JP2007013048A - 多層配線基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】全層が層間接続体で導電接続された多層配線基板を効率良く製造することができ、仮着用基材から積層物の剥がれやメクレが生じにくく、ハンドリング性が良好で、ガイド孔を設けることが可能な多層配線基板の製造方法を提供する。
【解決手段】(a)仮着用基材CLの両面に周辺部が部分的に接着された第1金属層10を形成する工程、(b)この第1金属層10とは異なる金属の保護金属層11を前記第1金属層10の略全面に形成する工程、(c)前記保護金属層11の上に層間接続体14aを有する絶縁層21と配線層18又は金属層とを順次又は繰り返し形成して、前記層間接続体14aで全層が接続された配線基板前駆体BPを形成する工程、及び(d)前記第1金属層10が接着した部分を切除して、仮着用基材1と配線基板前駆体BPとを分離する工程、を含む多層配線基板の製造方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、仮着用基材を用いて、その両側にビルドアップで各層を形成して配線基板前駆体を製造する工程を含む多層配線基板の製造方法に関する。
近年、電子機器等の小形化や高機能化に伴い、電子部品を実装するための多層配線基板に対しても、多層化、薄層化、ファインパターン化等の要求が高まっている。このような高密度の多層配線基板を製造する方法としては、ビルドアップ工法や一括積層法などが知られている。そして、配線層の層数が多い程、後者の一括積層法が有利となると考えられている。
前者のビルドアップ工法には、コアとなる両面配線基板の両面に、絶縁層と配線層とを順次積層形成していく方法や、回路形成した両面配線基板をコアとなる両面配線基板の両面に、更に積層形成していく方法などがある。また、一括積層法には、積層単位(ユニット)が1層の配線層を有するタイプと、2層の配線層(即ち両面配線基板)を有するタイプとがある。
一方、何れの方法で多層配線基板を製造する場合にも、上下の配線層間を導電接続する構造が必要となり、導電性ペースト、レーザービア、フィルドビア、メッキバンプなどの層間接続構造が知られている。そして、一括積層法の積層単位としては、絶縁層を貫通してこれらの層間接続構造が形成され、その片面又は両面に配線パターンが形成されたものが、一般に使用される。そして、当該配線パターンは、エッチングなどで形成されており、絶縁層の表面に配線パターンが凸状に形成された形状が一般的である(例えば、非特許文献1参照)。
また、特許文献1には、接続の信頼性の高い層間接続構造を有し、配線パターンの形成面がフラットな配線基板部材、及びその製造方法が開示されている。この製造方法では、鏡面板などの仮着用基材に配線パターン、保護金属層、別の金属層を順次形成した後、金属層をマスクして選択的にエッチングしてバンプを形成し、更に絶縁層形成材を形成してから仮着用基材を除去する方法を採用している。
しかしながら、仮着用基材として鏡面板を使用する場合、配線パターンの下層にメッキで金属層を形成する場合でも、金属層が鏡面板から剥離し易く、後の工程を実施する際に積層物の剥がれやメクレが生じるという問題があった。また、鏡面板では重量が大きいため、各工程におけるハンドリング性が悪くなっていた。更に、鏡面板の存在によって、積層物にドリリングする際に孔開けが困難となるため、位置決めのためのガイド孔を設けることができなかった。
特開2004−221310号公報 長野県工科短期大学校公開技術講演会(2002年7月24日)テキスト、最新の高性能多層基板技術「一括積層基板技術と高速多層基板技術」
そこで、本発明の目的は、全層が層間接続体で導電接続された多層配線基板を効率良く製造することができ、仮着用基材から積層物の剥がれやメクレが生じにくい多層配線基板の製造方法を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。
即ち、本発明の多層配線基板の製造方法は、仮着用基材の両面に周辺部が部分的に接着された配線基板前駆体を形成する工程、及び前記配線基板前駆体が接着した部分を切除して、前記仮着用基材と前記配線基板前駆体とを分離する工程を含むことを特徴とする。
