JP2007033163A - スケール - Google Patents

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Yoshitsugu Iizuka
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Abstract

【課題】現場への運搬負担がなく、一つの部材で多数の異なる口径の円形面積を容易に且つ正確に視認できるスケールを提供する。
【解決手段】互いに回動可能に中心軸同士が係止された第1の円形板とこれより大口径の第2の円形板との間で各先端部分が第1の円形板の予め定められた等角度間隔位置に回転軸を介して回動可能に取り付けられた複数枚の略扇形羽板部材と、複数枚の隣接する略扇形羽板部材が部分的に重なり全羽板部材の円弧部が連続して略円形のスケール外形を形成するよう第1の円形板の全周領域に亘って並び、先端側から円弧部側にスリット溝が形成され、第2の円形板に対応する略扇形羽板部材のスリット溝の全長に亘ってスライド移動可能に係止されたスライド軸が固定され、第1の円形板の回動に伴い回動角度に応じた相対スライド移動により決定される軌道に沿って羽板部材が第1および第2の円形板の径方向に移動してスケール外形の口径が変化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、電柱等のコンクリート柱建設設計時において、現場での建設位置や占有面積を確認する際に使用する円形のスケールに関するものである。
従来から電力会社等が電柱を建設する際には、その地権者に対して電柱の位置や占有面積を確認してもらう必要があり、実際のコンクリート柱の中心位置を杭や塗料で示し、外形状やサイズをメジャー等を使用して口頭で説明していた。
しかし、コンクリート柱は円錐状に先細りとなっており、地際に表れる面積に対して埋められる底面積が大きくなっている。このため、実際に必要な占有面積はこの底面積に基づいて建築物からの間隔距離が決定されるが、当初のメジャー等を用いた説明ではこの底面積と地際面積との差が表面的に判り難いことから、建柱後に地権者から建築物に対して必要以上の間隔をとって場所を取りすぎている等の苦情の発生が懸念される。
そこで、電柱建設前の説明時にその形状・サイズが地際面積および底面積共に一目で視認できるスケールが用いられるようになった。これは、図4に示すように、電柱断面積に応じて各種実形状ごとに形成された円形板であり、地際径と同径の円板にその外周複数箇所で底面積の元口径との差分を延長部として備えたものである。
一方、電柱となるコンクリート柱は、その必要とされる強度や高さの違いから、現在では多くの種類の規格があり、それぞれ異なる地際径および元口径が設定されている。従って、上記の如き円形スケールも、各規格に応じたサイズのものが作成されており、現地では地権者と適応する実形状や建築物からの距離等の位置を具体的に協議するために、全ての規格のスケールを持ち運ぶ必要があった。
よって、最大口径のスケールは大きく嵩張るだけでなく、多くのスケールを一緒に現場へ運ぶため、運搬時の負担が大きいだけでなく、種類の多いスケールの中から適当なものを選択するのにも時間がかかり、確認作業は煩雑で手間のかかるものであった。
一方、現状においては、一つの円板に複数個の規格を示すスケールも考えられている。例えば、特許文献1に示すように、円板の表面に外周から内側に各規格毎の異なる径で円図形を複数描いたものがある。
特開平07−243207号公報
しかしながら、上記の如き従来のスケールでは、その外形は最大径をもつ規格のものとなってしまうため、現場への運搬に負担がかかるだけでなく、現場によっての実際の電柱建設位置にそのスケールを置いて使用できないこともある。
