JP2006352434A - 撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】どのような温度環境下で撮影を行なったとしても適正な輝度調整、また適正な色調調整が確実に行なえる撮影装置を提供する。
【解決手段】受光センサ不存在の領域から黒レベルを読み出す。CCD近傍の温度を温度センサにより検出する。予めEEPROM内に記憶しておいた補正テーブルを参照して補正信号を生成して画像信号処理回路およびAE検出回路にセットする。画像信号処理回路とAE検出回路との双方ともにCCDで生成された画像信号の中のY信号の信号量を的確に算出させるようにする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、多数の受光センサが2次元的に配列された撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置に関する。
デジタルカメラでは、撮像素子から出力されてくる画像信号の処理を行なうにあたって、撮像素子を構成する多数の受光素子のうちのいくつかを含む一部の領域を遮光してその遮光領域からの出力信号を黒レベルとして後段の画像信号処理部で画像信号の信号処理を行なうようにしているものが多い。このように黒レベルがペデスタルレベルとして正しく定められると、撮像素子から出力されてくる画像信号がそのペデスタルレベルにクランプされて輝度レベルが正しく検出されるようになる。周知の如くデジタルカメラ等には、ホワイトバランス回路が設けられており、そのホワイトバランス回路によって白レベルの検出も行われているので黒レベルからその白レベルまでの動作領域つまりダイナミックレンジが、ペデスタルレベルが正しく定められたことにより正しく確保されて信号処理部での中間調の色調調整等も精度良く行えるようになる。
ところで、半導体製造技術が向上して多数の受光センサが2次元的に配列された撮像素子の歩留まり率も向上してきてはいるものの、いまだに撮像素子の画素を形成する多数の受光センサのいくつかに欠陥が発生して一撮像素子を構成するいくつかの画素に欠陥画素が形成されてしまうことがある。このような欠陥画素が形成されると、遮光されているにも拘わらず黒レベルを示す信号が出力されずに白レベルを示す信号が出力されてしまうことさえある。このような欠陥画素が上記遮光領域に形成されてしまうと、ペデスタルレベルが正しく定められなくなり、黒レベルから白レベルまでのダイナミックレンジが充分に確保されなくなって中間調の色調調整もうまく行えなくなる。
そこで、欠陥画素の影響を抑制するために遮光領域には画素を形成しないようにして黒レベルの安定化を図った撮像素子もある。このように上記遮光領域に受光センサを形成しないようにすると黒レベルは安定する。
しかしながら、従来の撮像素子であれば、受光センサに遮光膜を施すことにより遮光領域を形成するようなことを行っていたので、黒レベルにより定められるペデスタルレベルにも受光センサの温度特性を反映させることができたが、上記のように受光センサを設けない撮像素子を用いると受光センサの温度特性がペデスタルレベルに反映されない事態が発生してしまう。つまり受光センサが不存在の遮光領域を有する撮像素子を備えた撮影装置により撮影を行なおうとしているときには、撮像素子の温度が変化したことにより変化するはずの黒レベルが変化しなくなるため、温度に応じた、適正な輝度調整、また適正な色調調整が行えなくなる可能性が出てくる。
ここで温度等の変化に応じて黒レベルを補正するものとして1フレーム分の画像信号を用いて黒レベルの基準信号を作成しようとする技術がある(例えば特許文献1参照)が、この特許文献1の技術は絞りの開口制御ループのレスポンスを良くして精度の良い絞り制御を行なおうという技術であって、上記のような画像信号処理部での輝度調整、および色調調整用のためにペデスタルレベルになる黒レベルを得ようというものではない。
特公平7−22355号公報
本発明は、上記事情に鑑み、どのような温度環境下で撮影を行なったとしても適正な輝度調整、また適正な色調調整が精度良く行なえる撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の撮影装置は、多数の受光センサが2次元的に配列された撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置において、
上記撮像素子が、受光センサが不存在な領域であってその領域からの読出しが可能な黒レベル検出領域を有するものであって、
上記黒レベル検出領域を読み出して黒レベルを表わす補正信号を生成する黒レベル検出部と、
上記撮像素子上の受光センサから読み出した信号を上記黒レベル検出部で生成された補正信号で補正する画像信号処理部と、
