JP2006346799A - マシニングセンタ - Google Patents

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Yukio Matsuda
幸雄 松田
Naoshi Yamashita
直志 山下
Tomoaki Ikegami
知昭 池上
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Abstract

【課題】 工具マガジンの工具収容本数を減少させることなくワークチャックを複数保管することができるとともに、ワークチャック交換作業とワークの取り付け作業とを一つの自動交換装置で行うことができるマシニングセンタを提供する。
【解決手段】 工具を収容する工具マガジン40と、自動開閉式チャックとされた複数のワークチャック30が保管されるチャックスタンド50と、ワーク4を供給するワーク供給手段60とが、それぞれ別個独立に配備されるとともに、前記工具が着脱可能に装着される工具ヘッドとワークチャック30が着脱可能に装着されるチャックヘッド10とが備えられ、工具マガジン40と前記工具ヘッドとの間で前記工具を交換する交換機構と、チャックスタンド50とチャックヘッド10との間でワークチャック30を交換するとともにワークチャック30にワーク4を取り付ける自動交換装置90とが設けられたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、数値制御によってワークに対して自動で加工を行うマシニングセンタに関するものである。
従来、マシニングセンタとしては、ワークに対して多様な加工を行うことができるように工具を着脱可能に装着する工具ヘッドと多種類の工具を収容した工具マガジンとを有し、これら工具ヘッドと工具マガジンとの間で自動で工具を交換する自動工具交換装置、いわゆるATC(Auto Tools Changer)を備えたものが提供されている。このようなマシニングセンタは、ワークに対して所定の加工を行うように制御プログラムを作成し、この制御プログラムによって工具を適宜交換しながら自動加工を行い、ワークを所望の形状に加工するものである。
前記のマシニングセンタにおいて、ワークを固定するワークチャックが工作機械に備えられたものでは、ワークチャックによって確実に固定できるワークしか加工できないものであった。つまり、ワークに応じたワークチャックを選定してワークとワークチャックとを手作業で組み付ける作業が必要となり、様々な形状のワークを連続して自動加工することができないものであった。
また、ワークを自動交換する自動ワーク交換装置、いわゆるAWC(Auto Works Changer)を備えたマシニングセンタも提供されているが、従来の自動ワーク交換装置では、自動交換されるワークに予め手作業にてワークチャックを取り付けた上で、マシニングセンタにセットする必要があるため、自動加工できるものの、その準備作業に多くの労力と時間とを要するものであった。また、同じ形状のワークを複数加工する場合でも、予めワークにワークチャックを取り付けておく必要があり、同じ形状のワークチャックを複数保有しなければならないといった問題があった。
そこで、特許文献1では、ワークチャックを自動開閉式のホルダに保持して工具マガジン内に収容した構成のマシニングセンタが提案されている。このマシニングセンタでは、ワークチャックが工具マガジン内に収容されているので、ワークのサイズ、形状に対応したワークチャックへの交換を自動工具交換装置を利用して自動で行うことができるものである。
特開昭61−288963号公報
ところが、ワークチャックはワークを固定する支持部を有するために工具よりもサイズが大きくなるため、特許文献1に開示されたマシニングセンタのように工具マガジンにワークチャックを収容した場合には、周囲の工具収容部にワークチャックが干渉して工具の収容本数が大きく減少してしまう。例えば、ワークチャックがその両隣りの工具収容部に干渉すると、1つのワークチャックで3つ分の工具収容部を要することになる。よって、多くのワークチャックを収容することができないために、加工できるワークの形状が制限されてしまうといった問題があった。
