JP2007034591A - 物品情報保護システム、物品情報保護方法、rfidタグ、rfidタグ管理装置、及び、プログラム - Google Patents

物品情報保護システム、物品情報保護方法、rfidタグ、rfidタグ管理装置、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】RFIDタグが添付された物品の所有者だけが、該RFIDタグに記憶されている物品情報を読み出すことができるようにする。
【解決手段】物品情報を記憶するRFIDタグと、無線電波によって前記RFIDタグとデータ授受を行う読出/書込器と、から構成される物品情報保護システムであって、
前記RFIDタグは、前記RFIDタグが添付される物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備え、
前記RFIDタグは、前記読出/書込器から前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを受信した場合にのみ、前記物品情報を記載した応答を前記読出/書込器に返送する物品情報返送手段を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物品情報保護システム、物品情報保護方法、RFIDタグ、RFIDタグ管理装置、及び、プログラムに関し、特に、RFIDタグに記憶された物品の情報を保護することを可能とする、物品情報保護システム、物品情報保護方法、RFIDタグ、RFIDタグ管理装置、及び、プログラムに関する。
近年、バーコードに代わる商品識別・管理技術として、RFID(Radio Frequency Identification:アールエフアイディー)タグに関する研究が進められてきている。RFIDタグは、別名、ICタグ(IC tag)、或いは、無線ICタグとも称され、物体の識別に利用される微小な無線ICチップである。この無線ICチップには、自身の識別コードなどの情報が記録されており、電波を使用して管理システムと情報を送受信する能力を持っている。
RFIDタグは、情報記憶用のICメモリを内蔵しており、管理システム側の読出/書込器を介して情報の読み取りおよび書き込みを非接触で行うことができる。また、RFIDタグに記憶できる情報量は、バーコードで表現できる情報量よりもはるかに多く、一度記憶させた情報の書き換えも可能となっている。このため、例えば、RFIDタグに、商品名や価格などに加えて、商品の生産者や生産地、生産日時、商品の特徴、等々を記憶させ、これを商品に添付しておく。そして、これら商品情報に加えて更に、商品の流通経路などを書き加えることにより、商品の流通管理などを容易に行うことが可能となる。
このように、RFIDタグに記憶された商品(或いは、物品)の情報は、当該商品の流通経路における管理者や所有者にとって、有意義な情報となり得るものである。
しかしながら、従来のRFIDタグにおいては、この商品情報(或いは、物品情報)は、管理者や所有者でなくても自由に読み出すことが可能となっていた。例えば、販売店舗で商品を陳列しておく場合など、顧客はRFIDタグの商品情報を読み取って、該商品を購入すべきかを判断する場合などがあり、このような場合に対応できるようにするためである。
一方、該商品を購入した顧客側にたってみれば、顧客自らの所有物となった該商品の情報を、所有者以外の第三者に読み出された場合、所有者がどのような商品(或いは、物品)を保有しているかが第三者に漏れてしまい、所有者のプライバシーが侵害されてしまうという虞があるものとなっている。
このような事態に対応するため、ICタグ(RFIDタグ)内に記憶されたデータを隠蔽する方法を提案しているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
上述した特許文献1の「ICタグデータ隠蔽方法、ICタグ、ならびに商品情報管理システムおよび方法」には、以下のようなICタグデータ隠蔽方法が記載されている。
すなわち、商品などに添付される第1のICタグ内に記憶されるデータを、顧客などが保有する第2のICタグに記憶されたデータを用いて暗号化し、第1のICタグに記憶されるデータを隠蔽する。そして、暗号化された第1のICタグ内のデータを読み出す場合には、第2のICタグに記憶されたデータを用いて復号化する。このようにすることにより、第2のICタグを保有する者だけが、第1のICタグ内のデータを正しく読み出すことができるようになる、としている。
特開2005−092625号公報(第4−7頁、図1−4)
上述した特許文献1に記載のICタグ(RFIDタグ)内のデータ隠蔽方法は、データを暗号化しているときは、第三者から正しいデータを読み出されることは無い。しかし、一旦復号化した後であれば、誰でも該データを読み出すことが可能となってしまう、という問題を有している。
本発明は、上述した事情を改善するためになされたものであり、従って、本発明の目的は、RFIDタグが添付された物品の所有者だけが、該RFIDタグに記憶されている物品情報を読み出すことができる、物品情報保護システム、物品情報保護方法、RFIDタグ、RFIDタグ管理装置、及び、プログラム、を提供することにある。
また、当該物品の所有権が移転した場合であっても、新たな所有者だけに該RFIDタグに記憶されている物品情報の読み出しを可能とさせる、ことを目的とする。
本発明の物品情報保護システムは、物品情報を記憶するRFIDタグと、無線電波によって前記RFIDタグとデータ授受を行う読出/書込器と、から構成される物品情報保護システムであって、
前記RFIDタグは、前記RFIDタグが添付される物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備え、
前記RFIDタグは、前記読出/書込器から前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを受信した場合にのみ、前記物品情報を記載した応答を前記読出/書込器に返送する物品情報返送手段を備える、ことを特徴とする。
また、前記RFIDタグは、さらに、前記読出/書込器から前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵と、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したID書換コマンドを受信した場合にのみ、前記IDコードを前記新IDコードに書き換え、前記暗号鍵を前記新暗号鍵に書き換えるIDコード書換手段を備える、ことを特徴とする。
本発明の物品情報保護方法は、物品情報を記憶するRFIDタグと、無線電波によって前記RFIDタグとデータ授受を行う読出/書込器と、から構成される物品情報保護システムにおける物品情報保護方法であって、