温度を検出する温度検出部を備え、
上記黒レベル検出部は、上記温度検出部で検出された温度に応じた補正信号を生成するものであることを特徴とする。
上記本発明の第1の撮影装置によれば、上記黒レベル検出部によって上記受光センサ不存在の上記黒レベル検出領域を読み出して黒レベルを表わす補正信号が生成されるときに上記温度検出部で検出された温度に応じた補正信号が生成される。
そうすると、いままで受光センサ不存在の上記黒レベル検出領域を読み出して黒レベルを表わす補正信号を固定的に生成していたために発生していた不具合が解消され温度に応じた黒レベルの補正が的確に行なわれるようになる。このようにして黒レベルが温度に応じた適正値に的確に補正されるようになると、信号処理部で信号処理を行なうにあたって温度を考慮した輝度調整、また色調調整が行えるようになる。
すなわち、どのような温度環境下で撮影を行なったとしても適正な輝度調整、また適正な色調調整が精度良く行なえる撮影装置が実現される。
ここで、撮影感度を設定する感度設定部を備え、
上記黒レベル検出部は、上温度検出部で検出された温度に応じるとともに上記感度設定部で設定された感度にも応じた補正信号を生成するものであることが好ましい。
例えば上記黒レベル検出部の構成要素としてルックアップテーブルを用意してそのルックアップテーブルを温度に応じるともに感度にも応じて参照することにより補正信号を生成するようにしておくと、温度のみならず感度に応じた補正も簡単に行なえるようになる。
上記目的を達成する本発明の第2の撮影装置は、多数の受光センサが2次元的に配列された撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置において、
上記撮像素子が、受光センサが不存在な領域であってその領域からの読出しが可能な黒レベル検出領域を有するものであって、
上記黒レベル検出領域を読み出して黒レベルを表わす補正信号を生成する黒レベル検出部と、
上記撮像素子上の受光センサから読み出した信号を上記黒レベル検出部で生成された黒レベル信号で補正する画像信号補正部と、
電源投入後の経過時間を計測する時間計測部とを備え、
上記黒レベル検出部は、上記時間計測部で計測された時間に応じた補正信号を生成するものであることを特徴とする。
上記本発明の第1の撮影装置のように上記温度検出部を用いるとコストアップに繋がるので、上記第2の撮影装置のように上記温度検出部に代えて上記時間計測部を用いても良い。このようにしても上記第1の撮影装置と同様の効果が得られる。
上記第1の撮影装置と同様、撮影感度を設定する感度設定部を備え、
上記黒レベル検出部は、上記時間計時部で計時された時間に応じるとともに上記感度設定部で設定された感度にも応じた補正信号を生成するものであるとなお良い。
以上、説明したように、どのような環境化で撮影を行ったとしても適正な輝度調整、ひいては適正な色調調整が行なえる撮影装置が実現される。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して構成を説明する。
図1は、本発明の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラ10を斜め上から見た外観斜視図である。図1(a)には、デジタルカメラ10の正面を斜め上から見た図が示されており、図1(b)には、デジタルカメラ10の背面を斜め上から見た図が示されている。
図1(a)に示すデジタルカメラ10の前面中央部には、光学ズームレンズである撮影レンズ10_1aを内部に備えたズーム鏡胴10_1が備えられている。そのズーム鏡胴10_1の上方には、被写界輝度が暗い場合にフラッシュ光を被写体に向けて照射するためのフラッシュ発光窓10_2が設けられている。またそのフラッシュ発光窓10_2の横には背面側にある光学式ファインダ接眼窓(後述する)と対となる光学式ファインダ対物窓10_3が設けられている。また、デジタルカメラ10上面には、レリーズボタン10_4が配備されている。
一方、図1(b)に示すデジタルカメラ10の背面上部には、光学式ファインダ接眼窓10_5と、撮影準備完了等に点灯したり撮影中に点滅したりするファインダランプ10_6と、撮影モードと再生モードを切り換えるモードスイッチ10_7と、押下することにより広角側(ワイド側)にズームアップしたり押下することにより望遠側(テレ側)にズームアップするズームボタン10_8などが配備されている。
