JP2006522766A - シンビオティックな組み合わせ - Google Patents
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Abstract
本発明は、ラクトバシルス(Lactobacillus)株及び非消化性オリゴ糖を含有する組成物に関する。
Description
本発明は、プロバイオティック及びプレバイオティック、例えば非消化性オリゴ糖、を含有する栄養組成物及び医薬組成物、特にシンビオティック組成物、ならびに腸の健康の促進、特には、免疫系の刺激、カンジダ症の治療、消化一般の補助及び過敏性腸症候群(IBS)の症状の緩和におけるこの様な組成物の医学的適用;及びこのような組成物の製造のための方法に関する。
過敏性腸症候群(IBS)の特徴は、腹部痛及び不快感、鼓腸及び排便機能の変化、便秘及び/又は下痢である。IBSには3つのグループ:便秘優位型IBS(C−IBS)、交代型IBS(A−IBS)及び下痢優位型IBS(D−IBS)がある。IBSの患者数は国によって異なるが、最近の研究から、欧米の人口のうち約25%がこの疾患の影響を受けていることが示唆されている。IBSは、患者のクオリティーオブライフに重大な影響を与え得る慢性状態として認識されている。IBSの影響を治療又は予防又は緩和することができる効果的な栄養学的アプローチが早急に必要である。
プロバイオティックは、受容者の腸内微生物バランスを向上させ、消化を促進することによりその受容者に有益な影響を与えるラクトバシルス及びビフィドバクテリウム(bifidobacteria)等の微生物である。研究者らによって、プロバイオティック微生物が、病原性の細菌及び酵母に対抗することにより腸内ミクロフローラの組成に影響を与えることができることが示されている。プロバイオティックはまた、例えば、牛乳アレルギーの患者において腸内浸透性を抑制することにより、及び免疫反応に関与する局所的な腸内リンパ細胞を強化することにより、免疫系を刺激するともされている。プロバイオティックの使用により、下痢の予防及び治療、及び抗生物質治療後に共生ミクロフローラの回復が促進されると言われている。抗癌活性もまた、プロバイオティックを用いた臨床試験において示されている。
市場において多くの「生きている」乳製品が、消化及び健康な免疫系を促進するために、ある種のプロバイオティックのラクトバシルス又はビフィドバクテリウム種含有率が特に高いことを謳っている。しかし、必要なプロバイオティック効果を完全に発揮しているのは、特定の数種の細菌株のみである。胃腸(GI)管における株の生存性がその株のインシトゥでの生物学的効率に不可欠であることも覚えておかねばならない。その株を移植し、その腸内でそれ自身を確立するために、理想的には、その株はGI管の粘膜表面に接着し、胃酸及び胆汁酸への曝露等、厳しい輸送を生き残ることができなければならない。
例えば、ビフィドバクテリウムは酸素及び熱の影響を受けやすいため、食品へのその適用には限りがある。従って、有効性を示し、普通の食品加工に耐えるプロバイオティックへの関心は高い。
プレバイオティックは、例えばオリゴ糖といった、健康に有益な効果を与える非消化性食品成分である。プレバイオティックとして分類される食品成分であるためには次の基準:i)胃腸管において加水分解も吸収もされない、ii)ラクトバシルス及びビフィドバクテリウム等、腸に対して有益である可能性がある細菌共生生物の1つ又は限定数により選択的に発酵され、その細菌共生生物が増殖するよう刺激を受け、及び/又は代謝的に活性化される、iii)例えば、糖分解性の種の数を増加させ、同時にバクテオロイデス等の腐敗性微生物を減少させることにより、より健康的な組成へと腸内ミクロフローラを調節できる、を満たさなければならない。
プレバイオティックに対する望ましい特性は、結腸の末端領域へ進んでも生き残る能力である。腸のこの領域は、大腸癌及び潰瘍性大腸炎を含むある種の慢性疾患状態の出現部位である。腸のこの部分のミクロフローラは、このような疾患の発病又は維持に重要な役割を果たし得ると考えられている。食餌性炭水化物は近接結腸における主要な発酵材料であるが、これが細菌性発酵の間に分解されるに従い、より末端の領域へ向かって主要な発酵材料としてタンパク質が使用されるようになる。細菌性タンパク質代謝産物には、アミン、アンモニア及びフェノール化合物等、毒性があり、癌原性の可能性がある化合物が含まれる。
本発明はここで、驚くべきことに、特定のプロバイオティックとプレバイオティックとの混合物が、GI管において生きた微生物の生存と移植を向上させ、そのプロバイオティックの生存能を向上させ、また腸において有益な微生物を増加させることにより、その受容者に有益な影響を与える能力を有することを見出した。
したがって、本発明は、本明細書中で以下、本発明組成物と呼ぶ、受託番号NCIMB 41114として、NCIMB(23St.Marchar Drive,Aberdeen AB24 3RY,Scotland,UK)へBudapest Treatyに従い、2001年8月28日に受託されたラクトバシルスの新規プロバイオティック株及び1つ又は複数のプレバイオティック、例えば1つ又は複数の非消化性オリゴ糖を含有する組成物に関連する。
本発明組成物は、腸内健康の促進、特に、免疫系の刺激、カンジダ症の治療、一般的消化の促進、及び過敏性腸症候群(IBS)の症状緩和に有用であり得る。
産物に対して、16S rRNA配列決定を行い、その1500bpの試験の結果、下記の実施例で記載する配列を得た。これは、受託番号NCIMB 41114として寄託され、国際特許明細書EP第02/11428号(本明細書中で参考として援用する。)で開示されている株の特徴となる性質の1つである。
全般的にラクトバシルスの典型的な特徴を示すことに加えて、ラクトバシルス株 NCIMB 41114は、さらに驚くべき特性を備える:プロバイオティックを使用して以前達成したことがないレベルまで、カンジダ種の増殖を抑制することができる。さらに、テトラサイクリン及び関連抗生物質は、この株の成長に影響がない。このユニークな特性の組み合わせを活用して、身体のあらゆる領域において望ましくないカンジダの増殖を抑えることができる。特に、カンジダは、過敏性腸症候群(IBS)の因子であると考えられているため、ラクトバシルスのこの新規株を、その疾患の治療又は予防に使用し得ることが想定される。
本明細書中で使用される場合、「ラクトバシルス株 NCIMB 41114」又は「本発明のラクトバシルス株」という用語は、受託番号 NCIMB 41114として寄託されたラクトバシルス(Lactobacillus)株及び同等なラクトバシルス(Lactobacillus)株を意味する。「同等なラクトバシルス株」とは、上記で説明した特徴、例えば、下記で示す16S rRNA配列を有すること、カンジダ種の増殖を抑制すること及びテトラサイクリンならびに関連抗生物質に耐性があること等、を示すあらゆる株を意味する。本発明のラクトバシルス株は、生きているもの、弱力化したもの又は殺菌したものであり得る。
本明細書中で使用される場合、「オリゴ糖」という用語は、少なくとも2個、最高20個のグリコシド結合した単糖単位からなる、つまり、2個から20個、好ましくは2個から15個の単糖単位、より好ましくは2個から10個の単糖単位、さらにより好ましくは、2個から7個の単糖単位の重合度(DP)を有する糖類を意味する。本発明によると、合成オリゴ糖又は天然源から単離したオリゴ糖を使用し得る。
本発明の目的に対して、「非消化性オリゴ糖」という用語は、例えば合成又は天然源から単離した、ヒト消化酵素により熱素物質に容易に変換されないオリゴ糖を包含する。
本発明化合物は、有益な細菌を増加させる、胃腸管の様々な部分における健康増進作用を与え得る、1つ又は数種類の非消化性オリゴ糖を含有し得る。
