JP2006528780A - 回折格子結合導波路型センサの偏極変調呼掛け - Google Patents

回折格子結合導波路型センサの偏極変調呼掛け Download PDF

Info

Publication number
JP2006528780A
JP2006528780A JP2006521836A JP2006521836A JP2006528780A JP 2006528780 A JP2006528780 A JP 2006528780A JP 2006521836 A JP2006521836 A JP 2006521836A JP 2006521836 A JP2006521836 A JP 2006521836A JP 2006528780 A JP2006528780 A JP 2006528780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light beam
modulated light
polarization
amplitude
diffraction grating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006521836A
Other languages
English (en)
Inventor
ジェイ モズディー,エリック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2006528780A publication Critical patent/JP2006528780A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/75Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated
    • G01N21/77Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator
    • G01N21/7703Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator using reagent-clad optical fibres or optical waveguides
    • G01N21/774Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator using reagent-clad optical fibres or optical waveguides the reagent being on a grating or periodic structure
    • G01N21/7743Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator using reagent-clad optical fibres or optical waveguides the reagent being on a grating or periodic structure the reagent-coated grating coupling light in or out of the waveguide
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/21Polarisation-affecting properties
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/251Colorimeters; Construction thereof
    • G01N21/253Colorimeters; Construction thereof for batch operation, i.e. multisample apparatus
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/543Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
    • G01N33/54366Apparatus specially adapted for solid-phase testing
    • G01N33/54373Apparatus specially adapted for solid-phase testing involving physiochemical end-point determination, e.g. wave-guides, FETS, gratings

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

生物学的物質(例えば、細胞、分子、タンパク質、薬物)がGCW型センサの検知領域にあるか否かを判定するために用いられる、光呼掛けシステム及びGCW型センサが明細書に説明される。光呼掛けシステムは、光源、偏極変調器及び検出システムを備える。光源は偏光ビームを出力し、偏極変調器は偏光ビームを変調して偏極変調光ビームを出力する。GCW型センサは偏極変調光ビームを受信し、検出システムに誘導される振幅変調光ビームに変換する。検出システムは振幅変調光ビームを受信し、共鳴条件(例えば、共鳴角、共鳴波長)を検出するために、偏極変調光ビームの変調周波数において信号に応答し、変調周波数とは異なる周波数において信号に影響している雑音を無視することによって、受信した振幅変調光ビームを復調する。生物学的物質を含有している上層の屈折率と一対一の関係を有する、検出された共鳴条件が、GCW型センサの検知領域に生物学的物質があるか否かを判定するために解析される。

