JP2007019806A - 無線通信システム及び無線通信方法並びに無線送信機及び無線受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】MIMO用の共通パイロットとAAA用の個別パイロットとを共通化して、スループットの低下を招くことなくMIMOとAAAとの共存を実現できるようにする。
【解決手段】無線送信機1に、送信データ生成手段12と、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を送信アンテナ17間で直交変換する直交変換手段13と、そのパイロット信号を送信データに多重するパイロット多重手段14とをそなえ、無線受信器2に、受信アンテナ21毎に、指向性マルチビームのチャネル推定値を求めるチャネル推定手段24と、得られたチャネル推定値に前記直交変換の逆変換を施して送信アンテナ17のチャネル推定値を求める逆変換手段244と、第1のモードにおいて、前記ビームのチャネル推定値を用いた受信信号処理、又は、第2のモードにおいて、逆変換手段244により得られたチャネル推定値を用いた受信信号処理を行なう受信信号処理手段25とをそなえる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信システム及び無線通信方法並びに無線送信機及び無線受信機に関し、特に、通信品質や伝送レートの改善を目的として、複数のアンテナ(マルチアンテナ)を用いる無線通信システムに用いて好適な技術に関する。
〔マルチアンテナによる無線伝送〕
近年、複数のアンテナを使用し、低SNR(Signal to Noise Ratio)動作や高速データ伝送を実現する移動通信システムが要求され、検討が進められている。ここで、マルチアンテナシステムとしては、例えば、MIMO(「マイモ」と呼称され、マルチインプットマルチアウトプットの略)と、AAA(アダプティブアレイアンテナ)とが知られている。
前者(MIMO)は、複数のアンテナを有する送信機及び受信機を用いて、各アンテナから独立したデータストリームを送受信することで、伝送レートを向上させる技術であり、後者(AAA)は、複数のアンテナを用いた送信機及び受信機で、1つのデータストリームを、指向性ビーム形成を行なって送信及び受信することで、通信品質向上や干渉抑圧を行なう技術である。
現在、移動通信システムへのマルチアンテナシステムの研究開発及び一部導入が行なわれている。例えば、PHS(Personal Handyphone System)システムの一部にAAAが導入され、「より安定した通話環境の提供、移動中の電話を追いかけ、周波数有効利用率を2倍以上に向上」と報道されている(例えば、後記非特許文献1参照)。また、無線LANシステムにMIMO技術を適用された製品が登場し、「従来の2倍の高速無線スループットを実現」と報道されている(例えば、後記非特許文献2参照)。
このように、既に移動通信システムへのマルチアンテナ技術の適用は始まっている。
次に、今後の移動通信システムへの適用に向けたマルチアンテナ送受信技術の(体系的)研究状況について述べる。
各種マルチアンテナ送受信技術としては、(A)MIMO多重法、(B)MIMOダイバーシチ法、(C)AAA送受信法があり、検討されている(例えば、後記非特許文献3参照)。この文献に記載の比較表は、次表1に示すとおりである。
Figure 2007019806
この表1からも分かるように、(A)及び(B)のMIMO技術ではアンテナ間相関が小さい(無相関に近い)ときに有利であり、(C)のAAA技術ではアンテナ間の相関が大きい(相関が1に近い)ときに有利であることが分かる。また、(A)のMIMO多重法では、送信アンテナ数を増加することで情報レートを増大できるが、(B)のMIMOダイバーシチ法及び(C)のAAA送信法では、送信アンテナ数を増加しても情報レートは増加しないが、ダイバーシチ利得及びアンテナ利得が改善される。
この非特許文献3の結果に関連して、下記特許文献1(例えば、請求項1〜3)に、SIR(所望信号と隣接干渉の電力比)がある閾値以下の場合に、互いに独立な複数のデータストリームから、同一データストリームから生成された複数のサブストリームに切り替える方法が開示されている。ここで、前者(複数ストリーム)は上記の表1の(A)のMIMO多重法に相当し、後者(同一ストリーム)は表1の(B)のMIMOダイバーシチ法に相当すると考えられる。
また、下記特許文献2(例えば、請求項1〜4、7)には、送受信間の伝搬路推定手段、伝送モード毎の通信容量推定手段、伝送モード決定手段、さらに受信側でアンテナ間の空間相関値算出手段により、送信アンテナから互いに独立な信号を送る伝送モードと、互いに従属な信号を送るモードとを含む信号伝送システムが、開示されている。これらの伝送モードは上記の表1において、前者(独立な信号)のモードは(A)のMIMO多重法に相当し、後者(従属な信号)のモードは(C)のAAA送信法に近い技術に相当するものである。
特開2004−72624号公報 特開2004−194262号公報 WILLCOM inc.、「H"・安心だフォン アダプティブアレイ・アンテナ」、[online]、[平成17年6月15日検索]、インターネット<URL:http://www.willcom-inc.com/p_s/products/h/antenna.html> 株式会社バッファロー、"「先進の無線LAN技術−MIMO−搭載」無線ブロードバンドルータ"、[online]、[平成17年6月15日検索]、インターネット<URL:http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/network/wzr-g108/index.html> 佐和橋 衛、外5名、「ブロードバンド無線アクセス方式の概要」、NTT技術ジャーナル(2000年7月号)、p.20-22
マルチアンテナを有する無線通信装置において、その時々の通信の状況に応じてより高速なデータ伝送を行なうことで、セクタ(セル)スループットを向上させることを考える。これを実現するために、MIMOとAAAとを共存させて切替えて用いることができればよい。従って、MIMOとAAAとを有機的に組み合わせる方法が、課題となる。
無線回線では、伝搬路で生じる位相回転を補償するために、位相リファレンスとなるパイロット信号が用いられる。MIMO技術ではアンテナ毎に直交したパイロットを用いることで、各アンテナから送信される信号のチャネルを推定する。このパイロット信号は、全てのユーザで共通に用いられるため、共通パイロットと呼ばれている。
MIMO用のパイロット信号をAAAで用いようとすると、データ部は指向性ビームを形成して送信されるため、伝搬路のパスがパイロット信号とデータ信号とで異なっており、チャネル推定には用いることができない。そこで、別に指向性をもたせたパイロット信号を追加して送信する必要がある。
しかし、これは伝送レート(スループット)の低下を招くばかりでなく、挿入したパイロット信号の情報や処理が必要となってしまう。ここで、AAAでのパイロット信号は、ユーザ個別に必要であるため、個別パイロットと呼ばれている。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、従来別々であったMIMO用の共通パイロットとAAA用の個別パイロットとを共通化できるようにして、スループットの低下を招くことなくMIMOとAAAとの共存を実現できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、以下の無線通信システム及び無線通信方法並びに無線送信機及び無線受信機を用いることを特徴としている。即ち、
(1)本発明の無線通信システムは、複数の送信アンテナと、第1のモードにおいて上記各送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて上記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データを選択的に生成する送信データ生成手段と、互いに直交関係にある前記指向性マルチビームを形成すべく、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を前記送信アンテナ間で直交変換する直交変換手段と、該直交変換手段で直交変換した前記パイロット信号を該送信データ生成手段により生成された前記送信データに多重するパイロット多重手段とを有する無線送信機と、