本発明による適切な非消化性オリゴ糖の例には、フルクト−オリゴ糖(FOS)、ガラクト−オリゴ糖(GOS)、ラクツロース、キシロ−オリゴ糖(XOS)、イソマルト−オリゴ糖(IMO)、ABG、ダイズ−オリゴ糖(soy−オリゴ糖、SOS)、ゲンチオ−オリゴ糖、グルコ−オリゴ糖、フルクタン、ラクトスクロース、短鎖FOS及びそれらの混合物が含まれるが、好ましくは、FOS、GOS、XOS、短鎖FOS、例えば5単糖単位未満のものである。本発明によると、特にGOS及び/又はFOSを使用し得る。
オリゴフルクトースとしても知られているフルクト−オリゴ糖(FOS)は、フルクタンのイヌリンサブクラスの一員である非消化性オリゴ糖である。FOSは、タマネギ、ニンニク、エシャロット、小麦、ライ麦、バナナ、アスパラガス、トマト、アーティチョーク、ダリア及びチコリの根を含む多くの種類の植物において天然に生じる。FOSは、化学的技術により酵素的に、又は天然物質からの抽出により製造され得る。短鎖FOSは、スクロース1個に結合された1個から3個のフルクトース分子から構成され:その重合度(DP)は、例えば、5を超えない等、6を超えず、フルクトシル転移酵素を使用して、スクロースから合成できる。これらのフルクトシル転移酵素によるスクロースの処理により、1−ケストース、ニストース及びフルクトシルニストース等の2、3又は4個のフルクトース単位を含有するFOSの混合物が得られる。
本明細書中で使用される場合、「FOS」という用語は、FOS及び短鎖FOS、例えば重合度(DP)が6を超えない、好ましくは、5を超えないもの、が包含される。本発明によると、FOSは、2から20、好ましくは2から15の間の糖単位、より好ましくは2から7の間の糖単位、さらにより好ましくは2から6の糖単位を含有し得る。本発明のある実施形態において、FOSは、FOSの総重量に対して、約95重量%の二糖類から7糖類を含有し得る。好ましくは、FOSは、FOSの総重量に対して、例えば5重量%未満といった、10重量%未満の7糖類から8糖類を含有し得る。
オリゴフルクトースは、例えば、RAFTILOSE P95として、例えば、ORAFTI,Tienen,Belgiumから、例えばRAFTILOSE P95は約95重量%のオリゴフルクトースを含有し、重合度が2から約7、通常、3.5から4.5のDPの範囲の鎖から構成され、グルコース、フルクトース及びスクロースを総量に対して約5重量%を含有するというように、様々なグレードで市販されている。
ガラクト−オリゴ糖(GOS)は、糖成分として主にガラクトースからなる、二糖、三糖、四糖、五糖及び六糖類を含有し得、β−ガラクトシダーゼのラクトースに対する作用により形成される。本発明によると、GOSは、2から15の糖単位の間、好ましくは2から10の糖単位、より好ましくは2から7の間の糖単位、さらにより好ましくは2から6の糖単位を含有し得る。本発明のある実施形態において、GOSは、GOSの総重量に対して、約0重量%から約45重量%の二糖類、好ましくは約10重量%から約40重量%の二糖類、より好ましくは約20重量%から35重量%の二糖類、さらに好ましくは約33重量%の二糖類を含有し得る。本発明によると、GOSは、GOSの総重量に対して、約0重量%から約50重量%の三糖類、好ましくは、約10重量%から約45重量%の三糖類、より好ましくは約20重量%から40重量%の三糖類、さらに好ましくは約39重量%の三糖類を含有し得る。本発明によると、GOSは、GOSの総重量に対して、約0重量%から約50重量%の四糖類、好ましくは、約5重量%から約45重量%の四糖類、より好ましくは約10重量%から40重量%の四糖類、さらに好ましくは、約18重量%の四糖類を含有し得る。本発明によると、GOSは、GOSの総重量に対して、約0重量%から約30重量%の五糖類、好ましくは、約1重量%から約25重量%の五糖類、より好ましくは約2重量%から10重量%の五糖類、さらに好ましくは、約7重量%の五糖類を含有し得る。
グルコ−オリゴ糖は、グルコース分子をスクロース供与体からマルトース受容体へと転移させる、ロイコノストックメセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)由来のグルコシル転移酵素を用いることにより、スクロースから生成され得る。つまり、このグルコ−オリゴ糖は、様々な大きさのオリゴ糖の混合物である。グルコ−オリゴ糖はまた、オートムギβ−グルカンからも抽出され得る。
本発明組成物の活性成分の相対比率は勿論、例えば、それが液体であるか固体であるか、又は栄養物の形態で提供されるか否か等、関心のある組成物の特定のタイプに依存して、非常に様々なものとなろう。以下に記す指示された比率及び相対的重量の領域は全て、適宜に、好ましい、又は個々に発明を単に教唆するものであり、本発明を広い局面において制限するものではないことを示すものであることを理解されたい。
従って、本発明によるすぐに摂取できる(ready−for−consumption)組成物、例えばすぐに飲める(ready−to−drink)組成物又はインスタント飲料中に含有される非消化性オリゴ糖の適切な量は、そのすぐに摂取できる(ready−for−consumption)組成物の総重量に対して、最高で約60重量%までの範囲、例えば最高で約50重量%までの範囲、さらに例えば、最高で約45重量%までの範囲、又は約2.5重量%から約35重量%、例えば約5重量%から30重量%、さらに例えば、約10重量%から25重量%である。
粉末形態の本発明組成物は、この粉末組成物の総重量に対して、最高で95重量%の量まで、例えば約5重量%から約90重量%まで、より好ましくは、約10重量%から約85重量%の量まで、より好ましくは、約15重量%から約80重量%の量まで、さらにより好ましくは、約20重量%から約75重量%の量まで、非消化性オリゴ糖を含み得る。
非消化性オリゴ糖の有効量は、非消化性オリゴ糖 約0.5gから約40g、好ましくは約1gから約35g、より好ましくは、約2gから約30g、さらにより好ましくは約3gから約30g、例えば約10g又は約20g、の1日投与量であり得る。
本発明によると、成人に対して1日あたり約0.1g/kg体重から約0.5g/kg体重の間の量、例えば1日あたり約0.2g/kg体重から約0.4g/kg体重の間の量で、及び小人に対して1日あたり約0.2g/kg体重から約1.0g/kg体重の間の量で非消化性オリゴ糖を投与し得る。
本発明のラクトバシルス株は、例えば培地としてスキムミルクを用いて、例えば約5.5以上のpHに維持して、大規模で培養することができ、凍結乾燥(lyophilized)、フリーズドライ、噴霧乾燥又は水和された形態で、本発明組成物中に治療用に用いることができる。これは、医薬適合性の担体又は栄養物の基盤となるものと合わせて本発明組成物中で用いることもできる。
すぐに摂取できる(ready−for−consumption)本発明組成物に組み込まれるプロバイオティック、例えば、凍結乾燥細菌の量は、本組成物の総重量に対して、約1重量%から約30重量%、好ましくは、約2重量%から約20重量%、さらにより好ましくは、約4重量%から約10重量%まで、様々であり得る。すぐに摂取できる(ready−for−consumption)本発明組成物に組み込まれるプロバイオティックの濃度は、106cfu/gから1012cfu/g(コロニー形成単位/g)の範囲、好ましくは107cfu/gから0.5x1012cfu/gの範囲、より好ましくは、109cfu/gから1011cfu/gの範囲、特に好ましくは、0.5x1010cfu/gから1.5x1010cfu/g又は2x1010cfu/gの範囲、例えば1010cfu/gの濃度で含まれる。例えば約106cfu/gから1012cfu/g、例えば1010cfu/gを含有する、例えば、1gから5g、例えば2gの噴霧乾燥ラクトバシルス株 NCIMB 41114を、1日あたりに投与することができる。本細菌株は、生きている形で投与されることが好ましいが、摂取前にその細菌は弱毒化又は殺菌され得る。
本発明のある実施形態において、本発明組成物は、本組成物の総重量に対して、本組成物の約0.05重量%から約90重量%、好ましくは約0.5重量%から約80重量%、より好ましくは、約20重量%から約60重量%の量で本プロバイオティックを含有する粉末形態である。