Description

関連出願の説明
本出願は2003年7月25日に出願された米国特許出願第10/627438号の優先権の利益を主張するものである。
本発明は全般的には回折格子結合導波路(GCW)型センサに関し、特に、GCW型センサの検知領域内に生物学的物質があるか否かを判定するためのGCW型センサへの呼掛けに偏極変調光ビームを用いるための光呼掛けシステム及び方法に関する。
回折格子結合導波路(GCW)型センサは急速に、生物学的物質(例えば、細胞、薬物、化合物)の正確な無標識検出を可能にするために選ばれる技術となりつつある。この技術は一般に、GCW型センサの検知領域内の生物学的物質の存在により生じるGCW型センサの屈折率変化を検知するための導波路エバネッセント場の利用を伴う。エバネッセント場を発生させるため、光ビームをGCW型センサの導波路に結合させる光源を有する光呼掛けシステムが用いられる。光呼掛けシステムは、導波路の実効屈折率を決定するために解析される、導波路から出てくる結合光ビームを受信する検出器も備える。GCW型センサの実効屈折率の決定に際しては、検出器によって受信される光ビームが、回折格子、入り光ビーム及び導波モードの波動ベクトルの総和がゼロである共鳴条件の下で導波路と相互作用していることを理解すべきである。しかも、この共鳴条件は入り光ビームの特定の波長及び角度に対してのみ生じ、この角度または波長の変化はGCW型センサの検知領域における生物学的物質の存在によって生じる導波路の実効屈折率の変化に対応する。すなわち、光呼掛けシステムは、GCW型センサの検知領域内に生物学的物質があるか否かの判定を可能にする、GCW型センサの実効屈折率の変化を検知するために用いられる。
この技術が実行可能であるためには、光呼掛けシステム、特に、共鳴角、共鳴波長、またはこれらのいずれをも正確に測定できる検出器が与えられなければならない。特に、光呼掛けシステムはGCW型センサと相互作用する光ビームを放射する必要があり、続いて、GCW型センサから出てくる結合光ビームを受信し、その光ビームを共鳴角及び/または共鳴波長のいかなる変化も実時間で検出するために処理しなければならない。この作業を達成するためには多くの手法があるが、GCW型センサから出力される光ビームは比較的微弱であり、高スループット判別検査用途においては特に、光ビームを劣化させる多くの雑音源があるから、それぞれの手法には実行上特有の難題がある。
GCW型センサは、蛍光標識がなく、偽陰性の低減の可能性があることから、大きな費用上の利点が得られる高スループット判別検査用途での使用に特に魅力的である。この理由のため、そのようなセンサのためのプラットフォームとして、96個または381個の独立ウエルを工業上要する高スループットアクセスを提供するマイクロプレートが対象になっている。この用途において、GCW型センサの導波路及び回折格子はそれぞれのウエルの底にある。例えば、回折格子がウエル底に刻印され、続いて導波路が回折格子の上面に形成される。ウエル自体は、一般に数mm厚の、光透過性で、低複屈折の、低コストプラスチックで一般につくられる。ウエル頂部は液体取扱等のために開けたままにしておいて、ウエル底にあるGCW型センサをプロービングするため、光ビームはマイクロプレートの底に入るように放射され、ウエルのプラスチックを通過してからGCW型センサに当たる。このタイプの光呼掛けシステムの雑音源の1つは、それぞれのウエルの底面から発するフレネル反射によって生じる。ウエル数が多いことから、理想的には、垂直入射に近い入り光ビームで動作するようなGCW型センサの設計が試みられる。この結果、雑音としてはたらくスプリアスフレネル反射が、共鳴角及び/または共鳴波長に関する所望の情報を含むGCW型センサからの光ビーム出力と分かちがたく混合されることが多い。マイクロプレートの底面で生じるフレネル反射に加えて、導波路の上面が、導波路モードとして伝搬し、回折格子を介してGCW型センサを励起した光ビームと混合される、また別のフレネル反射を出力光ビームに挿入する。
これらの直接光雑音源に加えて、従来の光呼掛けシステムはその他の電気雑音及び光雑音を受け易い。例えば、出力光ビームの波長または角度は信号をDC態様で観測する電化結合素子(CCD)カメラまたは分光器のような検出器で測定されることが多い。DC電気雑音及び光(迷光)雑音の全てが出力光ビームの共鳴角及び/または共鳴波長の検出を妨げ得る。
したがって、1つまたはそれより多くのGCW型センサに呼び掛ける際に問題となる上述した雑音源を回避できる光呼掛けシステム及び方法が必要とされている。この要求及びその他の要求は、本発明の光呼掛けシステム、GCW型センサ及び方法によって満たされる。
本発明は、GCW型センサの検知領域に生物学的物質(例えば、細胞、分子、タンパク質、薬物)があるか否かを判定するためにGCW型センサに呼び掛けることができる光呼掛けシステムを含む。本光呼掛けシステムは、光源、偏極変調器及び検出システムを備える。光源は偏光ビームを出力し、偏極変調器は偏光ビームを変調して偏極変調光ビームを出力する。GCW型センサは偏極変調光ビームを受信し、検出システムに誘導される振幅変調光ビームに変換する。検出システムは振幅変調光ビームを受信し、共鳴条件(例えば、共鳴角、共鳴波長)を検出するために、偏極変調光ビームの変調周波数において信号に応答し、変調周波数とは異なる周波数において信号に影響している雑音を無視することによって、受信したビームを復調する。GCW型センサの検知領域に生物学的物質があるか否かを判定するために、生物学的物質を含有する上層の屈折率と一対一の関係を有する、検出された共鳴条件が解析される。
本発明のより完全な理解は、添付図面とともになされる以下の詳細な説明を参照することによって得ることができる。
図1を参照すれば、本発明にしたがうGCW型センサ100及び光呼掛けシステム120の基本コンポーネントの概念図が示される。基本的に、光呼掛けシステム120はGCW型センサ100の検知領域103(上層103)に生物学的物質102(例えば、細胞、分子、タンパク質、薬物、化合物、核酸、ペプチド、炭水化物)があるか否かを判定するためにGCW型センサ100に呼び掛ける。光呼掛けシステム120は、光源122,偏極変調器127(例えば、光弾性型変調器127,光屈折性の変調器127,液晶型変調器127)及び検出システム124を備える。光源122は偏光ビーム125を出力し、偏極変調器127は偏光ビーム125を変調して偏極変調光ビーム126を出力する。GCW型センサ100は、偏極変調光ビーム126を受け取って、検出システム124に誘導される振幅変調光ビーム128に変換する。検出システム124は振幅変調光ビーム128を受け取って、共鳴条件(例えば、共鳴角、共鳴波長)を検出するために、偏極変調光ビーム126の変調周波数において信号に応答し、変調周波数とは異なる周波数において信号に影響している雑音を無視することによって、受信した振幅変調光ビーム128を復調する。検出された共鳴条件は、GCW型センサ100の検知領域103に生物学的物質102があるか否かを示す、生物学的物質102を含有する上層の屈折率と一対一の関係を有する。GCW型センサ100が偏極変調光ビーム126を、雑音源(例えば、フレネル反射、DC電気雑音及び迷光雑音)によって生じる問題を回避する態様での光呼掛けシステム120による振幅変調光ビーム128の復調を可能にする振幅変調光ビーム128にどのように変換するかは、GCW型センサ100の基本構造及び機能に関する簡単な議論の後に以下でさらに詳細に論じられる。
図1に示されるように、GCW型センサ100は、回折格子108とともに導波路110を形成する、回折格子108の表面上に被着された薄い(〜100nm)材料層106(例えば導波路膜106)を有する。導波路膜106は、Ta,TiO,TiO−SiO,HfO,ZrO,Al,Si,HfON,SiON,酸化スカンジウムまたはこれらの混合物のような誘電体材料でつくられることが好ましい。回折格子108は基板112または導波路膜106内に、型押し、ホログラフィまたはその他の方法によって形成される。したがって、回折格子108は導波路膜106の上または下に、あるいは導波路膜106内にさえも配置することができる。さらに、回折格子108は導波路膜106と物理的に直接接触している必要はなく、導波路モードに光学的に影響するに十分に近くにあることだけが必要である。さらに、実効屈折率導波により、回折格子108自体を適切な十分高い屈折率をもたせて作成して、導波路膜をさらに被着することなしに、導波路自体としてはたらかせることができる。基板112はガラスまたは環状オレフィン共重合体(COC)のようなプラスチックでつくられることが好ましい。例えば、GCW型センサ100は、屈折率n=1.53を有する環状オレフィン基板112,格子ピッチΛ=538nm,格子厚t=10nm,導波路屈折率n=2.01,導波路厚t=110nm及び、実質的に水(ほとんどの実験が実施される溶媒、n≧1.33)の屈折率である、上層屈折率を有することができる。このGCW型センサ100は本明細書で例示的GCW型センサ100と称される。
液塊内におかれ得る生物学的物質102はGCW型センサ100の上層103(検知領域)に導入され、GCW型センサ100の表面104において屈折率を変化させるのはこの生物学的物質102の存在である。したがって、生物学的物質102を検出するため、GCW型センサ100が光源122から放射される光ビームでプロービングされ、次いで、検出システム124において受信された反射光ビーム128が、GCW型センサ100の検知領域103における生物学的物質102の存在によって生じる屈折率の何らかの変化(〜1ppm)があるか否かの判定のために解析される。一実施形態において、極めて高感度で極めて特異性のGCW型センサ100の作成を可能にする、特定の相補性生物学的物質102だけが表面付着できる生物学的物質(図示せず)で上面104を被覆することができる。このようにすれば、広範な生物学的物質102を検出するために光呼掛けシステム120及びGCW型センサ100を用いることができ、GCW型センサ100がアレイに配列されていれば、GCW型センサ100を用いてスループットの高い薬物または化学物質の判別検査を可能にすることができる(図15参照)。
GCW型センサ100の感度は回折格子108及び導波路110の構造を解析することによって最もよく理解することができる。回折格子108上に誘導された光ビーム126は、波動ベクトルが以下の式[1]:
Figure 2006528780
で示されるような共鳴条件を満たす場合にのみ、導波路110に結合することができる。ここで、k’は入射波動ベクトルのx成分、kは導波モード波動ベクトル、κは回折格子ベクトルである。回折格子ベクトルκは回折格子108の格子線に垂直な方向及び2π/Λで与えられる大きさを有するベクトルとして定義され、ここでΛは格子周期(ピッチ)である。式[1]は式[2]:
Figure 2006528780
で示されるように、波長λ及び入射角θに関して書くこともできる。ここで、θは光ビーム126の入射角、n入射は入射媒質の屈折率、λは光126の波長、n実効は導波路110の実効屈折率である。導波路110の実効屈折率は、光導波路モード場または基本モードが導波路110を通って伝搬しながら“見る”屈折率の加重平均である。基本モードは導波路110自体よりかなり広い空間的広がりを有することが好ましく、この広がりは導波路110と基板112の間の屈折率差及び導波路110と上層103の間の屈折率差のいずれにも依存する。詳しくは、基本モードは、生物学的物質102がGCW型センサ100の上面104に近付くかまたは上面104に接触するときに生じる何らかの表面変化を“見る”、上層103(検知領域)に延び込むエバネッセント波/テールを有する。
式[2]で示される前式は、sinθがy軸であり、λがx軸であって、Λn実効がx切片、−1/Λが勾配である、直線の式[3]:
Figure 2006528780
に示される、さらに便宜のよい形に書き換えることができる。式[3]を得るため、式[2]からn実効を取り除くことができるように、n実効を1に設定した。この近似は、空気(n〜1.0003)が最も普通の入射媒質であることから用いられる。この関係が図2に示されるグラフに表されている。生物学的物質102が表面104に結合すると導波路110の実効屈折率が変化し、この実効屈折率の変化によりGCW型センサ100の共鳴波長または共鳴角のシフトが生じる。このシフトは、図2に示される直線のx切片のシフトとして見ることができる。
そのようなGCW型センサ100の共鳴条件(例えば、共鳴波長または共鳴角)は、GCW型センサ100からの反射光128を観測することによって屈折率変化を決定するために呼び掛けることができる(図1参照)。屈折率変化を測定するためには異なる2つの動作モード−分光呼掛けまたは角度呼掛け−がある。分光呼掛けにおいては、実質的にコリメートされ、波長走査された、変調偏光ビーム126がGCW型センサ100に送り込まれ、反射された振幅変調光128が集められて、検出システム124内の(例えば)フォトダイオードによって測定される。共鳴波長(ピーク)のスペクトル位置を観測することにより、生物学的物質の結合すなわちGCW型センサ100の表面104上またはその近くでの屈折率変化を測定することができる。分光呼掛けの概念が図3に示されるグラフに図式表示されている。逆に、角度呼掛けにおいては、実質的に単一波長の変調偏光126が、ある範囲の照射角が生じるように角度走査され、GCW型センサ100内に誘導される。反射された振幅変調光128が検出システム124内の(例えば)フォトダイオードによって測定される。GCW型センサ100によって反射された共鳴角の位置を測定することによって、生物学的物質の結合すなわちGCW型センサ100の表面104上またはその近くでの屈折率変化を測定することができる。角度呼掛けの概念が図4に示されるグラフに図式表示されている。
動作の単純性及び効率を維持するため、バイオセンシング用途に用いられるGCW型センサ100は、入射光126のゼロ次回折光だけが自由空間を伝搬し、±1次であろう回折光が導波路110の基本モードに結合するように、設計することができる。より高次の回折光は、入射光126の所望の動作波長λより小さい格子ピッチΛを有する亜波長回折格子108を設計することによって避けることができる。この場合、2次以上の回折光はGCW型センサ100から光量を取らないから、導波路110の結合効率は大きい。さらに、ゼロ次の反射及び透過ビームだけが自由空間に存在するから、GCW型センサ100は入射光126の所望の(異常)波長λのほぼ全反射または全透過を生じさせることができる。図5は、上層103にある物質(水)が屈折率1.33を有する場合の、TE入力光126の角度が3°であり、法線から3°にある反射光ビーム128が824nm近傍に共鳴502を有する、例示的GCW型センサ100のGSOLVER解析(厳密結合波解析、すなわちRCWAコード)を示す。
上述したように、GCW型センサ100は、上層103の屈折率に直接対応し、したがってGCW型センサ100上に結合する生物学的物質102の測定を可能にする、共鳴角/共鳴波長502の位置を決定できるから、バイオセンシング用途に用いられる。これは全て、導波路110内を伝搬する基本モードのエバネッセントテールが生物学的物質102の存在によって生じる上層103における屈折率変化を検知することから可能になる。上層103における屈折率変化が式[1]にしたがってGCW100の共鳴条件を変化させ、次いで共鳴502が新しい波長位置または角度位置にシフトする。シフトした共鳴位置は、GCW100の上層103に生物学的物質102があるか否かを示す、上層103の現時点での屈折率を示す。共鳴502は上層103の屈折率の単位変化に対して数100nmシフトし得ることが示された(図2参照)。角度と波長の間の関係はBIOS−1GCW型センサ100について図6に示されるグラフに表示されている。グラフの様々な線は、2つの異なるカバー屈折率に関するTE偏波及びTM偏波の両者についての挙動を示す。
図7〜15を参照すれば、生物学的物質102の存在を検出するための、1つまたはそれより多くのGCW型センサ100と相互作用するために異なる手法を利用する、図1に示される光呼掛けシステムの5つの実施形態が示されている。本明細書には光呼掛けシステムの5つの実施形態しか説明されないが、生物学的物質102の存在を検出するためのGCW型センサ100との相互作用に別の構成の光呼掛けシステム120が用いられ得ることは当然である。したがって、光呼掛けシステム120は限定された態様にあると解されるべきではない。
図7を参照すれば、本発明にしたがう第1の実施形態の光呼掛けシステム120aの基本コンポーネントを示す概念図がある。光呼掛けシステム120aは生物学的物質102の検出を可能にするためのGCW型センサ100に誘導される偏極変調光ビーム126の走査に角度走査法を利用する。
図示されるように、光呼掛けシステム120aは、偏極変調器127a(例えば光弾性型変調器127a)によって受信される偏光ビーム125aを出力する光源122aを備える。偏光変調器127aは、TEモードとTMモードの間に時間変化偏極交番(図7の揺らいでいるベクトル参照)を生じさせることによって偏光ビーム125aを変調する。偏極変調器127aは、偏極変調光ビーム126aを音波と混合することによって偏極変調光ビーム126aの角度を変化させる、音響光学型変調器702aに偏極変調光ビーム126aを出力する。角度偏向の大きさは音響光学型変調器702aの駆動周波数、したがって音波の周波数に依存する。実際上、音響光学型変調器702aは偏極変調光ビーム126aの角度走査の制御を可能にする。偏極変調光ビーム126aは一定の位置でマイクロウエルプレート704aと交差するべきであるから、レンズ706a及びビームスプリッタ708aが音響光学型変調器702aとマイクロウエルプレート704aの間に配置され、レンズ706aからそれぞれのGCW型センサ100までの距離は焦点距離である。この態様において、マイクロウエルプレート704a上に入射する偏極変調光ビーム126aの角度は、音響光学型変調器702aの周波数にしたがって変化するが、入射位置は一定のままである。マイクロウエルプレート704aにおけるGCW型センサ100との相互作用後、GCW型センサ100内で共鳴する2つの偏極状態の内の1つだけを有する偏極変調光ビーム126aが偏極変調光ビーム126aと同じ周波数において変調された振幅変調光ビーム128aに変換される。振幅変調光ビーム128aは検出システム124a、特に、振幅変調光ビーム128aを電気信号に変換する検出器710a(例えばフォトダイオード710a)に受信され、電気信号は次いでロックイン増幅器712aまたは特定の周波数において電気信号を検出できる同様の計測器(例えばRFミキサ)によって復調される。ロックイン増幅器712aは、偏極変調光ビーム126aの変調周波数において信号に応答し、変調周波数とは異なる周波数において信号に影響している雑音は無視することによって、電気信号を復調する。次いでコンピュータ716aが、上層103の屈折率に、したがってGCW型センサ100の検知領域103における生物学的物質102の含有量に相関する共鳴角を決定するために復調電気信号(例えば、元の変調された反射光強度に比例するDC電圧)を解析する。ロックイン増幅器712aによって検出されている周波数は偏極変調器127aも駆動する関数発生器714aから得ることができる。
音響光学型変調器702aの使用は可動部品を利用しないことから魅力的であるが、その他の角度走査法も本発明に用いることができる。例えば、ガラス/空気界面における屈折によって偏極変調光ビーム126aを偏向させる、単純な回転ガラス板を用いることができよう。偏向角は、回転する板が角度の滑らかな変化を生じさせるようなガラス板の、回転角に依存する。光呼掛けシステム120a及び例示的GCW型センサ100を用いたいくつかの実験結果が図8〜11に関して以下に与えられる。
図8を参照すれば、ロックイン増幅器712aで記録された振幅対音響光学型変調器702aの周波数が信号を表している、実験的光呼掛けシステム120aの試験時に観測された共鳴を示すグラフがある。この走査を得るには0.5秒〜2分かかり、図8に示される信号対雑音が非常に高い曲線が得られた。検出器710a(例えばSiフォトダイオード710a)の飽和を避けるために光源122a(例えばHe/Neレーザ122a)は大きく減衰させなければならず、それでもロックイン増幅器712aはそのように低められたレーザレベルを受け入れるだけの大きな(>5)桁の入力利得設定を有していたことに注意すべきである。
生物学的イベントに対する光呼掛けシステム120aの実感度が、GCW型センサ100,計測器、角度安定性等に依存することは当然である。したがって、実験的光呼掛けシステム120aの性能のある程度の評価を得るため、GCW型センサ100の上面104上に指標液体をおいて、共鳴角の変化を禁じ、よって単位屈折率感度を決定した。図9はこの試験の結果を示す。雑音レベルは低く、〜10−5(一標準偏差)であると決定され、さらなる研究により、所望の10−6の感度がさらに正確な走査エレクトロニクスによって容易に達成されることが示された。
本発明の別の重要な態様は、ロックイン増幅器712aが図8上に表された単純な振幅共鳴だけではなく別の観測可能量も与えることである。位相ロック手法であるから、ロックイン増幅器712aは共鳴信号の振幅だけでなく、偏極変調器127aを駆動する電気的機能のような安定周波数信号を基準とする、共鳴信号の位相も与える。この情報は(ロックイン増幅器712a以外の)ほとんどの位相感受性検出器によって、あるいはGCW型センサ100から出力される振幅変調光ビーム128aのTE偏波及びTM偏波を個別に測定できる装置によってさえも、得られるであろうことに注意すべきである。
