JP2007009701A - エンジンの排ガス浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的低温時であっても排ガスの温度を上昇させてフィルタを再生させる。
【解決手段】排気管16に設けられたパティキュレートフィルタ22と、その上流側の排気管に設けられた触媒21と、触媒に向けて可燃剤を噴射可能な可燃剤噴射ノズル24と、可燃剤噴射ノズルに軽油を供給する軽油供給手段32と、排ガス温度を検出する温度センサ26と、温度センサの検出出力に基づいて軽油供給手段を制御するコントローラ27とを備える。軽油供給手段から供給された軽油をH2及びCOを主成分とする気体に改質して可燃剤噴射ノズルから触媒に向けて噴射させる軽油改質手段30が軽油供給手段と可燃剤噴射ノズルの間に設けられる。軽油改質手段は、空気供給装置33と、軽油を空気と反応させてHC及びCO2を主成分とする気体を発生させるバーナ34と、バーナで発生した気体をH2及びCOを主成分とする気体に改質する改質触媒36とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの排ガスに含まれるパティキュレートを捕集して消却する排ガス浄化装置に関するものである。
従来、この種の排ガス浄化装置として、ディーゼルエンジンの排気通路の途中にパティキュレートフィルタを設けたディーゼルエンジンの排ガス浄化装置が知られている。この排ガス浄化装置では、排ガス中のパティキュレートをフィルタにより捕集してそのパティキュレートが大気に放出されることを防止するようになっている。一方、このフィルタにパティキュレートが堆積すると排ガスの流通が阻害され、背圧が上昇することからそのフィルタを再生させる必要がある。このため、パティキュレートフィル上流側の排気通路に酸化触媒を設けたディーゼルエンジンの排ガス浄化装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、前段に設けられた酸化触媒により排ガス中に存在するNOを酸化することにより排ガスの温度を上昇させ、その温度が上昇した排ガスによりパティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートを燃焼させてそのフィルタを再生させるようになっている。
一方、排ガス中に含まれるNOの量には限りがあるため、近年では酸化触媒に向けて可燃剤を噴射可能な可燃剤噴射ノズルを設け、可燃剤噴射ノズルに軽油を供給する軽油供給手段を設け、排気管にはその排気管内の排ガス温度を検出する温度センサを設け、その温度センサの検出出力に基づいてコントローラが軽油供給手段を制御するように構成されたエンジンの排ガス浄化装置が知られている。この装置では、排ガスの温度が低いときにコントローラが軽油供給手段を制御し、噴射ノズルからエンジンの燃料である軽油を酸化触媒に向けて直接噴射させ、その軽油を酸化触媒において燃焼させることにより排ガスの温度を強制的に上昇させてパティキュレートを効果的に燃焼させている。
特開平1−318715号公報(特許請求の範囲、図1)
しかし、軽油の酸化触媒において燃焼する温度は約220℃であり、排ガスの温度がそれを下回る場合には、噴射ノズルから軽油を噴射しても、その軽油を酸化触媒において燃焼させることができずに、排ガスの温度を上昇させることができない不具合があった。
本発明の目的は、排ガスの温度が220℃未満の比較的低温時であっても排ガスの温度を上昇させてフィルタを再生させることができるエンジンの排ガス浄化装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1に示すように、エンジン11の排気管16に設けられたパティキュレートフィルタ22と、フィルタ22より排ガス上流側の排気管16に設けられた触媒21と、触媒21に向けて可燃剤を噴射可能な可燃剤噴射ノズル24と、可燃剤噴射ノズル24に軽油を供給する軽油供給手段32と、排気管16内の排ガス温度を検出する温度センサ26と、温度センサ26の検出出力に基づいて軽油供給手段32を制御するコントローラ27とを備えたエンジンの排ガス浄化装置の改良である。