本発明の多層配線基板の製造方法によると、周辺部が部分的に接着された配線基板前駆体を形成するため、後の工程で積層物の剥がれやメクレが生じにくくなり、後に配線基板前駆体が接着した部分を切除することにより、仮着用基材と配線基板前駆体とを容易に分離することができる。また、仮着用基材の両面に配線基板前駆体を形成するため、裏面のマスクやメッキなどの無駄がなくなり、製造速度や製造コストの面から製造効率を高めることができる。更に、層間接続体を有する絶縁層と配線層又は金属層とを順次又は繰り返し形成することで、全層が層間接続体で導電接続された多層配線基板を製造することができる。
本発明の好ましい多層配線基板の製造方法は、
(a)仮着用基材の両面に周辺部が部分的に接着された第1金属層を形成する工程、
(b)この第1金属層とは異なる金属の保護金属層を前記第1金属層の略全面に形成する工程、
(c)前記保護金属層の上に層間接続体を有する絶縁層と配線層又は金属層とを順次又は繰り返し形成して、前記層間接続体で全層が接続された配線基板前駆体を形成する工程、及び
(d)前記第1金属層が接着した部分を切除して、前記仮着用基材と前記配線基板前駆体とを分離する工程、を含むことを特徴とする。
この多層配線基板の製造方法によると、周辺部が部分的に接着された第1金属層を形成するため、後の工程で積層物の剥がれやメクレが生じにくくなり、後に第1金属層が接着した部分を切除することにより、仮着用基材と配線基板前駆体とを容易に分離することができる。また、仮着用基材の両面に配線基板前駆体を形成するため、裏面のマスクやメッキなどの無駄がなくなり、製造速度や製造コストの面から製造効率を高めることができる。更に、層間接続体を有する絶縁層と配線層又は金属層とを順次又は繰り返し形成するため、全層が層間接続体で導電接続された多層配線基板を製造することができる。
上記において、前記(a)工程で、プリプレグの両面に部分的に配置された金属箔を介して第1金属層をラミネートして、前記仮着用基材の両面に周辺が部分的に接着された第1金属層を形成することが好ましい。この方法によると、部分的に配置された金属箔とプリプレグが接着されるが、その部分では金属箔と第1金属層とが接着されず、第1金属層が接着した部分を切除することにより、仮着用基材と配線基板前駆体とを容易に分離することができる。金属箔と第1金属層とが同じ金属などである場合、両者は適度な密着性を有する。また、仮着用基材の主材としてプリプレグを用いるため、鏡面板などの金属板に比べて軽量となり、各工程においてハンドリング性が良好になる。更に、金属板に比べて、ドリリング等でガイド孔を形成し易くなる。
また、前記(c)工程は、前記保護金属層とは異なる金属で構成され前記層間接続体となる第2金属層を形成した後、その第2金属層の層間接続体を形成する表面部分にマスク層を形成してから、第2金属層を選択的にエッチングして層間接続体を形成し、更に絶縁層を形成する工程を含むことが好ましい。
この工程によると、エッチングにより金属の層間接続体が形成されるが、その際、保護金属層が第1金属層を保護するため、層間接続体の形成後も、第1金属層の全面によって仮着用基材との適度な付着力を維持することができる。また、絶縁層の形成によって、更に配線層を形成するなどして、第1金属層に保護金属層を介して電気的に接続した配線基板前駆体を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1〜図5は、本発明に係る多層配線基板の製造方法の一例を示す工程図である。図6は、本発明の製造方法に用いられる仮着用基材を示す平面図である。
本発明の多層配線基板の製造方法は、仮着用基材の両面に周辺部が部分的に接着された配線基板前駆体を形成する工程、及び前記配線基板前駆体が接着した部分を切除して、前記仮着用基材と前記配線基板前駆体とを分離する工程を含むことを特徴とする。
本発明の好ましい多層配線基板の製造方法は、図1〜図5に示すように、(a)仮着用基材CLの両面に周辺部が部分的に接着された第1金属層10を形成する工程、(b)この第1金属層10とは異なる金属の保護金属層11を前記第1金属層10の略全面に形成する工程、(c)前記保護金属層11の上に層間接続体14aを有する絶縁層21と配線層18又は金属層とを順次又は繰り返し形成して、前記層間接続体で全層が接続された配線基板前駆体BPを形成する工程、及び(d)前記第1金属層10が接着した部分を切除して、仮着用基材1と配線基板前駆体BPとを分離する工程、を含むことを特徴とする。以下、これを例にとって説明する。
