JP2007023832A - 部材の組付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組付け構造の部材間の温度差に起因する各部材の変形を抑制することのできる部材の組付け構造を提供する。
【解決手段】 部材の組付け構造は、貫通孔の形成されたシリンダヘッド10と、挿入穴が形成されたシリンダブロック20と、貫通孔と挿入穴に挿入されてシリンダヘッド10とシリンダブロック20とを組付けるヘッドボルト40とを備える。部材の組付け構造は、熱源からの熱が伝達されるとともにこれら部材間の温度差が小さいほど熱応力が小さくなる。伝熱部材50は、シリンダヘッド10の貫通孔11及びシリンダブロック20の挿入部21の内面とヘッドボルト40の外面との隙間に配置され、シリンダヘッド10の貫通孔11及びシリンダブロック20の挿入部21の内面からヘッドボルト40の外面への熱伝導を促進させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、部材の組付け構造に関する。
一般的に、内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッドとを一体に組付ける場合には、シリンダヘッド側に設けられた貫通孔から金属ボルトを差込み、さらにシリンダブロック側に設けられたネジ穴に同金属ボルトを締結することにより組付けられる。
従来、こうした内燃機関の部材の組付け構造として、図7に示すように、線膨張係数Aであるシリンダヘッド200と係数Aとは異なる線膨張係数Bであるシリンダブロック210とを、線膨張係数Cのヘッドボルト220で組付ける構造がある。ここで、係数Cは係数Aと係数Bとの中間の値をもつ係数である。また、シリンダヘッド200の厚さをX、ガスケット230とシリンダブロック210との当接位置p1からねじ山同士がかみ合う部分の中央位置p2までの距離をY、部材の組付け構造の温度変化をΔTとすると、次式を満たす構成となっている。なお、ガスケット230の厚さは、シリンダヘッド200及びシリンダブロック210の厚さと比較して薄いため無視できるものとしている。
AXΔT+BYΔT=C(X+Y)ΔT
上記構成によれば、シリンダヘッド200及びシリンダブロック210の熱変形量の総和(AXΔT+BYΔT)と、ヘッドボルト220の熱変形量(C(X+Y)ΔT)とを等しくすることができ、部材の組付け構造は温度Tの影響を受けることがない。その結果、部材の組付け構造に生じる熱応力を小さくすることができるため、シリンダヘッド200、シリンダブロック210及びヘッドボルト220の各部材における変形の発生を抑制することができる。
特開2004−225872号公報
ところで、上記特許文献1の部材の組付け構造では、内燃機関が熱平衡状態であるときのように各部材の温度が略等しくなるような条件下では効果的に各部材の変形を抑制することができる。しかし、例えば暖機過程のように部材間の温度差が大きい状態においては以下のような問題がある。
即ち、燃焼室で発生する熱は、シリンダヘッド200及びシリンダブロック210へと伝達されるが、シリンダヘッド200及びシリンダブロック210とヘッドボルト220との間には隙間があるためヘッドボルト220へは伝達されにくい。このため、機関始動後の暖機過程においては、図8(a)に示すように、機関始動時から時間t1が経過するまではシリンダヘッド200及びシリンダブロック210に比較してヘッドボルト220の温度は低くなる。その結果、図8(b)に示すように、この部材間の温度差に起因してヘッドボルト220には熱応力が生じることとなり、この熱応力により各部材に変形が生じるおそれがある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組付け構造の部材間の温度差に起因する各部材の変形を抑制することのできる部材の組付け構造を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、貫通孔あるいは挿入穴の形成された複数の被組付け部材と、前記貫通孔あるいは前記挿入穴に挿入されて前記複数の部材を組付ける組付け部材とを備え、熱源からの熱が伝達されるとともに部材間の温度差が小さいほど熱応力が小さくなる部材の組付け構造において、前記貫通孔あるいは前記挿入穴の内面と前記組付け部材の外面との隙間に配置され、同貫通孔あるいは同挿入穴の内面から同組付け部材の外面への熱伝導を促進させる伝熱部材を備えることを要旨としている。
