JP2006349399A - 方位角計測装置および移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素で安価な構成でなおかつ精度の高い方位角計測装置を備えた移動体を提供する。
【解決手段】駆動車輪の回転速度を計測する駆動輪回転速度計測手段と、前記回転角速度推定値ω312を出力できるジャイロセンサと、前記駆動輪回転速度からオドメトリによって前記回転角速度推定値ωを計算する運動学演算手段と、前記回転角速度推定値ω312と前記回転角速度推定値ω412とを逐次選択する回転角速度推定値選択手段と、前記回転角速度推定値選択手段403の出力を積分する積分器404と、からなる移動体の方位角計測装置を構成し、前記回転角速度推定値選択手段403が常に信頼性の高い回転角速度推定値を出力するようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、路面上を走行する移動体に関し、特にその方位角計測装置に関する。
従来、平面上を走行する移動体の方位角計測装置には、車輪を駆動するモータの回転速度から運動学関係式を用いて移動体の回転速度を求めて積分するもの(オドメトリ、技術[1])、ジャイロセンサで移動体の回転角速度を計測して積分するもの(技術[2])、があった。
また、上記技術[1]と[2]でそれぞれ求めた移動体回転角速度の差の大きさを監視し、差の大きさが一定の閾値内であれば技術[1]で求めた回転角速度を、閾値を超えたときは技術[2]で求めた回転角速度を採用して積分するというものもあった(技術[3]、非特許文献1)。
ここで、図12は非特許文献1で開示されている移動体の方位角度算出方法を示す流れ図である。図においてΔθgyroはジャイロセンサから得られる移動体の回転角速度推定値、Δθodoは駆動輪回転速度からオドメトリによって算出される移動体の回転角速度推定値、ΔG−Oは2つの回転角速度推定値の差、Δθthresは適当に決めた閾値、θは方位角推定値、Tはサンプリング時間であって、右下の添え字iは第iステップ目を表す。路面や車輪の条件がよければ、Δθodoは正確に得られるが、段差乗り越えなどで車輪が一時空転したりすると正しい値から大きく乖離する。ジャイロセンサはノイズや出力値のドリフト現象の影響を受けるためΔθgyroの定量的な信頼性はオドメトリに比べると低いが、駆動輪の状態にかかわらず移動体の動作を反映する。この性質を利用して、ΔG−Oの大きさがある値Δθthresを超えたときはΔθgyroを、それ以外のときはΔθodoを計算に用いることで、より正確な方位角推定値を得ることができる。
また、特許文献1では、技術[2]で求めた姿勢角の変化に対して不感帯を設け、特に移動体静止時の出力値の振動を抑制したものが開示されている(技術[4])。図13は特許文献1で開示されている姿勢角検出装置の全体構成を示した図である。図において26aは検出対象が単位時間に運動した角度である運動角を計算する運動角演算装置、26bは仮の姿勢角度である静止角を計算する静止角演算装置、26cは26aと26bで得られた運動角と静止角から仮の姿勢角を計算する姿勢角演算装置、28は26cで得られた仮の姿勢角の微小な出力変動を抑制して出力する不感帯処理装置である。不感帯幅として設定されたある一定幅以上の動きにのみ出力値を反応させることでノイズを抑制し、静止時の安定性に優れた姿勢角検出装置が得られる。
また、特許文献2では、GPSなどから得られる情報を用いてジャイロセンサに基づく角度推定値を補正するものも開示されている(技術[5])。図14は特許文献2で開示されている移動体姿勢角検出装置のブロック構成図である。図において11は姿勢角推定器、12は角速度を計測するための精角速度センサ、13はGPSなどの粗姿勢角検出手段、14は角速度データメモリ、15は粗姿勢角データメモリ、16は精角速度と粗姿勢角それぞれのサンプリング時間を検出するデータサンプリング周期検出器、である。姿勢角推定器11はメモリ14、15に蓄積された精角速度センサ12および粗姿勢角検出手段13の出力値とデータサンプリング周期検出器16の出力値とを用いて姿勢角を推定するのであるが、その際に精角速度センサ12の出力値を積分計算した値を粗姿勢角推定器11の出力値とそのデータサンプリング周期の履歴を用いて補正することにより安定した精度で姿勢角を推定するものである。
また、特許文献3や特許文献4には、特許文献2と同様にGPSなどのジャイロセンサ以外の機器を用いて角度推定値を補正する技術が開示されている。
特開2004−117139号公報(第9頁、図1) 特開2000−292170(第7頁、図1) 特開平8−14922号公報(第18頁、図2) 特開平11−295072(第5頁、図1) Proceedings of the 1996 IEEE International Conference on Robotics and Automation, Minneapolis,Apr. 22-28,1996,pp. 423-428.