この多層配線基板の製造方法は、図1(A)〜(B)に示すように、仮着用基材CLの両面に周辺部が部分的に接着された第1金属層10を形成する工程(a)工程を含む。本実施形態では、プリプレグ1の両面に部分的に配置された金属箔2を介して第1金属層10をラミネートして、仮着用基材CLの両面に周辺が部分的に接着された第1金属層10を形成する例を示す。
まず、図1(A)に示すように、プリプレグ1と金属箔2と第1金属層10とを積層配置する。プリプレグ1としては、配線基板に要求される耐熱性を有するものであれば何れの材料でもよい。具体的には、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の各種反応硬化性樹脂や、それとガラス繊維、セラミック繊維、アラミド繊維等との複合体などが挙げられる。
金属箔2はいずれの金属でもよいが、第1金属層10と同じ金属が好ましく、例えば銅、銅合金、ニッケル、錫、アルミニウム等が使用できる。金属箔2の厚みは何れでも良いが、例えば1〜100μmが挙げられる。
金属箔2は、図6(A)〜(B)に示すように、プリプレグ1の両面に部分的に配置される。これによって、接着部1aが露出することになり、この部分に第1金属層10を接着させることで、仮着用基材CLの両面に、周辺部が部分的に接着された第1金属層10を形成することができる。
第1金属層10としては、銅、銅合金、ニッケル、錫等が使用できる。第1金属層10の厚みとしては、これが配線層の厚みとなるため、例えば1〜100μmが挙げられる。
上記(a)工程の完了後に、ドリリング、パンチ等で、第1金属層10を形成した仮着用基材CLにガイド孔を形成することができる。このガイド孔を基準として、後の工程において配線や層間接続体のパターン形成を、高精度に行うことができるようになる。
次いで、図1(B)に示すように、プリプレグ1と金属箔2と第1金属層10とのラミネートを行う。ラミネートの条件としては、プリプレグ1の種類に応じた圧力、温度、時間が設定される。ラミネートによって、プリプレグ1の接着部1aと第1金属層10とが強固に接着する。
本発明の多層配線基板の製造方法は、図2(A)に示すように、第1金属層10とは異なる金属の保護金属層11を前記第1金属層10の略全面に形成する(b)工程を含む。なお、この図2(A)は、中央部を示しているため、接着部1aが示されていない。
保護金属層11としては、第1金属層10を構成する金属が銅である場合、例えば金、銀、亜鉛、パラジウム、ルテニウム、ニッケル、ロジウム、鉛−錫系はんだ合金、又はニッケル−金合金等が使用される。但し、本発明は、これらの金属の組合せに限らず、上記金属のエッチング時に耐性を示す別の金属との組合せが何れも使用可能である。これに関しては、第2金属層14を構成する金属と保護金属層11との関係についても同様である。
保護金属層11の形成は、例えばメッキ、スパッタリング、蒸着などにより行えるが、メッキ、特に電解メッキを利用するのが好ましい。保護金属層2の厚みは、例えば1〜20μm程度である。
電解メッキは、周知の方法で行うことができるが、一般的には、対象となる積層板をメッキ浴内に浸漬しながら、積層板を陰極とし、メッキする金属の金属イオン補給源を陽極として、電気分解反応により陰極側に金属を析出させることにより行われる。
無電解メッキのメッキ液は、各種金属に対応して周知であり、各種のものが市販されている。一般的には、液組成として、金属イオン源、アルカリ源、還元剤、キレート剤、安定剤などを含有する。なお、無電解メッキに先立って、パラジウム等のメッキ触媒を沈着させてもよい。
本発明の多層配線基板の製造方法は、前記保護金属層11の上に層間接続体14aを有する絶縁層21と配線層18又は金属層とを順次又は繰り返し形成して、前記層間接続体で全層が接続された配線基板前駆体BPを形成する(c)工程を含む。本実施形態では、この(c)工程が、保護金属層11とは異なる金属で構成され層間接続体14aとなる第2金属層14を形成した後、その第2金属層14の層間接続体14aを形成する表面部分にマスク層15を形成してから、第2金属層14を選択的にエッチングして層間接続体14aを形成し、更に絶縁層15を形成する工程を含む例を示す。
