JP2006520406A - 水性コーティング組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、水溶性または分散型の結合剤Aと、多価アルコールのヒドロキシル基を含有する脂肪酸エステルから選択される化合物Bとを含む、防曇効果を有する水性コーティング剤に関する。また本発明は、曇り防止グレージングのためのその使用にも関する。

Description

[発明の分野]
本発明は、水性コーティング材料に関する。
[発明の背景]
窓、鏡、光学レンズ、眼鏡用レンズ、およびフェイスマスクまたは保護シールドにおいて使用されるガラスおよび透明高分子材料は、大気中の水分の存在下、露点より低温では曇りが生じる。超微細な水滴が表面に付着し、透明性を大幅に低下させる。
ヒドロキシル基含量が高い特定のポリマーでガラス板をコーティングすることが提唱されている。米国特許第5,075,133号により、特定の酸化アルミニウム粒子を含むポリビニルアルコールのコーティングが知られている。これらは、透明性を永久的に低下させる。米国特許第5,578,378号により、アクリルモノマーの混合物でガラス板をコーティングし、この混合物をUV光で照射することにより硬化させることが知られている。この種の方法は、これらのモノマーによって、部分的な溶解や、例えば応力クラックの形成によるその他の損傷が引き起こされない基材の場合にだけ使用することができる。特開平01−069688号により、酢酸ビニル、スチレン、アクリレート、メタクリレート、エチレンまたは塩化ビニルに基づく樹脂の水性エマルジョンおよびワックスエマルジョンの質量比98乃至50:2乃至50の混合物と、防曇剤の役割を果たす添加剤、例えば、ポリグリセロール脂肪酸エステル、ステアリル乳酸、またはアルカンスルホネートとを、上記添加剤に対する上記混合物の質量比が98乃至50:2乃至50であるような量で混合することが知られている。この混合物はプラスチック材料の表面に塗布されて、良好な防曇効果、接着性、射出成形性、および低ブロッキング性をもたらす。しかしながら、そのワックス含量のためにこの種の混合物は混濁を生じ、これは、透明基材の場合には破壊的である。また、特開昭53−018641号により、ブロッキングを起こすことなくポリオレフィンフィルムに良好なスリップ特性を与えるポリオレフィンフィルム用のコーティング材料、すなわちセラックならびにスクロースおよび高級脂肪酸エステルの混合物も知られている。この種のコーティング材料は疎水性であり、水性コーティング材料中に取り込むことができない。特開昭63−241056号は、多価アルコール、アルキレンオキシド、高級脂肪酸および二塩基酸または(メタ)アクリル酸のコオリゴマーの反応生成物である射出成形PVC物品のための防曇剤を開示する。PVCとの関連では、「曇り」は、揮発性の可塑剤の滲出と、自動車のウィンドシールドの内側などの隣接表面におけるその付着とを示すために使用される用語である。冷却器表面における超微細な水滴の付着を抑制することは、この参考文献からは知られていない。特開昭56−043383号には、防曇剤の役割を果たし、ガラス表面または光学レンズ表面の曇りを防止する樹脂組成物が記載されており、これには、1分子あたり少なくとも2つのポリオキシアルキレン鎖を有する物質および架橋剤を界面活性剤と混合することが含まれる。この混合物は、ガラスまたは合成樹脂で製造された本体に塗布され、50℃乃至200℃で5分間乃至6時間加熱することにより硬化される。この場合、感熱性基材の使用が重要であり、また、必要な加熱装置に入れることができないので、大きい表面積の基材を処理することができない。米国特許第3,957,707号により、水分にさらされた結果としてブロッキングを起こさず、曇りを生じないフィルムを製造するためにアクリル組成物を使用することが知られている。ここでは、40乃至80部のアルキル(メタ)アクリレートが20乃至60部のビニルニトリルと共重合され、ソルビトールモノ脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステルを含む配合剤の混合物が使用される。この種の混合物または同様の混合物の水性コーティング材料に対する適性については記載されていない。最後に、特開平08−188770号は、8乃至18個の炭素原子を有する脂肪酸、ならびにソルビトール、1,5−ソルビタン、1,4−ソルビタンおよびイソソルビトールから選択される多価アルコールのモノエステルと、8乃至18個の炭素原子を有する脂肪酸、ならびにソルビトール、1,5−ソルビタン、1,4−ソルビタンおよびイソソルビトールから選択される少なくとも1つの多価アルコールのジエステルとの混合物を含み、ジエステルに対するモノエステルの質量比が3:7乃至9:1である、高分子フィルム用の防曇剤を開示している。