JP2006346626A - 反応チップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 サンプル液が微細な流路を通る際、気泡の影響を受けることなくスムーズに流路を流れ、流路の途中に分岐点があっても均等に分岐して流れて行くような反応チップを提供すること。
【解決手段】 サンプル液を収容する収容用ウェル3と、この収容用ウェル3に収容されたサンプル液を送液する送液流路5と、この送液流路5を通って送液されるサンプル液と試料とを反応させる反応用ウェル4と、この反応用ウェル4の下流で外部と繋がる開口部17とを設けた基板2を有する反応チップ1であって、基板2に収容用ウェル3と送液流路5と反応用ウェル4とを覆い、且つ開口部17を開口させるようにしてシート材16を設け、開口部17と反応用ウェル4との間に疎水性フィルター8を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DNA同士の結合、その他の化合物の結合などを反応チップ上で行う際、各反応部に均等にサンプル液を充填できるような構造を持つ反応チップに関するものである。
従来の反応チップの中には、サンプル液が流路上を流れて分岐していくようなタイプのものがあり、例えば、ブロックを、平坦な表面を互いに接合させた第1及び第2の基板を以って構成し、反応場、供給流路及び回収流路をこれらの基板の接合面に形成し、供給流路及び回収流路を外部へ連通させる供給用開口及び回収用開口を形成したものが開示されている(特許文献1参照)。
特開2002−243734号公報
上記のような流路及びウェルが被覆状態とされた反応チップにサンプル液を送液しようとする場合、流路及びウェル内でサンプル液と流路内の気体との置き換えがスムーズに行われなければならない。しかし、わずかな開口では微細な流路や小さいウェル内では、サンプル液と気体との置き換えがスムーズに行われず、うまく送液できないことがある。一度、気泡が詰まって流動できなくなったサンプル液は、その先にはなかなか流れて行かないため、流れやすい流路のみに次々と流れて行ってしまう。そのため、各流路及び反応部にサンプル液が均等に流れないという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、サンプル液が微細な流路を通る際、気泡の影響を受けることなくスムーズに流路を流れ、流路の途中に分岐点があっても均等に分岐して流れて行くような反応チップを提供することを目的とする。
そこで、本発明において上記目的を達成するために、まず請求項1に係る発明は、サンプル液を収容する収容部と、この収容部に収容されたサンプル液を送液する流路と、この流路を通って送液されるサンプル液と試料とを反応させる反応部と、この反応部の下流で外部と繋がる開口部とを設けた基板を有する反応チップであって、基板に収容部と流路と反応部とを覆い、且つ開口部を開口させるようにして被覆材を設け、開口部と反応部との間に疎水性フィルターを設けたこと特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に係る発明において、基板には、表面処理が施されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、反応部と開口部との間に疎水性フィルターが設けられているので、収容部、流路及び反応部内の空気を外部へと逃がすことができる。したがって、気泡の影響を受けることなく、サンプル液が流路内をスムーズに流れることができ、各流路及び反応部へサンプル液を均等に送液することができる。また、反応部内のサンプル液が気泡の含まれないものとなるため、高い検出結果を得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、基板に表面処理が施されるので、サンプル液と空気との入れ替えがスムーズに行われ、サンプル液に含まれた気泡が流路に詰まり難くなる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明における一実施形態を示す図であって、本発明を適用した反応チップ1の構成図を示すものである。この反応チップ1は、略長方形の板状の基板2に、サンプル液を収容する収容用ウェル(収容部)3と、サンプル液及び試料を反応させるための複数の反応用ウェル(反応部)4とを有し、これら複数の反応用ウェル4と収容用ウェル3とは、互いを連結すべく分岐を繰り返した送液流路(流路)5によって連結されている。そして、各反応用ウェル4に対応し、各々の下流に位置する開口用ウェル18は、溝部6によって各反応用ウェル4と連結されている。
