JP2006501148A - 皮膚の清浄化及び他の用途のためのシミュレートされた胎脂組成物 - Google Patents
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Abstract
天然の胎脂の水和、清浄化及びその他の性質をシミュレートする組成物及び組成物の製造方法。組成物は、水和された合成細胞を脂質マトリクス中に含み天然の胎脂と類似したレオロジー特性を与え、タンパク質を含んでもよい。1つの実施形態では、組成物は、30%以下のタンパク質と約5%〜約30%の脂質と共にキュボソーム/水を含む。組成物は、新生児の皮膚表面、弱った皮膚表面及び正常な皮膚表面を清浄化するのに用いることができ、水和/障壁機能その他の用途をもたらす。
Description
本願は2002年5月3日に出願された米国仮出願第60/377,430号及び2003年1月14日に出願された米国仮出願第60/439,966号からの優先権を主張する。
天然胎脂をシミュレートする組成物及びその組成物の使用。
胎脂(Vernix caseosa(vernix))は、皮脂、表皮の脂質及び落屑した上皮細胞から構成される脂質に富む自然に生じる皮膚保護剤である。それは、胎児が羊水によって完全に囲まれている間、子宮内で発育する胎児の皮膚を覆う。胎脂は、脂質マトリクス中に分散した水和された細胞からなる。天然胎脂は、重量で約10%の脂質画分、重量で約10%のタンパク質画分、及び重量で約80%の揮発性画分を含む。脂質マトリクスは、生理学的温度で、かつ、剪断力(例えば、運動に伴って受けるもの)が加わることにより、より流動性の高い形態に推移する。胎脂はそれが多数の剛直なデスモソーム結合を欠くという点を除いて、角皮層に類似する胎児皮膚のための被覆である。
従って、胎脂は粘性流体の特徴を示す。
従って、胎脂は粘性流体の特徴を示す。
胎脂の脂質成分は、J.Invest.Dermatol 78:291(1982);Lipids 6:901(1972);J.Clin.& Lab.Investigation 13:70(1961);J.Invest.Dermatol.,44:333(1965);及び米国特許第5,631,012号において報告され、これらはそれぞれ参照によってその全体が本願に組み込まれる。本願において脂肪又は脂肪類似物質として定義される脂質は、レシチン及び他のリン脂質、下記のスクアレン、ろう、ろうエステル、ステロールエステル、ジオールエステル、トリグリセリド、セラミドを含み、これらにおいて、脂肪酸成分は下記の1種又は複数のものとなし得る:α−ヒドロキシ6−ヒドロキシ−4−スフィンゲニン、α−ヒドロキシフィトスフィンゴシン、α−ヒドロキシスフィンゴシン、エステル連結ω−ヒドロキシ6−ヒドロキシ−4−スフィンゲニン、非ヒドロキシフィトスフィンゴシン、非ヒドロキシスフィンゴシン及び/又はエステル連結ω−ヒドロキシスフィンゴシン;遊離ステロール類、並びに、鎖長がC12〜C26の範囲である4つのクラスの脂肪酸(飽和直鎖、不飽和直鎖、飽和分岐鎖及び不飽和分岐鎖)。脂質画分は、相対的なパーセンテージで示して、スクアレン(9%)、セラミド(10%)、脂肪族ろう(12%)、ステロールエステル(33%)、ジエステル(7%)、トリグリセリド(26%)、遊離ステロール(9%)及び他の脂質(4%)を含み得る。脂肪族ろう中の脂肪酸は分岐していてもよく、分岐脂肪酸はメチル化されていてもよい。
その予期される皮膚成熟特性及び保護特性のために、胎脂は、臨床的に有効な治療剤としての可能性を有するように思われる。しかし、胎脂の臨床の使用への適用は、十分な体積の試料を得るのが困難であり、疾病を移す可能性があり、さらに天然の胎脂の物性によって制限されている。
その物性に関して言えば、子宮内の胎脂は扱いやすい半固体であるが、子宮外の胎脂は不均一で扱いにくい化合物であり、チーズや硬化したケーキ用糖衣に匹敵する稠度を有する。胎脂は、乾燥エタノール、95%エタノール、2−プロパノール、及びクロロホルムとメタノールの組み合わせなどの慣用の溶剤には完全に可溶ではない。従って、表面への胎脂の制御された均一な投与は困難である。界面活性剤ポリソルベート80(トゥイーン80)が胎脂を溶解し得るとの報告はあるが、トゥイーン80は生体細胞に有毒であり、従って臨床的に使用することができない。孤立した報告例では、傷塗布(スェーデン特許公開第1718947A号)又は化粧用モイスチャライザーとしての人工脂質組成物(米国特許第5,631,012号)用に新生児から直接こすり落とした胎脂を開示している。
天然胎脂は、一般に、多重決定基抗原であるタンパク質を含んでいる。従って、胎脂のタンパク質成分は免疫応答を誘導し得るし、免疫応答生成物と反応し得る。より大きな度合いの複雑さを備えたタンパク質は一般により活発な免疫応答を刺激する。
天然の胎脂画分は、表皮由来のタンパク質、主としてケラチン及びフィラグリン、表皮成長因子など痕跡量(マイクロモルからミリモル濃度)の調節タンパク質、界面活性剤結合タンパク質−A及び界面活性剤結合タンパク質−Bなど痕跡量(ナノモルからマイクロモル濃度)の界面活性剤タンパク質からなる
タンパク質は事実上すべて、該当する個体において免疫原であり、天然胎脂中には様々なタイプのタンパク質が複雑に存在するため、胎脂を非自己(赤ん坊及び/又は母親以外)に適用した場合、少なくともある程度の免疫応答が予想されるであろう。応答は、T細胞、B細胞及びマクロファージの刺激、過敏反応又はアレルギー反応、燃焼、熱など、物理的な変化、生化学的変化及び分子的変化を包含する。
我々は、分娩時の乳幼児から除去した天然胎脂を、以下のいずれかの成分と以下に示す割合で混合することにより合成胎脂を製造し得ると以前に報告した:約0.005〜約0.05部のリン脂質又は約ナノモルから約マイクロモルの痕跡量の界面活性剤A及び/又は界面活性剤Bなどの肺界面活性剤タンパク質、又は5部のジメチルスルホキシド(DMSO)、若しくは1部の羊水又はこれらの組み合わせ。或いは全体積に対して約10%画分の脂質、全体積に対して約10%画分のタンパク質を含むように組み合わせ、さらに全体積に対して約80%の残部の水を含むように組み合わせることによっても、合成胎脂を製造し得る。以下の脂質成分を以下に示す相対的なパーセンテージで組み合わせる:スクアレン(9%)、脂肪族ろう(12%)、ステロールエステル(33%)、ジエステル(7%)、トリグリセリド(26%)、遊離ステロール(9%)及び他の脂質(4%)。ろう中の脂肪酸は分岐していてもよく、分岐脂肪酸はメチル化されていてもよい。タンパク質成分は、約10%の画分を構成するように組み合わせ、表皮由来のタンパク質、主としてケラチン及びフィラグリンであり、表皮成長因子などマイクロモルからミリモル濃度の痕跡量の調節タンパク質、界面活性剤A及び界面活性剤Bなどナノモルからマイクロモル濃度の痕跡量の界面活性剤タンパク質を有する。
皮膚清浄化処方は、一般に、皮膚表面上の汚れを乳化し水すすぎによって除去するための界面活性剤を含む。界面活性剤は陰イオン性でもよいし、カチオン、非イオン、両性イオンでもよく、棒状、液状、クリーム状、ゲル状などとすることができる。界面活性剤は、皮膚に対するその影響において著しく異なり、皮膚に対するそれらの固有の刺激性において著しく異なる。それらは、角質細胞の膨潤、解離及び損傷に対するその影響において異なることが示された。界面活性剤も他の局所処理剤も、皮膚の浸透性障壁に対するその影響において非常に大きく変化し得る。例えば、in vivo(生検標本)におけるヒト皮膚に対するドデシル硫酸ナトリウム(SDS)及びアセトンの影響を、電子顕微鏡によって評価した。0.5%SDSで処理した皮膚では有核表皮細胞への損害及び脂質押し出しの途絶が観察されたが、上部角皮層は損傷がなかった。アセトン処理は、表皮の脂質層の崩壊及び角皮層全体にわたる層状結合の崩壊をもたらした。
清浄化後に皮膚表面に残された残留物質の量は、界面活性剤の特性(すすぎ水中のカルシウム及びマグネシウムとのその相互作用を含む)に依存する。清浄化において使用される界面活性剤の量、及びすすぎによる界面活性剤の希釈度(すなわち、すすぎ水の体積)は、皮膚表面に残る残留物質に影響を及ぼし得る。新生児の入浴手順では、多くの場合、全身が水にさらされて冷える効果を最小限にするため、すすぎを最小限にしている。従って、すすぎ体積が小さく継続時間が短いため、新生児の皮膚上での残留界面活性剤レベルは高いと予想される。
皮膚に対する界面活性剤の刺激及び乾燥効果を考えると、清浄化製品による乳幼児の入浴の当否は再評価を必要する。乳幼児における刺激性及びアレルギー性皮膚病を最小限にするために、少数の成分を有する温和な清浄化剤を使用したり、発生のおそれにある特定の皮膚病に対し専用の製剤を使用することが推奨されてきた(J Eur Acad Dermatol Venereol 2001;15,12)。新生児を入浴させる機能のうちの1つは、他の者に移らないように血液及び病原体を除去することである。ある研究は、穏やかな清浄化剤を使用して入浴させた62名の乳幼児の群についての病原体コロニー形成率を、水だけで入浴させた65名の乳幼児の群についての病原体コロニー形成率と比較した(Birth 2001;28,161)。両群における皮膚のコロニー形成は時間経過と共に増加したが、微生物のタイプや量の差はなかった。これらのデータは、清浄化剤がバクテリアのコロニー形成に影響を与えないことを示す。
