JP2006342110A - トリアジン化合物の製造方法 - Google Patents

トリアジン化合物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 トリアジン化合物、特に2,4,6−トリアミノトリアジン化合物の簡便な製造方法を提供する。反応時間が短く、収率が高く、かつ高純度で大量生産が可能な製造方法を提供する。
【解決手段】 2,4,6−トリクロロトリアジンと、R12NHで表される化合物とを反応させて下記一般式(1)で表されるトリアジン化合物の製造方法において、塩基の存在下で、水と芳香族炭化水素系有機溶媒を含む溶媒中で反応させることを特徴とするトリアジン化合物の製造方法。
【化1】
Figure 2006342110

(一般式(1)中、R1はアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。R2は水素原子、アルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。)
【選択図】 なし

Description

本発明は、各種機械の機械的摩擦摺動部、特に高温環境下での機械的摩擦摺動部における潤滑性や、感熱記録材料の印画適性や耐可塑剤性を向上させる添加剤、蛍光増白剤などの種々の用途やそれらの合成中間体として有用なトリアジン化合物の製造方法に関する。
2,4,6−トリアミノトリアジン化合物の合成は古くから検討されている。一般的な合成は、種々報告されている(例えば、非特許文献1等)。
通常これらの化合物は、2,4,6−トリクロロトリアジンを原料に用い、アミンと反応させることにより得られる。例えば、有機溶媒としてメチルエチルケトン、酢酸エチルなどを使用して合成している方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、トリアジン環上の3つのクロロ基のうちの2つは容易にアミノ基に置換されるものの、用いるアミンの種類や反応条件によっては3つ目の置換反応が遅いことがあり、反応を完結させるのに長時間を要することがある。また、さらに反応が遅い場合はアミノ基が2つ置換した二置換体が残存してしまう。二置換体が残存すると分離に手間がかかるなど製造上問題点が多い。
E.SCHAUMANN、「Methods of Organic Chemistry 4th edition volume E9C」、1998、(THIEME STUTTGART)、2.3章、p.667−796 特開2004−161727号公報
本発明は前記諸問題に鑑みなされたものであって、トリアジン化合物、特に2,4,6−トリアミノトリアジン化合物の、簡便で、反応時間が短く、収率が高く、かつ高純度で大量生産が可能な製造方法を提供することを課題とする。
前記実情に鑑み本発明者らは、鋭意研究を行ったところ、上記課題を解決しうることを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は下記の手段により達成されるものである。
<1> 2,4,6−トリクロロトリアジンと、R12NHで表される化合物とを反応させて下記一般式(1)で表されるトリアジン化合物を製造する製造方法において、塩基の存在下で、水と芳香族炭化水素系有機溶媒を含む溶媒中で反応させることを特徴とするトリアジン化合物の製造方法。
Figure 2006342110
(一般式(1)中、R1はアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。R2は水素原子、アルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。)
<2> 前記一般式(1)において、R1がアルキル基を、R2が水素原子又はアルキル基を表すことを特徴とする上記<1>に記載のトリアジン化合物の製造方法。
<3> 前記芳香族炭化水素系有機溶媒がトルエンであることを特徴とする上記<1>又は<2>に記載のトリアジン化合物の製造方法。
<4> 前記塩基として無機の塩基を用いることを特徴とする上記<1>〜<3>のいずれか1項に記載のトリアジン化合物の製造方法。
<5> 前記無機の塩基として水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムを用いることを特徴とする上記<4>に記載のトリアジン化合物の製造方法。
<6> 前記塩基が2,4,6−トリクロロトリアジンに対して、等モルから10倍モルの範囲で用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトリアジン化合物の製造方法。
