JP2007000961A - 半導体複合装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体複合装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007000961A
JP2007000961A JP2005183181A JP2005183181A JP2007000961A JP 2007000961 A JP2007000961 A JP 2007000961A JP 2005183181 A JP2005183181 A JP 2005183181A JP 2005183181 A JP2005183181 A JP 2005183181A JP 2007000961 A JP2007000961 A JP 2007000961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
semiconductor element
wiring
electro mechanical
micro electro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005183181A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Mitarai
俊 御手洗
Koichi Ikeda
浩一 池田
Masahiro Tada
正裕 多田
Akira Akiba
朗 秋葉
Shinya Morita
伸也 盛田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2005183181A priority Critical patent/JP2007000961A/ja
Priority to TW095121419A priority patent/TW200704582A/zh
Priority to US11/425,077 priority patent/US7566956B2/en
Priority to KR1020060056276A priority patent/KR20060134845A/ko
Priority to CNA2009100050616A priority patent/CN101477983A/zh
Priority to CN200610093250XA priority patent/CN1884038B/zh
Publication of JP2007000961A publication Critical patent/JP2007000961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B3/00Devices comprising flexible or deformable elements, e.g. comprising elastic tongues or membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81CPROCESSES OR APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS
    • B81C1/00Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate
    • B81C1/00015Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate for manufacturing microsystems
    • B81C1/00222Integrating an electronic processing unit with a micromechanical structure
    • B81C1/00238Joining a substrate with an electronic processing unit and a substrate with a micromechanical structure
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/28Manufacture of electrodes on semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/268
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/77Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components or integrated circuits formed in, or on, a common substrate

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

【課題】半導体素子とマイクロ電気機械装置とが別個の基板に作製され、それらを複合化したモジュールにおいては、チップ間の接続による電力損失や寄生容量増大などの特性劣化が生じていた。またモジュールのレイアウト設計や寸法縮小の阻害要因ともなっていた。これらの問題を解決することを課題とする。
【解決手段】基板11に形成された半導体素子21と、前記半導体素子21を被覆するもので前記基板11上に形成された絶縁膜41と、前記絶縁膜41上に形成されたマイクロ電気機械装置31と、前記半導体素子21と前記マイクロ電気機械装置31とに接続する配線層50とを備えた半導体複合装置1により、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ電気機械装置(MEMS)と半導体素子とを同一基板上に形成することが容易な半導体複合装置およびその製造方法に関するものである。
1970年代から始まったマイクロ電気機械装置(MEMS:Micro Electro MechanicAl Systems)の研究開発は、現在では、センサ素子、アクチュエータ、光学素子、バイオ素子、RF素子、パワー素子など様々な分野に展開され、加速度センサやマイクロミラーデバイスなど、一部のデバイスは既に商品化され、日常生活の中にも見られるようになってきた。
このような進展とともに、これまでは単機能だったMEMSデバイスに周辺回路を作りこんでシステムとしての機能を与えたり、他のデバイスにMEMSを作りこんで付加価値を向上させるといった、いわゆる複合デバイス化の動きが近年活発になっている。これは、MEMSが基本的に半導体プロセスをベースとしていることから、これまで他の半導体デバイスの複合化で行われてきたSiP(System in Package)やSoC(System on Chip)といった手法を利用できることが大きく寄与している。特にSoCに関しては、先端プロセスを適用した近年のMEMSデバイスはフットプリントも減少してきており、実装時のハンドリングという面でも有利である。例えば、近年急速に研究・開発が進められているRF−MEMS等では、最終的には通信機能というまとまりでモジュール化する必要があるため、SoCによる1チップ化の恩恵を受けやすい。
しかしながら、MEMS素子と他デバイスをSoCとして同一ウェハ上に形成する際、MEMS素子の材料や寸法により製造方法は著しく制限される。特に、従来の標準化されたプロセスにMEMSを混載する場合、MEMSプロセスの挿入や従来プロセスの変更は電子回路の特性変動の要因となる。今後の高性能化する電子回路形成プロセスではその影響も大きく、MEMS素子と先端半導体デバイスの混載の障害となることは容易に想像できる。