前記RFIDタグは、前記RFIDタグが添付される物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備え、
前記RFIDタグは、前記読出/書込器から前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを受信した場合にのみ、前記物品情報を記載した応答を前記読出/書込器に返送する、ことを特徴とする。
また、前記RFIDタグは、さらに、前記読出/書込器から前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵と、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したID書換コマンドを受信した場合にのみ、前記IDコードを前記新IDコードに書き換え、前記暗号鍵を前記新暗号鍵に書き換える、ことを特徴とする。
本発明のRFIDタグは、RFIDタグが添付される物品の物品情報と、該物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備えるRFIDタグであって、
前記RFIDタグは、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを外部から受信した場合にのみ、前記物品情報を記載した応答を外部に返送する物品情報返送手段を備える、ことを特徴とする。
また、前記RFIDタグは、さらに、外部から前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵と、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したID書換コマンドを受信した場合にのみ、前記IDコードを前記新IDコードに書き換え、前記暗号鍵を前記新暗号鍵に書き換えるIDコード書換手段を備える、ことを特徴とする。
本発明のRFIDタグ管理装置は、物品情報を記憶するRFIDタグと無線電波によってデータ授受を行うRFIDタグ管理装置であって、
前記RFIDタグ管理装置は、前記RFIDタグが添付される物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備え、
前記RFIDタグ管理装置は、前記RFIDタグから前記物品情報を読み出す場合には、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを前記RFIDタグに送信する物品情報読出手段を備える、ことを特徴とする。
また、前記RFIDタグ管理装置は、さらに、前記RFIDタグに記憶されているIDコードと暗号鍵を、前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵に書き換える場合には、前記IDコードと前記暗号鍵と前記新IDコードと前記新暗号鍵を記載したID書換コマンドを、前記RFIDタグに送信するID書換手段を備える、ことを特徴とする。
本発明のプログラムは、RFIDタグが添付される物品の物品情報と、該物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備えるRFIDタグのコンピュータに、
前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを外部から受信した場合にのみ、前記物品情報を記載した応答を外部に返送する処理を実行させる、ことを特徴とする。
また、前記プログラムは、さらに、前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵と、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したID書換コマンドを外部から受信した場合にのみ、前記IDコードを前記新IDコードに書き換え、前記暗号鍵を前記新暗号鍵に書き換える処理を実行させる、ことを特徴とする。
さらに、RFIDタグが添付される物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備えるRFIDタグ管理装置のコンピュータに、
前記RFIDタグから前記RFIDタグに記憶されている物品情報を読み出す場合には、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを前記RFIDタグに送信する処理を実行させる、ことを特徴とする。
また、前記プログラムは、さらに、前記RFIDタグに記憶されているIDコードと暗号鍵を、前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵に書き換える場合には、前記IDコードと前記暗号鍵と前記新IDコードと前記新暗号鍵を記載したID書換コマンドを、前記RFIDタグに送信する処理を実行させる、ことを特徴とする。
本発明の物品情報保護システムは、RFIDタグが添付される物品の物品情報と物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するRFIDタグと、無線電波によってRFIDタグとデータ授受を行う読出/書込器と、から構成されている。
そして、RFIDタグは、読出/書込器から前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを受信した場合にのみ、前記物品情報を記載した応答を読出/書込器に返送する。
従って、前記物品の現在の所有者だけが、該RFIDタグの物品情報を読み出すことができ、該RFIDタグの物品情報を保護することができる、という効果を奏する。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の物品情報保護システムの一実施形態を示すブロック図である。
図1に示す本実施の形態は、物品30に添付されるRFIDタグ20と、無線電波によってRFIDタグ20とデータ授受が出来る読出/書込器10とから構成されている。
読出/書込器10は、読出/書込器10全体の動作制御を行うコンピュータ100を備えている。
また、コンピュータ100に接続され、RFIDタグ20と無線電波によってデータ授受を行う入出力手段110と、データの暗号化および復号化を行う暗復号化手段120とを備えている。
さらに、コンピュータ100に接続される記憶装置であるところのメモリ130を備えている。メモリ130には、物品30の所有者を表す識別コードとしてのID(identification:アイディー)コード1301と、データの暗号化および復号化のために使用する暗号鍵1302が記憶されている。メモリ130には、また、コンピュータ100の動作制御を行うためのプログラム1305が記憶されている。