位相信号がどのような情報を与え得るかを理解するため、振幅信号をさらに詳しく調べることができる。図10は、TEモードがGCW型センサ100に位相整合されている場合に、実験及び理論で見られる特性山/谷形状をもつ振幅共鳴1002の概念図である。負値ディップ(図の左側の底にある矢印の元)は、GCW型センサ100(図1参照)を通してTE光を共鳴透過させることによって生じる、TE光量が周辺TM信号より小さい領域を表す。ピークは、TE光がGCW型センサ100から共鳴反射して、検出器710a上の光量を強めている領域を表す。TMモードは導波路110と相互作用しないから、TMモードは谷及びピークのいずれにおいても一定である。したがって、光はTEモードとTMモードの間で時間軸で変調されることを思い出せば、図10に引かれている曲線は変調周波数においてロックイン増幅器712aに現れる時間変化信号を表す。ピーク領域及び谷領域からの信号を比較することによって、波が互いに180°位相シフトされていることがわかる。さらに、この位相シフトは振幅が共鳴の中心において負から正に移る瞬間におこるはずである。
この簡単な理解は、実験的光呼掛けシステム120aによる実験の間に観測されたことの正確な予測に役立つ。図11は図8に示された振幅曲線に重畳された共鳴1102の位相を示す。ロックイン増幅器712aは360°の位相濡対して−10V〜+10Vの信号をコンピュータ716aに出力するから、図11に示される〜+8Vから〜−2Vの変化は180°の位相変化を表す。遷移はゼロ振幅の極めて近くでおこり、小さな差は、実際上、異なる時点で捕捉された位相信号に対して振幅信号をシフトさせる振幅信号のフィルタリングによる。この位相遷移は共鳴振幅に比較して極めて急峻であることに注意すべきである。さらに、位相遷移は共鳴位置のデジタル表示(オン/オフ)に類似であり、したがって信号処理の観点からは検出のための最も簡単な信号を表す。急峻さは遷移がトリガモードでおこるという事実によって生じ、TE/TMモードの相対強度に依存する。この信号は非常に狭いから、共鳴の検出及び位置に関係するような、共鳴幅への束縛条件をおそらく緩和できるであろう。しかし、位相信号は振幅共鳴に分かち難く結びつけられているから、位相信号を用いて共鳴ピークの位置精度が向上するかは明らかではないが、この位相信号1102から何らかの感度向上を得るために信号処理手法(例えばシュミットトリガ)を利用することができるであろう。これができるとすれば、振幅共鳴の幅の有意性は低くなり、幅束縛条件が大きく緩和される全く新しいタイプのセンサ設計が可能になるであろう。
図12を参照すれば、本発明にしたがう第2の実施形態の光呼掛けシステム120bの基本コンポーネントを示す概念図がある。光呼掛けシステム120bは生物学的物質102の検出を可能にするためのGCW型センサ100から放射される振幅変調光ビーム128bの走査に角度走査法を利用する。図示されるように、光呼掛けシステム120bは、偏極変調器127b(例えば光弾性型変調器127b)によって受信される偏光ビーム125bを出力する光源122bを備える。偏光変調器127bは、TEモードとTMモードの間に時間変化偏極交番(図12の揺らいでいるベクトル参照)を生じさせることによって偏光ビーム125bを変調する。偏極変調器127bは偏極変調光ビーム126bをレンズ1206b及びビームスプリッタ1208bに出力する。レンズ1206b及びビームスプリッタ1208bは偏極変調光ビーム126bをマイクロプレート1204b内のGCW型センサ100に誘導する。マイクロウエルプレート1204bにおけるGCW型センサ100との相互作用後、GCW型センサ100内で共鳴する2つの偏極状態の内の1つだけを有する偏極変調光ビーム126bが偏極変調光ビーム126bと同じ周波数において変調された振幅変調光ビーム128bに変換される。振幅変調光ビーム128bは検出システム124b、特に、振幅変調光ビーム128bの角度を走査する走査ピンホール板1202bによって受信される。検出器1210b(例えばフォトダイオード1210b)が走査された振幅変調光ビーム128bを電気信号に変換し、電気信号は次いでロックイン増幅器1212bによって復調される。ロックイン増幅器1212bは、偏極変調光ビーム126bの変調周波数において信号に応答し、変調周波数とは異なる周波数において信号に影響している雑音は無視することによって、電気信号を復調する。次いでコンピュータ1216bが、上層103の屈折率、したがってGCW型センサ100の検知領域103における生物学的物質102の含有量に相関する共鳴角を決定するために復調電気信号(例えば、元の変調された反射光信号強度に比例するDC電圧)を解析する。ロックイン増幅器1212bによって検出されている周波数は偏極変調器127bも駆動する関数発生器1214bから得ることができる。
図13を参照すれば、第3の実施形態の光呼掛けシステム120cの基本コンポーメントを示す概念図がある。光呼掛けシステム120cは生物学的物質102の検出を可能にするためのGCW型センサ100に誘導される偏極変調光ビーム126cの走査に波長走査手法を利用する。図示されるように、光呼掛けシステム120cは、偏極変調器127c(例えば光弾性型変調器127c)によって受信される偏向光ビーム125cを出力する広帯域光源122cを備える。偏極変調器127cはTEモードとTMモードの間に時間変化偏極交番(図13の揺らいでいるベクトル参照)を生じさせることによって偏光ビーム125cを変調する。偏極変調器127cは偏極変調光ビーム126cを可調フィルタ1306cに出力する。可調フィルタ1306cは偏極変調光ビーム126cの波長を走査して、走査された偏極変調光ビーム126cをビームスプリッタ1308cに誘導する。ビームスプリッタ1308cは偏極変調光ビーム126cをマイクロウエルプレート1304c内のGCW型センサ100に誘導する。マイクロウエルプレート1304cにおけるGCW型センサ100との相互作用後、GCW型センサ100内で共鳴する2つの偏極状態の内の1つだけを有する偏極変調光ビーム126cが偏極変調光ビーム126cと同じ周波数において変調された振幅変調光ビーム128cに変換される。振幅変調光ビーム128cは検出システム124c、特に、振幅変調光ビーム128cを電気信号に変換する検出器1310c(例えばフォトダイオード1310c)によって受信され、電気信号は次いでロックイン増幅器1312cによって復調される。ロックイン増幅器1312cは、偏極変調光ビーム126cの変調周波数において信号に応答し、変調周波数とは異なる周波数において信号に影響している雑音は無視することによって、電気信号を復調する。次いでコンピュータ1316cが、上層103の屈折率、したがってGCW型センサ100の検知領域103における生物学的物質102の含有量に相関する共鳴波長を決定するために復調電気信号(例えば、元の変調された反射光信号強度に比例するDC電圧)を解析する。ロックイン増幅器1312cによって検出されている周波数は偏極変調器127cも駆動する関数発生器1314cから得ることができる。
図14を参照すれば、第4の実施形態の光呼掛けシステム120dの基本コンポーネントを示す概念図がある。光呼掛けシステム120dは生物学的物質102の検出を可能にするためのGCW型センサ100から放射される振幅変調光ビーム128dの走査に波長走査手法を利用する。図示されるように、光呼掛けシステム120dは偏極変調器127d(例えば光弾性型変調器127d)によって受信される偏光ビーム125dを出力する広帯域光源122dを備える。偏極変調器127dはTEモードとTMモードの間に時間変化偏極交番(図14の揺らいでいるベクトル参照)を生じさせることによって偏光ビーム125dを変調する。偏極変調器127dは偏極変調光ビーム126dをビームスプリッタ1408dに出力する。ビームスプリッタ1408dは偏極変調光ビーム126dをマイクロプレート1404d内のGCW型センサ100に誘導する。マイクロプレート1404dにおけるGCW型センサ100との相互作用後、GCW型センサ100内で共鳴する2つの偏極状態の内の1つだけを有する偏極変調光ビーム126dが偏極変調光ビーム126dと同じ周波数において変調された振幅変調光ビーム128dに変換される。振幅変調光ビーム128dは検出システム124d、特に、振幅変調光ビーム128dの波長を走査する走査フィルタ1406dによって受信される。検出器1410d(例えばフォトダイオード1410d)が走査された振幅変調光ビーム128dを電気信号に変換し、電気信号は次いでロックイン増幅器1412dによって復調される。ロックイン増幅器1412dは、偏極変調光ビーム126dの変調周波数において信号に応答し、変調周波数とは異なる周波数において信号に影響している雑音は無視することによって、電気信号を復調する。次いでコンピュータ1416cが、上層103の屈折率、したがってGCW型センサ100の検知領域103における生物学的物質102の含有量に相関する共鳴波長を決定するために復調電気信号(例えば、元の変調された反射光信号強度に比例するDC電圧)を解析する。ロックイン増幅器1412dによって検出されている周波数は偏極変調器127dも駆動する関数発生器1414dから得ることができる。
図15を参照すれば、第5の実施形態の光呼掛けシステム120eの基本コンポーネントを示す概念図がある。光呼掛けシステム120eは生物学的物質102の高スループット検出を可能にするための複数のGCW型センサ100に誘導される複数の偏極変調光ビーム126eの走査に角度/波長並行走査手法を利用する。図示されるように、光呼掛けシステム120eは偏極変調器127e(例えば光弾性型変調器127e)によって受信される偏光ビーム125eを出力する光源122eを備える。偏極変調器127eはTEモードとTMモードの間に時間変化偏極交番を生じさせることによって偏光ビーム125eを変調し、偏極変調光ビーム126eを回折光学素子1502eに出力する。回折光学素子1502eは偏極変調光ビーム126eのアレイをビームスプリッタ1508eに放射する。ビームスプリッタ1508eは偏極変調光ビーム126eをマイクロウエルプレート1504e内のGCW型センサ100に誘導する。マイクロウエルプレート1504eにおけるGCW型センサ100との相互作用後、偏極変調光ビーム126eは偏極変調光ビーム126eと同じ周波数において変調された振幅変調光ビーム128eに変換される。振幅変調光ビーム128eは検出システム124e、特に、走査された振幅変調光ビーム128eを電気信号に変換する検出器1510e(例えばフォトダイオード1510e)のアレイによって受信され、電気信号は次いでロックイン増幅器1512eのアレイによって復調される。ロックイン増幅器1512eは、偏極変調光ビーム126eの変調周波数において信号に応答し、変調周波数とは異なる周波数において信号に影響している雑音は無視することによって、電気信号を復調する。次いでコンピュータ1516eが、上層103の屈折率、したがってGCW型センサ100の検知領域103における生物学的物質102の含有量に相関する共鳴角を決定するために復調電気信号(例えば、元の変調された反射光信号強度に比例するDC電圧)を解析する。ロックイン増幅器1512eによって検出されている周波数は偏極変調器127eも駆動する関数発生器1514eから得ることができる。この光呼掛けシステム120eの構成は高スループット判別検査用途に用いることができる多くの様々な可能な構成の内の1つに過ぎないことは当然である。基本的に、本発明は偏極変調に適合する全てのマルチプレックスシステム、走査システム等に適用できる。