2週間〜16か月の年齢の乳幼児の皮膚上での様々な清浄化処理を評価した(Dermatology 1997;195,258)。7〜10名の乳幼児からなる並行処理群は、水だけ、合成液体清浄化剤、合成棒状清浄化剤又は脂肪酸石鹸だけで1回洗った。洗浄前及び洗浄10分後に、皮膚pH、水分及び表面の脂質含有量の測定を行った。4種の処理はすべて、皮膚pHを当初のpHよりも増加させ、水だけによる洗浄は最小のpH増加をもたらし、石鹸が最大のpH増加をもたらした。3種の清浄化剤はすべて、水のみより著しく大きなpH増加をもたらしたが、脂肪酸石鹸は合成液体や棒状清浄化剤より著しく大きな結果となった。著者らは、入浴に使用される水道水はアルカリ性(pH7.8〜8.2)であるが、入浴により天然保湿成分中の水溶性アミノ酸が抽出されるため、より高いpHを生じさせると予想されることを示した。入浴又は清浄化製品の結果として、皮膚水分の違いは検出されなかった。この発見は、入浴後は水分が減少したと報告する別の研究結果と矛盾するが、後者の研究では、入浴後時間がより短く(10分対15分)。乳幼児の基本サイズがより小さく、年齢層も異なっている(3〜6か月対2週〜16か月)(Ped Dermatol 2002;19,473)。乳清に基づく製品を用いて2週間以上の期間にわたって乳幼児群を入浴させた別の研究では、水分の減少、pH及び紅斑が報告されたが、この変化は統計的に有意なものではなかった(Schweiz Rundsch Med Prax 1998;87,617)。
水と界面活性剤の影響は、事前の皮膚状態や他の環境要因によりさらに悪化し得る。角皮層及び表皮の厚さに対する清浄化剤による洗浄の効果を、正常被験者及びアトピー被験者(アレルギー反応、例えば、枯草熱、喘息、アトピー性皮膚炎を有する)について評価した。石鹸はアトピー被験者の細胞層の数を減少させ、アトピーの個体では清浄化剤に対する感受性が増加していることを示唆した。
界面活性剤を用いた洗浄と減少した環境湿度の組み合わせも調査した。人間の大人では、繰り返し水及び/又は界面活性剤にさらされることにより、減少した絶対湿度では刺激性の皮膚炎が悪化した。低い湿度に短期間(2日間)さらされた動物は、正常又は高湿度で収容された動物と比較して、界面活性剤(SDS)への暴露後、表皮増殖の増加を示した。さらに、2週間高い湿度にさらされた動物は、2週間低い又は正常な湿度にさらされた動物よりも、界面活性剤への暴露後、より大きな表皮増殖を有していた。このことは、水及び界面活性剤の影響が、乳幼児又は新生児のいずれにおいても、極端な湿度下でより大きくなり得ることを示唆する。
未熟児の皮膚は、貧弱な表皮の障壁特性及び損傷に対する増加した感受性を有する。これらの因子は、未熟児に対する医療の全体的な不安定さと結び付いて、感染リスクを低減するための入浴などの実際上の必要性と均衡を採る必要がある。ある研究は、1群の未熟児において入浴頻度の減少(1日1度に対し4日に1度)が皮膚病原体コロニー形成に及ぼす影響を調査した。入浴後2、3、又は4日では皮膚菌叢に違いは見出されなかった(J Obstet Gynecol Neonatal Nurs 2000;29,584)。未熟児については入浴頻度を減少することが、新生児の育児では、注意の一般的基準として推奨されてきており、引き続きそうであろう(JObstet Gynecol Neonatal Nurs 1999;28,241)。早産児の生理学及び挙動に対する入浴の具体的影響が、10名の未熟児被験者からなる群において、入浴前10分、入浴中、入浴後10分で測定した応答に関して調査された。酸素飽和度の有意な減少を伴い、心拍数、心臓の酸素要求量及び運動行動について著しい増加が観察された。
満期産児と比較して、早期産児は、その表皮障壁が未熟なため経皮暴露に対しより敏感である。かつては、3%のヘキサクロロフェンを含む清浄化製品が、未熟児の全身浴のために正規に使用されていたが、その後、神経毒作用の評価の結果、空胞性脳症がヘキサクロロフェン暴露と関係があることが示された。このため、ヘキサクロロフェンを含む製品の使用は、こうした集団については中止された。病原菌のコントロールに関する試験を通じて代替薬剤が提案され、その中には、Lactacyd(アルキル硫酸界面活性剤)及びHibitane(クロルヘキシジン)が含まれていた。しかし、Lactacydのその後の評価は、これが経表皮水分喪失(TEWL:transepidermal water loss)を増加させて未熟児には不適当であることを示し、また、クロルヘキシジンは培養中の繊維芽細胞及びケラチノサイトに細胞毒性を有することがわかり、従って、早期産児には使用禁忌となった。
従って、界面活性剤、清浄化剤、防腐剤などを含む局所製品の未熟児皮膚上への使用は、注意深く検討しなければならない。乳幼児に対する相対的影響を支配する要因は、角皮層の厚さ及び完全性、表面残留物の量、残留物質の固有の刺激性及び角皮層による分配係数が挙げられる。早期産児の角皮層は、誕生後、比較的乾燥した環境条件の影響下に急速に発育するが、障壁機能は、誕生後数週間は完全には能力がなく、外因性物質に対してより大きな浸透性がある。特に、入浴は皮膚表面の最小限のすすぎを含み、従って、皮膚表面には残留物質が残る。
角皮層(皮膚の最も外側の表面)は、連続的落屑プロセスを通じて自己清浄化する。子宮内では、第三期において、機械的なストレスや肺界面活性剤の影響下、胎児の皮膚から胎脂が徐々に脱離して混濁した羊水を生じる。誕生時、皮膚表面上の残留胎脂は、新生児と非無菌環境との間の物理的な界面を形成する。
in vivoシステムを使用した多数の研究によって証拠づけられるように、市販の清浄化製品で使用されているほとんどの界面活性剤は、表皮障壁と相互作用してこれを変化させる。局所的な塗布処置に対する乳幼児の皮膚反応を成人の皮膚に対比して考慮することは、早期産児において局所的な塗布処置の影響を決定するために有用である。例えば、乳幼児は体重比率に対してより大きな表面積を有しており、比例的には大人より多くの量を吸収する。組織分布は年齢に依存し、組織親和性は乳幼児と大人の間で変わり得るため、異なる全体的効果に結び付く可能性がある。
従って、未熟な表皮障壁構造及び機能を有する早期産児に見られる弱い皮膚において、また、正常な皮膚にも有用な方法及び組成物を決定する必要がある。
本発明の1つの実施形態は、脂質マトリクス中に分散した、水和された合成細胞(例えば、キュボソーム、ポリマーソーム、コロイドソーム)のシミュレートされた(模擬)胎脂組成物である。別の実施形態は水和された合成細胞、及び脂質マトリクス中に分散したタンパク質(例えば、ケラチン、フィラグリン、表皮の成長因子、界面活性剤結合タンパク質−A、−B、−D、ペプチド性天然保湿成分)を含む、シミュレートされた胎脂組成物である。脂質マトリクスはコレステロール、コレステロールエステル、セラミド、トリグリセリド、脂肪酸、リン脂質、ろうエステル、ろうジエステル及び/又はスクアレンを含み得る。脂質は、組成物全体の約5重量%から約30重量%を構成する。タンパク質は、存在する場合、組成物全体の約0.1重量%から約30重量%を構成する。
別の実施形態は、皮膚を処置するのに有効な量の脂質マトリクス中に水和された合成細胞を含む生理学的適合性を有する組成物の塗布により、皮膚を処置する方法である。それは、完全な又は弱い皮膚に塗布され、例えば、皮膚成長、成熟又は傷若しくは潰瘍に塗布されたときは治癒を引き起こし、或いは、正常な、ひび割れた若しくは刺激を受けた皮膚に塗布されたときには撥水機能又は湿潤機能などのような障壁をもたらす。
別の実施形態は、脂質マトリクス中の水和された合成細胞を含む医薬組成物を担持する皮膚表面と接触するためのデバイス(例えば、パッド、救急絆、おむつ、包帯など)を含む装置である。
他の実施形態は、皮膚表面に塗布した組成物が様々な物性、例えば、約20ダイン/cmの最小表面自由エネルギー;ベンジルアルコールと約18.0から約24.7の範囲の接触角、ジヨードメタンと約30.0から約38.3の範囲の接触角、グリセリンと約71.9から約76.5の範囲の接触角、及び水と約82.7から約84.3の範囲の接触角;約38ダイン/cmから約41ダイン/cmの範囲の臨界表面張力;約38ダイン/cmから約41ダイン/cmの範囲の臨界表面張力;36ダイン/cmを超える臨界表面張力をもたらすのに十分な量;又は、半透性膜としての障壁修復に十分な量で、脂質マトリクス中に水和された合成細胞を含む生理学的適合性を有する組成物の提供により、皮膚を処置する組成物及び方法である。
別の実施形態は、皮膚表面から汚れを除去するための天然若しくは合成胎脂又はシミュレートされた胎脂組成物の使用方法である。組成物は汚れた表面に塗布され、次いで、汚れ物質と共に除去される。方法は早期産児又は満期産児、子供、成人、老人病患者に使用でき、組成物は、無傷な表面に使用してもよいし、傷や潰瘍などの弱った表面に使用してもよい。方法は、石鹸及び/又は界面活性剤をさらに含む胎脂組成物と共に使用してもよい。
別の実施形態は、羊水、内生的な胎脂、胎便、血液及び他の流体を除去するために、単離された胎脂を含む組成物によって、誕生直後の赤ん坊(満期産児又は早期産児)を完全に又は部分的に清浄化する方法である。
別の実施形態は、汚れ物質を胎脂中に乳化する条件下で、生理学的適合性を有する単離された胎脂から実質的になる組成物を塗布し、次いで、胎脂と乳化された汚れ物質を除去することによる、汚れた皮膚表面を清浄化する方法である。胎脂の量は約16mg/cm2以下とすることができる。