またさらに、キーボードやカードリーダ等の入力装置180と接続され、入力装置180から入力されたデータをコンピュータ100に送出する入力手段140と、コンピュータ100から出力されるデータを、表示器190に出力する出力手段150を備えている。
RFIDタグ20は、RFIDタグ20全体の動作制御を行うコンピュータ200を備えている。
また、コンピュータ200に接続され、読出/書込器10と無線電波によってデータ授受を行う入出力手段210と、データの暗号化および復号化を行う暗復号化手段220とを備えている。
さらに、コンピュータ200に接続される記憶装置であるところのメモリ230を備えている。メモリ230には、物品30の所有者を表す識別コードとしてのIDコード2301と、データの暗号化および復号化のために使用する暗号鍵2302が記憶されている。メモリ230には、また、物品30の物品情報2303が記憶されている。物品情報2303は、例えば、物品30の名称や価格、生産者や生産地、生産日時、物品の特徴、等々であるが、このような情報以外の任意の情報であってもよい。メモリ230は、さらに、コンピュータ200の動作制御を行うためのプログラム2305が記憶されている。
図1に示した読出/書込器10およびRFIDタグ20の各手段は、それぞれ概略つぎのように動作する。
読出/書込器10の入出力手段110は、コンピュータ100からのデータを、RFIDタグ20に送信できる無線信号に変調し送出する。また、RFIDタグ20からの無線信号を受けて復調し、復調したデータをコンピュータ100に渡す。
暗復号化手段120は、コンピュータ100から暗号化されていないデータであるところの平文データと、暗号化するための暗号鍵を入力した場合、当該平文データを暗号化し、コンピュータ100に出力する。また、コンピュータ100から暗号化されているデータであるところの暗号化データと、復号化するための暗号鍵を入力した場合、当該暗号化データを復号し、コンピュータ100に出力する。
RFIDタグ20の入出力手段210は、コンピュータ200からのデータを無線変調して読出/書込器10に送出する。また、読出/書込器10の入出力手段110からの無線信号を復調し、復調したデータをコンピュータ200に渡す。
暗復号化手段220は、コンピュータ200から平文データと暗号化するための暗号鍵を入力した場合、当該平文データを暗号化し、コンピュータ200に出力する。また、コンピュータ200から暗号化データと復号化するための暗号鍵を入力した場合、当該暗号化データを復号し、コンピュータ200に出力する。
次に、図2を参照して、読出/書込器10とRFIDタグ20の間で授受されるデータのフォーマット(形式)について説明する。
図2は、読出/書込器とRFIDタグの間で授受されるデータのフォーマットを示す図である。
本実施形態においては、読出/書込器10からは、RFIDタグ20に対する命令データを送信し、RFIDタグ20からは、命令データに対する応答データを読出/書込器10に対して返送する。そこで、本実施形態においては、読出/書込器10から送信する命令データを、コマンドと称することとし、RFIDタグ20から返送される応答データを、応答と称することとする。
図2(a)は、コマンド50のデータフォーマットを示しており、コマンド50は、命令部50−1と付随データ部50−2から構成されている。命令部50−1には、RFIDタグ20に対する命令内容を記載する。付随データ部50−2には、該命令の実行に必要とされる付随的なデータがある場合、そのデータを記載する。
コマンド50の一例として、図2(a−1)に、読み出しコマンド51を示す。読み出しコマンド51は、RFIDタグ20内に記憶されている物品情報2303(図1参照)を読み出すためのコマンドである。命令部51−1には読み出しコマンドが記載され、付随データ部51−2にはIDコード(暗号化)が記載される。なお、付随データ部51−2のIDコード(暗号化)における「(暗号化)」は、読出/書込器10のメモリ130に記憶されているIDコード1301(図1参照)に暗号化を施した、という意を表わすものとする。以下、他のコマンドや応答においても、「(暗号化)」の表記を同様の意味で使用するものとする。
図2(b)は、応答60のデータフォーマットを示しており、応答60は、応答種別部60−1と付随データ部60−2から構成されている。応答種別部60−1には、応答の種別を記載する。付随データ部60−2には、読出/書込器10から送信されたコマンドの実行結果として得られたデータを記載する。
応答60の一例として、図2(b−1)に、暗号化データ返信応答61を示す。暗号化データ返信応答61は、RFIDタグ20内に記憶されている物品情報2303(図1参照)に暗号化を施し、暗号化した物品情報を返送するために用いられる。応答種別部61−1には暗号化データ返信フラグが記載され、付随データ部61−2には物品情報(暗号化)が記載される。
応答60の別の一例として、図2(b−2)に、平文データ返信応答62を示す。平文データ返信応答62は、RFIDタグ20内に記憶されている物品情報2303を、暗号化を施さない平文の状態で返送するために用いられる。応答種別部62−1には平文データ返信フラグが記載され、付随データ部62−2には物品情報が平文の状態で記載される。
次に、図3〜図5を参照して、図1に示した本実施形態の第一の動作例について説明する。
図3〜図5は、それぞれ、RFIDタグに記憶されている物品情報の読み出し動作を説明する第1、第2、第3のフローチャートである。
なお、図1に示した読出/書込器10のメモリ130には、予め、物品30の所有者のIDコード1301と、該所有者の使用する暗号鍵1302が記憶されているものとする。
また、RFIDタグ20のメモリ230には、予め、物品30の所有者のIDコード2301と、該所有者の使用する暗号鍵2302が記憶されているものとする。但し、RFIDタグ20が初期状態の場合、或いは、物品30の所有者が所有権の設定を不要として、所有者以外の第三者であってもRFIDタグ20に記憶されている物品情報2303を読み出し可能であるとした場合には、IDコード2301には、アクセスフリーコード(例えば、オール0ビットのコードなど)を記憶させておくものとする。
まず、図3に示すように、読出/書込器10においてRFIDタグ20内の物品情報の読み出し動作を起動する(図3のステップA0)。
読出/書込器10のコンピュータ100は、メモリ130に記憶されているIDコード1301、暗号鍵1302を読み出す(ステップA1)。次に、コンピュータ100は、読み出したIDコード1301と暗号鍵1302を暗復号化手段120に送る(ステップA2)。
