JP2007028345A - 電子黒板、表示部材、及び電子黒板システム - Google Patents
電子黒板、表示部材、及び電子黒板システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 電子黒板の磁性体に開口部を備え、その背面にアンテナを配置することにより、マグネットシートによりボード上に取り付けた案内板が備えたRFタグの情報を即座に、且つ正確に読み書きすることを可能とした電子黒板システムを提供する。
【解決手段】 この電子黒板システム300は、図4乃至図8で説明した電子黒板300と、図5で説明した案内板240と、RFタグ200に対して情報の読み出しを行う受信機100と、RFタグ200に対して情報の書き込みを行う送信機110と、受信機100と送信機110を制御するPC(制御部)50と、情報を含む必要データを表示する表示部60と、を備えて構成される。
【選択図】 図9
【解決手段】 この電子黒板システム300は、図4乃至図8で説明した電子黒板300と、図5で説明した案内板240と、RFタグ200に対して情報の読み出しを行う受信機100と、RFタグ200に対して情報の書き込みを行う送信機110と、受信機100と送信機110を制御するPC(制御部)50と、情報を含む必要データを表示する表示部60と、を備えて構成される。
【選択図】 図9
Description
本発明は、電子黒板、表示部材、及び電子黒板システムに関し、さらに詳しくは、電子黒板上に貼り付けたRFタグを備えた表示部材の位置情報と内容を読み取り、その電子黒板面の特定位置に対応付けられた表示部に表示部材の情報を電子データとして表示する技術に関するものである。
スチール製のホワイトボード(商品名)は、マーカーペンによる書き込みが可能であるばかりでなく、マグネットシートを着脱自在に構成されており、オフィス、工場等において、説明、プレゼンテーションのための表示・書き込み手段や、予定表や工程管理のための表示・書き込み手段として使用されている。なお、マグネットシートとは、例えば長さの違う矢印、その他の任意の絵柄、文字、記号等を表示したシート状のフェライト材を磁化してホワイトボード面に着脱自在に構成したものである。
例えば、長さの違う矢印を備えたマグネットシートは、ホワイトボード面に予め記入されている工程表中の任意の位置、期間欄中に吸着されることによって、個々の工程の始期と終期を表すために用いられる。このように、マグネットシートをホワイトボード面の特定箇所に吸着させた場合に、マグネットシートにより印刷された視覚的に把握可能な図柄等がホワイトボード上の記載事項との関係で何を意味するかということを電子データとしてコンピュータに通知したり、記憶することができれば、情報の一元化と情報管理の点で便利であるが、従来次のような理由によって実現されていなかった。
即ち、マグネットシートをホワイトボード上に吸着させるためにはホワイトボードの表面が磁性体であることが必要条件である。またマグネットシートに印刷された視覚的に把握可能な図柄等を電子データ化することはさほど困難ではないが、何らかの方法でコンピュータとマグネットシートとの間で非接触に電子データの授受が行われる必要がある。即ち、電波により情報の交信が行なわれなければならない。このようにマグネットシートの場合は、ホワイトボードの磁性体表面に磁気力により密着した状態でコンピュータとの間で電波により情報の交信を行なえることが必要十分条件であるが、この必要十分条件を備えたホワイトボードが存在していなかった。
例えば、長さの違う矢印を備えたマグネットシートは、ホワイトボード面に予め記入されている工程表中の任意の位置、期間欄中に吸着されることによって、個々の工程の始期と終期を表すために用いられる。このように、マグネットシートをホワイトボード面の特定箇所に吸着させた場合に、マグネットシートにより印刷された視覚的に把握可能な図柄等がホワイトボード上の記載事項との関係で何を意味するかということを電子データとしてコンピュータに通知したり、記憶することができれば、情報の一元化と情報管理の点で便利であるが、従来次のような理由によって実現されていなかった。
即ち、マグネットシートをホワイトボード上に吸着させるためにはホワイトボードの表面が磁性体であることが必要条件である。またマグネットシートに印刷された視覚的に把握可能な図柄等を電子データ化することはさほど困難ではないが、何らかの方法でコンピュータとマグネットシートとの間で非接触に電子データの授受が行われる必要がある。即ち、電波により情報の交信が行なわれなければならない。このようにマグネットシートの場合は、ホワイトボードの磁性体表面に磁気力により密着した状態でコンピュータとの間で電波により情報の交信を行なえることが必要十分条件であるが、この必要十分条件を備えたホワイトボードが存在していなかった。
ところで、マグネットシート側に記載された視覚的に把握できる記録内容をコンピュータに通知するための一つの手段として、RFタグとリーダライタを使用したシステムを利用することが考えられる。しかし、ホワイトボードとの関係では、RFタグを利用したリードライトシステムを使用する場合に大きな問題が発生する。それは、マグネットシートを磁力によりホワイトボード面に取り付ける必要から、ホワイトボードの背面を磁性体により覆う必要がある一方で、RFタグとリータライタとの間における電波の授受に際しては、電波が磁性体により減衰されてRFタグの情報を読み取ることが困難となり、実用に供し得なくなる虞がある。
そこで、従来の電子黒板とマグネットシートに関する従来技術としては、例えば特許文献1には、筆記面に書き込まれた内容を読み取り、メール送信の指示がされている場合は画像解析を行い、アドレス書き込み領域、題目書き込み領域からそれぞれ読み取り変換されたデータに基づいて文字認識処理により文字を解析して文字列、送信先のメールアドレス、及びサブジェクトをそれぞれ取得する。そして送信先のメールアドレスをToフィールドに、サブジェクトをSubjectフィールドにそれぞれ格納すると共に、本文書き込み領域に書き込まれた画像を、読み込み電子情報化した画像データとして添付して電子メール文書を作成する。その後、Toフィールドに格納されたメールアドレス宛に、作成した添付画像付きの電子メール文書を送信する技術が開示されている。
また特許文献2には、RFタグ毎に個別情報が記憶されたICチップと、ICチップに電気的に接続されたアンテナコイルと、これらICチップとアンテナコイルとが装着されたRFタグ本体とを備え、RFタグ本体に、金属に取り付けるためのマグネットを設けたマグネットRFタグについて開示されている。
特開2002−218138公報
特開2005−78256公報