その特徴ある構成は、軽油供給手段32から供給された軽油32aをH2及びCOを主成分とする気体に改質して可燃剤噴射ノズル24から触媒21に向けて噴射させる軽油改質手段30が軽油供給手段32と可燃剤噴射ノズル24の間に設けられたところにある。
この請求項1に記載されたエンジンの排ガス浄化装置では、パティキュレートフィルタ22の再生時に、H2及びCOを主成分とする気体が可燃剤噴射ノズル24から触媒21に向けて噴射されることになる。ここで、軽油32aが触媒21において燃焼する温度は約220℃であるけれども、H2が触媒21において燃焼して発熱を開始する温度は約120℃であり、COが還元して発熱を開始する温度は約200℃である。従って、可燃剤噴射ノズル24から触媒21に向けて噴射されたH2及びCOを主成分とする気体は、排ガスの温度が120℃を越えていれば触媒21において排ガスの温度を上昇させることができる。よって、この請求項1に記載されたエンジンの排ガス浄化装置では、軽油32aを可燃剤噴射ノズル24から直接噴射していた従来に比較して排ガスの温度が220℃未満の比較的低温時であっても、その排ガスの温度を上昇させてフィルタ22を再生させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、触媒21が酸化触媒又はNOx吸蔵還元触媒のいずれかであることを特徴とする。
この請求項2に記載されたエンジンの排ガス浄化装置では、触媒21が酸化触媒である場合には、可燃剤噴射ノズル24から触媒21に向けて噴射されたH2及びCOを主成分とする気体がその酸化触媒21において排ガス中の酸素と反応することにより排ガスの温度を上昇させ、触媒21がNOx吸蔵還元触媒である場合には、可燃剤噴射ノズル24から触媒21に向けて噴射されたH2及びCOを主成分とする気体がそのNOx吸蔵還元触媒において吸蔵されていたNOxと反応することにより排ガスの温度を上昇させる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、軽油改質手段30が、空気供給装置33と、軽油供給手段32により供給された軽油32aをイグニッション装置34aにより着火して空気供給装置33から供給された空気と反応させてHC及びCO2を主成分とする気体を発生させるバーナ34と、バーナ34で発生した気体をH2及びCOを主成分とする気体に改質して可燃剤噴射ノズル24に供給する改質触媒36とを備えたことを特徴とする。
この請求項3に記載されたエンジンの排ガス浄化装置では、軽油供給手段32から供給された軽油32aを着火してバーナ34においてHC及びCO2を主成分とする気体を発生させ、この気体を改質触媒36において改質することによりH2及びCOを主成分とする気体を得ることができ、その改質して得られたH2及びCOを主成分とする気体を可燃剤噴射ノズル24から触媒21に向けて噴射させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明であって、図2に詳しく示すように、軽油改質手段30が、バーナ34で発生した気体にHCを主成分とする液体を追加して改質触媒36に供給するHC増加手段41を更に備えたことを特徴とする。
この請求項4に記載されたエンジンの排ガス浄化装置では、パティキュレートフィルタ22を再生させる際に、バーナ34で発生した気体にHCを主成分とする液体である軽油32aを追加して改質触媒36に供給する。HCを主成分とする液体が追加されて改質触媒36に供給されると、改質触媒36を通過した段階で改質してH2、CO及びHCを主成分とする気体となる。そして、このH2、CO及びHCを主成分とする気体が可燃剤噴射ノズル24から触媒21に向けて噴射される。そして、このHCは触媒21においてCO2、CO、H2となり、その排ガスの温度を更に上昇させてパティキュレートを効果的に燃焼させ、その結果フィルタ22を確実に再生させることができる。
