JP2007024353A - 熱交換器および空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 超臨界流体と外部流体との間で熱交換を行なう熱交換器および熱交換器であって、熱交換後の外部流体の温度分布のばらつきを抑えることができる熱交換器および空気調和機を提供する。
【解決手段】 内部を冷媒が流通する複数のチューブ3と、チューブ3の両端に接続され、チューブ3に冷媒を分配するとともにチューブ3から冷媒を回収するヘッダ7A,7B,7C,7D,7E,7Fと、複数のチューブ3の間に冷媒と熱的に接続するように配置されるとともに、外部流体との間で熱交換する熱交換面5aが形成された熱交換部材5と、を有し、外部流体における、熱交換面5aの通過前と通過後の温度変化が小さい領域において、熱交換面5aにおける熱交換量が他の領域より大きくされていることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 内部を冷媒が流通する複数のチューブ3と、チューブ3の両端に接続され、チューブ3に冷媒を分配するとともにチューブ3から冷媒を回収するヘッダ7A,7B,7C,7D,7E,7Fと、複数のチューブ3の間に冷媒と熱的に接続するように配置されるとともに、外部流体との間で熱交換する熱交換面5aが形成された熱交換部材5と、を有し、外部流体における、熱交換面5aの通過前と通過後の温度変化が小さい領域において、熱交換面5aにおける熱交換量が他の領域より大きくされていることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、熱交換器および空気調和機に関する。
近年、オゾン層保護の一環として、冷凍サイクルにおける脱フロンの研究が進められている。その研究において、冷媒として従来のフロンの代わりに自然冷媒である二酸化炭素を用いた超臨界サイクルを利用した冷凍サイクルの研究が進められている。
上述の超臨界サイクルにおいては、臨界点を越えた高圧条件の下で圧縮された冷媒が冷却されている。このような超臨界サイクルで用いられる放熱器は、従来から用いられてきたフロンを用いた冷凍サイクルにおける凝縮器(放熱器に相当する)異なる特性が求められ、さまざまな形式の放熱器が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2004−93037号公報
特開2003−279194号公報
上述の特許文献1においては、冷媒が流通する小径管と、小径管と同軸かつ小径管との間に間隔を形成するように配置された大径管とからなり、小径管と大径管との間の空間に冷却水を流通させる放熱器の構成が開示されている。この構成によれば、冷媒から放出された熱は冷却水に吸収され、高温となった冷却水(湯)を得ることができる。
しかしながら、室内などの空気温度を調節する際に上記放熱器を用いる場合には、冷却水を介して冷媒の熱を空気に伝える必要があり、熱損失が発生して熱効率が悪くなるという問題があった。
しかしながら、室内などの空気温度を調節する際に上記放熱器を用いる場合には、冷却水を介して冷媒の熱を空気に伝える必要があり、熱損失が発生して熱効率が悪くなるという問題があった。
上述の特許文献2においては、冷媒が流入・流出する複数のヘッダタンクと、複数のヘッダタンクの間で冷媒を流通させる複数の扁平チューブと、複数の扁平チューブの間に配置されたコルゲートフィンとからなる放熱器の構成が開示されている。ここでは、冷媒流れに対する上流側の構成要素ほど、耐圧力性を備えるように形成されているため、高圧の冷媒が流入しても放熱器は不具合を発生することがなかった。
また、扁平チューブおよびコルゲートフィンの間を空気が流通するように構成されているため、冷媒の熱は空気に直接伝えられる。そのため、上記放熱器を空気調和機に用いた場合には、冷媒の熱を効率よく空調に用いることができる。
また、扁平チューブおよびコルゲートフィンの間を空気が流通するように構成されているため、冷媒の熱は空気に直接伝えられる。そのため、上記放熱器を空気調和機に用いた場合には、冷媒の熱を効率よく空調に用いることができる。
しかしながら、放熱器内で冷却される冷媒は超臨界状態であるため、図1に示すように、凝縮することがなく、冷却されるにつれてその温度が低下する。その結果、冷媒流れにおける放熱器の上流側と下流側とでは、冷媒温度が異なるため、放熱器を通過した後の空気の温度も異なっていた。つまり、上記放熱器を空気調和機などに用いた場合、吹き出し口から流出する空気の温度にムラが発生するという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、超臨界流体と外部流体との間で熱交換を行なう熱交換器および熱交換器であって、熱交換後の外部流体の温度分布のばらつきを抑えることができる熱交換器および空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の熱交換器は、内部を冷媒が流通する複数のチューブと、前記チューブの両端に接続され、前記チューブに前記冷媒を分配するとともに前記チューブから前記冷媒を回収するヘッダと、前記複数のチューブの間に前記冷媒と熱的に接続するように配置されるとともに、外部流体との間で熱交換する熱交換面が形成された熱交換部材と、を有し、前記外部流体における、前記熱交換面の通過前と通過後の温度変化が小さい領域において、前記熱交換面における熱交換量が他の領域より大きくされていることを特徴とする。
本発明の熱交換器は、内部を冷媒が流通する複数のチューブと、前記チューブの両端に接続され、前記チューブに前記冷媒を分配するとともに前記チューブから前記冷媒を回収するヘッダと、前記複数のチューブの間に前記冷媒と熱的に接続するように配置されるとともに、外部流体との間で熱交換する熱交換面が形成された熱交換部材と、を有し、前記外部流体における、前記熱交換面の通過前と通過後の温度変化が小さい領域において、前記熱交換面における熱交換量が他の領域より大きくされていることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、冷媒が熱交換器内を通過する際に温度低下する冷媒であっても、外部流体における熱交換前後の温度差が小さい領域の熱交換面の熱交換量が、他の領域の熱交換量より大きくされているため、熱交換器と通過した外部流体の温度のばらつきを抑えることができる。
このような冷媒おいては、熱交換器内の通過位置によって冷媒温度が異なるため、外部流体と冷媒との温度差が熱交換器内の位置よって異なり、熱交換後の外部流体の温度にばらつきが生じる。そこで、冷媒の温度低下に応じて熱交換部材の熱交換面における熱交換量を調節することにより、熱交換後の外部流体の温度のばらつきを抑えることができる。
なお。熱交換器内を通過する際に温度低下する冷媒としては、例えば、超臨界サイクルで使用される二酸化炭素を挙げることができる。超臨界状態で熱交換器に流入した二酸化炭素は、冷却されても凝縮することがなく、その温度が冷却されるとともに低下する。
上記発明においては、前記冷媒が一の平面上を流れるとともに、前記外部流体が前記一の平面に対して交差する方向に通過するように前記複数のチューブと前記ヘッダとが構成され、前記温度変化が小さい領域が、前記冷媒が前記ヘッダから外部へ流出する流出部の近傍領域であることが望ましい。
本発明によれば、冷媒が一の平面上を流れるようにチューブとヘッダとが構成されている場合では、流出部の近傍領域における熱交換面の熱交換量を増やすことにより、熱交換後の外部流体の温度のばらつきを抑えることができる。
つまり、冷媒が一の平面上を流れる構成においては、流出部の近傍領域での冷媒と外部流体との温度差が最も小さくなって熱交換量が減少する。そのため、この領域において熱交換面の熱交換量を増やすことで外部流体の温度のばらつきを抑えることができる。