そのズームボタン10_8の下側には、メニュー/OKボタン10_9と、DISPボタン10_10と、BACKボタン10_11とが備えられている。このメニュー/OKボタン10_9は、撮影時や再生時における各種のメニューを表示したり、選択されたメニューを決定するためのボタンである。また上記DISPボタン10_10は、ボタン横のLCDモニタ10_301に表示された画面の状態を切り換えるためのボタンであり、例えば撮影時にLCDモニタ10_301の表示をオン,オフしたり、再生時に文字表示をオン,オフしたりする。またBACKボタン10_11は、MENU/OKボタン10_9等による操作状態を1つ前に戻したり取り消したりするためのボタンとなる。またその下のPOWERボタン10_12は電源投入用のボタンである。
図2は、図1に示すデジタルカメラ10の回路構成を示すブロック図である。
図2には撮像素子10_41以降の回路を働かせるために必要な撮影レンズも図示されており、その撮影レンズがどのようなものであるかを示すため、その撮影レンズの主要な構成要素であるズームレンズ10_1a1とフォーカスレンズ10_1a2とが図示されている。これらのレンズを含む撮影レンズ10_1aにより後段のCCD10_41に被写体光を結像させてそのCCD10_41に被写体光を表わす画像信号の生成を行なわせている。
このデジタルカメラ10は、CPU10_47によって統括的に制御されており、この例のCPU10_47はプログラムメモリ10_470を内蔵するものである。
以降、CCD10_41にどのように画像信号を生成させ、またどのように生成した画像信号を後段の回路へと伝達していくかを説明していく。
まず、電源スイッチ10_12が投入されモードスイッチ10_7が撮影モード側にあったときにLCDモニタ10_301上に表示されるスルー画を表わす画像信号の流れを説明する。
CCD10_41にスルー画用の画像信号の生成を行なわせるにあたっては、後述するCPU10_47の制御の基、図示しないタイミングジェネレータに露光開始信号および露光終了信号を所定の周期で繰り返しCCD10_41に供給させることによりCCD10_41にスルー画を表わす画像信号の生成を所定の周期ごとに行なわせている。このタイミングジェネレータ(図示せず)からの露光終了信号に応じてCCD10_41での露光を終了させた後、ほぼ同時に露光を終了させた、スルー画を表わす画像信号(以降RGB信号)をCCD10_41から出力させている。このCCD10_41の受光面には、被写体光を受光する、2次元的に配列された受光センサが存在するほか、黒レベルを検出するために設けられた受光センサ不存在の黒レベル検出領域もある。この実施形態においては、CPU10_47が不図示のタイミングジェネレータおよび画像入力コントローラ10_43に指示して上記黒レベル検出領域つまり画素無しの領域から黒レベルを表わす信号を読み出すことにより黒レベルの検出さらには補正を行なうようにしている。詳細については後述する。
このようにしてA/D変換回路10_42にスルー画用のRGB信号が出力されてきたら、A/D変換回路10_42によりアナログのRGB信号がデジタルのRGB信号に変換される。そうしたらデジタルのRGB信号が後段の画像入力コントローラ10_43によりバスライン10_100に導かれる。
この画像入力コントローラ10_43によりバスライン10_100に導かれた、スルー画用のデジタルのRGB信号は画像信号処理回路10_44に供給され、この画像信号処理回路10_44でデジタルのRGB信号からデジタルのYC信号に変換される。その画像信号処理回路10_44で変換されたYC信号がVideoEncoder10_300に供給され画像表示装置であるLCDのモニタ10_301上にYC信号に基づく画像が表示される。このYC信号は、所定の周期ごとにCCD10_41で生成されるものであるから、LCDモニタ10_301上には所定の周期ごとにYC信号に基づく画像が切り替えられて表示されるようになる。このようにしておくとLCDモニタ10_301上に撮影レンズ10_1aが向けられた方向の被写体がそのままスルー画として表示される。
つまり、光学ファインダを覗かずにLCDモニタ10_301をファインダ代わりに視認する様にしてもシャッタチャンスにレリーズボタン10_4を押下することにより撮影が行なわれるようになる。
また、このようにスルー画を表示するにあたっては、輝度調整やピント調整が常時必要になるため、本実施形態のデジタルカメラ1においては画像信号処理回路10_44により得られたYC信号のうちのY信号がAE検出回路10_50やAF検出回路(不図示)にも供給されている。これらの検出回路で撮影レンズが向けられた方向の被写体を表わす画像データ(スルー画データ)に基づいて輝度が検出されたり、合焦位置が検出されたりしているので、CPU10_47はAE検出回路10_50からの検出結果を受けてドライバ(不図示)に指示して絞りの開口径を調節して露出制御を行なったり、AF検出回路からの検出結果を受けてドライバ10_60に指示してフォーカスレンズ10_1a2を駆動してピント調整を行なったりしている。