また、スケールを置けたとしても、内側に描かれた円図形で小さい径の規格のものを確認するのは困難であった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み創出されたもので、従来のものよりも現場への運搬に負担がなく、一つの部材でありながら多数の異なる口径の円形面積をそれぞれ容易に且つ正確に視認できるスケールを提供することを目的とする。
本発明は、互いに回動可能に中心軸同士が係止された第1の円形板とこれより大口径の第2の円形板と、これら第1と第2の円形板の間で各先端部分が前記第1の円形板の予め定められた等角度間隔位置に回転軸を介して回動可能に取り付けられた複数枚の略扇形羽板部材と、を備え、前記複数枚の略扇形羽板部材は、隣接する羽板部材が部分的に重なりながら全羽板部材の円弧部が連続して略円形のスケール外形を形成するように前記第1の円形板の全周領域に亘って並ぶものであると共に、それぞれ先端側から円弧部側に延びるスリット溝が形成されており、前記第2の円形板には、対応する略扇形羽板部材のスリット溝にその全長に亘ってスライド移動可能に係止されたスライド軸が固定されており、前記第1の円形板の回動に伴って、その回動角度に応じた前記スライド軸の前記スリット溝に対する相対スライド移動によって決定される軌道に沿って前記羽板部材がそれぞれ第1および第2の円形板の径方向に移動して前記スケール外形の口径が変化するスケールとしたことで、上述した課題を解決した。
また、前記スケール外形が電柱規格の地際断面の外周を示すものとし、所定羽板部材の円弧部に元口径の外周を示す延長部をさらに設けたことで、同じく上述した課題を解決した。
さらに、前記各スリット溝を、対応する前記回転軸の第1の円形板の回動による円弧軌道と対称に描かれる円弧と同じ形状としたことで、同じく上述した課題を解決した。
また、前記各スリット溝を、対応する前記回転軸の第1の円形板の回動による円弧軌道と対称に描かれる円弧と同じ形状であって、隣合う略扇形羽板部材の中心線同士の間に形成される角度が大きくなる側へ、前記対称円弧に対して予め定められた角度だけ傾斜して形成したことで、同じく上述した課題を解決した。
加えて、前記略扇形羽板部材は、各円弧部がスケール外形に設定される最小径規格の円形と同じ曲率としたことで、同じく上述した課題を解決した。
また、前記略扇形羽板部材は、前記スケール外形の最小径状態にて隣接する羽板部材のスライド軸に重ならない凹形状を各径方向側面に有するものとしたことで、同じく上述した課題を解決した。
この他、前記略扇形羽板部材は、それぞれスケール外形最大径状態にて外周に表れる一端側領域が前記スリット溝に対して他端側領域より長く延長したことで、同じく上述した課題を解決した。
また、前記略扇形羽板部材は、スケール最大径状態でも先端領域が隣接する羽板部材に部分的に重なる幅寸法の形状を備えることによって、同じく上述した課題を解決した。
さらに、前記第1の円形板の表面と、前記羽板部材表面からなるスケール表面には、予め定められた規格ごとの口径を示す標示を構成する複数の印が設けられており、前記スケール外形が所定の規格の口径となった状態にて第1の円形板側の印と羽板部材側の印とが互いに合致して対応する規格用の標示を完成するものとしたことで、同じく上述した課題を解決した。
また、前記スケール表面側の規格毎の印は、全周領域を複数個に分けてなる各領域毎に分散されて複数個のグループを形成し、前記第1の円形板側には、各グループ毎に1つの基準印を設けたことで、同じく上述した課題を解決した。
本発明によれば、互いに回動可能に中心軸同士が係止された第1の円形板とこれより大口径の第2の円形板と、これら第1と第2の円形板の間で各先端部分が前記第1の円形板の予め定められた等角度間隔位置に回転軸を介して回動可能に取り付けられた複数枚の略扇形羽板部材と、を備え、前記複数枚の略扇形羽板部材は、隣接する羽板部材が部分的に重なりながら全羽板部材の円弧部が連続して略円形のスケール外形を形成するように前記第1の円形板の全周領域に亘って並ぶものであると共に、それぞれ先端側から円弧部側に延びるスリット溝が形成されており、前記第2の円形板には、対応する略扇形羽部材のスリット溝にその全長に亘ってスライド移動可能に係止されたスライド軸が固定されており、前記第1の円形板の回動に伴って、その回動角度に応じた前記スライド軸の前記スリット溝に対する相対スライド移動によって決定される軌道に沿って前記羽板部材がそれぞれ第1および第2の円形板の径方向に移動して前記スケール外形の口径が変化するスケールであることから、例えば、スケール左右両端の羽板部材を持って外側径方向へ引っ張ることで前記第1の円形板を所望の角度だけ回動させれば、スケール外形を拡径変化させることができる。