つまり、冷媒が一の平面上を流れる構成においては、流出部の近傍領域での冷媒と外部流体との温度差が最も小さくなって熱交換量が減少する。そのため、この領域において熱交換面の熱交換量を増やすことで外部流体の温度のばらつきを抑えることができる。
上記発明においては、前記冷媒が一の平面上を流れた後に、前記一の平面と平行に隣接する他の平面上を流れるとともに、前記外部流体が前記一の平面および前記他の平面に対して交差する方向に通過するように前記複数のチューブと前記ヘッダとが構成され、前記温度変化が小さい領域が、前記冷媒が前記一の平面上に配置された前記ヘッダから前記他の平面上に配置された前記ヘッダへ流入する折返し部の近傍領域であることが望ましい。
本発明によれば、冷媒が一の平面上を流れた後に他の平面上を流れるようにチューブとヘッダとが構成されている場合では、折返し部の近傍領域における熱交換面の熱交換量を増やすことにより、熱交換後の外部流体の温度のばらつきを抑えることができる。
冷媒が一の平面上を流れた後に他の平面上を流れる構成においては、折返し部の近傍領域において外部流体と冷媒との熱交換量が最も少なくなるため、この領域において熱交換面の熱交換量を増やすことで外部流体の温度のばらつきを抑えることができる。
冷媒が一の平面上を流れた後に他の平面上を流れる構成においては、折返し部の近傍領域において外部流体と冷媒との熱交換量が最も少なくなるため、この領域において熱交換面の熱交換量を増やすことで外部流体の温度のばらつきを抑えることができる。
上記発明においては、前記折返し部の近傍領域における前記熱交換部材が、前記一の平面上に配置された前記複数のチューブの間と、前記他の平面上に配置された前記複数のチューブとの間とをつなぐように配置されていることが望ましい。
本発明によれば、一の平面上および他の平面上に配置された複数のチューブの間にも、熱交換部材が配置されることにより、熱交換部材の熱交換面と外部流体との接触面積を増やすことができる。そのため、折返し部の近傍領域における外部流体と冷媒との熱交換量を大きくすることができ、熱交換後の外部流体の温度分布のばらつきを抑えることができる。
本発明によれば、一の平面上および他の平面上に配置された複数のチューブの間にも、熱交換部材が配置されることにより、熱交換部材の熱交換面と外部流体との接触面積を増やすことができる。そのため、折返し部の近傍領域における外部流体と冷媒との熱交換量を大きくすることができ、熱交換後の外部流体の温度分布のばらつきを抑えることができる。
上記発明においては、前記熱交換部材がコルゲートフィンであって、該コルゲートフィンにおける波形状のピッチを狭くすることにより、前記熱交換面の熱交換量を大きくすることが望ましい。
本発明によれば、熱交換部材であるコルゲートフィンのピッチを狭くすることにより、熱交換器を通過する外部流体の単位体積あたりの熱交換面積を増やすことができ、熱交換量を大きくすることができる。
本発明によれば、熱交換部材であるコルゲートフィンのピッチを狭くすることにより、熱交換器を通過する外部流体の単位体積あたりの熱交換面積を増やすことができ、熱交換量を大きくすることができる。
上記発明においては、前記熱交換部材がコルゲートフィンであって、該コルゲートフィンの一部を切り起こすことにより、前記熱交換面の熱交換量を大きくすることが望ましい。
本発明によれば、コルゲートフィンの一部を切り起こすことにより、熱交換面における熱交換効性を向上させることができ、熱交換量を大きくすることができる。
本発明によれば、コルゲートフィンの一部を切り起こすことにより、熱交換面における熱交換効性を向上させることができ、熱交換量を大きくすることができる。
本発明の空気調和機は、内部に外部流体が流通する筐体と、該筐体内に前記外部流体を流通させるブロアと、前記筐体内に配置され、前記外部流体と冷媒との間で熱交換を行なう熱交換器と、を有し、前記ブロアが前記熱交換器を通過した前記外部流体を吸入し、前記筐体外部へ送り出すことを特徴とする。
本発明によれば、熱交換器を通過した外部流体をブロアが吸入し、筐体外部へ送り出すことにより、温度分布にばらつきのある外部流体を攪拌して、その温度分布を均一にすることができる。
本発明によれば、熱交換器を通過した外部流体をブロアが吸入し、筐体外部へ送り出すことにより、温度分布にばらつきのある外部流体を攪拌して、その温度分布を均一にすることができる。
上記発明においては、前記熱交換器を通過した前記外部流体を攪拌する攪拌部が設けられ、前記冷媒から前記外部流体へ放熱される際に、前記攪拌部が作動されることが望ましい。
本発明によれば、攪拌部を設けたことにより、熱交換器を通過した外部流体を更に攪拌することができ、外部流体の温度分布をより均一にすることができる。
また、熱交換器において外部流体を加熱する暖房運転時にのみ、攪拌部が作動され外部流体を攪拌することができる。そのため、外部流体を攪拌する必要がない冷房運転時には、攪拌部を停止させることができ、空気調和機の運転コストを低減させることができる。なお、攪拌部としては、空気攪拌用のファンを例示できる。
本発明によれば、攪拌部を設けたことにより、熱交換器を通過した外部流体を更に攪拌することができ、外部流体の温度分布をより均一にすることができる。
また、熱交換器において外部流体を加熱する暖房運転時にのみ、攪拌部が作動され外部流体を攪拌することができる。そのため、外部流体を攪拌する必要がない冷房運転時には、攪拌部を停止させることができ、空気調和機の運転コストを低減させることができる。なお、攪拌部としては、空気攪拌用のファンを例示できる。
本発明の空気調和機は、内部に外部流体が流通する筐体と、該協体内に前記外部流体を流通させるブロアと、前記筐体内に配置され、前記外部流体と冷媒との間で熱交換を行なう熱交換器と、該熱交換器を通過した前記外部流体を攪拌する攪拌部と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、攪拌部により熱交換器を通過した外部流体を攪拌することにより、温度分布にばらつきのある外部流体の温度分布を均一にすることができる。
を有することを特徴とする。
本発明によれば、攪拌部により熱交換器を通過した外部流体を攪拌することにより、温度分布にばらつきのある外部流体の温度分布を均一にすることができる。
上記発明においては、前記冷媒から前記外部流体へ放熱される際に、前記攪拌部が作動されることが望ましい。
本発明によれば、熱交換器において外部流体を加熱する暖房運転時にのみ、攪拌部が作動され外部流体を攪拌することができる。そのため、外部流体を攪拌する必要がない冷房運転時には、攪拌部を停止させることができ、空気調和機の運転コストを低減させることができる。なお、攪拌部としては、空気攪拌用のファンを例示できる。
本発明によれば、熱交換器において外部流体を加熱する暖房運転時にのみ、攪拌部が作動され外部流体を攪拌することができる。そのため、外部流体を攪拌する必要がない冷房運転時には、攪拌部を停止させることができ、空気調和機の運転コストを低減させることができる。なお、攪拌部としては、空気攪拌用のファンを例示できる。
上記発明においては、上記本発明の空気調和機における熱交換器が、上記本発明の熱交換器であることが望ましい。
本発明によれば、上記本発明の熱交換器を備えることにより、熱交換器との間で熱交換した直後の外部流体の温度分布のばらつきを抑えることができるため、空気調和機から送り出される外部流体の温度のばらつきをより抑えることができる。
本発明によれば、上記本発明の熱交換器を備えることにより、熱交換器との間で熱交換した直後の外部流体の温度分布のばらつきを抑えることができるため、空気調和機から送り出される外部流体の温度のばらつきをより抑えることができる。
本発明の熱交換器によれば、外部流体における熱交換前後の温度差が小さい領域の熱交換面の熱交換量が、他の領域の熱交換量より大きくされているため、熱交換器と通過した外部流体の温度のばらつきを抑えることができるという効果を奏する。