複数の受信アンテナと、該受信アンテナ毎に、該受信アンテナで受信された受信信号と前記パイロット信号のレプリカ信号との相関をとることにより前記指向性マルチビームのチャネル推定値を求めるチャネル推定手段と、該チャネル推定手段で得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値について前記直交変換の逆変換を施すことにより前記送信アンテナについてのチャネル推定値を求める逆変換手段と、前記第1のモードにおいて、該チャネル推定手段により得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第1受信信号処理、又は、前記第2のモードにおいて、該逆変換手段により得られた前記送信アンテナについてのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第2受信信号処理を選択的に行なう受信信号処理手段とを有する無線受信機と、をそなえて構成されたことを特徴としている。
(2)また、本発明の無線通信方法は、複数の送信アンテナを有する無線送信機と、複数の受信アンテナを有する無線受信機とをそなえた無線通信システムにおける無線通信方法であって、該無線送信機において、第1のモードにおいて上記各送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて上記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データを選択的に生成し、互いに直交関係にある前記指向性マルチビームを形成すべく、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を前記送信アンテナ間で直交変換し、上記直交変換した前記パイロット信号を前記送信データに多重して前記送信アンテナから送信し、該無線受信機において、該受信アンテナ毎に、該受信アンテナで受信された受信信号と前記パイロット信号のレプリカ信号との相関をとることにより前記指向性マルチビームのチャネル推定値を求め、得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値について前記直交変換の逆変換を施すことにより前記送信アンテナについてのチャネル推定値を求め、前記第1のモードにおいて、前記指向性マルチビームのチャネル推定値と前記受信信号とに基づいて第1受信信号処理を行なう一方、前記第2のモードにおいて、前記逆変換により得られた前記送信アンテナについてのチャネル推定値と前記受信信号とに基づいて第2受信信号処理を行なうことを特徴としている。
(3)ここで、該無線送信機において、前記直交変換として高速フーリエ変換(FFT)を用い、該無線受信機において、前記逆変換として逆高速フーリエ変換(IFFT)を用いるのが好ましい。
(4)また、本発明の無線送信機は、複数の送信アンテナと、第1のモードにおいて上記各送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて上記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データを選択的に生成する送信データ生成手段と、互いに直交関係にある前記指向性マルチビームを形成すべく、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を前記送信アンテナ間で直交変換する直交変換手段と、該直交変換手段で直交変換した前記パイロット信号を該送信データ生成手段により生成された前記送信データに多重するパイロット多重手段とをそなえたことを特徴としている。
(5)ここで、該送信データ生成手段は、前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数に位相回転を与えることにより前記指向性マルチビームの直交関係を保ちつつ前記指向性マルチビームの方向を調整するビーム方向調整部をそなえていてもよい。
(6)また、該送信データ生成手段は、前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数を調整することにより前記送信データと前記パイロット信号とを同じ指向性マルチビームで送信すべく構成されてもよい。
(7)さらに、該送信データ生成手段は、前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数を調整することにより前記送信データと前記パイロット信号とを異なる指向性マルチビームで送信すべく構成されてもよい。
(8)また、本発明の無線受信機は、無線送信機において、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を複数の送信アンテナ間で直交変換した上で、第1のモードにおいて複数の送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて前記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データに多重して前記各送信アンテナから送信された信号を受信しうる複数の受信アンテナと、該受信アンテナ毎に、該受信アンテナで受信された受信信号と前記パイロット信号のレプリカ信号との相関をとることにより前記指向性マルチビームのチャネル推定値を求めるチャネル推定手段と、該チャネル推定手段で得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値について前記直交変換の逆変換を施すことにより前記送信アンテナについてのチャネル推定値を求める逆変換手段と、前記第1のモードにおいて、該チャネル推定手段により得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第1受信信号処理、又は、前記第2のモードにおいて、該逆変換手段により得られた前記送信アンテナについてのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第2受信信号処理を選択的に行なう受信信号処理手段とをそなえたことを特徴としている。
(9)ここで、該チャネル推定手段は、前記第1のモード下で、前記各受信アンテナについて得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値の中から相関が最大となる指向性ビームのチャネル推定値を選択して該受信信号処理手段へ出力する選択部をそなえていてもよい。
(10)また、該チャネル推定手段は、前記第1のモード下で、前記各受信アンテナについて得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値の中から相関の高い2以上の指向性ビームのチャネル推定値を前記相関に応じた重み付けにより合成して該受信信号処理手段へ出力する重み付け合成部をそなえていてもよい。
上記本発明によれば、無線送信機において、直交関係にある複数のパイロット信号を直交変換した上で送信データに多重することで直交関係にある指向性マルチビームで送信データを送信し、無線受信機では、受信信号と各パイロット信号のレプリカ信号との相関をとることで、指向性マルチビームのチャネル推定値を求めることができる。そして、第1のモードでは、当該指向性マルチビームのチャネル推定値を用いて第1受信信号処理を行なって受信データを得ることができ、第2のモードでは、当該指向性マルチビームのチャネル推定値を上記直交変換の逆変換により送信アンテナについてのチャネル推定値を求め、これを用いて第2受信信号処理を行なうことで受信データを得ることができる。
つまり、第1のモード用と第2のモード用のパイロット信号を共通化しているので、指向性ビーム送信専用の個別パイロットを付加することなく、換言すれば、伝送効率(伝送レート)の低下を生じることなく(より高いスループットを実現しつつ)、同一アンテナ及び装置で第1のモード(例えば、AAA)と第2のモード(例えば、MIMO)との共存を実現することが可能となる。したがって、システム構成の自由度を向上することができる。また、個別パイロット付加のための送受信処理も必要ないので、回路の煩雑化を避けることができる。