別の実施形態は、約16mg/cm2以下の厚さがあり、生理学的適合性を有する単離された胎脂から実質的になる無毒な膜を上皮細胞層に適用することにより皮膚清浄化効果をもたらす、皮膚を清浄化する方法である。この膜は、表面に直接適用してもよいし、或いは間接的に適用してもよく、例えば、それは、洗濯布、ふき取り繊維布、包帯、パッドなどに適用してもよい。別の実施形態は、約16mg/cm2以下の厚さがあり、生理学的適合性を有する単離された胎脂から実質的になる無毒な膜を上皮細胞層に適用し、次いで、清浄化された組織から膜を除去することにより、上皮層を清浄化する方法である。
別の実施形態は、市販の清浄化製品に感受性を有するか、有し得る個体(例えば、商用石鹸又は洗剤に対してアレルギーを有する者)の皮膚表面を保護する方法である。この方法では、皮膚表面を製品に暴露する前に、生理学的適合性を有する単離された胎脂から実質的になる組成物を約16mg/cm2以下の量でこの個体の皮膚表面に適用する。
別の実施形態は、汚れの凝集及び表面からの脱離をもたらす条件下で、生理学的適合性を有する単離された胎脂及び少なくとも1種の石鹸又は界面活性剤を汚れた表面にもたらすことにより、皮膚表面から汚れ物質を除去する方法である。
本発明は、以下の詳細な説明、図面及び実施例を参照してさらに理解されるであろう。
無毒なシミュレートされた胎脂組成物は、シミュレートされた細胞成分及び少なくとも1種の脂質成分を含む。1つの実施形態では、組成物は、少なくとも1種のタンパク質成分を含む。この組成物は、天然の胎脂の障壁機能と水和機能をもたらすが、免疫応答を縮小又は解消する。
天然の胎脂は、新生児から得たままの胎脂を含むと共に、米国特許第5,989,577号;米国特許第6,113,932号;米国特許第6,333,041;及び米国特許出願連続番号第09/850,844号;米国特許出願連続番号第10/241,184号;及び米国特許出願連続番号第60/377,430号(その各々は参照によってその全体に明示的に本願に組み入れられる)に記載されるように、新生児から得て扱いやすくした胎脂も包含する。免疫応答は、本願で使用する場合、非自己タンパク質で挑戦された個体に生じるような、免疫系が引き起こした物理的、生化学的及び/又は分子変化として定義され、そうした応答の症候が亜臨床的であるか臨床的であるかを問わない。縮小された免疫応答とは、本願で使用する場合、免疫応答の種類、範囲、継続時間、厳しさなどにおける何らかの緩和又は減少である。タンパク質は、本願で使用する場合、ペプチド及び個々のアミノ酸も包含する。
本発明の組成物では、天然の胎脂の細胞成分は、細胞の水和機能を果たす合成構造と置き替えられ;これらの構造は「シミュレートされた細胞」又は「合成細胞」と名付けることができる。小粒子状のシミュレートされた細胞は、脂質マトリクス中に混合される。脂質マトリクスは、天然の胎脂の中に存在する少なくとも1種の市販の脂質を含む。水可溶のタンパク質成分は、シミュレートされた細胞成分と両連続的な水相中にある。タンパク質成分が存在する実施形態では、それは、天然の胎脂中のタンパク質系天然細胞の役割を果たす。タンパク質成分は市販のタンパク質でもよいし、組換えタンパク質、合成タンパク質などでもよい。タンパク質はケラチン、フィラグリン、表皮成長因子、界面活性剤結合タンパク質A、B及び/又はD並びにペプチド性天然保湿成分(NMF)の1種又は複数でもよい。ヒアルロン酸が含有されていてもよい。タンパク質は、天然の胎脂以外の出所に由来して表皮から誘導されるものでもよい。
シミュレートされた細胞は、少なくとも1種の脂質マトリクス中に分散させる。次の脂質のうちのいずれか又はすべてを使用することができ、これらはその各々がここに示す濃度で天然の胎脂中に見出され、その各々が市販されている(例えば、シグマ(Sigma)、St.Louis MO(ミズーリ州セントルイス):コレステロールエステル、セラミド、トリグリセリド、コレステロール、遊離脂肪酸、リン脂質、ろうエステル、スクアレン、ろうジエステル及びコレステロール硫酸塩。
1つの実施形態では、シミュレートされた胎脂の脂質成分は約5%〜約30%の範囲内にあり、シミュレートされた胎脂のタンパク質成分は約5%〜約30%の範囲内にあり、シミュレートされた細胞/水成分は残りの濃度を構成する。別の実施形態では、脂質成分は約5%〜約30%の範囲内にあり、タンパク質成分は約30%以下でもよい。脂質成分とタンパク質成分の絶対的な濃度は、水がゆっくり放出され、湿気を取り込んで水和を維持するように変わり得る。1種又は複数の脂質成分の濃度は、精確な濃度は臨界的ではないが、一般に次に示す通りであり、シミュレートされた胎脂の5%〜30%の脂質成分となる:
コレステロールエステル 約20%〜約35%
セラミド 約10%〜約20%
トリグリセリド 約10%〜約20%
コレステロール 約5%〜約10%
遊離脂肪酸 約5%〜約10%
リン脂質 約5%〜約10%
ろうエステル 約2%〜約8%
スクアレン 約0.5%〜約5%
ろうジエステル 約0.5%〜約6%
コレステロール硫酸塩 約0.1%〜約3%。
コレステロールエステル 約20%〜約35%
セラミド 約10%〜約20%
トリグリセリド 約10%〜約20%
コレステロール 約5%〜約10%
遊離脂肪酸 約5%〜約10%
リン脂質 約5%〜約10%
ろうエステル 約2%〜約8%
スクアレン 約0.5%〜約5%
ろうジエステル 約0.5%〜約6%
コレステロール硫酸塩 約0.1%〜約3%。
脂質相の組成は、最終組成物に望まれる展延性及び粘性を与えるように変えることができる。例えば、比較的より高いろう含有量では、比較的より低いろう含有量より広がらずより粘性の高い組成物が生じるであろうし;比較的高い遊離脂肪酸及び/又はトリグリセリド含有量は、比較的低い遊離脂肪酸及び/又はトリグリセリド含有量よりも、より容易に広がりより粘性の低い組成物を生じるであろう。
天然の胎脂のタンパク質成分は、天然の胎脂以外の出所に由来する1種又は複数のタンパク質によって提供される。例えば、タンパク質は、当業者に知られた標準的合成技術を使用して合成され得る。タンパク質は、当業者に知られた組換え分子技術によって製造することもできる。タンパク質は、商業的な出所(例えば、シグマ(Sigma))(St.Louis MO(ミズーリ州セントルイス))から得ることができる。従って、本発明の組成物のタンパク質成分は天然の胎脂以外に任意の出所に由来し得るし;実際、タンパク質成分は、自然な出所からの1種又は複数のタンパク質を含んでもよい。1例として、胎脂に由来するもの以外の培養された哺乳類細胞をタンパク質成分源として使用してもよい。別の例としては、非ヒト非動物細胞物質をタンパク質成分源として使用してもよい。別の例としては、界面活性剤タンパク質Dが雌牛肺から得られ、タンパク質成分源として使用し得る。別の例としては、ケラチンは、動物及びヒトの髪の毛、羊毛などから抽出され、タンパク質成分源として使用し得る。
本発明の組成物では、天然の胎脂の細胞成分が、天然の胎脂中の細胞の機能を実行する細胞模倣成分に置き換えられる。「細胞」成分(本願ではシミュレートされた細胞とも呼ぶ)は、本発明の組成物が塗布された表面を水和する。細胞が天然の胎脂の中で行うように、それは、ゆっくり水を放出することにより、及び水蒸気の輸送によりこれを行う。組成物は内生的にこの水和機能を実行し得るし、又は、組成物はこの水和機能を実行するため、加工、修正などし得る。天然胎脂の細胞成分を置き換えるためには、脂質環境中に水を制御可能に保持し放出できる任意の分散された粒子を使用してもよい。
水の他の薬剤などの外生的薬剤の天然の胎脂との相互作用は、胎脂の無極性(分散的)成分及び有極性(非分散的)成分並びに胎脂の臨界表面張力(CST)と関係がある。水は比較的高いCST(72ダイン/cm)を有する。天然の胎脂の約80重量%が水であるので、胎脂の疎水性(すなわち、比較的低いCST)は予測できないことであった。胎脂の無極性成分(脂質)は有極性成分(細胞(タンパク質が寄与する))より実質的に高く、脂質成分が、水が結合している細胞成分を囲む連続相となっているので、胎脂に疎水性を付与する。既知の疎水性材料であり非常に高い無極性の成分を有する皮膚保護剤(ワセリン)との比較では、天然胎脂の無極性成分はほんのわずか低い。さらに、胎脂及びワセリン両者のCSTは同程度である。その結果、皮膚、正常な皮膚又は弱った皮膚(例えば、傷つき、すりむかれ、切断され、孔が開いたなど)などの表面への胎脂の塗布は、水暴露の影響から表面を保護する。
胎脂の低CSTの結果、胎脂と親水性液体間との相互作用はほとんど生じないと予想される。例えば、皮膚や天然の胎脂がもたらされた基質など胎脂で処置された表面(それは水、食塩水、尿などの外生的親水性液体にさらされる)の間の相互作用はほとんどないと予想される。胎脂の低CSTは、これらの液体に関しての胎脂に疎水性を付与し、従って、胎脂はこれらの液体の影響に対する保護剤として役立つ。
天然の胎脂中の水は細胞に結合し、細胞は脂質物質内に埋め込まれており、従って、脂質成分は胎脂を環境に提示する。しかし、疎水性薬剤にさらされることにより、脂質画分が部分的に又は完全に除去されると、細胞などの水分の豊富な画分が環境にさらされる。無極性薬剤を退けるため、本発明のシミュレートされた胎脂組成物が、より高い極性成分を有するように調節してもよい。疎水性脂質成分が環境との相互作用によって改変された後であっても、この組成物は非極性物質を保護する。
