JP2007015963A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2007015963A
JP2007015963A JP2005197986A JP2005197986A JP2007015963A JP 2007015963 A JP2007015963 A JP 2007015963A JP 2005197986 A JP2005197986 A JP 2005197986A JP 2005197986 A JP2005197986 A JP 2005197986A JP 2007015963 A JP2007015963 A JP 2007015963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
patch
adhesive
adhesive layer
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005197986A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Ota
重雄 太田
Nobuo Tsutsumi
信夫 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc filed Critical Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Priority to JP2005197986A priority Critical patent/JP2007015963A/ja
Publication of JP2007015963A publication Critical patent/JP2007015963A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

【課題】 低コスト化が容易であり、粘着剤層と支持体との間に十分な粘着力を確保しながら、皮膚から剥離する際に角質剥離を十分に防止できる貼付剤を提供すること。
【解決手段】 支持体と前記支持体上に設けられた粘着剤層とを備える貼付剤において、粘着剤層は、粘着性を有する基剤、オイル及び薬物を含有し、基剤は、少なくともエラストマーと粘着付与剤からなる粘着性組成物、及び/又は、総炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子、から構成され、オイルは、粘着性組成物及び粘着性高分子と相溶性のあるオイルであり、当該オイルの含有量は、粘着性組成物及び粘着性高分子の合計100質量部に対して60〜200質量部であり、支持体は、帯電防止剤を含む不織布又は織布であることを特徴とする貼付剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は貼付剤に関し、より詳しくは、粘着剤層と帯電防止剤を含有する支持体とを少なくとも備える貼付剤に関する。
通常、貼付剤は、不織布又は織布からなる支持体に粘着性を有する膏体を直接塗布、あるいは一旦剥離フィルムに該膏体を塗布し支持体に転写することにより展膏するという製造工程を経て製造される。
上記のような工程を有する貼付剤の製造方法においては、通常の不織布又は織布からなる支持体を用いると製造中に静電気が支持体に蓄積し、該支持体に皺やよれが発生する原因となっていた。これを回避しながら製造するために製造効率が極めて低くなるという問題があった。無論、製造工程中に静電気を放電する装置を設置し、静電気を除去することも考えられるが、設備投資に費用がかかり、また完全に静電気を除去できないという問題があった。
一方、製造された貼付剤は、製品として市場に出回り、患者の患部に貼付されて適用される。このように用いられる貼付剤の特性としては、粘着剤層から支持体が剥離しないこと、すなわち支持体と粘着剤層の高い投錨性が要求される。粘着剤層から支持体が剥離すると、粘着剤層が皮膚に後残りするという不都合を生じるためである。
このように、支持体と粘着剤層との間には十分な粘着力による投錨性が必要であるが、これに対し、粘着剤層と皮膚との間の粘着力が過度に強い場合には、貼付剤の適用時間終了後、貼付剤を皮膚から剥離する際に角質層まで剥離してしまい、皮膚のかぶれや皮膚刺激の原因となる場合がある。
粘着剤層と皮膚との間の粘着力をコントロールするため、例えば、特許文献1及び2には、液状ポリイソプレン及び/又はポリイソプレンを含むブロック共重合体を粘着剤層の基剤の主成分とした貼付剤が提案されている。
特開昭61−151121号公報 特開平3−86828号公報
しかしながら、上記のような液状ポリイソプレン及び/又はポリイソプレンを含むブロック共重合体を粘着剤層の基剤の成分とした貼付剤であっても、粘着剤層と皮膚との間の粘着力、並びに、支持体と粘着剤層との間の粘着力を適切な水準にそれぞれコントロールすることが困難であった。また、特許文献1及び2に記載された貼付剤に使用している支持体では、製造中に静電気が蓄積することを防止できず、製造効率を十分に高くできず、低コスト化が困難であった。
そこで、本発明の目的は、低コスト化が容易であり、粘着剤層と支持体との間に十分な粘着力を確保しながら、皮膚から剥離する際に角質剥離を十分に防止できる貼付剤を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、粘着剤層に粘着性の基剤と、該基剤と相溶性のあるオイルとを所定比で含有させ、帯電防止剤を含有する支持体に当該粘着剤層を展膏して貼付剤とすることで、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、支持体と前記支持体上に形成された粘着剤層とを備える貼付剤において、前記粘着剤層は、粘着性を有する基剤、オイル及び薬物を含有し、前記基剤は、少なくともエラストマーと粘着付与剤からなる粘着性組成物、及び/又は、総炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子、から構成され、前記オイルは、前記粘着性組成物及び前記粘着性高分子と相溶性のあるオイルであり、当該オイルの含有量は、前記粘着性組成物及び前記粘着性高分子の合計100質量部に対して60〜200質量部であり、前記支持体は、帯電防止剤を含む不織布又は織布であることを特徴とする。
一般に、粘着剤層に含まれる粘着性を有する基剤はマイナスに帯電する傾向があり、織布又は不織布からなる支持体もマイナスに帯電する傾向があるため、支持体と粘着剤層との間の粘着力、即ち投錨性、が低下する傾向があるが、本発明の貼付剤によれば、支持体と粘着剤層との間の投錨性が十分に向上することが確認されている。その理由は明らかではないが、本発明の貼付剤では、粘着剤層において、粘着性組成物及び前記粘着性高分子の合計に対するオイルの質量比を一般の貼付剤より多くすることで粘着剤層中の基剤の量が相対的に低下する一方、支持体中に帯電防止剤を導入することで支持体の帯電が抑えられ、その結果、粘着剤層の帯電と支持体の帯電による投錨性低下への影響が抑えられるためではないかと考えられる。
また粘着剤層において、粘着性組成物及び前記粘着性高分子の合計に対するオイルの質量比が一般の貼付剤よりも大きくなっているため、粘着剤層と皮膚との間の粘着力を適度なものにすることができる。このため、本発明の貼付剤を患者に貼付した後に剥離しても、角質剥離が十分に防止され、剥離時の痛みも低減される。