本実施形態では、図2(B)に示すように、保護金属層11とは異なる金属で構成され層間接続体14aとなる第2金属層14を形成する。第2金属層14としては、例えば銅、銅合金、ニッケル、錫等が使用できる。本発明では、第1金属層10と第2金属層14とが銅で構成され、保護金属層11がニッケルで構成されていることが好ましい。
第2金属層14の形成は、例えばメッキ、スパッタリング、蒸着などにより行えるが、メッキ、特に電解メッキを利用するのが好ましい。第2金属層14の厚みは、例えば30〜1000μmである。
次に、図2(C)に示すように、その第2金属層14の第2層間接続体14aを形成する表面部分にマスク層15を形成する。マスク層15の形成は、感光性樹脂の塗布後またはドライフィルムレジストのラミネート後に、露光・現像する方法、あるいはスクリーン印刷などにより行うことができる。
マスク層15の個々の大きさ(面積又は外径等)は、層間接続体14aの大きさに対応して決定され、配線層間の導電接続(ビア)のための層間接続体14aの外径としては、例えば50〜1000μm、また、放熱構造のための層間接続体14aの外径としては、1000μm以上の外径を有するものも可能である。マスク層15の形状は何れでもよく、円形、楕円形、四角形、多角形、パターン形状等が挙げられ、当該形状に応じた層間接続体14aを形成することができる。
次いで、図3(A)に示すように、第2金属層14を選択的にエッチングして層間接続体14aを形成するものである。その際、エッチングによる浸食量が多過ぎると、形成される層間接続体14aが小径化(アンダーカットの増大)して、後の工程に支障をきたす場合が生じ、逆に、浸食量が少な過ぎると、非パターン部に第2金属層14が残存して、短絡の原因となる場合が生じる。従って、上記のエッチングによる浸食の程度は、図3(A)に示す程度か、或いはこれより多少増減する範囲内が好ましい。
エッチングの方法としては、第2金属層14及び保護金属層11を構成する各金属の種類に応じた、各種エッチング液を用いたエッチング方法が挙げられる。例えば、第2金属層14が銅であり、保護金属層11が前述の金属(金属系レジストを含む)の場合、市販のアルカリエッチング液、過硫酸アンモニウム、過酸化水素/硫酸等が使用できる。
次に、図3(B)に示すように、マスク層15の除去と絶縁材16aの塗布を行う。マスク層15の除去は、薬剤除去、剥離除去など、マスク層15の種類に応じて適宜選択すればよい。例えば、スクリーン印刷により形成された感光性のインクである場合、アルカリ等の薬品にて除去される。
絶縁材を塗布する際の絶縁材としては、例えば絶縁性が良好で安価な液状ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の反応硬化性樹脂を用いることができる。これを各種方法で、層間接続体14aの高さよりやや厚くなるように塗布した後、加熱又は光照射等により硬化させればよい。塗布方法としては、カーテンコーターなどの各種コーターを使用できる。また、反応硬化性樹脂等を含有する接着性シート、プリプレグ等を用いて、ホットプレスや真空ラミネート等する方法でもよい。
次に、図3(C)に示すように、層間接続体14が露出した絶縁層16を形成する。本実施形態では、絶縁層形成材を積層後に層間接続体14aを露出させる例を示す。この例では、硬化した絶縁材を研削・研磨等することにより、層間接続体14aの高さと略同じ厚さを有する絶縁層16を形成する。研削の方法としては、ダイヤモンド製等の硬質刃を回転板の半径方向に複数配置した硬質回転刃を有する研削装置を使用する方法が挙げられ、当該硬質回転刃を回転させながら、固定支持された配線基板の上面に沿って移動させることによって、上面を平坦化することができる。また、研磨の方法としては、ベルトサンダ、バフ研磨等により軽く研磨する方法が挙げられる。
本実施形態では、図4(A)〜(B)に示すように、更に配線層18、層間接続体20を有する絶縁層21を順次形成する例を示す。
配線層18を構成する金属としては、通常、銅、銅合金、ニッケル、錫等が使用できるが、層間接続体14aと同じ金属で構成するのが好ましい。配線層18のパターン形成の方法はいずれでもよく、例えば、エッチングレジストを使用してパターン形成するパネルメッキ法や、パターンメッキ用レジストを使用してメッキで形成するパターンメッキ法等が挙げられる。配線層18の厚みは例えば1〜100μmである。
