JP2006339505A - 設計方法及び設計プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 スタンダードセル方式を用いた半導体集積回路の高速化を図ることができる設計装置を提供する。
【解決手段】 列方向に隣接するpMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタをそれぞれ含む複数の第1スタンダードセルを配置したレイアウトを格納するレイアウト記憶装置4と、複数の第1スタンダードセルを互いに接続したパスを解析する解析手段12と、解析の結果に基づいて、第1スタンダードセルを、第1スタンダードセルと列方向の高さが等しく且つpMOSトランジスタのゲート幅とnMOSトランジスタのゲート幅との比が互いに異なる第2スタンダードセルに置換する置換手段13を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路の設計技術に関し、特にスタンダードセル方式を用いる半導体集積回路の設計装置、設計方法及び設計プログラムに関する。
半導体集積回路の設計において、「スタンダードセル方式」が知られている(例えば、特許文献1参照。)。スタンダードセル方式では、複数の素子で構成され一定の高さを有する論理素子である「スタンダードセル」を組み合わせて配置・配線して設計する。スタンダードセルは、列方向に周期的且つ交互に配置され行方向に延伸するpウェル及びnウェルにまたがり配置される。スタンダードセルは、nウェル内に形成されるpMOSトランジスタと、pウェル内に形成されるnMOSトランジスタを有する。pMOSトランジスタのゲート幅とnMOSトランジスタのゲート幅の許容寸法は、スタンダードセルの高さとpウェルとnウェルの境界位置により規定される。pウェルとnウェルを接続する配線部分をpウェル側に設定するか、nウェル側に設定するかにより、pMOSトランジスタのゲート幅とnMOSトランジスタのゲート幅との比が互いに異なる2つのスタンダードセルをつくることができる。
スタンダードセルの多入力回路においては、nMOSトランジスタあるいはpMOSトランジスタの一方が直列接続され、並列接続される他方に比して遷移時間が遅くなってしまう。特にNORゲートでは、pMOSトランジスタが直列接続され、またpMOSトランジスタの駆動電流がnMOSトランジスタに比べ半分程度の電流であるために、出力の立ち上がり時間が立ち下がり時間に比して長くなる。立ち上がり時間と立ち下がり時間の差分をなくすためには、pMOSトランジスタのゲート幅を大きく設定して、立ち上がり時間を短くする必要がある。しかし、スタンダードセル同士の境界と、pウェルとnウェルの境界が上限となり、pMOSトランジスタのゲート幅を一定以上大きくすることはできない。pMOSトランジスタのゲート幅を大きくするために、スタンダードセル同士の境界やpウェルとnウェルの境界をずらすと、スタンダードセルの位置がずれてしまい、周辺回路に影響を及ぼしてしまう。
したがって、スタンダードセル単体では、立ち上がり時間と立ち下がり時間が異なるセルが存在する。結果として、複数のスタンダードセルが接続されたパスにおいては、個々のスタンダードセルの立ち上がり時間と立ち下がり時間の差分により、パス全体の立ち上がり時間と立ち下がり時間とが異なる場合がある。パス全体の立ち上がり時間と立ち下がり時間が異なる場合、立ち上がり時間と立ち下がり時間のうち長い一方がクリティカルパスとなり、回路速度が劣化する。
特開平7−297290号公報
本発明の目的は、スタンダードセル方式を用いた半導体集積回路の高速化を図ることができる設計装置、設計方法及び設計プログラムを提供することである。
本発明の第1の特徴は、(イ)列方向に隣接するpMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタをそれぞれ含む複数の第1スタンダードセルを配置したレイアウトを格納するレイアウト記憶装置と、(ロ)複数の第1スタンダードセルを互いに接続したパスを解析する解析手段と、(ロ)解析の結果に基づいて、第1スタンダードセルを、第1スタンダードセルと列方向の高さが等しく且つpMOSトランジスタのゲート幅とnMOSトランジスタのゲート幅の比が異なる第2スタンダードセルに置換する置換手段とを備える設計装置であることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、(イ)解析手段が、列方向に隣接するpMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタをそれぞれ含む複数の第1スタンダードセルを互いに