そのため、これまではSiPやそれに類した手法(ウエハ同士の接合など)で機能の複合化を試みる例が多かった。例えば、半導体素子が形成された層を後で基板から分離できる構造とすることで、膜厚増加を比較的抑えたMEMSウェハと半導体素子ウェハの接合を実現している(例えば、特許文献1参照。)。しかし、例えば接合時の合わせマージンが必要など、SiPに類した方法では、先端プロセスで作成したMEMSと半導体素子の複合デバイスの性能を十分に活かしきれない面もある。
一方、SoCを想定した製造方法としては、配線層にダメージを与えない低温度域で形成できる材料を用いてMEMS素子を電子回路の配線上に形成する方法が主である。しかし、その低温材料が他工程と共用できなければその分コストがかかり、また材料定数的にも所望の特性が得られないこと、信頼性が劣ること等も多い。理論的には混載は可能であるが、コストや信頼性を考慮すると、実用性はケース・バイ・ケースというのが実情と考えられる。
また、あらかじめ電子回路形成部を保護膜で被覆しておき、MEMS素子を形成してから保護膜を除去、その後電子回路を形成して両者を配線で接続する、という製造方法も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、MEMS素子の比較的大きな段差が残存した状態で寸法制御が厳密な電子回路の前半工程(FEOL;Front End Of Line)を流すことになるため、特にリソグラフィーの寸法ばらつきやエッチング残りなどの問題が発生することは容易に想像できる。またMEMSを混載する先の電子回路毎に製造プロセスをモディファイする必要があるため、多品種への展開は現実的ではない等のデメリットもある。
特開2004-221285号公報 特開平9-162462号公報
解決しようとする問題点は、マイクロ電気機械装置(MEMS)とトランジスタ、キャパシタ等の半導体素子および配線からなる半導体電子回路とが同一基板上に作りこまれていないために、複合モジュールとしての特性が不十分なことである。
本発明の半導体複合装置およびその製造方法では、半導体素子とマイクロ電気機械装置とを同一基板に作製し、その後に半導体素子とマイクロ電気機械装置とを接続する配線を形成することで、半導体素子とマイクロ電気機械装置とを同一基板上に搭載することを可能にすることを課題とする。
本発明の半導体複合装置は、基板に形成された半導体素子と、前記半導体素子を被覆するもので前記基板上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成されたマイクロ電気機械装置と、前記半導体素子と前記マイクロ電気機械装置とに接続する配線層とを備えたことを特徴とする。
この半導体複合装置では、同一の基板に半導体素子とマイクロ電気機械装置とを形成し、半導体素子とマイクロ電気機械装置とに接続する配線層が形成されていることから、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置に複合化した機能が付与されることになる。
本発明の半導体複合装置は、基板に形成された半導体素子と、前記基板上に形成されたマイクロ電気機械装置と、前記半導体素子と前記マイクロ電気機械装置とに接続する配線層とを備え、前記マイクロ電気機械装置は空間層を介して保護膜に包含され、前記半導体素子と前記マイクロ電気機械装置とは絶縁膜に被覆されていることを特徴とする。
この半導体複合装置では、同一基板に半導体素子とマイクロ電気機械装置とを搭載していることから、同一の基板に半導体素子とマイクロ電気機械装置とを形成し、半導体素子とマイクロ電気機械装置とを接続する配線層が形成されていることから、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置に複合化した機能が付与されることになる。さらに、マイクロ電気機械装置は空間層を介して保護膜に包含されていることから、マイクロ電気機械装置が露出されない。このため、信頼性が向上され、また気密性パッケージが不要となる。
本発明の半導体複合装置の製造方法は、基板に半導体素子を形成する工程と、前記基板上に前記半導体素子を被覆する絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上にマイクロ電気機械装置を形成する工程と、前記半導体素子と前記マイクロ電気機械装置とに接続する配線層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
この半導体複合装置の製造方法では、同一基板に半導体素子とマイクロ電気機械装置とを形成し、半導体素子とマイクロ電気機械装置とを接続する配線層を形成することから、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置に複合化した機能が付与されることになる。また、半導体素子を形成した後、半導体素子を被覆する絶縁膜を形成することから、半導体素子を通常のプロセスで形成することが可能である。また、半導体素子を被覆する絶縁膜を形成した後、その絶縁膜上にマイクロ電気機械装置を形成することができるので、マイクロ電気機械装置を通常のプロセスで形成することができる。その後、半導体素子とマイクロ電気機械装置とに接続する配線層を形成することから、半導体素子の製造工程およびマイクロ電気機械装置の製造工程で、配線層の耐熱温度以上の温度を有するプロセスを行うことが可能になる。
本発明の半導体複合装置の製造方法は、基板に半導体素子を形成する工程と、前記基板にマイクロ電気機械装置を形成する工程と、前記半導体素子を被覆するもので前記基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に前記半導体素子と前記マイクロ電気機械装置とに接続する配線層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
この半導体複合装置の製造方法では、同一基板に半導体素子とマイクロ電気機械装置とを形成し、半導体素子とマイクロ電気機械装置とを接続する配線層を形成することから、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置に複合化した機能が付与されることになる。また、半導体素子とマイクロ電気機械装置とを別工程で形成することから、半導体素子を通常のプロセスで形成することが可能であり、また、マイクロ電気機械装置を通常のプロセスで形成することができる。その後、半導体素子とマイクロ電気機械装置とを接続する配線層を形成することから、半導体素子の製造工程およびマイクロ電気機械装置の製造工程で、配線層の耐熱温度以上の温度を有するプロセスを行うことが可能になる。さらに、半導体素子とほぼ同じ層にマイクロ電気機械装置を形成することから、マイクロ電気機械装置の段差が大きい場合などに有効である。
本発明の半導体複合装置は、同一基板に半導体素子とマイクロ電気機械装置とを搭載しているため、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置に複合化した機能が付与できるという利点がある。例えば、従来はディスクリート部品を組み合わせて作られていたRF(高周波)フロントエンドモジュールなどは、フィルタやスイッチ、ミキサ、オシレータなどの高周波部品を、MEMSとしてオンチップで作製することで、モジュールと同等の機能を1チップで実現できる。これにより、モジュール寸法の大幅な縮小や消費電力の抑制、製造コストの低減、商品設計の自由度拡大など、様々な恩恵を得ることができる。さらに、マイクロ電気機械装置は空間層を介して保護膜に包含されているものでは、マイクロ電気機械装置が露出されないため、信頼性が向上され、また気密性パッケージが不要となる。