さらに、粘着剤層にオイルが多く含有されることで、粘着剤層が適度に軟化し、皮膚への密着性が向上する。このため、粘着剤層に含まれる薬物の十分に高い経皮吸収性が得られる。
更にまた、本発明の貼付剤においては、支持体に帯電防止剤が含まれていることにより、支持体が帯電防止機能を有する。従って、本発明の貼付剤を製造する際、支持体を構成する織布や不織布の帯電が十分に防止され、皺やよれの発生が十分に防止されるため、製造効率が向上する。その結果、貼付剤の低コスト化が容易となる。
なお、本発明の貼付剤においては、粘着剤層の一部を支持体中に浸透していることが好ましい。この場合、支持体と粘着剤層との間の投錨性をより向上させることができる。
また、本発明の貼付剤の支持体は帯電防止剤を含んでおり、これにより製造中に静電気が蓄積することを防止でき、静電気に起因する皺やよれの発生を抑制できるため、製造効率を十分に高くできる。このため、貼付剤の低コスト化が容易となる。
粘着性組成物を構成するエラストマーとしては、スチレン系ブロックコポリマーが適しており、特に、スチレン含有量が10〜30質量%且つジブロック体含有量が40質量%以下のスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーが好ましい。
粘着性組成物を構成するエラストマーとして、このようなスチレン系ブロックコポリマーを使用すると、皮膚への付着性、角質剥離の防止、支持体と粘着剤層の投錨性のすべてにおいて、より顕著な改善が図れるようになる。
総炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子としては、アルキル基の炭素数が4〜22のアルキル(メタ)アクリレートをモノマー単位として含む粘着性高分子が適している。ここで(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートの意味である。
粘着性組成物及び粘着性高分子と相容性のあるオイルは、流動パラフィンが好ましい。流動パラフィンを使用すると、皮膚への付着性や貼付時のかぶれの防止効果が優れるようになる。
帯電防止剤として、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1つが適している。
また、不織布又は織布としては、ポリエステル、ポリエチレン又はポリプロピレンからなるものを用いることができる。また、ポリエステル、ポリエチレン及びポリプロピレンはマイナスに帯電しやすい性質を有しているため、これらの繊維からなる不織布又は織布を用いる場合には、帯電防止剤としてはアニオン性界面活性剤が特に適している。
本発明によれば、低コスト化が容易であり、粘着剤層と支持体との間に十分な粘着力を確保しながら、皮膚から剥離する際に角質剥離を十分に防止できる貼付剤が提供される。
以下、本発明の貼付剤の好適な実施形態について詳細に説明する。
本発明の貼付剤は、粘着性組成物及び粘着性高分子に対しこれらと相容性を有するオイルを所定量含有する粘着剤層と、帯電防止剤を含有し、不織布又は織布からなる支持体とを少なくとも備えるものである。
貼付剤は肌に貼り付けて使用するため、粘着性を有する基剤(以下単に「基剤」という場合がある。)が必須成分となる。ここで「粘着性」とは、少なくとも適用温度(肌に貼り付ける温度)においてタックを有していることをいい、当該温度で1Hzにおける弾性率E’が0.1MPa以下(Dahlquist’s criterion)であればよい。基剤としては、このような性質を示すものであれば、1種のみ用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。代表的な基剤としては、エラストマーに粘着付与剤を添加した粘着性組成物と、炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子が挙げられる。
粘着性組成物には、天然ゴムに粘着付与剤を加えて粘着性を発現させた粘着性組成物、合成ゴムに粘着付与剤を加えて粘着性を発現させた粘着性組成物、これらのブレンド物等が挙げられるが、処方の容易性から、合成ゴムに粘着付与剤を加えて粘着性を発現させた粘着性組成物が好ましい。このような組成物としてより好ましいのは、熱可塑性エラストマーに粘着付与剤を加えたものであり、特に好ましいのはスチレン系ブロックコポリマーに粘着付与剤を添加した粘着性組成物である。
スチレン系ブロックコポリマーとしては、スチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー(SIS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SEBS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロックコポリマー(SEPS)が挙げられる。これらのスチレン系ブロックコポリマーは、リニア(linear)体、ジブロック(diblock)体、ラジアル(radial)体、スター(star)体のいずれの骨格を有していてもよいが、リニア体が好ましい。リニア体は合成経路上ジブロック体を一部含有している場合があるため、ジブロック体を一部含有したリニア体を用いてもよい。また、スチレン系ブロックコポリマーは、1種のみ用いても、2種以上の組合せとして用いてもよい。
スチレン系ブロックコポリマーの具体例としては、カリフレックスTR−1101、TR−1107又はカリフレックスTR−1111(商品名、シェル化学(株)製)、JSR5000又はJSR5002(商品名、日本合成ゴム(株)製)、クインタック3530、3421又は3570C(商品名、日本ゼオン(株)製)、クレイトンD−KX401CS又はD−1107CU(商品名、シェル化学(株)製)、ソルプレン428(商品名、フィリップペトロリアム(株)製)等が挙げられる。
スチレン系ブロックコポリマーとして好ましいのは、スチレン含有量が10〜30質量%且つジブロック体含有量が40質量%以下のスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーであり、特に好ましいのは、スチレン含有量が20〜30質量%且つジブロック体含有量が20質量%以下のスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーである。スチレン含有量は20〜25質量%が、ジブロック体含有量は15%以下が特に好ましい。このようなスチレン系ブロックコポリマーを用いることで、皮膚への付着性、角質剥離の防止、支持体と粘着剤層の投錨性のすべてにおいて、より顕著な改善が図れる。
20質量%以上といった高いスチレン含有量や、20質量%以下といった低いジブロック体の含有量は、スチレン系ブロックコポリマーの硬さを向上させ、粘着付与剤と混合して得られる粘着性組成物の硬度をも向上させてしまうが、このような硬めのスチレン系ブロックコポリマーを敢えて使用して、従来用いられているものよりも多い含有量のオイルを用いると、はじめから柔らかいスチレン系ブロックコポリマーを用いそれに少量のオイルを添加した場合に比較して、皮膚への付着性、角質剥離の防止、支持体と粘着剤層の投錨性のすべてにおいて、より顕著な改善が図れる。
