JP2007034519A

JP2007034519A - Ｈｌａ情報を用いた相性判定システム

Info

Publication number: JP2007034519A
Application number: JP2005214757A
Authority: JP
Inventors: Yosuke Hayakawa; 陽介早川
Original assignee: Hitachi Software Engineering Co Ltd
Current assignee: Hitachi Software Engineering Co Ltd
Priority date: 2005-07-25
Filing date: 2005-07-25
Publication date: 2007-02-08

Abstract

【課題】個人の生体情報を用いて、妥当性、信頼性の高い相性判定結果を得ることができる相性判定システムを提供する。
【解決手段】ユーザが有するHLA型の組に関する情報を保持するデータベースと、ユーザ同士の相性を各々のユーザが有するHLA型の組同士の一致度に基づいて判定する相性判定手段と、前記相性判定を行った結果を出力する出力手段とを備えた相性判定システム。
【選択図】図１

Description

本発明は、人と人との相性を自動的に判定するシステムに関し、特に、相性に影響を与える要因とされている各人のHLA情報に基づいて相性を判定するシステムに関するものである。

コンピュータを利用した相性診断システムとして、利用者のステータスや好みに関する情報を入力すると、相性が良いと判断される相手の情報が出力されるシステムが広く利用されている。例えば、特許文献１に記載のインターネットを利用した相性診断システムなどである。

特開２００１−３３８０５１号公報特開２００４−６９３２２号公報 Suma Jacob, Martha K. McClintock, Bethanne Zelano, and Carole Ober: Paternally inherited HLA alleles are associated with women’s choice of male odor. Nature Genetics 30, 175-179, 2002 Wedekind C, and Furi S: Body odour preferences in men and women: do they aim for specific MHC combinations or simply heterozygosity? Proc R Soc Lond B Biol Sci. 264, 1471-1479, 1997

上記したような相性診断システムは、性格や価値観などの心理的情報や、年齢、収入、学歴、勤務先、外見など外面的情報に基づいて、一度に多数の候補者の中から好ましい相手を見つけられるという点では有利である。ところが、性格や価値観の一致を客観的に判定するのは困難であり、また、外見の好みは個々人の主観に基づくものであるため、これらの情報に基づいた相性判定は信頼性が低いという課題があった。一方、学歴、収入、勤務先といった情報は客観性を有するが、これらは相性判定のための材料とはならない。

このように、従来の相性診断システムでは、いくら詳細な個人情報を入力したとしても、相性を判定するための客観的な基準が確立されていないため、相性判定の結果に妥当性、信頼性を求めることができないのが現状である。

本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、従来よりも妥当性、信頼性の高い相性判定結果を得ることができる相性判定システムを提供しようとするものである。特に、本発明の相性判定システムは、個人の生体情報を用いて客観的な基準に基づき相性判定を行うものである。

上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、非特許文献１，２などから、各個人が持つHLA（ヒト白血球抗原：Human Leukocyte Antigen）の型が人間の相性に関係しているとの知見を得て、これを利用した相性判定システムを構築することに想到した。非特許文献１によれば、HLAは人体の匂いに関係しており、女性が好む男性の匂いのタイプはHLAの型と深い関係があり、特に父方由来のHLAの影響を強く受けるとされている。非特許文献２には、HLAの型の一致度が低い人同士ほど好感度が高いということが示唆されている。

すなわち、本発明は、ユーザが有するHLA型の組に関する情報を保持するデータベースと、ユーザ同士の相性を各々のユーザが有するHLA型の組同士の一致度に基づいて判定する相性判定手段と、前記相性判定を行った結果を出力する出力手段とを備えた相性判定システムを提供するものである。

以上、説明したように、本発明の相性判定システムによれば、HLA情報という個人の生体情報を用いて、従来よりも妥当性、信頼性の高い相性判定結果を得ることができる相性判定システムが提供される。

以下、添付図面を参照しながら、本発明のHLA情報を用いた相性判定システムを実施するための最良の形態を詳細に説明する。図１〜図６は、本発明の実施の形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成及び動作は同様であるものとする。

図１は、本発明の相性判定システムの全体構成を概略的に示すブロック図である。
本相性診断システムは、HLA情報を含んだユーザの個人情報を登録するための登録装置１０２と、HLA情報を含む個人情報を格納するためのデータベース１０３と、相性を計算するための計算装置１０４と、検索条件を入力するための条件入力装置１０５と、検索結果を出力するための出力装置１０６とから構成されている。

計算装置１０４は、相性判定処理を行う所定のプログラム１０７を含んでいる。この相性判定処理については、後述する。また、データベース１０３は、本システム内のローカルなデータベースであってもよいし、ネットワーク等を介して利用可能な外部のデータベースであってもよい。ユーザは、血液検査などにより判明したHLAの型等の情報と自己の個人情報とを本システムに登録する。あるいは、この登録をHLA型の判定機関などがユーザに代わって行ってもよい。