上記構成によれば、熱源から被組付け部材へと伝達される熱は、伝熱部材を通じて組付け部材へと伝達されるため、被組付け部材と組付け部材との温度差を小さくすることができる。その結果、温度差に起因して部材の組付け構造に発生する熱応力を小さくすることができるため、部材の変形を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の部材の組付け構造において、前記伝熱部材は、弾性力によって前記貫通孔あるいは前記挿入穴の内面及び前記組付け部材の外面を押圧する金属であることを要旨としている。
上記構成によれば、被組付け部材の貫通孔あるいは挿入穴の内面と組付け部材の外面を押圧するように伝熱部材が配置されるため、部材間の隙間をより小さくすることができる。その結果、被組付け部材から組付け部材へと伝達する熱の伝導性をより向上させることができ、部材の変形をさらに抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の部材の組付け構造において、前記伝熱部材は、前記貫通孔あるいは前記挿入穴の内面及び組付け部材の外面の少なくとも一方に鋳込まれてなることを要旨としている。
上記構成によれば、被組付け部材に組付け部材を挿入する際に、被組付け部材と組付け部材の間に配置された伝熱部材がずれることにより隙間が生じるのを抑制することができる。その結果、被組付け部材から組付け部材へと確実に熱を伝達することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の部材の組付け構造において、前記被組付け部材はシリンダヘッド及びシリンダブロックであり、前記組付け部材はヘッドボルトであることを要旨としている。
一般的に、内燃機関のシリンダヘッド及びシリンダブロックで構成される燃焼室で発生する熱量は大きいため、シリンダヘッド及びシリンダブロックとヘッドボルトとの温度差により大きな熱応力が生じやすい。上記構成によれば、シリンダヘッド及びシリンダブロックから伝熱部材を通じてヘッドボルトへと伝達する熱の伝導性がより向上して温度差が低減されるため、これらの変形をより効果的に抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の部材の組付け構造において、前記ヘッドボルトは、塑性変形が生じるまで締め付けを行う塑性域締めにより前記シリンダブロックに組付けられていることを要旨としている。
一般的に、シリンダブロックに塑性域締めにより締結されたヘッドボルトに更に応力が生じると、ヘッドボルトの塑性変形が進行し、部材の組付け構造における締結力が低下する。この点、本発明によれば、部材の組付け構造における温度変化時の熱応力を小さくすることできるため、そのような構造においてもヘッドボルトの変形をより効果的に抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の部材の組付け構造において、前記シリンダヘッドには貫通孔が形成され、前記シリンダブロックにはネジ山を形成したネジ部及びネジ山を形成していない挿入部からなる挿入穴が形成され、前記ヘッドボルトは前記ネジ部で締結され、前記伝熱部材は前記貫通孔の内面及び前記挿入部の内面と前記ヘッドボルトの外面との隙間に配置されることを要旨としている。
一般的に、内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロックをヘッドボルトで締結する部材の組付け構造においては、ネジ山の形成されていないシリンダヘッドの貫通孔及びシリンダブロックの挿入部において隙間が形成される。このため、シリンダヘッド及びシリンダブロックからシリンダボルトへ熱が伝達されにくく、これらの温度差が大きくなりやすい。この点、上記構成によれば、この隙間を伝熱部材で埋めることによりシリンダヘッド及びシリンダブロックからヘッドボルトへと伝達する熱の伝導性を向上させて部材間の温度差を小さくすることができるため、これらの変形をより効果的に抑制することができる。さらに、シリンダブロックとヘッドボルトとが締結される各部材のネジ山の部分には伝熱性部材が配置されず、シリンダブロックのネジ山とヘッドボルトのネジ山とが当接するため、部材の組付け構造の締結力を安定させることができる。
本発明の一実施形態について、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる部材の組付け構造の断面図を示している。