図15は角度または波長の走査に必要なコンポーネントを、図7,12,13または14に示される多くの実施形態の内の1つのようには、明示的に示していないが、すべてのウエルにかけてGCW100の共鳴を走査するシステムを達成するために、これらの走査手法の内の1つ(または適する代用手法)が図15のコンポーネントとともに用いられるであろうと想定される。図7及び13に実施形態については、1つの走査素子(音響光学型変調器またはフィルタ)を回折光学素子の前に配置することだけが必要であり、したがって個別のビームのそれぞれについて図7及び13の走査動作にならうことになる。図12及び14の実施形態においては、おそらくは走査装置(ピンホールまたはフィルタ)がプレートのそれぞれのウエルから反射されるビームのそれぞれに対して繰り返して必要となるであろう。
図16を参照すれば、本発明にしたがって生物学的物質102を検出するために光呼掛けシステム120及びGCW型センサ100を用いるための好ましい方法の基本工程を示すフローチャートがある。本明細書において、GCW型センサ100及び光呼掛けシステム120はGCW型センサ100の表面104上の、細胞、分子、タンパク質、薬物、化合物、核酸、ペプチドまたは炭水化物のような生物学的物質102の存在の検出に用いられるとして説明されるが、広範な試験を実施するためにGCW型センサ100及び光呼掛けシステム120を用い得ることは当然である。例えば、GCW型センサ100及び光呼掛けシステム120は、細胞移動検定、薬物浸透性検定、薬物溶解度試験、ウィルス検出試験及びタンパク質分泌物試験に用いることができる。
工程1602で開始され、光源122及び偏極変調器127がGCW型センサ100に偏極変調光ビーム126を誘導するために用いられる。工程1604において、検出システム124がGCW型センサ100から振幅変調光ビーム128を受信する。次いで工程1606において、GCW型センサ100の表面104上に生物学的物質102があるか否かを示す上層103の屈折率に対応する共鳴波長または共鳴角を検出するために、検出システム124が受信した振幅変調光ビーム128を復調及び解析する。
以下は本発明の光呼掛けシステム120及びGCW型センサ100の利点及び使用のいくつかである:
・本発明にしたがう偏極変調の使用により、従来の光呼掛けシステムでは現在利用できない、計測器設計に対する費用上の利点及び頑健性を提供する大面積フォトダイオードの使用が可能になる。さらに、大面積検出器の使用により、センサウエルプレートに要求される性能(平坦性等)が大きく緩和される。基本的に、反射ビームが正しく検出及び復調されるためには、単に反射ビームがフォトダイオード領域のどこかでフォトダイオードに当たればよい。この状況における唯一の束縛条件は、個々のウエルからのビームが遠視野で互いに“交差”しないことである。言い換えれば、それぞれのビームはそれぞれのビームの隣のビームに対する関係を、隣のビームとの近接度はウエル毎に変わり得るであろうが、維持するべきである。これは、例えば光ファイバへの戻り結合、あるいは従来の光呼掛けシステムで用いられるCCD上への反射の結像に必要とされるであろう条件よりかなり緩い条件である。
・本発明にしたがう偏極変調の使用は、回折格子結合バイオセンサに呼び掛けるために設計されるほとんど全ての計測器に適用できる。本発明は偏極変調と従来の光呼掛けシステムの構造上でのコヒーレント(位相感受性)検出の併用を含む。これは、GCW型センサ100の入力または出力のいずれにおいて、角度、波長または何か別のパラメータのいずれが走査されているかに全く関わらない。
・本発明は光ビーム偏極を利用することにより大多数の雑音源を排除する。
・本発明は生物学的物質の検出に必要な光量を極めて小さくする。この結果、CCD素子による高感度検出に対して出力ビームに一般に必要とされる数mWの光量が、本発明の下では数桁下げられる。これは、96個または384個のウエルが、あるいは1536個のウエルでさえも、同じ光源(レーザ)によって並行して呼び掛けることができるから、高スループット判別検査分野に対して極めて重要である。
・本発明にともなう信号対雑音改善に加えて、等しく重要な技術上のいくつかの利点がある。第1に、偏極変調手法によって普通のフォトダイオードから信号対雑音の高いデータが得られるから、従来の光呼掛けシステムで用いられる高価なCCDまたは分光器による手法に比較して計測の費用及び複雑性を大きく軽減することができる。さらに、プレートに96個または384個のウエルを収容するための光呼掛けシステムの規模拡大が、より安価な検出器及びロックイン増幅器の使用だけが必要であるから、より一層容易になる。
・本発明の費用及び複雑性に関する利点に加えて、ロックイン増幅器の使用により、以前は得ることができなかった共鳴に関する位相情報が得られる。位相感受性検出器からの振幅情報及び位相情報のいずれもが存在することにより、また別の観測可能量が得られる。上で論じたように、この位相情報は実際上、共鳴位置を示す、便宜がよく、一意的な信号を含む。
・本発明の偏極変調の概念はほとんどの呼掛け機構(例えば角度ベースまたは波長ベースの手法)内に実装することができる。偏極変調では、システムの他の変数とはある程度独立に、雑音から導波路出力を弁別するために偏極が変調されることだけが必要である。本発明の一実施形態においては、それぞれの角度段階に対する復調プロセスの間は角度位置が基本的に一定であるように、入力ビームの偏極を角度走査速度よりかなり高速で変調することができよう。
・上述したように、好ましい変調方法は、光弾性効果による時間的に可変の複屈折を生じさせるために石英板を振動させる、光弾性法である。この技術は偏極変調の純度の点及び高い、100kHzの、変調周波数を利用できる点のいずれからも好ましい。
・上に説明した本発明の好ましい実施形態は生物学的物質の検出を可能にするために反射光ビームを利用したが、生物学的物質を検出するために透過ビームも用いることができ、センサの側面を出てくるビームさえも用い得ることは容易に理解されるはずである。もちろん、透過ビームまたはセンサの側面を出てくるビームを検出するため、システムの構成には若干の変更が必要になるであろう。
本発明のいくつかの実施形態を、添付図面に示し、上記の詳細な説明に述べたが、本発明は開示された実施形態に限定されず、添付される特許請求の範囲に述べられ、定められる、本発明の精神を逸脱することなく、数多くの再構成、改変及び置換が可能であることは当然である。
本発明にしたがう光呼掛けシステム及びGCW型センサの基本コンポーネントの概念図である 図1に示されるGCW型センサの共鳴角と共鳴波長の間の関係を示すグラフである 図1に示されるGCW型センサの共鳴波長を決定するために分光呼掛け手法を光呼掛けシステムでどのように用いることができるかの説明を補助するために用いられるグラフである 図1に示されるGCW型センサの共鳴角を決定するために角度呼掛け手法を光呼掛けシステムでどのように用いることができるかの説明を補助するために用いられるグラフである 環状オレフィン共重合体(COC)でつくられた基板及びTaでつくられた導波路膜を有する例示的GCW型センサの共鳴波長(反射異常)を示す、GSOLVERによってつくられたグラフである 2つの相異なるカバー屈折率を有する例示的GCW型センサの共鳴角と共鳴波長の間の関係を示すグラフである 本発明にしたがって生物学的物質を検出するためにGCW型センサ内に誘導される偏極変調光ビームを走査するために角度走査法を利用する、図1に示される光呼掛けシステムの第1の実施形態の基本コンポーネントを示す概念図である 図7に示される光呼掛けシステムの試験時に観測された例示的GCW型センサの振幅共鳴を示すグラフである 図7に示される光呼掛けシステムを試験するために5%グリセロール溶液が例示的GCW型センサの上面におかれたときに観測された共鳴位置を示すグラフである 図7に示される光呼掛けシステムの試験中に見られた、特性山/谷形状を有する例示的GCW型センサの、振幅共鳴を示す概念図である 図7に示される光呼掛けシステムの試験時に図8に示される振幅曲線に重畳された共鳴の位相を示すグラフである 本発明にしたがって生物学的物質を検出するためにGCW型センサから放射される振幅変調光ビームを走査するために角度走査法を利用する、図1に示される光呼掛けシステムの第2の実施形態の基本コンポーネントを示す概念図である 本発明にしたがって生物学的物質を検出するためにGCW型センサ内に誘導される偏極変調光ビームを走査するために波長走査手法を利用する、図1に示される光呼掛けシステムの第3の実施形態の基本コンポーネントを示す概念図である 本発明にしたがって生物学的物質を検出するためにGCW型センサから放射される振幅変調光ビームを走査するために波長走査手法を利用する、図1に示される光呼掛けシステムの第4の実施形態の基本コンポーネントを示す概念図である 本発明にしたがってマイクロプレート内に組み込まれたGCW型センサのアレイを走査するために角度走査法または波長走査手法を利用することができる、図1に示される光呼掛けシステムの第5の実施形態の基本コンポーネントを示す概念図である 本発明にしたがって生物学的物質を検出するために図1に示される光呼掛けシステム及びGCW型センサを用いるための好ましい方法の基本工程を示すフローチャートである
符号の説明
100 GCW型センサ
102 生物学的物質
103 検知領域
104 GCW型センサ上面
106 導波路膜
108 回折格子
110 導波路
112 基板
120 光呼掛けシステム
122 光源
124 検出システム
126 偏極変調光ビーム
127 偏極変調器
128 振幅変調光ビーム