従来の移動体の方位角計測装置に関する技術[1]から[5]には、それぞれ以下のような問題があった。
技術[1]については、車輪が滑って空回りすると出力結果に誤差を生じるという問題があった。また、車輪とモータとの間にしばしば存在するバックラッシュが存在すると、速度の正負が切り替わるときに誤差を生じる、といった問題もあった。
また、技術[2]については、ジャイロセンサの出力値に微小なバイアス誤差が含まれていたとき、時間とともに誤差が増大するという問題があった。そこで誤差をほとんど発生しない高精度のジャイロセンサを採用すると、ジャイロセンサが高額なので方位角計測装置を構成するために多額の資金を要するという問題もあった。
また、技術[3]については、閾値Δθthresを小さくするとジャイロセンサの出力値Δθgyroに含まれる雑音によってΔG−OがΔθthresを超えることが多くなって誤差が蓄積しやすいという問題があった。一方で閾値Δθthresが大き過ぎると車輪の滑りやバックラッシュに伴うΔθodoに含まれる誤差を補正できなくなるという問題があった。
また、技術[4]については、ジャイロセンサ出力値に微小なバイアス誤差が含まれていると時間とともに仮の姿勢角に含まれる誤差が徐々に増大するため、微小変動に対する不感帯を設けても出力値中の誤差を除去することはできないという問題があった。
また、技術[5]については、オドメトリとジャイロセンサ以外の方位角検出手段を備える必要があるため、装備が大規模になるという問題があった。またGPSの使用にはGPS衛星からの信号を受信可能であることが前提条件であるため装置の使用環境が限定されるという問題もあった。
本発明はこのような従来の移動体の方位角計測装置が有していた問題を解決しようとするものであり、簡素で安価な構成でなおかつ精度の高い方位角の計測が可能な移動体の方位角計測装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、次のように構成した。
請求項1に記載の発明は、路面を走行するための少なくとも1つ以上の走行手段と、前記走行手段を駆動する少なくとも1つ以上の駆動力発生手段と、を備えた移動体において、前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度を検出する回転角速度検出手段と、前記走行手段回転速度に基づいて前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値を計算する運動学演算手段と、前記走行手段に印加される駆動力に基づいて、前記回転角速度検出手段が検出した前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値ωと前記運動学演算手段が計算した前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値ωとのうちいずれかを、前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値として選択する回転角速度推定値選択手段と、を備え、前記回転角速度推定値選択手段は、所定の期間中は、前記回転角速度推定値ωを、前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値として選択することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、前記所定の期間は、前記走行手段に印加される駆動力の大きさが所定の閾値cよりも大きい期間であることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、前記所定の閾値cは、前記走行手段と前記路面との間の動摩擦力に拮抗し得る駆動力の大きさよりも小さい値であることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、前記所定の期間は、前記少なくとも1つ以上の走行手段に印加される駆動力について所定の変化が発生したときから、該駆動力計測手段の出力の大きさが所定の閾値cを超えるまでの期間であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、前記所定の閾値cは、前記走行手段に印加される駆動力に含まれる定常ノイズの大きさよりも大きい値であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、前記所定の変化は、前記駆動力の正負の変化、または前記駆動力が発生していない状態から発生する状態への変化若しくは発生している状態から発生しない状態への変化であることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、路面を走行するための少なくとも1つ以上の走行手段と、前記走行手段を駆動する少なくとも1つ以上の駆動力発生手段と、を備えた移動体において、前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度を検出する回転角速度検出手段と、前記走行手段回転速度に基づいて前