JP2007024166A - 低温液化ガス供給装置 - Google Patents

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寛一 平井
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昌樹 弘川
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Abstract

【課題】 液化ガスポンプを停止させたときの低温液化ガスの蒸発ロスを低減することができ、高価な低温液化ガスを有効に利用することができる低温液化ガス供給装置を提供する。
【解決手段】 低温液化ガス貯槽11に貯蔵した低温液化ガスをサブマージドポンプ12で昇圧して供給する低温液化ガス供給装置において、液化ガス供給弁14Vを閉じてサブマージドポンプ12を停止させたときに、ポンプ入口弁13Vを開状態に保ちつつ、バイパス弁15V及びベント弁16Vを閉状態とし、バイパス経路15及びベント経路16内で蒸発したガスの圧力により、これらの経路内及びサブマージドポンプ12のケーシング12a内に残留した低温液化ガスを断熱構造に優れた低温液化ガス貯槽11に回収する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低温液化ガス供給装置に関し、詳しくは、液化窒素、液化酸素、液化アルゴン、液化天然ガス、液化石油ガス等の低温液化ガスを貯蔵した低温液化ガス貯槽からポンプを使用して低温液化ガスを供給する低温液化ガス供給装置に関する。
例えば、低温液化ガス貯槽に貯蔵した低温液化ガスを他の低温液化ガス貯槽やタンクローリーに移液したり、昇圧した低温液化ガスを蒸発させた後に高圧ガス容器に充填したりするため、低温液化ガス貯槽に貯蔵した低温液化ガスを貯槽底部から液導入経路(ポンプ入口経路)に抜き出し、液化ガスポンプで所定圧力に昇圧して液化ガス供給先に供給する低温液化ガス供給装置が用いられている。また、液化ガスポンプの吐出側には、ポンプ部で発生した気泡を低温液化ガス貯槽に戻すためのガス抜出経路(ベント経路)や、余剰の低温液化ガスを低温液化ガス貯槽に戻すための戻し経路(バイパス経路)、さらに、低温液化ガス貯槽内が一定圧力以上に上昇することを防止するための圧力調整弁等が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
このような低温液化ガス供給装置では、低温液化ガスの供給を開始する前に、低温液化ガスが接触するポンプや配管等の機器をあらかじめ低温液化ガスの温度にまで冷却する予冷操作を行う必要がある。通常、この予冷操作は、ベント経路に設けられているベント弁及びバイパス経路に設けられているバイパス弁を開いた後、ポンプ入口経路に設けられているポンプ入口弁を開いて低温液化ガス貯槽の底部から液化ガスポンプに低温液化ガスを導入し、ポンプ部や配管に接触して蒸発したガスをベント経路やバイパス経路を通して低温液化ガス貯槽の上部に回収することにより行われている。また、蒸発ガスの流入によって低温液化ガス貯槽内の圧力が設定圧力より上昇したときには、圧力調整弁が開いて貯槽内のガスを放出するようにしている。
予冷操作が完了すると、液化ガス供給弁の一次側では低温液化ガスはほとんど蒸発しなくなり、ベント経路やバイパス経路に流れ込んだ低温液化ガスの液面は、低温液化ガス貯槽内の液面と同じ高さとなる。この状態で液化ガスポンプを起動するとともに液化ガス供給弁を開くことにより、昇圧した低温液化ガスが液化ガス供給経路を通って供給先に供給される。また、昇圧した低温液化ガスの一部は、バイパス経路を通って低温液化ガス貯槽内に戻され、ポンプ部で発生した気泡もベント経路を通って低温液化ガス貯槽内に回収される。