図1に示すように、この部材の組付け構造は、シリンダヘッド10、シリンダブロック20及びガスケット30等から構成されている。シリンダヘッド10には、混合気を気筒内に導入するための吸気ポート(図示略)、排気を排気通路に導入するための排気ポート(図示略)等が設けられている。シリンダブロック20には、シリンダ(図示略)が設けられており、同シリンダ内にはその内部を上下に往復動するピストン(図示略)が配置されている。ここで、シリンダヘッド10及びシリンダブロック20は、アルミニウム合金で作られている。また、シリンダヘッド10とシリンダブロック20の間にはガスケット30が取り付けられている。このガスケット30は、金属性のシートによって形成され、シリンダヘッド10とシリンダブロック20との隙間を密封して、シリンダ内の燃焼ガスやオイルの漏れを防止している。さらに、シリンダヘッド10、シリンダ及びピストンにより燃焼室が区画形成されており、この燃焼室において混合気が燃焼することでエンジンの動力が得られる。
シリンダヘッド10にはねじ山のない貫通孔11が形成されている。また、シリンダブロック20には挿入穴が形成されている。この挿入穴は、ネジ山を形成していない挿入部21及びネジ山を形成したネジ部22で構成されている。そして、ヘッドボルト40が、このシリンダヘッド10の貫通孔11から挿入され、シリンダブロック20の挿入穴の挿入部21を通じ、ネジ部22でシリンダブロック20と締結されている。ヘッドボルト40はステンレス鋼で作られており、このステンレス鋼はアルミニウム合金からなるシリンダヘッド10及びシリンダブロック20と線膨張係数が略等しい材質である。また、これらの部材間の締結方法には、ヘッドボルト40に塑性変形が生じる領域まで締め付けを行う塑性域締め付けが用いられている。この塑性域締め付けの特徴は、図2示すようなヘッドボルト40の高荷重域における降伏現象を利用し、トルクや回転角等の締め付け条件によるバラツキを少なくして安定した軸力を得ることにあり、高い信頼性が要求される部位で採用される締結方法である。このように、本実施形態における部材の組付け構造においては、ヘッドボルト40によりシリンダヘッド10、ガスケット30及びシリンダブロック20が一体に組付けられている。また、シリンダヘッド10、シリンダブロック20及びヘッドボルト40の線膨張係数が略等しいため、部材間の温度差が小さいほど部材に生じる熱応力が小さくなるように構成されている。
シリンダヘッド10の貫通孔11の内面とヘッドボルト40の外面との間には隙間が形成されている。同様にして、上記挿入部21の内面とヘッドボルト40の外面の間にも隙間が形成されている。そして、伝熱部材50が、これらの隙間を埋めるように配置されている。伝熱部材50は、貫通孔11及び挿入部21の内面に塗布してもよいし、ヘッドボルト40の外面に塗布してもよい。この伝熱部材50は、熱伝導性が高く、かつ隙間を確実に埋めることができる材料であり、例えばペースト中に銀の粒子を含む銀ペーストのようなものが用いられる。なお、ネジ部22の内面とヘッドボルト40の外面との間には、伝熱部材50は配置されていない。
以上詳述したように、この一実施形態にかかる部材の組付け構造によれば、以下に列記するような効果が得られる。
(1)燃焼室における混合気の燃焼により生じた熱は、この燃焼室に近接するシリンダヘッド10及びシリンダブロック20へと伝達される。そしてこの熱は、伝熱部材50を通じてシリンダヘッド10及びシリンダブロック20からヘッドボルト40へと伝達される。したがって、例えば機関始動後の暖機過程においては、図3(a)に示すように、これらの部材間で生じる温度差を従来に比較して小さくすることができる。また、部材間の温度差がほとんど無くなるまでにかかる時間についても、従来の時間t1と比較して時間t2と短くすることができる。その結果、シリンダヘッド10及びシリンダブロック20からヘッドボルト40へと伝達する熱の伝導性を向上させて部材間の温度差を小さくすることができるため、これらの変形をより効果的に抑制することができる。
(2)また、本実施形態によれば、シリンダブロック20とヘッドボルト40とが締結されるネジ山の部分には伝熱部材50が配置されていない。したがって、シリンダブロック20のネジ山とヘッドボルト40のネジ山とが当接するため、部材の組付け構造における締結力を安定させることができる。
(3)シリンダブロック20に塑性域締めにより締結されたヘッドボルト40に更に応力が生じると、ヘッドボルト40の塑性変形が進行し、部材の組付け構造における締結力が低下する。この点、本実施形態によれば、部材の組付け構造における温度変化時の熱応力を小さくすることできるため、そのような構造においてもヘッドボルト40の変形をより効果的に抑制することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施形態では、部材間の線膨張係数が略等しい材質からなる組付け構造を用いていたが、部材間の温度差が小さいほど熱応力が小さくなる部材の組付け構造であれば、これら部材間の線膨張係数が異なる材質を用いてもよい。部材間の線膨張係数が異なる材質からなる組付け構造としては、例えば、シリンダヘッド及びシリンダブロックがアルミニウム合金から構成され、ヘッドボルトがボロン鋼から構成される構造がある。ここでボロン鋼とは、炭素鋼にボロン(ホウ素)を極微量添加したものである。