天然の胎脂は、水、尿及び糞便など、妊娠期間中子宮内に存在する物質の有害作用から発育中の皮膚を保護する。本発明の組成物は、任意の生体表面に適用することができ、約40ダイン/cmの表面エネルギーは外生薬剤を退けるのに有益である。従って、有効量のシミュレートされた胎脂とは、約40ダイン/cmの、最小約20ダイン/cmの表面自由エネルギーを達成するものである。例えば、おむつエリアに有効量の本発明の組成物を適用することで、***物質の有害な影響から皮膚が保護される。糞便は、接触時に皮膚表面を損壊し得るプロテアーゼ酵素及びリパーゼ酵素を含む。本発明の組成物の塗布により、この皮膚表面の表面エネルギーを低下させることで、水を含む糞便との接触から皮膚が保護される。
本発明の組成物の中で使用され得るシミュレートされた細胞の例としては、キュボソーム、リン脂質リポソーム、ナノ粒子、マイクロ粒子、コロイドソーム、非リン脂質リポソーム(Catezomes(登録商標))、培養された細胞などが挙げられるが、これらに限定されない。水和を増強するため、これらの各々に親水性分子を付加してもよい。親水性分子としては、グリセリン、乳酸、ピロリドンカルボン酸、ウロカニン酸及び前に定義したNMFなどのアミノ酸を含むタンパク質が挙げられるが、これらに限定されない。これらの各々は、さらに付加的な水結合剤として、また、組成物の粘性をコントロールするためにヒアルロン酸を含んでもよい。
両連続的(bicontinuous)な立方相液晶(キュボソーム)を使用してもよい。キュボソームは、徐放性を有する立方相液晶の分散されたナノストラクチャー化粒子である。界面活性剤は、周期的な3次元周期最小表面へと捻られた二分子層を形成し、水と脂質の両連続的な領域による「ハチの巣状」の緊密充填構造を形成する。この構造は水溶性の分子、脂質可溶の分子及び両親媒性な分子をもたらす。
3種の両連続的な液晶構造Pn3m(D表面)、Ia3d(G−表面)及びIm3m(P−表面)が一般的である。これらは節面として記載できる。両連続的な立方相は天然脂質、カチオン及びノニオン界面活性剤並びにポリマーシステムに見出されるが、両連続的な立方体の相を構築するために最も広く使用される脂質はモノグリセリドモノオレインである。Qiu及びCaffreyの相図(バイオマテリアル21(「Biomaterials 21」);223(1999))(それは参照によってその全体が明示的に本願に組み入れられる)に従えば、モノグリセリドは、水を添加すると自然に両連続的な立方相を形成し、比較的不溶性で(これによりキュボソームのコロイド分散の形成を可能にする)、温度変化に強い。
活性剤を溶融した脂質又は水に(すなわち、水和の前に)直接添加することもできるし、構造が形成された後、その中に拡散によって付加することもできる。構造は、一般に活性剤の効能を維持し、ビタミンやタンパク質などの活性剤の安定化を助け得る。脂溶性活性剤付加の上限は典型的には約10重量%(立方相に対し)であり、これは、添加時の立方相構造の損失によって支配される。拡散が立方相の「規則的」チャネル構造を通じた活性剤の蛇行的拡散(tortuous diffusion)によって支配される場合、活性剤は制御可能に送達し得る。
キュボソームは熱力学的に安定しており、脂質の水和がない限り永久に持続し得る。キュボソームのコロイド分散はポリマーを加えることにより安定化させることができる。キュボソームは、モノグリセリン長鎖飽和脂肪酸、典型的にはモノオレイン、と水からつくることができる。モノオレイン/水の比率は、例えば、60/40、65/35、70/30、75/25などの変数であり、キュボソーム相を生じるようなものである。例えば、組成物が20%の脂質及び5%のタンパク質を含む場合、キュボソーム/水成分は組成物全体の75%を構成するであろう。従って、組成物全体中の脂質の濃度は、キュボソーム中にモノグリセリンの濃度を含んでいない。60%モノオレイン(C17)40%水ゲルのキュボソームを調製してもよい。キュボソームは、Langmuir 17;5748(2001)(参照によってその全体が明示的に本願に組み入れられる)で提供される方法による核形成によって作られる。
キュボソームを作り安定させる第1の方法は、バルクの液晶材料をサブミクロン粒子に高剪断分散させることを含む。第2の方法は、最小限のエネルギーの投入によって2つの水様溶液を単純に混合させることを含む。この方法は、第1の方法によって生産されたものより小さくより安定なキュボソームをもたらす。モノオレイン(立方液晶を形成するために使用され、水には実質的に不溶である)を、脂質を溶解するハイドロトロープと混合して可溶性の減少した水状溶液を作成する。キュボソームは、希釈軌道(dilution trajectory)(モノオレイン−エタノール−水の相図を使用して)が立方相−水混和性ギャップ内にある限り自然に形成される。モノオレインに加えて、希釈時に立方液晶物質を形成する任意の脂質とハイドロトロープの組み合わせも使用できる。活性剤と安定化剤はコロイド的に安定した分散物(徐放性分散物)を生産するために脂質及び/又はハイドロトロープ中に処方できる。噴霧乾燥する第3の方法は、乾燥粉状のキュボソーム前駆体を生じる。デンプンでカプセル化されたモノオレインは、デンプン水溶液中に立方液晶粒子を分散させたものを噴霧乾燥することによって生産される。デキストランでカプセル化されたモノオレインは、エタノール−デキストラン−モノオレイン−水システムによって形成されたエマルジョンを噴霧乾燥することによって生産される。デンプン及びデキストランは乾燥中に粉末の凝集を低減して、粉末水和時に可溶性コロイドの安定化剤の役割を果たす。いずれの粉末も、水に0.6μmの平均粒径を備えたコロイド的に安定したキュボソームを形成する。この方法によれば、キュボソームの表面状態が具体的使用に適合させることができる。例えば、キュボソームに抗酸化性及び抗感染性をもたらすために界面活性剤タンパク質を付加することができる。
前述のように、他のタイプのベシクル又はビヒクルをシミュレートされた細胞として使用してもよい。リン脂質リポソームで水をカプセル化してもよいし、場合によっては、さらに、水溶性成分をカプセル化してもよい。それらはさらに親水性を増強するためにポリエチレングリコール(PEG)で被覆してもよい。
ナノ粒子も使用できる。例えば、約500nm〜約750nmの範囲内の直径を備えたポリビニルアルコールヒドロゲル;ポリ−N−イソプロピルアクリルアミドヒドロゲル(50nm〜1μm);ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(L−乳酸)の共重合体;又はポリ(エチレンオキシド)で被覆されたポリ(L−乳酸)である。
約600mmまで約400nmの範囲内のポリ(ラクチド−co−グリコリド)及びPEGデキストランコンジュゲートなどのマイクロ粒子も使用できる。水をカプセル化する脂質多層を使用してもよい。
コロイドソームを使用してもよい。コロイドソームは、コロイド粒子が乳剤小滴テンプレートに導入される際に形成されるミクロンサイズのコロイド粒子球状シェルである。それらは界面の一部の除去により、全界面エネルギーを最小限にするために小滴の表面に自己組織化する。多数の粒子が自己組織化する場合、結果は6倍の二次元結晶構造である。また、コロイドソームは選択透過性であり、サブミクロン粒子は分散するが、より大きなミクロンサイズ粒子を除外することができる。それらは様々なサイズの粒子に選択透過性とすることができる。
非リン脂質リポソーム(Catezomes(登録商標)、コラボレイティブラボラトリーズ社(Collaborative Laboratories,Inc.)ニューヨーク州エーストセタウケット(East Setauket NY))(それらは四級アミン脂肪酸塩から構成される)も使用してもよい。分子の塩結合領域が親水性で、分子のアルキル鎖領域が疎水性なので、それらの構造は親水性物質と疎水性物質両方の組込みを可能にする。カプセル化された物質の放出は、皮膚への送達時に周囲の媒体のイオン強度を調節することによりコントロールされる。
培養された細胞を使用してもよい。細胞は、脱集合化、遺伝子組換えして(化学的又は機械的な脱集合化方法を使用して)、親水性の分子などを付加してもよい。また、これらの構造うちの任意のものはヒアルロン酸(これは粘性をコントロールし、さらに、追加的な水結合剤を加える)を含んでもよい。
1つの実施形態では、本発明の組成物は膜を形成するように、液体状態で生理学的に受容可能な支持構造上に適用される。それは小滴として提供され、支持体に接触すると融合して膜を形成する。膜は、本願では、液体状態でも固体状態でも、温度依存性を有する界面の表面被覆物として定義される。膜成形技術は、噴霧、押出し、ブロー成形、鋳込み、蒸着、被覆及び塗布を含むが、これらに限定されない。
別の実施形態では、本発明の組成物の予め形成された膜を生理学的に受容可能な支持体に適用する。生理学的に受容可能な支持体は、殺菌技術、好ましくは、ガンマ線への曝露、オートクレーブ滅菌などの当業者に知られた標準的殺菌技術に耐え得るものである。当業者に知られた支持体は特定の組成や構造に限定されず、その使用に応じて、殺菌してもよいし殺菌しなくてもよく、また、様々な形式をとってもよい。1つの実施形態では、膜は皮膚細胞成熟を増強するために使用され、フィルタ、膜、ビーズ、粒子などに適用してもよい。同様に、支持体構造は特定の状態や材料に限定されず、固体、半固体、ゲルなどでもよい。1つの実施形態では、支持体は、界面パッド(ウィンフィールドラボラトリーズ社(Winfield Laboratories,Inc.)、テキサス州ダラス)、Biobrane II(登録商標)(スターリングドラッグ社(Sterling Drug Inc.)(ニューヨークNY))等のナイロンモノフィラメント中間挿入物(interpositional)表面仕上げ材料、あるいは、適度な空孔度を有する円形ナイロンフィルター(マイクロンセパレ―ション社(Micron Separations Inc.)、マサチューセッツ州ウェストボロ(Westboro))からなる。しかし、本発明を実行するために他の支持体材料を使用してもよい。