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値を計算する運動学演算手段と、前記駆動力発生手段回転角度と駆動力発生手段回転速度とに基づいて、前記回転角速度検出手段が検出した前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値ωと前記運動学演算手段が計算した前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値ωとのうちいずれかを、前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値として選択する回転角速度推定値選択手段と、を備え、前記回転角速度推定値選択手段は、所定の期間中は、前記回転角速度推定値ωを、前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値として選択することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、前記所定の期間は、前記少なくとも1つ以上の駆動力発生手段回転速度について所定の変化が発生した時点から、該時点からの駆動力発生手段回転角度の大きさが所定の閾値cを超えるまでの期間であることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、前記所定の期間は、前記少なくとも1つ以上の駆動力発生手段回転速度について所定の変化が発生した時点から、該時点からの所定の方向への駆動力発生手段回転角度が所定の閾値cを超える期間、または0未満となるまでの期間であることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、前記所定の閾値cは、前記走行手段と前記駆動力発生手段との間に存在するバックラッシュ分に相当する変位量よりも大きな値であることを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明は、前記所定の変化は、前記駆動力発生手段回転速度の正負の変化、または前記駆動力発生手段回転速度が0である状態から0でない状態への変化若しくは0でない状態から0である状態への変化であることを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明は、前記所定の方向は、前記所定の変化が発生した直後の前記駆動力発生手段回転速度の向き、または前記所定の変化が発生する直前の該駆動力発生手段回転速度の逆向きに等しいことを特徴とするものである。
請求項13に記載の発明は、前記所定の期間は、前記走行手段に印加される駆動力の大きさが所定の閾値cよりも大きい期間を含むことを特徴とするものである。
請求項14に記載の発明は、前記所定の閾値cは、前記走行手段と前記路面との間の動摩擦力に拮抗し得る駆動力の大きさよりも小さい値であることを特徴とするものである。
請求項15に記載の発明は、前記回転角速度推定値選択手段は、全ての前記駆動力発生手段回転速度が0である期間中、または、前記駆動力発生手段回転速度が所定の閾値c未満である期間中は、前記回転角速度推定値ωを前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値として選択することを特徴とするものである。
請求項16に記載の発明は、前記所定の閾値cは、前記駆動力発生手段回転速度に含まれるノイズの大きさよりも大きな値であることを特徴とするものである。
請求項17に記載の発明は、前記走行手段に印加される駆動力に代えて、前記走行手段に印加される駆動力の指令値とすることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、方位角推定値計算に用いる回転角速度推定値を選択する際に走行手段に印加される駆動力の値を考慮することができ、精度の高い方位角推定値が簡単な構成で得られるようになる。
請求項2、3に記載の発明によれば、走行手段が滑りを生じる可能性が高い期間中はジャイロセンサに基づく回転角速度推定値を用いて方位角推定値を計算することで、滑りによる誤差の発生を回避できる。また、走行手段が滑りを生じていない期間中はオドメトリによる回転角速度推定値を用いることで、ジャイロセンサのバイアス誤差の蓄積を非常に少なくできる。
請求項4、5、6に記載の発明によれば、走行手段と駆動力発生手段との間に存在するバックラッシュの影響が大きい期間中はジャイロセンサに基づく回転角速度推定値を用いて方位角推定値を計算することで、バックラッシュによる誤差の発生を回避できる。また、バックラッシュの影響を受けない期間中はオドメトリによる回転角速度推定値を用いることで、ジャイロセンサのバイアス誤差の影響を非常に少なくできる。
請求項7に記載の発明によれば、単純な演算によって新たなセンサを用いることなく長期間にわたって安定した方位角推定値が得られるようになる。
請求項8、9、10、11、12に記載の発明によれば、走行手段と駆動力発生手段との間に存在するバックラッシュによる誤差の増大を確実に避けることができる。
請求項13、14に記載の発明によれば、走行手段の滑りの影響を受けない長期間にわたって安定した方位角推定値が得られるようになる。