本発明によれば、2,4,6−トリアミノトリアジンの簡便な製造方法を提供することができる。また、本発明によれば、二置換体が残存しないため、分離精製工程が特に簡便で、反応時間が短く、収率が高く、かつ高純度で大量生産が可能な製造方法を提供することができる。
本発明のトリアジン化合物の製造方法は、2,4,6−トリクロロトリアジンと、R12NHで表される化合物とを反応させて下記一般式(1)で表されるトリアジン化合物を製造する製造方法において、塩基の存在下で、水と芳香族炭化水素系有機溶媒を含む溶媒中で反応させることを特徴とする。
まず、本発明の下記一般式(1)で表されるトリアジン化合物について説明する。
Figure 2006342110
一般式(1)中、R1はアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。R2は水素原子、アルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。
一般式(1)中、R1、R2で表されるアルキル基としては、直鎖または環状のアルキル基を表わし、総炭素数が1から30のアルキル基が好ましく、総炭素数が1から25のアルキル基が更に好ましく、1から20のアルキル基が特に好ましい。例えばメチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチル基、ノルマルヘキシル基、ノルマルオクチル基、ノルマルノニル基、イソノニル基、ターシャリーノニル基、シクロヘキシル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、4−クロロベンジル基、(4−エトキシフェニル)メチル基、N,N−ジエチルカルバモイルメチル基、N,N−ジブチルカルバモイルメチル基、1−(N,N−ジブチルカルバモイル)エチル基、2−メトキシエチルオキシ基が好ましい。
一般式(1)中、R1、R2で表されるアリール基としては、総炭素数6から30のアリール基が好ましく、更に好ましくは6から25のアリール基が好ましく、特に好ましくは6から20のアリール基が好ましい。例えばフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナスリル基、ピレニル基、ペリレニル基が好ましい。
一般式(1)中、R1、R2で表されるヘテロ環基としては、飽和ヘテロ環、不飽和ヘテロ環でもよく、3員環から10員環のヘテロ環が好ましく、4員環から8員環のヘテロ環が更に好ましく、5員環から7員環のヘテロ環が特に好ましい。例えば、オキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、イソオキサゾール環、イソチアゾール環、フラン環、チオフェン環、ピロール環、ピリジン環、ピリミジン環、トリアジン環が好ましい。ただし、この場合のへテロ原子部分はトリアジン環に結合したアミノ基に結合することはない。このヘテロ環基はベンゾ縮環してもよく、また置換基を有していてもよい。
前記R1、R2は、さらに置換基を有していてもよく、置換基としてはアルキル基(R1、R2のアルキル基と同義であり好ましい例も同様である。)、アリール基(R1、R2のアリール基と同義、好ましい例も同様である。)、ヘテロ環基(R1、R2のヘテロ環基と同義、好ましい例も同様である。)、アルコキシ基(R1、R2のアルキル基を有するアルコキシ基が好ましく、該アルキル基は、R1、R2の基と同義、好ましい例も同様である。メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基等)、アリールオキシ基(フェノキシ等)、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素等)、シアノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基等が挙げられる。
前記一般式(1)において、R1がアルキル基を、R2が水素原子又はアルキル基を表すことが特に好ましい。
以下に、本発明の方法で製造できる化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2006342110
Figure 2006342110
Figure 2006342110
Figure 2006342110
本発明のトリアジン化合物の製造方法においては、以下の条件が使用できる。
反応に使用する溶媒は、水と芳香族炭化水素系有機溶媒とを含む混合溶媒(以下、「本発明の混合溶媒」ともいう。)である。
芳香族炭化水素系有機溶媒としては、特に限定されないが、ベンゼン、トルエン、キシレン等があげられ、中でも、2,4,6−トリアミノトリアジンがアミン(R12NH)により置換された中間体(一置換体、二置換体)の溶解性の観点から、トルエン、ベンゼンが好ましく、トルエンが特に好ましい。
以上から、水とトルエンとを含む溶媒が特に好ましい。