粘着付与剤は、エラストマーに粘着性を与えることのできる樹脂であればよく、ロジン、ロジン誘導体、テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、ジシクロペンタジエニル系樹脂、脂環族飽和炭化水素樹脂、クマロン樹脂、インデン樹脂等が挙げられる。スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーに添加することを考慮すれば、粘着付与剤としては、ロジン又はロジン誘導体をベースとするロジン系樹脂が好ましく、ロジンエステル、水添ロジンエステル、マレイン酸変性ロジンエステル等が好適に用いられ得る。このようなものとしては、ハリエスターL、S又はP(商品名、播磨化学(株)製)、スーパーエステルA−75、又はS−100、パインクリスタルKE−100又はKE−311、エステルガムA、AA−G、H又はHP、アルコンP−70(商品名、荒川化学工業(株)製)、ハリコーンD、フォーラル85、100又は105(商品名、ハーキュリーズ(株)製)等が挙げられ、これらの1種又は2種以上の組合せを使用することができる。
エラストマーと粘着付与剤との配合比率は、少なくとも適用温度(肌に貼り付ける温度)において、タックが生じるように決定すればよい。典型的な配合量は、エラストマー100質量部に対して粘着付与剤は10〜1000質量部(好ましくは30〜200質量部、より好ましくは30〜150質量部、更に好ましくは40〜120質量部)である。
エラストマーと粘着付与剤からなる粘着性組成物の他、総炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子も基剤として用いることができる。総炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子としては、アルキル基の炭素数が4〜22のアルキル(メタ)アクリレートをモノマー単位として含む粘着性高分子が挙げられ、この高分子は粘着付与剤の添加なしでも粘着性を有している。アルキル基の炭素数が4〜22のアルキル(メタ)アクリレートとしては、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。なお、総炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子は、1種のみ用いても、2種以上の組合せとして用いてもよい。
上記の粘着性高分子は、アルキル基の炭素数が4〜22のアルキル(メタ)アクリレートのみならず、他のモノマーもモノマー単位として含むコポリマーであることが好ましい。当該他のモノマーとしては単独重合した時のガラス転移温度(DSCで昇温5℃で測定)が50℃以上となるモノマーが好ましい。このようなモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、スチレン等が挙げられる。
コポリマーの場合のアルキル基の炭素数が4〜22のアルキル(メタ)アクリレートと他のモノマーとの質量比は、フォックス式を用いてガラス転移温度(Tg)が粘着剤層の使用温度(典型的には25℃程度の室温)未満となるように算出するか、重合物の動的粘弾性(周波数1Hz程度)を測定して使用温度(典型的には25℃程度の室温)における貯蔵弾性率が10dyne/cmのオーダーになるように設定できるが、一般には、前者:後者で質量比90〜98:2〜10である。
粘着性を有する基剤は複数の成分からなってもよい。例えば、エラストマーと粘着付与剤からなる粘着性組成物の2種又はそれ以上からなるブレンド物、或いは、総炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子の2種又はそれ以上からなるブレンド物であってもよい。更に、エラストマーと粘着付与剤からなる粘着性組成物と、炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子とのブレンド物であってもよい。この場合のブレンド比(質量比)は、前者:後者が10〜90:90〜10が好ましく、20〜80:80〜20がより好ましい。なお、基剤は、上記粘着性組成物と粘着性高分子以外の粘着性成分を含有していてもよい。
貼付剤は、上述した粘着性組成物及び粘着性高分子と相容性のあるオイルを含有し、そのオイルの含有量は、粘着性組成物及び粘着性高分子の合計100質量部に対して60〜200質量部である。
ここでオイルは、上述した粘着性組成物及び粘着性高分子と相容性のあるものであれば特に限定されず、このようなオイルとしては、例えば、常温で液状を呈し、疎水性高分子物質と相溶するものが用いられる。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのグリコール類、アーモンド油、オリーブ油、ツバキ油、パーシック油、ラッカセイ油、ひまし油、スクアレン、ラノリンなどの油脂類、酢酸エチル、エチルアルコール、ジメチルスルホキシド、メチルオクチルスルホキシド、ジメチルデシルスルホキシド、メチルオクチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセチアミド、ジメチルラウリルアミド、ドデシルピロリドン、イソソルビトールのなどの有機溶剤、及び流動パラフィンのような炭化水素類、エトキシ化ステアリルアルコール、グリセリンエステル、フタル酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソトリデシル、セバシン酸ジエチル、ラウリル酸エチル、N−メチルピロリドン、オレイン酸エチル、オレイン酸、アジピン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピルなどからなる群より選ばれる少なくとも1つを用いることができ、特にこれらの中でも流動パラフィンを用いることが特に好ましい。
オイルの含有量は、基剤中に含まれる「エラストマーと粘着付与剤からなる粘着性組成物」及び「総炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子」のみを基準として決定される。例えば、基剤中にこれら以外の化合物(例えば、総炭素が4の不飽和モノマーをモノマー単位として含むポリイソブチレン)が含まれている場合、それが粘着性であってもオイルの含有量の算出の基準とはしない。
本発明は、「エラストマーと粘着付与剤からなる粘着性組成物」及び「総炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子」の合計100質量部に対して、60〜200質量部のオイルを用いた時に、粘着剤層と皮膚との間の粘着力を適切にコントロールすることができ、さらに帯電防止剤を含有する支持体に展膏した際には優れた投錨性を発揮するとの新規知見に基づいて成されたものである。オイルの含有量は、上記特性が最適化されることから、65〜185質量部がより好ましく、70〜170質量部が特に好ましい。なお、オイルの含有量が60質量部未満では、粘着剤層と皮膚との間の粘着力が過度に強くなり、貼付剤を皮膚から剥離する際に角質剥離してしまうことがあり、200質量部を超すとべたつきが生じやすく皮膚への粘着力が過度に弱くなると共に、支持体との間の粘着力も過度に弱くなり、支持体に対する投錨性が低下してしまうことがある。支持体との間の粘着力が過度に弱くなると、例えば、貼付剤を皮膚から剥離する際、粘着剤層が凝集破壊し、粘着剤層が皮膚に後残りする不都合が生じる。
粘着剤層中のその他の配合剤としては、薬物、抗酸化剤、充填剤、架橋剤、防腐剤、紫外線吸収剤、吸収促進剤、その他の各種ポリマー(粘着性又は非粘着性)等が挙げられる。