暗復号化手段120は、コンピュータ100からの暗号鍵1302を使用してIDコード1301を暗号化し、暗号化データ(すなわち、IDコード(暗号化))を生成してコンピュータ100に送る(ステップA3)。
コンピュータ100は、暗復号化手段120からの暗号化データを使用して、読み出しコマンド51(フォーマットを図2(a−1)に示す)を生成し、該読み出しコマンド51をRFIDタグ20に送るため、入出力手段110に送る(ステップA4)。
入出力手段110は、コンピュータ100からの読み出しコマンド51を、RFIDタグ20と送受可能な無線信号に変調して外部に出力する(ステップA5)。RFIDタグ20は、読出/書込器10の入出力手段110からの無線信号を受信する(ステップB0)。
次に、読出/書込器10からの無線信号(読み出しコマンド51)を受信したRFIDタグ20は、図4に示す動作を行う。
RFIDタグ20が読出/書込器10からの無線信号を受信すると(図4のステップB0)、RFIDタグ20の入出力手段210は、受信した無線信号を復調し、読み出しコマンド51を取り出してコンピュータ200に送る(ステップB1)。
コンピュータ200は、RFIDタグ20が所有権設定状態にあるか否かを確認するため、メモリ230に記憶されているIDコード2301を読み出し、IDコード2301がアクセスフリーコードか否か確認する(ステップB2)。
IDコード2301がアクセスフリーコードで無い場合(ステップB2で、notアクセスフリー)、所有権が設定されていると判断する。そして、コンピュータ200は、入出力手段210からの読み出しコマンド51中の暗号化データ(IDコード(暗号化)51−2)を復号するため、当該暗号化データとメモリ230に記憶されている暗号鍵2302を暗復号化手段220に送る(ステップB3)。
暗復号化手段220は、コンピュータ200からの暗号鍵2302を使用して当該暗号化データを復号し、コンピュータ200に送る(ステップB4)。
コンピュータ200は、復号したIDコードとメモリ230に記憶されているIDコード2301を比較する(ステップB5)。
比較した結果、両者が不一致であれば(ステップB5で不一致)、読出/書込器10からの無線信号は、自RFID20に送信されたものでないと認識し、動作を終了する(ステップB7)。
両者が一致した場合(ステップB5で一致)、コンピュータ200は、読出/書込器10から送られてきたコマンドが、読み出しコマンド51であるかを確認する(ステップB6)。
読み出しコマンド51でない場合は(ステップB6でNo)、動作を終了する(ステップB7)。
読み出しコマンド51であれば(ステップB6でYes)、コンピュータ200は、メモリ230に記憶されている物品情報2303と暗号鍵2302を読み出して、暗復号化手段220に送る(ステップB8)。
暗復号化手段220は、コンピュータ200からの暗号鍵2302を使用して、物品情報2303を暗号化し、暗号化データ(すなわち、物品情報(暗号化))を生成してコンピュータ200に送る(ステップB9)。
コンピュータ200は、暗復号化手段220からの暗号化データを使用して、読出/書込器10に対する応答データであるところの暗号化データ返信応答61(フォーマットを図2(b−1)に示す)を生成し、該暗号化データ返信応答61を入出力手段210に送る(ステップB10)。
入出力手段210は、コンピュータ200からのデータ(この場合、暗号化データ返信応答61)を、読出/書込器10と送受可能な無線信号に変調して外部に出力する(ステップB13)。読出/書込器10は、RFIDタグ20の入出力手段210からの無線信号(この場合、暗号化データ返信応答61)を受信する(ステップA10)。
上述したステップB2において、IDコード2301がアクセスフリーコードであった場合(ステップB2で、アクセスフリー)、コンピュータ200は、読出/書込器10から送られてきたコマンドが、読み出しコマンド51であるかを確認する(ステップB11)。
読み出しコマンド51でない場合は(ステップB11でNo)、動作を終了する(ステップB7)。
読み出しコマンド51であれば(ステップB11でYes)、コンピュータ200は、メモリ230に記憶されている物品情報2303を読み出して、読出/書込器10に対する応答データであるところの平文データ返信応答62(フォーマットを図2(b−2)に示す)を生成し、該平文データ返信応答62を入出力手段210に送る(ステップB12)。この時、平文データ返信応答62内の物品情報62−2は、暗号化しておらず、すなわち、平文データである。
入出力手段210は、コンピュータ200からのデータ(この場合、平文データ返信応答62)を、読出/書込器10と送受可能な無線信号に変調して外部に出力する(ステップB13)。読出/書込器10は、RFIDタグ20の入出力手段210からの無線信号(平文データ返信応答62)を受信する(ステップA10)。
次に、RFIDタグ20からの無線信号(暗号化データ返信応答61、或いは、平文データ返信応答62)を受信した読出/書込器10は、図5に示す動作を行う。
読出/書込器10がRFIDタグ20からの無線信号を受信すると(図5のステップA10)、読出/書込器10の入出力手段110は、RFIDタグ20から受信した無線信号を復調し、データ(暗号化データ返信応答61、或いは、平文データ返信応答62)を取り出してコンピュータ100に送る(ステップA11)。
コンピュータ100は、送られてきたデータが返信応答(暗号化データ返信応答61、或いは、平文データ返信応答62)であることを確認する(ステップA12)。
返信応答でない場合は(ステップA12でNo)、動作を終了する(ステップA13)。
返信応答である場合(ステップA12でYes)、コンピュータ100は、返信応答の応答種別部60−1(図2(b)に示す)が、暗号化データ返信フラグ61−1(図2(b−1)に示す)か平文データ返信フラグ62−1(図2(b−2)に示す)かを判別する(ステップA14)。
暗号化データ返信フラグ61−1である場合(ステップA14で暗号化データ)、コンピュータ100は、メモリ130に記憶されている暗号鍵1302を読み出し、入出力手段110からの暗号化データ返信応答61内の物品情報(暗号化)61−2と共に、暗復号化手段120に送る(ステップA16)。
暗復号化手段120は、暗号鍵1302を使用して物品情報(暗号化)61−2を復号し、復号した物品情報をコンピュータ100に送る(ステップA17)。
コンピュータ100は、復号した物品情報を表示器190に表示できる形態に変換した後、出力手段150を通して表示器190に表示させる(ステップA18)。
上述したステップA14において、平文データ返信フラグ62−1であった場合(ステップA14で平文データ)、コンピュータ100は、平文データ返信応答62内の物品情報62−2を出力手段150に送り、表示器190に表示させる(ステップA15)。