一方、第1の円形板を逆向に回動させれば、スケール外形を縮径変化させることができ、一つのスケールで各種異なる口径寸法の円形を表すことができる。
従って、例えば、電柱建設前の地権者への説明の際には、本発明のスケール一つを現場へ持って行くだけで、簡単に多種の電柱規格口径から適切なものを選択して実際に建設される電柱規格の口径を表した状態とし、そのスケールを建設位置に載置し、地権者に実際の規格のコンクリート柱の断面積、形状をより判りやすく視認させることができる。
しかも、本発明のスケールは、最小径状態とすれば、嵩張りもなくコンパクトで運搬時に負担が生じない。
また、本発明のスケールにおいて、羽板部材の円弧部の連続によって形成されるスケール外形が電柱規格の地際断面の外周を示すものとし、所定羽板部材の円弧部に元口径の外周を示す延長部をさらに設けたことから、地面上に表れる電柱断面積だけでなく、埋められる底面積も容易に視認でき、実際に電柱建設に必要な占有面積を地権者に誤解無く確認させることができる。
さらに、各羽板部材に形成されるスリット溝を、対応する回転軸の第1の円形板の回動による円弧軌道と対称に描かれる円弧と同じ形状としたことで、各羽板部材は、その円弧部が回転軸の円弧軌道と同じ円弧軌道を描いて平行移動していくため、直線的なスリット溝の場合よりも効率的でスムーズに移動することができる。
従って、全部の羽板部材の円弧部が連続して形成されるスケール外形は、最小径から最大径へと口径を変化させていってもほぼその円形が保たれ、多種異なる口径に亘って円形スケールとして機能することができる。
しかしながら、このような羽板部材の移動で、円弧部がより厳密に平行を維持して移動する場合、スケール外形の口径が大きくなるほど各円弧部のRが際立ち、隣合う円弧部同士が重なる部分の輪郭は連続した円弧曲線よりずれ、スケール外形全体の輪郭は真円よりいくらかガタツキが見える。
そこで、各羽板部材に形成されるスリット溝を、対応する前記回転軸の第1の円形板の回動による円弧軌道と対称に描かれる円弧と同じ形状であって、隣合う略扇形羽板部材の中心線同士の間に形成される角度が大きくなる側へ、前記対称円弧に対して予め定められた角度だけ傾斜して形成したことで、前記羽板部材の移動は、円弧部が第2の円形板円周に対して平行を維持する径方向に沿った場合よりも、隣合う羽板部材の中心線同士間に形成される角度が大きく、僅かに周方向へ傾斜スライドしたものとなって、隣合う円弧部同士が重なる部分の輪郭はより連続した円弧に近くなり、スケール外形全体の輪郭もガタツキの少ないより真円に近いものとなる。
さらに、略扇形羽板部材を、スケール外形の最小径状態にて隣接する羽板部材のスライド軸に重ならない凹形状を各径方向側辺に有するものとしたことで、スケールを最小径状態とするための羽板部材の移動の際に、スライド軸との干渉が回避されて羽板部材に軸衝突や重なりによる破れ等の破損の危険なくスムーズにコンパクト化できる。
また、略扇形羽板部材の各円弧長は、設定された最大径状態となった際に隣合う円弧部同士が連続した輪郭を維持できる寸法とするが、最大径状態のスケール外形の輪郭として表れる一端側領域をスリット溝に対して他端側領域、即ち、輪郭より内側に重なる領域より長く延長することで、該寸法が確保できる。