本発明の貼付剤の粘着剤層に含有される薬物としては、特に限定されず、例えば、アセトアミノフェノン、フェナセチン、メフェナム酸、ジクロフェナクナトリウム、フルフェナム酸、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、アミノピリン、アルクロフェナク、イブプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、アンフェナクナトリウム、メピリゾール、インドメタシン、ピロキシカム、フェルビナク等の消炎鎮痛剤;ヒドロコルチゾン、トリアムシノロン、デキサメタゾン、プレドニゾロン等のステロイド系抗炎症剤;塩酸ジルチアゼム、四硝酸ペンタエリスリトール、硝酸イソソルビド、タラジピル、ニコランジル、ニトログリセリン、乳酸プレニラミン、モルシドミン、亜硝酸アルミ、塩酸トラゾリン、ニフェジピン等の血管拡張剤;塩酸プロカインアミド、塩酸リドカイン、塩酸プロプラノロール、塩酸アルプレノロール、アテノロール、ナドロール、酒石酸メトプロロール、アジマリン、ジソピラミド、塩酸メキシレチン等の不整脈用剤;塩酸エカラジン、インダパミド、塩酸クロニジン、塩酸ブニトロロール、塩酸ラベタロール、カプトプリル、酢酸グアナベンズ、メブタメート、硫酸ベタニジン等の血圧降下剤;クエン酸カルベタペンタン、クロペラスチン、タンニン酸オキセラジン、塩酸クロプチノール、塩酸クロフェダノール、塩酸ノスカピン、塩酸エフェドリン、塩酸イソプロテレノール、塩酸クロリプレナリン、塩酸メトキシフェナミン、塩酸プロカテロール、塩酸ツロブテロール、塩酸クレンプテロール、フマル酸ケトチフェン等の鎮該去痰剤;シクロフォスファミド、フルオロウラシル、デガフール、マイトマイシンC、塩酸プロカルバジン、ドキシフルリジン、ラニムスチン等の抗悪性腫瘍剤;アミノ安息香酸エチル、塩酸テトラカイン、塩酸ブロカイン、塩酸ジブカイン、塩酸オキシブプロカイン、塩酸プロピトカイン等の局所麻酔剤;プロピルチオウラシル、チアマゾール、酢酸メテロノン、エストラジオール、エストリオール、プロゲステロン等のホルモン剤;塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、プロメタジン、塩酸ジプロヘプタジン、塩酸ジフェニルピラリン等の抗ヒスタミン剤;ワルファリンカリウム、塩酸チクロピジン等の血液凝固阻止剤;臭化メチルアトロピン、スコポラミン等の鎮痙剤;チオペンタールナトリウム、ペントバルビタールナトリウム等の全身麻酔剤;ブロムワレニル尿素、アモバルビタール、フェノバルビタール等の催眠・鎮痛剤;フェニトインナトリウム等の抗癲癇剤;塩酸メタンフェタミン等の興奮剤・覚醒剤;塩酸ジフェンドール、メシル酸ベタヒスチン等の鎮暈剤;塩酸クロルプロマジン、チオリダジン、メプロバメート、塩酸イミプラミン、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム等の精神神経用剤;塩酸スキサメトニウム、塩酸エペリゾン等の骨格筋弛緩剤;臭化ネオスチグミン、塩化ベタネコール等の自律神経用剤;塩酸アマンタジン等の抗パーキンソン剤;ヒドロフルメチアジド、イソソルビド、フロセミド等の利尿剤;塩酸フェニレフリン等の血管収縮剤;臭化ロベリン、ジモルホラミン、塩酸ナロキソン等の呼吸促進剤;臭化グリコピロニウム、プログルミド、塩酸セトラキサート、シメチジン、スピゾフロン等の消化性潰瘍治療剤;ウルソデスオキシコール酸、オサルミド等の利胆剤;ヘキサミン、スパルティン、ジノプロスト、塩酸リトドリン等の泌尿生殖器及び肛門用剤;サリチル酸、シクロピロクスオラミン、塩酸コロコナゾール等の寄生性皮膚疾患用剤;尿素等の皮膚軟化剤;カルシトリオール、塩酸チアミン、リン酸リボフラピンナトリウム、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸アミド、パンテノール、アスコルビン酸等のビタミン剤;塩化カルシウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム等の無機質製剤;エタンシラート剤の止血剤;チオプロニン等の肝臓疾患用剤;シアナミド等の習慣性中毒用剤;コルヒチン、プロベネシド、スルフィンピラゾン等の通風治療剤;トルブタミド、クロルプロパミド、グリミジンナトリウム、グリプゾール、塩酸プホルミン、インスリン等の糖尿病用剤;ベンジルペニシリンカリウム、プロピシリンカリウム、クロキサシリンナトリウム、アンピシリンナトリウム、塩酸バカンピリシン、カルベニシリンナトリウム、セファロリジン、セフォキシチンナトリウム、エリスロマイシン、クロラムフェニコール、テトラサイクリン、硫酸カナマイシン、サイクロセリン等の抗生物質;イソシアニド、ピラジナミド、エチオナミド等の化学療法剤;塩酸モルヒネ、リン酸コディン、塩酸コカイン、塩酸ペチジン、クエン酸フェンタニル等の麻薬等が挙げられる。
抗酸化剤としては、トコフェロール及びそのエステル誘導体、アスコルビン酸、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、ノルジヒドログアヤレチン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアソニール等が好ましい。
充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸塩(例えば、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等)、ケイ酸、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜鉛酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、ステアリン酸亜鉛等が好ましい。
架橋剤としては、熱硬化性樹脂(アミノ樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル等)、イソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物のような有機系架橋剤や、金属又は金属化合物のような無機系架橋剤が好ましい。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等が好ましい。
紫外線吸収剤としては、p−アミノ安息香酸誘導体、アントラニル酸誘導体、サリチル酸誘導体、クマリン誘導体、アミン酸系化合物、イミダゾリン誘導体、ピリジン誘導体、ジオキサン誘導体等が好ましい。
吸収促進剤としては、d−リモネン等のテルペン油、グリセリンモノラウレート、グリセリンモノオレート、セバシン酸ジエチル等の脂肪酸エステル、エイゾン、ピロチオデカン、オレイン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸等の脂肪酸又はその誘導体等が挙げられる。
その他のポリマーとしては、総炭素数2〜4の不飽和モノマーをモノマー単位として含む高分子、例えばポリイソブチレン等が挙げられ、当該高分子は、粘着性でも非粘着性でもよい。このようなポリマー成分を添加する場合は、この含有量を貼付剤全質量基準で5〜15質量%とし、粘着性を有する基剤及びオイルの合計重量を同基準で80〜90質量%とすることが好ましい。
本発明の貼付剤は、上述した粘着剤層を支持体に展膏して構成されるが、この場合、支持体上に50〜300g/mの塗膏量となるように粘着剤層を形成することが好ましい。より好ましくは60〜250g/m、さらに好ましくは80〜210g/mである。