次に、図6〜図10を参照して、図1に示した本実施形態の第二の動作例について説明する。
本実施形態の第二の動作例は、物品30の所有権を、現所有者から新所有者に移転させる際の動作を示すものである。
先ず、図6を参照して、本実施形態の第二の動作例で使用するコマンド及び応答のデータフォーマットについて説明する。
図6は、読出/書込器とRFIDタグの間で授受されるデータのフォーマットを示す第2の図である。
図6(a)は、図2(a)に示したと同様の、コマンド50のデータフォーマットを再掲するものである。コマンド50は、命令部50−1と付随データ部50−2から構成されている。
本実施形態の第二の動作例においては、コマンド50として、図6(a−3)に示す状態確認コマンド53を使用する。状態確認コマンド53は、RFIDタグ20内に記憶されているIDコード2301(図1参照)の状態(アクセスフリーコードか否か)を確認するためのコマンドである。命令部53−1には状態確認コマンドが記載され、付随データ部53−2には何も記載されない。
図6(a−4)は、暗号文ID書換コマンド54を示している。暗号文ID書換コマンド54は、RFIDタグ20内に記憶されているIDコード2301を、物品30の新所有者のIDコードに書き換えるためのコマンドである。書き換えるにあたり、新所有者のIDコードを暗号化して送信するコマンドである。命令部54−1には暗号文ID書換コマンドが記載される。付随データ部54−2には、物品30の現在の所有者のIDコードであるところの現IDコード(暗号化)と、物品30の新たな所有者のIDコードであるところの新IDコード(暗号化)と、新たな所有者が使用する暗号鍵であるところの新暗号鍵(暗号化)が記載される。
図6(a−5)は、平文ID書換コマンド55を示している。平文ID書換コマンド55は、RFIDタグ20内に記憶されているIDコード2301を、物品30の新所有者のIDコードに書き換えるためのコマンドである。書き換えるにあたり、新所有者のIDコードは暗号化せず平文で送信するコマンドである。命令部55−1には平文ID書換コマンドが記載される。付随データ部55−2には、物品30の現在の所有者のIDコードであるところの現IDコードと、物品30の新たな所有者のIDコードであるところの新IDコードと、新たな所有者が使用する暗号鍵であるところの新暗号鍵が平文で記載される。
図6(b)は、図2(b)に示したと同様の、応答60のデータフォーマットを再掲するものである。応答60は、応答種別部60−1と付随データ部60−2から構成されている。
図6(b−3)は、状態申告応答63を示している。状態申告応答63は、RFIDタグ20内に記憶されているIDコード2301(図1参照)の状態(アクセスフリーコードか否か)を、返送するために用いられる。応答種別部63−1には状態申告フラグが記載され、付随データ部63−2には状態申告データ(IDコード2301がアクセスフリーコードである/ない)が記載される。
図6(b−4)は、ID書換完了応答64を示している。ID書換完了応答64は、RFIDタグ20内に記憶されているIDコード2301(図1参照)を、現在の所有者のIDコードから新たな所有者のIDコードに書き換える処理が完了した旨を返送するために用いられる。応答種別部64−1にはID書換完了フラグが記載され、付随データ部64−2には何も記載されない。
次に、図7〜図10のフローチャートを参照して、本実施形態の第二の動作例について詳細に説明する。
図7〜図10は、それぞれ、物品の所有権を現所有者から新所有者に移転させる際の動作を説明する第1、第2、第3、第4のフローチャートである。
図7に示すように、読出/書込器10においてRFIDタグ20内のIDコードを変更するための動作を起動する(図7のステップC0)。
読出/書込器10に接続された入力装置180(キーボード/カードリーダ等)から、
物品30の所有権を移転する先の新たな所有者のIDコードであるところの新IDコードと、新たな所有者が使用する暗号鍵であるところの新暗号鍵を、入力手段140を通してコンピュータ100に入力する(ステップC1)。
コンピュータ100は、状態確認コマンド53(フォーマットを図6(a−3)に示す)を生成して、入出力手段110に送る(ステップC2)。
入出力手段110は、コンピュータ100からのデータ(状態確認コマンド53)を無線信号に変調して外部に出力する(ステップC3)。RFIDタグ20は、読出/書込器10の入出力手段110からの無線信号を受信する(ステップD0)。
RFIDタグ20の入出力手段210は、受信した無線信号を復調し、データ(状態確認コマンド53)を取り出してコンピュータ200に送る(ステップD1)。
コンピュータ200は、メモリ230に記憶されているIDコード2301を読み出し、アクセスフリーコードか否か確認する(ステップD2)。
コンピュータ200は、状態申告応答63(フォーマットを図6(b−3)に示す)を生成し、入出力手段210に送る(ステップD3)。ここで、状態申告応答63の状態申告データ63−2には、IDコード2301がアクセスフリーコードであるか否かの状態を記載する。
入出力手段210は、コンピュータ200からのデータ(状態申告応答63)を無線信号に変調して外部に出力する(ステップD4)。読出/書込器10は、RFIDタグ20の入出力手段210からの無線信号を受信する(ステップC4−0)。
次に、RFIDタグ20からの無線信号(状態申告応答63)を受信した読出/書込器10は、図8に示す動作を行う。
読出/書込器10がRFID20からの無線信号を受信すると(図8のステップC4−0)、読出/書込器10の入出力手段110は、受信した無線信号を復調し、データ(状態申告応答63)を取り出してコンピュータ100に送る(ステップC4)。
コンピュータ100は、状態申告応答63を受けて、状態申告応答63の状態申告データ63−2から、RFIDタグ20内に記憶されているIDコード2301の状態を確認する(ステップC5)。
RFIDタグ20のIDコード2301の状態がアクセスフリーコードでない場合(ステップC5で、notアクセスフリー)、コンピュータ100は、入力装置180から入力されたデータ(新IDコード、新暗号鍵)と、メモリ130に記憶されているIDコード1301と暗号鍵1302を、暗復号化手段120に送る(ステップC6)。
暗復号化手段120は、コンピュータ100からの暗号鍵1302を使用して、IDコード1301と入力されたデータ(新IDコード、新暗号鍵)を暗号化し、暗号化データ(すなわち、現IDコード(暗号化)、新IDコード(暗号化)、新暗号鍵(暗号化))を生成してコンピュータ100に送る(ステップC7)。
コンピュータ100は、暗復号化手段120からの暗号化データを使用して、暗号文ID書換コマンド54(フォーマットを図6(a−4)に示す)を生成し、入出力手段110に送る(ステップC8)。