〔A〕一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態としての無線通信システムの構成を示すブロック図で、この図1に示す無線通信システムは、マルチアンテナシステムを装備した無線送信機(マルチアンテナ送信機)1と、マルチアンテナシステムを装備した無線受信機(マルチアンテナ受信機)2とをそなえ、無線送信機(以下、単に「送信機」と称する)1は、その要部構成に着目すると、例えば、変調部11,送信ストリーム生成部12,高速フーリエ変換器(FFT)13,パイロット多重部14,複数(ここでは例えば4本)の送信アンテナ17,これらの送信アンテナ17毎のディジタル/アナログ変換器(D/A)15及び無線送信部(TX)16をそなえて構成され、無線受信機(以下、単に「受信機」と称する)2は、その要部に着目すると、例えば、複数(ここでは例えば4本)の受信アンテナ21,これらの受信アンテナ21毎の無線受信部(RX)22,アナログ/ディジタル変換器(A/D)23及びチャネル推定部24をそなえるとともに、マルチアンテナ復調部25をそなえて構成されている。
ここで、送信機1において、変調部11は、送信データについて符号化、変調(例えば、QPSKやQAM)等の処理を施すものであり、送信ストリーム生成部(送信データ生成手段)12は、この変調部11からの変調信号を、AAAモード(第1のモード)時には同一ストリームに送信アンテナウェイトを掛け、MIMOモード(第2のモード)時にはマルチストリーム化することで、各送信アンテナ17への送信データ信号を選択的に生成するものである。
なお、MIMOモードとAAAモードとの切り替え(選択)はモード切替信号(制御信号)によって行なわれる。モード切替信号は、送信機1毎に固定的に設定されてもよいし、1つの送信機1において適応的に切り替えられるようにしてもよい。例えば図7により後述するようなシステム構成においては、送信機1としての基地局毎に固定でよく、図8により後述するようなシステムにおいては、送信機1としての基地局1と受信機2としての移動局との距離に応じて適応的に切り替えられるようにしてもよい。
FFT(直交変換手段)13は、互いに直交するパイロット信号(直交パイロット)p1〜p4をFFT処理してアンテナ間で直交関係をもたせる(直交変換する)ものであり、パイロット多重部14は、このFFT13でFFT処理された直交パイロットp1〜p4を、送信ストリーム生成部12で生成された各送信アンテナ17の送信データ信号に付加(多重)するものである(従来のMIMO技術では、直交パイロットp1〜p4をそのまま送信データ信号に多重していた)。
各D/A変換器15は、それぞれ、パイロット多重部14で直交パイロットp1〜p4の多重された各送信データ信号(ディジタル信号)をアナログ信号に変換するものであり、各無線送信部16は、それぞれ、周波数変換器、フィルタ、送信アンプ等を有して構成され、送信データ信号を無線周波数に変換(アップコンバート)して、対応する送信アンテナ17から送信するものである。
一方、受信機2において、各無線受信部22は、それぞれ、低雑音アンプ、周波数変換、フィルタなどを有して構成され、各受信アンテナ21で受信された無線受信信号を周波数変換(ダウンコンバート)してベースバンド信号に変換するものであり、各A/D変換器23は、それぞれ、これらの無線受信部21からのアナログベースバンド信号をディジタルベースバンド信号に変換するものである。
チャネル推定部(チャネル推定手段)24は、受信アンテナ21毎に設けられ、それぞれ、上記ディジタルベースバンド信号からチャネル推定を行なうもので、送信側のパイロット信号p1〜p4と同じ信号であるレプリカ信号(パイロットレプリカ)p1〜p4を用いて、受信信号とパイロット信号p1〜p4毎の相関を相関器241で取ることで、直交マルチビームで送信されたビームのチャネル推定値(4つ)を取得し、さらに、これらのチャネル推定値を逆高速フーリエ変換器(IFFT;逆変換手段)244でIFFT処理することで、送信エレメントのチャネル推定値(4つ)を取得するものである。つまり、全て(4本)の受信アンテナ21について、ビームと送信エレメントのチャネル推定値がそれぞれ求められることになる。
マルチアンテナ復調部(受信信号処理手段)25は、モード切替信号(以下、単に「切替信号」又は「制御信号」ともいう)に応じてMIMOモードとAAAモードとを選択的に切り替えて受信信号処理(アンテナ処理、復調、復号等)するもので、AAAモード時には、IFFT処理前の送信マルチビームのチャネル推定値(4つ)を選択または重み付け合成したものと受信アンテナ信号とに基づいてチャネル補償等を含むAAA受信信号処理(第1受信信号処理)を行なう一方、MIMOモード時には、IFFT処理後の送信エレメントのチャネル推定値(4つ)、即ち、全受信アンテナ21(4本)について求めたチャネル行列(4×4)と受信アンテナ信号とに基づいて所要の復号処理などを含むMIMO受信信号処理(第2受信信号処理)を行なうことができるようになっている。
以下、上述のごとく構成された本実施形態の無線通信システムの動作について詳述する。
まず、送信機1において、送信データは、変調部11で符号化や変調等の処理が施された後、送信ストリーム生成部12にて、モード切替信号に応じて、MIMOモード時にはマルチストリーム化され、AAAモード時には同一ストリームに送信アンテナウェイトを掛けることで、マルチアンテナ(各送信アンテナ17)への送信データ信号(4系統)が生成される。
各送信データ信号は、パイロット多重部14に入力され、パイロット多重部14にて、FFT処理部13によりFFT処理されたパイロット信号p1〜p4が付加(多重)される。次いで、パイロット信号p1〜p4の付加された各送信データ信号は、それぞれ、対応するD/A15にてディジタル信号に変換された後、無線送信部16で無線周波数にアップコンバートされて、対応する送信アンテナ17から送信される。
一方、受信機2では、マルチアンテナ(各受信アンテナ21)にて送信機1が送信した無線信号が受信され、それぞれ、対応する無線受信部22にてアナログベースバンド信号にダウンコンバートされた後、対応するA/D23にてディジタルベースバンド信号に変換されて、チャネル推定部24に入力される。
チャネル推定部24では、それぞれ、相関器241により、パイロットレプリカp1〜p4を用いて、受信信号(ディジタルベースバンド信号)とパイロット(レプリカ)p1〜p4毎の相関を取ることで、直交マルチビームで送信されたビームのチャネル推定値(4つ)を求める。また、これらのチャネル推定値をIFFT244によりIFFT処理することで、各送信アンテナ17から受信アンテナ21へのエレメントのチャネル推定値(4つ)を求める。これにより、全て(4本)の受信アンテナ21について、ビームとエレメント(送信アンテナ17について)のチャネル推定値がそれぞれ求められる。
このビームとエレメントのチャネル推定値は、マルチアンテナ復調部25に入力され、マルチアンテナ復調部25では、MIMOモードとAAAモードのいずれかがモード切替信号により切り替えられ(選択され)て、そのモードでの受信信号処理が行なわれる。
即ち、AAAモード時において、送信機1から固定ビーム送信を行なう場合には、パイロットとデータとが同一ビームで送信されてくるため、受信機2側で送信パイロットビームのチャネル推定値のいずれかを選択することでチャネル推定値を得ることができ、受信信号処理(チャネル補償)を行なうことができる。他の受信アンテナ21についても、同様に、チャネル推定して、受信アンテナ21間で合成を行なうことで、受信特性は改善される。これに対し、AAAモード時において、送信機1から固定ビームでパイロットを送信し、個別ビームでデータを送信する場合には、データのビームに最も相関の高い(信頼度が最大となる)送信パイロットビームのチャネル推定値を選択することで、チャネル補償等のAAA受信信号処理(第1受信信号処理)を行なうことができる。あるいは、相関の高い(信頼度の高い)2以上の送信パイロットビームについてのチャネル推定値を選択し、相関に応じた重み付けを行なって合成することで、特性改善を図ることも可能である。なお、受信アンテナ21間で合成を行なうことによる特性改善については、固定ビームの場合と同様である。
一方、MIMOモード時には、各チャネル推定部24でのIFFT処理後のエレメントのチャネル推定値(4つ)、即ち、全受信アンテナ21について求めたチャネル行列(4×4)と受信アンテナ信号(A/D23の出力)とを用いて、復号等のMIMO受信信号処理(第2受信信号処理)を行なうことができる。
なお、送信側のFFTと受信側のIFFTは、DFTとIDFTでも、IFFTとFFTのように送受信が逆でもよい。また、直交ビームの関係を保ちながら、マルチビームのビーム方向を適当に調整してもよく、直交変換とその逆変換の関係になっていればよい。
(A1)チャネル推定原理
次に、受信機2(チャネル推定部24)でのチャネル推定原理について説明する。図2に本実施形態のチャネル推定原理説明図を示す。ここで、各受信アンテナ21での処理は同じであるため、受信アンテナ1本についてのみ示す。なお、図3は本実施形態のパイロット多重法によるチャネル推定原理と比較して説明すべく従来のMIMOパイロット多重法でのチャネル推定原理を説明するための図である。