本発明の貼付剤を構成する支持体としては、支持体に静電気が蓄積することを防止するため、並びに、粘着剤層との良好な投錨性のため、帯電防止剤を含む不織布又は織布を用いる。
支持体は単層構造に限られず、積層構造であってもよい。例えば、異なる材料からなる複数の不織布又は織布を積層した構造であっても、プラスチックフィルム、金属箔等と不織布又は織布とを積層した構造であってもよい。不織布又は織布は、通常貼付剤の支持体に用いる材料により形成することができるが、好ましい例としては、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系の材料を1種又は2種以上組み合わせてなる不織布又は織布が挙げられ、中でも薬物との相互作用が少ないポリエステル系のポリエチレンテレフタレートからなる織布がより好ましい。
さらに織布としては、粘着剤層と優れた投錨性を有することができれば限定されないが、捲縮加工により施工されたマルチフィラメント糸を複数段の両面メリヤス編みによるポリエステル系の編み布であれば、さらに好ましい投錨性及び貼付時の使用感を得ることができる。
すなわち、かかる編み方により編まれた編み布に下記に示す帯電防止剤を含有する支持体を貼付剤に用いた場合は、粘着剤層の一部が支持体内部に浸透するため、さらに良好な投錨性を有することになる。
また、上記よりポリエチレンテレフタレート織布を用いる場合は、その目付けは80〜150g/mであることが好ましい。かかる範囲であれば、粘着剤層を織布に塗布する際に粘着剤層が織布の網目を通じて染み出すことが無く、かつ粘着剤層との投錨性を維持することができる。またポリエチレンテレフタレート織布は、縦方向(長軸方向)モジュラスが2〜12N/5cm、横方向(短軸方向)モジュラスが2〜8N/5cmであることが好ましい(測定法:JIS L 1018)。2N/5cmより低いモジュラスであると粘着剤層を塗布する際に織布が伸びて網目に粘着剤層が染み込み、貼付剤としての機能を低下させる傾向があり、また、12N/5cm(縦方向)、又は8N/5cm(横方向)より高いモジュラスであると伸縮性が劣り、体の屈曲部へ適用した際に皮膚の伸張に追随しなくなる傾向がある。
支持体が含有する帯電防止剤としては、本発明の効果を有するものであれば特に限定はされないが、界面活性剤を帯電防止剤として用いるのが好ましい。界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤および両性界面活性剤のいずれでもよく、これらの1種又は2種以上を併用してもよい。界面活性剤としては支持体の材質との関係(例えば、ポリエステルはマイナスに帯電しやすい)から、アニオン性界面活性剤が特に好ましい。支持体が含有する帯電防止剤の含有量は、高い帯電防止効果及び支持体と粘着剤層との高い投錨性を得るために、支持体の全質量基準で
0.05〜2質量%であることが好ましく、0.05〜1質量%であることがより好ましい。
アニオン性界面活性剤は特に限定されず、例えば脂肪酸塩(ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン等)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等)、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、モノアルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルケニルコハク酸塩等、およびそれらの酸が挙げられる。これらのアニオン性界面活性剤は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
カチオン性界面活性剤は特に限定されず、例えば長鎖アルキル短鎖トリアルキルアンモニウム塩(ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、パルミチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド)、長鎖ジアルキル短鎖ジアルクルアンモニウム塩、(ジステリアリルジメチルアンモニウムクロリド)、アルキルピリジニウム塩(塩化ミリスチルピリジニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ステアリルピリジニウム等)、アルキルイミダゾリニウム塩(1,1−ジメチル−2−ヘキサデシルイミダゾリニウムクロライド等)、ベンジル長鎖アルキル短鎖ジアルキルアンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等)等、およびそれらの誘導体が挙げられる。これらのカチオン性界面活性剤は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
非イオン性界面活性剤は特に限定されず、例えばグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。これらの非イオン性界面活性剤は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
両性界面活性剤は特に限定されず、例えば酢酸ベタイン型両性界面活性剤(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタイン等)、アルキルアミンオキサイド型両性界面活性剤(アルキルジメチルアミンオキサイド等)、イミダゾリン型両面活性剤(2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−コココイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシメチルイミダゾリニウムベタイン、2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等)、スルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。これらの両性界面活性剤は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
上記帯電防止剤を含む不織布又は織布からなる支持体は、JIS L 1094に規定の帯電性試験後の帯電圧が−50〜−4000Vであるものが好ましく、−100〜−3000Vであるものがより好ましく、−500〜−3000Vであるものが更に好ましい。なお、帯電性試験後の帯電圧が−4000Vより小さい(帯電圧の絶対値が大きい)支持体では、静電気により皺が発生しやすくなるだけでなく、粘着剤層を展膏した際の投錨性が低下し、展膏後に粘着剤層が支持体から剥離したり、貼付剤を患部に適用した後に皮膚に粘着剤層が後残りする傾向がある。一方、帯電性試験後の帯電圧が−50Vより大きい(帯電圧の絶対値が小さい)支持体では、粘着剤層の投錨性が低下する傾向がある。すなわち、帯電性試験後の帯電圧が上記範囲にある支持体を用いることにより、静電気による製造効率の低下を防止できるだけでなく、粘着剤層と支持体の投錨性をより好ましい状態とすることが可能となる。
界面活性剤を不織布又は織布に含有させる方法としては、衣類等の繊維に帯電防止剤を付与する公知の方法を用いることができる。例えば、界面活性剤を含有する水溶液に不織布又は織布を浸し、界面活性剤を不織布又は織布に吸着させた後、これを乾燥させればよい。
本発明を以下の実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