加えて、略扇形羽板部材を、スケール最大径状態でも先端領域が隣接する羽板部材に部分的に重なる幅寸法の形状を備えているものとすることで、最小径から最大径への変化の途中で隣合う羽板部材の先端領域の縁部同士が離れた状態から重なり状態へ移行する際の引っ掛かり等がないため、最小径から最大径の全変化に亘って径変化に伴う羽板部材の先端部領域同士の摺動がスムーズに行われる。
また、本発明のスケールは、第1の円形板の回転角度により任意の口径にできるため、所望の規格の口径に合わせるようにスケール外形を変形させればよいが、第1の円形板の表面と、羽板部材表面からなるスケール表面に、予め定められた規格ごとの口径を示す標示を構成する複数の印を設け、前記スケール外形が所定の規格の口径となった状態にて第1の円形板側の印と羽板部材側の印とが互いに合致して対応する規格用の標示を完成するものとすることで、目で確認しながらほぼ一度の操作で簡単に所望の規格口径へ変化させることができる。
尚、一つのスケール表面に設ける規格標示が非常に多い場合は、表面積の小さい第1の円形板の表面上に印が密集して判別し難くなってしまうが、スケール表面側の規格毎の印を、全周領域を複数個に分けてなる各領域毎に分散して複数個のグループを形成させ、第1の円形板側に各グループ毎に1つの基準印を設けたことで、一つのスケールで示す規格数が多い場合でも、表面に表れる多くの標示が見やすく、判別しやすくなる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るスケール1は、図1に示すように、第1の円形板2とこれより大口径の第2の円形板3と、これら第1と第2の円形板(2,3)が互いに中心軸4同士で回動可能に係止された状態にて、両円形板(2,3)の間で各先端部分が第1の円形板2の予め定められた等角度間隔位置に回転軸5を介して回動可能に取り付けられた複数枚の略扇形羽板部材6とから主に構成されるものである。
この略扇形羽板部材6は、隣接するもの同士が部分的に重なりながら全部の円弧部7が連続するように第1の円形板2の全周領域に亘って並ぶことによって、全円弧部7の輪郭で略円形のスケール外形8が形成されるものである。
また、各羽板部材6には、それぞれ先端側から円弧部7側に延びるスリット溝9が形成されており、一方、第2の円形板3にはそれぞれ対応する羽板部材6のスリット溝9にその全長に亘ってスライド移動可能に係止されたスライド軸10が固定されている。
本実施形態によるスケール1では、第1の円形板2を回動させると、第1の円形板2に回転軸5を介して回動可能に係止された羽板部材6の先端部は回転軸5と共に第1の円形板2の回動角度に応じた円弧軌道を描いて回動する。
その一方、スリット溝9に係止されているスライド軸10が第2の円形板3に固定されていることから、羽板部材6の円弧部7側の部分は、スライド軸10のスリット溝9に対する相対スライド移動によって決定される軌道に沿いながら第1および第2の円形板の径方向に沿って移動し、この移動量に応じてスケール外形8の口径が変化する。
本スケール1の動作を、一枚の羽板部材6に注目して最小口径状態から拡径する場合を、図2・図3をもって以下に説明する。
まず、各羽板部材6に形成されるスリット溝9を、対応する回転軸5の第1の円形板2の回動による円弧軌道Xと対称に描かれる円弧9Aと同じ形状とすると、第1の円形板2の矢印方向への回動によって各羽板部材6の先端部分は回転軸5と共に円弧軌道Xを描いて回動するが、円弧部7側の部分は、スリット溝9を介して第2の円形板3に固定されているスライド軸10に係止されているため、円形板径方向外周側へ押し出されるように移動する。
このとき、各羽板部材6は、スリット溝9を直線的にした場合よりも、その円弧部7が弧を描きながら平行な状態を維持しつつ、第1および第2の円形板(2,3)の径方向Cに移動する(図2(a)〜(b))。
従って、各羽板部材6は、回転軸5の円弧軌道Xとほぼ同じ円弧軌道Y1を描きながら効率的でスムーズに移動することができる。
しかし、このように円弧部7がより厳密に平行を維持して移動すると、スケール外形8の口径が大きくなるほど各円弧部7ごとのRが際立ち、隣合う円弧部7同士が重なる部分の輪郭は連続した円弧曲線よりずれており、スケール外形8全体の輪郭は真円よりいくらかガタツキが見える。