数式を用いた説明のための各パラメータを、次のように定義する。
Figure 2007019806
これらの各パラメータを用いて、チャネル推定法の原理を説明する。
(A1.1)従来のチャネル推定法(図3)
図3に示すように、
Figure 2007019806
したがって、チャネル推定値(エレメント)は、受信アンテナ信号とパイロットレプリカとの相関演算、即ち、
Figure 2007019806
で求められる。
(A1.2)本実施形態のチャネル推定法(図2)
これに対し、図2に示すように、本実施形態の送信機1からの送信信号は、
Figure 2007019806
で表され、直交パイロットを直交マルチビームで、同時に送信する。
Figure 2007019806
ビームのチャネル推定値は、相関器241において、受信アンテナ信号とパイロットレプリカとの相関演算、即ち、
Figure 2007019806
で求められる。
また、エレメントのチャネル推定値は、相関器241の出力(ビームのチャネル推定値)について、IFFT244にてIFFT処理を行なうことにより、
Figure 2007019806
として、求められる。これを書き換えると、
Figure 2007019806
となる。
以上のように、本実施形態では、直交パイロット信号を送信機1でFFT処理して直交マルチビームで送信を行ない、受信機2では受信信号と各パイロットレプリカとの相関をとることで、ビームのチャネル推定値を求めることができる。そして、AAAモードの場合は、1または複数ビームのチャネル推定値を用いてAAA受信信号処理を行なって受信データを得ることができる。また、MIMOモードの場合には、全てのビームのチャネル推定値を求めた後、IFFT処理を行なうことで、全ての送信アンテナ17からの(エレメントの)チャネル推定値を求め、MIMO受信信号処理を行なって受信データを得ることができる。
つまり、MIMO用とAAA用のパイロット信号を共通化しているので、指向性ビーム送信専用の個別パイロットを付加することなく、換言すれば、伝送効率(伝送レート)の低下を生じることなく(より高いセクタスループットを実現しつつ)、同一アンテナ及び装置でMIMOとAAAとの共存を実現することが可能となる。したがって、システム構成の自由度を向上することができる。また、個別パイロット付加のための送受信処理も必要ないので、回路の煩雑化を避けることができる。
〔B〕具体例1(MIMO/AAA送受信機構成)
次に、以下では、MIMO/AAAモード切替可能な送信機及び受信機構成の詳細について、図4及び図5を用いて説明する。なお、図4が送信機1、図5が受信機2の詳細構成をそれぞれ示している。
(B1)送信機1
図4に示すように、既述の送信機1は、より詳細には、前記変調部11として、符号化器111と変調器112とをそなえるとともに、前記送信ストリーム生成部12として、ビーム形成器121,直並列変換器122及び切替器123をそなえて構成される。なお、この図4において、他の構成要素(既述の符号と同一符号を付したもの)は、それぞれ、特に断らない限り、既述のものと同一若しくは同様のものである。
ここで、送信機1において、上記変調部11を構成する符号化器111は、送信データを誤り訂正符号化するものであり、変調器112は、PSKやQAM等の所要のディジタル変調方式で誤り訂正符号化された送信データをディジタル変調するものである。
また、送信ストリーム生成部12において、ビーム形成器121は、上記ディジタル変調を施された送信データストリームに送信アレイウェイト(送信重み係数)を乗算して、AAAモード時の指向性マルチビーム送信のための送信データストリームを生成するものであり、直並列変換器122は、上記ディジタル変調を施された送信データストリームを送信アンテナ数(=4)に直並列変換して分配し、MIMOモード時の送信データマルチストリームを生成するものであり、切替器123は、制御信号(切替信号)によってMIMOモード又はAAAモードでの送信データストリームの切り替え(選択)を行なうものである。
このような構成により、送信データは、符号化器111で誤り訂正符号化され、変調器にてPSKやQAMなどの所要のディジタル変調方式でディジタル変調された後、ビーム形成器121及び直並列変換器122にそれぞれ入力される。
ビーム形成器121では、変調器112からの送信データストリームに送信アレイウェイト(送信重み係数)を乗算して、AAAモード時の指向性マルチビーム送信の送信データストリームを生成する。一方、直並列変換器121では、変調器112からの送信データストリームをアンテナ数(=4)に直並列変換で分配して、MIMOモード時の送信データマルチストリームを生成する。
これらのビーム形成器121及び直並列変換器122の各出力は、それぞれ、切替器123に入力され、切替器123では、制御信号がMIMOモードを示す信号なら直並列変換器122の出力を選択出力し、制御信号がAAAモードを示す信号ならビーム形成器121の出力を選択出力する。
以降は、図1にて前述したとおり、切替器123の出力(送信データストリーム)に、FFT13でFFT処理された直交パイロットp1〜p4がパイロット多重部14で付加(多重)され、各送信データストリームは、D/A15にてアナログ信号に変換された後、無線送信部16にて無線周波数にアップコンバートされて、各送信アンテナ17から送信される。
なお、AAAモードにおいて、データを送信するビームは、パイロットp1〜p4と同一ビームでもよいし、異なるビームでもよい。例えば図9に、送信機1から固定ビームでパイロットp1〜p4を送信し、個別ビームでデータDを送信する場合のビームイメージを示す。この図9においては、ビーム形成器121において、送信アンテナ17毎の送信データストリーム(データ)Dに対して、それぞれ、送信重み係数(ウェイト)W1,W2,W3,W4が乗じられた後、パイロットp1,p2,p3,p4がパイロット多重部14の多重器(MUX)141にて多重されることによって、図9中に示すごとくパイロットp1〜p4とデータDとが異なるビームで送信される指向性マルチビームが形成される様子が示されている。
つまり、送信機1は、送信ストリーム生成部12のビーム形成器121によって、AAAモード下で、送信アンテナ17毎の送信データについてのウェイトを調整することにより、送信データとパイロットとを同じ指向性マルチビームで送信することも、異なる指向性マルチビームで送信することも可能なのである。
また、直交パイロットp1〜p4の直交変換として、指向性マルチビームの直交関係を保ちながら、指向性マルチビームのビーム方向を適当に調整することで、指向性マルチビームの、ビーム間の中間方向となるマルチビームを形成することもできる。
例えば、送信アンテナ17毎に45°ずつ位相差(位相回転)をつける場合を下記の式(A)に示す。
Figure 2007019806
FFT行列を用いる各指向性ビームのウェイト(送信重み係数)に、上記式(A)の位相回転を与えると、
Figure 2007019806
となる。ただし、FFT行列は、
Figure 2007019806
であった。
したがって、前記ビーム形成器121において、上記ウェイト(行列)を用いることで、FFT行列で形成された指向性マルチビームの直交関係を保ちつつ、指向性ビーム間の中間方向となるマルチビームを形成することが可能となる。つまり、この場合、ビーム形成器121は、AAAモード下で、送信アンテナ17毎の送信データについての送信重み係数に位相回転を与えることにより指向性マルチビームの直交関係を保ちつつ指向性マルチビームの方向を調整するビーム方向調整部としての機能を有していることになる。
(B2)受信機2
これに対し、図1にて既述の受信機2は、より詳細には、図5に示すように、前記チャネル推定部24として、既述の相関器241及びIFFT244の他に、切替器242及び選択/重み付け合成部243をそなえるとともに、前記マルチアンテナ復調部25として、切替器251,AAA受信器252及びMIMO受信器253をそなえて構成される。なお、この図5においても、他の構成要素(既述の符号と同一符号を付したもの)は、それぞれ、特に断らない限り、既述のものと同一若しくは同様のものである。
ここで、チャネル推定部24において、切替器242は、制御信号(切替信号)に応じて相関器241の出力を選択/重み付け合成部243及びIFFT244のいずれかに選択的に出力するもので、AAAモード時には選択/重み付け合成部243へ、MIMOモード時にはIFFT244へそれぞれ相関器241の出力(送信マルチビームのチャネル推定値)が出力されるようになっている。なお、