特に、近年では、マシニングセンタの小型化が進んでおり、工具を収容する工具マガジンの収容本数が少なくなってきており、複数のワークチャックを工具マガジンに収容した場合には、工具の収容本数がさらに減少して所定の加工を行うことができなくなってしまうといった問題があった。
また、特許文献1に開示されたマシニングセンタでは、ワークチャックの自動交換を自動工具交換装置を利用して行っており、自動工具交換装置は工具マガジンと工具ヘッドとの間で工具の交換を行うとともに、工具マガジンとチャックヘッドとの間でワークチャックの交換を行う必要がある。よって、自動工具交換装置の構造や制御プログラムが複雑になってしまうといった問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであって、工具マガジンへの工具の収容本数を減少させることなくワークチャックを複数保管することができるとともに、ワークチャック交換作業とワークのワークチャックへの取り付け作業とを一つの自動交換装置で行うことができるマシニングセンタを提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、複数の工具が収容される工具マガジンと、自動開閉式チャックとされた複数のワークチャックが保管されるチャックスタンドと、前記工具によって加工されるワークを供給するワーク供給手段とが、それぞれ別個独立に配備されるとともに、前記工具が着脱可能に装着される工具ヘッドと前記ワークチャックが着脱可能に装着されるチャックヘッドとが備えられ、前記工具マガジンと前記工具ヘッドとの間で前記工具を交換する交換機構と、前記チャックスタンドと前記チャックヘッドとの間で前記ワークチャックを交換するとともに前記ワークチャックに前記ワークを取り付ける自動交換装置とが設けられたことを特徴とする。
前記の構成のマシニングセンタでは、工具を収容する工具マガジンとは別個独立にワークチャックが保管されるチャックスタンドが設けられているので、工具マガジン内にワークチャックを収容する必要がなく、工具マガジンの収容本数が少なくなった小型のマシニングセンタでも、工具マガジン内への工具の収容本数を十分に確保することができ、様々な加工に対応することができる。また、ワークチャックの保管本数にも制限がなくなるため、ワーク形状に対応する多種類のワークチャックを備えることによって、様々なワークを自動加工することができる。
また、ワークチャックが自動開閉式チャック、つまり、油圧や空圧などの制御によってワークチャックの開閉を行うことができる機構とされているので、プログラムにこれらの制御を組み込むことで、ワークとワークチャックとの取り付けを自動で行うことができる。このように、ワークをワークチャックに取り付ける作業を自動で行うことができるので、作業者が予めワークチャックを取り付けておく必要がなく、マシニングセンタでの加工の準備作業に要する時間と労力を削減することができる。また、同形状のワークを一つのワークチャックで支持してワークの加工および交換を自動で行うことができるので、同形状のワークチャックを複数保管する必要がない。
また、工具を自動で交換できるとともに、ワーク及びワークチャックを自動で交換できるので、このマシニングセンタを無人運転で長時間稼動させて、多種類のワークに所望の加工を施すことができる。
また、自動交換装置を、前記チャックスタンドと前記チャックヘッドとの間および該チャックヘッドと前記ワーク供給手段との間を移動可能な単一の搬送手段を有するものとして、この搬送手段に前記ワークを把持するワーク把持部と前記ワークチャックを把持するチャック把持部とを設けた、いわゆるダブルハンドを有するものとすることにより、単一の搬送手段によってワークチャックの交換作業とワークの交換作業とを行うことができる。また、ワークの材質や形状等によってワークを把持する部分の形状や把持方法を変更することができ、特殊なワークであっても自動加工することができる。