入出力手段110は、コンピュータ100からのデータ(暗号文ID書換コマンド54)を無線信号に変調して外部に出力する(ステップC10)。RFIDタグ20は、読出/書込器10の入出力手段110からの無線信号(暗号文ID書換コマンド54)を受信する(ステップD5−0)。
上述したステップC5において、RFIDタグ20のIDコード2301の状態がアクセスフリーコードであった場合(ステップC5で、アクセスフリー)、コンピュータ100は、平文ID書換コマンド55(フォーマットを図6(a−5)に示す)を生成し、入出力手段110に送る(ステップC9)。ここで、平文ID書換コマンド55の付随データ部55−2には、現IDコード(メモリ130に記憶されているIDコード1301)、及び、入力装置180から入力された新IDコード、新暗号鍵が記載される。
入出力手段110は、コンピュータ100からのデータ(平文ID書換コマンド55)を無線信号に変調して外部に出力する(ステップC10)。RFIDタグ20は、読出/書込器10の入出力手段110からの無線信号(平文ID書換コマンド55)を受信する(ステップD5−0)。
次に、読出/書込器10からの無線信号(暗号文ID書換コマンド54、或いは、平文ID書換コマンド55)を受信したRFIDタグ20は、図9に示す動作を行う。
RFIDタグ20が読出/書込器10からの無線信号を受信すると(図9のステップD5−0)、RFIDタグ20の入出力手段210は、受信した無線信号を復調し、データ(暗号文ID書換コマンド54、或いは、平文ID書換コマンド55)を取り出してコンピュータ200に送る(ステップD5)。
コンピュータ200は、メモリ230に記憶されているIDコード2301を読み出し、アクセスフリーコードか否か確認する(ステップD6)。
IDコード2301がアクセスフリーコードで無い場合(ステップD6で、notアクセスフリー)、コンピュータ200は、メモリ230に記憶されている暗号鍵2302を読み出し、入出力手段210からのデータ(暗号文ID書換コマンド54内の付随データ部54−2に記載の暗号化データ(現IDコード(暗号化)、新IDコード(暗号化)、新暗号鍵(暗号化))と共に、暗復号化手段220に送る(ステップD7)。
暗復号化手段220は、コンピュータ200からの暗号鍵2302を使用して暗号化データを復号し、コンピュータ200に送る(ステップD8)。
コンピュータ200は、復号されたデータ中の現IDコードと、メモリ230に記憶されているIDコード2301を比較する(ステップD9)。
比較した結果、両者が不一致であれば(ステップD9で不一致)、読出/書込器10からの無線信号は、自RFID20に送信されたものでないと認識し、動作を終了する(ステップD12)。
両者が一致した場合(ステップD9で一致)、コンピュータ200は、読出/書込器10から送られてきたコマンドが、暗号文ID書換コマンド54であることを確認する(ステップD10)。暗号文ID書換コマンド54でないならば(ステップD10でNo)、動作を終了する(ステップD12)。
暗号文ID書換コマンド54であるならば(ステップD10でYes)、コンピュータ200は、メモリ230に記憶されているIDコード2301と暗号鍵2302を、復号した新IDコード、新暗号鍵に書き換える(ステップD11)。
そして、コンピュータ200は、ID書換完了応答64(フォーマットを図6(b−4)に示す)を生成して入出力手段210に送る(ステップD15)。
入出力手段210は、コンピュータ200からのデータ(ID書換完了応答64)を無線信号に変調して外部に出力する(ステップD16)。読出/書込器10は、RFIDタグ20の入出力手段210からの無線信号(この場合、ID書換完了応答64)を受信する(ステップC11−0)。
上述したステップD6において、IDコード2301がアクセスフリーコードであった場合(ステップD6で、アクセスフリー)、コンピュータ200は、読出/書込器10から送られてきたコマンドが、平文ID書換コマンド55であることを確認する(ステップD13)。平文ID書換コマンド55でない場合(ステップD13でNo)、動作を終了する(ステップD12)。
平文ID書換コマンド55であった場合(ステップD13でYes)、コンピュータ200は、メモリ230に記憶されているIDコード2301と暗号鍵2302を、読出/書込器10から送られてきた平文ID書換コマンド55内の付随データ部55−2に記載の新IDコード、新暗号鍵に書き換える(ステップD14)。そして、ステップD15に進む。
次に、RFIDタグ20からの無線信号(ID書換完了応答64)を受信した読出/書込器10は、図10に示す動作を行う。
読出/書込器10がRFID20からの無線信号を受信すると(図10のステップC11−0)、読出/書込器10の入出力手段110は、RFIDタグ20から受信した無線信号を復調し、データ(ID書換完了応答64)を取り出してコンピュータ100に送る(ステップC11)。
コンピュータ100は、ID書換完了応答64を受け、RFIDタグ20内のIDコード2301を、新たな所有者のIDコードに書き換える処理が完了した旨を、出力手段150を通して表示器190に表示させる(ステップC12)。
以上、本発明の実施形態につき詳細に説明した。
上述した実施形態においては、読出/書込器からRFIDタグにアクセスした時、読出/書込器の記憶するIDコードと暗号鍵が、RFIDタグに記憶されているIDコードと暗号鍵に一致した場合のみ、RFIDタグ内のデータ(物品情報)を応答として返すようになっている。
このため、RFIDタグが添付された物品の現在の所有者だけが、該RFIDタグに記憶されているデータ(物品情報)を読み出すことが出来る。従って、該RFIDタグ内の物品情報を保護することが出来る、という効果を奏する。
また、RFIDタグ内のIDコードを、アクセスフリーコードに設定した場合には、現所有者以外の第三者であっても、RFIDタグ内のデータを読み出すことが出来るようになっている。
従って、必要に応じて、RFIDタグ内のデータ(物品情報)を誰にでも読み取らせるようにすることができる、という効果を奏する。
さらに、RFIDタグに記憶される現所有者に関するデータ(IDコード、暗号鍵)を、現所有者のIDコードを使用して、新所有者のIDコードと暗号鍵に書き換えできるようになっている。
従って、RFIDタグが添付された物品の所有権を、現所有者了解のもとに新所有者に移転することが出来る、という効果を奏する。
所有権を移転した後は、新所有者のIDコードと暗号鍵を用いた場合のみ、当該RFIDタグからの応答が返るため、RFIDタグ内の物品情報を保護できる、という効果を奏する。
本発明の実施例1について、図11を参照して説明する。