そこで、従来の電子黒板とマグネットシートに関する従来技術としては、例えば特許文献1には、筆記面に書き込まれた内容を読み取り、メール送信の指示がされている場合は画像解析を行い、アドレス書き込み領域、題目書き込み領域からそれぞれ読み取り変換されたデータに基づいて文字認識処理により文字を解析して文字列、送信先のメールアドレス、及びサブジェクトをそれぞれ取得する。そして送信先のメールアドレスをToフィールドに、サブジェクトをSubjectフィールドにそれぞれ格納すると共に、本文書き込み領域に書き込まれた画像を、読み込み電子情報化した画像データとして添付して電子メール文書を作成する。その後、Toフィールドに格納されたメールアドレス宛に、作成した添付画像付きの電子メール文書を送信する技術が開示されている。
また特許文献2には、RFタグ毎に個別情報が記憶されたICチップと、ICチップに電気的に接続されたアンテナコイルと、これらICチップとアンテナコイルとが装着されたRFタグ本体とを備え、RFタグ本体に、金属に取り付けるためのマグネットを設けたマグネットRFタグについて開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、筆記面に書かれた情報を読み取って文字認識してメール送信するものであり、筆記面に書かれた情報を読み取るために時間を要することと、必ずしも文字認識の認識率が高いとは限らず、正しく情報が伝達する確率が低いといった問題がある。
また特許文献2に開示されている従来技術は、金属に取り付けるためにRFタグにマグネットを取り付けたものであり、RFタグに記録された情報は、別途ハンディタイプのリーダライタにより読み取る必要があるため、操作が煩雑であるといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、電子黒板の磁性体に開口部を備え、その背面にアンテナを配置することにより、マグネットシートによりボード上に取り付けた案内板が備えたRFタグの情報を即座に、且つ正確に読み書きすることを可能とした電子黒板システムを提供することを目的とする。
また特許文献2に開示されている従来技術は、金属に取り付けるためにRFタグにマグネットを取り付けたものであり、RFタグに記録された情報は、別途ハンディタイプのリーダライタにより読み取る必要があるため、操作が煩雑であるといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、電子黒板の磁性体に開口部を備え、その背面にアンテナを配置することにより、マグネットシートによりボード上に取り付けた案内板が備えたRFタグの情報を即座に、且つ正確に読み書きすることを可能とした電子黒板システムを提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、非接触情報記録媒体に記録されている情報を読み書きするための電波を授受するアンテナと、該アンテナの表面を覆う磁性体と、を備え、前記磁性体は、前記アンテナと当該磁性体の表面に位置する前記非接触情報記録媒体との間での電波の授受を可能とする少なくとも1つ以上の透孔を備えていることを特徴とする。
マグネットシート側に記載された視覚的に把握できる記録内容をRFタグに電子データとして記録した場合、電子黒板との関係では、RFタグを利用したリードライトシステムを使用する場合に大きな問題が発生する。それは、マグネットシートを磁力により電子黒板面に取り付ける必要から、電子黒板の背面を磁性体により覆う必要がある一方で、RFタグとリータライタとの間における電波の授受に際しては、電波が磁性体により減衰されてRFタグの情報を読み取ることが困難となり、実用に供し得なくなる虞がある。そこで本発明では、マグネットシートに書き込まれた情報を読み取り可能とするために、磁性体に電波が通過する透孔(開口部)を備えて、その背面にRFタグとの情報の授受を行なうアンテナを備えたものである。
請求項2は、前記アンテナは複数のループアンテナから構成されていることを特徴とする。
本発明はマグネットシートの位置を表示部に対応付けて表示するため、2次元的な位置情報を知る必要がある。そこで本発明では、複数のループアンテナを磁性体と対向して配置し、どのループアンテナからの情報かを検知して位置を特定するものである。
請求項3は、前記磁性体は、メッシュ状の前記開口部を有していることを特徴とする。
磁性体を挟んでRFタグとアンテナ間で電波の伝播を行なうためには、磁性体に電波が通過する開口部が必要である。その一つの方法として、磁性体を針金のようにして、それをメッシュ状に構成することである。
マグネットシート側に記載された視覚的に把握できる記録内容をRFタグに電子データとして記録した場合、電子黒板との関係では、RFタグを利用したリードライトシステムを使用する場合に大きな問題が発生する。それは、マグネットシートを磁力により電子黒板面に取り付ける必要から、電子黒板の背面を磁性体により覆う必要がある一方で、RFタグとリータライタとの間における電波の授受に際しては、電波が磁性体により減衰されてRFタグの情報を読み取ることが困難となり、実用に供し得なくなる虞がある。そこで本発明では、マグネットシートに書き込まれた情報を読み取り可能とするために、磁性体に電波が通過する透孔(開口部)を備えて、その背面にRFタグとの情報の授受を行なうアンテナを備えたものである。
請求項2は、前記アンテナは複数のループアンテナから構成されていることを特徴とする。
本発明はマグネットシートの位置を表示部に対応付けて表示するため、2次元的な位置情報を知る必要がある。そこで本発明では、複数のループアンテナを磁性体と対向して配置し、どのループアンテナからの情報かを検知して位置を特定するものである。
請求項3は、前記磁性体は、メッシュ状の前記開口部を有していることを特徴とする。
磁性体を挟んでRFタグとアンテナ間で電波の伝播を行なうためには、磁性体に電波が通過する開口部が必要である。その一つの方法として、磁性体を針金のようにして、それをメッシュ状に構成することである。
請求項4は、前記磁性体は、所定の面積を有する磁性板に複数の前記開口部を備えたことを特徴とする。
磁性体を挟んでRFタグとアンテナ間で電波の伝播を行なうためには、磁性体に電波が通過する開口部が必要である。その一つの方法として、平面の磁性板に複数の開口部を備える方法であり、その開口部の形状は特に限定されない。
請求項5は、前記磁性体は、所定の面積を有する複数の磁性体片を分散配置することにより該磁性体片間に前記透孔を配置した構成を備えていることを特徴とする。
磁性体を挟んでRFタグとアンテナ間で電波の伝播を行なうためには、磁性体に電波が通過する開口部が必要である。その一つの方法として、磁性体の小片を非磁性体により繋げて分散配置することにより、各磁性体片間に透孔を配置した構成とすることである。
請求項6は、前記磁性体は、板状のフェライト材により構成されていることを特徴とする。
鉄等の磁性体を使用した場合、磁界が減衰してしまうが、フェライトは磁界を殆ど減衰することなく透過させる性質がある。従って、磁性体の性質と磁界を透過させる性質を併せ持つことを利用することができる。