本発明の別の実施形態において、本発明組成物中における、粉末又はすぐに摂取できる(ready−for−consumption)形態での、プロバイオティックのプレバイオティックに対する、例えば非消化性オリゴ糖に対する重量比は、約1:5から約5:1、例えば約1:4から約4:1又は約1:3から約3:1であり得る。
本発明によると、プロバイオティックの1日投与量は、5x108cfu/gから1x1012cfu(コロニー形成単位)まで、好ましくは1x109cfuから5x1011cfuまでであり得るが、特に好ましい1日投与量は、約1010、2x1010又は1011cfuであり得る。
本発明のある局面において、本発明組成物中における、粉末又はすぐに摂取できる(ready−for−consumption)形態での、プロバイオティック及びプレバイオティック、例えば非消化性オリゴ糖、の総量は、本組成物の総重量に対して、約1重量%から約100重量%、より好ましくは約5重量%から約90重量%、さらにより好ましくは、約10重量%から約80重量%であり得る。
本発明のある実施形態において、本発明組成物は、プロバイオティック及びプレバイオティック、例えば非消化性オリゴ糖、のみから、又は本質的にこれらから構成され得る。あるいは、本発明組成物は、このプロバイオティック及び非消化性オリゴ糖に加えて、脂肪、炭水化物、ミネラル及びビタミン、例えばカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、リン、ビタミンD及び/又はビタミンK、のような他の栄養成分を含有し得る。さらに、本発明の栄養組成物は、このプロバイオティック及び非消化性オリゴ糖に加えて、次の成分の1つ又は複数を含有し得る:スクロース、デキストロース、フルクトース、乾燥蜂蜜、乾燥果糖、オリゴ糖、植物繊維、全乳又は脱脂粉乳、乳タンパク質、植物デンプン、小麦又はタンパク質、ココア粉末、ナッツ、チョコレート、コーヒー、バニラ、レシチン、塩、香味剤、着色料。
本発明組成物は、1つ又は複数の繊維を含有し得る。繊維には、とりわけ、可溶性及び不溶性の非消化性多糖が含まれる。本明細書中で使用される場合、「可溶性繊維」という用語は、腸内で発酵が起こり、短鎖脂肪酸(SCFA)を産生する繊維を意味する。可溶性繊維の適切な例は:ペクチン、グアーガム、例えば加水分解グアーガム、例えば部分加水分解グアーガム及びアラビアゴムである。加水分解可溶性繊維は、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム及びペクチンを含む、多くの既知の可溶性繊維由来であり得る。好ましくは、加水分解グアーガム、例えば部分加水分解グアーガム又は加水分解ペクチンを使用し得る。「加水分解可溶性繊維」という用語は、本明細書中で使用される場合、従来の方法で、例えば化学的又は酵素的に、分子量が低い可溶性繊維へと加水分解された可溶性繊維を意味する。このような加水分解産物は、例えば、所望する1日量で投与する場合に、チューブに適合する。
特に好ましい加水分解可溶性繊維は、例えば米国特許第5,260,279号(本明細書中に参考として援用する。)に記載されている、例えば既知の、及びBenefiber(R)の商品名で市販されている加水分解グアーガムである。加水分解前に、グアーガムの分子量は、約200,000であるが、加水分解後は、20,000から30,000となる。
本発明により使用する場合、この加水分解グアーガムの分子量の範囲は様々であり得るが、好ましくは24kDから30kDの間であり得る。
本発明によると、この非消化性オリゴ糖、例えばGOS及び/又はFOS、及び可溶性繊維、例えば加水分解可溶性繊維、例えば部分加水分解グアーガムを、約3:1から約1:3、例えば約3:1の比率の、非消化性オリゴ糖:加水分解可溶性繊維の比率で使用し得る。
本発明のある実施形態において、本発明組成物は、例えば多価不飽和脂肪酸など、1つ又は複数の脂肪酸を含有し得る。本明細書中で使用される場合、「cis−多価不飽和脂肪酸」という用語は、遊離型又は油もしくは脂肪の形態のいずれかの、アルファ−リノレン酸(18:3)、ステアリドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)(20:5)、ドコサペンタエン酸(22:5)及びドコサヘキサエン酸(DHA)(22:6)等のn−3脂肪酸及びリノール酸(18:2)、共役リノール酸、ガンマリノレン酸(18:3)、アラキドン酸(20:4)等のn−6脂肪酸を含有するカルボン酸のファミリーを意味する。このようなcis−多価不飽和脂肪酸は、一般に知られており、容易に市販品を購入できる。これらは、例えば植物油又は魚油、例えばエイコサペンタエン酸約70%を含有する例えば濃縮魚油中に存在する。好ましくは、エイコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸の組み合わせを使用し得る。
本発明による組成物のさらなる成分には、健康に有益であることが知られているあらゆる生理活性化合物又は抽出物、特に、グルタミン/グルタミン酸又はそれらの前駆体等、胃腸管に有益な影響を与える化合物が含まれ得る。本発明組成物は、マンナン、ガラクツロン酸オリゴマー(好ましくは天然由来)を含む、胃腸管の上皮壁への細菌接着を阻害する1つ又は複数のさらなる物質も含有し得る。本発明組成物は、スルファサラジン、5−ASA剤、コルチコステロイド類、例えば副腎ステロイド、プレドニゾン、ヒドロコルチゾン又はブデソニド等の潰瘍性大腸炎の治療に有用な薬物;又は、セロトニン−4受容体アゴニスト、例えばZelnorm(ゼルノーム)TM/Zelmac(ゼルマック)TMの商品名で知られ、市販されているような、テガセロド等の疼痛、下痢、感染又はIBSに対して使用される薬物と組み合わせ得る。例えば、本発明組成物は、本明細書中で上述したような薬品と組み合わせた、個別、連続又は同時投与のためのキットの形態で提供され得る。これらの薬品は、都合よく、標準的な医薬投与形態で、例えば、少なくとも1つの医薬適合性の担体と組み合わせて、本発明組成物と一緒に処方され得る。
さらなる局面において、本明細書中に記載するような組成物は、胃腸に対する副作用、例えば下痢等、があることが知られている生理活性化合物、抽出物又は薬物、例えばエポチロン等の抗癌剤と組み合わせ得る。
本発明の別の局面において、同時治療の形態で、上述した薬品と個別に本発明組成物を投与し得る。例えば、本発明による組成物を栄養製剤、一般的には栄養補助食品、健康補助食品、機能食品及び飲料製品に、例えば少なくとも1つの栄養学的に許容可能な担体と組み合わせて、容易に組み込み得る。
本発明の別の局面において、本発明組成物を含有する、薬品、医薬又は栄養製剤、例えば健康補助食品を提供する。本発明の薬品、医薬又は栄養組成物は、場合によっては、医薬適合性又は栄養学的適合性の担体を含有し得る。
さらに、本発明によると、組み合わせた医薬調製物、例えば、活性成分としてラクトバシルス株NCIMB 41114又は同等のラクトバシルス株及び非消化性オリゴ糖、例えば、ガラクト−オリゴ糖(GOS)及びフルクト−オリゴ糖(FOS)、キシロ−オリゴ糖(XOS)、ダイズ−オリゴ糖(SOS)、イソマルト−オリゴ糖(IMO)、ゲンチオ−オリゴ糖、ラクツロース、グルコ−オリゴ糖、ラクトスクロース、フルクタン又はイヌリンから少なくとも1つ選択されるオリゴ糖を、機能性腸疾患(FBD)のあらゆる型及び特に過敏性腸症候群(IBS)の予防又は治療のための、硫酸塩還元細菌の除去のための、炎症性腸疾患、特に潰瘍性大腸炎、クローン病及び/又は大腸癌の治療又は予防のための、及び/又は潰瘍のある患者における抑制又は寛解期間の延長のための、有益な腸内ミクロフローラの維持及び/又は回復における、その同時使用、単独使用、連続使用のための使用説明書と一緒に含有する、市販パッケージが提供される。