接続したパスを解析するステップと、(ロ)置換手段が、解析の結果に基づいて、第1スタンダードセルを、第1スタンダードセルと列方向の高さが等しく且つpMOSトランジスタのゲート幅とnMOSトランジスタのゲート幅の比が異なる第2スタンダードセルに置換するステップとを含む設計方法であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、(イ)解析手段が、レイアウト記憶装置に格納されたレイアウトの、列方向に隣接するチャネルMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタをそれぞれ含む複数の第1スタンダードセルを互いに接続したパスを解析する命令と、(ロ)置換手段が、解析の結果に基づいて、第1スタンダードセルを、第1スタンダードセルと列方向の高さが等しく且つpMOSトランジスタのゲート幅とnMOSトランジスタのゲート幅の比が異なる第2スタンダードセルに置換する命令とをコンピュータに実行させる設計プログラムであることを要旨とする。
本発明によれば、スタンダードセル方式を用いた半導体集積回路の高速化を図ることができる設計装置、設計方法及び設計プログラムを提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施の形態に係る設計装置は、図1に示すように、列方向に隣接するpMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタをそれぞれ含む複数の第1スタンダードセルを配置したレイアウトを格納するレイアウト記憶装置4と、複数の第1スタンダードセルを互いに接続したパスを解析する解析手段12と、解析の結果に基づいて、第1スタンダードセルを、第1スタンダードセルと列方向の高さが等しく且つpMOSトランジスタのゲート幅とnMOSトランジスタのゲート幅との比が互いに異なる第2スタンダードセルに置換する置換手段13を備える。解析手段12及び置換手段13は、中央処理装置(CPU)1上で動作するプログラムに含まれる。
図1に示した設計装置は、CPU1、セルライブラリ2、デザインルール記憶装置3、レイアウト記憶装置4、解析結果記憶装置5、主記憶装置6、入力装置7及び出力装置8を備える。セルライブラリ2は、種々のスタンダードセルを格納する。スタンダードセルとしては、NOTゲート(インバータ)、NANDゲート、NORゲート、ANDゲート及びORゲートや、各種フリップフロップ等の論理素子が挙げられる。
例えば、スタンダードセル100は、図2に示すように、nウェル108内に形成されたpMOSトランジスタQp1,Qp2と、pウェル109内に形成されたnMOSトランジスタQn1,Qn2を備えるNORゲートである。pMOSトランジスタQp1は、図2〜図4に示すように、nウェル108内のp型半導体領域(ソース領域)106aと、p型半導体領域(ドレイン領域)106bと、ソース領域106a及びドレイン領域106bに挟まれたチャネル領域上にゲート絶縁膜113aを介して配置されたゲート電極103aを備える。pMOSトランジスタQp2は、nウェル108内のpMOSトランジスタQp1のドレイン領域106bと共通領域となるソース領域106bと、p型半導体領域(ドレイン領域)106cと、ソース領域106b及びドレイン領域106cに挟まれたチャネル領域上にゲート絶縁膜103bを介して配置されたゲート電極103bを備える。
ゲート電極103a,103bは、コンタクト110e,110fを介して図示を省略した信号線に接続されている。ソース領域106aがコンタクト110a,110bを介してソース電極104aに接続され、ソース電極104aが電源配線101に接続される。ドレイン領域106cがコンタクト110c,110dを介してドレイン電極105に接続されている。
一方、nMOSトランジスタQn1は、図2、図4及び図5に示すように、pウェル109内のn型半導体領域(ソース領域)107aと、n型半導体領域(ドレイン領域)107bと、ソース領域107a及びドレイン領域107bに挟まれたチャネル領域上に配置された、pMOSトランジスタQp1と共通となるゲート電極103a,103bを備える。nMOSトランジスタQn2は、pウェル109内のn型半導体領域(ソース領域)107cと、nMOSトランジスタQn1のドレイン領域と共通領域となるドレイン領域107bと、ソース領域107c及びドレイン領域107bに挟まれたチャネル領域上に配置されたpMOSトランジスタQp2と共通のゲート電極103bを備える。