別の実施形態では、本発明の組成物の膜は、傷治癒及び/又は組織修復を促進するために使用される。それは、配置の様々な材料に適用され得るもので、無傷な又は処置を要する弱った皮膚部位(傷、すり傷、潰瘍、火傷部、感染又は刺激部、いぼなど)と直接接触又は間接接触でのいずれかで配置する。支持体は、物理的及び/又は化学的薬剤に透過性でもよいし、その目的及びドレッシング又は処置を要する領域の広がりに依存して、様々な形式をとり得る。膜は、熱可塑性膜、ブロー成形膜及び通気性膜などの様々な合成物質、並びに織布、不織布、紡布、縫布などの様々な天然及び合成の織布に適用してもよい。本発明は様々な製品に使用することができ、それらの例としては、傷用包帯、及び救急絆、テープ、ガーゼ、皮膚に短期的又は長期的に適用される粘着性製品、造瘻ケア製品、トイレシーツ吸収性パッド、検査パッド等の病院用パッド、使い捨ておむつ及び布おむつ、並びに生理用品等の女性用衛生用製品が挙げられる。
本発明の組成物は、皮膚成長、皮膚成熟、皮膚障壁形成、傷治癒、皮膚柔軟性及び組織修復を促進するために治療上使用してもよい。また、皮膚障壁構成、皮膚湿気保持及び皮膚柔軟性を促進するためにそれを皮膚保護剤として使用してもよい。
本発明の組成物は、全体として中性のpHを有する。シミュレートされた細胞成分及び/又は添加されたアミノ酸は一般的な酸性pHを有する。本発明の組成物は、粘性プロフィール、レオロジープロフィール、透過性及び水蒸気輸送性を有し、それは実質的に天然の胎脂に似ている。
米国特許出願連続番号第09/850,844号(それは参照によってその全体が明示的に本願に組み入れられる)において報告されているように、新鮮な、及び7週間経過した胎脂及びワセリン(対照)についての接触角(度)データは、以下の通りである:
組成物全体の約5%〜約30%までの範囲のタンパク質成分、組成物全体の約5%〜約30%までの範囲の脂質成分及び組成物全体の残部を占める水/シミュレートされた細胞成分を有する本発明の組成物は、天然の胎脂をシミュレートする上記薬剤との接触角を有する組成物を提供する。特に、組成物は、ベンジルアルコールとの接触角が約18.0〜約24.7までの範囲であり;ジヨードメタンとの接触角が約30.0〜約38.3までの範囲であり;グリセリンとの接触角が約71.9〜約76.5までの範囲であり;さらに、水との接触角が約82.7〜約84.3までの範囲である。
また、米国特許出願連続番号第09/850,844号中で報告されているようにして、新鮮な胎脂及び7週間経過した胎脂の臨界表面張力(CST)が、ワセリン(対照)のそれと共に決定された。結果は次表に示される:
皮膚表面上の合成胎脂は、約38ダイン/cm〜約41ダイン/cmのCST、及び少なくとも36ダイン/cmより大きなCSTを提供する。
CSTは、特定の表面材料上に液体を完全に(すなわち、0の接触角を有するように)広げるために必要な表面張力の最小値を示す「湿潤性インデックス」である。その表面張力がそのCST以下であるどのような液体も、接触角0(θ=0、Cosθ=1)をなし、表面で完全に広がり、一方、そのCSTより大きな表面張力を有する任意の液体は、限定された接触角を有する液滴を形成する。
組成物全体の約5%〜約30%までの範囲のタンパク質成分、組成物全体の約5%〜約30%までの範囲の脂質成分及び組成物全体の残部を占める水/シミュレートされた細胞成分を有する本発明の組成物は、天然の胎脂のそれをシミュレートするCSTを有する組成物を提供する。
また、米国特許出願連続番号第09/850,844号において報告されているように、新鮮な天然の胎脂の有極性成分の表面自由エネルギー(SFE)は、1.48ダイン/cmであった。一方、ワセリンはほとんど極性SFEを有しなかった(0.03ダイン/cm)。これらの結果は、胎脂表面自由エネルギーの主要な成分が分散的、すなわち、無極性だったことを示す。胎脂中の無極性成分は、ワセリン(それは非常に低い有極性成分を有する)のそれよりわずかに低かった。
組成物全体の約5%〜約30%までの範囲のタンパク質成分、組成物全体の約5%〜約30%までの範囲の脂質成分及び組成物全体の残部を占める水/シミュレートされた細胞成分を有する本発明の組成物は、天然の胎脂のそれをシミュレートするSFEを有する組成物を提供する。
また、米国特許出願連続番号第第09/850,844号において報告されているように、天然の胎脂は、Vigilon(登録商標)、Exxaire(登録商標)、Silon(登録商標)及びFlexzanX(登録商標)などの半透性膜の範囲における障壁特性を提供し、中間的な水和レベルをもたらす。中間的な水和レベルは、高いか低い水和レベルと比較して障壁修復が生じるために最適の環境を提供した。
このように、本発明の組成物は、天然の胎脂のものをシミュレートする障壁特性を有する。
以下の実施例を参照することにより本発明はさらに理解されるであろう。
モノオレイン及び水(60%モノオレイン、40%水)のキュボソームを製造する。生じる立方状ゲルをさらに処理して、より小さなキュボソーム粒子の分散を生じさせる。粒子は、コレステロールエステル(約20%〜約35%)、セラミド(約10%〜約20%)、トリグリセリド(約10%〜約20%)、コレステロール(約5%〜約10%)、FFA(約5%〜約10%)、リン脂質(約5%〜約10%)、ろうエステル(約2%〜約8%)、スクアレン(約0.5%〜約5%)、ろうジエステル(約0.5%〜約6%)及びコレステロール硫酸(約0.1%〜約3%)の脂質相中に混合する。キュボソームの水相には、親水性分子(グリセリン、乳酸、ピロリドンカルボン酸、ウロカニン酸、アミノ酸)を付加して水結合剤材料源としてもよい。
長鎖飽和脂肪酸(例えば、C22鎖長)のモノグリセリンのキュボソームを使用して、実施例1と同様にして合成胎脂組成物を調製する。
キュボソームを、リン脂質リポソーム、非リン脂質リポソーム、コロイドソーム、ナノ粒子又はマイクロ粒子に置き換えて実施例1と同様にして合成胎脂組成物を調製する。
リポソームは水をカプセル化する単一脂質層又は多数脂質層としてもよいし、システムに追加水をもたらすためにポリエチレングリコールで外部を覆ってもよい。水相はさらに水溶性成分を含むことができる。ナノ粒子はポリビニルアルコールヒドロゲル(直径で約500nm〜約750nm)でもよい。また、ナノ粒子は、ポリN−イソプロピルアクリルアミド(pNIPAm)ヒドロゲルでもよく、これらは直径で50nm〜1μmの単分散性ヒドロゲル粒子である。ナノ粒子は、さらに共重合体システムとしてポリ(エチレンオキシド)−ポリ(L−乳酸)でもよい。ポリ(L−乳酸)のナノ粒子はポリエチレンオキシドで被覆してもよい。ミクロスフェアはポリエチレングリコールデキストランコンジュゲートが添加されたポリ(ラクチド−co−グリコリド)を含み、直径で約400nm〜約600nmとすることができる。ミクロスフェアは、脂質多層が加えられたカプセル化された水でもよい。
合成胎脂組成物は、追加的な水結合物質を与え、組成物の粘性をコントロールするためにヒアルロン酸を添加して実施例1〜3のうちのいずれかと同様にして調製することができる。
ケトプロフェンに代えて天然保湿成分(NMF)を用いた他は同様にして、J.Colloid Interface Science(2003)(近刊)に記載するのと同様にして徐放性キュボソームを調製する。
約0.5gのモノオレインを溶融して、1000mlのグラスシリンダの底に入れる。界面活性剤とNMFは溶解を融液中に溶解する。立方相液晶を形成するために、十分なバッファーをモノオレインに添加する。一度形成したら、さらに50mlのバッファーをシリンダに加える。オーバーヘッドプロペラで、液晶上の溶液を活発に撹拌する。この構成は、律速段階としてゲルを通してのNMFの拡散を備えた1次元拡散プロフィールを有する。小アリコートのバッファーを周期的に除去し、NMFの濃度を紫外/可視波長の光で分光分析によって決定する。
ビタミンAをNMFに代えた以外はEur.J.Pharmaceutics Biopharm 49(2000)211(これは参照によって明示的に本願に組み入れられる)の方法によって、局所適用用に付加した固体脂質ナノ粒子を調製する。
固体の脂質ナノ粒子及びナノエマルジョンを、5%のNMF(脂質に対して)を用いて調製する。グリセリルモノオレエートを85℃で溶解し、NMFを加えた。熱脂質相を界面活性剤溶液中に分散した。また、混合物をultra turrax(IKA(Staufenドイツ))を使用して形成した。混合物を、Lab60高圧ホモジナイザー(APV Gaulin Lubeck、ドイツ)に通した。500バール85℃を2サイクルが実行した。グリセリルモノオレエートをMiglyol 812代えた以外は、ナノエマルジョンを同じ方法で調製した。ナノ粒子又はナノエマルジョンのいずれかでも、NMFの最終濃度は0.5%であった。
Discher et al.,Science(2003)(印刷中)(それは参照によってその全体が明示的に本願に組み入れられる)に記載されているようにして、両親媒性ジブロック共重合体でポリマーソームを作成した。これらのポリマーはポリエチレンオキシド−ポリエチル−エチレン(EO40−EE37)でもよい。薄膜は、リポソームのリン脂質二分子層より透過性が少なくとも10倍小さく、また、天然の胎脂の水取り扱いプロフィール、特に水蒸気輸送と水損失率の調節を提供するために使用される。