基板2は、所定の厚みを有して長方形状に形成されている。この基板2は、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリロニトリル(PAN)などの樹脂が用いられる。このような合成樹脂を用いて基板2を作成すれば、耐熱性、耐薬品性、成形加工性などに優れているため好ましい。また、基板2の素材としてガラスを用いてもよい。
このような基板2の長手方向一端側の中央部に、厚さ方向に凹む円形状の収容用ウェル3が設けられており、サンプル液を収容するものである。この収容用ウェル3は、樹脂切削、或いは、樹脂成型によって形成される。基板2として、例えば、ポリカーボネート(PC)などのような硬質の樹脂が用いられている場合には、樹脂切削法による形成が好ましい。一方、基板2が、例えばポリプロピレン(PP)などの軟質な材料を用いて構成されている場合には、樹脂成型法による形成が好ましい。したがって、その形成方法は、基板2の材質によって適宜選択される。
なお、収容用ウェル3の形状は、検出に用いられるサンプル液を充分に収容可能な大きさとなっていればその形状は問わないが、加工の施し易い円形状が好ましい。
収容用ウェル3には、収容用ウェル3内に収容されるサンプル液を送液するための送液流路5が連結されている。この送液流路5は、収容用ウェル3と同じ深さで、基板2の長手方向他端側へ向かって分岐を繰り返して形成されている。詳しくは、収容用ウェル3の一端から基板2の長手方向に沿って伸びる流路9と、その末端の第1分岐点10から2股に分岐し、互いに相反すべく基板2の幅方向両側に延出し、途中位置から基板2の長手方向に沿う姿勢で基板2の長手方向他端側へと形成される第1分岐流路11と、各第1分岐流路11の末端の第2分岐点12からさらに2股に分岐して、第1分岐流路11と同様に形成される第2分岐流路13と、これら各第2分岐流路13の末端の最終分岐点14からさらにまた2股に分岐して、第1分岐流路11及び第2分岐流路13と同様に形成される最終分岐流路15とから送液流路5が構成されている。
このように、送液流路5は、収容用ウェル3の一端から基板2の長手方向に沿うとともに、基板2の長手方向他端側へ向かって数回の分岐を繰り返して構成されている。これによって、サンプル液が各分岐流路11,13を均等に流れて最終分岐流路15に達したときには、検出に必要な量となったサンプル液が送液されるようになっている。
したがって、送液流路5の分岐の回数は、送液すべきサンプル液の量によって設定される。また、反応用ウェル4一つ一つを、最終的に独立した流路15上に作ることで、試料を予め反応用ウェル4に保持させておく場合、送液後の試料のコンタミネーションを防ぐことができる。
そして、各最終分岐流路15の末端には、サンプル液と試料とを反応させる反応用ウェル4がそれぞれ設けられている。この反応用ウェル4は、平面視円形状を呈してなり、検出を行うのに充分な深さを有して形成されている。このとき、上記収容用ウェル3及び送液流路5と同じ深さに形成してもよいが、これらの深さより深く設定してもよい。これにより、試料を予め反応用ウェル4内に保持させておく際、試料を反応用ウェル4内に確実に保持させておくことが可能となる。
また、基板2に反応用ウェル4を形成する際には、上記収容用ウェル3と同様、樹脂切削、或いは、樹脂成型によって形成される。
各反応用ウェル4には、図1に示すように、送液流路5とは反対側に伸びる溝部6がそれぞれ形成されている。これら各溝部6は、所定の長さで基板2の長手方向に沿って形成されており、各々の末端には、平面視略円形状を呈する開口用ウェル18が形成されている。このような開口用ウェル18及び溝部6は、上記収容用ウェル3及び反応用ウェル4と同様、樹脂切削、或いは、樹脂成型によって形成される。
