JP2006527639A - 家庭用ドライクリーニングシステムから固体廃棄物を除去する方法 - Google Patents

家庭用ドライクリーニングシステムから固体廃棄物を除去する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、家庭用ドライクリーニングシステム(70)から糸くずを取り除く方法に関する。

Description

本発明は、家庭用ドライクリーニングシステムから固体廃棄物(例えば、糸くず)を取り除く方法に関する。
特に家庭用の洗濯機と共に使用される、環状シロキサン(特にシクロペンタシロキサン、「D5」と呼ばれることもある)などの親油性流体を利用する非水性溶媒ベースの洗浄システムが、近年開発された。このようなシステムは、縮み及び移染のような湿式洗浄に付随した損傷を引き起こすことなく織物物品を洗浄するのに特に望ましい。
このようなシステムの家庭での使用に関して特に課題となるのは、溶媒、界面活性剤、及び洗浄補助剤にユーザが接触する機会を最小限に抑える、又は排除することである。したがって、このようなシステムは、ユーザが溶媒、界面活性剤、及び洗浄補助剤に触れる機会を排除するように設計されることが望ましい。
さらに、このようなシステムを稼働させる場合、固体廃棄物(例えば、洗浄サイクル又は乾燥サイクルから収集された、糸くず、繊維又は粒子状の汚れ)が生成され、その中に溶媒、界面活性剤、又は洗浄補助剤がいくらか残っている場合がある。したがって、このような固体廃棄物を処理する際にも、ユーザがこのような固体廃棄物との接触を最小限に抑えられるか、又は排除されるようにする必要がある。
家庭用ドライクリーニングシステムから廃棄物を処理する方法であって、家庭用ドライクリーニングシステムを稼働させる工程と、サイクルから廃棄物を収集する工程と、及び、廃棄物を処理する工程とを備えてなる、処理方法。
本明細書で使用される用語「布地物品」は、従来の洗濯プロセス又はドライクリーニングプロセスで習慣的に洗浄されるいかなる物品をも意味するものとする。したがって、このような用語は、衣類、亜麻布、カーテン及び衣類付属品の物品を包含する。この用語は、また、手提げバッグ、家具カバー、防水布などの、全体又は一部が布地で作成された他の品目も包含する。
本明細書で使用される用語「親油性流体」は、以下でより詳細に説明するように、皮脂を除去可能ないかなる非水性流体をも意味するものとする。
用語「処理助剤」は、本発明のプロセスに有用な洗浄組成物を形成するために、消費可能な洗剤組成物を親油性流体との配合性、安定性、及び/又は希釈性に関してさらに好適にする、あらゆる物質を指す。
本明細書で使用する時、「混合」という用語は、2つ以上の物質(即ち、流体、より具体的には親油性流体及び消費可能な洗剤組成物)を、均質な混合物が形成されるように組み合わせることを意味する。好適な混合方法は、当該技術分野において公知である。好適な混合方法の非限定例としては、攪拌混合方法及び静的混合方法が挙げられる。
本明細書で使用する時、「排出下方」は、下水道システムによる又は汚水処理システムのような特定地域用のシステムを介した、自治体の廃水除去システムへの、物質の従来の在宅処理、並びに、商業用途での現場(on−site)水処理システム又は施設から汚染した水を回収する他の何らかの集中格納手段への除去の両方を意味する。
本明細書で使用する時、「固体廃棄物」は、布地製品又は液体廃棄物以外の、家庭用ドライクリーニングシステムのサイクルから生じる糸くず、布地繊維、及び大きな粒子状汚れなどの物質を意味する。
本明細書において、「X〜Y」又は「約X〜約Y」の形式で記載する時、すべての数値範囲が、本明細書に明示されたものとして組み込まれ、包含される。本明細書全体にわたって提示されるあらゆる限界は、場合によってはさらに低い又はさらに高いあらゆる限界を、こうしたさらに低い又はさらに高い限界が本明細書に明示されたものとして包含することが、理解されるべきである。本明細書全体にわたって提示されるあらゆる範囲は、そのような広い範囲内に入るあらゆるさらに狭い範囲を、こうしたさらに狭い範囲が全て本明細書に明示されたものとして包含する。
(家庭用ドライクリーニングシステム)
家庭用ドライクリーニングシステムは、布地物品を受容可能なチャンバーと、チャンバーに添加され得る家庭用ドライクリーニング物質と、家庭用ドライクリーニング物質をチャンバーから除去する手段とを含む。好適な例は、PCT国際公開特許WO01/94675で検討されている。他の好適な例は、欧州特許EP1103646;PCT国際公開特許WO02/08510;米国特許第5,940,988号;米国特許第4,765,161号;米国特許第5,652,194号;及び米国特許第6,346,126号で検討されている。
図1の家庭用ドライクリーニングシステム70の好ましい一実施形態は、処理される布地物品を受容可能な布地収容チャンバー1、及び家庭用ドライクリーニング物質(図示しないが以下に記載する)を含み、処理される布地物品が布地収容チャンバー1内に存在する場合に、家庭用ドライクリーニング物質が布地収容チャンバー1に導入されてもよい。家庭用ドライクリーニングシステム70は、好ましくは、布地収容チャンバー1から、前記布地収容チャンバー1に保持されない家庭用ドライクリーニング物質を受容可能な、外側チャンバー2をさらに含む。外側チャンバー2は、好ましくは布地収容チャンバー1を格納する。布地収容チャンバー1及び外側チャンバー2は、好ましくは、円筒形の構成であって、図2に示すように、水平方向のアクセス開口58及び59をそれぞれ有する。外側チャンバー2の水平中心線は、好ましくは布地収容チャンバー1に関して固定であり、外側チャンバー2内に可動に配置された、可動の布地収容チャンバー1の回転軸100と一致する。