水と芳香族炭化水素系有機溶媒との混合比は、反応液の体積を減らす目的、及び反応の促進効果から、芳香族炭化水素系有機溶媒に対して水の量(体積比)は同量以下が好ましく、1/2以下であることがより好ましい。混合比の下限については特に限定されないが、1/30程度である。
さらに、前記本発明の混合溶媒には、基質の溶解性向上などの観点で、必要に応じてアセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチル−t−ブチルエーテル、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素溶媒の他、スルホラン、ジメチルスルホキシド等のその他の溶媒を混合して用いることもできる。
該その他の溶媒の添加量としては、本発明の効果を損なわない範囲で用いることができるが、前記混合溶媒に対して、50%以下であることが好ましく、25%以下であることがより好ましい。
本発明における溶媒の使用量は、原料が溶解する程度でよく、用いる原料等により適宜選択することができる。溶媒の使用量は、反応効率の観点からは、出来るだけ高濃度であることが好ましいが、高濃度であると高粘化し撹拌効率が下がり、また、低濃度では容積効率が低下する等を加味して使用量を選択する必要がある。
本発明の製造方法は、2,4,6−トリクロロトリアジンと、R12NHで表される化合物とを反応させて、2,4,6−トリアミノトリアジン化合物を製造する方法である。
本発明の製造方法の初期の反応としては、2,4,6−トリクロロトリアジンの1当量がR12NHの1当量と反応して前記一置換体が生成し、続いて、更にR12NHの1当量と反応して二置換体が生成すると推察されるが、該二置換体までの反応、すなわち、2,4,6−トリクロロトリアジンの1当量とR12NHの2当量が反応する反応温度は、反応の選択性を高める目的から0℃以上70℃以下で行うことが好ましく、さらに好ましくは0℃以上60℃以下であり、もっとも好ましくは0℃以上50℃以下である。
また、本発明における一般式(1)で表される化合物(三置換体の生成物)が前記二置換体(及び一置換体)から生成される反応温度としては、60℃以上180℃以下であることが好ましく、さらに好ましくは65℃以上150℃以下である。
本発明において用いるR12NHで表される化合物の量は、2,4,6−トリクロロトリアジンに対して2.5倍モルから5倍モルの間が好ましく、更に好ましくは3倍モルから4.5倍モルである。
本反応は、反応の進行とともにHClが生成し、このHClが反応を減速させると推測される。このHClを減少させるために塩基を添加する。
最初の2当量のR12NHと、2,4,6−トリクロロトリアジンの反応において、塩基としては、特に限定されず、無機塩基、及び有機塩基が使用できる。
該無機塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなど)、酢酸塩(酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなど)、シュウ酸塩(シュウ酸ナトリウム、シュウ酸水素ナトリウムなど)などが好ましく、更に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウムが好ましく、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが特に好ましい。
また、有機塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、N,N−ジメチルアニリン等の有機塩基等が好ましい。
前記塩基の中でも、製造コスト、環境等の観点から、無機塩基が好ましい。
前記塩基は、単独で用いてもまた、複数を併用して用いてもよい。
前記塩基の量としては、2,4,6−トリクロロトリアジンに対して等モルから10倍モルの範囲が好ましく、1.5倍モルから5倍モルの範囲がより好ましく、2倍モルから4倍モルの範囲が特に好ましい。
本発明の製造方法において、2,4,6−トリクロロトリアジンとR12NH、塩基、水、有機溶媒等の混合方法に関して限定はないが、下記の方法(1)〜(3)が主として挙げられる。
(1)2,4,6−トリクロロトリアジンと芳香族炭化水素系有機溶媒からなる混合物に、R12NHを加えた後に塩基および水を加える方法(方法(1))
(2)前記混合物にR12NHの一部を先に加えた後に塩基とR12NHを同時に加える方法(方法(2))
(3)前記混合物に塩基および水を加えた後にR12NHを加える方法(方法(3))
上記のほか、前記混合物に水を加え、塩基とR12NHを交互に加えるなど種々の方法が考えられる。それぞれの系に合わせて最適な方法を適用して良い。