Figure 2007019806
が、各受信アンテナ21のAAA用チャネル推定値(ビーム)であり、
Figure 2007019806
が、受信アンテナ番号#iでの、送信アンテナ番号#jとの間のチャネル推定値(エレメント)である。
選択重み付け合成部243は、AAAモード時に切替器242から入力される送信マルチビームのチャネル推定値から、1つを選択または複数を選択して重み付け合成するものであり、IFFT244は、MIMOモード時に、既述のとおり、切替器242から入力される送信マルチビームのチャネル推定値をIFFT処理してエレメントのチャネル推定値を求めるものである。
また、マルチアンテナ復調部25において、切替器251は、上記制御信号に応じて各A/D23の出力(受信アンテナ信号)をAAA受信器252及びMIMO受信器253のいずれかに選択的に出力するもので、AAAモード時にはAAA受信器252に、MIMOモード時にはMIMO受信器253にそれぞれ上記受信アンテナ信号が入力されるようになっている。
AAA受信器252は、AAAモード時に上記切替器251から入力される受信アンテナ信号について、上記ビームのチャネル推定値
Figure 2007019806
を用いて、AAA受信信号処理(チャネル補償、受信アンテナ21間の信号合成など)を行なうことで、受信データを得るものである。
MIMO受信器253は、MIMOモード時に上記切替器251から入力される受信アンテナ信号と、IFFT244によるIFFT処理後のチャネル推定値(エレメント)
Figure 2007019806
とを用いて、BLAST(Bell Laboratories Layered Space Time)法やPIC(Parallel Interference Cancelation)法、最尤法(MLD:Maximum-Likelihood Detection)などの手法を用いてMIMO受信信号処理を行なって、受信データを得るものである。
つまり、上記の無線受信部22,A/D23及び相関器241はMIMOモード及びAAAモードに共通の共通部、選択重み付け合成部243及びAAA受信器252はAAAモード時に機能するAAA専用部、IFFT244及びMIMO受信器253はMIMOモード時に機能するMIMO専用部を構成しており、切替器242及び251への制御信号によって、受信信号処理に必要な部分を使い分けるようになっているのである。なお、図5では省略しているが、ディジタル変調方式のデマッピングを行なう復調器や誤り訂正復号を行なう復号器も、MIMOモード及びAAAモードに共通に用いることができる。
上述のごとく構成された受信機2では、各受信アンテナ21で受信された無線受信信号が、無線受信部22にてアナログベースバンド信号にダウンコンバートされた後、対応するA/D23にてディジタルベースバンド信号に変換されて、チャネル推定部24に入力される。
チャネル推定部24では、それぞれ、相関器241により、パイロットレプリカp1〜p4を用いて、受信信号(ディジタルベースバンド信号)とパイロット(レプリカ)p1〜p4毎の相関を取ることで、直交指向性マルチビームで送信されたビームのチャネル推定値(4つ)が求められる。
得られたチャネル推定値は、切替器242によって制御信号に応じて選択/重み付け合成部243及びIFFT244へ選択的に入力される。即ち、AAAモード時には選択/重み付け合成部243へ、MIMOモード時にはIFFT244へ入力される。選択重み付け合成部243では、上記ビームのチャネル推定値から、パイロットレプリカp1〜p4と相関の高い1つを選択または複数を選択後に重み付け合成して、データ復調のためのチャネル推定値
Figure 2007019806
が求められ、AAA受信器252に入力される。
AAA受信器252では、上記制御信号(AAAモード)によって切替器251から入力される受信アンテナ信号と、各チャネル推定部24(選択/重み付け合成部243)で得られた上記チャネル推定値
Figure 2007019806
とを用いて、AAA受信信号処理(チャネル補償、受信アンテナ21間の信号合成など)を行なうことで、受信データを得る。
一方、MIMOモード時には、相関器241で得られた全てのビームのチャネル推定値が切替器242によってIFFT244に入力され、IFFT処理されることで、受信アンテナ21毎に、各送信アンテナ17から1つの受信アンテナ21へのエレメントのチャネル推定値
Figure 2007019806
が求められ、MIMO受信器253に入力される。
MIMO受信器253では、上記制御信号(MIMOモード)によって切替器251から入力される受信アンテナ信号と、上記エレメントのチャネル推定値
Figure 2007019806
とを用いて、BLASTやPICやMLDなどの手法を用いてMIMO受信信号処理を行なって、受信データを得る。
なお、AAAモード時において、上記選択/重み付け合成部243で選択したチャネル推定値の指向性ビームに関する情報、又は、選択、相関値(信頼度)に応じて重み付け合成した2以上のチャネル推定値に対応する各指向性ビーム及び上記信頼度に関する情報を送信機1にフィードバックすれば、送信機1は、そのフィードバックされた情報により特定される指向性ビーム、又は、2以上の指向性ビームを上記信頼度に応じて重み付けして求まる指向性ビームにより送信データを送信することが可能となるので、AAAモード時の通信品質をさらに向上することが可能となる。
〔C〕具体例2(各種受信機の適用)
上述したごとく送信機1を4アンテナ構成でMIMO/AAAモード切替可能な構成とした場合、受信機2としては、例えば図6に示すように、種々のものを無線通信システムに適用することができる。
即ち、1アンテナ構成の受信機2G、2アンテナ構成でMIMOモード専用の受信機2D、4アンテナ構成でMIMOモード専用の受信機2A、2アンテナ構成でAAAモード専用の受信機2F、4アンテナ構成でAAAモード専用の受信機2C、2アンテナ構成でMIMO/AAAモード切替可能な受信機2E、4アンテナ構成でMIMO/AAAモード切替可能な受信機2Bなどを適用することができる。
ここで、送信機1は、受信機2A〜2Gのアンテナ数や回路構成によらず、MIMOモードとAAAモードとの切り替えを行ないながら送信可能であり、上記どの構成の受信機2A〜2Gに対しても、より効率的な通信が可能である。また、各種受信機2A〜2Gは、伝送速度、装置規模、消費電力、コストなどの点で、その時々で要求される条件を満たすような自由度をもたせることが可能となる。特に、移動通信システムでは、送信機1を基地局と、また、受信機2A〜2Gを移動端末と考えれば、理解しやすい。
受信機2A〜2Gのアンテナ数に応じて、様々な内部回路構成が考えられるが、アンテナ数=4で一般化した受信機2の構成は、図1により前述したものとなる。様々な環境において、伝送速度や通信品質の点で、最も良好な特性を示すことができる。次表2に各種受信機構成の特徴を示す。

Figure 2007019806
上記の例のように、様々なアンテナ数及び内部回路構成の受信機2A〜2Gを適用可能であり、自由度の高い無線通信システム構成を実現することが可能となる。
〔D〕具体例3(無線通信システムへの適用形態)
上述した具体例1及び2では、送信機1及び受信機2(2A〜2G)の構成についての具体例を示したが、ここでは、無線システムへの適用形態について説明する。図7及び図8に無線通信システム(移動通信システム)への適用例を示す。なお、ダウンリンクデータ伝送の場合について説明する。すなわち、基地局側が送信機1、端末側が受信機2となる。
(D1)適用する環境によりMIMOモードとAAAモードとの使い分けを行なうシステム構成を図7に示す。
この図7においては、隣接する3つの基地局(送信機)1A,1B,1Cによりそれぞれ3つの隣接するセルラセル100が形成されるとともに、これらの基地局1A,1B,1Cから離れた位置の基地局1D,1Eによりそれぞれ上記セルラセル100から飛び地にある孤立セル200が形成されていることを示している。
そして、上記セルラセル100はAAAモード専用、孤立セル200はMIMOモード専用となっている。つまり、この場合、基地局(送信機)1A,1B,1Cは、AAAモード専用で動作することにより各送信アンテナ17から指向性マルチビームにより送信データを送信し、基地局(送信機)1D,1Eは、MIMOモード専用で動作することにより各送信アンテナ17から独立した送信データを送信することになる。