ソース領域107a,107cがコンタクト110g,110iを介してソース電極104b,104cにそれぞれ接続され、ソース電極104b,104cが接地配線102にそれぞれ接続されている。ドレイン領域107bがコンタクト110hを介してドレイン電極105に接続されている。nウェル108及びpウェルは、基板112の上部に形成されている。nウェル108とpウェル109の間は、素子分離領域111で分離されている。
ここで、図2に示すように、nウェル108とpウェル109を接続するゲート電極103a,103bのコンタクト110e,11fとの接触部分が、pウェル109側に設定されている。このため、pMOSトランジスタQp1,Qp2のゲート幅WpがnMOSトランジスタQn1,Qn2のゲート幅Wnよりも大きくなっている。pMOSトランジスタQp1,Qp2のゲート幅Wpと、nMOSトランジスタQn1,Qn2のゲート幅Wnとの比(以下、「Wp/Wn比」という。)は、1.5〜2程度である。
図1に示したセルライブラリ2は、一種類のスタンダードセル毎に、Wp/Wn比が互いに異なる2種類のパターンを格納する。図6に示すスタンダードセル100xは、図2に示したNORゲートに対してWp/Wn比が異なるNORゲートである。即ち、nウェル108とpウェル109を接続するゲート電極103a,103bのコンタクト110e,11fとの接触部分が、nウェル108側に設定されている。このため、nMOSトランジスタQn1,Qn2のゲート幅WnがpMOSトランジスタQp1,Qp2のゲート幅Wpと同程度、即ちWp/Wn比が1程度である。
図2又は図6に示すようなNORゲートにおいては、図7に示すように、pMOSトランジスタQp1,Qp2が直列接続され、nMOSトランジスタQn1,Qn2が並列接続されている。pMOSトランジスタQp1,Qp2が直列接続されているうえに、pMOSトランジスタQp1,Qp2の駆動電流がnMOSトランジスタQn1,Qn2に比べ半分程度の値であるので、pMOSトランジスタQp1,Qp2の遷移時間が遅れる。この結果、図8に示すようなローレベル(L)の信号が入力されてハイレベル(H)の信号が出力されるまでの立ち上がり時間Trが、図9に示すようなローレベル(L)が入力されてハイレベル(H)の信号が出力されるまでの立ち下がり時間Tfよりも長くなる。
図10に、Wp/Wn比と遅延時間の依存関係を示す。pMOSトランジスタQp1,Qp2のゲート幅Wpと、nMOSトランジスタQn1,Qn2のゲート幅Wnとの和は一定であるので、立ち上がり時間Trと立ち下がり時間Tfはトレードオフの関係にある。Wp/Wn比が大きいほど、立ち上がり時間Trが短くなり且つ立ち下がり時間Tfが長くなる。したがって、図2に示したNORゲートは、図6に示したNORゲートに比してWp/Wn比が大きいので、立ち上がり時間Trが短く且つ立ち下がり時間Tfが長い。立ち上がり時間Trと立ち下がり時間Tfが一致する点PeqのWp/Wn比(例えば4程度)を設定すること望ましいが、スタンダードセルでは境界条件がありWp/Wn比の上限値が1.5程度のため、点PeqのWp/Wn比をとるのは困難である。
一方、NANDゲートでは、図11に示すように、pMOSトランジスタQp3,Qp4が並列接続され、nMOSトランジスタQn3,Qn4が直列接続される。したがって、NANDゲートの立ち上がり時間Trと立ち下がり時間Tfが一致するWp/Wn比は1程度である。また、NOTゲートでは、図12に示すように、pMOSトランジスタQp5とnMOSトランジスタQn5が接続されている。NOTゲートの立ち上がり時間Trと立ち下がり時間Tfが一致するWp/Wn比は2程度である。また、3入力のNORゲートでは、3つのpMOSトランジスタが直列接続されるので、立ち上がり時間Trと立ち下がり時間Tfが一致するWp/Wn比は9程度である。
したがって、スタンダードセル単体において、立ち上がり時間Trと立ち下がり時間Tfが異なるものが存在する。この結果、複数のスタンダードセルが接続されたパスでは、個々のスタンダードセルの立ち上がり時間Trと立ち下がり時間Tfが異なるために、パス全体の立ち上がり時間Trと立ち下がり時間Tfが異なり、回路速度が劣化する場合がある。
図1に示したCPU1の配置手段11は、デザインルール記憶装置3に格納されたデザインルールに基づいて、セルライブラリ2に格納されたスタンダードセルを用いて、スタンダードセル方式によるレイアウト設計を行う。配置手段11は、例えば図13に示すように、スタンダードセル(以下、「第1スタンダードセル」という。)21a〜21vを配置する。第1スタンダードセル21a〜21vのパターンは適宜選択され、Wp/Wn比が相対的に大きいパターンであっても良く、Wp/Wn比が相対的に小さいパターンであっても良い。更に、配置手段11は、第1スタンダードセル21a〜21vに接続される電源配線101及び接地配線102や、第1スタンダードセル21a〜21vへの信号を伝達する図示を省略した信号線等を配線する。配置手段11により配置・配線されて設計されたレイアウトは、レイアウト記憶装置4に格納される。