医薬組成物及び健康補助食品は、都合の良い剤型で、ソフトゲル、小型の袋(sachets)、粉末、シロップ、懸濁液、乳液及び溶液の形態で提供されうる。軟カプセルにおいて、活性成分は好ましくは、適切な液体、例えば脂肪油、パラフィン油又は液体ポリエチレングリコール等に、溶解又は懸濁される。場合によっては、安定化剤を添加し得る。
経口用医薬品又は健康補助食品形態は、活性物質を食用に適した医薬適合性の固形又は液体担体及び/又は賦形剤、例えば、セルロース、ラクトース、スクロース、マンニトール、ソルビトール及びリン酸カルシウム等の充填剤及びデンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース及び/又はポリビニルピロリドン(PVP)等の結合剤と一緒に混合することにより、医薬分野で公知の従来の配合手段により調製され得る。任意の添加剤には、潤滑剤及び流動性調整剤(Flow conditioners)、例えばケイ酸、二酸化ケイ素、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム/カルシウム、ポリエチレングリコール(PEG)希釈剤、崩壊剤、例えばデンプン、カルボキシメチルデンプン、架橋PVP、寒天、アルギン酸及びアルギン酸塩、着色剤、香味剤及び融解剤が含まれる。例えば、区別する目的で、又は活性成分の様々な用量を指示するために、錠剤又は糖衣錠に対して着色料又は色素を添加し得る。
場合によっては、本発明による組成物は、栄養的に完全であり得る、つまり、基本的にビタミン、ミネラル、炭水化物、脂肪酸、タンパク質等の1日必要量を全て供給する唯一の栄養源として使用され得るように、ビタミン、ミネラル、微量元素、ならびに窒素、炭水化物及び脂肪酸源を含み得る。従って、本発明組成物は、例えば、経口摂取に適切な、栄養学的にバランスの取れた完全食品の形態で提供され得る。
あるいは、本発明組成物は、食事の一部として、つまり栄養補助物として、例えば、健康飲料の形態で提供され得る。
本発明組成物は、場合によっては、あらゆる乳化剤、安定化剤、甘味料、香味剤、着色剤、保存料、キレート剤、浸透剤、緩衝剤又はpH調整剤、酸味料、増粘剤及びテクスチャライザー(texturisers)等の従来の食品添加物を含有し得る。
本発明による適切な製品形式には、溶液、すぐに摂取できる(ready−for−consumption)組成物、例えばすぐに飲める(ready−to−drink)組成物、インスタント飲料、液体食品、例えばソフトドリンク、ジュース、スポーツ飲料、牛乳飲料、ミルクシェーク、ヨーグルト飲料又はスープが含まれる。本発明のさらなる実施形態において、本発明の組成物は、例えば、すぐに飲める(ready−to−drink)組成物又はインスタント飲料等のすぐに摂取できる(ready−for−consumption)組成物を得るために、水又はミルクもしくは例えばオレンジジュース等の果汁等の他の液体で希釈される、濃縮物、粉末又は顆粒、例えば発泡性顆粒の形態で製造され販売され得る。
本発明組成物はさらに、デイリーバー(dairy bar)、朝食用シリアル、ミューズリー、飴、タブレット、クッキー、ビスケット、煎餅等のクラッカーなどのあらゆる種類の食物に、例えば分散されて組み込まれ得る。
本発明組成物は、ヒトへの投与、特に胃腸管のあらゆる部分における投与に適切なあらゆる形態であり得る。本発明組成物の腸内投与、好ましくは経口投与、及びチューブ又はカテーテルを介した投与は、本発明に含まれる。
投与されるべき本発明組成物の量及び投与計画は、個々の患者の投与目的、年齢、性別及び体重及び患者の症状の重症度を含む様々な関連要因を考慮して決定される。例えば、1食あたりのプロバイオティックの用量は、約106から1012、又は5x108から1x1012cfu、例えば約1010、2x1010又は1011cfuであり得る。1食あたりのプレバイオティックの用量は、約5gから15g、例えば10gであり得る。本発明によると、1日に最高で3食まで、例えば約1食又は2食で与えられ得る。
本発明組成物は、例えば上述した薬物と併用して投与される場合等、専門医の監視のもと投与され得るか、又は自己投与され得る。
本発明組成物は、毎日、毎週又は毎月、投与され得るか、又は、毎年又は長期間にわたり投与され得る。適切な1日の投与計画には、1日あたり1回又は複数回の投与が含まれ得る。好ましくは、本発明組成物は、少なくとも1日に1回、定期的に、食事の前、つまり食前又は食後投与、又は食間に摂取される。本発明のある実施形態において、本発明組成物は、例えば、便秘又は下痢等が観察される症状が改善するまで摂取され得る。これらの処方物は安全に摂取されるので、IBSの患者は、本発明によるこの組成物を必要な期間、好ましくは症状が顕著に緩和されるまで、摂取することができる。
本発明による組成物を組み込んだ医薬処方物、食品又は飲料は、誰もが安全に摂取することが可能であり、老齢者、閉経期の女性又は臨床患者等、腸機能が不安定な人又はFBD(機能性腸疾患)又はIBSのリスクがあるとされる人に特に推奨される。本発明組成物は特に、腸又は胃腸障害、クローン病、腸憩室又は大腸癌の患者に適切であり得る。
別の実施形態において、本発明は、本発明組成物の成分をよく混合することを含む、本発明組成物を製造するためのプロセスに関する。このようなプロセスは、当業者にとって公知である。
腸、特に大腸、さらに特定すると結腸における有害細菌の増殖を阻害し、腸内細菌の健康的バランスを回復させる、又は向上させることにより、本発明組成物は、消化プロセスにおける毒性のある影響を低下させ、消化系を刺激し、腸制御を向上させ得る。本発明組成物は、下痢又は便秘の頻度、再発、重症度及び発作の持続時間を低下させる場合に効果的であり得る。定期的に摂取した場合、本発明組成物は、慢性症状の個々の進展のリスク、すなわち腸の臨床的障害を減少させ得る。
本発明組成物は、あらゆるタイプの機能性腸疾患(FBD)及び特に、便秘優位型IBS(C−IBS)、交代型IBS及び下痢優位型IBS(D−IBS)等の、過敏性腸症候群(IBS);機能性便秘及び機能性下痢を治療又は予防するために効果的であり得る。FBDは、慢性又は半慢性であり、腸の痛み、腸機能が不安定であること及び社会生活を営む上での混乱に関連する、一連の胃腸疾患に対する一般名である。特定の組み合わせ及び主症状は、「Rome criteria(ローマ基準)」として知られている分類システムにより定義された、次の7つのFBDサブグループの特徴をなす:1)C1:便秘優位型過敏性腸症候群;2)C1:下痢優位型過敏性腸症候群;3)C3:機能性便秘;4)C4:機能性下痢;5)C2:機能性腹部膨満;6)F3a:骨盤底の共同運動障害;7)F3b:内肛門括約筋機能不全。
IBSは、少なくとも連続3ヶ月の次の症状の継続又は次の症状の再発を特徴とし得る:1.(a)排便により緩和する、(b)及び/又は排便頻度の変化が伴う、(c)及び/又は便の硬さの変化が伴う、腹部痛又は不快感;及び
2.少なくとも排便機会又は日の4分の1において、次の症状の2つ以上;(a)排便頻度の変化、(b)便性状の変化(兎糞便/硬い、又はゆるい/水様)、(c)便通の通過の変化(怒責、切迫又は残便感)、(d)粘液の通過、(e)腹部膨満又は膨満感。
2.少なくとも排便機会又は日の4分の1において、次の症状の2つ以上;(a)排便頻度の変化、(b)便性状の変化(兎糞便/硬い、又はゆるい/水様)、(c)便通の通過の変化(怒責、切迫又は残便感)、(d)粘液の通過、(e)腹部膨満又は膨満感。
機能性便秘は、次の症状の少なくとも2つ以上が最低3ヶ月間続くことにより定義される:1.排便機会の少なくとも4分の1で怒責;2.排便機会のうち少なくとも4分の1が兎糞便及び/又は硬い便;3.排便機会のうち少なくとも4分の1で残便感がある;4.便通が週に2回以下である。腹部痛は必ずしも当てはまらず、ゆるい便は現れず、IBSに対する基準は満たさない。これらの基準は、患者が下剤を服用している場合は適用され得ない。