そこで、本実施形態によるスケール1では、各羽板部材6に形成されるスリット溝9を、図3に示すような回転軸5の円弧軌道Xと対称に描かれる円弧9Aと同じ形状で且つ、羽板部材6の中心線同士の間に形成される角度が大きくなる側へ、前記対称円弧9Aに対して予め定められた角度だけ傾斜した円弧9Bで形成したことにより、羽板部材6の移動は、円弧部7が第2の円形板3円周に対して平行を維持する径方向Cに沿った場合よりも、隣合う羽板部材6の中心線同士間に形成される角度が大きく、前記円弧軌道Y1より僅かに周方向へ傾斜スライドした円弧軌道Y2となって、隣合う円弧部7同士が重なる部分の輪郭はより連続した円弧曲線に近くなり、スケール外形8全体の輪郭もガタツキの少ない真円に近いものとなる。
従って、本スケール1は、全部の羽板部材6の円弧部7が連続して形成されるスケール外形8が最小径から最大径へと口径を変化させていっても、ほぼその真円に近い円形状が保たれ、多種異なる口径に亘って円形スケールとして機能することができる。
また、羽板部材6の詳細な形状としては、スケール外形8の最小径状態にて隣接する羽板部材6のスライド軸10に重なる等の干渉が生じないように、各径方向側辺に凹形状11を有するものとした。
従って、スケール1を最小径状態とする際の羽板部材6の移動でスライド軸10に羽板部材6の側辺が衝突したり乗り上がって重なったりして破れ等の破損が生じる危険はなく、スムーズにコンパクト化できる。
また、各羽板部材6の円弧部7長さは、設定された最大径状態となった際に隣合う円弧部7同士が不連続となることのない寸法とするが、最大径状態のスケール外形8の輪郭として表れる一端側領域7Aを、スリット溝9に対して他端側領域7B、即ち輪郭より内側に重なる領域より長く延長することによって、円弧部7同士が連続した輪郭を維持できる寸法を確保した。
さらに、各羽板部材6を、スケール最大径状態でも先端領域が隣接する羽板部材6に部分的に重なる幅寸法Lを持つ幅広形状とした。これによって、最小径から最大径への変化の途中で隣合う羽板部材6の先端領域の縁部同士が離れた状態から重なり状態へ移行する際の引っ掛かり等がないため、最小径から最大径の全変化に亘って、羽板部材6の先端部領域同士がスムーズに摺動しつつ口径変化することができる。
また、より好ましくは、各羽板部材6を軽量化することによってスケール1自体の軽量化を図ることである。例えば、単純な扇形にて表れる円弧部7両側の角部d(図2(a)の斜線部)を切り落とした形状としたり、前記凹形状11とは反対側の側片12をスリット溝9の形状に沿わせて内側へ大きく湾曲させる形状とすることで、隣合う羽板部材6同士の重なり領域を最小限に抑えることができる。
以上の如き構成を備えた本実施形態のスケール1を、電柱建設前の地権者への説明の際にコンクリート柱の規格口径を示す柱スケールとして用いる場合、スケール外形8を電柱規格の地際断面の外周を示すものとすれば良い。
本スケール1は、これを現場へ持って行くだけで、簡単に多種の電柱規格口径から適切なものを選択して実際に建設される電柱規格の口径をスケール外形8を調整して表すことができるので、スケール1を建設位置に載置し、地権者に実際の規格のコンクリート柱の断面積、形状をより判りやすく視認させることができる。しかも、本スケール1を最小径状態にすれば、嵩張りもなくコンパクトであるため、運搬時に負担が生じない。
また、本スケール1を柱スケールとして用いる場合、羽板部材6のうち、所定のものの円弧部7に円柱底面口径である元口径の外周を示す延長部20をさらに設けておけば、地面上に表れる電柱断面積だけでなく、埋められる底面積も容易に視認でき、実際に電柱建設に必要な占有面積を地権者に誤解無く確認させることができる。