また、前記ワーク供給手段に、前記ワークチャックに固定される前記ワークを載置しておくための仮置台を設けることにより、ワークをワークチャックに取り付けた際の取り付け位置の誤差を少なくすることができ、ワークを寸法精度良く加工することができる。また、仮置台に加工が終了した前記ワークを載置しておくスペースを設けることにより、ワークチャックより取り出した加工後のワークを一旦仮置台に載置しておき、この仮置台に予め載置されているワークをワークチャックに取り付けて加工を行い、この加工中に、仮置台に載置しておいた加工後のワークを搬出するとともに、次に加工されるワークを仮置台に載置することができる。
したがって、ワークを交換する作業をワークチャックと仮置台との間で搬送するのみで行うことができ、効率的にワークの自動加工を行うことができる。さらに、この仮置台をチャックヘッド近傍に設置することにより、自動交換機の移動距離を一層短くすることができ、さらに効率的にワークの交換作業を行うことができる。
また、この仮置台にセンサー等を備えれば、次に加工されるワークや加工後のワークの有無を自動で確認することができる。
以上のように本発明によれば、工具マガジンへの工具の収容本数を減少させることなくワークチャックを複数保管することができるとともに、ワークチャック交換作業とワークのワークチャックへの取り付け作業とを一つの自動交換装置で行うことができるマシニングセンタを提供することができる。
本発明の実施形態であるマシニングセンタについて、添付した図面を用いて説明する。図1、図2に本発明の実施形態であるマシニングセンタを示す。
マシニングセンタ1は、エンドミルやフライスなどの工具2が装着され、これらの工具2をその軸線回りに回転させる主軸部3と、ワーク4がワークチャック30を介して固定されるステージ5とを有し、主軸部3の先端部に工具2が着脱可能に装着される工具ヘッド6が設けられ、ステージ5にはワークチャック30が着脱可能に装着されるチャックヘッド10が設けられている。
ここで、チャックヘッド10及びワークチャック30について説明する。図3にチャックヘッド10を、図4にワークチャック30を示す。
チャックヘッド10は、軸線N方向に延びるヘッド本体11と、ヘッド本体11の内部に軸線Nに沿って配置された円筒状をなす第1ロッド12と、この第1ロッド12の内部に同軸状に収容された第2ロッド13と、第1ロッド12を軸線N方向に駆動させる第1駆動部と、第2ロッド13を第1ロッド12とは独立して同じく軸線N方向に駆動させる第2駆動部と、ワークチャック30が固定されるチャック固定部16とで概略構成されている。
ヘッド本体11の内部には、軸線Nに沿って延びる本体孔11Aが形成されており、この本体孔11Aの一端側(図3において右側)には、本体孔11Aよりも一段大径とされた大径孔11Bが形成されている。ヘッド本体11の他端側には、本体孔11Aと連なるような内周面を有するリング部材17が配置され、このリング部材17を囲むように第1ケーシング部18がヘッド本体11に組み付けられ、この第1ケーシング部18の他端側には、第2ケーシング部19が組み付けられている。
ヘッド本体11の一端側の本体孔11A及び大径孔11Bには、多段円柱状をなすチャック固定部16が嵌入されており、チャック固定部16の一端側端面の一部分にキー部材16Aが備えられている。
このチャック固定部16には、ヘッド本体11側に向かうにしたがい漸次縮径するテーパー孔16Bと、このテーパー孔16Bの底部から延びて内径が一定とされた定径孔16Cと、この定径孔16Cよりも一段小径とされた小径孔16Dとがそれぞれ連通するようにかつ軸線Nを中心として延びるように形成されている。そして、小径孔16Dの底部、つまり他端側の壁面には、第1ロッド12の外径と略同じ内径とされた開口部16Eが形成されている。
第1ロッド12及び第2ロッド13はこの開口部16Eからチャック固定部16の小径孔16Dに嵌挿されており、第1ロッド12は一段大径とされて前記小径孔16Dの内周面に摺動可能な押圧部12Aを有し、この押圧部12Aの一端側には軸線N沿って延びる凹部12Bが形成され、この凹部12Bの底面に第2ロッド13が露呈されている。また、凹部12Bの一端側には、チャック固定部16に挿入されるワークチャック30を係止する球状の係止コマ12Cが備えられている。