このような基板2には、サンプル液が送液流路5内をスムーズに流動できるように、表面処理が施行される。表面処理としては、プラズマ処理、コロナ処理や、バフ処理など各親水化処理が挙げられる。基板2に表面処理を施すことにより、収容用ウェル3から反応用ウェル4内にサンプル液を送液する際、送液流路5をつたわって速やかに流動するようになるため充填しやすく、さらに、基板2内の空気がうまく逃げていき、サンプル液内に気泡が混入してしまうことがなくなる。
このように形成される基板2の溝部6には、その一部を埋めるようにして、疎水性フィルター8が設けられている。より詳しくは、図1に示すように、反応用ウェル4及び開口用ウェル18から所定の距離をおいた溝部6の中央部分に設けられる。疎水性フィルター8には、耐久性がよく、化学的に不活性な基材であって、薄片、破片等が生じる虞のない材料が好ましく、ここでは高密度ポリエチレンが用いられる。
実際に、この高密度ポリエチレンを疎水性フィルター8として用いる場合には、予め、先端の細いピンセット等で細かく砕いておく。そして、細かく砕かれた高密度ポリエチレンを各溝部6の上に載せて隙間なく押し詰めるようにして設けることで疎水性フィルター8が構成される。このとき、疎水性フィルター8を溝部6から基板2の表面にはみ出すようにして設け、図2に示すように、粘着テープ20で基板2の表面に固定する。疎水性フィルター8を設ける範囲としては、長さ8mm、幅2mm程度が好ましい。
このように、疎水性フィルター8を溝部6からはみ出すようにして設けることにより、溝部6内に完全に疎水性フィルター8が詰まっている状態とすることができる。また、粘着テープ20によって基板2に固定し易くなるためよい。
なお、疎水性フィルター8を設ける際、ミクロスパーテル等の柄の部分を押し当てた後、親指等で強く押し詰めることによって溝部6内に隙間なく埋められる。
そして、基板2に、疎水性フィルター8を設けた後、この基板2の一部を被覆するようにしてシート材(被覆材)16が設けられる。シート材16は、基板2に沿って長方形状を呈しており、その長手方向長さは、基板2よりも短く形成されている。そして、シート材16は、収容用ウェル3、送液流路5及び反応用ウェル4を覆い、且つ、開口用ウェル18を被覆しないようにして、基板2の表面に接着させて設けられる。詳しくは、シート材16を基板2の長手方向一側、すなわち、収容用ウェル3側に偏って配置させ、シート材16を反応用ウェル4側の溝部6の一部と疎水性フィルター8とを完全に被覆するようにして設けられる。
なお、シート材16は、開口用ウェル18を覆わなければ、溝部6の全体を完全に被覆するようにして設けてもよい。
シート材16の接着方法としては、シート材16の裏面に接着剤を塗布して基板2に接着させてもよいし、基板2の表面及び疎水性フィルター8を固定している粘着テープ20の上に接着剤を塗布してシート材16を接着させてもよい。または、裏面側にヒートシール材が付いたシート材16を基板2上に載置させ、その上からヒートシールしてもよい。その場合、収容用ウェル3、送液流路5、反応用ウェル4及び一部の溝部6の外枠のみに熱をかけてもよいし、基板2の表面全体に熱をかけてもよい。さらに、別の方法としては、予め、温めておいた基板2の表面にシート材16を載置させ、その上から圧力をかけることで接着してもよい。また、シート材16の各側縁を基板2に粘着テープ20等で固定してもよい。
上記のいずれかの方法でシート材16を基板2に設けることによって、収容用ウェル3、送液流路5、反応用ウェル4、溝部6の一部及び疎水性フィルター8は、略密閉された状態となる。但し、開口用ウェル18は、シート材16で被覆しないでおくため、開口用ウェル18が外部へと繋がる開口部17とされる。
次に、上述したように構成される反応チップ1に、サンプル液を注入する場合について述べる。