配置手段11によるレイアウトにおいて、例えば、第1スタンダードセル21a〜21hが接続されて、図14に示すようなパス(セル配列)21をなす。第1スタンダードセル21a,21hはそれぞれフリップフロップ(FF)であり、第1スタンダードセル21b,21c,21fはそれぞれNANDゲートであり、第1スタンダードセル21dはNORゲートであり、第1スタンダードセル21e,21gはそれぞれNOTゲートであるとする。パス21においては、第1スタンダードセル21a〜21gによる立ち上がり時間又は立ち下がり時間Tda〜Tdg、及び第1スタンダードセル21a〜21h間の配線遅延時間Td1〜Td7が生じる。
図1に示した解析手段12は、例えば図14に示したパス21の解析を行う。解析手段12は、立ち上がり計算部121、立ち下がり計算部122及び差分計算部123を備える。立ち上がり計算部121は、第1スタンダードセル21b,21d,21fの立ち上がり時間Tdb,Tdd,Tdfの和をとり、パス21全体の立ち上がり時間Trtを計算する。立ち下がり計算部122は、第1スタンダードセル21c,21e,21gの立ち下がり時間Tdc,Tde,Tdgの和をとり、パス21全体の立ち下がり時間Tftを計算する。差分計算部123は、パス21全体の立ち上がり時間Trtと立ち下がり時間Tftとの差分│Trt-Tft│を計算する。パス21全体の差分│Trt-Tft│は、例えば、NORゲートの第1スタンダードセル21dにおいて立ち上がり時間Trが立ち下がり時間Tfより長くなること等に起因する。パス21全体の差分│Trt-Tft│は、解析結果記憶装置5に格納される。
図1に示した置換手段13は、解析手段12による解析の結果に基づいて、パス21全体の差分│Trt-Tft│をなくすように、第1スタンダードセル21a〜21hのうち一或いは複数を、Wp/Wn比が異なるスタンダードセル(以下、「第2スタンダードセル」という。)に置換する。例えばパス21全体の立ち上がり時間Trtが立ち下がり時間Tfよりも長い場合、置換手段13は、パス21全体の立ち上がり時間Trtが短く且つ立ち下がり時間Tftが長くなるようにする。逆にパス21全体の立ち上がり時間Trtが立ち下がり時間Tftよりも短い場合、置換手段13は、パス21全体の立ち上がり時間Trtが長く且つ立ち下がり時間Tftが短くなるようにする。
置換手段13は、判断部131及び置換部132を備える。判断部131は、図14に示した第1スタンダードセル21a〜21hに対してWp/Wn比が異なる2種類のパターンのうちのいずれであるか判断する。例えば、判断部131は、NORゲートの第1スタンダードセル21dが、図2に示したWp/Wn比が相対的に小さいNORゲートであるか、図6に示したWp/Wn比の相対的に大きいNORゲートであるか判断する。判断部131は、他の第1スタンダードセル21a〜21c,21e〜21hに対しても同様の判断を行う。
置換部132は、判断部131による判断結果に基づいて、パス21全体の差分│Trt-Tft│をなくすように、第1スタンダードセル21a〜21hを第2スタンダードセルに置換する。例えばパス21全体の立ち上がり時間Trtが立ち下がり時間Tfよりも長い場合、置換部132は、判断部131によりNORゲートの第1スタンダードセル21dが、図2に示したWp/Wn比が相対的に小さいNORゲートであれば、図6に示したWp/Wn比が相対的に大きいNORゲートを第2スタンダードセル21xとして図15に示すように置換する。この結果、第1スタンダードセルの立ち上がり時間Trが短く且つ立ち下がり時間Tfが長くなるので、パス21全体としてのパス21全体の差分│Trt-Tft│を低減することができる。一方、第1スタンダードセル21dがはじめから図6に示したWp/Wn比が相対的に大きいNORゲートであれば、NORゲートのpMOSトランジスタQp1,Qp2のゲート幅Wpをさらに大きくすることはレイアウト制約上難しいので、他の対象に着目する。また、1つの第1スタンダードセル21dを第2スタンダードセル21xに置換してもパス21全体の差分│Trt-Tft│が解消されない場合は、更に他の第1スタンダードセル21a〜21c,21e〜21hのうち一或いは複数を置換する。