低温液化ガスの供給を停止するときには、液化ガス供給弁を閉じるとともに液化ガスポンプを停止させ、ベント弁やバイパス弁、ポンプ入口弁は開いたままの待機状態としておくことにより、低温液化ガスの供給を再開するときに予冷操作を行わずに迅速に起動できるようにしている。
実用新案登録第3065131号公報
しかし、前述の待機時間が長くなると、低温液化ガス貯槽に比べて断熱性能が低い配管部分等での外部からの熱侵入により、バイパス経路やベント経路、ポンプ入口経路内の低温液化ガスが蒸発し、蒸発ガスがバイパス経路やベント経路を通って低温液化ガス貯槽内に流入するとともに、バイパス経路やベント経路における液面のバランスを保つために低温液化ガス貯槽内の低温液化ガスがポンプ入口経路を通ってこれらの経路内に流入する。これらの経路内に新たに流入した低温液化ガスも外部からの熱侵入によって蒸発するため、蒸発して昇温したガスが次々と低温液化ガス貯槽内に流入することになる。これにより、低温液化ガス貯槽内の圧力が次第に上昇し、貯槽内の圧力が所定圧力を超えると圧力調整弁が開いて貯槽内のガスを外部に放出する。したがって、待機時間が長くなるのに伴って低温液化ガスの蒸発ロスが増加することになる。
蒸発ロスを低減するため、低温液化ガスが流れる配管を真空断熱構造として断熱性能を向上させることも可能ではあるが、弁や各種計測器を含めた配管全体の断熱性能を上げるためには多大な費用が必要であり、装置コストの大幅な上昇を招くことになる。また、ポンプ入口弁を閉じることにより、低温液化ガス貯槽内の低温液化ガスが各経路内に新たに流入することを防止することはできるが、この場合でも、ポンプ部やバイパス経路、ベント経路に残留した低温液化ガスが蒸発して低温液化ガス貯槽内に流入し、貯槽内の圧力を上昇させるため、最終的には圧力調整弁から放出されて蒸発ロスとなる。
そこで本発明は、液化ガスポンプを停止させたときの低温液化ガスの蒸発ロスを低減することができ、高価な低温液化ガスを有効に利用することができる低温液化ガス供給装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の低温液化ガス供給装置は、低温液化ガス貯槽に貯蔵した低温液化ガスを液化ガスポンプで昇圧して供給する低温液化ガス供給装置において、ポンプ入口弁を介して前記低温液化ガス貯槽の下部と前記液化ガスポンプの液導入口とを接続するポンプ入口経路と、液化ガス供給弁を介して前記液化ガスポンプの液吐出口と液化ガス供給先とを接続する液化ガス供給経路と、バイパス弁を介して前記液化ガスポンプの液吐出口と前記低温液化ガス貯槽の上部とを接続するバイパス経路と、前記低温液化ガス貯槽内の圧力上昇を防止するための圧力調整弁とを備え、前記液化ガス供給弁を閉じて前記液化ガスポンプを停止させたときに、前記ポンプ入口弁を開状態に保ちつつ、前記バイパス弁が閉状態となることを特徴としている。
特に、本発明の低温液化ガス供給装置は、前記液化ガスポンプが真空断熱されたケーシング内の低温液化ガス中にポンプ本体を浸漬させるサブマージドポンプであり、ベント弁を介して前記低温液化ガス貯槽の上部と前記ケーシングの上部とを接続するベント経路を有するとともに、前記ベント弁は、前記液化ガスポンプの停止時に閉状態となることを特徴としている。
さらに、本発明の低温液化ガス供給装置は、前記バイパス弁やベント弁が前記低温液化ガス貯槽の最高貯蔵液面レベルよりも高位置に設けられていること、前記液化ガスポンプの液導入口より上方位置に設定した基準液面レベルよりも液面が低下したときに前記ポンプ入口弁が閉状態となり、かつ、前記バイパス弁及び前記ベント弁の少なくともいずれか一方が開状態となること、前記バイパス経路は前記液化ガスポンプの液吐出口との接続側から、また、前記ベント経路はケーシング上部との接続部から鉛直方向に立ち上がって前記低温液化ガス貯槽の上部に接続していることを特徴としている。