また、本実施形態においては、上記課題を解決するため、CPU10_47が画像入力コントローラ10_43に指示してCCDの受光センサ不存在の黒レベル検出領域から読み出した黒レベルを表わす信号と、温度センサ10_410で検出された温度に応じてEEPRO10_51内の補正テーブルから読み出した信号との双方を用いて黒レベルを表わす補正信号を生成するようにしている。このようにしておくと、温度に応じて黒レベルを表わす基準信号がCPU10_47により生成されて、AE検出回路10_50と画像信号処理回路10_44との双方にその基準信号がペデスタルレベルとなるようにセットされて温度に応じた信号処理および露出制御が的確に行われるようになる。
こうしてAE検出回路10_50の検出結果に基づいて露出調整(絞りの開口径が調節される等)が的確に行われさらに画像信号処理回路10_44で色調調整が的確に行われるようになると、鮮明なスルー画信号に基づくスルー画がLCDモニタ150上に表示されるようになる。
ここで、そのLCDモニタ上のスルー画を見てシャッタチャンスにレリーズボタン10_4が押されると撮影処理が開始される。本実施形態のレリーズボタン10_4は、半押しと全押しの2つの操作態様を有しており、レリーズボタン10_4が半押し状態になると一方のスイッチ10_4Aが接続されてCPU10_47によって半押し状態が検知され、全押し操作されると他方のスイッチ10_4Bも接続されて全押しされたことがCPU10_47によって検知される。
CPU10_47は、半押しを検知したときにAE検出回路10_50およびAF検出回路10_51それぞれに所定の処理を行なわせて、全押しを検知したときにタイミングジェネレータ(図示せず)にシャッタスピードに応じた露光開始信号および露光終了信号をCCD10_41に向けて出力させる。
上記AE検出回路10_50には露出設定に必要な輝度の検出を行なわせていて、このAE検出回路10_50での検出結果に応じてCPU1_47は図示しない絞りの開口径を調節したり全押し時に図示しないフラッシュ発光装置にフラッシュ光の発光を行なわせたりしている。また前述したスルー画信号のときの処理と同様、CPU10_47は、撮影に先立って受光センサ不存在の黒レベル検出領域から読み出した黒レベルを表わす信号の値を読み取り、さらに温度センサ10_410で検出された温度に応じてEERPOM10_51内の温度補正テーブルを参照して補正量を示す値を得て上記黒レベルの値からその補正量を示す値を減算した値をペデスタルレベルとして画像信号処理回路10_44およびAE処理回路10_50にセットしている。このようにしておくと、適正なペデスタルレベルがAE検出回路10_50および画像信号処理回路10_44にセットされて、AE検出回路10_50により検出された被写界輝度分布に応じて絞りおよびシャッタスピード等の露出制御が正確に行なわれ、画像信号処理回路10_44においては適正な色調調整が行われる。
また不図示のAF検出回路10_50には、CPU10_47の制御の基、モータドライバ10_60に指示してフォーカスレンズ10_1a2を最至近点から最遠点まで移動させているときの、途中の複数の位置それぞれで被写体コントラストの検出を行なわせて各位置で検出された被写体コントラストのピークを合焦点とするような処理を行なわせている。
このようにして全押し時にCCD10_41に結像させていた画像を表わす画像信号をCCD10_41に出力させた後、A/D変換回路10_42によりデジタル信号に変換されたRGB信号が画像入力コントローラ10_43によってバスライン10_100に導かれる。
このバスライン10_100に導かれたRGB信号は一旦メモリ(SDRAM)10_52にすべて記憶され、その後、メモリ10_52から読み出されて画像信号処理回路10_44に供給される。この画像信号処理回路10_44によってRGB信号がYC信号に変換され、色調調整が行われた後、その調整されたYC信号が今度は圧縮処理回路10_45に供給され、圧縮処理回路10_45でJPEG圧縮される。さらにそのJPEG圧縮されたYC信号がメディアController10_53に供給され、YC信号に圧縮情報などのヘッダ情報が付加された画像ファイル(Exifファイル)がメディアController10_53によって記録メディア10_54に記録される。
図3は、CCD10_41の、受光センサ不存在の黒レベル検出領域と受光センサ存在の画素有効領域との間の黒レベルの違いを説明する図である。
