JP2007012806A - 非接触給電用ピックアップ - Google Patents

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晋吾 小山
聡 ▲高▼繁
Satoshi Takashige
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Abstract

【課題】 巻線を巻く場合の作業性がよく、磁性体コアの製造と巻線を巻く作業とを平行して行うことができ、また、部品点数が少なく、安価に製造することができ、更に、巻線が給電線に接触した場合に破損する虞がない非接触給電用ピックアップを提供する。
【解決手段】 巻線5、5の中心に嵌合孔8a、8aを有するように、巻線5、5をエポキシ系樹脂でモールドし、磁性体コア2の脚部4、4を巻線5、5をモールドするエポキシ系樹脂の嵌合孔8a、8aに挿入して嵌合させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、給電線を流れる交流電流により誘起される電力により、給電線と物理的に非接触の状態で、負荷への給電を行う非接触給電装置に用いられる非接触給電用ピックアップに関する。
非接触給電装置が備える非接触給電用ピックアップ(以下、ピックアップという)は、交流電流が流れる給電線から物理的に非接触の状態で受電するための巻線と、コ字形、C字形、E字形又はH字形等の断面形状を有し、巻線が設けられる磁性体コアとで構成されている。ピックアップの巻線にはコンデンサが接続され、巻線及びコンデンサの共振回路によって、給電線に流れる交流電流により発生する誘導起電力を電力として効率よく得ることができる。
図10は、従来のピックアップの構成を示す斜視図であり、図11は、従来の非接触給電装置の構成を示す模式的断面図である。図において51はピックアップであり、ピックアップ51は、2つの略矩形の板状の脚部54、54を、略矩形の板状の連結部53で連結した態様の、断面が略コ字形をなす磁性体コア52と、磁性体コア52の脚部54、54にそれぞれ巻回してある巻線55、55とを有する。巻線55、55はリッツ線を巻回したものであり、各巻線55、55の両端部56、56は、一端ずつを半田処理を行って絶縁被膜を焼き溶かし、図示しない圧着端子をそれぞれ取り付け、各圧着端子をネジ止めして1つの巻線を形成しており、また、それぞれの他端は共振用のコンデンサを有する受電回路に接続される。また、非接触給電装置においてピックアップ51は、脚部54、54の間に給電線20が位置し、給電線20と巻線55、55とが所定の間隔を隔てて対向するように配される。
従来のピックアップ51は、略コ字形をなす磁性体コア52に巻線55、55を巻く構成であるため、巻線55、55を巻く作業の作業性が悪く、また、磁性体コア52の完成後でなければ巻線55、55を巻く作業が行えないという問題があった。また、実際には、巻線55、55を磁性体コア52に巻く場合に、巻線55、55と磁性体コア52とを絶縁するために、まず磁性体コア52に図示しない絶縁テープを巻き、その上に巻線55、55を巻く必要があった。
特許文献1においては、平板部の両側端部及び中央部から延びる中央脚部及び2つの両側端部脚部を有し、断面が略E字形をなすコア本体と、環状のボビンの周囲に巻回された巻線とを備え、ボビンをコア本体の中央脚部に嵌合させることで、コア本体に巻線を固定する非接触給電用受電コアが提案されている。これにより、巻線はボビンに巻く構成であるため、作業性がよく、また、コア本体の製造と巻線を巻く作業とを平行して行うことができるため、非接触給電用受電コアの製造期間を短縮できる。
また、特許文献2においては、内部磁性体コア及び2つの外部磁性体コアを有し、断面が略E字形をなす磁性体コアと、磁性体コアの内部磁性体コアに嵌合する環状のボビンの周囲に巻回された2次巻線と、内部磁性体コア及び外部磁性体コアの間の空隙にそれぞれ配された一次給電線とを備える非接触給電装置が提案されている。この非接触給電装置も、特許文献1に記載の非接触給電用受電コアと同様の効果を得ることができる。