外側チャンバー2は、好ましくは、排出口又は排水管7を含み、これを介して、外側チャンバー2に受入れられた家庭用ドライクリーニング物質が、外側チャンバー2から出る。布地収容チャンバー1は、好ましくは、駆動軸49(図2)によって、外側チャンバー2に回転可能に固定される。図2の断面図において、外側チャンバー2は、外縁部を含む円形を有するドア59を有し、ドア59は開閉可能であって、布地物品を家庭用ドライクリーニングシステム70から出し入れするのに使用されてもよい。布地収容チャンバー1は、布地物品を家庭用ドライクリーニングシステム70から出し入れするのに使用されるアクセス開口58を有してもよく、このアクセス開口58は、好ましくは、外側チャンバー2のドア59の外縁部と同軸上に並ぶ。家庭用ドライクリーニングシステム70が稼働中の時、ドア59は閉止位置にあり、好ましくは、家庭用ドライクリーニングシステム70が稼働中の時には閉止手段(図示せず)によって閉止される。
少なくとも1つの大型貯蔵タンク19は、好ましくはスプレーノズルであるアプリケータ26を介して布地収容チャンバー1に放出される、家庭用ドライクリーニング物質を収容してもよい。所望の家庭用ドライクリーニング物質が、好ましくはポンプ24を用いたポンプ輸送によって、アプリケータ26内に送出される。大型貯蔵タンク19に貯蔵された家庭用ドライクリーニング物質は、ライン22を通り、最初にバルブ23を通過し、次にポンプ24、最後にライン25を通って、アプリケータ26までポンプ輸送される。
家庭用ドライクリーニング物質は、一旦布地物品チャンバー1に入ると、外側チャンバー2に収集される。家庭用ドライクリーニング物質は、排水管7を用いて外側チャンバー2を出て、次に回収タンク8に入る。家庭用ドライクリーニング物質を回収タンク8に送出する前に、家庭用ドライクリーニング物質はフィルタ6で濾過されるので、使用済みの家庭用ドライクリーニング物質(例えば、溶媒、界面活性剤、補助剤)中の固体廃棄物及び液体廃棄物は別個に収集される。好ましくは、空気圧縮機(図示せず)が、圧力管路によって大型貯蔵タンク19に接続される。家庭用ドライクリーニング物質を移送する他の手段としては、重力、遠心分離機、振動板、ピストン、又は蠕動ポンプなどを挙げることができる。
フィルタ6は、糸くず、布地繊維、及び大きな粒子状汚れなどの固体廃棄物が、回収タンク8の底部に沈降して下流のラインに詰まることがないように、これらを取り除く。また、通常、ポンプ10は一般的に固体による損傷をより受けやすい種類のより高圧のポンプであるので、フィルタ6によって、ポンプ10の信頼性のある動作が保証される。
一実施形態では、ユーザが固体廃棄物と接触することなく、いかなる固体廃棄物も処理され得るように、自動的手段(図示せず)がフィルタ6に動作可能に関連付けられてもよい。自動的手段は、固体廃棄物をフィルタ6から除去して移送し、排出下方で処理するような機構であってもよい。
あるいは、自動的手段は、固体廃棄物をフィルタから取り除き、固体廃棄物を別個の廃棄物容器(図示せず)に移送して、次に、ユーザがこの廃棄物容器を家庭用ドライクリーニングシステム70から取り外し可能であるような、機構であってもよい。米国特許公開2003/0226214A1(ラドミルセルスク(Radomylselske)ら)を参照のこと。
別の実施形態では、自動的手段(図示せず)は、気体又は流体がフィルタを通して逆流して、いかなる固体廃棄物も除去するようなシステムであってもよい。本明細書で使用する時、「逆流する」は、気体又は流体が、流体が通常は排水管7から回収タンク8へ通過するのとは逆の方向に、フィルタを通して加圧されることを意味する。米国特許第3,823,823号及び同第4,859,218号を参照のこと。
別の実施形態では、フィルタ6は、ドライクリーニング操作の数サイクル後にフィルタ6を取り外して、廃棄物容器又は家庭内のごみ箱に廃棄することが可能なように、家庭用ドライクリーニングシステムに取り外し可能に取り付けられる。差し替えフィルタ6は、システムに取り外し可能に取り付けられる。使用済みフィルタ6もまた、再生するために、システム内で逆送されるか、あるいはシステムから取り除かれる。フィルタ6は、少なくとも1サイクル後、好ましくは少なくとも2サイクル後、より好ましくは少なくとも5サイクル後に取り除くかあるいは再生させる必要がないように、耐久性を有することが望ましい。
廃棄物容器(図示せず)は、プラスチック製の袋、プラスチック容器、コーティングされた紙袋、コーティングされた紙製容器、及びこれらのいずれかの組み合わせなど、安価で、家庭用ドライクリーニング物質に対して比較的反発性であり、容易に廃棄可能な物質を含んでもよい。本明細書で使用する時、「家庭用ドライクリーニング物質に対して比較的反発性の」は、家庭用ドライクリーニング物質が、数時間あるいは数日経過しても、容器材料に容易に染み透らないことを意味する。好ましくは、容器材料は、環境を損なわないものであって、かつ生分解性の性質を有する。
(家庭用ドライクリーニング物質)
本発明の家庭用ドライクリーニング物質は、揺変性ゲル、ずり減粘性液体、液体、ゲル、粉末、顆粒、ペースト、フレーク、懸濁液、微粒子、ナノ粒子、及びこれらの組み合わせなどの、容易に廃棄可能な又は流動性のいずれかの形態であってよい。好ましくは、本発明の家庭用ドライクリーニング物質は、少なくとも1つの溶媒、少なくとも1つの界面活性剤、少なくとも1つの添加剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。好適な家庭用ドライクリーニング物質としては、溶媒、界面活性剤、洗浄補助剤、及び類似の物質が挙げられる。
(溶媒)