本発明の低温液化ガス供給装置によれば、液化ガス供給弁を閉じて液化ガスポンプを停止させたときに、ポンプ入口弁を開状態、バイパス弁やベント弁を閉状態とするので、バイパス経路やベント経路で蒸発したガスは、閉状態のバイパス弁やベント弁によって低温液化ガス貯槽側の経路が遮断されているので低温液化ガス貯槽内に流入することはなく、蒸発したガスの圧力によってバイパス経路やベント経路内の低温液化ガスを液化ガスポンプ側に押し下げることになる。したがって、ポンプ部等に残留している低温液化ガスは液状態を保ったままポンプ入口経路を逆流して断熱性能に優れた低温液化ガス貯槽内に戻されることになるので、蒸発ロス量を大幅に低減することができる。
図1は本発明の第1形態例を示すもので、液化ガスポンプとしてサブマージドポンプを使用した低温液化ガス供給装置の系統図である。この低温液化ガス供給装置は、低温液化ガスを貯蔵する低温液化ガス貯槽11と、低温液化ガスを昇圧する液化ガスポンプ(サブマージドポンプ)12と、ポンプ入口弁13Vを介して低温液化ガス貯槽11の下部とサブマージドポンプ12のケーシング12aに設けられた液導入口12bとを接続するポンプ入口経路13と、液化ガス供給弁14V及び逆止弁14Cを介してサブマージドポンプ12の液吐出口12cと液化ガス供給先(図示せず)とを接続する液化ガス供給経路14と、バイパス弁15Vを介してサブマージドポンプ12の液吐出口12cと低温液化ガス貯槽11の上部とを接続するバイパス経路15と、ベント弁16Vを介してサブマージドポンプ12のケーシング12a上部と低温液化ガス貯槽11の上部とを接続するベント経路16と、低温液化ガス貯槽11内の圧力上昇を防止するための圧力調整弁17とを備えている。
低温液化ガス貯槽11は、内槽と外槽との間に真空断熱層を形成したものであり、サブマージドポンプ12のケーシング12aは、上部が開口した内容器と外容器との間に真空断熱層を形成し、上部開口を閉塞する蓋部材にポンプ本体12dを吊り下げてケーシング12a内に配置している。また、ケーシング12aの内部には、ケーシング12a内の液面を検出する液面センサ18が設けられている。
サブマージドポンプ12は、低温液化ガス貯槽11より下方に配置されており、低温液化ガス貯槽11内の低温液化ガスは、自重によって低温液化ガス貯槽11からサブマージドポンプ12のケーシング12a内に流入する。したがって、運転中のポンプ本体12dは、ケーシング12a内の低温液化ガス中に浸漬された状態となる。
ポンプ入口経路13は、経路中にガス溜まりが発生して低温液化ガスの流れに支障を来さないようにサブマージドポンプ12側に向かう下り勾配を有しており、ポンプ入口経路13が接続する液導入口12bは、ポンプ本体12dの底部に設けられている吸込口よりも高位置に設けられている。
バイパス経路15のポンプ側は、液化ガス供給経路14と合流した状態でサブマージドポンプ12の液吐出口12cに接続しており、液吐出口12cに対して鉛直方向に低温液化ガス貯槽11の最上部付近まで立ち上がった後、低温液化ガス貯槽11方向に屈曲して槽上部に接続している。ベント経路16は、ケーシング12aの上部から鉛直方向に低温液化ガス貯槽11の最上部付近まで立ち上がった後、低温液化ガス貯槽11方向に屈曲して槽上部に接続している。また、バイパス弁15V及びベント弁16Vは、バイパス経路15及びベント経路16の上方部分で、低温液化ガス貯槽内の最高貯蔵液面レベルより上方位置に設けられている。