請求項7は、非接触情報記録媒体と、該非接触情報記録媒体を支持する支持部材と、磁気シートと、を備え、前記非接触情報記録媒体、支持部材及び磁気シートを一体構成としたことを特徴とする。
本発明の表示部材はその表示部材の情報を記録したRFタグを内部に備えている。そして表示部材自体を磁性体に取り付けるために、磁気シートを表面に備えている。即ち、RFタグ、支持部材、磁気シートが一体に構成されている。
磁性体を挟んでRFタグとアンテナ間で電波の伝播を行なうためには、磁性体に電波が通過する開口部が必要である。その一つの方法として、平面の磁性板に複数の開口部を備える方法であり、その開口部の形状は特に限定されない。
請求項5は、前記磁性体は、所定の面積を有する複数の磁性体片を分散配置することにより該磁性体片間に前記透孔を配置した構成を備えていることを特徴とする。
磁性体を挟んでRFタグとアンテナ間で電波の伝播を行なうためには、磁性体に電波が通過する開口部が必要である。その一つの方法として、磁性体の小片を非磁性体により繋げて分散配置することにより、各磁性体片間に透孔を配置した構成とすることである。
請求項6は、前記磁性体は、板状のフェライト材により構成されていることを特徴とする。
鉄等の磁性体を使用した場合、磁界が減衰してしまうが、フェライトは磁界を殆ど減衰することなく透過させる性質がある。従って、磁性体の性質と磁界を透過させる性質を併せ持つことを利用することができる。
請求項7は、非接触情報記録媒体と、該非接触情報記録媒体を支持する支持部材と、磁気シートと、を備え、前記非接触情報記録媒体、支持部材及び磁気シートを一体構成としたことを特徴とする。
本発明の表示部材はその表示部材の情報を記録したRFタグを内部に備えている。そして表示部材自体を磁性体に取り付けるために、磁気シートを表面に備えている。即ち、RFタグ、支持部材、磁気シートが一体に構成されている。
請求項8は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の電子黒板と、請求項7に記載の表示部材と、前記非接触情報記録媒体に対して前記記録情報の読み書きを行う送受信機と、該送受信機を制御する制御部と、前記記録情報を含む必要データを表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の電子黒板システムは、本発明の電子黒板と、その電子黒板に磁気力により取り付ける表示部材と、電子黒板の背面に備えられたアンテナを介して情報を送受信する送受信機と、この送受信機を制御するPC等の制御部と、表示部材に記録されたデータを表示する表示部とを備えている。
請求項9は、前記制御部は、前記表示部材が前記電子黒板の表面に近接された場合、当該表示部材に備えられた前記非接触情報記録媒体の記録情報を読み取った特定のループアンテナの位置情報に基づいて、前記表示部に前記表示部材に対応付けて前記記録情報と共に前記必要データを表示することを特徴とする。
本発明の電子黒板システムの最も大きな特徴は、電子黒板のシート面の表示と表示部の表示画面を対応付けておき、電子黒板上に貼られた表示部材の情報が、リアルタイムに表示部に表示されると共に、その情報が電子データとして制御部により制御可能とした点である。従って、一旦制御部により取り込まれた情報は、電子データとしてあらゆる加工が可能となる。例えば、その情報を電子メールにより遠方に伝送することも可能である。
本発明の電子黒板システムは、本発明の電子黒板と、その電子黒板に磁気力により取り付ける表示部材と、電子黒板の背面に備えられたアンテナを介して情報を送受信する送受信機と、この送受信機を制御するPC等の制御部と、表示部材に記録されたデータを表示する表示部とを備えている。
請求項9は、前記制御部は、前記表示部材が前記電子黒板の表面に近接された場合、当該表示部材に備えられた前記非接触情報記録媒体の記録情報を読み取った特定のループアンテナの位置情報に基づいて、前記表示部に前記表示部材に対応付けて前記記録情報と共に前記必要データを表示することを特徴とする。
本発明の電子黒板システムの最も大きな特徴は、電子黒板のシート面の表示と表示部の表示画面を対応付けておき、電子黒板上に貼られた表示部材の情報が、リアルタイムに表示部に表示されると共に、その情報が電子データとして制御部により制御可能とした点である。従って、一旦制御部により取り込まれた情報は、電子データとしてあらゆる加工が可能となる。例えば、その情報を電子メールにより遠方に伝送することも可能である。
請求項1の発明によれば、RFタグを取り付けたマグネットシートを使用して、磁性体に電波が通過する透孔を備えて、その背面にRFタグとの情報の授受を行なうアンテナを備えたので、マグネットシートに書き込まれた情報を読み書き可能とすると共に、その情報を電子データとして扱うことができる。
また請求項2では、複数のループアンテナを磁性体と対向して配置したので、マグネットシートの2次元的な位置情報を知ることができる。
また請求項3では、磁性体を針金のようにして、それをメッシュ状に構成したので、磁性体の製造が容易で且つ安価に実現することができる。
また請求項4では、平面の磁性板に複数の透孔を備えたので、本発明の磁性体を型により製作することが容易となり、大量生産することが可能となる。
また請求項5では、磁性体の小片を非磁性体により繋げて分散配置することにより各磁性体片間に透孔を配置したので、分散配置した磁性体の小片を樹脂等の非磁性体により一体成形することができる。
また請求項6では、磁性体は、板状のフェライト材により構成されているので、磁性体の性質と磁界を透過させる性質を併せ持ち、磁性体に開口部を設ける加工が不要となる。
また請求項7では、RFタグ、支持部材、磁気シートが一体に構成されて表示部材を構成しているので、表示部材を磁性体表面に磁力により固定することができる。
また請求項8では、本発明の電子黒板システムは、電子黒板と、その電子黒板に磁気力により取り付ける表示部材と、電子黒板の背面に備えられたアンテナを介して情報を送受信する送受信機と、この送受信機を制御するPC等の制御部と、表示部材に記録されたデータを表示する表示部とを備えているので、電子黒板、表示部材、送受信機、PC、表示部が一体となったシステムとして構築することが可能となり、その表示部材に記録された情報を電子データとして処理、加工することができる。
また請求項9では、電子黒板のシート面と表示部の表示画面を対応付けておき、電子黒板上に貼られた表示部材の情報が、リアルタイムに表示部に表示されると共に、その情報が電子データとして制御部により制御可能としたので、電子黒板に情報を記載しなくても情報が電子データとして記憶、加工される。
また請求項2では、複数のループアンテナを磁性体と対向して配置したので、マグネットシートの2次元的な位置情報を知ることができる。
また請求項3では、磁性体を針金のようにして、それをメッシュ状に構成したので、磁性体の製造が容易で且つ安価に実現することができる。