第1ケーシング部18の内部には、第1ピストン室20が形成されており、この第1ピストン室20には、軸線N方向に進退可能に摺動する第1ピストン21が配置されている。第1ピストン21の一端側には、本体孔11Aと略同径の第1ピストン孔21Aが形成されている。また、第1ピストン室20はこの第1ピストン21によって仕切られており、第1ピストン21の一端側が第1空間20Aとされ、他端側が第2空間20Bとされている。
第1ケーシング部18には、第1空間20Aに連通してエアを供給排出するエア孔18Aが形成されるとともに、第2空間20Bに連通して作動油を供給排出する作動油孔18Bが形成されている。これら、第1ピストン室20と第1ピストン21とエア孔18Aと作動油孔18Bとが第1ロッド12を駆動させる第1駆動部を構成している。
また、第1ケーシング部18の他端側には、第2ケーシング部19に嵌入される嵌入部22が設けられている。
第2ケーシング部19の内部には第2ケーシング孔23が形成され、この第2ケーシング孔23の他端側には第2ケーシング孔23よりも小径とされた貫通孔24が形成されている。第2ケーシング部19には、多段円柱状の第2ピストン25が軸線N方向に摺動可能に配備されており、第2ピストン25の他端側が前記貫通孔24に挿入され、第2ピストン25の一端側に形成された第2ピストン孔25Aに第1ケーシング部18の嵌入部22が嵌入されている。ここで、第1ケーシング部18の他端側の端面と、嵌入部22の外周面と、第2ケーシング孔23の内周面とで環状の第2ピストン室26が形成されており、この第2ピストン室26の第2ピストン25よりも一端側が第3空間26Aとされ、他端側が第4空間26Bとされている。
第1ケーシング部18には、第3空間26Aに連通して作動油を供給・排出する作動油孔18Cが形成されるとともに、第2ケーシング部19には、第4空間26Bに連通して作動油を供給・排出する作動油孔19Aが形成されている。これら第2ピストン室26と第2ピストン25と2つの作動油孔18C、19Aとが、第2ロッドを駆動する第2駆動部を構成している。
第1ピストン21には円筒状の第1ロッド12が固定され、第2ピストン25には第1ロッド12の内周面に収容された第2ロッド13が固定されている。第1ピストン孔21Aには第1ロッド12と第1ピストン21とを固定するリング状の押圧部材27が嵌合されており、この押圧部材27よりも一端側からチャック固定部16の他端側の端面にかけて、皿バネ28が複数枚積層されており、第1ロッド12は常に他端側に押圧されている状態となる。
ワークチャック30は、その外形が図4に示すように軸線Lを中心とした多段円柱状とされており、一端側(図4において右側)がワーク4を支持するワーク支持部31とされ、他端側(図4において左側)がチャック固定部16のテーパー孔16Bに嵌合される嵌合部33とされている。
ワーク支持部31は、他端側に向かうにしたがい漸次縮径された縮径孔31Aを有する支持部本体32と、この縮径孔31Aに嵌め込まれているスプリングコレット34とで構成されており、このスプリングコレット34が軸線L方向に沿って進退可能に配置されている。
嵌合部33には、チャック固定部16のテーパー孔16Bに嵌合可能な形状とされたテーパー軸部35と、このテーパー軸部35の他端側の端面からさらに他端側に突出した取付軸部36とが備えられており、テーパー軸部35の一端側部分には、キー溝37が形成されている。また、取付軸部36の内部には軸線L方向に進退可能とされた棒状部材38が貫入されており、取付軸部36の他端側部分には径方向外側に突出した環状の凸状部36Aが形成されている。
ワークチャック30には、棒状部材38を軸線L方向に移動させることによってスプリングコレット34を軸線L方向に進退可能に移動する移動機構39が備えられており、スプリングコレット34を一端側に移動させることでスプリングコレット34の内径が大きくなり、スプリングコレット34を他端側に移動させることでスプリングコレット34の内径が小さくなるように構成されている。言い換えると、スプリングコレット34を軸線L方向に移動することによってスプリングコレット34を開閉することができる構成とされているのである。なお、スプリングコレット34は板バネ39Aによって他端側に付勢され、いわゆる引き込み勝手とされている。