低温液化ガス供給装置を初めて運転するとき、あるいは、長期間休止後に運転を再開するときには、最初に予冷操作を行う。通常、この状態では低温液化ガス貯槽11内の圧力は圧力調整弁17の作用で一定に保たれており、各経路の弁は全て閉じ状態となっている。したがって、低温液化ガス貯槽11内の圧力とポンプ部周辺経路内の圧力とが異なっているので、まず、バイパス弁15V及びベント弁16Vを開き、低温液化ガス貯槽11内のガス相とポンプ部周辺経路内とを連通させて圧力を均衡させる。
圧力均衡化後にポンプ入口弁13Vを開くと、低温液化ガス貯槽11内の低温液化ガスが自重でポンプ入口経路13に流入し、ポンプ入口経路13を冷却しながら液導入口12bを通ってケーシング12a内に流入する。ケーシング12a内に流入した低温液化ガスは、ケーシング12aやポンプ本体12d等を冷却することによって蒸発し、蒸発したガスは、バイパス経路15やベント経路16を通って低温液化ガス貯槽11の上部に流入する。サブマージドポンプ12が低温液化ガス温度に冷却されると、低温液化ガスはバイパス経路15やベント経路16を冷却しながら上昇し、最終的には、これらの経路内の液面が低温液化ガス貯槽11内の液面と同一高さになる。予冷操作中は、蒸発して昇温したガスが低温液化ガス貯槽11に流入して貯槽内圧力が上昇するので、圧力調整弁17が適宜開閉作動して貯槽内のガスを外部に放出し、貯槽内圧力を一定に保つ。
予冷操作終了後にサブマージドポンプ12を起動するとともに液化ガス供給弁14Vを所定量開くことにより、昇圧された低温液化ガスは、液化ガス供給弁14V及び逆止弁14Cを通って液化ガス供給経路14から液化ガス供給先に供給される。また、昇圧された低温液化ガスの一部は、バイパス経路15を通り、所定開度に調節されたバイパス弁15で貯槽内圧力程度に減圧されてから低温液化ガス貯槽11に戻され、ケーシング12a内で蒸発したガスは、ベント経路16を通って低温液化ガス貯槽11に戻される。
低温液化ガスの供給運転を停止する際には、液化ガス供給弁14Vを閉じてサブマージドポンプ12を停止させるとともに、前記ポンプ入口弁13Vを開状態に保ちつつ、前記バイパス弁15V及びベント弁16Vを閉じ状態とする。
このように、停止時にポンプ入口弁13Vを開状態、バイパス弁15V及びベント弁16Vを閉じ状態とすることにより、バイパス経路15及びベント経路16の低温液化ガス貯槽11側が遮断された状態となる。したがって、バイパス経路15及びベント経路16内で熱侵入によって蒸発したガスは、バイパス弁15V及びベント弁16Vの一次側に溜まることになる。時間の経過とともに蒸発したガスの体積が増加すると、体積の増加に伴う圧力上昇により、バイパス経路15及びベント経路16の弁一次側に残留している低温液化ガスをサブマージドポンプ12側に押し下げることになる。
すなわち、運転停止時にサブマージドポンプ12のケーシング12a内、バイパス経路15内、ベント経路16内に残留した低温液化ガスは、蒸発ガスの作用でポンプ入口経路13を逆流し、断熱性能が高い低温液化ガス貯槽11内に回収されることになり、経路中に残留していたときに比べて蒸発量が大幅に低減する。
このとき、バイパス弁15Vやベント弁16Vの二次側に低温液化ガスが残留していると、蒸発したガスは低温液化ガス貯槽11の上部に流入してしまうので、低温液化ガスの貯槽内への回収には利用することができないが、バイパス弁15V及びベント弁16Vを低温液化ガス貯槽内の最高貯蔵液面レベルより上方位置に設けておくことにより、バイパス経路15やベント経路16内に残留した低温液化ガスの全量を低温液化ガスの貯槽内への回収に有効に利用することができる。低温液化ガスを低温液化ガス貯槽11に回収することによって貯槽内圧力が上昇すると、圧力調整弁17が作動して貯槽内圧力を自動的に一定に保つ。