本発明の空気調和機によれば、熱交換器を通過した外部流体をブロアが吸入して筐体外部へ送り出すことにより、温度分布にばらつきのある外部流体を攪拌することができる。そのため、熱交換後の外部流体の温度分布を均一にすることができ、温度分布のばらつきを抑えることができるという効果を奏する。
本発明の空気調和機によれば、熱交換器を通過した外部流体を攪拌部により攪拌することにより、温度分布にばらつきのある外部流体の温度分布を均一にすることができる。その結果、熱交換後の外部流体の温度分布のばらつきを抑えることができるという効果を奏する。
〔熱交換器〕
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る熱交換器について図1から図4を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る冷凍サイクルを説明する模式図である。
本実施形態に係る冷凍サイクルは、二酸化炭素などの冷媒を超臨界サイクルで用いる冷凍サイクルであって、車両用の空気調和機に適用されるものである。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る熱交換器について図1から図4を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る冷凍サイクルを説明する模式図である。
本実施形態に係る冷凍サイクルは、二酸化炭素などの冷媒を超臨界サイクルで用いる冷凍サイクルであって、車両用の空気調和機に適用されるものである。
冷房の場合には、図1に示すように、冷媒は圧縮され(C1→C2)、室外空気に放熱して冷却される(C2→C3)。冷却された冷媒は減圧され(C3→C4)、室内空気から熱を吸収して蒸発される(C4→C1)。
暖房の場合には、冷媒は圧縮され(H1→H2)、室内空気に放熱して冷却される(H2→H3)。冷却された冷媒は減圧され(H3→H4)、室外空気から熱を吸収して蒸発される(H4→H1)。
暖房の場合には、冷媒は圧縮され(H1→H2)、室内空気に放熱して冷却される(H2→H3)。冷却された冷媒は減圧され(H3→H4)、室外空気から熱を吸収して蒸発される(H4→H1)。
このサイクルにおいて、冷媒の熱が放熱される過程(C2→C3,H2→H3)は、超臨界領域に属している。そのため、気液二相領域で放熱過程が行われる冷凍サイクルとは異なり、放熱過程において、複数の等温曲線(T1〜T5)を横切り、放熱過程の前後において冷媒の温度が異なっている。
図2は、本実施形態に係る熱交換器の概略構成を説明する模式図である。図3は、図2の熱交換器の構成要素を説明する分解斜視図である。
本実施形態に係る熱交換器は、上述の冷凍サイクルにおける熱交換器であって、暖房時に圧縮された冷媒の熱を空気(外部流体)に放熱させる熱交換器である。
本実施形態に係る熱交換器は、上述の冷凍サイクルにおける熱交換器であって、暖房時に圧縮された冷媒の熱を空気(外部流体)に放熱させる熱交換器である。
熱交換器1は、図2および図3に示すように、冷媒が流通する複数の扁平チューブ(チューブ)3と、扁平チューブ3間に配置されるコルゲートフィン(熱交換部材)5と、扁平チューブ3へ冷媒を分配供給するとともに冷媒を集合回収するヘッダタンク(ヘッダ)7A,7B,7C,7D,7E,7Fと、から概略構成されている。
扁平チューブ3は板状に形成された部材であり、扁平チューブ3の内部には、その内部に冷媒が流通する複数のチューブ流路3aが長手方向に貫通するように形成されている。
コルゲートフィン5は波形に形成された部材であり、ロウ材などにより扁平チューブ3と熱伝導可能に固定されている。
コルゲートフィン5は波形に形成された部材であり、ロウ材などにより扁平チューブ3と熱伝導可能に固定されている。
ヘッダタンク7A,7B,7C,7D,7E,7Fの内部には、その内部に冷媒が流通する2本のタンク流路9が長手方向に延びるように形成されている。ヘッダタンク7A,7B,7C,7D,7E,7Fの側面には、扁平チューブ3が差し込まれる複数のスリット11がチューブ流路とつながるように形成されている。
ヘッダタンク7A,7Cは、ヘッダタンク7Bと比較して長手方向の長さが約半分に形成されるとともに、ヘッダタンク7Bと対向する位置に配置されている。
ヘッダタンク7Aとヘッダタンク7Bとは、扁平チューブ3の一端および他端がヘッダタンク7A,7Bのスリット11に差し込まれ、固定されることにより接続される。ヘッダタンク7Bとヘッダタンク7Cも同様に、扁平チューブ3がそれぞれのスリット11に差し込まれ、固定されることにより接続される。
ヘッダタンク7Aとヘッダタンク7Bとは、扁平チューブ3の一端および他端がヘッダタンク7A,7Bのスリット11に差し込まれ、固定されることにより接続される。ヘッダタンク7Bとヘッダタンク7Cも同様に、扁平チューブ3がそれぞれのスリット11に差し込まれ、固定されることにより接続される。
ヘッダタンク7Aにおけるヘッダタンク7Cに対向する端面(図3中の右側端面)には、キャップが設けられタンク流路9の開口が閉じられている。上記対向端面と反対側の端面(図3中の左側端面)には、キャップは設けられず、タンク流路9の開口が残されている。
ヘッダタンク7Bにおける両側の端面(図3中の右側、左側の両端面)には、キャップが設けられタンク流路9の開口が閉じられている。
ヘッダタンク7Cにおける両側の端面(図3中の右側、左側の両端面)には、キャップが設けられタンク流路9の開口が閉じられている。ヘッダタンク7Cにおけるヘッダタンク7Dと対向する側面(図3中の手前側の側面)であって、ヘッダタンク7Aから離れた側の端面の近傍領域(図3中の右側領域)には、タンク流路9とつながる折返し流路(折返し部)13が形成されている。
ヘッダタンク7Bにおける両側の端面(図3中の右側、左側の両端面)には、キャップが設けられタンク流路9の開口が閉じられている。
ヘッダタンク7Cにおける両側の端面(図3中の右側、左側の両端面)には、キャップが設けられタンク流路9の開口が閉じられている。ヘッダタンク7Cにおけるヘッダタンク7Dと対向する側面(図3中の手前側の側面)であって、ヘッダタンク7Aから離れた側の端面の近傍領域(図3中の右側領域)には、タンク流路9とつながる折返し流路(折返し部)13が形成されている。
ヘッダタンク7D,7E,7Fの構成についても、ヘッダタンク7A,7B,7Cと同様であるので、図3において構成を示し、その説明を省略する。
ヘッダタンク7A,7B,7Cおよび扁平チューブ3等が一の平面上に配置されることにより構成される高温セクション15Aと、ヘッダタンク7D,7E,7Fおよび扁平チューブ3等が他の平面上に配置されることにより構成される低温セクション15Bとは、平行かつ隣接して配置されている。
また、両セクション15A,15Bは、ヘッダタンク7Cに形成された折返し流路13と、ヘッダタンク7Dに形成された折返し流路13とがつながるように配置されている。
また、両セクション15A,15Bは、ヘッダタンク7Cに形成された折返し流路13と、ヘッダタンク7Dに形成された折返し流路13とがつながるように配置されている。
高温セクション15Aは、ヘッダタンク7Aとヘッダタンク7Bとに挟まれた第1ブロック17と、ヘッダタンク7Cとヘッダタンク7Bとに挟まれた第2ブロック19と分けられる。低温セクション15Bは、ヘッダタンク7Dとヘッダタンク7Eとに挟まれた第3ブロック21と、ヘッダタンク7Fとヘッダタンク7Eとに挟まれた第4ブロック23とに分けられる。
図4は、図2の熱交換器の第2ブロックおよび第3ブロックにおけるコルゲートフィンの構成を説明する断面視図である。
第2ブロック19および第3ブロック21における折返し流路13近傍の所定領域のコルゲートフィン5は、図4に示すように、第2ブロック19の扁平チューブ3間から、第3ブロック21の扁平チューブ3間に延びるように配置されている。