図11は、本発明の実施例1を説明する図である。
本発明の実施例1は、商品販売等を行う店舗において、本発明の物品情報保護システムを利用して、陳列商品の盗難防止を図るための応用例を示すものである。なお、以降の説明において図1、図6に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その説明を省略するものとする。
図11において、店舗50内の陳列棚52には、RFIDタグ20を添付した商品40が陳列されている。商品40−1〜商品40−nの各々には、それぞれ、RFIDタグ20−1〜RFIDタグ20−nが添付されている。
そして、各RFIDタグ20(20−1〜20−n)には、それぞれ、該当商品40(40−1〜40−n)の商品情報(商品の特徴など)が記憶されている。また、各RFIDタグ20(20−1〜20−n)内には、IDコードとして、アクセスフリーコードが記憶されている。
また、店舗50の出入口51の近傍には、読出/書込器10が設置されている。なお、読出/書込器10の設置位置は、商品40の料金支払いを行うレジスターなどを通過した後で、かつ、出入口51の近傍の位置であるものとする。
読出/書込器10は、その前を商品40が通過するたびに、該商品40に添付されたRFIDタグ20にアクセスを行う、すなわち、コマンドを送信しその応答を受信する動作を行う、ものとする。
なお、商品40が顧客によって購入され、購入料金が支払われた場合には、該商品40に添付されたRFIDタグ20内のIDコードを、顧客のIDコードに書き換えるものとする。(IDコードの書き換え動作は、図7〜図10にて説明した通りである。)。
次に、商品40が読出/書込器10の前を通過しようとした時の動作について説明する。
商品40(商品40−1〜商品40−nの何れか)が読出/書込器10の前を通過しようとした時、読出/書込器10から商品40に添付されたRFIDタグ20に対し、状態確認コマンド53(図6(a−3)に示すコマンド)を送信する。
状態確認コマンド53を受信したRFIDタグ20は、状態申告応答63(図6(b−3)に示す応答)を生成し、読出/書込器10に返送する。
読出/書込器10は、状態申告応答63内の状態申告データ63−2を参照し、RFIDタグ20に記憶されているIDコード2301が、アクセスフリーコードであるか否かの判定を行う。
IDコード2301がアクセスフリーコードである場合、該商品40の所有権は未だ、顧客には移転しておらず、無断持ち出しの可能性が高い、ことが判明する。この時、読出/書込器10は表示器190に、商品40の無断持ち出しのアラーム表示を行う。RFIDタグ20に記憶されているIDコード2301が、アクセスフリーコードでない場合には、該商品40の所有権は顧客に移転済みであるため、そのまま該商品40を通過させる。
以上説明したように、実施例1によれば、商品の所有権が顧客に移転しているか否かを判定することが可能となる。従って、商品の盗難防止を図ることができる、という効果を奏する。
本発明の実施例2について説明する。
本発明の実施例2は、薬を販売する薬局において、本発明の物品情報保護システムを利用して、薬の在庫管理や商品説明を容易化する応用例を示すものである。また、薬の購入者にとって、その薬の所持を第三者に知られることがなく、プライバシーを保護できる応用例をも示すものである。
薬局で販売する各薬に、RFIDタグ20を添付する。RFIDタグ20内には、該薬の名称や価格に加えて、該薬の使用方法や使用上の注意事項、使用期限などの情報を、物品情報2303として記憶させておく。
薬局の店員は、読出/書込器10を搭載した携帯端末(携帯電話、或いは、PDA(Personal Digital Assistance:携帯情報端末)など)を所持している。また、薬の購入者も、読出/書込器10を搭載した携帯端末を所持している。
薬局の店員は、読出/書込器10を搭載した携帯端末を使用して、各薬の物品情報2303を読み出し、薬の購入者に対し薬の商品説明を行う。(物品情報の読出し動作は、図3〜図5にて説明した通りである。)。また、薬局の店員は、読み出した物品情報2303を参照して、該薬の在庫管理をも行うことができる。
薬が購入者によって購入された場合には、該薬の所有権を該購入者に移転する。すなわち、該薬に添付されたRFIDタグ20内のIDコードを、購入者のIDコードに書き換える。(IDコードの書き換え動作は、図7〜図10にて説明した通りである。)。
薬の購入者は、自身が所持している読出/書込器10を搭載した携帯端末を使用して、薬の物品情報2303を読み出し、参照することにより、該薬を正しく服用することができる。また、該薬の所有権は購入者に移転しているため、第三者が該薬の物品情報2303を読み出すことはできない。
以上説明したように、実施例2によれば、薬局の店員は、薬の商品説明や在庫管理を容易に行うことができる、という効果を奏する。また、薬の購入者は、薬の正しい服用が可能となると共に、薬の所持を第三者に知られることがなく、購入者のプライバシーが保護できる、という効果を奏する。
本発明の物品情報保護システムの一実施形態を示すブロック図である。 読出/書込器とRFIDタグの間で授受されるデータのフォーマットを示す図である。 RFIDタグに記憶されている物品情報の読み出し動作を説明する第1のフローチャートである。 RFIDタグに記憶されている物品情報の読み出し動作を説明する第2のフローチャートである。 RFIDタグに記憶されている物品情報の読み出し動作を説明する第3のフローチャートである。 読出/書込器とRFIDタグの間で授受されるデータのフォーマットを示す第2の図である。 物品の所有権を現所有者から新所有者に移転させる際の動作を説明する第1のフローチャートである。 物品の所有権を現所有者から新所有者に移転させる際の動作を説明する第2のフローチャートである。 物品の所有権を現所有者から新所有者に移転させる際の動作を説明する第3のフローチャートである。 物品の所有権を現所有者から新所有者に移転させる際の動作を説明する第4のフローチャートである。 本発明の実施例1を説明する図である。
符号の説明
10 読出/書込器
100 コンピュータ
110 入出力手段
120 暗復号化手段
130 メモリ
1301 IDコード
1302 暗号鍵
1305 プログラム
140 入力手段
150 出力手段
180 入力装置
190 表示器
20 RFIDタグ
200 コンピュータ
210 入出力手段
220 暗復号化手段
230 メモリ
2301 IDコード
2302 暗号鍵
2303 物品情報
2305 プログラム
30 物品
40 商品
50 店舗
51 出入口
52 陳列棚

Claims (12)