この運転停止時間が長くなり、ケーシング12a、バイパス経路15、ベント経路16で蒸発したガスの体積が増加してケーシング12a内の液面が液導入口12bより低下すると、蒸発ガスがポンプ入口経路13を通って低温液化ガス貯槽11の下部に流入し、蒸発ガスと接触した低温液化ガスを加温してしまい、低温液化ガス貯槽11内で蒸発ロスが発生することになる。
そこで、ケーシング12aに設けた液面センサ18でケーシング12a内の液面を監視し、液導入口12bより上方位置にあらかじめ設定した基準液面レベルよりもケーシング12a内の液面が低下したときには、ポンプ入口弁13Vを閉状態とし、ベント弁16Vを開状態とする。これにより、ポンプ入口経路13がポンプ入口弁13Vによって遮断され、蒸発したガスはベント経路16を通って低温液化ガス貯槽11の上部に回収されるので、ケーシング12a内の液面が液導入口12bより低下しても、ポンプ入口経路13を通って低温液化ガス貯槽11の下部に蒸発ガスが流入することを防止できる。なお、ベント弁16と同時にバイパス弁15Vを開いてもよく、バイパス弁15Vのみを開いてもよい。
図2は本発明の第2形態例を示すもので、液化ガスポンプとして常温部に配置した駆動装置、例えばモーターによって低温部のポンプ本体を駆動する形式のポンプを使用した低温液化ガス供給装置の系統図である。なお、以下の説明において、前記第1形態例で示した低温液化ガス供給装置における構成要素と同一の構成要素には、それぞれ同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本形態例に示すような液化ガスポンプ21は、ポンプ本体21aの断熱構造としてパーライト、フォームグラス、硬質ポリウレタンフォーム等を使用した非真空断熱構造が多く採用されているため、前述のサブマージドポンプに比べてポンプ本体21aへの熱侵入量は多いが、構造が比較的簡単で安価であることから、低温液化ガス供給装置用の液化ガスポンプとして多く用いられている。
このような非真空断熱構造の液化ガスポンプを用いた従来の低温液化ガス供給装置では、液化ガス供給弁14Vを閉じて液化ガスポンプ21を停止させたときに、ポンプ入口弁13Vを閉じてバイパス弁15Vを開いた状態としていた。したがって、熱侵入量が多いことから、比較的短時間の運転停止でもポンプ入口弁13Vの二次側に残留した低温液化ガスの略全量が蒸発し、バイパス経路15を通って低温液化ガス貯槽11の上部に流入し、最終的に圧力調整弁17から外部に放出されていた。
そこで本形態例では、液化ガス供給弁14Vを閉じて液化ガスポンプ21を停止させたときに、ポンプ入口弁13Vを開状態に保ちつつ、バイパス弁15Vを閉状態とするようにしている。これにより、運転停止時にポンプ部等で蒸発したガスは、バイパス経路15を上昇してバイパス弁15Vの一次側に溜まり、蒸発ガス量の増加に伴う圧力上昇によってバイパス経路15内の低温液化ガスを液化ガスポンプ21側に押し下げる。したがって、ポンプ本体21a内等の低温液化ガスは、ポンプ入口経路13を逆流して断熱性能が高い低温液化ガス貯槽11内に回収され、蒸発ロスを低減することができる。
また、前記第1形態例と同様に、残留した液面が液化ガスポンプ21の液導入口21bより低下すると、蒸発ガスがポンプ入口経路13を通って低温液化ガス貯槽11の下部に侵入し、貯蔵されている低温液化ガスを加温してしまうので、液導入口21bよりも上方位置に液面センサ22を配置し、基準液面レベルよりも液面が低下したときにポンプ入口弁13Vを閉じてバイパス弁15Vを開き、蒸発ガスが低温液化ガス貯槽11の下部に侵入しないようにする。液面センサ22は、ポンプ本体21aの構造に応じて適当な位置に設けることが可能であり、ポンプ本体21a内に設けることもでき、液吐出口21cに接続した配管部分に設けることもできる。