このワークチャック30の嵌合部33がチャックヘッド10のチャック固定部16に嵌合され、ワークチャック30のキー溝37にチャックヘッド10のキー部材16Aが挿入されるように位置調整される。取付軸部36が、第1ロッド12の一端側に設けられた押圧部12Aの凹部12Bに挿入され、凹部12Bに備えられた係止コマ12Cが取付軸部36の凸状部36Aを係止することによって、軸線Lと軸線Nとが同軸状となるようにワークチャック30がチャックヘッド10に固定される。
ここで、チャックヘッド10の第2ロッド13の一端側の端面が、ワークチャック30の棒状部材38の他端側の端面と当接され、第2ロッド13によって棒状部材38のみを押圧できる構成とされている。
このような構成とされたチャックヘッド10及びワークチャック30は、第2駆動部によって第2ロッド13を軸線Nに沿って移動することにより、ワークチャック30の棒状部材38が軸線Lに沿って移動され、スプリングコレット34を開閉させることができ、ワーク4の支持を自在に行うことができるものである。
また、第1駆動部によって第1ロッド12を軸線Nに沿って一端側に移動させることによって押圧部12Aでワークチャック30の他端側の端面を押圧し、係止コマ12Cを凸状部36Aから抜き出してワークチャック30をチャックヘッド10から取り外すことができる。つまり、ワークチャック30とチャックヘッド10も自動で着脱可能な構成とされているのである。
次に、このマシニングセンタ1の全体の配置について説明する。このマシニングセンタ1には、複数の工具2を収容する工具マガジン40が備えられており、本実施形態では図2に示すように40本の工具2を収容できるように構成されている。また、この工具マガジン40と工具ヘッド6との間で工具2を交換する工具交換機構が備えられており、制御プログラムによって自動で工具2を交換できる構成とされている。
この工具マガジン40とは別個独立して、複数のワークチャック30を保管するチャックスタンド50が設けられており、本実施形態では図1に示すように5本のワークチャック30を保管できるように構成されている。
また、加工が施されるワーク4をこのマシニングセンタ1へ供給するワーク供給手段として、ワーク供給用コンベア60が設置されており、本実施形態では図1に示すようにコンベアが5列配置とされている。
さらに、ワークチャック30に支持されるワーク4の位置決めを予め行うための仮置台70が設けられており、この仮置台70にはワーク4の位置を調整できるようにガイド部71が形成されている。また、この仮置台70には、加工が施されたワーク4を一時的に保管する搬出ワーク置場72が別途設けられている。
また、このマシニングセンタ1には、搬出ワーク置場72に一時的に保管されたワーク4をストックできるワークストック部80が設けられており、本実施形態では、加工されたワーク4を分別して保管できるようにワークストック部80には5つのコンテナ81が配置されている。
そして、ワークチャック30やワーク4をハンドリングするための自動交換装置として自動ロボット90が配備されており、この自動ロボット90は、回転自在な多関節を有するアームの先端に2つの把持部が180°対称に設けられた、いわゆるダブルハンドの自動ロボット90であり、一方の把持部がワーク4を把持するワーク把持部91とされ、他方の把持部がワークチャック30を把持するチャック把持部92とされている。図1に示すように、この自動ロボット90を中心として、チャックヘッド10が設けられたステージ5と、チャックスタンド50と、ワーク供給用コンベア60と、仮置台70と、ワークストック部80とが円周方向に配置されているのである。
このような構成とされたマシニングセンタ1は、自動ロボット90とチャックヘッド10とワークチャック30と工具交換機構とを制御プログラムを用いて制御することによって、工具2を適宜交換しながら加工を行い、ワーク4を所望の形状に加工するとともに、ワーク4及びワークチャック30を自動で交換して、様々なワーク4を連続的に自動加工することができるものである。