移動局(受信機)2は、AAAモードのセルラセル(AAA領域)100とMIMOモードの孤立セル(MIMO領域)200のいずれの場所に位置しているかに応じて、MIMO/AAAモードを切り替えて受信を行なう。なお、移動局(以下、「端末」ともいう)2がいずれの場所に位置しているかは、例えば、基地局1から共通チャネル(報知チャネル)によってAAAかMIMOかを示す情報(モード識別情報)を報知することによって移動局2で認識することが可能である。
つまり、同一の無線通信システムにおいて、MIMOとAAAを共存させ、孤立セル環境やマイクロセル環境などの比較的狭い範囲で通信を行なう場合には、MIMOモードで動作する基地局1を用い、セルラ(マクロセル)環境のような比較的広い範囲までの通信を行なう場合には、AAAモードで動作する基地局1を用いるのである。
このように、AAAモード、MIMOモードのいずれのモードについても共通構成の基地局(送信機)1を用意すれば、いずれのモードでのサービスにも対応できるので、異なるモードのサービスによって異なる構成の基地局(送信機)を用意する必要がなく、システムコストを低減しつつ柔軟なシステム構築を実現することが可能となる。
(D2)これに対し、同一送信アンテナ17(基地局1)を用いたMIMO/AAAモード切替のシステム構成を図8示す。
この図8においては、隣接する3つの基地局1がそれぞれセルラセル100の全領域をAAAモードでカバーしており、また、基地局1近傍の領域(小さな同心円)300では、強い受信信号と大きなSIRが得られるため、AAAモードのみならずMIMOモードによる高速データ伝送も可能な領域(MIMO/AAA領域)としている。
この場合の基地局(送信機)1の構成は、前述したMIMO/AAAモード切替可能な構成としておいて、データを送信すべき端末(受信機)2の位置やその受信機構成(図6及び前記表2参照)に応じて、動作モードを切り替えて送信を行なうことになる。例えば、基地局1の近傍領域300に位置する移動局2に対してはMIMOモードで各送信アンテナ17から独立して送信データを送信し、同じ基地局1の近傍領域300以外の離れた領域に位置する移動局2に対してはAAAモードで各送信アンテナ17から指向性マルチビームにより送信データを送信する。
なお、端末位置は、例えば、移動局2からの受信電界強度や受信品質情報のフィードバック情報などから特定すればよく、また、受信機構成は、例えば、各移動局2から自己の構成に関する種別情報などを基地局1へ通知するようにすればよい。つまり、基地局1と移動局2との間の既存のループ制御と同様の手法により実現が可能である。
以上のようなシステム構成とすることで、基地局(送信機)1近傍(MIMO/AAA領域300)ではMIMOモードによる高速データ伝送を行ない、基地局(送信機)1から離れた場所(セル端まで)ではAAAモード(指向性マルチビーム)による通信を行なって通信品質(SIR)を改善することが可能となり、システム全体のSIR改善と高セクタ(セル)スループットの向上(両立)を図ることが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
〔E〕付記
(付記1)
複数の送信アンテナと、
第1のモードにおいて上記各送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて上記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データを選択的に生成する送信データ生成手段と、
互いに直交関係にある前記指向性マルチビームを形成すべく、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を前記送信アンテナ間で直交変換する直交変換手段と、
該直交変換手段で直交変換した前記パイロット信号を該送信データ生成手段により生成された前記送信データに多重するパイロット多重手段とを有する無線送信機と、
複数の受信アンテナと、
該受信アンテナ毎に、該受信アンテナで受信された受信信号と前記パイロット信号のレプリカ信号との相関をとることにより前記指向性マルチビームのチャネル推定値を求めるチャネル推定手段と、
該チャネル推定手段で得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値について前記直交変換の逆変換を施すことにより前記送信アンテナについてのチャネル推定値を求める逆変換手段と、
前記第1のモードにおいて、該チャネル推定手段により得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第1受信信号処理、又は、前記第2のモードにおいて、該逆変換手段により得られた前記送信アンテナについてのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第2受信信号処理を選択的に行なう受信信号処理手段とを有する無線受信機と、
をそなえて構成されたことを特徴とする、無線通信システム。
(付記2)
複数の送信アンテナを有する無線送信機と、複数の受信アンテナを有する無線受信機とをそなえた無線通信システムにおける無線通信方法であって、
該無線送信機において、
第1のモードにおいて上記各送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて上記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データを選択的に生成し、
互いに直交関係にある前記指向性マルチビームを形成すべく、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を前記送信アンテナ間で直交変換し、
上記直交変換した前記パイロット信号を前記送信データに多重して前記送信アンテナから送信し、
該無線受信機において、
該受信アンテナ毎に、該受信アンテナで受信された受信信号と前記パイロット信号のレプリカ信号との相関をとることにより前記指向性マルチビームのチャネル推定値を求め、
得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値について前記直交変換の逆変換を施すことにより前記送信アンテナについてのチャネル推定値を求め、
前記第1のモードにおいて、前記指向性マルチビームのチャネル推定値と前記受信信号とに基づいて第1受信信号処理を行なう一方、前記第2のモードにおいて、前記逆変換により得られた前記送信アンテナについてのチャネル推定値と前記受信信号とに基づいて第2受信信号処理を行なうことを特徴とする、無線通信方法。
(付記3)
該無線送信機において、前記直交変換として高速フーリエ変換(FFT)を用い、該無線受信機において、前記逆変換として逆高速フーリエ変換(IFFT)を用いることを特徴とする、付記2記載の無線通信方法。
(付記4)
該無線送信機において、前記直交変換として離散フーリエ変換(DFT)を用い、該無線受信機において、前記逆変換として逆離散フーリエ変換(IDFT)を用いることを特徴とする、付記2記載の無線通信方法。
(付記5)
該無線送信機において、
前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数に位相回転を与えることにより前記指向性マルチビームの直交関係を保ちつつ前記指向性マルチビームの方向を調整することを特徴とする、付記2〜4のいずれか1項に記載の無線通信方法。
(付記6)
該無線送信機が、
前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数を調整することにより前記送信データと前記パイロット信号とを同じ指向性マルチビームで送信することを特徴とする、付記2〜5のいずれか1項に記載の無線通信方法。
(付記7)
該無線送信機が、
前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数を調整することにより前記送信データと前記パイロット信号とを異なる指向性マルチビームで送信することを特徴とする、付記2〜5のいずれか1項に記載の無線通信方法。
(付記8)
該無線受信機において、
前記第1のモード下で、前記各受信アンテナについて得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値の中から相関が最大となる指向性ビームのチャネル推定値を選択して前記第1受信信号処理に用いることを特徴とする、付記2〜7のいずれか1項に記載の無線通信方法。
(付記9)
該無線受信機において、