本発明の半導体複合装置の製造方法は、同一基板に半導体素子とマイクロ電気機械装置とを形成しているため、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置に複合化した機能が付与できるという利点がある。例えば、従来はディスクリート部品を組み合わせて作られていたRF(高周波)フロントエンドモジュールなどは、フィルタやスイッチ、ミキサ、オシレータなどの高周波部品を、MEMSとしてオンチップで作製することで、モジュールと同等の機能を1チップで実現できる。これにより、モジュール寸法の大幅な縮小や消費電力の抑制、製造コストの低減、商品設計の自由度拡大など、様々な恩恵を得ることができる。さらに、マイクロ電気機械装置は空間層を介して保護膜に包含されているものでは、マイクロ電気機械装置が露出されないため、信頼性が向上され、また気密性パッケージが不要となるという利点がある。
本発明の半導体複合装置に係る一実施の形態の第1例を、図1の概略構成断面図によって説明する。
図1に示すように、基板11上に半導体素子21が形成されている。この半導体素子21は、例えば、トランジスタ、キャパシタ、サイリスタ等の半導体で構成される素子からなる。図示した一例では、基板11上に形成された素子分離領域12により分離される素子形成領域13に形成されたトランジスタを示した。また、上記半導体素子21は絶縁膜41により被覆されている。上記絶縁膜41上には、マイクロ電気機械装置31が形成されている。さらに、上記絶縁膜41には上記半導体素子21、基板11等に接続する第1プラグ51が形成されている。
上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とは、配線層50の配線、プラグ等により接続されている。なお、上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とを直接に接続する配線の図示はしていないが、図面上現れない部分で配線、プラグ等により接続されている。
上記配線層50は例えば3層配線構造となっている。配線層50は、例えば、上記第1プラグ51、上記絶縁膜41上に形成されたもので上記第1プラグ51に接続する第1配線52、この第1配線52を被覆する第1層間絶縁膜53、この第1層間絶縁膜53に形成されたもので上記第1配線52、上記マイクロ電気機械装置31等に接続する第2プラグ54、上記第1層間絶縁膜53上に形成されたもので上記第2プラグ54に接続する第2配線55、この第2配線55を被覆する第2層間絶縁膜56、第2層間絶縁膜56に形成されたもので第2配線55に接続する第3プラグ57、第2層間絶縁膜56上に形成されたもので第3プラグ57に接続する第3配線58により構成されている。
上記マイクロ電気機械装置31は、上記配線層50の第1層間絶縁膜53および第2層間絶縁膜56より露出されている。例えば、上記マイクロ電気機械装置31上に形成された上記配線層50を構成する第1層間絶縁膜53および第2層間絶縁膜56が除去されることにより、上記マイクロ電気機械装置31は露出されている。後述する製造方法で詳述するが、第1層間絶縁膜53および第2層間絶縁膜56が除去される際に、マイクロ電気機械装置31を形成する際に用いる犠牲膜も除去されることにより、マイクロ電気機械の必要な空間(図面白抜きの部分)が形成される。
この半導体複合装置1では、同一の基板11に半導体素子21とマイクロ電気機械装置31とを形成し、半導体素子21とマイクロ電気機械装置31とに接続する配線層50が形成されていることから、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置31に複合化した機能、例えば半導体素子21および上記配線層50により構成される半導体電子回路20の機能が付与できるという利点がある。例えば、従来はディスクリート部品を組み合わせて作られていたRF(高周波)フロントエンドモジュールなどは、フィルタやスイッチ、ミキサ、オシレータなどの高周波部品を、マイクロ電気機械装置としてオンチップで作製することで、モジュールと同等の機能を1チップで実現できる。これにより、モジュール寸法の大幅な縮小や消費電力の抑制、製造コストの低減、商品設計の自由度拡大など、様々な恩恵を得ることができる。
次に、本発明の半導体複合装置に係る一実施の形態の第2例を、図2の概略構成断面図によって説明する。
図2に示すように、基板11上に半導体素子21が形成されている。この半導体素子21は、例えば、トランジスタ、キャパシタ、サイリスタ等の半導体で構成される素子からなる。図示した一例では、基板11上に形成された素子分離領域12により分離される素子形成領域13に形成されたトランジスタを示した。上記絶縁膜41上には、マイクロ電気機械装置31が形成されている。さらに、上記絶縁膜41には上記半導体素子21、基板11等に接続する第1プラグ51が形成されている。
上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とは、配線層50の配線、プラグ等により接続されている。なお、上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とを直接に接続する配線の図示はしていないが、図面上現れない部分で配線、プラグ等により接続されている。
上記配線層50は例えば3層配線構造となっている。配線層50は、例えば、上記第1プラグ51、上記絶縁膜41上に形成されたもので上記第1プラグ51に接続する第1配線52、この第1配線52を被覆する第1層間絶縁膜53、この第1層間絶縁膜53に形成されたもので上記第1配線52、上記マイクロ電気機械装置31等に接続する第2プラグ54、上記第1層間絶縁膜53上に形成されたもので上記第2プラグ54に接続する第2配線55、この第2配線55を被覆する第2層間絶縁膜56、第2層間絶縁膜56に形成されたもので第2配線55に接続する第3プラグ57、第2層間絶縁膜56上に形成されたもので第3プラグ57に接続する第3配線58により構成されている。
上記マイクロ電気機械装置31は、空間32を一部に介して保護膜33により包含されている。そして、保護膜33上には、上記第1層間絶縁膜53が形成されている。
この半導体複合装置2では、同一の基板11に半導体素子21とマイクロ電気機械装置31とを形成し、半導体素子21とマイクロ電気機械装置31とに接続する配線層50が形成されていることから、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置31に複合化した機能、例えば半導体素子21および上記配線層50により構成される半導体電子回路20の機能が付与できるという利点がある。例えば、従来はディスクリート部品を組み合わせて作られていたRF(高周波)フロントエンドモジュールなどは、フィルタやスイッチ、ミキサ、オシレータなどの高周波部品を、マイクロ電気機械装置としてオンチップで作製することで、モジュールと同等の機能を1チップで実現できる。これにより、モジュール寸法の大幅な縮小や消費電力の抑制、製造コストの低減、商品設計の自由度拡大など、様々な恩恵を得ることができる。さらに、マイクロ電気機械装置31は空間層32を介して保護膜33に包含されているので、マイクロ電気機械装置31が露出されないため、信頼性が向上され、また気密性パッケージが不要となる。
次に、本発明の半導体複合装置に係る一実施の形態の第3例を、図3の概略構成断面図によって説明する。