本発明のエンジンの排ガス浄化装置では、軽油供給手段から供給された軽油をH2及びCOを主成分とする気体に改質して可燃剤噴射ノズルから酸化触媒に向けて噴射させる軽油改質手段を設けたので、パティキュレートフィルタの再生時に、H2及びCOを主成分とする気体が可燃剤噴射ノズルから触媒に向けて噴射される。H2が触媒において燃焼して発熱を開始する温度は約120℃であり、COが還元して発熱を開始する温度は約200℃である。従って、排ガスの温度が120℃を越えていれば触媒において排ガスの温度を上昇させることができ、軽油を可燃剤噴射ノズルから直接噴射していた従来に比較して排ガスの温度が220℃未満の比較的低温時であっても、その排ガスの温度を上昇させてフィルタを再生させることができる。
この場合、軽油改質手段が、空気供給装置と、軽油を燃焼させてHC及びCO2を主成分とする気体を発生させるバーナと、バーナで発生した気体をH2及びCOを主成分とする気体に改質して可燃剤噴射ノズルに供給する改質触媒とを備えれば、H2及びCOを主成分とする気体を可燃剤噴射ノズルから触媒に向けて噴射させることができる。
また、軽油改質手段が、バーナで発生した気体にHCを主成分とする液体を追加して改質触媒に供給するHC増加手段を更に備えれば、H2、CO及びHCを主成分とする気体を可燃剤噴射ノズルから触媒に向けて噴射することができ、その排ガスの温度を更に上昇させてパティキュレートを効果的に燃焼させ、その結果フィルタを確実に再生させることができる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ディーゼルエンジン11の吸気ポートには吸気マニホルド12を介して吸気管13が接続され、排気ポートには排気マニホルド14を介して排気管16が接続される。吸気管13には、ターボ過給機17のコンプレッサ17aと、ターボ過給機17により圧縮された吸気を冷却するインタクーラ18とがそれぞれ設けられ、排気管16にはターボ過給機17のタービン17bが設けられる。図示しないがコンプレッサ17aの回転翼とタービン17bの回転翼とはシャフトにより連結される。エンジン11から排出される排ガスのエネルギによりタービン17b及びシャフトを介してコンプレッサ17aが回転し、このコンプレッサ17aの回転により吸気管13内の吸入空気が圧縮されるように構成される。また排気管16の途中にはエンジン側(排ガス上流側)から順に、触媒21とパティキュレートフィルタ22とが設けられる。この実施の形態では、触媒として酸化触媒21が用いられる例を示し、その酸化触媒21とパティキュレートフィルタ22は排気管16の直径を拡大した筒状のコンバータ23に並んで収容される。
フィルタ22はハニカムフィルタであって、コージェライトのようなセラミックスからなる多孔質の隔壁で仕切られた多角形断面を有するものである。図示しないが、このフィルタ22はこれらの隔壁により多数の互いに平行に形成された貫通孔の相隣接する入口部と出口部を交互に実質的に封止することにより構成される。そして、その隔壁に白金−セリア触媒又は白金−セリア−アルミナ触媒がコーティングされ、触媒機能が担持される。このフィルタ22では、フィルタ22の入口側から導入されたエンジン11の排ガスが多孔質の隔壁を通過する際に、この排ガスに含まれる微粒子からなるパティキュレートがろ過されて、パティキュレートが除去された排ガスが出口側から排出されるように構成される。
酸化触媒21は、排ガスの流れる方向に格子状(ハニカム状)の通路が形成された図示しないモノリス担体(材質:コージェライト)を有し、このモノリス担体上に白金−アルミナ触媒又は白金−セリア−アルミナ触媒がコーティングされる。白金−アルミナ触媒はモノリス担体にアルミナ(Al23)の粉末を含むスラリーをコーティングした後、白金(活性金属)を担持させて構成される。また白金−セリア−アルミナ触媒は、モノリス担体にアルミナ(Al23)の粉末及びセリア(CeO2)の粉末を含むスラリーをコーティングした後、白金(活性金属)を担持させて構成される。このようなコーティングにより、酸化触媒21にCOや炭化水素(HCなど)の酸化力が付与される。ここで、貴金属としてパラジウムを使用する場合もある。