本発明の溶媒は、好ましくは親油性流体である、1つ又はそれ以上の溶媒を含んでもよい。本明細書で使用する時、「親油性流体」は、水の20重量%までにおいては水と混和しない、いずれかの液体又は液体の混合物を意味する。一般に、好適な親油性流体は、周囲温度及び周囲圧力下において完全に液体であることができ、例えば約0℃〜約60℃の範囲の温度で液体になるもののように、容易に融解する固体であることができ、あるいは、周囲温度及び周囲圧力下で、即ち25℃及び101kPa(1気圧)において、液相と蒸気相との混合物を含むことができる。
本明細書の親油性流体は、不燃性であるか、あるいは、従来の公知のドライクリーニング流体の特性に等しい、又は好ましくはそれを上回る、比較的高い引火点及び/又は低いVOC特性を有することが好ましく、ここでこれらの用語は、ドライクリーニング業界で使用される従来の意味を有する。
好適な親油性流体物質の非限定例としては、シロキサン、他のシリコーン、炭化水素、グリコールエーテル、グリセリンエーテルなどのグリセリン誘導体、ペルフルオロアミン、ペルフルオロ及びハイドロフルオロエーテル溶媒、低揮発性の非フッ素化有機溶媒、ジオール溶媒、環境に優しいその他の溶媒、並びにこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で使用する時、「シロキサン」は、非極性で、水中又は低級アルコール中で不溶性であるシリコーン流体を意味する。線状シロキサン(例えば、米国特許第5,443,747号及び同第5,977,040号を参照)並びに環状シロキサンは、本明細書で有用であり、これには、オクタメチルシクロテトラシロキサン(テトラマー)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(ヘキサマー)、及び好ましくはデカメチルシクロペンタシロキサン(ペンタマー、一般に「D5」と呼ばれる)からなる群から選択される環状シロキサンが含まれる。好ましいシロキサンは、約50%を超える環状シロキサンペンタマー、より好ましくは約75%を超える環状シロキサンペンタマー、最も好ましくは少なくとも約90%の環状シロキサンペンタマーを含む。また、少なくとも約90%(好ましくは少なくとも約95%)のペンタマー並びに約10%未満(好ましくは約5%未満)のテトラマー及び/又はヘキサマーを有する環状シロキサンの混合物であるシロキサンも、本明細書で有用である。
親油性流体には、ドライクリーニング溶媒、特にフッ素化溶媒又はペルフルオロアミンを含むより新しい種類の任意の部分を含むことができる。ペルフルオロトリブチルアミンなどの一部のペルフルオロアミンは、親油性流体として使用するには適していないが、親油性流体を含有する組成物中に存在し得る多くの補助剤の1つとして存在してもよい。
他の好適な親油性流体としては、これらに限定するものではないが、ジオール溶媒系、例えば、C若しくはC又はより高級なジオールなどの高級ジオール、環式及び非環式の両方のタイプなどを含むオルガノシリコーン溶媒など、並びにこれらの混合物が挙げられる。
低揮発性の非フッ素化有機溶媒の非限定例としては、例えば、オレアン(OLEAN)(登録商標)及び他のポリオールエステル、又は特定の比較的非揮発性の生分解性中鎖分枝状石油留分が挙げられる。
グリコールエーテルの非限定例としては、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、プロピレングリコールt−ブチルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールt−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールn−プロピルエーテル、トリプロピレングリコールt−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテルが挙げられる。
シロキサンに加えて、他のシリコーン溶媒の非限定例が文献で周知であり(例えば、カーク・オスマー(Kirk Othmer)の「化学工学百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)」参照)、GEシリコーンズ(GE Silicones)、東芝シリコーン(Toshiba Silicone)、ベヤー(Bayer)、及びダウ・コーニング(Dow Corning)を含む多数の市販源から入手可能である。例えば、好適なシリコーン溶媒の1つは、GEシリコーンズ(GE Silicones)から入手可能なSF−1528である。
本発明の方法及び/又は装置で使用するのに好適なグリセリン誘導体溶媒の非限定例としては、式(I)を有するグリセリン誘導体が挙げられる:
Figure 2006527639
ここで、式(I)のR、R、及びRはそれぞれ、次から独立に選択される:H;分枝状又は線状、置換又は非置換の、C〜C30アルキル、C〜C30アルケニル、C〜C30アルコキシカルボニル、C〜C30アルキレンオキシアルキル、C〜C30アシルオキシ、C〜C30アルキレンアリール;C〜C30シクロアルキル;C〜C30アリール;及びこれらの混合物。式(I)の2つ又はそれ以上のR、R、及びRは共に、C〜C芳香族又は非芳香族の複素環式又は非複素環式環を形成することができる。
好適なグリセリン誘導体溶媒の非限定例としては、2,3−ビス(1,1−ジメチルエトキシ)−1−プロパノール;2,3−ジメトキシ−1−プロパノール;3−メトキシ−2−シクロペントキシ−1−プロパノール;3−メトキシ−1−シクロペントキシ−2−プロパノール;炭酸(2−ヒドロキシ−1−メトキシメチル)エチルエステルメチルエステル;グリセロールカーボネート、及びこれらの混合物が挙げられる。