また請求項4では、平面の磁性板に複数の透孔を備えたので、本発明の磁性体を型により製作することが容易となり、大量生産することが可能となる。
また請求項5では、磁性体の小片を非磁性体により繋げて分散配置することにより各磁性体片間に透孔を配置したので、分散配置した磁性体の小片を樹脂等の非磁性体により一体成形することができる。
また請求項6では、磁性体は、板状のフェライト材により構成されているので、磁性体の性質と磁界を透過させる性質を併せ持ち、磁性体に開口部を設ける加工が不要となる。
また請求項7では、RFタグ、支持部材、磁気シートが一体に構成されて表示部材を構成しているので、表示部材を磁性体表面に磁力により固定することができる。
また請求項8では、本発明の電子黒板システムは、電子黒板と、その電子黒板に磁気力により取り付ける表示部材と、電子黒板の背面に備えられたアンテナを介して情報を送受信する送受信機と、この送受信機を制御するPC等の制御部と、表示部材に記録されたデータを表示する表示部とを備えているので、電子黒板、表示部材、送受信機、PC、表示部が一体となったシステムとして構築することが可能となり、その表示部材に記録された情報を電子データとして処理、加工することができる。
また請求項9では、電子黒板のシート面と表示部の表示画面を対応付けておき、電子黒板上に貼られた表示部材の情報が、リアルタイムに表示部に表示されると共に、その情報が電子データとして制御部により制御可能としたので、電子黒板に情報を記載しなくても情報が電子データとして記憶、加工される。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明のICカード若しくはRFタグ(非接触情報記録媒体)用受信機の構成を示すブロック図である。この受信機100は、受信機100との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。受信機100は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置1と、受信機100全体の動作を制御する制御装置2と、制御装置2を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置3と、操作コマンドを入力する入力装置5と、制御装置2により制御された情報を表示する表示装置6と、ループコイル9から受信した搬送波から2値化データに変換する検波復調器8と、図示しないICカード若しくはICタグとデータの授受をするループコイル9と、を備えて構成されている。
図2は、本発明のICカード若しくはRFタグ(非接触情報記録媒体)用送信機の構成を示すブロック図である。この送信機110は、送信機110との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。送信機110は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置11と、送信機110全体の動作を制御する制御装置12と、制御装置12を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置13と、制御装置12からのデータを搬送波に乗せて変調する変調器14と、操作コマンドを入力する入力装置15と、制御装置12により制御された情報を表示する表示装置16と、制御装置12からの交流信号である電力供給用信号と変調器14からの書き込みコマンドを電力増幅する電力増幅器17と、図示しないICカード若しくはRFタグとの電力用搬送波を送信する合成アンテナ350(詳細は後述する)と、を備えて構成されている。
図3は、ICカード若しくはRFタグの構成を示すブロック図である。本実施形態のICカード若しくはRFタグ200は、送信機110からの電力用搬送波によりデータの授受をするループアンテナ20と、書き込みコマンド読み出しコマンドを生成する送受信回路21と、ループアンテナ20からの電力用搬送波を受け、それを整流して直流電力に変換する電力生成回路22と、制御用ファームウェアとデータの記憶を司るメモリ装置23と、制御回路26からの送信コマンドに搬送波を乗せて変調する変調器24と、送受信回路21からの搬送波データから2値化データに変換する検波器25と、ICカード若しくはRFタグ200の全体の動作を制御する制御回路26から構成されている。
図1は、本発明のICカード若しくはRFタグ(非接触情報記録媒体)用受信機の構成を示すブロック図である。この受信機100は、受信機100との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。受信機100は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置1と、受信機100全体の動作を制御する制御装置2と、制御装置2を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置3と、操作コマンドを入力する入力装置5と、制御装置2により制御された情報を表示する表示装置6と、ループコイル9から受信した搬送波から2値化データに変換する検波復調器8と、図示しないICカード若しくはICタグとデータの授受をするループコイル9と、を備えて構成されている。
図2は、本発明のICカード若しくはRFタグ(非接触情報記録媒体)用送信機の構成を示すブロック図である。この送信機110は、送信機110との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。送信機110は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置11と、送信機110全体の動作を制御する制御装置12と、制御装置12を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置13と、制御装置12からのデータを搬送波に乗せて変調する変調器14と、操作コマンドを入力する入力装置15と、制御装置12により制御された情報を表示する表示装置16と、制御装置12からの交流信号である電力供給用信号と変調器14からの書き込みコマンドを電力増幅する電力増幅器17と、図示しないICカード若しくはRFタグとの電力用搬送波を送信する合成アンテナ350(詳細は後述する)と、を備えて構成されている。
図3は、ICカード若しくはRFタグの構成を示すブロック図である。本実施形態のICカード若しくはRFタグ200は、送信機110からの電力用搬送波によりデータの授受をするループアンテナ20と、書き込みコマンド読み出しコマンドを生成する送受信回路21と、ループアンテナ20からの電力用搬送波を受け、それを整流して直流電力に変換する電力生成回路22と、制御用ファームウェアとデータの記憶を司るメモリ装置23と、制御回路26からの送信コマンドに搬送波を乗せて変調する変調器24と、送受信回路21からの搬送波データから2値化データに変換する検波器25と、ICカード若しくはRFタグ200の全体の動作を制御する制御回路26から構成されている。