図3から有効画素領域を含む受光センサ存在(画素あり)の画素有効領域においては、受光センサの温度特性が反映されて温度上昇とともに黒レベルが上昇することが分かる。このことは温度に応じて黒レベルがオフセットするということを考慮して信号処理を行わないと、折角黒レベルの信号精度(ほぼ黒基準レベルをノイズレスにした)を上げたにも拘わらず、温度が低いときと温度が高いときとで信号処理時の信号量が変化してしまうということを示唆している。言い換えれば図3に示す受光センサ不存在(画素なし)の黒レベル検出領域の黒レベルを信号処理にそのまま使用してしまうと、受光センサの温度特性が考慮されずに適正な信号処理が行われなくなるということである。
そこで、本出願人は、CCD10_41自体の温度を温度センサ10_410により検出して上記信号精度を高めた黒レベルを温度に応じてオフセット(レベルシフト)させるようにして課題に掲げた不具合を解決しようとしている。ここでは、予めCCD10_41の温度に応じた黒レベルの補正値を実験的に取得してその補正値をEEPROM10_51内に記憶しておいて、撮影処理時に温度センサ10_410により検出された温度に応じた補正値をそのEEPROM10_51に記憶されているテーブルから読み出してその読み出した値分、受光センサ不存在の領域から読み出した黒レベルをオフセットさせるようにして補正信号を生成するようにしている。
下表1はEERPOM10_51内の補正テーブルの一例を示す表である。
Figure 2006352434
表1には、Y信号から減算を行うときに用いられる12ビットの補正値が示されている。例えば−3であれば、MSBをサイン(sgn)ビットとして100000000011で示される値がAE検出回路10_50や画像信号処理回路10_44にセットされる。そうすると、CCDが有する各受光センサで検出した受光レベルを表わす12ビットの信号からその値が減算されて温度に応じてオフセットされた黒レベルが得られることになる。このオフセットレベルが、画像信号処理回路10_44やAE処理回路10_50にセットされて実際の信号との間で減算が行われると、各画素の信号量(輝度Y信号)が正しく算出されるようになる。なお、このデジタルカメラは背面側にあるメニュー/OKボタン10_9の操作により感度設定が行えるようになっているので、感度に応じた補正値もあわせて示されている。
図4は、CPU10_47が行う処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS401で受光センサ不存在の領域から読み出してその不存在の領域における黒レベルを算出する。次のステップS402で温度センサ10_410によりCCD近傍の温度を検出してステップS403でステップで算出した黒レベル値を、表1に示すテーブルを用いて受光センサの温度特性(および感度)を考慮した補正信号に変換する。その変換した補正信号をAE処理回路10_50および画像信号処理回路10_44にセットした後、AE検出回路10_50および画像信号処理回路10_44に実際の信号量を算出させてこのフローの処理を終了する。
以上説明したように、どのような温度環境下で撮影を行なったとしても適正な輝度調整、また適正な色調調整が確実に行なえる撮影装置が実現される。
上記第1の実施形態の構成でも良いが、その第1の実施形態で用いた温度センサ10_410は高価でありコストアップに繋がる。
前述したようにCCD10_41は温度特性を持つ半導体素子であって、製作したCCDごとに温度特性が異なるため、どうしてもCCDを温度槽に入れるなどして実験により温度に応じた電気特性を個々に取得して温度補正テーブルを個々に作成しなければならない。どうせ実験により温度データを取得するのであれば、温度を時間の経過に対応づけておくことにより温度センサを取り除いてCPU10_47などが内蔵しているタイマ(外付けのタイマでも良い)などにより経過時間を計測してその計測時間に応じた補正値を読み出すようにした方が良い。そうするとタイマを外付けにしたとしても温度センサを用いるよりは遥かに低コストになる。
そこで、第2の実施形態では、CCDの作動時間、つまり電源投入後の経過時間に応じて温度がどの程度上昇するかを予め実験データとして取得しておいて、その経過時間と補正値とを関連付けた補正テーブルをEEPROM10_51内に記憶するように変更している。第2の実施形態においてはこの補正テーブルを参照するために温度センサに代えてタイマ回路が付加されている。
図5は、そのタイマ回路を備えた例の内部構成を示す図である。図6は、CPU10_47が行う撮影処理の手順を示すフローチャートである。
図5は、温度センサ10_410が取り除かれてタイマ回路10_471が付加された以外、図2と全く同様の構成である。また、EEPROM10_50内の補正テーブルの内容が下表2に変更されている。
Figure 2006352434
表2に示すように、温度の代わりに経過時間を用いた以外図3と全く同様の構成である。