さらに、本実施形態においては、スケール1の表面に、予め定められた規格ごとの口径を示す多数の標示を設けた。これらの標示は、第1の円形板2の表面に設けた印(30B,31B,32B)と、羽板部材6表面からなるスケール表面にそれぞれ設けた印(30A,31A,32A)とが、スケール外形8が所定の規格口径となった状態にて対応する印同士が互いに合致してその規格用の標示を完成するものである。本スケール1では、このような目的とする標示が完成するように目で確認しながら第1の円形板2を回動させて羽板部材6を移動させるというほぼ一度の簡単な操作によって容易に所望の規格口径へ変化させることができる。
尚、一つのスケール1の表面に設ける規格標示が非常に多い場合は、表面積の小さい第1の円形板2の表面上に印が密集して判別し難くなってしまう。そこで、スケール表面側の規格毎の印を、全周領域を複数個に分けてなる各領域毎に分散して複数個のグループを形成させ、第1の円形板2側に各グループ毎に1つづつ設けた基準印を設けて、一つのグループ内の全印に対して一つの基準値にそれぞれ合致させることで、グループ全部の規格標示を完成させられるので、第1の円形板2の表面上に設けられる印はグループ数だけで済み、スケール1の表面に表れる多くの規格標示が見やすく、判別しやすくなる。
本実施形態のスケール1では、例えば、19個の規格を、表1に示すように、第1グループ、第2グループ、第3グループの3個のグループに分け、図1に示すように、第1グループ30A・30B:緑色、第2グループ31A・31B:赤色、第3グループ32A・32B:黄色、というようにそれぞれ色分けして表示した。
Figure 2007033163
この場合、第1の円形板2の方に設けられる印は3つの基準印(30B,31B,32B)だけで済み、スケール表面側の複数個ずつの印(30A,31A,32A)との位置合わせは簡単にでき、それぞれ完成される各表示も見やすく、確認判別し易いものとなっている。
また、通常は各規格毎に元口径のサイズも異なるが、羽板部材6は複数枚あるため、羽板部材6の円弧部7に形成した元口径を示すための延長部20も異なる元口径毎に複数個設けることができる。この時、該延長部20の表面に対応する元口径の規格番号等を表示すれば良い。
尚、上記した実施の形態では、規格表を3グループに分けた場合を示したが、勿論これに限定されるものでなく、実際のスケール表面積やそこに設けたい規格数に応じて適宜グループ数を設定すればよい。また、本スケール1を構成する羽板部材6の枚数も、実際のスケール1を構成する際に設定される最小径および最大径や、採用する羽板部材6の素材等に応じて決定される円弧長、幅等の形状に応じて適宜選択するものとする。
本発明に係るスケールの構成は、電柱建設時のコンクリート柱地際口径および元口径の規格を選択して表すための柱スケールとしてだけでなく、任意に口径を変化させる円形スケール全般に適用できる。
例えば、単に円形物体や穴の径を図るためのスケールや、鍋のサイズに合わせられる落とし蓋として利用できる。この他、スケールを遠心力で容易に広げられる部材で構成することで、例えば、コマ等の玩具としても利用できる。
本発明の実施形態によるスケールの全体構成を示す概略平面図である。 本スケールの動作を示す説明図であり(a)(b)(c)はそれぞれ最小径状態から最大径状態への変化の段階をそれぞれ示す平面模式図である 本スケールの動作のうち、口径変化の際の各部位の移動軌道を示す説明図である。 従来のスケールの一例を示す平面模式図である。
符号の説明
1:スケール
2:第1の円形板
3:第2の円形板
4:中心軸
5:回転軸
6:略扇形羽板部材
7:円弧部
7A:一端側領域
7B:他端側領域
8:スケール外形
9:スリット溝
9A:円弧
9B:円弧
X:円弧軌道
Y1,Y2:羽板部材の円弧軌道
10:スライド軸
11:凹形状
12:羽板部材側片
20:延長部
30A:第1グループ(スケール表面側)印
30B:第1グループ(第1の円形板側)基準印
31A:第2グループ(スケール表面側)印
31B:第2グループ(第1の円形板側)基準印
32A:第3グループ(スケール表面側)印