特開2000−150274号公報 特開平11−54349号公報
しかしながら、特許文献1に記載の非接触給電用受電コア及び特許文献2に記載の非接触給電装置においては、巻線を巻き付けるためのボビンが必要であるため、構成部品数が多く、コストが高いという問題がある。また、ボビンを製作するための金型が必要であるため、更にコストが高いという問題がある。
また、従来のピックアップにおいては、巻線を巻く作業に関する問題以外に、2つの脚部54、54にそれぞれ巻線55、55を巻回し、巻線55、55の一端ずつに半田処理を行って絶縁被膜を焼き溶かし、圧着端子をそれぞれ取り付けてネジ止めする必要があるため、製造工程が複雑であるという問題がある。また、高周波電流を流すため、半田処理を行った部分では、受電する電力の損失が大きいという問題がある。
また、従来のピックアップ、特許文献1に記載の非接触給電用受電コア及び特許文献2に記載の非接触給電装置においては、巻線が露出した状態であるため、例えば給電線に接触した場合に、巻線の絶縁被膜が破れてショートする又は巻線自体が断線する等の破損が起こる虞があるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、巻線を合成樹脂によりモールドし、合成樹脂でモールドされた巻線を磁性体コアに嵌合させて固定する構成とすることにより、巻線を巻く作業の作業性がよく、磁性体コアの製造と巻線を巻く作業とを平行して行うことができ、ボビンに巻き線を巻く場合と比較して部品点数が少なく安価に製造することができ、巻線が合成樹脂で保護されるため破損する虞がなく、磁性体コアと巻線とを絶縁するための絶縁テープを巻く必要がなく、また、合成樹脂でモールドされた複数の巻線を、合成樹脂でモールドされていない接続線により接続する構成とすることにより、巻線間の距離が調整しやすい非接触給電用ピックアップを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、複数の巻線及び接続線を連続する1本のリッツ線で構成することにより、複数の巻線の端部を半田処理して絶縁被膜を焼き溶かし、圧着端子を取り付けてネジ止めして巻線を接続する必要がないため製造工程を簡略化でき、また、半田処理を行った部分にて電力の損失が起こることを防止できる非接触給電用ピックアップを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、接続線及び接続線で接続される巻線の端部を絶縁材で被覆し、絶縁材の両端を巻線と共に合成樹脂によりモールドすることにより、モールドを行う場合に、巻線をモールドするための合成樹脂が接続線に浸透し、接続線が合成樹脂で固まることを防止できる非接触給電用ピックアップを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、巻線と共に温度センサを合成樹脂によりモールドする構成とすることにより、温度センサを用いて巻線の温度を測定して、動作に伴って発生する熱により非接触給電装置の温度が上昇して誤動作又は装置の破壊等が起こることを防止することができ、また、温度センサの脱落及び破壊等を合成樹脂によるモールドで防止できる非接触給電用ピックアップを提供することにある。
第1発明に係る非接触給電用ピックアップは、複数の脚部及び該脚部を連結する連結部を有する磁性体コアと、該磁性体コアの前記脚部に嵌合してある巻線とを備え、給電線を流れる電流により前記巻線に誘起される電力を負荷に供給する非接触給電用ピックアップにおいて、前記巻線を複数備え、それぞれの前記巻線は、前記脚部が嵌合する嵌合孔を有するように、合成樹脂によりモールドしてあり、複数の前記巻線は、合成樹脂によりモールドされていない接続線により接続してあり、前記嵌合孔に前記脚部を嵌合させてあることを特徴とする。