界面活性剤を含まないポリ(DLラクチド−co−グリコリド)(PLGA)ナノ粒子をJ.App.Polymer Sci.80(2001)2228(それは参照によってその全体が明示的に本願に組み入れられる)に記載される透析方法によって調製する。PLGAナノ粒子に、表皮成長因子などのタンパク質、ペプチド及び/又はアミノ酸、NMFなど及び水を付加する。
ポリ(グルタミン酸)ポリ(エチレングリコール)ヒドロゲルをJ.Biomed.Mater.Res.62(2002)14(それは参照によってその全体が明示的に本願に組み入れられる)に記載されるようにして調製する。ポリ(グルタミン酸)はポリマー骨格であり、ポリ(エチレングリコール)は架橋剤である。ヒドロゲルは光開始架橋化学を使用して合成され、表皮成長因子などのタンパク質、ペプチド及び/又はアミノ酸、NMFなど及び水を付加する。
徐放性タンパク質をNature Biotechnology18(2002)52それは参照によってその全体が明示的に本願に組み入れられる)に記載されるようにしてポリ(ラクチド−co−グリコリド)(PLGA)中にカプセル化する。PLGAマイクロシリンダー調製のために、上に定義したようにしてタンパク質を、アセトン−PGLA中に、塩基性塩と共に又は塩基性塩なしで懸濁させる。懸濁液を注射器に入れ、シリコーンゴム管材料内に押し出す。溶液中押し出された懸濁液は、室温で、その後真空下で乾燥させる。PLGAミクロスフェア調製のためには、10mMリン酸塩バッファー(pH7.4)中、タンパク質を、塩基性塩と共に又は塩基性塩なしで、PLGA/CH2Cl2に加え、10,000rpmで均質化し、2%ポリビニルアルコール(PVA)溶液に移す。水中油中水型の乳剤をボルテックスで形成する。粒子を0.5%PVA中で硬化し、洗浄し、かつ凍結乾燥して、遠心分離によって回収する。
高度に多孔性のポリグリコリドをMacromol.Chem.Phys.200(1999)2221(それは参照によってその全体が明示的に本願に組み入れられる)に記載されるようにして固体状態凝縮反応を使用して調製する。粉砕したクロロ酢酸ナトリウムを160℃又は180℃で定速撹拌しながら加熱する。ポリグリコリドを水で洗浄して残留ナトリウムを除去し塩化ナトリウムを形成する。
外生的に適用した生理学的適合性を有する胎脂は、商用皮膚清浄化剤と定量的に少なくとも等価に及びより良好な有効性をもって皮膚から汚れを除去する。皮膚表面上の胎脂は、石鹸及び/又は界面活性剤のような外生の清浄化剤と相互作用し、次いで凝集及び脱離する(誕生時の内生的な皮膚清浄化剤としての胎脂の機能と一致している)。石鹸は、本願で使用する場合、長鎖脂肪酸、典型的にはC12〜Cl8脂肪酸のナトリウム塩混合物である。界面活性剤は、本願で使用する場合、表面活性物質である。石鹸も界面活性剤も清浄化剤である。
単離された胎脂の清浄化の局面を評価した。ある研究では、均一の黒炭素粒子(写真複写機からのトナー)の形状の汚れ物質10mgを正常な成人の手の平の皮膚(面積=16cm2)に塗布した。これに続いて照射した胎脂又は選択された皮膚清浄化剤(ポンズコールドクリーム(商標)及びジョンソンエンドジョンソンBaby Wash(商標))約2mg/cm2を手で塗って除去した。汚れの除去量はディジタル画像のL−スケール分析を使用して、光強度の変化として計測した。別の研究では、胎脂を、2mg/cm2〜約16mg/cm2に及ぶ胎脂膜厚さ又は胎脂なしでヒトの死体皮膚に塗布した。皮膚断片をフランツ拡散セルにマウントし、0.25%w/vにラウリル硫酸ナトリウム(SLS)(石鹸溶液に見出される共通の界面活性剤)にさらした。24時間の暴露後、胎脂の凝集を600mmでの溶液濁度として分光測光法で測定した。
胎脂は満期新生児の皮膚表面から集め使用まで4℃で保存した。血液及び/又は胎便で汚染された試料は廃棄した。成人の手及び手の平のディジタル画像は、10倍から700倍の間のディジタル画像を捕えて、2つの異なる照明モードを使用して操作できる皮膚表面アナライザー(Moritexアメリカ社)を使用して30倍で記録した。1つのモードは正面から光をもたらして表面の正確な細部を与える。第2のモードは、背面散乱光を介して皮膚を照射し、これにより、光源の極性化をもたらす。皮膚表面からの正反射率が画像分析の邪魔となる場合にこれは有用である。
清浄化分析については、前記汚れ物質10mgを、あらかじめ清潔にした正常な成人の手及び手の平の皮膚(面積=16cm2)に一様に塗布した。これに続いて、局所清浄化剤、照射した胎脂又はポンズコールドクリーム(商標)及びジョンソンエンドジョンソンBaby Wash(商標)約12.5mg/cm2を手で塗って除去した。塗布及び除去はすべて、通常条件下の手の圧力を使用した。高解像度ディジタル写真は、汚れ物質を塗布する前に、及び塗布した後に、及び清浄化後にコダックDCS 420Cディジタルカメラで得た。
胎脂及び2種の市販局所清浄化剤の効果を評価するため、清浄化の間に得られたディジタル画像を分析した。汚れの除去量は2つの方法で画像処理により計測した。1つの方法では、光強度の変化量はアドビフォトショップL−スケール分析を使用して定量した。別の方法では、Matlabの技術計算ソフトウェア(The Math Works,Natick MA(マサチューセッツ州ネーティック))を使用してプログラムを書き、これによってオリジナルのディジタル画像を最初に16等分された領域に分け、次にグレイスケールに変換した。閾値アルゴリズムを、皮膚の汚れ物質及び背景特徴の間で識別するべき各領域上で実行した。このプロセスは、汚れ物質で覆われた領域のパーセントを計算するために使用した黒白画像を生成した。1元配置分散分析(one−wayANOVA)を使用して処理グループ間の統計比較を実行した。
表1は、1つの代表的な実験からのL−スケール分析及びグレイスケール分析の両方からの代表的なデータを提供する。そこで、評価した表面は、清潔なもの(前処理)、完全に汚したもの、完全に汚してから表に示す清浄化剤で処理したもののいずれかであり、表に示す薬剤(Aquaphor、ジョンソンエンドジョンソンBaby Wash(商標)、ポンズコールドクリーム(商標)、胎脂、水)による清浄化後に評価するか、又はアルコールで清浄化した後に評価した。
図1Aは、胎脂の清浄化能力を示す。前述のように、手のディジタル画像を皮膚表面アナライザーを使用して、30倍で記録した。この画像セットは皮膚の正面からの照明を使用して得た。図1Aは汚れのない皮膚表面を示す。図1Bは、炭素微粒子汚れ物質塗布後の皮膚を示す。炭素粒子は、皮膚の溝及び毛穴、及び汗腺に滞留したままである。図1Cは、汚れた皮膚の胎脂塗布(このため、溝と毛穴を含めどの皮膚領域においても炭素粒子は見えない)後を示す。
図2も、胎脂の清浄化能力を示す。図は、手の平の皮膚を使用し光を上からではなく、皮膚を通して照明する光源を用いた点を除いて上に記載したのと同じ条件を使用して得た。図2A、2B及び2Cは、汚れなし、炭素汚れ、胎脂清浄化した皮膚をそれぞれ示す。図2Dは、胎脂の代わりに市販の液体ハンドソープで表面を洗った後の汚れた皮膚領域を示す。
皮膚表面上の汚れ物質の量の定量するために、手の平の皮膚のL−スコア値を得た。成人の手の平をディジタル画像のアドビフォトショップL−スケール分析を使用して評価した。図3に関しては、データは、汚す前(ベースライン)、汚れ物質を皮膚に手ですり込んだ後(汚れ状態)及び清浄化後(清浄化)に集めた。清浄化処理剤は、Aquaphor、ジョンソンエンドジョンソンBaby Wash(商標)、ポンズコールドクリーム(商標)又は胎脂とした。結果を、図3A、3B、3C及び3Dに示す。データは、試験した清浄化剤がすべてベースラインL−スケールレベル近くまで皮膚を戻したことを示した。
以下の表に示すように、ベースライン(汚す前)及び清浄化した手の平の皮膚を比較するためにL−スコアデータを使用した場合、1元配置分散分析は、試験した清浄化剤間に統計的に有意な違いがないことを明らかにした。
これらのデータは、すべての局所清浄化剤が皮膚表面を清浄化することを示す。ジョンソンエンドジョンソンBaby Wash(商標)及びポンズコールドクリーム(商標)が皮膚を清浄化するために慣例的に使用されているのに対し、天然胎脂バイオフィルムの使用はこれまでに報告されていない。
図4は、汚す前、及び4種の清浄化剤のうちの1種による処理の後での皮膚のディジタル画像を示す:Aquaphor(図4A)、ジョンソンエンドジョンソンBaby Wash(商標)(図4B)、ポンズコールドクリーム(商標)(図4C)又は胎脂(図4D)。画像は前に図2について記載したようにして得た。各処理について、汚れ物質が清浄化後に皮膚上に見える。毛穴中の汚れ物質は小さな斑点状物質として見え、毛の上の汚れ物質は拡散した筋として見えている。画像の視覚的な検査によれば、胎脂で処理した皮膚は、最も汚れ物質を除去するように見えた。
図5は、清浄化前後でのL−スケールスコアの差として図4からの結果を定量したものである。負の値は、何らかの汚れ物質が保持されることを示し、より高い負の値は、皮膚がより多くの汚れ物質を保持することを示している。正の値は、皮膚が清浄化手順後に、より清浄であることを示した。各処理の近似値は以下の通りであった:Aquaphor−8;ジョンソンエンドジョンソンBaby Wash(商標)+7;ポンズコールドクリーム(商標)−1;胎脂<−0.5;水−11。これらの相対的なデータは、水とAquaphorの処理が皮膚をわずかながらより汚れた状態にすることを示し、ジョンソンエンドジョンソンBaby Wash(商標)は皮膚を「より清浄に」する;また、ポンズコールドクリーム(商標)及び胎脂は汚れ物質を等しくよく除去する。
