範囲

Claims (7)

  1. 物品表面を照明する光の方向及び撮像方向の少なくとも一方を異ならせて物品表面の再現不能な微細な特徴を含む特徴画像を同一撮像範囲について複数個撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって基準の物品表面の特徴画像が複数個撮像されたときに、該撮像された複数個の特徴画像または該撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴を示す特徴情報を該複数個の特徴画像毎に登録する登録手段と、
    前記撮像手段によって確認対象の物品表面の特徴画像が前記基準の物品を撮像したときと同じ条件で複数個撮像されたときに、該撮像された複数個の特徴画像の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像の各々とを比較した比較結果、または該撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々との比較結果に基づいて、前記確認対象の物品が前記登録された基準の物品であるか否かを判定する判定手段と、
    を含む物品確認装置。
  2. 前記撮像手段は、同じ波長域の光を異なる方向から各方向毎に異なるタイミングで物品表面に照射し、各照射タイミングに同期して特徴画像を複数個撮像する請求項1記載の物品確認装置。
  3. 前記撮像手段は、異なる波長域の光を異なる方向から物品表面に同時に照射し、各波長域に応じた複数個の受光手段によって複数個の特徴画像を同時に撮像する請求項1記載の物品確認装置。
  4. 前記撮像手段は、所定波長域の光を物品表面に照射し、異なる位置に配置された複数個の受光手段によって異なる方向から複数個の特徴画像を同時に撮像するか、または単一の受光手段を移動させて異なる方向から複数個の特徴画像を撮像する請求項1記載の物品確認装置。
  5. 前記判定手段は、前記確認対象の物品表面の前記撮像された複数個の特徴画像の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像の各々との一致数が過半数を超えた場合、または前記確認対象の物品表面の前記撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々との一致数が過半数を超えた場合に、前記確認対象の物品が前記登録された基準の物品であると判定する請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の物品確認装置。
  6. 基準の物品表面の再現不能な微細な特徴を含む特徴画像が複数個撮像されたときに、該撮像された複数個の特徴画像または該撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴を示す特徴情報を該複数個の特徴画像毎に登録する登録手段、および確認対象の物品表面の特徴画像が前記基準の物品を撮像したときと同じ条件で複数個撮像されたときに、該撮像された複数個の特徴画像の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像の各々とを比較した比較結果、または該撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々との比較結果に基づいて、前記確認対象の物品が前記登録された基準の物品であるか否かを判定する判定手段を備えた判定装置で用いられる特徴画像を撮像するための撮像装置であって、
    物品表面を照明する光の方向及び撮像方向の少なくとも一方を異ならせて物品表面の再現不能な微細な特徴を含む特徴画像を同一撮像範囲について複数個撮像する撮像装置。
  7. 基準の物品表面を照明する光の方向及び撮像方向の少なくとも一方を異ならせて該基準の物品表面の再現不能な微細な特徴を含む特徴画像を同一撮像範囲について複数個撮像する第1撮像工程と、
    前記第1撮像工程で撮像された複数個の特徴画像または前記第1撮像工程で撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴を示す特徴情報を該複数個の特徴画像毎に登録する登録工程と、
    確認対象の物品表面の特徴画像を前記第1撮像工程で前記基準の物品を撮像したときと同じ条件で複数個撮像する第2撮像工程と、
    前記第2撮像工程で撮像された複数個の特徴画像の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像の各々とを比較した比較結果、または前記第2撮像工程で撮像された複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々と前記登録された基準の物品の複数個の特徴画像に含まれる特徴の各々との比較結果に基づいて、前記確認対象の物品が前記登録された基準の物品であるか否かを判定する判定工程と、
    を含む物品確認方法。
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