このマシニングセンタ1においては、ワーク4の交換作業は以下のような手順で行われる。まず、加工が終了したワーク4を自動ロボット90のワーク把持部91によって把持し、ワークチャック30のスプリングコレット34を移動させてワーク4を開放し、加工が終了したワーク4を仮置台70の搬出ワーク置場72へ搬送して載置する。次に、仮置台70のガイド部71に予め載置されたワーク4を自動ロボット90のワーク把持部91で把持し、ワークチャック30のスプリングコレット34の中にセットしてワーク4を固定し、ワーク4の加工を行う。このワーク4の加工中に、搬出ワーク置場72に載置してあった加工後のワーク4を自動ロボット90にてワークストック部80のコンテナ81まで搬送し、ワーク供給用コンベア60からワーク4を取り出して仮置台70のガイド部71に載置するのである。
また、ワークチャック30の交換作業は次のように行う。まず、ワークチャック30を自動ロボット90のチャック把持部92によって把持し、チャックヘッド10の第2ロッド12を一端側に移動させてワークチャック30を取り外す。このチャックヘッド10をチャックスタンド50まで搬送した後に、他のワークチャック30を把持してチャックヘッド10に取り付けるのである。
このマシニングセンタ1では、工具2を収容する工具マガジン40とは別個独立して、複数(本実施形態では5本)のワークチャック30を保管するチャックスタンド50が設けられているので、工具マガジン40内にワークチャック30を収容する必要がない。したがって、工具マガジン40に工具2のみを収容することができ、本実施形態のように収容本数が40本と比較的少ない場合でも40種類の工具2を工具マガジン40に収容することができ、多様な加工に対応することができる。
また、工具マガジン40から工具2のみを取り出して工具ヘッド6に着脱することになるので、工具交換機構を簡単な構成とすることができる。
また、ワークチャック30を工具マガジン40に収容しないので、ワークチャック30の本数に制限がなくなり、ワーク4の形状やサイズに対応した多種類のワークチャック30を保管することができ、様々なワーク4を自動加工することができる。
また、チャックヘッド10及びワークチャック30が自動開閉式とされているので、油圧及び空圧を制御することで、ワーク4を支持及び開放することができるとともに、ワークチャック30も支持及び開放することができる。よって、制御プログラムに油圧制御及び空圧制御を組み込むことによって自動でワーク4の交換やワークチャック30の交換が可能となる。
また、ワーク4をワークチャック30に自動で取り付けできる構成とされているので、従来の自動ワーク4交換装置のように、予め搬入されるワーク4にそれぞれワークチャック30を手作業で組み付ける必要がないとともに同種類のワークチャック30を複数保有する必要がない。
また、ワーク4の自動交換装置として自動ロボット90が備えられ、自動ロボット90を中心として、チャックヘッド10が設けられたステージ5と、チャックスタンド50と、ワーク供給用コンベア60と、仮置台70と、ワークストック部80とが円周方向に配置されているので、この自動ロボット90によってワーク4の取り出し、ワーク4のガイド部71への載置、ワーク4のワークチャック30への着脱、搬出ワーク置場72への移動、ワークストック部80への搬出と、ワーク4のハンドリング作業のすべてを行うことができる。
また、自動ロボット90がワーク把持部91とチャック把持部92の2つの把持部(ダブルハンド)を有しているので、ワークチャック30を確実に把持することができ、この自動ロボット90でワークチャック30の着脱作業を行うことができるとともに、ワーク4を確実に把持してハンドリングすることができる。したがって、一つの自動ロボット90を制御することによって、ワーク4及びワークチャック30のハンドリングを行うことができるので、このマシニングセンタ1の構成や制御プログラムを簡単なものとすることができる。また、ワーク把持部91の形状や把持方法をワーク4の材質や形状等によって適宜変更することができ、特殊なワーク4であっても確実に把持してハンドリングすることができ、自動加工することができる。
また、ワーク4をワークチャック30に取り付ける前に、ワーク4の位置決めを行う仮置台70が設けられているので、自動ロボット90でワーク4を搬入する際にワーク4の位置決めを予行いワーク4をワークチャック30に装着した際の取り付け位置の誤差を小さく抑えることができ、ワーク4の加工を寸法精度良く行うことができる。