他の環境を損なわない溶媒の非限定例としては、0〜約0.31のオゾン生成能を有する親油性流体、0〜13Pa(0〜約0.1mmHg)の蒸気圧を有する親油性流体、及び/又は、13Pa(0.1mmHg)超過の蒸気圧を有するが、0〜約0.31のオゾン生成能を有する親油性流体が挙げられる。ここまでに記載していないこのような親油性流体の非限定例としては、カーボネート溶媒(即ち、メチルカーボネート、エチルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、グリセリンカーボネート)、及び/又はサクシネート溶媒(即ち、ジメチルサクシネート)が挙げられる。
本明細書で使用する時、「オゾン反応性」は、VOCが大気中でオゾンを生成する能力の指標である。それは、揮発性有機物1グラム当たりで生成されるオゾンのグラム数として測定される。オゾン反応性を判定する方法論は、カーター(W.P.L.Carter)の「揮発性有機化合物のオゾン反応性基準の開発(Development of Ozone Reactivity Scales of Volatile Organic Compounds)」(大気及び廃棄物管理協会誌(Journal of the Air & Waste Management Association)、第44号、881〜899頁、1994年)でさらに検討されている。使用される「蒸気圧」は、カリフォルニア大気資源局(California Air Resources Board)の方法310で定義される技術によって測定することができる。
好ましくは、親油性流体は、当該親油性流体の50重量%超過のシクロペンタシロキサン(「D5」)、及び/又は、ほぼ同様の揮発性を有し、任意に他のシリコーン溶媒によって補完された、線状類似体を含む。
(界面活性剤)
本発明で使用するのに好適な界面活性剤は、一般式(II)及び(III)を有する:
(II)Y−(L−X−Y’
(III)L−(X−Y−L’
並びに、これらの混合物。
ここで、式(II)及び(III)のL並びに式(III)のL’は、溶媒の相溶性(又は親油性)部分であり、次から独立に選択される:
(a)直鎖状又は分枝状、環式又は非環式、飽和又は不飽和、置換又は非置換のC〜C22アルキル又はC〜C12アルコキシ;
(b)式(IV)を有するシロキサン。
D’D’’
(IV)
ここで、式(IV)のa+c+dが少なくとも1の時、式(IV)のaは0〜2;式(IV)のbは0〜1000;式(IV)のcは0〜50;式(IV)のdは0〜50であり;
式(IV)のMは、R 3−eSiO1/2であって、ここで、式(IV)のRは独立にH又はアルキル基、式(IV)のXはヒドロキシル基、式(IV)のeは0又は1であり;
式(IV)のDは、R SiO2/2であって、ここで、式(IV)のRは独立にH又はアルキル基であり;
式(IV)のD’はR SiO2/2であって、式(IV)のRは独立にH、アルキル基、又は、式(IV)の少なくとも1つのRが(CH(CO−(CO)−(CO)(C2k−R(以下、式(V))の時、(CH(CO−(CO)−(CO)(C2k−R(以下式(V))、ここで式(V)のRは独立にH、アルキル基又はアルコキシ基、式(V)のfは1〜10、式(V)のgは0又は1、式(V)のhは1〜50、式(V)のiは0〜50、式(V)のjは0〜50、式(V)のkは4〜8;式(V)のCは非置換又は置換;式(V)のQは独立に、H、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、及びこれらの混合物から選択され;並びに
式(IV)のD’’はR SiO2/2であって、式(IV)のRは独立に、H、アルキル基、又は、(CH(C(A)−[(T)−(A’)−]−(T’)Z(G)(以下、式(VI))、ここで、lは1〜10;式(VI)のmは0又は1;式(VI)のnは0〜5;式(VI)のoは0〜3;式(VI)のpは0又は1;式(VI)のqは0〜10;式(VI)のrは0〜3;式(VI)のsは0〜3;式(VI)のCは非置換又は置換;式(VI)のQは独立にH、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びこれらの混合物から選択され;式(VI)のA及びA’はそれぞれ独立に、エステル、ケト、エーテル、チオ、アミド、アミノ、C1−4フルオロアルキル、C1〜4フルオロアルケニル、分枝状又は直鎖状ポリアルキレンオキシド、リン酸塩、スルホニル、硫酸塩、アンモニウム、及びこれらの混合物を表す連結部分;式(VI)のT及びT’はそれぞれ独立に、C1〜30直鎖状アルキル、C3〜30分枝状アルキル、C2〜30アルケニル、又は非置換又は置換されたC6〜30アリール;式(VI)のZは、水素、カルボン酸、ヒドロキシ、リン酸塩、リン酸塩エステル、スルホニル、スルホン酸塩、硫酸塩、分枝状又は直鎖状ポリアルキレンオキシド、ニトリル、グリセリル、C1〜30アルキル又はC2〜30アルケニルで非置換又は置換されたアリール、C1〜10アルキルで非置換又は置換された炭水化物、C2〜10アルケニル、又はアンモニウム;式(VI)のGは、H、Na、Li、K、NH 、Ca+2、Mg+2、Cl、Br、I、メシレート又はトシラートなどの陽イオン又は陰イオンから選択され;また、式(IV)のD’’は、C〜Cアルキル基又はヒドロキシ基で末端保護されていてもよい。
式(II)及び(III)のY並びに式(II)のY’は、ヒドロキシ;ポリヒドロキシ;C〜Cアルコキシ;モノ又はジアルカノールアミン;モノ又はジアルカノールアミド;C〜Cアルキルで置換したアルカノールアミン;O、S、Nを含有する置換した複素環;硫酸塩;カルボン酸塩;炭酸塩、から独立に選択される親油性部分であり;式(II)及び(III)のY及び/又はY’がエトキシ(EO)又はプロポキシ(PO)の時、次からなる群から選択されるRで末端保護されていなければならない:
(i)1〜3個のヘテロ原子を含有する、4〜8員環、置換又は非置換の複素環式環;及び
(ii)必要に応じて約1〜約30個の炭素原子を有する、線状又は分枝状、飽和又は不飽和、置換又は非置換、環式又は非環式、脂肪族又は芳香族の、炭化水素ラジカル(即ち、約4〜約30個の炭素原子、好ましくは6〜30個の炭素原子を有する芳香族炭化水素ラジカル);
式(II)及び(III)のBは、O;S;N;P;線状又は分枝状、飽和又は不飽和、置換又は非置換、環式又は非環式、脂肪族又はC4〜22芳香族、置換又は非置換、及び/又はO、S、N、Pで中断された、C〜C22アルキル;プロトン化又は非プロトン化されたグリシジル、エステル、アミド、アミノ、PO 2−、HPO 、PO 2−、HPO 、から選択される架橋結合であり;
式(II)及び(III)のu並びに式(II)のwは、式(III)においてu≧1、式(II)においてu+w≧1の時、独立に0〜20から選択される整数であり;
式(II)のtは1〜10の整数であり;
式(II)及び(III)のvは0〜10の整数であり;
式(II)及び(III)のxは1〜20の整数であり;並びに
式(III)のy及びzは、独立に1〜10から選択される整数である。
上述の式を有する界面活性剤の非限定例としては、次のものが挙げられる:
(1)アルカノールアミン類;
(2)リン酸塩/ホスホン酸塩エステル類;
(3)ジェミニジオール類、ジェミニアミドアルコキシラート類、ジェミニアミノアルコキシラート類が挙げられるがこれらに限定されない、ジェミニ界面活性剤;
(4)末端保護された非イオン性界面活性剤;
(5)非イオン性シリコーンエトキシレート類、シリコーンアミン誘導体などの、末端保護されたシリコーン界面活性剤
(6)アルキルアルコキシラート類;
(7)ポリオール界面活性剤;及び
(8)これらの混合物。
界面活性剤の別の部類としては、シロキサン系界面活性剤を挙げることができる。シロキサン系界面活性剤は、典型的には、0.0008〜0.033ag(500〜20,000ダルトン)の重量平均分子量を有する。ポリ(ジメチルシロキサン)から誘導されるこのような物質は、当該技術分野において周知である。本発明では、このようなシロキサン系界面活性剤のすべてが好適であるとは限らないが、それは、そのような界面活性剤が、親油性流体自体によってもたらされる洗浄レベルに比べて改善された汚れの洗浄をもたらさないからである。
好適なシロキサン系界面活性剤は、式(VII)を有するポリエーテルシロキサンを含む:
D’D’’M’2−a
(VII)
ここで、式(VII)のa+c+dが少なくとも1の時、式(VII)のaは0〜2;式(VII)のbは0〜1000;式(VII)のcは0〜50;式(VII)のdは0〜50であり;
式(VII)のMは、R 3−eSiO1/2であって、ここで、式(VII)のRは独立にH又はアルキル基、式(VII)のXはヒドロキシル基、式(VII)のeは0又は1である。
式(VII)のM’は、R SiO1/2であって、ここで、式(VII)のRは独立にH、アルキル基、又は、式(VII)の少なくとも1つのRが(CH(CO−(CO)−(CO)(C2k−R(以下、式(VIII))の時、(CH(CO−(CO)−(CO)(C2k−R、ここで、式(VIII)のRは独立にH、アルキル基又はアルコキシ基、式(VIII)のfは1〜10、式(VIII)のgは0又は1、式(VIII)のhは1〜50、式(VIII)のiは0〜50、式(VIII)のjは0〜50、式(VIII)のkは4〜8、式(VIII)のCは非置換又は置換;式(VIII)のQは独立に、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びこれらの混合物から選択される。
式(VII)のDは、R SiO2/2であって、ここで、式(VII)のRは独立にH又はアルキル基である。
式(VII)のD’は、R SiO2/2であって、ここで、式(VII)のRは、式(VII)の少なくとも1つのRが(CH(CO−(CO)−(CO)(C2k−R(以下、式(IX))、ここで、式(IX)のRは独立にH、アルキル基又はアルコキシ基、式(IX)のfは1〜10、式(IX)のgは0又は1、式(IX)のhは1〜50、式(IX)のiは0〜50、式(IX)のjは0〜50、式(IX)のkは4〜8;式(IX)のCは非置換又は置換;式(IX)のQは独立に、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びこれらの混合物から選択される時、独立に式(VII)のRであり;並びに
式(VII)のD’’は、R SiO2/2であって、ここで、式(VII)のRは独立に、H、アルキル基、又は、(CH(C(A)−[(T)−(A’)−]−(T’)Z(G)s(式(X))、ここで、式(X)のlは1〜10;式(X)のmは0又は1;式(X)のnは0〜5;式(X)のoは0〜3;式(X)のpは0又は1;式(X)のqは0〜10;式(X)のrは0〜3;式(X)のsは0〜3;式(X)のCは非置換又は置換;式(X)のQは独立にH、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びこれらの混合物から選択され;式(X)のA及びA’はそれぞれ独立に、エステル、ケト、エーテル、チオ、アミド、アミノ、C1−4フルオロアルキル、C2〜4フルオロアルケニル、分枝状又は直鎖状ポリアルキレンオキシド、リン酸塩、スルホニル、硫酸塩、アンモニウム、及びこれらの混合物を表す連結部分;式(X)のT及びT’はそれぞれ独立に、C1〜30直鎖状又は分枝状アルキル、C2〜30アルケニル、又は非置換又は置換されたC4〜30アリール;式(X)のZは、水素、カルボン酸、ヒドロキシ、リン酸塩、リン酸塩エステル、スルホニル、スルホン酸塩、硫酸塩、分枝状又は直鎖状ポリアルキレンオキシド、ニトリル、グリセリル、C1〜30アルキルで非置換又は置換されたアリール、C2〜30アルケニル、C1〜10アルキルで非置換又は置換された炭水化物、C2〜30アルケニル、又はアンモニウム;式(X)のGは、H、Na、Li、K、NH 、Ca+2、Mg+2、Cl、Br、I、メシレート又はトシラートなどの陽イオン又は陰イオンである。