機能性下痢は、次の症状の2つ以上が少なくとも3ヶ月間続くことにより定義される:1.排便機会のうち4分の3が軟便(軟らかい便又は水様便);2.排便機会のうち半分超が、1日あたり3回以上の便通;及び3.地域集団の平均と比較して排便が多い(北米及びヨーロッパの場合、>200g/日)が、1日あたり500gを越えない。IBSの基準には不十分である。腹部痛は訴えず、硬い又は兎糞便は見られない。切迫性が主症状であり、便失禁又は便の漏れが起こり得る。
同様に、機能性腹部膨満は、腹部の膨満感、鼓腸又は膨張の症状に代表される。骨盤底共同運動障害の特徴は、怒責及び残便感である。内肛門括約筋機能不全は、マノメーターテストとともに、骨盤底共同運動障害症状により診断される。
本発明のある実施形態において、本発明による組成物は、便秘、下痢又はあらゆる型の機能性腸疾患(FBD)及び特に過敏性腸症候群(IBS)、例えば便秘優位型IBS(C−IBS)、交代型IBS及び下痢優位型IBS(D−IBS)等;機能性便秘及び機能性下痢を含む、胃腸機能又は器質性障害の予防又は治療のための薬品又は栄養製剤の製造において使用され得る。
本発明の別の実施形態において、本発明組成物は、抗癌、抗変異原又はコレステロール低下剤のような、結腸の動き及び通過時間の制御のための、結腸におけるpH調整のための薬品又は栄養製剤の製造において使用し得る。
本発明の別の実施形態において、本発明による組成物は、免疫系を刺激するための、及び細菌又は酵母感染、特にカンジダ症又は硫酸塩還元細菌により誘導される疾患に対する耐性を促進するための薬品又は栄養製剤の製造において使用し得る。
本発明の別の実施形態において、本発明による組成物は、ヒトを含む哺乳類におけるIBD、特に潰瘍性大腸炎、クローン病又は大腸癌に関連する疾患、状態及び症状の予防又は治療のための薬品又は栄養製剤の製造において使用し得る。
本発明によると、本発明組成物は、ビフィズス菌増殖効果を有し得る。幼児において乳幼児のフローラとより近い状態にするといった、胃腸管における健康的なフローラを促進するためにこれらを使用し得るか、及び/又は胃腸管の天然に生じるフローラにおいて何らかの障害を予防及び/又は治療するために使用し得る。
本発明によると、便秘優位型過敏性腸症候群、下痢優位型過敏性腸症候群等のIBS;機能性便秘;又は機能性下痢等の機能性腸疾患の治療又は予防のための、そのような治療を必要とする患者へ本発明組成物を投与することを含む方法が提供される。
さらなる局面において、胃腸の機能又は器質性障害もしくは疾患、例えば、便秘優位型過敏性腸症候群、下痢優位型過敏性腸症候群等の過敏性腸症候群(IBS);機能性便秘;機能性下痢等の機能性腸疾患に関連する状態及び症状、又はIBD、例えば潰瘍性大腸炎;クローン病又は大腸癌に関連するに関連する状態及び症状を食事により管理するための、そのような治療を必要とする患者へ本発明組成物を投与することを含む方法が提供される。
本発明による組成物を組み込む医薬処方物、食品又は飲料は、誰もが安全に摂取することが可能であり、胃腸の機能又は器質性障害もしくは疾患、例えばIBS又はIBD、特に潰瘍性大腸炎、クローン病又は大腸癌に関連する状態及び症状、のリスクがあるとされる、又は罹患しているあらゆる人に特に推奨される。
本発明のある実施形態において、本発明は、上述したようなタイプのIBS等に関連する疾患、状態及び症候群の治療を必要とするヒトを含む哺乳類における、前記哺乳類に本発明による組成物の有効量を投与することを含む、IBS、特に上述したようなタイプのIBS等に関連する疾患、状態及び症候群を治療及び/又は予防するための方法に関連する。本明細書中で使用される場合、「有効量」という用語は、IBS、特に、上述したようなタイプのIBS等に関連する疾患、状態及び症状を治療及び/又は予防するなど、所望する治療効果を達成するために有効な量を意味する。
本発明組成物は、安定であり、好ましくは室温(18℃から22℃)で少なくとも6ヶ月の有効期限を有する。本発明組成物は、冷蔵保存する必要がない。製品の様式に従い、本発明組成物は、例えばヨーグルトなど、牛乳をベースとした製品の形態である場合、冷蔵保存し得る。本発明によると、何ら重篤な副作用を示さない組成物を用いてIBSに関連する症状及び状態を効果的に改善することが可能である。例えば、本方法は、適用及び何らかのタイプの機能性腸疾患(FBD)の患者のクオリティーオブライフを向上させるのに耐用性が良好で、簡易である。
本発明の組み合わせ全ての有用性が、例えば、既知の指標において、例えば下記の実施例において述べるような栄養組成物を用いて、例えば約5x108から1x1012cfuの範囲、例えば約1010又は1011cfuのラクトバシルス株 NCIMB 41114及び1つ又は複数の、約5gから15gの範囲、例えば10gのプレバイオティック、例えばGOSを、哺乳類、例えば成体に対して、及び標準的な動物モデルにおいて、標準的な臨床試験において観察することができる。例えば下記のような、標準的な動物試験及び臨床試験において、本組成物により、FBDの特徴である症状の緩和がもたらされる事が観察され得る。
本発明組成物の有益な効果を、次のような腸管モデルにおいて試験することができる:腸管におけるプロバイオティック株の生存能及び腸内ミクロフローラ及びそのプロバイオティック株の増殖における様々なプレバイオティックの効果を調べるために、3ステージの連続培養系を設定する。
腸管モデルは、保持時間72時間で、接種材料としてIBS患者の糞便試料を用いて行う。定常状態に達した後、プレバイオティック及びプロバイオティックの組み合わせを用いた治療を開始する。例えば1日あたり約4gから5gの濃度でプレバイオティックを培地に添加する。定常状態になるまで(7回の代謝回転)、例えば約108細胞/mlの濃度のプロバイオティックを毎日添加する。毎週、プロバイオティックを数えるために、様々な細菌群を数えるために(蛍光インシトゥハイブリダイゼーション、F.I.S.H)、試料を採取し、この系で増殖する主要な細菌種の変化をスクリーニングするために短鎖脂肪酸分析及び選択的プレーティングを使用する。最後に、シンビオティックを用いた治療前及び治療中におけるガス産生を測定する。同時に、同じ条件を用いた腸管モデルで、「IBS腸管モデル」に対して起こり得る相違を調べるために、健常者の糞便試料を用いて実験を行う。
あるヒト臨床試験は、次のように行われ得る:
例えば1日投与量あたり約5gから約15gの範囲、例えば約1日投与量あたり約10gのGOS及び約108cfuから1012cfu、例えば1日投与量あたり約1010cfu濃度、例えば細菌2gに相当するラクトバシルス(Lactobacillus)株 NCIMB 41114を含有する本発明組成物の効率、安全性及び耐用性を評価するための、D−IBS及び/又はC−IBS患者における、前向き、二重盲検、無作為化、平行群、パイロット試験及び/又は固定用量試験。この試験は、2週間のベースライン期間、つまり組成物又はプラセボを投与しない期間と、プラセボ又は本発明組成物のいずれかを用いた12週間の無作為化二重盲検処置期間及びそれに続く4週間の使用中止期間からなる。12週間の処置後のIBS症状の全体的評価、排便回数の測定及びBristol Stool Form Scaleで述べられているような便の硬さ、腹部不快感又は疼痛の評価、鼓腸、切迫感、怒責又は残便、吐き気又は腹部膨満を調べることにより、本発明組成物の効率、安全性及び耐用性を測定する。パイロット試験中、選択的プレーティング、FISH、変性グラディエントゲル電気泳動(DGGE)及び短鎖脂肪酸分析により、各患者の糞便中の微生物組成も評価する。