表1に示す各成分をそれぞれ所定量秤量し、これらを混合して膏体を得た。
一方、ポリエチレンテレフタレート織布(目付け100g/m、縦モジュラス10N/5cm、横モジュラス5N/5cm)にアニオン性界面活性剤(デレクトールKC:明成化学工業(株)製)を固形分換算で全質量に対し約0.1質量%吸着させた。このようにして得られた支持体の帯電性試験後の帯電圧は−2000Vであった。なお、帯電性試験は、JIS L 1094に従って実施し、摩擦布として木綿を用い、20℃、湿度40%RHの環境で試験した。
そして、支持体の片面に上記膏体をホットメルト法により展膏して粘着剤層を形成した後、所望の大きさに裁断してテープ状の貼付剤を得た。
Figure 2007015963
<実施例2>
表2に示す各成分をそれぞれ所定量秤量し、これらを実施例1と同様の条件で混合し、膏体を得た。
一方、ポリエチレンテレフタレート織布(目付け80g/m、縦モジュラス4N/5cm、横モジュラス3N/5cm)にアニオン性界面活性剤(ナイスポールPR−99:日華化学(株)製)を固形分換算で全質量に対し約0.5質量%吸着させた。このようにして得られた支持体の帯電性試験後の帯電圧は−1000Vであった。なお、帯電性試験は実施例1と同様にして実施した。
そして、支持体の片面に上記膏体をホットメルト法により展膏して粘着剤層を形成した後、所望の大きさに裁断してテープ状の貼付剤を得た。
Figure 2007015963
<実施例3>
表3に示す各成分をそれぞれ所定量秤量し、これらを実施例1と同様の条件で混合し、膏体を得た。
一方、ポリエチレンテレフタレート織布(目付け140g/m、縦モジュラス12N/5cm、横モジュラス7N/5cm)にアニオン性界面活性剤(デレクトールKC:明成化学工業(株)製)を固形分換算で全質量に対し約0.05質量%吸着させた。このようにして得られた支持体の帯電性試験後の帯電圧は−3900Vであった。なお、帯電性試験は実施例1と同様にして実施した。支持体の片面に上記膏体をホットメルト法により展膏して粘着剤層を形成した後、所望の大きさに裁断してテープ状の貼付剤を得た。
Figure 2007015963
<実施例4>
表4に示す各成分をそれぞれ所定量秤量し、これらを実施例1と同様の条件で混合し、膏体を得た。
一方、ポリエチレンテレフタレート織布(目付け120g/m、縦モジュラス8N/5cm、横モジュラス4N/5cm)に非イオン性界面活性剤(ナイスポ−ルEF−26:日華化学(株)製)を固形分換算で全質量に対し約0.1質量%吸着させた。このようにして得られた支持体の帯電性試験後の帯電圧は−3000Vであった。なお、帯電性試験は実施例1と同様にして実施した。
そして、支持体の片面に上記膏体をホットメルト法により展膏して粘着剤層を形成した後、所望の大きさに裁断してテープ状の貼付剤を得た。
Figure 2007015963
<比較例1>
表5に示す各成分をそれぞれ所定量秤量し、これらを実施例1と同様の条件で混合し、膏体を得た。
一方、ポリエチレンテレフタレート織布(目付け100g/m、縦モジュラス10N/5cm、横モジュラス5N/5cm)を支持体とした。この支持体の帯電性試験後の帯電圧は−6000Vであった。支持体の片面に上記膏体をホットメルト法により展膏して粘着剤層を形成した後、所望の大きさに裁断してテープ状の貼付剤を得た。
<比較例2>
表5に示す各成分をそれぞれ所定量秤量し、これらを実施例1と同様の条件で混合し、膏体を得た。
一方、ポリエチレンテレフタレート織布(目付け100g/m、縦モジュラス10N/5cm、横モジュラス5N/5cm)を支持体とした。この支持体の帯電性試験後の帯電圧は−6000Vであった。支持体の片面に比較配合例2の膏体をホットメルト法により展膏して粘着剤層を形成した後、所望の大きさに裁断してテープ状の貼付剤を得た。
<比較例3>
ポリエチレンテレフタレート織布(目付け100g/m、縦モジュラス10N/5cm、横モジュラス5N/5cm)に非イオン性界面活性剤(ナイスポ−ルEF−26:日華化学(株)製)を固形分換算で全質量に対し約0.1質量%吸着させた。このようにして得られた支持体の帯電性試験後の帯電圧は−3000Vであった。支持体の片面に比較例2の膏体をホットメルト法により展膏して粘着剤層を形成した後、所望の大きさに裁断してテープ状の貼付剤を得た。
なお、比較例1〜3に用いた支持体の帯電性試験は実施例1と同様にして実施した。
Figure 2007015963
<評価>
上記のようにして製造した実施例1〜4及び比較例1〜3の貼付剤につき、以下の点について評価した。
(製造性)
上記実施例及び比較例の貼付剤の製造工程において、不良品の発生を観察した。支持体に蓄積した静電気により、製造中に支持体に皺、よれ等が生じたものを製造性が「不良」と、そのようなものが観察されず良好な製造性を有したものを製造性が「良好」と評価することとした。結果を表6に示す。
(投錨性)
上記実施例及び比較例の貼付剤を健康成人男子10人の上腕内側に8時間貼付し、剥離した後の膏体残りを観察した。膏体残りが全くないものを「A」、一部膏体残りが認められたものを「B」、著しい膏体残りが認められたものを「C」とすることとした。結果を表6に示す。
(角質剥離性)
上記投錨性試験を行った貼付剤について、粘着剤層の表面を、0.25質量%のアミドブラックを含有するアミドブラック染色液で一昼夜にわたって染色した。染色液は、関東化学(株)製アミドブラック10Bを、水、酢酸及びメタノールの混合溶媒(水:酢酸:メタノール=45:10:45(質量比))に溶解することにより調整した。染色後、水洗および洗い液(水:酢酸:メタノール=8:2:90)で貼付剤を15分以上洗浄した。こうして処理した貼付剤について、粘着剤の表面を観察することにより角質剥離の有無を観察した。粘着剤層の表面において角質がほとんど認められなかった場合には、角質剥離を十分に防止できたとして「A」、粘着剤層の表面において角質がやや認められた場合には角質剥離がやや生じているものとして「B」、粘着剤表面において角質がかなり認められた場合には、著しい角質剥離があったものとして「C」と評価することとした。結果を表6に示す。
Figure 2007015963
表6に示す結果より、実施例1〜4の貼付剤は、比較例1〜3の貼付剤に比べて、支持体と粘着剤層との間の投錨性に優れ、且つ貼付剤を剥離した後の角質の剥離が十分に防止できることが分かった。更に、実施例1〜4の貼付剤は、比較例1〜3の貼付剤に比べて、製造性が良好となることが分かった。
従って、本発明の貼付剤によれば、低コスト化が容易であり、粘着剤層と支持体との間に十分な粘着力を確保しながら、皮膚から剥離する際に角質剥離を十分に防止できることが確認された。

Claims (8)

  1. 支持体と前記支持体上に設けられた粘着剤層とを備える貼付剤において、
    前記粘着剤層は、粘着性を有する基剤、オイル及び薬物を含有し、前記基剤は、少なくともエラストマーと粘着付与剤からなる粘着性組成物、及び/又は、総炭素数5以上の不飽和モノマーをモノマー単位として含む粘着性高分子、から構成され、
    前記オイルは、前記粘着性組成物及び前記粘着性高分子と相溶性のあるオイルであり、
    当該オイルの含有量は、前記粘着性組成物及び前記粘着性高分子の合計100質量部に対して60〜200質量部であり、
    前記支持体は、帯電防止剤を含む不織布又は織布であることを特徴とする貼付剤。
  2. 前記エラストマーはスチレン系ブロックコポリマーであることを特徴とする請求項1記載の貼付剤。