本明細書に上述されるシロキサン系界面活性剤の種類の例は、EP−1,043,443A1、EP−1,041,189及びPCT国際公開特許WO01/34,706(全てGEシリコーンズ(GE Silicones)に譲渡)、並びに米国特許第5,676,705号、同第5,683,977号、同第5,683,473号及びEP1,092,803A1(全てリーバ・ブラザーズ(Lever Brothers)に譲渡)に見出すことができる。
好適なシロキサン系界面活性剤の非限定的な市販の例は、TSF4446(例えば、ゼネラル・エレクトリック・シリコーンズ(General Electric Silicones))、XS69−B5476(例えば、ゼネラル・エレクトリック・シリコーンズ(General Electric Silicones));ジェナミン(Jenamine)HSX(例えば、デルコン(DelCon))及びY12147(例えば、オーシースペシャリティーズ(OSi Specialties))である。
界面活性剤の構成成分に好適な物質のさらに別の好ましい部類は、オルガノスルホサクシネート類である。好ましい物質は、炭素原子数約6〜約20の炭素鎖をもつ、オルガノスルホサクシネート界面活性剤である。それぞれ炭素原子数約6〜約20の炭素鎖をもつ、ジアルキル鎖を含有するオルガノスルホサクシネートが、最も好ましい。また、アリール又はアルキルアリール、置換又は非置換、分枝状又は線状、飽和又は不飽和の基を含有する鎖も好ましい。好適なオルガノスルホサクシネート界面活性剤の非限定的な市販の例は、エアロソル(AEROSOL)OT(登録商標)及びエアロソル(AEROSOL)TR−70(登録商標)(例えば、サイテック(Cytec))の商標名で入手可能である。
洗浄組成物中に存在する場合、界面活性剤の構成成分は、好ましくは組成物の少なくとも約1重量%〜約99重量%、より好ましくは2重量%〜約75重量%、さらに好ましくは約5重量%〜約60重量%を含む。
洗浄組成物が、洗浄溶液を調製するために親油性流体で希釈される場合、界面活性剤は、好ましくは洗浄溶液の約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.02重量%〜約5重量%、さらに好ましくは約0.05重量%〜約2重量%を含む。
(極性溶媒)
追加の家庭用ドライクリーニング物質は、1つ又はそれ以上の極性溶媒を含んでもよい。極性溶媒の非限定例としては:水、アルコール、グリコール、ポリグリコール、エーテル、カーボネート、二塩基性エステル、ケトン、他の酸素化溶媒、及びこれらの混合物が挙げられる。アルコールのさらなる例としては:プロパノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのC〜C30アルコール、ベンジルアルコール、及び1,2−ヘキサンジオールなどのジオールが挙げられる。ダワノール(DOWANOL)(登録商標)TPM、TPnP、DPnB、DPnP、TPnB、PPh、DPM、DPMA、DBやその他の、ダウ・ケミカル(Dow Chemical)のダワノール(DOWANOL)(登録商標)シリーズは、極性溶媒として有用なグリコール及びポリグリコールの例である。さらなる例としては、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリブチレングリコール、及びより疎水性のグリコールが挙げられる。カーボネート溶媒の例は、エチレン、プロピレン、及びブチレンカーボネート、例えば、ジェフソル(JEFFSOL)(登録商標)の商標名で入手可能なものである。極性溶媒は、分散性(δ)、極性(δ)及び水素結合(δ)のハンセンの溶解パラメータによって、さらに特定することができる。好ましい極性溶媒又は極性溶媒混合物は、部分極性(f)及び部分水素結合(f)値が、f>0.02及びf>0.10であり、ここでf=δ/(δ+δ+δ)及びf=δ/(δ+δ+δ)であり、より好ましくはf>0.05及びf>0.20、最も好ましくはf>0.07及びf>0.30である。
洗浄組成物において、極性溶媒のレベルは、洗浄組成物の約0重量%〜約70重量%、好ましくは約1重量%〜約50重量%、より好ましくは約1重量%〜約30重量%であることができる。
洗浄組成物が、唯一の乳化剤としてアミノ官能シリコーンを含む場合、極性溶媒の好ましいレベルは、洗浄組成物の約0.01重量%〜約2重量%、好ましくは約0.05重量%〜約0.8重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%である。
洗浄組成物がより高いレベルの極性溶媒を含む場合、洗浄組成物は、好ましくは洗浄組成物の約2重量%〜約25重量%、より好ましくは約5重量%〜約20重量%、さらに好ましくは約8重量%〜約15重量%を含む。
(洗浄補助剤)
本発明に関連して使用するための別の家庭用ドライクリーニング物質は、1つ又はそれ以上の洗浄補助剤を含んでもよい。好適な洗浄補助剤としては、ビルダー、上述したもの以外の界面活性剤、酵素、漂白活性化剤、漂白触媒、漂白増強剤、漂白剤、アルカリ性原料、抗菌剤、着色剤、香料、副香料(pro-perfume)、仕上げ助剤、石灰石鹸分散剤、臭気抑制剤、臭気中和剤、高分子移染阻害剤、結晶成長阻害剤、光漂白剤、重金属イオン封鎖剤、変色防止剤、抗菌剤、酸化防止剤、再付着防止剤、汚れ放出ポリマー、電解質、pH変性剤、増粘剤、研磨剤、二価又は三価イオン、金属イオン塩、酵素安定化剤、腐食防止剤、ジアミン又はポリアミン及び/又はそれらのアルコキシラート類、泡安定化ポリマー、溶媒、処理助剤、布地柔軟化剤、蛍光増白剤、向水性物質、泡又は起泡抑制剤、泡又は起泡増進剤、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