また、仮置台70に搬出ワーク置場72が設けられているので、ワークチャック30から取り出した加工後のワーク4を一旦仮置台70の搬出ワーク置場72に載置しておき、仮置台70のガイド部71に載置されているワーク4をワークチャック30に取り付けて加工を開始し、この加工中に搬出ワーク置場72に載置しておいたワーク4を自動ロボット90にてワークストック部80のコンテナ81まで搬送できるとともに、ワーク供給用コンベア60からワーク4を取り出して仮置台70のガイド部71に載置することができる。したがって、ワーク4の交換作業をワークチャック30と仮置台70との間で搬送するのみで行うことができ、自動ロボット90の移動距離が短くなり、効率的にワーク4の交換およびワーク4の加工を行うことができる。
また、本実施形態では、チャックスタンド50に5本のワークチャック30が保管されるとともに、ワーク供給用コンベア60が5列配置とされ、ワークストック部80に5つのコンテナ81が配置されているので、5種類のワーク4を連続して自動加工することができる。したがって、一つのマシニングセンタ1によって5種類の加工品を連続して自動で生産できるので、長時間の無人運転が可能となり、これらの加工品を低コストで生産することができる。
なお、本実施形態では、工具マガジン40の収容本数が40本のもので説明したが、これに限定されることはなく、工具マガジン40の収容本数はいくつであっても良く、マシニングセンタ1の大きさやワークに施す加工を考慮して決定することが好ましい。
また、チャックスタンド50に5本のワークチャック30を保管できる構成としたが、ワークチャック30の保管本数は、加工するワーク4の形状等を考慮して適宜決定することが好ましい。
本発明の実施形態であるマシニングセンタの上面図である。 図1のマシニングセンタの側面図である。 図1のマシニングセンタのチャックヘッドの詳細図である。 図3のチャックヘッドに装着される自動開閉式チャックの詳細図である。
符号の説明
1 マシニングセンタ
2 工具
4 ワーク
6 工具ヘッド
10 チャックヘッド
30 ワークチャック
40 工具マガジン
50 チャックスタンド
60 ワーク供給コンベア(ワーク供給手段)
70 仮置台
90 自動ロボット(自動交換装置)

Claims (3)

  1. 複数の工具が収容される工具マガジンと、自動開閉式チャックとされた複数のワークチャックが保管されるチャックスタンドと、前記工具によって加工されるワークを供給するワーク供給手段とが、それぞれ別個独立に配備されるとともに、
    前記工具が着脱可能に装着される工具ヘッドと前記ワークチャックが着脱可能に装着されるチャックヘッドとが備えられ、
    前記工具マガジンと前記工具ヘッドとの間で前記工具を交換する交換機構と、
    前記チャックスタンドと前記チャックヘッドとの間で前記ワークチャックを交換するとともに前記ワークチャックに前記ワークを取り付ける自動交換装置とが設けられたことを特徴とするマシニングセンタ。
  2. 前記自動交換装置は、前記チャックスタンドと前記チャックヘッドとの間、および該チャックヘッドと前記ワーク供給手段との間を移動可能な単一の搬送手段を有し、該搬送手段には、前記ワークを把持するワーク把持部と前記ワークチャックを把持するチャック把持部とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマシニングセンタ。
  3. 前記ワーク供給手段には、前記ワークチャックに固定される前記ワークおよび加工が終了した前記ワークを載置しておくための仮置台が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマシニングセンタ。
JP2005174892A 2005-06-15 2005-06-15 マシニングセンタ Withdrawn JP2006346799A (ja)

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