一方、酸化触媒21の排ガス上流側の排気管16、即ちその触媒21の入口には、可燃剤噴射ノズル24が触媒21に向けて設けられ、その可燃剤噴射ノズル24にはその可燃剤噴射ノズル24に軽油を供給する軽油供給手段32が接続される。この実施の形態における軽油供給手段32は、軽油32aが貯留された液体タンク32bと、この液体タンク32bに一端が接続され他端が可燃剤噴射ノズル24に接続された液体供給管32cを備える。また液体供給管32cには可燃剤噴射ノズル24への軽油32aの供給量を調整する液体調整弁32dが設けられ、液体調整弁32dと液体タンク32bとの間の液体供給管32cには液体タンク32b内の軽油32aを可燃剤噴射ノズル24に供給可能なポンプ32eが設けられる。ここで、液体調整弁32dは第1〜第3ポートを有する三方弁であり、第1ポートはポンプ32eの吐出口に接続され、第2ポートは可燃剤噴射ノズル24に接続され、更に第3ポートは戻り管32fを介して液体タンク32bに接続される。上記軽油32aはエンジン11の燃料として用いられる軽油である。なお、ポンプ32eを駆動した状態で液体調整弁32dが開放されると第1及び第2ポートが連通して液体タンク32b内の軽油32aを可燃剤噴射ノズル24に供給し、閉止されると第1及び第3ポートが連通して軽油32aのバーナ34への供給を停止するように構成される。
可燃剤噴射ノズル24及び酸化触媒21間の排気管16に設けられた酸化触媒21の入口には排気管16内の排ガス温度を検出する温度センサ26が設けられる。この温度センサ26の検出出力はマイクロコンピュータからなるコントローラ27の制御入力に接続される。その他コントローラ27の制御入力には、アクセルペダルの踏み込み量を検出する負荷センサ28と、エンジン11の回転速度を検出する回転センサ29の各検出出力が接続される。コントローラ27の制御出力は液体調整弁32d及びポンプ32eにそれぞれ接続される。コントローラ27はメモリ27aを備える。メモリ27aには、温度センサ26、負荷センサ28及び回転センサ29の各検出出力に応じたパティキュレートフィルタ22の再生時期と、そのフィルタ22を再生させる際の液体調整弁32dの開放時間及びその間隔や、ポンプ32eの作動の有無が予め記憶される。
本発明の特徴ある構成は、上述した軽油供給手段32と可燃剤噴射ノズル24の間に軽油改質手段30が設けられたところにある。この軽油改質手段30は、軽油供給手段32から供給された軽油32aをH2及びCOを主成分とする気体に改質して可燃剤噴射ノズル24から酸化触媒21に向けて噴射させるものであって、この実施の形態における軽油改質手段30は、空気供給装置33と、バーナ34と、改質触媒36とを備える。図1における空気供給装置33は図示しない電動モータによりファンを回転させて空気をバーナ34に供給するいわゆる電動ブロアである。バーナ34は、難燃剤からなる箱体34bとイグニッション装置34aを有し、前述した軽油供給手段32から供給された軽油32aをイグニッション装置34aにより着火して箱体34bの内部でその軽油32aを空気供給装置33から供給された空気と反応させてHC及びCO2を主成分とする気体を発生させるように構成される。
改質触媒36は、HC及びCO2を主成分とする気体が流れる方向に格子状(ハニカム状)の通路が形成された図示しないモノリス担体(材質:コージェライト)を有し、このモノリス担体上に白金系の酸化触媒又はパラジウム系の酸化触媒がコーティングされる。この改質触媒36はモノリス担体にアルミナを含むスラリーをコーティングした後、白金又はパラジウム(活性金属)を担持させて構成される。このようなコーティングにより、改質触媒36はバーナ34で発生した気体を改質してH2及びCOを主成分とする気体とする酸化力が付与され、この改質触媒36は改質して得られた気体はその後可燃剤噴射ノズル24に供給されるように構成される。
コントローラ27の制御出力はバーナ34におけるイグニッション装置34aと空気供給装置33にそれぞれ接続される。コントローラ27はパティキュレートフィルタ22を再生させるために軽油を噴射する場合には、その空気供給装置33とイグニッション装置34aをともに制御し、軽油供給手段32から供給された軽油32aを着火してバーナ34においてHC及びCO2を主成分とする気体を発生させ、この気体を改質触媒36において改質してH2及びCOを主成分とする気体とし、その改質して得られた気体を可燃剤噴射ノズル24から酸化触媒21に向けて噴射するように構成される。