例えば、置換部132は、NORゲートの前段或いは後段の第1スタンダードセル21c,21eを置換しても良い。置換部132は、前段のNANDゲートの第1スタンダードセル21c、及び後段のNOTゲートの第1スタンダードセル21eを、図15に示すようにWp/Wn比が相対的に小さい第2スタンダードセル21y,21zにそれぞれ置換する。この結果、第2スタンダードセル21y,21zにおいて、立ち上がり時間Trが短く且つ立ち下がり時間Trが長くなるので、パス21全体としてのパス21全体の差分│Trt-Tft│を低減することができる。更に、置換部132は、第1スタンダードセル21b,21fをWp/Wn比が相対的に大きい第2スタンダードセルに置換し、更には第1スタンダードセル21gをWp/Wn比が相対的に小さい第2スタンダードセルに置換ても良い。置換後のレイアウトは、図1に示したレイアウト記憶装置4に格納される。
また、CPU1は、図示を省略した記憶装置管理手段を更に備える。セルライブラリ2、デザインルール記憶装置3及び解析結果記憶装置5との入出力が必要な場合は、記憶装置管理手段を介して、必要なデータの読み出し・書き込み処理がなされる。
図1に示した入力装置7としては、例えばキーボード、マウス、OCR等の認識装置、イメージスキャナ等の図形入力装置、音声入力装置等の特殊入力装置が使用可能である。出力装置8としては、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の表示装置や、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等の印刷装置等を用いることができる。主記憶装置には、ROM及びRAMが組み込まれている。ROMは、CPU1において実行されるプログラムを格納しているプログラム記憶装置等として機能する(プログラムの詳細は後述する。)。RAMは、CPU1におけるプログラム実行処理中に利用されるデータ等を一時的に格納したり、作業領域として利用される一時的なデータメモリ等として機能する。主記憶装置6としては、例えば半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクや磁気テープ等が採用可能である。また、入力装置7、出力装置8等をCPU1につなぐ図示を省略した入出力制御装置(インターフェース)を備える。
次に、図1に示した設計装置を用いた半導体集積回路の設計方法を、図16のフローチャートを参照しながら説明する。
(イ)ステップS1において、図1に示した配置手段11は、デザインルール記憶装置3に格納されたデザインルール、及びセルライブラリ2に格納されたスタンダードセルを読み出す。そして、配置手段11は、デザインルールを参照しながら、図13に示すように第1スタンダードセル21a〜21v、電源配線101及び接地配線102等を配置することにより、レイアウト設計を行う。レイアウトは、レイアウト記憶装置4に格納される。
(ロ)ステップS2のステップS21〜S23において、図1に示した解析手段12は、レイアウト記憶装置4に格納されたレイアウトを読み出す。解析手段12は、図14に示した複数の第1スタンダードセル21a〜21hが接続されたパス21のタイミング解析を行う。ステップS21において、立ち上がり計算部121がパス21全体の立ち上がり時間Trtを計算する。ステップS22において、立ち下がり計算部122がパス21全体の立ち下がり時間Tftを計算する。ステップS23において、差分計算部123がパス21全体の差分│Trt-Tft│を計算する。この結果、パス21全体の立ち上がり時間Trtがパス21全体の立ち下がり時間Tfよりも大きいとして以下説明する。解析結果は、図1に示した解析結果記憶装置5に格納される。
(ハ)ステップS3のステップS31,S32において、図1に示した置換手段13は、第1スタンダードセル21a〜21hのうち一或いは複数を、Wp/Wn比の異なる第2スタンダードセルに置換する。ステップS31において、判断部131は、第1スタンダードセル21a〜21hのパターンが、Wp/Wn比が相対的に大きいパターンか、或いは小さいパターンか判断する。置換部132は、解析結果記憶装置5に格納された解析結果、及び判断部131による判断の結果に基づいて、例えば図6に示したNORゲートの第1スタンダードセル21dを、Wp/Wn比が大きい図2に示したパターンの第2スタンダードセル21xに置換する。パス21全体の差分│Trt-Tft│がまだ解消されなければ、第1スタンダードセル21c,21eを、Wp/Wn比が相対的に小さい第2スタンダードセル21y,21zに置換する。置換後のレイアウトは、図1に示したレイアウト記憶装置4に格納される。
本発明の実施の形態によれば、パス21全体の差分│Trt-Tft│をなくすように、個々の第1スタンダードセル21a〜21vを第2スタンダードセルに置換することで、スタンダードセル単体をみると立ち上がり時間Trと立ち下がり時間Tfに差分があっても、パス21全体の差分│Trt-Tft│を低減・解消することができ、パス21の高速化を図ることが可能となる。