図3に示すように、基板11上に半導体素子21が形成されている。この半導体素子21は、例えば、トランジスタ、キャパシタ、サイリスタ等の半導体で構成される素子からなる。図示した一例では、基板11上に形成された素子分離領域12により分離される素子形成領域13に形成されたトランジスタを示した。
また、上記基板11上には、マイクロ電気機械装置31が形成されている。上記マイクロ電気機械装置31は、空間32を一部に介して保護膜33により包含されている。
また、上記半導体素子21および上記保護膜33は絶縁膜41により被覆されている。さらに、上記絶縁膜41には上記半導体素子21、基板11、マイクロ電気機械層間絶縁膜31等に接続する第1プラグ51が形成されている。
上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とは、配線層50の配線、プラグ等により接続されている。なお、上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とを直接に接続する配線の図示はしていないが、図面上現れない部分で配線、プラグ等により接続されている。
上記配線層50は例えば3層配線構造となっている。配線層50は、例えば、上記第1プラグ51、上記絶縁膜41上に形成されたもので上記第1プラグ51に接続する第1配線52、この第1配線52を被覆する第1層間絶縁膜53、この第1層間絶縁膜53に形成されたもので上記第1配線52、上記マイクロ電気機械装置31等に接続する第2プラグ54、上記第1層間絶縁膜53上に形成されたもので上記第2プラグ54に接続する第2配線55、この第2配線55を被覆する第2層間絶縁膜56、第2層間絶縁膜56に形成されたもので第2配線55に接続する第3プラグ57、第2層間絶縁膜56上に形成されたもので第3プラグ57に接続する第3配線58により構成されている。
この半導体複合装置3では、同一の基板11に半導体素子21とマイクロ電気機械装置31とを形成し、半導体素子21とマイクロ電気機械装置31とに接続する配線層50が形成されていることから、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置31に複合化した機能、例えば半導体素子21および上記配線層50により構成される半導体電子回路20の機能が付与できるという利点がある。例えば、従来はディスクリート部品を組み合わせて作られていたRF(高周波)フロントエンドモジュールなどは、フィルタやスイッチ、ミキサ、オシレータなどの高周波部品を、マイクロ電気機械装置としてオンチップで作製することで、モジュールと同等の機能を1チップで実現できる。これにより、モジュール寸法の大幅な縮小や消費電力の抑制、製造コストの低減、商品設計の自由度拡大など、様々な恩恵を得ることができる。また、マイクロ電気機械装置31は空間層32を介して保護膜33に包含されているので、マイクロ電気機械装置31が露出されないため、信頼性が向上され、また気密性パッケージが不要となる。さらに、半導体素子21とほぼ同じ層にマイクロ電気機械装置31を混載したことから、マイクロ電気機械装置31の段差が大きい場合などに有効である。
次に、本発明の半導体複合装置の製造方法に係る一実施の形態の第1例を、図4〜図6の製造工程断面図によって説明する。ここでは、一例として、前記図1によって説明した半導体複合装置1の製造工程を示す。
図4(1)に示すように、基板11上に素子分離領域12を形成して、素子形成領域13を区画する。次に上記素子形成領域13に半導体素子21を形成する。この半導体素子21は、例えばトランジスタ、キャパシタ、抵抗、サイリスタ等で形成される。図示した一例では、上記半導体素子21はトランジスタで構成される。上記半導体素子21の製造方法は、既存の製造方法を採用することができる。次に、上記半導体素子21を絶縁膜41により被覆する。
次に、図5(2)に示すように、上記絶縁膜41上にマイクロ電気機械装置31を形成する。このマイクロ電気機械装置31は、既存の製造方法を採用することができる。その際、少なくともマイクロ電気機械装置31の空間を形成する部分には犠牲膜61を形成しておく。この犠牲膜61は後の工程で除去され、マイクロ電気機械装置31に必要な空間が形成される。また、マイクロ電気機械31が形成される領域以外のマイクロ電気機械装置31を構成する部品は除去される。
本実施の形態例では、上記マイクロ電気機械装置31および半導体素子21の信号線路をリン(P)を不純物として添加した多結晶シリコンで構成することができる。この場合、多結晶シリコンの活性化するために高温の熱処理が必要であるが、次に説明する配線層を形成前であるため製造上の問題はない。
次に、図6(3)に示すように、上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とに接続する配線層50を形成する。配線層50は、通常の多層配線技術により形成することができる。ここでは、上記配線層50を、例えば3層配線構造で形成する。
まず、上記絶縁膜41に上記半導体素子21、基板11等に接続する第1プラグ51を形成する。次いで、上記第1プラグ51に接続する第1配線52を上記絶縁膜41上に形成する。次いで上記第1配線52を被覆する第1層間絶縁膜53を形成する。
次に、上記第1層間絶縁膜53に上記第1配線52および上記マイクロ電気機械装置31等に接続する第2プラグ54を形成する。次いで上記第1層間絶縁膜53上に上記第2プラグ54に接続する第2配線55を形成する。さらに、上記第2配線55の一部を利用して、MIMキャパシタ71を形成する。次いで、この第2配線55、MIMキャパシタ71等を被覆する第2層間絶縁膜56を形成する。
次に、上記第2層間絶縁膜56に上記第2配線55に接続する第3プラグ57を形成する。次いで、第2層間絶縁膜56上に上記第3プラグ57に接続する第3配線58を形成する。
上記第1、第2、第3プラグ51、54、57は、既存のプラグ形成技術を用いることができる。例えば、タングステンプラグやポリシリコンプラグ等で形成することができる。上記第1、第2、第3配線52、55、58は、既存の配線形成技術を用いることができる。例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属配線、ポリシリコン配線等を用いることができる。上記第1、第2層間絶縁膜53、56は、既存の層間絶縁膜の成膜技術を用いることができる。例えば、化学的気相成長法による酸化シリコン膜で形成することができる。また、配線間容量を低減するために、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料からなる、いわゆる低誘電率膜を採用することもできる。また、低誘電率膜と酸化シリコン等の無機膜の積層膜とすることもできる。なお、上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とを直接に接続する配線の図示はしていないが、図面上現れない部分で配線、プラグ等により接続されている。
その後、マイクロ電気機械装置31上およびその周辺の犠牲膜61〔前記図5(2)参照〕、第1、第2層間絶縁膜53、56等を除去して、マイクロ電気機械装置31の必要な空間34を形成する。この除去加工は、上記犠牲膜61、第1、第2層間絶縁膜53、56等が酸化シリコン系の膜で形成されている場合には、例えば、フッ酸系のウエットエッチングにより行うことができる。