サンプル液は、例えば、ピペットマンやシリンジ等を用いて反応用ウェル4内に注入される。この場合、反応用ウェル4はシート材16で被覆されているので、ピペットマンや針の先端で収容用ウェル3上のシート材16を突き破り、ピペットマンやシリンジを収容用ウェル3に押し当てた状態でサンプル液を反応用ウェル4内へ圧入させる。このように、ピペットマンやシリンジ等でサンプル液を圧入させることによって、同時に、サンプル液が収容用ウェル3から送液流路5を通って反応用ウェル4へと送液される。また、ピペットマンやシリンジ等で、収容ウェル3にサンプル液を注入後、シート材16の穴のあいた部分を粘着テープ20等で覆い、その上から圧力をかけることによりサンプル液を反応用ウェル4内に注入してもよい。
サンプル液は、疎水性フィルター8を通過することができないため、疎水性フィルター8によって溝部6内でせき止められるが、空気は疎水性フィルター8を通過する。これにより、基板2内の空気が開口用ウェル18の開口部17から逃げることができ、収容用ウェル3、送液流路5及び反応用ウェル4内の空気とサンプル液との置き換えをスムーズに行うことができる。このように、疎水性フィルター8を設けて基板2内の空気を逃がすことによって、サンプル液内に気泡が含まれることを防ぐことができる。
また、開口用ウェル18を設けておくことにより、送液したサンプル液が万が一、疎水性フィルター8を通過してしまった場合でも、多少の量であれば、基板2の表面や外部に漏れ出すことなく、開口用ウェル18内に留めることができるのでよい。
また、溝部6を幅広に形成するか、或いは、その長手方向長さを少し長めに形成するなどして、疎水性フィルター8から漏れ出したサンプル液を溝部6内で留めることのできる形状にし、開口用ウェル18の代替となるようにしてもよい。この場合、反応用ウェル4の下流であって、さらに疎水性フィルター8よりも下流となる溝部6の一部が、外部へと繋がる開口部17となる。
なお、上記においては、疎水性フィルター8を完全に被覆するようにしてシート材16を設けているが、疎水性フィルター8の端部を被覆しないようにシート材16を設けてもよい。この場合、疎水性フィルター8の端部が外部へと繋がる開口部17となる。
さらに、上述したような開口部17は、サンプル液の注入と同時に、基板2内の空気をスムーズに外部へと逃がすことのできる大きさに設定される。
このように、反応用ウェル4と開口用ウェル18との間に疎水性フィルター8が設けられているので、収容用ウェル3、送液流路5及び反応用ウェル4内の空気を外部へと逃がすことができる。したがって、気泡の影響を受けることなく、サンプル液が送液流路5内をスムーズに流れるので、送液流路5の途中に分岐点があっても、各分岐流路11,13,15及び反応用ウェル4へサンプル液を均等に送液することができる。また、反応用ウェル4内のサンプル液が気泡の含まれないものとなるため、高い検出結果を得ることができる。
また、基板2には、上記したいずれかの親水化処理による表面処理が施されているので、サンプル液と空気との入れ替えがスムーズに行われ、サンプル液に含まれた気泡が送液流路5に詰まり難くなる。
なお、溝部6の深さは、反応用ウェル4と同様の深さで形成してもよいが、反応用ウェル4よりも浅く設定することも可能である。これにより、反応用ウェル4からの反応液の流入を抑えながら反応用ウェル4内の空気を逃がすことができる。
本発明の反応チップ1は、例えば、抗原抗体反応及びDNA反応の検出などに用いることができる。
抗原抗体反応による抗原検出の場合、例えば、予め反応チップ1の各反応用ウェル4内に認識物質として抗原を含む試料を入れておき、後から検出物質として抗体を含むサンプル液を添加し、認識物質または、検出物質のいずれかに標識物質を付けておくことで、反応の有無を検出できる。標識物質としては、蛍光などの発光物質が一般的に用いられる。発光物質の発光が可視光の場合、反応用ウェル4の上部又は下部から検出するため、反応チップ1又はシール材16、粘着テープ20は、透明であることが好ましい。
DNAの検出の場合、例えば、予め反応チップ1の反応用ウェル4内に認識物質として核酸プローブを用意しておき、その後、血液等から抽出したDNAを検体物質とし、ハイブリダイゼーションさせることにより、DNAの検出を行うことができる。その際、検出物質または認識物質のいずれかに標識物質を付けておけば、その標識物質の有無を検出することにより検出が可能となる。また、認識物質である核酸プローブとして配列の異なる核酸を複数用意することで検体物質としてのDNAがどのような配列であるかを検出することができる。さらに、反応チップ1は、一塩基遺伝子多型(SNP)の解析にも用いることができる。