なお、上記所定領域は、第2ブロック19および第3ブロック21の全面であってもよいし、第2ブロック19および第3ブロック21の上端から略中央までの領域であってもよいし、特に限定するものではない。
第2ブロック19および第3ブロック21における折返し流路13近傍の所定領域のコルゲートフィン5は、図4に示すように、第2ブロック19の扁平チューブ3間から、第3ブロック21の扁平チューブ3間に延びるように配置されている。
なお、上記所定領域は、第2ブロック19および第3ブロック21の全面であってもよいし、第2ブロック19および第3ブロック21の上端から略中央までの領域であってもよいし、特に限定するものではない。
次に、上記の構成からなる熱交換器1における作用について説明する。
超臨界領域まで圧縮された冷媒は、図2および図3に示すように、第1ブロック17のヘッダタンク7Aの開口からタンク流路9に流入する。ヘッダタンク7Aのタンク流路9に流入した冷媒は、扁平チューブ3のチューブ流路3aに分配配給される。分配配給された冷媒は、チューブ流路3aを下方に向かって流れ、ヘッダタンク7Bのタンク流路9に流入する。冷媒は、チューブ流路3aを流れる間にその熱を扁平チューブ3に放熱し、徐々にその温度を下げていく。
超臨界領域まで圧縮された冷媒は、図2および図3に示すように、第1ブロック17のヘッダタンク7Aの開口からタンク流路9に流入する。ヘッダタンク7Aのタンク流路9に流入した冷媒は、扁平チューブ3のチューブ流路3aに分配配給される。分配配給された冷媒は、チューブ流路3aを下方に向かって流れ、ヘッダタンク7Bのタンク流路9に流入する。冷媒は、チューブ流路3aを流れる間にその熱を扁平チューブ3に放熱し、徐々にその温度を下げていく。
ヘッダタンク7Bに集合回収された冷媒は第2ブロック19へ流れ、扁平チューブ3内を上方に向かって流れて、ヘッダタンク7Cのタンク流路9に流入する。ヘッダタンク7Cに流入した冷媒は、折返し流路13を経て、第3ブロック21のヘッダタンク7Dに流入する。
ヘッダタンク7Dに流入した冷媒は、扁平チューブ3内を下方に向かって流れ、ヘッダタンク7Eのタンク流路9に流入する。ヘッダタンク7Eに流入した冷媒は第4ブロック23へ流れる。そして冷媒は、扁平チューブ3内を上方に向かって流れて、ヘッダタンク7Fのタンク流路9に流入し、熱交換器1から外部へ流出する。
ヘッダタンク7Dに流入した冷媒は、扁平チューブ3内を下方に向かって流れ、ヘッダタンク7Eのタンク流路9に流入する。ヘッダタンク7Eに流入した冷媒は第4ブロック23へ流れる。そして冷媒は、扁平チューブ3内を上方に向かって流れて、ヘッダタンク7Fのタンク流路9に流入し、熱交換器1から外部へ流出する。
熱交換器1には、高温セクション15A,低温セクション15Bに対して略直交方向であって、低温セクション15Bから高温セクション15Aに向かう方向に空気が流れている。空気は、低温セクション15Bにおける扁平チューブ3とコルゲートフィン5との隙間を通過する。その後、空気は高温セクション15Aにおける扁平チューブ3とコルゲートフィン5との隙間を通過する。
空気は、これら扁平チューブ3とコルゲートフィン5との隙間を通過する際に、冷媒の熱を受け取った扁平チューブ3の側面や、コルゲートフィン5の側面(熱交換面)5aから冷媒の熱を受け取り、加熱される。
空気は、これら扁平チューブ3とコルゲートフィン5との隙間を通過する際に、冷媒の熱を受け取った扁平チューブ3の側面や、コルゲートフィン5の側面(熱交換面)5aから冷媒の熱を受け取り、加熱される。
上記の構成によれば、折返し流路13近傍の所定領域におけるコルゲートフィン5の側面5a面積を増やすことにより、上記所定領域における熱交換量を増やすことができ、加熱後の空気の温度のばらつきを抑えることができる。
上述の熱交換器1においては、折返し流路13近傍の所定領域における空気と冷媒との熱交換量が最も少なくなるため、当該領域においてコルゲートフィン5による熱交換量を増やすことで空気の温度のばらつきを抑えることができる。
上述の熱交換器1においては、折返し流路13近傍の所定領域における空気と冷媒との熱交換量が最も少なくなるため、当該領域においてコルゲートフィン5による熱交換量を増やすことで空気の温度のばらつきを抑えることができる。
折返し流路13近傍の所定領域においてのみ、コルゲートフィン5が第2ブロック19と第3ブロック21との間に延びるように配置されているため、他の領域、例えば、第1ブロックと第4ブロックとの間の熱伝達を防止できる。第1ブロックと第4ブロックとの間で熱伝達を防止することで、第4ブロック23における冷媒温度の上昇を防止でき、熱交換器1から流出する冷媒温度の上昇を防止できる。
そのため、上述の熱交換器を冷凍サイクルに用いた場合、冷凍サイクルの能力低下を防止できる。
そのため、上述の熱交換器を冷凍サイクルに用いた場合、冷凍サイクルの能力低下を防止できる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図5および図6を参照して説明する。
本実施形態の熱交換器の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、コルゲートフィンの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図5および図6を用いてコルゲートフィン周辺のみを説明し、ヘッダタンク等の説明を省略する。
図5は、本実施形態に係る熱交換器の概略構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について図5および図6を参照して説明する。
本実施形態の熱交換器の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、コルゲートフィンの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図5および図6を用いてコルゲートフィン周辺のみを説明し、ヘッダタンク等の説明を省略する。
図5は、本実施形態に係る熱交換器の概略構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
熱交換器51は、図5および図6に示すように、冷媒が流通する複数の扁平チューブ3と、扁平チューブ3間に配置されるコルゲートフィン(熱交換部材)55と、扁平チューブ3へ冷媒を分配供給するとともに冷媒を集合回収するヘッダタンク7A,7B,7C,7D,7E,7Fと、から概略構成されている。
コルゲートフィン55は波形に形成された部材であり、ロウ材などにより扁平チューブ3と熱伝導可能に固定されている。
コルゲートフィン55は波形に形成された部材であり、ロウ材などにより扁平チューブ3と熱伝導可能に固定されている。
図6は、図5の熱交換器の第2ブロックおよび第3ブロックにおけるコルゲートフィンの構成を説明する図である。
第2ブロック19および第3ブロック21における折返し流路13近傍の所定領域のコルゲートフィン55は、図6に示すように、ヘッダタンク7Bからヘッダタンク7Cに向かって、ヘッダタンク7Eからヘッダタンク7Dに向かって波形のピッチが徐々に狭くなるように形成されている。
なお、上記所定領域は、第2ブロック19および第3ブロック21の全面であってもよいし、第2ブロック19および第3ブロック21の上端から略中央までの領域であってもよいし、特に限定するものではない。
第2ブロック19および第3ブロック21における折返し流路13近傍の所定領域のコルゲートフィン55は、図6に示すように、ヘッダタンク7Bからヘッダタンク7Cに向かって、ヘッダタンク7Eからヘッダタンク7Dに向かって波形のピッチが徐々に狭くなるように形成されている。