なお、液化ガスポンプとしては、ポンプ停止時に低温液化ガスが液吐出口側から液導入口側に流れる構造であれば、任意の構造を採用することができ、駆動部との接続も直結の他、ギアやベルトを用いた各種動力伝達構造を採用することができる
本発明の第1形態例を示す低温液化ガス供給装置の系統図である。 本発明の第2形態例を示す低温液化ガス供給装置の系統図である。
符号の説明
11…低温液化ガス貯槽、12…液化ガスポンプ(サブマージドポンプ)、12a…ケーシング、12b…液導入口、12c…液吐出口、12d…ポンプ本体、13…ポンプ入口経路、13V…ポンプ入口弁、14…液化ガス供給経路、14C…逆止弁、14V…液化ガス供給弁、15…バイパス経路、15V…バイパス弁、16…ベント経路、16V…ベント弁、17…圧力調整弁、18…液面センサ、21…液化ガスポンプ、21a…ポンプ本体、21b…液導入口、22…液面センサ

Claims (8)

  1. 低温液化ガス貯槽に貯蔵した低温液化ガスを液化ガスポンプで昇圧して供給する低温液化ガス供給装置において、ポンプ入口弁を介して前記低温液化ガス貯槽の下部と前記液化ガスポンプの液導入口とを接続するポンプ入口経路と、液化ガス供給弁を介して前記液化ガスポンプの液吐出口と液化ガス供給先とを接続する液化ガス供給経路と、バイパス弁を介して前記液化ガスポンプの液吐出口と前記低温液化ガス貯槽の上部とを接続するバイパス経路と、前記低温液化ガス貯槽内の圧力上昇を防止するための圧力調整弁とを備え、前記液化ガス供給弁を閉じて前記液化ガスポンプを停止させたときに、前記ポンプ入口弁を開状態に保ちつつ、前記バイパス弁が閉状態となることを特徴とする低温液化ガス供給装置。
  2. 前記バイパス弁は、前記低温液化ガス貯槽の最高貯蔵液面レベルよりも高位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の低温液化ガス供給装置。
  3. 前記液化ガスポンプの液導入口より上方位置に設定した基準液面レベルよりも液面が低下したときに前記ポンプ入口弁が閉状態となり、かつ、前記バイパス弁が開状態となることを特徴とする請求項1又は2記載の低温液化ガス供給装置。
  4. 前記バイパス経路は、前記液化ガスポンプの液吐出口との接続側から鉛直方向に立ち上がって前記低温液化ガス貯槽の上部に接続していることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の低温液化ガス供給装置。
  5. 前記液化ガスポンプが真空断熱されたケーシング内の低温液化ガス中にポンプ本体を浸漬させるサブマージドポンプであり、ベント弁を介して前記低温液化ガス貯槽の上部と前記ケーシングの上部とを接続するベント経路を有するとともに、前記ベント弁は、前記液化ガスポンプの停止時に閉状態となることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の低温液化ガス供給装置。
  6. 前記ベント弁は、前記低温液化ガス貯槽の最高貯蔵液面レベルよりも高位置に設けられていることを特徴とする請求項5記載の低温液化ガス供給装置。
  7. 前記ケーシングに設けられた液導入口より上方位置に設定した基準液面レベルよりもケーシング内の液面が低下したときに前記ポンプ入口弁が閉状態となり、かつ、前記バイパス弁及び前記ベント弁の少なくともいずれか一方が開状態となることを特徴とする請求項5又は6記載の低温液化ガス供給装置。
  8. 前記ベント経路は、前記ケーシングの上部から鉛直方向に立ち上がって前記低温液化ガス貯槽の上部に接続していることを特徴とする請求項5乃至7いずれか1項記載の低温液化ガス供給装置。
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