引用した文献はどれも、このような化合物が、物理的乾燥型、空気乾燥型および自己架橋型バインダを用いる水性コーティング材料の添加剤であることの可能性を暗示しない。さらに、コロナ放電によりフィルムを処理し、次に、脂肪酸とエトキシル化多価アルコール(糖アルコール)とのエステルなどの特定の親水性添加剤でフィルムをコーティングすることが知られている(EP−A1041105)。コロナ処理はコストがかかると共に不便であり、連続技法では、実施はフィルム形態の基材に限定される。
米国特許第5,075,133号 米国特許第5,578,378号 特開平01−069688号 特開昭53−018641号 特開昭63−241056号 特開昭56−043383号 米国特許第3,957,707号 特開平08−188770号 EP−A1041105
[発明の概要]
したがって、本発明の目的は、曇りを防止するコーティングを用いて、組立て済みの透明シートだけでなく、例えばプレートなどの形成されていない透明基材も提供するために、所望の材料の基材が処理され得る簡単なプロセスを提供することである。
本発明によると、本発明の目的は、多価アルコールのヒドロキシル含有脂肪酸エステルから選択される化合物Bと物理的乾燥型、空気乾燥型および自己架橋型バインダから選択されるバインダAの水溶液または水性分散液を含み構成される、防曇効果を有する水性コーティング材料の使用によって達成される。
コーティング材料は、対応する変性剤を含むフィルムを初めに製造することを必要とせずに、通常の塗布方法のうちの1つによって基材に直接塗布することができる。
[好ましい実施形態の詳細な説明]
バインダAの水溶液または水性分散液は、好ましくは、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、およびポリアクリレートの水性分散液であり、特に好ましいのは、ポリウレタンの水性分散液である。水中での溶解性または水中での分散性は、親水基を取り込むことによって(自己乳化型樹脂)、あるいは外部乳化剤を添加することによって(外部乳化型樹脂)得ることができる。本発明に適したバインダは、架橋剤を添加することなく、溶媒または分散媒の蒸発によって凝固フィルムを形成するもの(物理的乾燥型、空気乾燥型、自己架橋型のバインダ)である。バインダは、多官能性イソシアネート、アミノ樹脂、アミン、ポリカルボン酸またはその無水物などの更なる架橋剤の添加によって硬化させることができ、適切な更なる架橋剤の選択はバインダの官能基に従って行なわれる。架橋剤を添加することなく溶媒または分散媒の蒸発によって凝固フィルムを形成する種類のバインダ(物理的乾燥型、空気乾燥型、または自己架橋型のバインダ)を排他的に含有するコーティング材料を使用することが好ましい。適切な自己架橋型バインダは、カルボニル基(ケトン基またはアルデヒド基の形で)などの適切な官能基を含有する樹脂に、化合物、特に低モル質量の化合物を添加することによって調合することができ、例えば、添加される化合物は、好ましくは、アミン、またはヒドラジン誘導体、特に、好ましくは4乃至20個、より好ましくは6乃至12個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸のジヒドラジドである。当然のことながら、形成されたフィルムはもはや水溶性であってはならず、また、水または水分と接触することにより部分的に膨潤してはならず、そのようにして機械的に敏感になったり、その透明性を損失したりしてはならない。このような透明性の損失は、例えば、文献からワックスまたはワックスのエマルジョンを含むことが分かっている混合物の場合に生じる。
化合物Bは、多価アルコールB1と脂肪酸B2とのエステルまたはエステル混合物であり、平均で、多価アルコールB1の1分子あたり好ましくは少なくとも0.2個のヒドロキシル基、より好ましくは少なくとも0.4個のヒドロキシル基、特に、少なくとも0.6個のヒドロキシル基がエステル化されていない。多価アルコールB1は、1分子あたり少なくとも2個、好ましくは少なくとも3個、より好ましくは4乃至6個のヒドロキシル基を有する。多価アルコールB1は、2乃至40個の炭素原子を含有し、好ましくは脂肪族、直鎖状、分枝状、または環状アルコールである。