また本反応では、R12NHを過剰に加えてHClを中和する塩基として用いてもよい。特に好ましくは前記(1)〜(3)に示した方法であり、さらに好ましくは前記(1)の方法である。
本発明の方法において、反応時間は限定されないが、30分以上24時間以下が好ましく、60分以上12時間以下がより好ましく、90分以上10時間以下がさらに好ましい。本発明の製造方法において、反応速度や反応収率を最適化するために、反応系に塩基以外の適宜、触媒や塩等を添加してもよい。
反応終了後、生成物を単離する方法は特に制限は無いが、反応系に貧溶媒を添加して晶析させ濾過・水洗する方法、反応終了後に水層を廃棄して芳香族炭化水素系有機溶媒層を分離し、水洗浄の後、有機溶媒を留去する方法、反応終了後に水層を廃棄した後、貧溶媒を添加して晶析させ濾過・水洗する方法、あるいは酢酸エチル、ジエチルエーテル、クロロホルム、塩化メチレン等の有機溶媒により生成物を抽出し、水洗浄の後、有機溶媒を留去する方法などが可能である。得られた生成物を精製する方法としては特に制限は無く、再結晶、カラムクロマトグラフィー、蒸留等の通常の精製手法にて行なうことができる。
以下に、本発明を実施例で詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
<例示化合物(A−1)の合成:方法(1)>
2,4,6−トリクロロトリアジン9.2gをトルエン(80ml)に溶解させ、内温10℃に冷却した。そこにノルマルオクチルアミン21.3gのトルエン(20ml)溶液を内温30℃以下で保つように滴下し、さらに30分間撹拌した。水酸化ナトリウム6.6gの水(10ml)溶液を加え、40℃で1時間加熱した。その後8時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の消失を確認し、50℃に冷却後、水層を除去し、さらに有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。トルエンを減圧留去し、得られた残渣を酢酸エチル−メタノールの混合溶媒から再結晶することにより例示化合物(A−1)を90%の収率で得た。該例示化合物A−1における1H−NMR、融点、マススペクトルデータを下記に示す。
1H−NMR(CDCl3)δ;4.60−4.82(br,3H),3.25−3.41(m,6H),1.56(m,6H),1.20−1.40(m,30H),0.86(t,9H)
融点 : 50℃
MASS:C27546 Calcd.:462.44 Found:462.4
(実施例2)
<例示化合物(A−3)の合成:方法(1)>
2,4,6−トリクロロトリアジン922gをトルエン(8L)に溶解させ、内温18℃に冷却した。そこにノルマルドデシルアミン3058gのトルエン(2L)溶液を内温30℃以下を保つように滴下し、さらに60分間撹拌した。水酸化ナトリウム715gの水(3L)溶液を加え、その後8時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の消失を確認し、60℃に冷却後水層を除去し、メタノール(30L)に注ぎ込み晶析させた。生じた固体を濾過、乾燥し、酢酸エチルから再結晶することにより例示化合物(A−3)を94%の収率で得た。該例示化合物A−3における1H−NMR、融点、マススペクトルデータを下記に示す。
1H−NMR(CDCl3)δ;4.62−4.80(br,3H),3.25−3.41(m,6H),1.56(m,6H),1.20−1.44(m,54H),0.87(t,9H)
融点:82℃
MASS:C39786 Calcd.:630.63 Found:630.6
(実施例3)
<例示化合物(A−3)の合成:方法(2)>
2,4,6−トリクロロトリアジン9.2gをトルエン(80ml)に溶解させ、内温10℃に冷却した。そこにノルマルドデシルアミン20.4gのトルエン(20ml)溶液を内温30℃以下で保つように滴下し、さらに30分間撹拌した。ここへノルマルドデシルアミン10.2gのトルエン(10ml)溶液と水酸化ナトリウム6.6gの水(50ml)溶液を同時に滴下した。その後8時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の消失を確認し、50℃に冷却後、水層を除去しメタノール(300mL)に注ぎ込み晶析させた。生じた固体を濾過、乾燥し、酢酸エチルから再結晶することにより例示化合物(A−3)を92%の収率で得た。HPLCにより例示化合物A−3であることを確認した。
(実施例4)
<例示化合物(A−3)の合成:方法(3)>