次に、図1、図2及び図3を併せて参照してそれぞれ単独の動作について説明する。受信機100及び送信機110は、図示しない電源が入れられると制御装置2、12のイニシャル動作後、メモリ装置3、13に記憶されたプログラムに従い動作を開始する。まず、初期化が行われる。次に、送信機110の制御装置12は、ICカード若しくはRFタグ(以下、RFタグとして説明する)200に供給する電力供給用信号と、それを変調したポーリング信号を交互に電力増幅器17から送信する。その信号は、合成アンテナ10から磁界が放射される。次に、RFタグ200のループアンテナ20が電力供給用信号を受信し、電力生成回路22によりその搬送波を整流して直流電力に変換して、RFタグ200内の全ての回路に供給する。電力を供給されて制御回路26が駆動すると、メモリ装置23に格納されたプログラムに従って、制御を開始する。
次に、制御回路26は、まず送受信回路21からコマンドを検波器25で復調して2値化信号に変換し、そのコマンドを解析する。その結果自分が呼び出されていることを認識すると、レスポンスを変調器24により変調して送受信回路21を介してループアンテナ20から送信する。このレスポンスを受信機100がループコイル9で受信して、検波復調器8で2値化コードに変換し、制御回路2により解析してRFタグ200が規格に合致したRFタグであると認識する。
次に、制御回路26は、まず送受信回路21からコマンドを検波器25で復調して2値化信号に変換し、そのコマンドを解析する。その結果自分が呼び出されていることを認識すると、レスポンスを変調器24により変調して送受信回路21を介してループアンテナ20から送信する。このレスポンスを受信機100がループコイル9で受信して、検波復調器8で2値化コードに変換し、制御回路2により解析してRFタグ200が規格に合致したRFタグであると認識する。
図4は本発明の一実施形態に係る電子黒板の構成を示す図である。図4(a)は正面図、図4(b)は側断面図である。この電子黒板300は、図示しないRFタグに記録されている情報を読み書きするための電波を授受するマトリックスアンテナ(アンテナ)350と、マトリックスアンテナ350の表面を覆うように構成した鉄片(磁性体)32と、鉄片32を覆うように構成した表面シート31と、本体30と、を備えて構成される。尚、本体30は各構成要素を支持する支持部35と、本体足33と、キャスター34により構成される。また鉄片32は鉄片支持材36により支持され、適当な間隔をおいて配置されている。即ち、支持部35内にマトリックスアンテナ350、鉄片支持材36により支持された鉄片32、表面シート31の順に構成される。また磁性体として本実施形態では、鉄片を使用した例について説明したが、これに限らず図8(a)に示すように、磁性体である針金70を縦横にメッシュ状に配置することによって透孔を形成しているものや、図8(b)、(c)に示すように所定の面積を有する鉄板(磁性体)71に複数の穴(透孔)72、73を備えているものや、図4、図8(d)に示すように、所定の面積を有する複数の鉄片(磁性体片)32を分散配置して構成したものや、図8(e)に示すように、板状のフェライト材74により構成したものや、図8(f)に示すように、シート状のフェライト76により構成することもできる。
図5は本発明の一実施形態に係る案内板の構成を示す図である。図5(a)は上面図であり、図5(b)は側断面図である。この案内板240はRFタグ200と、RFタグ200を支持するタグ支持材(支持部材)230と、スペーサ220と、マグネットシート(磁気シート)210とを備え、RFタグ200、タグ支持材230及びマグネットシート210を一体構成としたものである。尚、RFタグ200内にはループアンテナ20が備えられている。
本発明では、この案内板240を前述した電子黒板300の表面シート31に磁気力により貼り付け、RFタグ200に記録されている情報をマトリックスアンテナ350を介して後述する送受信機により情報の読み書きを行なうものである。そこで、まず本発明の電子黒板300がどのようにしてRFタグ200と交信するかを詳細に説明する。
図5は本発明の一実施形態に係る案内板の構成を示す図である。図5(a)は上面図であり、図5(b)は側断面図である。この案内板240はRFタグ200と、RFタグ200を支持するタグ支持材(支持部材)230と、スペーサ220と、マグネットシート(磁気シート)210とを備え、RFタグ200、タグ支持材230及びマグネットシート210を一体構成としたものである。尚、RFタグ200内にはループアンテナ20が備えられている。
本発明では、この案内板240を前述した電子黒板300の表面シート31に磁気力により貼り付け、RFタグ200に記録されている情報をマトリックスアンテナ350を介して後述する送受信機により情報の読み書きを行なうものである。そこで、まず本発明の電子黒板300がどのようにしてRFタグ200と交信するかを詳細に説明する。
図6は図8(a)、(b)、(c)、(d)に示す磁性体の形態を電子黒板に使用した場合に、RFタグとの交信状態を示した模式図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。この構成では、コイル350aを備えたマトリックスアンテナ350の上に鉄片支持材36があり、その鉄片支持材36に支持された複数の鉄片32(この例では3つ)が空隙37を挟んで配置されている。そして鉄片32を覆うように表面シート31が表面を覆い、その表面シート31上に鉄片32と磁気力により固定されるマグネットシート210とRFタグ200とタグ支持材230とが一体に構成された案内板240が固定されている。この状態で電子黒板300とRFタグ200の交信状態について説明する。尚。説明を簡略化するために磁力線を1本として説明する。
マトリックスアンテナ350とRFタグとの交信を成功させるためには、マトリックスアンテナ350から出た磁力線38がRFタグ200が備えるループアンテナ20を横切る必要がある。例えば、マトリックスアンテナ350から磁力線38、39が放射され、磁力線39が鉄片36を横切り、磁力線38が空隙37を通過したとする。この例では磁力線39は鉄片支持材36では殆ど減衰されないが、鉄片32を通過する際に大きく減衰されてしまう。従って、鉄片32の厚さにもよるが、磁力線39はRFタグ200との交信には寄与しなくなる。一方、空隙37を通過した磁力線38は殆ど減衰されることなく表面シート31、マグネットシート210を通過してRFタグ200のループアンテナ20を横切ってタグ支持材230を通過して再び逆のルートでマトリックスアンテナ350との間にループを形成する。これにより、マトリックスアンテナ350からの信号はRFタグ200に伝達され、逆にRFタグ200からの信号もマトリックスアンテナ350に伝達される。尚、この例では鉄片32以外は非磁性体により構成されているものとする。