図２は、図１に示す計算装置１０４のプログラム１０７により行われる相性判定処理のアルゴリズムを示す図である。図２において、まず、予めデータベース１０３に登録してあるユーザのHLA情報を取り出す（ステップ２００）。次に、女性側の父方のHLA情報の有無の判定を行う（ステップ２０１）。父方のHLA情報が存在する場合、父方のHLA情報を取り出しておく（ステップ２０２）。その後、データベース１０３から取り出したHLA情報に基づいて相性判定処理を行う（ステップ２０３）。この相性判定処理は、ユーザのHLAとの型の一致度が最小になるHLAを検索し、そのHLAを有する他のユーザを相性の良い相手として判定するものである。こうして得られた相性判定結果を出力装置１０６により出力する（ステップ２０４）。

図３は、図２に示すステップ２０３において行われる相性判定処理の詳細フローを示す図である。まず、ステップ２０１又はステップ２０２においてデータベース１０３から抽出したユーザのHLA情報を取得する（ステップ３００）。次に、データベース１０３に登録された他のユーザのHLA情報から、条件に適合するHLA型の組が一定数見つかるまで検索処理を繰り返し行う（ステップ３０１〜３０４）。この検索においては、女性のユーザについては父方のHLA型との適合を優先的に判定するものとし、また、初期設定された適合条件に適合するHLA型の組が一定数に満たない場合には、適合条件を緩和して、一定数の適合HLA型が見つかるまで検索を繰り返し行うものとする。こうして得られたHLA型の組は、適合度順に並べた検索結果として出力される（ステップ３０５）。

図４は、図１に示すデータベース１０３に登録されるHLA情報のデータ構成例を示す図である。登録HLAデータは、ユーザID４００、ユーザの性別４０１、ユーザ父方由来のHLA型４０２、ユーザ母方由来のHLA型４０３を含んでいる。また、これらの属性に加えて、外部のデータベースでのユーザID、ユーザの個人の収入、職業などの外的情報、趣味、価値観など内的情報に関する情報などを登録していてもよい。

図５は、HLA情報に基づいて相性を判定する方法の具体例を示す図である。図では、４人のユーザ５００〜５０３のHLA型が示されており、以下ではユーザ５００のユーザ５０１、５０２、５０３それぞれに対する相性について説明する。非特許文献２によれば、男性と女性とでは、各々が持つHLA型の組の一致度が低いほど互いに対する好感度が高いとされている。そこで、ユーザ５００のHLA型の組との一致度が低いHLA型の組を持つユーザほど、ユーザ５００との相性が良いということになる。以下において、各ユーザ５０１〜５０３が持つ、ユーザ５００のHLA型と一致しないHLA型の数をスコアと表現する。

図５において、ユーザ５０１が持つHLA型の組は、ユーザ５００のそれとは全く一致せずスコア１２となるので、ユーザ５００とユーザ５０１とは最も相性が良いと判定することができる。次に、非特許１によれば、女性は自己の父方のHLA型と同一のHLA型を有する男性を好む傾向があるとされているので、ユーザ５００の父方HLA型と同一のHLA型を有するユーザを検索する。ユーザ５０２は、父方HLA型にユーザ５００のそれと同じものを１つ有しており、他のHLA型はユーザ５００のそれと一致しないので、ユーザ５００のユーザ５０２に対する相性は、ユーザ５０１に対する相性の次善と判定される。このとき、スコアは11.5とする。ユーザ５００とユーザ５０３とでは、両者が同一のHLA型を多数有している上に、父方HLA型同士も一致しないので、スコアは8となり、ユーザ５００のユーザ５０３に対する相性は上記よりは低く判定される。

図６は、本発明の相性判定システムのユーザインタフェース画面の例を示す図である。このユーザインタフェース画面は、図１に示す出力装置１０６上に表示され、条件入力装置１０５によりユーザからの入力を受け付けることができるようになっている。

画面６０１は、ユーザが相手に対する希望の検索条件を入力するための画面である。尚、本システムでは、登録HLA情報のみに基づいて相性判定を行うこともできるので、これらの検索条件は任意選択的に入力されるものである。画面６０２は、相性判定結果を一覧表示する画面である。ユーザと相性が良いと判定された他のユーザが適合度（スコア）の高い順に表示されている。画面６０３は、判定結果に一覧表示されたうちの１のユーザについての詳細情報を表示する画面である。当該ユーザの氏名や住所、個人情報などを表示することができる。

以上、本発明のHLA情報を用いた相性判定システムについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態又は他の実施形態にかかる発明の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。

本発明の相性判定システムの全体構成を概略的に示すブロック図である。図１に示す計算装置のプログラムにより行われる相性判定処理のアルゴリズムを示す図である。図２に示すステップ２０３において行われる相性判定処理の詳細フローを示す図である。図１に示すデータベースに登録されるHLA情報のデータ構成例を示す図である。 HLA情報に基づいて相性を判定する方法の具体例を示す図である。本発明の相性判定システムのユーザインタフェース画面の例を示す図である。

符号の説明

１０２登録装置
１０３データベース
１０４計算装置
１０５条件入力装置
１０６出力装置
１０７相性判定プログラム

Claims

ユーザが有するHLA型の組に関する情報を保持するデータベースと、
ユーザ同士の相性を各々のユーザが有するHLA型の組同士の一致度に基づいて判定する相性判定手段と、
前記相性判定を行った結果を出力する出力手段とを備えた相性判定システム。