・上記実施形態では、伝熱部材としてペースト中に銀粒子を含む銀ペーストを用いているが、鉄や銅のような粒子を含むペーストを用いてもよい。また、隙間の形状に合わせて円筒状に成形した鉄や銅を隙間に配置してもよい。
・また、伝熱部材として、バナジウム族元素と残部が実質的にチタンとからなるチタン合金を用いてもよい。ここで、バナジウム族元素としては、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)の少なくとも1種が用いられる。このようなバナジウム族元素とチタンとの組み合わせからなるチタン合金は、高い引張り弾性限強度(高強度)と、高い弾性変形能(高弾性)とを有する。したがって、このチタン合金は、その高弾性能により、シリンダヘッド10における貫通孔11の内面とヘッドボルト40の外面、及びシリンダブロック20の挿入部21の内面とヘッドボルト40の外面とを押圧することができる。その結果、隙間をより小さくすることができるため、ヘッドボルトへと伝達する熱の伝導性をより向上させ、部材の変形を抑制することができる。
・また、伝熱部材として、アルミニウムや銅のような熱伝導性の高い金属をコイル状にしてヘッドボルト40に巻き付けるように配置してもよい。図4は、アルミニウム線60をヘッドボルト40に巻き付けるように配置した部材の組付け構造の断面図を示している。アルミニウム線60は、シリンダヘッド10の貫通孔11の内面とヘッドボルト40の外面、及びシリンダブロック20の挿入部21の内面とヘッドボルト40の外面とを押圧するように配置されている。このため、隙間をより小さくすることができるため、ヘッドボルト40へと伝達する熱の伝導性をより向上させることができる。
・さらに、上記のような金属からなる伝熱部材を、シリンダヘッド10の貫通孔11の内面、シリンダブロック20の挿入部21の内面及びヘッドボルト40の外面の少なくとも一つ内面または外面に鋳込んでもよい。このような構成とすることで、シリンダヘッド10及びシリンダブロック20にヘッドボルト40を組付ける際に、伝熱部材がずれることにより隙間が生じるのを抑制することができる。その結果、シリンダヘッド10及びシリンダブロック20からヘッドボルト40へと確実に熱を伝達することができる。
・上記実施形態では、被組付け部材はシリンダヘッド10とシリンダブロック20とから構成されているが、他の部材、例えば被組付け部材がシリンダブロックとオイルパンとから構成されていてもよい。この場合、熱源はオイルパンに貯留されるオイルの熱となる。要は、被組付け部材に熱源からの熱が伝達されるような部材の組付け構造であれば、この熱は伝熱部材を通じて組付け部材へと伝達される。その結果、組付け部材と被組付け部材との温度差を小さくすることができ、部材の組付け構造に発生する熱応力を小さくすることができる。
・上記実施形態では、被組付け部材はシリンダヘッド10とシリンダブロック20との二つの部材から構成されているが、被組付け部材の数は限定されるものではなく、三つ以上の部材から構成されていてもよい。また、上記実施形態では、組付け部材としてボルトを用いているが、例えばネジ単体又はボルトとナットの組み合わせのような他の組付け部材から構成されていてもよい。図5は、ボルト70及びナット71からなる組付け部材と三つの被組付け部材80、81、82とから構成される部材の組付け構造の断面図である。被組付け部材は第1の被組付け部材80、第2の被組付け部材81、第3の被組付け部材82から構成されている。被組付け部材80、81、82とボルト70との間には伝熱部材90が配置されている。このような部材の組付け構造であっても、熱源から被組付け部材80、81、82へと伝達される熱は、伝熱部材90を通じでボルト70及びナット71へと伝達されるため、部材間の温度差を小さくすることができる。その結果、温度差に起因して部材の組付け構造に発生する熱応力を小さくすることができるため、部材の変形を抑制することができる。