2,4,6−トリクロロトリアジン9.2gをトルエン(80ml)に溶解させ、水酸化ナトリウム6.6gと水(50ml)を添加し内温10℃に冷却した。そこにノルマルドデシルアミン30.6gのトルエン(20ml)溶液を内温50℃以下を保つように滴下し、さらに30分間撹拌した。その後8時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の消失を確認し、50℃に冷却後、水層を除去しメタノール(300mL)に注ぎ込み晶析させた。生じた固体を濾過、乾燥し、酢酸エチルから再結晶することにより例示化合物(A−3)を90%の収率で得た。HPLCにより例示化合物A−3であることを確認した。
(実施例5)
<例示化合物(A−6)の合成:方法(1)>
2,4,6−トリクロロトリアジン9.2gをトルエン(80mL)に溶解させ、そこにノルマルオクタデシルアミン44.5gのトルエン(20mL)溶液を内温30℃以下を保つように滴下し、さらに30分間撹拌した。水酸化ナトリウム6.6gの水(50mL)溶液を加え、その後8時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の消失を確認し、70℃に冷却後水層を除去し、メタノール(300mL)に注ぎ込み、晶析させた。生じた固体を濾過、乾燥し、酢酸エチルから再結晶することにより例示化合物(A−6)を95%の収率で得た。該例示化合物A−6における1H−NMR、融点、マススペクトルデータを下記に示す。
1H−NMR(CDCl3)δ;4.60−4.82(br,3H),3.25−3.41(m,6H),1.56(m,6H),1.20−1.48(m,90H),0.86(t,9H)
融点:94℃
MASS:C571146 Calcd.:882.91 Found:882.9
(実施例6)
<例示化合物(A−8)の合成:方法(1)>
2,4,6−トリクロロトリアジン9.2gをトルエン(80mL)に溶解させ、そこにノルマルドデシルメチルアミン32.9gのトルエン(20mL)溶液を内温30℃以下を保つように滴下し、30分間撹拌した。水酸化ナトリウム6.6gの水(50mL)溶液を加え、その後8時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の消失を確認し、40℃に冷却後水層を除去し、さらにトルエン層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。トルエンを減圧留去し、得られた残渣を酢酸エチルから再結晶することにより例示化合物(A−8)を88%の収率で得た。該例示化合物A−8における1H−NMR、融点、マススペクトルデータを下記に示す。
1H−NMR(CDCl3)δ;3.52(t,6H),3.07(s,9H),1.58(m,6H),1.20−1.33(m,54H),0.88(t,9H)
融点:48℃
MASS: C42846 Calcd.:672.68 Found:672.7
(実施例7)
<例示化合物(A−12)の合成:方法(1)>
2,4,6−トリクロロトリアジン9.2gをトルエン(80mL)に溶解させ、そこに3−ノルマルドデシルオキシ−1−プロピルアミン40.2gのトルエン(20mL)溶液を内温30℃以下を保つように滴下し、30分間撹拌した。水酸化ナトリウム6.6gの水(50mL)溶液を加え、その後8時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の消失を確認し、50℃に冷却後水層を除去し、さらにトルエン層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。トルエンを減圧留去し、得られた残渣を酢酸エチルから再結晶することにより例示化合物(A−12)を90%の収率で得た。該例示化合物A−12における1H−NMR、融点、マススペクトルデータを下記に示す。
1H−NMR(CDCl3)δ;4.90−5.06(br,3H),3.36−3.55(m,18H),1.82(m,6H),1.57(m,6H),1.20−1.40(m,54H),0.89(t,3H)
融点:50℃
MASS: C489663 Calcd.:804.75 Found:804.8
(実施例8)
<例示化合物(A−17)の合成:方法(1)>
2,4,6−トリクロロトリアジン18.4gをトルエン(160mL)に溶解させ、そこに4−ノルマルドデシルオキシアニリン91.6gのトルエン(40mL)溶液を内温30℃以下を保つように滴下し、60分間撹拌した。水酸化ナトリウム13.2gの水(100mL)溶液を加え、その後8時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の消失を確認し、40℃に冷却後水層を除去し、さらにトルエン層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。トルエンを減圧留去し、得られた残渣を酢酸エチルから再結晶することにより例示化合物(A−17)を91%の収率で得た。
(実施例9)