  3. 前記エラストマーは、スチレン含有量が10〜30質量%且つジブロック体含有量が40質量%以下のスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーである請求項1又は2記載の貼付剤。
  4. 前記粘着性高分子は、アルキル基の炭素数が4〜22のアルキル(メタ)アクリレートをモノマー単位として含む粘着性高分子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の貼付剤。
  5. 前記オイルは、流動パラフィンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の貼付剤。
  6. 前記帯電防止剤は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の貼付剤。
  7. 前記帯電防止剤は、アニオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の貼付剤。
  8. 前記不織布又は織布は、ポリエステル、ポリエチレン又はポリプロピレンからなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の貼付剤。
JP2005197986A 2005-07-06 2005-07-06 貼付剤 Pending JP2007015963A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005197986A JP2007015963A (ja) 2005-07-06 2005-07-06 貼付剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005197986A JP2007015963A (ja) 2005-07-06 2005-07-06 貼付剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007015963A true JP2007015963A (ja) 2007-01-25

Family

ID=37753436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005197986A Pending JP2007015963A (ja) 2005-07-06 2005-07-06 貼付剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007015963A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008016077A1 (en) * 2006-08-04 2008-02-07 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesive preparation
WO2009096315A1 (ja) * 2008-01-31 2009-08-06 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. 貼付剤
WO2013187451A1 (ja) * 2012-06-12 2013-12-19 株式会社 ケイ・エム トランスダーム 貼付剤
EP2851066A1 (en) * 2013-09-23 2015-03-25 LTS LOHMANN Therapie-Systeme AG Fixation of vaccine formulations on devices for epidermal immunisation by oily adjuvants
JPWO2018124089A1 (ja) * 2016-12-28 2019-10-31 久光製薬株式会社 貼付剤
WO2020175395A1 (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 久光製薬株式会社 貼付剤
US11872320B2 (en) 2021-02-25 2024-01-16 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Method for treating osteoarthritis

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996008245A1 (fr) * 1994-09-16 1996-03-21 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Pansement a usage externe
JPH0938212A (ja) * 1995-08-03 1997-02-10 Okazaki Yoshiya 生体電荷除去機能を有する成形パップ剤
JPH0947469A (ja) * 1995-08-08 1997-02-18 Sekisui Chem Co Ltd 帯電防止性救急絆創膏
JPH09136829A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Sekisui Chem Co Ltd 貼付剤
JP2000297032A (ja) * 1999-04-14 2000-10-24 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc 貼付剤
JP2004043512A (ja) * 2003-11-10 2004-02-12 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc 消炎鎮痛貼付剤
WO2005011662A1 (ja) * 2003-07-31 2005-02-10 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. 貼付剤

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996008245A1 (fr) * 1994-09-16 1996-03-21 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Pansement a usage externe
JPH0938212A (ja) * 1995-08-03 1997-02-10 Okazaki Yoshiya 生体電荷除去機能を有する成形パップ剤
JPH0947469A (ja) * 1995-08-08 1997-02-18 Sekisui Chem Co Ltd 帯電防止性救急絆創膏
JPH09136829A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Sekisui Chem Co Ltd 貼付剤
JP2000297032A (ja) * 1999-04-14 2000-10-24 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc 貼付剤
WO2005011662A1 (ja) * 2003-07-31 2005-02-10 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. 貼付剤