マトリックスアンテナ350とRFタグとの交信を成功させるためには、マトリックスアンテナ350から出た磁力線38がRFタグ200が備えるループアンテナ20を横切る必要がある。例えば、マトリックスアンテナ350から磁力線38、39が放射され、磁力線39が鉄片36を横切り、磁力線38が空隙37を通過したとする。この例では磁力線39は鉄片支持材36では殆ど減衰されないが、鉄片32を通過する際に大きく減衰されてしまう。従って、鉄片32の厚さにもよるが、磁力線39はRFタグ200との交信には寄与しなくなる。一方、空隙37を通過した磁力線38は殆ど減衰されることなく表面シート31、マグネットシート210を通過してRFタグ200のループアンテナ20を横切ってタグ支持材230を通過して再び逆のルートでマトリックスアンテナ350との間にループを形成する。これにより、マトリックスアンテナ350からの信号はRFタグ200に伝達され、逆にRFタグ200からの信号もマトリックスアンテナ350に伝達される。尚、この例では鉄片32以外は非磁性体により構成されているものとする。
図7は図8(e)に示す磁性体の形態を電子黒板に使用した場合に、RFタグとの交信状態を示した模式図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。そして図7(a)はフェライトと表面シートとの間にマトリックスアンテナを構成した場合であり、図7(b)はマトリックスアンテナと表面シートとの間にフェライトを構成した場合である。
まず図7(a)の構成では、フェライト40の上にマトリックスアンテナ350があり、マトリックスアンテナ350を覆うように表面シート31が表面を覆い、その表面シート31上にフェライト40と磁気力により固定されるマグネットシート210とRFタグ200とタグ支持材230とが一体に構成された案内板240が固定されている。この状態で電子黒板300とRFタグ200の交信状態について説明する。尚。説明を簡略化するために磁力線を1本として説明する。
マトリックスアンテナ350とRFタグとの交信を成功させるためには、前述したとおりである。例えば、マトリックスアンテナ350から磁力線41が放射され、磁力線41は殆ど減衰されることなく表面シート31、マグネットシート210を通過してRFタグ200のループアンテナ20を貫通しタグ支持材230を通過して再び逆のルートでマトリックスアンテナ350を通過し、フェライト40内を殆ど減衰することなく通過してマトリックスアンテナ350との間にループを形成する。これにより、マトリックスアンテナ350からの信号はRFタグ200に伝達され、逆にRFタグ200からの信号もマトリックスアンテナ350に伝達される。尚、この例ではフェライト40以外は非磁性体により構成されているものとする。
次に図7(b)のこの構成では、マトリックスアンテナ350の上にフェライト40があり、フェライト40を覆うように表面シート31が表面を覆い、その表面シート31上にフェライト40と磁気力により固定されるマグネットシート210とRFタグ200とタグ支持材230とが一体に構成された案内板240が固定されている。この状態で電子黒板300とRFタグ200の交信状態について説明する。尚。説明を簡略化するために磁力線を1本として説明する。
マトリックスアンテナ350とRFタグとの交信を成功させるためには、前述したとおりである。例えば、マトリックスアンテナ350から磁力線44が放射され、磁力線44は殆ど減衰されることなく表面シート31、マグネットシート210を通過してRFタグ200のループアンテナ20を貫通しタグ支持材230を通過して再び逆のルートでマトリックスアンテナ350を通過してマトリックスアンテナ350との間にループを形成する。これにより、マトリックスアンテナ350からの信号はRFタグ200に伝達され、逆にRFタグ200からの信号もマトリックスアンテナ350に伝達される。尚、この例ではフェライト40以外は非磁性体により構成されているものとする。
まず図7(a)の構成では、フェライト40の上にマトリックスアンテナ350があり、マトリックスアンテナ350を覆うように表面シート31が表面を覆い、その表面シート31上にフェライト40と磁気力により固定されるマグネットシート210とRFタグ200とタグ支持材230とが一体に構成された案内板240が固定されている。この状態で電子黒板300とRFタグ200の交信状態について説明する。尚。説明を簡略化するために磁力線を1本として説明する。
マトリックスアンテナ350とRFタグとの交信を成功させるためには、前述したとおりである。例えば、マトリックスアンテナ350から磁力線41が放射され、磁力線41は殆ど減衰されることなく表面シート31、マグネットシート210を通過してRFタグ200のループアンテナ20を貫通しタグ支持材230を通過して再び逆のルートでマトリックスアンテナ350を通過し、フェライト40内を殆ど減衰することなく通過してマトリックスアンテナ350との間にループを形成する。これにより、マトリックスアンテナ350からの信号はRFタグ200に伝達され、逆にRFタグ200からの信号もマトリックスアンテナ350に伝達される。尚、この例ではフェライト40以外は非磁性体により構成されているものとする。
次に図7(b)のこの構成では、マトリックスアンテナ350の上にフェライト40があり、フェライト40を覆うように表面シート31が表面を覆い、その表面シート31上にフェライト40と磁気力により固定されるマグネットシート210とRFタグ200とタグ支持材230とが一体に構成された案内板240が固定されている。この状態で電子黒板300とRFタグ200の交信状態について説明する。尚。説明を簡略化するために磁力線を1本として説明する。
マトリックスアンテナ350とRFタグとの交信を成功させるためには、前述したとおりである。例えば、マトリックスアンテナ350から磁力線44が放射され、磁力線44は殆ど減衰されることなく表面シート31、マグネットシート210を通過してRFタグ200のループアンテナ20を貫通しタグ支持材230を通過して再び逆のルートでマトリックスアンテナ350を通過してマトリックスアンテナ350との間にループを形成する。これにより、マトリックスアンテナ350からの信号はRFタグ200に伝達され、逆にRFタグ200からの信号もマトリックスアンテナ350に伝達される。尚、この例ではフェライト40以外は非磁性体により構成されているものとする。