このように構成されたエンジンの排ガス浄化装置の動作を説明する。
エンジン11を始動するとエンジン11から排ガスが排出され、その排ガスは排気管16を通って酸化触媒21及びパティキュレートフィルタ22を通過し、大気に排出される。このとき排ガスに含まれるパティキュレートはフィルタ22により捕集され、そのパティキュレートが排ガスとともに大気に放出されることが防止される。
一方、パティキュレートフィルタ22にパティキュレートが堆積すると排ガスの流通が阻害されるので、コントローラ27はメモリ27aに記憶された再生時期に従ってそのフィルタ22を再生させる。フィルタ22を再生させる際には、コントローラ27は軽油供給手段32におけるポンプ32eを駆動するととも液体調整弁32dを開放し軽油をバーナ34に供給する。また、コントローラ27はイグニッション装置34aを制御し、軽油供給手段32から供給された軽油32aを着火してバーナ34においてHC及びCO2を主成分とする気体を発生させ、この気体を改質触媒36において改質してH2及びCOを主成分とする気体とする。そして、その改質して得られたH2及びCOを主成分とする気体を可燃剤噴射ノズル24から酸化触媒21に向けて噴射させる。
ここで、軽油32aが酸化触媒21において燃焼する温度は約220℃であるけれども、H2が酸化触媒21において燃焼して発熱を開始する温度は約120℃であり、COが還元して発熱を開始する温度は約200℃である。従って、可燃剤噴射ノズル24から酸化触媒21に向けて噴射されたH2及びCOを主成分とする気体は、排ガスの温度が120℃を越えていれば酸化触媒21において排ガスの温度を上昇させることができる。従って、本発明では、軽油32aを可燃剤噴射ノズル24から直接噴射していた従来に比較して排ガスの温度が220℃未満の比較的低温時であっても、その排ガスの温度を上昇させてパティキュレートを燃焼させフィルタ22を再生させることができることになる。
図2に本発明の別の実施の形態を示す。図面中上述した実施の形態と同一符号は同一部品を示し、繰り返しての説明を省力する。
この実施の形態における排ガス浄化装置は上述した実施の形態における排ガス浄化装置を前提とし、その軽油改質手段30が、バーナ34で発生した気体にHCを主成分とする液体を追加して改質触媒36に供給するHC増加手段41を更に備えたことを特徴とする。このHCを主成分とする液体はエンジン11の燃料である軽油32aが用いられ、このHC増加手段41は、軽油32aが貯留された液体タンク32bに一端が接続され他端がバーナ34と改質触媒36との間の液体供給管32cに接続された液体追加管42と、その液体追加管42に設けられ軽油32aの供給量を調整する追加液体調整弁43と、追加液体調整弁43と液体タンク32bとの間の液体追加管42に設けられ液体タンク32b内の軽油32aをバーナ34と改質触媒36との間の液体供給管32cに供給可能な追加ポンプ44とを備える。ここで、追加液体調整弁43は前述した液体調整弁32dと同一であり、追加ポンプ44は前述したポンプ32eと同一であるので繰り返しての説明を省略する。そして、コントローラ27の制御出力は追加液体調整弁43及び追加ポンプ44にそれぞれ接続され、コントローラ27は、パティキュレートフィルタ22の再生時に追加液体調整弁43を開放するとともに追加ポンプ44を駆動して、バーナ34で発生した気体にHCを主成分とする液体である軽油32aを追加して改質触媒36に供給するように構成される。
このように構成された排ガス浄化装置では、フィルタ22を再生させる際に、コントローラ27は追加液体調整弁43を開放するとともに追加ポンプ44を駆動して、バーナ34で発生した気体にHCを主成分とする液体である軽油32aを追加して改質触媒36に供給する。ここで、バーナ34で発生した気体はHC及びCO2を主成分とするものであり、これにHCを主成分とする液体が追加されて改質触媒36に供給されると、改質触媒36を通過した段階で改質してH2、CO及びHCを主成分とする気体となる。そして、このH2、CO及びHCを主成分とする気体が可燃剤噴射ノズル24から酸化触媒21に向けて噴射される。そして、このHCは酸化触媒21においてCO2、CO、H2となり、その排ガスの温度を更に上昇させてパティキュレートを効果的に燃焼させ、その結果フィルタ22を確実に再生させることができる。