層間接続体20を有する絶縁層21を形成する方法としては、少なくとも配線層18を被覆する保護金属層19を形成する工程、その保護金属層19とは別の金属層を更に形成する工程、その金属層の層間接続体20を形成する表面部分にマスク層を形成する工程、前記マスク層を形成した金属層を選択的にエッチングする工程、前記保護金属層19を選択的にエッチングする工程、および層間接続体を有する絶縁層21を形成する工程を含む方法が好ましい。
本実施形態では、配線基板前駆体BPを剥離する前に、配線パターンを形成するための金属層22を形成する例を示す。金属層22の形成は、例えば無電解メッキや無電解メッキと電解メッキとの組合せにより行うことができる。
本発明の製造方法は、図4(C)に示すように、前記第1金属層10が接着した部分を切除して、仮着用基材1と配線基板前駆体BPとを分離する(d)工程を含むものである。切除にはルータ、回転刃等を用いることができる。これにより、仮着用基材1との接着力が無くなり、第1金属層10を剥離するのが容易になる。なお、ルータ等で接着した部分のみを切断除去する場合、配線基板前駆体は、その部分以外の領域に配線層等を形成しておくことが好ましい。
本実施形態では、最外層に、配線パターンを形成する前の金属層22が形成された状態で剥離を行っているが、このようにすると、第1金属層10と金属層22とを同時にエッチングして配線パターンを形成できるため、後の工程がより簡略化するというメリットがある。
次いで、図5(A)〜(B)に示すように、金属層22と第1金属層10をエッチングして配線パターン22a,10aを形成する。その際、エッチングレジスト23が用いられる。エッチングレジスト23は、感光性樹脂やドライフィルムレジスト(フォトレジスト)などが使用できる。
エッチングの方法としては、保護金属層11及び金属層22、第1金属層10を構成する各金属の種類に応じた、各種エッチング液を用いたエッチング方法が挙げられる。例えば、金属層22,10が銅であり、保護金属層11が前述の金属(金属系レジストを含む)の場合、市販のアルカリエッチング液、過硫酸アンモニウム、過酸化水素/硫酸等が使用できる。エッチング後には、エッチングレジスト4が除去される。
更に、図5(C)に示すように、保護金属層11の少なくとも非パターン部を、選択的にエッチングして除去する。
エッチングの方法としては、第2金属層とは異なるエッチング液を用いたエッチング方法が挙げられるが、塩化物エッチング液を用いると金属系レジスト及び銅の両者が浸食されるため、その他のエッチング液を用いるのが好ましい。具体的には、層間接続体14aと配線パターン22a,10aが銅であり、保護金属層11が前記の金属である場合、はんだ剥離用として市販されている、硝酸系、硫酸系、シアン系などの酸系のエッチング液等を用いるのが好ましい。
なお、更に配線層を積層する場合、エッチングで露出したパターン部に対しては、黒化処理などの表面処理を行って、絶縁層との密着性を高めておくのが好ましい。これは、他の導体パターンについても同様である。
以上のような本発明の製造方法によって、図5(C)に示すように、配線層10aの上面にこれとは別の金属からなる保護金属層11、これとは別の金属からなる層間接続体14aが形成され、更にその上面に配線層18、これとは別の金属からなる保護金属層19、これとは別の金属からなる層間接続体20が形成され、更にその上面に配線層22aが形成された多層配線基板を製造することができる。
〔別の実施形態〕
以下、本発明の別の実施形態について説明する。
(1)前記の実施形態では、プリプレグの両面に部分的に配置された金属箔を介して第1金属層をラミネートして、前記仮着用基材の両面に周辺が部分的に接着された第1金属層を形成する例を示したが、仮着用基材としては、樹脂を主成分とするものが好ましく、金属箔の代わりに離型フィルムを設けた樹脂シートや補強繊維を含む樹脂シートなどでもよい。また、感光性樹脂などを用いて、部分的に硬化反応を行ったものを用いて、仮着用基材の両面に周辺が部分的に接着された第1金属層を形成してもよい。なお、仮着用基材としては、鏡面板等の金属板などを用いることも可能である。また、2層のプリプレグの間にコア材が介在する構造でもよい。