この半導体複合装置1の製造方法では、同一の基板11に半導体素子21とマイクロ電気機械装置31とを形成しているため、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置31に複合化した機能が付与できるという利点がある。例えば、従来はディスクリート部品を組み合わせて作られていたRF(高周波)フロントエンドモジュールなどは、フィルタやスイッチ、ミキサ、オシレータなどの高周波部品を、マイクロ電気機械装置31としてオンチップで作製することで、モジュールと同等の機能を1チップで実現できる。これにより、モジュール寸法の大幅な縮小や消費電力の抑制、製造コストの低減、商品設計の自由度拡大など、様々な恩恵を得ることができる。
次に、本発明の半導体複合装置の製造方法に係る一実施の形態の第2例を、前記図4(1)、前記図2によって説明する。ここでは、一例として、前記図2に示した半導体複合装置2の製造工程を説明する。
前記図4(1)に示すように、基板11上に素子分離領域12を形成して、素子形成領域13を区画する。次に上記素子形成領域13に半導体素子21を形成する。この半導体素子21は、例えばトランジスタ、キャパシタ、抵抗、サイリスタ等で形成される。図示した一例では、上記半導体素子21はトランジスタで構成される。上記半導体素子21の製造方法は、既存の製造方法を採用することができる。次に、上記半導体素子21を絶縁膜41により被覆する。
次に、前記図2に示すように、上記絶縁膜41上にマイクロ電気機械装置31を形成する。このマイクロ電気機械装置31は、既存の製造方法を採用することができる。その際、少なくともマイクロ電気機械装置31の空間を形成する部分には犠牲膜(図示せず)を形成しておく。また、マイクロ電気機械装置31上に犠牲膜(図示せず)を介して保護膜33を形成する。その後、保護膜33の一部を開口して、上記各犠牲膜を除去して、マイクロ電気機械装置31に必要な空間34を形成するとともに、マイクロ電気機械装置31と保護膜33との間に空間32を形成する。上記犠牲膜が酸化シリコン系の膜で形成されている場合には、例えば、フッ酸系のウエットエッチングにより行うことができる。
本実施の形態例では、上記マイクロ電気機械装置31および半導体素子21の信号線路をリン(P)を不純物として添加した多結晶シリコンで構成することができる。この場合、多結晶シリコンの活性化するために高温の熱処理が必要であるが、次に説明する配線層を形成前であるため製造上の問題はない。
次に、上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とに接続する配線層50を形成する。配線層50は、通常の多層配線技術により形成することができる。ここでは、上記配線層50を、例えば3層配線構造で形成する。
まず、上記絶縁膜41に上記半導体素子21、基板11等に接続する第1プラグ51を形成する。次いで、上記第1プラグ51に接続する第1配線52を上記絶縁膜41上に形成する。次いで上記第1配線52、保護膜33等を被覆する第1層間絶縁膜53を形成する。
次に、上記第1層間絶縁膜53に上記第1配線52および上記マイクロ電気機械装置31等に接続する第2プラグ54を形成する。次いで上記第1層間絶縁膜53上に上記第2プラグ54に接続する第2配線55を形成する。さらに、上記第2配線55の一部を利用して、MIMキャパシタ71を形成する。次いで、この第2配線55、MIMキャパシタ71等を被覆する第2層間絶縁膜56を形成する。
次に、上記第2層間絶縁膜56に上記第2配線55に接続する第3プラグ57を形成する。次いで、第2層間絶縁膜56上に上記第3プラグ57に接続する第3配線58を形成する。
上記第1、第2、第3プラグ51、54、57は、既存のプラグ形成技術を用いることができる。例えば、タングステンプラグやポリシリコンプラグ等で形成することができる。上記第1、第2、第3配線52、55、58は、既存の配線形成技術を用いることができる。例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属配線、ポリシリコン配線等を用いることができる。上記第1、第2層間絶縁膜53、56は、既存の層間絶縁膜の成膜技術を用いることができる。例えば、化学的気相成長法による酸化シリコン膜で形成することができる。また、配線間容量を低減するために、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料からなる、いわゆる低誘電率膜を採用することもできる。また、低誘電率膜と酸化シリコン等の無機膜の積層膜とすることもできる。なお、上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とを直接に接続する配線の図示はしていないが、図面上現れない部分で配線、プラグ等により接続されている。
この半導体複合装置2の製造方法では、同一の基板11に半導体素子21とマイクロ電気機械装置31とを形成しているため、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置31に複合化した機能が付与できるという利点がある。例えば、従来はディスクリート部品を組み合わせて作られていたRF(高周波)フロントエンドモジュールなどは、フィルタやスイッチ、ミキサ、オシレータなどの高周波部品を、マイクロ電気機械装置31としてオンチップで作製することで、モジュールと同等の機能を1チップで実現できる。これにより、モジュール寸法の大幅な縮小や消費電力の抑制、製造コストの低減、商品設計の自由度拡大など、様々な恩恵を得ることができる。
さらに、マイクロ電気機械装置31は空間層32を介して保護膜33に包含されているので、マイクロ電気機械装置31が露出されないため、信頼性が向上され、また気密性パッケージが不要となる。
次に、本発明の半導体複合装置の製造方法に係る一実施の形態の第3例を、前記図4(1)、前記図3によって説明する。ここでは、一例として、前記図3に示した半導体複合装置3の製造工程を説明する。
前記図4(1)に示すように、基板11上に素子分離領域12を形成して、素子形成領域13を区画する。次に上記素子形成領域13に半導体素子21を形成する。この半導体素子21は、例えばトランジスタ、キャパシタ、抵抗、サイリスタ等で形成される。図示した一例では、上記半導体素子21はトランジスタで構成される。上記半導体素子21の製造方法は、既存の製造方法を採用することができる。
次に、前記図3に示すように、上記基板11上にマイクロ電気機械装置31を形成する。このマイクロ電気機械装置31は、既存の製造方法を採用することができる。その際、少なくともマイクロ電気機械装置31の空間を形成する部分には犠牲膜(図示せず)を形成しておく。また、マイクロ電気機械装置31上に犠牲膜(図示せず)を介して保護膜33を形成する。その後、保護膜33の一部を開口して、上記各犠牲膜を除去して、マイクロ電気機械装置31に必要な空間34を形成するとともに、マイクロ電気機械装置31と保護膜33との間に空間32を形成する。上記犠牲膜が酸化シリコン系の膜で形成されている場合には、例えば、フッ酸系のウエットエッチングにより行うことができる。
本実施の形態例では、上記マイクロ電気機械装置31および半導体素子21の信号線路をリン(P)を不純物として添加した多結晶シリコンで構成することができる。この場合、多結晶シリコンの活性化するために高温の熱処理が必要であるが、次に説明する配線層を形成前であるため製造上の問題はない。
次に、上記半導体素子21および保護膜33を被覆する絶縁膜41を形成する。
次に、上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とに接続する配線層50を形成する。配線層50は、通常の多層配線技術により形成することができる。ここでは、上記配線層50を、例えば3層配線構造で形成する。