例えば1日投与量あたり約5gから約15gの範囲、例えば約1日投与量あたり約10gのGOS及び約108cfuから1012cfu、例えば1日投与量あたり約1010cfu濃度、例えば細菌2gに相当するラクトバシルス(Lactobacillus)株 NCIMB 41114を含有する本発明組成物の効率、安全性及び耐用性を評価するための、D−IBS及び/又はC−IBS患者における、前向き、二重盲検、無作為化、平行群、パイロット試験及び/又は固定用量試験。この試験は、2週間のベースライン期間、つまり組成物又はプラセボを投与しない期間と、プラセボ又は本発明組成物のいずれかを用いた12週間の無作為化二重盲検処置期間及びそれに続く4週間の使用中止期間からなる。12週間の処置後のIBS症状の全体的評価、排便回数の測定及びBristol Stool Form Scaleで述べられているような便の硬さ、腹部不快感又は疼痛の評価、鼓腸、切迫感、怒責又は残便、吐き気又は腹部膨満を調べることにより、本発明組成物の効率、安全性及び耐用性を測定する。パイロット試験中、選択的プレーティング、FISH、変性グラディエントゲル電気泳動(DGGE)及び短鎖脂肪酸分析により、各患者の糞便中の微生物組成も評価する。
ここで、次の実施例により本発明をさらに説明する。
(実施例)
ラクトバシルス株 NCIMB 41114の単離
(i)連続培養系:3つのケモスタットを並行して準備する;各々を窒素ガスの下、37℃、pH6.5及び0.066h−1の希釈速度で維持する。これらの条件は、ヒト結腸の末端領域において一般に見出される条件に類似するように設定される。これらのケモスタットに、:酵母エキスを2(g/蒸留水1l;以下同じ)、ペプトン水を2、NaClを0.1、K2HPO4を0.04、KH2PO4を0.04、MgSO4・7H2Oを0.01、CaCl2・H2Oを0.01、NaHCO3を2、Tween 80を2、ヘミンを0.05、ビタミンK1を0.01、システイン・HClを0.5、胆汁塩を0.5、グルコースを0.4、デンプンを3、ペクチンを2及びアラビノガラクタンを1含有する増殖調節培地を供給する。この培地を121℃で30分間オートクレーブ処理し、まだ熱いうちに、窒素ガスの下に置く。培地を冷却した後、1g/lの濾過滅菌テトラサイクリン又は1g/lの濾過滅菌ナイスタチン(nystatin)を培地用リザーバに無菌的に添加する。抗生物質が添加されないコントロール用対照ケモスタットも稼働させる。
(i)連続培養系:3つのケモスタットを並行して準備する;各々を窒素ガスの下、37℃、pH6.5及び0.066h−1の希釈速度で維持する。これらの条件は、ヒト結腸の末端領域において一般に見出される条件に類似するように設定される。これらのケモスタットに、:酵母エキスを2(g/蒸留水1l;以下同じ)、ペプトン水を2、NaClを0.1、K2HPO4を0.04、KH2PO4を0.04、MgSO4・7H2Oを0.01、CaCl2・H2Oを0.01、NaHCO3を2、Tween 80を2、ヘミンを0.05、ビタミンK1を0.01、システイン・HClを0.5、胆汁塩を0.5、グルコースを0.4、デンプンを3、ペクチンを2及びアラビノガラクタンを1含有する増殖調節培地を供給する。この培地を121℃で30分間オートクレーブ処理し、まだ熱いうちに、窒素ガスの下に置く。培地を冷却した後、1g/lの濾過滅菌テトラサイクリン又は1g/lの濾過滅菌ナイスタチン(nystatin)を培地用リザーバに無菌的に添加する。抗生物質が添加されないコントロール用対照ケモスタットも稼働させる。
(ii)接種:新鮮な***糞便試料を健常ボランティア(n=6)から得、0.1モル/lリン酸緩衝液(pH7)を用いて10%(w/v)スラリーを嫌気的に調製する(26)。これらのボランティアは胃腸障害の前歴がなく、かつ研究前の少なくとも3ヶ月間抗生物質を摂取していない。それぞれの300mlケモスタット容器の半分を培地及びスラリー 150mlを添加して満たす。次に、この系を24時間放置して平衡化した後、培地の汲み上げを開始する。この実験を6名の異なる糞便提供者で各々3回づつ反復する。
(iii)微生物培養技術:接種に用いた糞便スラリーの各々から試料を採取し、各ケモスタットからも発酵系が定常状態に達した際(164時間後)に1mlの試料を採取する。次に、これらを予め還元された半分の濃度のペプトン水で連続的に希釈する(6倍)。各希釈液を、腸内細菌の主要群を選択するように下記の通りに設計された予め還元された(嫌気条件下、10%CO2、10%H2、80%CO2、大気圧、37℃)寒天培地上に3回ずつ塗布する:嫌気性菌全体に対してはWilkins Chalgren(Oxoid)、ラクトバシルスに対してはRogosa(Oxoid)、ビフィドバクテリウムに対してはBeerens、バクテロイデスに対してはKVLB、クロストリジウムに対してはReinforced Clostridia寒天(Oxoid)+ノボボシン 8mg/lおよびコロスチン 8mg/l、並びにグラム陽性球菌に対してはAzide寒天(Oxoid)である。次に、各々の希釈物を、全好気性菌を選択するためにNutrient Agar(Oxoid)上に、酵母の場合はSabouraud デキストロース寒天+クロラムフェニコール及びシクロヘキサミド上に、並びに大腸菌の場合はMacConkey寒天No.3(Oxoid)上に好気的に塗布し、37℃でインキュベーションする。インキュベーション 24時間から48時間後に好気性コロニーを計測し、インキュベーション 48時間から72時間後に嫌気性プレートを計測する。様々な形態型を有するコロニーも、株の同定を行うためにプレートから採取して、グラム染色、顕微鏡検査及び表現型(生化学的な)の特徴を調べる。
結果:用いられた6つの接種物中の主要腸内微生物の数は、対照用のケモスタットにおいては、定常状態条件の後も維持される。これは、使用した培養培地が連続培養実験におけるそのような集団の維持に効果的であることを確証するものである。したがって、抗生物質の存在の結果生じる特徴のいかなる相違も、確かに実験による差異ではなく、これらの添加のためである。試験した6つのボランティア糞便試料のうちの4つにおいて酵母が検出される。
テトラサイクリンの効果は、対照と比較して、試験した全ての細菌集団を顕著に減少させ、そのことから、その活性のスペクトルが広いことが確認される。興味深い観察の1つは、テトラサイクリンの効果により、対照のケモスタットのレベルと比較して、この発酵系において酵母が増加することである。これは、テトラサイクリンの使用および酵母の過剰増殖に関連する危険性に関して臨床的な意味を有する。実際、ここで用いられた接種物の1つにおいては、最初は酵母が検出されないが、テトラサイクリン・ケモスタットで富化する。
予想どおり、ナイスタチン・ケモスタットにおいては酵母が阻害される。しかしながら、特定の細菌属も影響を受ける。主として、これには、胃腸の健康に重要であるものとみられる共通のプロバイオティック微生物であるラクトバシルスの減少が含まれる。常在プロバイオティックレベルの維持のためには、ナイスタチンの使用は貢献しないことが明らかに示される。
テトラサイクリン・ケモスタット試験の間、試験を行ったもののうち1つで予想に反した結果を得る。実験の開始時には酵母が存在するが、観察された一般的な傾向とは対照的に、それ以上増殖しない。それに代わって、グラム陽性桿菌が優勢を占め、他のタイプの細胞型は検出されない。したがって、遺伝子型研究を行うことによりこの微生物が同定される。
a)16S rRNA配列決定
ユニバーサル16S rRNA遺伝子プライマーのセットを使用して、ラクトバシルスプランタルム(L.plantarum)からPCRによりこの遺伝子を増幅する。この遺伝子は、同定細菌に特異的であり、この遺伝子の可変領域により、細菌種間の識別が促進される。その微生物において16S rRNA配列決定を行い、1500bpテストの配列決定により、次の配列が得られる。
ユニバーサル16S rRNA遺伝子プライマーのセットを使用して、ラクトバシルスプランタルム(L.plantarum)からPCRによりこの遺伝子を増幅する。この遺伝子は、同定細菌に特異的であり、この遺伝子の可変領域により、細菌種間の識別が促進される。その微生物において16S rRNA配列決定を行い、1500bpテストの配列決定により、次の配列が得られる。