図9は本発明の電子黒板システムの構成を示すブロック図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。この電子黒板システム400は、図4乃至図8で説明した電子黒板300と、図5で説明した案内板240と、RFタグ200に対して情報の読み出しを行う受信機100と、RFタグ200に対して情報の書き込みを行う送信機110と、受信機100と送信機110を制御するPC(制御部)50と、情報を含む必要データを表示する表示部60と、を備えて構成される。この電子黒板システム300の動作を説明する前に図10を参照してマトリックスアンテナ350と受信機100と送信機110との関係について説明する。
図10は本発明の一実施形態に係る電子黒板システムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。この電子黒板システム400は、マトリックス状に構成されたマトリックスアンテナ350と、マトリックスアンテナ350を介して図示しないRFタグへの電力用搬送波の伝播を行う送信機110と、RFタグからのデータの受信を仲介するループコイル9と、ループコイル9を介して、RFタグとの間で所定の変復調方式に基づくデータの授受を行う受信機100と、受信機100と送信機110を制御するPC50とを備えて構成される。またマトリックスアンテナ350は、マトリックス状に構成された線路群313と、各線路群に流す電流を駆動する電流駆動回路310、311、312、314により構成される。
図10は本発明の一実施形態に係る電子黒板システムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。この電子黒板システム400は、マトリックス状に構成されたマトリックスアンテナ350と、マトリックスアンテナ350を介して図示しないRFタグへの電力用搬送波の伝播を行う送信機110と、RFタグからのデータの受信を仲介するループコイル9と、ループコイル9を介して、RFタグとの間で所定の変復調方式に基づくデータの授受を行う受信機100と、受信機100と送信機110を制御するPC50とを備えて構成される。またマトリックスアンテナ350は、マトリックス状に構成された線路群313と、各線路群に流す電流を駆動する電流駆動回路310、311、312、314により構成される。
次に本実施形態に係る電子黒板システム400の概略動作について説明する。例えば、線路群313の領域Aの情報を読み取る場合、PC50は送信機110に対して領域Aのマトリックスに電流ループが形成されるように電流駆動回路310、311、312、314のゲート信号を制御する。このとき領域Aの周辺の領域には磁界が発生しにように各線路が制御される。そして電流の向きが決定すると、電流をICタグと交信可能な信号に変調する。これにより、領域Aに近接したRFタグが駆動され、RFタグに記録されている情報がループコイル9から読み取られて受信機100に入力される。尚、本実施形態ではループコイル9を1つとしたが、複数のループコイルに分割しても構わない。
図11は本発明の電子黒板システムに係る実施例を示す図である。図11(a)は在席及び在室を管理する例を説明する図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。電子黒板300には、例えば一つの部署の席の配置を示しており、各案内板A〜X、a〜xにはその案内板に記載されている氏名及び役職等がRFタグに記録されている。この例では、案内板D300aに席がある人が外出或いは早退、欠勤した場合、不在位置300bにその人の案内板240を貼り付けておく。これにより、PC50は各案内板の位置情報とRFタグに記録されている情報を読み取り、表示部60に表示する。表示部60には電子黒板300の配置と同じようなレイアウトの図を表示しておくと、案内板D300aの席に例えば「外出」の文字を表示する。これを管理者がPCの表示部60で確認することができる。
図11(b)は工程スケジュールを管理する例を説明する図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。電子黒板300には、例えば縦軸に工程の項目である「XX開発」、「XX設計」、「XX製造」を記し、横軸に工程期間(月、日等)を記しておく。そして各案内板240には表面に矢印を記載し、RFタグにはその工程が何日から始まって何日で終了する予定とか、或いはそれに関する注意事項等の情報を記録しておく。これにより、もし日程に変更が生じた場合は、案内板の位置を変更したり、RFタグに記録する情報を変更して対応する。
この他に、娯楽として囲碁や将棋のネットワーク対戦を行なう際に、各案内板に例えば将棋の駒名を記録しておくことにより、対戦が可能となる。
図11は本発明の電子黒板システムに係る実施例を示す図である。図11(a)は在席及び在室を管理する例を説明する図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。電子黒板300には、例えば一つの部署の席の配置を示しており、各案内板A〜X、a〜xにはその案内板に記載されている氏名及び役職等がRFタグに記録されている。この例では、案内板D300aに席がある人が外出或いは早退、欠勤した場合、不在位置300bにその人の案内板240を貼り付けておく。これにより、PC50は各案内板の位置情報とRFタグに記録されている情報を読み取り、表示部60に表示する。表示部60には電子黒板300の配置と同じようなレイアウトの図を表示しておくと、案内板D300aの席に例えば「外出」の文字を表示する。これを管理者がPCの表示部60で確認することができる。
図11(b)は工程スケジュールを管理する例を説明する図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。電子黒板300には、例えば縦軸に工程の項目である「XX開発」、「XX設計」、「XX製造」を記し、横軸に工程期間(月、日等)を記しておく。そして各案内板240には表面に矢印を記載し、RFタグにはその工程が何日から始まって何日で終了する予定とか、或いはそれに関する注意事項等の情報を記録しておく。これにより、もし日程に変更が生じた場合は、案内板の位置を変更したり、RFタグに記録する情報を変更して対応する。
この他に、娯楽として囲碁や将棋のネットワーク対戦を行なう際に、各案内板に例えば将棋の駒名を記録しておくことにより、対戦が可能となる。
以上の説明の通り、本発明によれば、RFタグ200を取り付けた案内板240を使用して、磁性体に電波が通過する開口部を備えて、その背面にRFタグとの情報の授受を行なうマトリックスアンテナ350を備えたので、案内板240に書き込まれた情報を読み書き可能とすると共に、その情報を電子データとして扱うことができる。
また、マトリックスアンテナ350を磁性体と対向して配置したので、案内板240の2次元的な位置情報を知ることができる。
また、磁性体を針金のようにして、それをメッシュ状に構成したので、磁性体の製造が容易で且つ安価に実現することができる。
また、平面の磁性板に複数の開口部を備えたので、本発明の磁性体を型により製作することが容易となり、大量生産することが可能となる。