32B:第3グループ(第1の円形板側)基準印

Claims (10)

  1. 互いに回動可能に中心軸同士が係止された第1の円形板とこれより大口径の第2の円形板と、これら第1と第2の円形板の間で各先端部分が前記第1の円形板の予め定められた等角度間隔位置に回転軸を介して回動可能に取り付けられた複数枚の略扇形羽板部材と、を備え、
    前記複数枚の略扇形羽板部材は、隣接する羽板部材が部分的に重なりながら全羽板部材の円弧部が連続して略円形のスケール外形を形成するように前記第1の円形板の全周領域に亘って並ぶものであると共に、それぞれ先端側から円弧部側に延びるスリット溝が形成されており、
    前記第2の円形板には、対応する略扇形羽板部材のスリット溝にその全長に亘ってスライド移動可能に係止されたスライド軸が固定されており、
    前記第1の円形板の回動に伴って、その回動角度に応じた前記スライド軸の前記スリット溝に対する相対スライド移動によって決定される軌道に沿って前記羽板部材がそれぞれ第1および第2の円形板の径方向に移動して前記スケール外形の口径が変化することを特徴とするスケール。
  2. 前記スケール外形が電柱規格の地際断面の外周を示すものとし、所定羽板部材の円弧部に元口径の外周を示す延長部をさらに設けたことを特徴とする請求項1に記載のスケール。
  3. 前記各スリット溝は、対応する前記回転軸の第1の円形板の回動による円弧軌道と対称に描かれる円弧と同じ形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスケール。
  4. 前記各スリット溝は、対応する前記回転軸の第1の円形板の回動による円弧軌道と対称に描かれる円弧と同じ形状であって、隣合う略扇形羽板部材の中心線同士の間に形成される角度が大きくなる側へ、前記対称円弧に対して予め定められた角度だけ傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスケール。
  5. 前記略扇形羽板部材は、各円弧部がスケール外形に設定される最小径規格の円形と同じ曲率であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスケール。
  6. 前記略扇形羽板部材は、前記スケール外形の最小径状態にて隣接する羽板部材のスライド軸に重ならない凹形状を各径方向側辺に有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスケール。
  7. 前記略扇形羽板部材は、それぞれスケール外形最大径状態にて輪郭として表れる一端側領域が前記スリット溝に対して他端側領域より長く延長されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のスケール。
  8. 前記略扇形羽板部材は、スケール最大径状態でも先端領域が隣接する羽板部材に部分的に重なる幅寸法の形状を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のスケール。
  9. 前記第1の円形板の表面と、前記羽板部材表面からなるスケール表面には、予め定められた規格ごとの口径を示す標示を構成する複数の印が設けられており、前記スケール外形が所定の規格の口径となった状態にて第1の円形板側の印と羽板部材側の印とが互いに合致して対応する規格用の標示を完成することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のスケール。
  10. 前記スケール表面側の規格毎の印は、全周領域を複数個に分けてなる各領域毎に分散されて複数個のグループを形成し、前記第1の円形板側には、各グループ毎に1つの基準印が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のスケール。
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