パーセント被覆率の測定は、清浄化効果の別の目安である。これらのデータの1元配置分散分析は、ジョンソンエンドジョンソンBaby Wash(商標)と比較して、胎脂による清浄化が汚れ物質残留量を有意により少なくすることを示した(p<0.05)。グループ間では他に有意の差異は観察されなかった。
図6は、後で行うパーセント被覆率の計算のための、清浄化アッセイで得られた代表的な画像のその黒白相当物への転換を示す。元画像を16等分した領域へ分けるためにMatlab技術計算ソフトウェアを使用した。得られた画像を最初にグレイスケールに変換し、次に、汚れ物質と皮膚の内生的な凹凸を識別するためにグレイスケール画像上で閾値アルゴリズムを実行する。このプロセスは黒白画像を生成する。
胎脂を最も多く脱離させるために必要とされる試験界面活性剤の最小濃度を決定するために、均一に塗布した胎脂の12−ミル被覆(21mg/cm2)を、Accuゲートスプレッダーを使用して、1セットの円形Gortex(商標)薄膜(1.9cm2)上に広げた。二重蒸留水(ブランク)又は0.1%w/v、0.5%w/v若しくは1.0%w/vに希釈されたラウリル硫酸ナトリウム(SLS)の溶液いずれかの12ml中、37℃で穏やかに揺り動かした。SLSは界面活性剤/皮膚相互作用を実験的にモデル化するのに広く使用される界面活性剤であり、皮膚清浄化処方物中で使用されることもある。18時間後に、胎脂分離量を評価するためにSLS溶液の濁度を650nmにおいて分光測光法で分析した。結果を図7Aに示す。
別の実験では、界面活性剤によって引き起こされた皮膚表面からの胎脂の脱離を評価した。2〜16mg/cm2で変動する膜厚さでヒト死体皮膚に胎脂を塗布した。処理した皮膚部分をフランツ拡散セルにマウントし、0.5%SLSに暴露した。24時間のSLS暴露後、胎脂の綿状沈殿を650mmにおける溶液濁度として分光光度法で測定した。結果を図7Bに示す。
図7Aに示すように、約0.5%w/vSLS濃度は実質的に最大の胎脂脱離を達成した。約0.5%w/vまでのSLSの濃度は、胎脂脱離の増加を示した。約0.5%w/vより大きなSLSの濃度はほんのわずか胎脂の脱離を増加させることを示すのみであった。図7Bに示すように、0.5%w/vSLSの存在下では、より厚い胎脂膜を使用した際、定量的により多くの胎脂が界面活性剤で除去された。SLS暴露後、Gortex(商標)又はヒト死体皮膚からの胎脂脱離の服用量依存の増加は、一般に用いられている清浄化用界面活性剤は、産湯において新生児から胎脂を除去していることを示した。
データは、全体画像分析を用いたL−値の有意の増加によって測定されるように、胎脂を含む清浄化剤がみな皮膚表面から汚れを除去することを示した。清浄化剤間の結果は統計的に判別不能であった。拡大されたディジタル画像の分析からは、これらの部位で、炭素粒子数の有意の低減によって示されるように、胎脂が深い毛穴のより良好な浄化能力を有することを示した。データはまた、SLS暴露後600nmでの濁度の用量依存的増加を示し(p<0.05)、これは胎脂の脱離を示している。濁度の増加は、対照試料又は等価な量のワセリンで被覆された皮膚試料においては観察されなかった。
本発明の臨床的関連事項には、胎脂の皮膚性浄化物質としてのin vitroでの使用がある。出生前に胎脂は、肺界面活性剤の影響下に羊水中に脱離する。この生物学のプロセスは、角皮層のセルフクリーニング(落屑)に類似している。内生的な清浄化剤としての胎脂は、新生児(満期産児であれ早期産児であれ)の非無菌環境への移行の際、最適な分娩室管理のためにこの清浄化の機能を利用する。胎脂の親水性成分は親水性の汚れの除去を助ける。胎脂の疎水性成分は疎水性汚れの除去を助ける。産湯用の外生清浄化剤の選択は、必要に応じ部分的又は完全である胎脂分離と共に、汚れ及び内生的な胎脂を脱離するために調整してもよい。
1つの実施形態では、新生児から取り除かれた胎脂が集められて4℃で保存した。単離された胎脂はその後、胎脂が得られた新生児の皮膚及び/又は胎脂が得られた新生児の母親を清浄化するときに使用した。新生児及び母親が病院を去るまで、これは任意の正常化手順のために継続してもよいし、又は特別の皮膚(正常又は弱ったもの)表面の清浄化のために使用してもよいし、又は単離された胎脂が消耗されるまで使用してもよい。
別の実施形態では、胎脂を新生児から取り除く。単離された胎脂は、それを異なる個体、すなわち、それが得られた新生児又はそれが得られた新生児の母親ではない者の皮膚に適用し得るように、それが生理学的適合性を有するようになるように処理する。処理は、ヒト免疫不全ウィルス、肝炎Cウィルスなどのような病原体、及び/又は血液、胎便などのような病原体を保持し得る物質を不活性化し、除去などに十分なものある。例えば、胎脂をチューブに集め、カバーし、オートクレーブ中、放射線被曝(光、X線など)によるか、又は当業者には知られている他の方法による熱殺菌によって処理してもよい。単離された胎脂の生理学的適合性の別の確認として、血清学/免疫学的プロファイリングを、胎脂が単離された新生児及び母親に実行してもよい。次いで、生理学的適合性を有する単離された胎脂は、任意の個体(その皮膚が弱っているか、脆弱であるか、刺激を受けやすい者など)の皮膚表面を清浄化するのに用いることができる。
本発明の他の変形又は実施形態も上記の記載から当業者には明白である。例えば、シミュレートされた細胞成分を界面活性剤タンパク質を送達するためのビヒクルとして使用し、抗感染性の長所を皮膚表面に与えたり、さらに皮膚にビタミンEのような抗酸化剤を送達するビヒクルとして使用してもよい。組成物は他の皮膚性浄化剤、又は皮膚軟化剤、湿潤剤などの他の成分を含んでもよい。従って、上記実施形態は、本発明の範囲の制限として解釈されるべきではない。
Claims (73)
- 皮膚表面に約20ダイン/cmの最小表面自由エネルギーをもたらすために有効な量の多数の水和された合成細胞を脂質マトリクス中に分散して含む生理学的適合性を有する組成物。
- さらにタンパク質成分を含む請求項1に記載の組成物。
- 汚れた皮膚表面から汚れ物質を除去することができる請求項1に記載の組成物。
- 合成細胞が、キュボソーム、リン脂質リポソーム、非リン脂質リポソーム、ポリマーソーム、ナノ粒子、マイクロ粒子、コロイドソーム及びそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
- タンパク質成分が、ケラチン、フィラグリン、表皮成長因子、界面活性剤結合タンパク質−A、界面活性剤結合タンパク質−B、界面活性剤結合タンパク質−D、天然保湿成分及びそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項2に記載の組成物。
- 脂質が、コレステロール、コレステロールエステル、セラミド、トリグリセリド、遊離脂肪酸、リン脂質、ろうエステル、ろうジエステル、スクアレン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
- 脂質が組成物全体の約5%〜約30%の範囲にある請求項1に記載の組成物。
- タンパク質が組成物全体の約5%〜約30%の範囲にある請求項2に記載の組成物。
- タンパク質が組成物全体の約0.1%〜約30%の範囲にある請求項2に記載の組成物。
- タンパク質成分が、合成されたタンパク質、市販のタンパク質、単離されたタンパク質及びそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項2に記載の組成物。
- コレステロールが全脂質の約5%〜約10%の範囲にある請求項6に記載の組成物。
- コレステロールエステルが全脂質の約20%〜約35%の範囲にある請求項6に記載の組成物。
- セラミドが全脂質の約10%〜約20%の範囲にある請求項6に記載の組成物。
- トリグリセリドが全脂質の約10%〜約20%の範囲にある請求項6に記載の組成物。
- 脂肪酸が全脂質の約5%〜約10%の範囲にある請求項6に記載の組成物。
- リン脂質が全脂質の約5%〜約10%の範囲にある請求項6に記載の組成物。
- ろうエステルが全脂質の約2%〜約8%の範囲にある請求項6に記載の組成物。
- スクアレンが全脂質の約0.5%〜約5%の範囲にある請求項6に記載の組成物。
- ろうジエステルが全脂質の約0.5%〜約6%の範囲にある請求項6に記載の組成物。
- コレステロール硫酸塩が全脂質の約0.1%〜約3%の範囲にある請求項6に記載の組成物。
- 水蒸気輸送、水蒸気損失率の調節及びそれらの組み合わせからなる群から選択される特性を含む天然の胎脂の水和プロフィールを提供する請求項1に記載の組成物。
- 脂質マトリクス中に分散した多数の水和された合成細胞を有する組成物及び前記組成物を支持するデバイスを含む、皮膚と接触するデバイス。
- 前記デバイスが、薄膜(membrane)、膜(film)、織物、傷用包帯、粘着性製品、造瘻ケア製品、病院用パッド、失禁パッド、吸収性パッド、検査パッド、おむつ及び女性の衛生用製品からなる群から選択される請求項22に記載の製品。
- 組成物が膜形成性である請求項22に記載の製品。