任意に、家庭用ドライクリーニング物質は、処理助剤を含んでもよい。処理助剤は、洗浄組成物の流動性及び/又は均質性を維持する及び/又は希釈プロセスを補助することによって、洗浄組成物の生成を促進する。好ましくは上述したもの以外の溶媒として、好適な処理助剤としては、向水性物質、及び/又は、好ましくは界面活性剤構成成分に関連して上述したもの以外の界面活性剤が挙げられる。特に好ましい加工助剤は、脂肪族アルコール、ジオール、トリオールなどのプロトン性溶媒、及びエトキシル化脂肪族アルコールなどの非イオン性界面活性剤である。
処理助剤は、洗浄組成物中に存在する場合、好ましくは洗浄組成物の約0.02重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約10重量%、さらにより好ましくは約0.1重量%〜約10重量%を含む。処理助剤は、洗浄溶液を調製するために親油性流体によって洗浄組成物中に希釈される場合、好ましくは洗浄溶液の約1重量%〜約75重量%、より好ましくは約5重量%〜約50重量%を含む。
任意に仕上げ剤として使用してもよい好適な臭気抑制剤としては、シクロデキストリン、臭気中和剤、臭気遮断剤及びこれらの混合物を含む剤が挙げられる。好適な臭気中和剤としては、アルデヒド、フラバノイド、金属性塩、水溶性ポリマー、ゼオライト、活性炭、及びこれらの混合物が挙げられる。
有用な香料及び香料成分は、アルデヒド、ケトン、エステルなどが挙げられるがこれらに限定されない、多様な天然及び合成化学成分を含む。また、様々な天然抽出物及び天然エキスも挙げられ、これらは、オレンジ油、レモン油、バラ抽出物、ラベンダー、ムスク、パチョリ、バルサムエキス、ビャクダン油、松根油、シーダーなどの成分の複雑な混合物を含むことができる。完成した香料は、このような成分の極めて複雑な混合物を含んでもよい。また、本発明では副香料も有用である。このような物質は、例えば加水分解によって化学的に反応して香料を放出可能な、それらの前駆体又はその混合物である。
漂白剤、特に酸素漂白剤は、本発明で使用するための洗浄補助剤として好適な、別の種類の家庭用ドライクリーニング物質である。これに特に該当するのは、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート及び/又はその直鎖又は分枝鎖状の高級又は低級同族体のいずれか、及び/又はテトラアセチルエチレンジアミン及び/又はその誘導体のいずれか、又はフタロイルイミドペルオキシカプロン酸(PAP;オージモントSpA(Ausimont SpA)からユーロコ(EUROCO)(登録商標)の商標名で入手可能)の誘導体、又はラクタム型を包含する他のイミド又はアミド置換された漂白活性化剤、あるいはより一般的には、親水性及び/又は疎水性の漂白活性化剤(特に、C〜C16で置換されたオキシベンゼンスルホネートを包含するアシル誘導体)のいずれかの混合物などの漂白活性化剤の、活性化かつ触媒化された形態である。
また、PAP及びPAP以外のものを含む、有機又は無機過酸も好適である。好適な有機又は無機過酸としては、ペルカルボン酸(percarboxylic acid)及び塩;過炭酸及び塩;ペルイミド酸及び塩;ペルオキシモノ硫酸及び塩;モノ過硫酸塩などの過硫酸塩;ジペルオキシドデカンジオン酸(diperoxydodecandioic acid)(DPDA)などのペルオキシ酸;マグネシウムペルオキシフタル酸;ペルラウリン酸;ペル安息香酸及びアルキルペル安息香酸;及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
洗浄性酵素が洗浄補助剤として利用されてもよい。プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼなど、並びにマンガン又は類似の遷移金属を有する大環状型を包含する漂白剤触媒が、非常に低いレベルで、又は一般的ではないがより高いレベルで使用されてもよい。例えば酵素などの触媒作用を有する洗浄補助剤を、「正(forward)」又は「負(reverse)」モードで使用することができる。例えば、補助剤としてアルコールが存在する時に、脂肪酸をエステルに変換し、それによって親油性流体中での酵素の溶解度を向上させるために、任意にリポラーゼ又は他の加水分解酵素を使用してもよい。
仕上げ剤ポリマーが洗浄補助剤として使用されてもよい。仕上げ剤ポリマーの市販の非限定例としては:GAFケミカルズ社(GAF Chemicals Corporation)から入手可能な重量平均分子量約0.16ag(100,000ダルトン)のコポリマー958(登録商標)及び重量平均分子量約1.6ag(1,000,000ダルトン)のコポリマー937などの、ポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー;サンドス・ケミカルズ社(Sandoz Chemicals Corporation)から入手可能なカルタレチン(CARTARETIN)(登録商標)F−4及びF−23などの、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー;三菱化学株式会社(Mitsubishi Chemicals