なお、上述した実施の形態では、触媒21が酸化触媒である場合を説明したが、触媒としてNOx吸蔵還元触媒を用いても良い。図示しないが、NOx吸蔵還元触媒は排気管に流入する排ガス中のNOxを吸蔵し、かつ排ガス中の炭化水素(HC)濃度が増加したときに上記吸蔵したNOxを放出して再生処理される白金−バリウム−アルミナ触媒である。一般的なNOx吸蔵還元触媒は、排ガスの流れる方向に格子状(ハニカム状)の通路が形成されたモノリス担体(材質:コージェライト)上に貴金属(活性金属)及びNOx吸収剤が担持されたコート層を形成することにより作られるものである。
触媒21としてNOx吸蔵還元触媒を用いた場合には、低温時に可燃剤噴射ノズル24から触媒21に向けて噴射されたH2及びCOを主成分とする気体は、そのNOx吸蔵還元触媒において吸蔵されていたNOxと反応することによりそのNOx吸蔵還元触媒に吸蔵されたNOxを放出させてそのNOx吸蔵還元触媒を再生させるとともに、排ガスの温度を上昇させる。そして、その排ガスの温度が上昇することにより、その下流側に存在するさせてパティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートを温度が上昇した排ガスにより燃焼させてそのフィルタを再生させることになる。
また、上述した実施の形態では、エンジンとしてターボ過給機付ディーゼルエンジンを挙げたが、自然吸気型ディーゼルエンジンに本発明の排ガスを浄化する装置を用いてもよい。
本発明実施形態のエンジンの排ガス浄化装置を示す構成図である。 本発明の別の実施形態のエンジンの排ガス浄化装置を示す構成図である。
符号の説明
11 エンジン
16 排気管
21 酸化触媒(触媒)
22 パティキュレートフィルタ
24 可燃剤噴射ノズル
26 温度センサ
27 コントローラ
30 軽油改質手段
32 軽油供給手段
32a 軽油
33 空気供給装置
34 バーナ
34a イグニッション装置
36 改質触媒
41 HC増加手段

Claims (4)

  1. エンジン(11)の排気管(16)に設けられたパティキュレートフィルタ(22)と、前記フィルタ(22)より排ガス上流側の前記排気管(16)に設けられた触媒(21)と、前記触媒(21)に向けて可燃剤を噴射可能な可燃剤噴射ノズル(24)と、前記可燃剤噴射ノズル(24)に軽油(32a)を供給する軽油供給手段(32)と、前記排気管(16)内の排ガス温度を検出する温度センサ(26)と、前記温度センサ(26)の検出出力に基づいて前記軽油供給手段(32)を制御するコントローラ(27)とを備えたエンジンの排ガス浄化装置において、
    前記軽油供給手段(32)から供給された前記軽油(32a)をH2及びCOを主成分とする気体に改質して前記可燃剤噴射ノズル(24)から前記触媒(21)に向けて噴射させる軽油改質手段(30)が前記軽油供給手段(32)と前記可燃剤噴射ノズル(24)の間に設けられたことを特徴とするエンジンの排ガス浄化装置。
  2. 触媒(21)が酸化触媒又はNOx吸蔵還元触媒のいずれかである請求項1記載のエンジンの排ガス浄化装置。
  3. 軽油改質手段(30)が、空気供給装置(33)と、軽油供給手段(32)により供給された軽油(32a)をイグニッション装置(34a)により着火して前記空気供給装置(33)から供給された空気と反応させてHC及びCO2を主成分とする気体を発生させるバーナ(34)と、前記バーナ(34)で発生した気体をH2及びCOを主成分とする気体に改質して可燃剤噴射ノズル(24)に供給する改質触媒(36)とを備えた請求項1又は2記載のエンジンの排ガス浄化装置。
  4. 軽油改質手段(30)が、バーナ(34)で発生した気体にHCを主成分とする液体を追加して改質触媒(36)に供給するHC増加手段(41)を更に備えた請求項3記載のエンジンの排ガス浄化装置。
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