Claims (36)

  1. 回折格子結合導波路型センサであって、
    基板、
    回折格子、及び
    導波路膜、
    を備え、
    前記回折格子及び前記導波路膜によって形成された導波路が偏極変調光ビームを受信し、光呼掛けシステムによって解析される振幅変調光ビームを出力し、前記光呼掛けシステムは、前記導波路膜上の検知領域に生物学的物質があるか否かを判定するために、前記偏極変調光ビームの変調周波数において信号に応答し、前記変調周波数とは異なる周波数において前記信号に影響している雑音は無視することによって、前記振幅変調光ビームを復調する、
    ことを特徴とする回折格子結合導波路型センサ。
  2. 前記生物学的物質が、細胞、分子、タンパク質、薬物、化合物、核酸、ペプチドまたは炭水化物であることを特徴とする請求項1に記載の回折格子結合導波路型センサ。
  3. 前記光呼掛けシステムが、前記導波路膜上の前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴角の検出を可能にするために、前記偏極変調光ビームの走査に角度走査法を利用することを特徴とする請求項1に記載の回折格子結合導波路型センサ。
  4. 前記光呼掛けシステムが、前記導波路膜上の前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴角の検出を可能にするために、前記振幅変調光ビームの走査に角度走査法を利用することを特徴とする請求項1に記載の回折格子結合導波路型センサ。
  5. 前記光呼掛けシステムが、前記導波路膜上の前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴波長の検出を可能にするために、前記偏極変調光ビームの走査に波長走査手法を利用することを特徴とする請求項1に記載の回折格子結合導波路型センサ。
  6. 前記光呼掛けシステムが、前記導波路膜上の前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴波長の検出を可能にするために、前記振幅変調光ビームの走査に波長走査手法を利用することを特徴とする請求項1に記載の回折格子結合導波路型センサ。
  7. 回折格子結合導波路型センサに呼び掛けるための光呼掛けシステムにおいて、前記光呼掛けシステムが、
    偏光ビームを出力することができる光源、
    前記偏光ビームを変調し、偏極変調光ビームを出力することができる偏極変調器、
    前記偏極変調光ビームを受信し、前記変調変更光ビームを振幅変調光ビームに変換することができる前記回折格子結合導波路型センサ、及び
    前記振幅変調光ビームを受信することができ、さらに、前記回折格子結合導波路型センサの検知領域に生物学的物質があるか否かを示すあらかじめ定められた屈折率に対応する共鳴条件を検出するために、前記偏極変調光ビームの変調周波数において信号に応答し、前記変調周波数とは異なる周波数において前記信号に影響している雑音は無視することによって前記受信した振幅変調光ビームを復調することができる検出システム、
    を備えることを特徴とする光呼掛けシステム。
  8. 前記生物学的物質が、細胞、分子、タンパク質、薬物、化合物、核酸、ペプチドまたは炭水化物であることを特徴とする請求項7に記載の光呼掛けシステム。
  9. 前記偏極変調器が光弾性型変調器であることを特徴とする請求項7に記載の光呼掛けシステム。
  10. 前記偏極変調器が光屈折性の変調器であることを特徴とする請求項7に記載の光呼掛けシステム。
  11. 前記偏極変調器が液晶型変調器であることを特徴とする請求項7に記載の光呼掛けシステム。
  12. 前記回折格子結合導波路型センサがマイクロプレート内に配置されることを特徴とする請求項7に記載の光呼掛けシステム。
  13. 前記検出システムが、前記振幅変調光ビームを受信し、前記振幅変調光ビームをロックイン増幅器で復調される電気信号に変換することができるフォトダイオードを備えることを特徴とする請求項7に記載の光呼掛けシステム。
  14. 前記復調された電気信号内の位相情報が前記回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す前記共鳴条件を識別するために用いられることを特徴とする請求項13に記載の光呼掛けシステム。
  15. 前記復調された電気信号内の振幅情報が前記回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す前記共鳴条件を識別するために用いられることを特徴とする請求項13に記載の光呼掛けシステム。
  16. 前記偏極変調器から前記偏極変調光ビームを受信することができ、さらに前記偏極変調光ビームの角度を走査することができる音響光学型変調器、及び
    前記音響光学型変調器から前記偏極変調光ビームを受信することができ、さらに前記偏極変調光ビームを前記回折格子結合導波路型センサ内に誘導することができるレンズ、
    をさらに備え、
    前記検出システムが、
    前記回折格子結合導波路型センサから前記振幅変調光ビームを受け取ることができ、さらに前記振幅変調光ビームを電気信号に変換することができる検出器、及び
    前記検出器から前記電気信号を受け取ることができ、さらに前記回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す前記共鳴条件を検出するために前記電気信号を復調することができるロックイン増幅器、
    を備え、
    前記偏極変調器と前記ロックイン増幅器を同期化させることができる関数発生器、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の光呼掛けシステム。
  17. 前記偏極変調器から前記偏極変調光ビームを受信することができ、さらに前記偏極変調光ビームを前記回折格子結合導波路型センサ内に誘導することができるレンズ、
    をさらに備え、
    前記検出システムが、
    前記回折格子結合導波路型センサから前記振幅変調光ビームを受信することができ、さらに前記振幅変調光ビームの角度を走査することができる走査ピンホール板、
    前記走査ピンホール板から前記振幅変調光ビームを受信することができ、さらに前記振幅変調光ビームを電気信号に変換することができる検出器、及び
    前記電気信号を受信することができ、さらに前記回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す前記共鳴条件を検出するために前記電気信号を復調することができるロックイン増幅器、
    を備え、
    前記偏極変調器と前記ロックイン増幅器を同期化することができる関数発生器、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の光呼掛けシステム。
  18. 前記偏極変調器から広帯域の前記偏極変調光ビームを受信することができ、さらに前記偏極変調光ビームの波長を走査することができる可調フィルタ、及び
    前記可調フィルタから前記偏極変調光ビームを受信することができ、さらに前記偏極変調光ビームを前記回折格子結合導波路型センサ内に誘導することができるビームスプリッタ、
    をさらに備え、
    前記検出システムが、
    前記回折格子結合導波路型センサから前記振幅変調光ビームを受信することができ、さらに前記振幅変調光ビームを電気信号に変換することができる検出器、及び
    前記検出器から前記電気信号を受信することができ、さらに前記回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す前記共鳴条件を検出するために前記電気信号を復調することができるロックイン増幅器、
    を備え、
    前記偏極変調器と前記ロックイン増幅器を同期化することができる関数発生器、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の光呼掛けシステム。
  19. 前記偏極変調器から前記偏極変調光ビームを受信することができ、さらに前記偏極変調光ビームを前記回折格子結合導波路型センサ内に誘導することができるビームスプリッタ、
    をさらに備え、
    前記検出システムが、
    前記回折格子結合導波路型センサから前記振幅変調光ビームを受信することができ、さらに前記振幅変調光ビームの波長を走査することができる走査フィルタ、
    前記走査フィルタから前記振幅変調光ビームを受信することができ、さらに前記振幅変調光ビームを電気信号に変換することができる検出器、及び
    前記検出器から前記電気信号を受信することができ、さらに前記回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す前記共鳴条件を検出するために前記電気信号を復調することができるロックイン増幅器、
    を備え、
    前記偏極変調器と前記ロックイン増幅器を同期化することができる関数発生器、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の光呼掛けシステム。
  20. 1つまたはそれより多くの回折格子結合導波路型センサに呼び掛けるための方法において、前記方法が、
    偏極変調光ビームをそれぞれの前記回折格子結合導波路型センサ内に誘導する工程、
    前記それぞれの回折格子結合導波路型センサから振幅変調光ビームを受信する工程、及び
    前記それぞれの回折格子結合導波路型センサの検知領域に生物学的物質があるか否かを示す上層屈折率に対応する共鳴条件を検出するために前記受信した振幅変調光ビームのそれぞれを解析する工程、
    を有してなることを特徴とする方法。
  21. 前記生物学的物質が、細胞、分子、タンパク質、薬物、化合物、核酸、ペプチドまたは炭水化物であることを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 前記解析する工程が、
    前記受信した振幅変調光ビームのそれぞれを電気信号に変換する工程、及び
    前記それぞれの回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す前記共鳴条件を識別するために前記電気信号のそれぞれを復調する工程、
    をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  23. 前記復調された電気信号内の位相情報が前記それぞれの回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す前記共鳴条件を識別するために用いられることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記復調された電気信号内の振幅情報が前記それぞれの回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す前記共鳴条件を識別するために用いられることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  25. 前記解析する工程が、前記それぞれの回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴角の検出を可能にするために、前記偏極変調光ビームの走査に角度走査法を利用することを特徴とする請求項20に記載の方法。
  26. 前記解析する工程が、前記それぞれの回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴角の検出を可能にするために、前記振幅変調光ビームの走査に角度走査法を利用することを特徴とする請求項20に記載の方法。
  27. 前記解析する工程が、前記それぞれの回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴波長の検出を可能にするために、前記偏極変調光ビームの走査に波長走査手法を利用することを特徴とする請求項20に記載の方法。
  28. 前記解析する工程が、前記それぞれの回折格子結合導波路型センサの前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴波長の検出を可能にするために、前記振幅変調光ビームの走査に波長走査手法を利用することを特徴とする請求項20に記載の方法。
  29. 前記回折格子結合導波路型センサがマイクロプレート内に配置されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
  30. マイクロプレートにおいて、
    フレーム、
    を備え、
    前記フレームに複数のウエルが形成され、
    前記ウエルのそれぞれに、
    基板、
    回折格子、及び
    導波路膜、
    を有する回折格子結合導波路であって、
    前記基板が偏極変調光ビームを受信し、前記偏極変調光ビームは前記回折格子、前記導波路膜及び前記導波路膜の検知領域との相互作用後に振幅変調光ビームに変換され、
    前記基板が、前記導波路膜の前記検知領域に生物学的物質があるか否かを判定するために、前記偏極変調光ビームの変調周波数において信号に応答し、前記変調周波数とは異なる周波数において前記信号に影響している雑音は無視することによって前記振幅変調光ビームを復調する、光呼掛けシステムによって受け取られる前記振幅変調光ビームを出力する、
    回折格子結合導波路、
    が組み込まれていることを特徴とするマイクロプレート。
  31. 前記生物学的物質が、細胞、分子、タンパク質、薬物、化合物、核酸、ペプチドまたは炭水化物であることを特徴とする請求項30に記載のマイクロプレート。
  32. 前記光呼掛けシステムが、前記導波路膜の前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴角の検出を可能にするために、前記偏極変調光ビームの走査に角度走査法を利用することを特徴とする請求項30に記載のマイクロプレート。
  33. 前記光呼掛けシステムが、前記導波路膜の前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴角の検出を可能にするために、前記振幅変調光ビームの走査に角度走査法を利用することを特徴とする請求項30に記載のマイクロプレート。
  34. 前記光呼掛けシステムが、前記導波路膜の前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴波長の検出を可能にするために、前記偏極変調光ビームの走査に波長走査手法を利用することを特徴とする請求項30に記載のマイクロプレート。
  35. 前記光呼掛けシステムが、前記導波路膜の前記検知領域に前記生物学的物質があるか否かを示す共鳴波長の検出を可能にするために、前記振幅変調光ビームの走査に波長走査手法を利用することを特徴とする請求項30に記載のマイクロプレート。
  36. 前記光呼掛けシステムが、前記複数のウエルに誘導される複数の前記偏極変調光ビームを生成するために回折光学素子を利用することを特徴とする請求項30に記載のマイクロプレート。
JP2006521836A 2003-07-25 2004-06-23 回折格子結合導波路型センサの偏極変調呼掛け Withdrawn JP2006528780A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/627,438 US20050018944A1 (en) 2003-07-25 2003-07-25 Polarization modulation interrogation of grating-coupled waveguide sensors
PCT/US2004/020017 WO2005017507A2 (en) 2003-07-25 2004-06-23 Polarization modulation interrogation of grating-coupled waveguide sensors