この微生物が、系統発生学的に同等である、ラクトバシルスペントサス(Lactobacillus pentosus)及びラクトバシルスプランタルム(Lactobacillus plantarum)と近縁関係にあるラクトバシルス種であることが確認される。その後、このラクトバシルス株をブダペスト条約に従って、2001年8月28日に英国 AberdeenのNCIMBに寄託し、受託番号NCIMB41114を受けた。
b)さらなる同定
D−キシロースの発酵能を介して、さらなる表現型の特徴から、その生物がラクトバシルスプランタルム(Lactobacillus plantarum)であることが示される。タンパク質プロファイリング及びrep−PCRにより、独立に、ラクトバシルスプランタルム(Lactobacillus plantarum)としての同定が確証される。これらの方法により、ラクトバシルスプランタルム(L.plantarum)とラクトバシルスペントサス(L.pentosus)とを分類学的に区別することができるようになる。
D−キシロースの発酵能を介して、さらなる表現型の特徴から、その生物がラクトバシルスプランタルム(Lactobacillus plantarum)であることが示される。タンパク質プロファイリング及びrep−PCRにより、独立に、ラクトバシルスプランタルム(Lactobacillus plantarum)としての同定が確証される。これらの方法により、ラクトバシルスプランタルム(L.plantarum)とラクトバシルスペントサス(L.pentosus)とを分類学的に区別することができるようになる。
c)変性グラディエントゲル電気泳動(DGGE)を用いたラクトバシルスプランタルム(L.plantarum)の検出:細菌の混合集団にある場合、つまり、患者の糞便試料においてそれを同定しようとする場合、ラクトバシルスプランタルム(L.plantarum)に対するユニークなマーカーが得られるようにするために、DGGE技術が使用される。特異的なラクトバシルスプライマーは、全てのラクトバシルス群を識別するのに十分な変化を有する16S rRNA遺伝子の340bp領域を標的としていた。次に、この増幅領域(単位複製配列)をDGGEゲルで電気泳動を行い、関心のある株に対する特徴的なパターンを明らかにする。この分析において比較対象として多くのラクトバシルス種を組み合わせたラダーを使用することができる。
ラクトバシルス株 NCIMB41114の産生
ラクトバシルス株 NCIMB41114大規模産生のために、培地として牛乳を用いる。
ラクトバシルス株 NCIMB41114大規模産生のために、培地として牛乳を用いる。
噴霧乾燥中に、pHを監視し、pH5.5以上に維持する。
表1は、牛乳中でのラクトバシルス株 NCIMB41114の増殖を示す。
表1は、牛乳中でのラクトバシルス株 NCIMB41114の増殖を示す。
噴霧乾燥後のこの培養物の生存数を評価すると、1g中に、2.8x108cfu/mlのレベルとなる。1ヶ月の保存後、その生存数は、1g中に、2.0x108cfu/mlである。室温にて2ヶ月保存した後、その生存数は、1g中に、1.0x108cfu/mlである。
ラクトバシルス株 NCIMB 41114によるオリゴ糖代謝の特徴:様々なプレバイオティックにおけるラクトバシルス株 NCIMB 41114の増殖
方法
どのオリゴ糖がその増殖により適しているかを調べるために、1%(w/w)濃度の様々なプレバイオティックにおけるラクトバシルス株 NCIMB 41114の増殖を観察する。使用するプレバイオティックは、次のとおりである:フルクトオリゴ糖(FOS);ガラクトオリゴ糖(GOS);キシロオリゴ糖(XOS);イソマルトオリゴ糖(IMO);ダイズ−オリゴ糖(SOS)。ポジティブコントロールとして、効果的な増殖物質であるが選択的又はプロバイオティックではないグルコースを使用する。
方法
どのオリゴ糖がその増殖により適しているかを調べるために、1%(w/w)濃度の様々なプレバイオティックにおけるラクトバシルス株 NCIMB 41114の増殖を観察する。使用するプレバイオティックは、次のとおりである:フルクトオリゴ糖(FOS);ガラクトオリゴ糖(GOS);キシロオリゴ糖(XOS);イソマルトオリゴ糖(IMO);ダイズ−オリゴ糖(SOS)。ポジティブコントロールとして、効果的な増殖物質であるが選択的又はプロバイオティックではないグルコースを使用する。
結果
ラクトバシルス(Lactobacillus)株 NCIMB 41114の増殖に対してより適した物質を正当に評価するために、様々なプレバイオティックを用いて得られた増殖曲線から最大増殖率を計算する。
ラクトバシルス(Lactobacillus)株 NCIMB 41114の増殖に対してより適した物質を正当に評価するために、様々なプレバイオティックを用いて得られた増殖曲線から最大増殖率を計算する。
基質 μ 最大
FOS 0.09
SOS 0.15
XOS 0.06
IMO 0.10
GOS 0.12
グルコース 0.13
ダイズ−オリゴ糖(SOY又はSOS)、ガラクトオリゴ糖(GOS)及びイソマルトオリゴ糖(IMO)が、ラクトバシルス株 NCIMB 41114の最大増殖率を示す。
FOS 0.09
SOS 0.15
XOS 0.06
IMO 0.10
GOS 0.12
グルコース 0.13
ダイズ−オリゴ糖(SOY又はSOS)、ガラクトオリゴ糖(GOS)及びイソマルトオリゴ糖(IMO)が、ラクトバシルス株 NCIMB 41114の最大増殖率を示す。
回分培養実験
(a)方法
様々なプレバイオティックの存在下における、混合培養でのラクトバシルス株 NCIMB 41114の増殖を監視するために、回分培養発酵も行う。回分培養発酵においてそのような培養を行う。結腸の近位領域において見られるものに近い物理化学的条件、つまりpHがわずかに酸性であり、基質利用性及び体積が大きい条件を用いて、発酵槽を操作する。この目的のために、3名の異なるIBSボランティアの糞便試料を使用して、各実験を二重試験で行う。試験対象のプレバイオティックは、Benefiber(R)(BEN)及びBenefiber(R)(BEN)のGOSとの混合物(1:2)を添加した純粋な培養に対するものと同様である。プレバイオティックは全て、1%の濃度で添加する。回分培養発酵槽において、pH及び温度をそれぞれ6.8及び37℃に一定に維持する。
(a)方法
様々なプレバイオティックの存在下における、混合培養でのラクトバシルス株 NCIMB 41114の増殖を監視するために、回分培養発酵も行う。回分培養発酵においてそのような培養を行う。結腸の近位領域において見られるものに近い物理化学的条件、つまりpHがわずかに酸性であり、基質利用性及び体積が大きい条件を用いて、発酵槽を操作する。この目的のために、3名の異なるIBSボランティアの糞便試料を使用して、各実験を二重試験で行う。試験対象のプレバイオティックは、Benefiber(R)(BEN)及びBenefiber(R)(BEN)のGOSとの混合物(1:2)を添加した純粋な培養に対するものと同様である。プレバイオティックは全て、1%の濃度で添加する。回分培養発酵槽において、pH及び温度をそれぞれ6.8及び37℃に一定に維持する。
各発酵槽に、ラクトバシルス株 NCIMB 41114を、一晩培養の1%の濃度で添加する(107細胞/ml)。プレーティングするために、つまり、プロバイオティックの増殖を監視するために、F.I.S.H用に、つまり、様々な細菌群の計数及び短鎖脂肪酸分析のために、発酵0、5、10及び24時間に試料を採取する。
(b)結果
図1は、発酵中のプロバイオティックの増殖を示す。
図1は、発酵中のプロバイオティックの増殖を示す。
FOS、GOS及びSOS(SOY)それぞれを用いた場合に、発酵24時間後にラクトバシルス(Lactobacillus)株 NCIMB 41114が潜在的により多く増殖することが観察される。
図2は、回分培養における発酵24時間後に到達する細菌数を示す(FISHカウント)。