請求項15、16に記載の発明によれば、停止時にも安定した方位角推定値が得られるようになる。また、モータ回転速度信号ωにノイズが含まれていても移動体の停止状態を確実に検出することができる。
請求項17に記載の発明によれば、別途駆動力計測手段等を設ける必要がなくなるので、構成がシンプルになり、信頼性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1および図2は、それぞれ本発明の方位角計測装置を搭載した移動体の側面図および正面図を示している。
図において101は移動体、102は方位角計測装置本体、103Lと103Rはそれぞれ左右の走行手段であって、本実施例においては、駆動車輪である。104Lと104Rはそれぞれ左右の駆動力発生手段であって、本実施例においてはサーボモータである。105は減速器であり、106は回転角速度検出手段であって、本実施例においてはエンコーダである。107はサーボアンプ、108はキャスターである。111は駆動輪半径rで、112は移動体中心から駆動輪取り付け位置までの距離dである。なお、移動体101の鉛直軸は図1、図2ともに紙面上向きである。
サーボアンプ107に回転速度指令やトルク指令が送られると、サーボアンプ107に内蔵された制御回路によってサーボモータ104は指令通りの回転速度や回転トルクを発生する。サーボモータ104の回転速度は減速器105で減速され、一方で回転トルクは増幅される。そして、トルク(駆動力)が印加されて駆動車輪103が回転し、路面に対して推進力を発生することで移動体101が走行する。移動体101の向きを変えるには、左右のサーボモータ104の回転速度に差をつければよい。エンコーダ106の出力パルスやサーボモータ104の出力トルクはサーボアンプ107を通して取得する。
図3は移動体101の構成要素の接続関係と方位角計測装置本体102の構成を示した図である。図において301は移動体自身の鉛直軸回り回転角速度を検出する回転角速度検出手段であって、本実施例においてはジャイロセンサである。302はAD変換器、303はパルスカウンタ、304はマイクロコンピュータ、311はアナログ電圧回転角速度推定値信号で、AD変換器302によってディジタル表現の回転角速度推定値ω(312)に変換されてマイクロコンピュータ304に入力される。313はサーボアンプから出力されるエンコーダパルス信号で、パルスカウンタ303によってモータ回転量信号314に変換されてマイクロコンピュータ304に入力される。315はアナログ電圧モータトルク出力値で、AD変換器302でディジタル表現のモータトルク出力値(316)に変換されてマイクロコンピュータ304に入力される。マイクロコンピュータ304は入力信号をもとにして方位角度推定値317を計算し、出力する。
本実施例が非特許文献1と異なる部分は、移動体の駆動力発生手段で発生する駆動力を用いてジャイロセンサに基づく回転角速度推定値ωとオドメトリに基づく回転角速度推定値ωとを切り替えて方位角推定値計算に用いる点である。
図4はマイクロコンピュータ304内部の各処理を示すブロック図である。
図において401は微分器であり、モータ回転量信号314の変化量をサンプリング周期で割ってモータ回転速度信号ω(411)を得る。402は運動学演算手段であり、ωから運動学関係式を用いて移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値ω(412)を計算する。
具体的には次の計算式を用いる。

ここで、文字Gは減速器105の減速比であって駆動車輪1回転あたりのモータ回転数を表し、ωMLとωMRはそれぞれサーボモータ104L、104Rのモータ回転角速度信号、πは円周率である。なお、ωMLとωMRの正の向きは、モータの出力軸に向かって右回りとしている。
405はローパスフィルタ処理であり、読み込んだモータトルク出力値をτ’(316)とするとき、フィルタ処理後のモータトルク信号τ(414)は次の計算式で求める。

ここで、[k]は第k回目の値であることを表し、[k−1]は第k−1回目の値であることを表している。また文字Δtはサンプリング時間、Tはフィルタの時定数でモータの動作速度の変化よりも十分短い値を設定する。
403は回転角速度推定値選択手段であり、ω、ω、ω、およびモータトルク出力値を読み取って、ωとωのどちらか一方を回転角速度推定値ω’(413)として出力する。404は積分器であり、回転角速度推定値ω’の時間積分を方位角度推定値317として出力する。
次に、回転角速度推定値選択手段403における処理について説明する。
図5は、回転角速度推定値選択手段403における処理の流れ図であり、その処理は以下のステップに従う。
まず、ステップS1で新しい入力値ω、ω、ω、およびτを読み取る。
次に、ステップS2では、各サーボモータのωの大きさ|ω|を閾値cと比較し、全てのモータについて|ω|がcを下回っていた場合はステップS6に進み、それ以外のときはステップS3に進む。閾値cの値は0に近い非負の値とする。この処理はωにノイズが含まれていても移動体の停止状態を確実に検出するためであり、バイアス誤差を生じないωを回転角速度推定値ω’として採用することで停止中の回転角度推定値を安定させるものである。すなわち、閾値cは、0に近い非負の値であって、サーボモータの回転速度に含まれるノイズの大きさよりも大きな値を設定する。