好ましいアルコールは、グリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、エリスリトール、トレイトール、ペンタエリスリトール、アドニトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトール、ズルシトール、およびマンニトールであり、更に、糖の還元中に得られるこれらの最後に記載したアルコール(糖アルコール)の混合物を使用することも可能である。本発明との関連では、オキシラン、メチルオキシランまたはこれらの混合物などの1,2−エポキシドとの反応により、少なくとも2つの連続オキシアルキレン単位の単位を有するようにアルコールを変性することも可能であり、かつ好ましい。好ましいのは、ここでは、アルコール1分子あたり平均2乃至40個のオキシアルキレン単位である。
適切な脂肪酸B2には、8乃至40個の炭素原子を有する不飽和および飽和脂肪酸、好ましくは、10乃至30個の炭素原子を有する直鎖脂肪族モノカルボン酸が含まれる。飽和酸として特に適切なのは、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、およびメリシン酸である。また、脂肪族ジカルボン酸(二量体の脂肪酸としても知られる)を使用することも可能であり、これらは不飽和脂肪酸を二量体化することにより得られ、20乃至60個の炭素原子を有する。適切な不飽和脂肪酸は、パルミトレイン酸、オレイン酸およびエルカ酸、ソルビン酸およびリノール酸、ならびにリノレン酸およびエレオステアリン酸である。
上記酸B2と、3乃至6個の炭素原子を有する3価乃至6価アルコールとのモノエステルはとりわけ適切であり、エチレンオキシドとの反応の結果として1分子あたり約5乃至20個のオキシエチレン単位を有する4価乃至5価アルコールと飽和またはモノ不飽和脂肪酸とのモノエステルは特に適切である。
本発明のコーティング材料は、好ましくは、質量分率が0.1%乃至50%、より好ましくは0.2%乃至10%、特に0.25%乃至5%の化合物Bと、2%乃至98%、より好ましくは5%乃至80%、特に10%乃至70%のバインダAと、所望されるなら20%まで、より好ましくは10%までの水に希釈可能な溶媒と、0.1%乃至98%、より好ましくは0.5%乃至80%、特に1%乃至70%の水とを含む。バインダAの固形分の質量に対する化合物Bの質量比は、好ましくは0.1:9.9乃至3:7である。
コーティング組成物は、更に、特に好ましくは質量分率が0.1%乃至5%、特に0.2%乃至1%の膨潤性を高めるための通常の添加剤(基材湿潤剤)と、質量分率がより好ましくは0.1%乃至2%、特に0.2%乃至1%の消泡剤とを含むことができる。この場合、記載される質量分率は、明らかに、合計して100%になる。
コーティング材料は、スプレーイング、ローリング、ブラッシング、およびナイフコーティングなどの通常の方法によって、ガラス、ポリカーボネート、ポリエステルカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、およびポリスルホン、ならびにポリメチルメタクリレートなどのポリ(メタ)アクリレート、ポリメチルメタクリルイミドなどのポリ(メタ)アクリルイミド、および他のアクリレートガラスなどの所望の透明基材に塗布することができ、凝固されて透明フィルムになる。それにより処理された表面は、大気中の水分と接触して、湿った空気の露点より低い温度に置かれた場合に、曇りを生じない。それにより製造されたフィルムは水分による攻撃を受けず、特に、洗浄により変性剤Bが除去された結果として大気中の水分と長期にわたって接触したときに所望の効果が低下することがない。特にポリウレタンがバインダとして使用される場合、コーティングにより生じるフィルム内の変性剤の結合は、浸出を効率的に抑制することがわかった。したがって、こうして処理された透明基材は、全ての種類のグレージングのために非常に有利に使用することができる。
以下の実施例は、本発明を説明する。
以下の表に従って、ポリウレタン分散体を使用し、バインダAおよび化合物B(防曇剤)から本発明のコーティング材料を調製した。コーティング材料の固形分のそれぞれの質量分率が示される。
表 コーティング材料の組成、%(g/100g)
ポリウレタン 62.25%
防曇剤 1.99%
メトキシプロパノール 1.99%
湿潤剤 0.33%
消泡剤 0.33%
合計 66.89%
水 33.11%
1 オレイン酸でモノエステル化されたエトキシル化ソルビトール
(ソルビトール1モルあたり20モルのオキシエチレン単位)
2 (登録商標)Byk346、湿潤剤
3 (登録商標)Additol XW376、消泡剤