更に、Wp/Wn比の異なる第2スタンダードセルに置換しても、第1スタンダードセル21a〜21vと第2スタンダードセルの列方向に測った高さは互いに等しいので、周辺のスタンダードセルに影響を与えることはない。更に、pMOSトランジスタのゲート幅WpとnMOSトランジスタのゲート幅Wnの和が互いに等しいので、入力容量は略不変であり、前段のパス21に影響を与えない。
また、置換部132は、1つのパス21で3つの第1スタンダードセル21c〜21eを第2スタンダードセル21x〜21zに置換する一例を説明したが、パス21全体の差分│Trt-Tft│が最小或いはなくなるまで、必要に応じて適宜第1スタンダードセル21a〜21hのうち1つのみの第1スタンダードセル、或いは4つ以上の複数の第1スタンダードセルを第2スタンダードセルにそれぞれ置換しても良い。
また、パス21全体の差分│Trt-Tft│を計算して、パス21全体の差分│Trt-Tft│をなくすように置換する例を説明したが、解析手段12が、パス21全体の立ち上がり時間Trtと立ち下がり時間Tfとの平均値である平均遅延時間を計算しても良い。更に、置換手段13が、パス21全体の平均遅延時間が最小となるように、個々の第1スタンダードセル21a〜21hを第2スタンダードセルに置換しても良い。
図16に示した一連の操作は、図16と等価なアルゴリズムのプログラム(設計プログラム)により、図1に示した設計装置を制御して実行出来る。このプログラムは、図1に示した設計装置の主記憶装置6に記憶させればよい。また、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に保存し、この記録媒体を設計装置の主記憶装置6に読み込ませることにより、本発明の一連の操作を実行することができる。ここで、「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、例えばコンピュータの外部メモリ装置、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのプログラムを記録することができるような媒体などを意味する。具体的には、フレキシブルディスク、CD−ROM,MOディスク、カセットテープ、オープンリールテープなどが「コンピュータ読取り可能な記録媒体」に含まれる。例えば、設計装置の本体は、フレキシブルディスク装置(フレキシブルディスクドライブ)および光ディスク装置(光ディスクドライブ)を内蔵若しくは外部接続するように構成できる。フレキシブルディスクドライブに対してはフレキシブルディスクを、また光ディスクドライブに対してはCD−ROMをその挿入口から挿入し、所定の読み出し操作を行うことにより、これらの記録媒体に格納されたプログラムを設計装置を構成するプログラム記憶装置にインストールすることができる。また、所定のドライブ装置を接続することにより、例えばゲームパック等に利用されているメモリ装置としてのROMや、磁気テープ装置としてのカセットテープを用いることもできる。さらに、インターネット等の通信ネットワークを介して、プログラムを記憶装置に格納することが可能である。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。既に述べた実施の形態の説明においては、半導体集積回路をバルク基板に形成するものとして説明したが、図17に示すように、半導体集積回路をSOI基板に形成しても良い。半導体集積回路は、絶縁層113上に配置されたSOI層(活性層)115に形成される。図4に示すようにバルク基板に形成する場合、nウェル108及びpウェル109を深く形成する必要があり、デザインルールによる制約が比較的大きい。図17に示すようなSOI基板を用いれば、図4に示したバルク基板の場合と比して制約が小さいので、nウェル108とpウェル109の間の素子分離領域114の幅Wiを小さくすることができる。この結果、nMOSトランジスタQn1,Qn2のゲート幅WnとpMOSトランジスタQp1,Qp2のゲート幅Wpのマージンが大きくなり、柔軟な回路設計が可能となる。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施の形態に係る設計装置の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るNORゲートの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るNORゲートの一例を示す断面図(図2のA−A方向に沿った断面図)である。 