本発明においては、巻線に嵌合孔を有するように、巻線を合成樹脂でモールドし、磁性体コアの脚部を巻線の合成樹脂の嵌合孔に挿入して嵌合させる。これにより、磁性体コアと巻線とを別に製作して、簡単に磁性体コアに巻線を固定できる。また、合成樹脂でモールドされた複数の巻線を、合成樹脂でモールドされていない接続線によって接続する構成とする。複数の巻線は接続線にて接続されているのみであるため、磁性体コアの脚部に対応して、巻線間の距離を簡単に調整できる。
第2発明に係る非接触給電用ピックアップは、複数の前記巻線及び前記接続線が、連続する一本の線よりなることを特徴とする。
本発明においては、複数の巻線及び巻線を接続する接続線を連続する1本のリッツ線で構成する。これにより、複数の巻線を接続するために半田処理を行って絶縁被膜を焼き溶かし、圧着端子を取り付けてネジ止めしなくてよいため、簡単に製造できる。また、リッツ線を半田処理しないため、電力の損失を低減できる。
第3発明に係る非接触給電用ピックアップは、前記接続線及び前記接続線により接続された前記巻線の端部が、絶縁材により被覆してあり、前記巻線の端部を被覆する絶縁材は、前記巻線と共に合成樹脂によりモールドしてあることを特徴とする。
本発明においては、接続線及び接続線で接続される巻線の端部を絶縁材で被覆し、絶縁材の両端を巻線と共に合成樹脂によりモールドする。絶縁材の両端がモールドの中に入ることにより、巻線をモールドするための合成樹脂が接続線に浸透しにくくなり、接続線が合成樹脂で固まることがない。
第4発明に係る非接触給電用ピックアップは、前記巻線と共に合成樹脂によりモールドされた温度センサを備えることを特徴とする。
本発明においては、温度センサを巻線と共に合成樹脂によりモールドしておき、動作に伴う巻線の温度上昇を正確に検出する。温度センサを合成樹脂でモールドしておくことで、温度センサが非接触給電用ピックアップから脱落する虞がない。
第1発明による場合は、巻線を合成樹脂によりモールドし、合成樹脂でモールドされた巻線を磁性体コアに嵌合させて固定する構成とすることにより、巻線を巻く作業の作業性がよく、磁性体コアの製造と巻線を巻く作業とを別に行うことができるため、製造期間を短くすることができる。また、磁性体コアと巻線とが合成樹脂によって絶縁されるため、磁性体コアに絶縁テープを巻く必要がない。また、ボビンに巻線を巻く場合と比較して、巻線を合成樹脂でモールドする構成は、安価に製造することができる。また、巻線が合成樹脂で保護されるため、給電線、給電線の支持具及びレール等に接触して巻線が破損することを防止することができる。更に、合成樹脂でモールドされた複数の巻線を、合成樹脂でモールドされていない接続線により接続する構成とすることにより、磁性体コアに設けられた複数の脚部に合成樹脂でモールドされた巻線を嵌合させる場合に、磁性体コアの脚部に応じて巻線間の距離を簡単に調整できる。
第2発明による場合は、複数の巻線及び巻線を接続する接続線を1本のリッツ線で構成することにより、複数の巻線の端部を半田処理して絶縁被膜を焼き溶かし、圧着端子を取り付けてネジ止めして巻線を接続する必要がなく、製造工程を簡略化できるため、非接触給電用ピックアップを低コストで製造できる。また、リッツ線の半田処理箇所が減るため、電力の損失を低減することができる。
第3発明による場合は、接続線及び接続線で接続される巻線の端部を絶縁材で被覆し、絶縁材の両端を巻線と共に合成樹脂によりモールドすることにより、モールドを行う場合に、巻線をモールドするための合成樹脂が接続線に浸透し、接続線が合成樹脂で固まることを防止できるため、モールド後に巻線間の距離の調整を確実に行うことができる。
第4発明による場合は、巻線と共に温度センサを合成樹脂によりモールドする構成とすることにより、動作に伴う巻線の温度上昇を正確に検出することができるため、非接触給電用ピックアップを動作させた場合の安全性を高めることができる。また、温度センサが合成樹脂により保護されるため、温度センサが非接触給電用ピックアップから脱落する、及び給電線に接触して破損する等の虞がない。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る非接触給電用ピックアップの構成を示す斜視図である。図2は同正面図であり、図3は同側面図であり、また、図4は同分解斜視図である。図5は、本発明に係る非接触給電用ピックアップを用いた非接触給電装置の構成を示す模式的断面図である。