4 (登録商標)Daotan VTW6462、固形分の質量分率が36%の水性ポリエステル−ウレタン分散体(Surface Specialties Austria GmbH)
記載される成分を高速攪拌機で5分間混合した。
実施例1に従って調製したコーティング材料の3本のストライプを、ポリカーボネートシート(層厚0.45mm)に、7μmの乾燥フィルム厚で互いに並べて塗布した。コーティングしたシートを80℃で30分間乾燥させた。
実施例2の場合と同様のポリカーボネートをコロナ放電により表面活性化し、実施例1に明示される防曇剤の水溶液でコーティングした。塗布速度は、防曇剤の質量が、ポリカーボネートシートの面積に対して同一であるように選択した。コーティングしたシートを実施例2の場合と同様に乾燥させた。
30℃に加熱した蒸留水を含有するタンク上で、実施例2および3からのシートを室温(22℃)で60°の角度に配置した。ほんの暫くしたら、シート上のストライプに平行に広がるシートの非コーティング領域に、凝縮液滴が形成された。コーティングストライプ上では、いずれの場合も、下方領域にのみ1つの大きい液滴が形成された。2日後、実施例3からのシートのコーティング領域にも小さい凝縮液滴が形成されたことが観察された。更に2日後、実施例3からのシートは、凝縮液滴で均一に被覆された。実施例2からのシート上では、凝縮液滴は、シート上のコーティングストライプ間の非コーティング領域においてのみ目に見えた。20日間観察した後でさえ、コーティングストライプ上では液滴の形成は見えず、実験の初めに、下方領域において1つの大きい液滴が形成されただけであった。この後、実験を中断した。
コーティングは防曇剤コーティングとして有効であり、湿った空気と接触しているコーティングストライプは透明なままであった。明らかに、実施例3のシートのコーティングは凝縮水により徐々に洗い流されるが、本発明でバインダフィルム中に結合された防曇剤の活性は変化を受けなかった。

Claims (12)

  1. 多価アルコールのヒドロキシル基含有脂肪酸エステルから選択される化合物BとバインダAの水溶液または水性分散液を含み構成される、防曇効果を有する水性コーティング材料。
  2. 前記バインダAの固形分の質量に対する前記化合物Bの質量の比率が、0.1:9.9乃至3:7であることを特徴とする請求項1に記載の水性コーティング材料。
  3. 前記バインダAが、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、およびポリアクリレートからなる群から選択される樹脂の水性分散液を含むことを特徴とする請求項1に記載の水性コーティング材料。
  4. 前記バインダAが、物理的乾燥型、空気乾燥型、または自己架橋型であることを特徴とする請求項1に記載の水性コーティング材料。
  5. 前記バインダAが、脂肪族ジカルボン酸のジヒドラジドとカルボニル基を含有する樹脂の水溶液または水性分散液を含み構成されることを特徴とする請求項4に記載の水性コーティング材料。
  6. 前記化合物Bが多価アルコールB1と脂肪酸B2とのエステルであり、平均して前記多価アルコールB1の1分子あたり少なくとも0.2個のヒドロキシル基が、エステル化されていないままであることを特徴とする請求項1に記載の水性コーティング材料。
  7. 前記多価アルコールB1が、1分子あたり2乃至6個のヒドロキシル基を有することを特徴とする請求項6に記載の水性コーティング材料。
  8. 前記多価アルコールB1が、1,2−エポキシドとの反応により変性されていることを特徴とする請求項6に記載の水性コーティング材料。
  9. 前記脂肪酸B2が、10乃至30個の炭素原子を有する飽和およびモノ不飽和の直鎖脂肪族モノカルボン酸からなる群から選択されることを特徴とする請求項6に記載の水性コーティング材料。
  10. 前記化合物Bが、1分子あたり5乃至20個のオキシエチレン単位を有する、3乃至6個の炭素原子を有するエトキシル化された3価乃至6価の脂肪族アルコールB1のモノエステルであることを特徴とする請求項6に記載の水性コーティング材料。
  11. 透明基材およびその上に付着されたフィルムを含む曇リ防止グレージングを製造するためのプロセスであって、請求項1に記載の水性コーティング材料が透明基材に塗布され、架橋によって前記基材上にフィルムが形成されることを特徴とするプロセス。
  12. 請求項11に記載のプロセスによって得られる曇リ防止グレージング。
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