本発明の実施の形態に係るNORゲートの一例を示す他の断面図(図2のB−B方向に沿った断面図)である。 本発明の実施の形態に係るNORゲートの一例を示す更に他の断面図(図2のC−C方向に沿った断面図)である。 本発明の実施の形態に係るNORゲートの他の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るNORゲートの一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係るNORゲートの立ち下がり時間を説明するためのグラフである。 本発明の実施の形態に係るNORゲートの立ち上がり時間を説明するためのグラフである。 本発明の実施の形態に係るゲート幅と遅延時間の関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るNANDゲートの一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係るNOTゲートの一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る置換前のパスの一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る置換後のパスの一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法を説明するためのフローチャートである。 本発明のその他の実施の形態に係る半導体集積回路の一例を示す断面図である。
符号の説明
1…CPU
2…セルライブラリ
3…デザインルール記憶装置
4…解析結果記憶装置
5…主記憶装置
6…入力装置
7…出力装置
11…配置手段
12…解析手段
13…置換手段
21…パス
21a〜21v…第1スタンダードセル
21x〜21z…第2スタンダードセル
121…立ち上がり計算部
122…立ち下がり計算部
123…差分計算部
131…判断部
132…置換部

Claims (5)

  1. 解析手段が、列方向に隣接するpMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタをそれぞれ含む複数の第1スタンダードセルを互いに接続したパスを解析するステップと、
    置換手段が、前記解析の結果に基づいて、前記第1スタンダードセルを、前記第1スタンダードセルと前記列方向の高さが等しく且つ前記pMOSトランジスタのゲート幅と前記nMOSトランジスタのゲート幅の比が異なる第2スタンダードセルに置換するステップ
    とを含むことを特徴とする設計方法。
  2. 前記パスを解析するステップは、
    前記パス全体の立ち上がり時間を計算し、
    前記パス全体の立ち下がり時間を計算し、
    前記パス全体の立ち上がり時間と前記立ち下がり時間との差分を計算する
    ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の設計方法。
  3. 前記第1スタンダードセルを前記第2スタンダードセルに置換するステップは、前記差分を小さくするように前記第1スタンダードセルを前記第2スタンダードセルに置換することを含むことを特徴とする請求項2に記載の設計方法。
  4. 前記第1スタンダードセルを第2スタンダードセルに置換するステップは、
    前記第1スタンダードセルが、前記pMOSトランジスタのゲート幅と前記nMOSトランジスタのゲート幅との比が互いに異なるパターンのうちいずれであるか判断し、
    前記判断の結果に基づいて、前記第1スタンダードセルを前記第2スタンダードセルに置換すること
    を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の設計方法。
  5. 解析手段が、レイアウト記憶装置に格納されたレイアウトの、列方向に隣接するチャネルMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタをそれぞれ含む複数の第1スタンダードセルを互いに接続したパスを解析する命令と、
    置換手段が、前記解析の結果に基づいて、前記第1スタンダードセルを、前記第1スタンダードセルと前記列方向の高さが等しく且つ前記pMOSトランジスタのゲート幅と前記nMOSトランジスタのゲート幅の比が異なる第2スタンダードセルに置換する命令
    とをコンピュータに実行させることを特徴とする設計プログラム。
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