この結果から、IMO、SOS(SOY)及びGOSにおいてビフィドバクテリウムの増殖度が最大となり、一方で、SOS(SOY)、BEN及びGOSにおいてラクトバシルスの増殖が最大となることが示唆される。GOSでは、クロストリジウムの増殖が最低であることが示される。
以下を含有するパッケージ:
−2gの凍結乾燥ラクトバシルス株 NCIMB 411141(1010cfu)を
含有するもの1袋
−GOS 10g、ラクトース 3.6gを含有するもの1袋。
−2gの凍結乾燥ラクトバシルス株 NCIMB 411141(1010cfu)を
含有するもの1袋
−GOS 10g、ラクトース 3.6gを含有するもの1袋。
どちらの袋も、摂取直前に、冷やしたオレンジジュース約200mlで溶解されるものである。1日一回摂取する。
プレバイオティックを噴霧乾燥ラクトバシルス株 NCIMB 411141(NCIMB 41114)2gと念入りに混合して粉末を得ることにより、組成物を調製する。この粉末を水 250mlに溶解させて、すぐに飲める(ready−to−drink)健康補助食品を得る。
袋1及び2の内容物を水 250mlに溶解させることにより調製される、すぐに飲める(ready−to−drink)栄養組成物:
袋1:
FOS 4.4g
GOS 4.4g
グルタミン 3.4g
EPA 1g
DHA 0.5g
袋2:
プロバイオティック(1)(1010cfu) 2g
炭水化物 12.9g
(1)噴霧乾燥ラクトバシルス株 NCIMB 411141
袋1:
FOS 4.4g
GOS 4.4g
グルタミン 3.4g
EPA 1g
DHA 0.5g
袋2:
プロバイオティック(1)(1010cfu) 2g
炭水化物 12.9g
(1)噴霧乾燥ラクトバシルス株 NCIMB 411141
これらの実施例は、例えば1日あたり1回量の、例えば2回の摂取に分けた投与において有益な腸内フローラ組成を刺激するという、上記で説明したあらゆる疾患に対する従来の治療の代替物として又は補助としての例に有用な組成物を説明する。
Claims (18)
- ラクトバシルス(Lactobacillus)株 NCIMB 41114又はラクトバシルス株の均等物と少なくとも1つの非消化性オリゴ糖とを含む、組成物。
- 前記オリゴ糖が、ガラクト−オリゴ糖(GOS)、フルクト−オリゴ糖(FOS)、キシロ−オリゴ糖(XOS)、ダイズ−オリゴ糖(SOS)、イソマルト−オリゴ糖(IMO)、ゲンチオ−オリゴ糖、フルクタン、イヌリン、ラクツロース、グルコ−オリゴ糖及びラクトスクロースから選択される、請求項1に記載の組成物。
- 1日投与量が、106cfuから1012cfuのラクトバシルス株 NCIMB41114を与える、請求項1又は請求項2に記載の組成物。
- FOS及び/又はGOSを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の組成物。
- グアーガム及び部分的に加水分解されたグアーガムからなる群から選択される可溶性繊維をさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物。
- アルファ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸又はドコサヘキサエン酸の少なくとも1つから選択される、少なくとも1つのポリ不飽和脂肪酸をさらに含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ポリ不飽和脂肪酸が、エイコサペンタエン酸及び/又はドコサヘキサエン酸を含む、請求項6に記載の組成物。
- 医薬として使用するための、請求項1から7のいずれか1項に記載の組成物。
- 健康な腸内のミクロフローラを維持すること及び/又は促進すること、消化過程の毒性効果を低下させること、消化系を刺激すること、並びに腸制御を改善することのうちいずれかのための医薬又は栄養組成物の製造における、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物の使用。
- 機能性腸疾患のあらゆる型、特に、機能性便秘、機能性下痢、並びに便秘優位型IBS、交代型IBS及び下痢優位型IBS等の過敏性腸症候群(IBS)の予防又は治療のための医薬又は栄養製剤の製造における、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物の使用。
- 免疫系を刺激し、細菌又は酵母感染に対する耐性を強化するための、特に、カンジダ症又は硫酸塩還元細菌により誘導される疾患を予防又は治療するための医薬又は栄養製剤の製造における、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物の使用。
- 炎症性腸疾患、特に潰瘍性大腸炎、クローン病の予防又は治療のための、及び/又は大腸癌を予防するための、医薬又は栄養組成物の製造における、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物の使用。
- 健康的な腸内ミクロフローラを促進し、消化過程の毒性効果を低下させ、消化系を刺激し、腸制御を向上させる処置を必要とする哺乳類に、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物の有効量を投与することを含む、前記哺乳類において、健康的な腸内ミクロフローラを促進し、消化過程の毒性効果を低下させ、消化系を刺激し、腸制御を向上させる方法。
- 機能性腸疾患のあらゆる型、特に機能性便秘、機能性下痢、並びに便秘優位型IBS、交代型IBS及び下痢優位型IBS等の過敏性腸症候群(IBS)の治療及び/又は予防を必要とする哺乳類に、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物の有効量を投与することを含む、前記哺乳類において、機能性腸疾患のあらゆる型、特に機能性便秘、機能性下痢、並びに便秘優位型IBS、交代型IBS及び下痢優位型IBS等の過敏性腸症候群(IBS)を治療及び/又は予防する方法。
- 免疫系を刺激し、細菌又は酵母感染に対する耐性を強化すること、特にカンジダ症又は硫酸塩還元細菌により誘導される疾患を治療及び/又は予防することが必要な哺乳類に、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物の有効量を投与することを含む、前記哺乳類において、免疫系を刺激し、細菌又は酵母感染に対する耐性を強化する方法、特にカンジダ症又は硫酸塩還元細菌により誘導される疾患を治療及び/又は予防する方法。
- 炎症性腸疾患、特に潰瘍性大腸炎、クローン病の治療及び/又は予防、及び/又は大腸癌の予防を必要とする哺乳類に、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物の有効量を投与することを含む、前記哺乳類において、炎症性腸疾患、特に潰瘍性大腸炎、クローン病の治療及び/又は予防し、及び/又は大腸癌を予防する方法。
- 有益な腸内ミクロフローラの維持及び/又は回復において、機能性腸疾患のあらゆる型、特に過敏性腸症候群(IBS)の予防又は治療のために、硫酸塩還元細菌の除去のために、炎症性腸疾患(IBD)、特に潰瘍性大腸炎、クローン病及び/又は大腸癌の治療又は予防のために、及び/又は潰瘍患者における寛解期間の抑制又は延長のために、同時使用、単独使用又は連続使用するための使用説明書とともに、活性成分としてのラクトバシルス株 NCIMB 41114又は均等なラクトバシルス株と少なくとも1つの非消化性オリゴ糖とを備えた、市販パッケージ。
- 前記オリゴ糖が、ガラクト−オリゴ糖(GOS)、フルクト−オリゴ糖(FOS)、キシロ−オリゴ糖(XOS)、ダイズ−オリゴ糖(SOS)、イソマルト−オリゴ糖(IMO)、ゲンチオ−オリゴ糖、フルクタン、イヌリン、ラクツロース、グルコ−オリゴ糖及びラクトスクロースから選択される、請求項17に記載のパッケージ。
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