ステップS3では、比較手段によって得られた全てのモータトルク信号τの大きさ|τ|を閾値cと比較し、少なくとも1つ以上のモータについて|τ|が閾値cを上回っていた場合はステップS4に進み、それ以外のときはステップS5に進む。閾値cの大きさは、|τ|=cとなるときに駆動輪103が路面に対して発生する推進力が想定される駆動車輪103と路面との動摩擦力を超えないような値とする。駆動車輪と路面との間に滑りが生じる可能性が高い場合を確実に区別するためである。
ステップS4では、ωを回転角速度推定値ω’として出力後に該ステップの処理を終了しステップS1に戻る。
ステップS5では、モータトルク信号τの前ステップの値を記憶しておき、少なくとも1つ以上のモータについてτが前ステップの値からその正負を反転させたときあるいは前ステップで非零であった値が0となったときまたは0であった値が非零となったときはステップS7に、それ以外のときはステップS6に進む。
ステップS6では、ωを回転角速度推定値ω’として出力後に該ステップの処理を終了しステップS1に戻る。
ステップS7では、ωを回転角速度推定値ω’として出力後に該ステップの処理を終了しステップS8に進む。
ステップS8では、新しい入力値を読み取ってステップS9に進む。
ステップS9では、比較手段によって得られた全てのモータトルク信号τの大きさ|τ|を閾値cと比較し、少なくとも1つ以上のモータについて|τ|が閾値cを上回っていた場合はステップS10に進み、それ以外のときはステップS7に進む。閾値cはτに定常的に含まれる微細なノイズの大きさよりも十分大きな値とする。回転角速度推定値の切り替えがノイズに影響されることを防ぐためである。
ステップS10では、ωを回転角速度推定値ω’として出力後に該ステップの処理を終了しステップS1に戻る。
以上の処理手順を図6から図8に示した信号波形の例を用いて説明する。なお、本波形例は減速機105の減速比Gが小さく、駆動輪にかかる負荷がモータに与えるトルクが大きい場合を想定している。
図6は1つのモータに関するモータ回転速度ωを減速比Gで割った値ω/Gを描いた波形の例、図7はそのモータによって駆動される駆動車輪の回転速度ω、図8はモータトルク信号τの波形である。
図において、横軸は時間tである。図中601はω/Gの波形、701はωの波形、801はτの波形であり、tはτの正負が切り替わった時刻、tはτが閾値cを上回った時刻、tはτが閾値cを上回った時刻、tはτが閾値cを下回った時刻である。またTは回転角速度推定値ω’としてωを出力する期間を、Tは回転角速度推定値ω’としてωを出力する期間を、それぞれ表している。路面と駆動車輪との間の滑りやモータと減速器との間のバックラッシュの影響がなければモータ回転量信号をもとに計算したωはノイズが少なくバイアス誤差が生じることもないため、これを回転角速度推定値ω’とする。モータトルク信号τが閾値cを超えたときには駆動車輪が路面に対して滑っている可能性が高くωの信頼性が低下するため、ノイズの影響が大きくとも滑りの影響を受けないωを回転角速度推定値ω’として採用する。この判断はステップS3で行われる。
モータトルクの正負が切り替わるとき、減速器に存在するバックラッシュによってモータ出力軸と駆動車輪とが機械的に離れる瞬間が存在する。このときモータの回転と駆動車輪の回転とは無関係になるため、ωの信頼性は著しく低下する。よってモータトルク信号τの正負が切り替わるか非零の値から0になったときからτの大きさが閾値cを超えるまでの期間はバックラッシュの影響を受けないωを回転角速度推定値ω’として採用する。この判断はステップS5およびS9で行われる。
以上のような処理手順によって回転角速度推定値選択手段403から出力された回転角速度推定値ω’に含まれる駆動車輪の滑りやバックラッシュおよびジャイロセンサのバイアス誤差による影響は非常に小さく抑えられるため、回転角速度推定値ω’を積分して得られる方位角推定値の精度を高めることができる。また閾値は路面と駆動車輪との摩擦力およびトルク信号に含まれるノイズの大きさを調べることによって得られ、細かく調整する必要はない。
なお、本実施例ではモータトルク出力値はサーボアンプから得るものとしたが、代わりにトルクセンサを設けたり、エンコーダ値を2階微分して加速度信号を求めたものを用いたりしてもよい。またサーボアンプをトルク指令によって駆動させるときは、与えたトルク指令をそのままモータトルク出力値として用いることもできる。
続いて回転角速度推定値選択手段403の第2の構成例を説明する。図9は本実施例においてマイクロコンピュータ304内部で行う処理の概要を示したブロック図である。なお、本実施例はモータトルク信号を使用しない点およびモータ回転量信号314を回転角速度推定値選択手段403でも使用する点で第1実施例と異なっている。
また、本実施例が非特許文献1と異なる部分は、ωとωとの切り替えはモータ回転量信号に基づく演算結果から決定し、ωは使用しない点である。