まず、上記絶縁膜41に上記半導体素子21、基板11、マイクロ電気機械装置31等に接続する第1プラグ51を形成する。次いで、上記第1プラグ51に接続する第1配線52を上記絶縁膜41上に形成する。次いで上記第1配線52を被覆する第1層間絶縁膜53を形成する。
次に、上記第1層間絶縁膜53に上記第1配線52に接続する第2プラグ54を形成する。次いで上記第1層間絶縁膜53上に上記第2プラグ54に接続する第2配線55を形成する。さらに、上記第2配線55の一部を利用して、MIMキャパシタ71を形成する。次いで、この第2配線55、MIMキャパシタ71等を被覆する第2層間絶縁膜56を形成する。
次に、上記第2層間絶縁膜56に上記第2配線55、MIMキャパシタ71に接続する第3プラグ57を形成する。次いで、第2層間絶縁膜56上に上記第3プラグ57に接続する第3配線58を形成する。
上記第1、第2、第3プラグ51、54、57は、既存のプラグ形成技術を用いることができる。例えば、タングステンプラグやポリシリコンプラグ等で形成することができる。上記第1、第2、第3配線52、55、58は、既存の配線形成技術を用いることができる。例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属配線、ポリシリコン配線等を用いることができる。上記第1、第2層間絶縁膜53、56は、既存の層間絶縁膜の成膜技術を用いることができる。例えば、化学的気相成長法による酸化シリコン膜で形成することができる。また、配線間容量を低減するために、酸化シリコンよりも誘電率が低い材料からなる、いわゆる低誘電率膜を採用することもできる。また、低誘電率膜と酸化シリコン等の無機膜の積層膜とすることもできる。なお、上記半導体素子21と上記マイクロ電気機械装置31とを直接に接続する配線の図示はしていないが、図面上現れない部分で配線、プラグ等により接続されている。
この半導体複合装置2の製造方法では、同一の基板11に半導体素子21とマイクロ電気機械装置31とを形成しているため、これまで単一の機能素子であったマイクロ電気機械装置31に複合化した機能が付与できるという利点がある。例えば、従来はディスクリート部品を組み合わせて作られていたRF(高周波)フロントエンドモジュールなどは、フィルタやスイッチ、ミキサ、オシレータなどの高周波部品を、マイクロ電気機械装置31としてオンチップで作製することで、モジュールと同等の機能を1チップで実現できる。これにより、モジュール寸法の大幅な縮小や消費電力の抑制、製造コストの低減、商品設計の自由度拡大など、様々な恩恵を得ることができる。
また、マイクロ電気機械装置31は空間層32を介して保護膜33に包含されているので、マイクロ電気機械装置31が露出されないため、信頼性が向上され、また気密性パッケージが不要となる。さらに、半導体素子21とほぼ同じ層にマイクロ電気機械装置31を形成したことから、マイクロ電気機械装置31の段差が大きい場合などに有効である。
次に、上記各実施の形態で説明した構成に基づいた適用例の一つとして、ビーム型MEMS共振器を用いた高周波バンドパスフィルタを、図7のビーム型MEMS共振器の概略構成斜視図および(2)のビーム型MEMS共振器を用いた高周波バンドパスフィルタの平面レイアウト図によって説明する。
図7(1)に示すビーム型のMEMS共振器131は、入力線132と、この入力線132と平行に配設された出力線133と、上記入力線132および上記出力線133と所定の空間134を設けて両端支持された振動子電極135とからなり、上記入力線132に高周波の入力信号が印加された場合、上記出力線133上に空間134を介して設けられた振動子電極135のビーム(振動部)135aが固有振動周波数に一致する高周波信号によって機械的な共振が励起され、出力線133とビーム(振動部)135aとの間の空間134で構成されるキャパシタの容量が変化し、これが出力線133からフィルタリングされた信号として出力される。
図7(2)に示すビーム型MEMS共振器を用いた高周波バンドパスフィルタは、図面左側パッド111から入力された信号は、ラティス型に接続されたMEMS共振器131で構成されるマイクロ電気機械装置(高周波バンドパスフィルタ141)を通過する際にフィルタリングされ、後段の半導体電子回路(増幅器151)で増幅されて図面右側のパッド171へ出力される。従来は、この増幅器151とMEMS共振器131で構成される高周波バンドパスフィルタ141を別々に製造し、実装時にワイヤボンド等で接続していたが、本発明によりこれらを1チップに混載したデバイスとして作製することが可能となった。
前記図4〜図6によって説明した製造工程を経て他のデバイスと混載したビーム型共振器の共振特性を図8に示す。また、単独のデバイスとして作製された共振器の共振特性を図9に示す。図8および図9に示された共振特性を比較すると、共振周波数、透過特性など、同等の特性が得られていることが分かる。なお、図8、図9の縦軸のS21は信号の電力透過レベルを示し、横軸は周波数を示す。
また、マイクロ電気機械装置(MEMS)31と混載したエミッタフォロワ(E/F:Emitter Follower)回路の出力特性を、図10に示す。設計値通りのゲインが得られており、高温のマイクロ電気機械装置31の形成工程を経ても混載した半導体電子回路20への影響がほとんどないことが示された。なお、図10の縦軸のS21は信号の電力透過レベルを示し、横軸は周波数を示す。
以上、説明したように、本発明の半導体複合装置1〜3は、半導体電子回路20とマイクロ電気機械装置(MEMS)31が同一の基板11に混載されていることを特徴としており、混載する半導体電子回路20や半導体素子21、マイクロ電気機械装置31の各特性や各寸法などに応じてレイアウトを適宜変更することができる。
また、上記説明したマイクロ電気機械装置31は、上記説明した共振器として用いた高周波バンドパスフィルタの他に、高周波向けアナログ素子、具体的には、スイッチ、オシレータ、ミキサ、インダクタ、可変キャパシタ等を構成することができる。
本発明の半導体複合装置に係る一実施の形態の第1例を示した概略構成断面図である。 本発明の半導体複合装置に係る一実施の形態の第2例を示した概略構成断面図である。 本発明の半導体複合装置に係る一実施の形態の第3例を示した概略構成断面図である。 本発明の半導体複合装置の製造方法に係る一実施の形態の第1例を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体複合装置の製造方法に係る一実施の形態の第1例を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体複合装置の製造方法に係る一実施の形態の第1例を示した製造工程断面図である。 ビーム型MEMS共振器の概略構成斜視図および(2)のビーム型MEMS共振器を用いた高周波バンドパスフィルタの平面レイアウト図である。 本発明の製造方法により形成されたビーム型共振器の共振特性を示す図面である。 単独のデバイスとして作製されたビーム型共振器の共振特性を示す図面である。 マイクロ電気機械装置(MEMS)と混載したエミッタフォロワ(E/F:Emitter Follower)回路の出力特性を示す図面である。
符号の説明
1…半導体複合装置、11…基板、21…半導体素子、31…マイクロ電気機械装置、41…絶縁膜、50…配線層

Claims (9)

  1. 基板に形成された半導体素子と、
    前記半導体素子を被覆するもので前記基板上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成されたマイクロ電気機械装置と、
    前記半導体素子と前記マイクロ電気機械装置とに接続する配線層と
    を備えたことを特徴とする半導体複合装置。