図において1は非接触給電装置のピックアップであり、非接触給電装置の給電線20を流れる交流電流により発生する誘導起電力をピックアップ1にて電力として受電するものである。ピックアップ1は断面が略コ字形をなす磁性体コア2を備えており、磁性体コア2は、2つの長方形板状の脚部4、4の長辺側の一端を、長方形板状の連結部3によって連結して、断面を略コ字形にしたものであり、連結部3及び脚部4、4は磁性体の材料により製造されている。
また、ピックアップ1は、電力を受電するための共振回路の一部をなす2つの巻線5、5を備えている。巻線5、5は1本のリッツ線の両側をそれぞれ巻回して巻線を2つ形成したものであり、2つの巻線5、5の一端が接続線6によって電気的に接続されている。また、2つの巻線5、5の他端は図示しないコンデンサを有する受電回路に接続され、巻線5、5及び受電回路のコンデンサにより共振回路を形成するようにしてある。
また、巻線5、5はエポキシ系樹脂によってそれぞれモールドされており、エポキシ系樹脂によるモールド部8、8は、巻線5、5の中心が貫通するように、中心に嵌合孔8a、8aが形成された略長方形の環状に形成してある。モールド部8、8の嵌合孔8a、8aは、略長方形の開口を有しており、磁性体コア2の脚部4、4を挿入して嵌合することができる大きさに形成してある。なお、2つの巻線5、5を接続する接続線6はエポキシ系樹脂によってモールドされておらず、モールド部8、8の嵌合孔8a、8aが形成されている面の一面側に、嵌合孔8a、8aの開口の一短辺側の端部から、接続線6及び巻線5、5の端部5a、5aが露出するようにしてある。よって、接続線6は、2つの巻線5、5をモールドする2つのモールド部8、8を、それぞれの端部にて掛け渡すように設けてある。
図6は、本発明に係る非接触給電用ピックアップの接続線6の構成を示す模式的透視図であり、モールド部8、8を透視している。図6において(a)は側面透視図であり、(b)は正面透視図である。また、図6においては、巻線5、5、接続線6及びモールド部8、8を図示しており、磁性体コア2及び巻線5、5の端部5a、5aは図示を省略している。
エポキシ系樹脂によってモールドされない接続線6は、ゴム又はビニール等により成形された管状の絶縁チューブ6aにより被覆されている。絶縁チューブ6aは、巻線5、5の一部を被覆する程度に接続線6よりも長くしてあり、絶縁チューブ6aの両端はモールド部8、8に埋没してある。また、接続線6の長さは、巻線5、5をモールドするモールド部8、8に形成された嵌合孔8a、8aの間の距離が、磁性体コア2の脚部4、4の間の距離に等しい距離、又は脚部4、4の間の距離より若干長い程度にしてあり、できるだけ短くすることが望ましい。
また、ピックアップ1は温度センサ7を備えており、非接触給電装置の動作に伴う巻線5、5の温度上昇を温度センサ7により検知して、非接触給電装置の動作を停止する又は給電を行う電力の量を減少させる等の処理を行うことができる。温度センサ7は、2つの巻線5、5の一方と共にエポキシ系樹脂によりモールド部8、8にモールドしてある。
図7は、温度センサ7の構成を示す模式図である。温度センサ7は、感温リードスイッチを用いた温度センサであり、2つのリード7a、7aと、図示しない感温フェライト及び永久磁石とを備えている。2つのリード7a、7aはそれぞれ薄い板状の磁性体であり、微小な隙間を開けて対向配置してある。感温フェライトは一定の温度を境界に透磁率が変化する物質であり、感温フェライトの透磁率の変化に応じて2つのリード7a、7aを吸着又は離反させることで、温度センサ7はスイッチのオン/オフを行う。