また図6においては、上記表2を参照することができるようにステップS602の処理をCCD10_41に電圧を印加した後の経過時間(つまり電源投入後の経過時間)に変更した以外、図3の処理と同様の処理を行っている。
このようにしても、温度センサを設けたのとほぼ同等の効果を得ることができ、さらにコストダウンを図ることが出来るという大きなメリットが得られる。
以上説明したように、どのような温度環境下で撮影を行なったとしても適正な輝度調整、また適正な色調調整が確実に行なえる撮影装置が実現される。
本発明の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラ10を斜め上から見た外観斜視図である。 図1に示すデジタルカメラ10の回路構成を示すブロック図である。 CCDの、受光センサ不存在の領域と受光センサ存在の領域との間の黒レベルの違いを説明する図である。 CPU10_47が行う処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態を説明する図である。 図5に示すCPU10_47が行う処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 デジタルカメラ
10_4 レリーズボタン
10_4A 第1の接点
10_4B 第2の接点
10_41 CCD
10_42 A/D変換回路
10_43 画像入力コントローラ
10_44 画像信号処理回路
10_45 圧縮処理回路
10_47 CPU
10_470 プログラムメモリ
10_50 AE検出回路
10_51 メモリ(補正テーブル)
10_53 記録部
10_54 記録メディア

Claims (4)

  1. 多数の受光センサが2次元的に配列された撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置において、
    前記撮像素子が、受光センサが不存在な領域であって該領域からの読出しが可能な黒レベル検出領域を有するものであって、
    前記黒レベル検出領域を読み出して黒レベルを表わす補正信号を生成する黒レベル検出部と、
    前記撮像素子上の受光センサから読み出した信号を前記黒レベル検出部で生成された補正信号で補正する画像信号処理部と、
    温度を検出する温度検出部とを備え、
    前記黒レベル検出部は、前記温度検出部で検出された温度に応じた補正信号を生成するものであることを特徴とする撮影装置。
  2. 撮影感度を設定する感度設定部を備え、
    前記黒レベル検出部は、前記温度検出部で検出された温度に応じるとともに前記感度設定部で設定された感度にも応じた補正信号を生成するものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 多数の受光センサが2次元的に配列された撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置において、
    前記撮像素子が、受光センサが不存在な領域であって該領域からの読出しが可能な黒レベル検出領域を有するものであって、
    前記黒レベル検出領域を読み出して黒レベルを表わす補正信号を生成する黒レベル検出部と、
    前記撮像素子上の受光センサから読み出した信号を前記黒レベル検出部で生成された補正信号で補正する画像信号補正部と、
    電源投入後の経過時間を計時する時間計測部とを備え、
    前記黒レベル検出部は、前記時間計測部で計測された時間に応じた補正信号を生成するものであることを特徴とする撮影装置。
  4. 撮影感度を設定する感度設定部を備え、
    前記黒レベル検出部は、前記時間計測部で計測された時間に応じるとともに前記感度設定部で設定された感度にも応じた補正信号を生成するものであることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
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JP2014107738A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
CN110966983A (zh) * 2018-09-28 2020-04-07 株式会社拓普康 电子水准仪

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014107738A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
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