Corporation)から入手可能なジアフォーマー(DIAFORMER)(登録商標)Z−SMなどの、メタクリロイルエチルベタイン/メタクリレートのコポリマー;エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ(Air Products and Chemicals)から入手可能なビネックス(VINEX)(登録商標)2019又はクラリアント(Clariant)から入手可能なモエオ(MOWEO)1(登録商標)などの、ポリビニルアルコールのコポリマー樹脂;ハーキュリース社(Hercules Incorporated)から入手可能なデルセット(DELSETTE)(登録商標)101などの、アジピン酸/エポキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー;サイテック・インダストリーズ(Cytec Industries)から入手可能なサイプロ(CYPRO)(登録商標)515などの、ポリアミン樹脂;ハーキュリース社(Hercules Incorporated)から入手可能なカイメン(KYMENE)(登録商標)557Hなどの、ポリ四級アミン樹脂;及び、BASFから入手可能なソカラン(SOKALAN)EG 310(登録商標)などの、ポリビニルピロリドン/アクリル酸がある。
洗浄補助剤はまた、静電気防止剤であってもよい。従来の洗濯及びドライクリーニングに使用されるあらゆる好適な周知の静電気防止剤が、本発明の洗浄補助剤として好適である。静電気防止剤として特に適しているのは、静電気防止効果をもたらすことで知られている布地柔軟仕上げ剤の一部である。例えば、N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェートなどの、ヨウ素価が20を超える脂肪族アシル基を有する布地柔軟仕上げ剤である。ただし、静電気防止剤という用語がこの一部の布地柔軟仕上げ剤だけに限定されず、すべての静電気防止剤を含むことを理解すべきである。
虫及び蛾忌避剤もまた、洗浄補助剤として使用されてもよい。好ましい虫及び蛾忌避剤は、シトロネロール、シトロネラール、シトラール、リナロール、シーダー抽出物、ゼラニウム油、ビャクダン油、2−(ジエチルフェノキシ)エタノール、1−ドデセンなどの、香料成分である。虫及び/又は蛾忌避剤の他の例は、米国特許第4,449,987号;同第4,693,890号;同第4,696,676号;同第4,933,371号;同第5,030,660号;同第5,196,200号;並びに、B.D.ムーカージー(B.D.Mookherjee)らの「多様な昆虫種に対する香り分子及び香料分子のセミオ活性(Semio Activity of Flavor and Fragrance Molecules on Various Insect Species)」(植物からの生物活性揮発成分(Bioactive Volatile Compounds from Plants)、ACSシンポジウムシリーズ525、R.テラニシ(R.Teranishi)、R.G.バッテリー(R.G.Buttery)、及びH.スギサワ(H.Sugisawa)、1993年、35〜48頁として発行)に開示されている。
本発明の特定の実施形態を例示し説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなくその他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。引用されるすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、本発明に関する先行技術であることの容認として解釈されるべきではない。
本発明で使用するための家庭用ドライクリーニングシステムの概略図。 本発明で使用するための家庭用ドライクリーニングシステムの、表面を一部切り取った側面図。

Claims (9)

  1. 家庭用ドライクリーニングシステムから廃棄物を処理する方法であって、
    a)家庭用ドライクリーニングシステムのサイクルを稼働させる工程と、
    b)前記サイクルから廃棄物を収集する工程と、及び
    c)前記廃棄物を処理する工程とを備えてなる、処理方法。
  2. 前記廃棄物が固体廃棄物である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記固体廃棄物が液体廃棄物とは別個に収集される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記固体廃棄物が少なくとも1サイクル後に処理される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記固体廃棄物が少なくとも2サイクル後に処理される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記固体廃棄物が自動的手段によって処理される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記固体廃棄物が、ユーザが前記固体廃棄物に直接接触しない方法で処理される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記固体廃棄物が排出下方で処理される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記固体廃棄物が前記自動的手段によって容器内に置かれ、前記容器がユーザによって取り除かれる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
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