・また、ボルト以外の他の組付け部材として、ネジ山のない組付け部材を用いてもよい。図6は、ネジ山のない組付け部材であるリベット100により、第1の被組付け部材110と第2の被組付け部材111とを組付ける部材の組付け構造の断面図である。被組付け部材110、111とリベット100との間に伝熱部材120が配置されている。また、被組付け部材110、111には熱源からの熱が伝達される。要は、複数の被組付け部材を組付け部材により組付けるような構成であればよい。
・上記実施形態では、シリンダヘッド10とシリンダブロック20とをヘッドボルト40により塑性域締め付けにより締結を行っていたが、弾性変形の領域で締結を行うような部材の組付け構造であってもよい。一般的に、弾性変形の領域でヘッドボルト40を締結すれば、部材に僅かな応力が生じても部材の変形が進行することはない。しかしながら、このような弾性変形の領域での締結であっても、部材間に大きな温度差生じれば、この温度差に起因した熱応力によりヘッドボルト40が塑性変形して部材が変形するおそれがある。同構成によれば、シリンダヘッド10及びシリンダブロック20とヘッドボルト40との間に伝熱部材を配置することにより、部材間の温度差を小さくすることができる。その結果、部材に発生する熱応力を小さくすることができるため、弾性変形の領域で締結を行う部材の組付け構造であっても変形を抑制することができる。
・上記実施形態では、ネジ部22以外の隙間に伝熱部材50が配置されているが、さらにネジ部22に伝熱部材を配置してもよい。このような構成とすることで、熱源からの熱の伝達性はさらに促進される。
本発明の一実施形態にかかる部材の組付け構造を示す断面図。 上記組付け構造におけるヘッドボルトの伸びと軸力の関係を示すグラフ。 上記組付け構造の暖機過程における各部材の温度変化とヘッドボルトの応力変化を示すタイムチャート。 上記組付け構造の伝熱部材の構成にかかる変形例を示す断面図。 上記組付け構造にかかる他の変形例を示す断面図。 上記組付け構造にかかる他の変形例を示す断面図。 従来の部材の組付け構造を示す断面図。 上記従来の組付け構造の暖機過程における各部材の温度変化とヘッドボルトの応力変化を示すタイムチャート。
符号の説明
10,200…シリンダヘッド、11…貫通孔、20,210…シリンダブロック、21…挿入部、22…ネジ部、30,230…ガスケット、40,220…ヘッドボルト、50,90,120…伝熱部材、60…アルミニウム線、70…ボルト、71…ナット、80,81,82,110,111…被組付け部材、100…リベット。

Claims (6)

  1. 貫通孔あるいは挿入穴の形成された複数の被組付け部材と、前記貫通孔あるいは前記挿入穴に挿入されて前記複数の部材を組付ける組付け部材とを備え、熱源からの熱が伝達されるとともに部材間の温度差が小さいほど熱応力が小さくなる部材の組付け構造において、
    前記貫通孔あるいは前記挿入穴の内面と前記組付け部材の外面との隙間に配置され、同貫通孔あるいは同挿入穴の内面から同組付け部材の外面への熱伝導を促進させる伝熱部材を備えることを特徴とする部材の組付け構造。
  2. 請求項1に記載の部材の組付け構造において、
    前記伝熱部材は、弾性力によって前記貫通孔あるいは前記挿入穴の内面及び前記組付け部材の外面を押圧する金属である
    ことを特徴とする部材の組付け構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の部材の組付け構造において、
    前記伝熱部材は、前記貫通孔あるいは前記挿入穴の内面及び組付け部材の外面の少なくとも一方に鋳込まれてなる
    ことを特徴とする部材の組付け構造。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載の部材の組付け構造において、
    前記被組付け部材はシリンダヘッド及びシリンダブロックであり、前記組付け部材はヘッドボルトである
    ことを特徴とする部材の組付け構造。
  5. 請求項4に記載の部材の組付け構造において、
    前記ヘッドボルトは、塑性変形が生じるまで締め付けを行う塑性域締めにより前記シリンダブロックに組付けられている
    ことを特徴とする部材の組付け構造。
  6. 請求項4又は5に記載の部材の組付け構造において、
    前記シリンダヘッドには貫通孔が形成され、前記シリンダブロックにはネジ山を形成したネジ部及びネジ山を形成していない挿入部からなる挿入穴が形成され、前記ヘッドボルトは前記ネジ部で締結され、前記伝熱部材は前記貫通孔の内面及び前記挿入部の内面と前記ヘッドボルトの外面との隙間に配置される
    ことを特徴とする部材の組付け構造。
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