次に、回転角速度推定値選択手段における処理について説明する。
図10は本実施例の回転角速度推定値選択手段における処理手順を示した流れ図であり、その処理は以下のステップに従う。
まず、ステップS21では、入力値としてモータ回転量信号314とωとωの計算結果を新たに読み込む。
ステップS22では、各モータの回転速度を前のステップと比較し、1つ以上のモータの動作方向が切り替わったあるいは速度0の状態から動作を開始したときにはステップS24に、それ以外のときはステップS23に進む。
ステップS23では、ωを回転角速度推定値ω’として出力した後に該ステップの処理を終了しステップS21に戻る。
ステップS24では、動作切り替わり直後のモータ回転方向を記憶してステップS25に進む。動作切り替わり直後のモータ回転速度が0である場合は、切り替わり直前のモータ回転方向の逆向きを記憶してステップS25に進む。
ステップS25では、モータ回転角度θの値を0に初期化してからステップS26に進む。
ステップS26では、後述するステップS31で得られたモータ回転量信号314をもとに、ステップS24で記憶した方向を正の角度方向としてモータ回転角度θを再構成し、ステップS27に進む。
ステップS27では、モータ回転角度θを閾値cと比較し、θがcより大きい場合は後述するステップS30に進み、それ以外のときはステップS28に進む。なお、閾値cはバックラッシュによって駆動車輪が自由回転する角度幅に減速比1/Gをかけたものよりも大きな値とする。
ステップS28では、θの正負を調べ、θが0未満である場合はステップS30に進み、それ以外のときはステップS29に進む。
ステップS29では、ωを回転角速度推定値ω’として出力し該ステップの処理を終了してステップS31に進む。
ステップS31では、入力値としてモータ回転量信号314と、ωと、ωの計算結果と、を新たに読み込み、ステップS26に進む。
ステップS30では、ωを回転角速度推定値ω’として出力し該ステップの処理を終了してステップS21に戻る。
以上の処理手順を図11に示した信号波形の例を用いて説明する。なお、本波形例は減速機105の減速比Gが大きく、駆動輪にかかる負荷がモータに与える影響が小さい場合を想定している。
図11において点線611はω/Gの波形、実線711はωの波形であり、tはω/Gの正負が切り替わった時刻、tはθが閾値cを上回った時刻、tはω/Gの正負が切り替わった時刻、tはθが0を下回った時刻である。また面積612はtからtまでのモータ回転角度で閾値cを減速比Gで割った値c/Gに等しく、面積613はtからtまでのモータ回転角度で閾値c/Gよりも小さな値である。
路面と駆動車輪との間の滑りやモータと減速器との間のバックラッシュの影響がなければモータ回転量信号をもとに計算したωはノイズが少なくバイアス誤差が生じることもないため、これを回転角速度推定値ω’とする。モータの動作方向が切り替わったときには、減速器に存在するバックラッシュによってモータ出力軸と駆動車輪とが機械的に離れた状態になる。このときモータの回転と駆動車輪の回転とは無関係になるため、ωの信頼性は著しく低下する。よってモータの動作方向が切り替わったあるいは速度0の状態から動作を開始したときからθの大きさが閾値cを超えるか0より小さくなるまでの期間は、バックラッシュの影響を受けないωを回転角速度推定値ω’として採用する。この判断はステップS22、S27およびS28で行われる。
以上のような処理手順によって回転角速度推定値選択手段403から出力された回転角速度推定値ω’に含まれる駆動車輪とモータとの間に存在するバックラッシュおよびジャイロセンサのバイアス誤差による影響は非常に小さく抑えられるため、回転角速度推定値ω’を積分して得られる方位角推定値の精度を高めることができる。また閾値cは駆動車輪のバックラッシュによる自由回転角度幅と減速比から簡単に決めることができ、細かく調整する必要はない。
本実施例ではバックラッシュの影響を受ける領域だけに限定してステップS29に進むために、ステップS24からステップS28までの一連の処理を行う構成とした。より簡素な構成とするためにはステップS24を省略し、ステップS27とS28の処理を次のように置き換えても良い。すなわち、論理式
|θ|>c式(3)
が成立するときはステップS30に、それ以外のときはステップS29に進む。この処理はバックラッシュの影響を受けない領域でもステップS29が実行される場合があるため、ジャイロセンサのバイアス誤差の影響がやや大きくなる。しかし、バックラッシュの影響は確実に排除でき、また回転速度方向を記憶する必要がないため処理が簡便である。
以上より、本発明は、特許文献1に開示されている姿勢角検出装置とは、ジャイロセンサから得られる回転角速度推定値ωとオドメトリに基づく回転角速度推定値ωとを積分する前に回転角速度推定値選択手段によって信頼性の高い回転角速度推定値ω’を構成する点が異なっており、ω’がジャイロセンサのバイアス誤差から受ける影響は少ないので、積分による誤差の蓄積を抑えることができる。
また、ジャイロは必ずしも高精度で高価なものである必要はないため、装置を安価に構成できる。