なお、認識物質は複数あってもよく、検出物質が蛍光標識されていない場合には、認識物質のひとつが標識されていればよい。このように、複数の認識物質からなる場合には認識物質を複数種用意し、多段階反応を行ってSNPを検出する場合にも、反応チップ1を用いることが可能である。さらに、反応チップ1は、DNA同士の結合に限らず、有機合成や環境分析などにも利用が可能である。また、認識物質は反応用ウェル4内に固定してもよいし、固定させずに保持させておくだけでもよい。
また、検出方法は、蛍光検出に限った方法だけでなく、比色、化学発光、沈殿、発熱法等も利用することができる。
次に、上述した反応チップ1を実際に試験に用いる場合について、説明する。
図1に示すように、三菱樹脂株式会社製の厚さ2mmのポリカーボネートの基板2に、機械的切削加工により、収容用ウェル3、反応用ウェル4及びこれらを繋ぐ送液流路5、さらに、反応用ウェル4と開口用ウェル18とを繋ぐ溝部6を形成した。そして、反応用ウェル4の下流の溝部6に疎水性フィルター8を設けることになるが、この疎水性フィルター8としては、例えば、ピペットチップにコンタミネーションを防ぐ目的で付いているような、疎水性の高密度ポリエチレンフィルターをピンセットで細かく砕き、ミクロスパーテルの柄の部分で溝部6に押し当てるようにして埋め込んだ。疎水性フィルター8の大きさは、1つの流路あたり8mm×2mm位の大きさにし、溝部6の両脇にも溢れ出るようにして押し詰めた後、疎水性フィルター8を基板2に固定すべく、上方から粘着テープ20を貼着させた。このように、溝部6内には完全に疎水性フィルター8が詰まっている状態にする。次に、開口用ウェル18は被覆しないようにして基板2上からPET12/DL/ABF65Cなるシート材16を載置させ、粘着テープ20で基板2に固定した。そして、ピペットマンでプロモフェノールブルー水溶液を吸い上げ、ピペットチップの先で収容用ウェル3上のシート材16を突き破り、収容用ウェル3に押し当ててプロモフェノールブルー水溶液を注入し、送液させた。
(比較例1)
厚さ2mmのポリカーボネートの基板2に、実施例と同様に機械的切削加工を施して収容用ウェル3、反応用ウェル4、開口用ウェル18、送液流路5及び溝部6を形成した後、基板2の表面全体を覆うようにしてPET12/DL/ABF65Cからなるシート材16を載置させ、粘着テープ20によって基板2と固定した。
そして、上記実施例と同様の方法でプロモフェノールブルー水溶液を吸い上げ、ピペットチップの先で収容用ウェル3上のシート材16を突き破り、収容用ウェル3に押し当ててプロモフェノールブルー水溶液を注入し送液させた。
以上の実験結果は、以下のようになった。
実験例1の方法により、サンプル液を送液することで、サンプル液が疎水性フィルター8を通過することなく疎水性フィルター8で留まり、反応用ウェル4内に均等に送液することが出来た。
本発明における一実施形態の反応チップを示す平面図である。 本発明における一実施形態の反応チップを示す断面図である。
符号の説明
1 反応チップ
2 基板
3 収容用ウェル(収容部)
4 反応用ウェル(反応部)
5 送液流路(流路)
8 疎水性フィルター
16 シート材(被覆材)
17 開口部

Claims (2)

  1. サンプル液を収容する収容部と、
    該収容部に収容された前記サンプル液を送液する流路と、
    該流路を通って送液される前記サンプル液と試料とを反応させる反応部と、
    該反応部の下流で外部と繋がる開口部とを設けた基板を有する反応チップであって、
    前記基板に前記収容部と前記流路と前記反応部とを覆い、且つ前記開口部を開口させるようにして被覆材を設け、
    前記開口部と前記反応部との間に疎水性フィルターを設けたこと特徴とする反応チップ。
  2. 前記基板には、表面処理が施されていることを特徴とする請求項1記載の反応チップ。
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