また、磁性体の小片を非磁性体により繋げて分散配置して構成するので、分散配置した磁性体の小片を樹脂等の非磁性体により一体成形することができる。
また、磁性体は、板状のフェライト材により構成されているので、磁性体の性質と磁界を透過させる性質を併せ持ち、磁性体に開口部を設ける加工が不要となる。
また、マトリックスアンテナ350を磁性体と対向して配置したので、案内板240の2次元的な位置情報を知ることができる。
また、磁性体を針金のようにして、それをメッシュ状に構成したので、磁性体の製造が容易で且つ安価に実現することができる。
また、平面の磁性板に複数の開口部を備えたので、本発明の磁性体を型により製作することが容易となり、大量生産することが可能となる。
また、磁性体の小片を非磁性体により繋げて分散配置して構成するので、分散配置した磁性体の小片を樹脂等の非磁性体により一体成形することができる。
また、磁性体は、板状のフェライト材により構成されているので、磁性体の性質と磁界を透過させる性質を併せ持ち、磁性体に開口部を設ける加工が不要となる。
また、RFタグ200、タグ支持材230、マグネットシート210が一体に構成されて案内板240を構成しているので、案内板240を磁性体表面に磁力により固定することができる。
また、本発明の電子黒板システム400は、電子黒板300と、その電子黒板300に磁気力により取り付ける案内板240と、電子黒板300の背面に備えられたマトリックスアンテナ350を介して情報を送受信する受信機100、送信機110と、この送受信機を制御するPC50と、案内板240に記録されたデータを表示する表示部60とを備えているので、電子黒板300、案内板240、送受信機100、110、PC50、表示部60が一体となったシステムとして構築することが可能となり、その案内板240に記録された情報を電子データとして処理、加工することができる。
また、電子黒板300のシート面と表示部60の表示画面を対応付けておき、電子黒板上に貼られた案内板240の情報が、リアルタイムに表示部60に表示されると共に、その情報が電子データとしてPC50により制御可能としたので、電子黒板300に情報を記載しなくても情報が電子データとして記憶、加工される。
また、本発明の電子黒板システム400は、電子黒板300と、その電子黒板300に磁気力により取り付ける案内板240と、電子黒板300の背面に備えられたマトリックスアンテナ350を介して情報を送受信する受信機100、送信機110と、この送受信機を制御するPC50と、案内板240に記録されたデータを表示する表示部60とを備えているので、電子黒板300、案内板240、送受信機100、110、PC50、表示部60が一体となったシステムとして構築することが可能となり、その案内板240に記録された情報を電子データとして処理、加工することができる。
また、電子黒板300のシート面と表示部60の表示画面を対応付けておき、電子黒板上に貼られた案内板240の情報が、リアルタイムに表示部60に表示されると共に、その情報が電子データとしてPC50により制御可能としたので、電子黒板300に情報を記載しなくても情報が電子データとして記憶、加工される。
30 本体、31 表面シート、32 鉄片、33 本体足、34 キャスター、35 支持部、50 PC、60 表示部、100 受信機、110 送信機、200 RFタグ、240 案内板、300 電子黒板、350 マトリックスアンテナ、400 電子黒板システム
Claims (9)
- 非接触情報記録媒体に記録されている情報を読み書きするための電波を授受するアンテナと、該アンテナの表面を覆う磁性体と、を備え、
前記磁性体は、前記アンテナと当該磁性体の表面に位置する前記非接触情報記録媒体との間での電波の授受を可能とする少なくとも1つ以上の透孔を備えていることを特徴とする電子黒板。 - 前記アンテナは複数のループアンテナから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子黒板。
- 前記磁性体は、メッシュ状に複数の前記透孔を有していることを特徴とする請求項1、又は2に記載の電子黒板。
- 前記磁性体は、所定の面積を有する磁性板に複数の前記透孔を備えたことを特徴とする請求項1、又は2に記載の電子黒板。
- 前記磁性体は、所定の面積を有する複数の磁性体片を分散配置することにより該磁性体片間に前記透孔を配置した構成を備えていることを特徴とする請求項1、又は2に記載の電子黒板。
- 前記磁性体は、板状のフェライト材により構成されていることを特徴とする請求項1、又は2に記載の電子黒板。
- 非接触情報記録媒体と、該非接触情報記録媒体を支持する支持部材と、磁気シートと、を備え、前記非接触情報記録媒体、支持部材及び磁気シートを一体構成としたことを特徴とする表示部材。
- 請求項1乃至6の何れか一項に記載の電子黒板と、請求項7に記載の表示部材と、前記非接触情報記録媒体に対して前記記録情報の読み書きを行う送受信機と、該送受信機を制御する制御部と、前記記録情報を含む必要データを表示する表示部と、を備えたことを特徴とする電子黒板システム。
- 前記制御部は、前記表示部材が前記電子黒板の表面に近接された場合、当該表示部材に備えられた前記非接触情報記録媒体の記録情報を読み取った特定のループアンテナの位置情報に基づいて、前記表示部に前記表示部材に対応付けて前記記録情報と共に前記必要データを表示することを特徴とする請求項8に記載の電子黒板システム。
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JP2005209280A JP2007028345A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 電子黒板、表示部材、及び電子黒板システム |
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CN110166069A (zh) * | 2018-04-17 | 2019-08-23 | 北京丰信达科技有限公司 | 一种具有通讯功能的家庭黑板 |
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- 2005-07-19 JP JP2005209280A patent/JP2007028345A/ja active Pending
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080624 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100105 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100301 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100511 |