  2. 前記マイクロ電気機械装置は露出されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体複合装置。
  3. 前記配線層は配線層間の絶縁膜とこの絶縁膜に形成された配線とを備え、
    前記マイクロ電気機械装置上に形成された前記配線層間の絶縁膜が除去されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体複合装置。
  4. 前記配線層は配線層間の絶縁膜とこの絶縁膜に形成された配線とを備え、
    前記マイクロ電気機械装置上に前記配線層間の絶縁膜が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体複合装置。
  5. 基板に形成された半導体素子と、
    前記基板上に形成されたマイクロ電気機械装置と、
    前記半導体素子と前記マイクロ電気機械装置とに接続する配線層と
    を備え、
    前記マイクロ電気機械装置は空間層を介して保護膜に包含され、
    前記半導体電子回路と前記マイクロ電気機械装置とは絶縁膜に被覆されている
    ことを特徴とする半導体複合装置。
  6. 基板に半導体素子を形成する工程と、
    前記基板上に前記半導体素子を被覆する絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上にマイクロ電気機械装置を形成する工程と、
    前記半導体素子と前記マイクロ電気機械装置とに接続する配線層を形成する工程と
    を備えたことを特徴とする半導体複合装置の製造方法。
  7. 前記配線層を形成する工程は、
    配線層間の絶縁膜を形成する工程と、
    前記配線層間の絶縁膜に配線を形成する工程とを備え、
    前記マイクロ電気機械装置上に形成された前記配線層間の絶縁膜を除去する工程
    を有することを特徴とする請求項6記載の半導体複合装置の製造方法。
  8. 前記マイクロ電気機械装置を形成する工程は、
    前記マイクロ電気機械装置の空間となる領域に犠牲膜を形成して前記マイクロ電気機械装置の構成部品を形成する工程と、
    犠牲膜を介して保護膜を形成する工程と、
    前記各犠牲膜を除去する工程とからなり、
    前記保護膜上に前記配線層を形成する絶縁膜を形成する
    ことを特徴とする請求項6記載の半導体複合装置の製造方法。
  9. 基板に半導体素子を形成する工程と、
    前記基板にマイクロ電気機械装置を形成する工程と、
    前記半導体素子を被覆するもので前記基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上に前記半導体素子と前記マイクロ電気機械装置とに接続する配線層を形成する工程と
    を備えたことを特徴とする半導体複合装置の製造方法。
JP2005183181A 2005-06-23 2005-06-23 半導体複合装置およびその製造方法 Pending JP2007000961A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005183181A JP2007000961A (ja) 2005-06-23 2005-06-23 半導体複合装置およびその製造方法
TW095121419A TW200704582A (en) 2005-06-23 2006-06-15 Semiconductor composite device and method of manufacturing the same
US11/425,077 US7566956B2 (en) 2005-06-23 2006-06-19 Semiconductor composite device and method of manufacturing the same
KR1020060056276A KR20060134845A (ko) 2005-06-23 2006-06-22 반도체 복합 장치 및 그 제조 방법
CNA2009100050616A CN101477983A (zh) 2005-06-23 2006-06-23 半导体复合装置及其制造方法
CN200610093250XA CN1884038B (zh) 2005-06-23 2006-06-23 半导体复合装置及其制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005183181A JP2007000961A (ja) 2005-06-23 2005-06-23 半導体複合装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007000961A true JP2007000961A (ja) 2007-01-11

Family

ID=37566341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005183181A Pending JP2007000961A (ja) 2005-06-23 2005-06-23 半導体複合装置およびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7566956B2 (ja)
JP (1) JP2007000961A (ja)
KR (1) KR20060134845A (ja)
CN (2) CN1884038B (ja)
TW (1) TW200704582A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100794143B1 (ko) * 2006-12-21 2008-01-11 주식회사 에스엘케이 컴퓨터용 키보드 및 마우스 보관구조
KR100796704B1 (ko) * 2001-06-06 2008-01-21 가부시키가이샤 브리지스톤 방음 유닛 장착 구조
KR100800386B1 (ko) * 2007-12-20 2008-02-01 주식회사 정인기술단 가변 차선용 도로 분리대
KR100830327B1 (ko) * 2007-10-22 2008-05-16 김도영 약병뚜껑
KR100848920B1 (ko) * 2008-01-24 2008-07-29 이제균 좌변기와 결합된 의자
JP2022023896A (ja) * 2010-08-06 2022-02-08 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4337870B2 (ja) * 2006-12-15 2009-09-30 セイコーエプソン株式会社 Memsレゾネータ及びmemsレゾネータの製造方法
US7876547B2 (en) * 2007-05-30 2011-01-25 International Business Machines Corporation Vertical parallel plate capacitor structures
US20090102016A1 (en) * 2007-10-22 2009-04-23 International Business Machines Corporation Design structure incorporating vertical parallel plate capacitor structures
TWI501380B (zh) * 2010-01-29 2015-09-21 Nat Chip Implementation Ct Nat Applied Res Lab 多基板晶片模組堆疊之三維系統晶片結構