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006528780A true JP2006528780A (ja) 2006-12-21

Family

ID=34080641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006521836A Withdrawn JP2006528780A (ja) 2003-07-25 2004-06-23 回折格子結合導波路型センサの偏極変調呼掛け

Country Status (4)

Country Link
US (2) US20050018944A1 (ja)
EP (1) EP1649267A2 (ja)
JP (1) JP2006528780A (ja)
WO (1) WO2005017507A2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500536A (ja) * 2004-05-27 2008-01-10 コーニング インコーポレイテッド 寄生反射を低減する光呼掛け装置および寄生反射を除去する方法
JP2008232742A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Fujifilm Corp 測定装置
JP2011513745A (ja) * 2008-03-04 2011-04-28 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 導波モード共鳴を利用する角度センサ、システム、及び方法
KR20200082399A (ko) * 2018-12-28 2020-07-08 연세대학교 산학협력단 실시간 위상감지 gmr 바이오센서 장치 및 센싱 방법

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8111401B2 (en) * 1999-11-05 2012-02-07 Robert Magnusson Guided-mode resonance sensors employing angular, spectral, modal, and polarization diversity for high-precision sensing in compact formats
AU2004316286A1 (en) 2003-11-20 2005-09-09 Biowarn, Llc Methodology and apparatus for the detection of biological substances
US20060223051A1 (en) 2005-04-05 2006-10-05 Ye Fang System and method for performing G protein coupled receptor (GPCR) cell assays using waveguide-grating sensors
CN103983772A (zh) 2005-04-05 2014-08-13 康宁股份有限公司 一种测定刺激事件对细胞产生的影响的方法
US7532128B2 (en) * 2006-10-25 2009-05-12 Alverix, Inc. Position sensitive indicator detection
KR100899811B1 (ko) * 2006-12-05 2009-05-27 한국전자통신연구원 유기물 고굴절 재료를 포함하는 공진 반사광 필터와 이를구비한 광 바이오센서
US8703428B2 (en) 2007-10-06 2014-04-22 Corning Incorporated Single-cell label-free assay
US8426148B2 (en) 2007-10-06 2013-04-23 Corning Incorporated Label-free methods using a resonant waveguide grating biosensor to determine GPCR signaling pathways
US8759013B2 (en) 2008-03-05 2014-06-24 Corning Incorporated Dual-target biosensor cell assays
US8846575B2 (en) 2008-03-05 2014-09-30 Corning Incorporated High-throughput high-information content label-free cell biology screening methods
US8313898B2 (en) 2008-03-05 2012-11-20 Corning Incorporated Dual-target biosensor cell assays
US8350578B2 (en) * 2009-02-27 2013-01-08 California Institute Of Technology Wiring nanoscale sensors with nanomechanical resonators
US8472031B2 (en) 2010-05-25 2013-06-25 Valerio Pruneri Apparatus and method for optical interrogation
DE102017223851B4 (de) * 2017-12-28 2020-08-06 Biochip Systems GmbH Sensoranordnung zur Detektion wenigstens einer stofflichen Eigenschaft einer Probe sowie Mikrotiter-Platte mit einer Vielzahl von Sensoranordnungen