また、本発明は、特許文献2に開示されている姿勢角検出装置とは、ジャイロセンサの補正に必ずしもGPSを必要としない点で異なっており、GPS受信装置を組み込む必要がないため、装置を簡素かつ安価にできるうえ、GPSを受信できない環境で作業をする移動体にも適用可能である。
なお、上記実施例においては、移動体は駆動車輪を備えているが、これに限らず、無限軌道その他の任意の走行手段であってもよく、その場合でも容易に本発明を適用することができる。
平面上を移動する移動体の方位角計測装置として広く適用でき、建物内部で用いるナビゲーション機能付きカートなどに用いることができる。
本発明の方位角計測装置を搭載した移動体の側面図 本発明の方位角計測装置を搭載した移動体の正面図 本発明の方位角計測装置を搭載した移動体のブロック構成図 マイクロコンピュータで行う実施例1の処理を示したブロック図 第1実施例における回転角速度推定値選択手段での処理手順を示した流れ図 第2実施例におけるモータ回転速度を減速比で割った信号波形 駆動車輪の回転速度波形 モータ出力軸のトルク波形 マイクロコンピュータで行う実施例2の処理を示したブロック図 実施例2の回転角速度推定値選択手段における処理手順を示した流れ図 第2実施例におけるモータの回転速度を減速比で割った信号波形の例 非特許文献1で開示されている移動体の方位角度算出方法を示した流れ図 特許文献1で開示されている姿勢角検出装置のブロック構成図 特許文献2で開示されている移動体姿勢角検出装置のブロック構成図
符号の説明
101 移動体
102 本発明の方位角計測装置本体
103L、103R 駆動車輪
104L、104R サーボモータ
105 減速器
106 エンコーダ
107 サーボアンプ
108 キャスター
111 駆動車輪半径
112 移動体101の中心から駆動車輪103までの距離
301 ジャイロセンサ
302 AD変換器
303 パルスカウンタ
304 マイクロコンピュータ
311 アナログ電圧回転角速度推定値信号
312 回転角速度推定値ω
313 エンコーダパルス信号
314 モータ回転量信号
315 アナログ電圧モータトルク出力値
316 モータトルク出力値
317 モータトルク信号τ
318 方位角度推定値
401 微分器
402 運動学演算手段
403 回転角速度推定値選択手段
404 積分器
411 モータ回転速度信号
412 回転角速度推定値ω
413 回転角速度推定値ω’
601、611 モータ回転速度ωを減速比Gで割った値ω/Gの信号波形
612 時間区間[t、t]における信号波形611の時間積分
613 時間区間[t、t]における信号波形611の時間積分
701、711 駆動車輪回転速度ωの波形
801 モータトルク信号τの波形
26a 運動角演算装置
26b 静止角演算装置
26c 姿勢角演算装置
28 不感帯処理装置
11 姿勢角推定器
12 精角速度センサ
13 粗姿勢角検出手段
14 角速度データメモリ
15 粗姿勢角データメモリ
16 データサンプリング周期検出器

Claims (17)

  1. 路面を走行するための少なくとも1つ以上の走行手段と、前記走行手段を駆動する少なくとも1つ以上の駆動力発生手段と、を備えた移動体において、
    前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度を検出する回転角速度検出手段と、
    前記走行手段回転速度に基づいて前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値を計算する運動学演算手段と、
    前記走行手段に印加される駆動力に基づいて、前記回転角速度検出手段が検出した前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値ωと前記運動学演算手段が計算した前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値ωとのうちいずれかを、前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値として選択する回転角速度推定値選択手段と、を備え、
    前記回転角速度推定値選択手段は、所定の期間中は、前記回転角速度推定値ωを、前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値として選択することを特徴とする移動体。
  2. 前記所定の期間は、
    前記走行手段に印加される駆動力の大きさが所定の閾値cよりも大きい期間であることを特徴とする請求項1記載の移動体。
  3. 前記所定の閾値cは、前記走行手段と前記路面との間の動摩擦力に拮抗し得る駆動力の大きさよりも小さい値であることを特徴とする請求項2記載の移動体。
  4. 前記所定の期間は、
    前記少なくとも1つ以上の走行手段に印加される駆動力について所定の変化が発生したときから、該駆動力計測手段の出力の大きさが所定の閾値cを超えるまでの期間であることを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の移動体。