なお、上記所定領域は、第2ブロック19および第3ブロック21の全面であってもよいし、第2ブロック19および第3ブロック21の上端から略中央までの領域であってもよいし、特に限定するものではない。
上記の構成からなる熱交換器51における作用は、第1の実施形態における作用と同等であるので、その説明を省略する。
上記の構成によれば、折返し流路13近傍の所定領域においてのみ、コルゲートフィン55のピッチが狭くなるように形成されているため、コルゲートフィン55の側面(熱交換面)55aの面積を増やすことができる。そのため、上記所定領域における熱交換量を増やすことができ、加熱後の空気の温度のばらつきを抑えることができる。
上述の熱交換器51においては、折返し流路13近傍の所定領域における空気と冷媒との熱交換量が最も少なくなるため、当該領域においてコルゲートフィン55による熱交換量を増やすことで空気の温度のばらつきを抑えることができる。
上述の熱交換器51においては、折返し流路13近傍の所定領域における空気と冷媒との熱交換量が最も少なくなるため、当該領域においてコルゲートフィン55による熱交換量を増やすことで空気の温度のばらつきを抑えることができる。
なお、上述のように、所定領域においてコルゲートフィン55の波形のピッチを狭くするように形成してもよいし、所定領域のコルゲートフィン55を切り起こしてこるゲートフィン55の熱交換性を向上させてもよい。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図7を参照して説明する。
本実施形態の熱交換器の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、ヘッダタンクおよび扁平チューブなどの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図7を用いてヘッダタンクおよび扁平チューブなどの構成を説明し、扁平チューブの構成等の詳細な説明を省略する。
図7は、本実施形態に係る熱交換器の全体構成を説明する図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態について図7を参照して説明する。
本実施形態の熱交換器の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、ヘッダタンクおよび扁平チューブなどの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図7を用いてヘッダタンクおよび扁平チューブなどの構成を説明し、扁平チューブの構成等の詳細な説明を省略する。
図7は、本実施形態に係る熱交換器の全体構成を説明する図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
熱交換器101は、図7に示すように、冷媒が流通する複数の扁平チューブ3と、扁平チューブ3間に配置されるコルゲートフィン(熱交換部材)105と、扁平チューブ3へ冷媒を分配供給するとともに冷媒を集合回収するヘッダタンク107A,107B,107Cと、から概略構成されている。
ヘッダタンク107A,107Cは、ヘッダタンク107Bと比較して長手方向の長さが約半分に形成されるとともに、ヘッダタンク107Bと対向する位置に配置されている。
ヘッダタンク107Aとヘッダタンク107Bとは、扁平チューブ3の一端および他端がヘッダタンク107A,107Bのスリット(図示せず)に差し込まれ、固定されることにより接続される。ヘッダタンク107Bとヘッダタンク107Cも同様に、扁平チューブ3がそれぞれのスリット(図示せず)に差し込まれ、固定されることにより接続される。
ヘッダタンク107Aとヘッダタンク107Bとは、扁平チューブ3の一端および他端がヘッダタンク107A,107Bのスリット(図示せず)に差し込まれ、固定されることにより接続される。ヘッダタンク107Bとヘッダタンク107Cも同様に、扁平チューブ3がそれぞれのスリット(図示せず)に差し込まれ、固定されることにより接続される。
ヘッダタンク107A,107Cの内部に形成されたヘッダ流路(図示せず)は、ヘッダタンク107A,107C間に配置されたキャップにより隔離されており、つながっていない。ヘッダタンク107Aには、冷媒が熱交換器101内に流入する開口部が形成され、ヘッダタンク107Cには、冷媒が熱交換器101から流出する開口部が形成されている。
ヘッダタンク107Bにおける両側の端面には、キャップが設けられ内部に形成されたタンク流路の開口が閉じられている。
ヘッダタンク107Bにおける両側の端面には、キャップが設けられ内部に形成されたタンク流路の開口が閉じられている。
コルゲートフィン105は波形に形成された部材であり、ロウ材などにより扁平チューブ3と熱伝導可能に固定されている。
第2ブロック19のヘッダタンク107C近傍の所定領域におけるコルゲートフィン105は、ヘッダタンク107Cに向かって波形のピッチが小さくなるように形成されている。
なお、上記所定領域は、第2ブロック19の全面であってもよいし、第2ブロック19の右端から略中央までの領域であってもよいし、特に限定するものではない。
第2ブロック19のヘッダタンク107C近傍の所定領域におけるコルゲートフィン105は、ヘッダタンク107Cに向かって波形のピッチが小さくなるように形成されている。
なお、上記所定領域は、第2ブロック19の全面であってもよいし、第2ブロック19の右端から略中央までの領域であってもよいし、特に限定するものではない。
上記の構成からなる熱交換器101における作用について説明する。
超臨界領域まで圧縮された冷媒は、図7に示すように、第1ブロック17のヘッダタンク107Aの開口から熱交換器101に流入する。ヘッダタンク107Aに流入した冷媒は、扁平チューブ3に分配配給される。分配配給された冷媒は、扁平チューブ3をヘッダタンク107Bに向かって流れ、ヘッダタンク7Bに流入する。冷媒は、扁平チューブ3を流れる間にその熱を扁平チューブ3に放熱し、徐々にその温度を下げていく。
超臨界領域まで圧縮された冷媒は、図7に示すように、第1ブロック17のヘッダタンク107Aの開口から熱交換器101に流入する。ヘッダタンク107Aに流入した冷媒は、扁平チューブ3に分配配給される。分配配給された冷媒は、扁平チューブ3をヘッダタンク107Bに向かって流れ、ヘッダタンク7Bに流入する。冷媒は、扁平チューブ3を流れる間にその熱を扁平チューブ3に放熱し、徐々にその温度を下げていく。
ヘッダタンク107Bに集合回収された冷媒は第2ブロック19へ流れ、扁平チューブ3内をヘッダタンク107Cに向かって流れる。ヘッダタンク7Cに流入した冷媒は、熱交換器101から外部へ流出する。
上記の構成によれば、ヘッダタンク107Cの近傍領域におけるコルゲートフィン105における波形のピットを小さくすることで、上記近傍領域におけるコルゲートフィン105の熱交換面積を大きくすることができる。そのため、コルゲートフィン105における熱交換量を増やすことができ、熱交換後の空気の温度のばらつきを抑えることができる。
つまり、本実施形態のように冷媒が一の平面上を流れる構成においては、冷媒が流出するヘッダタンク107Cの近傍領域では、冷媒と空気との温度差が最も小さくなって熱交換量が減少する。そのため、この領域においてコルゲートフィン105の熱交換量を増やすことで空気の温度のばらつきを抑えることができる。
つまり、本実施形態のように冷媒が一の平面上を流れる構成においては、冷媒が流出するヘッダタンク107Cの近傍領域では、冷媒と空気との温度差が最も小さくなって熱交換量が減少する。そのため、この領域においてコルゲートフィン105の熱交換量を増やすことで空気の温度のばらつきを抑えることができる。
〔空気調和機〕
〔第4の実施形態〕
次に、本発明の第4の実施形態に係る空気調和機について図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態に係る空気調和機の全体構成を説明する模式図である。