前記第1のモード下で、前記各受信アンテナについて得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値の中から相関の高い2以上の指向性ビームのチャネル推定値を前記相関に応じた重み付けにより合成して前記第1受信信号処理に用いることを特徴とする、付記2〜7のいずれか1項に記載の無線通信方法。
(付記10)
該無線受信機が、前記選択したチャネル推定値の指向性ビームに関する情報を該無線送信機にフィードバックし、
該無線送信機が、上記フィードバックされた情報により特定される指向性ビームにより前記送信データを送信することを特徴とする、付記9記載の無線通信方法。
(付記11)
該無線受信機が、前記選択した2以上のチャネル推定値に対応する各指向性ビーム及び前記相関に関する情報を該無線送信機にフィードバックし、
該無線送信機が、上記フィードバックされた情報により特定される2以上の指向性ビームを前記相関に応じて重み付けして求まる指向性ビームにより前記送信データを送信することを特徴とする、付記10記載の無線通信方法。
(付記12)
該無線送信機としての基地局を複数そなえ、一の基地局は、前記第2のモードで上記各送信アンテナから独立して前記送信データを送信し、他の一の基地局は、前記第1のモードで上記各送信アンテナから前記指向性マルチビームにより前記送信データを送信することを特徴とする、付記2記載の無線通信方法。
(付記13)
該無線送信機としての基地局をそなえるとともに、該無線受信機としての移動局を複数そなえ、該基地局の近傍領域に位置する移動局に対しては前記第2のモードで上記各送信アンテナから独立して前記送信データを送信し、該基地局の前記近傍領域以外の離れた領域に位置する移動局に対しては前記第1のモードで上記各送信アンテナから前記指向性マルチビームにより前記送信データを送信することを特徴とする、付記2記載の無線通信方法。
(付記14)
複数の送信アンテナと、
第1のモードにおいて上記各送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて上記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データを選択的に生成する送信データ生成手段と、
互いに直交関係にある前記指向性マルチビームを形成すべく、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を前記送信アンテナ間で直交変換する直交変換手段と、
該直交変換手段で直交変換した前記パイロット信号を該送信データ生成手段により生成された前記送信データに多重するパイロット多重手段とをそなえたことを特徴とする、無線送信機。
(付記15)
該直交変換手段が、
前記直交変換として高速フーリエ変換(FFT)を用いることを特徴とする、付記14記載の無線送信機。
(付記16)
該直交変換手段が、
前記直交変換として離散フーリエ変換(DFT)を用いることを特徴とする、付記14記載の無線送信機。
(付記17)
該送信データ生成手段が、
前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数に位相回転を与えることにより前記指向性マルチビームの直交関係を保ちつつ前記指向性マルチビームの方向を調整するビーム方向調整部をそなえたことを特徴とする、付記14〜16のいずれか1項に記載の無線送信機。
(付記18)
該送信データ生成手段が、
前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数を調整することにより前記送信データと前記パイロット信号とを同じ指向性マルチビームで送信すべく構成されたことを特徴とする、付記14〜16のいずれか1項に記載の無線送信機。
(付記19)
該送信データ生成手段が、
前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数を調整することにより前記送信データと前記パイロット信号とを異なる指向性マルチビームで送信すべく構成されたことを特徴とする、付記14〜16のいずれか1項に記載の無線送信機。
(付記20)
無線送信機において、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を複数の送信アンテナ間で直交変換した上で、第1のモードにおいて複数の送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて前記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データに多重して前記各送信アンテナから送信された信号を受信しうる複数の受信アンテナと、
該受信アンテナ毎に、該受信アンテナで受信された受信信号と前記パイロット信号のレプリカ信号との相関をとることにより前記指向性マルチビームのチャネル推定値を求めるチャネル推定手段と、
該チャネル推定手段で得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値について前記直交変換の逆変換を施すことにより前記送信アンテナについてのチャネル推定値を求める逆変換手段と、
前記第1のモードにおいて、該チャネル推定手段により得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第1受信信号処理、又は、前記第2のモードにおいて、該逆変換手段により得られた前記送信アンテナについてのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第2受信信号処理を選択的に行なう受信信号処理手段とをそなえたことを特徴とする、無線受信機。
(付記21)
該無線送信機での前記直交変換が高速フーリエ変換(FFT)であり、
該逆変換手段が、
前記逆変換として逆高速フーリエ変換(IFFT)を用いることを特徴とする、付記20記載の無線受信機。
(付記22)
該無線送信機での前記直交変換が離散フーリエ変換(DFT)であり、
該逆変換手段が、
前記逆変換として逆離散フーリエ変換(IDFT)を用いることを特徴とする、付記20記載の無線受信機。
(付記23)
該チャネル推定手段が、
前記第1のモード下で、前記各受信アンテナについて得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値の中から相関が最大となる指向性ビームのチャネル推定値を選択して該受信信号処理手段へ出力する選択部をそなえたことを特徴とする、付記20〜22のいずれか1項に記載の無線受信機。
(付記24)
該チャネル推定手段が、
前記第1のモード下で、前記各受信アンテナについて得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値の中から相関の高い2以上の指向性ビームのチャネル推定値を前記信頼度に応じた重み付けにより合成して該受信信号処理手段へ出力する重み付け合成部をそなえたことを特徴とする、付記20〜22のいずれか1項に記載の無線受信機。
以上のように、本発明によれば、AAAとMIMOのように異なるモード用のパイロット信号を共通化して、指向性ビーム送信専用の個別パイロットを付加することなく、同一アンテナ及び装置で異なるモードの共存を実現することが可能となるので、システム構成の自由度を向上することができ、また、個別パイロット付加のための送受信処理も必要ないので、回路の煩雑化を避けることができる。したがって、無線通信技術分野において極めて有用と考えられる。
本発明の一実施形態としての無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態のチャネル推定原理説明図である。 本実施形態のパイロット多重法によるチャネル推定原理と比較して説明すべく従来のMIMOパイロット多重法でのチャネル推定原理を説明するための図である。 図1に示す送信機の具体例を示すブロック図である。 図1に示す受信機の具体例を示すブロック図である。 本実施形態に係る各種受信機の適用を説明するためのブロック図である。 本実施形態に係る適用環境によりMIMOモードとAAAモードとの使い分けを行なうシステム構成を示す図である。 本実施形態に係る同一基地局を用いたMIMO/AAAモード切替のシステム構成を示す図である。 図1及び図4に示す送信機からパイロットとデータとが異なるビームで送信される場合の指向性マルチビームの形成イメージを示す図である。
符号の説明
1,1A〜1E 無線送信機(基地局)
11 変調部
111 符号化器
112 変調器
12 送信ストリーム生成部
121 ビーム形成器
122 直並列変換器
123 切替器
13 高速フーリエ変換器(FFT)