図8は、本発明に係る非接触給電用ピックアップの温度センサ7の配設位置を説明する説明図であり、(a)はピックアップ1の側面図であり、(b)はピックアップ1の正面図である。図8においては、ピックアップ1の周辺に発生する磁界の向きを一点鎖線の矢印にて図示してあり、また、巻線5、5の端部5a、5aは図示を省略している。
温度センサ7は、内部に備えるリード7a、7aがピックアップ1に発生する磁界の向きに略垂直に交差するように配され、巻線5、5と共にエポキシ系樹脂によってモールドしてある。ピックアップ1の磁界は、磁性体コア2の正面断面のコ字形に沿う方向に発生するため、温度センサ7のリード7a、7aが、モールド部8、8の嵌合孔8a、8aの貫通方向と略直交するように、温度センサ7を配設すればよい。温度センサ7を外部の磁界の向きに略垂直に交差するように配設することで、温度センサのリード7a、7a、フェライト及び永久磁石による磁気回路が、外部の磁界の影響を受けにくくできるため、温度センサ7の温度検知の誤差を少なくすることができる。
以上の構成の非接触給電用ピックアップにおいては、磁性体コア2の製作と、巻線5、5の巻回し及びエポキシ系樹脂によるモールドとを別に行い、その後、磁性体コア2の脚部4、4をモールド部8、8に形成された嵌合孔8a、8aに挿通して、ピックアップ1の組み立てを行う。このとき、エポキシ系樹脂でモールドされた巻線5、5が磁性体コア2から抜け落ちることがないように、磁性体コア2及びモールド部8、8を接着剤で接着して固定する。巻線5、5を磁性体コア2の脚部4、4に直接巻回す必要がないため、巻線4、4を巻き回す作業を簡単に行うことができ、また、巻線4、4はエポキシ系樹脂にてモールドするのみであるため、ボビンに巻き回す場合と比較して、安価に製造することができる。
磁性体コア2の2つの脚部4、4の間の距離に製造誤差が生じている場合であっても、2つの巻線5、5及びモールド部8、8は接続線6のみで接続されているため、磁性体コア2の脚部4、4の間の距離に応じて、巻線5、5及びモールド部8、8の間の距離を簡単に調整することができ、組み立てが行いやすい。また、巻線5、5及び接続線6は一本のリッツ線にて構成されており、巻線5、5を個別に製造し、それぞれを接続線6で接続する場合と比較して、製造工程が簡単である。
エポキシ系樹脂により巻線5、5及び温度センサ7をモールドする構成であるため、ピックアップ1が給電線20に接触した場合に、巻線5、5及び温度センサ7が破損することがなく、ピックアップ1の耐久性が高い。また、温度センサ7による巻線5、5の温度検知をより正確に行うことができる。また、ピックアップ1は動作に伴って発熱するため、巻線5、5をモールドする合成樹脂として熱に強いエポキシ系樹脂が好適である。
なお、本実施の形態においては、磁性体コア2の形状が断面が略コ字形の構成を示したが、これに限るものではなく、断面が略E字形、C字形、H字形又はくし形等の他の形状であってもよい。また、巻線5、5及び接続線6はリッツ線を用いて作成するとしたが、これに限るものではなく、エナメル線、ホルマール線、ポリエステル線又はポリウレタン線等を用いてもよい。また、巻線5、5及び接続線6を一本のリッツ線にて作成する構成を示したが、これに限るものではなく、2つの巻線5、5及び接続線6を別に作成して半田で接続する構成であってもよい。また、接続線6を被覆する絶縁チューブ6aの両端をエポキシ系樹脂によってモールドする構成を示したが、これに限るものではなく、エポキシ系樹脂でモールドしない構成であってもよい。また、巻線5、5をモールドする合成樹脂にエポキシ系樹脂を用いる構成を示したが、これに限るものではなく、例えばポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂又はアクリル系樹脂等の合成樹脂を用いてもよい。また、磁性体コア2と巻線5、5をモールドしたモールド部8、8とを接着剤で固定する構成を示したが、これに限るものではなく、例えばネジ止めする構成であってもよく、更には、以下に示す構成で固定してもよい。