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4552578A (en) * 1983-05-16 1985-11-12 At&T Bell Laboratories Optical fiber fabrication process comprising determining mode field radius and cut-off wavelength of single mode optical fibers
JPH0739994B2 (ja) * 1988-10-12 1995-05-01 三菱電機株式会社 微細粒子測定装置
DE3926604A1 (de) * 1989-08-11 1991-02-14 Hoechst Ag Polyimidwellenleiter als optische sensoren
US5104222A (en) * 1990-09-18 1992-04-14 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy System and method for minimizing input polarization-induced phase noise in an interferometric fiber-optic sensor depolarized input light
US6111645A (en) * 1991-04-29 2000-08-29 Massachusetts Institute Of Technology Grating based phase control optical delay line
EP0617273B1 (de) * 1993-03-26 2002-10-16 F. Hoffmann-La Roche Ag Optisches Verfahren und Vorrichtung zur Analyse von Substanzen an Sensoroberflächen
GB9314991D0 (en) * 1993-07-20 1993-09-01 Sandoz Ltd Mechanical device
US6002480A (en) * 1997-06-02 1999-12-14 Izatt; Joseph A. Depth-resolved spectroscopic optical coherence tomography
EP1443320A3 (de) * 1997-09-10 2005-02-02 Artificial Sensing Instruments ASI AG Sensorchip zur Charakterisierung einer chemischen und/oder biochemischen Substanz
US5886810A (en) * 1997-09-29 1999-03-23 Hinds Instruments, Inc. Mounting apparatus for an optical assembly of a photoelastic modulator
FR2778986B1 (fr) * 1998-05-22 2000-07-21 Suisse Electronique Microtech Capteur optique utilisant une reaction immunologique et un marqueur fluorescent
US6595685B2 (en) * 1998-10-13 2003-07-22 National Research Laboratory Of Metrology Method and apparatus for measuring thermophysical properties
DK1192448T3 (da) * 1999-07-05 2007-01-15 Novartis Ag Fremgangsmåde til anvendelse af en sensorplatform
DE69909480T2 (de) * 1999-09-15 2004-04-15 Csem Centre Suisse D'electronique Et De Microtechnique S.A. Integriert-optischer Sensor
US7264973B2 (en) * 2000-10-30 2007-09-04 Sru Biosystems, Inc. Label-free methods for performing assays using a colorimetric resonant optical biosensor
US7070987B2 (en) * 2000-10-30 2006-07-04 Sru Biosystems, Inc. Guided mode resonant filter biosensor using a linear grating surface structure
US7142296B2 (en) * 2000-10-30 2006-11-28 Sru Biosystems, Inc. Method and apparatus for detecting biomolecular interactions
US20030113766A1 (en) * 2000-10-30 2003-06-19 Sru Biosystems, Llc Amine activated colorimetric resonant biosensor
US7118710B2 (en) * 2000-10-30 2006-10-10 Sru Biosystems, Inc. Label-free high-throughput optical technique for detecting biomolecular interactions
US7306827B2 (en) * 2000-10-30 2007-12-11 Sru Biosystems, Inc. Method and machine for replicating holographic gratings on a substrate
US6951715B2 (en) * 2000-10-30 2005-10-04 Sru Biosystems, Inc. Optical detection of label-free biomolecular interactions using microreplicated plastic sensor elements
US7202076B2 (en) * 2000-10-30 2007-04-10 Sru Biosystems, Inc. Label-free high-throughput optical technique for detecting biomolecular interactions
US7175980B2 (en) * 2000-10-30 2007-02-13 Sru Biosystems, Inc. Method of making a plastic colorimetric resonant biosensor device with liquid handling capabilities
US7023544B2 (en) * 2000-10-30 2006-04-04 Sru Biosystems, Inc. Method and instrument for detecting biomolecular interactions
US7153702B2 (en) * 2000-10-30 2006-12-26 Sru Biosystems, Inc. Label-free methods for performing assays using a colorimetric resonant reflectance optical biosensor
US7101660B2 (en) * 2000-10-30 2006-09-05 Sru Biosystems, Inc. Method for producing a colorimetric resonant reflection biosensor on rigid surfaces
US7217574B2 (en) * 2000-10-30 2007-05-15 Sru Biosystems, Inc. Method and apparatus for biosensor spectral shift detection
US20030092075A1 (en) * 2000-10-30 2003-05-15 Sru Biosystems, Llc Aldehyde chemical surface activation processes and test methods for colorimetric resonant sensors
EP1273907A4 (en) * 2000-11-17 2006-08-30 Ebara Corp METHOD AND INSTRUMENT FOR WAFER INSPECTION AND ELECTRON BEAM
US6903815B2 (en) * 2001-11-22 2005-06-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical waveguide sensor, device, system and method for glucose measurement
FR2834349B1 (fr) * 2001-12-28 2004-04-09 Mauna Kea Technologies Appareillage d'imagerie confocale notamment pour endoscope
US7619739B1 (en) * 2002-08-29 2009-11-17 Science Applications International Corporation Detection and identification of biological agents using Bragg filters
US7497992B2 (en) * 2003-05-08 2009-03-03 Sru Biosystems, Inc. Detection of biochemical interactions on a biosensor using tunable filters and tunable lasers

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500536A (ja) * 2004-05-27 2008-01-10 コーニング インコーポレイテッド 寄生反射を低減する光呼掛け装置および寄生反射を除去する方法
JP4842930B2 (ja) * 2004-05-27 2011-12-21 コーニング インコーポレイテッド 寄生反射を低減する光呼掛け装置および寄生反射を除去する方法
JP2008232742A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Fujifilm Corp 測定装置
JP2011513745A (ja) * 2008-03-04 2011-04-28 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 導波モード共鳴を利用する角度センサ、システム、及び方法
US8390800B2 (en) 2008-03-04 2013-03-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Angle sensor, system and method employing guided-mode resonance
KR20200082399A (ko) * 2018-12-28 2020-07-08 연세대학교 산학협력단 실시간 위상감지 gmr 바이오센서 장치 및 센싱 방법
KR102166527B1 (ko) * 2018-12-28 2020-10-15 전북대학교산학협력단 실시간 위상감지 gmr 바이오센서 장치 및 센싱 방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005017507A3 (en) 2005-03-24
WO2005017507A2 (en) 2005-02-24
US20050018944A1 (en) 2005-01-27
EP1649267A2 (en) 2006-04-26
US20070237447A1 (en) 2007-10-11
US7349590B2 (en) 2008-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7349590B2 (en) Polarization modulation interrogation of grating-coupled waveguide sensors
US7604984B2 (en) Spatially scanned optical reader system and method for using same
JP3910217B2 (ja) 化学センサ
US8389299B2 (en) Photonic biosensor arrays
US8508744B2 (en) Surface plasmon resonance sensing method and sensing system
US20080299673A1 (en) Method for Employing a Biosensor to Detect Small Molecules ("Fragments") that Bind Directly to Immobilized Protein Targets
US20070154356A1 (en) Optically readable microplate
JPH06300683A (ja) 伝搬特性測定プロセス及び装置
JP2012211918A (ja) Lidバイオセンサの共振検出の最適化法
WO2005119222A1 (en) Optical interrogation systems with reduced parasitic reflections and a method for filtering parasitic reflections
US20060148099A1 (en) Sensor device for determining protein aggregation
JP4173746B2 (ja) 測定装置
JP2004531719A (ja) イメージングの装置及び方法
KR102166527B1 (ko) 실시간 위상감지 gmr 바이오센서 장치 및 센싱 방법
US7333211B2 (en) Method for determining a qualitative characteristic of an interferometric component
EP4386329A1 (en) A sensor device, a photo-acoustic imaging device and a method for detecting a measurand
US20070231881A1 (en) Biomolecular interaction analyzer
CN115735114A (zh) 用于确定目标分子的存在或浓度的装置
CN115096829A (zh) 光纤生物传感器、生物检测装置及其检测方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070904