  5. 前記所定の閾値cは、前記走行手段に印加される駆動力に含まれる定常ノイズの大きさよりも大きい値であることを特徴とする請求項4記載の移動体。
  6. 前記所定の変化は、
    前記駆動力の正負の変化、または前記駆動力が発生していない状態から発生する状態への変化若しくは発生している状態から発生しない状態への変化であることを特徴とする請求項4記載の移動体。
  7. 路面を走行するための少なくとも1つ以上の走行手段と、前記走行手段を駆動する少なくとも1つ以上の駆動力発生手段と、を備えた移動体において、
    前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度を検出する回転角速度検出手段と、
    前記走行手段回転速度に基づいて前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値を計算する運動学演算手段と、
    前記駆動力発生手段回転角度と駆動力発生手段回転速度とに基づいて、前記回転角速度検出手段が検出した前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値ωと前記運動学演算手段が計算した前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値ωとのうちいずれかを、前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値として選択する回転角速度推定値選択手段と、を備え、
    前記回転角速度推定値選択手段は、所定の期間中は、前記回転角速度推定値ωを、前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値として選択することを特徴とする移動体。
  8. 前記所定の期間は、
    前記少なくとも1つ以上の駆動力発生手段回転速度について所定の変化が発生した時点から、
    該時点からの駆動力発生手段回転角度の大きさが所定の閾値cを超えるまでの期間であることを特徴とする請求項7記載の移動体。
  9. 前記所定の期間は、
    前記少なくとも1つ以上の駆動力発生手段回転速度について所定の変化が発生した時点から、
    該時点からの所定の方向への駆動力発生手段回転角度が所定の閾値cを超える期間、または0未満となるまでの期間であることを特徴とする請求項7記載の移動体。
  10. 前記所定の閾値cは、
    前記走行手段と前記駆動力発生手段との間に存在するバックラッシュ分に相当する変位量よりも大きな値であることを特徴とする請求項8または9いずれかに記載の移動体。
  11. 前記所定の変化は、
    前記駆動力発生手段回転速度の正負の変化、または前記駆動力発生手段回転速度が0である状態から0でない状態への変化若しくは0でない状態から0である状態への変化であることを特徴とする請求項8または9いずれかに記載の移動体。
  12. 前記所定の方向は、
    前記所定の変化が発生した直後の前記駆動力発生手段回転速度の向き、または前記所定の変化が発生する直前の該駆動力発生手段回転速度の逆向きに等しいことを特徴とする請求項9または10いずれかに記載の移動体。
  13. 前記所定の期間は、前記走行手段に印加される駆動力の大きさが所定の閾値cよりも大きい期間を含むことを特徴とする請求項7乃至12いずれかに記載の移動体。
  14. 前記所定の閾値cは、前記走行手段と前記路面との間の動摩擦力に拮抗し得る駆動力の大きさよりも小さい値であることを特徴とする請求項13記載の移動体。
  15. 前記回転角速度推定値選択手段は、
    全ての前記駆動力発生手段回転速度が0である期間中、または、前記駆動力発生手段回転速度が所定の閾値c未満である期間中は、
    前記回転角速度推定値ωを前記移動体自身の鉛直軸回り回転角速度推定値として選択することを特徴とする請求項1または7いずれかに記載の移動体。
  16. 前記所定の閾値cは、
    前記駆動力発生手段回転速度に含まれるノイズの大きさよりも大きな値であることを特徴とする請求項15記載の移動体。
  17. 前記走行手段に印加される駆動力に代えて、
    前記走行手段に印加される駆動力の指令値とすることを特徴とする請求項1または7いずれかに記載の移動体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011008637A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Fujitsu Ltd ロボット制御装置、ロボット制御プログラムおよびロボット制御方法
US10451419B2 (en) 2015-11-02 2019-10-22 Seiko Epson Corporation Detection system having wheel rotation sensors for navigation
CN113029193A (zh) * 2021-02-23 2021-06-25 上海航天控制技术研究所 一种陀螺仪死区的在线辨识方法

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