(変形例1) 図9は、本発明の変形例1に係る非接触給電用ピックアップの巻線5、5及びモールド部8、8の構成を示す模式的断面図であり、2つの巻線5、5及びモールド部8、8のうちの1つのみを図示している。図において(a)は正面断面図であり、(b)は側断面図である。モールド部8、8に形成してある嵌合孔8a、8aは、一方から他方へ縮径するように、内面がテーパ状にしてある。嵌合孔8a、8aの大きい側の開口は、嵌合孔8a、8aに挿入する磁性体コア2の脚部4、4の底面より若干大きくしてあり、小さい側の開口は、磁性体コア2の脚部4、4の底面より若干小さくしてある。
磁性体コア2にエポキシ系樹脂でモールドされた巻線5、5を固定する場合には、モールド部8、8の嵌合孔8a、8aの大きい側の開口から磁性体コア2の脚部4、4を挿入し、嵌合孔8a、8aを挿通させて、嵌合孔8a、8aに脚部4、4を嵌合させる。嵌合孔8a、8aの小さい側の開口は、脚部4、4より若干小さくしてあり、嵌合孔8a、8aを挿通した脚部4、4をモールド部8、8が締め付け、モールド部8、8にモールドされた巻線5、5が磁性体コア2の脚部4、4から簡単に抜け落ちないため、接着剤を用いずに磁性体コア2とモールド部8、8とを固定することができる。
本発明に係る非接触給電用ピックアップの構成を示す斜視図である。 本発明に係る非接触給電用ピックアップの構成を示す正面図である。 本発明に係る非接触給電用ピックアップの構成を示す側面図である。 本発明に係る非接触給電用ピックアップの構成を示す分解斜視図である。 本発明に係る非接触給電用ピックアップを用いた非接触給電装置の構成を示す模式的断面図である。 本発明に係る非接触給電用ピックアップの接続線の構成を示す模式的透視図である。 温度センサの構成を示す模式図である。 本発明に係る非接触給電用ピックアップの温度センサの配設位置を説明する説明図である。 本発明の変形例1に係る非接触給電用ピックアップの巻線及びモールド部の構成を示す模式的断面図である。 従来のピックアップの構成を示す斜視図である。 従来の非接触給電装置の構成を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 ピックアップ
2 磁性体コア
3 連結部
4 脚部
5 巻線
6 接続線
6a 絶縁チューブ
7 温度センサ
8 モールド部
8a 嵌合孔
20 給電線

Claims (4)

  1. 複数の脚部及び該脚部を連結する連結部を有する磁性体コアと、該磁性体コアの前記脚部に嵌合してある巻線とを備え、給電線を流れる電流により前記巻線に誘起される電力を負荷に供給する非接触給電用ピックアップにおいて、
    前記巻線を複数備え、
    それぞれの前記巻線は、前記脚部が嵌合する嵌合孔を有するように、合成樹脂によりモールドしてあり、
    複数の前記巻線は、合成樹脂によりモールドされていない接続線により接続してあり、
    前記嵌合孔に前記脚部を嵌合させてあることを特徴とする非接触給電用ピックアップ。
  2. 複数の前記巻線及び前記接続線は、連続する一本のリッツ線よりなる請求項1に記載の非接触給電用ピックアップ。
  3. 前記接続線及び前記接続線により接続された前記巻線の端部は、絶縁材により被覆してあり、
    前記巻線の端部を被覆する絶縁材は、前記巻線と共に合成樹脂によりモールドしてある請求項1又は請求項2に記載の非接触給電用ピックアップ。
  4. 前記巻線と共に合成樹脂によりモールドされた温度センサを備える請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の非接触給電用ピックアップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101369313B1 (ko) 2013-03-22 2014-03-04 한국과학기술원 전기 자동차용 주입식 공진 자기유도충전기 구조 디자인

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