<例示化合物(A−19)の合成:方法(1)>
2,4,6−トリクロロトリアジン9.2gをトルエン(80mL)に溶解させ、そこに3−ノルマルドデシルオキシアニリン45.8gのトルエン(20mL)溶液を内温40℃以下を保つように滴下し、60分間撹拌した。水酸化ナトリウム6.6gの水(50mL)溶液を加え、その後8時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の消失を確認し、40℃に冷却後水層を除去し、さらにトルエン層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。トルエンを減圧留去し、得られた残渣を酢酸エチルから再結晶することにより例示化合物(A−19)を84%の収率で得た。
(比較例1)
<例示化合物(A−3)の合成:方法(1)>(溶媒としてメチルエチルケトンを使用)
2,4,6−トリクロロトリアジン9.2gをメチルエチルケトン(80mL)に溶解させ、そこにノルマルドデシルアミン30.6gのメチルエチルケトン(20mL)溶液を内温30℃以下を保つように滴下し、さらに60分間撹拌した。水酸化ナトリウム6.6gの水(50mL)溶液を加え、その後10時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の残存量を確認したところ、面積比で二置換体:三置換体=57:43であった。さらに8時間加熱還流すると、面積比は二置換体:三置換体=48:52となった。
60℃に冷却後水層を除去し、メタノール(300mL)に注ぎ込み晶析させた。生じた固体を濾過、乾燥し、酢酸エチルから再結晶した。しかしながらHPLCにて生成物中の二置換体の比率を確認したところ、面積比で二置換体:三置換体=48:52のままであった。
(比較例2)
<例示化合物(A−3)の合成:方法(1)>(溶媒として酢酸エチルを使用)
2,4,6−トリクロロトリアジン9.2gを酢酸エチル(80mL)に溶解させ、そこにノルマルドデシルアミン30.6gの酢酸エチル(20mL)溶液を内温30℃以下を保つように滴下し、さらに60分間撹拌した。水酸化ナトリウム6.6gの水(50mL)溶液を加え、その後10時間加熱還流した。HPLCにて二置換体の残存量を確認したところ、面積比で二置換体:三置換体=37:63であった。さらに8時間加熱還流すると、面積比は二置換体:三置換体=28:72となった。
60℃に冷却後水層を除去し、メタノール(300mL)に注ぎ込み晶析させた。生じた固体を濾過、乾燥し、酢酸エチルから再結晶した。しかしながらHPLCにて生成物中の二置換体の比率を確認したところ、面積比で二置換体:三置換体=28:72のままであった。
実施例2〜4、及び比較例1、2から、本発明の製造方法は従来の方法に比べて二置換体が残存することなく短時間で反応が進行し、後処理、操作性も簡便であることが分かる。また、高収率・高純度で目的物を得ることができ、極めて有用であることが分かる。

Claims (6)

  1. 2,4,6−トリクロロトリアジンと、R12NHで表される化合物とを反応させて下記一般式(1)で表されるトリアジン化合物を製造する製造方法において、塩基の存在下で、水と芳香族炭化水素系有機溶媒を含む溶媒中で反応させることを特徴とするトリアジン化合物の製造方法。
    Figure 2006342110
    (一般式(1)中、R1はアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。R2は水素原子、アルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。)
  2. 前記一般式(1)において、R1がアルキル基を、R2が水素原子又はアルキル基を表すことを特徴とする請求項1に記載のトリアジン化合物の製造方法。
  3. 前記芳香族炭化水素系有機溶媒がトルエンであることを特徴とする請求項1又は2に記載のトリアジン化合物の製造方法。
  4. 前記塩基として無機の塩基を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトリアジン化合物の製造方法。
  5. 前記無機の塩基として水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムを用いることを特徴とする請求項4に記載のトリアジン化合物の製造方法。
  6. 前記塩基が2,4,6−トリクロロトリアジンに対して、等モルから10倍モルの範囲で用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトリアジン化合物の製造方法。
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