US8946832B2 (en) * 2010-02-05 2015-02-03 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Filter using a waveguide structure
US20120193781A1 (en) * 2011-01-27 2012-08-02 Rf Micro Devices, Inc. Customized rf mems capacitor array using redistribution layer
JP2014053529A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Toshiba Corp 電子装置
CN113066869B (zh) * 2021-03-16 2021-12-10 扬州国宇电子有限公司 一种快恢复二极管芯片及其制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000090801A (ja) * 1998-09-09 2000-03-31 Denso Corp モノリシックマイクロ波集積回路及びその製造方法
JP2005125484A (ja) * 2003-09-29 2005-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微小電気機械システムおよびその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5326726A (en) * 1990-08-17 1994-07-05 Analog Devices, Inc. Method for fabricating monolithic chip containing integrated circuitry and suspended microstructure
JPH09162462A (ja) 1995-12-13 1997-06-20 Fujitsu Ltd マイクロマシン及び電子回路をもつ半導体装置の製造方法
US20040152276A1 (en) 2003-01-14 2004-08-05 Naoki Nishimura Device, and substrate on which circuit and antenna are formed
JP4434592B2 (ja) 2003-01-14 2010-03-17 キヤノン株式会社 デバイス

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000090801A (ja) * 1998-09-09 2000-03-31 Denso Corp モノリシックマイクロ波集積回路及びその製造方法
JP2005125484A (ja) * 2003-09-29 2005-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 微小電気機械システムおよびその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100796704B1 (ko) * 2001-06-06 2008-01-21 가부시키가이샤 브리지스톤 방음 유닛 장착 구조
KR100794143B1 (ko) * 2006-12-21 2008-01-11 주식회사 에스엘케이 컴퓨터용 키보드 및 마우스 보관구조
KR100830327B1 (ko) * 2007-10-22 2008-05-16 김도영 약병뚜껑
KR100800386B1 (ko) * 2007-12-20 2008-02-01 주식회사 정인기술단 가변 차선용 도로 분리대
KR100848920B1 (ko) * 2008-01-24 2008-07-29 이제균 좌변기와 결합된 의자
JP2022023896A (ja) * 2010-08-06 2022-02-08 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
JP7146046B2 (ja) 2010-08-06 2022-10-03 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1884038A (zh) 2006-12-27
CN1884038B (zh) 2011-08-03
US20060289955A1 (en) 2006-12-28
TWI304393B (ja) 2008-12-21
TW200704582A (en) 2007-02-01
US7566956B2 (en) 2009-07-28
KR20060134845A (ko) 2006-12-28
CN101477983A (zh) 2009-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007000961A (ja) 半導体複合装置およびその製造方法
US10160635B2 (en) MEMS device and process for RF and low resistance applications
JP6607358B2 (ja) バルク音響共振器及びその製造方法
JP6099794B2 (ja) 絶縁層および第2の層を有する積層されたチップセットおよびそれを形成する方法
US6621137B1 (en) MEMS device integrated chip package, and method of making same
JP4791766B2 (ja) Mems技術を使用した半導体装置
US7402907B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
CN102222654B (zh) 基材具有导通孔的半导体元件及其制作方法
US10669152B2 (en) Device arrangement
JP2006289520A (ja) Mems技術を使用した半導体装置
JP6060569B2 (ja) 電子装置の製造方法
CN103663343A (zh) 电子装置及其制造方法、以及振荡器
KR101846388B1 (ko) 수직구조 캐패시터 및 수직구조 캐패시터의 형성 방법
Pieters Versatile MEMS and mems integration technology platforms for cost effective MEMS development
JP5375251B2 (ja) 共振回路及びその製造方法並びに電子装置
JP2009078315A (ja) 封止構造及びその製造方法
US9751753B2 (en) Integration of active devices with passive components and MEMS devices
JP4389518B2 (ja) マイクロ電気機械システムの共振器およびその調整方法
CN110944936A (zh) 电容性微结构
JP2014037032A (ja) 電子装置およびその製造方法
JP2009246561A (ja) 圧電デバイス
JP2003318321A (ja) 高周波モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080530

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091007

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110308