本実施形態に係る空気調和機は、二酸化炭素などの冷媒を超臨界サイクルで用いた空気調和機であって、車両用の空気調和機に適用されるものである。
〔第4の実施形態〕
次に、本発明の第4の実施形態に係る空気調和機について図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態に係る空気調和機の全体構成を説明する模式図である。
本実施形態に係る空気調和機は、二酸化炭素などの冷媒を超臨界サイクルで用いた空気調和機であって、車両用の空気調和機に適用されるものである。
空気調和機201は、図8に示すように、その内部に室内へ供給される空気(外部流体)が流通する筐体203と、供給空気と冷媒との間で熱交換が行なわれる熱交換器205と、供給空気を加熱するヒータコア207と、筐体203内に供給空気を流通させるブロア209と、から概略構成されている。
筐体203には、空気が流入する取入口211と、空気が流出する吹出口213とが形成されている。また、筐体203の取入口211近傍には、室内空気、室外空気の切換えを行う内外気切り替えダンパ215が配置されている。
筐体203には、空気が流入する取入口211と、空気が流出する吹出口213とが形成されている。また、筐体203の取入口211近傍には、室内空気、室外空気の切換えを行う内外気切り替えダンパ215が配置されている。
取入口211の下流には熱交換器205が配置され、熱交換器205は、外部から冷媒が供給されるように構成されている。熱交換器205としては、上述の第1の実施形態から第3の実施形態に係る熱交換器を用いてもよいし、それ以外の熱交換器を用いてもよく特に限定するものではない。
なお、熱交換器205として、上述の第1の実施形態から第3の実施形態に係る熱交換器を用いることにより、空気調和機201から吹き出される空気の温度分布にばらつきが少なくなる。
なお、熱交換器205として、上述の第1の実施形態から第3の実施形態に係る熱交換器を用いることにより、空気調和機201から吹き出される空気の温度分布にばらつきが少なくなる。
熱交換器205の下流では、流路が2つに分かれており、分岐点には空気の流れを制御するエアミックスダンパ217が配置されている。エアミックスダンパ217は板状の部材からなり、回動可能に配置されている。なお、エアミックスダンパ217は、図8に示すような、エアミックスドアであってもよいし、フィルムドアであってもよく、特に限定するものではない。
2つに分岐された一方の流路にはヒータコア207が配置され、他方の流路には何も配置されていない。ヒータコア207は、例えば自動車のエンジンなどの熱源から熱を奪ってきた冷媒が供給され、その熱を筐体203内に流れる空気に伝えられるように構成されていてもよいし、燃料電池自動車の場合には、燃料電池の排熱が筐体203内に流れる空気に伝えられるように構成されていてもよく、特に限定するものではない。さらに、吹出口213近傍に補助熱源、例えばPCTヒータ等を配置し、吹き出される空気をさらに加熱してもよい。
分岐された流路はその後合流し、合流点の下流側にブロア209が配置されている。ブロア209としてはさまざまな形式のファンを用いることができ、特に限定するものではない。
上記の構成からなる空気調和機201における作用について説明する。
本実施形態における特徴は、空気調和機201による暖房時の作用にあるため、暖房時の作用について説明する。
内外気切り替えダンパ215の回動により、室外空気あるいは室内空気の一方、または、両者の混合空気が筐体203内に流入する。筐体203内に流入した空気は、熱交換器205を通過する際に高温高圧の冷媒から熱を受け取る。
ここで、本実施形態においては超臨界サイクルを適用した冷凍サイクルが用いられているため、熱交換器205内の冷媒は一定温度に保たれていない。そのため、熱交換器205を通過した空気の温度分布には、ばらつきが存在している。
本実施形態における特徴は、空気調和機201による暖房時の作用にあるため、暖房時の作用について説明する。
内外気切り替えダンパ215の回動により、室外空気あるいは室内空気の一方、または、両者の混合空気が筐体203内に流入する。筐体203内に流入した空気は、熱交換器205を通過する際に高温高圧の冷媒から熱を受け取る。
ここで、本実施形態においては超臨界サイクルを適用した冷凍サイクルが用いられているため、熱交換器205内の冷媒は一定温度に保たれていない。そのため、熱交換器205を通過した空気の温度分布には、ばらつきが存在している。
熱交換器205により加熱された空気は、エアミックスダンパ217により、ヒータコア207へ導かれ更に加熱される。ヒータコア207により加熱された空気は、下流に配置されたブロア209に吸込まれる。ブロア209に吸込まれた空気は、下流に向けて吹き出され、吹出口213から室内に供給される。
上記の構成によれば、熱交換器205を通過した温度分布にばらつきのある空気をブロア209が吸入し、筐体203外部へ送り出している。そのため、ブロア209が温度分布にばらつきのある空気を攪拌することにより、その温度分布を均一にすることができ、空気調和機201から送り出される空気の温度のばらつきを抑えることができる。
なお、上述のように、熱交換器205の下流に配置されたブロア209により、空気を攪拌してもよいし、さらに、空気攪拌ファンを熱交換器205の下流に配置し、空気攪拌ファンを用いて更に空気を攪拌してもよい。
また、空気調和機201において暖房運転が行われている間のみ、空気攪拌ファンを駆動してもよい。空気を攪拌する必要がない冷房運転時に、空気攪拌ファンを停止させることにより、空気調和機201の運転コストを低減させることができる。
また、空気調和機201において暖房運転が行われている間のみ、空気攪拌ファンを駆動してもよい。空気を攪拌する必要がない冷房運転時に、空気攪拌ファンを停止させることにより、空気調和機201の運転コストを低減させることができる。
〔第5の実施形態〕
次に、本発明の第5の実施形態について図9を参照して説明する。
本実施形態の空気調和機の基本構成は、第4の実施形態と同様であるが、第4の実施形態とは、ブロアの配置等が異なっている。よって、本実施形態においては、図9を用いてブロアの配置等について説明し、各種ダンパ等の説明を省略する。
図9は、本実施形態に係る空気調和機の全体構成を説明する模式図である。
なお、第4の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明の第5の実施形態について図9を参照して説明する。
本実施形態の空気調和機の基本構成は、第4の実施形態と同様であるが、第4の実施形態とは、ブロアの配置等が異なっている。よって、本実施形態においては、図9を用いてブロアの配置等について説明し、各種ダンパ等の説明を省略する。
図9は、本実施形態に係る空気調和機の全体構成を説明する模式図である。
なお、第4の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
空気調和機251は、図9に示すように、その内部に室内へ供給される空気(外部流体)が流通する筐体203と、供給空気と冷媒との間で熱交換が行なわれる熱交換器205と、供給空気を加熱するヒータコア207と、筐体203内に供給空気を流通させるブロア259と、熱交換器205を通過した空気を攪拌する攪拌部261と、から概略構成されている。
筐体203の取入口211と、熱交換器205との間には、ブロア259が配置されている。ブロア259としてはさまざまな形式のファンを用いることができ、特に限定するものではない。
攪拌部261は、ヒータコア207の下流であって、吹出口213の上流に配置されている。攪拌部261は、流路全体を覆うように配置されたハニカム部263と、流路の側壁から内側に向けて突出した突起部265とから構成されている。