14 パイロット多重部
141 多重器(MUX)
15 ディジタル/アナログ変換器(D/A)
16 無線送信部(TX)
17 送信アンテナ
2,2A〜2G 無線受信機(移動局)
21 受信アンテナ
22 無線受信部(RX)
23 アナログ/ディジタル変換器(A/D)
24 チャネル推定部
241 相関器
242 切替器
243 選択/重み付け合成部
244 逆高速フーリエ変換器(IFFT)
25 マルチアンテナ復調部
251 切替器
252 AAA受信器
253 MIMO受信器

Claims (10)

  1. 複数の送信アンテナと、
    第1のモードにおいて上記各送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて上記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データを選択的に生成する送信データ生成手段と、
    互いに直交関係にある前記指向性マルチビームを形成すべく、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を前記送信アンテナ間で直交変換する直交変換手段と、
    該直交変換手段で直交変換した前記パイロット信号を該送信データ生成手段により生成された前記送信データに多重するパイロット多重手段とを有する無線送信機と、
    複数の受信アンテナと、
    該受信アンテナ毎に、該受信アンテナで受信された受信信号と前記パイロット信号のレプリカ信号との相関をとることにより前記指向性マルチビームのチャネル推定値を求めるチャネル推定手段と、
    該チャネル推定手段で得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値について前記直交変換の逆変換を施すことにより前記送信アンテナについてのチャネル推定値を求める逆変換手段と、
    前記第1のモードにおいて、該チャネル推定手段により得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第1受信信号処理、又は、前記第2のモードにおいて、該逆変換手段により得られた前記送信アンテナについてのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第2受信信号処理を選択的に行なう受信信号処理手段とを有する無線受信機と、
    をそなえて構成されたことを特徴とする、無線通信システム。
  2. 複数の送信アンテナを有する無線送信機と、複数の受信アンテナを有する無線受信機とをそなえた無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    該無線送信機において、
    第1のモードにおいて上記各送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて上記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データを選択的に生成し、
    互いに直交関係にある前記指向性マルチビームを形成すべく、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を前記送信アンテナ間で直交変換し、
    上記直交変換した前記パイロット信号を前記送信データに多重して前記送信アンテナから送信し、
    該無線受信機において、
    該受信アンテナ毎に、該受信アンテナで受信された受信信号と前記パイロット信号のレプリカ信号との相関をとることにより前記指向性マルチビームのチャネル推定値を求め、
    得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値について前記直交変換の逆変換を施すことにより前記送信アンテナについてのチャネル推定値を求め、
    前記第1のモードにおいて、前記指向性マルチビームのチャネル推定値と前記受信信号とに基づいて第1受信信号処理を行なう一方、前記第2のモードにおいて、前記逆変換により得られた前記送信アンテナについてのチャネル推定値と前記受信信号とに基づいて第2受信信号処理を行なうことを特徴とする、無線通信方法。
  3. 該無線送信機において、前記直交変換として高速フーリエ変換(FFT)を用い、該無線受信機において、前記逆変換として逆高速フーリエ変換(IFFT)を用いることを特徴とする、請求項2記載の無線通信方法。
  4. 複数の送信アンテナと、
    第1のモードにおいて上記各送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて上記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データを選択的に生成する送信データ生成手段と、
    互いに直交関係にある前記指向性マルチビームを形成すべく、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を前記送信アンテナ間で直交変換する直交変換手段と、
    該直交変換手段で直交変換した前記パイロット信号を該送信データ生成手段により生成された前記送信データに多重するパイロット多重手段とをそなえたことを特徴とする、無線送信機。
  5. 該送信データ生成手段が、
    前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数に位相回転を与えることにより前記指向性マルチビームの直交関係を保ちつつ前記指向性マルチビームの方向を調整するビーム方向調整部をそなえたことを特徴とする、請求項4記載の無線送信機。
  6. 該送信データ生成手段が、
    前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数を調整することにより前記送信データと前記パイロット信号とを同じ指向性マルチビームで送信すべく構成されたことを特徴とする、請求項4記載の無線送信機。
  7. 該送信データ生成手段が、
    前記第1のモード下で、前記送信アンテナ毎の前記送信データについての送信重み係数を調整することにより前記送信データと前記パイロット信号とを異なる指向性マルチビームで送信すべく構成されたことを特徴とする、請求項4記載の無線送信機。
  8. 無線送信機において、互いに直交関係にある複数のパイロット信号を複数の送信アンテナ間で直交変換した上で、第1のモードにおいて複数の送信アンテナから指向性マルチビームにより送信すべき送信データ又は第2のモードにおいて前記各送信アンテナから独立して送信すべき送信データに多重して前記各送信アンテナから送信された信号を受信しうる複数の受信アンテナと、
    該受信アンテナ毎に、該受信アンテナで受信された受信信号と前記パイロット信号のレプリカ信号との相関をとることにより前記指向性マルチビームのチャネル推定値を求めるチャネル推定手段と、
    該チャネル推定手段で得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値について前記直交変換の逆変換を施すことにより前記送信アンテナについてのチャネル推定値を求める逆変換手段と、
    前記第1のモードにおいて、該チャネル推定手段により得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第1受信信号処理、又は、前記第2のモードにおいて、該逆変換手段により得られた前記送信アンテナについてのチャネル推定値と前記受信信号とに基づく第2受信信号処理を選択的に行なう受信信号処理手段とをそなえたことを特徴とする、無線受信機。
  9. 該チャネル推定手段が、
    前記第1のモード下で、前記各受信アンテナについて得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値の中から相関が最大となる指向性ビームのチャネル推定値を選択して該受信信号処理手段へ出力する選択部をそなえたことを特徴とする、請求項8記載の無線受信機。
  10. 該チャネル推定手段が、
    前記第1のモード下で、前記各受信アンテナについて得られた前記指向性マルチビームのチャネル推定値の中から相関の高い2以上の指向性ビームのチャネル推定値を前記相関に応じた重み付けにより合成して該受信信号処理手段へ出力する重み付け合成部をそなえたことを特徴とする、請求項8記載の無線受信機。
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