(2)前記の実施形態では、3層の配線層を有する配線基板の前駆体を仮着用基材から剥離する例を示したが、2層の配線層を有する配線基板の前駆体や、4層以上の配線層を有する配線基板の前駆体を仮着用基材から剥離する方法であってもよい。
また、前記の実施形態では、最外層に配線パターンを形成する前の金属層22が形成された状態で剥離を行っているが、最外層に配線パターンが形成されている配線基板前駆体を仮着用基材から剥離してもよい。
(3)前記の実施形態では、第2金属層を選択的にエッチングして層間接続体を形成する例を示したが、レーザビア、フォトビア、導電性ペースト、フィルドビアなどで層間接続体を形成してもよい。
(4)前記の実施形態では、ラミネート時のプリプレグの接着力によって、第1金属層を接着する例を示したが、接着剤、両面テープなどの接着力によって、仮着用基材の両面に周辺が部分的に接着された第1金属層を形成してもよい。
(5)前記の実施形態では、(a)工程〜(d)工程を含む多層配線基板の製造方法の例を示したが、(a)仮着用基材の両面に周辺部が部分的に接着された第1金属層を形成する工程、(b‘)絶縁層を前記第1金属層の略全面に形成する工程、
(c‘)前記絶縁層の上に配線層又は金属層と層間接続体を有する絶縁層とを順次又は繰り返し形成して配線基板前駆体を形成する工程、及び
(d)前記第1金属層が接着した部分を切除して、前記仮着用基材と前記配線基板前駆体とを分離する工程、
を含む多層配線基板の製造方法であってもよい。
その場合、第1金属層としては、放熱特性を良好にする上で、厚み100μm〜5mmとするのが好ましい。また、(b‘)工程で形成する絶縁層は、伝熱特性を高める上で、伝熱性フィラーを含有するものや、厚み100μm以下のものが好ましい。この絶縁層の上には、例えば図4(A)〜図5(B)に示すような工程によって、配線層又は金属層と層間接続体を有する絶縁層とを順次又は繰り返し形成することができる。
本発明の多層配線基板の製造方法の一例を示す工程図 本発明の多層配線基板の製造方法の一例を示す工程図 本発明の多層配線基板の製造方法の一例を示す工程図 本発明の多層配線基板の製造方法の一例を示す工程図 本発明の多層配線基板の製造方法の一例を示す工程図 本発明の製造方法に用いられる仮着用基材を示す平面図
符号の説明
1 プリプレグ
1a プリプレグの接着部
2 金属箔
10 第1金属層
11 保護金属層
14 第2金属層
14a 層間接続体
15 マスク層
16 絶縁層
18 配線層(配線パターン)
21 絶縁層
BP 配線基板前駆体
CL 仮着用基材

Claims (4)

  1. 仮着用基材の両面に周辺部が部分的に接着された配線基板前駆体を形成する工程、及び
    前記配線基板前駆体が接着した部分を切除して、前記仮着用基材と前記配線基板前駆体とを分離する工程、
    を含む多層配線基板の製造方法。
  2. (a)仮着用基材の両面に周辺部が部分的に接着された第1金属層を形成する工程、
    (b)この第1金属層とは異なる金属の保護金属層を前記第1金属層の略全面に形成する工程、
    (c)前記保護金属層の上に層間接続体を有する絶縁層と配線層又は金属層とを順次又は繰り返し形成して、前記層間接続体で全層が接続された配線基板前駆体を形成する工程、及び
    (d)前記第1金属層が接着した部分を切除して、前記仮着用基材と前記配線基板前駆体とを分離する工程、
    を含む多層配線基板の製造方法。
  3. 前記(a)工程で、プリプレグの両面に部分的に配置された金属箔を介して第1金属層をラミネートして、前記仮着用基材の両面に周辺が部分的に接着された第1金属層を形成する請求項2に記載の多層配線基板の製造方法。
  4. 前記(c)工程は、前記保護金属層とは異なる金属で構成され前記層間接続体となる第2金属層を形成した後、その第2金属層の層間接続体を形成する表面部分にマスク層を形成してから、第2金属層を選択的にエッチングして層間接続体を形成し、更に絶縁層を形成する工程を含む請求項2又は3に記載の多層配線基板の製造方法。
JP2005195126A 2005-07-04 2005-07-04 多層配線基板の製造方法 Pending JP2007013048A (ja)

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