攪拌部261は、ヒータコア207の下流であって、吹出口213の上流に配置されている。攪拌部261は、流路全体を覆うように配置されたハニカム部263と、流路の側壁から内側に向けて突出した突起部265とから構成されている。
ハニカム部263は、ハニカム状の孔が空気の流れる方向に延びるように構成された部材である。
なお、空気が流れる孔の形状はハニカム形状に限られることはなく、他のさまざまな形状を取ることができる。
また、ハニカム部263の代わりに、網状の部材など、流通する空気を攪拌する作用を有する部材を用いることもできる。
突起部265は、空気を攪拌する作用を備えた公知の形状に形成されることが望ましく、特にその形状が限定されることはない。
なお、空気が流れる孔の形状はハニカム形状に限られることはなく、他のさまざまな形状を取ることができる。
また、ハニカム部263の代わりに、網状の部材など、流通する空気を攪拌する作用を有する部材を用いることもできる。
突起部265は、空気を攪拌する作用を備えた公知の形状に形成されることが望ましく、特にその形状が限定されることはない。
上記の構成からなる空気調和機251における作用について説明する。
本実施形態における特徴は、空気調和機251による暖房時の作用にあるため、暖房時の作用について説明する。
内外気切り替えダンパ215の回動により、室外空気あるいは室内空気の一方、または、両者の混合空気が筐体203内に流入する。筐体203内に流入した空気は、ブロア259に吸込まれ、下流方向に送り出される。ブロア259から送り出された空気は、熱交換器205を通過し、熱交換器205を通過する際に高温高圧の冷媒から熱を受け取る。
ここで、本実施形態においては超臨界サイクルを適用した冷凍サイクルが用いられているため、熱交換器205内の冷媒は一定温度に保たれていない。そのため、熱交換器205を通過した空気の温度分布には、ばらつきが存在している。
本実施形態における特徴は、空気調和機251による暖房時の作用にあるため、暖房時の作用について説明する。
内外気切り替えダンパ215の回動により、室外空気あるいは室内空気の一方、または、両者の混合空気が筐体203内に流入する。筐体203内に流入した空気は、ブロア259に吸込まれ、下流方向に送り出される。ブロア259から送り出された空気は、熱交換器205を通過し、熱交換器205を通過する際に高温高圧の冷媒から熱を受け取る。
ここで、本実施形態においては超臨界サイクルを適用した冷凍サイクルが用いられているため、熱交換器205内の冷媒は一定温度に保たれていない。そのため、熱交換器205を通過した空気の温度分布には、ばらつきが存在している。
熱交換器205により加熱された空気は、エアミックスダンパ217により、ヒータコア207へ導かれ更に加熱される。ヒータコア207により加熱された空気は、下流に配置された攪拌部261において攪拌される。
具体的には、ハニカム部263を通過する空気は、孔を構成する壁の下流に形成される乱流により攪拌され、突起部265の近傍を通過する空気は、突起部265の下流に形成される乱流により攪拌される。
攪拌部261により攪拌された空気は、その後、吹出口213から室内に供給される。
具体的には、ハニカム部263を通過する空気は、孔を構成する壁の下流に形成される乱流により攪拌され、突起部265の近傍を通過する空気は、突起部265の下流に形成される乱流により攪拌される。
攪拌部261により攪拌された空気は、その後、吹出口213から室内に供給される。
上記の構成によれば、熱交換器205を通過した空気を攪拌部261により攪拌することにより、温度分布にばらつきのある空気の温度分布を均一にすることができる。その結果、熱交換後の空気の温度分布のばらつきを抑えることができ、空気調和機251から送り出される空気の温度のばらつきを抑えることができる。
なお、上述のように、攪拌部261としてハニカム部263と突起部265とを備えたものを用いてもよいし、ハニカム部263または突起部265の一方を備えたものであってもよく、特に限定されるものではない。
なお、上述のように、熱交換器205の下流に攪拌部261として配置されたハニカム部263や突起部265により空気を攪拌してもよいし、攪拌部261として、空気攪拌ファンを熱交換器205の下流に配置し、空気攪拌ファンを用いて空気を攪拌してもよい。
また、空気調和機251において暖房運転が行われている間のみ、空気攪拌ファンを駆動してもよい。空気を攪拌する必要がない冷房運転時に、空気攪拌ファンを停止させることにより、空気調和機251の運転コストを低減させることができる。
また、空気調和機251において暖房運転が行われている間のみ、空気攪拌ファンを駆動してもよい。空気を攪拌する必要がない冷房運転時に、空気攪拌ファンを停止させることにより、空気調和機251の運転コストを低減させることができる。
〔第5の実施形態の変形例1〕
次に、本発明の第5の実施形態の変形例1について図10を参照して説明する。
本変形例に係る空気調和機の基本構成は、第5の実施形態と同様であるが、第5の実施形態とは、熱交換器やヒータコア等の配置が異なっている。よって、本実施形態においては、図10を用いて熱交換器やヒータコア等の配置について説明し、構成要素の構成等の説明を省略する。
図10は、本実施形態の変形例に係る空気調和機の概略構成を説明する断面図である。
なお、第5の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明の第5の実施形態の変形例1について図10を参照して説明する。
本変形例に係る空気調和機の基本構成は、第5の実施形態と同様であるが、第5の実施形態とは、熱交換器やヒータコア等の配置が異なっている。よって、本実施形態においては、図10を用いて熱交換器やヒータコア等の配置について説明し、構成要素の構成等の説明を省略する。
図10は、本実施形態の変形例に係る空気調和機の概略構成を説明する断面図である。
なお、第5の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
空気調和装置301は、図10に示すように、その内部に室内へ供給される空気(外部流体)が流通する筐体303と、供給空気と冷媒との間で熱交換が行なわれる熱交換器205と、供給空気を加熱するヒータコア(図示せず)と、筐体203内に供給空気を流通させるブロア259と、熱交換器205を通過した空気を攪拌する攪拌部261と、から概略構成されている。
筐体303は、取込口211や、内外気切り替えダンパ215や、ブロア259が備えられた上流部303Aと、熱交換器205や、エアミックスダンパ217や、ヒータコアや、攪拌部261が備えられた下流部303Bと、上流部303Aと下流部303Bとを接続する接続部303Cと、から構成されている。
筐体303の上流部303Aの上面には取込口211が形成され、取込口211の下方に内外気切り替えダンパ215が配置されている。上流部303Aの下方にはブロア259が配置されている。
筐体303の下流部303Bの下方には、熱交換器205が斜めに配置され、熱交換器205の上方にエアミックスダンパ217が配置されている。エアミックスダンパ217の上方にはヒータコアが配置され、その上方には攪拌部261が形成されている。また、下流部303Bの上面には吹出口213が形成されている。
なお、上流部303Aの下方と、下流部303Bの下方とは、接続部303Cにより空気が流通可能に接続されている。
筐体303の下流部303Bの下方には、熱交換器205が斜めに配置され、熱交換器205の上方にエアミックスダンパ217が配置されている。エアミックスダンパ217の上方にはヒータコアが配置され、その上方には攪拌部261が形成されている。また、下流部303Bの上面には吹出口213が形成されている。
なお、上流部303Aの下方と、下流部303Bの下方とは、接続部303Cにより空気が流通可能に接続されている。