- 脂質マトリクス中に多数の水和された合成細胞を含む生理学的適合性を有する組成物の有効量を皮膚の表面に供給して皮膚を処置することを含む、皮膚の症状を処置する方法。
- 前記処置が、皮膚成長、皮膚成熟、傷治癒、組織修復及びそれらの組み合わせからなる群から選択される結果を提供する請求項25に記載の方法。
- 前記処置が、障壁機能の提供、水分保持機能の提供及びそれらの組み合わせからなる群から選択される保護効果を提供する請求項25に記載の方法。
- 皮膚が健全である請求項25に記載の方法。
- 皮膚が弱っている請求項25に記載の方法。
- 脂質マトリクス中に多数の水和された合成細胞を有する組成物を上皮細胞層に約10μm〜約500μmの厚さに塗布すること、及び、
成熟した上皮層が得られるまで成長増強条件下で細胞層上に組成物を維持すること
を含む上皮細胞層を処置する方法。 - 前記組成物が、前記細胞に適用される前にデバイスに適用される請求項30に記載の方法。
- 前記デバイスが、薄膜、膜、織物、傷用包帯、粘着性製品、造瘻ケア製品、病院用パッド、失禁パッド、吸収性パッド、検査パッド、おむつ及び女性の衛生用製品からなる群から選択される請求項30に記載の方法。
- 皮膚表面と接触するためのデバイスを含む装置であって、前記デバイスは脂質マトリクス中に多数の水和された合成細胞を含む医薬組成物を担持する装置。
- 前記デバイスが、薄膜、膜、織物、傷用包帯、粘着性製品、造瘻ケア製品、病院用パッド、失禁パッド、吸収性パッド、検査パッド、おむつ及び女性の衛生用製品からなる群から選択される請求項33に記載の装置。
- 皮膚の表面を処置する方法であって、
脂質マトリクス中に多数の水和された合成細胞を、皮膚表面に適用された組成物が約20ダイン/cmの最小表面自由エネルギーをもたらすのに十分な量含む生理学的適合性を有する組成物を皮膚表面に提供すること
を含む方法。 - 皮膚の表面を処置する方法であって、脂質マトリクス中に多数の水和された合成細胞を、組成物が、ベンジルアルコールとの接触角が約18.0〜約24.7までの範囲であり;ジヨードメタンとの接触角が約30.0〜約38.3までの範囲であり;グリセリンとの接触角が約71.9〜約76.5までの範囲であり;さらに、水との接触角が約82.7〜約84.3までの範囲であるようにするのに十分な量含む生理学的適合性を有する組成物を皮膚表面に提供することを含む方法。
- 皮膚の表面を処置する方法であって、脂質マトリクス中に多数の水和された合成細胞を、皮膚表面に適用された組成物が約38ダイン/cm〜約41ダイン/cmの範囲中の前記表面の臨界表面張力をもたらすのに十分な量含む生理学的適合性を有する組成物を皮膚表面に提供することを含む方法。
- 脂質マトリクス中に多数の水和された合成細胞を、約38ダイン/cm〜約41ダイン/cmの範囲中の前記表面の臨界表面張力をもたらす有効量含む生理学的適合性を有する組成物。
- 皮膚の表面を処置する方法であって、脂質マトリクス中に多数の水和された合成細胞を、皮膚表面に適用された組成物が36ダイン/cmを超える臨界表面張力をもたらすのに十分な量含む生理学的適合性を有する組成物を皮膚表面に提供することを含む方法。
- 脂質マトリクス中に多数の水和された合成細胞を、36ダイン/cmを超える前記表面の臨界表面張力をもたらす有効量含む生理学的適合性を有する組成物。
- コレステロール、コレステロールエステル、セラミド、トリグリセリド、遊離脂肪酸、リン脂質、ろうエステル、ろうジエステル、スクアレン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種の脂質のマトリクス中の多くの水和されたキュボソームを有する組成物を、皮膚を処置するのに十分な条件下で皮膚に提供することを含む皮膚処置方法。
- 傷治癒、皮膚の湿潤化、及び皮膚水分の調節の少なくとも1つを達成するために組成物が提供される請求項41に記載の方法。
- コレステロール、コレステロールエステル、セラミド、トリグリセリド、遊離脂肪酸、リン脂質、ろうエステル、ろうジエステル、スクアレン及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種の脂質を含むマトリクス中の多くの水和されたキュボソームを含む生理学的に受容可能な組成物。
- さらにタンパク質を含む請求項43に記載の組成物。
- タンパク質成分の濃度が組成物全体の約0.1%〜約30%の範囲にある請求項44に記載の組成物。
- タンパク質が、キュボソーム、リン脂質リポソーム、非リン脂質リポソーム、ポリマーソーム、ナノ粒子、マイクロ粒子、コロイドソーム及びそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項44に記載の組成物。
- 皮膚の表面を処置する方法であって、脂質マトリクス中に多数の水和された合成細胞を、半透過性膜として障壁修復を達成するのに十分な量含む生理学的適合性を有する組成物を皮膚表面に提供することを含む方法。
- 脂質マトリクス中に半透過性膜として障壁修復を達成するのに有効な量の多数の水和された合成細胞を含む生理学的適合性を有する組成物。
- 汚れた皮膚表面から汚れ物質を除去するために個体の皮膚表面を処置する方法であって、生理学的適合性を有する単離された胎脂を含む組成物を汚れた皮膚表面に適用し、ここで、前記胎脂は汚れ物質の除去のための有効な量で前記組成物中に存在し、次いで、組成物と汚れ物質とを皮膚表面から除去することを含む方法。
- 組成物及び汚れ物質が実質的に完全に除去される請求項49に記載の方法。
- 組成物及び汚れ物質が部分的に除去される請求項49に記載の方法。
- 個体が満期産児又は早期産児である請求項49に記載の方法。
- 胎脂が脂質マトリクス中に分散した多数の水和された合成細胞を含む請求項49に記載の方法。
- 単離された胎脂を生理学的適合性を有するようにするために単離された胎脂を処理することを含む請求項49に記載の方法。
- 組成物がさらに界面活性剤、石鹸及びそれらの組み合わせを含む請求項49に記載の方法。
- 汚れた皮膚表面が弱っている請求項49に記載の方法。
- 胎脂が天然、合成、又はそれらの組み合わせである請求項49に記載の方法。
- 出産時物質(birth material)で汚れた新生児を清浄化するために、組成物及び出産時物質が新生児を清浄化する条件下で除去される請求項49に記載の方法。
- 除去される出産時物質が、血液、糞便、尿、胎便、羊水及びそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項58に記載の方法。
- 汚れ物質で汚れた皮膚表面を清浄化する方法であって、
生理学的適合性を有する単離された胎脂から実質的になる組成物を汚れた皮膚に適用すること(前記胎脂は汚れ物質の除去のための有効な量で前記組成物中に存在する)、
汚れ物質及び胎脂を乳化すること、
次いで、胎脂と汚れ物質とを除去すること
を含む方法。 - 胎脂が脂質マトリクス中に分散した多数の水和された合成細胞を含む請求項60に記載の方法。
- 条件が約2mg/cm2から約13mg/cm2の範囲内の量の単離された胎脂を適用することを含む請求項60に記載の方法。
- 条件が約16mg/cm2までの量の単離された胎脂を適用することを含む請求項60に記載の方法。
- 石鹸、界面活性剤及びそれらの組み合わせが汚れ物質及び単離された胎脂を乳化する請求項60に記載の方法。
- 天然の胎脂、合成胎脂、脂質マトリクス中に分散した多数の水和された合成細胞を含む胎脂、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される形態の胎脂、及び生物学的適合性のある清浄化剤キャリアー処方の乳化剤を含む組成物。
- 石鹸、界面活性剤及びそれらの組み合わせからなる群から乳化剤が選択される請求項65に記載の組成物。
- 液体、固体、ゲル、クリーム及びローションからなる群から選択された処方での請求項65に記載の組成物。
- 汚れた皮膚を清浄化する方法であって、約16mg/cm2までの厚さがあり、生理学的適合性を有する単離された胎脂から実質的になる無毒な膜を皮膚層に適用すること、次いで、前記胎脂膜及び汚れを除去して皮膚の清浄化効果を与えることを含む方法。
- 胎脂膜が、織物、傷用包帯、粘着性製品、造瘻ケア製品、病院用パッド、失禁パッド、吸収性パッド、検査パッド、おむつ、洗濯布、清浄化ふき取り繊維布及び女性の衛生用製品からなる群から選択される材料に適用される請求項68に記載の方法。
- 汚れた上皮表面を清浄化する方法であって、約16mg/cm2までの厚さがあり、生理学的適合性を有する単離された胎脂から実質的になる無毒な膜を汚れた上皮表面に適用すること、次いで、胎脂膜及び汚れを上皮の表面から除去することを含む方法。
- 刺激性清浄化製品から個体の皮膚表面を保護する方法であって、製品に皮膚表面をさらす前に、16mg/cm2までの量の生理学的適合性を有する単離された胎脂から実質的になる組成物を表面に適用すること、次いで、製品を適用することを含む方法。
- 個体がアトピーである請求項71に記載の方法。
- 汚れた皮膚表面から汚れ物質を除去する方法であって、
生理学的適合性を有する単離された胎脂及び少なくとも1種の石鹸又は界面活性剤を汚れた表面に適用すること(前記胎脂は汚れ物質を除去するのに十分な量で前記組成物中に存在し、前記皮膚表面から汚れ物質を凝集脱離させる)、
皮膚表面から汚れ物質を除去すること
を含む方法。
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