JP2004043512A (ja) * 2003-11-10 2004-02-12 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc 消炎鎮痛貼付剤

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8455376B2 (en) 2006-08-04 2013-06-04 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesive preparation
WO2008016077A1 (en) * 2006-08-04 2008-02-07 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesive preparation
US8809615B2 (en) 2006-08-04 2014-08-19 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesive preparation
US9233184B2 (en) 2006-08-04 2016-01-12 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesive preparation
JP5738531B2 (ja) * 2008-01-31 2015-06-24 久光製薬株式会社 貼付剤
WO2009096315A1 (ja) * 2008-01-31 2009-08-06 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. 貼付剤
EP2246059A1 (en) * 2008-01-31 2010-11-03 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesive patch
US8382729B2 (en) 2008-01-31 2013-02-26 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesive patch
AU2009210117B2 (en) * 2008-01-31 2013-10-03 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesive patch
EP2246059A4 (en) * 2008-01-31 2013-10-09 Hisamitsu Pharmaceutical Co ADHESIVE STAMP
TWI424857B (zh) * 2008-01-31 2014-02-01 Hisamitsu Pharmaceutical Co Adhesive agent
JP2017137363A (ja) * 2012-06-12 2017-08-10 株式会社 ケイ・エム トランスダーム 貼付剤
JPWO2013187451A1 (ja) * 2012-06-12 2016-02-08 株式会社 ケイ・エム トランスダーム 貼付剤
WO2013187451A1 (ja) * 2012-06-12 2013-12-19 株式会社 ケイ・エム トランスダーム 貼付剤
US10758494B2 (en) 2012-06-12 2020-09-01 KM Transderm Ltd. Rivastigmine-containing adhesive patch
WO2015040245A1 (en) * 2013-09-23 2015-03-26 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Fixation of vaccine formulations on devices for epidermal immunisation by oily adjuvants
EP2851066A1 (en) * 2013-09-23 2015-03-25 LTS LOHMANN Therapie-Systeme AG Fixation of vaccine formulations on devices for epidermal immunisation by oily adjuvants
JPWO2018124089A1 (ja) * 2016-12-28 2019-10-31 久光製薬株式会社 貼付剤
US11020356B2 (en) 2016-12-28 2021-06-01 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Drug-containing patch
WO2020175395A1 (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 久光製薬株式会社 貼付剤
US11872320B2 (en) 2021-02-25 2024-01-16 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Method for treating osteoarthritis

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101392064B1 (ko) 첩부제 및 그 제조 방법
CA2525470C (en) External patch containing estrogen and/or progestogen
US20060193900A1 (en) Pressure sensitive adhesive and patch
WO2002069942A1 (fr) Timbre adhesif
KR20090009235A (ko) 탐스로신 함유 경피흡수형 제재
WO2004019988A1 (ja) 貼付剤
CN101137356B (zh) 粘结剂及贴剂
JP2007015963A (ja) 貼付剤
WO2010074183A1 (ja) 経皮吸収型製剤
US20130144226A1 (en) Medical adhesive patch
KR102363218B1 (ko) 로티고틴 함유 첩부제
JP6014813B2 (ja) 経皮吸収製剤および皮膚貼付用粘着シート
JP4199485B2 (ja) 貼付剤
WO2014159582A1 (en) Amphetamine transdermal compositions with acrylic block copolymer
JP5185509B2 (ja) 貼付剤
US6436433B1 (en) Transdermal or topical plaster system with a polyacrylate matrix with improved physical properties
US10292941B2 (en) Adhesive patch
JP2007031322A (ja) 貼付剤
JP2688778B2 (ja) 疾患治療用貼付剤
JP6528154B2 (ja) ビソプロロール含有貼付製剤
JPWO2006093066A1 (ja) 粘着基材及び該粘着基材を含む医療用貼付製剤
JP4664281B2 (ja) 貼付剤
JPH0565224A (ja) ゲル材およびこれを用いた治療用ゲル製剤
KR20190053853A (ko) 첩부제
JP5020554B2 (ja) 非水系粘着剤組成物とこれを用いた貼付剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120306