上記の構成からなる空気調和機301における作用については、第5の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
上記の構成によれば、熱交換器205やヒータコア、ブロア259などを限られたスペース内に配置することができ、空気調和機301の小型化を図ることができる。そのため、空気調和機301を設置スペースに制約のある車両用空気調和機に適用することができる。
〔第5の実施形態の変形例2〕
次に、本発明の第5の実施形態の変形例2について図11を参照して説明する。
本変形例に係る空気調和機の基本構成は、第5の実施形態と同様であるが、第5の実施形態とは、熱交換器やヒータコア等の配置が異なっている。よって、本実施形態においては、図11を用いて熱交換器やヒータコア等の配置について説明し、構成要素の構成等の説明を省略する。
図11は、本実施形態の変形例に係る空気調和機の概略構成を説明する断面図である。
なお、第5の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明の第5の実施形態の変形例2について図11を参照して説明する。
本変形例に係る空気調和機の基本構成は、第5の実施形態と同様であるが、第5の実施形態とは、熱交換器やヒータコア等の配置が異なっている。よって、本実施形態においては、図11を用いて熱交換器やヒータコア等の配置について説明し、構成要素の構成等の説明を省略する。
図11は、本実施形態の変形例に係る空気調和機の概略構成を説明する断面図である。
なお、第5の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
空気調和機351は、図11に示すように、その内部に室内へ供給される空気(外部流体)が流通する筐体353と、供給空気と冷媒との間で熱交換が行なわれる熱交換器205と、供給空気を加熱するヒータコア207と、筐体203内に供給空気を流通させるブロア(図示せず)と、熱交換器205を通過した空気を攪拌する攪拌部261と、から概略構成されている。
熱交換器205とヒータコア207との間には、エアミックスダンパ217が配置され、ヒータコア207の下流側には、攪拌部261が配置されている。
熱交換器205とヒータコア207との間には、エアミックスダンパ217が配置され、ヒータコア207の下流側には、攪拌部261が配置されている。
上記の構成からなる空気調和機351における作用については、第5の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
上記の構成によれば、熱交換器205やヒータコア261や攪拌部261などを限られたスペース内に配置することができ、空気調和機351の小型化を図ることができる。そのため、空気調和機351を設置スペースに制約のある車両用空気調和機に適用することができる。
なお、図11に示すように、ヒータコア261を通過した空気が分流する前の領域に攪拌部261を配置してもよいし、分流後の領域において攪拌部261を配置してもよいし、さらには、両領域に攪拌部261を配置してもよく、特に限定するものではない。
1,51,101,205 熱交換器
3 扁平チューブ(チューブ)
5,55,105 コルゲートフィン(熱交換部材)
5a,55a 側面(熱交換面)
7A,7B,7C,7D,7E,7F,107A,107B,107C ヘッダタンク(ヘッダ)
13 折返し流路(折返し部)
201,251,301,351 空気調和機
203,303,353 筐体
209,259 ブロア
261 攪拌部
3 扁平チューブ(チューブ)
5,55,105 コルゲートフィン(熱交換部材)
5a,55a 側面(熱交換面)
7A,7B,7C,7D,7E,7F,107A,107B,107C ヘッダタンク(ヘッダ)
13 折返し流路(折返し部)
201,251,301,351 空気調和機
203,303,353 筐体
209,259 ブロア
261 攪拌部
Claims (11)
- 内部を冷媒が流通する複数のチューブと、
前記チューブの両端に接続され、前記チューブに前記冷媒を分配するとともに前記チューブから前記冷媒を回収するヘッダと、
前記複数のチューブの間に前記冷媒と熱的に接続するように配置されるとともに、外部流体との間で熱交換する熱交換面が形成された熱交換部材と、を有し、
前記外部流体における、前記熱交換面の通過前と通過後の温度変化が小さい領域において、
前記熱交換面における熱交換量が他の領域より大きくされていることを特徴とする熱交換器。 - 前記冷媒が一の平面上を流れるとともに、前記外部流体が前記一の平面に対して交差する方向に通過するように前記複数のチューブと前記ヘッダとが構成され、
前記温度変化が小さい領域が、前記冷媒が前記ヘッダから外部へ流出する流出部の近傍領域であることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。 - 前記冷媒が一の平面上を流れた後に、前記一の平面と平行に隣接する他の平面上を流れるとともに、前記外部流体が前記一の平面および前記他の平面に対して交差する方向に通過するように前記複数のチューブと前記ヘッダとが構成され、
前記温度変化が小さい領域が、前記冷媒が前記一の平面上に配置された前記ヘッダから前記他の平面上に配置された前記ヘッダへ流入する折返し部の近傍領域であることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。 - 前記折返し部の近傍領域における前記熱交換部材が、前記一の平面上に配置された前記複数のチューブの間と、前記他の平面上に配置された前記複数のチューブとの間とをつなぐように配置されていることを特徴とする請求項3記載の熱交換器。
- 前記熱交換部材がコルゲートフィンであって、
該コルゲートフィンにおける波形状のピッチを狭くすることにより、前記熱交換面の熱交換量を大きくすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の熱交換器。 - 前記熱交換部材がコルゲートフィンであって、
該コルゲートフィンの一部を切り起こすことにより、前記熱交換面における熱交換量を大きくすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の熱交換器。 - 内部に外部流体が流通する筐体と、
該筐体内に前記外部流体を流通させるブロアと、
前記筐体内に配置され、前記外部流体と冷媒との間で熱交換を行なう熱交換器と、を有し、
前記ブロアが前記熱交換器を通過した前記外部流体を吸入し、前記筐体外部へ送り出すことを特徴とする空気調和機。 - 前記熱交換器を通過した前記外部流体を攪拌する攪拌部が設けられ、
前記冷媒から前記外部流体へ放熱される際に、前記攪拌部が作動されることを特徴とする請求項7記載の空気調和機。 - 内部に外部流体が流通する筐体と、
該筐体内に前記外部流体を流通させるブロアと、
前記筐体内に配置され、前記外部流体と冷媒との間で熱交換を行なう熱交換器と、
該熱交換器を通過した前記外部流体を攪拌する攪拌部と、
を有することを特徴とする空気調和機。 - 前記冷媒から前記外部流体へ放熱される際に、前記攪拌部が作動されることを特徴とする請求項9記載の空気調和機。
- 請求項7から請求項10に記載の前記熱交換器が、請求項1から6のいずれかに記載の熱交換器であることを特徴とする空気調和機。
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---|---|---|---|
JP2005204307A JP2007024353A (ja) | 2005-07-13 | 2005-07-13 | 熱交換器および空気調和機 |
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