  1. 物品情報を記憶するRFIDタグと、無線電波によって前記RFIDタグとデータ授受を行う読出/書込器と、から構成される物品情報保護システムであって、
    前記RFIDタグは、前記RFIDタグが添付される物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備え、
    前記RFIDタグは、前記読出/書込器から前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを受信した場合にのみ、前記物品情報を記載した応答を前記読出/書込器に返送する物品情報返送手段を備える、ことを特徴とする物品情報保護システム。
  2. 前記RFIDタグは、さらに、前記読出/書込器から前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵と、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したID書換コマンドを受信した場合にのみ、前記IDコードを前記新IDコードに書き換え、前記暗号鍵を前記新暗号鍵に書き換えるIDコード書換手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の物品情報保護システム。
  3. 物品情報を記憶するRFIDタグと、無線電波によって前記RFIDタグとデータ授受を行う読出/書込器と、から構成される物品情報保護システムにおける物品情報保護方法であって、
    前記RFIDタグは、前記RFIDタグが添付される物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備え、
    前記RFIDタグは、前記読出/書込器から前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを受信した場合にのみ、前記物品情報を記載した応答を前記読出/書込器に返送する、ことを特徴とする物品情報保護方法。
  4. 前記RFIDタグは、さらに、前記読出/書込器から前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵と、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したID書換コマンドを受信した場合にのみ、前記IDコードを前記新IDコードに書き換え、前記暗号鍵を前記新暗号鍵に書き換える、ことを特徴とする請求項3に記載の物品情報保護方法。
  5. RFIDタグが添付される物品の物品情報と、該物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備えるRFIDタグであって、
    前記RFIDタグは、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを外部から受信した場合にのみ、前記物品情報を記載した応答を外部に返送する物品情報返送手段を備える、ことを特徴とするRFIDタグ。
  6. 前記RFIDタグは、さらに、外部から前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵と、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したID書換コマンドを受信した場合にのみ、前記IDコードを前記新IDコードに書き換え、前記暗号鍵を前記新暗号鍵に書き換えるIDコード書換手段を備える、ことを特徴とする請求項5に記載のRFIDタグ。
  7. 物品情報を記憶するRFIDタグと無線電波によってデータ授受を行うRFIDタグ管理装置であって、
    前記RFIDタグ管理装置は、前記RFIDタグが添付される物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備え、
    前記RFIDタグ管理装置は、前記RFIDタグから前記物品情報を読み出す場合には、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを前記RFIDタグに送信する物品情報読出手段を備える、ことを特徴とするRFIDタグ管理装置。
  8. 前記RFIDタグ管理装置は、さらに、前記RFIDタグに記憶されているIDコードと暗号鍵を、前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵に書き換える場合には、前記IDコードと前記暗号鍵と前記新IDコードと前記新暗号鍵を記載したID書換コマンドを、前記RFIDタグに送信するID書換手段を備える、ことを特徴とする請求項7に記載のRFIDタグ管理装置。
  9. RFIDタグが添付される物品の物品情報と、該物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備えるRFIDタグのコンピュータに、
    前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを外部から受信した場合にのみ、前記物品情報を記載した応答を外部に返送する処理を実行させる、ことを特徴とするプログラム。
  10. 前記プログラムは、さらに、前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵と、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したID書換コマンドを外部から受信した場合にのみ、前記IDコードを前記新IDコードに書き換え、前記暗号鍵を前記新暗号鍵に書き換える処理を実行させる、ことを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. RFIDタグが添付される物品の所有者のIDコードと該所有者が使用する暗号鍵を記憶するメモリを備えるRFIDタグ管理装置のコンピュータに、
    前記RFIDタグから前記RFIDタグに記憶されている物品情報を読み出す場合には、前記IDコードと前記暗号鍵に一致するデータを記載したデータ読出しコマンドを前記RFIDタグに送信する処理を実行させる、ことを特徴とするプログラム。
  12. 前記プログラムは、さらに、前記RFIDタグに記憶されているIDコードと暗号鍵を、前記物品の新たな所有者の新IDコードと新暗号鍵に書き換える場合には、前記IDコードと前記暗号鍵と前記新IDコードと前記新暗号鍵を記載したID書換コマンドを、前記RFIDタグに送信する処理を実行させる、ことを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
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